JP2008271362A - 画像読取り装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】読取りガラスに非接触状態で原稿を搬送するシートスルー方式であって、読取りガラス上に残留した異物を効果的に排除でき、ひいては、読み取った画像に筋状のノイズが発生することを防止できる画像読取り装置及び画像形成装置を得る。
【解決手段】自動原稿搬送装置20にて原稿Dを読取りガラス12の直上で搬送しつつ読取り位置Aで原稿画像を光学的に読み取る画像読取り装置。読取りガラス12上には、原稿ガイドシート30が、読取り位置Aよりも原稿搬送方向の上流側に設置され、原稿Dを読取りガラス12に対して非接触状態で搬送する。読取りガラス12は原稿搬送方向に沿って往復移動可能であり、原稿Dの先端が読取り位置Aを通過した後で、かつ、原稿Dの後端が読取り位置Aを通過するまでの間に、読取りガラス12を原稿搬送方向に移動させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像読取り装置、特に、複写機やスキャナなどにおいて画像入力装置として用いられるシートスルー方式の画像読取り装置及び該画像読取り装置を備えた画像形成装置に関する。
従来より、原稿の画像を光学的に読み取る画像読取り装置としては、プラテンガラス上に載置した原稿の画像を読み取るプラテンセット方式と、原稿を1枚ずつ搬送し、搬送途中において原稿の画像を読み取るシートスルー方式が、それぞれ単独であるいは併用されていた。シートスルー方式は、小型化、低コスト、低騒音、画像読取りの高速化、ひいてはプリントの高生産性に利点を有し、モノクロ複写機やカラー複写機においては画像読取り装置の主流となっている。
シートスルー方式の場合、画像読取り位置は定位置、即ち、透明部材(長尺状の読取りガラス)上に固定され、読取りガラスを介して搬送される原稿の画像面に読取り光学系の焦点を合わせる構成のため、読取りガラス上に付着したゴミや残留したゴミなどの異物の影響を受けやすく、異物により遮光された部分は読取り画像において筋状の画像ノイズとなる。
読取りガラスに付着する異物は、主に、原稿に貼着した粘着性異物、例えば、テープの粘着物や糊の剥がれ、修正液、ボールペンのインク塊、消しゴム屑などであり、原稿が読取りガラスを摺擦する部分に転写されやすい。また、このような粘着性異物は容易に剥離せず、画像ノイズとなる問題点を有していた。また、搬送される原稿から飛散する紙粉や大気中の埃などの浮遊性異物が読取りガラス上に滞留して画像ノイズとなる問題点も有していた。シートスルー方式では、原稿をローラなどで挟持してガイド板に接触させつつ搬送するために、紙などが主体の原稿にストレスが作用し、原稿面からの紙粉の落下は避けられない。
そこで、特許文献1には、原稿を読取りガラスに対して非接触状態で搬送する対策が開示されている。この非接触搬送方式では前記粘着性異物が読取りガラスに付着することを未然に防止できる。また、搬送される原稿の後端は支えを失って読取りガラス上に接触するため、原稿ガラス上の浮遊性異物を払拭する効果も有している。
しかしながら、原稿の後端部は原稿自体のカール状態や原稿搬送速度に応じて読取りガラスとの接触範囲が大きく変化し、原稿の後端が確実に読取りガラス上に残留した異物を払拭できるとは限らない。
異物を読取りガラスから除去する対策としては、特許文献2に記載されているように、読取りガラス上で原稿を非接触にさせる段差形成部材と読取り位置との間で異物を捕獲する捕獲部材を設けることが提案されている。しかし、この対策では、捕獲部材の交換や清掃などのメンテナンスが煩雑である。
特開平9−307695号公報 特開2001−223832号公報
そこで、本発明の目的は、読取り用の透明部材に非接触状態で原稿を搬送するシートスルー方式であって、透明部材上に残留した異物を効果的に排除でき、ひいては、読み取った画像に筋状のノイズが発生することを防止できる画像読取り装置及び画像形成装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係る画像読取り装置は、
原稿を1枚ずつ送り出し、読取り位置を通過させる原稿搬送手段と、
前記読取り位置を搬送される原稿の画像を光学的に読み取る読取り手段と、
前記読取り位置を搬送される原稿と前記読取り手段との間に配置された透明部材と、
前記読取り位置を搬送される原稿が前記透明部材に接触しない姿勢を保持させるための非接触手段と、
前記透明部材を原稿搬送方向に沿って往復移動させる駆動手段と、
原稿の先端が前記読取り位置を通過した後で、かつ、該原稿の後端が該読取り位置を通過するまでの間に、前記透明部材を原稿搬送方向に移動させる制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
本発明に係る画像読取り装置において、読取り位置を搬送される原稿は透明部材に接触しない姿勢を保持して搬送されるため、原稿から剥がれた粘着性異物が透明部材に付着することが極力防止される。また、原稿の後端が読取り位置を通過する際、該後端は支えを失い透明部材上に接触することになる。原稿の後端が読取り位置を通過するまでの間に透明部材を原稿搬送方向に移動させることで、支えを失った原稿の後端部が確実に透明部材に接触し、透明部材上に残留している異物が排除される。これにて、読み取った画像に筋状のノイズが発生することを未然に防止することができる。また、原稿自体で透明部材の清掃を行い、特に清掃部材や捕獲部材を設けることがないので、メンテナンスの必要性がない。
本発明に係る画像読取り装置において、制御手段は原稿画像の読取り動作中に透明部材の移動を開始させてもよい。また、制御手段は、原稿の後端が読取り位置に接近したときに透明部材の移動を開始させてもよく、原稿の後端が読取り位置を通過するまでに移動させた透明部材を、次の原稿の先端が読取り位置に到達するまでの間に元の位置に復帰させてもよい。
また、読取り位置の原稿搬送方向上流側に配置された原稿検出センサを備え、制御手段は、該原稿検出センサによる原稿後端検出タイミングを基準として透明部材の移動を開始させるようにしてもよい。
ところで、原稿の後端部が透明部材に接触する位置は原稿後端部の状態(カール量の相違)、原稿搬送速度、原稿の厚み(坪量)などによって異なる。そこで、透明部材を原稿搬送方向に複数の位置に選択的に移動させるように制御することが好ましい。
また、本発明に係る画像形成装置は、
前記画像読取り装置と、
前記画像読取り装置で読み取った画像を記録媒体に、該記録媒体の端部に画像欠損領域を形成した状態で可視像として出力する画像形成部と、を備え、
前記制御手段は、前記透明部材が移動を開始して原稿の後端が前記読取り位置を通過するまでの間に、前記読取り手段に前記画像欠損領域の範囲内で原稿画像を読み取らせること、
を特徴とする。
透明部材が移動すると、透明部材上の残留異物が読取り位置に移動して画像として読み取られるおそれがある。また、原稿の端部に形成されている画像は乱れて読み取られる可能性があるため、通常は画像欠損領域とされる。それゆえ、透明部材が移動するタイミングを画像欠損領域(原稿の後端部)を読み取るタイミングとほぼ重ねることで、仮に読取り位置に移動した透明部材上に異物が残留していたとしても、読み取った画像にノイズとして現れることが極力防止されることになる。
以下、本発明に係る画像読取り装置及び画像形成装置の実施例について添付図面を参照して説明する。なお、各実施例において、同一部品及び同一部分には同じ符号を付し、重複した説明は省略する。
(複写機の全体構成、図1参照)
図1に、本発明に係る画像形成装置の一実施例である複写機1の外観を示す。この複写機1は、従来知られている電子写真法によって記録媒体(通常は普通紙が用いられる)上に画像を形成するもので、上段部に画像読取り装置10を備え、画像読取り装置10で読み取った原稿画像を本体部2の作像ユニット3にて用紙上にプリントする。用紙は給紙カセット4に積載収容されており、1枚ずつ給紙され、周知の画像形成プロセスにてプリントされた後、排紙部5に矢印X方向に排紙される。
(画像読取り装置の全体構成、図2〜図5参照)
図2に画像読取り装置10を示す。この画像読取り装置10は、プラテンガラス11上に載置された原稿(図示せず)の画像を読み取るプラテンセット方式と、自動原稿搬送装置20にて搬送される原稿Dを読み取るシートスルー方式とを備え、読取り光学系(スキャナ)50が設置されている。
プラテンセット方式による画像の読取りは、例えば、希ガス蛍光灯などのランプ53によりプラテンガラス11上に載置された原稿を照射し、原稿面からの反射光をミラー54,55,56を介して結像レンズ57に入射し、さらに、撮像部(CCDカラーラインセンサ)58に結像させて行う。ランプ53とミラー54は第1スライダ51に搭載され、ミラー55,56は第2スライダ52に搭載され、それぞれ副走査方向Yに移動可能である。
一方、自動原稿搬送装置20は複数のローラ対21,22,23,24を備えている。原稿Dはトレイ25から1枚ずつピックアップされ、ローラ対21,22,23から読取りガラス12上に送り込まれ、読取り位置Aの直下にセットされた読取り光学系50にて画像が読み取られ、ローラ対24からトレイ26上に排出される。
撮像部58にて読み取られた画像データは、図5に示す画像処理部60に転送され、さらに、前記複写機1及び本画像読取り装置10を制御する制御部61に転送される。制御部61は本体部2のレーザ走査ユニット62や画像形成駆動機構63を制御し、周知の電子写真法により用紙上に画像を形成する。制御部61はさらに本画像読取り装置10の読取り光学系50などの駆動機構65をも制御する。なお、以上のプラテンセット方式又はシートスルー方式による原稿画像の読取りプロセスや電子写真法による画像形成プロセスは周知であり、その詳細な説明は省略する。
図3にシートスルー方式による原稿の読取り部の拡大断面を示す。読取りガラス12の周囲には、原稿ガイド板25a,25b,26a,26b、読取り位置Aを通過した原稿をすくい上げるためのガイド27が配置されている。そして、読取りガラス12上であって読取り位置Aの原稿搬送方向Bの上流側には、搬送中の原稿が読取りガラス12に接触しないようにするため、段差形成部材として機能するガイドシート30が取付け板35に貼着されて読取りガラス12の表面に接触した状態で配置されている。
また、ガイドシート30の上流側には、搬送される原稿を検出するためのセンサSE1が配置されている。このセンサSE1は原稿の先端が通過するとオンし、後端が通過するとオフする。
また、読取りガラス12は、保持部材にて保持され、図4に示すように、保持部材13のシャフト14に連結したクランプアーム15を駆動モータ(ステッピングモータ)17にて偏心カム16を1回転することにより、原稿搬送方向Bと平行に往復移動する。読取りガラス12の移動量を駆動モータ17の駆動パルス数で制御することもできる。なお、読取りガラス12の移動タイミングについては、後に詳述する。
以上の構成からなる画像読取り装置10において、搬送ローラ対23,24によってガイドシート30の上面を滑りながら右方向へ搬送される原稿は、ガイドシート30の厚みによって読取り位置Aを所定の高さを有して読取りガラス12とは非接触状態で搬送され、原稿画像が読取りガラス12を通して読取り光学系50により読み取られる。
前記ガイドシート30は、例えば、厚さ(段差)が0.65mmで、超高分子量ポリエチレンなどの摺動抵抗の低い(好ましくは摩擦係数μ:0.3以下)材料から形成されている。摺動抵抗の低い材料を用いれば、読取りガラス12の移動時の負荷が小さくなり、異音発生などのトラブルを防止できる。
原稿ガイド板25bは、搬送される原稿Dの姿勢を規制するものであり、安定した画像の読取りを行うために、例えば、読取りガラス12との隙間は1.2mmとされている。読取りガラス12との隙間が1.4mm以上に大きくなると、搬送される原稿Dの姿勢が安定せずに直線性が悪化し、ひいては、読取り画像の濃度がばらつく。
ここで、読取り位置Aを通過する原稿の挙動について簡単に説明する。原稿Dは、ガイドシート30の表面に案内されて読取りガラス12上に送り込まれ、ガイドシート30の厚さ分だけ読取りガラス12と隙間を有する状態で搬送される。原稿Dの後端部はガイドシート30の端部30aを離れると、支えを失って読取りガラス12上に落ち込み、読取りガラス12上に接触する。
(残留異物の存在、図6参照)
ところで、画像読取り装置10においては、原稿を読取りガラス12に対して非接触状態で搬送することから、原稿からの粘着性異物が読取りガラス12に転写されることは極力防止されるが、多少は読取りガラス12上に落下する。一方、原稿からは紙粉などの異物が読取りガラス12の表面に落下し、その多くは搬送される原稿に巻き込まれて読取りガラス12上から排出される。しかし、紙粉や空気中の埃などの異物の何割かは、読取りガラス12上に残留することになる。
図6(A)に示すように、原稿Dの後端はガイドシート30の先端を抜けると支えを失い、読取りガラス12上に接触し、接触領域C1において残留異物を払拭する。しかし、非接触領域C2の残留異物は清掃されることはない。図6(A)に示す原稿Dは、後端部がカールしていない通常の状態であり、読取り位置Aが接触領域C1に設定されていれば、読取り画像にノイズが発生するおそれは生じることはない。また、図6(B)に示すように、原稿Dの後端部が下方にカールしている場合(フェースカール)、接触領域C1は大きくなり、非接触領域C2は相対的に小さくなる。従って、この場合も、読取り位置Aが接触領域C1に設定されていれば、読取り画像にノイズが発生するおそれは生じることはない。
一方、図6(C)に示すように、原稿Dの後端部が上方にカールしている場合(バックカール)、接触領域C1は小さくなり、非接触領域C2は相対的に大きくなる。なお、湾曲部D1が読取りガラス12に接触するが、このような腹当たりでは異物を払拭することはできない。接触/非接触とは清掃効果を有する原稿後端が接触するか否かを意味する。図6(C)に示す場合、非接触領域C2が読取り位置Aに広がり、残留異物を撮像部58が読み込むことによる筋状のノイズが発生することになる。また、非接触領域C2は原稿後端部のカール状態のみならず、原稿搬送速度や原稿の厚み(坪量)などによっても変化する。原稿搬送速度が速くなったり、薄い原稿であると、非接触領域C2が読取り位置Aを含むように拡大し、読取り画像に残留異物によるノイズが発生することになる。
(第1実施例、図7〜図11参照)
そこで、本第1実施例では、図6(C)に示した状態が発生することを想定して、図7(A)に示すように、バックカール状態での接触領域C1(清掃されている領域)が読取り位置Aを含むように、読取りガラス12を予め寸法L1だけ搬送方向Bの上流側に移動させておく。この状態で原稿Dを搬送し、画像を読み取る。例えば、原稿Dの後端部のバックカールが4mmであると想定した場合、読取り開始前の移動量L1を2mmとする。これにて、原稿画像を異物の介在なく読み取ることが可能となる。
次に、図7(B)に示すように、原稿Dの後端が読取り位置Aを通過するまでの間に、読取りガラス12を搬送方向Bに寸法L1だけ移動させる。この場合、読取りガラス12上の非接触領域C2が部分的に読取り位置Aに侵入するが、原稿Dの後端が読取りガラス12に接触することにより、接触領域C1では残留異物が排除される。そして、次の原稿の先端が読取り位置Aに到達するまでの間に読取りガラス12を元の位置(図7(A)参照)に復帰させる。
具体的には、ガイドシート30の先端から読取り位置Aまでの距離L2を6mm、同先端から読取りガラス12の先端までの距離L3を例えば13mmとする。原稿Dのバックカールが4mmと想定すると、非接触領域C2は6.5mmであり、先端部分にも距離L2に相当する非接触領域が発生する。この具体例によれば、原稿Dが搬送される状態(図7(A)参照)において、接触領域(清掃済み領域)C1が読取り位置Aに設定されることになり、原稿画像が異物の介在なく読み取られる。
即ち、本第1実施例は、原稿画像の読取り動作中に読取りガラス12を搬送方向Bに移動させることにより、画像ノイズの発生を未然に防止する。この場合、原稿の後端が読取り位置Aに接近したときに読取りガラス12の移動を開始させることが好ましい。原稿の後端は前記センサSE1によって検出され、この検出信号に基づいて前記制御部61がモータ17を駆動することにより読取りガラス12を原稿搬送方向Bに移動させる。また、次の原稿の先端が読取り位置Aに到達するまでの間に、読取りガラス12を元の位置に復帰させる。この制御も、次の原稿の先端に対するセンサSE1の検出信号に基づいて行われる。
ここで、原稿の先端を検出して読取りガラス12を距離L1だけ搬送方向Bの上流側に移動させるタイミングについて説明する。図8に示すように、センサSE1による原稿Dの先端検出点から読取り位置Aまでの距離L4(40mm)に対して、原稿Dの先端が距離L4を搬送される間に、読取りガラス12を距離L1(2mm)だけ上流側に移動させる。原稿搬送速度をvとすると、センサSE1の先端検出タイミングからt1=L4/v秒後に読取りガラス12の2mm上流側への移動を完了させる。
連続して搬送される原稿の間隔mを狭めて画像読取りの生産性を高める場合においても、原稿先端の検出タイミングからt1’=(L4−m)/v秒後に読取りガラス12を上流側に移動させることで、先行する原稿の画像読取りが確実に終了し、該原稿の後端による読取りガラス12の清掃が終了したタイミング以降で読取りガラス12が移動するため、読取りガラス12上の異物を確実に除去できる。連続して搬送される原稿の間隔mを20mmとし、原稿搬送速度vを177mm/sとすると、原稿の先端検出タイミングからt1’=(L4−m)/v=0.113s後に読取りガラス12を移動させることで、読取り位置Aを清掃完了状態に維持できる。
次に、原稿の後端を検出して読取りガラス12を距離L1だけ搬送方向Bの下流側に移動させるタイミングについて説明する。図9に示すように、センサSE1による原稿Dの後端検出点から読取り位置Aまでの距離L4(40mm)に対して、原稿Dの後端が距離L4を搬送される間に、読取りガラス12を距離L1(2mm)だけ下流側に移動させる。原稿搬送速度をvとすると、センサSE1の後端検出タイミングからt2=L4/v秒後に読取りガラス12の2mm下流側への移動を完了させる。
以上のごとく、原稿後端の検出タイミングからt2=L4/v秒後に読取りガラス12を下流側に移動させることで、読取りガラス12の移動タイミングを極力遅延させ、異物が残留している可能性のある非接触領域C2が読取り位置Aに移動するタイミングを遅らせ、残留異物がノイズとして読み取られることを極力防止できる。
複写機1においては、通常、図10に示すように、記録媒体Mの四つの端部は画像欠損領域M1,M2,M3,M4とされている。図10では画像形成領域は斜線を付して示している。欠損領域M1〜M4を設けるのは、原稿の端部に形成されている画像は乱れて読み取られる可能性があることによる。後端部の画像欠損領域M2がp(5mm)の幅であるとき、原稿の後端検出タイミングからt2’=(L4−p)/v=0.198s後に読取りガラス12を移動させることで、仮に読取りガラス12上の非接触領域C2に異物が残存しており、筋状ノイズとして読み取られたとしても、該ノイズは画像欠損領域M2に発生するため、記録媒体M上に画像ノイズとして顕在化することはない。
図11に第1実施例である画像読取り装置10の制御手順の要部を示す。ここでは、トレイ25に原稿が積載されたことが検出されると(ステップS1でYES)、原稿搬送シーケンスがスタートされ(ステップS2)、原稿の先端がセンサSE1で検出されると(ステップS3でYES)、タイマT1がスタートする(ステップS4)。タイマT1が時間t1’をカウントすると(ステップS5でYES)、前記モータ17をパルス数Pだけ正転駆動する(ステップS6)。パルス数Pの正転駆動によって読取りガラス12は距離L1(2mm)だけ搬送方向Bの上流側へ移動する。そして、タイマT1が時間t1をカウントすると(ステップS7でYES)、原稿画像の読取りを開始する(ステップS8)。
次に、原稿の後端がセンサSE1で検出されると(ステップS9でYES)、タイマT2がスタートする(ステップS10)。タイマT2が時間t2’をカウントすると(ステップS11でYES)、前記モータ17をパルス数Pだけ逆転駆動する(ステップS12)。パルス数Pの逆転駆動によって読取りガラス12は距離L1(2mm)だけ搬送方向Bの下流側へ移動する。そして、タイマT2が時間t2をカウントすると(ステップS13でYES)、原稿画像の読取りを停止する(ステップS14)。
(第2実施例、図12〜図14参照)
ところで、原稿の後端部が読取りガラス12と接触する範囲は原稿後端のカール量によって変化する。そのため、読取りガラス12の移動量はカール量に応じて変更することが望ましい。図12に示すように、ガイドシート30の先端から上流側の非接触領域の長さをY1、下流側の非接触領域までの長さをY2とするとき、原稿後端のカール量hが3mm、4mm、5mmのときに対応する長さY1,Y2と、必要となる移動量L1を以下の表1に示す。必要となる移動量L1は、清掃できない範囲から1mm以上離すことが好ましい。
Figure 2008271362
表1から分かるように、下流側の清掃できない範囲までの長さY2はカール量hによって変化することはほとんどない。読取り位置Aから下流側の非接触領域までの距離Y3は移動量L1が大きくなるに伴って減少するため、読取り位置Aに異物が残留している可能性が高くなる。
本第2実施例では、原稿後端のカール量を測定し、測定されたカール量hに基づいて読取りガラス12の移動量L1を制御する。詳しくは、図13に示すように、搬送ローラ対22,23の間のUターン搬送路中に、カール量を測定するためにアクチュエータタイプのセンサSE2,SE3を設ける。センサSE2はカール量が3mm以上のときにオンし、センサSE3はカール量が5mm以上のときにオンする。Uターン搬送路では原稿は外側のガイド板28aに沿って搬送されるため、内側のガイド板28bにセンサSE2,SE3を設けることで、カール量を測定することができる。
カール量hとセンサSE2,SE3のオン/オフ及び移動量L1の関係は以下の表2に示すとおりである。測定されたカール量hに基づいて表2を参照のうえ読取りガラス12の移動量L1を算出し、前記モータ17の駆動パルス数を制御する。
Figure 2008271362
図14に第2実施例である画像読取り装置10において移動量L1を設定する制御手順の要部を示す。ここでは、センサSE2,SE3のオン/オフ状態を検出し(ステップS21,S22)、前記表2に基づいてカール量hを演算し(ステップS23)、最適な移動量L1を選択する(ステップS24)。測定したカール量hが先行する原稿と同じであれば(ステップS25でYES)、移動量L1を変更する必要はない(ステップS26)。移動量L1の補正が必要であれば(ステップS25でNO)、モータ17の正転駆動パルス数Pを補正後のパルス数P’に設定する(ステップS27)。
また、原稿の後端部が読取りガラス12に接触する位置は原稿後端のカール量に加えて、原稿搬送速度、原稿の厚み(坪量)などによっても異なる。そこで、これらをパラメータとして読取りガラス12の移動量L1を制御してもよい。
例えば、原稿の後端部にカールがなく、坪量80g/mの原稿が速度177mm/sで搬送されるときに非接触領域C2は約2mm、速度329mm/sで搬送されるときに非接触領域C2は約4mmであることが実験的に判明している。従って、搬送速度が177mm/sから329mm/sに変更されたときには、移動量L1を長く設定すればよい。また、坪量128g/mの原稿が速度177mm/sで搬送されるとき、非接触領域C2は0.5mm以下になる。この場合は、移動量L1を短く設定すればよい。
(原稿非接触の他の方式、図15参照)
搬送される原稿を読取りガラス12に対して非接触状態で搬送するためには、段差を形成するために前記ガイドシート30を設ける以外の構成を種々採用してもよい。例えば、図15に示すように、読取りガラス12の原稿搬送方向Bの上流側に設けたガイド29と下流側に設置されているガイド27とで、搬送されている原稿Dを湾曲させ、原稿Dをこの湾曲姿勢を保持させつつ搬送する。このような構成に対して、前記第1実施例及び第2実施例を適用することができる。
(他の実施例)
なお、本発明に係る画像読取り装置及び画像形成装置は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更できることは勿論である。
複写機の外観を示す斜視図である。 画像読取り装置を示す概略構成図である。 前記画像読取り装置の要部拡大断面図である。 読取りガラスの駆動手段を示す断面図である。 複写機及び画像読取り装置の制御部を示すブロック図である。 残留異物の存在を示す説明図である。 第1実施例における読取りガラスの移動量L1の説明図である。 第1実施例において原稿先端検出からの読取りガラス移動タイミングを示す説明図である。 第1実施例において原稿後端検出からの読取りガラス移動タイミングを示す説明図である。 記録媒体上での画像欠損領域を示す平面図である。 第1実施例の制御手順を示すフローチャート図である。 第2実施例における原稿後端のカール量に起因する接触領域を示す説明図である。 第2実施例を示す要部断面図である。 第2実施例の制御手順を示すフローチャート図である。 原稿非接触の他の方式の概略構成を示す断面図である。
符号の説明
1…複写機
10…画像読取り装置
12…読取りガラス(透明部材)
17…駆動モータ
20…自動原稿搬送装置
27,29…原稿ガイド
30…ガイドシート(段差形成部材)
50…読取り光学系
61…制御部
A…読取り位置
B…原稿搬送方向
D…原稿
SE1…原稿検出センサ
SE2,SE3…カール量測定センサ

Claims (9)

  1. 原稿を1枚ずつ送り出し、読取り位置を通過させる原稿搬送手段と、
    前記読取り位置を搬送される原稿の画像を光学的に読み取る読取り手段と、
    前記読取り位置を搬送される原稿と前記読取り手段との間に配置された透明部材と、
    前記読取り位置を搬送される原稿が前記透明部材に接触しない姿勢を保持させるための非接触手段と、
    前記透明部材を原稿搬送方向に沿って往復移動させる駆動手段と、
    原稿の先端が前記読取り位置を通過した後で、かつ、該原稿の後端が該読取り位置を通過するまでの間に、前記透明部材を原稿搬送方向に移動させる制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像読取り装置。
  2. 前記制御手段は原稿画像の読取り動作中に前記透明部材の移動を開始させることを特徴とする請求項1に記載の画像読取り装置。
  3. 前記制御手段は原稿の後端が前記読取り位置に接近したときに前記透明部材の移動を開始させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像読取り装置。
  4. 前記制御手段は、原稿の後端が前記読取り位置を通過するまでに移動させた前記透明部材を、次の原稿の先端が該読取り位置に到達するまでの間に元の位置に復帰させること、を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像読取り装置。
  5. 前記読取り位置の原稿搬送方向上流側に配置された原稿検出センサを備え、
    前記制御手段は、前記原稿検出センサによる原稿後端検出タイミングを基準として前記透明部材の移動を開始させること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像読取り装置。
  6. 前記制御手段は前記透明部材を原稿搬送方向に複数の位置に選択的に移動させることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像読取り装置。
  7. 原稿のカール量を測定する測定手段を備え、
    前記制御手段は、前記測定手段で測定されたカール量に基づいて前記透明部材の移動量を決定すること、
    を特徴とする請求項6に記載の画像読取り装置。
  8. 前記制御手段は前記透明部材の移動量を原稿の搬送速度によって決定することを特徴とする請求項6に記載の画像読取り装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の画像読取り装置と、
    前記画像読取り装置で読み取った画像を記録媒体に、該記録媒体の端部に画像欠損領域を形成した状態で可視像として出力する画像形成部と、を備え、
    前記制御手段は、前記透明部材が移動を開始して原稿の後端が前記読取り位置を通過するまでの間に、前記読取り手段に前記画像欠損領域の範囲内で原稿画像を読み取らせること、
    を特徴とする画像形成装置。
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