JP2008264933A - 金属片切断装置および金属片切断システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】金属片切断装置1は、水平梁11a、11aおよび接続梁11bからなるベース枠11と一対の支持柱12、12と、からなる支持フレーム10と、固定手段30と、移動手段40と、当接手段70と、移送手段20と、を主に有して構成されている。
また、金属片切断システム200は、金属片切断装置1と冷却集塵装置110と、を有して構成されている。
【選択図】図1
Description
また、ガス切断装置と切削装置の両方が必要となることから、搬入作業や運搬費用等の負担が大きかった。また、これらの装置は大型で重量があるため、作業現場での移動あるいは作業準備を行うときに、複数の作業者が必要となっていた。
また、ガス切断によると、切断面が平坦とならないため、切断した金属片を再利用する場合には、切断面を平坦に加工するための再切断作業が必要となり、そのための作業負担が大きかった。
加えて、ガス切断装置の操作には特殊免許が必要であり、このような特殊免許を所有する作業者の確保も負担となっていた。
本発明の金属片切断装置によれば、金属板を損傷することなく、金属板から金属片を取り除くことができる。また、金属片切断装置によれば、一人で切断作業を行うことができるため、移動や固定が容易であり、作業人員を削減することができ、さらに、作業効率を向上させることができる。さらに、金属片の切断面が平坦となり、金属片の再利用時の再切断作業が不要となる。このため、作業負担を軽減することができる。
また、本発明の金属片切断システムによれば、切断時の切断部分の周囲への熱影響を低減させることができる。
金属片切断装置は、支持フレームにフレーム用アーム部を設けることで、移動時の扱いが一層容易となる。また、金属片切断装置は、切断時の負荷を電気的に表示しているため、切断工具の損傷を最小限にすることができる。
金属片切断装置は、固定手段として磁着固定手段を使用することで、操作が容易となり、確実に支持フレームを固定することができる。
金属片切断装置は、昇降機構により、移動用車輪を固定手段の当接面に対して上下方向に昇降できるので、支持フレームを垂直にした状態でも移動させることができ、金属片に対する位置合せが容易となる。
さらに、金属片切断装置は、操作ハンドルにより切断工具を水平方向に移動させて切断作業を行うことで、金属片の材質等に対応した切断を行うことができる。
加えて、スタンドを設けることで、切断工具の切断刃の取り替え等のメンテナンスが容易となる。さらに加えて、吊下アームを設けることで切断刃の損傷を防ぐことができる。
また、本発明の金属片切断システムによれば、金属片切断装置により金属板に突出する金属片を切断するときに、冷却集塵装置により切断刃を冷却しながら、切断部分から発生した切粉等を回収することができ、また、冷却水を濾過しながら循環して使用することができる。
図1は、金属片切断装置の全体構成図である。図2(a)は、図1に示す金属片切断装置の側面図、(b)は、図1に示す金属片切断装置の正面図、図3および図4は、図1に示す金属片切断装置の各構成をより詳細に説明するための一部省略した正面図および移送状態および切断刃の取り替え状態を示す側面図、図5は、金属片切断システムの冷却集塵装置の構成を説明するための斜視図である。
なお、以下の説明において、「前後」、「上下左右」とは、図1中に記載した方向を基準とする。
このように、平面視コ字状に形成することにより、後記する切断手段としての切断工具90を水平移動させるための金属片Mを包囲可能なスペースを形成することができる。なお、ベース枠11は、平面視U字状、又は、円状、あるいは、円弧状に形成しても良い。
また、水平梁11a、11aの前端部間に亘って、前記金属片Mに対して当接する手段としての断面略L字状の補助梁(当接梁)14が設けられている。
一対の支持柱12、12は、ここでは、平面板12aと、平面板12aの両端に延設される側面板12b、12bとにより水平断面形状がコ字状に形成されている。
本実施形態では、一対の支持柱12、12は、それぞれの平面板12a、12aが対向するように設置されている。この平面板12a、12aの中段付近には、後記する案内部材61を接続するための案内部材接続部12c、12cが設けられている。
垂直移動手段50は、設置台80を支持した状態で上下動させるためのものである。ここで、垂直移動手段50の説明に先立ち、設置台80について簡単に説明する。
図1および図2(a)に示すように、設置台80は、例えば、断面Z字形状に形成された部材であって、上下の水平面とこの水平面間に連続する垂直面とを備え、下側の水平面を、切断工具90を設置する設置部81とする金属製の板状部材である。設置台80の前記略垂直下方向に延びる部分は、その後面側で、後記するガイド板53の板状部53bの前面側と対面状に当接している。
一方、第2当接部72は、金属片Mの前面側から当接する棒状部材である。第2当接部72は、その両端部に、第1当接部71に接続するための接続用孔(図示せず)が設けられている。係合部73は、第2当接部72を第1当接部71に接続するためのものであって、例えば、ネジ部材である。
なお、本実施形態では、補助梁14に棒状部材を載置、固定して第1当接部71としたが、これに限られず、補助梁14を第1当接部71としてもよいことは勿論である。
駆動軸93は、駆動装置91が設置台80に設置された状態で、挿通孔(図示せず)を挿通して金属板P側へ延びるように配置されている。このような駆動軸93は、駆動装置91で発生させた回転力を切断刃92に伝えて、切断刃92を高速回転させる。
切断刃92は、円盤状の中央部に駆動軸93と接続するための接続用孔(図2(b)参照)を有して構成されている。図4(b)に示すように、切断刃92の接続用孔(図示せず)に駆動軸93を挿通し、駆動軸93の下端部側からネジ(図示せず)等を挿通させ、切断刃92の上面側からボルト(図示せず)等を螺合・締結するなどにより、切断刃92を駆動軸93に取付けることができる。
このような砥石(図示せず)としては、例えば、特開2004−276197号に開示されたディスク状砥石のような、金属板Pに弾性的に接触することができるものを好適に用いることができる。このようなディスク状砥石によれば、金属板Pに僅かに金属片Mが残った場合にも、金属片Mに砥石部分(図示せず)を押し付けながら切削することで、確実に取り除くことができる。
図1および図2(a)に示すように、金属片切断装置1は、切断時に、切断刃92と金属片Mとが摩擦することにより切断刃92にかかる負荷を電気的に計測するための表示装置Aを有していてもよい。この表示装置Aは、前記した操作ハンドル63が設けられる側の支持柱12に設けられることが望ましい。これにより、作業者が、表示装置Aに表示される切断刃92にかかる負荷の値を目視しながら、操作ハンドル63による設置台80(切断工具90)の送り速度を調節することができる。この表示装置Aとしては、例えば、電流計を用いることができる。
まず、周壁シール材112を、切断刃92を囲むようにして設置する。そして、タンク111の供給ホース114を、駆動装置91に接続し、回収ホース113を、周壁シール材112に設けた通水路118(図5参照)に接続する。
この状態で、作業者は、駆動装置91を駆動させて駆動軸93を高速回転させ、これにより、切断刃92を高速回転させるとともに、冷却集塵装置110を駆動させる。
そして、操作ハンドル63を回動させることにより、設置台80および切断工具90を図6(f)に示す矢印方向に切り込みつつ移動させて、切断刃92により金属片Mを一端側から切断していく(図3(d)参照)。
なお、金属片Mを金属板Pから切断した後に、金属板Pに金属片Mの一部が残存している場合には、切断刃92から砥石(図示せず)に交換することで金属板Pの表面を切削することにより、金属板Pから金属片Mをより確実に取り除くことができる。
本実施形態では、案内部材61を操作ハンドル63で回転させることにより、設置台80を送りネジ62の回転方向に沿って手動で水平移動させることとしたが、これに限られず、モータを介して自動で水平移動させるようにしてもよい。このときのモータの制御を切断刃92にかかる電流(電圧、電力)の変動により制御する構成にすれば、切断刃92にかかる負担は軽減できる。
10 支持フレーム
11 ベース枠
11a 水平梁
11b 接続梁
12、12 一対の支持柱
20 移送手段
21 移動用車輪
22 昇降機構
30 固定手段
31 磁石ケース
40 移動手段
50 垂直移動手段
60 水平移動手段
61 案内部材
62 送りネジ
63 移動ハンドル
70 当接手段
71 第1当接部
72 第2当接部
73 係合部
80 設置台
90 切断工具
92 切断刃
100 吊下アーム
110 冷却集塵装置
200 金属片切断システム
A 表示装置
M 金属片
M1 貫通孔
P 金属板
S スタンド
Claims (15)
- 金属板表面から突出する金属片を前記金属板表面に沿って切断除去する金属片切断装置であって、
前記突出する金属片を囲む平面空間を枠材により形成するベース枠及びこの平面空間の少なくとも一部を挟んで対向するようにベース枠上に立設した一対の支持柱を有する支持フレームと、
前記支持柱間に亘って設けられ、装備される前記金属片の切断手段を往復動させる移動手段と、
前記支持フレームを前記金属板表面に固定する、前記ベース枠に設けられた解除自在な固定手段と、
前記ベース枠に設けられ、前記支持フレームを前記金属板表面上で移送させる移送手段と、を備えることを特徴とする金属片切断装置。 - 前記ベース枠は、その一部が前記金属片に対して外接又は内接により当接可能な枠材を備えることを特徴とする請求項1記載の金属片切断装置。
- 前記ベース枠は、互に平行な一対の水平梁と、この水平梁間を接続する少なくとも1つの接続梁と、で構成されることを特徴とする請求項1記載の金属片切断装置。
- 前記ベース枠は、互いに平行な一対の水平梁と、この水平梁間を接続する1つの接続梁と、前記金属片に当接される当接梁と、で構成されることを特徴とする請求項1ないし請求項3記載の金属片切断装置。
- 前記当接梁は、前記移動手段と平行に設けられ、前記金属片に係合される当接手段を備え、
前記当接手段は、前記金属片の一側面に当接する第1当接部と、
前記第1当接部に対面して前記金属片の他側面に当接する第2当接部と、
この第1当接部及び第2当接部により前記金属片をその間に挟持可能な係合部と、を備えることを特徴とする請求項4記載の金属片切断装置。 - 金属板表面に突出する金属片を前記金属表面に沿って切断する金属片切断装置であって、
前記金属板表面に平行する一対の水平梁、および、前記水平梁間を接続する接続梁を有するベース枠と、このベース枠上に所定間隔を隔てて立設した一対の支持柱と、を有する支持フレームと、
この支持フレームの水平梁に設けられ、前記金属板表面の適宜位置に前記支持フレームを着脱自在に固定する固定手段と、
前記支持フレームの支持柱間に亘って設けられ、前記金属片を切断する切断工具を前記金属板表面に平行な方向に移動させる移動手段と、
前記支持フレームの水平梁間に亘って設けられると共に、前記移動手段に平行に設けられ、前記金属片に当接させる当接手段と、
前記固定手段に隣合う位置で前記支持フレームに設けられ、前記支持フレームを前記金属板表面上で移送させる移送手段と、を備え、
前記当接手段は、前記金属片の一側面に当接する第1当接部と、この第1当接部に対面する位置で前記金属片の他側面に当接する第2当接部と、この第2当接部を前記第1当接部に近接するように移動させて第1当接部および第2当接部により前記金属片を間に係合する係合部とを有することを特徴とする金属片切断装置。 - 前記移動手段は、前記切断工具を設置する設置台を前記金属板表面から接離する垂直方向に移動させる垂直移動手段と、この垂直移動手段を支持して前記設置台を前記金属板表面に平行な方向に移動させる水平移動手段とを備えることを特徴とする請求項6記載の金属片切断装置。
- 前記支持フレームは、前記金属板表面から遠い側となる前記支持柱の上端に、当該支持フレームを傾斜したときに把持するフレーム用アームを設けたことを特徴とする請求項6又は請求項7記載の金属片切断装置。
- 前記金属片を切断するときに前記切断工具にかかる負荷を電気的に計測して表示する表示装置を前記支持フレームの側方に備えることを特徴とする請求項6ないし請求項8のいずれか一項に記載の金属片切断装置。
- 前記固定手段は、前記金属板表面に電磁石又は磁石により着脱自在となる磁着固定手段であることを特徴とする請求項6ないし請求項9のいずれか一項に記載の金属片切断装置。
- 前記移送手段は、移動用車輪であり、前記固定手段の金属板表面に対面する当接面より、当該移動用車輪を上下方向に昇降させる昇降機構を介して前記支持フレームに設けたことを特徴とする請求項6ないし請求項10のいずれか一項に記載の金属片切断装置。
- 前記水平移動手段は、前記一対の支持柱に亘って設けた案内部材と、この案内部材に平行に設けた送りネジと、この送りネジを回転操作する操作ハンドルとを有し、前記操作ハンドルは、前記支持フレームの一方の支持柱の側方に設けたことを特徴とする請求項6ないし請求項11のいずれか一項に金属片切断装置。
- 前記支持フレームの一対の支持柱のそれぞれの裏面側に突出させて一対のスタンドを設け、前記一対のスタンドにより前記支持フレームを傾斜した状態で支持することを特徴とする請求項6ないし請求項12のいずれか一項に記載の金属片切断装置。
- 前記支持フレームの水平梁の一方には、前記金属片の板厚方向に形成された貫通孔に係合する係合部材を吊り下げるための吊下アームを、前記金属片の上方に離間するように設けたことを特徴とする請求項6ないし請求項13のいずれか一項に記載の金属片切断装置。
- 請求項6から請求項14のいずれか一項に記載の金属片切断装置と、前記金属片切断装置が位置決めされた状態で、前記切断刃の周囲を前記金属板に当接して前記金属片の周りを囲む周壁シール部と、前記切断刃に冷却水を供給するとともに、前記周壁シール部の内部に溜まった前記冷却水を回収してろ過する循環ろ過機構を備えたタンクと、を備えた冷却集塵装置を有することを特徴とする金属片切断システム。
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