JP2010287738A - 半導体発光素子 - Google Patents
半導体発光素子 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010287738A JP2010287738A JP2009140477A JP2009140477A JP2010287738A JP 2010287738 A JP2010287738 A JP 2010287738A JP 2009140477 A JP2009140477 A JP 2009140477A JP 2009140477 A JP2009140477 A JP 2009140477A JP 2010287738 A JP2010287738 A JP 2010287738A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- opening
- insulating layer
- light emitting
- semiconductor light
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Semiconductor Lasers (AREA)
Abstract
【課題】消費電力の増大を抑えつつ、信頼性を高めることの可能な半導体発光素子を提供する。
【解決手段】基板10表面の絶縁層20の開口30A上に、下部クラッド層22と、活性層23と、上部クラッド層34と、コンタクト層28とが順に形成されている。下部クラッド層22の上面32Aの幅W2が絶縁層20の開口30Aの幅W1よりも大きくなっており、上部クラッド層34の上面34Aの幅W3が下部クラッド層22の上面32Aの幅W2よりも大きくなっている。上部クラッド層34が下部クラッド層22および活性層23を側面からも覆っている。
【選択図】図1
【解決手段】基板10表面の絶縁層20の開口30A上に、下部クラッド層22と、活性層23と、上部クラッド層34と、コンタクト層28とが順に形成されている。下部クラッド層22の上面32Aの幅W2が絶縁層20の開口30Aの幅W1よりも大きくなっており、上部クラッド層34の上面34Aの幅W3が下部クラッド層22の上面32Aの幅W2よりも大きくなっている。上部クラッド層34が下部クラッド層22および活性層23を側面からも覆っている。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば記録型DVD(Digital Versatile Disk)の光源として好適に利用可能な半導体発光素子に関する。
一般に、記録型DVDなどの高密度光ディスクへの書き込みには、AlGaInP系の半導体発光素子が用いられている。AlGaInP系の半導体発光素子では、例えば、特許文献1に記載されているように、絶縁マスクをストライプ状に配置することにより、電流狭窄を行うと共に、光を閉じ込めている。これにより、低消費電力化や、温度特性・信頼性の向上を可能とし、素子耐圧も高めることができる。
ところで、上記特許文献1の技術では、基板として(100)面GaAs基板、つまり、傾斜のない基板が用いられている。しかし、そのような基板を用いた場合には、AlGaInPやGaInPが自然超格子を形成するので、信頼性の高いレーザを作製することができないという問題があった。信頼性を高めるためには、傾斜基板を用いることが必要となるが、傾斜基板を用いた場合には、リッジ形状が左右対称とならない。リッジ形状の非対称性によって、キンクレベルが下がるので、キンクレベルの低下に起因する出力低下を補うために投入電力を大きくした場合には、消費電力が増大してしまうという問題があった。
また、上記特許文献1の技術では、リッジを形成する際の下地層として、活性層上に、クラッド層と保護層が設けられている。これらの層は、リッジを形成する際の下地層が活性層となっている場合には活性層に含まれるAlが酸化される虞があることから活性層を保護する意味合いを有している。しかし、これらの層を活性層と保護層との間に設けた場合には、リッジが活性層から遠ざかるので、絶縁層で狭窄された電流が再び広がり、レーザ発振に寄与しない無効電流が発生する。その結果、消費電力が増大してしまうという問題があった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、消費電力の増大を抑えつつ、信頼性を高めることの可能な半導体発光素子を提供することにある。
本発明の第1の半導体発光素子は、第1導電型のGaAs傾斜基板上に、第1導電型の下部クラッド層と、活性層と、絶縁層と、第2導電型の上部クラッド層とをGaAs傾斜基板側から順に備えたものである。絶縁層は、GaAs傾斜基板の傾斜方向と直交する方向に延在する開口を有している。上部クラッド層は、Alを含むP系III−V族化合物半導体を含み、かつ開口との対向領域と、絶縁層の上面のうち開口の端縁との対向領域とに形成されている。
本発明の第1の半導体発光素子では、活性層と上部クラッド層との間に、GaAs傾斜基板の傾斜方向と直交する方向に延在する開口を有する絶縁層が形成されている。このとき、上部クラッド層は、開口との対向領域と、絶縁層の上面のうち開口の端縁との対向領域とに形成されている。これにより、例えば、GaAs傾斜基板の影響により、上部クラッド層の上面が、開口の延在方向と直交する方向に傾斜している場合であっても、上部クラッド層の上面の傾斜に起因するキンクレベルの低下が抑制される。
本発明の第2の半導体発光素子は、第1導電型のGaAs傾斜基板上に、第1導電型の下部クラッド層と、活性層と、絶縁層と、第2導電型の上部クラッド層とをGaAs傾斜基板側から順に備えたものである。絶縁層は、GaAs傾斜基板の傾斜方向と直交する方向に延在する開口を有している。活性層は、III族元素としてAlを含まないP系III−V族化合物半導体を含み、かつ絶縁層に接している。
本発明の第2の半導体発光素子では、活性層と上部クラッド層との間に、GaAs傾斜基板の傾斜方向と直交する方向に延在する開口を有する絶縁層が形成されている。このとき、活性層は、III族元素としてAlを含まないP系III−V族化合物半導体を含み、かつ絶縁層に接している。これにより、例えば、製造過程において、活性層を下地として、上部クラッド層などを形成した場合であっても、活性層が酸化されることがない。
本発明の第1の半導体発光素子によれば、上部クラッド層の上面が開口の延在方向と直交する方向に傾斜している場合であっても、上部クラッド層の上面の傾斜に起因するキンクレベルの低下を抑制できるようにした。これにより、消費電力の増大を抑えつつ、信頼性を高めることができる。
本発明の第2の半導体発光素子によれば、製造過程において、活性層を下地として、上部クラッド層などを形成した場合であっても、活性層が酸化されないようにした。これにより、消費電力の増大を抑えつつ、信頼性を高めることができる。
以下、発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態
・絶縁層の開口脇にも上部クラッド層が設けられている例(図1)
2.変形例
・リッジ脇に多結晶領域が設けられている例(図4)
・ダミーリッジが設けられている例(図5)
3.第2の実施の形態
・絶縁層の直上に活性層が設けられている例(図6)
4.変形例
・リッジ脇に多結晶領域が設けられている例(図9)
・ダミーリッジが設けられている例(図10)
・絶縁層の開口脇に上部クラッド層が設けられていない例(図11)
1.第1の実施の形態
・絶縁層の開口脇にも上部クラッド層が設けられている例(図1)
2.変形例
・リッジ脇に多結晶領域が設けられている例(図4)
・ダミーリッジが設けられている例(図5)
3.第2の実施の形態
・絶縁層の直上に活性層が設けられている例(図6)
4.変形例
・リッジ脇に多結晶領域が設けられている例(図9)
・ダミーリッジが設けられている例(図10)
・絶縁層の開口脇に上部クラッド層が設けられていない例(図11)
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体レーザ1の断面構成の一例を表したものである。本実施の形態の半導体レーザ1は、例えば、記録型DVDなどの高密度光ディスク用の600nm帯(例えば650nm)の光を端面(図示せず)から射出可能な端面発光型の半導体レーザである。この半導体レーザ1は、例えば、基板10(GaAs傾斜基板)上に、半導体層20を備えたものであり、後述するように、半導体層20中の保護層25と、第2上部クラッド層26との間に、開口30Aを有する絶縁層30備えたものである。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体レーザ1の断面構成の一例を表したものである。本実施の形態の半導体レーザ1は、例えば、記録型DVDなどの高密度光ディスク用の600nm帯(例えば650nm)の光を端面(図示せず)から射出可能な端面発光型の半導体レーザである。この半導体レーザ1は、例えば、基板10(GaAs傾斜基板)上に、半導体層20を備えたものであり、後述するように、半導体層20中の保護層25と、第2上部クラッド層26との間に、開口30Aを有する絶縁層30備えたものである。
基板10は、n型GaAs基板である。ここで、n型不純物としては、例えばケイ素(Si)またはセレン(Se)などが挙げられる。GaAs基板において、結晶成長面である上面10Aが{100}面となっている。GaAs基板は、{100}面が上面10Aにおいて<111A>方向に所定の角度(例えば2度〜10度の範囲内の角度)だけ傾斜した傾斜基板となっている。
半導体層20は、4元系のIII−V族化合物半導体、例えば、AlGaInP系化合物半導体を含んでいる。ここで、4元系とは4種類の元素の混晶を意味しており、III−V族化合物半導体とは、III族元素およびV族元素を含む化合物半導体を意味している。AlGaInP系化合物半導体とは、Al、Ga、InおよびPの合計4種類の元素を含む化合物半導体を意味している。
半導体層20は、例えば、図1に示したように、GaAs基板の<111B>方向に延在する帯状のリッジ形状となっている。このリッジ形状は、後述するように、1度の結晶成長で形成されたものである。従って、半導体層20を形成するに際して、エッチング技術は使用されていない。
半導体層20は、例えば、図1に示したように、バッファ層21、下部クラッド層22、活性層23、第1上部クラッド層24、保護層25、第2上部クラッド層26、中間層27およびコンタクト層28を基板10側から順に含んでいる。なお、半導体層20は、上で例示した層以外の層を含んでいてもよい。半導体層20は、例えば、下部クラッド層22と活性層23との間や、活性層23と第1上部クラッド層24との間に、ガイド層などを含んでいてもよい。
バッファ層21は、下部クラッド層22などを結晶成長させる際の下地になるものであり、n型GaAsを含んで構成されている。下部クラッド層22は、バッファ層21上に形成されたものであり、例えば、n型AlGaInPを含んで構成されている。活性層23は、下部クラッド層22上に形成されたものであり、所望の発光波長(例えば600nm帯の波長)に対応した禁制帯幅を有している。活性層23は、例えば、アンドープGaInP、またはアンドープAlGaInPを含んで構成されている。活性層23は、例えば、互いに組成の異なるGaInPによりそれぞれ形成された井戸層とバリア層との多重量子井戸構造、または互いに組成の異なるAlGaInPによりそれぞれ形成された井戸層とバリア層との多重量子井戸構造となっている。
なお、本明細書において「アンドープ」とは、対象となる半導体層を製造する際に不純物の原料を供給していないことを意味するものである。従って、「アンドープ」は、対象となる半導体層に不純物が全く含まれていない場合や、他の半導体層などから拡散してきた不純物がわずかに含まれている場合も含む概念である。
第1上部クラッド層24は、活性層23上に形成されたものである。この第1上部クラッド層24は、後述の保護層25を活性層23から遠ざける目的で設けられたものであり、保護層25によって光が引き出されたり、吸収されたりしてしまうのを防止する役割を有している。第1上部クラッド層24は、Alを含むP系III−V族化合物半導体を含んで構成されており、例えば、p型AlGaInPを含んで構成されている。保護層25は、第1上部クラッド層24上に形成されたものである。この保護層25は、製造過程において、活性層23に含まれるAlが酸化されるのを防止するものであり、例えば、p型GaInPを含んで構成されている。
上述したように、保護層25と、第2上部クラッド層26との間に絶縁層30が設けられている。絶縁層30は、基板10の傾斜方向と直交する方向(GaAs基板の<111B>方向)に延在する帯状の開口30Aを有している。開口30Aの幅は、例えば、1μm〜4μmの範囲内となっている。また、絶縁層30の厚さは、例えば、5nm〜100nmの範囲内となっている。絶縁層30は、例えば、SiN、SiO2などの絶縁性材料によって構成されている。
第2上部クラッド層26は、保護層25および絶縁層30上に形成されたものである。第2上部クラッド層26は、絶縁層30の開口30Aとの対向領域と、絶縁層30の上面のうち開口30Aの端縁との対向領域とに形成されており、帯状の形状となっている。第2上部クラッド層26は、保護層25のうち開口30Aの底面に露出している部分と、絶縁層30の上面のうち開口30Aの端縁とに接して形成されている。第2上部クラッド層26のうち絶縁層30の上面に接している部分の幅(せり出し幅)は、少なくとも200nm以上となっており、好ましくは500nm程度となっている。第2上部クラッド層26は、Alを含むP系III−V族化合物半導体を含んで構成されており、例えば、p型AlGaInPを含んで構成されている。第2上部クラッド層26は、第1上部クラッド層24と同一の材料(または組成比)によって構成されていてもよいし、第1上部クラッド層24と異なる材料(または組成比)によって構成されていてもよい。
第2上部クラッド層26は、中間層27およびコンタクト層28と共に、リッジ部29を構成している。第2上部クラッド層26の幅、すなわち、リッジ部29の幅は、開口30Aの幅よりも広くなっている。これは第2上部クラッド層26がAlを含む材料からなり、製造過程において縦方向の結晶成長速度と横方向の結晶成長速度との差が全くないか、あったとしても僅かであるためである。
中間層27は、第2上部クラッド層26の上面に形成されたものであり、帯状の形状となっている。中間層27は、第2上部クラッド層26とコンタクト層28とにおけるバンド構造の不連続性に起因する電圧降下を低減するものであり、例えば、p型GaInPを含んで構成されている。中間層27の幅は、第2上部クラッド層26の幅とほぼ等しくなっており、第2上部クラッド層26の側面には形成されていない。これは中間層27がAlを含まない(もしくはほとんど含まない)材料からなり、製造過程において縦方向の結晶成長速度が横方向の結晶成長速度よりも極めて大きいためである。
コンタクト層28は、中間層27の上面、すなわち、リッジ部29の上部に形成されたものであり、帯状の形状となっている。コンタクト層28は、後述の上部電極31と第2上部クラッド層26とをオーミック接触させるためのものであり、例えば、p型GaAsを含んで構成されている。コンタクト層28の幅は、中間層27と同様、第2上部クラッド層26の幅とほぼ等しくなっており、第2上部クラッド層26の側面には形成されていない。これはコンタクト層28がAlを含まない(もしくはほとんど含まない)材料からなり、製造過程において縦方向の結晶成長速度が横方向の結晶成長速度よりも極めて大きいためである。
リッジ部29は、半導体層20の上部に形成されており、第2上部クラッド層26、中間層27およびコンタクト層28を含んでいる。リッジ部29の上面(コンタクト層28の上面)は、半導体層20が後述するようにGaAs傾斜基板上に結晶成長されたものであることから、開口30Aの延在方向と直交する方向に傾斜している。なお、リッジ部29の上面だけでなく、第2上部クラッド層26の上面や中間層27の上面についても、GaAs傾斜基板の影響により、開口30Aの延在方向と直交する方向に傾斜している。
半導体層20には、半導体層20を半導体層20の延在方向から挟み込む一対の端面(図示せず)が形成されており、これらの端面によって共振器が構成されている。一対の端面は、例えばへき開によって形成されたものであり、所定の間隙を介して互いに対向配置されている。さらに、一対の端面のうち光射出側の端面(前端面)には低反射膜(図示せず)が形成されており、一対の端面のうち光射出とは反対側の端面(後端面)には高反射膜(図示せず)が形成されている。
半導体層20の上面(コンタクト層28の上面)には上部電極31が設けられている。上部電極31は、半導体層20の延在方向に延在する帯状の形状となっており、コンタクト層28と電気的に接続されている。上部電極31は、例えば、例えば、チタン(Ti)、白金(Pt)および金(Au)をコンタクト層28側からこの順に積層して構成されている。基板10の裏面には、下部電極32が設けられている。下部電極32は、例えば、基板10の裏面のうち半導体層20との対向領域を含む領域に連続して(ベタに)形成されている。下部電極32は、例えば、金(Au)とゲルマニウム(Ge)との合金、ニッケル(Ni)および金(Au)とを基板10側からこの順に積層して構成されており、基板10と電気的に接続されている。
次に、本実施の形態の半導体レーザ1の製造方法の一例について説明する。
まず、基板10として、{100}面が上面10Aにおいて<111A>方向(図中のX軸方向)に所定の角度(例えば2度〜10度の範囲内の角度)だけ傾斜した傾斜基板を用意する。次に、例えば、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition ;有機金属化学気相成長)法を用いて、基板10上に、AlGaInP系の半導体層20をエピタキシャル成長させる。この際、AlGaInP系化合物半導体の原料としては、例えば、TMA(トリメチルアルミニウム)、TMG(トリメチルガリウム)、TMIn(トリメチルインジウム)、PH3(フォスフィン)を用いる。p型ドーパントとして、DMZn、Cp2MMgを用い、n型ドーパントとして、SiH4、H2Seを用いる。
具体的には、まず、基板10を所定の温度に加熱して、基板10の上面に、バッファ層21、下部クラッド層22、活性層23、第1上部クラッド層24および保護層25を順次、形成する(図2(A),(B))。
次に、保護層25上に、例えばCVD法により、SiN層を積層したのち、リソグラフィーにより、<111B>方向に延在する帯状の開口を有するレジストパターンを形成する(図示せず)。続いて、例えば、ウエットエッチング法を用いて、SiN層を選択的に除去する。その後、レジストパターンを除去する。これにより、例えば、図2(A),(B)に示したように、<111B>方向に延在する帯状の開口30Aを有する絶縁層30が保護層25の表面に形成される。
次に、保護層25および絶縁層30の上面に第2上部クラッド層26を形成する(図3)。このとき、第2上部クラッド層26を(Al0.7Ga0.3)0.5In0.5Pで構成した場合には、縦方向と横方向とで成長速度比がおおむね等しくなり、第2上部クラッド層26の幅が開口30Aの幅よりも広くなる。その結果、例えば、図3に示したように、第2上部クラッド層26が、保護層25のうち開口30Aの底面に露出している部分と、絶縁層30の上面のうち開口30Aの端縁とに接して形成されている。
このとき、成長圧力を3.3kPa、成長温度を680℃、供給するV族原料とIII族原料とのモル比を30に設定し、第2上部クラッド層26を(Al0.7Ga0.3)0.5In0.5Pで構成した場合には、第2上部クラッド層26のせり出し幅が、おおよそ500nmとなる。なお、第2上部クラッド層26のAl組成比を0.15未満にした場合には、第2上部クラッド層26が絶縁層30の上面にせり出すものの、絶縁層30の上面に接触しなくなる。従って、第2上部クラッド層26のAl組成比を少なくとも0.15以上とすることが必要である。
次に、第2上部クラッド層26の上面に中間層27およびコンタクト層28を順次、形成する(図3)。このとき、中間層27をp型GaInPで構成し、コンタクト層28をp型GaAsで構成した場合には、第2上部クラッド層26の側面({011}面)にはほとんど積層されず、第2上部クラッド層26の上面({100}面)にだけ、中間層27およびコンタクト層28が形成される。このようにして、半導体層20が形成される。
次に、図示しないが、半導体層20の上面以外の領域を覆うレジストパターンを形成した後に、例えば、真空蒸着により、全面に例えばTi/Pt/Au多層膜を積層する。この後、レジストパターンを、その上に堆積したTi/Pt/Au積層膜とともにリフトオフにより除去する。これにより、半導体層20の上面に上部電極31が形成される。この後、必要に応じて熱処理を行って、オーミック接触させる。続いて、基板10の裏面に、例えば、真空蒸着により、全面に例えばAuGe合金/Ni/Au多層膜(図示せず)を積層して、下部電極32を形成する。
次に、例えば、カッタでウェーハの端部に傷をつけ、圧力をかけて傷を開くように割ることによりへき開する。次に、蒸着あるいはスパッタリングを用いて、光射出側の端面(前端面)に5%程度の低反射コーティング(図示せず)を形成し、前端面とは反対側の端面(後端面)に95%程度の高反射コーティング(図示せず)を形成する。次に、半導体層20のストライプ方向にけがいてチップを割り出す。このようにして、本実施の形態の半導体レーザ1が製造される。
次に、本実施の形態の半導体レーザ1の作用および効果について説明する。
本実施の形態の半導体レーザ1では、上部電極31と下部電極32との間に所定の電圧が印加されると、絶縁層30の開口30Aで狭窄された電流が活性層23に注入され、電子−正孔再結合によって発光が生じる。この光は、一対の端面により反射され、所定の波長でレーザ発振を生じ、レーザビームとして前端面から外部に射出される。
ところで、本実施の形態では、保護層25および絶縁層30の直上の第2上部クラッド層26が、保護層25のうち開口30Aの底面に露出している部分と、絶縁層30の上面のうち開口30Aの端縁とに接して形成されている。そして、第2上部クラッド層26のうち絶縁層30の上面に接している部分の幅(せり出し幅)が、少なくとも200nm以上となっており、好ましくは500nm程度となっている。これにより、例えば、GaAs傾斜基板の影響により、第2上部クラッド層26の上面(リッジ部29の上面)が、開口30Aの延在方向と直交する方向に傾斜している場合であっても、第2上部クラッド層26の上面(リッジ部29の上面)の傾斜に起因するキンクレベルの低下を抑制することができる。これにより、消費電力の増大を抑えつつ、信頼性を高めることができる。
また、本実施の形態では、絶縁層30が活性層23に近接している。これにより、活性層23からの発光は開口30Aの直下付近に限られる。また、絶縁層30の屈折率は、絶縁層30がSiNからなる場合には約2.0であり、絶縁層30周辺の半導体層の屈折率(約3.0〜3.6)と比べて小さいので、絶縁層30は活性層23から発光する光を遠ざけるように作用する。これにより、絶縁層30によって、電流と光が活性層23のうち開口30Aの直下付近に閉じ込められるので、特性の良いレーザを実現することができる。また、電流と光が活性層23のうち開口30Aの直下付近に閉じ込められることにより、動作電流を低減することができる。その結果、低消費電力化や、温度特性・信頼性の向上が可能となる。
<第1の実施の形態の変形例>
上記実施の形態において、2回目の結晶成長(リッジ部29の形成)に際して、成長温度を700℃と高くした場合や、供給する原料のモル比を例えば100と高くした場合には、例えば、図4に示したように、リッジ部29の両脇に多結晶領域26Aが形成されることがある。このような場合であっても、多結晶領域26Aが絶縁層30の開口30Aの端部から少なくとも200nm以上離れていれば、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
上記実施の形態において、2回目の結晶成長(リッジ部29の形成)に際して、成長温度を700℃と高くした場合や、供給する原料のモル比を例えば100と高くした場合には、例えば、図4に示したように、リッジ部29の両脇に多結晶領域26Aが形成されることがある。このような場合であっても、多結晶領域26Aが絶縁層30の開口30Aの端部から少なくとも200nm以上離れていれば、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、例えば、図5に示したように、絶縁層30を、開口30Aを間にして互いに対向する一対の帯状絶縁層によって構成することも可能である。このようにした場合には、リッジ部29の両脇に、さらにリッジ部29が形成されることになる。しかし、その新たに形成されたリッジ部29の上面に絶縁層34などを形成し、上部電極31からの電流が流れないようにしておけば、電流通路を1カ所に絞ることが可能である。このとき、絶縁層34などで覆われたリッジ部29は、電気的・光学的に何も作用しないダミーリッジ部33となる。
<第2の実施の形態>
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る半導体レーザ2の断面構成の一例を表したものである。本実施の形態の半導体レーザ2は、上記実施の形態の半導体レーザ1と同様、例えば、記録型DVDなどの高密度光ディスク用の600nm帯(例えば650nm)の光を端面(図示せず)から射出可能な端面発光型の半導体レーザである。この半導体レーザ2は、上記実施の形態の半導体レーザ1において、活性層23、第1上部クラッド層24および保護膜25をなくし、その代わりに、下部ガイド層51、活性層52、上部ガイド層53を設けた点で、上記実施の形態の半導体レーザ1の構成と相違する。そこで、以下では、上記実施の形態との相違点について主に説明し、上記実施の形態と共通する構成についての説明を適宜、省略するものとする。
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る半導体レーザ2の断面構成の一例を表したものである。本実施の形態の半導体レーザ2は、上記実施の形態の半導体レーザ1と同様、例えば、記録型DVDなどの高密度光ディスク用の600nm帯(例えば650nm)の光を端面(図示せず)から射出可能な端面発光型の半導体レーザである。この半導体レーザ2は、上記実施の形態の半導体レーザ1において、活性層23、第1上部クラッド層24および保護膜25をなくし、その代わりに、下部ガイド層51、活性層52、上部ガイド層53を設けた点で、上記実施の形態の半導体レーザ1の構成と相違する。そこで、以下では、上記実施の形態との相違点について主に説明し、上記実施の形態と共通する構成についての説明を適宜、省略するものとする。
本実施の形態では、半導体層20は、例えば、図6に示したように、バッファ層21、下部クラッド層22、下部ガイド層51、活性層52、上部ガイド層53、第2上部クラッド層26、中間層27およびコンタクト層28を基板10側から順に含んでいる。なお、半導体層20は、上で例示した層以外の層を含んでいてもよい。
下部ガイド層51は、下部クラッド層22上に形成されたものであり、例えば、アンドープAlGaInPを含んで構成されている。活性層52は、下部ガイド層51上に形成されたものであり、所望の発光波長(例えば600nm帯の波長)に対応した禁制帯幅を有している。活性層52は、例えば、アンドープGaInPを含んで構成されている。活性層52は、例えば、互いに組成の異なるGaInPによりそれぞれ形成された井戸層とバリア層との多重量子井戸構造となっている。上部ガイド層53は、活性層52の上面に形成された絶縁層30の開口30A内に形成されたものであり、開口30A内において活性層52の上面と接している。上部ガイド層53は、例えば、アンドープAlGaInPを含んで構成されている。
本実施の形態では、第2上部クラッド層26は、上部ガイド層53および絶縁層30上に形成されている。第2上部クラッド層26は、絶縁層30の開口30A(上部ガイド層53)との対向領域と、絶縁層30の上面のうち開口30Aの端縁との対向領域とに形成されており、帯状の形状となっている。第2上部クラッド層26は、保護層25のうち開口30Aの底面に露出している部分と、絶縁層30の上面のうち開口30Aの端縁とに接して形成されている。第2上部クラッド層26のうち絶縁層30の上面に接している部分の幅(せり出し幅)は、少なくとも200nm以上となっており、好ましくは500nm程度となっている。第2上部クラッド層26は、Alを含むP系III−V族化合物半導体を含んで構成されており、例えば、p型AlGaInPを含んで構成されている。第2上部クラッド層26は、第1上部クラッド層24と同一の材料(または組成比)によって構成されていてもよいし、第1上部クラッド層24と異なる材料(または組成比)によって構成されていてもよい。
第2上部クラッド層26は、中間層27およびコンタクト層28と共に、リッジ部29を構成している。第2上部クラッド層26の幅、すなわち、リッジ部29の幅は、開口30Aの幅よりも広くなっている。これは第2上部クラッド層26がAlを含む材料からなり、製造過程において縦方向の結晶成長速度と横方向の結晶成長速度との差が全くないか、あったとしても僅かであるためである。
リッジ部29は、半導体層20の上部、具体的には半導体層20のうち絶縁層30の上面側に形成されており、第2上部クラッド層26、中間層27およびコンタクト層28を含んでいる。リッジ部29の上面(コンタクト層28の上面)は、半導体層20がGaAs傾斜基板上に結晶成長されたものであることから、開口30Aの延在方向と直交する方向に傾斜している。なお、リッジ部29の上面だけでなく、第2上部クラッド層26の上面や中間層27の上面についても、GaAs傾斜基板の影響により、開口30Aの延在方向と直交する方向に傾斜している。
次に、本実施の形態の半導体レーザ2の製造方法の一例について説明する。
まず、基板10を所定の温度に加熱して、基板10の上面に、バッファ層21、下部クラッド層22、下部ガイド層51および活性層52を順次、形成する(図7(A),(B))。次に、活性層52上に、例えばCVD法により、SiN層を積層したのち、リソグラフィーにより、<111B>方向に延在する帯状の開口を有するレジストパターンを形成する(図示せず)。続いて、例えば、ウエットエッチング法を用いて、SiN層を選択的に除去する。その後、レジストパターンを除去する。これにより、例えば、図7(A),(B)に示したように、<111B>方向に延在する帯状の開口30Aを有する絶縁層30が活性層52の表面に形成される。
次に、活性層52の上面のうち絶縁層30の開口30A内に上部ガイド層53を形成する(図8)。続いて、上部ガイド層53および絶縁層30上に第2上部クラッド層26を形成する(図8)。このとき、第2上部クラッド層26を(Al0.7Ga0.3)0.5In0.5Pで構成した場合には、縦方向と横方向とで成長速度比がおおむね等しくなり、第2上部クラッド層26の幅が開口30Aの幅よりも広くなる。その結果、例えば、図8に示したように、第2上部クラッド層26が、上部ガイド層53と、絶縁層30の上面のうち開口30Aの端縁とに接して形成されている。
このとき、成長圧力を3.3kPa、成長温度を680℃、供給するV族原料とIII族原料とのモル比を30に設定し、第2上部クラッド層26を(Al0.7Ga0.3)0.5In0.5Pで構成した場合には、第2上部クラッド層26のせり出し幅が、おおよそ500nmとなる。なお、第2上部クラッド層26のAl組成比を0.15未満にした場合には、第2上部クラッド層26が絶縁層30の上面にせり出すものの、絶縁層30の上面に接触しなくなる。従って、第2上部クラッド層26のAl組成比を少なくとも0.15以上とすることが必要である。
次に、第2上部クラッド層26の上面に中間層27およびコンタクト層28を順次、形成する(図8)。このとき、中間層27をp型GaInPで構成し、コンタクト層28をp型GaAsで構成した場合には、第2上部クラッド層26の側面({011}面)にはほとんど積層されず、第2上部クラッド層26の上面({100}面)にだけ、中間層27およびコンタクト層28が形成される。このようにして、半導体層20が形成される。
その後、上記実施の形態と同様にして、上部電極31、下部電極32を形成したのち、端面に反射膜を形成し、へき開、けがきを行って、チップを割り出す。このようにして、本実施の形態の半導体レーザ2が製造される。
次に、本実施の形態の半導体レーザ2の作用および効果について説明する。
本実施の形態の半導体レーザ2では、上部電極31と下部電極32との間に所定の電圧が印加されると、絶縁層30の開口30Aで狭窄された電流が活性層52に注入され、電子−正孔再結合によって発光が生じる。この光は、一対の端面により反射され、所定の波長でレーザ発振を生じ、レーザビームとして前端面から外部に射出される。
ところで、本実施の形態では、上部ガイド層53および絶縁層30の直上の第2上部クラッド層26が、上部ガイド層53と、絶縁層30の上面のうち開口30Aの端縁とに接して形成されている。そして、第2上部クラッド層26のうち絶縁層30の上面に接している部分の幅(せり出し幅)が、少なくとも200nm以上となっており、好ましくは500nm程度となっている。これにより、例えば、GaAs傾斜基板の影響により、第2上部クラッド層26の上面(リッジ部29の上面)が、開口30Aの延在方向と直交する方向に傾斜している場合であっても、第2上部クラッド層26の上面(リッジ部29の上面)の傾斜に起因するキンクレベルの低下を抑制することができる。これにより、消費電力の増大を抑えつつ、信頼性を高めることができる。
また、本実施の形態では、絶縁層30が上記実施の形態の場合よりも活性層52により近接している。これにより、活性層52からの発光は開口30Aの直下付近に限られる。また、絶縁層30の屈折率は、絶縁層30がSiNからなる場合には約2.0であり、絶縁層30周辺の半導体層の屈折率(約3.0〜3.6)と比べて小さいので、絶縁層30は活性層52から発光する光を遠ざけるように作用する。これにより、絶縁層30によって、電流と光が活性層23のうち開口30Aの直下付近に閉じ込められるので、特性の良いレーザを実現することができる。また、電流と光が活性層52のうち開口30Aの直下付近に閉じ込められることにより、動作電流を低減することができる。その結果、低消費電力化や、温度特性・信頼性の向上が可能となる。
<第2の実施の形態の変形例>
上記第2の実施の形態において、2回目の結晶成長(リッジ部29の形成)に際して、成長温度を700℃と高くした場合や、供給する原料のモル比を例えば100と高くした場合には、例えば、図9に示したように、リッジ部29の両脇に多結晶領域26Aが形成されることがある。このような場合であっても、多結晶領域26Aが絶縁層30の開口30Aの端部から少なくとも200nm以上離れていれば、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
上記第2の実施の形態において、2回目の結晶成長(リッジ部29の形成)に際して、成長温度を700℃と高くした場合や、供給する原料のモル比を例えば100と高くした場合には、例えば、図9に示したように、リッジ部29の両脇に多結晶領域26Aが形成されることがある。このような場合であっても、多結晶領域26Aが絶縁層30の開口30Aの端部から少なくとも200nm以上離れていれば、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、例えば、図10に示したように、絶縁層30を、開口30Aを間にして互いに対向する一対の帯状絶縁層によって構成することも可能である。このようにした場合には、リッジ部29の両脇に、さらにリッジ部29が形成されることになる。しかし、その新たに形成されたリッジ部29の上面に絶縁層34などを形成し、上部電極31からの電流が流れないようにしておけば、電流通路を1カ所に絞ることが可能である。このとき、絶縁層34などで覆われたリッジ部29は、電気的・光学的に何も作用しないダミーリッジ部33となる。
さらに、例えば、図11に示したように、帯状絶縁層を、帯状絶縁層同士で挟まれた開口30Aの幅と同一かまたはそれよりも狭い幅とすることも可能である。このようにした場合には、第2上部クラッド層26が絶縁層30の上面にせり出さなくなり、リッジ部29が開口30Aとの対向領域内に納まるようになる。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、種々変形可能である。
例えば、上記実施の形態では、1つの半導体レーザ1に1つの半導体層20が設けられている場合についての説明がなされていたが、本発明は、1つの半導体レーザ1に複数の半導体層20が設けられている場合にももちろん適用可能である。
また、上記実施の形態では、本発明を半導体レーザに適用した場合について説明していたが、発光ダイオードなどの他の半導体発光素子に対してももちろん適用可能である。
また、上記実施の形態では、基板10がn型となっていたが、p型となっていてもよい。その場合には、上記実施の形態において、n型と書いてある部分をp型と読み替え、p型と書いてある部分をn型と読み替えればよい。
1,2…半導体レーザ、10…基板、20…半導体層、21…バッファ層、22…下部クラッド層、23,52…活性層、24…第1上部クラッド層、25…保護層、26…第2上部クラッド層、26A…多結晶領域、27…中間層、28…コンタクト層、29…リッジ部、30,34…絶縁層、30A…開口、31…上部電極、32…下部電極、33…ダミーリッジ部、51…下部ガイド層、53…上部ガイド層。
Claims (12)
- 第1導電型のGaAs傾斜基板上に、第1導電型の下部クラッド層と、活性層と、前記GaAs傾斜基板の傾斜方向と直交する方向に延在する開口を有する絶縁層と、第2導電型の上部クラッド層とを前記GaAs傾斜基板側から順に備え、
前記上部クラッド層は、Alを含むP系III−V族化合物半導体を含み、かつ前記開口との対向領域と、前記絶縁層の上面のうち前記開口の端縁との対向領域とに形成されている
半導体発光素子。 - 前記上部クラッド層は、前記絶縁層の上面のうち前記開口の端縁に接して形成されている
請求項1に記載の半導体発光素子。 - 前記上部クラッド層のAl組成比は、0.15以上である
請求項2に記載の半導体発光素子。 - 前記上部クラッド層は、前記開口との対向領域を含む領域に、前記開口の延在方向と直交する方向に傾斜した上面を有する
請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の半導体発光素子。 - 前記絶縁層は、前記開口を間にして互いに対向する一対の帯状絶縁層からなる
請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の半導体発光素子。 - 第1導電型のGaAs傾斜基板上に、第1導電型の下部クラッド層と、活性層と、前記GaAs傾斜基板の傾斜方向と直交する方向に延在する開口を有する絶縁層と、第2導電型の上部クラッド層とを前記GaAs傾斜基板側から順に備え、
前記活性層は、III族元素としてAlを含まないP系III−V族化合物半導体を含み、かつ前記絶縁層に接している
半導体発光素子。 - 前記開口内にガイド層を備えた
請求項6に記載の半導体発光素子。 - 前記上部クラッド層は、前記絶縁層の上面のうち前記開口の端縁に接して形成されている
請求項6に記載の半導体発光素子。 - 前記上部クラッド層のAl組成比は、0.15以上である
請求項8に記載の半導体発光素子。 - 前記上部クラッド層は、前記開口との対向領域を含む領域に、前記開口の延在方向と直交する方向に傾斜した上面を有する
請求項6ないし請求項9のいずれか一項に記載の半導体発光素子。 - 前記絶縁層は、前記開口を間にして互いに対向する一対の帯状絶縁層からなる
請求項6ないし請求項9のいずれか一項に記載の半導体発光素子。 - 前記帯状絶縁層は、前記開口の幅と同一かまたはそれよりも狭い幅となっている
請求項11に記載の半導体発光素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009140477A JP2010287738A (ja) | 2009-06-11 | 2009-06-11 | 半導体発光素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009140477A JP2010287738A (ja) | 2009-06-11 | 2009-06-11 | 半導体発光素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010287738A true JP2010287738A (ja) | 2010-12-24 |
Family
ID=43543219
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009140477A Pending JP2010287738A (ja) | 2009-06-11 | 2009-06-11 | 半導体発光素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010287738A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015184773A1 (zh) * | 2014-06-03 | 2015-12-10 | 厦门市三安光电科技有限公司 | 发光二极管芯片及其制作方法 |
-
2009
- 2009-06-11 JP JP2009140477A patent/JP2010287738A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015184773A1 (zh) * | 2014-06-03 | 2015-12-10 | 厦门市三安光电科技有限公司 | 发光二极管芯片及其制作方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4169821B2 (ja) | 発光ダイオード | |
JP4617907B2 (ja) | 光集積型半導体発光素子 | |
WO2001095446A1 (fr) | Dispositif de laser a semi-conducteur et son procede de fabrication | |
KR20010005722A (ko) | 화합물 반도체 레이저 | |
JPWO2003085790A1 (ja) | 半導体レーザ素子 | |
JPWO2009078482A1 (ja) | 半導体発光素子 | |
JP2007266575A (ja) | 半導体レーザ素子及び半導体レーザ装置 | |
JP2010267871A (ja) | 半導体レーザおよびその製造方法 | |
JP2007095758A (ja) | 半導体レーザ | |
CN101471536B (zh) | 氮化物半导体激光器芯片及其制造方法 | |
JP2004327637A (ja) | 半導体レーザ素子 | |
JP2003031894A (ja) | 半導体レーザおよびその製造方法 | |
JP4959644B2 (ja) | 半導体レーザ素子、半導体ウェハおよび半導体レーザ素子の製造方法 | |
JP4244058B2 (ja) | 半導体発光素子の製造方法 | |
JP2010278136A (ja) | 半導体レーザ | |
JP2007194390A (ja) | 半導体発光装置の製造方法 | |
JP2001244560A (ja) | 半導体発光装置の製造方法及び半導体発光装置 | |
JP2010287738A (ja) | 半導体発光素子 | |
JP2012038931A (ja) | 半導体レーザ素子 | |
JP5079613B2 (ja) | 窒化物系半導体レーザ素子およびその製造方法 | |
US20240162686A1 (en) | Semiconductor laser | |
JP2006108225A (ja) | 半導体レーザ | |
JP5556922B2 (ja) | 半導体レーザの製造方法 | |
JP2010098001A (ja) | 半導体レーザ装置およびその製造方法 | |
JP2010153430A (ja) | 半導体レーザ、半導体レーザの製造方法、光ディスク装置および光ピックアップ |