JP3255793B2 - スプリンクラ消火設備 - Google Patents

スプリンクラ消火設備

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JP3255793B2 JP06155594A JP6155594A JP3255793B2 JP 3255793 B2 JP3255793 B2 JP 3255793B2 JP 06155594 A JP06155594 A JP 06155594A JP 6155594 A JP6155594 A JP 6155594A JP 3255793 B2 JP3255793 B2 JP 3255793B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、地区弁装置の遠隔試
験が実施可能なスプリンクラ消火設備において、スプリ
ンクラ監視盤への一斉復旧入力により地区弁装置の動作
状態を一斉に初期状態に復旧させることのできるスプリ
ンクラ消火設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】火災感知器と組み合わせて使用されるス
プリンクラ消火設備としては、例えば特開平4−276
271号公報に開示されたものが従来から知られてい
る。この公開公報に開示された従来のスプリンクラ消火
設備は、火災感知器からの火災信号によって開放され、
一次側配管の消火水を、二次側配管を介してスプリンク
ラヘッドに供給する地区弁装置を備えたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
スプリンクラ消火設備では、例えば各地区弁装置の二次
側配管末端部に設けられた遠隔試験弁における遠隔試験
中等において、制御中の地区弁装置を個別に指定して初
期状態に復旧させなければならないという課題があっ
た。そこで、この発明は、遠隔制御中の地区弁装置を一
斉に初期状態に復旧させることができるスプリンクラ消
火設備を得ることを目的とする。この発明は、また、火
災受信機から火災信号が入力された場合は、一斉復旧入
力を受け付けないようにしたスプリンクラ消火設備を得
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、ビル等の建
物の複数の階を貫通して延びる給水本管及びこの給水本
管から前記複数の階の各々ごとに枝分かれして延びる枝
管と、各枝管に設けられた多数のスプリンクラヘッド
と、遠隔試験弁を有し、前記給水本管と各枝管との間に
設けられ、前記多数のスプリンクラヘッドへ消火水を供
給する地区弁装置と、個別のアドレスを有し、各地区弁
装置と電気的に接続され、対応する地区弁装置の状態変
化を監視すると共に前記対応する地区弁装置を制御する
スプリンクラ中継器と、各スプリンクラ中継器と共通の
信号線を介して接続され、コード化信号により情報収集
や制御命令送出を行うスプリンクラ監視盤と、各階に設
けられた多数の火災感知器と、これら火災感知器及び前
記スプリンクラ監視盤と電気的に接続された火災受信機
とを備えたものである。
【0005】
【作用】この発明によれば、スプリンクラ監視盤は、ア
ドレスによって対応するスプリンクラ中継器を介して地
区弁装置の遠隔試験弁を動作させる信号を送出し、また
動作中、一斉復旧入力により前記対応するスプリンクラ
中継器又は全てのスプリンクラ中継器ひいては地区弁装
置を初期状態に一斉に復旧させる一斉復旧信号を送出す
る。
【0006】
【実施例】以下、この発明を、添付図面に示した一実施
例について詳しく説明する。図1は、この発明に係るス
プリンクラ消火設備の一実施例を自動火災報知設備と一
緒に示す概略構成図である。図1において、B1F,1
F,2F,3F,4F,・・・はビル等の建物の複数の
階例えばそれぞれ地階、1階、2階、3階、4階・・・
を表す。まず自動火災報知設備について説明すれば、1
は火災感知器であって、建物の各階ごとに多数設けられ
ている。2は各階ごとに設けられた火災中継器であっ
て、各階ごとに多数設けられた火災感知器1と信号線3
を介して接続されている。4は例えば1階1Fの防災セ
ンタ(図示しない)中に配置され、火災感知器1からの
火災信号を受信するための火災受信機であって、各階の
火災中継器2と共通の信号線5を介して接続されてい
る。その他、地区音響装置(図示しない)等の自動火災
報知設備として必要な機器を備えているが、ここではそ
の説明を省略する。
【0007】次に、この発明のスプリンクラ消火設備
(以下、NSシステムと云う。)について説明すれば、
このNSシステムは、火災を早期に消火して火災による
損害及び消火による水損の極小化を図るために、上述し
た自動火災報知設備と熱応答速度の早い速動型スプリン
クラヘッド(以下、NSベッドと云う。)と組み合わせ
て使用され、火災初期に小水量で消火するための新しい
スプリンクラシステムである。図1において、6は複数
の階を貫通して延びる給水本管であり、そして7はこの
給水本管6から各階ごとに枝分かれして延びる枝管であ
る。8は各枝管7に設けられた多数のNSベッドであっ
て、従来のスプリンクラヘッド(図示しない)に比べて
熱応答速度を飛躍的に早くし、初期火災を検知して消火
できるようにしたものである。なお、熱応答速度を早く
する工夫は、受熱効率の向上と熱損失の減少であり、換
言すれば火災の熱を他へ逃がさずに確実に捕えることで
ある。NSベッド8は、具体的には標準放水圧力1kg/
cm2、流量50リットル/分で、事務所用には床面積2.
1m2当り1個設置し、また少区画の飲食店用には床面積
13m2当り1個設置するだけで良く、より少ない放水量
とより広い散水面積を有し、散水密度を少なくしても充
分な消火能力を発揮できる。更に、給水本管6の下端近
くには水源(図示しない)及びポンプユニット9が設け
られている。
【0008】20は給水本管6と各枝管7との間に設け
られ、多数のNSヘッド8へ消火水を供給するための地
区弁装置(以下、NSバルブユニットと云う。)であっ
て、後で図4について詳しく説明する。50は各NSバ
ルブユニット20ごとに設けられたスプリンクラ中継器
(以下、NS中継器と云う。)であって、対応するNS
バルブユニット20と信号線11を介して接続され、後
で図5について詳しく説明する。そして80は上述した
防災センタ中に配置されたスプリンクラ監視盤(以下、
NS監視盤と云う。)であって、全てのNS中継器50
と共通の信号線12を介して接続され且つ火災受信機4
と信号線13を介して接続され、後で図7について詳し
く説明する。
【0009】この発明のNSシステムは上述したように
構成されており、火災が例えば2階2Fで発生し、その
ために2階2Fに多数設けられている火災感知器1の少
なくとも1個が作動して火災信号を発生したとすれば、
この火災信号は2階2Fに設けられている火災中継器2
へ信号線3を介して伝送され、更にこの火災中継器2か
ら共通の信号線5を介して火災受信機4へ伝送される。
そうすると、この火災受信機4は、受信した火災信号を
階別火災信号処理した後にNS監視盤80へ信号線13
を介して移報する。
【0010】NS監視盤80は共通の信号線12を介し
てこの場合は2階2Fに設けられているNS中継器50
へコード化された制御信号をアドレス指定して伝送し、
更にこのNS中継器50は信号線11を介して対応する
NSバルブユニット20へ上記制御信号を伝送し、もっ
てNSバルブユニット20を待機状態にする。なお、N
Sバルブユニット20の待機状態とは、NSヘッド8の
開栓によりNSヘッド8から即時散水が可能になる状態
にNSバルブユニット20を置くことである。その後、
火災の熱によりNSヘッド8が開栓すると、このNSヘ
ッド8から設定圧力に自動的に調圧された加圧消火水が
放水され始める。この放水の開始と同時に、NSバルブ
ユニット20はコード化された流水信号を、NS中継器
50を介してNS監視盤80へ自己アドレスと共に伝送
し、もってNS監視盤80上に放水警報が表示される。
また、NSヘッド8が放水を開始すると、ポンプユニッ
ト9が自動起動されることにより消火水は水源からポン
プユニット9、給水本管6、NSバルブユニット20及
び枝管7を通ってNSヘッド8から放水され続ける。
【0011】図2は全てのNS中継器50を複数のグル
ープに分けた例を示す図であり、この例ではNS監視盤
80に共通の信号線12を介してNS中継器50−B1
F〜50−5Fが接続され、グループG1はNS中継器
50−B1Fのみから成り、グループG2はNS中継器
50−1F及び50−2Fから成り、グループG3はN
S中継器50−3F及び50−4Fから成り、そしてグ
ループG4はNS中継器50−5Fのみから成る。この
ように、グループ数及び各グループ内のNS中継器数は
任意に決定できる。
【0012】NS監視盤80は、NS中継器50−B1
F〜50−5Fに後述のシステムポーリング、ポイント
ポーリング、セレクティングを行い、所定のNS中継器
から所定の情報を収集したり、所定のNS中継器に制御
命令を送出したりするものである。
【0013】ここで、システムポーリングとは、NS中
継器50−B1F〜50−5Fの1つ1つにポーリング
するのではなく、これらNS中継器を4つのグループに
分けてグループごとにポーリングするもので、そのグル
ープごとに応答タイミングを与え、対応する地区弁装置
の状態変化を検知したNS中継器を有するグループがそ
の応答タイミング時にNS監視盤80に応答するポーリ
ングである。ポイントポーリングとは、システムポーリ
ングにおいてNS監視盤80に応答したグループについ
てのみ、そのグループ内のNS中継器ごとにポーリング
するもので、そのNS中継器ごとに応答タイミングを与
え、状態変化を検知したNS中継器がその応答タイミン
グ時にNS監視盤80に応答するポーリングである。セ
レクティングとは、ポイントポーリングにおいてNS監
視盤80に応答したNS中継器から所定の情報を収集し
たり、ポイントポーリングにおいてNS監視盤80に応
答したNS中継器に所定の制御信号を送信したりするも
のである。
【0014】図3は図2の動作例を説明する図であり、
この図3の左上から右上に向かって動作が進み、その右
端からは1つ下の段の左端に動作が進み、このようにし
て順次、処理が進む。また、図3中、横線の上がNS監
視盤80の動作を示し、その横線の下がNS中継器の動
作を示す。また、図3において、破線の枠は応答タイミ
ングにおいて応答しなかったことを示し、太線の枠は応
答タイミングにおいて応答したことを示している。つま
り、太線の枠は、その応答タイミングの直前と比較して
状態変化を検知したNS中継器(または状態変化を検知
したNS中継器を有するグループ)を示している。
【0015】まず、図3のP1において、システムポー
リングを行う。つまり、NS監視盤80は、システムポ
ーリングを示すアドレスSPADと状態情報を返送させ
る状態情報返送命令CM1とを、グループG1〜G4に
送出した後に、状態情報を返送させるタイミングをグル
ープG1〜G4に順次、与える。グループG1〜G4の
それぞれは、自己のグループ内のNS中継器が状態変化
を検知した場合にのみ、自己の応答タイミング時に、パ
ルス信号等をNS監視盤80に返送することにより応答
する。図3に示した例では、NS中継器50−2Fが状
態変化を検知しているので、グループG2のみがNS監
視盤80に応答する。これによってNS監視盤80は、
グループG2に属するNS中継器50−1F又は50−
2Fが状態変化を検知し、NS監視盤80に送出すべき
状態情報を有していることを把握できる。
【0016】次に、P2において、ポイントポーリング
を行う。つまり、NS監視盤80は、ポーリングすべき
グループのアドレスGADと状態情報返送命令CM1と
を、そのグループに属するNS中継器に送出する。上記
例の場合は、アドレスGAD(2)と状態情報返送命令C
M1とをNS中継器50−1F及び50−2Fに送出す
る。そして、状態情報を返送させるタイミングをこれら
NS中継器に順次、与える。各NS中継器は、自己が状
態変化を検知している場合にのみ、自己の応答タイミン
グ時に、パルス信号等をNS監視盤80に返送すること
により応答する。上記ポイントポーリング時にはNS中
継器50−2Fが状態変化を検知しているので、このN
S中継器50−2FのみがNS監視盤80に応答する。
これによってNS監視盤80は、NS中継器50−2F
が状態変化を検知し、NS監視盤80に送出すべき状態
情報をNS中継器50−2Fが有していることを把握で
きる。
【0017】次に、P3において、セレクティングを行
う。つまり、NS監視盤80は、応答信号を発したNS
中継器のアドレスSADと状態情報返送命令CM1とを
送出する。上記例の場合は、NS中継器50−2Fから
応答信号を受信したので、NS監視盤80は、NS中継
器50−2FのアドレスSAD(2F)と状態情報返送
命令CM1とを送出する。これに対して、NS中継器5
0−2Fは、自己アドレスSAD(2F)と送りたいデ
ータDA(例えば二次圧低下信号)とをNS監視盤80
に送る。
【0018】NS監視盤80はデータDAを受信する
と、上記アドレスSAD(2F)と受信したデータDA
とを送出し、NS中継器50−2Fは上記データDAを
受信し、自己が直前に送出したデータDAとそのときに
受信したデータDAとを照合し、両データが一致した
ら、上記データDAをNS監視盤80に再び送出する。
NS監視盤80は1回目に受信したデータDAと2回目
に受信したデータDAとが一致していれば、そのデータ
DAはNS中継器50−2Fが確かに送出したデータD
Aであると認識する。そして、NS監視盤80は、受信
したデータDAに基づいて必要な処理例えば表示や簡単
な警報を行う。この後は、通常の状態に戻り、上記のシ
ステムポーリングを繰り返す。
【0019】なお、上記例において、ポイントポーリン
グ、セレクティングをそれぞれ2回づつ実行している
が、これは、誘導ノイズ等による誤伝送を防止するため
である。
【0020】次に、共通の信号線12の断線を検査する
動作について説明する。図3のP01において、システ
ムポーリングを1回行い、次にNS中継器50−B1F
までの信号線12の断線を検査するセレクティングを行
う。つまり、NS監視盤80が、NS中継器50−B1
FのアドレスSAD(B1F)と特定情報返送命令CM
2とを送出し、NS中継器50−B1Fは自己アドレス
SAD(B1F)と特定情報(この場合は、NS中継器
の種別を示す種別情報CL)とをNS監視盤80に返送
する。NS監視盤80は、NS中継器50−B1Fから
種別情報CLを受信すると、NS監視盤80からNS中
継器50−B1Fまでの信号線12に断線が無いと判別
する。そして、システムポーリングを1回行って状態変
化を検知したNS中継器が存在しないことを確認した後
に、NS中継器50−1Fについて上記と同様の断線検
査を行う。このようにして、NS中継器50の1つ1つ
について、NS監視盤80からそのNS中継器50まで
の信号線12の断線検査を行い、その間にシステムポー
リングを1回づつ実行する。このシステムポーリングに
おいて、いずれかのグループが応答した場合には、勿
論、そのグループについてポイントポーリングを行い、
必要なセレクティングを行う。
【0021】種別情報CLとしては、NS中継器以外は
詳しく説明しないが、ポンプユニット用中継器や補助散
水栓用中継器等を示す情報がある。このように、上記特
定情報として種別情報をNS監視盤80が収集するよう
にすると、NS監視盤80側でNS中継器50の接続の
有無と同時に、NS中継器50の種別が変更されたこと
をNS監視盤80で知ることができる。上記の例では、
システムポーリングが1回行われるごとに、断線判別セ
レクティングを実行しているので、NS中継器50−B
1F〜50−5Fの全てを監視するには、システムポー
リングを16回行う必要がある。なお、システムポーリ
ングを所定回数行うごとに断線判別を実行してもよく、
所定時間ごとに断線判別を実行してもよく、さらに、1
回に複数のNS中継器50の断線判別セレクティングを
行ってもよい。また、同一のNS中継器50に対して、
断線判別セレクティングを2回続けて行うと、誘導ノイ
ズによる誤判断を防止できる。また、特定情報として
は、種別情報以外の情報例えば特定のコードであっても
よい。
【0022】図4はこの発明の実施例に使用されるNS
バルブユニット20を示す概略構成図である。このNS
バルブユニット20は、予作動式自動警報弁と二次圧調
整機能付自動弁の2種類の機能を併せ持つ自動弁であっ
て、上述したように建物の各階ごとに設置されている。
図4において、21はNSバルブであって、その一次側
22が一次側配管23を介して上述した給水本管6へ接
続され、またその二次側24が二次側配管25及び上述
した枝管7を介してNSヘッド8へ接続されている。常
態では閉鎖状態に在るが、火災感知器1(図1)からの
火災信号従ってNS監視盤80からの制御信号によって
開放可能な状態にされるNSバルブ21には、二次側配
管25への通水を試験するための電動式の遠隔試験弁2
6及び手動試験弁27と、一次側配管23の加圧消火水
をNSバルブ21の開度調整により所定の圧力まで減圧
調整して二次側配管25に供給する調圧パイロット弁2
8と、NSバルブ21の加圧開放を常時は遮断して上述
した開放可能状態への移行操作を行う電動式の起動弁2
9及びこれと並列接続された手動起動弁31と、二次側
配管25の異常昇圧を排出する排圧弁32とが設けられ
ている。
【0023】NSバルブ21は、一次側22と二次側2
4とを区分する弁座33を、ばね34で付勢される弁体
35により閉じるようにし、弁体35と一体のピストン
36と弁箱37とでシリンダ38を形成し、このシリン
ダ38は起動弁29又は手動起動弁31を介して調圧パ
イロット弁28に接続されている。なお、起動弁29
は、破線で示す電路により端子台39に接続されたモー
タ、電磁ソレノイド等の電動部29aによって開閉され
る。
【0024】調圧パイロット弁28は、二次側配管25
の二次圧を配管25aによりその操作室28aに導入
し、NSバルブ21の一次側22からストレーナ(ごみ
取り器)41及び配管22aを介して一次圧を取り込
み、フラム28bとばね28cの調圧作用により弁体2
8dの開度調整を行い、配管22bによりNSバルブ2
1のシリンダ38へその一次圧を導入する。
【0025】この調圧パイロット弁28は、火災時にN
Sバルブ21を開放させる機能を有している。すなわ
ち、配管25aにより操作室28aに導入された二次側
配管25内の二次圧が所定の圧力よりも低い時には、フ
ラム28bとばね28cの調圧作用により弁体28dが
開動作し、配管22a及び22b並びに開放されている
起動弁29又は手動起動弁31を介して一次圧が徐々に
シリンダ38内に導入され、ピストン36が押し上げら
れ(図面では左の方へ)、連動する弁体35が開放さ
れ、一次側22から二次側24へ消火水が流入する。逆
に二次圧が所定の圧力よりも高い時には、フラム28b
とばね28cの調圧作用により弁体28dが閉動作し、
一次圧の流入量が減少し、シリンダ38内が減圧してピ
ストン36が下がり(図面では右の方へ)、連動する弁
体35が閉動作されるので一次側22から二次側24へ
の消火水の流入が減少し、この動作を繰り返して弁体3
5は所定の開度を維持することになる。
【0026】このようにしてNSバルブ21の開度調整
が行われ、二次圧を消火動作に適した所定の圧力例えば
二次側24の近傍で3.5kg/cm2に調圧する。また、調
圧パイロット弁28の操作室28aは、調圧のために開
放する弁体28dのピストン部の小孔28eを介して配
管25aにより二次側配管25へ連通されている。これ
により、二次側配管25内は、調圧パイロット弁28の
開動作時に昇圧するので、調圧パイロット弁28の調圧
作用により常時、所定の圧力に保持され、二次側配管2
の温度変化等による圧力降下時に少量の一次圧を補給す
る。この時、NSバルブ21は開放せず従って開放信号
(流水信号)は発生しない。同時に、ピストン36を介し
て圧力が背面へ流入して弁体35の摺動が緩慢になるの
で、調圧作用を行い易いという効果がある。
【0027】従って、火災が発生してNSヘッド8(図
1)が開栓する時には、直ちに消火活動に適した所定圧
の放水が可能であり、二次側配管25内の減圧に伴い、
調圧パイロット弁28の調圧作用によってNSバルブ2
1が開動作され、その弁体35の開度が調整されること
によって二次側配管25へは消火活動に適した所定圧の
消火水が供給される。
【0028】遠隔試験弁26及び手動試験弁27はNS
バルブ21の二次側24とドレイン管42との間で互い
に並列に接続されている。遠隔試験弁26は、破線で示
す電路により端子台39に接続されたモータ、電磁ソレ
ノイド等の電動部26aによって開閉され、NSヘッド
8の1個分と同等量の消火水がその開動作によって排水
されるように開口部分の大きさが設定されている。手動
試験弁31は、NSヘッド8の少なくとも1個分と同等
量の消火水がその開動作によって排水されるように開口
部分の大きさが設定され、NSバルブ21の二次側24
に設けた圧力計43の指針により排水試験時の二次側配
管25内の水圧が所定圧に維持されるかどうかを確認す
る。
【0029】排圧弁32は、その内部へ二次側24から
導入した消火水が許容圧(所定圧よりも若干高い値)を
超える時に、消火水をドレイン管42へ排水し、二次側
配管25内の圧力を所定圧に維持する。上述したように
二次圧は圧力計43で計測されるが、一次側配管23内
の消火水の一次圧はストレーナ41に接続された圧力計
44で計測される。
【0030】NSバルブ21の開放を検知する圧力スイ
ッチ45は、NSバルブ21の弁座33に形成され且つ
弁体35の閉動作時にこの弁体35によって閉じられて
いる流水検知室46からの配管22cに接続され、また
破線で示す電路により端子台39に流水信号を供給す
る。この配管22cはオリフィス47を介してドレイン
管42に接続されており、NSバルブ21の閉動作時に
は圧力スイッチ45を動作させた消火水が徐々に排水さ
れるようになっている。二次側配管系統の破損等による
大きい減圧を検知する圧力スイッチ48は、配管25a
に接続され、また破線で示す電路により端子台39に二
次圧低下信号を供給する。従って、この圧力スイッチ4
8は、NSヘッド8が例えば火災以外の何等かの理由で
開栓した場合に二次側配管25内の圧力低下を検知して
端子台39へ二次圧低下信号を供給し、もってNSヘッ
ド8の誤作動を警報することができる。
【0031】次にNSバルブユニット20の動作を詳し
く説明する。上述したように火災が発生してNS監視盤
80ひいてはNS中継器50から対応するNSバルブユ
ニット20の端子台39を介して与えられた制御信号が
電動部29aを動作させて起動弁29を開くと、この起
動弁29に設けられて全開位置で閉じる図示しないリミ
ットスイッチが作動することによってNSバルブ21の
待機状態を確認でき、給水本管6からNSバルブ21の
一次側配管23を通して一次側22に導入されていた消
火水は、NSヘッド8(図1)の開栓に伴う二次側24の
減圧に従って調圧パイロット弁28で調圧された後に、
開かれている起動弁29を通って徐々にシリンダ38に
入り、そのためピストン36は弁体35を弁座33から
ゆっくり離座させるので、一次側22の消火水は二次側
24ひいては二次側配管25へ徐々に導入される。配管
22c内の水圧の上昇によって圧力スイッチ45が動作
して端子台39にNSバルブ21が開動作したことを報
知する。以後は、調圧パイロット弁28の上述した調圧
作用により二次側配管25への消火水の導入が制御さ
れ、消火水は所定圧に減圧調整される。
【0032】その後、NSヘッド8(図1)からの放水
が継続していくと、この大きい放水量が図示しない圧力
空気槽等によって検知されて、ポンプユニット9(図
1)は起動され、給水本管6(図1)からNSバルブ2
1の一次側配管23に高圧の消火水が補給される。この
ように、NSヘッド8等への二次側配管25には所定圧
の消火水が充填されているので、NSヘッド8の開栓と
同時に消火水は放出され、消火動作に遅れは無い。
【0033】図5はこの発明の実施例に使用されるNS
中継器50を一部ブロック図で示す配線図である。この
NS中継器50はNS監視盤80の伝送端末であって、
NSシステムの入出力機器であるNSバルブユニット2
0と電気的に接続されると共に、NS監視盤80とも電
気的に接続されている。NS中継器50は、更に、NS
バルブユニット20の状態を検知し且つこの検知状態を
コード化した情報信号としてNS監視盤80へ自己アド
レスと共に送信し、またNS監視盤80との間でコード
化した制御信号を送受信すると、アドレスによって自己
への命令かどうかを判別した後にこの制御信号を解析し
てNSバルブユニット20を制御(起動、復帰)する。
【0034】NS中継器50は制御回路51を備え、こ
の制御回路51は制御中枢であるマイクロプロセッサM
PU1、プログラムが格納されているメモリROM1、
信号やデータが格納されるメモリRAM1、NS中継器
50内の各部とのインターフェースIF11,IF12
及びIF13を有している。
【0035】NS中継器50中の、伝送回路52は、I
F13と接続され、後述する信号線S+,S−間をシリ
アル伝送によってNS監視盤80と送受信するものであ
って、図示しないA/D変換器やD/A変換器等で構成
されている。アドレス設定部53は、NS監視盤80と
送受信する場合に各NS中継器50を区別するためのア
ドレスを個別に設定する部分であって、例えば図示しな
いディップスイッチによってアドレスが設定される。電
源回路54は、後述する電源線PVC,PVからの例え
ばDC24Vの電源電圧を所定の電圧例えば20Vに変
換し、後述するリレーや応答回路に主に供給する。定電
圧回路55は、信号線S+,S−間から取り出した電圧
を3Vの定電圧に変換し、制御回路51にその電源電圧
として供給する。電圧監視回路56は、電源回路54か
ら供給される20Vの電圧を監視し、電源線PVC,P
Vの接続不良等による電圧低下を検知するとIF12を
介してMPU1に報知する。
【0036】リレーOは、図6のNSバルブユニット2
0中の起動弁29を開放制御するものであって、励磁さ
れた時にその接点o1及びo2を切り替えることにより
電源線PVCからの電圧が接点o1−後述する接点k1
−端子イ及びイ−後述する接点29d−電動部29a−
ダイオード29c−端子ロ及びロ−接点k2−接点o2
−アースPVを介して印加されるので、起動弁29が開
放される。そして接点29dはリミットスイッチで、電
動部29aが全開まで動作した時に機械的に切り替えら
れ、不要な電圧印加を防止する。しかしながら、リレー
Oの消磁時には図5及び図6に示した状態に復帰して逆
方向に電源電圧が印加されるので、起動弁29が閉止さ
れ、全開時と同様に、全閉時に図6の状態となり、逆電
圧の印加を防止している。これら接点29d、29eは
全開時や全閉時に切り替わるが、その逆へは少しの移動
で切り替わるものである。同様に、リレーTはNSバル
ブユニット20中の遠隔試験弁26を開放制御し、その
状態によって同様な接点26d、26eが切り替わる。
【0037】応答回路57は、起動弁29の全開及び全
閉、遠隔試験弁26の全開及び全閉等、NSバルブユニ
ット20の各部の動作による接点のオン/オフをフォト
カプラ等で検知する回路である。例えば起動弁29が全
開されると、PVC−o1−k1−イ及びイ−接点29
d(全開)−端子ハ及びハ−応答回路57−アースPV
により応答回路57は起動弁29の全開を検知する。リ
レーKは、自己保持機能を有するものであって、二次圧
低下用圧力スイッチ48の作動によりNSシステムがバ
ックアップ作動モードにある場合に後述するバックアッ
プ用電源線PKCの電圧で励磁された時にその接点k1
及びk2を切り替え、これによりPKC−k1−イ及び
イ−29d−29a−29c−ロ及びロ−k2−アース
PKで起動弁29を開放させる。
【0038】図7はこの発明の実施例に使用されるNS
監視盤80を示すブロック図である。このNS監視盤8
0は、自動火災報知設備からの火災信号によりNS中継
器50を介してNSバルブユニット20の起動制御を行
い、NSヘッド8の開栓により警報を表示すると共に自
動火災報知設備への放水信号の移報処理を行う。なお、
図示しない補助散水栓については、消火栓弁開放信号と
ポンプユニット9(図1)内の図示しない主警報弁の信号
とのANDにより警報表示を行う。NS監視盤80は、
状態監視機能を持っており、システム各部を常時監視し
ており、保守点検の際などNSバルブ21の開閉で定位
を外した場合、盤上に状態異常箇所を表示、警報する。
NS監視盤80の遠隔自動試験機能は、プログラムされ
たシーケンスに基づき、全NSバルブ21に対して順次
遠隔作動試験を実施し、動作機能をチェックして異常が
あった場合にはその要因を表示、プリントアウトした上
で、テスト異常警報を発する。また、NS監視系の電路
の自動断線監視も行え、その他、作動試験、予備電源試
験も容易に実施可能である。NS監視盤80は、自動火
災報知設備(自火報)故障時、試験点検時にもNSシス
テムが機能するように通常の自火報連動モードの他にN
S単独作動モードを有する。単独作動時には、NSバル
ブ二次圧低下により放水を開始できる。また、NSシス
テムの故障時には、バックアップ作動モードを有し、消
火設備としての機能ダウンを防止し、バックアップ作動
モードにより最低限の放水機能を確保できる。
【0039】NS監視盤80は制御回路81を備え、こ
の制御回路81は制御中枢であるマイクロプロセッサM
PU2、プログラムが格納されているメモリROM2、
信号やデータが格納されるメモリRAM2、NS監視盤
80の各部とのインターフェースIF21,IF22及
びIF23を有している。
【0040】NS監視盤80中の、伝送回路82は、I
F22と接続され、信号線S+,S−間をシリアル伝送
によって各NS中継器50と送受信するものであって、
図示しないワンチップマイコンによって制御されてい
る。警報器83は、IF23と接続された例えばブザー
である。電源回路84は、AC100Vの商用電源電圧
を例えばDC24Vの定電圧に変換して必要な個所に供
給する回路であり、各NS中継器50並びに後述する入
力IFユニット及び出力IFユニットへ電源線PVC,
PVによって動作時の電源を供給しており、そして商用
電源ダウン時の予備電源84aを有している。表示制御
回路86は、IF21と接続され、盤面の液晶表示LC
Dの表示、各種の発光ダイオードLEDの点灯、及びス
イッチSWの入力監視を行う。なお、スイッチSWは図
示の一斉復旧スイッチ88を含む。バックアップ用電源
回路87は、スイッチSWからのバックアップ入力によ
りAC100Vの商用電源電圧を例えばDC24Vの定
電圧に変換し、各NS中継器50へ電源線PKC,PK
によってバックアップ電源を供給する回路であり、バッ
クアップ用予備電源87aを有している。入力IFユニ
ット90及び出力IFユニット100は、後述するよう
にNS監視盤80と火災受信機4の間でパラレル信号
(オン/オフ信号)を移報送受するユニットである。各ユ
ニットは、図示しないマイコンを有し、入出力される情
報を伝送回路82へシリアル伝送で送受信している。従
って、各ユニットは、NS中継器50と同等のアドレス
を有し、伝送回路82が各NS中継器50と信号の送受
を行うのと同様に信号の送受を行う。
【0041】次に、この発明の実施例の動作を以下に詳
しく説明する。図8は通常監視モード及びこの通常監視
モードにおける故障時の動作フローを示す図である。 (1) 通常監視モード ステップS1にて火災が発生すると、ステップS2にて
自動火災報知設備の煙や熱等を検知した火災感知器1が
動作するか、或は火災の発見者が発信機押釦を押すこと
により火災中継器2(図8には示さない)を介して火災
受信機4が火災信号を受信する。そうすると、火災受信
機4はステップS3にて火災報知動作を行う(火災表
示)と共に火災発生位置を判別して(階別処理)NS監
視盤80へ移報出力する。
【0042】このNS監視盤80はステップS4にて火
災入力表示を行い且つNSバルブ起動信号を火災発生位
置に対応するNS中継器50へ送出する。起動信号を受
けたNS中継器50はステップS5にてNSバルブユニ
ット20中の起動弁29を開放動作させ、この起動弁2
9が全開して待機状態となると、NSバルブユニット2
0はNS中継器50を介してNS監視盤80へ起動弁2
9の開放信号を送出する。起動弁29の開放信号を受け
たNS監視盤80はステップS6にて当該階の起動弁2
9が開放したことを表示する。
【0043】ステップS7にてのNSバルブ21の待機
状態に続いて、ステップS8にてNSヘッド8が開栓す
ることにより二次側配管25内の二次圧が低下すると、
ステップS9にてNSバルブ21が開放され、圧力スイ
ッチ45が流水を検知すると、NS中継器50は流水信
号をNS監視盤80へ送出する。ステップS10にてN
S監視盤80は放水区域を表示したり警報動作を行った
りすると共に火災受信機4へ移報出力するので、ステッ
プS11にて火災受信機4はNS監視盤80と同様の表
示・警報を行う。
【0044】その後、ステップS12にてNSヘッド8
は調圧された消火水を放水し、そのためステップS13
にて圧力空気槽(図示しない)の圧力が低下して圧力ス
イッチ(図示しない)が作動すると、ステップS14に
てポンプユニット9が自動起動される。このことは、N
S中継器50によりステップS15にてNS監視盤80
にそしてステップS16にて火災受信機4に表示され
る。その後、ステップS17にてNSバルブ21は調圧
された消火水を供給し、ステップS18にて火災の消火
に至る。その結果、NS監視盤80はステップS19に
てNSバルブ21を復旧させて放水を停止させる停止信
号をNS中継器50を介してNSバルブユニット20へ
送出し、ステップS20にて起動弁29を閉止すること
により放水を停止させる。また、NS監視盤80はステ
ップS21にて火災受信機4での表示・警報を復旧させ
る。
【0045】(2) 通常監視モードの故障時動作 NS中継器50は、ステップS31にてNSバルブ回り
の弁類の開閉状態や二次圧の低下を検知すると、その異
常状態を示す信号をNS監視盤80に送出する。NS監
視盤80はステップS32にて受信した信号の内容に応
じて状態異常を表示・警報すると共に、火災受信機4へ
移報出力する。火災受信機4はステップS33にてNS
監視盤80と同様の表示・警報を行う。また、NSシス
テム自体の故障もステップS32、S33と同様にステ
ップS34、S35にて表示・警報を行う。ステップS
36にて自動火災報知設備(自火報)に故障があれば、
これを火災受信機4がNS監視盤80へ報知し、NS監
視盤80はステップS37にて作動モードの自動切換え
を行ったり単独作動モードを表示したりする。
【0046】(3) 単独作動モード 単独作動モードは、火災受信機4が点検等のために移報
停止状態にある場合に用いられるモードである。火災が
発生し、その熱によりNSヘッド8が開栓し、NSバル
ブ21の二次側配管25内の圧力が低下したことを二次
圧低下用圧力スイッチ48が検知すると、NS中継器5
0は二次圧低下信号をNS監視盤80に送出する。この
NS監視盤80は受信した二次圧低下信号を火災信号と
して認識し、火災表示を行うと共にNSバルブ起動信号
を当該NS中継器50へ送出する。起動信号を受けたN
S中継器50はNSバルブユニット20中の起動弁29
を開放動作させ、この起動弁29が全開して待機状態と
なると、NSバルブユニット20はNS中継器50を介
してNS監視盤80へ起動弁29の開放信号を送出す
る。起動弁29の開放信号を受けたNS監視盤80は当
該階の起動弁29が開放したことを表示する。
【0047】NSヘッド8が上述したように開栓してい
るので、NSバルブ21が開放され、圧力スイッチ45
が流水を検知すると、NS中継器50は流水信号をNS
監視盤80へ送出する。NS監視盤80は放水区域を表
示したり警報動作を行ったりすると共に火災受信機4へ
移報出力する。
【0048】その後、NSヘッド8は調圧された消火水
を放水し、そのため圧力空気槽(図示しない)の圧力が
低下して圧力スイッチ(図示しない)が作動すると、ポ
ンプユニット9が自動起動される。このことは、NS中
継器50によりNS監視盤80に表示される。その後、
NSバルブ21は調圧された消火水を放水し、火災の消
火に至る。
【0049】(4) バックアップ作動モード バックアップ作動モードでは、NS監視盤80のスイッ
チSW(図7)を操作してバックアップ用電源回路87
へバックアップ作動入力を行うと、バックアップ用電源
線PKC,PKがオンになり、NS監視盤80の制御機
能を停止する。
【0050】火災が発生し、その熱によりNSヘッド8
が開栓し、NSバルブ21の二次側配管25内の圧力が
低下したことを二次圧低下用圧力スイッチ48が検知す
ると、NS中継器50中のリレーK(緊急作動回路)が
励磁され、バックアップ用電源線PKCの電圧によりN
Sバルブユニット20中の起動弁29が開放動作され
る。NSヘッド8が開栓しているので、NSヘッド8は
調圧された消火水を放水し、そのため圧力空気槽(図示
しない)の圧力が低下して圧力スイッチ(図示しない)
が作動すると、ポンプユニット9が自動起動される。そ
の後、NSバルブ21は調圧された消火水を供給し、火
災の消火に至る。
【0051】次に、この発明の実施例のシステム維持管
理について説明する。 (1) 遠隔試験シーケンス 静的なシステムの異常発見は状態監視により行われてい
るが、動的な信頼性は遠隔試験の実施により確認するこ
とができる。この試験では、NSヘッド動作時と等価な
流水を遠隔操作で行い、NSバルブ等の制御警報機能を
自動的に試験し、機能確認することが可能である。NS
バルブ21は、従来のスプリンクラ消火設備に設けられ
ている端末試験弁に相当する遠隔試験機能を内蔵してい
て、NS監視盤80上の試験開始ボタンの操作により、
各階に設けられたNSバルブユニット20に対して所定
のプログラムされたシーケンスに従う試験を実行し、N
Sバルブユニット20、NS監視盤80の制御機能の確
認をステップごとに行う。
【0052】図9は遠隔試験シーケンスの動作フローを
示す図である。ステップS71にてNS監視盤80のス
イッチSWを操作してNS監視盤80へ遠隔試験入力を
行うと、NS監視盤80はステップS72にて遠隔試験
及び遠隔試験アドレスを表示すると共に遠隔試験弁26
の開放信号をNS中継器50を介してNSバルブユニッ
ト20中の遠隔試験弁26へ送出する。ステップS73
にて遠隔試験弁26が開放し、例えば20秒以内に全開
信号が返って来るかどうかをチェックした後にNS監視
盤80はステップS74にて遠隔試験弁26の開放を表
示する。遠隔試験弁26の全開後(又は全開信号以
前)、ステップS75にて発生させた二次圧低下信号が
例えば3分以内に返って来ることをチェックした後に、
NS監視盤80はステップS76にて二次圧の低下を表
示すると共に起動弁29の開放信号をNS中継器50を
介してNSバルブユニット20中の起動弁29へ送出す
る。ステップS77にて起動弁29が全開し、例えば2
0秒以内に全開信号が返って来ることをチェックした後
にNS監視盤80はステップS78にて起動弁29の開
放を表示する。
【0053】起動弁29の全開後(又は全開信号以
前)、ステップS79にて発生させた流水信号が例えば
3分以内に返って来ることをチェックした後に、NS監
視盤80はステップS80にてNSバルブ21の開放を
表示すると共に遠隔試験弁26の閉鎖信号をNS中継器
50を介して遠隔試験弁26へ送出する。ステップS8
1にて遠隔試験弁26が閉止し、例えば20秒以内に全
閉信号が返って来ることをチェックした後にNS監視盤
80はステップS82にて遠隔試験弁26の閉止を表示
する。この間のステップS83においてNS監視盤80
は起動弁29の閉鎖信号をNS中継器50を介して起動
弁29へ送出する。ステップS84にて起動弁29が閉
止し、例えば20秒以内に全閉信号が返って来ることを
チェックした後にNS監視盤80はステップS85にて
起動弁29の閉止を表示する。
【0054】その後、ステップS86にてNSバルブ2
1を閉止することにより流水信号を停止させ、このこと
をステップS87にて表示させ、またステップS88に
て二次圧低下信号を復旧させ、このことをステップS8
9にて表示させ、以上の応答が例えば10秒以内に落ち
ることを確認した後、ステップS90にて遠隔試験が終
了したことを表示する。なお、異常時には、NSバルブ
21を復旧させて異常のあるNSバルブ21の番号と異
常ステップを表示する。また、試験途中で終了スイッチ
の操作や火災信号が入った場合には、NSバルブ21を
復旧させて通常の動作に戻す。
【0055】図10は一斉復旧動作のフローを示す図で
ある。一斉復旧動作は、NS監視盤80の遠隔試験等の
動作中の割り込みのような形で実行される。ステップS
91にてNS監視盤80の一斉復旧スイッチ88(図
7)を操作してNS監視盤80へ一斉復旧入力を行う
と、NS監視盤80はステップS92にて一斉復旧の開
始を示す表示をすると共にNS中継器50に一斉復旧信
号を送出する。この際、(A)実際に動作しているNS
バルブ21をNS監視盤80が認識しているので、当該
NS中継器50にのみ一斉復旧信号を送出すれば、必要
なNS中継器50のみ復旧操作することになって、無駄
な動きをさせないという利点がある。或は、(B)全て
のNS中継器50を復旧操作する一斉復旧信号であれ
ば、復旧操作を確実に行え、試験中のNSバルブ21を
認識ミスしても問題にならないという利点がある。
【0056】一斉復旧信号を受けたNS中継器50は、
ステップS93にて対応するNSバルブ21の遠隔試験
弁26を閉止させ、必要に応じてステップS94にて起
動弁29を閉止させる。実際には、遠隔試験弁26を復
旧させると試験のための放水を停止できるので、起動弁
29は必ずしも復旧させる必要はないが、その場合には
最終的な火災復旧時に個別に制御して監視状態にする必
要がある。
【0057】火災発生中は、NS監視盤80が一斉復旧
スイッチ88による一斉復旧入力を受け付けない。これ
は実際に火災発生地区のNSバルブ21を起動している
場合に、一斉復旧入力を受け付けるとNSバルブ21を
復旧させてしまうためである。この一斉復旧入力を受け
付けるのは、火災が復旧して放水停止がある状態でやっ
と受け付けるのである。すなわち火災状態とは火災受信
機4からの火災信号移報から復旧信号移報までの状態で
あって、放水中はNS中継器50からの流水信号受信か
ら流水復旧信号受信までである。具体的には、NS監視
盤80による一斉復旧入力の受け付けは、火災受信機4
への復旧入力、及び消火設備のポンプの停止又は地区に
おけるNSバルブ21の手動での閉止(流水の停止操
作)による。
【0058】火災が発生すると、火災感知器1(図1)
から火災中継器2を介して火災受信機4が火災信号を受
信する。そうすると、火災受信機4はステップS95
(図8のS3に相当する)にて火災報知動作を行う(火
災表示)と共に火災発生位置を判別して(階別処理)N
S監視盤80へ移報出力する。
【0059】このNS監視盤80はステップS96(S
4と同様)にて火災入力表示を行い且つNSバルブ起動
信号を火災発生位置に対応するNS中継器50へ送出す
る。起動信号を受けたNS中継器50はステップS97
(S5と同様)にてNSバルブユニット20中の起動弁
29を開放動作させ、この起動弁29が全開して待機状
態となると、NSバルブユニット20はNS中継器50
を介してNS監視盤80へ起動弁29の開放信号を送出
する。起動弁29の開放信号を受けたNS監視盤80は
ステップS98(S6と同様)にて当該階の起動弁29
が開放したことを表示する。また、ステップS97(S
5と同様)にて起動弁29が開放すると、NSバルブユ
ニット20はステップS99(S7と同様)にて待機状
態に入る。
【0060】(2) 遠隔自動試験 上記遠隔試験を(指定された範囲の)アドレスの若いN
Sバルブ21から順次行う。試験終了後、正常の場合に
は正常表示の上、通常の監視モードに戻る。試験中に異
常があった場合には、異常箇所および異常原因を図示し
ない内蔵プリンタで印字していき、終了後、通常の監視
モードに戻る。 (3) 自動断線監視 NS監視盤80及びNS中継器50間の電路を常時監視
し、断線時には警報表示する。 (4) 作動試験 NS監視盤80の信号の受信、警報機能が正常に作動す
るかどうかを確認する試験である。制御盤(図示しな
い)の作動試験スイッチの操作で開始する。 (5) 予備電源試験 NS監視盤80中の予備電源84a及び87aの異常を
自動的に試験する。
【0061】上記実施例であるNSシステムでは、動作
した火災感知器1が火災信号を火災受信機4へ送出し、
火災受信機4が火災信号から火災発生階を判別してNS
監視盤80に移報し、その情報に従ってNS監視盤80
は該当階のNS中継器20に起動命令を送出している
が、火災感知器からは検出値を送出し、火災受信機にお
いて火災を判別してもよく、また、火災受信機4におい
て火災発生階を判別し、NS監視盤80に移報している
が、火災受信機4からは火災感知器のアドレスなどの火
災の情報を送出し、NS監視盤において火災発生階を判
別するようにしてもよい。従って、この発明としては、
NSヘッドの設けられている階における火災を該当階の
火災感知器の信号により火災受信機を介してNS監視盤
に移報し、NS監視盤が該当階のNS中継器に起動信号
を送出するものであればよい。また、地区弁装置におい
て、上記実施例では、起動弁29の開放制御によりNS
バルブ21のいわゆる加圧開放可能な状態としている
が、この発明では、ヘッドの開栓時に放水可能な状態に
できればよく、NSバルブ21である本弁は、加圧開放
型に限らず、いわゆる減圧開放型や電動式に直接開放さ
れるものであってもよい。
【0062】更に、この発明に係るスプリンクラ消火設
備は、NSヘッド8に代えて通常の湿式のスプリンクラ
ヘッド(SPヘッド)を使用し、自動警報弁と呼ばれる
地区弁装置を使用し、SP中継器と呼ばれるスプリンク
ラ中継器を使用し、且つSP監視盤と呼ばれるスプリン
クラ監視盤を使用してSPシステムと呼ばれるスプリン
クラ消火設備にも等しく適用されて、同様な効果を奏す
る。
【0063】
【発明の効果】この発明は、ビル等の建物の複数の階を
貫通して延びる給水本管及びこの給水本管から前記複数
の階の各々ごとに枝分かれして延びる枝管と、各枝管に
設けられた多数のスプリンクラヘッドと、遠隔試験弁を
有し、前記給水本管と各枝管との間に設けられ、前記多
数のスプリンクラヘッドへ消火水を供給する地区弁装置
と、個別のアドレスを有し、各地区弁装置と電気的に接
続され、対応する地区弁装置の状態変化を監視すると共
に前記対応する地区弁装置を制御するスプリンクラ中継
器と、各スプリンクラ中継器と共通の信号線を介して接
続され、コード化信号により情報収集や制御命令送出を
行うスプリンクラ監視盤と、各階に設けられた多数の火
災感知器と、これら火災感知器及び前記スプリンクラ監
視盤と電気的に接続された火災受信機とを備え、前記ス
プリンクラ監視盤は、前記アドレスによって対応するス
プリンクラ中継器を介して前記遠隔試験弁を動作させる
信号を送出し、また動作中、一斉復旧入力により前記対
応するスプリンクラ中継器又は全てのスプリンクラ中継
器ひいては地区弁装置を初期状態に一斉に復旧させる一
斉復旧信号を送出するので、必要なスプリンクラ中継器
のみ復旧操作することになって無駄な動きをさせないと
いう利点や全てのスプリンクラ中継器を復旧操作するこ
とにによって復旧操作を確実に行えるという利点に加え
て、地区弁装置の試験中等に火災が発生した場合には動
作中の地区弁装置を特定して復旧入力する必要がなく、
無駄な消火水の放出を防止できるという利点を持ってい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るNSシステムを従来周知の自動
火災報知設備と一緒に示す概略構成図である。
【図2】全てのNS中継器を複数のグループに分けた例
を示す図である。
【図3】図2の動作例を説明する図である。
【図4】この発明の実施例に使用されるNSバルブユニ
ットを示す概略構成図である。
【図5】この発明の実施例に使用されるNS中継器を一
部ブロック図で示す配線図である。
【図6】図4のNSバルブユニットの電気関係部分を示
す配線図である。
【図7】この発明の実施例に使用されるNS監視盤を示
すブロック図である。
【図8】通常監視モードの動作フローを示す図である。
【図9】遠隔試験シーケンスの動作フローを示す図であ
る。
【図10】一斉復旧の動作フローを示す図である。
【符号の説明】
1 火災感知器 2 火災中継器 4 火災受信機 B1F〜4F 建物の階 6 給水本管 7 枝管 8 NSヘッド 12 共通の信号線 20 NSバルブユニット 50 NS中継器 80 NS監視盤

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビル等の建物の複数の階を貫通して延び
    る給水本管及びこの給水本管から前記複数の階の各々ご
    とに枝分かれして延びる枝管と、 各枝管に設けられた多数のスプリンクラヘッドと、 前記給水本管と各枝管との間に設けられ、前記多数のス
    プリンクラヘッドへ消火水を供給する地区弁装置と、 各地区弁装置と電気的に接続され、対応する地区弁装置
    の状態変化を監視すると共に前記対応する地区弁装置を
    制御するスプリンクラ中継器と、 各スプリンクラ中継器と共通の信号線を介して接続さ
    れ、コード化信号により情報収集や制御命令送出を行う
    スプリンクラ監視盤と、 各階に設けられた多数の火災感知器と、 これら火災感知器及び前記スプリンクラ監視盤と電気的
    に接続された火災受信機と、 を備えたスプリンクラ消火設備において、 前記地区弁装置は遠隔試験弁を有し、 前記スプリンクラ中継器は個別のアドレスを有し、 前記スプリンクラ監視盤は、前記アドレスによって対応
    するスプリンクラ中継器を介して前記遠隔試験弁を動作
    させる信号を送出し、また動作中、一斉復旧入力により
    前記対応するスプリンクラ中継器又は全てのスプリンク
    ラ中継器ひいては地区弁装置を初期状態に一斉に復旧さ
    せる一斉復旧信号を送出することを特徴とするスプリン
    クラ消火設備。
  2. 【請求項2】 前記一斉復旧入力は、前記スプリンクラ
    監視盤の一斉復旧スイッチへの入力操作である請求項1
    のスプリンクラ消火設備。
  3. 【請求項3】 火災発生中、前記火災感知器の発生した
    火災信号が前記火災受信機から移報されると、前記スプ
    リンクラ監視盤は前記一斉復旧入力を受け付けないこと
    を特徴とする請求項1のスプリンクラ消火設備。
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