JP2008270487A - 半導体ウエハおよび半導体チップの製造方法 - Google Patents

半導体ウエハおよび半導体チップの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008270487A
JP2008270487A JP2007110743A JP2007110743A JP2008270487A JP 2008270487 A JP2008270487 A JP 2008270487A JP 2007110743 A JP2007110743 A JP 2007110743A JP 2007110743 A JP2007110743 A JP 2007110743A JP 2008270487 A JP2008270487 A JP 2008270487A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wafer
semiconductor wafer
semiconductor
back surface
section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007110743A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5162948B2 (ja
Inventor
Kyosuke Miyagi
恭輔 宮城
Hirokazu Saito
広和 斎藤
Takeshi Nishiwaki
剛 西脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2007110743A priority Critical patent/JP5162948B2/ja
Publication of JP2008270487A publication Critical patent/JP2008270487A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5162948B2 publication Critical patent/JP5162948B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】 半導体ウエハに関し、ウエハの反り量を低減することができる半導体ウエハを提供する。
【解決手段】 半導体ウエハ10の一部分は、複数の四角形形状の区画に分割されている。複数の区画は半導体ウエハ内に格子状に配置されており、各々の区画内に共通の厚みを有する複数の半導体チップ12が形成されている。半導体ウエハ10の表面では、隣接する一方の区画の表面が他方の区画の表面よりも凹であり、半導体ウエハ10の裏面では、前記一方の区画の裏面が前記他方の区画の裏面よりも凸である。表面での凹凸の高さと裏面での凹凸の高さは等しい。半導体ウエハ10の反り量は各区画のウエハの厚みと凹凸面の高さの和の3乗に反比例するため、反り量の低減効果が大きい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、反りや割れの発生を抑制することができる半導体ウエハに関する。またその半導体ウエハを用いて、半導体チップを製造する方法に関する。
半導体装置の小型化、薄型化が進められている。例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などの縦型半導体装置では、低損失化のために、半導体ウエハを薄く削って半導体チップを薄型化する必要がある。
半導体ウエハを薄く加工すると半導体ウエハが反りやすくなり、半導体ウエハの製造時や搬送時に半導体ウエハが割れやすくなる。そのために、半導体ウエハを薄く加工しても半導体ウエハに生じる反り量を小さく抑制することができる半導体ウエハの開発が必要とされている。
図8に、従来の半導体ウエハ100の一部分の斜視図を示す。半導体ウエハ100には複数の半導体チップ12が形成されている。各々の半導体チップ12は、図8に示すように、規則的に配置されている。図9に、半導体ウエハ100を支点14で支えた状態で半導体ウエハ100を反らせたときの断面図を示す。ウエハの反り量C1(たわみ量)とウエハの厚みAとの間には、図9に示す(1)式が成立する。即ち、ウエハの反り量C1は、ウエハの厚みAの3乗に反比例する。例えば、8インチ(200mmφ)のシリコンウエハの厚みが300μmであるときの反り量が約0.8mmであれば、ウエハ厚みを200μmにまで薄板化すると、反り量は約2.6mmに増大する。反り量は、3倍以上にも増大する。大きく反ったウエハを加工することは難しい。ウエハを薄く加工しても反り量を小さく抑制することができる技術が必要とされている。
製造時に半導体ウエハが反ったり割れたりすることを抑制するため、縦型半導体装置の表面構造をウエハ表面に形成した後にウエハ表面に支持基板を接合し、この状態でウエハを薄く加工した後に縦型半導体装置の裏面構造をウエハ裏面に形成する方法が提案されている。この方法によると、支持基板で支持した状態でウエハを薄板化するために、ウエハを薄板化しても反りの発達を抑制することができる。この技術が特許文献1に開示されている。
特開2002−299196号公報
支持基板によってウエハを補強する場合、支持基板とウエハを接着する接着剤の耐熱性の制約があるために、ウエハを薄くした後に実施する熱処理温度が制約されてしまう。例えば、薄板後に熱処理して不純物の拡散層を形成することはできない。支持基板で補強した状態で熱処理しても、接着剤が接着能力を失ってしまうために、実際的には支持基板で補強しない状態で熱処理することになってしまうからである。
本発明では、接着剤を用いないで半導体ウエハの薄型化と反りの抑制を両立させることができる技術を提供する。本発明では、半導体ウエハの形状ないし構造を改良することによって、薄型化と反りの抑制を両立させる。本発明の半導体ウエハを利用すると、薄板化された半導体チップを歩留まりよく製造することが可能となる。
本発明の半導体ウエハは、半導体ウエハ内に複数個の半導体チップが形成されているとともにダイシング前の半導体ウエハに関する。ここでいう半導体チップはダイシング前のものをいい、ダイシングすれば通常でいう半導体チップとなるものをいう。本発明の半導体ウエハには共通の厚みを有する複数の半導体チップが形成されている。
本発明の半導体ウエハでは、1枚の半導体ウエハが複数の区画に分割されており、半導体ウエハの表面では、隣接する一方の区画の表面が他方の区画の表面よりも凹であり、半導体ウエハの裏面では、前記一方の区画の裏面が前記他方の区画の裏面よりも凸であり、表面での凹凸の高さと裏面での凹凸の高さが等しいことを特徴とする。
ウエハが上記の形状である場合、ウエハの反り量は、各区画のウエハの厚さに凹凸の高さを加えた値の3乗に反比例する。ウエハの反り量とウエハの厚みの関係を記述する式において、従来の半導体ウエハに比べて分母の値が増大するために、ウエハ反り量は減少する。各々の区画内では従来の半導体ウエハと同じ厚さを保ちつつ、ウエハの反り量を低減することができる。従来の半導体ウエハに比べ、各区画のウエハの厚さを薄くしたときのウエハの反り量の増加量が小さくなるため、ウエハの薄型化と反り量の抑制を両立することができる。
本発明の半導体ウエハでは、区画の各々が四角形形状であり、複数の区画が、半導体ウエハ内に格子状または千鳥格子状に配置されていることが好ましい。
複数の区画が格子状または千鳥格子状に配置されていると、その後のダイシング作業が容易化される。
前記区画の各々に複数個の半導体チップが形成されていてもよいが、前記区画の各々に1個の半導体チップが形成されていることが好ましい。即ち、各々が区画が最小の単位にまで分割されていることが好ましい。
区画が最小の単位にまで分割されていると、応力の蓄積範囲が細かく分割されるために大きな応力に発達しない。ウエハの薄型化と反り量の抑制を高いレベルで両立することができる。
本発明はさらに、半導体チップを製造する方法をも提供する。本発明の半導体チップの製造方法は、共通の厚みを有する複数の半導体チップを製造する方法であり、半導体ウエハの表面を複数の区画に分割し、隣接する一方の区画の表面をエッチングして隣接する他方の区画の表面よりも凹とする表面側エッチング工程と、他方の区画の裏面をエッチングして前記一方の区画の裏面よりも凹とする裏面側エッチング工程と、各々の区画内に、半導体チップを構成する半導体構造を製造する工程と、区画を分割している分割線に沿って半導体ウエハをダイシングする工程を備えている。上記の製造方法において、表面側エッチング工程で形成する表面での凹凸の高さと前記裏面側エッチング工程で形成する裏面での凹凸の高さを等しくする。
ウエハの表面および裏面に形成する凹凸面は、マスクを用いたフォトリソグラフィーとエッチングによって形成する。ウエハの表面では、隣接する区画毎に凹凸面を形成する。ウエハの裏面では、表面が凸の区画に対して凹面を形成し、表面が凹の区画に対して凸面を形成する。区画間の凹凸の高さは、ウエハの表面と裏面で同じである。
ウエハの表面に凹凸面を形成した後に、ウエハの表面の各々の区画内に表面側の半導体構造を製造する。表面側の半導体構造は、ウエハの裏面に凹凸面を形成する前に製造してもよいし、ウエハの裏面に凹凸面を形成した後に製造してもよい。ウエハの裏面に凹凸面を形成した後に、ウエハの裏面の各々の区画内に裏面側の半導体構造を製造する。表面側の半導体構造を製造する際に、表面側の電極まで製造することがある。表面側の半導体構造という場合、表面側の電極までを含んでいることがある。同様に、裏面側の半導体構造を製造する際に、裏面側の電極まで製造することがある。裏面側の半導体構造という場合、裏面側の電極までを含んでいることがある。
上記の方法で作製された半導体ウエハは、ウエハの表裏両面に形成されている凹凸によってウエハの反りや割れが抑制されている。凹凸の境界には大きな段差が存在するために、CVD(化学気相成長)やPVD(物理気相成長)といった成膜工程において十分な厚みの膜が形成されないが、凹凸の境界はダイシング領域であるため十分な厚みの膜を確保する必要がなく、問題は生じない。
半導体構造を形成した後、ウエハのダイシングを行い、半導体チップに切断する。この半導体ウエハを用いると、従来の技術ではウエハの反りが大きくなりすぎるために製造することが困難であったほど薄板化された半導体チップを、歩留まりよく製造することができる。
本発明の半導体ウエハおよび半導体チップの製造方法は、縦型半導体装置の製造に適している。縦型半導体装置では、半導体チップの厚みが性能に直結し、しばしば薄型化する必要があるからである。
本発明によると、各々の区画内の半導体ウエハの厚みを必要なだけ薄くしても、ウエハの全体を一様に薄くした場合に比して、ウエハの反り量を低減することができる。ウエハの薄型化と反り量の抑制を両立することができる。半導体チップを歩留まりよく製造することが可能となる。
下記に説明する実施例の好ましい特徴を列記する。
(第1特徴) 隣接する区画間の凹凸の高さを、所望する半導体チップの厚さの半分にする。
(第1実施例)
図1に、本発明の第1実施例である半導体ウエハ10の一部分の斜視図を示す。半導体ウエハ10は、複数の区画に分割されている。分割されている複数の区画の各々は長方形形状であり、複数の区画は半導体ウエハ10内に格子状に配置されている。区画の各々には1個の半導体チップ12が形成されている。ウエハの表面における凹凸の高さとウエハの裏面における凹凸の高さは等しい。半導体ウエハ10では、ウエハ上のいずれの点を通過するx方向の断面およびy方向の断面の形状も凹凸状となる。
図2に、半導体ウエハ10において、隣接する二つの区画間を拡大した断面図および半導体ウエハ10のウエハの反り量を求める式を示す。半導体ウエハ10の各区画のウエハの厚さはAμmであり、隣接する区画間の凹凸の高さはBμmである。ここでB<Aである。この場合、半導体ウエハ10の反り量C2とウエハの厚みの関係は(2)式で示される。半導体ウエハ10の反り量C2は、各区画のウエハの厚みと凹凸の高さを加えた値の3乗に反比例する。従って従来の半導体ウエハ100のウエハの反り量C1との比は、(3)式で示される。(3)式は分母>分子となり、従来の半導体ウエハに比べてウエハの反り量が低減する。従来の半導体ウエハ100と同じ厚さを保ちつつ、ウエハの反り量を低減することができる。
例えば各区画のウエハの厚さを200μm、凹凸の高さを100μmとすると、従来の半導体ウエハに比べて、ウエハの反り量を約1/3まで低減することができる。
この半導体ウエハから製造する半導体チップの種類は特に制約されないが、後で説明する第3実施例に示すように、縦型の半導体チップを製造する場合に特に有効である。
(第2実施例)
図3に、本発明の第2実施例である半導体ウエハ20の一部分の斜視図を示す。半導体ウエハ20は、分割されている複数の区画の各々が長方形形状をしている。複数の区画は半導体ウエハ20内に千鳥格子状に配置されている。各々の区画には1個の半導体チップ12が形成されている。
半導体ウエハ20において、a−a断面およびc−c断面における断面形状は凹凸状であるのに対し、b−b断面における断面形状は凹凸状にはならない。このように一部の断面では凹凸状となっていなくても、大部分の断面が凹凸状となっていれば、ウエハの厚さを変えることなくウエハの反り量を低減することができる。
第2実施例の半導体ウエハ20においても、第1実施例の半導体ウエハ10と同様に、ウエハの厚みとウエハの反り量の関係を示す式は各区間のウエハの厚みと凹凸の高さを加えた値の3乗に反比例する。従来の半導体ウエハに比べてウエハの反り量が低減される。
(第3実施例)
次に、本発明の半導体チップを製造する方法について説明する。本実施例では半導体ウエハ上に縦型半導体のチップを製造する。
図4に、半導体ウエハの表面形状を作製する過程を示す。まず図4の(1)に示すように、シリコンを主材料とするn型のウエハ基板16を用意する。ウエハ基板16の主材料には、SiCやGaNを用いてもよい。ウエハ基板16は十分厚いものを用意する(例:700μm)。次に、ウエハ基板16の表面にレジスト膜18を作製し(2)、マスクパターンを用いたフォトリソグラフィーによりウエハ基板16の表面においてパターニングが施されたレジストパターン19を形成する(3)。
次に、レジストパターン19が形成されているウエハ基板16の表面からエッチングを行った後、レジストパターン19の除去を行い、ウエハ基板16の表面に凹凸面を形成する(4)。凹凸面の高さは所望するチップ厚の半分程度が好ましい(例:100μm)。エッチングはRIEによるドライエッチング又はアルカリ系の溶液を用いたウエットエッチングの手法を用いる。
ウエハ表面に凹凸面を作製した後、半導体装置の表面構造を作製する。まず、凹凸面が形成されているウエハ表面からp型の不純物を注入し(5)、ウエハの表面にp型ボディ領域22を形成する。
図5に、縦型半導体装置の表面構造を形成する過程を示す。p型ボディ領域22が形成されている半導体ウエハ表面の各々の区画内に、n型の不純物を注入してn型エミッタ領域24を形成する。さらにn型エミッタ領域24の間にp型の不純物を注入してp型コンタクト領域26を形成する(1)。
次に、各々の区画内のn型エミッタ領域24内にエッチングによりトレンチ28を形成する。トレンチ28はトレンチの底部がn型領域に至るまで形成する(2)。
トレンチ28を形成した後に、トレンチ28の型に沿ってゲート絶縁膜32を形成する。ゲート絶縁膜32は熱酸化や結晶成長などの方法により形成することができる。次に、ゲート絶縁膜32が形成されているトレンチ内にゲート電極36を形成する。ゲート電極36を形成した後に、トレンチ28の上部に層間絶縁膜34を形成し、トレンチ28の上部の開口部を絶縁膜で覆う(3)。表面電極を除く縦型半導体装置の表面構造が完成する。
この工程は、表面が凸となっている区間と、凹となっている区間でわけておこなうことが好ましい。ウエハ表面の位置関係を揃えて加工することができるからである。
図6に、ウエハ裏面の凹凸形状および縦型半導体装置の裏面構造を形成する過程を示す。ウエハ基板16の表面には縦型半導体装置の表面構造が形成されているが、図6では図示を省略する。ウエハ基板16の表面に凹凸面を形成し、縦型半導体装置の表面構造を形成した後、ウエハ基板の裏面を機械研磨により薄板化処理する。ウエハの表面に形成されている凹面に対する厚さが、所望する最終的なチップの厚さ(例:200μm)に至るまで、薄板化処理を行う(2)。(2)中のAはチップの厚さ、Bはウエハの表面に形成されている凹凸面の高さを示す。次に、ウエハの裏面に凹凸面を形成する。裏面の凹凸面の形成は、ウエハの表面に凹凸面を形成したのと同様の手順(フォトリソグラフィー→エッチング→レジスト除去)により行う(3)。このとき、ウエハの表面に形成されている凸面に対して裏面に凹面を形成し、ウエハの表面に形成されている凹面に対して裏面に凸面を形成する(4)。裏面に凹凸面を形成した後に、ウエハの裏面からn型の不純物を注入し、n型バッファ層38を形成する。さらにp型の不純物を注入し、p型コレクタ領域42を形成する。ウエハの裏面にコレクタ電極46を形成し(5)、ウエハの表面にエミッタ電極を形成する。ウエハの各々の区画内に縦型半導体装置の構造が完成する。この場合も、裏面が凸となっている区画と裏面が凹となっている区画とをわけて処理することが好ましい。不純物注入装置と裏面の位置関係を揃えるのに有利だからである。
(第4実施例)
次に、本発明の半導体チップを製造する他の方法について説明する。本実施例では半導体ウエハ上に縦型半導体のチップを製造する。縦型半導体の表面構造を製造する方法は第3実施例の製造方法で示した手順と同様であるため、説明を省略する。
図7に、ウエハ裏面の凹凸形状および縦型半導体装置の裏面構造を形成する過程を示す。ウエハ基板16の表面には縦型半導体装置の表面構造が形成されているが、図7では図示を省略する。ウエハ基板16の表面に凹凸面を形成し、縦型半導体装置の表面構造を形成した後、ウエハ基板の裏面を機械研磨により薄板化処理する。ウエハの表面に形成されている凹面に対する厚さが、所望する最終的なチップの厚さ(例:200μm)に至るまで、薄板化処理を行う(2)。(2)中のAはチップの厚さ、Bはウエハの表面に形成されている凹凸面の高さを示す。次に、ウエハの裏面からステンシルマスク44(注入深さを選択的にコントロールできるマスク)を介してp型不純物を注入し(3)、ウエハの裏面にp型コレクタ領域42を形成する(4)。このとき、p型不純物の注入深さが、ウエハの表面に形成されている凸面に対して深く注入され、ウエハの表面に形成されている凹面に対して浅く注入されるようマスクを調整する。深く注入されたp型不純物と浅く注入されたp型不純物の深さの差は、所望するチップ厚の半分程度が好ましい(例:100μm)。
ウエハ裏面にp型コレクタ領域42を形成した後、フォトリソグラフィーによりレジストパターンを形成し、エッチングにより裏面に凹凸面を形成する(5)。このとき、p型コレクタ領域42が深く形成されている範囲に対して凹面を形成し、p型コレクタ領域42が浅く形成されている範囲に対して凸面を形成する。エッチングする深さは、裏面に形成する凹凸面の高さが、深く注入されたp型不純物と浅く注入されたp型不純物の深さの差と同じになるよう調整する。
p型コレクタ領域42のエッチング後、ウエハの裏面にコレクタ電極46を形成し(6)、ウエハの表面にエミッタ電極を形成する。本方法では、裏面製造工程において、p型不純物の注入をエッチングの前に行うため、裏面が凸となっている区画と裏面が凹となっている区画とをわけて処理する必要がない。製造工程を簡単にすることができる。
半導体装置が形成されている半導体ウエハに対してダイシング処理を行い、チップ化する。凹凸面の境界に沿ってダイシングを行うことにより、同じ厚みを有する複数の半導体チップを作製することができる。
本発明の半導体チップの製造方法を使用すると、製造過程で支持基板を用いて補強する必要がない。即ち、接着剤を用いないで半導体ウエハの薄型化と反りの抑制を両立させることができる。また、従来の製造方法ではウエハ製造後に支持基板が外されるため、薄型化されているウエハを半導体加工設備で処理しようとすると大きな反りが発生し、搬送時などに割れや破損が生じやすいという問題も生じるが、本発明の半導体チップの製造方法を使用することにより上記の問題をも解決することができる。
本発明の半導体ウエハでは、区画間の凹凸の高さが小さいと、ウエハの反り量と各区画内のウエハの厚さの関係を示す式において、分母の値の増加が小さくなるため、反り量を効果的に低減することができない。また、区画間の凹凸の高さが大きいと、区画間の接合部分の断面積が小さくなるため、区画間の接合が弱く割れやすいウエハとなってしまう。したがって、本発明の半導体ウエハは、区画間の凹凸の高さを、所望する半導体チップの厚さの半分にすることが好ましい。例えば、各区画の半導体ウエハの厚さを200μmとする場合には、隣接する区画間の凹凸の高さを100μmとする。半導体ウエハの薄型化と反り量の低減を、効率よく実現することができる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
第1実施例の半導体ウエハの一部分の斜視図を示す。 第1実施例の半導体ウエハの隣接する半導体チップ間の断面図を示す。(2)式は第1実施例の半導体ウエハの反り量を求める式を示す。(3)式は従来の半導体ウエハと第1実施例の半導体ウエハの反り量の比を求める式を示す。 第2実施例の半導体ウエハの一部分の斜視図を示す。 (1)〜(5)は第3実施例の半導体チップの製造方法における製造過程を示す。 (1)〜(3)は第3実施例の半導体チップの製造方法における製造過程を示す。 (1)〜(5)は第3実施例の半導体チップの製造方法における製造過程を示す。 (1)〜(6)は第4実施例の半導体チップの製造方法における製造過程を示す。 従来技術の半導体ウエハの一部分の斜視図を示す。 従来技術の半導体ウエハのウエハ断面図を示す。(1)式は従来技術の半導体ウエハの反り量を求める式を示す。
符号の説明
10、20、100:半導体ウエハ
12:半導体チップ
14:支点
16:ウエハ基板
18:レジスト膜
19:レジストパターン
22:p型ボディ領域
24:n型エミッタ領域
26:p型コンタクト領域
28:トレンチ
32:ゲート絶縁膜
34:層間絶縁膜
36:ゲート電極
38:n型バッファ領域
42:p型コレクタ領域
44:ステンシルマスク
46:コレクタ電極

Claims (4)

  1. 共通の厚みを有する複数の半導体チップが形成されている半導体ウエハであり、
    1枚の半導体ウエハが複数の区画に分割されており、
    半導体ウエハの表面では、隣接する一方の区画の表面が他方の区画の表面よりも凹であり、
    半導体ウエハの裏面では、前記一方の区画の裏面が前記他方の区画の裏面よりも凸であり、
    表面での凹凸の高さと裏面での凹凸の高さが等しいことを特徴とする半導体ウエハ。
  2. 前記区画の各々は四角形形状であり、
    前記複数の区画が、半導体ウエハ内に格子状または千鳥格子状に配置されていることを特徴とする請求項1の半導体ウエハ。
  3. 前記区画の各々に1個の半導体チップが形成されていることを特徴とする請求項1または2の半導体ウエハ。
  4. 共通の厚みを有する複数の半導体チップを製造する方法であり、
    半導体ウエハの表面を複数の区画に分割し、隣接する一方の区画の表面をエッチングして隣接する他方の区画の表面よりも凹とする表面側エッチング工程と、
    前記他方の区画の裏面をエッチングして前記一方の区画の裏面よりも凹とする裏面側エッチング工程と、
    前記各々の区画内に、半導体チップを構成する半導体構造を製造する工程と、
    前記区画を分割している分割線に沿って半導体ウエハをダイシングする工程と、
    を備えており、
    前記表面側エッチング工程で形成する表面での凹凸の高さと前記裏面側エッチング工程で形成する裏面での凹凸の高さを等しくすることを特徴とする半導体ウエハの製造方法。
JP2007110743A 2007-04-19 2007-04-19 半導体ウエハおよび半導体チップの製造方法 Expired - Fee Related JP5162948B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007110743A JP5162948B2 (ja) 2007-04-19 2007-04-19 半導体ウエハおよび半導体チップの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007110743A JP5162948B2 (ja) 2007-04-19 2007-04-19 半導体ウエハおよび半導体チップの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008270487A true JP2008270487A (ja) 2008-11-06
JP5162948B2 JP5162948B2 (ja) 2013-03-13

Family

ID=40049608

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007110743A Expired - Fee Related JP5162948B2 (ja) 2007-04-19 2007-04-19 半導体ウエハおよび半導体チップの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5162948B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024005172A1 (ja) * 2022-06-29 2024-01-04 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 半導体装置及び電子機器

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004281551A (ja) * 2003-03-13 2004-10-07 Toshiba Corp 半導体基板及びその製造方法、半導体装置及びその製造方法、半導体パッケージ

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004281551A (ja) * 2003-03-13 2004-10-07 Toshiba Corp 半導体基板及びその製造方法、半導体装置及びその製造方法、半導体パッケージ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024005172A1 (ja) * 2022-06-29 2024-01-04 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 半導体装置及び電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP5162948B2 (ja) 2013-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4292964B2 (ja) 縦型半導体装置
KR100968328B1 (ko) 실리콘-게르마늄 에피택셜 성장에서의 수율 향상
JP5740820B2 (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP2006024914A5 (ja)
JP2010003960A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPWO2012098759A1 (ja) 炭化珪素半導体装置の製造方法
JPWO2011099047A1 (ja) 半導体装置およびその製造方法
WO2018139556A1 (ja) 半導体装置
US9437695B2 (en) Semiconductor device and method of manufacturing the same
JP5162948B2 (ja) 半導体ウエハおよび半導体チップの製造方法
JP6138619B2 (ja) 半導体装置の製造方法および半導体装置
JP6125568B2 (ja) 半導体用の最適化層
CN109103106B (zh) 横向扩散金属氧化物半导体的制备方法
CN101740459A (zh) 浅沟槽隔离结构及其制造方法
JP2013239600A (ja) 半導体装置の製造方法および半導体製造装置
JP2010171259A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2009064825A (ja) 半導体装置とその製造方法
TWI723062B (zh) 半導體元件結構及其製作方法
JP5621271B2 (ja) 逆阻止形絶縁ゲート型バイポーラトランジスタの製造方法
JP2008053610A (ja) 絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ
JP2013207279A (ja) 半導体装置の製造方法
JP7151620B2 (ja) 半導体装置の製造方法
TWI759131B (zh) 反向傳導絕緣閘雙極電晶體的製造方法
TW202307952A (zh) 製造用於在其上構建iii-v族元件的基板晶圓的方法以及用於在其上構建iii-v族元件的基板晶圓
JP2005259775A (ja) 半導体装置及び半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120918

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120920

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121030

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121203

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151228

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151228

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees