JPH0775680A - スプリンクラ消火設備 - Google Patents

スプリンクラ消火設備

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Publication number
JPH0775680A
JPH0775680A JP22352693A JP22352693A JPH0775680A JP H0775680 A JPH0775680 A JP H0775680A JP 22352693 A JP22352693 A JP 22352693A JP 22352693 A JP22352693 A JP 22352693A JP H0775680 A JPH0775680 A JP H0775680A
Authority
JP
Japan
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sprinkler
valve
fire
monitoring
circuit
Prior art date
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Pending
Application number
JP22352693A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaharu Hidetoku
隆治 秀徳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nohmi Bosai Ltd
Original Assignee
Nohmi Bosai Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 火災受信機との間で信号のやり取りをするス
プリンクラ消火設備を得る。 【構成】 スプリンクラ監視盤は火災受信機から受信す
べき情報をコード化信号により受信する入力IFユニッ
ト90を備え、この入力IFユニット90が、応答回路
97への入力を監視する制御回路91、スプリンクラ監
視盤制御回路からコード化信号による情報の受信又は送
信を行う伝送回路92、及び前記制御回路を特定するア
ドレス設定部93を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、火災検出手段と組み
合わせて使用されるスプリンクラ消火設備、特に専用の
スプリンクラ中継器及びスプリンクラ監視盤を備えたス
プリンクラ消火設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】火災感知器と組み合わせて使用されるス
プリンクラ消火設備としては、例えば特開平4−276
271号公報に開示されたものが従来から知られてい
る。この公開公報に開示された従来のスプリンクラ消火
設備は、火災感知器からの火災信号によって開放され、
一次側配管の消火水を、二次側配管を介してスプリンク
ラヘッドに供給する地区弁装置を備えたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
スプリンクラ消火設備には専用のスプリンクラ中継器や
スプリンクラ監視盤が設けられていないので、地区弁装
置の状態やその状態変化を防災センタにて遠隔検知する
ことができないという課題があった。そこで、この発明
は、火災受信機との間で信号のやり取りをするスプリン
クラ消火設備を得ることを目的とする。この発明は、ま
た、火災受信機からの信号をスプリンクラ中継器と同様
に収集するインターフェースユニットを有したスプリン
クラ消火設備を得ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1ないし請求項3
に係る発明は、火災検出手段を監視且つ制御する火災受
信機と、スプリンクラ消火設備の端末を監視且つ制御す
るスプリンクラ監視盤とを備え、このスプリンクラ監視
盤は、前記火災受信機からの情報の数に対応する数の入
力回路と、前記火災受信機へ送出すべき情報の数に対応
する数の出力回路との少なくとも一方を有し、或はこれ
ら入力回路及び出力回路に代えて、前記火災受信機との
間でそれぞれ受送信すべき情報をコード化信号により受
送信する入出力回路を有するものである。
【0005】請求項4に係る発明は、インターフェース
ユニットが、その複数の入力又は出力を監視する制御回
路と、スプリンクラ監視盤制御回路との間でコード化信
号による情報の受信又は送信を行う伝送回路と、前記制
御回路を特定するために個別に設定されるアドレス設定
部と、前記入力回路、前記出力回路又は前記入出力回路
とを有するものである。
【0006】請求項5に係る発明は、火災検出手段を監
視且つ制御する火災受信機と、ビル等の建物の各階ごと
等に設けられた地区弁装置及びこの地区弁装置に対応す
るスプリンクラ中継器を監視且つ制御するスプリンクラ
監視盤とを備え、このスプリンクラ監視盤が、制御回路
及び伝送回路に加えて、前記火災受信機との間で情報の
受送信を行う複数のインターフェースユニットを有し、
そして各インターフェースユニットが、その入力又は出
力を監視且つ制御する制御回路、前記スプリンクラ監視
盤の制御回路との間で情報を送受信する伝送回路、及び
前記インターフェースの制御回路を特定するために個別
に設定されるアドレス設定部を有し、前記スプリンクラ
監視盤の伝送回路に接続された信号線が前記各インター
フェースの伝送回路に接続されるものである。
【0007】
【作用】請求項1ないし請求項3の発明によれば、スプ
リンクラ監視盤中の入力回路と出力回路との少なくとも
一方、或は入出力回路は火災受信機との間でそれぞれ受
送信すべき情報を受送信する。
【0008】請求項4の発明によれば、スプリンクラ監
視盤のインターフェースユニットは、その制御回路が入
力又は出力を監視し、その伝送回路がスプリンクラ監視
盤制御回路との間でコード化信号による情報の受信又は
送信を行い、そしてそのアドレス設定部が前記制御回路
を特定する。
【0009】請求項5に係る発明によれば、一つの伝送
回路からの信号線にスプリンクラ中継器と並列に接続さ
れたインターフェースユニット中のアドレス設定部にも
アドレスが個別に設定されている。
【0010】
【実施例】以下、この発明を、添付図面に示した一実施
例について詳しく説明する。 実施例1.図1は、この発明に係るスプリンクラ消火設
備の実施例1を従来周知の自動火災報知設備と一緒に示
す概略構成図である。図1において、B1F,1F,2
F,3F,4F,・・・はビル等の建物の複数の階例え
ばそれぞれ地階、1階、2階、3階、4階・・・を表
す。まず自動火災報知設備について説明すれば、1は火
災検出手段例えば火災感知器であって、建物の各階ごと
に多数設けられている。2は各階ごとに設けられた火災
中継器であって、各階ごとに多数設けられた火災感知器
1と信号線3を介して接続されている。4は例えば1階
1Fの防災センタ(図示しない)中に配置され、火災感
知器1からの火災信号を受信するための火災受信機であ
って、各階の火災中継器2と共通の信号線5を介して接
続されている。その他、他区音響等の自動火災報知設備
として必要な機器を備えているが、ここではその説明を
省略する。
【0011】次に、この発明のスプリンクラ消火設備
(以下、NSシステムと云う。)について説明すれば、
このNSシステムは、火災を早期に消火して火災による
損害及び消火による水損の極小化を図るために、上述し
た自動火災報知設備と熱応答速度の早い速動型スプリン
クラヘッド(以下、NSヘッドと云う。)と組み合わせ
て使用され、火災初期に小水量で消火するための新しい
スプリンクラシステムである。図1において、6は複数
の階を貫通して延びる給水本管であり、そして7はこの
給水本管6から各階ごとに枝分かれして延びる枝管であ
る。8は各枝管7に設けられた多数のNSヘッドであっ
て、従来のスプリンクラヘッド(図示しない)に比べて
熱応答速度を飛躍的に早くし、初期火災を検知して消火
できるようにしたものである。なお、熱応答速度を早く
する工夫は、受熱効率の向上と熱損失の減少であり、換
言すれば火災の熱を他へ逃がさずに確実に捕えることで
ある。NSヘッド8は、具体的には標準放水圧力1kg/
cm2、流量50l/分で、事務所用には床面積2.1m2
り1個設置し、また少区画の飲食店用には床面積13m2
当り1個設置するだけで良く、より少ない放水量とより
広い散水面積を有し、散水密度を少なくしても充分な消
火能力を発揮できる。更に、給水本管6の下端近くには
水源(図示しない)及びポンプユニット9が設けられて
いる。
【0012】20は給水本管6と各枝管7との間に設け
られ、多数のNSヘッド8へ消火水を供給するための地
区弁装置(以下、NSバルブユニットと云う。)であっ
て、後で図4について詳しく説明する。50は各NSバ
ルブユニット20ごとに設けられたスプリンクラ中継器
(以下、NS中継器と云う。)であって、対応するNS
バルブユニット20と信号線11を介して接続され、後
で図5について詳しく説明する。そして80は上述した
防災センタ中に配置されたスプリンクラ監視盤(以下、
NS監視盤と云う。)であって、全てのNS中継器50
と共通の信号線12を介して接続され且つ火災受信機4
と信号線13を介して接続され、後で図7について詳し
く説明する。
【0013】この発明のNSシステムは上述したように
構成されており、火災が例えば2階2Fで発生し、その
ために2階2Fに多数設けられている火災感知器1の少
なくとも1個が作動して火災信号を発生したとすれば、
この火災信号は2階2Fに設けられている火災中継器2
へ信号線3を介して伝送され、更にこの火災中継器2か
ら共通の信号線5を介して火災受信機4へ伝送される。
そうすると、この火災受信機4は、受信した火災信号を
階別火災信号処理した後にNS監視盤80へ信号線13
を介して移報する。
【0014】NS監視盤80は共通の信号線12を介し
てこの場合は2階2Fに設けられているNS中継器50
へコード化された制御信号をアドレス指定して伝送し、
更にこのNS中継器50は信号線11を介して対応する
NSバルブユニット20へ上記制御信号を伝送し、もっ
てNSバルブユニット20を待機状態にする。なお、N
Sバルブユニット20の待機状態とは、NSヘッド8の
開栓によりNSヘッド8から即時散水が可能になる状態
にNSバルブユニット20を置くことである。その後、
火災の熱によりNSヘッド8が開栓すると、このNSヘ
ッド8から設定圧力に自動的に調圧された加圧消火水が
放水され始める。この放水の開始と同時に、NSバルブ
ユニット20はコード化された流水信号を、NS中継器
50を介してNS監視盤80へ自己アドレスと共に伝送
し、もってNS監視盤80上に放水警報が表示される。
また、NSヘッド8が放水を開始すると、ポンプユニッ
ト9が自動起動されることにより消火水は水源からポン
プユニット9、給水本管6、NSバルブユニット20及
び枝管7を通ってNSヘッド8から放水され続ける。
【0015】図2は全てのNS中継器50を複数のグル
ープに分けた例を示す図であり、この例ではNS監視盤
80に共通の信号線12を介してNS中継器50−B1
F〜50−5Fが接続され、グループG1はNS中継器
50−B1Fのみから成り、グループG2はNS中継器
50−1F及び50−2Fから成り、グループG3はN
S中継器50−3F及び50−4Fから成り、そしてグ
ループG4はNS中継器50−5Fのみから成る。この
ように、グループ数及び各グループ内のNS中継器数は
任意に決定できる。
【0016】NS監視盤80は、NS中継器50−B1
F〜50−5Fに後述のシステムポーリング、ポイント
ポーリング、セレクティングを行い、所定のNS中継器
から所定の情報を収集したり、所定のNS中継器を制御
したりするものである。
【0017】ここで、システムポーリングとは、NS中
継器50−B1F〜50−5Fの1つ1つにポーリング
するのではなく、これらNS中継器を4つのグループに
分けてグループごとにポーリングするもので、そのグル
ープごとに応答タイミングを与え、対応する地区弁装置
の状態変化を検知したNS中継器を有するグループがそ
の応答タイミング時にNS監視盤80に応答するポーリ
ングである。ポイントポーリングとは、システムポーリ
ングにおいてNS監視盤80に応答したグループについ
てのみ、そのグループ内のNS中継器ごとにポーリング
するもので、そのNS中継器ごとに応答タイミングを与
え、状態変化を検知したNS中継器がその応答タイミン
グ時にNS監視盤80に応答するポーリングである。セ
レクティングとは、ポイントポーリングにおいてNS監
視盤80に応答したNS中継器から所定の情報を収集し
たり、ポイントポーリングにおいてNS監視盤80に応
答したNS中継器に所定の制御信号を送信したりするも
のである。
【0018】図3は図2の動作例を説明する図であり、
この図3の左上から右上に向かって動作が進み、その右
端からは1つ下の段の左端に動作が進み、このようにし
て順次、処理が進む。また、図3中、横線の上がNS監
視盤80の動作を示し、その横線の下がNS中継器の動
作を示す。また、図3において、破線の枠は応答タイミ
ングにおいて応答しなかったことを示し、太線の枠は応
答タイミングにおいて応答したことを示している。つま
り、太線の枠は、その応答タイミングの直前と比較して
状態変化を検知したNS中継器(または状態変化を検知
したNS中継器を有するグループ)を示している。
【0019】まず、図3のP1において、システムポー
リングを行う。つまり、NS監視盤80は、システムポ
ーリングを示すアドレスSPADと状態情報を返送させ
る状態情報返送命令CM1とを、グループG1〜G4に
送出した後に、状態情報を返送させるタイミングをグル
ープG1〜G4に順次、与える。グループG1〜G4の
それぞれは、自己のグループ内のNS中継器が状態変化
を検知した場合にのみ、自己の応答タイミング時に、パ
ルス信号等をNS監視盤80に返送することにより応答
する。図3に示した例では、NS中継器50−2Fが状
態変化を検知しているので、グループG2のみがNS監
視盤80に応答する。これによってNS監視盤80は、
グループG2に属するNS中継器50−1F又は50−
2Fが状態変化を検知し、NS監視盤80に送出すべき
状態情報を有していることを把握できる。
【0020】次に、P2において、ポイントポーリング
を行う。つまり、NS監視盤80は、ポーリングすべき
グループのアドレスGADと状態情報返送命令CM1と
を、そのグループに属するNS中継器に送出する。上記
例の場合は、アドレスGAD(2)と状態情報返送命令C
M1とをNS中継器50−1F及び50−2Fに送出す
る。そして、状態情報を返送させるタイミングをこれら
NS中継器に順次、与える。各NS中継器は、自己が状
態変化を検知している場合にのみ、自己の応答タイミン
グ時に、パルス信号等をNS監視盤80に返送すること
により応答する。上記ポイントポーリング時にはNS中
継器50−2Fが状態変化を検知しているので、このN
S中継器50−2FのみがNS監視盤80に応答する。
これによってNS監視盤80は、NS中継器50−2F
が状態変化を検知し、NS監視盤80に送出すべき状態
情報をNS中継器50−2Fが有していることを把握で
きる。
【0021】次に、P3において、セレクティングを行
う。つまり、NS監視盤80は、応答信号を発したNS
中継器のアドレスSADと状態情報返送命令CM1とを
送出する。上記例の場合は、NS中継器50−2Fから
応答信号を受信したので、NS監視盤80は、NS中継
器50−2FのアドレスSAD(2F)と状態情報返送
命令CM1とを送出する。これに対して、NS中継器5
0−2Fは、自己アドレスSAD(2F)と送りたいデ
ータDA(例えば二次圧低下信号)とをNS監視盤80
に送る。
【0022】NS監視盤80はデータDAを受信する
と、上記アドレスSAD(2F)と受信したデータDA
とを送出し、NS中継器50−2Fは上記データDAを
受信し、自己が直前に送出したデータDAとそのときに
受信したデータDAとを照合し、両データが一致した
ら、上記データDAをNS監視盤80に再び送出する。
NS監視盤80は1回目に受信したデータDAと2回目
に受信したデータDAとが一致していれば、そのデータ
DAはNS中継器50−2Fが確かに送出したデータD
Aであると認識する。そして、NS監視盤80は、受信
したデータDAに基づいて必要な処理例えば表示や簡単
な警報を行う。この後は、通常の状態に戻り、上記のシ
ステムポーリングを繰り返す。
【0023】なお、上記例において、ポイントポーリン
グ、セレクティングをそれぞれ2回づつ実行している
が、これは、誘導ノイズ等による誤伝送を防止するため
である。
【0024】次に、共通の信号線12の断線を検査する
動作について説明する。図3のP01において、システ
ムポーリングを1回行い、次にNS中継器50−B1F
までの信号線12の断線を検査するセレクティングを行
う。つまり、NS監視盤80が、NS中継器50−B1
FのアドレスSAD(B1F)と特定情報返送命令CM
2とを送出し、NS中継器50−B1Fは自己アドレス
SAD(B1F)と特定情報(この場合は、NS中継器
の種別を示す種別情報CL)とをNS監視盤80に返送
する。NS監視盤80は、NS中継器50−B1Fから
種別情報CLを受信すると、NS監視盤80からNS中
継器50−B1Fまでの信号線12に断線が無いと判別
する。そして、システムポーリングを1回行って状態変
化を検知したNS中継器が存在しないことを確認した後
に、NS中継器50−1Fについて上記と同様の断線検
査を行う。このようにして、NS中継器50の1つ1つ
について、NS監視盤80からそのNS中継器50まで
の信号線12の断線検査を行い、その間にシステムポー
リングを1回づつ実行する。このシステムポーリングに
おいて、いずれかのグループが応答した場合には、勿
論、そのグループについてポイントポーリングを行い、
必要なセレクティングを行う。
【0025】種別情報CLとしては、NS中継器以外は
詳しく説明しないが、ポンプユニット用中継器や補助散
水栓用中継器等を示す情報がある。このように、上記特
定情報として種別情報をNS監視盤80が収集するよう
にすると、NS監視盤80側でNS中継器50の接続の
有無と同時に、NS中継器50の種別が変更されたこと
をNS監視盤80で知ることができる。上記の例では、
システムポーリングが1回行われるごとに、断線判別セ
レクティングを実行しているので、NS中継器50−B
1F〜50−5Fの全てを監視するには、システムポー
リングを16回行う必要がある。なお、システムポーリ
ングを所定回数行うごとに断線判別を実行してもよく、
所定時間ごとに断線判別を実行してもよく、さらに、1
回に複数のNS中継器50の断線判別セレクティングを
行ってもよい。また、同一のNS中継器50に対して、
断線判別セレクティングを2回続けて行うと、誘導ノイ
ズによる誤判断を防止できる。また、特定情報として
は、種別情報以外の情報例えば特定のコードであっても
よい。
【0026】図4はこの発明の実施例1に使用されるN
Sバルブユニット20を示す概略構成図である。このN
Sバルブユニット20は、予作動式自動警報弁と二次圧
調整機能付自動弁の2種類の機能を併せ持つ自動弁であ
って、上述したように建物の各階ごとに設置されてい
る。図4において、21はNSバルブであって、その一
次側22が一次側配管23を介して上述した給水本管6
へ接続され、またその二次側24が二次側配管25及び
上述した枝管7を介してNSヘッド8へ接続されてい
る。常態では閉鎖状態に在るが、火災感知器1(図1)
からの火災信号従ってNS監視盤80からの制御信号に
よって開放可能な状態にされるNSバルブ21には、二
次側配管25への通水を試験するための電動式の遠隔試
験弁26及び手動試験弁27と、一次側配管23の加圧
消火水をNSバルブ21の開度調整により所定の圧力ま
で減圧調整して二次側配管25に供給する調圧パイロッ
ト弁28と、NSバルブ21の加圧開放を常時は遮断し
て上述した開放可能状態への移行操作を行う電動式の起
動弁29及びこれと並列接続された手動起動弁31と、
二次側配管25の異常昇圧を排出する排圧弁32とが設
けられている。
【0027】NSバルブ21は、一次側22と二次側2
4とを区分する弁座33を、ばね34で付勢される弁体
35により閉じるようにし、弁体35と一体のピストン
36と弁箱37とでシリンダ38を形成し、このシリン
ダ38は起動弁29又は手動起動弁31を介して調圧パ
イロット弁28に接続されている。なお、起動弁29
は、破線で示す電路により端子台39に接続されたモー
タ、電磁ソレノイド等の電動部29aによって開閉され
る。
【0028】調圧パイロット弁28は、二次側配管25
の二次圧を配管25aによりその操作室28aに導入
し、NSバルブ21の一次側22からストレーナ(ごみ
取り器)41及び配管22aを介して一次圧を取り込
み、フラム28bとばね28cの調圧作用により弁体2
8dの開度調整を行い、配管22bによりNSバルブ2
1のシリンダ38へその一次圧を導入する。
【0029】この調圧パイロット弁28は、火災時にN
Sバルブ21を開放させる機能を有している。すなわ
ち、配管25aにより操作室28aに導入された二次側
配管25内の二次圧が所定の圧力よりも低い時には、フ
ラム28bとばね28cの調圧作用により弁体28dが
開動作し、配管22a及び22b並びに開放されている
起動弁29又は手動起動弁31を介して一次圧が徐々に
シリンダ38内に導入され、ピストン36が押し上げら
れ(図面では左の方へ)、連動する弁体35が開放さ
れ、一次側22から二次側24へ消火水が流入する。逆
に二次圧が所定の圧力よりも高い時には、フラム28b
とばね28cの調圧作用により弁体28dが閉動作し、
一次圧の流入量が減少し、シリンダ38内が減圧してピ
ストン36が下がり(図面では右の方へ)、連動する弁
体35が閉動作されるので一次側22から二次側24へ
の消火水の流入が減少し、この動作を繰り返して弁体3
5は所定の開度を維持することになる。
【0030】このようにしてNSバルブ21の開度調整
が行われ、二次圧を消火動作に適した所定の圧力例えば
二次側24の近傍で3.5kg/cm2に調圧する。また、調
圧パイロット弁28の操作室28aは、調圧のために開
放する弁体28dのピストン部の小孔28eを介して配
管25aにより二次側配管25へ連通されている。これ
により、二次側配管25内は、調圧パイロット弁28の
開動作時に昇圧するので、調圧パイロット弁28の調圧
作用により常時、所定の圧力に保持され、二次側配管2
の温度変化等による圧力降下時に少量の一次圧を補給す
る。この時、NSバルブ21は開放せず従って開放信号
(流水信号)は発生しない。同時に、ピストン36を介し
て圧力が背面へ流入して弁体35の摺動が緩慢になるの
で、調圧作用を行い易いという効果がある。
【0031】従って、火災が発生してNSヘッド8(図
1)が開栓する時には、直ちに消火活動に適した所定圧
の放水が可能であり、二次側配管25内の減圧に伴い、
調圧パイロット弁28の調圧作用によってNSバルブ2
1が開動作され、その弁体35の開度が調整されること
によって二次側配管25へは消火活動に適した所定圧の
消火水が供給される。
【0032】遠隔試験弁26及び手動試験弁27はNS
バルブ21の二次側24とドレイン管42との間で互い
に並列に接続されている。遠隔試験弁26は、破線で示
す電路により端子台39に接続されたモータ、電磁ソレ
ノイド等の電動部26aによって開閉され、NSヘッド
8の1個分と同等量の消火水がその開動作によって排水
されるように開口部分の大きさが設定されている。手動
試験弁27は、NSヘッド8の少なくとも1個分と同等
量の消火水がその開動作によって排水されるように開口
部分の大きさが設定され、NSバルブ21の二次側24
に設けた圧力計43の指針により排水試験時の二次側配
管25内の水圧が所定圧に維持されるかどうかを確認す
る。
【0033】排圧弁32は、その内部へ二次側24から
導入した消火水が許容圧(所定圧よりも若干高い値)を
超える時に、消火水をドレイン管42へ排水し、二次側
配管25内の圧力を所定圧に維持する。上述したように
二次圧は圧力計43で計測されるが、一次側配管23内
の消火水の一次圧はストレーナ41に接続された圧力計
44で計測される。
【0034】NSバルブ21の開放を検知する圧力スイ
ッチ45は、NSバルブ21の弁座33に形成され且つ
弁体35の閉動作時にこの弁体35によって閉じられて
いる流水検知室46からの配管22cに接続され、また
破線で示す電路により端子台39に流水信号を供給す
る。この配管22cはオリフィス47を介してドレイン
管42に接続されており、NSバルブ21の閉動作時に
は圧力スイッチ45を動作させた消火水が徐々に排水さ
れるようになっている。二次側配管系統の破損等による
大きい減圧を検知する圧力スイッチ48は、配管25a
に接続され、また破線で示す電路により端子台39に二
次圧低下信号を供給する。従って、この圧力スイッチ4
8は、NSヘッド8が例えば火災以外の何等かの理由で
開栓した場合に二次側配管25内の圧力低下を検知して
端子台39へ二次圧低下信号を供給し、もってNSヘッ
ド8の誤作動を警報することができる。
【0035】次にNSバルブユニット20の動作を詳し
く説明する。上述したように火災が発生してNS監視盤
80ひいてはNS中継器50から対応するNSバルブユ
ニット20の端子台39を介して与えられた制御信号が
電動部29aを動作させて起動弁29を開くと、この起
動弁29に設けられて全開位置で閉じる図示しないリミ
ットスイッチが作動することによってNSバルブ21の
待機状態を確認でき、給水本管6からNSバルブ21の
一次側配管23を通して一次側22に導入されていた消
火水は、NSヘッド8(図1)の開栓に伴う二次側24の
減圧に従って調圧パイロット弁28で調圧された後に、
開かれている起動弁29を通って徐々にシリンダ38に
入り、そのためピストン36は弁体35を弁座33から
ゆっくり離座させるので、一次側22の消火水は二次側
24ひいては二次側配管25へ徐々に導入される。配管
22c内の水圧の上昇によって圧力スイッチ45が動作
して端子台39にNSバルブ21が開動作したことを報
知する。以後は、調圧パイロット弁28の上述した調圧
作用により二次側配管25への消火水の導入が制御さ
れ、消火水は所定圧に減圧調整される。
【0036】その後、NSヘッド8(図1)からの放水
が継続していくと、この大きい放水量が図示しない圧力
空気槽等によって検知されて、ポンプユニット9(図
1)は起動され、給水本管6(図1)からNSバルブ2
1の一次側配管23に高圧の消火水が補給される。この
ように、NSヘッド8等への二次側配管25には所定圧
の消火水が充填されているので、NSヘッド8の開栓と
同時に消火水は放出され、消火動作に遅れは無い。
【0037】図5はこの発明の実施例1に使用されるN
S中継器50を一部ブロック図で示す配線図である。こ
のNS中継器50はNS監視盤80の伝送端末であっ
て、NSシステムの入出力機器であるNSバルブユニッ
ト20と電気的に接続されると共に、NS監視盤80と
も電気的に接続されている。NS中継器50は、更に、
NSバルブユニット20の状態を検知し且つこの検知状
態をコード化した情報信号としてNS監視盤80へ自己
アドレスと共に送信し、またNS監視盤80との間でコ
ード化した制御信号を送受信すると、アドレスによって
自己への命令かどうかを判別した後にこの制御信号を解
析してNSバルブユニット20を制御(起動、復帰)す
る。
【0038】NS中継器50は制御回路51を備え、こ
の制御回路51は制御中枢であるマイクロプロセッサM
PU1、プログラムが格納されているメモリROM1、
信号やデータが格納されるメモリRAM1、NS中継器
50内の各部とのインターフェースIF11,IF12
及びIF13を有している。
【0039】NS中継器50中の、伝送回路52は、I
F13と接続され、後述する信号線S+,S−間をシリ
アル伝送によってNS監視盤80と送受信するものであ
って、図示しないA/D変換器やD/A変換器等で構成
されている。アドレス設定部53は、NS監視盤80と
送受信する場合に各NS中継器50を区別するためのア
ドレスを個別に設定する部分であって、例えば図示しな
いディップスイッチによってアドレスが設定される。電
源回路54は、後述する電源線PVC,PVからの例え
ばDC24Vの電源電圧を所定の電圧例えば20Vに変
換し、後述するリレーや応答回路に主に供給する。定電
圧回路55は、信号線S+,S−間から取り出した電圧
を3Vの定電圧に変換し、制御回路51にその電源電圧
として供給する。電圧監視回路56は、電源回路54か
ら供給される20Vの電圧を監視し、電源線PVC,P
Vの接続不良等による電圧低下を検知するとIF12を
介してMPU1に報知する。
【0040】リレーOは、図6のNSバルブユニット2
0中の起動弁29を開放制御するものであって、励磁さ
れた時にその接点o1及びo2を切り替えることにより
電源線PVCからの電圧が接点o1−後述する接点k1
−端子イ及びイ−後述する接点29d−電動部29a−
ダイオード29c−端子ロ及びロ−接点k2−接点o2
−アースPVを介して印加されるので、起動弁29が開
放される。そして接点29dはリミットスイッチで、電
動部29aが全開まで動作した時に機械的に切り替えら
れ、不要な電圧印加を防止する。しかしながら、リレー
Oの消磁時には図5及び図6に示した状態に復帰して逆
方向に電源電圧が印加されるので、起動弁29が閉止さ
れ、全開時と同様に、全閉時に図6の状態となり、逆電
圧の印加を防止している。これら接点29d、29eは
全開時や全閉時に切り替わるが、その逆へは少しの移動
で切り替わるものである。同様に、リレーTはNSバル
ブユニット20中の遠隔試験弁26を開放制御し、その
状態によって同様な接点26d、26eが切り替わる。
【0041】応答回路57は、起動弁29の全開及び全
閉、遠隔試験弁26の全開及び全閉等、NSバルブユニ
ット20の各部の動作による接点のオン/オフをフォト
カプラ等で検知する回路である。例えば起動弁29が全
開されると、PVC−o1−k1−イ及びイ−接点29
d(全開)−端子ハ及びハ−応答回路57−アースPV
により応答回路57は起動弁29の全開を検知する。リ
レーKは、自己保持機能を有するものであって、二次圧
低下用圧力スイッチ48の作動によりNSシステムがバ
ックアップ作動モードにある場合に後述するバックアッ
プ用電源線PKCの電圧で励磁された時にその接点k1
及びk2を切り替え、これによりPKC−k1−イ及び
イ−29d−29a−29c−ロ及びロ−k2−アース
PKで起動弁29を開放させる。
【0042】図7はこの発明の実施例1に使用されるN
S監視盤80を示すブロック図である。このNS監視盤
80は、自動火災報知設備からの火災信号によりNS中
継器50を介してNSバルブユニット20の起動制御を
行い、NSヘッド8の開栓により警報を表示すると共に
自動火災報知設備への放水信号の移報処理を行う。な
お、図示しない補助散水栓については、消火栓弁開放信
号とポンプユニット9(図1)内の図示しない主警報弁の
信号とのANDにより警報表示を行う。NS監視盤80
は、状態監視機能を持っており、システム各部を常時監
視しており、保守点検の際などNSバルブ21の開閉で
定位を外した場合、盤上に状態異常箇所を表示、警報す
る。NS監視盤80の遠隔自動試験機能は、プログラム
されたシーケンスに基づき、全NSバルブ21に対して
順次遠隔作動試験を実施し、動作機能をチェックして異
常があった場合にはその要因を表示、プリントアウトし
た上で、テスト異常警報を発する。また、NS監視系の
電路の自動断線監視も行え、その他、作動試験、予備電
源試験も容易に実施可能である。NS監視盤80は、自
動火災報知設備故障時、試験点検時にもNSシステムが
機能するように通常の自火報連動モードの他にNS単独
作動モードを有する。単独作動時には、NSバルブ二次
圧低下により放水を開始できる。また、NSシステムの
故障時には、バックアップ作動モードを有し、消火設備
としての機能ダウンを防止し、バックアップ作動モード
により最低限の放水機能を確保できる。
【0043】NS監視盤80は制御回路81を備え、こ
の制御回路81は制御中枢であるマイクロプロセッサM
PU2、プログラムが格納されているメモリROM2、
信号やデータが格納されるメモリRAM2、NS監視盤
80の各部とのインターフェースIF21,IF22及
びIF23を有している。
【0044】NS監視盤80中の、伝送回路82は、I
F22と接続され、信号線S+,S−間をシリアル伝送
によって各NS中継器50と送受信するものであって、
図示しないワンチップマイコンによって制御されてい
る。警報器83は、IF23と接続された例えばブザー
である。電源回路84は、AC100Vの商用電源電圧
を例えばDC24Vの定電圧に変換して必要な個所に供
給する回路であり、各NS中継器50並びに後述する入
力IFユニット及び出力IFユニットへ電源線PVC,
PVによって動作時の電源を供給しており、そして商用
電源ダウン時の予備電源84aを有している。表示制御
回路86は、IF21と接続され、盤面の液晶表示LC
Dの表示、各種の発光ダイオードLEDの点灯、及びス
イッチSWの入力監視を行う。バックアップ用電源回路
87は、スイッチSWからのバックアップ入力によりA
C100Vの商用電源電圧を例えばDC24Vの定電圧
に変換し、各NS中継器50へ電源線PKC,PKによ
ってバックアップ電源を供給する回路であり、バックア
ップ用予備電源87aを有している。入力IFユニット
90及び出力IFユニット100は、後述するようにN
S監視盤80と火災受信機4の間でパラレル信号(オン
/オフ信号)を移報送受するユニットである。各ユニッ
トは、図示しないマイコンを有し、入出力される情報を
伝送回路82へシリアル伝送で送受信している。従っ
て、各ユニットは、NS中継器50と同等のアドレスを
有し、伝送回路82が各NS中継器50と信号の送受を
行うのと同様に信号の送受を行う。
【0045】図8は図7のNS監視盤80中の入力IF
ユニット90の詳しいブロック図である。この入力IF
ユニット90は、NS監視盤80が火災受信機4との間
で信号を授受するためのユニットであり、火災受信機4
の種別を特定しないようにパラレル信号の入出力を行
う。
【0046】入力IFユニット90は制御回路91を備
え、この制御回路91は制御中枢であるマイクロプロセ
ッサMPU3、プログラムが格納されているメモリRO
M3、信号やデータが格納されるメモリRAM3、入力
IFユニット90内の各部とのインターフェースIF3
1,IF32及びIF33を有している。
【0047】入力IFユニット90中の、伝送回路92
は、IF32と接続され、信号線S+,S−間をシリア
ル伝送によってNS監視盤80の伝送回路82と送受信
するものであって、図示しないA/D変換器やD/A変
換器等で構成されている。アドレス設定部93は、NS
監視盤80の伝送回路82と送受信する場合に各入力I
Fユニット90を区別するためのアドレスを個別に設定
する部分であって、例えば図示しないディップスイッチ
によってアドレスが設定される。電源回路94は、電源
線PVC,PVからの例えばDC24Vの電源電圧を所
定の電圧例えば20Vに変換して後述する応答回路に主
に供給する。定電圧回路95は、信号線S+,S−間か
ら取り出した電圧を3Vの定電圧に変換し、制御回路9
1にその電源電圧として供給する。入力回路例えば応答
回路97は、火災受信機4からの信号線L1〜L16の
各々とコモン線Cの間のオン/オフをフォトカプラ等で
検知する回路である。1つの入力IFユニット90には
例えば4個の応答回路97が設けられ、各応答回路97
には例えば4本の信号線が接続され、4本の信号線ごと
のオン/オフを検出し、1ユニットで16本の信号線の
オン/オフを入力できる。
【0048】図9は図8の入力IFユニット90中の応
答回路97の詳しい回路図である。応答回路97は、コ
ンパレータCOMとフォトカプラPH1を有し、端子L
1〜L16から入力があるかどうかをコンパレータCO
Mが分圧抵抗R1及びR2による基準電圧と比較してい
る。入力があると、その端子の電圧が上昇してコンパレ
ータCOMがオンし、同時にフォトカプラPH1がオン
して、制御回路91からのラインをオンさせることで制
御回路91に端子からの入力を伝える。この構成を入力
されるべき必要な情報の数だけ用意することにより、オ
ン/オフによって情報を受信することができる。
【0049】図10は図7のNS監視盤80中の出力I
Fユニット100の詳しいブロック図である。この出力
IFユニット100も、NS監視盤80が火災受信機4
との間で信号を授受するためのユニットであり、制御回
路101を備えている。この制御回路101は、図8に
示したのと同様なMPU4,ROM4,RAM4,IF
41,IF42及びIF43を有している。
【0050】出力IFユニット100中の、伝送回路1
02は、IF42と接続され、信号線S+,S−間をシ
リアル伝送によってNS監視盤80の伝送回路82と送
受信するものであって、図示しないA/D変換器やD/
A変換器等で構成されている。アドレス設定部103
は、NS監視盤80の伝送回路82と送受信する場合に
各出力IFユニット100を区別するためのアドレスを
個別に設定する部分であって、例えば図示しないディッ
プスイッチによってアドレスが設定される。電源回路1
04は、電源線PVC,PVからの例えばDC24Vの
電源電圧を所定の電圧例えば20Vに変換して後述する
出力回路に主に供給する。定電圧回路105は、信号線
S+,S−間から取り出した電圧を3Vの定電圧に変換
し、制御回路101にその電源電圧として供給する。出
力回路108は、火災受信機4への信号線M1〜M16
の各々とコモン線Cの間のオン/オフをフォトカプラ、
リレー等で制御する回路である。1つの出力IFユニッ
ト100には4個の出力回路108が設けられ、各出力
回路108には4本の信号線が接続され、4本の信号線
ごとのオン/オフを検出し、1ユニットで16本の信号
線のオン/オフを制御できる。
【0051】図11は図10の出力IFユニット100
中の出力回路108の詳しい回路図である。リレーEと
アースの間にフォトカプラPH2が設けられ、このフォ
トカプラPH2は制御回路101へのラインの制御によ
りオンされる。このフォトカプラPH2のオンによりリ
レーEに通電して、その接点eを閉成し、端子M1〜M
16と端子C間をオンすることにより火災受信機4側に
出力する。この構成を必要な出力すべき情報の数だけ用
意することにより、オン/オフによって情報を出力する
ことができる。
【0052】図12は図7中の入力IFユニット90及
び出力IFユニット100の部分を伝送IFユニット1
10に置き替えた他のNS監視盤80Aを示すブロック
図である。伝送IFユニット110は、詳しく説明しな
いが、入力IFユニット90、出力IFユニット100
のそれぞれ制御回路91,101に相当する伝送制御回
路(図示しない)と、伝送回路92,102と同様な伝
送回路(図示しない)と、アドレス設定部93,103
と同様なアドレス設定部(図示しない)とを有し、さら
に複数の応答回路97または出力回路108に替えて火
災受信機4側と情報を送受信するために前記伝送制御回
路によって制御される、伝送回路92,102と同様な
入出力回路例えば受信機側の伝送回路(図示しない)を
有している。即ち、制御回路91,101は、複数の端
子のオン/オフの監視または制御によって情報を入出力
しているが、前記伝送制御回路は、受信機側の伝送回路
を介しコード化信号によって情報を受送信する。従っ
て、入力IFユニット90及び出力IFユニット100
を使用した場合には、NS監視盤80と火災受信機4間
の信号線13は、入出力に必要な端子の数だけ電線が必
要なのに対して、伝送IFユニット110を用いた場合
の信号線13Aには、コード化信号の受送信に必要な数
の電線でよい。ここで、伝送IFユニット110を使用
する場合には、入力IFユニット90及び出力IFユニ
ット100の場合と異なり、火災受信機4側にコード化
信号の送受信を行う移報ユニット(図示しない)が必要
となる。
【0053】次に、この発明の実施例1の動作を以下に
詳しく説明する。図13は通常監視モード及びこの通常
監視モードにおける故障時の動作フローを示す図であ
る。 (1) 通常監視モード ステップS1にて火災が発生すると、ステップS2にて
自動火災報知設備の煙や熱等を検知した火災感知器1が
動作するか、或は火災の発見者が発信機押釦を押すこと
により火災中継器2(図13には示さない)を介して火
災受信機4が火災信号を受信する。そうすると、火災受
信機4はステップS3にて火災報知動作を行う(火災表
示)と共に火災発生位置を判別して(階別処理)NS監
視盤80へ移報出力する。
【0054】このNS監視盤80はステップS4にて火
災入力表示を行い且つNSバルブ起動信号を火災発生位
置に対応するNS中継器50へ送出する。起動信号を受
けたNS中継器50はステップS5にてNSバルブユニ
ット20中の起動弁29を開放動作させ、この起動弁2
9が全開して待機状態となると、NSバルブユニット2
0はNS中継器50を介してNS監視盤80へ起動弁2
9の開放信号を送出する。起動弁29の開放信号を受け
たNS監視盤80はステップS6にて当該階の起動弁2
9が開放したことを表示する。
【0055】ステップS7にてのNSバルブ21の待機
状態に続いて、ステップS8にてNSヘッド8が開栓す
ることにより二次側配管25内の二次圧が低下すると、
ステップS9にてNSバルブ21が開放され、圧力スイ
ッチ45が流水を検知すると、NS中継器50は流水信
号をNS監視盤80へ送出する。ステップS10にてN
S監視盤80は放水区域を表示したり警報動作を行った
りすると共に火災受信機4へ移報出力するので、ステッ
プS11にて火災受信機4はNS監視盤80と同様の表
示・警報を行う。
【0056】その後、ステップS12にてNSヘッド8
は調圧された消火水を放水し、そのためステップS13
にて圧力空気槽(図示しない)の圧力が低下して圧力ス
イッチ(図示しない)が作動すると、ステップS14に
てポンプユニット9が自動起動される。このことは、N
S中継器50によりステップS15にてNS監視盤80
にそしてステップS16にて火災受信機4に表示され
る。その後、ステップS17にてNSバルブ21は調圧
された消火水を供給し、ステップS18にて火災の消火
に至る。その結果、NS監視盤80はステップS19に
てNSバルブ21を復旧させて放水を停止させる停止信
号をNS中継器50を介してNSバルブユニット20へ
送出し、ステップS20にて起動弁29を閉止すること
により放水を停止させる。また、NS監視盤80はステ
ップS21にて火災受信機4での表示・警報を復旧させ
る。
【0057】(2) 通常監視モードの故障時動作 NS中継器50は、ステップS31にてNSバルブ回り
の弁類の開閉状態や二次圧の低下を検知すると、その異
常状態を示す信号をNS監視盤80に送出する。NS監
視盤80はステップS32にて受信した信号の内容に応
じて状態異常を表示・警報すると共に、火災受信機4へ
移報出力する。火災受信機4はステップS33にてNS
監視盤80と同様の表示・警報を行う。また、NSシス
テム自体の故障もステップS32、S33と同様にステ
ップS34、S35にて表示・警報を行う。ステップS
36にて自動火災報知設備(自火報)に故障があれば、
これを火災受信機4がNS監視盤80へ報知し、NS監
視盤80はステップS37にて作動モードの自動切換え
を行ったり単独作動モードを表示したりする。
【0058】(3) 単独作動モード 図14は単独作動モードにおける動作フローを示す図で
ある。この単独作動モードは、火災受信機4が点検等の
ために移報停止状態にある場合に用いられるモードであ
る。ステップS41にて火災が発生し、その熱によりス
テップS42にてNSヘッド8が開栓し、ステップS4
3にてNSバルブ21の二次側配管25内の圧力が低下
したことを二次圧低下用圧力スイッチ48が検知する
と、NS中継器50は二次圧低下信号をNS監視盤80
に送出する。このNS監視盤80は受信した二次圧低下
信号を火災信号として認識し、ステップS44にて火災
表示を行うと共にNSバルブ起動信号を当該NS中継器
50へ送出する。起動信号を受けたNS中継器50はス
テップS45にてNSバルブユニット20中の起動弁2
9を開放動作させ、この起動弁29が全開して待機状態
となると、NSバルブユニット20はNS中継器50を
介してNS監視盤80へ起動弁29の開放信号を送出す
る。起動弁29の開放信号を受けたNS監視盤80はス
テップS46にて当該階の起動弁29が開放したことを
表示する。
【0059】ステップS42にてNSヘッド8が開栓し
ているので、ステップS47にてNSバルブ21が開放
され、圧力スイッチ45が流水を検知すると、NS中継
器50は流水信号をNS監視盤80へ送出する。ステッ
プS48にてNS監視盤80は放水区域を表示したり警
報動作を行ったりすると共に火災受信機4へ移報出力す
る。
【0060】その後、ステップS49にてNSヘッド8
は調圧された消火水を放水し、そのためステップS50
にて圧力空気槽(図示しない)の圧力が低下して圧力ス
イッチ(図示しない)が作動すると、ステップS51に
てポンプユニット9が自動起動される。このことは、N
S中継器50によりステップS52にてNS監視盤80
に表示される。その後、ステップS53にてNSバルブ
21は調圧された消火水を放水し、ステップS54にて
火災の消火に至る。
【0061】(4) バックアップ作動モード 図15はバックアップ作動モードにおける動作フローを
示す図である。NS監視盤80のスイッチSW(図7)
を操作してバックアップ用電源回路87へバックアップ
作動入力を行うと、バックアップ用電源線PKC,PK
がオンになり、ステップS60にてNS監視盤80の制
御機能を停止する。
【0062】ステップS61にて火災が発生し、その熱
によりステップS62にてNSヘッド8が開栓し、ステ
ップS63にてNSバルブ21の二次側配管25内の圧
力が低下したことを二次圧低下用圧力スイッチ48が検
知すると、NS中継器50中のリレーK(緊急作動回
路)が励磁され、バックアップ用電源線PKCの電圧に
よりステップS64にてNSバルブユニット20中の起
動弁29が開放動作される。ステップS62にてNSヘ
ッド8が開栓しているので、ステップS65にてNSヘ
ッド8は調圧された消火水を放水し、そのためステップ
S66にて圧力空気槽(図示しない)の圧力が低下して
圧力スイッチ(図示しない)が作動すると、ステップS
67にてポンプユニット9が自動起動される。その後、
ステップS69にてNSバルブ21は調圧された消火水
を供給し、ステップS69にて火災の消火に至る。
【0063】次に、この発明の実施例1のシステム維持
管理について説明する。 (1) 遠隔試験シーケンス 静的なシステムの異常発見は状態監視により行われてい
るが、動的な信頼性は遠隔試験の実施により確認するこ
とができる。この試験では、NSヘッド動作時と等価な
流水を遠隔操作で行い、NSバルブ等の制御警報機能を
自動的に試験し、機能確認することが可能である。NS
バルブ21は、従来のスプリンクラ消火設備に設けられ
ている端末試験弁に相当する遠隔試験機能を内蔵してい
て、NS監視盤80上の試験開始ボタンの操作により、
各階に設けられたNSバルブユニット20に対して所定
のプログラムされたシーケンスに従う試験を実行し、N
Sバルブユニット20、NS監視盤80の制御機能の確
認をステップごとに行う。
【0064】図16は遠隔試験シーケンスの動作フロー
を示す図である。ステップS71にてNS監視盤80の
スイッチSWを操作してNS監視盤80へ遠隔試験入力
を行うと、NS監視盤80はステップS72にて遠隔試
験及び遠隔試験アドレスを表示すると共に遠隔試験弁2
6の開放信号をNS中継器50を介してNSバルブユニ
ット20中の遠隔試験弁26へ送出する。ステップS7
3にて遠隔試験弁26が開放し、20秒以内に全開信号
が返って来るかどうかをチェックした後にNS監視盤8
0はステップS74にて遠隔試験弁26の開放を表示す
る。遠隔試験弁26の全開後(又は全開信号以前)、ス
テップS75にて発生させた二次圧低下信号が3分以内
に返って来ることをチェックした後に、NS監視盤80
はステップS76にて二次圧の低下を表示すると共に起
動弁29の開放信号をNS中継器50を介してNSバル
ブユニット20中の起動弁29へ送出する。ステップS
77にて起動弁29が全開し、20秒以内に全開信号が
返って来ることをチェックした後にNS監視盤80はス
テップS78にて起動弁29の開放を表示する。
【0065】起動弁29の全開後(又は全開信号以
前)、ステップS79にて発生させた流水信号が3分以
内に返って来ることをチェックした後に、NS監視盤8
0はステップS80にてNSバルブ21の開放を表示す
ると共に遠隔試験弁26の閉鎖信号をNS中継器50を
介して遠隔試験弁26へ送出する。ステップS81にて
遠隔試験弁26が閉止し、20秒以内に全閉信号が返っ
て来ることをチェックした後にNS監視盤80はステッ
プS82にて遠隔試験弁26の閉止を表示する。この間
のステップS83においてNS監視盤80は起動弁29
の閉鎖信号をNS中継器50を介して起動弁29へ送出
する。ステップS84にて起動弁29が閉止し、20秒
以内に全閉信号が返って来ることをチェックした後にN
S監視盤80はステップS85にて起動弁29の閉止を
表示する。
【0066】その後、ステップS86にてNSバルブ2
1を閉止することにより流水信号を停止させ、このこと
をステップS87にて表示させ、またステップS88に
て二次圧低下信号を復旧させ、このことをステップS8
9にて表示させ、以上の応答が10秒以内に落ちること
を確認した後、ステップS90にて遠隔試験が終了した
ことを表示する。なお、異常時には、NSバルブ21を
復旧させて異常のあるNSバルブ21の番号と異常ステ
ップを表示する。また、試験途中で終了スイッチの操作
や火災信号が入った場合には、NSバルブ21を復旧さ
せて通常の動作に戻す。
【0067】(2) 遠隔自動試験 上記遠隔試験を(指定された範囲の)アドレスの若いN
Sバルブ21から順次行う。試験終了後、正常の場合に
は正常表示の上、通常の監視モードに戻る。試験中に異
常があった場合には、異常箇所および異常原因を図示し
ない内蔵プリンタで印字していき、終了後、通常の監視
モードに戻る。 (3) 自動断線監視 NS監視盤80及びNS中継器50間の電路を常時監視
し、断線時には警報表示する。 (4) 作動試験 NS監視盤80の信号の受信、警報機能が正常に作動す
るかどうかを確認する試験である。制御盤(図示しな
い)の作動試験スイッチの操作で開始する。 (5) 予備電源試験 NS監視盤80中の予備電源84a及び87aの異常を
自動的に試験する。
【0068】上記実施例1であるNSシステムでは、火
災受信機4が火災発生階を判別してNS監視盤80に移
報し、その情報に従ってNS監視盤80は該当階のNS
中継器20に起動命令を送出しているが、動作した火災
感知器1の情報を火災受信機4が移報するのみで、NS
監視盤80で火災発生階を判別して該当階のNS中継器
20に起動命令を送出するようにしてもよい。従って、
上記実施例1では、自動火災報知設備の火災感知器1を
火災検出手段として使用しているが、この発明ではこれ
に限定されず、別個に火災感知器等を配設する等、NS
監視盤80が火災の発生場所を判別できればよい。
【0069】実施例2.図17は、この発明に係るスプ
リンクラ消火設備の実施例2を従来周知の自動火災報知
設備と一緒に示す概略構成図である。図17において、
スプリンクラヘッドは速動型のものでなくても良く、通
常の湿式のもので良いので、以下、SPヘッドと云い、
符号8Aで表す。同様に、地区弁装置を自動警報弁と呼
び且つ符号20Aで表し、スプリンクラ中継器をSP中
継器と呼び且つ符号50Aで表し、そしてスプリンクラ
監視盤をSP監視盤と呼び且つ符号80Aで表す。その
他の構成は図1に示したNSシステムと同じである。
【0070】次に、この発明の実施例2に係るスプリン
クラ消火設備(以下、SPシステムと云う。)について
説明すれば、このSPシステムでは、火災が例えば2階
2Fで発生し、その熱によりSPヘッド8Aが開栓する
と、2階に設けられ且つ図18に概略構成図で示されて
いる自動警報弁20Aの二次側配管25及び二次側24
の圧力が低下する。そして自動警報弁20Aの一次側2
2と二次側24の間に発生される差圧のために作動弁4
9aはアーム軸49bを中心として開弁方向(矢印の方
向)に回転する。作動弁49aの下面に設けられた弁体
35は弁座33から離れる。その結果、給水本管6(図
17)から一次側22を通って消火水が流入し、弁座3
3の開口部を通る消火水の一部は流水検知室46及び配
管22cを介して圧力スイッチ45に達する。そのため
この圧力スイッチ45は動作して流水信号を、2階2F
に設けられているSP中継器50A及び共通の信号線1
2を介してSP監視盤80Aに送出するので、このSP
監視盤80Aはその盤上に放水警報を表示する。また、
SPヘッド8Aが放水を開始して図示しない圧力空気槽
の圧力が低下すると、その信号によってポンプユニット
9は自動起動される。なお、49cは自動警報弁20A
の一次側22付近に設けられた元弁であって、その状態
検知用リミットスイッチ49dも電路によりSP中継器
50Aと接続されている。
【0071】このような一連の監視、制御は、防災セン
タに設置されたSP監視盤80Aで行う。各自動警報弁
20Aには対応するSP中継器50Aが配置され、各S
P中継器50AとSP監視盤80Aとの間はシリアル伝
送により情報信号の送受信を行う。SP監視盤80A
は、自動火災報知設備の火災受信機4との間で火災信号
や放水信号の受送信等を行い、自動火災報知設備と一体
となった防災設備を構成する。なお、SPシステム専用
のSP中継器50A及びSP監視盤80Aは、自動火災
報知設備の信号系とは独立した別な信号系として設置さ
れる。諸情報信号は対応する自動警報弁20Aから各階
に配置されたSP中継器50Aへ集められ、ここでコー
ド化された後に、SP監視盤80Aへポーリング・セレ
クティング方式で伝送される。SP監視盤80Aは、警
報ブザー、LCD漢字文字表示部、操作部を持ち且つプ
リンタを内蔵している。
【0072】図19はこの発明の実施例2に使用される
SP中継器50Aを一部ブロック図で示す配線図であ
る。このSP中継器50AはSP監視盤80Aの伝送端
末であって、SPシステムの入出力機器である自動警報
弁20A(又は図示しない補助散水栓状態監視用バルブ
等)と電気的に接続されると共に、SP監視盤80Aと
も電気的に接続されている。SP中継器50Aは、更
に、自動警報弁20Aの状態を検知し且つこの検知状態
をコード化した情報信号としてSP監視盤80Aへ自己
アドレスと共に送信し、またSP監視盤80Aとの間で
コード化した制御信号を送受信すると、アドレスによっ
て自己への命令かどうかを判別した後にこの制御信号を
解析して自動警報弁20Aを制御(起動、復帰)する。
【0073】SP中継器50Aは制御回路51Aを備
え、この制御回路51Aは制御中枢であるマイクロプロ
セッサMPU5、プログラムが格納されているメモリR
OM5、信号やデータが格納されるメモリRAM5、S
P中継器50A内の各部とのインターフェースIF5
1,IF52及びIF53を有している。
【0074】SP中継器50A中の、伝送回路52A
は、IF53と接続され、後述する信号線SA+,SA
−間をシリアル伝送によってSP監視盤80Aと送受信
するものであって、図示しないA/D変換器やD/A変
換器等で構成されている。アドレス設定部53Aは、S
P監視盤80Aと送受信する場合に各SP中継器50A
を区別するためのアドレスを個別に設定する部分であっ
て、例えば図示しないディップスイッチによってアドレ
スが設定される。電源回路54Aは、後述する電源線P
VCA,PVAからの例えばDC24Vの電源電圧を所
定の電圧例えば20Vに変換して後述する応答回路に主
に供給する。定電圧回路55Aは、信号線SA+,SA
−間から取り出した電圧を例えば3Vの定電圧に変換
し、制御回路51Aにその電源電圧として供給する。電
圧監視回路56Aは、電源回路54Aから供給される2
0Vの電圧を監視し、電源線PVCA,PVAの接続不
良等による電圧低下を検知するとIF52を介してMP
U5に報知する。
【0075】リレーUは、図18の自動警報弁20A中
の遠隔試験弁26を開放制御するものであって、励磁さ
れた時にその接点u1及びu2を切り替えることにより
電源線PVCAからの電圧が接点u1−端子イA及びイ
A−後述する接点26d−電動部26a−ダイオード2
6c−端子ロA及びロA−接点u2−アースPVAを介
して印加されるので、遠隔試験弁26が開放される。そ
して接点26dはリミットスイッチで、電動部26aが
全開まで動作した時に機械的に切り替えられ、不要な電
圧印加を防止する。しかしながら、リレーUの消磁時に
は図19及び図20に示した状態に復帰して逆方向に電
源電圧が印加されるので、遠隔試験弁26が閉止され、
全開時と同様に、全閉時に図20の状態となり、逆電圧
の印加を防止している。これら接点26d,26eは全
開時や全閉時に切り替わるが、その逆へは少しの移動で
切り替わるものである。
【0076】応答回路57Aは、遠隔試験弁26の全閉
等、自動警報弁20Aの各部例えば圧力スイッチ45や
リミットスイッチ49dの動作による接点のオン/オフ
をフォトカプラ等で検知する回路である。例えば遠隔試
験弁26が全開されると、PVCA−u1−イA及びイ
A−接点26d(全開)−端子ハA及びハA−応答回路
57A−アースPVAにより応答回路57Aは遠隔試験
弁26の全開を検知する。
【0077】図21はこの発明の実施例2に使用される
SP監視盤80Bを示すブロック図である。このSP監
視盤80Bは、SPヘッド8Aの開栓により警報を表示
すると共に自動火災報知設備への放水信号の移報処理を
行う。なお、図示しない補助散水栓については、消火栓
弁開放信号により警報表示を行う。SP監視盤80B
は、状態監視機能を持っており、システム各部を常時監
視しており、保守点検の際など自動警報弁20A、元弁
49c(図18)の開閉で定位を外した場合、盤上に状態
異常箇所を表示、警報する。SP監視盤80Bの遠隔自
動試験機能は、プログラムされたシーケンスに基づき、
全自動警報弁20Aに対して順次遠隔作動試験を実施
し、動作機能をチェックして異常があった場合にはその
要因を表示、プリントアウトした上で、テスト異常警報
を発する。また、SP監視系の電路の自動断線監視も行
え、その他、作動試験、予備電源試験も容易に実施可能
である。
【0078】SP監視盤80Bは制御回路81Aを備
え、この制御回路81Aは制御中枢であるマイクロプロ
セッサMPU6、プログラムが格納されているメモリR
OM6、信号やデータが格納されるメモリRAM6、S
P監視盤80Bの各部とのインターフェースIF61,
IF62及びIF63を有している。
【0079】SP監視盤80B中の、伝送回路82A
は、IF62と接続され、信号線SA+,SA−間をシ
リアル伝送によって各SP中継器50Aと送受信するも
のであって、図示しないワンチップマイコンによって制
御されている。警報器83Aは、IF63と接続された
例えばブザーである。電源回路84Aは、AC100V
の商用電源電圧を例えばDC24Vの定電圧に変換して
必要な個所に供給する回路であり、各SP中継器50A
並びに図7〜図9について前述した入力IFユニット9
0及び出力IFユニット100へ電源線PVCA,PV
Aによって動作時の電源を供給しており、そして商用電
源ダウン時の予備電源84Aaを有している。表示制御
回路86Aは、IF61と接続され、盤面の液晶表示L
CDの表示、各種の発光ダイオードLEDの点灯、及び
スイッチSWの入力監視を行う。
【0080】次に、この発明の実施例2のシステム維持
管理について説明する。 (1) 遠隔試験シーケンス 静的なシステムの異常発見は状態監視により行われてい
るが、動的な信頼性は遠隔試験の実施により確認するこ
とができる。この試験では、SPヘッド動作時と等価な
流水を遠隔操作で行い、自動警報弁20Aの警報機能を
自動的に試験し、機能確認することが可能である。自動
警報弁20Aは、従来のスプリンクラ消火設備に設けら
れている端末試験弁に相当する遠隔試験機能を内蔵して
いて、SP監視盤80B上の試験開始ボタンの操作によ
り、各階に設けられた自動警報弁20Aに対して所定の
プログラムされたシーケンスに従う試験を実行し、警報
機能の確認をステップごとに行う。
【0081】図22は遠隔試験シーケンスの動作フロー
を示す図である。ステップS101にてSP監視盤80
BのスイッチSWを操作してSP監視盤80Bへ遠隔試
験入力を行うと、SP監視盤80BはステップS102
にて遠隔試験及び遠隔試験アドレスを表示すると共に遠
隔試験弁26の開放信号をSP中継器50Aを介して自
動警報弁20A中の遠隔試験弁26へ送出する。ステッ
プS103にて遠隔試験弁26が開放し、20秒以内に
全開信号が返って来るかどうかをチェックした後にSP
監視盤80BはステップS104にて遠隔試験弁26の
開放を表示する。遠隔試験弁26の全開後(又は全開信
号以前)、ステップS105にて発生させた流水信号が
3分以内に返って来ることをチェックした後に、SP監
視盤80BはステップS106にて自動警報弁20Aの
開放を表示すると共に遠隔試験弁26の閉鎖信号をSP
中継器50Aを介して遠隔試験弁26へ送出する。ステ
ップS107にて遠隔試験弁26が閉止し、20秒以内
に全閉信号が返って来ることをチェックした後にSP監
視盤80BはステップS108にて遠隔試験弁26の閉
止を表示する。
【0082】その後、ステップS109にて自動警報弁
20Aを閉止することにより流水信号を停止させ、この
ことをステップS110にて表示させ、以上の応答が1
0秒以内に落ちることを確認した後、ステップS111
にて遠隔試験が終了したことを表示する。なお、異常時
には、遠隔試験弁26を復旧させて異常のある自動警報
弁20Aの番号と異常ステップを表示する。また、試験
途中で終了スイッチの操作や火災信号が入った場合に
は、遠隔試験弁26を復旧させて通常の動作に戻す。
【0083】(2) 遠隔自動試験 上記遠隔試験を(指定された範囲の)アドレスの若い自
動警報弁26から順次行う。試験終了後、正常の場合に
は正常表示の上、通常の監視モードに戻る。試験中に異
常があった場合には、異常箇所および異常原因を図示し
ない内蔵プリンタで印字していき、終了後、通常の監視
モードに戻る。 (3) 自動断線監視 SP監視盤80B及びSP中継器50A間の電路を常時
監視し、断線時には警報表示する。 (4) 作動試験 SP監視盤80Bの信号の受信、警報機能が正常に作動
するかどうかを確認する試験である。制御盤(図示しな
い)の作動試験スイッチの操作で開始する。 (5) 予備電源試験 SP監視盤80B中の予備電源84Aaの異常を自動的
に試験する。
【0084】
【発明の効果】請求項1ないし請求項3に係る発明は、
火災検出手段を監視且つ制御する火災受信機と、スプリ
ンクラ消火設備の端末を監視且つ制御するスプリンクラ
監視盤とを備え、このスプリンクラ監視盤は、前記火災
受信機からの情報の数に対応する数の入力回路と、前記
火災受信機へ送出すべき情報の数に対応する数の出力回
路との少なくとも一方を有し或はこれら入力回路及び出
力回路に代えて、前記火災受信機との間でそれぞれ受送
信すべき情報をコード化信号により受送信する入出力回
路を有するので、しかも請求項4に係る発明は、インタ
ーフェースユニットが、その複数の入力又は出力を監視
する制御回路と、スプリンクラ監視盤制御回路との間で
コード化信号による情報の受信又は送信を行う伝送回路
と、前記制御回路を特定するために個別に設定されるア
ドレス設定部と、前記入力回路、前記出力回路又は前記
入出力回路とを有するので、自動火災報知設備による火
災信号を素早く取り込み、ヘッド動作時に流水信号を火
災受信機へ送出できるという効果を奏する。
【0085】請求項5に係る発明は、火災検出手段を監
視且つ制御する火災受信機と、ビル等の建物の各階ごと
等に設けられた地区弁装置及びこの地区弁装置に対応す
るスプリンクラ中継器を監視且つ制御するスプリンクラ
監視盤とを備え、このスプリンクラ監視盤が、制御回路
及び伝送回路に加えて、前記火災受信機との間で情報の
受送信を行う複数のインターフェースユニットを有し、
そして各インターフェースユニットが、その入力又は出
力を監視且つ制御する制御回路、前記スプリンクラ監視
盤の制御回路との間で情報を送受信する伝送回路、及び
前記インターフェースの制御回路を特定するために個別
に設定されるアドレス設定部を有し、前記スプリンクラ
監視盤の伝送回路に接続された信号線が前記各インター
フェースの伝送回路に接続されるので、情報を確実に受
送信できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るNSシステムを従来周知の自動
火災報知設備と一緒に示す概略構成図である。
【図2】全てのNS中継器を複数のグループに分けた例
を示す図である。
【図3】図2の動作例を説明する図である。
【図4】この発明の実施例1に使用されるNSバルブユ
ニットを示す概略構成図である。
【図5】この発明の実施例1に使用されるNS中継器を
一部ブロック図で示す配線図である。
【図6】図4のNSバルブユニットの電気関係部分を示
す配線図である。
【図7】この発明の実施例1に使用されるNS監視盤を
示すブロック図である。
【図8】図7のNS監視盤中の入力IFユニットを詳し
く示すブロック図である。
【図9】図8の入力IFユニット中の応答回路の詳しい
回路図である。
【図10】図7のNS監視盤中の出力IFユニットを詳
しく示すブロック図である。
【図11】図10の出力IFユニット中の出力回路の詳
しい回路図である。
【図12】他のNS監視盤を示すブロック図である。
【図13】通常監視モードの動作フローを示す図であ
る。
【図14】単独作動モードの動作フローを示す図であ
る。
【図15】バックアップ作動モードの動作フローを示す
図である。
【図16】遠隔試験シーケンスの動作フローを示す図で
ある。
【図17】この発明に係るSPシステムを従来周知の自
動火災報知設備と一緒に示す概略構成図である。
【図18】この発明の実施例2に使用される自動警報弁
を示す概略構成図である。
【図19】この発明の実施例2に使用されるSP中継器
を一部ブロック図で示す配線図である。
【図20】図18の自動警報弁の電気関係部分を示す配
線図である。
【図21】この発明の実施例2に使用されるSP監視盤
を示すブロック図である。
【図22】湿式の遠隔試験シーケンスの動作フローを示
す図である。
【符号の説明】
1 火災感知器 2 火災中継器 4 火災受信機 B1F〜4F 建物の階 6 給水本管 7 枝管 8 NSヘッド 8A SPヘッド 12 共通の信号線 20 NSバルブユニット 20A 自動警報弁 50 NS中継器 50A SP中継器 80,80A NS監視盤 80B SP監視盤 51,51A,81,81A,91,101 制御回
路 52,52A,82,82A,92,102 伝送回
路 53,53A,93,103 アドレス設定部 90 入力IFユニット 100 出力IFユニット 110 伝送IFユニット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火災検出手段と組み合わせて使用される
    スプリンクラ消火設備であって、 前記火災検出手段を監視且つ制御する火災受信機と、 前記スプリンクラ消火設備の端末を監視且つ制御するス
    プリンクラ監視盤と、 を備え、 このスプリンクラ監視盤は、前記火災受信機からの情報
    の数に対応する数の入力回路を有することを特徴とする
    スプリンクラ消火設備。
  2. 【請求項2】 前記スプリンクラ監視盤は、更に、前記
    火災受信機へ送出すべき情報の数に対応する数の出力回
    路を有することを特徴とする請求項1のスプリンクラ消
    火設備。
  3. 【請求項3】 前記スプリンクラ監視盤は、前記入力回
    路及び前記出力回路に代えて、前記火災受信機との間で
    それぞれ受送信すべき情報をコード化信号により受送信
    する入出力回路を有することを特徴とする請求項1又は
    請求項2のスプリンクラ消火設備。
  4. 【請求項4】 前記入力回路、前記出力回路、及び前記
    入出力回路は、 その複数の入力又は出力を監視する制御回路と、スプリ
    ンクラ監視盤制御回路との間でコード化信号による情報
    の受信又は送信を行う伝送回路と、前記制御回路を特定
    するために個別に設定されるアドレス設定部とを有する
    インターフェースユニット中に形成されていることを特
    徴とする請求項1,2又は3のスプリンクラ消火設備。
  5. 【請求項5】 火災検出手段と組み合わせて使用される
    スプリンクラ消火設備であって、 前記火災検出手段を監視且つ制御する火災受信機と、 前記スプリンクラ消火設備の端末である、ビル等の建物
    の各階ごと等に設けられた地区弁装置及びこの地区弁装
    置に対応するスプリンクラ中継器を監視且つ制御するス
    プリンクラ監視盤と、 を備え、 前記スプリンクラ中継器は、前記地区弁装置を監視且つ
    制御する制御回路、前記スプリンクラ監視盤との間で情
    報を送受信する伝送回路、及び前記制御回路を特定する
    ために個別に設定されるアドレス設定部を有し、 前記スプリンクラ監視盤は、制御回路及び伝送回路に加
    えて、前記火災受信機との間で情報の受送信を行う複数
    のインターフェースユニットを有し、そして各インター
    フェースユニットがその入力又は出力を監視且つ制御す
    る制御回路、前記スプリンクラ監視盤の制御回路との間
    で情報を送受信する伝送回路、及び前記インターフェー
    スユニットの制御回路を特定するために個別に設定され
    るアドレス設定部を有し、 前記スプリンクラ監視盤の伝送回路に接続された信号線
    が各スプリンクラ中継器及び前記各インターフェースユ
    ニットの伝送回路に接続され、前記各スプリンクラ中継
    器及び前記各インターフェースユニットのアドレス設定
    部にはアドレスが個別に設定されていることを特徴とす
    るスプリンクラ消火設備。
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