JP2008187270A - 画像読取り装置 - Google Patents

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Hiroshi Nishikawa
浩志 西川
Motoki Takada
元樹 高田
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Abstract

【課題】搬送される原稿の画像を読み取るための読取りガラスに付着した異物を、ユーザーが特別な操作を必要とすることなく、かつ、画像読取り処理と並行して除去できる画像読取り装置を得る。
【解決手段】原稿を読取りガラス12の直上で搬送しつつ読取り位置Aで原稿画像を光学的に読み取る画像読取り装置。清掃シートCを収容するトレイ70設け、給送ローラ71にて清掃シートCを該トレイ70からガイドシート(段差形成部材)30よりも上流側の搬送経路に送り出し、搬送されている原稿に重ねて搬送し、かつ、読取り位置Aの下流側にて分離爪72により清掃シートCを原稿から分離し、トレイ70上に戻す。清掃シートCはその後端部が搬送される原稿の後端部から突出した状態で該原稿と重ねて読取りガラス12上を搬送される。清掃シートCの後端部がガイドシート30のエッジから読取りガラス12の表面に落ち込み、残留した異物を除去する。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像読取り装置、特に、複写機やスキャナなどにおいて画像入力装置として用いられるシートスルー方式の画像読取り装置に関する。
従来より、原稿の画像を光学的に読み取る画像読取り装置としては、プラテンガラス上に載置した原稿の画像を読み取るプラテンセット方式と、原稿を1枚ずつ搬送し、搬送途中において原稿の画像を読み取るシートスルー方式が、それぞれ単独であるいは併用されていた。シートスルー方式は、小型化、低コスト、低騒音、画像読取りの高速化、ひいてはプリントの高生産性に利点を有し、モノクロ複写機、カラー複写機ともに画像読取り装置の主流となっている。
シートスルー方式の場合、画像読取り位置は定位置、即ち、透明部材(長尺状の読取りガラス)上に固定され、読取りガラスを介して搬送される原稿の画像面に読取り光学系の焦点を合わせる構成のため、読取りガラス上に付着したゴミなどの異物の影響を受けやすく、異物により遮光された部分は読取り画像において筋状の画像ノイズとなる。
読取りガラスに付着する異物は、主に、原稿に貼着した粘着性異物、例えば、テープの粘着部や糊の剥がれ、修正液、ボールペンのインク塊、消しゴム屑などであり、原稿が読取りガラスを摺擦する部分に転写されやすい。また、このような粘着性異物は容易に剥離せず、画像ノイズとなる問題点を有していた。また、搬送される原稿から飛散する紙粉や大気中の埃などの浮遊性異物が読取りガラス上に滞留して画像ノイズとなる問題点も有していた。シートスルー方式では、原稿をローラなどで挟持してガイド板に接触させつつ搬送するために、紙などが主体の原稿にストレスが作用し、原稿面からの紙粉の落下は避けられない。
モノクロ画像読取り装置では、文字の再現性を重視するために文字などの高濃度部分の再現性を高め、かつ、原稿地肌などの低濃度部分の再現性を低くすることにより、文字画像を明確に再現させる画像処理を行うため、紙粉など微少浮遊性異物による画像ノイズはそれほど顕在化することはない。しかし、カラー画像読取り装置では、写真などのグラデーションを再現する必要から、原稿の微妙な階調変化の読取りを重視するため、モノクロ画像の読取りでは顕在化しなかった微少浮遊性異物も読み取ってしまい、読取り画像に微細な筋状ノイズを発生させることになる。
そこで、特許文献1,2には、読取りガラス上面の原稿搬送方向上流側に段差を設けて原稿を読取りガラスに対して非接触状態で搬送する対策が開示されている。この非接触搬送方式では前記粘着性異物が読取りガラスに付着することを未然に防止できる。一方、浮遊性異物は、原稿が読取りガラスに接触することで、搬送される原稿に巻き込まれて自然に排出されるものであり、段差によって原稿を読取りガラスに非接触で搬送するとしても、原稿の後端は段差を抜けた直後に支えを失って読取りガラスに接触し、原稿の後端が浮遊性異物を巻き込んで読取りガラス上から除去することができる。
前述のごとく、原稿の後端は段差を抜けると支えを失って落下して読取りガラスに接触する。原稿後端と読取りガラスとの接触は粘着性異物の付着を招くために極力接触範囲は小さくする必要がある。しかし、接触範囲を小さくすると接触による清掃効果が低くなるという矛盾を抱えている。また、原稿の後端縁部はカールや皺などにより均一な平面が得られにくく、読取りガラスの表面への十分な接触が確保されず、必要な清掃効果を期待できない面がある。
そこで、特許文献3には、読取りガラスを清掃するための清掃シートを原稿とは別に搬送するようにした原稿搬送装置が開示されている。清掃シートは起毛部などガラス表面の汚れを除去できる材質が構成され、読取りガラス上を通過させることによって清掃シートが読取りガラス上の異物を捕獲して除去する。
しかしながら、このような機構による清掃は、専用の操作が必要となり、当然に、清掃処理中は画像の読取り処理を実行することはできなくなる。また、異物が読取りガラスに付着するタイミングは予測できないため、読取りガラスが常時清潔な状態を保持するには、頻繁に清掃処理を実行する必要があり、ユーザーにとっては面倒な作業を強いられることになる。
特開平9−307695号公報 特開平11−146140号公報 特開2004−250141号公報
そこで、本発明の目的は、シートスルー方式であって、搬送される原稿の画像を読み取るための透明部材に付着した異物を、ユーザーが特別な操作を必要とすることなく、かつ、画像読取り処理と並行して除去できる画像読取り装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、第1の発明に係る画像読取り装置は、
原稿を1枚ずつ送り出し、読取り位置を通過させる原稿搬送手段と、
前記読取り位置を搬送される原稿の画像を光学的に読み取る読取り手段と、
前記読取り位置を搬送される原稿と前記読取り手段との間に配置された透明部材と、
清掃シートを収容位置から前記読取り位置へ送り出し、読取り位置通過後に該収容位置へ戻す清掃シート収容・駆動手段と、を備え、
前記清掃シートはその後端部が搬送される原稿の後端部から突出した状態で該原稿と重ねて前記透明部材上を搬送されること、
を特徴とする。
第1の発明に係る画像読取り装置においては、透明部材(読取りガラス)に異物が付着したとしても、まず、原稿の後端が透明部材上に落ち込んで異物を除去する。さらに、清掃シートがその後端部が搬送される原稿の後端部から突出した状態で該原稿と重ねて搬送されるため、清掃シートの後端部が透明部材と接触して異物を除去する。このように、清掃シートによる透明部材の清掃は原稿の搬送/読取りと並行して行われるため、ユーザーにとっては特別な操作が不要であり、清掃タイミングを考慮する煩雑さが解消される。また、清掃のために独立した処理時間を要することがなく、画像読取り処理を待機させる必要はない。
第1の発明に係る画像読取り装置において、前記読取り位置の原稿搬送方向上流側に設置された原稿及び清掃シートの検出手段によって原稿の先端が検出されてから該原稿が該検出手段を通過する予定時間より加算した時間に基づいて原稿の搬送不具合を検出する検出手段を備えている場合、清掃シートの後端部が搬送される原稿の後端部から突出する突出量は、前記検出手段の加算時間における搬送量よりも小さく設定する。搬送不良の誤検出を解消するためである。
清掃シート収容・駆動手段は、清掃シートを収容するトレイを備え、清掃シートを該トレイから透明部材上に送り出し、かつ、読取り位置の下流側にて清掃シートを原稿から分離するものであってもよい。あるいは、清掃シート収容・駆動手段は、清掃シートの先端を偏芯位置に固定した回転部材を備え、該回転部材の回転に基づいて清掃シートを透明部材上を搬送される原稿の上面に重ねて送り出し、かつ、読取り位置又はその近傍にて清掃シートを原稿から分離するものであってもよい。
第2の発明に係る画像読取り装置は、
原稿を1枚ずつ送り出し、読取り位置を通過させる原稿搬送手段と、
前記読取り位置を搬送される原稿の画像を光学的に読み取る読取り手段と、
前記読取り位置を搬送される原稿と前記読取り手段との間に配置された透明部材と、
清掃シートを収容位置から前記読取り位置へ送り出し、読取り位置通過後に該収容位置へ戻す清掃シート収容・駆動手段と、を備え、
複数枚の原稿を前記原稿搬送手段によって1枚ずつ送り出して画像を読み取る際、1枚目の原稿が前記読取り位置を通過する前に、前記清掃シートが前記読取り位置を通過すること、
を特徴とする。
第2の発明に係る画像読取り装置において、複数枚の原稿の画像を読み取る際、1枚目の原稿が読取り位置を通過する前に清掃シートが読取り位置を通過して清掃を行うため、即ち、清掃シートによる透明部材(読取りガラス)の清掃は原稿の搬送/読取りと並行して行われるため、ユーザーにとっては特別な操作が不要であり、清掃タイミングを考慮する煩雑さが解消される。また、清掃のために独立した処理時間を要することがなく、画像読取り処理を待機させる必要はない。
第3の発明に係る画像読取り装置は、
原稿を1枚ずつ送り出し、読取り位置を通過させる原稿搬送手段と、
前記読取り位置を搬送される原稿の画像を光学的に読み取る読取り手段と、
前記読取り位置を搬送される原稿と前記読取り手段との間に配置された透明部材と、
清掃シートを収容位置から前記読取り位置へ送り出し、読取り位置通過後に該収容位置へ戻す清掃シート収容・駆動手段と、を備え、
複数枚の原稿を前記原稿搬送手段によって1枚ずつ送り出して画像を読み取る際、最終の原稿が前記読取り位置を通過した後に、前記清掃シートが前記読取り位置を通過すること、
を特徴とする。
第3の発明に係る画像読取り装置において、複数枚の原稿の画像を読み取る際、最終の原稿が読取り位置を通過した後に清掃シートが読取り位置を通過して清掃を行うため、即ち、清掃シートによる透明部材(読取りガラス)の清掃は原稿の搬送/読取りと並行して行われるため、ユーザーにとっては特別な操作が不要であり、清掃タイミングを考慮する煩雑さが解消される。また、清掃のために独立した処理時間を要することがなく、画像読取り処理を待機させる必要はない。
第1、第2及び第3の発明に係る画像読取り装置において、前記透明部材上であって読取り位置よりも原稿搬送方向上流側に配置された所定の厚みを有する段差形成部材を設けてもよい。段差形成部材を設ければ、透明部材上を搬送される原稿の曲率半径が大きくなり、安定した画像の読取りが可能になる。また、前記清掃シートは後端部に複数のエッジを有することが好ましく、透明部材の清掃効果をより高めることができる。
以下、本発明に係る画像読取り装置の実施例について添付図面を参照して説明する。なお、各実施例において、同一部品及び同一部分には同じ符号を付し、重複した説明は省略する。
(画像読取り装置の全体構成、図1及び図2参照)
図1に本発明が適用される画像読取り装置1を示す。この画像読取り装置1は、プラテンガラス10上に載置された原稿(図示せず)の画像を読み取るプラテンセット方式と、自動原稿搬送装置20にて搬送される原稿Dを読み取るシートスルー方式とを備え、読取り光学系(スキャナ)50が設置されている。
プラテンセット方式による画像の読取りは、例えば、希ガス蛍光灯などのランプ53によりプラテンガラス10上に載置された原稿を照射し、原稿面からの反射光をミラー54,55,56を介して結像レンズ57に入射し、さらに、撮像部(CCDカラーラインセンサ)58に結像させて行う。ランプ53とミラー54は第1スライダ51に搭載され、ミラー55,56は第2スライダ52に搭載され、それぞれ副走査方向Yに移動可能である。
一方、自動原稿搬送装置20は複数のローラ対21,22,23,24を備えている。原稿Dはトレイ25から1枚ずつピックアップされ、ローラ対21,22,23から読取りガラス12上に送り込まれ、読取り位置Aの直下にセットされた読取り光学系50にて画像が読み取られ、ローラ対24からトレイ26上に排出される。
読取り光学系50にて読み取られた画像データは画像処理部60に転送され、さらに、図示しないデジタル複写装置及び本画像読取り装置1を制御する制御部61に転送される。制御部61はレーザ走査ユニット62や画像形成駆動機構63を制御し、周知の電子写真法により用紙上に画像を形成する。制御部61はさらに本画像読取り装置1の駆動機構65をも制御する。なお、以上のプラテンセット方式又はシートスルー方式による原稿画像の読取りプロセスや電子写真法による画像形成プロセスは周知であり、その詳細な説明は省略する。
図2にシートスルー方式による原稿の読取り部の拡大断面を示す。読取りガラス12の周囲には、原稿ガイド板25a,25b,26a,26b、読取り位置Aを通過した原稿をすくい上げるためのガイド27が配置されている。そして、読取りガラス12上であって読取り位置Aの原稿搬送方向Bの上流側には、搬送中の原稿が読取りガラス12に直接触れないようにするため、段差形成部材として機能する原稿ガイドシート30が取付け板35に貼着されて読取りガラス12の表面に接触した状態で配置されている。
また、原稿ガイドシート30の上流側には、搬送される原稿を検出するためのセンサSE1が配置されている。このセンサSE1は原稿の先端が通過するとオンし、後端が通過するとOFFする。
以上の構成からなる画像読取り装置1において、搬送ローラ対23,24によって原稿ガイドシート30の上面を滑りながら右方向へ搬送される原稿は、ガイドシート30の厚みによって読取り位置Aを所定の高さを有して読取りガラス12とは非接触状態で搬送され、原稿画像が読取りガラス12を通して読取り光学系50により読み取られる。
前記原稿ガイドシート30は、例えば、厚さ(段差)が0.65mmで、超高分子量ポリエチレンなどの摺動抵抗の低い(好ましくは摩擦係数μ:0.3以下)材料から形成されている。
原稿ガイド板25bは、搬送される原稿Dの姿勢を規制するものであり、安定した画像の読取りを行うために、例えば、読取りガラス12との隙間は1.2mmとされている。読取りガラス12との隙間が1.4mm以上に大きくなると、搬送される原稿の姿勢が安定せずに通紙性が悪化し、かつ、読取り画像の濃度がばらつく。
ここで、読取り位置Aを通過する原稿の挙動について簡単に説明する。原稿Dは、ガイドシート30の表面に案内されて読取りガラス12上に送り込まれ、ガイドシート30の厚さ分だけ読取りガラス12と隙間を有する状態で搬送される。原稿の後端はガイドシート30のエッジを離れると、支えを失って読取りガラス12上に落ち込み、読取りガラス12上に接触する。
ところで、画像読取り装置1においては、原稿を読取りガラス12に対して非接触状態で搬送することから、原稿からの粘着性異物が読取りガラス12に転写されることは極力防止されるが、多少は読取りガラス12上に落下する。一方、原稿からは紙粉などの浮遊性異物が読取りガラス12の表面に落下し、その多くは搬送される原稿に巻き込まれて読取りガラス12上から排出される。しかし、紙粉や空気中の埃などの浮遊性異物の何割かは読取りガラス12上に残存することになる。
これらの残存物は原稿の後端が読取りガラス12に接触することで除去される。しかし、原稿の後端縁部はカールや皺などにより均一な平面が保持できず、読取りガラス12の表面への十分な接触が確保されず、必要な清掃効果を期待できない。そこで、以下に説明する各種実施例によって、原稿の後端での清掃を補完して十分な清掃効果を達成することができる。
(第1実施例、図3〜図6参照)
そこで、第1実施例では、図3に示すように、清掃シートCを収容するトレイ70設け、給送ローラ71にて清掃シートCを該トレイ70からガイドシート30よりも上流側の搬送経路(具体的にはローラ対23の直前)に送り出し、かつ、読取り位置Aの下流側(具体的にはローラ対24の直後)にて分離爪72により清掃シートCを原稿から分離し、ローラ対73にてトレイ70上に戻す。
清掃シートCは、図4に示すように、その後端部C1が搬送される原稿Dの後端部から搬送方向Bの上流側に突出した状態で原稿Dと重ねて読み取りガラス12上を搬送されるようにトレイ70から送り出される。清掃シートC及び原稿Dは、まず、原稿Dが先行して搬送され、原稿Dの後端が読み取りガラス12の表面に接触して異物を清掃する(図5(A)参照)。次に、清掃シートCの後端部C1が読取りガラス12の表面に接触して異物を清掃する(図5(B)参照)。
清掃シートCの搬送は制御部61に予め格納されているプログラムに従って制御される。1枚の原稿の搬送ごとに清掃シートCを原稿に重ねて搬送する必要性はなく、清掃シートCを原稿に重ねて搬送する頻度は任意である。例えば、複数枚の原稿の画像を読み取る際に、1枚目の原稿あるいは最終の原稿の搬送とともに清掃シートCを搬送させてもよい。
即ち、本第1実施例では、原稿Dの後端による清掃に加えて清掃シートCの後端部C1により読取りガラス12上を清掃する。これにて、読取りガラス12の表面が確実に清掃されることになり、読取り画像に筋状のノイズが発生することが未然に防止される。しかも、清掃シートCによる清掃処理は制御部61によって原稿の搬送/読取りと並行して自動的に行われ、ユーザーにとっては特別な操作が不要である。また、清掃のために独立した処理時間を要することがなく、画像読取り処理を待機させる必要はない。
ところで、清掃シートCとしては通常用いられる原稿よりも多少硬い目の厚紙を用いることができる。厚紙以外に樹脂シートや後端部C1を起毛したシートなどであってもよい。また、清掃シートCは、図6に示すように、後端部C1に複数のエッジを有していてもよい。複数のエッジを有することによって清掃効果をより高めることができる。
(第2実施例、図7参照)
第2実施例は、図7(A)に示すように、清掃シートCの先端を偏芯位置に固定したローラ80と、ガイド板25bに設けた円弧形状のガイド部材81とを備えている。清掃シートCは、ガイド部材81内に収容されており、ローラ80の矢印E方向への回転に基づいてシートガイド30上を搬送される原稿Dの背面側に重ねて送り出され、かつ、読取り位置A又はその近傍にて原稿Dから分離される。
清掃シートCは、その後端部C1が搬送される原稿Dの後端部から部分的に搬送方向Bの上流側に突出した状態で原稿Dと重なるようにガイド部材81から送り出される(図7(B)参照)。そして、前記第1実施例と同様に、先行して搬送される原稿Dの後端が読み取りガラス12の表面に接触して異物を清掃する(図7(C)参照)。次に、清掃シートCの後端部C1が読取りガラス12の表面に接触して異物を清掃する(図7(D)参照)。
清掃シートCの通紙は制御部61に予め格納されているプログラムに従って制御される。1枚の原稿の搬送ごとに清掃シートCを原稿に重ねて通紙させる必要性はなく、清掃シートCを原稿に重ねて通紙する頻度は任意である。例えば、複数枚の原稿の画像を読み取る際に、1枚目の原稿あるいは最終の原稿の搬送とともに清掃シートCを通紙させてもよい。
即ち、本第2実施例においても、原稿Dの後端による清掃に加えて清掃シートCの後端部C1により読取りガラス12上を清掃する。従って、第2実施例の作用効果は第1実施例と同様である。また、清掃シートCの材質や形状などは、第1実施例で説明したとおりである。
(原稿の紙詰まり検出処理)
ところで、画像読取り装置1において、原稿の搬送不良(紙詰まり)を検出するために、読取り位置Aの原稿搬送方向Bの上流側に原稿検出センサSE1が設置されている(図1及び図2参照)。原稿のサイズはトレイ25に積載された時点で判別されており、センサSE1にて搬送中の原稿の先端が検出されてから該原稿がそのサイズに応じてSE1を通過する予定時間より加算した時間に基づいて原稿の紙詰まりを検出する。
第1及び第2実施例では、原稿Dに重ねて清掃シートCをその後端部C1が突出した状態で搬送するため、後端部C1がセンサSE1にて検出されることになる。そこで、紙詰まりの誤検出を回避するため、清掃シートCの後端部C1が搬送される原稿Dの後端部から部分的に突出する突出量は、前記加算時間における搬送量よりも小さく設定されている。
(第3及び第4実施例、図8及び図9参照)
ところで、前記第1及び第2実施例において、清掃シートCは原稿と重ねて通紙させることなく、単独で通紙させても読取りガラス12を清掃することができる。以下に説明する第3及び第4実施例は、清掃シートCを単独で通紙させる場合の清掃タイミングに関する。装置としては第1実施例又は第2実施例のいずれでも使用可能であり、制御部61に設けたCPUによって制御される。
第3実施例は、図8に制御手順の概略を示すように、トレイ25から複数枚の原稿を1枚ずつ送り出して画像を読み取る際、読取りスタート信号がオンされると(ステップS1でYES)、清掃シートCの通紙処理を行う(ステップS2)。読取りスタート信号とは、例えば、複写機でのプリントスタートスイッチのオン操作により発せられる。清掃シートCの通紙処理とは、第1実施例の装置であれば、清掃シートCをトレイ70から送り出し、読取りガラス12上を搬送してトレイ70へ戻す処理である。第2実施例の装置であれば、ローラ80を1回転させて清掃シートCで読取りガラス12上を摺擦させる処理である。この通紙処理を実行した後、原稿の搬送/読取り処理を実行する(ステップS3)。
第4実施例は、図9に制御手順の概略を示すように、トレイ25から複数枚の原稿を1枚ずつ送りだして画像を読み取る際、読取りスタート信号がオンされると(ステップS11でYES)、原稿の搬送/読取り処理を実行する(ステップS12)。そして、最終原稿がトレイ25から送り出されてその画像が読み取られると(ステップS13でYES)、清掃シートCの通紙処理を行う(ステップS14)。ここでの通紙処理とは図8に示したステップS2で説明したとおりである。
以上のごとく、1枚目の原稿が読取り位置Aを通過する前に清掃シートCによる清掃処理を行うこと(第3実施例)、または、最終原稿が読取り位置Aを通過した後に清掃シートCによる清掃処理を行うこと(第4実施例)により、ユーザーによる特別な操作を不要として、自動的に清掃処理が実行され、ユーザーが清掃タイミングを考慮する煩雑さが解消される。また、清掃のために独立した処理時間を要することがなく、画像読取り処理を待機させる必要もなくなる。
(他の実施例)
なお、本発明に係る画像読取り装置は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。
例えば、原稿や清掃シートを搬送するための機構は任意であり、読取り光学系の構成も任意である。特に、原稿を読取りガラス上を非接触で搬送するための構成は種々あり、段差形成部材(原稿ガイドシート30)は必ずしも必要ではない。読取りガラス上を搬送される原稿の曲率半径を小さくする機構を設けてもよい。但し、段差形成部材を設ければ、読取りガラス上を搬送される原稿の曲率半径が大きくなり、安定した画像の読取りが可能になる。
本発明が適用される画像読取り装置を示す概略構成図である。 前記画像読取り装置の要部拡大断面図である。 第1実施例である画像読取り装置の要部を示す概略構成図である。 原稿と重ねて搬送される清掃シートを示す斜視図である。 第1実施例における清掃処理状態を示す説明図である。 清掃シートの他の例を示す側面図である。 第2実施例である画像読取り装置の要部を示す概略構成図である。 第3実施例である画像形成装置における制御手順の概略を示すフローチャート図である。 第4実施例である画像形成装置における制御手順の概略を示すフローチャート図である。
符号の説明
1…画像読取り装置
12…読取りガラス(透明部材)
20…自動原稿搬送装置
30…原稿ガイドシート(段差形成部材)
50…読取り光学系
61…制御部
70…清掃シート用トレイ
80…ローラ(清掃シート回転部材)
A…読取り位置
C…清掃シート
C1…後端部
D…原稿
SE1…センサ

Claims (8)

  1. 原稿を1枚ずつ送り出し、読取り位置を通過させる原稿搬送手段と、
    前記読取り位置を搬送される原稿の画像を光学的に読み取る読取り手段と、
    前記読取り位置を搬送される原稿と前記読取り手段との間に配置された透明部材と、
    清掃シートを収容位置から前記読取り位置へ送り出し、読取り位置通過後に該収容位置へ戻す清掃シート収容・駆動手段と、を備え、
    前記清掃シートはその後端部が搬送される原稿の後端部から突出した状態で該原稿と重ねて前記透明部材上を搬送されること、
    を特徴とする画像読取り装置。
  2. 前記読取り位置の原稿搬送方向上流側に設置された原稿及び清掃シートの検出手段によって原稿の先端が検出されてから該原稿が該検出手段を通過する予定時間より加算した時間に基づいて原稿の搬送不具合を検出する検出手段を備え、
    前記清掃シートの後端部が搬送される原稿の後端部から突出する突出量は、前記検出手段の加算時間における搬送量よりも小さいこと、
    を特徴とする請求項1に記載の画像読取り装置。
  3. 前記清掃シート収容・駆動手段は、清掃シートを収容するトレイを備え、清掃シートを該トレイから前記透明部材上に送り出し、かつ、前記読取り位置の下流側にて清掃シートを原稿から分離すること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像読取り装置。
  4. 前記清掃シート収容・駆動手段は、清掃シートの先端を偏芯位置に固定した回転部材を備え、該回転部材の回転に基づいて清掃シートを前記透明部材上を搬送される原稿の上面に重ねて送り出し、かつ、前記読取り位置又はその近傍にて清掃シートを原稿から分離すること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像読取り装置。
  5. 原稿を1枚ずつ送り出し、読取り位置を通過させる原稿搬送手段と、
    前記読取り位置を搬送される原稿の画像を光学的に読み取る読取り手段と、
    前記読取り位置を搬送される原稿と前記読取り手段との間に配置された透明部材と、
    清掃シートを収容位置から前記読取り位置へ送り出し、読取り位置通過後に該収容位置へ戻す清掃シート収容・駆動手段と、を備え、
    複数枚の原稿を前記原稿搬送手段によって1枚ずつ送り出して画像を読み取る際、1枚目の原稿が前記読取り位置を通過する前に、前記清掃シートが前記読取り位置を通過すること、
    を特徴とする画像読取り装置。
  6. 原稿を1枚ずつ送り出し、読取り位置を通過させる原稿搬送手段と、
    前記読取り位置を搬送される原稿の画像を光学的に読み取る読取り手段と、
    前記読取り位置を搬送される原稿と前記読取り手段との間に配置された透明部材と、
    清掃シートを収容位置から前記読取り位置へ送り出し、読取り位置通過後に該収容位置へ戻す清掃シート収容・駆動手段と、を備え、
    複数枚の原稿を前記原稿搬送手段によって1枚ずつ送り出して画像を読み取る際、最終の原稿が前記読取り位置を通過した後に、前記清掃シートが前記読取り位置を通過すること、
    を特徴とする画像読取り装置。
  7. 前記透明部材上であって前記読取り位置よりも原稿搬送方向上流側に配置された所定の厚みを有する段差形成部材を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の画像読取り装置。
  8. 前記清掃シートは後端部に複数のエッジを有すること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の画像読取り装置。
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