JP2008270814A - 不揮発性メモリ素子及びその動作方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】チャンネルブースティングを利用せずとも信頼性の高く動作可能な不揮発性メモリ素子及びその動作方法を提供する。
【解決手段】本発明は、半導体基板上にNANDストリングで配置された複数のメモリトランジスタと、複数のメモリトランジスタ一端の半導体基板上に配置されたストリング選択トランジスタと、複数のメモリトランジスタ他端の半導体基板上に配置された接地選択トランジスタと、半導体基板及び接地選択トランジスタのゲート電極に電気的に連結されたビットラインと、を備える不揮発性メモリ素子である。
【選択図】図1

Description

本発明は半導体素子に係り、特に、不揮発性メモリ素子及びその動作方法に関する。
NANDタイプの不揮発性メモリ素子は、NANDストリングに配列されたメモリトランジスタを備えることができる。ワードラインは、NANDストリングを横切ってメモリトランジスタにカップリングされうる。したがって、このようなNANDタイプの不揮発性メモリ素子で、選択されていないNANDストリングに配列されたメモリトランジスタにデータがプログラムされることを防止する必要がある。
例えば、特許文献1及び2は、チャンネルブースティング技術を利用して一部NANDストリングのプログラムを防止する技術を公開している。チャンネルブースティング技術によれば、選択されていないNANDストリングのチャンネルに高いブースティング電圧を印加して、メモリトランジスタに印加されるプログラム電位を低めることができる。
しかし、ブースティング電圧は最外側に位置したメモリトランジスタを損傷させて、不揮発性メモリ素子の動作信頼性を落とす恐れがある。例えば、GIDL(Gate Induced Drain Leakage)による熱電荷がメモリトランジスタを撹乱させる恐れがある。これにより、メモリトランジスタのプログラム及びパスウィンドウが減少して、読み取り動作時に短チャンネル効果が発生できる。
国際公開第05/078733号パンフレット 国際公開第06/124525号パンフレット
したがって、本発明が解決しようとする技術的課題は、チャンネルブースティングを利用せずに信頼性が高く動作可能な不揮発性メモリ素子を提供するところにある。
本発明が解決しようとする他の技術的課題は、前記不揮発性メモリ素子の動作方法を提供するところにある。
前記技術的課題を達成するための本発明の一実施形態による不揮発性メモリ素子は、半導体基板上にNANDストリングで配置された複数のメモリトランジスタと、前記複数のメモリトランジスタ一端の前記半導体基板上に配置されたストリング選択トランジスタと、前記複数のメモリトランジスタ他端の前記半導体基板上に配置された接地選択トランジスタと、前記半導体基板及び前記接地選択トランジスタのゲート電極に電気的に連結されたビットラインと、を備える。
前記ビットラインは、前記ストリング選択トランジスタの外側の前記半導体基板に形成された第1ソース及びドレイン領域に連結されうる。
各隣接したメモリトランジスタ間の前記半導体基板にフリンジフィールドによる電界効果によって限定された第2ソース及びドレイン領域をさらに備える。さらに、前記複数のメモリトランジスタ及び前記ストリング選択トランジスタの間、前記複数のメモリトランジスタ及び前記接地選択トランジスタの間には前記第2ソース及びドレイン領域がさらに限定されうる。
前記技術的課題を達成するための本発明の他の実施形態による不揮発性メモリ素子は、半導体基板上の、複数のビットライン及び複数のワードラインと、前記複数のビットライン及び前記複数のワードラインにNANDアレイストリング構造でカップリングされた複数のメモリトランジスタ、複数のストリング選択トランジスタ及び複数の接地選択トランジスタと、を備え、各ビットラインは、各ストリング選択トランジスタの外側の前記半導体基板及び各接地選択トランジスタのゲート電極に電気的に連結される。
前記他の技術的課題を達成するための本発明の一実施形態による不揮発性メモリ素子の動作方法は、前記ストリング選択トランジスタをターンオフさせ、前記ビットラインに動作電圧を印加して前記接地選択トランジスタをターンオンさせて、前記複数のメモリトランジスタの一つ以上にデータを保存するプログラムステップを含む。
前記不揮発性メモリ素子は、前記ストリング選択トランジスタをターンオンさせ、前記ビットラインに動作を印加して前記接地選択トランジスタをターンオンさせて、前記メモリトランジスタに保存されたデータを判読する読み取りステップをさらに含む。
前記不揮発性メモリ素子は、前記メモリトランジスタの制御ゲート電極の一つ以上を接地させ、前記半導体基板に消去電圧を印加して前記メモリトランジスタに保存されたデータを消去する消去ステップをさらに含む。
前記他の技術的課題を達成するための本発明の他の実施形態による不揮発性メモリ素子の動作方法は、前記ストリング選択トランジスタをターンオフさせ、前記ビットラインを接地させて前記接地選択トランジスタをターンオフさせることによって、前記メモリトランジスタにデータが保存されることを防止するプログラム防止ステップを含む。
本発明による不揮発性メモリ素子によれば、チャンネルブースティングを利用しなくても、プログラム防止動作を具現できる。その結果、従来の高いブースティング電圧を利用した場合に発生した問題が抑制されうる。例えば、最外側メモリトランジスタの損傷を抑制でき、その結果、プログラム及び読み取りウィンドウを確保することができ、短チャンネル効果を抑制できる。したがって、不揮発性メモリ素子の信頼性が向上する。
以下、添付した図面を参照して本発明による望ましい実施形態を説明することによって本発明を詳細に説明する。しかし、本発明は以下で開示される実施形態に限定されるものではなく相異なる多様な形態で具現され、単に本実施形態は本発明の開示を完全にし、当業者に発明の範ちゅうを完全に知らせるために提供されるものである。図面で構成要素は説明の便宜のためにその大きさが誇張されうる。
図1は、本発明の一実施形態による不揮発性メモリ素子100を示す回路図である。
図1を参照すれば、不揮発性メモリ素子100はNAND構造を持つことができる。このようなNAND構造で、複数のメモリトランジスタTmがNANDストリングSに配置されうる。ストリング選択トランジスタTSS及び接地選択トランジスタTGSは、メモリトランジスタTmの両端にNANDストリングSと連結されるように配置されうる。したがって、ストリング選択トランジスタTSS、メモリトランジスタTm及び接地選択トランジスタTGSは順に直列連結されうる。
ビットラインBLは、NANDストリングSの伸張方向に沿って配置され、ストリング選択トランジスタTSSの外側のNANDストリングSに連結され、接地選択トランジスタTGSのゲート電極に連結されうる。例えば、ビットラインBLは、第1コンタクトプラグDCを利用してNANDストリングSに連結されうる。さらに、ビットラインBLは、第2コンタクトプラグGSCを利用して接地選択トランジスタTGSのゲート電極に連結されうる。
複数のワードラインWL0,WL1,WL2,…,WL29,WL30,WL31は、メモリトランジスタTmにカップリングされるように、メモリトランジスタTmの制御ゲート電極に電気的に連結されうる。メモリトランジスタTm及びワードラインWL0,WL1,WL2,…,WL29,WL30,WL31の数は、図1に例示的に図示された。
ストリング選択ラインSSLは、ストリング選択トランジスタTSSのゲート電極に連結されうる。共通ソースラインCSLは、接地選択トランジスタTGSの外側のNANDストリングSに電気的に連結されうる。しかし、通例的なNAND構造とは異なって、この実施形態で接地選択トランジスタTGSは、別途の接地選択ライン(図示せず)にカップリングされる必要がなく、ビットラインBLに連結されうる。
図2は、本発明の一実施形態による不揮発性メモリ素子100を示す平面図であり、図3は、図2の不揮発性メモリ素子100のビットライン方向の断面図である。図2及び図3の構造は、図1の回路と対応できる。
図2及び図3を参照すれば、図1のNANDストリングSは半導体基板105に対応できる。例えば、半導体基板105の一部分は電荷の導電通路を提供できる。半導体基板105は例えば、シリコン、ゲルマニウムまたはシリコン−ゲルマニウムを含むことができる。この実施形態で、半導体基板105は活性領域を例示的に図示しており、したがって、このような活性領域周辺に素子分離膜(図示せず)がさらに配置されてもよい。
図1のメモリトランジスタTmは、半導体基板105上の電荷保存層120及び制御ゲート電極130の積層構造を備えることができる。例えば、制御ゲート電極130は、電荷保存層120上にブロッキング絶縁層(図示せず)によって離隔配置されうる。電荷保存層120は、フローティングゲート層または電荷タラップ層として利用されうる。さらに、半導体基板105と電荷保存層120との間にはトンネリング絶縁層(図示せず)が介在されうる。例えば、制御ゲート電極130は、ワードラインWL0,WL1,WL2,…,WL29,WL30,WL31の一部として利用されうる。
図1のストリング選択トランジスタTSSは、半導体基板105上の第1ゲート電極110を備えることができる。例えば、第1ゲート電極110は、ストリング選択ラインSSLの一部として利用されうる。図1の接地選択トランジスタTGSは、半導体基板105上の第2ゲート電極140を備えることができる。第2ゲート電極140はライン形態ではなく、半導体基板105、すなわち、一つのNANDストリング(図1のS)に限定されうる。例えば、ストリング選択トランジスタTSS及び接地選択トランジスタTGSは、MOSトランジスタ構造を持つことができる。
ビットラインBLは、第1コンタクトプラグDCを利用して第1ゲート電極110の外側の第1ソース及びドレイン領域145aに連結され、また第2コンタクトプラグGSCを利用して第2ゲート電極140に連結されうる。共通ソースラインCSLは、第2ゲート電極140の外側の第1ソース及びドレイン領域145aに電気的に連結されうる。
第1ソース及びドレイン領域145aは、半導体基板105に不純物をドーピングして形成されうる。例えば、半導体基板105が第1導電型を持つならば、第1ソース及びドレイン領域145aは、第1導電型と逆の第2導電型の不純物でドーピングされうる。したがって、第1ソース及びドレイン領域145aは半導体基板105のダイオード接合を形成できる。
この実施形態で、第1ソース及びドレイン領域145aは、第1ゲート電極110外側及び第2ゲート電極140の外側に配置された半導体基板105に限定できる。したがって、制御ゲート電極130の間、制御ゲート電極130と第1ゲート電極110との間、及び制御ゲート電極130と第2ゲート電極140との間に配置された半導体基板105には、第1ソース及びドレイン領域145aが限定されない。このように、第1ソース及びドレイン領域145aが局部的に限定されることによって、制御ゲート電極130が稠密に配置され、したがって、不揮発性メモリ素子100の集積度が高くなる。
以下では、図4及び図5を参照して不揮発性メモリ素子100の動作特性を説明する。
図4を参照すれば、不揮発性メモリ素子100のプログラム及び読み取り動作中に、制御ゲート電極130間の半導体基板105には第2ソース及びドレイン領域145bが形成されうる。第2ソース及びドレイン領域145bは、制御ゲート電極130に印加された電圧によるフリンジフィールド(Fringe field;FF)によって形成されうる。したがって、第2ソース及びドレイン領域145bは電界効果によって形成された反転層であり、チャンネルと類似している。
したがって、第2ソース及びドレイン領域145bは、制御ゲート電極130に電圧が印加された場合にのみ形成できる。この点で、電界効果により形成された第2ソース及びドレイン領域145bは、不純物ドーピングにより形成された第1ソース及びドレイン領域145aと明確に区分されうる。電界効果により形成された第2ソース及びドレイン領域145bは、韓国登録特許番号0673020号をさらに参照でき、その内容は本出願に含まれうる。
第2ソース及びドレイン領域145bは、制御ゲート電極130と第1ゲート電極110との間の半導体基板105、及び制御ゲート電極130と第2ゲート電極140との間の半導体基板105にさらに形成されうる。したがって、第2ソース及びドレイン領域145bは、不揮発性メモリ素子100のプログラム及び読み取り動作時に電荷の導電通路になりうる。
図5を参照すれば、第2ソース及びドレイン領域145bに自由電子のない場合Aと自由電子のある場合Bとのプログラム特性の差が分かる。通例的なNAND構造の不揮発性メモリ素子は、ステップパルスプログラム方式を利用できる。この場合、ステップパルスは、約15ないし20μsの維持時間を持つことができる。
Aの場合、約100μsの書き取り時間までフラットバンド電圧V_FLATの変化がほとんどないことが分かる。しかし、約100μsの書き取り時間でBの場合は、Aの場合に比べて約5V以上のフラットバンド電圧V_FLATの変化が観察されることが分かる。フラットバンド電圧V_FLATの変化はしきい電圧の変化を意味し、したがって、プログラム如何に影響を及ぼすことができる。したがって、15ないし20μsの通例的な書き取り時間のステップパルスプログラムを利用した場合、Aの場合にほとんどプログラムされず、Bの場合にはプログラムが行われるということが分かる。
したがって、第2ソース及びドレイン領域145bに自由電子が供給された場合にはプログラム動作ができるが、自由電子が供給されない場合にはプログラムが防止されるということが分かる。このような原理を利用すれば、高いチャンネルブースティング電圧を印加しなくてもプログラム防止動作を具現できる。
例えば、図1ないし図3で、NANDストリングSを選択してメモリトランジスタTmにデータプログラムを行おうとする時は、接地選択トランジスタTGSをターンオンさせて、共通ソースラインCSLから第2ソース及びドレイン領域145bに自由電子を供給できる。一方、メモリトランジスタTmにデータがプログラムされることを防止しようとする時は、ストリング選択トランジスタTSS及び接地選択トランジスタTGSをいずれもターンオフさせることによって、第2ソース及びドレイン領域145bに自由電子を注入させない。
したがって、この実施形態による不揮発性メモリ素子100は、チャンネルブースティングを利用しなくてもプログラム防止動作を具現できる。その結果、従来の高いブースティング電圧を利用した場合に発生した問題が抑制されうる。この実施形態による不揮発性メモリ素子100は、最外側メモリトランジスタTmの損傷を抑制でき、その結果、プログラム及び読み取りウィンドウを確保でき、短チャンネル効果を抑制できる。したがって、不揮発性メモリ素子の信頼性が向上する。
図6は、図3の不揮発性メモリ素子の変形された例を示す断面図である。
図6を参照すれば、不揮発性メモリ素子100aは、図3の第2ソース及びドレイン領域145bの代りに、不純物をドーピングして形成された第1ソース及びドレイン領域145aをさらに備えることができる。プログラム防止動作は、ストリング選択トランジスタTSS及び接地選択トランジスタTGSをいずれもターンオフさせて、ビットラインBLと共通ソースラインCLSとの間の半導体基板105をフローティングさせて行うことができる。ただし、第1ソース及びドレイン領域145aは自由電荷の供給源になりうるという点で、プログラム防止効率は、不揮発性メモリ素子100aよりは、前述した図1ないし図3の不揮発性メモリ素子100がさらに高い。
図7は、本発明の他の実施形態による不揮発性メモリ素子200を示す回路図である。不揮発性メモリ素子200は、図1の不揮発性メモリ素子100にブロック選択トランジスタTBS及びブロック選択ラインBSLを付加したものである。したがって、二つの実施形態で重複した説明は省略される。
図7を参照すれば、ブロック選択トランジスタTBSは、ストリング選択トランジスタTSSの外側にNANDストリングSと連結されるように配置されうる。ビットラインBLは、ブロック選択トランジスタTBSの一端に連結され、接地選択トランジスタTGSのゲート電極にさらに連結されうる。ブロック選択ラインBSLは、ブロック選択トランジスタTBSとカップリングされるようにブロック選択トランジスタTBSのゲート電極に連結されうる。
ブロック選択ラインBSLは、不揮発性メモリ素子200をブロック単位で動作しようとする時に利用できる。不揮発性メモリ素子200は、プログラム動作時、ストリング選択トランジスタTSSをターンオフさせるため、ストリング選択トランジスタTSSを利用してブロックを区分し難い。この場合、選択しようとするブロックのブロック選択トランジスタTBSをターンオンさせることによって、ブロック単位の動作が可能になる。
図8は、本発明の一実施形態による不揮発性メモリ素子200を示す平面図であり、図9は、図8の不揮発性メモリ素子200のビットライン方向の断面図である。不揮発性メモリ素子200の構造は、図2及び図3の不揮発性メモリ素子100に第3ゲート電極115をさらに付加したものである。したがって、二つの実施形態で重複された説明は省略される。
図8及び図9を参照すれば、図7のブロック選択トランジスタTBSは、半導体基板115上の第3ゲート電極115を備えることができる。第3ゲート電極115はブロック選択ラインBSLの一部として利用されうる。第3ゲート電極115は、第1ソース及びドレイン領域145aと第1ゲート電極110との間に配置されうる。ブロック選択トランジスタTBSは、ストリング選択トランジスタTSS及び接地選択トランジスタTGSと類似した構造を持つことができる。
図10は、本発明のまた他の実施形態による不揮発性メモリ素子300を示す回路図である。不揮発性メモリ素子300は、図1の不揮発性メモリ素子100がNANDアレイストリング構造で配列されたものでありうる。したがって、二つの実施形態で重複された説明は省略されうる。
図10を参照すれば、複数のビットラインBL0,BL1,BL2及び複数のワードラインWL0,WL1,WL2,…,WL29,WL30,WL31が行列に配置されうる。複数のメモリトランジスタTm、複数のストリング選択トランジスタTSS及び複数の接地選択トランジスタTGSは、ビットラインBL0,BL1,BL2及びワードラインWL0,WL1,WL2,…,WL29,WL30,WL31にNANDアレイストリング構造でカップリングされうる。
複数のNANDストリングS,S,Sは、図1のNANDストリングSにそれぞれ対応できる。同じ行に配列されたストリング選択トランジスタTSSの間で、ストリング選択ラインSSLは共有されうる。類似して、同じ行に配列されたメモリトランジスタTmの間で、ワードラインWL0,WL1,WL2,…,WL29,WL30,WL31はそれぞれ共有されうる。しかし、接地選択トランジスタTGSのゲート電極はビットラインBL0,BL1,BL2にそれぞれ連結され、互いに電気的に孤立する。ビットラインBL0,BL1,BL2は、NANDストリングS,S,Sにさらに連結されうる。
不揮発性メモリ素子300の平面及び断面構造は図2及び図3を参照できる。したがって、ビットラインBL0,BL1,BL2及びワードラインWL0,WL1,WL2,…,WL29,WL30,WL31は、半導体基板(図3の105参照)上に配置されうる。したがって、第1ソース及びドレイン領域(図3の145a)及び第2ソース及びドレイン領域(図4の145b)の配置は、不揮発性メモリ素子300にも適用されうる。
一方、この実施形態の変形された例で、NANDストリングS,S,Sは、ブロック選択トランジスタTBS及びブロック選択ラインBSLを備えるように図7のNANDストリングSに変形されることもある。
図11は、図10の不揮発性メモリ素子のプログラム動作を説明するための回路図である。
図11を参照すれば、選択されたビットラインBL0,BL2のメモリトランジスタTmにデータをプログラムし、選択されていないビットラインBL1のメモリトランジスタTmにデータがプログラムされることを防止できる。例えば、ビットラインBL0,BL2の下から三番目のワードラインWL2に位置した第1グループPのメモリトランジスタTmにデータをプログラムできる。一方、第2グループIのメモリトランジスタTmにはデータがプログラムされることが防止されうる。
例えば、選択されたビットラインBL0,BL2には動作電圧Vccを印加し、選択されていないビットラインBL1には接地電圧0Vを印加することができる。ストリング選択ラインSSL及び共通ソースラインCSLには接地電圧0Vを印加できる。選択されたワードラインWL2にはプログラム電圧VPRを印加し、残りのワードラインWL0,WL1,…,WL29,WL30,WL31にはパス電圧VPAを印加できる。プログラム電圧VPRは、電荷のトンネリングができるように高い電圧、例えば、15ないし20Vでありうる。パス電圧VPAは、メモリトランジスタTmをターンオンさせつつ電荷のトンネリングを許さないように選択されうる。
これによれば、選択されたビットラインBL0,BL2に連結されたNANDストリングS,Sの接地選択トランジスタTGSがターンオンされうる。したがって、共通ソースラインCSLの接地電圧OVがNANDストリングS,Sに印加されうる。したがって、選択されたワードラインWL2及びNANDストリングS,Sにカップリングされた第1グループPのメモリトランジスタTmにデータが保存されうる。
しかし、選択されていないビットラインBL1に連結されたNANDストリングSの接地選択トランジスタTGSはターンオフされうる。したがって、NANDストリングSはフローティングされ、したがって、選択されたワードラインWL2及びNANDストリングSにカップリングされた第2グループIのメモリトランジスタTmにデータが保存されることが防止できる。特に、NANDストリングSがフローティングされるにつれて、自由電荷が第2グループIのメモリトランジスタTmの第2ソース及びドレイン領域(図3の145a参照)に供給されず、したがって、プログラム防止効率が高くなる。
一方、前述した第1グループPのメモリトランジスタTmに対するプログラム動作及び第2グループIのメモリトランジスタTmに対するプログラム防止動作は、他のメモリトランジスタTmにも類似して適用されうるということは明らかである。
図12は、図10の不揮発性メモリ素子300の読み取り動作を説明するための回路図である。
図12を参照すれば、ビットラインBL0,BL1,BL2のメモリトランジスタTmに保存されたデータ状態を判読できる。例えば、ビットラインBL0,BL1,BL2の下から三番目のワードラインWL2に位置した第1グループP及び第2グループIのメモリトランジスタTmのデータ状態を判読できる。
例えば、ビットラインBL0,BL1,BL2には動作電圧Vccを印加し、共通ソース選択ラインCSLには接地電圧0Vを印加できる。選択されたワードラインWL2には読み取り電圧VREを印加し、残りのワードラインWL0,WL1,…,WL29,WL30,WL31にはパス電圧VPAを印加できる。ストリング選択ラインSSLにはターンオン電圧VPSを印加できる。読み取り電圧VREは、プログラム状態と消去状態とを区分できるように適切に選択されうる。
第1グループPのメモリトランジスタTmは、読み取り電圧VREより高いしきい電圧を持ち、したがって、ターンオフされる。しかし、第2グループIのメモリトランジスタTmは読み取り電圧VREより低いしきい電圧を持ち、したがって、ターンオンされる。したがって、ビットラインBL0,BL1,BL2に流れる電流を測定することによって、メモリトランジスタTmのデータ状態を判読できる。
一方、前述した第1グループP及び第2グループIのメモリトランジスタTmのデータ読み取り動作は、他のメモリトランジスタTmにも類似して適用できる。
図13は、図10の不揮発性メモリ素子の消去動作を説明するための回路図である。
図13を参照すれば、ビットラインBL0,BL1,BL2のメモリトランジスタTmに保存されたデータを消去できる。例えば、ビットラインBL0,BL1,BL2の下から三番目のワードラインWL2に位置した第1グループP及び第2グループIのメモリトランジスタTmのデータを消去することができる。
例えば、ビットラインBL0,BL1,BL2、共通ソース選択ラインCSL、接地選択ラインSSLをフローティングさせることができる(“F/T”と表示)。選択されたワードラインWL2には接地電圧0Vを印加し、残りのワードラインWL0,WL1,…,WL29,WL30,WL31はフローティングさせることができる(“F/T”と表示)。一方、メモリトランジスタTmのボディ、例えば、図3の半導体基板105には消去電圧VERを印加できる。例えば、消去電圧VERは、電荷のトンネリングを許すように約20Vでありうる。
一方、前述した第1グループP及び第2グループIのメモリトランジスタTmに対する消去動作は、他のメモリトランジスタTmにも類似して適用されうる。さらに、メモリトランジスタTmのデータを一時に消去するブロック消去もできる。
発明の特定実施形態についての以上の説明は、例示及び説明を目的で提供された。本発明は前記実施形態に限定されず、当業者によって前記実施形態を組み合わせて実施するなど、いろいろな多くの修正及び変更が可能であるということは明らかである。
本発明は、不揮発性メモリ素子関連の技術分野に好適に用いられる。
本発明の一実施形態による不揮発性メモリ素子を示す回路図である。 本発明の一実施形態による不揮発性メモリ素子を示す平面図である。 図2の不揮発性メモリ素子のビットライン方向の断面図である。 図3の不揮発性メモリ素子の動作特性を説明するための部分拡大された断面図である。 本発明の一実施形態による不揮発性メモリ素子のプログラム動作特性を説明するためのグラフである。 図3の不揮発性メモリ素子の変形された例を示す断面図である。 本発明の他の実施形態による不揮発性メモリ素子を示す回路図である。 本発明の一実施形態による不揮発性メモリ素子を示す平面図である。 図8の不揮発性メモリ素子のビットライン方向の断面図である。 本発明のさらに他の実施形態による不揮発性メモリ素子を示す回路図である。 図10の不揮発性メモリ素子のプログラム動作を説明するための回路図である。 図10の不揮発性メモリ素子の読み取り動作を説明するための回路図である。 図10の不揮発性メモリ素子の消去動作を説明するための回路図である。
符号の説明
100 不揮発性メモリ素子
S NANDストリング
Tm メモリトランジスタ
SS ストリング選択トランジスタ
GS 接地選択トランジスタ

Claims (31)

  1. 半導体基板上にNANDストリングで配置された複数のメモリトランジスタと、
    前記複数のメモリトランジスタ一端の前記半導体基板上に配置されたストリング選択トランジスタと、
    前記複数のメモリトランジスタ他端の前記半導体基板上に配置された接地選択トランジスタと、
    前記半導体基板及び前記接地選択トランジスタのゲート電極に電気的に連結されたビットラインと、を備える不揮発性メモリ素子。
  2. 前記ビットライン及び前記接地選択トランジスタのゲート電極は、前記半導体基板上のコンタクトプラグによって電気的に連結されたことを特徴とする請求項1に記載の不揮発性メモリ素子。
  3. 前記ビットラインは、前記ストリング選択トランジスタの外側の前記半導体基板に形成された第1ソース及びドレイン領域に連結されたことを特徴とする請求項1に記載の不揮発性メモリ素子。
  4. 前記接地選択トランジスタの外側の前記半導体基板に電気的に連結された共通ソースラインをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性メモリ素子。
  5. 前記共通ソースラインは、前記接地選択トランジスタの外側の前記半導体基板に不純物をドーピングして形成された第1ソース及びドレイン領域に連結されたことを特徴とする請求項4に記載の不揮発性メモリ素子。
  6. 前記複数のメモリトランジスタそれぞれは、
    前記半導体基板上の電荷保存層と、
    前記電荷保存層上の制御ゲート電極と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性メモリ素子。
  7. 各隣接したメモリトランジスタ間の前記半導体基板にフリンジフィールドによる電界効果によって限定された第2ソース及びドレイン領域をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性メモリ素子。
  8. 前記第2ソース及びドレイン領域は、前記複数のメモリトランジスタ及び前記ストリング選択トランジスタの間にさらに限定されたことを特徴とする請求項7に記載の不揮発性メモリ素子。
  9. 前記第2ソース及びドレイン領域は、前記複数のメモリトランジスタ及び前記接地選択トランジスタの間にさらに限定されたことを特徴とする請求項7に記載の不揮発性メモリ素子。
  10. 前記複数のメモリトランジスタの間、前記複数のメモリトランジスタと前記ストリング選択トランジスタとの間、及び前記複数のメモリトランジスタと前記接地選択トランジスタとの間の前記半導体基板に不純物がドーピングされて形成された第1ソース及びドレイン領域をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性メモリ素子。
  11. 前記ストリング選択トランジスタの外側の前記半導体基板上に配置されたブロック選択トランジスタをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性メモリ素子。
  12. 前記ビットラインは、前記ブロック選択トランジスタの外側の前記半導体基板に電気的に連結されたことを特徴とする請求項10に記載の不揮発性メモリ素子。
  13. 半導体基板上の、複数のビットライン及び複数のワードラインと、
    前記複数のビットライン及び前記複数のワードラインにNANDアレイストリング構造でカップリングされた複数のメモリトランジスタ、複数のストリング選択トランジスタ及び複数の接地選択トランジスタと、を備え、
    各ビットラインは、各ストリング選択トランジスタの外側の前記半導体基板及び各接地選択トランジスタのゲート電極に電気的に連結されたことを特徴とする不揮発性メモリ素子。
  14. 前記複数の接地選択トランジスタは、複数のNANDストリングに配置され、前記複数の接地選択トランジスタは互いに電気的に孤立したことを特徴とする請求項13に記載の不揮発性メモリ素子。
  15. 前記複数のビットラインは、前記複数のストリング選択トランジスタの外側の前記半導体基板に不純物をドーピングして形成された第1ソース及びドレイン領域に連結されたことを特徴とする請求項13に記載の不揮発性メモリ素子。
  16. 各隣接した対のメモリトランジスタの間には、フリンジフィールドによる電界効果によって形成された第2ソース及びドレイン領域がさらに限定されたことを特徴とする請求項13に記載の不揮発性メモリ素子。
  17. 前記複数のメモリトランジスタ及び前記複数のストリング選択トランジスタの間及び前記複数のメモリトランジスタ及び前記複数の接地選択トランジスタの間には、前記第2ソース及びドレイン領域がさらに限定されたことを特徴とする請求項16に記載の不揮発性メモリ素子。
  18. 前記複数のストリング選択トランジスタの外側の前記半導体基板上に配置された複数のブロック選択トランジスタをさらに備えることを特徴とする請求項13に記載の不揮発性メモリ素子。
  19. 前記複数のブロック選択トランジスタにカップリングされたブロック選択ラインをさらに備えることを特徴とする請求項18に記載の不揮発性メモリ素子。
  20. 前記複数のストリング選択トランジスタにカップリングされたストリング選択ラインをさらに備えることを特徴とする請求項13に記載の不揮発性メモリ素子。
  21. 前記複数のメモリトランジスタにカップリングされた複数のワードラインをさらに備えることを特徴とする請求項13に記載の不揮発性メモリ素子。
  22. 請求項1に記載の不揮発性メモリ素子を利用した方法であって、
    前記ストリング選択トランジスタをターンオフさせ、前記ビットラインに動作電圧を印加して前記接地選択トランジスタをターンオンさせて、前記複数のメモリトランジスタの一つ以上にデータを保存するプログラムステップを含むことを特徴とする不揮発性メモリ素子の動作方法。
  23. 前記プログラムステップで、前記接地選択トランジスタに連結された共通ソースラインは接地させることを特徴とする請求項22に記載の不揮発性メモリ素子の動作方法。
  24. 前記プログラムステップで、前記複数のメモリトランジスタの制御ゲート電極の一つ以上にプログラム電圧を印加し、残りにパス電圧を印加することを特徴とする請求項22に記載の不揮発性メモリ素子の動作方法。
  25. 前記ストリング選択トランジスタをターンオンさせ、前記ビットラインに動作を印加して前記接地選択トランジスタをターンオンさせて、前記メモリトランジスタに保存されたデータを判読する読み取りステップをさらに含むことを特徴とする請求項22に記載の不揮発性メモリ素子の動作方法。
  26. 前記読み取りステップで、前記接地選択トランジスタに連結された共通ソースラインは接地させることを特徴とする請求項25に記載の不揮発性メモリ素子の動作方法。
  27. 前記読み取りステップで、前記複数のメモリトランジスタの制御ゲート電極の一つに読み取り電圧を印加し、残りにはパス電圧を印加することを特徴とする請求項25に記載の不揮発性メモリ素子の動作方法。
  28. 前記メモリトランジスタの制御ゲート電極の一つ以上を接地させ、前記半導体基板に消去電圧を印加して前記メモリトランジスタに保存されたデータを消去する消去ステップをさらに含むことを特徴とする請求項22に記載の不揮発性メモリ素子の動作方法。
  29. 請求項1に記載の不揮発性メモリ素子を利用した方法であり、
    前記ストリング選択トランジスタをターンオフさせ、前記ビットラインを接地させて前記接地選択トランジスタをターンオフさせることによって、前記メモリトランジスタにデータが保存されることを防止するプログラム防止ステップを含むことを特徴とする不揮発性メモリ素子の動作方法。
  30. 前記プログラム防止ステップで、前記複数のメモリトランジスタの制御ゲート電極の一つ以上にプログラム電圧が印加されたことを特徴とする請求項29に記載の不揮発性メモリ素子の動作方法。
  31. 前記プログラム防止ステップで、前記接地選択トランジスタに連結された共通ソースラインは接地させることを特徴とする請求項29に記載の不揮発性メモリ素子の動作方法。
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