JP2008271126A - 移動端末装置、移動端末装置の診断方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】移動端末装置に関する不具合、異常、故障発生時のログをネットワークへ送付する際の通信コストなどを抑える。
【解決手段】外部から取得した診断ポリシに従って不具合に関する診断処理を行う。その診断結果に対応するエラーコードを生成する。生成されたエラーコードを出力する。
【効果】移動端末装置内で収集したログをそのまま解析サーバへ送付するのではなく、移動端末装置内で自動的に解析を行う故障診断機能を持たせることで、通信コストなどを削減する。
【選択図】 図3
【解決手段】外部から取得した診断ポリシに従って不具合に関する診断処理を行う。その診断結果に対応するエラーコードを生成する。生成されたエラーコードを出力する。
【効果】移動端末装置内で収集したログをそのまま解析サーバへ送付するのではなく、移動端末装置内で自動的に解析を行う故障診断機能を持たせることで、通信コストなどを削減する。
【選択図】 図3
Description
本発明は移動端末装置、移動端末装置の診断方法に関し、特に自装置内の不具合を診断する移動端末装置、移動端末装置の診断方法に関する。
携帯電話機などの移動端末装置においては、故障や不具合が発生することがある。この発生した故障や不具合の原因を調査する場合、移動端末装置内で故障情報(以降、ログと表記)を取得し、通信機能を用いて通信サービス提供業者(以下、通信キャリアと呼ぶ)の解析サーバへ送付した上で、解析サーバにて原因の解析を行うのが一般的である。解析サーバにて解析された故障原因などは、解析サーバに接続されたオペレータ画面等に表示され、閲覧した故障窓口にて対応が行われる。
そもそもここで述べる移動端末装置の故障診断とは、ユーザが所有する移動端末装置に何らかの不具合が生じた場合に、遠隔にある外部サーバが移動端末装置と通信して、携帯端末装置のログを取得した上で診断を行い、その結果を診断窓口に通知して、診断窓口から遠隔で移動端末装置の設定の反映や移動端末装置利用の初心者への電話でのサポートを行うサービスである(例えば、特許文献1参照)。
診断窓口において対応が困難な問題については、表示された診断結果から故障原因を判断し、必要な処理や外部への処理依頼を行う。例えば、ログを受け取った最終的な対象社である端末装置のメーカーに対して処理を依頼することで、メーカーが問題の発生した端末及び同種端末装置に対するプログラムの修正等の対処を実施することで故障原因を解決できる。
特開2006−319828号公報
しかし上記の方法では、移動端末装置における故障発生時のログ取得後に、(複数の)ログをネットワークへ送付するため、多大な通信コストが発生するという問題がある。また、オペレータ画面に表示された故障内容が数値コードで表示されている場合には、数値コードを照合して結果をオペレータが理解可能な文字列として表示するための作業に関する人件コストが発生する場合もある。
本発明は上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は不具合、異常、故障発生時のログをネットワークへ送付する際の通信コストや上記作業に関する人件コストを抑えることのできる移動端末装置、移動端末装置の診断方法を提供することである。
本発明は上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は不具合、異常、故障発生時のログをネットワークへ送付する際の通信コストや上記作業に関する人件コストを抑えることのできる移動端末装置、移動端末装置の診断方法を提供することである。
本発明の請求項1に記載の発明は、自装置内の不具合を診断する移動端末装置であって、診断ポリシに従って前記不具合に関する診断処理を行う診断手段と、前記診断手段による診断結果に対応するエラーコードを生成するエラーコード生成手段とを含み、前記エラーコード生成手段によって生成されたエラーコードを出力するようにしたことを特徴とする移動端末装置を提供する。
請求項1の発明によれば、診断結果に対応するエラーコードを生成し、それを出力することで、不具合、異常、故障発生時のログをネットワークへ送付する際の通信コストや上記作業に関する人件コストを抑えることができる。なお、本明細書中では、不具合、異常、故障を総称して「不具合」、または、「異常」、もしくは「故障」と呼ぶことがある。
請求項1の発明によれば、診断結果に対応するエラーコードを生成し、それを出力することで、不具合、異常、故障発生時のログをネットワークへ送付する際の通信コストや上記作業に関する人件コストを抑えることができる。なお、本明細書中では、不具合、異常、故障を総称して「不具合」、または、「異常」、もしくは「故障」と呼ぶことがある。
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1記載の移動端末装置において、前記診断ポリシを他の装置から取得する診断ポリシ取得手段を更に含むことを特徴とする。
請求項2の発明によれば、診断ポリシを更新することができる。
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1又は2記載の移動端末装置において、
前記診断処理は、コンピュータが診断プログラムを実行することによって実現され、
前記診断プログラムは、各端末装置に共通の機能に関する診断を行う共通診断プログラムと、前記共通診断プログラムの実行後に実行され自装置固有の機能に関する診断を行う個別診断プログラムとを含むことを特徴とする。
請求項2の発明によれば、診断ポリシを更新することができる。
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1又は2記載の移動端末装置において、
前記診断処理は、コンピュータが診断プログラムを実行することによって実現され、
前記診断プログラムは、各端末装置に共通の機能に関する診断を行う共通診断プログラムと、前記共通診断プログラムの実行後に実行され自装置固有の機能に関する診断を行う個別診断プログラムとを含むことを特徴とする。
請求項3の発明によれば、端末装置のメーカー共通の共通診断プログラムを使うことによって共通機能の診断を運用でき、また、個別診断プログラムを用いることによって、各メーカーでハードウェアの特徴に従ったログを収集して診断できる。
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の移動端末装置において、前記エラーコードは、端末装置の機種を特定するための項目と、前記不具合の内容に関する項目とを含むことを特徴とする。
請求項4の発明によれば、機能毎に細分化され、機能と異常処理とが分割された表現になっているエラーコードを用いることにより、機能と異常処理とを組み合わせて利用することができ、すべての機能のすべての異常処理が列挙されるよりエラーコードに関する記憶容量を削減できる。
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の移動端末装置において、前記エラーコードは、端末装置の機種を特定するための項目と、前記不具合の内容に関する項目とを含むことを特徴とする。
請求項4の発明によれば、機能毎に細分化され、機能と異常処理とが分割された表現になっているエラーコードを用いることにより、機能と異常処理とを組み合わせて利用することができ、すべての機能のすべての異常処理が列挙されるよりエラーコードに関する記憶容量を削減できる。
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の移動端末装置において、前記エラーコード生成手段によって生成されたエラーコードについて、その出力先を制御する手段を更に含むことを特徴とする。
請求項5の発明によれば、生成されたエラーコードを、携帯端末装置のディスプレイに表示したり、外部の診断サーバへ出力したりすることにより、不具合の原因を容易に把握できるようになる。
請求項5の発明によれば、生成されたエラーコードを、携帯端末装置のディスプレイに表示したり、外部の診断サーバへ出力したりすることにより、不具合の原因を容易に把握できるようになる。
本発明の請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の移動端末装置において、前記エラーコード生成手段によって生成されたエラーコードをそれに対応する文字列に変換する文字列変換手段を更に含むことを特徴とする。
請求項6の発明によれば、エラーコードを文字列に変換し、それをディスプレイ表示することにより、故障原因を容易に把握できるようになる。
請求項6の発明によれば、エラーコードを文字列に変換し、それをディスプレイ表示することにより、故障原因を容易に把握できるようになる。
本発明の請求項7に記載の発明は、自装置内の不具合を診断する移動端末装置の診断方法であって、診断ポリシに従って前記不具合に関する診断処理を行う診断ステップと、前記診断ステップによる診断結果に対応するエラーコードを生成するエラーコード生成ステップと、前記エラーコード生成ステップにおいて生成されたエラーコードを出力する出力ステップとを含むことを特徴とする移動端末装置の診断方法を提供する。
請求項7の発明によれば、診断結果に対応するエラーコードを生成し、それを出力することで、不具合、異常、故障発生時のログをネットワークへ送付する際の通信コストや上記作業に関する人件コストを抑えることができる。
請求項7の発明によれば、診断結果に対応するエラーコードを生成し、それを出力することで、不具合、異常、故障発生時のログをネットワークへ送付する際の通信コストや上記作業に関する人件コストを抑えることができる。
要するに本発明では、移動端末装置内で収集したログをそのまま解析サーバへ送付するのではなく、移動端末装置内で自動的に解析を行う故障自動診断機能を持たせ、診断結果に対応するエラーコードを生成し、それを出力することで、ログよりも小さデータ単位で送付できて、従来の方法の課題である通信コストや人件コストを削減できる。
本発明による移動端末装置の故障自動判断機能は、ユーザからの操作契機を必要とせず自動的に動作するプログラムによって実現される。このプログラムは、携帯端末装置のハードウェアとソフトウェアにて発生する故障をかならず発見してログを取得する機能とログを用いて原因を解析可能な機能とを備えている。この解析結果の表示については、ログそのものを表示するのではなく、ログを簡略化したエラーコードとして、携帯端末装置のディスプレイに表示することで利用者はその場のみで故障原因を把握可能となる。
また、利用者は故障原因を把握した後、診断窓口へ電話などの方法により通知する行動が必要となる。本発明では、この手間を削減するため、移動端末装置が自動的にエラーコードの通知を行う機能も提案する。
また、利用者は故障原因を把握した後、診断窓口へ電話などの方法により通知する行動が必要となる。本発明では、この手間を削減するため、移動端末装置が自動的にエラーコードの通知を行う機能も提案する。
本発明によれば、不具合についての診断結果をエラーコードに変換し、変換後のエラーコードを表示出力したり、外部のサーバなどへ出力したりすることにより、故障発生時のログをネットワークへ送付する場合に比べて、通信コストや作業に関する人件コストを抑えることができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、以下の説明において参照する各図では、他の図と同等部分は同一符号によって示されている。
(システム全体の構成)
図1は、本発明による携帯端末装置を利用した故障診断システムの構成例を示すブロック図である。同図において、本例の故障診断システムは、ユーザが使用する携帯端末装置100と、通信サービス提供業者によって管理される診断サーバ200と、携帯端末装置の製造業者によって管理されるメーカーサーバ300とを含んで構成されている。
(システム全体の構成)
図1は、本発明による携帯端末装置を利用した故障診断システムの構成例を示すブロック図である。同図において、本例の故障診断システムは、ユーザが使用する携帯端末装置100と、通信サービス提供業者によって管理される診断サーバ200と、携帯端末装置の製造業者によって管理されるメーカーサーバ300とを含んで構成されている。
携帯端末装置100は、装置内において発生する不具合、異常、故障に関するログ情報を収集して記憶するログ収集機能1と、診断に用いる診断ポリシを診断サーバ200から受理する診断ポリシ受理機能2と、プログラムを実行して不具合、異常、故障について自動診断する故障自動診断機能3と、診断結果に対応するエラーコードを生成するエラーコード出力機能4と、エラーコード等の表示を行うためのディスプレイ出力機能5と、エラーコードを表示文字列(すなわち利用者に表示する文字列)に変換するためのエラーコード変換テーブル6と、エラーコード変換テーブル6を参照してエラーコードを表示文字列に変換するエラーコード変換機能7と、エラーコードの一覧表を格納するエラーコード一覧格納機能8と、エラーコードの更新を行うエラーコード更新機能9とを含んで構成されている。
このような構成によれば、生成したエラーコードについて、エラーコード出力機能4、または、ディスプレイ出力機能5により、その出力先を制御することができるので、携帯端末装置のディスプレイに表示したり、外部の診断サーバ200へ出力したりすることにより、不具合の原因を容易に把握できるようになる。ディスプレイへの表示、診断サーバへ出力、のいずれを行うかについては、設定ボタン操作によって利用者が選択できるようにしてもよいし、装置の仕様で予め決められていてもよい。
なお、本例では、診断ポリシ受理機能2により、外部の装置である診断サーバ200から診断ポリシを受理する構成を採用している。この診断ポリシについては、携帯端末装置100内のメモリなどに予め格納されていてもよい。携帯端末装置100内に予め格納されている診断ポリシを更新することなくそのまま使用し続ける場合、診断ポリシ受理機能2を設ける必要はない。
診断サーバ200は、診断ポリシを携帯端末装置100へ送付する診断ポリシ送付機能21と、エラーコードを受理するエラーコード受理機能22と、エラーコードを出力するエラーコード出力機能23と、オペレータがエラーコードを目視確認するためのオペレータ画面24とを含んで構成されている。
メーカーサーバ300は、エラーコードを受理するエラーコード受理機能25と、オペレータがエラーコードを目視確認するためのオペレータ画面26とを含んで構成されている。
メーカーサーバ300は、エラーコードを受理するエラーコード受理機能25と、オペレータがエラーコードを目視確認するためのオペレータ画面26とを含んで構成されている。
(エラーコードの構成)
本例において用いられるエラーコードは、図2に示されているように、メーカー・機種等を示す第1項目EC−1と、故障発生場所である携帯端末装置内の機能要素を故障大項目として示す第2項目EC−2と、発生した異常や故障の詳細な内容を故障小項目として示す第3項目EC−3という3つの項目の組み合わせで構成されている。同図に示されている本例のエラーコードは、第1項目EC−1が「014」、第2項目EC−2が「022」、第3項目EC−3が「001」である。それぞれの項目は文字列にて表記されるため、エラーコード全体も文字列にて表記される。このエラーコードを用いることで、ログをそのままテキストやバイナリ等で送信する方式と比較して携帯端末装置の通信コストを抑えつつ、詳細な診断情報を出力することが可能となる。
本例において用いられるエラーコードは、図2に示されているように、メーカー・機種等を示す第1項目EC−1と、故障発生場所である携帯端末装置内の機能要素を故障大項目として示す第2項目EC−2と、発生した異常や故障の詳細な内容を故障小項目として示す第3項目EC−3という3つの項目の組み合わせで構成されている。同図に示されている本例のエラーコードは、第1項目EC−1が「014」、第2項目EC−2が「022」、第3項目EC−3が「001」である。それぞれの項目は文字列にて表記されるため、エラーコード全体も文字列にて表記される。このエラーコードを用いることで、ログをそのままテキストやバイナリ等で送信する方式と比較して携帯端末装置の通信コストを抑えつつ、詳細な診断情報を出力することが可能となる。
このように本例において用いられているエラーコードは、機能毎に細分化された表現になっている。機能と異常処理とが分割され、それらが組合わされることで、すべての異常処理が列挙されるより、エラーコードの一覧表に関する記憶容量を削減できる。
エラーコードについてこのような構成を採用すれば、将来的に機能が拡張され、それに依って異常処理が増加する場合、項目の追加が容易である。すなわち、後述するように、診断サーバから携帯端末装置内のエラーコード一覧を更新できる機能を持たせることで、ファームウェアやアプリケーションの追加・更新時に、新しく必要となる一覧に変更することで、エラーコード体型の枠組を変更すること無く、新機能や新端末への対応も可能となる。
なお、このエラーコードについては、本例のように大項目とそれを更に細分化した小項目とで構成されていてもよいし、故障項目として1つの項目であってもよい。
エラーコードについてこのような構成を採用すれば、将来的に機能が拡張され、それに依って異常処理が増加する場合、項目の追加が容易である。すなわち、後述するように、診断サーバから携帯端末装置内のエラーコード一覧を更新できる機能を持たせることで、ファームウェアやアプリケーションの追加・更新時に、新しく必要となる一覧に変更することで、エラーコード体型の枠組を変更すること無く、新機能や新端末への対応も可能となる。
なお、このエラーコードについては、本例のように大項目とそれを更に細分化した小項目とで構成されていてもよいし、故障項目として1つの項目であってもよい。
(携帯端末装置の構成例)
図1に戻り、本システムにおいて用いられる携帯端末装置100の内部構成について更に説明する。
エラーコードの設定において、各メーカーの端末毎に当然ハードウェアやソフトウェアの構成が異なるため、故障の結果をそのままログとして吐き出しても、開発者ではない専門知識を持たない利用者や通信キャリアの診断窓口は故障原因を理解できない。診断結果には、各端末に共通して生じるエラーに対する診断値と、特定ハードウェアに依存する診断値とが存在する。特定のハードウェアに依存した値をそのままエラーコードとして吐き出しても、エラーコードを受けとった実装メーカーのみしか故障原因を正しく理解できない。メーカーから通信キャリアの窓口や利用者に説明情報を再度返答することにより情報の共有は可能だが、冗長な処理が必要となり、また説明を充分に展開できない可能性がある。
図1に戻り、本システムにおいて用いられる携帯端末装置100の内部構成について更に説明する。
エラーコードの設定において、各メーカーの端末毎に当然ハードウェアやソフトウェアの構成が異なるため、故障の結果をそのままログとして吐き出しても、開発者ではない専門知識を持たない利用者や通信キャリアの診断窓口は故障原因を理解できない。診断結果には、各端末に共通して生じるエラーに対する診断値と、特定ハードウェアに依存する診断値とが存在する。特定のハードウェアに依存した値をそのままエラーコードとして吐き出しても、エラーコードを受けとった実装メーカーのみしか故障原因を正しく理解できない。メーカーから通信キャリアの窓口や利用者に説明情報を再度返答することにより情報の共有は可能だが、冗長な処理が必要となり、また説明を充分に展開できない可能性がある。
そこで、本システムでは、ハードウェアやソフトウェアの故障ログについて個別診断プログラムによるエラーコードを生成する処理を行う。すなわち、共通診断プログラムを実行して全メーカー共通のエラーコードを生成する他、個別診断プログラムを実行してメーカー固有のエラーコードを生成する。
以上の処理は、携帯端末装置100内の故障自動診断機能3によって実現される。この故障自動診断機能3は、各端末装置メーカー共通の故障原因を診断する共通診断プログラム31と、メーカー独自のハードウェアやソフトウェアに依存した診断を行う個別診断プログラム32と、これらの診断プログラムの解析の結果に対応するエラーコードを生成するエラーコード生成プログラム33とを、装置内のCPU(Central Processing Unit)によって実行することで実現される。
共通診断プログラム31については、端末装置のメーカー共通のプログラムを使うことによって運用できる。これに対し、個別診断プログラム32については、各メーカーでハードウェアの特徴に従ったログを収集して診断できるような実装を行う必要がある。
以上の処理は、携帯端末装置100内の故障自動診断機能3によって実現される。この故障自動診断機能3は、各端末装置メーカー共通の故障原因を診断する共通診断プログラム31と、メーカー独自のハードウェアやソフトウェアに依存した診断を行う個別診断プログラム32と、これらの診断プログラムの解析の結果に対応するエラーコードを生成するエラーコード生成プログラム33とを、装置内のCPU(Central Processing Unit)によって実行することで実現される。
共通診断プログラム31については、端末装置のメーカー共通のプログラムを使うことによって運用できる。これに対し、個別診断プログラム32については、各メーカーでハードウェアの特徴に従ったログを収集して診断できるような実装を行う必要がある。
(故障発生時の処理)
携帯端末装置での故障発生時におけるエラーコード出力までの処理について、図3を参照して説明する。同図において、携帯端末装置内で、エラーなどの異常が発生すると(ステップS1)、ログ収集機能1を用いて故障ログが取得され、格納される(ステップS2)。このログは故障自動診断機能3へ渡される。故障自動診断機能3は、ログに対して診断を実施する。
診断の実施の前提として、診断ポリシ受理機能2により、診断に用いる診断ポリシを受理しておく必要がある(ステップS3)。診断ポリシ受理機能2により診断ポリシが受理されると、診断ポリシ受理機能2から故障自動診断機能3へ診断実行要求が送られる(ステップS4)。
携帯端末装置での故障発生時におけるエラーコード出力までの処理について、図3を参照して説明する。同図において、携帯端末装置内で、エラーなどの異常が発生すると(ステップS1)、ログ収集機能1を用いて故障ログが取得され、格納される(ステップS2)。このログは故障自動診断機能3へ渡される。故障自動診断機能3は、ログに対して診断を実施する。
診断の実施の前提として、診断ポリシ受理機能2により、診断に用いる診断ポリシを受理しておく必要がある(ステップS3)。診断ポリシ受理機能2により診断ポリシが受理されると、診断ポリシ受理機能2から故障自動診断機能3へ診断実行要求が送られる(ステップS4)。
上述したように、故障自動診断機能3は、共通診断プログラム31、個別診断プログラム32、エラーコード生成プログラム33によって実現されている。故障自動診断の際(ステップS5)、共通診断プログラム31の実行による共通診断の他、個別診断プログラム32の実行による個別診断も行われる(ステップS6)。その後、診断プログラムの項目を示すIDのうち、診断結果が異常であったものが、エラーコード生成プログラム33に送付される(ステップS7)。そして、エラーコード生成プログラム33が実行されることにより、エラーコードが生成される(ステップS8)。エラーコード生成プログラム33によるエラーコードの生成の際には、エラーコード一覧格納機能8に格納されているエラーコードの一覧表が参照される。
生成されたエラーコードは、エラーコード出力機能4に送付される(ステップS9)。エラーコード出力機能4は、エラーコードを外部に出力する(ステップS10)。
図4は、図3を参照して説明した処理に対応するフローチャートである。同図において、待機状態において、異常が発生すると異常ログが取得され、格納される(ステップS1→S2)。その後、診断ポリシが受理されると(ステップS3)、診断実行要求が送られる(ステップS4)。これにより、診断プログラムが実行される(ステップS5)。
診断プログラムの項目を示すIDのうち、診断結果が異常であったものが送付され(ステップS7)、エラーコードが生成される(ステップS8)。生成されたエラーコードは携帯端末装置から出力される(ステップS10)。この場合、診断サーバへ送られるか、または、携帯端末装置のディスプレイへ出力される。
図4は、図3を参照して説明した処理に対応するフローチャートである。同図において、待機状態において、異常が発生すると異常ログが取得され、格納される(ステップS1→S2)。その後、診断ポリシが受理されると(ステップS3)、診断実行要求が送られる(ステップS4)。これにより、診断プログラムが実行される(ステップS5)。
診断プログラムの項目を示すIDのうち、診断結果が異常であったものが送付され(ステップS7)、エラーコードが生成される(ステップS8)。生成されたエラーコードは携帯端末装置から出力される(ステップS10)。この場合、診断サーバへ送られるか、または、携帯端末装置のディスプレイへ出力される。
(故障自動診断の流れ)
ここで、故障自動診断機能3による故障自動診断の流れが図5に示されている。同図において、携帯端末装置100においては、まず、通信キャリアによって管理される診断サーバ200から受理した診断ポリシファイル101に基づいて診断プログラムが実行される。診断ポリシファイル101は、例えば、図6(a)に示されているように、診断プログラム102に含まれる診断項目のIDを指定し、それらについて診断を要求するものである。例えば、ID:21、ID:25、ID:26等が指定され、これら指定されたIDに対応する診断項目について診断が行われる。診断プログラム102の項目の例が、図6(b)に示されている。同図において、本例では、診断プログラムID「1」は診断プログラムの項目である、解析内容「バッテリー」で利用関数「Check battery()」に対応している。また、診断プログラムID「21」は診断プログラムの項目である、解析内容「SW Version」で利用関数「Check SW Version()」に対応している。さらに、診断プログラムID「22」は診断プログラムの項目である、解析内容「空きメモリ容量」で利用関数「Check Memory()」に対応している。同様に、診断プログラムID「51」は解析内容「GPS異常終了回数」で利用関数「Check GPS()」に、診断プログラムID「52」は解析内容「DTV異常終了回数」で利用関数「Check TV()」に、それぞれ対応している。本例では、診断プログラムID「1」から「50」までが共通診断プログラム102a、診断プログラムID「51」以降が個別診断プログラム102bである。
ここで、故障自動診断機能3による故障自動診断の流れが図5に示されている。同図において、携帯端末装置100においては、まず、通信キャリアによって管理される診断サーバ200から受理した診断ポリシファイル101に基づいて診断プログラムが実行される。診断ポリシファイル101は、例えば、図6(a)に示されているように、診断プログラム102に含まれる診断項目のIDを指定し、それらについて診断を要求するものである。例えば、ID:21、ID:25、ID:26等が指定され、これら指定されたIDに対応する診断項目について診断が行われる。診断プログラム102の項目の例が、図6(b)に示されている。同図において、本例では、診断プログラムID「1」は診断プログラムの項目である、解析内容「バッテリー」で利用関数「Check battery()」に対応している。また、診断プログラムID「21」は診断プログラムの項目である、解析内容「SW Version」で利用関数「Check SW Version()」に対応している。さらに、診断プログラムID「22」は診断プログラムの項目である、解析内容「空きメモリ容量」で利用関数「Check Memory()」に対応している。同様に、診断プログラムID「51」は解析内容「GPS異常終了回数」で利用関数「Check GPS()」に、診断プログラムID「52」は解析内容「DTV異常終了回数」で利用関数「Check TV()」に、それぞれ対応している。本例では、診断プログラムID「1」から「50」までが共通診断プログラム102a、診断プログラムID「51」以降が個別診断プログラム102bである。
図5に戻り、診断プログラム102に含まれる診断項目のうち、診断ポリシファイル101内に含まれるID群に対応する項目が実行されると、実行された診断項目の結果103が取得される。本例では、実行された診断項目の結果の結果103は、診断の結果に問題が無い場合に“0”、問題がある場合に“+1”となり。そして、図6(c)に示されているように、“+1”の合計値(Total)が算出される。本例の合計値は、“+11”である。
図5に戻り、最終的にすべての診断プログラムの実行結果の合計値がある閾値を超えた場合に端末に「異常」があると判断される。この場合、エラーコード変換テーブル6が参照されてエラーコードが生成され、生成されたエラーコードは対応する表示文字列104に変換される。例えば、図6(d)に示されているように、エラーコードは、対応する文字列“メモリ使用量超過”や“イベント機動制限の超過”等に変換される。
図5に戻り、端末に「異常」があると判断された場合、異常有りの旨とエラーコードに対応する表示文字列とが携帯端末装置のディスプレイに出力される。なお、上記閾値は、診断ポリシファイルと一緒に診断サーバ200から配信されてもよいし、送信された診断ポリシファイルに含まれているID数の「8割」と決めてもよいし、絶対値で「10」と決めてもよい。
ここで、本例の診断プログラムの解析内容には、ソフトウェアバージョン取得、異常終了回数取得、空きメモリ容量取得などの項目がある。例えば、空きメモリ容量が5%以下の場合に異常とする、など全ての項目で異常かどうかを返すようになっている。
ここで、本例の診断プログラムの解析内容には、ソフトウェアバージョン取得、異常終了回数取得、空きメモリ容量取得などの項目がある。例えば、空きメモリ容量が5%以下の場合に異常とする、など全ての項目で異常かどうかを返すようになっている。
その後、携帯端末装置では、診断プログラム実行結果について、解析結果が“+1”である診断項目のIDが抽出される。この時、抽出されたIDについて、エラーコード一覧格納機能8に対する照合が行われる。ここでは、エラーコード一覧格納機能8に格納されているエラーコードの一覧表が参照されて、IDがエラーコードに変換される。その変換結果であるエラーコードの第1項目〜第3項目はそれぞれエラーコード生成プログラムに渡される。
エラーコード生成プログラムは、これらの要素を連結してそれぞれの故障原因に対して、個別のエラーコードを生成する。図2を参照して説明したように、本例では、エラーコードは、それぞれ数バイトで表記される3つの項目で構成される。
エラーコード生成プログラムは、これらの要素を連結してそれぞれの故障原因に対して、個別のエラーコードを生成する。図2を参照して説明したように、本例では、エラーコードは、それぞれ数バイトで表記される3つの項目で構成される。
(エラーコード生成例)
図5に戻り、エラー発生時のエラーコード生成の例として、メモリ使用量超過の場合を挙げて説明する。この故障は、携帯端末装置内である複数のイベント発生時にメモリを大量に消費する場合に端末の動作に遅延等の不具合が生じることである。この不具合が発生した時、携帯端末装置100ではログ収集機能により、可能性のある故障情報が取得される。メモリ使用率の推移もここで取得される故障情報に含まれる。
図5に戻り、エラー発生時のエラーコード生成の例として、メモリ使用量超過の場合を挙げて説明する。この故障は、携帯端末装置内である複数のイベント発生時にメモリを大量に消費する場合に端末の動作に遅延等の不具合が生じることである。この不具合が発生した時、携帯端末装置100ではログ収集機能により、可能性のある故障情報が取得される。メモリ使用率の推移もここで取得される故障情報に含まれる。
さらに携帯端末装置100では、取得された故障情報について、故障自動診断機能内の共通診断プログラムを実行して解析し、メモリ使用に関するログ情報の部分で異常を検知して原因を特定する。そして、エラーコードとして、3つの項目(図2参照)の値を繋げた文字列を出力する。例えば、“012−345−678”を出力する。
共通診断プログラムを実行して解析できない結果については、その携帯端末装置固有の機能に対するハードウェアまたはソフトウェア独自の故障である可能性が高い。このため、共通診断プログラムを実行した後、個別診断プログラムを実行して解析する。
共通診断プログラムを実行して解析できない結果については、その携帯端末装置固有の機能に対するハードウェアまたはソフトウェア独自の故障である可能性が高い。このため、共通診断プログラムを実行した後、個別診断プログラムを実行して解析する。
個別診断プログラムを実行することによる診断方法も上記の共通診断プログラムと同様である。個別診断プログラムは、機種に固有の診断項目を診断するためのプログラムである。例えば、GPS(Global Positioning System)が搭載されているか、DTV(Digital Television)が搭載されているか、など機能に依存する項目や、メーカーに依存する項目などを診断するものである。本例では、「GPS異常終了回数」、「DTV異常終了回数」が診断される。
個別診断プログラムでは、通常動作に対する状態遷移情報を用いてメーカー・機種毎にトレースし、通常動作との差分を検知する。この検知結果に対する処理は、上記と同様である。生成されたエラーコードはエラーコード出力機能を用いて、外部に設置されているサーバである診断サーバ200へ出力される。
また、図5に示されているように、エラーの数が所定閾値を超えていない場合は異常無しとし、その結果が携帯端末装置100のディスプレイに表示される。一方、エラーの数が所定閾値を超えている場合は異常有りと判定され、エラーコード変換テーブル6を参照してエラーコードがそれに対応する表示文字列に変換される。そして、この変換後の表示文字列が携帯端末装置100のディスプレイに表示される。
また、図5に示されているように、エラーの数が所定閾値を超えていない場合は異常無しとし、その結果が携帯端末装置100のディスプレイに表示される。一方、エラーの数が所定閾値を超えている場合は異常有りと判定され、エラーコード変換テーブル6を参照してエラーコードがそれに対応する表示文字列に変換される。そして、この変換後の表示文字列が携帯端末装置100のディスプレイに表示される。
(エラーコードの利用例)
次に、本構成における携帯端末装置から出力されたエラーコードの利用例について図7を参照して説明する。エラーコードECは、携帯端末装置100内の診断プログラムの実行後、エラーコード生成プログラム33によって生成される(ステップS11)。この生成されたエラーコードECは、エラーコード出力機能4により、携帯端末装置100から出力される(ステップS12)。携帯端末装置100から出力されたエラーコードECは、ネットワークを通じて診断サーバ200へ送付される。診断サーバ200は、エラーコード受理機能22を用いて、本エラーコードECを受理する(ステップS12’)。そして、診断サーバ200は、エラーコードを診断サーバ200のオペレータ画面24に表示する(ステップS13)。
次に、本構成における携帯端末装置から出力されたエラーコードの利用例について図7を参照して説明する。エラーコードECは、携帯端末装置100内の診断プログラムの実行後、エラーコード生成プログラム33によって生成される(ステップS11)。この生成されたエラーコードECは、エラーコード出力機能4により、携帯端末装置100から出力される(ステップS12)。携帯端末装置100から出力されたエラーコードECは、ネットワークを通じて診断サーバ200へ送付される。診断サーバ200は、エラーコード受理機能22を用いて、本エラーコードECを受理する(ステップS12’)。そして、診断サーバ200は、エラーコードを診断サーバ200のオペレータ画面24に表示する(ステップS13)。
診断サーバ200を利用するオペレータは、本エラーコードを参照して故障情報を取得する。また、診断サーバ200では、上記オペレータ画面24にエラーコードを表示すると同時に、エラーコード出力機能23を用いてエラーコードECをメーカーサーバ300へ転送する(ステップS14)。メーカーサーバ300では、上記診断サーバ200と同様に、エラーコード受理機能25を用いてエラーコードECを受理し(ステップS14’)、オペレータ画面26に表示する(ステップS15)。
図8は、上記の各装置の処理を示すシーケンス図である。同図において、携帯端末装置100内の診断プログラムの実行後、エラーコードECが生成される(ステップS11)。生成されたエラーコードECは携帯端末装置100から出力され(ステップS12)、診断サーバ200に受理される(ステップS12’)。
診断サーバ200においては、エラーコードがオペレータ画面24に表示される(ステップS13)。
診断サーバ200においては、エラーコードがオペレータ画面24に表示される(ステップS13)。
さらに、エラーコードは、診断サーバ200から出力され(ステップS14)、メーカーサーバ300に受理される(ステップS14’)。メーカーサーバ300においても、エラーコードがオペレータ画面26に表示される(ステップS15)。
以上の処理によれば、ログ情報自体ではなく、数バイトで構成されるエラーコードを送付することで、ネットワークへの負荷を削減することができる。
以上が、携帯端末装置における本故障自動診断機能を用いた、診断窓口及びメーカーにおける故障情報取得までの一連の処理である。
以上の処理によれば、ログ情報自体ではなく、数バイトで構成されるエラーコードを送付することで、ネットワークへの負荷を削減することができる。
以上が、携帯端末装置における本故障自動診断機能を用いた、診断窓口及びメーカーにおける故障情報取得までの一連の処理である。
なお、上記は、診断サーバ200、メーカーサーバ300において、エラーコードをオペレータ画面に表示する場合について説明したが、エラーコードをそれに対応する表示文字列に変換した後、オペレータ画面に表示してもよい。この場合の処理について、図9を参照して説明する。同図に示されているように、携帯端末装置100内の診断プログラムの実行後、エラーコードECが生成され(ステップS11)、このエラーコードが携帯端末装置100から診断サーバ200へエラーコードが出力される(ステップS12)。診断サーバ200においては、エラーコード受理機能22を用いて、本エラーコードを受理した後、エラーコード変換機能22’および変換テーブル(図示せず)を用いてエラーコードを表示文字列に変換する(ステップS13’)。この変換後の表示文字列が、オペレータ画面24に表示される(ステップS13)。診断サーバを操作するオペレータは、その画面に表示された表示文字列から故障原因を読み取り、所定の処理を行うことになる。
同様にメーカーサーバでも同様の要素でオペレータ画面への表示が実現可能である。診断サーバ200では、上記オペレータ画面24に表示文字列を表示すると同時に、エラーコード出力機能23を用いてエラーコードをメーカーサーバ300へ転送する(ステップS14)。メーカーサーバ300では、上記診断サーバ200と同様に、エラーコード受理機能25および変換テーブル(図示せず)を用いてエラーコードを受理した後、エラーコード変換機能25’を用いてエラーコードを表示文字列に変換する(ステップS15’)。この変換後の表示文字列が、オペレータ画面26に表示される(ステップS15)。
図10は、上記の各装置の処理を示すシーケンス図である。同図において、携帯端末装置100内の診断プログラムの実行後、エラーコードECが生成される(ステップS11)。生成されたエラーコードECは携帯端末装置100から出力され(ステップS12)、診断サーバ200に受理される(ステップS12’)。
診断サーバ200においては、エラーコードが表示文字列に変換され(ステップS13’)。この変換後の表示文字列が、オペレータ画面24に表示される(ステップS13)。
診断サーバ200においては、エラーコードが表示文字列に変換され(ステップS13’)。この変換後の表示文字列が、オペレータ画面24に表示される(ステップS13)。
さらに、エラーコードは、診断サーバ200から出力され(ステップS14)、メーカーサーバ300に受理される(ステップS14’)。メーカーサーバ300においても、エラーコードが表示文字列に変換され(ステップS15’)。この変換後の表示文字列がオペレータ画面26に表示される(ステップS15)。
以上のように、エラーコードを利用者に理解可能な文字列に変換して表示する一方で、装置間で授受されるのはログや文字列ではないので、通信コストを削減できる。
以上のように、エラーコードを利用者に理解可能な文字列に変換して表示する一方で、装置間で授受されるのはログや文字列ではないので、通信コストを削減できる。
(利用者による故障原因の把握とオペレータへの通知処理)
ここで、エラーコードを診断サーバへ送付するのではなく、ユーザに故障原因を表示する処理について図11を参照して説明する。同図において、図3の場合と同様にエラーコードを生成した後(ステップS8)、そのエラーコードをエラーコード変換機能7に送付する(ステップS21)。エラーコード変換機能7では、そのエラーコードを、故障原因を示す表示文字列に変換する(ステップS22)。この場合、エラーコード変換テーブル6を用いて、利用者に理解できる表示文字列に変換される。そして、その変換後の表示文字列は、ディスプレイ出力機能5により、携帯端末装置100のディスプレイに出力される(ステップS23)。
ここで、エラーコードを診断サーバへ送付するのではなく、ユーザに故障原因を表示する処理について図11を参照して説明する。同図において、図3の場合と同様にエラーコードを生成した後(ステップS8)、そのエラーコードをエラーコード変換機能7に送付する(ステップS21)。エラーコード変換機能7では、そのエラーコードを、故障原因を示す表示文字列に変換する(ステップS22)。この場合、エラーコード変換テーブル6を用いて、利用者に理解できる表示文字列に変換される。そして、その変換後の表示文字列は、ディスプレイ出力機能5により、携帯端末装置100のディスプレイに出力される(ステップS23)。
図12は、エラーコード変換テーブル6の構成例を示す図である。同図に示されているように、エラーコード変換テーブル6は、エラーコードと、それに対応する表示文字列との対応を示している。例えば、上記の例で出力されたメモリ使用率に関するエラーコードである“012−345−678”は、エラーコード変換テーブル6により、“メモリ使用量超過”や“イベント起動制限の超過(メモリ使用量の超過)”などの表示文字列に変換される。この表示文字列が、携帯端末装置100のディスプレイに出力される。また、本例では、エラーコード変換テーブル6により、“012−001−001”は“アプリ領域容量超過”、“012−345−677”は“メモリ使用量超過”という表示文字列に変換され、携帯端末装置100のディスプレイに出力される。その他の詳細な処理は、図5の場合と同様である。
図13は、図11を参照して説明した処理に対応するフローチャートである。同図において、待機状態において、異常が発生すると異常ログが取得され、格納される(ステップS1→S2)。その後、診断ポリシが受理されると(ステップS3)、診断実行要求が送られる(ステップS4)。これにより、診断プログラムが実行される(ステップS5)。
診断プログラムの項目を示すIDのうち、診断結果が異常であったものが送付され(ステップS7)、エラーコードが生成される(ステップS8)。生成されたエラーコードはさらに、表示文字列に変換される(ステップS22)。そして、その変換後の表示文字列は、携帯端末装置100のディスプレイに出力される(ステップS23)。
診断プログラムの項目を示すIDのうち、診断結果が異常であったものが送付され(ステップS7)、エラーコードが生成される(ステップS8)。生成されたエラーコードはさらに、表示文字列に変換される(ステップS22)。そして、その変換後の表示文字列は、携帯端末装置100のディスプレイに出力される(ステップS23)。
以上のように、エラーコードを利用者に理解可能な表示文字列に変換して表示することで、利用者は故障原因を把握した上で自ら通信キャリア窓口などへ故障原因を通知することが可能となる。以上の処理の場合、利用者からの通知が必要となるが、ログ情報そのものを送らないため通信コストを削減できる。また、対応窓口からのリアルタイムでの対応が望めるので、この点が図3の場合と異なるメリットとなる。
(携帯端末装置におけるエラーコード一覧の更新処理)
ところで、エラーコードの一覧表は、更新されることがある。携帯端末装置100に格納されているエラーコード一覧の更新処理について、図14を参照して説明する。同図において、更新時の新しいエラーコードEC−Nは、診断サーバ200内の診断ポリシ送付機能21から携帯端末装置100へ送付される(ステップS41)。携帯端末装置100内のエラーコード更新機能9は、診断サーバ200が送付したエラーコードEC−Nを受理して正当性の検証を行う。この検証の結果、問題がなければ、新しいエラーコードEC−Nをエラーコード一覧格納機能8に渡す。エラーコード一覧格納機能8は、新しいエラーコードを現在のエラーコード一覧と置き換えて格納または新しいエラーコードを追加して格納し、更新が完了となる(ステップS42)。
ところで、エラーコードの一覧表は、更新されることがある。携帯端末装置100に格納されているエラーコード一覧の更新処理について、図14を参照して説明する。同図において、更新時の新しいエラーコードEC−Nは、診断サーバ200内の診断ポリシ送付機能21から携帯端末装置100へ送付される(ステップS41)。携帯端末装置100内のエラーコード更新機能9は、診断サーバ200が送付したエラーコードEC−Nを受理して正当性の検証を行う。この検証の結果、問題がなければ、新しいエラーコードEC−Nをエラーコード一覧格納機能8に渡す。エラーコード一覧格納機能8は、新しいエラーコードを現在のエラーコード一覧と置き換えて格納または新しいエラーコードを追加して格納し、更新が完了となる(ステップS42)。
また、新規なエラーコードが追加されたことに伴い、エラーコード変換テーブル6についても、更新が必要な場合もある(ステップS43)。すなわち、新規なエラーコードに対応する表示文字列の追加が必要な場合には、エラーコード変換テーブル6の内容について置き換えまたは追加が行われる。新規なエラーコードが追加されても、表示文字列は元のままで対応できる場合には、エラーコード変換テーブル6の内容について置き換えまたは追加を行う必要はない。例えば、エラーコードは異なるが異常の内容が同種である場合は、同じ表示文字列を使用できるので、エラーコード変換テーブル6の内容について置き換えまたは追加を行う必要はない。
図15は、上記の各装置の処理を示すシーケンス図である。同図において、更新時の新しいエラーコードEC−Nは、診断サーバ200から携帯端末装置100へ送付される(ステップS41)。送付された新しいエラーコードEC−Nは、携帯端末装置100において受理される(ステップS41’)。
そして、新しいエラーコードが現在のエラーコード一覧と置き換えられて格納または新しいエラーコードが追加されて格納される(ステップS42)。また、エラーコード変換テーブル6について更新が必要な場合、その更新が行われる(ステップS43)。
そして、新しいエラーコードが現在のエラーコード一覧と置き換えられて格納または新しいエラーコードが追加されて格納される(ステップS42)。また、エラーコード変換テーブル6について更新が必要な場合、その更新が行われる(ステップS43)。
ここで、本例のエラーコードは、第1項目から第3項目までの3つの項目によって構成されていることから、各項目を独立して更新することも可能である。例えば、エラーコードのうち、メーカー・機種名を示す第1項目を更新することなく、それ以下の第2項目、第3項目のみを更新することも可能である。このように、細分化して更新する手法を採用することにより、更新時において送付する差分情報を少量化することができる。このため、余分な情報を更新することによる不整合な照合結果の発生を抑えると共に、ネットワークを介して送付する際の通信コストを抑止できる。
以下、エラーコードおよびその生成に関するより具体的な実施例について、説明する。
(エラーコードの第1の実施例)
図16は、本システムによるエラーコードの第1の実施例を示す図である。同図において、本実施例では、診断ポリシファイルを受信し、その診断ポリシファイルに従って診断プログラムが実行される。そして、実行された結果のIDに基づいてエラーコードが生成される。この場合、エラーコード一覧格納機能8に格納されているエラーコードの一覧表を参照してIDをエラーコードに変換することにより、エラーコードが生成される。本例では、診断プログラムを実行することにより、Total「+11」という結果103が得られたため、11項目のエラーが存在していることが分かる。
(エラーコードの第1の実施例)
図16は、本システムによるエラーコードの第1の実施例を示す図である。同図において、本実施例では、診断ポリシファイルを受信し、その診断ポリシファイルに従って診断プログラムが実行される。そして、実行された結果のIDに基づいてエラーコードが生成される。この場合、エラーコード一覧格納機能8に格納されているエラーコードの一覧表を参照してIDをエラーコードに変換することにより、エラーコードが生成される。本例では、診断プログラムを実行することにより、Total「+11」という結果103が得られたため、11項目のエラーが存在していることが分かる。
同図に示されている本例のエラーコードは、メーカー・機種等を示す第1項目EC−1が「014」、故障発生場所である携帯端末装置内の機能要素を故障大項目として示す第2項目EC−2が「022」、発生した異常や故障の詳細な内容を故障小項目として示す第3項目EC−3が「001」である。
エラーコード第2項目である故障大項目は、診断プログラムの解析内容102’と同じ内容である。エラーコード第3項目である故障小項目は、コードごとにファイルを分けてもよいし、1つのファイルであってもよい。ファイル102−1、102−2のようにコードごとにファイルを分けた場合、更新の際、必要なコードのもののみ送信すればよいので、更新処理を効率良く行うことができる。
ここで、同じ項目に関するエラーコードであっても、複数種類のエラーを検出できる場合がある。本例の場合、診断項目の結果103は、解析内容である、「メモリ」に関するエラーコード「022」について、残容量少「001」と、書き込み不可「002」という2つのエラーが検出されている。
エラーコード第2項目である故障大項目は、診断プログラムの解析内容102’と同じ内容である。エラーコード第3項目である故障小項目は、コードごとにファイルを分けてもよいし、1つのファイルであってもよい。ファイル102−1、102−2のようにコードごとにファイルを分けた場合、更新の際、必要なコードのもののみ送信すればよいので、更新処理を効率良く行うことができる。
ここで、同じ項目に関するエラーコードであっても、複数種類のエラーを検出できる場合がある。本例の場合、診断項目の結果103は、解析内容である、「メモリ」に関するエラーコード「022」について、残容量少「001」と、書き込み不可「002」という2つのエラーが検出されている。
図17は、上記の処理に対応する、携帯端末装置の動作内容を示すフローチャートである。同図において、最初に、診断ポリシファイルが受信される(ステップS901)。次に、受信された診断ポリシファイルに従って診断プログラムが実行される(ステップS902)。そして、異常かどうかの判定が行われる(ステップS903)。異常と判定された場合は、実行された結果のIDに基づいてエラーコードが生成される(ステップS904)。生成されたエラーコードは、診断サーバへ送られるか、または表示文字列に変換された後、携帯端末装置のディスプレイに表示される(ステップS905)。
(エラーコードの第2の実施例)
図18は、本システムによるエラーコードの第2の実施例を示す図である。同図において、本実施例では、診断ポリシファイルを受信すると、共通診断要求と個別診断要求とを同じファイルに格納する。そして、最初に、その診断ポリシファイルに従って共通診断プログラムが実行される。共通診断項目であるかどうかは、エラーコードで判断される。例えば、51番以降の番号の項目を共通診断項目とすればよい。また、共通診断プログラムと個別診断プログラムとで第2項目のファイルを分けておいて、共通診断プログラムのみを実行してもよい。
図18は、本システムによるエラーコードの第2の実施例を示す図である。同図において、本実施例では、診断ポリシファイルを受信すると、共通診断要求と個別診断要求とを同じファイルに格納する。そして、最初に、その診断ポリシファイルに従って共通診断プログラムが実行される。共通診断項目であるかどうかは、エラーコードで判断される。例えば、51番以降の番号の項目を共通診断項目とすればよい。また、共通診断プログラムと個別診断プログラムとで第2項目のファイルを分けておいて、共通診断プログラムのみを実行してもよい。
次に、実行した結果のIDに基づいてエラーコードが生成される。この場合、エラーコード一覧格納機能8に格納されているエラーコードの一覧表を参照してIDをエラーコードに変換することにより、エラーコードが生成される。
その後、第1の実施例の場合と同様に、異常かどうかの判定が行われる。すなわち、実行結果の合計がある閾値を超えなければ、異常では無いと判定される。この場合、個別診断プログラムが実行される。異常であると判定された場合、第1の実施例の場合と同様にエラーコードの一覧表が参照され、エラーコードが生成される。
その後、第1の実施例の場合と同様に、異常かどうかの判定が行われる。すなわち、実行結果の合計がある閾値を超えなければ、異常では無いと判定される。この場合、個別診断プログラムが実行される。異常であると判定された場合、第1の実施例の場合と同様にエラーコードの一覧表が参照され、エラーコードが生成される。
本実施例においても、エラーコード第2項目である故障大項目は、診断プログラムの解析内容と同じ内容である。エラーコード第3項目である故障小項目は、コードごとにファイルを分けてもよいし、1つのファイルであってもよい。コードごとにファイルを分けた場合、更新の際、必要なコードのもののみ送信すればよいので、更新処理を効率良く行うことができる。
図19は、上記の処理に対応する、携帯端末装置の動作内容を示すフローチャートである。同図において、最初に、診断ポリシファイルが受信される(ステップS1001)。すると、診断ポリシファイルに含まれている共通診断プログラムに関する項目と個別診断プログラムに関する項目とが同じファイルに格納される(ステップS1002)。
次に、受信された診断ポリシファイルに従って共通診断プログラムが実行される(ステップS1003)。そして、実行された結果のIDに基づいてエラーコードが生成される(ステップS1004)。その後、異常かどうかの判定が行われる(ステップS1005)。異常と判定された場合(すなわち共通診断プログラムの実行結果の合計値が閾値を超えた場合)、生成されたエラーコードは、診断サーバへ送られるか、または表示文字列に変換された後、携帯端末装置のディスプレイに表示され(ステップS1006)、処理は終了となる。
次に、受信された診断ポリシファイルに従って共通診断プログラムが実行される(ステップS1003)。そして、実行された結果のIDに基づいてエラーコードが生成される(ステップS1004)。その後、異常かどうかの判定が行われる(ステップS1005)。異常と判定された場合(すなわち共通診断プログラムの実行結果の合計値が閾値を超えた場合)、生成されたエラーコードは、診断サーバへ送られるか、または表示文字列に変換された後、携帯端末装置のディスプレイに表示され(ステップS1006)、処理は終了となる。
一方、異常ではないと判定された場合(すなわち共通診断プログラムの実行結果の合計値が閾値を超えない場合)、個別診断プログラムが実行される(ステップS1007)。そして、実行した結果のIDに基づいてエラーコードが生成される(ステップS1008)。そして、異常かどうかの判定が行われる(ステップS1009)。異常と判定された場合、生成されたエラーコードは、診断サーバへ送られるか、または表示文字列に変換された後、携帯端末装置のディスプレイに表示される(ステップS1006)。一方、異常ではないと判定された場合、処理は終了となる。
(エラーコードの第3の実施例)
図20は、本システムによるエラーコードの第3の実施例を示す図である。同図において、本実施例では、診断ポリシファイル101を受信すると、共通診断プログラムについての診断要求と個別診断プログラムについての診断要求とを分けて別々のファイルに格納する。例えば、ファイル名を異なるものにしてもよいし、異なるフラグ情報を付加することによって分けてもよい。
後者の場合、例えば共通診断プログラムなら「1」、個別診断プログラムなら「2」をフラグ情報として付加することによって分ければよい。この場合、診断ポリシファイルを2列に分け、フラグ情報が1列目、解析内容のIDが2列目、にそれぞれ配置される構成にしてもよい。
図20は、本システムによるエラーコードの第3の実施例を示す図である。同図において、本実施例では、診断ポリシファイル101を受信すると、共通診断プログラムについての診断要求と個別診断プログラムについての診断要求とを分けて別々のファイルに格納する。例えば、ファイル名を異なるものにしてもよいし、異なるフラグ情報を付加することによって分けてもよい。
後者の場合、例えば共通診断プログラムなら「1」、個別診断プログラムなら「2」をフラグ情報として付加することによって分ければよい。この場合、診断ポリシファイルを2列に分け、フラグ情報が1列目、解析内容のIDが2列目、にそれぞれ配置される構成にしてもよい。
そして、最初に、その診断ポリシファイルに従って共通診断プログラムが実行される。次に、実行された結果のIDに基づいてエラーコードが生成される。この場合、エラーコード一覧格納機能8に格納されているエラーコードの一覧表を参照してIDをエラーコードに変換することにより、エラーコードが生成される。
その後、第1の実施例の場合と同様に、異常かどうかの判定が行われる。すなわち、実行結果の合計がある閾値を超えなければ、異常では無いと判定される。この場合、個別診断プログラムが実行される。異常であると判定された場合、第1の実施例の場合と同様にエラーコードの一覧表が参照され、エラーコードが生成される。
その後、第1の実施例の場合と同様に、異常かどうかの判定が行われる。すなわち、実行結果の合計がある閾値を超えなければ、異常では無いと判定される。この場合、個別診断プログラムが実行される。異常であると判定された場合、第1の実施例の場合と同様にエラーコードの一覧表が参照され、エラーコードが生成される。
本実施例においても、エラーコード第2項目である故障大項目は、診断プログラムの解析内容と同じ内容である。エラーコード第3項目である故障小項目は、コードごとにファイルを分けてもよいし、1つのファイルであってもよい。コードごとにファイルを分けた場合、更新の際、必要なコードのもののみ送信すればよいので、更新処理を効率良く行うことができる。
図21は、上記の処理に対応する、携帯端末装置の動作内容を示すフローチャートである。同図において、最初に、診断ポリシファイルが受信される(ステップS1001)。すると、診断ポリシファイルに含まれている共通診断プログラムに関する項目と個別診断プログラムに関する項目とが別々のファイルに分けて格納される(ステップS1002’)。以降の処理については、図19を参照して説明した第2の実施例の場合と同様であるため、その説明を省略する。
(エラーコードの第4の実施例)
図22は、本システムによるエラーコードの第4の実施例を示す図である。同図において、本実施例では、診断ポリシファイルを2回に分けて受信する。すなわち、まず共通診断要求のみの診断ポリシファイルを受信し、異常かどうかの判定後に個別診断要求の診断ポリシファイルを受信する。
最初に、共通診断要求の診断ポリシファイルに従って共通診断プログラムが実行される。実行された結果のIDに基づいてエラーコードが生成される。この場合、エラーコード一覧格納機能8に格納されているエラーコードの一覧表を参照してIDをエラーコードに変換することにより、エラーコードが生成される。
図22は、本システムによるエラーコードの第4の実施例を示す図である。同図において、本実施例では、診断ポリシファイルを2回に分けて受信する。すなわち、まず共通診断要求のみの診断ポリシファイルを受信し、異常かどうかの判定後に個別診断要求の診断ポリシファイルを受信する。
最初に、共通診断要求の診断ポリシファイルに従って共通診断プログラムが実行される。実行された結果のIDに基づいてエラーコードが生成される。この場合、エラーコード一覧格納機能8に格納されているエラーコードの一覧表を参照してIDをエラーコードに変換することにより、エラーコードが生成される。
その後、異常かどうかの判定が行われる。実行結果の合計がある閾値を超えなければ、異常では無いと判定される。閾値を超えず、異常では無いと判定された場合、携帯端末装置100から診断サーバ200へ、個別診断要求の診断ポリシファイルの送信が要求される。
その後、個別診断要求の診断ポリシファイルを受信し、その診断ポリシファイルに従って個別診断プログラムが実行される。その後の処理は、第1の実施例の場合と同様である。
その後、個別診断要求の診断ポリシファイルを受信し、その診断ポリシファイルに従って個別診断プログラムが実行される。その後の処理は、第1の実施例の場合と同様である。
本実施例においても、エラーコード第2項目である故障大項目は、診断プログラムの解析内容と同じ内容である。エラーコード第3項目である故障小項目は、コードごとにファイルを分けてもよいし、1つのファイルであってもよい。コードごとにファイルを分けた場合、更新の際、必要なコードのもののみ送信すればよいので、更新処理を効率良く行うことができる。
図23は、上記の処理に対応する、携帯端末装置の動作内容を示すフローチャートである。同図において、最初に、共通診断プログラムに関する診断ポリシファイルが受信される(ステップS1001’)。次に、受信された診断ポリシファイルに従って共通診断プログラムが実行される(ステップS1003)。
そして、実行された結果のIDに基づいてエラーコードが生成される(ステップS1004)。その後、異常かどうかの判定が行われる(ステップS1005)。異常と判定された場合(すなわち共通診断プログラムの実行結果の合計値が閾値を超えた場合)、生成されたエラーコードは、診断サーバへ送られるか、または表示文字列に変換された後、携帯端末装置のディスプレイに表示され(ステップS1006)、処理は終了となる。
そして、実行された結果のIDに基づいてエラーコードが生成される(ステップS1004)。その後、異常かどうかの判定が行われる(ステップS1005)。異常と判定された場合(すなわち共通診断プログラムの実行結果の合計値が閾値を超えた場合)、生成されたエラーコードは、診断サーバへ送られるか、または表示文字列に変換された後、携帯端末装置のディスプレイに表示され(ステップS1006)、処理は終了となる。
一方、異常ではないと判定された場合(すなわち共通診断プログラムの実行結果の合計値が閾値を超えない場合)、携帯端末装置から診断サーバへ、個別診断プログラムに関する診断ポリシファイルが要求される(ステップS1005’)。その後、診断サーバから個別診断プログラムに関する診断ポリシファイルが出力されると、それが受信される(ステップS1001’’)。そして、個別診断プログラムが実行される(ステップS1007)。以降の処理については、図21を参照して説明した第3の実施例の場合と同様であるため、その説明を省略する。
(エラーコードの第5の実施例)
図24は、本システムによるエラーコードの第5の実施例を示す図である。同図において、本例は、第1の実施例の変形である。本例が第1の実施例の場合と異なるのは、エラーコードの第2項目である。すなわち、同図を参照すると、エラーコードの第2項目は、診断プログラムの解析内容102’’と同じ内容である。すなわち、エラーコードの第2項目は、「エラーコード」、「解析内容」の他、「診断プログラムID」を項目としている。「診断プログラムID」は、診断プログラムの項目を指し示すIDである。本例では、診断プログラムID「1」は診断プログラムの項目である、解析内容「バッテリー」で利用関数「Check battery()」に対応している。また、診断プログラムID「21」は診断プログラムの項目である、解析内容「SW Version」で利用関数「Check SW Version()」に対応している。さらに、診断プログラムID「22」は診断プログラムの項目である、解析内容「空きメモリ容量」で利用関数「Check Memory()」に対応している。
図24は、本システムによるエラーコードの第5の実施例を示す図である。同図において、本例は、第1の実施例の変形である。本例が第1の実施例の場合と異なるのは、エラーコードの第2項目である。すなわち、同図を参照すると、エラーコードの第2項目は、診断プログラムの解析内容102’’と同じ内容である。すなわち、エラーコードの第2項目は、「エラーコード」、「解析内容」の他、「診断プログラムID」を項目としている。「診断プログラムID」は、診断プログラムの項目を指し示すIDである。本例では、診断プログラムID「1」は診断プログラムの項目である、解析内容「バッテリー」で利用関数「Check battery()」に対応している。また、診断プログラムID「21」は診断プログラムの項目である、解析内容「SW Version」で利用関数「Check SW Version()」に対応している。さらに、診断プログラムID「22」は診断プログラムの項目である、解析内容「空きメモリ容量」で利用関数「Check Memory()」に対応している。
本実施例においても、診断ポリシファイルを受信し、その診断ポリシファイルに従って診断プログラムを実行する。そして、実行した結果のIDに基づいてエラーコードが生成される。この場合、エラーコード一覧格納機能8に格納されているエラーコードの一覧表を参照してIDをエラーコードに変換することにより、エラーコードが生成される。
エラーコード第2項目である故障大項目は、上述した内容である。エラーコード第3項目である故障小項目は、コードごとにファイルを分けてもよいし、1つのファイルであってもよい。コードごとにファイルを分けた場合、更新の際、必要なコードのもののみ送信すればよいので、更新処理を効率良く行うことができる。
本実施例による処理の内容は、図17を参照して説明した第1の実施例の場合と同様であるため、その説明を省略する。
エラーコード第2項目である故障大項目は、上述した内容である。エラーコード第3項目である故障小項目は、コードごとにファイルを分けてもよいし、1つのファイルであってもよい。コードごとにファイルを分けた場合、更新の際、必要なコードのもののみ送信すればよいので、更新処理を効率良く行うことができる。
本実施例による処理の内容は、図17を参照して説明した第1の実施例の場合と同様であるため、その説明を省略する。
(移動端末装置の診断方法)
上述した携帯端末装置では、以下のような診断方法が採用されている。すなわち、自装置内の不具合を診断する移動端末装置の診断方法であり、図25に示されているように、外部から取得した診断ポリシに従って前記不具合に関する診断処理を行う診断ステップ(ステップS101)と、この診断ステップによる診断結果に対応するエラーコードを生成するエラーコード生成ステップ(ステップS102)と、このエラーコード生成ステップにおいて生成されたエラーコードを出力する出力ステップ(ステップS103)とを含む診断方法が採用されている。このような診断方法を採用し、不具合についての診断結果をエラーコードに変換し、変換後のエラーコードを表示出力したり、外部のサーバなどへ出力したりすることにより、故障発生時のログをネットワークへ送付する場合に比べて、通信コストや作業に関する人件コストを抑えることができる。
上述した携帯端末装置では、以下のような診断方法が採用されている。すなわち、自装置内の不具合を診断する移動端末装置の診断方法であり、図25に示されているように、外部から取得した診断ポリシに従って前記不具合に関する診断処理を行う診断ステップ(ステップS101)と、この診断ステップによる診断結果に対応するエラーコードを生成するエラーコード生成ステップ(ステップS102)と、このエラーコード生成ステップにおいて生成されたエラーコードを出力する出力ステップ(ステップS103)とを含む診断方法が採用されている。このような診断方法を採用し、不具合についての診断結果をエラーコードに変換し、変換後のエラーコードを表示出力したり、外部のサーバなどへ出力したりすることにより、故障発生時のログをネットワークへ送付する場合に比べて、通信コストや作業に関する人件コストを抑えることができる。
(まとめ)
本発明では、ユーザからの操作契機を必要とせず自動的に動作し、携帯端末装置のハードウェアとソフトウェアにて発生する故障をかならず発見してログを取得する機能とログを用いて原因を解析可能な機能とを備えている。この解析結果の表示については、ログそのものを表示するのではなく、ログを簡略化した文字列であるエラーコードとして、携帯端末装置のディスプレイに表示することで利用者はその場のみで故障原因を把握できる。つまり、収集したログをそのまま解析サーバへ送付することをせずに、携帯端末装置内で自動的に解析を行う故障診断機能を持たせることで、通信コストと人件コストを削減できる。
また、本発明では、自動でエラーコードの通知を行うエラーコード出力機能を採用している。このため、利用者は故障原因を把握後に、診断窓口へ電話などの方法により通知する行動が不要となり、手間を削減することができる。
本発明では、ユーザからの操作契機を必要とせず自動的に動作し、携帯端末装置のハードウェアとソフトウェアにて発生する故障をかならず発見してログを取得する機能とログを用いて原因を解析可能な機能とを備えている。この解析結果の表示については、ログそのものを表示するのではなく、ログを簡略化した文字列であるエラーコードとして、携帯端末装置のディスプレイに表示することで利用者はその場のみで故障原因を把握できる。つまり、収集したログをそのまま解析サーバへ送付することをせずに、携帯端末装置内で自動的に解析を行う故障診断機能を持たせることで、通信コストと人件コストを削減できる。
また、本発明では、自動でエラーコードの通知を行うエラーコード出力機能を採用している。このため、利用者は故障原因を把握後に、診断窓口へ電話などの方法により通知する行動が不要となり、手間を削減することができる。
本発明は、移動端末装置内の不具合を診断する場合に利用することができる。
1 ログ収集機能
2 診断ポリシ受理機能
3 故障自動診断機能
4、23 エラーコード出力機能
5 ディスプレイ出力機能
6 エラーコード変換テーブル
7、22’、25’ エラーコード変換機能
8 エラーコード一覧格納機能
9 エラーコード更新機能
21 診断ポリシ送付機能
22、25 エラーコード受理機能
24、26 オペレータ画面
31 共通診断プログラム
32 個別診断プログラム
33 エラーコード生成プログラム
100 携帯端末装置
101 診断ポリシファイル
102 診断プログラム
104 表示文字列
200 診断サーバ
300 メーカーサーバ
2 診断ポリシ受理機能
3 故障自動診断機能
4、23 エラーコード出力機能
5 ディスプレイ出力機能
6 エラーコード変換テーブル
7、22’、25’ エラーコード変換機能
8 エラーコード一覧格納機能
9 エラーコード更新機能
21 診断ポリシ送付機能
22、25 エラーコード受理機能
24、26 オペレータ画面
31 共通診断プログラム
32 個別診断プログラム
33 エラーコード生成プログラム
100 携帯端末装置
101 診断ポリシファイル
102 診断プログラム
104 表示文字列
200 診断サーバ
300 メーカーサーバ
Claims (7)
- 自装置内の不具合を診断する移動端末装置であって、診断ポリシに従って前記不具合に関する診断処理を行う診断手段と、前記診断手段による診断結果に対応するエラーコードを生成するエラーコード生成手段とを含み、前記エラーコード生成手段によって生成されたエラーコードを出力するようにしたことを特徴とする移動端末装置。
- 前記診断ポリシを他の装置から取得する診断ポリシ取得手段を更に含むことを特徴とする請求項1記載の移動端末装置。
- 前記診断処理は、コンピュータが診断プログラムを実行することによって実現され、
前記診断プログラムは、各端末装置に共通の機能に関する診断を行う共通診断プログラムと、前記共通診断プログラムの実行後に実行され自装置固有の機能に関する診断を行う個別診断プログラムとを含むことを特徴とする請求項1又は2記載の移動端末装置。 - 前記エラーコードは、端末装置の機種を特定するための項目と、前記不具合の内容に関する項目とを含むことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の移動端末装置。
- 前記エラーコード生成手段によって生成されたエラーコードについて、その出力先を制御する手段を更に含むことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の移動端末装置。
- 前記エラーコード生成手段によって生成されたエラーコードをそれに対応する文字列に変換する文字列変換手段を更に含むことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の移動端末装置。
- 自装置内の不具合を診断する移動端末装置の診断方法であって、診断ポリシに従って前記不具合に関する診断処理を行う診断ステップと、前記診断ステップによる診断結果に対応するエラーコードを生成するエラーコード生成ステップと、前記エラーコード生成ステップにおいて生成されたエラーコードを出力する出力ステップとを含むことを特徴とする移動端末装置の診断方法。
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