JPH10506A - 搬送レールの補修装置 - Google Patents
搬送レールの補修装置Info
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- JPH10506A JPH10506A JP15351296A JP15351296A JPH10506A JP H10506 A JPH10506 A JP H10506A JP 15351296 A JP15351296 A JP 15351296A JP 15351296 A JP15351296 A JP 15351296A JP H10506 A JPH10506 A JP H10506A
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Abstract
り補修する場合において、摩耗部位を簡単に定形状に切
削することができる補修装置を提供する。 【課題解決手段】 搬送レール1に固定される基体70
と、この基体を搬送レール1に固定する固定手段82
と、基体70に設けられ、基体70が搬送レール1に固
定されたときに、搬送レール1に交叉して位置するガイ
ドレール71と、このガイドレール71に沿って移動自
在なスライダ72と、このスライダ72をガイドレール
71に沿って進退移動自在にするスライダの移動手段8
0と、スライダ72に立設された支柱74に沿って昇降
自在に設けられ、搬送レール1の被削面Aを切削する刃
具77を有する加工工具76と、この加工工具76を支
柱74に沿って昇降自在にする加工工具の昇降移動手段
81と、加工工具76を支柱74に沿った所定高さ位置
で固定するストッパとからなることを特徴とする。
Description
送装置の走行を案内するための搬送レールの補修装置に
係り、特に、搬送レールの摩耗面を所定形状に切削して
補修する搬送レールの補修装置に関する。
として、図5に示すような搬送装置が知られている。こ
の搬送装置は、工場等の建屋の天井近傍に設けられた搬
送レール1に沿ってワークWを載置したハンガ12が走
行するもので、ワークWを載置する載置台10を有する
ハンガ12と、このハンガ12を吊り下げるとともに搬
送レール1の上面を走行する車輪2,3とからなってい
る。一方の車輪2は、減速装置4を介して駆動体5に連
結された駆動側で、他方の車輪3はこれに従動する従動
側である。駆動体5への電源の供給等は、ハンガ12を
車輪2,3から吊り下げる支持体6の内側に設けられた
ブラシ7が、常時搬送レール1の電源供給部8に接触す
ることにより行われる。
は、ワークWを加工等するためのハンガ12の停止位置
で駆動側の車輪2が停止,回転を繰り返すため、搬送レ
ール1の摩耗が著しい。搬送レール1が部分的に摩耗す
ると、ハンガ12を停止または移動させる際に駆動側ま
たは従動側の車輪2,3が当該摩耗部位に落ち込み、ワ
ークWに振動を与えたりワークWの精密な位置決めを困
難にするほか、停止,移動の際における騒音も大きくな
る。そのため、搬送レール1に摩耗が生じた場合には、
摩耗が生じた搬送レール1を取り替えるか、摩耗部位に
肉盛りまたは埋込部材を埋め込んで補修を行う必要があ
る。
ール1の全てを取替えることは不経済であるばかりでな
く、交換を行うために長時間にわたって搬送装置を停止
させなければならないという問題がある。また、肉盛り
による補修は、溶接作業に熟練した者に頼らなければな
らず、搬送設備が大型になるほど作業が困難になるとい
う問題がある。さらに、埋込部材による補修は、摩耗部
位を正確な形状に切削するとともに切削形状に応じたパ
ッチを形成するか、または、予め形成された埋込部材の
形状に合わせて摩耗部位を正確に切削するかするかしな
ければならないが、いずれにしても摩耗部位を正確に切
削するのは困難であるという問題がある。また、その作
業も、高所において作業者がグラインダ等の加工工具を
片手に持って行わなければならず、作業がしにくいうえ
多大な危険がともなうという問題がある。
点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
搬送レールの摩耗を埋込部材により埋め込んで補修する
場合において、摩耗部位を定形状に正確に切削すること
ができ、かつ、作業者の労力も削減することのできる搬
送レールの補修装置を提供しようとするものである。
修装置は上記の問題に鑑みてなされたもので、搬送レー
ルに固定される基体と、この基体に設けられ、前記基体
を前記搬送レールに対して位置決めする位置決め基準部
と、この位置決め基準部により前記搬送レールに対する
位置決めがされた前記基体を前記搬送レールに固定する
固定手段と、前記基体が前記搬送レールに固定されたと
きに前記搬送レールに交叉するように前記基体に設けら
れたガイドレールと、このガイドレールに沿って移動自
在なスライダと、このスライダを前記ガイドレールに沿
って進退移動自在にするスライダの移動手段と、前記ス
ライダに立設された支柱に沿って昇降自在に設けられ、
前記搬送レールの被削面を切削する刃具を有する加工工
具と、この加工工具を前記支柱に沿って昇降自在にする
加工工具の昇降移動手段と、前記加工工具を前記支柱に
沿った所定高さ位置で固定するストッパとからなること
を特徴とする。また、前記固定手段は、前記基体に設け
られ前記搬送レールを両側から挟持する一対の挟持部材
からなり、この挟持部材は少なくとも一方が前記搬送レ
ールに対して移動自在であるとしてもよいし、さらに前
記昇降移動手段には、前記刃具の切り込み量を表示する
切り込み量表示手段を設けるものとしてもよい。
て説明する。図1は本発明の補修装置の一部を破断した
全体斜視図、図2は図1のI−I方向矢視断面図、図4
は搬送レールの斜視図で、図4(a)は切削加工を行う
前の状態を示すもの、図4(b)は埋込部材を埋め込む
際の状態を示すものである。
て搬送レール1は、上下のフランジ部1a,1cとフラ
ンジ部1a,1cの間に設けられたウェブ1bとからな
る断面I字状の形態をなし、上方のフランジ部1aの上
面をハンガ12の車輪2,3(図5参照)が走行するよ
うになっている。従って被削面A(摩耗部位)は、車輪
2,3が走行する上方のフランジ部1aの上面に発生す
る。搬送レール1に埋込部材15を埋め込んで補修を行
うには、被削面Aを埋込部材15と等しい幅および深さ
に切削する必要がある。そのため、この実施形態におい
ては、被削面Aを含むフランジ部1aの上面が補修装置
を固定するための基準面となる。なお、この実施形態で
は、断面I字状の搬送レールの補修を例に挙げて説明す
るが、本発明は断面I字状に限らず、異なる断面形状を
有する他の搬送レールにも適用が可能である。
搬送レール1に固定される基体70と、この基体70を
搬送レール1に固定する固定手段82と、搬送レール1
に交叉して基体70に設けられたガイドレール71と、
このガイドレール71に沿って移動自在なスライダ72
と、このスライダ72に取り付けられ、搬送レール1の
被削面Aを切削する刃具77を有する加工工具76と、
スライダ72をガイドレール71に沿って進退移動さ
せ、刃具77により搬送レール1の被削面Aの切削を行
わせるスライダ72の移動手段80と、スライダ72に
設けられ、刃具77を被削面Aに対して送り自在にする
送り手段81とから概略構成されている。
70は、搬送レール1と平行に対向配置される板状の支
持板70b,70bと、搬送レール1を跨いで両支持板
70b,70bを連結する連結部材70a,70aとか
ら構成された矩形枠状のものである。また、連結部材7
0a,70aの下面は、フランジ部1aの上面(基準
面)と当接して基体70を搬送レール1に対して位置決
めする位置決め基準部として形成されている。一方の支
持板70bから他方の支持板70bに向けて、一対のガ
イドレール71が平行に設けられている。このガイドレ
ール71,71には、ガイドレール71,71に沿って
移動自在にスライダ72,72が設けられている。ガイ
ドレール71,71は、基体70を搬送レール1に固定
したときに、ガイドレール71,71およびスライダ7
2,72が搬送レール1と干渉しないように、搬送レー
ル1の上面から離間して位置していなければならない。
70を搬送レール1に固定する固定手段の具体的構成に
ついて説明する。基体70を構成する一方の支持板70
bには、固定クランパ82aが取り付けられ、他方の支
持板70bにはねじ軸83bの作用により搬送レール1
側に進退移動自在な可動クランパ82bが設けられてい
る。この実施形態においてクランパ82a,82bは、
支持板70b,70bと略等しい幅に形成され、被削面
Aを含む搬送レール1の上下のフランジ部1a,1cを
両側から挟持するようになっている。そして、クランパ
82a,82bの被削面Aに相当する部位には、後述す
る加工工具76の刃具77とクランパ82a,82bと
が干渉しないようにするために、切欠部82cが形成さ
れている。なお、基体70を搬送レール1の基準面に対
して位置決めして固定することができるものであれば、
クランパの形態は上記のものに限られず、例えば、被削
面Aの両側を複数のクランパで挟持するようにしてもよ
い。また、図3に示すように、固定クランパ82a′お
よび可動クランパ82b′を円柱状または球形状に形成
し、かつ、搬送レール1に沿った基台70の両側に設
け、ハンドル80a′を先端に有するねじ軸83b′を
可動クランパ82b′に回転自在に取り付けることによ
り、線接触または点接触状態で搬送レール1を挟持する
ことができるようになる。そのため、図示するような搬
送レール1のコーナ部に基台70を固定して被削面Aの
切削を行うことができるようになるほか、補修装置の重
量を軽減することができるという特徴がある。
71,71に移動自在に嵌装されたスライダ72,72
は、その一端が連結部材73により連結されている。こ
の連結部材73の略中央には、他方側の支持板70bに
形成されたねじ穴(図に表れず)に螺入されたねじ軸8
0bの先端が回転自在に取り付けられている。このねじ
軸80bの先端には、ねじ軸80bを回転させるための
ハンドル80aが取り付けられている。また、図示はし
ないが、一方のスライダ72には、ストッパ用のハンド
ルが螺入されていて、このハンドルを締め付けてねじ軸
の先端をガイドレール71に押圧させることにより、ス
ライダ72,72の移動を規制する。上記したハンドル
80a,ねじ軸80b,ねじ穴,連結部材73等によ
り、スライダ72,72をガイドレール71,71に沿
って進退移動させる移動手段が構成される。なお、スラ
イダ72,72を移動させる移動手段80は上記の構成
のものに限られず、例えば、ガイドレール71,71に
ボールねじ・ナット機構を採用して、いずれか一方のボ
ールねじ軸を回転させることによりスライダ72,72
を進退移動させるようにしてもよい。
の説明]スライダ72,72には、それぞれ支柱74,
74が立設されている。この支柱74,74の上端は連
結部材78により連結されている。また、支柱74,7
4には、支柱74,74に案内されながら昇降する昇降
部材74a,74aが嵌装され、この昇降部材74a,
74aを連結するブラケット75に加工工具76が取り
付けられている。ブラケット75には、連結部材78に
形成されたねじ穴を挿通するねじ軸81bの先端が回転
自在に取り付けられている。符号81aは、このねじ軸
81bを回転させるためにねじ軸81bの上端に取り付
けられたハンドルである。上記したハンドル81a,ね
じ軸81b,ねじ穴78a,ブラケット75および昇降
部材74a,74aで加工工具の昇降移動手段81が構
成される。
76は、図示するように、駆動体であるモータ76a
と、このモータ76aの駆動軸の回転を搬送レール1の
被削面Aに面した刃具77に伝達する駆動伝達機構76
bと、被削面Aの切削を行う刃具77とからなってい
る。モータ76aの駆動により回転され、被削面Aの切
削加工を行う刃具77としては、フライスやエンドミ
ル,グラインダ等を使用することができる。これら刃具
77の被削面Aへの所定量の切り込みは、加工工具の昇
降移動手段81により行われるが、この実施形態におけ
る昇降移動手段81においては、ねじ軸81bの回転に
より刃具77の精密な切り込み量の決定が可能である。
そこで、例えば、昇降部材74a,74aの昇降移動量
を表示することのできるゲージを支柱74に設け、基準
面からの刃具77の下降量を確認することにより、被削
面Aの切削深さを容易に調整することができるようにな
る。なお、符号85は昇降部材74aに螺入されたスト
ッパ用のハンドルで、このハンドル85を螺入すること
によりねじ軸の先端が支柱74に押圧され、昇降部材7
4および加工工具76を所定の高さ位置で固定すること
ができるものである。
ルの補修装置の作用を説明する。まず、搬送レール1に
基体70を固定する。すなわち、クランパ82a,82
bを開放させた状態で被削面Aの近傍の搬送レール1の
上面に、連結部材70a,70aの一面を当接させて基
体70を載置する。次いで、ハンドル83aを回して可
動側のクランパ82bを搬送レール1側に移動させ、ク
ランパ82a,82bで搬送レール1を挟持させる。こ
の際、刃具77が搬送レール1に干渉しないように、ハ
ンドル81aを回して予め加工工具76を上昇させ、ス
トッパ用のハンドル85を締め付けて当該位置で加工工
具76を固定しておく。
たら、次に被削面Aの切削を行う。加工工具76のモー
タ76aを駆動させて刃具77を回転させ、ハンドル8
5を緩めるてストッパを解除するとともに加工工具の昇
降移動手段81のハンドル81aを回して加工工具76
を下降させる。昇降移動手段81に目盛り等の切り込み
量表示手段を設けたものは、搬送レール1の基準面から
所定量刃具77を切り込んだところでストッパ用ハンド
ル85を回して昇降部材74aの昇降を規制し、加工工
具76を当該高さ位置で固定する。なお、基準面におけ
る表示を0としてこの基準面からの切り込み量を数値で
表すことのできる目盛りを付すと便利である。次いで、
ストッパ用のハンドル(図に表れない)を緩めてスライ
ダ71,71の規制を解除し、スライダ移動手段80の
ハンドル80aを回して刃具77を被削面Aに沿って図
2中矢印の方向に移動させて切削加工を行う(刃具77
が移動した状態を図2において二点鎖線で示す)。この
場合、一度の往復で切削が足りない場合は、刃具77を
もう一段階切り込ませて切削を行う。
いような場合は、クランパ82a,82bによるクラン
プを解除し、基体70を搬送レール1に沿って所定量移
動させる。そして、当該位置でクランパ82a,82b
を締め付け基体70を搬送レール1に固定し、上記動作
を繰り返して切削を行う。以上のようにして所定形状に
被削面Aの切削を行った後は、予め用意した埋込部材1
5を被削面Aに嵌合させ、溶接またはボルト締め等によ
り搬送レール1に固着する。
きたが、本発明は上記の実施形態に限定されるものでは
ない。例えば、基体70は矩形枠状あるとして説明した
が、箱状やコの字状等、搬送レール1の断面形状や搬送
レー1における被削面Aの位置によって種々に選択する
ことができる。
で、搬送レールの被削面を所定形状に切削することが極
めて簡単にできるようになり、作業者の作業負担を軽減
させるとともに作業時間を短縮させて作業効率の向上を
図ることができるようになる。また、補修装置を搬送レ
ールに固定して作業することができるので、重量物であ
る加工工具を作業者が片手またが両手で支持する必要が
なくなり、高所における作業者の作業負担の軽減と、安
全の向上を図ることができる。さらに、前記固定手段を
点接触または線接触状態で前記搬送レールを挟持するよ
うにすれば、コーナ部を有する搬送レールの前記コーナ
部にも本補修装置を固定して補修作業を行うことができ
るようになる。
かかり、一部を破断した全体斜視図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 搬送レールに固定される基体と、 この基体に設けられ、前記基体を前記搬送レールに対し
て位置決めする位置決め基準部と、 この位置決め基準部により前記搬送レールに対する位置
決めがされた前記基体を前記搬送レールに固定する固定
手段と、 前記基体が前記搬送レールに固定されたときに前記搬送
レールに交叉するように前記基体に設けられたガイドレ
ールと、 このガイドレールに沿って移動自在なスライダと、 このスライダを前記ガイドレールに沿って進退移動自在
にするスライダの移動手段と、 前記スライダに立設された支柱に沿って昇降自在に設け
られ、前記搬送レールの被削面を切削する刃具を有する
加工工具と、 この加工工具を前記支柱に沿って昇降自在にする加工工
具の昇降移動手段と、 前記加工工具を前記支柱に沿った所定高さ位置で固定す
るストッパと、 からなることを特徴とする搬送レールの補修装置。 - 【請求項2】 前記固定手段は、前記基体に設けられ前
記搬送レールを両側から挟持する一対の挟持部材からな
り、この挟持部材は少なくとも一方が前記搬送レールに
対して移動自在であること、を特徴とする請求項1に記
載の搬送レールの補修装置。 - 【請求項3】 前記固定手段は、点接触または線接触状
態で前記搬送レールを挟持するようにしたこと、を特徴
とする請求項2に記載の搬送レールの補修装置。 - 【請求項4】 前記昇降移動手段には、前記刃具の切り
込み量を表示する切り込み量表示手段を設けたこと、を
特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の
搬送レールの補修装置。
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Applications Claiming Priority (1)
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Family
ID=15564169
Family Applications (1)
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JP15351296A Expired - Fee Related JP3646948B2 (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | 搬送レールの補修装置 |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102773504A (zh) * | 2012-08-02 | 2012-11-14 | 隆昌山川精密焊管有限责任公司 | 一种双头数控车床的拖板修复方法 |
-
1996
- 1996-06-14 JP JP15351296A patent/JP3646948B2/ja not_active Expired - Fee Related
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