JP2008270588A - 半導体レーザ - Google Patents

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敏哉 福久
Hidetoshi Furukawa
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Abstract

【課題】n型クラッド層を一部無秩序化してバンドギャップ、ひいては屈折率の変動を抑制し、安定した拡がり角が得られる半導体レーザを実現する。
【解決手段】基板101上に、n型クラッド層102,103と活性層104とp型クラッド層105とを設け、n型クラッド層102,103における第一n型クラッド層102にドーパントとしてSiとZnとを含ませ、かつ第一n型クラッド層102の厚さを0.1μm以上とし、かつ活性層104の中心から第一n型クラッド層102までの最短距離を0.5μm以下とし、かつ基板101の基板傾斜角度を0°〜15°とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種光源などに適用される半導体レーザに関するものである。
DVD−RAMなどのピックアップ光源には波長650nm帯の赤色レーザが用いられる。この波長帯のレーザの材料には、GaAs基板上に積層されたAlGaInP系化合物半導体のダブルへテロ構造が採用されている。具体的には活性層がAlGaInP(GaInPを含む)からなる単一の層もしくは複数の層(多重量子井戸構造を含む)からなり、活性層を挟むようにして活性層より大きなバンドギャップを有するAlGaInPからなる層で構成される。また、基板に水平な方向に対して光を閉じ込めるために、活性層上部のクラッド層はリッジ構造とするのが一般的である。
現在実用化されているこのような赤色レーザの一例として、非特許文献1に記載されたものが挙げられる。このレーザは、n型GaAs基板上に活性層がAlGaInPとGaInPからなる多重量子井戸構造のものであり、基板に水平な方向に対して光を閉じ込め、かつ電流経路狭窄を図るため、AlInP埋込層を備えた実屈折率導波型リッジ構造を採用している。また、n型クラッド層とp型クラッド層とのドーパントに、それぞれSi,Znが用いられている。
光ディスク用レーザの重要な特性の一つとして、出射光の拡がり角がある。半導体レーザの端面から出射される光は、回折効果のため空間的に拡がるが、ディスク上では所望のスポットサイズにする必要があるため、外部光学系のレンズにより集光される。この光の拡がる角度がばらつくと、集光レンズにおける光の利用効率が変動し、光量不足が生じるなどの弊害が生じる。
拡がり角を調節するパラメータとしては、リッジのストライプ幅,リッジ外部の活性層上部のクラッド層膜厚、あるいは各層を構成する材料の屈折率が挙げられる。
各層の屈折率は、主にそれぞれの元素構成比(組成比)で決定される。特にクラッド層の組成比は、リッジ内部と外部の実効屈折率差に大きく影響を与える。水平広がり角は、リッジ内外の実効屈折率差を反映した基板に平行方向の光分布により決まるため、クラッド層組成が重要なパラメータとなる。
赤色レーザや赤色・赤外二波長レーザは、(AlGa1−xIn1−yPクラッド層より構成され、このx,yが組成比である。この組成比を正確に制御することにより、所望の屈折率を持つクラッド層を形成することが可能となり、ひいては所望の水平広がり角を得ることが可能となる。
ジャパニーズ・ジャーナル・オブ・アプライド・フィジックス(Japanese Journal of Applied Physics)、日本、応用物理学欧文誌刊行会、1997年5月15日、Vol.36、No.5A、p.2666−2670
赤色レーザや赤色・赤外二波長レーザのクラッド層を構成するAlGaInPは、結晶成長の条件などにより秩序化が発生する。秩序化とはIII族の構成原子が特定の方向に規則的に配列する現象であり、この周期性の存在によりバンドギャップの変動が発生する(Γ点におけるバンドギャップが小さくなる)。この秩序化は、成長温度,成長速度,V/III比,基板主面の(100)面から[011]方向への傾斜角度(基板傾斜角度という),Znドーピング量などにより決まる。
赤色レーザや赤色・赤外二波長レーザのp型クラッド層の多くにはドーパントとしてZnを用いているが、5×1017cm−3程度以上Znをドーピングした場合、結晶は無秩序化され、前記のようなバンドギャップ縮小が発生しない。一方、n型クラッド層はSiをドーパントに用いているが、このドーパントは無秩序化には寄与しないので、成長条件に依存した秩序化が残存してバンドギャップの縮小が発生する。そのため、例えばp型クラッド層とn型クラッド層とにおいて組成比が同じになるように設定しても、結果的にバンドギャップが互いに異なる。バンドギャップの変化は屈折率にも影響を与えるため、p型クラッド層とn型クラッド層で屈折率が互いに異なってしまうことになり、拡がり角を高精度に制御することができない。
さらに、成長温度などの成長条件が変動した際、無秩序化されたp型クラッド層は、その変動による影響を受けないが、n型クラッド層は秩序度が変動するため、p型クラッド層とn型クラッド層の屈折率差の変動、すなわち拡がり角の変動に帰結する。
このような課題の解決方法の一つとして基板傾斜角度を大きくすることが挙げられる。基板傾斜角度を15°よりも大きくすれば、秩序化が生じなくなるためである。しかし、このような傾斜角度の大きい基板では、リッジ形成時に形状を対称に保ちにくいなど、プロセス上の困難性が伴うため、一般的に用いられることはあまりなく、傾斜角度が15°以下の基板が通常用いられる。
そこで、本発明に係る半導体レーザは、前記従来の課題に鑑み、n型クラッド層を一部無秩序化してバンドギャップ、ひいては屈折率の変動を抑制し、安定した拡がり角が得られる半導体レーザを実現することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る半導体レーザは、基板上に、少なくとも第一導電型のクラッド層と活性層と第二導電型のクラッド層とを有し、前記第一導電型のクラッド層における少なくとも一部の領域に第一導電型のドーパントと第二導電型のドーパントとを含ませ、かつ前記一部の領域の厚さを0.1μm以上とし、かつ前記活性層中心から前記一部の領域までの最短距離を0.5μm以下とし、かつ前記基板の傾斜角度を0°〜15°としたことを特徴とする。
また、前記第一導電型のクラッド層の少なくとも一部、および前記第二導電型のクラッド層の少なくとも一部が(AlGa1−xIn1−yP(0≦x≦1,0≦y≦1)からなることが好ましい。
また、前記第一導電型と前記第二導電型がそれぞれn型とp型であり、前記第二導電型のドーパントとして前記第一導電型のクラッド層および第二導電型のクラッド層の双方にZnが含まれていることが好ましい。
また、前記第一導電型のクラッド層における前記一部の領域に含まれる前記第二導電型のドーパントの濃度が、5×1017cm−3以上であることが好ましい。
本発明の構造を用いることにより、例えばn型クラッドに対してp型クラッドと同等の無秩序化を図ることが可能となり、成長条件が変動してもp型クラッドとn型クラッドの屈折率の変動が抑えられ、所望の拡がり角を得ることが容易となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施の形態である半導体レーザの構成を示す断面模式図、図2は本実施の形態である半導体レーザの製造工程を示す断面構造図である。
図1において、本実施の形態における半導体レーザは、n型GaAs101上にMOCVDにより、第一n型クラッド層102,第二n型クラッド層103,活性層104,p型クラッド層105,コンタクト層106が順に積層されており、p型クラッド層105の一部およびコンタクト層106がリッジストライプ形状に加工されている。
前記p型クラッド層105のリッジ部の側面およびリッジ部以外の表面を覆うように電流狭窄層108が形成されている。また、コンタクト層106の上面および電流狭窄層108の表面にはAu/Pt/Tiなどのp側電極109が形成され、n型基板101の裏面にはAu−Ge−Niなどのn側電極110が形成されている。
この場合、リッジ加工の形状制御性を確保するため、n型GaAs101の基板傾斜角度は0°〜15°の範囲であることが望ましい。
なお、各層の材料,伝導型,膜厚,キャリア濃度は以下の(表1)のとおりである。
Figure 2008270588
(表1)に示したように、本実施の形態における半導体レーザの特徴は、第一n型クラッド層102にn型ドーパントであるSiとともにp型ドーパントであるZnが添加されている点にある。さらに、第一nクラッド層102およびp型クラッド層の双方にZnが5×1017cm−3以上ドーピングされている。つまり、これらの層は無秩序化されている。また、第一nクラッド層102にはSiがZnより多くドーピングされているため、全体としてn型を維持している。
一方、第二nクラッド層103にはZnが添加されていない。活性層104直下までZnをドーピングすると、活性層形成後の結晶成長、あるいはその他の加熱工程により第二nクラッド層103中の活性層近傍のZnが活性層104に拡散し、非発光再結合中心の原因となり、動作電流の上昇などの素子特性悪化の原因となる可能性があるためである。
n型クラッド層中においては、光が分布する領域の一部は無秩序化されなくても、すなわち、屈折率変動があっても、その領域が限定されていれば、拡がり角への影響は軽微であるため、必ずしも活性層104直下のn型クラッド層(本例では第二nクラッド層103)までZnを添加して無秩序化させる必要はない。
ただし、活性層104から無秩序化されたn型クラッド層(本例では第一n型クラッド層102)までの距離が遠すぎたり、無秩序化されているn型クラッド層の厚さが薄すぎると、拡がり角への影響が無視できなくなるため、n型クラッド層におけるZnが添加されている領域(本例では第一n型クラッド層102)と活性層104の中心の最短距離が0.5μm以下であることが望ましく、また、該n型クラッド層におけるZnが添加されている領域の厚さが0.1μm以上であることが望ましい。
次に、本実施の形態における半導体レーザの製造工程について、図2を参照しながら説明する。
n型GaAs101上に化学気相成長法(MOCVD)により、第一n型クラッド層102,第二n型クラッド層103,活性層104,p型クラッド層105,コンタクト層106を順次積層する(図2(a))。
なお、第一nクラッド層102の成長時には、SiHガスおよびDMZn(ジメチル亜鉛)ガスを同時に供給してSiおよびZnを添加する。
次に、SiO膜をコンタクト層106上面に堆積し、フォトリソグラフィおよびエッチングによりSiO膜をストライプ状にパターニングし、SiOマスクパターン107を形成する。SiOマスクパターン107をエッチングマスクとして、コンタクト層105およびpクラッド層106の一部を除去してリッジを形成する。リッジの幅はトップ幅2μm,ボトム幅3μmとする(図2(b))。
さらに、SiOマスクパターン107を残したまま、電流狭窄層108の選択的成長を行う(図2(c))。
次に、SiOマスクパターン107を除去し、p側電極109およびn側電極110を蒸着してレーザ素子を形成する(図2(d))。
なお、本実施の形態では、Znをp型ドーパントとして用いたが、Mg,BeなどZnとは異なる原子を、それぞれのp型ドーパントとして用いた場合でも、同様な効果を得ることができる。
また、半導体レーザの構造は、本実施の形態に限られるものではなく、例えばp型クラッド層はエッチングストップ層を挟んで2層となっていてもよい。その場合、エッチングストップ層の上に形成された部分がリッジ形状に加工される。また、電流狭窄層が誘電体膜などであってもよい。
本発明に係る半導体レーザは、拡がり角のばらつきが抑えられた安定したレーザ特性を有し、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RW、DVD+R、DVD+RW、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、CD−ROM、DVD−Video、CD−DA、VCDなどの光ディスク装置のピックアップ用光源、およびその他の光情報処理、光通信、光計測の光源として有用である。
本発明の実施の形態である半導体レーザの構成を示す断面模式図 本発明の実施の形態である半導体レーザの製造工程を示す断面構造図
符号の説明
101 基板
102 第一n型クラッド層
103 第二n型クラッド層
104 活性層
105 p型クラッド層
106 コンタクト層
107 SiOマスクパターン
108 電流狭窄層
109 p側電極
110 n側電極

Claims (4)

  1. 基板上に、少なくとも第一導電型のクラッド層と活性層と第二導電型のクラッド層とを有し、前記第一導電型のクラッド層における少なくとも一部の領域に第一導電型のドーパントと第二導電型のドーパントとを含ませ、かつ前記一部の領域の厚さを0.1μm以上とし、かつ前記活性層中心から前記一部の領域までの最短距離を0.5μm以下とし、かつ前記基板の基板傾斜角度を0°〜15°としたことを特徴とする半導体レーザ。
  2. 前記第一導電型のクラッド層の少なくとも一部、および前記第二導電型のクラッド層の少なくとも一部が(AlGa1−xIn1−yP(0≦x≦1,0≦y≦1)からなることを特徴とする請求項1記載の半導体レーザ。
  3. 前記第一導電型と前記第二導電型がそれぞれn型とp型であり、前記第二導電型のドーパントとして前記第一導電型のクラッド層および第二導電型のクラッド層の双方にZnが含まれていることを特徴とする請求項1または2記載の半導体レーザ。
  4. 前記第一導電型のクラッド層における前記一部の領域に含まれる前記第二導電型のドーパントの濃度が、5×1017cm−3以上であることを特徴とする請求項1ないし3いずれか1項記載の半導体レーザ。
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