JP2008261492A - 車両用差動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】サイドギヤとピニオンギヤとの噛合位置の変動を低減することができ、安定した差動制限力を得ることができる車両用差動装置を提供する。
【解決手段】デフケース2と、デフケース2内に回転自在に収容された1対のサイドギヤ5L,5Rと、1対のサイドギヤ5L,5Rに噛合し、デフケース2の回転軸線Oと直交する軸線上に配置されたピニオンギヤ3,4と、ピニオンギヤ3,4をそれぞれ断面凹状の空間60,61に収容して回転自在に支持するピニオンギヤ支持部56,57を有し、デフケース2内に車軸方向に移動自在に収容されたピニオンギヤ支持部材53とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用差動装置に関し、特にピニオンギヤを回転自在に支持するピニオンギヤ支持部材を収容するデフケースを備えた車両用差動装置に関する。
従来の車両用差動装置として、例えばシャフトレス型の1対のピニオンギヤを備えたものがある(特許文献1)。
この車両用差動装置は、前述した1対のピニオンギヤの他に、エンジントルクを受けて回転するデフケースと、デフケース内で1対のピニオンギヤに噛合する1対のサイドギヤと、1対のサイドギヤのスラスト力を受ける1対のスラストワッシャとから構成されている。
1対のピニオンギヤは、全周にわたって被支持部とするギヤ外周部及び1対のサイドギヤに噛合するギヤ噛み合い部を有し、デフケースの回転軸線と直交する軸線上に配置されている。
デフケースは、左右の車軸をそれぞれ挿通させる1対の車軸挿入孔を有している。デフケースには、1対のピニオンギヤのギヤ外周部を摺動(回転)自在に支持する第1ピニオンギヤ支持面を有するピニオンギヤ挿入孔が設けられている。ピニオンギヤ挿入孔の内側開口周縁には、ピニオンギヤのギヤ噛み合い部の一部を摺動(回転)自在に支持する第2ピニオンギヤ支持面を有する延出部が設けられている。
1対のサイドギヤは、ピニオンギヤの外径より大きい外径を有する略環状の傘歯車からなり、デフケースの回転軸線上に配置されている。1対のサイドギヤの内面には、左右の車軸がそれぞれスプライン嵌合によって連結されている。
1対のスラストワッシャは、1対のサイドギヤの背面と1対の車軸挿入孔の内側開口周縁との間に介装されている。そして、1対のピニオンギヤと1対のサイドギヤとの噛み合いを調整するように構成されている。
以上の構成により、車両のエンジン側からのトルクがドライブピニオン及びリングギヤを介してデフケースに入力されると、デフケースが回転軸線の回りに回転される。次に、デフケースが回転されると、この回転力が1対のピニオンギヤに伝達され、さらに1対のピニオンギヤから1対のサイドギヤに伝達される。1対のサイドギヤにはそれぞれ左右の車軸がスプライン嵌合によって連結されているため、エンジン側からのトルクが車両の運転状況に応じて分配され、ドライブピニオン及びリングギヤ・デフケース・1対のピニオンギヤ・1対のサイドギヤを介して左右の車軸に伝達される。
この場合、ピニオンギヤが回転すると、第1ピニオンギヤ支持面及び第2ピニオンギヤ支持面で摺動するため、これら第1ピニオンギヤ支持面及び第2ピニオンギヤ支持面との間に摩擦抵抗を発生し、これら摩擦抵抗によってサイドギヤの差動回転が制限される。
また、ピニオンギヤの回転によってサイドギヤとの噛み合い面でスラスト力が発生し、これらスラスト力により1対のサイドギヤが互いに離間する方向に移動してスラストワッシャをスラストワッシャ受部に圧接するため、スラストワッシャとスラストワッシャ受部との間に摩擦抵抗を発生し、これら摩擦抵抗によってもサイドギヤの差動回転が制限される。
特開2006−46642号公報
しかしながら、特許文献1の車両用差動装置によると、延出部がピニオンギヤ挿入孔の内側開口周縁に突出して形成され、その内側端部(先端部)が自由端部として固定されていないため、ピニオンギヤを介してサイドギヤからの荷重を受ける延出部(ピニオンギヤ支持部)の曲げ強度が低い。この結果、延出部の曲げ変形によってサイドギヤとピニオンギヤとの噛合位置が変動し易くなり、デフケースに過大なトルクが作用した場合には安定した差動制限力を得ることができないという問題があった。
従って、本発明の目的は、サイドギヤとピニオンギヤとの噛合位置の変動を低減することができ、もって安定した差動制限力を得ることができる車両用差動装置を提供することにある。
(1)本発明は、上記目的を達成するために、デフケースと、前記デフケース内に回転自在に収容された1対のサイドギヤと、前記1対のサイドギヤに噛合し、前記デフケースの回転軸線と直交する軸線上に配置されたピニオンギヤと、前記ピニオンギヤをそれぞれ断面凹状の空間に収容して回転自在に支持するピニオンギヤ支持部を有し、前記デフケース内に車軸方向に移動自在に収容されたピニオンギヤ支持部材とを備えたことを特徴とする車両用差動装置を提供する。
(2)本発明は、上記目的を達成するために、デフケースと、前記デフケース内に回転自在に収容された1対のサイドギヤと、前記1対のサイドギヤに噛合し、前記デフケースの回転軸線と直交する軸線上に配置された少なくとも1対のピニオンギヤと、前記少なくとも1対のピニオンギヤをそれぞれ断面凹状の空間に収容して回転自在に支持するピニオンギヤ支持部を有し、前記デフケース内に車軸方向に移動自在に収容された少なくとも1対のピニオンギヤ支持部材とを備えたことを特徴とする車両用差動装置を提供する。
本発明によると、サイドギヤとピニオンギヤとの噛合位置の変動を低減することができ、安定した差動制限力を得ることができる。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る車両用差動装置をデフケースの回転軸線と平行に切断して示す断面図である。図2は、本発明の実施の形態に係る車両用差動装置(サイドギヤを図示せず)をデフケースの回転軸線と直角に切断して示す断面図(図1のA−A断面図)である。
〔車両差動装置の全体構成〕
図1及び図2において、符号1で示す車両用差動装置は、エンジントルクを受けて回転するデフケース2と、このデフケース2の回転軸線Oと直角な軸線方向に沿って互いに並列する1対のピニオンギヤ3,4と、これら1対のピニオンギヤ3,4に噛合する1対のサイドギヤ5L,5Rと、これら1対のサイドギヤ5L,5R間に介在するピニオンギヤ支持部材53とから大略構成されている。
(デフケース2の構成)
デフケース2は、図1に示すように、車軸方向(回転軸線O)に沿って一方向に開口する部品挿入口930及び回転軸線Oと直交する方向に開口するサイド貫通孔931,931(図2に示す)を有する第1ケースエレメント93と、この第1ケースエレメント93の部品挿入口930を覆う第2ケースエレメント94とからなり、全体が回転軸線Oを中心として回転駆動される中空構造体によって形成されている。
第1ケースエレメント93には、図1に示すように、部品挿入口930に連通し、かつピニオンギヤ3,4がそれぞれ空間60,61に収容されたピニオンギヤ支持部材53、及びサイドギヤ5L,5Rを収容する収容空間932が設けられている。
また、第1ケースエレメント93には、収容空間932に連通し、かつ回転軸線Oに沿ってデフケース外に開口する車軸挿入孔9Rが設けられている。車軸挿入孔9Rは、略均一な内径をもち、右の車軸(図示せず)を挿通させる貫通孔によって形成されている。車軸挿入孔9Rの内側開口周縁には、サイドギヤ5Rの背面部(ボス部5Ra)を摺動自在に支持する球面からなるサイドギヤ用の支持部933が設けられている。
第1ケースエレメント93の内面には、図2に示すように、収容空間932に突出し、かつ回転軸線Oの回りに等間隔(180°)をもって並列する1対のピニオンギヤ支持部材用の支持部934,935が一体に設けられている。
支持部934,935は、ピニオンギヤ3,4の一部(背面側端部)をそれぞれ収容する断面略U字状の突起体によって形成されている。支持部934にはピニオンギヤ3の背面に適合する球面で形成されたピニオンギヤ受面934Aが、支持部935にはピニオンギヤ4の背面に適合する球面で形成されたピニオンギヤ受面935Aがそれぞれ設けられている。また、支持部934にはピニオンギヤ支持部材53の左右の軸線方向一方側端部(上方端部)を嵌合する切り欠き凹部934B,934Bが、支持部935にはピニオンギヤ支持部材53の左右の軸線方向他方側端部(下方端部)を嵌合する切り欠き凹部935B,935Bがそれぞれ設けられている。切り欠き凹部934B,935Bは、回転軸線Oに平行に延びている。
切り欠き凹部934B,934B及び切り欠き凹部935B,935Bは、車軸方向一方側(第1ケースエレメント93の部品挿入口側)及びピニオンギヤ側・回転軸線側の3方に開口され、車軸方向他方側(第1ケースエレメント93の部品挿入口930と反対側)を含む3方が閉塞されている。
第1ケースエレメント93の部品挿入口側端部には、デフケース外周面に突出する環状のリングギヤ・ケースエレメント組付用フランジ936が設けられている。リングギヤ・ケースエレメント組付用フランジ936には、円周方向に所定の間隔をもって並列する複数(本実施の形態では12個)の貫通孔936A,936A,…が設けられている。
一方、第2ケースエレメント94には、図1に示すように、収容空間932に連通し、かつ回転軸線Oに沿ってデフケース外に開口する車軸挿入孔9Lが設けられている。車軸挿入孔9Lは、略均一な内径をもち、左の車軸(図示せず)を挿通させる貫通孔によって形成されている。車軸挿入孔9Lの内側開口周縁には、サイドギヤ5Lの背面部を摺動自在に支持するスラストワッシャ6Lを受ける球面からなるスラストワッシャ受部9Laが設けられている。また、第2ケースエレメント94には、デフケース2の内外に開口するオイル通過孔94A,94Aが設けられている。
第2ケースエレメント94の第1ケースエレメント側開口端部には、デフケース外周面に突出する環状のリングギヤ・ケースエレメント組付用フランジ937が設けられている。リングギヤ・ケースエレメント組付用フランジ937には、円周方向に所定の間隔をもって並列する複数(本実施の形態では12個)の貫通孔937A,937A,…が設けられている。
(ピニオンギヤ3,4の構成)
ピニオンギヤ3,4は、図1及び図2に示すように、ピニオンギヤ支持部材53の軸線方向両側のうち回転軸線Oと反対側で摺動する第1摺動部(ギヤ噛み合い部の一部を含む)3A,4A、ピニオンギヤ支持部材53の軸線方向両側のうち回転軸線O側で摺動する第2摺動部3B,4B、及び第1摺動部3A,4Aと第2摺動部3B,4Bとの間に介在してサイドギヤ5L,5Rに噛合するギヤ噛み合い部3C,4Cを有し、デフケース2の回転軸線Oと直角な軸線上に配置されている。
なお、ピニオンギヤ3,4は、ピニオンギヤ支持部材53による支持状態においてピニオンギヤ軸線方向の両側のうち回転軸線O側に位置する側をギヤ先端側と、またピニオンギヤ軸線方向の両側のうち回転軸線O側と反対側に位置する側をギヤ基端側とそれぞれ定義する。
第1摺動部3A,4Aは、図1に示すように、ピニオンギヤ3,4の軸線回り(ギヤ外周部)全体にわたって被支持部として機能する環状の主摺動部30A,40A、及びピニオンギヤ3,4の軸線回り(ギヤ外周部)一部にわたって被支持部として機能する補助摺動部31A,41A(ギヤ噛み合い部3C,4Cの一部)を有し、ピニオンギヤ3,4の軸線方向両端部のうちピニオンギヤ挿入孔側(ギヤ基端側)端部に配置され、かつ第1ピニオンギヤ支持部56A,57Aの第1ピニオンギヤ支持面56a,57aに回転自在に支持されている。第1摺動部3A,4A(主摺動部30A,40A)の背面には、支持部934,935のピニオンギヤ受面934A,935Aに適合する球面で形成された第3摺動部3D,4Dが設けられている。
第2摺動部3B,4Bは、図1に示すように、ピニオンギヤ3,4の軸線回り全体にわたって被支持部として機能する円柱体からなり、ピニオンギヤ3,4の軸線方向両端部のうちデフケース2の回転軸線側(ギヤ先端側)端部に配置され、かつ第2ピニオンギヤ支持部56B,57Bの第2ピニオンギヤ支持面56b,57bに回転自在に支持されている。第2摺動部3B,4Bの外径は、第1摺動部3A,4Aの外径より小さい寸法に設定されている。
ギヤ噛み合い部3C,4Cは、図1に示すように、ピニオンギヤ3,4の補助摺動部31A,41Aを含むストレート部Cs、及びこのストレート部Csに連接するテーパ部Ctからなり、デフケース2の回転軸線側でサイドギヤ5L,5Rに噛合するように構成されている。
(サイドギヤ5L,5Rの構成)
サイドギヤ5L,5Rは、図1に示すように、各外径が互いに異なるボス部5La,5Ra及びギヤ部5Lb,5Rbを有する略環状の歯車(ピニオンギヤ3,4の外径より大きい外径を有する傘歯車)からなり、デフケース2内に回転自在に支持され、ピニオンギヤ3,4に噛合するように構成されている。サイドギヤ5L,5Rの歯数は、ピニオンギヤ3,4の歯数より大きい歯数に設定されている。より詳細には、ピニオンギヤ3,4の歯数の2.1倍以上の歯数(例えばピニオンギヤ3,4の歯数7に対しサイドギヤ5L,5Rの歯数15)に設定されている。サイドギヤ5L,5Rの外径は、ピニオンギヤ3,4の外径より大きい寸法に設定されている。
サイドギヤ5Lの背面にはスラストワッシャ受部9Laにスラストワッシャ6Lを介して適合する球面からなる摺動部5Lcが、サイドギヤ5Rの背面には支持部933に適合する球面からなる摺動部5Rcがそれぞれ設けられている。サイドギヤ5L,5R内には、それぞれ左右の車軸が車軸挿入孔9L,9Rを挿通してスプライン嵌合されている。
(ピニオンギヤ支持部材53の構成)
ピニオンギヤ支持部材53は、図2に示すように、ピニオンギヤ3,4をそれぞれ断面凹状の空間60,61に収容して回転自在に支持するピニオンギヤ支持部56,57を有し、第1ケースエレメント93の収容空間932に収容され、全体がサイドギヤ5L,5R間に介在する平面略X字状の構造体によって形成されている。そして、左右の上方端部がそれぞれ切り欠き凹部934B,934Bに嵌合するとともに、左右の下方端部がそれぞれ切り欠き凹部935B,935Bに嵌合することにより、デフケース2の回転軸線Oの回りに回転不能に第1ケースエレメント93の収容空間932に配置され、かつデフケース2の回転軸線Oに沿って移動可能に支持部934,935に支持されている。
ピニオンギヤ支持部56,57は、図2に示すように、ピニオンギヤ3,4の軸線方向両端部のうちギヤ基端側の端部(第1摺動部及びギヤ噛み合い部の一部)を摺動(回転)自在にそれぞれ支持する第1ピニオンギヤ支持部56A,57A、及びピニオンギヤ3,4の軸線方向両端部のうちギヤ先端側の端部(第2摺動部)をそれぞれ摺動(回転)自在に支持する第2ピニオンギヤ支持部56B,57Bを有し、サイドギヤ5L,5R間に介在する補強用の連結部58を介して互いに一体に設けられ、かつデフケース2の回転軸線O上に配置されている。
第1ピニオンギヤ支持部56A,57Aは、図1に示すように、ピニオンギヤ支持部56,57の軸線方向においてピニオンギヤ3,4とサイドギヤ5L,5Rとの噛み合い中心点よりもデフケース2の回転軸線O側と反対側に配置され、かつピニオンギヤ3の周囲に所定の間隔(等間隔)をもってそれぞれ複数個(実施の形態では2個)並設されている。第1ピニオンギヤ支持部56A,57Aには、図2に示すように、所定の曲率半径をもつ曲率面で形成された第1ピニオンギヤ支持面56a,57aが設けられている。
第2ピニオンギヤ支持部56B,57Bは、図1に示すように、ピニオンギヤ支持部56,57の軸線方向においてピニオンギヤ3,4とサイドギヤ5L,5Rとの噛み合い中心点よりもデフケース2の回転軸線O側に配置され、かつピニオンギヤ4の周囲に所定の間隔(等間隔)をもってそれぞれ複数個(実施の形態では2個ずつ)並設されている。また、第2ピニオンギヤ支持部56B,57Bは、図2に示すように、デフケース2の回転軸線O側でそれぞれが互いに補強部56C,57Cを介して一体に設けられている。これにより、補強部56C,57C(連結部58)が水平梁として機能し、サイドギヤ5L,5Rからピニオンギヤ3,4を介してピニオンギヤ支持部材53に作用する荷重を補強部56C,57Cが受けることになり、ピニオンギヤ支持部材53(ピニオンギヤ支持部56,57)の曲げ強度(剛性)を高めることができる。第2ピニオンギヤ支持部56B,57Bには、図5及び図6に示すように、所定の曲率半径(第1ピニオンギヤ支持面56a,57aの曲率半径より小さい曲率半径)をもつ曲率面で形成された第2ピニオンギヤ支持面56b,57bが設けられている。
〔車両用差動装置1の動作〕
車両のエンジン側からのトルクがドライブピニオン及びリングギヤを介してデフケース2に入力されると、デフケース2が回転軸線Oの回りに回転する。デフケース2が回転すると、この回転力がピニオンギヤ3,4に伝達され、さらにピニオンギヤ3,4からサイドギヤ5L,5Rに伝達される。この場合、左右のサイドギヤ5L,5Rにはそれぞれ車軸(図示せず)がスプライン嵌合されているため、エンジン側からのトルクがドライブピニオン及びリングギヤ・デフケース2・ピニオンギヤ3,4・サイドギヤ5L,5Rを介して左右の車軸に伝達される。
ここで、車両が直進状態であり、かつ左右各車輪に路面との間でスリップが発生しない場合には、エンジン側からのトルクがデフケース2に伝達されると、ピニオンギヤ3,4がサイドギヤ5L,5Rの中心軸回りに自転することなく公転し、ピニオンギヤ3,4及びサイドギヤ5L,5Rがデフケース2と共に一体に回転するため、エンジン側からのトルクが左右両車軸に等分に伝達され、左右各車輪が等しい回転数で回転する。
一方、例えば右側の車輪がぬかるみに落ち込んでスリップが発生した場合には、ピニオンギヤ3,4がサイドギヤ5L,5Rと噛合しながら自転するため、左側の車輪がデフケース2の回転速度より低い速度で回転し、右側の車輪がデフケース2の回転速度より高い速度で回転し、エンジン側からのトルクが左右の車軸(車輪)間で差動分配される。
本実施の形態においては、デフケース2にトルクが作用した状態でピニオンギヤ3,4が回転すると、第1摺動部3A,4A及び第2摺動部3B,4Bが第1ピニオンギヤ支持面56a,57aと第2ピニオンギヤ支持面56b,57bでそれぞれ摺動するため、第1摺動部3A,4Aと第1ピニオンギヤ支持面56a,57aとの間及び第2摺動部3B,4Bと第2ピニオンギヤ支持面56b,57bとの間にそれぞれ摩擦抵抗を発生し、これら摩擦抵抗によってサイドギヤ5L,5Rの差動回転が制限される。この際、図3に示すように、サイドギヤ5L,5Rとピニオンギヤ3,4との噛合によってサイドギヤ5L,5Rからピニオンギヤ3,4に荷重Lが作用すると、ピニオンギヤ支持部材53(第1ピニオンギヤ支持面56a,57a及び第2ピニオンギヤ支持面56b,57b)からの反力F1,F2がピニオンギヤ3,4の第1摺動部3A,4Aと第2摺動部3B,4Bに分散して加わるため、ピニオンギヤ3,4がピニオンギヤ支持部材53上で安定した状態で摺動することになる。
この場合、サイドギヤ5L,5Rとピニオンギヤ3,4との噛合点をPとし、この噛合点Pから反力F1,F2の作用点a,bまでのピニオンギヤ軸線方向距離をそれぞれh1,h2とすると、反力F1,F2はそれぞれF1=L×h2/(h1+h2),F2=L×h1/(h1+h2)と表される。ピニオンギヤ3,4の第1摺動部3A,4Aの半径をR1、ピニオンギヤ3,4の軸線Hから噛合点Pまでの距離をR2、及びピニオンギヤ3,4の第2摺動部3B,4Bの半径をR3とすると、反力F1によってピニオンギヤ3,4からサイドギヤ5L,5Rにトルクが伝達される場合のトルク伝達倍率T1はT1=R1/R2と表され、また反力F2によってピニオンギヤ3,4からサイドギヤ5L,5Rにトルクが伝達される場合のトルク伝達倍率T2はT2=R3/R2と表される。
一方、ピニオンギヤ3,4の回転によってサイドギヤ5L,5Rとの噛み合い面で各々のギヤ(ピニオンギヤ3,4及びサイドギヤ5L,5R)の回転軸方向のスラスト力が発生する。このうちサイドギヤ5L,5Rに発生するスラスト力によりサイドギヤ5L,5Rが互いに離間する方向に移動してサイドギヤ5Lにあってはスラストワッシャ6Lを介してスラストワッシャ9Laに、またサイドギヤ5Rにあっては支持部933にそれぞれ圧接するため、サイドギヤ5L(スラストワッシャ6L)とスラストワッシャ受部9Laとの間及びサイドギヤ5Rと支持部933との間に摩擦抵抗を発生し、これら摩擦抵抗によってもサイドギヤ5L,5Rの差動回転が制限される。
また、ピニオンギヤ3,4に発生するスラスト力によりピニオンギヤ3,4の第3摺動部3D,4Dが支持部934,935のピニオンギヤ受面934A,935Aに圧接するため、ピニオンギヤ3,4の自転に対する摩擦抵抗が発生し、これによってもサイドギヤ5L,5Rの差動回転が制限される。
ここで、ピニオンギヤ支持部材53は、デフケース2の回転軸線Oに沿って移動可能に支持されているので、ピニオンギヤ3,4とサイドギヤ5L,5Rとの間のトルク伝達時における噛み合い反力によって、ピニオンギヤ3,4の回転軸線O方向の位置が、サイドギヤ5L,5Rの中央部に定まる。即ち、ピニオンギヤ3,4がサイドギヤ5L,5R間に自動調心され、両ギヤの噛み合いが良好に保たれる。
次に、本実施の形態に係る車両用差動装置の組立方法について説明する。本実施の形態に示す車両用差動装置の組立方法は、「右サイドギヤの組み込み」及び「ピニオンギヤ(ピニオンギヤ支持部材)の組み込み」・「左サイドギヤの組み込み」・「ピニオンギヤとサイドギヤとの噛み合わせ」の各工程が順次実施されるため、これら各工程を順次説明する。
「右サイドギヤの組み込み」
第1ケースエレメント93外の右サイドギヤ5Rを部品挿入口930から第1ケースエレメント93内に挿入し、背面部(ボス部5Ra)をサイドギヤ用の支持部933に当接させるとともに、その軸線を車軸挿入孔9Rの軸線に合致させて所定の位置に配置する。この場合、右サイドギヤ5Rは、所定の位置に配置されると、第1ケースエレメント93内に組み込まれる。
「ピニオンギヤの組み込み」
先ず、ピニオンギヤ支持部材53の空間60,61にそれぞれピニオンギヤ3,4を収容する。次に、ピニオンギヤ3,4がそれぞれ空間60,61に収容されたピニオンギヤ支持部材53を第1ケースエレメント93内に部品挿入口930から挿入して所定の位置に配置する。この場合、ピニオンギヤ支持部材53の第1ケースエレメント93内への挿入は、ピニオンギヤ支持部材53の左右の一方側端部をそれぞれ支持部934の切り欠き凹部934A,934Aに嵌合するとともに、その左右の他方側端部をそれぞれ支持部935の切り欠き凹部935A,935Aに嵌合し、部品挿入口930から第1ケースエレメント93内のサイドギヤ5Rに向かって移動させることにより行われる。そして、ピニオンギヤ支持部材53が所定の位置に配置されると、ピニオンギヤ3,4が第1ケースエレメント93内に組み込まれる。
「左サイドギヤの組み込み」
第1ケースエレメント93外の左サイドギヤ5Lを部品挿入口930から第1ケースエレメント93内に挿入し、その軸線を車軸挿入孔9Lの軸線に合致させて所定の位置に配置する。この場合、左サイドギヤ5Lは、所定の位置に配置されると、第1ケースエレメント93内に組み込まれる。
「ピニオンギヤとサイドギヤとの噛み合わせ」
先ず、スラストワッシャ受部9Laとサイドギヤ5Lとの間の軸線方向寸法を調整しながら、スラストワッシャ6Lをデフケース2内に部品挿入孔930から挿入してサイドギヤ5Lのボス部5La(背面)に当接させる。次に、サイドギヤ5Lのボス部5Laと車軸挿入孔9Lのスラストワッシャ受部9Laとの間にスラストワッシャ6Lを介在するようにして第1ケースエレメント93に第2ケースエレメント94をボルト締めで組み付けてデフケース2を形成する。この場合、デフケース2が形成されると、ピニオンギヤ支持部材53が車軸(回転軸線O)方向に移動してサイドギヤ5L,5Rとの良好なギヤ噛合状態を維持する位置でピニオンギヤ3,4を支持し、この状態でサイドギヤ5L,5Rとピニオンギヤ3,4とがデフケース2の回転軸線O上で噛み合わされる。
[実施の形態の効果]
以上説明した実施の形態によれば、次に示す効果が得られる。
(1)サイドギヤ5L,5Rからそれぞれピニオンギヤ3,4を介してピニオンギヤ支持部材53(ピニオンギヤ支持部56,57)に作用する荷重Lを補強部56C,57Cが受けることになり、ピニオンギヤ支持部56,57の曲げ強度(デフケース2の剛性)を高めることができる。また、ピニオンギヤ3,4がサイドギヤ5L,5Rとの噛み合い面の内側(回転軸線O側)と外側(デフケース2の外周側)で支持されることにより、ピニオンギヤ3,4の傾きを確実に防止することができる。これにより、サイドギヤ5L,5Rとピニオンギヤ3,4との噛合位置の変動を低減することができ、安定した差動制限力を得ることができる。
(2)サイドギヤ5L,5Rとピニオンギヤ3,4との噛合によってサイドギヤ5L,5Rからピニオンギヤ3,4に荷重Lが作用すると、ピニオンギヤ支持部材53(第1ピニオンギヤ支持面56a,57a及び第2ピニオンギヤ支持面56b,57b)からの反力F1,F2がピニオンギヤ3,4の第1摺動部3A,4Aと第2摺動部3B,4Bに分散するため、ピニオンギヤ3,4の耐焼き付き性を高めることができ、装置全体の長寿命化を図ることができる。
(3)ピニオンギヤ支持部材53の連結部58がサイドギヤ5L,5R間に介在するため、サイドギヤ5L,5Rに車軸を連結するために用いる車軸移動規制部材としてのアクスルスペーサが不要になる。これにより、部品点数を削減することができ、コストの低廉化を図ることができる。
(4)ピニオンギヤ支持部材53がデフケース2内に車軸方向に沿って移動可能に収容されているため、ピニオンギヤ支持部材53の車軸方向動作上の自由度を高めることができる。これにより、ピニオンギヤ3,4とサイドギヤ5L,5Rとの噛み合わせ時に良好なギヤ噛合状態を維持する位置にピニオンギヤ支持部材53を移動させて配置することができる。
(5)デフケース2とピニオンギヤ支持部材53とが別部材であるため、デフケース2及びピニオンギヤ支持部材53の加工・検査等を個々に行うことができ、その加工・検査等がし易くなる。
以上、本発明の車両用差動装置を上記の実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能であり、例えば次に示すような変形も可能である。
(1)本実施の形態では、ピニオンギヤ3,4をそれぞれ断面凹状の空間60,61に収容して回転自在に支持するピニオンギヤ支持部56,57を有する平面略X字状の構造体によってピニオンギヤ支持部材53が形成されている場合、すなわち断面凹状のピニオンギヤ支持部を有する1対のピニオンギヤ支持部材が1対のサイドギヤ間に介在する連結部によって一体に形成されている場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、1対あるいは複数対のピニオンギヤ支持部材がピニオンギヤ挿入孔の軸線方向に所定の間隔をもって並列するもの(連結部の無いもの)でもよく、また単一のピニオンギヤ支持部を有するピニオンギヤ支持部材であってもよい。
(2)本実施の形態では、支持部934にピニオンギヤ支持部材53の左右の一方側端部に嵌合する切り欠き凹部934A,934Aが、また支持部935にピニオンギヤ支持部材53の左右の他方側端部に嵌合する切り欠き凹部935A,935Aがそれぞれ設けられている場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、図4に示すようにピニオンギヤ支持部材81の左右の両側端部に凸部810(一方側端部の凸部のみ図示)を設けるとともに、これら凸部810に嵌合する凹部811(一方側端部の凹部のみ図示)を支持部934,935に設けてもよく、またピニオンギヤ支持部材に凹部を設けるとともに、この凹部に嵌合する凸部を支持部(デフケース)に設けてもよい。
(3)本実施の形態では、サイドギヤ5L,5Rに噛合するピニオンギア3,4がデフケース2内に2個(1対)配置する場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、単一のピニオンギヤでもよく、またギヤ径を小さい寸法に設定することにより3個以上のピニオンギヤをデフケース内に配置することができる。
(4)本実施の形態では、ピニオンギヤ3,4の第1摺動部3A,4Aにおける主摺動部30A,40Aと比べて補助摺動部31A,41Aが摺動部全体にわたりその半径を同一の寸法に設定して形成されている場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、摺動部全体にわたりその半径を異なる寸法に設定して補助摺動部31A,41Aを形成してもよく、また一部の半径を異なる寸法に設定して補助摺動部31A,41Aを形成してもよい。
(5)本実施の形態では、ピニオンギヤ3,4の第1摺動部3A,4Aにおける補助摺動部31A,41Aがストレート部Csによって形成されている場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、テーパ部Ctによって補助摺動部31A,41Aを形成してもよい。
本発明の実施の形態に係る車両用差動装置をデフケースの回転軸線と平行に切断して示す断面図。 図1のA−A断面図。 本発明の実施の形態に係る車両用差動装置の動作を説明するために示す断面図。 本発明の実施の形態に係る車両用差動装置(デフケースに対するピニオンギヤ支持部材の収容状態)の変形例を説明するために示す斜視図。
符号の説明
1…車両用差動装置
2…デフケース
3,4…ピニオンギヤ、3A,4A…第1摺動部、3B,4B…第2摺動部、3C,4C…ギヤ噛み合い部、3D,4D…第3摺動部、30A,40A…主摺動部、31A,41A…補助摺動部
5L,5R…サイドギヤ、5La,5Ra…ボス部、5Lb,5Rb…ギヤ部、5Lc,5Rc…摺動部
6L…スラストワッシャ
9L,9R…車軸挿入孔、9La…スラストワッシャ受部
13…リングギヤ取付用フランジ
53…ピニオンギヤ支持部材、56,57…ピニオンギヤ支持部、56A,57A…第1ピニオンギヤ支持部、56a,57a…第1ピニオンギヤ支持面、56B,57B…第2ピニオンギヤ支持部、56b,57b…第2ピニオンギヤ支持面、56C,57C…補強部、58…連結部
60,61…空間
81…ピニオンギヤ支持部材、810…凸部、811…凹部
93…第1ケースエレメント、930…部品挿入口、931…サイド貫通孔、932…収容空間、933…サイドギヤ用の支持部、934,935…ピニオンギヤ支持部材用の支持部、934A,935A…ピニオンギヤ受面、934B,935B…切り欠き凹部、936…フランジ、936A…貫通孔
94…第2ケースエレメント、94A…オイル通過孔、940…フランジ、940A…貫通孔
Cs…ストレート部、Ct…テーパ部、O…回転軸線

Claims (10)

  1. デフケースと、
    前記デフケース内に回転自在に収容された1対のサイドギヤと、
    前記1対のサイドギヤに噛合し、前記デフケースの回転軸線と直交する軸線上に配置されたピニオンギヤと、
    前記ピニオンギヤをそれぞれ断面凹状の空間に収容して回転自在に支持するピニオンギヤ支持部を有し、前記デフケース内に車軸方向に移動自在に収容されたピニオンギヤ支持部材と
    を備えたことを特徴とする車両用差動装置。
  2. デフケースと、
    前記デフケース内に回転自在に収容された1対のサイドギヤと、
    前記1対のサイドギヤに噛合し、前記デフケースの回転軸線と直交する軸線上に配置された少なくとも1対のピニオンギヤと、
    前記少なくとも1対のピニオンギヤをそれぞれ断面凹状の空間に収容して回転自在に支持する少なくとも1対のピニオンギヤ支持部を有し、前記デフケース内に車軸方向に移動自在に収容されたピニオンギヤ支持部材と
    を備えたことを特徴とする車両用差動装置。
  3. 前記デフケースは、
    前記少なくとも1対のピニオンギヤが前記断面凹状の空間に収容された前記少なくとも1対のピニオンギヤ支持部材、及び前記1対のサイドギヤを挿入する挿入口を有する第1ケースエレメントと、
    前記第1ケースエレメントに取り付けられ、前記挿入口を覆う第2ケースエレメントとによって形成されている請求項2に記載の車両用差動装置。
  4. 前記第1ケースエレメントは、前記少なくとも1対のピニオンギヤ支持部材をそれぞれ車軸方向に移動自在に支持する少なくとも1対のピニオンギヤ支持部材用の支持部が内面に一体に設けられている請求項3に記載の車両用差動装置。
  5. 前記少なくとも1対のピニオンギヤ支持部材は、前記1対のサイドギヤ間に介在する連結部を介して一体に形成されている請求項2に記載の車両用差動装置。
  6. 前記少なくとも1対のピニオンギヤ支持部材は、前記ピニオンギヤ支持部が前記少なくとも1対のピニオンギヤの軸線方向両端部のうちギヤ基端側の端部を回転自在に支持する第1ピニオンギヤ支持部、及び前記少なくも1対のピニオンギヤの軸線方向両端部のうちギヤ先端側の端部を回転自在に支持する第2ピニオンギヤ支持部を有する請求項2に記載の車両用差動装置。
  7. 前記第1ピニオンギヤ支持部及び前記第2ピニオンギヤ支持部は、前記少なくとも1対のピニオンギヤの周囲に所定の間隔をもってそれぞれ複数個並設されている請求項6に記載の車両用差動装置。
  8. 前記第1ピニオンギヤ支持部は、所定の曲率半径をもつ曲率面で形成された第1ピニオンギヤ支持面を有し、
    前記第2ピニオンギヤ支持部は、前記第1ピニオンギヤ支持面の曲率半径より小さい曲率半径をもつ曲率面で形成された第2ピニオンギヤ支持面を有する請求項6に記載の車両用差動装置。
  9. 前記少なくとも1対のピニオンギヤは、前記少なくとも1対のピニオンギヤ支持部材の軸線方向両側のうち前記デフケースの回転軸線側と反対側で摺動する第1摺動部、前記少なくとも1対のピニオンギヤ支持部材の軸線方向両側のうち前記デフケースの回転軸線側で摺動する第2摺動部、及び前記第1摺動部と前記第2摺動部との間に介在して前記1対のサイドギヤに噛合するギヤ噛み合い部を有する請求項2に記載の車両用差動装置。
  10. 前記第1摺動部は、外径が前記第2摺動部の外径より大きい寸法に設定されている請求項9に記載の車両用差動装置。
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