JP3688460B2 - 屋根構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、縦葺の薄板製の長尺屋根板を並設した吊子継合手段により連設する屋根構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来の縦葺の長尺金属板体を採用した屋根構造は平板の長尺屋根板を並設し、所定間隔を置いて吊子を内設し、長尺連結板を被嵌して両耳部を巻締して連結する瓦棒式が多用されている。
【0003】
本発明は、迅速且つ堅固に施工でき、しかも、体裁良好な新しい屋根構造を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0005】
上縁に継ぎ合わせ係合部1を内側へ折り曲げ形成した継ぎ合わせ側壁2を左右に設けた縦葺の長尺屋根板Aを屋根勾配方向に吊子間隔Sを介存して並設し、この隣同志の長尺屋根板Aの継ぎ合わせ側壁2間に屋根材d上に固定する長尺吊子板Cを介存せしめ、この長尺吊子板Cの左右上縁に設けた折り曲げ係合部3を長尺屋根板Aの左右に位置する継ぎ合わせ係合部1に係合させ、長尺吊子板Cの上方開口部を閉塞する長尺キャップEを長尺吊子板C上に配設し、この長尺キャップEの左右の垂下部4の途中に前記長尺吊子板Cの折り曲げ係合部3に被嵌圧着係合する係合部4’を設けるとともに、垂下部4の端部に雨よけ部5を設けて屋根材d上に雨漏れしない状態に縦膨出条Fを形成したことを特徴とする屋根構造に係るものである。
【0006】
また、前記長尺キャップEの係合部4’を垂下部4の途中を内側に折り曲げて適度な弾性を保持せしめて構成し、長尺吊子板Cの折り曲げ係合部3の端部を折り曲げて折曲部3’を設け、この長尺キャップEの係合部4’を長尺吊子板Cの折り曲げ係合部3に設けた折曲部3’に被嵌圧着係合し得るように構成したことを特徴とする請求項1記載の屋根構造に係るものである。
【0007】
また、前記長尺キャップEの垂下部4に設けた雨よけ部5の下端部を内側に折り曲げて構成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の屋根構造に係るものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
好適と考える本発明の実施の形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてその作用効果を示して簡単に説明する。
【0009】
本発明は、例えば長尺屋根板Aを吊子間隙Sを介して並設し、この長尺屋根板Aの左右に位置する継ぎ合わせ係合部1に長尺吊子板Cの左右上縁に設けた折り返し係合部3を係合させる。
【0010】
この長尺吊子板Cの上方開口部を閉塞する長尺キャップEを長尺吊子板C上に配設し、長尺吊子板Cの折り返し係合部3に長尺キャップEの垂下部4の途中に設けた係合部4’を被嵌圧着係合すると、長尺屋根板Aを縦膨出条Fを介した状態で並設固定できる。
【0011】
この際、長尺キャップEの垂下部4の端部には雨よけ部5を設けている為、雨水は雨よけ部5を伝って流下することになり確実に長尺屋根板A間から屋根材d上に雨漏れしない状態とすることができる。
【0012】
従って、本発明は、長尺屋根板Aの継合作業が迅速且つ堅固に施工でき、しかも、体裁良好な屋根構造を提供することができる。具体的には、例えば従来のように隣同志の長尺屋根板Aの継ぎ合わせ側壁2間に配された吊子にこの吊子の上方開口部を閉塞する長尺連結板の両耳部を巻締め或いは接着して固定するタイプのものであったり、或いは、継ぎ合わせ側壁2間に配された吊子の一端に長尺連結板の一側連設部を引っ掛け、その後、吊子の他端に長尺連結板の他側連設部を引っ掛けるようにして固定するタイプのものであった場合には、傾斜する屋根上での作業故に長尺屋根板Aの継合作業を迅速且つ堅固に体裁良く施工するためには熟練の技を要してしまうが、本発明によれば、単に並設される隣同志の長尺屋根板Aの継ぎ合わせ側壁2間に配された長尺吊子板C上に長尺キャップEを被嵌圧着係合せしめるだけで長尺屋根板Aを簡易に並設固定し得ることになるから、施工時に行われる作業が非常に簡易作業故に仮に熟練者でなくても長尺屋根板Aの継合作業が極めて迅速且つ堅固に施工でき、しかも、体裁良く縦膨出条Fを施工することができ、そして、更に、長尺キャップEの垂下部4の端部に設けた雨よけ部5を形成したから、例えば雨水が長尺吊子板Cと長尺キャップEとの間に侵入することはなく、この雨よけ部5を伝って流下することになるため確実に長尺屋根板A間から屋根材d上に雨漏れするのを防止した状態で縦膨出条Fを施工することができることとなる。
【0013】
また、請求項2記載の発明のように構成した場合には、縦膨出条Fの形成が例えば単に長尺キャップEの左右に設けた引っ掛け部を長尺吊子板Cの左右上に設けた折曲部に引っ掛け係止して両者を係着するという構造のものではなく、長尺キャップEの左右の垂下部4に折り曲げて適度な弾性を保持せしめて構成した係合部4’を、その弾性に抗して長尺吊子板Cの左右上に設けた折曲部3’に被嵌するだけで圧着係合することになるから、即ち、並設される隣同志の長尺屋根板Aの継ぎ合わせ側壁2間に配された長尺吊子板C上に長尺キャップEを被せてワンタッチで押さえるだけで隣同志の長尺屋根板Aを雨漏れしない状態で簡易に固定し得ることになるから、長尺屋根板Aの継合作業が極めて簡易構造でありながら迅速且つ堅固に体裁良く施工できることとなる。
【0014】
また、請求項3記載の発明のように構成した場合には、例えば長尺キャップEの端部となる雨よけ部5が単にその下端縁を長尺キャップEの下方に突き出した状態で配されている場合、長尺キャップEの持ち運びの際や長尺吊子板Cへの連結作業時に持ちにくくなるのは勿論、その下端縁が刃のようになり極めて危険であり、しかも、施工後においても雨よけ部5の加工面(切断面)が露出することになり非常に体裁も悪くなるなどの問題点があるが、本発明によれば、雨よけ部5の下端部を内側に折り曲げて構成することにより、長尺キャップEの持ち運びの際や長尺吊子板Cへの連結作業時に持ち易く、しかも、前記のような危険もなく、そして、更に施工後においては加工面が露出することもなく体裁も良くなることとなる。
【0015】
【実施例】
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0016】
符号dは本実施例に係る屋根構造の施工面となる屋根材である。
【0017】
本実施例に係る屋根構造は、図1,2に図示したように上縁に継ぎ合わせ係合部1を内側へ折り曲げ形成した継ぎ合わせ側壁2を左右に設けた縦葺の長尺屋根板Aを屋根勾配方向に吊子間隔Sを介存して屋根材d上に並設し、この隣同志の長尺屋根板Aの継ぎ合わせ側壁2間に屋根材d上に固定する長尺吊子板Cを介存せしめ、この長尺吊子板Cの左右上縁に設けた折り曲げ係合部3を長尺屋根板Aの左右に位置する継ぎ合わせ係合部1に係合させ、長尺吊子板Cの上方開口部を閉塞する長尺キャップEを長尺吊子板C上に配設し、この長尺キャップEの左右に設けた垂下部4の途中に前記長尺吊子板Cの折り曲げ係合部3に被嵌圧着係合する係合部4’を設けるとともに、この垂下部4の下端部に雨よけ部5を設けて屋根材d上に雨漏れしない状態に縦膨出条Fを形成したものである。
【0018】
また、図3,4は、長尺屋根板Aを、上縁に継ぎ合わせ係合部1を形成した継ぎ合わせ側壁2を左右に設けた金属製の屋根板aを設け、この屋根板aの棟側縁部に表側に折り返した上方縁継合部6を、軒側縁部に上方縁継合部6に係合せしめる裏側に折り返した下方縁継合部7を設け、この複数枚の屋根板aを前記上方縁継合部6に下方縁継合部7を係合して構成した場合であり、この長尺屋根板Aを屋根材d上に並設して本実施例に係る屋根構造を施した場合を図示している。また、本実施例は、前記長尺キャップEの係合部4’を垂下部4の途中を内側に折り曲げて適度な弾性を保持せしめて構成し、長尺吊子板Cの折り曲げ係合部3の端部を折り曲げて折曲部3’を設け、この長尺キャップEの係合部4’を長尺吊子板Cの折り曲げ係合部3に設けた折曲部3’に被嵌圧着係合し得るように構成している。
【0019】
また、本実施例は、前記長尺キャップEの垂下部4に設けた雨よけ部5の下端部を内側に折り曲げて構成している。
【0020】
また、本実施例を構成する長尺屋根板A,長尺吊子板C,長尺キャップEは、夫々金属製の板材を適宜折曲形成して成るものである。
【0021】
図5は本発明の第一実施例,図6は第二実施例,図7は第三実施例を図示したものであり、以下に説明する。
【0022】
第一実施例について
第一実施例は、図5に示すように長尺キャップEの頂部8形状を長尺吊子板Cに嵌入するように凹ませた凹形状に形成している。従って、長尺キャップEは、その頂部8を長尺吊子板Cに嵌入するように構成することで、長尺吊子板Cに対する長尺キャップEの一体化が強まることとなる。
【0023】
また、長尺キャップEの雨よけ部5は一旦外方に傾斜形成し、下端部を内側に折り曲げて構成している。従って、長尺キャップEに係る垂下部4への雨水は、決して長尺キャップEと長尺吊子板Cとの間に侵入することなく雨よけ部5を伝って流下することとなる。
【0024】
符号10は、長尺吊子板Cを屋根材dに止着するための止着具である。
【0025】
第二実施例について
第二実施例は、図6に示すように長尺キャップEの頂部9形状を左右に上向きに膨出形状に形成している。従って、長尺キャップEは、その頂部9形状により、雨水の流下がスムーズであり、しかも、体裁も良好となる。
【0026】
また、長尺キャップEの雨よけ部5は夫々下方に垂下形成し、長尺吊子板Cに長尺キャップEを固定した際、雨よけ部5の下部が長尺屋根板Aの継ぎ合わせ側壁2に当接するように構成している。従って、長尺キャップEに係る垂下部4への雨水は、決して長尺キャップEと長尺吊子板Cとの間に侵入することなく雨よけ部5を伝って流下することとなる。
【0027】
尚、第二実施例に係る長尺吊子板Cは前記第一実施例と同構造のものである。
【0028】
第三実施例について
第三実施例は、図7に示すように長尺キャップEは前記第一実施例の長尺キャップEと同一構造のものを採用している。
【0029】
また、長尺吊子板Cは、上下2つもので構成している。この長尺吊子板Cは、両者をビス11により一体に止着してなるもので、上部長尺吊子板C1の左右上縁に長尺キャップEの垂下部4の途中に設けた係合部4’に被嵌係合される折曲部3’を形成している。
【0030】
また、長尺吊子板Cに係る下部長尺吊子板C2は、既存の長尺瓦棒12に被せた状態で屋根材dに止着具10で止着することになる。従って、長尺吊子板Cは屋根材dに堅固に止着固定されることとなる。
【0031】
以上、三実施例とも以下の同様な作用効果を呈することとなる。
【0032】
長尺屋根板Aの施工に際しては、例えば長尺屋根板Aを吊子間隙Sを介して並設し、この長尺屋根板Aの左右に位置する継ぎ合わせ係合部1に長尺吊子板Cの左右上縁に設けた折り返し係合部3を係合させる。
【0033】
続いて、この長尺吊子板Cの上方開口部を閉塞する長尺キャップEを長尺吊子板C上に配設し、長尺吊子板Cの折り返し係合部3に長尺キャップEの垂下部4の途中に設けた係合部4’を弾性に抗して被嵌状態でパチンとワンタッチ止着方式で圧着係合すると、長尺屋根板Aを縦膨出条Fを介した状態で並設固定できる。
【0034】
この際、長尺キャップEの垂下部4の端部には雨よけ部5を設けている為、雨水は雨よけ部5を伝って流下することになり確実に長尺屋根板A間から屋根材d上に雨漏れしない状態とすることができる。
【0035】
従って、長尺屋根板Aの継合作業が迅速且つ堅固に施工でき、しかも、体裁良好な屋根構造を提供することができる。具体的には、例えば従来のように隣同志の長尺屋根板Aの継ぎ合わせ側壁2間に配された吊子にこの吊子の上方開口部を閉塞する長尺連結板の両耳部を巻締め或いは接着して固定するタイプのものであったり、或いは、継ぎ合わせ側壁2間に配された吊子の一端に長尺連結板の一側連設部を引っ掛け、その後、吊子の他端に長尺連結板の他側連設部を引っ掛けるようにして固定するタイプのものであった場合には、傾斜する屋根上での作業故に長尺屋根板Aの継合作業を迅速且つ堅固に体裁良く施工するためには熟練の技を要してしまうが、本実施例によれば、単に並設される隣同志の長尺屋根板Aの継ぎ合わせ側壁2間に配された長尺吊子板C上に長尺キャップEを被嵌圧着係合せしめるだけで長尺屋根板Aを簡易に並設固定し得ることになるから、施工時に行われる作業が非常に簡易作業故に仮に熟練者でなくても長尺屋根板Aの継合作業が極めて迅速且つ堅固に施工でき、しかも、体裁良く縦膨出条Fを施工することができ、そして、更に、長尺キャップEの垂下部4の端部に設けた雨よけ部5を形成したから、例えば雨水は長尺吊子板Cと長尺キャップEとの間に侵入することはなく、この雨よけ部5を伝って流下することになるため確実に長尺屋根板A間から屋根材d上に雨漏れするのを防止した状態で縦膨出条Fを施工することができることとなる。
【0036】
また、本実施例は、縦膨出条Fの形成が例えば単に長尺キャップEの左右に設けた引っ掛け部を長尺吊子板Cの左右上に設けた折曲部に引っ掛け係止して両者を係着するという構造のものではなく、長尺キャップEの左右の垂下部4に折り曲げて適度な弾性を保持せしめて構成した係合部4’を、その弾性に抗して長尺吊子板Cの左右上に設けた折曲部3’に被嵌するだけで圧着係合することになるから、即ち、並設される隣同志の長尺屋根板Aの継ぎ合わせ側壁2間に配された長尺吊子板C上に長尺キャップEを被せてワンタッチで押さえるだけで隣同志の長尺屋根板Aを雨漏れしない状態で簡易に固定し得ることになるから、長尺屋根板Aの継合作業が極めて簡易構造でありながら迅速且つ堅固に体裁良く施工できることとなる。
【0037】
また、本実施例は、例えば長尺キャップEの端部となる雨よけ部5が単にその下端縁を長尺キャップEの下方に突き出した状態で配されている場合、長尺キャップEの持ち運びの際や長尺吊子板Cへの連結作業時に持ちにくくなるのは勿論、その下端縁が刃のようになり極めて危険であり、しかも、施工後においても雨よけ部5の加工面(切断面)が露出することになり非常に体裁も悪くなるなどの問題点があるが、雨よけ部5の下端部を内側に折り曲げて構成することにより、長尺キャップEの持ち運びの際や長尺吊子板Cへの連結作業時に持ち易く、しかも、前記のような危険もなく、そして、更に施工後においては加工面が露出することもなく体裁も良くなることとなる。
【0038】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成したから、並設される隣同志の長尺屋根板の継ぎ合わせ側壁間に配された長尺吊子板上に長尺キャップを被嵌圧着係合させるだけで簡易に雨漏れしない状態で並設固定することができるから、仮に熟練者でなくても長尺屋根板の継合作業が迅速且つ堅固に施工でき、しかも、体裁良く施工することができ、そして、更に、長尺キャップの垂下部に雨よけ部を形成したから、雨水はこの長尺キャップの雨よけ部を伝って流下することになるため確実に長尺屋根板間から屋根材上に雨漏れしない状態に縦膨出条を施工することができるなど非常に実用性に秀れ画期的な屋根構造となる。
【0039】
また、請求項2記載の発明においては、前記請求項1記載の発明の作用効果に加え、並設される隣同志の長尺屋根板Aの継ぎ合わせ側壁2間に配された長尺吊子板C上に長尺キャップEを被せてワンタッチで押さえるだけで隣同志の長尺屋根板Aを雨漏れしない状態で簡易に固定し得ることになるから、長尺屋根板Aの継合作業が極めて簡易構造でありながら迅速且つ堅固に体裁良く施工できることとなるなど非常に実用性に秀れ画期的な屋根構造となる。
【0040】
また、請求項3記載の発明においては、前記請求項1,2記載の発明の作用効果に加え、例えば長尺キャップEの端部となる雨よけ部5が単にその下端縁を長尺キャップEの下方に突き出した状態で配されている場合、長尺キャップEの持ち運びの際や長尺吊子板Cへの連結作業時に持ちにくくなるのは勿論、その下端縁が刃のようになり極めて危険であり、しかも、施工後においても雨よけ部5の加工面(切断面)が露出することになり非常に体裁も悪くなるなどの問題点があるが、本発明は雨よけ部5の下端部を内側に折り曲げて構成することにより、長尺キャップEの持ち運びの際や長尺吊子板Cへの連結作業時に持ち易く、しかも、前記のような危険もなく、そして、更に施工後においては加工面が露出することもなく体裁も良くなることとなるなど非常に実用性に秀れ画期的な屋根構造となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の一部の斜視図である。
【図2】本実施例の要部の分解斜視図である。
【図3】本実施例の一部の斜視図である。
【図4】本実施例の要部の分解斜視図である。
【図5】第一実施例に係る要部の断面図である。
【図6】第二実施例に係る要部の断面図である。
【図7】第三実施例に係る要部の断面図である。
【符号の説明】
A 長尺屋根板
C 長尺吊子板
d 屋根材
E 長尺キャップ
F 縦膨出条
S 吊子間隔
1 継ぎ合わせ係合部
2 継ぎ合わせ側壁
3 折り曲げ係合部
3’ 折曲部
4 垂下部
4’ 係合部
Claims (3)
- 上縁に継ぎ合わせ係合部を内側へ折り曲げ形成した継ぎ合わせ側壁を左右に設けた縦葺の長尺屋根板を屋根勾配方向に吊子間隔を介存して並設し、この隣同志の長尺屋根板の継ぎ合わせ側壁間に屋根材上に固定する長尺吊子板を介存せしめ、この長尺吊子板の左右上縁に設けた折り曲げ係合部を長尺屋根板の左右に位置する継ぎ合わせ係合部に係合させ、長尺吊子板の上方開口部を閉塞する長尺キャップを長尺吊子板上に配設し、この長尺キャップの左右の垂下部の途中に前記長尺吊子板の折り曲げ係合部に被嵌圧着係合する係合部を設けるとともに、垂下部の端部に雨よけ部を設けて屋根材上に雨漏れしない状態に縦膨出条を形成したことを特徴とする屋根構造。
- 前記長尺キャップの係合部を垂下部の途中を内側に折り曲げて適度な弾性を保持せしめて構成し、長尺吊子板の折り曲げ係合部の端部を折り曲げて折曲部を設け、この長尺キャップの係合部を長尺吊子板の折り曲げ係合部に設けた折曲部に被嵌圧着係合し得るように構成したことを特徴とする請求項1記載の屋根構造。
- 前記長尺キャップの垂下部に設けた雨よけ部の下端部を内側に折り曲げて構成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の屋根構造。
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