JP2008266953A - 外囲体 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、金属板によって成形された建築用板同士を立馳締にて連結すると共に、該立馳締部の防水性を向上させると共に、極めて簡単な構造としたこと。
【解決手段】主板1の幅方向の両側に立上り側部2,2が形成され、一方の立上り側部2に被重合折曲片31が形成され,該被重合折曲片31の端部から上面側に折返し片32が形成され,他方側の前記立上り側部2に重合折曲片41が形成され,該重合折曲片41の端部から折曲可能な折曲端縁42が形成されてなる建築用板材Aと、シール材5と、吊子Bとからなること。前記建築用板材Aの被重合折曲片31と折返し片32との間に前記吊子Bの舌片8が挿入されると共に、前記折返し片32と、これに隣接する建築用板材Aの重合折曲片41に亘って前記シール材5が接触されて馳締接合されること。
【選択図】図1

Description

本発明は、金属板によって成形された建築用板同士を立馳締にて連結すると共に、該立馳締部の防水性を向上させると共に、極めて簡単な構造とすることができる外囲体に関する。
金属製の屋根,壁等の外囲体には、建築用板(屋根板,壁板等)同士を連結する構造として立馳タイプのものが一般的に広く存在している。また、母屋,胴縁等の構造材からなる下地部への固定法として吊子型、直止め型等が存在する。その中でアーチ形状や、ドーム型の形状等曲面を形成するものについては吊子型(馳締めタイプ、キャップタイプ)が一般的である。特に前記立馳締による建築用板同士の連結構造として下記特許文献1及び2等が存在する。いずれの特許文献も吊子を介して隣接する屋根板(材)を馳締連結しているが、この馳締連結部から雨水が毛細管現象等によって浸入するおそれが十分にある。
そこで、積雪地域でのすが漏れ現象や、強風時の雨水の浸入に対し、水密性能を確保するために馳締連結部の内部に弾力性のあるスポンジ状の発泡材(定形シール材)を装着し、水の浸入を防ぐ方法が取られることがある。この様な定形シール材はシール材としての性能を発揮させるために、シール材を5分の1程度の厚みまで圧縮して、馳内の空隙をふさぎ水の浸入を防止する。この定形シール材を十分な押しつぶし力を確保できない部位に装着すると、シール材の反発力で馳締連結部が開いてしまい、十分な水密性が確保できない。このため、シール材は馳締連結部に対して十分、内部に装着される必要がある。
特開平8−120846号 特開平11−350672号
上述したように、建築用板の連結部のタイプには、種々の馳締め,嵌合等の種類が存在しているが、高度な水密性を得るために、隣接する屋根板同士の連結箇所にシール材が装着されることが多い。ところが、このようなシール材が隣接する屋根板材同士の馳締部に介在されたとしても、屋根板を支持する吊子部材が配置されている部分では、その吊子の舌片が馳締連結部に巻き込まれた状態となっており、舌片の肉厚によって、その前記シール材と屋根板材との馳締箇所との間に僅かな隙間が生じてしまうものである。このような隙間を、通常ピンホールと呼ばれることがある。このピンホールから雨水が浸入することになる。本発明の目的(技術的課題)は、建築用板同士の馳締連結箇所におけるシール材を極めて有効に使用し、より一層の水密性を向上させることにある。
そこで、発明者は、上記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、主板の幅方向の両側に立上り側部が形成され、一方の立上り側部の上端から内方側に被重合折曲片が形成され,該被重合折曲片の端部から上面側に折返し片が形成され,他方側の前記立上り側部の上端から重合折曲片が形成され,該重合折曲片の端部から折曲可能な折曲端縁が形成されてなる建築用板材と、長尺形成されたシール材と、立上り部上端に前記舌片が形成された通し吊子とからなり、前記建築用板材の被重合折曲片と折返し片との間に前記吊子の舌片が挿入されると共に、前記折返し片と、これに隣接する建築用板材の重合折曲片に亘って前記シール材が接触されて馳締接合されてなる外囲体としたことにより、上記課題を解決した。
請求項2の発明を、前述の構成において、前記吊子は長手方向に長尺な通し吊子とし、前記シール材は前記折返し片と舌片と、これに隣接する建築用板材の重合折曲片に亘って接触して馳締接合されてなる外囲体としたことにより、上記課題を解決した。請求項3の発明を、前述の構成において、前記馳締接合部では前記折返し片は、前記重合折曲片側に弾性的に押圧状態としてなる外囲体としたことにより、上記課題を解決した。請求項4の発明を、前述の構成において、前記シール材は、前記建築用板材の重合折曲片の下面に貼着されてなる外囲体としたことにより、上記課題を解決した。請求項5の発明を、前述の構成において、前記馳締接合箇所は立ち馳部とし、該馳締接合箇所にはキャップ材が嵌合固着されてなる外囲体としたことにより、上記課題を解決した。
請求項1の発明によって、幅方向に隣接する建築用板材同士の馳締接合部において、前記建築用板材の被重合折曲片と折返し片との間に形成されるポケット状の部位(空隙状の被挿入部)に吊子の舌片が挿入され、さらにシール材が、前記折返し片と、これに隣接する建築用板材の重合折曲片とに亘って接触する構造としたものである。よって、前記シール材は、吊子の舌片とは直接接触することなく、前記折返し片と、これに隣接する建築用板材の重合折曲片との間に水密状態を構成することができる。そして、このような構成としたことにより、前記シール材と、前記吊子の舌片端縁箇所との間に生じるピンホールは、本発明において存在しないものであり、本発明では、極めて良好なる防水性を有することができる。
請求項2の発明によって、前記被重合折曲片と折返し片によって形成されたポケット状の部位(空隙状の被挿入部)に長手方向に長尺とした吊子(通し吊子)の長手方向に長尺な舌片が挿入し、且つ前記シール材は、前記折返し片,長尺舌片及び重合折曲片に亘って、接触する。さらに、前記シール材と、通し吊子の舌片とは、共に長手方向に連続する形状として形成(長尺形成)されたものであり、これによって、前記シール材と前記吊子の舌片とは長手方向に沿っていずれの箇所にもピンホールが形成されないものである。よって、幅方向に隣接する建築用板材同士の馳締接合部は、長尺な通し吊子が装着されることにより極めて強固な外囲体を構成すると共に極めて優れた防水性を有するものである。
請求項3の発明によれば、前記馳締接合部では前記折返し片は、前記重合折曲片側に弾性的に押圧状態としたことにより、前記折返し片がスプリングバック現象によって、常時シール材及び重合折曲片を押圧した状態となり、より一層良好な水密性とすることができる。請求項4の発明によれば、前記シール材は、前記建築用板材の重合折曲片の下面に貼着されてなることにより、外囲体の施工効率が向上する。請求項5の発明によれば、前記馳締接合箇所は立ち馳部とし、該馳締接合箇所にはキャップ材が嵌合固着されてなることにより、馳締接合箇所を立ち馳締部とし、この立ち馳締部はキャップ材を介して強固に保護することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、外囲体を構成する建築用板材Aについて説明する。該建築用板材Aは、ロール成形機等により成形されるものであり、屋根板材又は壁板材等として使用され、屋根,壁等の種々の建築構造物とした外囲体を施工することができる。建築用板材Aは、長手方向において長尺であり、メッキ鋼板,カラー鋼板,ステンレス等の鋼材、或いはアルミ材,チタン材等の非鉄系金属等が使用される。その建築用板材Aは、ロール成形機により成形が可能な程度の板厚であり、板厚は、約0.3mm乃至約1.5mm程度であり、さらに好ましくは約0.4mm乃至約0.6mm程度である。
建築用板材Aは、図1(A)乃至(C),図2及び図4に示すように、フラットタイプの外囲体を構成するもので、平坦状の主板1の幅方向に立上り側部2,2が形成され、その一方側の立上り側部2に被重合部3が形成されている。具体的には、図4(B)の右側に示すように、前記立上り側部2の上端から前記建築用板材Aの内方側で且つ略水平状に被重合折曲片31が形成され、該被重合折曲片31の内端側で且つ該被重合折曲片31の上方に折返し片32が形成されている〔図4(D)参照〕。
前記建築用板材Aの内方側とは、前記立上り側部2から見て主板1が存在する(又は形成されている)側のことをいう。前記被重合折曲片31は平坦状の面であり、前述したように略水平状に形成されているが、内方側に向かって、水平面に対して僅かな角度で下向き傾斜するように形成されることが好ましい。また、前記被重合部3の被重合折曲片31と折返し片32との間は幅の狭い略ポケット状の隙間となっており、この隙間は被挿入部33と称する。
さらに、前記折返し片32は、前記被重合折曲片31に対して略平行ではなく、その外端(前記被重合折曲片31と連続している側とは反対側の端部)に向かって僅かに開くようにして、前記被重合折曲片31に対して傾斜状態で形成されている〔図4(D)参照〕。そして、前記折返し片32は、弾性を有して、前記被重合折曲片31に対してその開き状態を維持する性質が与えられ、その開きの間隔が狭められるような外力がかかると、スプリングバック現象が生じて、前記折返し片32は前記被重合折曲片31に対して開く方向に復元しようとする。この折返し片32のスプリングバック現象は、後述する幅方向に隣接する建築用板材A,A同士の水密的な接合状態に大きく寄与することができるものである。
また、他方側の立上り側部2の上端には重合部4が形成されている。該重合部4は外方に向かって略水平状に形成されたものであり、具体的には、図4(B)の左側に示すように、重合折曲片41が形成され、該重合折曲片41の外端から略垂下状に折曲端縁42が形成されている〔図4(C)参照〕。前記建築用板材Aの外方側とは、前記立上り側部2から見て主板1が存在しない側のことをいう。前記重合折曲片41は、略平坦状の面であり、略水平状に形成されたものであるが、さらにその外方に向かって、水平面に対して僅かな角度で下向き傾斜形成されていることが好ましい。その傾斜角度は前記被重合折曲片31の傾斜角度と略同等であることが好適である。このような構成にすることによって、前記被重合折曲片31と折返し片32との馳締箇所の外端が前記立上り側部2に対して常時下方に位置するように傾斜することとなり、雨水は浸入しにくい構造にすることができる〔図1(C)参照〕。前記折曲端縁42は、前述したように、前記重合折曲片41に対して略垂下状に形成されたものであるが、実際には、後述する吊子部材と共に前記折曲端縁42は、前記重合折曲片41の下面側に折り返し状態に折り曲げて使用されるものである。
前記建築用板材Aにおいて、前記被重合部3が形成されている一方側の立上り側部2には、高さ方向略中央に外向段差部21が形成され、該外向段差部21を介して前記立上り側部2の上方が建築用板材Aの外方に突出するように形成された凸状側面部22が形成されている。さらに、前記重合部4が形成されている他方側の立上り側部2には、高さ方向略中央に内向段差部23が形成され、該内向段差部23を介して前記立上り側部2の上方が建築用板材Aの内方に凹むように形成された凹状側面部24が形成されている。そして、幅方向に隣接する建築用板材A,A同士を連結するときには、前記凸状側面部22と凹状側面部24とが高さ方向で一致すると共に、前記凸状側面部22と凹状側面部24とが後述する吊子部材を介在させて間接的に接合し、位置ずれしない強固なる接合ができるものである。
前記重合折曲片41の下面側で且つ建築用板材Aの長手方向に沿ってシール材5が連続して貼着されている〔図4(A)参照〕。該シール材5には種々のものが使用される。具体的には、帯形状の防水テープである。この防水テープは、弾性を有するものが好ましい。その他に軟質又はゼリー状のもので、塗布後に弾性を有して硬化するような種類の材質のものでもかまわない。ここで、前記建築用板材Aの長手方向とは、該建築用板材Aの幅方向に直交する方向のことである。
該シール材5は、図1(C),(D)に示すように、幅方向に隣接する建築用板材A,A同士が接合された状態で、前記重合部4の重合折曲片41と、前記被重合部3の折返し片32との間に挟持される。これによって、被重合部3は、ポケット状とした被挿入部33の開口部と、被重合部3の外部とが完全に水密的に遮断された構造となる。この状態において、前記シール材5は、吊子Bの舌片8とは、接触しないで水密軸部状態を確保でき、よってシール材5と、舌片8の端縁箇所に生じるピンホールも存在しないために、確実な防水性を得ることができる。
また、吊子Bを通し吊子とし、長手方向に長尺形成された舌片8の場合には、該舌片8と前記シール材5の一部が接触する構造とすることもできる〔図3(A),(B)参照〕。すなわち、長尺形成された舌片8によれば、長尺形成されたシール材5と長手方向に沿って接触状態を連続させることができ、ピンホールが長手方向に亘っていずれの位置においても形成されることがない。また、シール材5が舌片8と接触することにより、前記シール材5は広範囲に亘ってその水密領域を確保することができることとなり、より良好なる防水性が得られるものである。
次に建築用板材Aの主板1には、両立上り側部2,2との折曲箇所が傾斜側面部11,11が形成されており、その傾斜角度は略45度である。該傾斜側面部11は、前記立上り側部2に対して僅かな領域に形成されたものである。また、前記主板1の幅方向両側で幅方向端部寄りの箇所には断面円弧状に形成された主板膨出条12,12が形成された実施形態が存在する〔図7(C)参照〕。該主板膨出条12は、建築用板材Aの幅方向における熱伸縮を吸収したり、補強リブとしての役目をなす。さらに、前記主板1は幅方向に沿って断面さざなみ(小波)形状となるように扁平状のジグザグ形状とするさざなみ面部13が形成される実施形態も存在する〔図7(A),(B)参照〕。また、図示しないが、前記主板1は、長手方向に沿って断面さざなみ(小波)形状となるように扁平状とするさざなみ面部13が形成される実施形態も存在する。該さざなみ面部13も建築用板材Aの幅方向における熱伸縮を吸収したり、前記主板1を補強する役目をなしている。
吊子Bは、図5に示すように、固定基部6、立上り部7及び舌片8とから構成されている。この吊子Bは、通常の長手方向が短いタイプのもの〔図5(A)参照〕と、長手方向に長尺形成されたもの〔図5(B)参照〕との何れもが使用可能である。特に長尺形成されたタイプの吊子Bは、前記建築用板材Aの長手方向の寸法と略同一であるが、該建築用板材Aの長手方向の寸法よりも長く形成されたものであってもよい。そして、前記固定基部6は平坦状に形成されている。また該固定基部6は、幅方向においてその外端寄りの位置(立上り部7が形成されている側と反対側の位置)には、上方に膨らむ断面半円形状の膨出条61が吊子Bの長手方向に沿って形成されている。前記立上り部7の高さ方向の略中央位置には段差部71が形成されており、前記立上り部7は段差部71より上方位置ではその肉厚幅方向の一方側に偏りながら垂直状に形成されている〔図5(C)参照〕。
前記舌片8は、前記立上り部7に対して略水平状且つ平坦状となるように、該立上り部7の上端から折曲形成されたものである。さらに前記舌片8は、その外端側に向かって下がるように下向き傾斜状に形成されている〔図5(C)参照〕。その傾斜角度は、前記建築用板材Aの被重合折曲片31及び重合折曲片41と略同等の角度であることが好ましい。そして、前記被重合折曲片31,重合折曲片41及び舌片8は、共に略垂直状となるように、折り曲げ形成されて連結されることもある。
さらに、キャップ材9は、図1(A),図3(A)に示すように、前記被重合折曲片31,重合折曲片41及び舌片8が共に略垂直状となるように折り曲げ形成されて連結される構造(立馳部)としたときに、その接合(立馳部)箇所に被せるものである。前記キャップ材9も、前記建築用板材A及び吊子Bと共に長手方向に長尺に形成されたものである。そして、上部91の幅方向両側からそれぞれ挟持部92,92が形成されており、上部91及び両挟持部92,92が長手方向に長尺形成されたものである。両挟持部92,92は、その下方側に向かうに従い互いに近接するように弾性が付加されており、幅方向に隣接する建築用板材A,Aを強固に挟持することができるようになっている。
そして、両挟持部92,92の高さ方向の略中央位置には互いに対向するように内方側に向かって突起条93,93がキャップ材9の長手方向に沿って連続するように屈曲形成されている。さらに両挟持部92,92の下端には折返し端縁94,94が折返し形成されており、幅方向に隣接する建築用板材A,Aの接合箇所に嵌め込み易いようになっている。
次に、建築用板材Aと吊子Bによって施工される外囲体について説明する。まず構造材100に、前記建築用板材Aが配置される。該建築用板材Aの被重合部3の被重合折曲片31と折返し片32との間に形成される被挿入部33に前記吊子Bの舌片8が挿入されつつ、吊子Bの固定基部6が構造材100上に溶接又はビス,ボルトの固着具による固着手段により固着される〔図8(A),(B)参照〕。さらに前記建築用板材Aに幅方向に隣接する次の建築用板材Aが構造材100上に載置され、このとき次の建築用板材Aの重合部4の重合折曲片41が設置済みの前記建築用板材Aの被重合部3と前記吊子Bの舌片8上に配置重合される〔図8(C)参照〕。
そして、前記重合折曲片41の下面側に貼着されたシール材5が前記被重合部3の折返し片32と、前記吊子Bの舌片8に亘って接触させて密着状態にする。さらに、前記重合部4の折曲端縁42が前記被重合部3の被重合折曲片31下面側に折曲されて、前記重合部4、舌片8及び被重合折曲片31が略層状をなして固定される〔図9参照〕。また、前記キャップ材9が使用される場合には、前記重合折曲片41,舌片8及び被重合折曲片31がさらに略垂直状となるように折曲されて、幅方向に隣接する建築用板材A,Aの接合(馳締)箇所を立馳部とする。そして、その立馳部とした接合箇所を、両挟持部92,92にて挟持しつつ、キャップ材9を立ち馳締部に被せて固定する。
幅方向に隣接する建築用板材A,Aの接合において、接合の通常の仕上り構造は、前記重合折曲片41,舌片8及び被重合折曲片31が略垂直状となるように折曲されて、幅方向に隣接する建築用板材A,Aの接合(馳締)箇所を立馳部とした状態である〔図1(B),図3(B),図10(B)参照〕。また、前記キャップ材9は、付加的な部品であり、外囲体の外観を良好にする等の目的により、前記キャップ材9が必要に応じて(すなわち、オプションの仕上げ構造として)立馳部に被せられることがある〔図1(A),図2,図3(A)参照〕。さらに、幅方向に隣接する建築用板材A,Aの接合(馳締)箇所を立馳部に形成しないで、その手前の工程段階における前記重合部4の折曲端縁42及び前記被重合部3の被重合折曲片31が垂直状に折曲されず、略水平状のままにした状態を接合の仕上げとすることもある〔図1(C)及び(D),図10(A)参照〕。
本発明の外囲体は、建築用板材Aの被重合部3に被重合折曲片31と、折返し片32との間に、前記吊子Bの舌片8が挿入するためのポケット状とした被挿入部33が形成されている。そして、該被挿入部33に、吊子Bの舌片8が挿入され、この折返し片32と舌片8の両方に亘ってシール材5を接触させることによって、幅方向に隣接する次の建築用板材Aの重合部4が被せられることにより、その建築用板材A,A同士の接合部には水密性が確保される。
特に、前記建築用板材Aの被重合部3では、被重合折曲片31と折返し片32とでポケット状の被挿入部33が形成され、このポケット状の被挿入部33の入口箇所にて前記シール材5が舌片8と重合折曲片41とに接触するので毛細管現象による雨水は前記シール材5によって完全に遮断されてしまう。さらに前記吊子Bは、長手方向に長尺であり、少なくとも前記建築用板材Aと同一長さにしていることで、前記吊子Bの舌片8とシール材5との間にピンホールが形成される箇所が存在しないので、より一層確実なる水密性が得られて、極めて良好なる防水性が確保される。
また、前記シール材5の装着は、前記建築用板材Aの重合部4の重合折曲片41の下面側にあらかじめ貼着しておくものであるが、それ以外に、外囲体の施工時に後から建築用板材Aの重合折曲片41の下面側に貼着するものであってもかまわない。さらに、建築用板材Aの被重合部3における折返し片32による被挿入部33に、前記吊子Bの舌片8が挿入されてから、前記折返し片32と前記舌片8に亘ってシール材5が貼着されても構わない。さらにシール材5がゼリー状態の場合には外囲体の施工時に、前記重合折曲片41の下面側、或いは前記折返し片32と前記舌片8側に装着されることもある。
さらに、前記折返し片32は、弾性を有して、前記被重合折曲片31に対してその開き状態が広くなるように維持している性質を備えている。この性質によって、幅方向に隣接する建築用板材A,Aの被重合部3と重合部4とで馳締接合が形成されたときに、前記折返し片32の上にシール材5が前記重合部4の重合折曲片41に押し付けられる状態になると、前記折返し片32には、自らの弾性による復元性(スプリングバック現象)が働き、前記シール材5及び重合折曲片41に向かって押圧力f,f,…かけることになる。これによって、シール材5は、前記折返し片32と重合折曲片41との間に圧縮されるようにして、両者に接触し、その馳締接合部にはより一層,水密性が確保され、強力な防水性を得ることができる。このような効果は、通常の馳締部〔図10(A)参照〕及び立馳部〔図10(B)参照〕の両方に存在する。
(A)は本発明の外囲体におけるキャップ材を装着した状態の馳締箇所を示す拡大断面図、(B)は馳締部を立馳部とした拡大断面図、(C)は立馳部を形成する前段階の状態の馳締部の拡大断面図、(D)は(C)の要部拡大断面図である。 外囲体の略示斜視図である。 (A)は立馳部にキャップ材を被せた実施形態の拡大断面図、(B)は(A)におけるキャップ材を外した状態の立馳部の要部拡大断面図である。 (A)は建築用板材の斜視図、(B)は建築用板材の断面略示図、(C)は(B)の(ア)部拡大図、(D)は(B)の(イ)部拡大図である。 (A)は長手方向が短いタイプの吊子の略示斜視図、(B)は長手方向に長尺形成された吊子の略示斜視図、(C)は吊子の拡大断面図である。 (A)はキャップ材の斜視図、(B)はキャップ材の断面図である。 (A)は主板をさざなみ(小波)形状とした建築用板材の略示断面図、(B)は(A)の(ウ)部拡大図、(C)は主板に断面円弧状の主板膨出条が形成された建築用板材の略示断面図である。 (A)乃至(C)は馳締部の工程図である。 最終手前段階の工程図である。 (A)は通常の馳部において折返し片がシール材を重合折曲片に押圧する状態の作用図、(B)は立馳部において折返し片がシール材を重合折曲片に押圧する状態の作用図である。
符号の説明
A…建築用板材、1…主板、2…立上り側部、31…被重合折曲片、32…折返し片、
41…重合折曲片、42…折曲端縁、5…シール材、B…通し吊子、7…立上り部、
8…舌片、9…キャップ材。

Claims (5)

  1. 主板の幅方向の両側に立上り側部が形成され、一方の立上り側部の上端から内方側に被重合折曲片が形成され,該被重合折曲片の端部から上面側に折返し片が形成され,他方側の前記立上り側部の上端から重合折曲片が形成され,該重合折曲片の端部から折曲可能な折曲端縁が形成されてなる建築用板材と、長尺形成されたシール材と、立上り部上端に前記舌片が形成された吊子とからなり、前記建築用板材の被重合折曲片と折返し片との間に前記吊子の舌片が挿入されると共に、前記折返し片と、これに隣接する建築用板材の重合折曲片に亘って前記シール材が接触されて馳締接合されてなることを特徴とする外囲体。
  2. 請求項1において、前記吊子は長手方向に長尺な通し吊子とし、前記シール材は前記折返し片と舌片と、これに隣接する建築用板材の重合折曲片に亘って接触して馳締接合されてなることを特徴とする外囲体。
  3. 請求項1又は2において、前記馳締接合部では前記折返し片は、前記重合折曲片側に弾性的に押圧状態としてなることを特徴とする外囲体。
  4. 請求項1,2又は3のいずれか1項の記載において、前記シール材は、前記建築用板材の重合折曲片の下面に貼着されてなることを特徴とする外囲体。
  5. 請求項1,2,3又は4のいずれか1項の記載において、前記馳締接合箇所は立ち馳部とし、該馳締接合箇所にはキャップ材が嵌合固着されてなることを特徴とする外囲体。
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