JPH09173497A - 消火設備 - Google Patents

消火設備

Info

Publication number
JPH09173497A
JPH09173497A JP34201995A JP34201995A JPH09173497A JP H09173497 A JPH09173497 A JP H09173497A JP 34201995 A JP34201995 A JP 34201995A JP 34201995 A JP34201995 A JP 34201995A JP H09173497 A JPH09173497 A JP H09173497A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fire
water
electric valve
closed
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34201995A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Maki
紀男 牧
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nohmi Bosai Ltd
Original Assignee
Nohmi Bosai Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nohmi Bosai Ltd filed Critical Nohmi Bosai Ltd
Priority to JP34201995A priority Critical patent/JPH09173497A/ja
Publication of JPH09173497A publication Critical patent/JPH09173497A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fire-Extinguishing By Fire Departments, And Fire-Extinguishing Equipment And Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】住宅や小規模な建造物に適した、水損事故を防
止できるとともに、停電時でも確実に放水できる消火設
備を目的としている。 【解決手段】末端側に1台以上の閉鎖型スプリンクラヘ
ッド351が接続された消火用配管311の基端側に、
通電状態で閉弁し通電停止状態で開弁する電気式弁33
1を設け、前記閉鎖型スプリンクラヘッド351が設け
られた部屋に、火災感知器411を設け、前記火災感知
器411が火災を検出していないときは前記電気式弁3
31に通電し、前記火災感知器411が火災を検出した
ことを判別したときは前記電気式弁331への通電を停
止する制御部421を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は消火設備に関する
もので、住宅や小規模な建造物に適した消火設備に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、20階建て、30階建てなどの超
高層集合住宅が増加してきている。このような超高層住
宅の上層階で火災が発生したときには、梯子式消防車の
梯子を伸長したときの高さが30〜35m程度のため、
梯子が届かず消火作業が大幅に遅れる問題がある。この
ため、超高層住宅の各住戸にスプリンクラ消火設備を設
置することが検討されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のスプリ
ンクラ消火設備は、事務所ビル、デパートなどの比較的
大規模な一般のビルを対象としたものであり、閉鎖型ス
プリンクラヘッドの先端まで加圧水が常時充填されてお
り、閉鎖型スプリンクラヘッドに物が当たるなどしてリ
ンク機構などといわれる感熱作動部が破壊されると、そ
の放水口が開放して放水を開始するとともに、消火用給
水管内の圧力低下により給水ポンプが自動起動し、これ
によって放水を継続する。この放水を停止するには、放
水が火災によるものでないことを確認してから給水ポン
プを停止することによって行っているため、放水停止ま
でに時間がかかり、その間の放水量は多く、水損事故を
招く問題がある。よって、子供が物を投げたりする住宅
に用いるには問題がある。
【0004】このような水損事故を防止するためのスプ
リンクラ消火設備として、予作動式スプリンクラ消火設
備が知られている。このスプリンクラ消火設備は、閉鎖
型スプリンクラヘッドが接続された管路の基端側に常時
閉の自動弁を設け、この自動弁の一次側には圧力水を供
給し、二次側には圧力気体を充填すると共に、スプリン
クラヘッドの設置場所に自動弁を制御するための火災感
知器を設けている。そして、火災感知器が動作すると自
動弁を開弁させて自動弁の二次側に圧力水を供給し、更
にスプリンクラヘッドの感熱作動部が火災により動作す
ると、開放された放水口から圧力水が放水されて消火が
行われる。このため、閉鎖型スプリンクラヘッドに物が
当たるなどして感熱作動部が破壊された場合、その放水
口から放出されるのは、自動弁が開弁しないため、自動
弁の二次側の圧力気体だけで、水損事故を招かず、住宅
に用いるのに適した特性を有している。
【0005】しかし、予作動式スプリンクラ消火設備の
場合、自動弁の二次側に、圧力水に代わる圧縮空気を充
填しておく必要があり、配管の二次側圧の検出装置、二
次側圧が低下したときに圧縮空気を供給するための空気
圧縮機、管路や弁装置が住宅あるいは住戸単位もしくは
フロア単位で必要となる。このため、住宅や集合住宅の
住戸に用いた場合、設備全体の構成が複雑でかつ高価に
なる問題がある。
【0006】また、停電時にも火災感知器に火災監視を
行わせると共に、その時に火災が発生した場合に自動弁
を開弁させるため、充電式電池の予備電源を必要とす
る。このため、住宅用として用いた場合、予備電源を点
検しようとしても、留守の場合には点検作業者が点検で
きないという問題が生じると共に、点検を居住者に任せ
た場合、点検忘れや、長年月にわたる使用による予備電
源の劣化に気付かず、火災時に動作せず、火災を拡大さ
せてしまう問題がある。これを防止するために、管理員
が常駐する管理センターに大容量の予備電源を設け、こ
れから停電時に電源を供給することが考えられるが、大
規模な集合住宅の場合、住戸数が数百に及ぶと、その各
住戸に配線する工事が大変であると共に、点検時の配線
の点検が面倒であり、工事や点検が高価になる問題が新
たに生じる。
【0007】この発明は、上記の点に鑑み、一戸建ての
住宅や集合住宅、並びに、従来、スプリンクラ消火設備
が設置されていない小規模のビルなどに適した、水損事
故の少ないスプリンクラ式の消火設備を目的とする。
【0008】また、停電時にも確実に動作するスプリン
クラ式の消火設備を目的とする。
【0009】更に、予備電源を必要としないスプリンク
ラ式の消火設備を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、この発明によ
る消火設備は、末端側に1台以上の閉鎖型スプリンクラ
ヘッドが接続された消火用配管の基端側に、通電状態で
閉弁する電気式弁が設けられ;前記閉鎖型スプリンクラ
ヘッドが設けられた部屋に、火災感知器が設けられ;前
記火災感知器が火災を検出していないときは前記電気式
弁に通電し、前記火災感知器が火災を検出したことを判
別したときは前記電気式弁への通電を停止する制御部が
設けられ;たことを特徴とするものである。
【0011】また、複数の住戸からなる集合住宅の消火
設備において;前記住戸に給水本管から分岐された消火
用配管が設けられ;前記消火用配管には、その末端側に
閉鎖型スプリンクラヘッドが、また、その基端側には通
電時に閉弁し非通電時に開弁する電気式弁がそれぞれ設
けられ;前記スプリンクラヘッドが設けられた住戸内に
火災感知器が設けられ;前記火災感知器が火災を検出し
ていないときは前記電気式弁に通電し、前記火災感知器
が火災を検出したことを判別したときは前記電気式弁へ
の通電を停止する制御部が設けられ;たことを特徴とす
るものである。
【0012】また、前記制御部は、その設置場所近傍の
商用電源から電源を得て、前記電気式弁に通電すること
を特徴とするものである。
【0013】また、前記制御部は、接続された火災感知
器から火災信号を受信したときに、一旦火災感知器を復
旧させ、その後再度火災感知器から火災信号を受信した
とき、前記電気式弁への通電を停止することを特徴とす
るものである。
【0014】また、前記制御部は、接続された火災感知
器から検出した火災現象の物理量信号を受信し、前記受
信した物理量信号により火災か否かを判別することを特
徴とするものである。
【0015】この発明によるスプリンクラ式の消火設備
は、火災感知器が火災を検出していないときは、制御装
置が電気式弁に通電して閉弁状態を維持しているので、
閉鎖型スプリンクラヘッドの感熱動作部に物が当たるな
どして破壊されても、閉鎖型スプリンクラヘッドから放
水される水量は電気式弁の二次側の少量の水だけであ
り、水損事故を防止できる。また、制御装置の故障や停
電などによって電気式弁への通電が停止すると、電気式
弁は自動的に開弁し、電気式弁の一次側と二次側は通水
状態になるので、停電などの際に火災が発生しても自動
的に消火が行われる。
【0016】また、集合住宅の各住戸に電気式弁と火災
感知器を設け、火災感知器が火災を検出していないとき
は、制御装置が電気式弁に通電して閉弁状態を維持して
いるので、閉鎖型スプリンクラヘッドの感熱動作部に物
が当たるなどして破壊されても、閉鎖型スプリンクラヘ
ッドから放水される水量は電気式弁の二次側の少量の水
だけであり、水損事故を防止できる。また、制御装置の
故障や停電などによって電気式弁への通電が停止する
と、電気式弁は自動的に開弁し、電気式弁の一次側と二
次側は通水状態になるので、停電などの際に火災が発生
しても自動的に消火が行われる。また、商用電源を用い
ているので、管理センター等からの電気式弁への電源供
給のための電路が不要となり、工事や点検が簡単になる
とともに、安価な設備となる。
【0017】また、火災感知器が動作した際に一旦復旧
させ、その後再度動作したときに火災と判断して電気式
弁を開弁させるので、不用意に電気式弁を開弁させるこ
とがない。
【0018】また、火災感知器から出力される火災現象
の物理量信号を用いて火災判断するようにしているの
で、設置場所に適した条件で火災判断することができ、
不用意に電気式弁を開弁させることがない。
【0019】
【発明の実施の形態】この発明による消火設備の実施の
形態を、図1、図2の1実施例により説明する。
【0020】図1において、11、12・・・は集合住
宅、例えば高層アパートの住戸、21は消火用水の水槽
22から建物内に配設された給水本管の一例としての消
火用給水管、23はポンプ、24は給水管21内の水圧
を監視する圧力空気槽、25は圧力空気槽24に接続さ
れた圧力スイッチである。この圧力スイッチ25は、圧
力空気槽24内の圧力が所定値以下に低下すると、すな
わち給水管21内の水圧が自然にもしくは放水によって
低下すると、例えば図示を省略した管理員室に設けられ
た住棟用制御盤26に圧力低下信号を出力する。制御盤
26は圧力低下信号が入力すると、給水管21内の水圧
を回復させるため、例えば図示を省略した機械室に設置
されたポンプ23を駆動させて水槽22の消火用水を給
水管21に供給させる。
【0021】311、312は消火用給水管21から各
住戸11、12内に分岐配設された消火用配管の一例と
しての分岐管で、この分岐管311、312の途中に
は、その一次側から順に、通常は開弁状態にされ放水停
止時や工事などの際に閉弁される手動式の止水弁32
1、322、電磁弁331、332、流水検知器の一例
としての流水検知弁341、342が設けられている。
この電磁弁331、332は電気式弁の一例で、通電状
態で閉弁し、通電停止状態で開弁する電磁弁が使用され
ている。そして、流水検知弁341、342の二次側す
なわち電磁弁331、332の二次側の分岐管311、
312には、各住戸11、12内に1個以上、本実施例
では複数個設置された例えば複数の感熱板を有する高感
度の閉鎖型スプリンクラヘッド351、352が接続さ
れている。
【0022】411、412は各住戸11、12内の閉
鎖型スプリンクラヘッド351、352が設置された部
屋に設けられた例えば所定温度で動作して火災信号を出
力する定温式の火災感知器で、火災感知器411、41
2は各住戸11、12に設けられた制御部の一例として
の住戸用制御盤421、422にそれぞれ接続されてい
る。制御盤421、422は、例えば各住戸11、12
の図示しない玄関脇のパイプスペースに設けられ、プラ
グ431、432によって各住戸11、12のコンセン
ト441、442から電源が供給されるとともに、電磁
弁331、332と流水検知弁341、342が接続さ
れ、また、管理員室などに設けられた住棟用火災受信機
451ならびに制御盤26に接続されている。
【0023】図2は住戸用制御盤421の1実施例のブ
ロック図である。なお、他の住戸用制御盤422、・・
・も制御盤421と同様の構成である。
【0024】図2において、MPUはマイクロコンピュ
ータ(以下マイコンという)、SW1はロック式の電源
スイッチ、RECはトランスや整流器を備えた整流回
路、CVは内部回路や外部回路に必要な電圧の電源を供
給する定電圧回路、FRは火災信号受信回路、WRは流
水信号受信回路、である。L1は電源灯、L2はマイコ
ンMPUが火災感知器411から火災信号を受信したと
判断してポートP7をLレベルにセットした時に点灯す
る火災灯、L3はマイコンMPUが流水検知弁341か
ら流水信号を受信したと判断してポートP8をLレベル
にセットした時に点灯する放水中灯である。
【0025】また、VCは、トランジスタT1、制御用
リレーVとそのメイク接点vや抵抗を備えた制御回路
で、火災が発生していない正常時には、マイコンMPU
のポートP1がHレベルにセットされており、トランジ
スタT1がオンしてリレーVがオン状態にあり、その接
点vのメイク状態により電磁弁331に電源を供給して
いる。FTは、トランジスタT2、リレーFとそのメー
ク接点f1、f2、f3や抵抗を備えた火災信号送信回
路で、マイコンMPUが火災感知器411から火災信号
を受信したと判断してポートP2をHレベルにすると、
トランジスタT2がオンしてリレーFがオンし、接点f
1〜f3をメークして火災信号を住棟用制御盤26、火
災受信機451や住戸11内の例えば居間に設けられた
図示しない住宅情報盤に移報する回路である。
【0026】WTは、トランジスタT3、リレーWとそ
のメーク接点w1、w2、w3や抵抗を備えた流水信号
送信回路で、流水信号受信回路WRが流水検知弁341
から出力された流水信号を受信したとマイコンMPUが
判断してポートP3をHレベルにすると、トランジスタ
T3がオンしてリレーWがオンし、接点w1〜w3をメ
ークして流水信号を住棟用制御盤26、火災受信機45
1や住宅情報盤に移報する回路である。Bは音響制御用
のリレーで、直列に接続されたトランジスタT4、メー
ク接点bや抵抗とともに音響制御回路を構成し、マイコ
ンMPUが火災信号や流水信号を受信してポートP11
をHレベルにすると、トランジスタT4がオンしてリレ
ーBがオンし、接点bがメークしてベルや圧電ブザーな
どの音響装置BZを動作させる回路である。
【0027】SW2は抵抗と直列に接続されたノンロッ
ク式の復旧スイッチで、このスイッチSW2をオンする
とマイコンMPUのポートP9にLレベルの信号が入力
し、マイコンMPUは、ポートP1をHレベルにしてト
ランジスタT1、リレーVを動作させ、電磁弁341に
電源を供給して閉弁させるとともに、ポートP5を一時
的にHレベルにして火災信号受信回路FRへの電源供給
を遮断しこの受信回路FRならびに火災感知器411を
復旧させる。同時にポートP2、P3、P11をLレベ
ルにして火災信号や流水信号の送信、音響装置BZの動
作などを停止させるとともに、ポートP7、P8をHレ
ベルにして火災灯L7や放水中灯L8を消灯させる。
【0028】次にこの実施例の動作について説明する。
【0029】まず、各住戸11、12の制御盤421、
422のプラグ431、432を各住戸のコンセント4
41、442に接続し、電源スイッチSW1を図2に示
すようにオンする。これにより各制御盤421、422
のマイコンMPUは動作を開始し、図示しないRAMの
クリア、出力ポートP1〜P3、P5、P11をLレベ
ルに、出力ポートP6〜P8をHレベルにするととも
に、入力ポートP4、P9、P10をクリアするなど
の、初期設定動作を行う。
【0030】その後、マイコンMPUは、ポートP6を
Lレベルにして電源灯L1を点灯させるとともに、ポー
トP1をHレベルにしてトランジスタT1とリレーVを
動作させる。このリレーVの動作によりそのメーク接点
vが図2に示すようにメークし、各住戸11、12の電
磁弁331、332の図示しないコイルに通電され、電
磁弁331、332は閉弁される。
【0031】これにより、正常な監視状態中は、各住戸
の分岐管311、312の一次側と二次側は閉弁状態の
電磁弁331、332によって通水状態が遮断される。
従って、閉鎖型スプリンクラヘッド361、362に物
が当たるなどして壊れて散水状態になっても、散水され
る量は分岐管311、312の閉弁状態にある電磁弁3
31、332の二次側に充水されていた分だけで少量で
あり、室内を水浸しにしたり階下にまで水が回ったりな
どの水損事故を防止できる。
【0032】火災感知器411が火災を検出、例えば感
知器411が定温式感知器の場合には例えば70℃の熱
を検出して、また、感知器411が光電式感知器の場合
には例えば10%の濃度の煙を検出して火災信号を出力
すると、この火災信号を火災信号受信回路FRが受信
し、マイコンMPUのポートP4にLレベルの受信信号
を出力する。マイコンMPUは、ポートP4に入力した
Lレベルの受信信号が1回目の受信信号か否か判別す
る。この場合、受信信号は1回目の信号であるので、マ
イコンMPUは蓄積動作を行うため、ポートP5を第1
の所定時間(例えば10秒間)Hレベルにして火災信号
受信回路FRを復旧させるとともに、火災感知器411
への電源供給を遮断させて復旧させる。
【0033】第1の所定時間が経過すると、ポートP5
はLレベルとなり、火災信号受信回路FR並びに火災感
知器411への通電が再開されて火災監視が再開され
る。そして、マイコンMPUは、第1の所定時間終了
後、第2の所定時間(例えば40秒間)の間、火災信号
受信回路FRが火災信号を受信したか否か監視する。こ
の第2の所定時間内に火災感知器411が火災を検出し
て火災信号を出力すると、火災信号受信回路FRはポー
トP4をHレベルからLレベルにして受信信号を出力す
る。
【0034】マイコンMPUは、第1と第2との所定時
間からなる蓄積時間内に2回目の受信信号を受信したと
判断すると、火災が発生したと判断し、ポートP1とP
7をLレベルに、また、ポートP2をHレベルにすると
ともに、ポートP11を間欠的にHレベルにする。
【0035】このポートP1のLレベル出力により、制
御回路VCのトランジスタT1がオフしてリレーVがオ
フし、その接点vがブレイクする。このため、電磁弁3
31は電源供給が遮断されて通電停止状態となるので、
それまでの閉弁状態から開弁状態に切り替わり、その一
次側と二次側とが連通して通水可能状態となる。
【0036】また、ポートP2のHレベル出力により、
火災信号送信回路FTのトランジスタT2、そしてリレ
ーFがオンし、その接点f1〜f3がメークして住棟用
の制御盤26、火災受信機451や住戸11に設けられ
た住宅情報盤に火災信号を移報し、火災箇所の表示、関
連階や住戸への通報を行わせる。さらに、ポートP11
のHレベルの間欠出力によりトランジスタT4とリレー
Bが間欠的にオンし、例えば住戸外に設けた音響装置B
Zを間欠動作させて火災発生を報知するとともに、ポー
トP7のLレベルによって火災灯L2が点灯する。
【0037】そして、閉鎖型スプリンクラヘッド351
の図示しないリンク機構が火災の熱によって分解して開
栓すると、開栓したヘッド351から分岐管321内の
消火用水が散水され、分岐管311と消火用給水管21
内の圧力が低下する。この圧力低下を圧力空気槽24の
圧力スイッチ25が検出して圧力低下信号を出力する
と、この圧力低下信号により住棟用制御盤26はポンプ
23を駆動して水槽22の消火用水を給水管21を介し
て分岐管311に圧送供給し、開栓したスプリンクラヘ
ッド351から散水させる。
【0038】この散水による分岐管311の消火用水の
流水により流水検知弁341が動作して流水信号を出力
すると、住戸用制御盤421の流水信号受信回路WRが
受信してマイコンMPUのポートP10をHレベルにす
る。ポートP10がHレベルになったことにより、マイ
コンMPUはスプリンクラヘッド351から散水が行わ
れていることを判別し、ポートP3とP11をHレベル
にするとともに、ポートP8をLレベルにする。
【0039】ポートP3のHレベル出力により、流水信
号送信回路WTのトランジスタT3とリレーWがオン
し、その接点w1〜w3がメークして住棟用の制御盤2
6、住火災受信機451や住宅情報盤に流水信号を移報
して、放水箇所の表示、関連階や住戸への通報を行わせ
る。また、ポートP11のHレベル出力によりトランジ
スタT4とリレーBが間欠的なオンから連続的なオン状
態に切り替わり、音響装置BZを連続動作させて放水中
であることを報知する。そして、ポートP8のLレベル
により放水中灯L3が点灯する。
【0040】消火完了により、復旧スイッチSW2をオ
ンすると、ポートP9がLレベルとなる。これにより、
マイコンMPUは、復旧スイッチSW2が操作されたと
判断し、ポートP1、P7とP8をHレベルに、ポート
P2、P3とP11をLレベルにするとともに、ポート
P5を一時的にHレベルにする。
【0041】ポートP1のHレベルにより、トランジス
タT1とリレーVがオンして接点vがメークし、電磁弁
341が通電される。これにより電磁弁341が閉弁し
て、分岐管321の二次側への通水が遮断され、開栓し
たスプリンクラヘッド351からの散水が停止される。
なお、止水弁321を手動で操作することによっても、
開栓したスプリンクラヘッド351からの散水を停止さ
せることができる。また、ポートP5の一時的なHレベ
ルによって、火災信号受信回路FRが復旧するととも
に、動作した火災感知器411が復旧し、ポートP7と
P8のHレベルによって火災灯L2と放水中灯L3が消
灯する。
【0042】ポートP2、P3とP11のLレベルによ
り、トランジスタT2、T3とT4並びにリレーF、W
とBがオフし、その各接点f1〜f3、w1〜w3とb
がブレークする。これにより、火災信号と流水信号の移
報が終了するとともに、音響装置BZの動作が終了す
る。
【0043】ところで、住戸11で停電が発生すると、
コンセント431から住戸用制御盤421への電源供給
が停止し、定電圧回路CVから制御回路VCへの電源供
給も停止する。この結果、電磁弁331は電源が供給さ
れない通電停止状態になるので開弁し、分岐管311は
一次側と二次側とが連通状態になる。
【0044】このような状態で、住戸11で火災が発生
して閉鎖型スプリンクラヘッド351が開栓して散水を
開始すると、上記と同様に分岐管311と消火用給水管
21の圧力が低下して圧力スイッチ25が圧力低下信号
を住棟用制御盤26に出力する。これにより、制御盤2
6はポンプ23を起動して水槽22の水を給水管21、
分岐管311に圧送し、開栓したスプリンクラヘッド3
51から散水させる。
【0045】また、住戸11、12、・・がある住棟全
体が停電した場合には、住棟用制御盤26と住棟用火災
受信機451は電源を内蔵する図示しない充電式電池な
どの予備電源に自動的に切り換えて監視を継続する。そ
して、住棟用制御盤26は圧力スイッチ25から圧力低
下信号を受信すると図示しない非常用発電機を動作させ
て発電させ、発電した電力によってポンプ23を駆動さ
せる。なお、水槽22が屋上に設置されている場合に
は、高度差によって生じる水圧によって、散水の際の必
要な圧力を得ることができる。
【0046】このように、通電停止によって開弁する電
磁弁、すなわち電気式弁を用いているので、住戸用制御
盤に予備電源を設けることなく、また、住棟用の制御盤
あるいは火災受信機から住戸用制御盤に電源を供給する
ことなく、停電に対応することができる。
【0047】ところで上記説明では、火災を検出した火
災感知器が制御盤421、422、・・・に火災信号を
送出する場合について説明したが、火災感知器411、
412、・・・として検出した火災現象の物理量信号を
出力するものを用いるようにしても良い。この場合に
は、住戸用制御盤421、422、・・・に火災感知器
から受信した火災現象の物理量信号から火災発生の有無
を判別する火災判別手段を設ければ良く、この火災判別
手段で、火災感知器から所定レベルを超える物理量信号
を所定時間継続して受信しているか否か判別するように
しても良い。
【0048】また、上記説明では、住戸用制御盤42
1、422、・・・は、火災感知器から蓄積時間である
所定時間内に火災信号を2回受信した場合に電磁弁33
1、332、・・・を開弁させるようにしたが、火災信
号を受信したら直ちに電磁弁331、332、・・・を
開弁させるようにしても良い。この場合には、電磁弁3
31、332、・・・を開弁させてから一定時間(例え
ば10分間)経過しても流水検知弁341、342、・
・・から流水信号が入力しないときは、開弁状態にある
電磁弁331、332、・・・を閉弁させるように制御
盤421、422、・・・によって制御させるようにす
ると良い。このようにすると、電磁弁が開弁している間
にスプリンクラヘッド361、362、・・・が誤って
破壊された場合の水損事故を防止できる。
【0049】また、電気式弁として電磁弁を用いたが、
通電状態で閉弁を維持し通電が停止されたときは開弁す
る例えばスプリングリターン式などの電動弁を用いるよ
うにしても良い。
【0050】
【発明の効果】この発明によるスプリンクラ消火設備
は、末端側に1台以上の閉鎖型スプリンクラヘッドが接
続された消火用配管の基端側に、通電状態で閉弁する電
気式弁を設け、前記閉鎖型スプリンクラヘッドが設けら
れた部屋に、火災感知器を設け、前記火災感知器が火災
を検出していないときは前記電気式弁に通電し、前記火
災感知器が火災を検出したことを判別したときは前記電
気式弁への通電を停止する制御部を設けたことにより、
火災感知器が火災を検出していないときは、制御部が電
気式弁に通電して閉弁状態を維持しているので、閉鎖型
スプリンクラヘッドの感熱動作部に物が当たるなどして
破壊されても、閉鎖型スプリンクラヘッドから放水され
る水量は電気式弁の二次側の少量の水だけであり、水損
事故を防止できる効果がある。また、制御装置の故障や
停電などによって電気式弁への通電が停止すると、電気
式弁は自動的に開弁し、電気式弁の一次側と二次側は通
水状態になるので、停電などの際に火災が発生しても自
動的に消火が行われるとともに、火災感知器や電気式弁
のために制御部に予備電源を設けなくて済むという効果
がある。
【0051】また、複数の住戸からなる集合住宅の消火
設備において、前記住戸に給水本管から分岐された消火
用配管を設け、前記消火用配管には、その末端側に閉鎖
型スプリンクラヘッドを、また、その基端側には通電時
に閉弁し非通電時に開弁する電気式弁をそれぞれ設け、
前記スプリンクラヘッドが設けられた住戸内に火災感知
器を設け、前記火災感知器が火災を検出していないとき
は前記電気式弁に通電し、前記火災感知器が火災を検出
したことを判別したときは前記電気式弁への通電を停止
する制御部を設けたことにより、火災感知器が火災を検
出していないときは、制御部が電気式弁に通電して閉弁
状態を維持しているので、閉鎖型スプリンクラヘッドの
感熱動作部に物が当たるなどして破壊されても、閉鎖型
スプリンクラヘッドから放水される水量は電気式弁の二
次側の少量の水だけであり、水損事故を防止できる効果
がある。また、制御部の故障や停電などによって電気式
弁への通電が停止すると、電気式弁は自動的に開弁し、
電気式弁の一次側と二次側は通水状態になるので、停電
などの際に火災が発生しても自動的に消火が行われると
ともに、火災感知器や電気式弁のために制御部に予備電
源を設けなくて済むという効果がある。
【0052】また、前記制御部は、その設置場所近傍の
商用電源から電源を得て、前記電気式弁に通電するよう
にしたので、管理センター等からの電気式弁への電源供
給のための電路が不要となり、工事や点検が簡単になる
とともに、今まで設置されていない住宅や小規模な建造
物にも安価に設置することができる効果がある。
【0053】また、前記制御部は、接続された火災感知
器から火災信号を受信したときに、一旦火災感知器を復
旧させ、その後再度火災感知器から火災信号を受信した
とき、前記電気式弁への通電を停止するようにしたの
で、不用意に電気式弁を開弁させることがない効果があ
る。
【0054】また、前記制御部は、接続された火災感知
器から検出した火災現象の物理量信号を受信し、前記受
信した物理量信号により火災か否かを判別するようにし
たので、設置場所に適した条件で火災判断することがで
き、不用意に電気式弁を開弁させることがない効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による消火設備の実施態様の1実施例
の系統図である。
【図2】この発明による消火設備の実施態様における制
御部の1実施例の回路図である。
【符号の説明】
11、12 住戸(住宅) 21 消火用給水管(給水本管) 22 水槽 23 ポンプ 26 住棟用制御盤 311、312 分岐管(消火用配管) 331、332 電磁弁(電気式弁) 341、342 流水検知弁 351、352 閉鎖型スプリンクラヘッド 411、412 火災感知器 421、422 住戸用制御盤(制御部) 431、432 プラグ 441、442 コンセント 451 住棟用火災受信機 MPU マイクロコンピュータ FR 火災信号受信回路 WR 流水信号受信回路 VC 制御回路 FT 火災信号送信回路 WT 流水信号送信回路 BZ 音響装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】末端側に1台以上の閉鎖型スプリンクラヘ
    ッドが接続された消火用配管の基端側に、通電状態で閉
    弁する電気式弁が設けられ;前記閉鎖型スプリンクラヘ
    ッドが設けられた部屋に、火災感知器が設けられ;前記
    火災感知器が火災を検出していないときは前記電気式弁
    に通電し、前記火災感知器が火災を検出したことを判別
    したときは前記電気式弁への通電を停止する制御部が設
    けられ;たことを特徴とする消火設備。
  2. 【請求項2】複数の住戸からなる集合住宅の消火設備に
    おいて;前記住戸に給水本管から分岐された消火用配管
    が設けられ;前記消火用配管には、その末端側に閉鎖型
    スプリンクラヘッドが、また、その基端側には通電時に
    閉弁し非通電時に開弁する電気式弁がそれぞれ設けら
    れ;前記スプリンクラヘッドが設けられた住戸内に火災
    感知器が設けられ;前記火災感知器が火災を検出してい
    ないときは前記電気式弁に通電し、前記火災感知器が火
    災を検出したことを判別したときは前記電気式弁への通
    電を停止する制御部が設けられ;たことを特徴とする消
    火設備。
  3. 【請求項3】前記制御部は、その設置場所近傍の商用電
    源から電源を得て、前記電気式弁に通電することを特徴
    とする請求項1または2記載の消火設備。
  4. 【請求項4】前記制御部は、接続された火災感知器から
    火災信号を受信したときに、一旦火災感知器を復旧さ
    せ、その後再度火災感知器から火災信号を受信したと
    き、前記電気式弁への通電を停止することを特徴とする
    請求項1ないし3いずれか記載の消火設備。
  5. 【請求項5】前記制御部は、接続された火災感知器から
    検出した火災現象の物理量信号を受信し、前記受信した
    物理量信号により火災か否かを判別することを特徴とす
    る請求項1ないし3いずれか記載の消火設備。
JP34201995A 1995-12-28 1995-12-28 消火設備 Pending JPH09173497A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34201995A JPH09173497A (ja) 1995-12-28 1995-12-28 消火設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34201995A JPH09173497A (ja) 1995-12-28 1995-12-28 消火設備

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09173497A true JPH09173497A (ja) 1997-07-08

Family

ID=18350555

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34201995A Pending JPH09173497A (ja) 1995-12-28 1995-12-28 消火設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09173497A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011010963A (ja) * 2009-07-03 2011-01-20 Nohmi Bosai Ltd 予作動式スプリンクラ消火設備
JP2013090823A (ja) * 2011-10-26 2013-05-16 Metoran:Kk 呼吸補助装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011010963A (ja) * 2009-07-03 2011-01-20 Nohmi Bosai Ltd 予作動式スプリンクラ消火設備
JP2013090823A (ja) * 2011-10-26 2013-05-16 Metoran:Kk 呼吸補助装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5099925A (en) Dry sprinkler system
CA2678623C (en) Fire protection system
JP3963416B2 (ja) スプリンクラー消火設備
JPH09173497A (ja) 消火設備
CN215136324U (zh) 建筑早期灭火喷淋及供水系统和排烟排热系统
JP2004290430A (ja) スプリンクラー消火設備
JP4424570B2 (ja) スプリンクラー消火設備
JP3279767B2 (ja) スプリンクラ消火設備の2つのnsバルブ(調圧充水機能、流水検知機能および開弁機能を有する地区弁)による相互給水システム
JP3167807B2 (ja) 共同住宅用スプリンクラー消火設備
JP4481412B2 (ja) スプリンクラー消火設備
JP3977945B2 (ja) スプリンクラー消火設備
JP3339875B2 (ja) スプリンクラ消火装置
JP4433348B2 (ja) スプリンクラー消火設備
JP3096148B2 (ja) スプリンクラ消火装置
JP2002331042A (ja) 予作動式スプリンクラ消火設備
JP3255793B2 (ja) スプリンクラ消火設備
JP3292556B2 (ja) スプリンクラ消火設備
JP3280478B2 (ja) スプリンクラ消火設備
JP4263392B2 (ja) スプリンクラ消火設備
KR20060095102A (ko) 소형자동소화장치
JP3292567B2 (ja) スプリンクラ消火設備
JP4471182B2 (ja) 消火設備
JP3105661B2 (ja) 共同住宅用スプリンクラー消火設備
JP2002035157A (ja) スプリンクラー消火設備
JPH04300565A (ja) 共同住宅用予作動式スプリンクラー消火装置 

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20040723

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040803

A521 Written amendment

Effective date: 20041004

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041102