JP2006046642A - 車両用差動歯車装置 - Google Patents

車両用差動歯車装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006046642A
JP2006046642A JP2005178578A JP2005178578A JP2006046642A JP 2006046642 A JP2006046642 A JP 2006046642A JP 2005178578 A JP2005178578 A JP 2005178578A JP 2005178578 A JP2005178578 A JP 2005178578A JP 2006046642 A JP2006046642 A JP 2006046642A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
pinion gear
pinion
differential
gears
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005178578A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4400517B2 (ja
Inventor
Shinichiro Nakajima
紳一郎 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Koki KK filed Critical Toyoda Koki KK
Priority to JP2005178578A priority Critical patent/JP4400517B2/ja
Priority to KR1020067026962A priority patent/KR101161672B1/ko
Priority to EP05758273A priority patent/EP1767817B1/en
Priority to US11/571,683 priority patent/US7736257B2/en
Priority to PCT/JP2005/012659 priority patent/WO2006006524A1/ja
Publication of JP2006046642A publication Critical patent/JP2006046642A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4400517B2 publication Critical patent/JP4400517B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H48/00Differential gearings
    • F16H48/20Arrangements for suppressing or influencing the differential action, e.g. locking devices
    • F16H48/22Arrangements for suppressing or influencing the differential action, e.g. locking devices using friction clutches or brakes
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H48/00Differential gearings
    • F16H48/06Differential gearings with gears having orbital motion
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H48/00Differential gearings
    • F16H48/06Differential gearings with gears having orbital motion
    • F16H48/08Differential gearings with gears having orbital motion comprising bevel gears
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H48/00Differential gearings
    • F16H48/20Arrangements for suppressing or influencing the differential action, e.g. locking devices
    • F16H2048/201Arrangements for suppressing or influencing the differential action, e.g. locking devices with means directly braking the orbital gears
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H48/00Differential gearings
    • F16H48/38Constructional details
    • F16H2048/382Methods for manufacturing differential gearings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H48/00Differential gearings
    • F16H48/38Constructional details
    • F16H48/40Constructional details characterised by features of the rotating cases

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Retarders (AREA)
  • Gears, Cams (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Abstract

【課題】ディファレンシャルケース2のピニオンギヤ保持面(ピニオンギヤ挿入孔12Aの内面)を拡大してピニオンギヤ4A、4Bが傾くことを防止し、耐久性を向上させる。
【解決手段】ディファレンシャルケース2に形成されたピニオンギヤ挿入孔12A、12B内にピニオンギヤ4A、4Bが回転自在に保持される。前記挿入孔12A、12Bの内面(ピニオンギヤ保持面)を内部側に拡大した延出部12Aa、12Baを形成して、ピニオンギヤ4A、4Bの外側の被保持部4Ab、4Bbだけでなく、内側のサイドギヤ6A、6Bに噛み合う歯車噛み合い部4Aa、4Baの一部もオーバーラップして保持するようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は車両用差動歯車装置に係り、特に、ディファレンシャルケースに回転自在に保持された複数のピニオンギヤと、これらピニオンギヤに噛み合うとともに、左右車軸にそれぞれ連結された一対のサイドギヤとを備えた車両用差動歯車装置に関するものである。
従来の車両用差動歯車装置として、例えば、特許文献1に開示された構成のものが知られている。この従来の車両用差動歯車装置について図31により簡単に説明する。なお、図31に示す従来の構成については、本明細書中では符号をカッコに入れて示す。ディファレンシャルケース(12)に、互いに直交するピニオンギヤ挿通孔(14)と車軸挿通孔(16)が穿設されている。このディファレンシャルケース(12)内には、左右のサイドギヤ(20L、20R)が、軸方向移動可能に配置され、前記車軸挿通孔(16)に挿通された左右の車軸(22L、22R)にそれぞれスプライン結合されている。左右のサイドギヤ(20L、20R)の背面(20a、20a)とディファレンシャルケース(12)の内面との間にはサイドギヤ(20L、20R)より小径の摺動部材(24)が配置されている。
また、ディファレンシャルケース(12)の内部には、直径がピニオンギヤ挿通孔(14)とほぼ同径に設定されて、ピニオンギヤ挿通孔(14)内で回転自在に支持されたピニオンギヤ(26)が、左右のサイドギヤ(20L、20R)と噛み合うようにして配設されている。このピニオンギヤ(26)は、ピニオンギヤ保持板(28)を外径側からかぶせるとともに、ディファレンシャルケース(12)の溝(12a)に嵌入されたスナップリング(30)によって抜け止めすることによりディファレンシャルケース(12)からの脱落が防止されている。さらに、ピニオンギヤ(26)の軸心部にはピニオンシャフト(32)が挿通されて倒れ込みが防止されている。
以上の構成の車両用差動歯車装置を組み立てるには、先ず、摺動部材(24)と左右のサイドギヤ(20L、20R)をディファレンシャルケース(12)の外部から、ピニオンギヤ挿通孔(14)を通して、ディファレンシャルケース(12)の内部に組み入れる。サイドギヤ(20L、20R)を組み込んだディファレンシャルケース(12)内に、サイドギヤ(20L、20R)と噛み合うように、ディファレンシャルケース(12)の外部からピニオンギヤ挿通孔(14)内にピニオンギヤ(26)を組み込む。このとき、あらかじめピニオンシャフト(32)をディファレンシャルケース(12)内に配置しておき、このピニオンシャフト(32)にピニオンギヤ(26)を挿通するようにする。ピニオンギヤ(26)をピニオンギヤ挿通孔(14)内に組み入れた後、ピニオンギヤ保持板(28)を嵌入し、スナップリング(30)でピニオンギヤ保持板(28)の抜け止めをする。
実用新案登録第2520728号公報(第3−4頁、図1)
前記従来の構成では、以下のような種々の問題点がある。
1.ピニオンギヤが、サイドギヤとの歯車噛み合い部の外側に位置する狭い面積だけでディファレンシャルケースに保持されるため、ディファレンシャルケースにトルクがかかったときにピニオンギヤが周方向に傾いてしまい片当たりが発生しやすく摩耗するという問題がある。
2.組み立ての際に、サイドギヤをピニオンギヤ挿入口からディファレンシャルケース内に挿入するようにしているので、サイドギヤの直径をピニオンギヤの直径よりも大きくすることができない。また、一方のサイドギヤを挿入した後に他方のサイドギヤを挿入する必要があるので、サイドギヤ同士の間隔を狭くすることができない。このため、装置が大型化するとともに回転バックラッシも大きくなってしまう。
3.ピニオンギヤの抜け止めを行うピニオン保持板(抜け止め用ワッシャ)が平面なので、ピニオンギヤに力がかかって位置がずれたときに、サイドギヤとの中心距離が変化してかみ合い位置がずれてしまうという問題が発生する。
4.前述のようにサイドギヤが比較的小さく、ピニオンギヤが相対的に大きくなるため、ピニオンギヤの摺動径(外径)が大きくなる分、回転時の周速が上がり、熱膨張が大きくなってしまい、焼き付きが発生するおそれがある。この問題を避けるためには、クリアランスを大きくする必要があり、前述のようなバックラッシが大きくなるという結果を招いてしまう。
5.ピニオンギヤが大きくなると、遠心力の影響を受けやすく、差動制限力が変動し、性能変化を発生しやすいという問題がある。
本発明は前記課題を解決するためになされたもので、ディファレンシャルケースに形成したピニオンギヤ挿入孔内に回転自在に保持された複数のピニオンギヤと、これらピニオンギヤに噛み合うとともに、二つの車軸にそれぞれ連結された一対のサイドギヤとを備えた車両用差動歯車装置において、前記ピニオンギヤ挿入孔の前記ピニオンギヤに摺接するピニオンギヤ保持面をディファレンシャルケースの内部側に延出し、前記ピニオンギヤ保持面は、前記ピニオンギヤの前記サイドギヤと噛み合う歯車噛み合い部の少なくとも一部を支持することを特徴とするものである。
この発明に係る車両用差動歯車装置では、ピニオンギヤ挿入孔のピニオンギヤ保持面が、ピニオンギヤの歯車噛み合い部の少なくとも一部を支持するので、ディファレンシャルケースが回転してピニオンギヤに力がかかった場合にも、ピニオンギヤの傾きを抑制することができる。これにより、適切な作動がなされるとともに摺動部の偏磨耗を抑えることができる。
ディファレンシャルケースのピニオンギヤ保持面を、ディファレンシャルケースの内部側に延出して、ピニオンギヤの内部側の歯車噛み合い部の少なくとも一部を支持するという構成で、回転時のピニオンギヤの傾きを抑制するという目的を達成する。ここで、「歯車噛み合い部の少なくとも一部を支持する」とは、ピニオンギヤの歯部のうちサイドギヤの歯部と接触する部分の径方向外側にあたる歯先面の少なくとも一部を支持することをいう。
以下、図面に示す実施例により本発明を説明する。この実施例は、2ピニオンタイプの車両用差動歯車装置であり、図1は一部を省略して示す正面図(図2のI方向矢視図)、図2は図1のII−II線に沿う断面図、図3は側面図、図4は図3のIV−IV線に沿う断面図、図5は背面図(図2のV方向矢視図)、図6は分解斜視図である。また、図7はディファレンシャルケースの正面図、図8は図7のVIII−VIII線に沿う断面図である。
この差動歯車装置(全体として符号1で示す)は、ディファレンシャルケース2に回転自在に保持された2個のピニオンギヤ4A、4Bと、ディファレンシャルケース2の内部に収容されて、前記両ピニオンギヤ4A、4Bに同時に噛み合うとともに、内面に形成されたスプライン6La、6Raによって左右両車軸(図示せず)に連結された左右一対のサイドギヤ6L、6Rとを備えている。
ディファレンシャルケース2は一体型であり、内部に一対のサイドギヤ6L、6Rを収容する空間8(図8参照)が形成されている。このディファレンシャルケース2には、その軸心部を貫通し、左右両側の車軸が挿通される車軸挿通孔10L、10Rと、この車軸挿通孔10L、10Rに直交して、前記内部空間8内に臨むピニオンギヤ挿入孔12A、12Bが形成されている。ディファレンシャルケース2には、この差動歯車装置1の回転軸線O1と直交する平面内に位置するフランジ部2aが形成されており、このフランジ部2aに取り付けられるリングギヤ(図示せず)を介してドライブピニオンからのトルクが入力される。
ピニオンギヤ4A、4Bは、サイドギヤ6L、6Rに噛み合う歯車噛み合い部4Aa、4Baが、ピニオンギヤ挿入孔12A、12Bの開口部からディファレンシャルケース2の前記空間8の内部側に挿入されている。これらピニオンギヤ4A、4Bの外部側の被保持部4Ab、4Bbは、前記ピニオンギヤ挿入孔12A、12Bの内周面(ピニオンギヤ保持面)に回転自在に保持されており、全円周面がピニオンギヤ保持面に面している(以下、ピニオンギヤ挿入孔を符号12A、12Bで、また、ピニオンギヤ挿入孔12A、12Bの内周面を符号12Aa、12Baで示す)。ピニオンギヤ挿入孔12A、12Bの内面は、図8に示すように、ディファレンシャルケース2の内部側に向けて延出されており(延出された部分を符号12Ab、12Bbで示す)、このピニオンギア保持面(ピニオンギヤ挿入孔12A、12Bの内周面12Aa、12Baと、延出部12Ab、12Bb)によって、ピニオンギヤ4A、4Bの被保持部4Ab、4Bbと、前記噛み合い部4Aa、4Baの一部とがオーバーラップして、従来の構成よりもピニオンギヤ4A、4Bの軸方向に長い範囲で支持されるようになっている。
ディファレンシャルケース2の内部空間8内に収容され、前記ピニオンギヤ4A、4Bに噛み合うサイドギヤ6L、6Rは、この実施例ではすぐ歯かさ歯車(ストレートベベルギヤ)である。これらサイドギヤ6L、6Rは、ピニオンギヤ4A、4Bと比較して大型であり、例えば、ピニオンギア4A、4Bの歯数の2.5倍以上の歯数を有している。従って、これらサイドギヤ6L、6Rを、従来の構成のようにピニオンギヤ挿入孔12A、12Bから挿入することができないため、ディファレンシャルケース2のピニオンギヤ挿入孔12A、12Bと直交する位置(図4および図5の左右)に、サイドギヤ挿入孔14A、14Bを形成して、この挿入孔14A、14Bから挿入するようになっている。この実施例のサイドギヤ6L、6Rは外径が大きい(図8に示すピニオンギヤ保持面の両延出部12Ab、12Bbの先端部間の距離よりもサイドギヤ6L、6Rの外径が大きい)ため、その軸線をこの差動歯車装置1の回転軸線O1と平行な状態のまま挿入することはできず、傾斜させた状態でディファレンシャルケース2内に挿入する。また、この挿入時の干渉を避けるため、ディファレンシャルケース2内の空間8の内面に逃げ部8aが形成されている。さらに、各サイドギヤ6L、6Rの背面側に突出したハブ6Lb、6Rbを、間隙を隔てて収容する凹部8bが形成されている。
前記両サイドギヤ6L、6Rの背面側の平坦な面とディファレンシャルケース2の内面との間には、それぞれスラストワッシャ16L、16Rが介装されている。また、ピニオンギヤ挿入孔12A、12B内に挿入されたピニオンギヤ4A、4Bは、ディファレンシャルケース2の外周面に嵌装された抜け止めリング18によって脱落が防止されるようになっている。この抜け止めリング18は、図2に示すように、内面側の横断面が球面状になっており、この球面で、ピニオンギヤ4A、4Bの球面状の外面4Ac、4Bcに摺接する。
前記構成の車両用差動歯車装置1の組み立て工程について説明する。この実施例では、ピニオンギヤ4A、4Bが相対的に小さく、これに比較してサイドギヤ6L、6Rが大きい。また、ピニオンギヤ保持面が内部側に延出しているので、従来の構成のようにピニオンギヤ挿入孔12A、12Bからサイドギヤ6A、6Bをディファレンシャルケース2内に挿入することができない。そこで、ディファレンシャルケース2の、ピニオンギヤ挿入孔12A、12Bが設けられていない部分にサイドギヤ挿入孔14A、14Bを形成し、このサイドギヤ挿入孔14A、14Bからサイドギヤ6A、6Bを挿入する。そのときには、サイドギヤ6L、6Rの軸線を傾斜させた状態でディファレンシャルケース2の内部空間8内に挿入する。この実施例では、ディファレンシャルケース2に形成されたピニオンギヤ保持面(ピニオンギヤ挿入孔12A、12Bの内周面12Aa、12Ba)を内部側に延出して(ピニオンギヤ挿入孔12A、12Bの内面の延出部12Ab、12Bbを図8に示す)、サイドギヤ6L、6Rの外径よりも内側に張り出しているが、このようにサイドギヤ6L、6Rを傾斜させた状態で挿入するようにしたので、ピニオンギヤ延出部12Ab、12Bbに干渉することなく挿入することが可能である。
その後、ディファレンシャルケース2内に挿入したサイドギヤ6L、6Rを、内部空間8の左右に移動させる。例えば、図2において、歯が右側を向いている左側のサイドギヤ6Lを図の左側に移動させるとともに、歯が左側を向いている右側のサイドギヤ6Rを図の右側に移動させる。そのときに、図の上下に設けられているピニオンギヤ保持面の延出部12Ab、12Bbの一方をさけるため、サイドギヤ6L、6Rを、他方側のピニオンギヤ保持面に隣接する逃げ部8aに当たるまで寄せる。例えば、図2の上方のピニオンギヤ4Aを保持するピニオンギヤ保持面の延出部12Abをさけるために、下方のピニオンギヤ保持面に隣接する逃げ部8aに、サイドギヤ6L、6Rの下端部を当てる。この時点では、サイドギヤ6L、6Rは軸線が傾いた状態のままである。
次に、サイドギヤ6L、6Rを、前記逃げ部8aに接触している部分を支点にして回転させ、差動歯車装置1の回転軸線O1にサイドギヤ6L、6Rの軸線を合わせる。ディファレンシャルケース2の内部空間8には、サイドギヤ6L、6Rを挿入する際に干渉を避けるため、逃げ部8aや凹部8bを形成してあるので、サイドギヤ6L、6R単独でディファレンシャルケース2に対し同軸上に保持することはできないが、ディファレンシャルケース2の両側に形成されたピニオンギヤ挿入孔12A、12Bから2つのピニオンギヤ4A、4Bを挿入して左右両側のサイドギヤ6L、6Rに噛み合わせることにより、サイドギヤ6L、6Rが同軸上に保持される。
以上の構成に係る車両用差動歯車装置1の作動について説明する。ディファレンシャルケース2は、図示しないドライブピニオンおよびリングギヤを介してエンジンからのトルクが入力されて、前記回転軸線O1を中心にいずれかの方向に回転される。また、左右両サイドギヤ6L、6Rには、左右の車軸(図示せず)がそれぞれスプライン結合されてトルクが伝達される。
左右両車輪に加わる抵抗が等しいときには、前記入力トルクがディファレンシャルケース2に伝達され、ディファレンシャルケース2に保持された2個のピニオンギヤ4A、4Bおよびこれらピニオンギヤ4A、4Bに噛み合う左右のサイドギヤ6L、6Rが一体として回転し、両車軸に等分にトルクが伝達され左右両側の車輪を回転させる。
また、車両が旋回するとき、例えば左に曲がる場合には左側の車輪に大きな抵抗が加わり、あるいは、道路条件が悪いために片側の車輪がスリップする場合、例えば右側の車輪がぬかるみ等にはまった場合には、右側の車輪により小さな抵抗が発生する。このような状態では、左側の車軸およびサイドギヤ6Lがディファレンシャルケース2の回転よりも遅い速度で回転し、ピニオンギヤ4A、4Bは、ディファレンシャルケース2のピニオンギヤ挿入孔12A、12B内に挿入されて回転自在に保持されているので、ピニオンギヤ保持面(ピニオンギア挿入孔12A、12Bの内周面12Aa、12Baおよび延出部12Ab、12Bb)に保持されて自転するため、右側のサイドギヤ6Rおよび車軸がディファレンシャルケース2の回転よりも速い速度で回転する。
このようにピニオンギヤ4A、4Bは、リングギヤ(図示せず)から入力される力により回転して、ピニオンギヤ保持面に押圧され、摩擦抵抗を発生させる。この摩擦力により左右のサイドギヤ6L、6Rの差動回転が制限され、これら左右のサイドギヤ6L、6Rにスプライン結合された左右車軸の差動回転が制限される。また、ピニオンギヤ4A、4Bと左右両サイドギヤ6L、6Rの回転により、ピニオンギヤ4A、4Bとサイドギヤ6L、6Rとの噛み合い面でスラスト力が発生し、図2の左側のサイドギヤ6Lを左方向へ、右側のサイドギヤ6Rを右方向へ押圧する。各サイドギヤ6L、6Rの移動によって、スラストワッシャ16L、16Rをディファレンシャルケース2の内面に圧接させることにより、摩擦抵抗を発生させる。この摩擦力により左右のサイドギヤ6L、6Rの差動回転が制限され、これら左右のサイドギヤ6L、6Rにスプライン結合された左右車軸の差動回転が制限される。なお、ピニオンギヤ4A、4Bの歯数は8歯以下が望ましく6歯が最適である。歯数8歯以下とすることにより、ピニオンギヤ4A、4Bを小型化しても歯の強度を保つことができ、ピニオンギヤを小型化することにより遠心力の影響で差動制限力が変動することを抑えることができるからである。
本実施例に係る車両用差動歯車装置1では、ディファレンシャルケース2のピニオンギヤ挿入孔12A、12Bの内周面12Aa、12Baに形成されているピニオンギヤ保持面が、ディファレンシャルケース2の内部側に延出されている(図8の延出部12Ab、12Bb参照)ので、ピニオンギヤ4A、4Bの被保持部4Ab、4Bbと歯車噛み合い部4Aa、4Baの一部とをピニオンギヤ4A、4Bの軸方向にオーバーラップさせた状態でサイドギヤ6L、6Rの周方向に支持することができ、ピニオンギヤ4A、4Bに力がかかった場合でもピニオンギヤ4A、4Bの傾きを抑えることができる。その結果、ピニオンギヤ4A、4Bとディファレンシャルケース2との摺動部の偏摩耗を抑えることができる。また、サイドギヤ6L、6Rを、従来の構成のようにピニオンギヤ挿入孔12A、12Bから挿入するのではなく、別のサイドギヤ挿入孔14A、14Bを形成してディファレンシャルケース2内に挿入するようにしたので、サイドギヤ6L、6Rをピニオンギヤ4A、4Bに対して大型化することができる。特に、ピニオンギヤ4A、4Bに対して歯数を2.5倍以上にすることが可能であり、バックラッシを低減することができる。しかも、ピニオンギヤ4A、4Bの小型化により、ディファレンシャルケース2のピニオンギヤ保持面とのクリアランスを小さくすることができ、バックラッシの一層の低減が可能である。また、この実施例では、ピニオンギヤ4A、4Bがディファレンシャルケース2のピニオンギヤ挿入孔12A、12Bに直接支持されており、従来の構成のようなピニオンシャフトを備えていないので、ピニオンギヤ4A、4Bを小型化でき、また、一対のサイドギヤ6L、6R間の間隔を狭くすることができる。この結果、車軸方向の寸法を短縮するとともに軽量化することができる。
さらに、ディファレンシャルケース2の外周に嵌着した抜け止めリング18により、ピニオンギヤ4A、4Bのディファレンシャルケース2からの脱落を防止するようにしたので、部品点数を削減してコストダウンをはかることが可能である。また、抜け止めリング18のピニオンギヤ4A、4Bとの摺動面が球面なので、ピニオンギヤ4A、4Bに力がかかってずれた場合でも、中心間距離が変わらず、噛み合い位置のずれを低減することが可能である。さらに、ピニオンギヤ4A、4Bを小型化したことにより、ディファレンシャルケース2のピニオンギヤ保持面に対する摺動部の周速が下がり、耐焼き付き性が向上する。また、ピニオンギヤ4A、4Bの重量が低減するので、遠心力の影響が少なくなり、差動制限力の変動が少なく性能が向上する。なお、ピニオンギヤ保持面の延出部12Ab、12Bbは、ピニオンギヤ4A、4Bの歯車噛み合い部4Aa、4Baの少なくとも一部を支持するようにすればピニオンギヤ4A、4Bの傾きを抑えることができるが、ピニオンギヤからサイドギヤへのトルク伝達時に最も大きな力が作用する歯車噛み合い部の中心点を含む領域を支持することにより、より確実にピニオンギヤ4A、4Bの傾きを抑えることができる。さらには、歯車噛み合い部の全部をピニオンギヤ保持面で支持するようにしてもよい。また、車両用差動歯車装置1は、車両の左右輪間に配設されてこれらの差動を行うものに限らず、四輪駆動車両の前後輪の差動を行うものに適用してもよい。
図9および図10は、第2の実施例に係る車両用差動歯車装置101を示すもので、図9は第1実施例の図2に相当する縦断面図、図10は第1実施例の図4に相当する横断面図である。この実施例装置は、4個のピニオンギヤが両サイドギヤに噛み合う4ピニオンタイプである。
この実施例に係る差動歯車装置101は、ディファレンシャルケース102が2ピースの構成になっており、円板状の第1ケース(キャップ)102Aとカップ状の第2ケース102Bをつき合わせてボルト(図示を省略)によって固定されている。このディファレンシャルケース102内に、左右一対のサイドギヤ106L、106Rと、これら両サイドギヤ106L、106Rに同時に噛み合う4個のピニオンギヤ104A、104B、104C、104Dが配置されている。これら4個のピニオンギヤ104A、104B、104C、104Dは、図10に示すように、2個ずつが接近した状態で、回転軸線O1に対して対称の位置に配置されている。
この実施例の差動歯車装置101を組み付ける場合には、カップ状の第2ケース102Bの内部に一対のサイドギヤ106L、106Rおよびスラストワッシャ116L、116Rを、図9の右側に位置するものから順次組み込み、その後、この第2ケース102Bと第1ケース102Aとをボルト等により結合する。また、ディファレンシャルケース102に形成されている4個のピニオンギヤ挿入孔112A、112B、112C、112D内にそれぞれピニオンギヤ104A、104B、104C、104Dを挿入した後、抜け止め用リング118を嵌装してピニオンギヤ104A、104B、104C、104Dの脱落を防止する。その他の部分の構成は、前記第1実施例の構成と同様である。この第2実施例に係る車両用差動歯車装置も、前記第1実施例と同様の作動を行い、同様の作用効果を奏することができる。前記第1実施例でもピニオンシャフトをなくすことによりコストを削減することができるが、4ピニオンタイプの場合には一層大きいコスト削減効果を得ることができる。
また、図11および図12は、第3の実施例に係る車両用差動歯車装置201を示すもので、図11は第1実施例の図2に相当する縦断面図、図12は第1実施例の図4に相当する横断面図である。この実施例装置は、6個のピニオンギヤが円周上に配置されて両サイドギヤに噛み合う6ピニオンタイプである。
この実施例に係る差動歯車装置201は、ディファレンシャルケース202が3ピースの構成になっており、図11の左側に位置する円板状の第1ケース(第1キャップ)202Aと、右側に位置する円板状の第2ケース(第2キャップ)202Bと、中間に配置されたほぼ円筒状の第3ケース202Cとをつき合わせて、ボルト等によって固定されている。このディファレンシャルケース202内に、左右一対のサイドギヤ206L、206Rと、これら両サイドギヤ206L、206Rに噛み合う6個のピニオンギヤ204A、204B、204C、204D、204E、204Fが配置されている。これら6個のピニオンギヤ204A、204B、204C、204D、204E、204Fは、図12に示すように、円周上に等間隔で配置されている。
この実施例装置は、両側から組み付けができるようにディファレンシャルケース202が3ピースになっており、両側からサイドギヤ206L、206Rおよびスラストワッシャ216L、216Rを組み付けた後、第1キャップ202Aおよび第2キャップ202Bを中央の第3ケース202Cに固定し、ピニオンギヤ204A、204B、204C、204D、204E、204Fを挿入して抜け止めリング218を取り付ける。その他の構成は、前記第1実施例および第2実施例の構成と同様である。この第3実施例に係る車両用差動歯車装置201も、前記各実施例と同様の作動を行い、同様の作用効果を奏することができる。このようにピニオンギヤの数が増えるに従って、ピニオンシャフトをなくすことによるコスト削減効果が大きくなる。
さらに、図13は、第4の実施例に係る車両用差動歯車装置301を示すものである。この実施例装置は、8個のピニオンギヤが円周上に配置されて両サイドギヤに噛み合う8ピニオンタイプである。
この実施例に係る差動歯車装置301は、前記第3実施例の6ピニオンタイプ(図12参照)と同様に3ピースから構成されたディファレンシャルケース302内に、ピニオンギヤ304A、304B、304C、304D、304E、304F、304G、304Hおよびサイドギヤ306L(他方のサイドギヤは図示せず)が収容され、ピニオンギヤ304A、304B、304C、304D、304E、304F、304G、304Hの外周に抜け止めリング318が装着される。この実施例は、ピニオンギヤの数が異なるだけで、その他の構成は第3実施例と同様であり、同様の差動を行い、同様の作用効果を奏することができる。
前記各実施例では、ピニオンギヤ4の被保持部(ディファレンシャルケース2のピニオンギヤ保持面12Aa、12Ba、12Ab、12Bbによって保持される部分)側の外面が、図14(a)に示すように、ストレート形状(ピニオンギヤ4Aの軸線と平行)になっており(このストレート部を符号4Adで示す)、サイドギヤ6L、6Rとの噛み合い部側の先端部寄りに短いテーパー部4Aeが設けられた形状をしている。また、このピニオンギヤ4Aは、軸線方向(図14(a)の上下方向)の全長に渡って歯4Afが形成されており、被保持部側のストレート部4Adも、歯4Afと歯溝4Agとが交互に位置する構成になっている。従って、ピニオンギヤ4Aの回転時には、前記ディファレンシャルケース2のピニオンギヤ保持面12Aa、12Ba、12Ab、12Bbによって、ピニオンギヤ4Aのトップランド部4Ah(ピニオンギヤ4Aの各歯4Afの歯先面)だけが保持される。
前記構成では、ピニオンギヤ4Aの、ディファレンシャルケース2のピニオンギヤ保持面12Aa、12Ba、12Ab、12Bbに保持される被保持部は、トップランド部4Ahだけであり、保持面積が小さいため面圧が大きくなってしまい、摩耗や焼き付きに対してはなお改善の余地がある。また、被保持部全体に歯溝4Agが形成されており、各トップランド部4Ahに角部があるので、角部の形状によっては角当たりを生じ、角部の面圧がさらに大きくなってしまう場合もある。しかも、ピニオンギヤ4Aの被保持部は、全周に渡って連続した面ではなく、トップランド部4Ahと歯溝4Agとが交互に位置しており、円周方向の形状があたかも多角形状のようになり、ピニオンギヤ4Aの位相によってピニオンギヤ4Aの保持位置が変動してしまう。つまり、図14(a)と図14(b)のように、ピニオンギヤ4Aの位相が異なると、ピニオンギヤ4Aの保持される部分の位置および面積が大きく変動してしまい、ノイズや歯車強度に対しても改善の余地がある。
図15は、第5の実施例に係る車両用差動歯車装置401の回転軸線に沿う縦断面図、図16(a)、(b)はこの実施例に使用されているピニオンギヤ404A、404B を示すものである(図16は一方のピニオンギヤ404Aを示す)。ピニオンギヤ4Aの軸方向の全長に渡って歯が形成されている場合には、前述のような問題が発生するため、ピニオンギヤ404A、404Bの形状が改良されている。ピニオンギヤ404A、404Bの形状以外の部分は、前記各実施例と同一または近似しているので、相当する部分には前記図2と同一の符号を付してその説明は省略する。
この実施例のピニオンギヤ404A、404Bは、被保持部側(ピニオンギヤ挿入孔12A、12Bの開口部側)の、サイドギヤ6L、6Rと噛み合わない部分に、全周に渡って連続した円柱状の被保持部404Aj、404Bj(以下、この部分を全周保持部と呼ぶ)を形成したものである。このピニオンギヤ404Aの形状を図16により説明すると、ピニオンギヤ404Aの被保持部側(図16の上部側)の、サイドギヤ6L、6Rとの噛み合いがない部分の歯元を切り上げることにより、歯溝404Agの形成されていない円柱状の外面を有する部分(全周保持部404Aj)を形成したものである。この実施例のピニオンギヤ404A、404Bは、ディファレンシャルケース2のピニオンギヤ保持面(ピニオンギヤ挿入口12A、12Bの内周面と内部側への延出部)によって、前記全周保持部404Aj、404Bjと、この全周保持部404Aj、404Bjに連続するトップランド部404Ahの一部が保持される。
ピニオンギヤ404A、404Bを前記のような形状としたことにより、ピニオンギヤ4A、4Bの位相によって被保持部の位置が変動することを抑制でき、歯車噛み合い部の良好な当たりを確保することができ、歯車の強度向上とノイズ低減に効果がある。例えば、図16(a)、(b)に示すように、ピニオンギヤ404Aの位相が異なる場合でも、ディファレンシャルケース2のピニオンギヤ保持面に保持される被保持部の面積を確保することができる。また、ピニオンギヤ404A、404Bの被保持部の面積が拡大することにより面圧を下げることができるため、被保持部の耐久性と焼き付き性が向上する。さらに、全周保持部404Aj、404Bjは、ピニオンギヤの歯車のリブ効果となり、ピニオンギヤ404A、404Bの歯車強度が向上する。
図17は第6の実施例に係る車両用差動歯車装置501の縦断面図である。前記各実施例では、図18(一方のピニオンギヤ保持面12Ba、12Bbを示す)に拡大して示すように、サイドギヤ6L、6Rの歯先が傾斜した直線状で、しかも、外周側(図18の下側)に向かうほど低くなる勾配を有していた。従って、ディファレンシャルケース2のピニオンギヤ保持面に形成された延出部12Bb(一方は図示せず)は、サイドギヤ6L、6Rとの干渉を避けるため、ピニオンギヤ挿入口12Bの開口部側の幅W1が広く、内部側に行くに従って次第に幅W2が狭くなる形状をしていた。ディファレンシャルケース2のピニオンギヤ保持面12Aa、12Ba、12Ab、12Bbが受ける力は、内部側ほど歯車噛み合い部の中心に近づくため、内部側の方が外部側よりも強くなる傾向があるが、前記の構成では、ピニオンギヤ保持面の幅が内部側に行くにしたがって細くなるため、この部分の面圧が大きくなり、使用状況によっては摩耗や焼き付きに対して問題が生じる場合があった。本実施例は、この問題を解決するために前記ディファレンシャルケース2のピニオンギヤ保持面の形状を改良したものである。なお、このピニオンギヤ保持面と一対のサイドギヤの形状以外は前記各実施例と共通なので、同一または相当する部分には、図2と同一の符号を付してその説明を省略する。また、図19は、本実施例の一方のピニオンギヤ保持面512Ba、512Bbおよびこの保持面に保持されるピニオンギヤ(図示を省略)と噛み合う一対のサイドギヤ506A、506Bを拡大して示す図である。
この実施例では、サイドギヤ506L、506Rの歯の外周寄りの部分506Lc、506Rcを、歯先面が歯の背後の摺動面506Ld、506Rdと平行になるように歯丈を下げている。サイドギヤ506L、506Rはベベルギヤであるから本来の歯先面の形状は、前記図18に示すように、先端に向かって次第に低くなるテーパー状であるが、この実施例では、サイドギヤ506L、506Rの外周端から内部側に向けて、本来のテーパー面(外周端の歯先506Le、506Reと内周端の歯先506Lf、506Rfとを結ぶ面)に対して次第に大きく歯先を下げることにより、外周側の部分506Lc、506Rcの歯先をほぼ同じ高さにしている。即ち、サイドギヤ506L、506Rの外周部506Lc、506Rcにおける歯先円錐角を、外周部506Lc、506Rcより内周側における歯先円錐角よりも大きくしている。このようにサイドギヤ506L、506Rの歯の形状を変更したことにより、ディファレンシャルケース2のピニオンギヤ保持面(ピニオンギヤ挿入孔512Bの内周面512Baと延出部512Bb)の内部側への延出部512Bbの幅W3を外周部506Lc、506Rcの歯先に沿うように広げることができる。この実施例では、前記延出部512Bbのピニオンギヤ挿入口512B寄りの部分と、ディファレンシャルケース2の内部側に延びた先端部との幅W3がほぼ同一となり、ピニオンギヤ保持面の面積を拡大することができる。サイドギヤの歯の形状を図18の形状のままで、ディファレンシャルケース2のピニオンギヤ保持面の内部側の幅W2を拡大しようとすると、サイドギヤ6L、6Rの歯と干渉してしまうが、サイドギヤ506L、506Rの歯の形状を前記のように変更することにより、ピニオンギヤ保持面の内部側の幅W3を広げて、保持面全体の面積を拡大することが可能になった。
以上のようにピニオンギヤ保持面512Ba、512Bbの面積を拡大することにより面圧を下げることができ、ピニオンギヤ保持面の耐久性と焼き付き性を向上させることができる。なお、サイドギヤ506L、506Rの歯の形状を図17、図19のように変更しても、歯面が力を受ける部位はほとんど変わらないので、ピニオンギヤ4A、4Bとの噛み合いに悪影響を及ぼすおそれはない。
例えば、図20に示す構成の車両用差動歯車装置601では、サイドギヤ606L、606Rの背面側の、ディファレンシャルケース2に対する摺動面606Ld、606Rdが平面になっており、サイドギヤ606L、606Rはその背後に位置するディファレンシャルケース2の摺動面2Lb、2Rbとの間に挿入されたスラストワッシャ16L、16Rを介して摺動自在に支持されている。また、サイドギヤ606L、606Rの内部側には、内面に車軸と結合されるスプライン606La、606Raが設けられた円筒部(ボス部)606Lb、606Rbが形成されており、このボス部606Lb、606Rbの外面がディファレンシャルケース2の車軸挿通孔610L、610R内に回転自在に挿通されている。
前記のようにサイドギヤ606L、606Rの背面側は、摺動面606Ld、606Rdとボス部606Lb、606Rbの末端面との間が大きな段差がある。つまりボス部606Lb、606Rbが背後に長く突出する形状になっている。サイドギヤ606L、606Rがこのような形状をしていると、ディファレンシャルケース2内に組み込む際にこのボス部606Lb、606Rbが邪魔になるため、ディファレンシャルケース2の干渉する部分を大きく逃がす必要がある等形状の制約が非常に大きいという問題があった。組み付け時のディファレンシャルケース2に対するサイドギヤ606L、606Rの干渉をさけるためには、ディファレンシャルケース2のサイドギヤを支持する摺動面2Lb、2Rbかピニオンギヤ保持面(特にその延出部2Bb)のどちらか、または双方を削り取るか、ディファレンシャルケース2を一体型や二体型ではなく、三体に分割しなければならないという問題があった。
図21は第7の実施例に係る車両用差動歯車装置701の縦断面図であり、この実施例では、サイドギヤ706L、706Rの形状と、ディファレンシャルケース702のこのサイドギヤ706L、706Rを摺動自在に支持する摺動面702Lb、702Rbの形状が前述の実施例の構成と異なっている。前述の構成と異なる部分についてだけ説明し、その他の部分につては説明を省略する。一対のサイドギヤ706L、706Rは、ディファレンシャルケース702に摺動自在に支持される背面側(ピニオンギヤ704A(他方は図示を省略)に噛み合う歯と逆側)の摺動面706Ld、706Rdが球面状になっている。そして、歯面を向かい合わせに配置された二つのサイドギヤ706L、706Rの、背後の球面706Ld、706Rdは、その中心O7が一致している。すなわち、左右のサイドギヤ706L、706Rの球面の中心O7が同一である。
一方、このサイドギヤ706L、706Rを摺動自在に支持するディファレンシャルケース702の支持部(摺動部)702Lb、702Rbも、前記サイドギヤ706L、706Rの摺動面706Ld、706Rdの球面とほぼ合致する曲率の凹状の球面になっている。そして、サイドギヤ706L、706Rの球面とディファレンシャルケース702の摺動部702Ld、702Rdの球面との間に、同じ曲率の球面状のスラストワッシャ716L、716Rが挿入されている。
この実施例では、ワンピースタイプのディファレンシャルケース702内にサイドギヤ706L、706Rを挿入する際には、ディファレンシャルケース702のサイドギヤ挿入孔714A(図22参照)から、サイドギヤ706L、706Rを、歯を下側に向けて斜めにした状態で、その一端部(図22の下方に位置する端部)を差し込み、矢印方向に回転させながら、サイドギヤ706L、706Rの球面(摺動面706Ld、706Rd)をディファレンシャルケース702の球面(摺動部702Lb、702Rb)に沿わせて挿入する。このようにサイドギヤ706L、706Rを回転させながらディファレンシャルケース702内に挿入することができるので、ディファレンシャルケース702の逃げを少なくすることができる。つまり、サイドギヤ挿入孔714A等を小さくすることができ、ディファレンシャルケース702の強度を向上させることができる。また、ディファレンシャルケース702の摺動部702Lb、702Rbを損なうことなく、サイドギヤ706L、706Rを挿入することが可能になるので、ディファレンシャルケース702の摺動部702Lb、702Rbの耐焼き付き性、耐摩耗性を向上させることができる。さらに、サイドギヤ706L、706Rのスプライン706La、706Raが形成されている部分の肉厚を厚くすることができるので、サイドギヤ706L、706Rの強度を向上させることができる。しかも、サイドギヤ706L、706Rは、設定したクリアランスの範囲で移動する場合があるが、移動した場合でも円周方向に移動するので、歯当たりの不良を最小限に押さえることができ、歯車の強度を向上させることができる。
前記各実施例では、図23および図24に示すように、ディファレンシャルケース802のピニオンギヤ保持面を、ピニオンギヤ挿入孔812A、812Bの内周面812Aa、812Baと、内部側に拡大した延出部812Ab、812Bbとから構成して、ピニオンギヤ804A、804Bの保持面積を大きくすることにより、回転するピニオンギヤ804A、804Bを安定して保持することができ、サイドギヤ806L、806Rとの噛み合い性能を向上させることができる。しかしながら、内部側へ拡大した延出部812Ab、812Bbをディファレンシャルケース802に直接設けているので、特にワンピースタイプのディファレンシャルケース802の場合には、この延出部812Ab、812Bbが邪魔になってサイドギヤ806L、806Rの組み付けが困難であるという問題があった。例えば、ワンピースタイプのディファレンシャルケース802の側部に、サイドギヤ806L、806Rの直径よりも僅かに大きい長さのサイドギヤ挿入孔814A、814Bを形成して、サイドギヤ806L、806Rを挿入しようとすると、ピニオンギヤ保持面の延出部812Ab、812Bbが内部側に突出しているため、邪魔になり、サイドギヤ806L、806Rの挿入が非常に難しくなるという問題が発生した。
この第8実施例は、前記問題を解決するためになされたものであり、図25に示すように、ディファレンシャルケース902のピニオンギヤ904A、904Bを保持する部分を別体のピニオンギヤ保持部材920A、920Bから構成したものである。この実施例では、ディファレンシャルケース902の開口部912A、912Bを、ピニオンギヤ904A、904Bの外径よりも大きい円孔とし、ディファレンシャルケース902自体はその内部側への延出部を持たない形状とする。そして、この開口部912A、912Bの内径とほぼ一致する外径と、ピニオンギヤ904A、904Bの外径とほぼ一致する内径を有する円筒状のピニオンギヤ保持部材920A、920Bを別に用意する。このピニオンギヤ保持部材920A、920Bは、開口部912A、912B内に挿入した際に、外側の端面(開口部側の端面)をディファレンシャルケース902の外面にほぼ一致させると、内部側の先端面が開口部912A、912Bよりも内部側に突出するようになっている。この突出部920Aa、920Baの内面が、前記各実施例の延出部(図23の812Bb参照)と同様の機能を果たす。この突出部920Aa、920Baの突出量は、前記ピニオンギヤ保持面の延出部812Ab、812Bbの長さとほぼ同じ程度とすることが好ましいが、これよりも短くても良く、また、長くても良い。
この実施例では、ワンピースタイプのディファレンシャルケース902に組み付ける場合には、ピニオンギヤ904A、904Bおよびピニオンギヤ保持部材920A、920Bを組み付ける前に、図26に示すサイドギヤ挿入孔914A、914Bから矢印方向にサイドギヤ(図示を省略)を挿入する。この時点では、まだピニオンギヤ保持部材920A、920Bが取り付けられていないので、サイドギヤ挿入の障害となるものがなく、サイドギヤの挿入が容易である。サイドギヤを挿入した後に、ピニオンギヤ保持部材920A、920Bとピニオンギヤ904A、904Bを、図25の矢印方向から挿入し、ピニオンギヤ保持部材920A、920Bを固定する。
前記のようにサイドギヤをスムーズに挿入することが可能になると、第1実施例で説明したようにディファレンシャルケース2の内部に逃げ部8a(図2および図8参照)等を設ける必要もなくなり、形状の制約がなく、設計の自由度が増し、結果的にディファレンシャルケース902の強度を向上させることが可能である。また、ピニオンギヤを保持する部分は、作動時に大きな負荷を受けるが、ディファレンシャルケース全体に熱処理および/または表面処理を行うとコスト高である。しかしながらピニオンギヤ保持部材920A、920Bを別体としたことにより、この部分にだけ、最も適した熱処理および表面処理を施すことができるので、ピニオンギヤを保持する部分の耐久性、耐焼き付き性の向上と、ディファレンシャルケース902のコストダウンが可能である。さらに、ディファレンシャルケース902側のピニオンギヤ保持部の形状(開口部912A、912Bの形状)は単純化できるので、熱処理ひずみの影響が少なくなり、精度を向上させることができる。またさらに、サイドギヤの挿入時にピニオンギヤ保持部材920A、920Bが障害となることがないので、ピニオンギヤ保持面を長くすることができ、前記各実施例よりも、ピニオンギヤ904A、904Bの傾きをより確実に抑えることができる。
前記各実施例に用いられたピニオンギヤは、被保持部(ディファレンシャルケースのピニオンギヤ保持面によって保持される部分)側の外面が、ストレート形状(ピニオンギヤの軸線と平行)になっており、サイドギヤとの噛み合い部側の先端部寄りに短いテーパー部が設けられた形状をしている(図14(a)のストレート部4Adおよびテーパー部4Ae参照)。前記図14に示す例では、ピニオンギヤ4Aの全長の3/4程度の長さがストレート部4Adであり、残りの1/4がテーパー部4Aeになっている。このようなピニオンギヤを用いた構成では、図27に示すように、ディファレンシャルケース1002の内部に形成されたピニオンギヤ保持面1012aによって、ストレート部1004dだけが保持されている。なお、ピニオンギヤ1004のストレート部1004dとテーパー部1004eとの比率は前述のものに限定されないことは言うまでもない。但し、テーパー部1004eがピニオンギヤ1004の全長の1/3以下であることが好ましい。
図27に示す構成のように、ディファレンシャルケース1002のピニオンギヤ保持面1012aによってストレート部1004dだけが保持されている構成では、ピニオンギヤ1004の歯面に力を受ける部位付近で面圧が高くなり、耐久性、焼き付き性に改善の余地がある。なお、図27は、6個のピニオンギヤ1004を備えた6ピースタイプの差動歯車装置1001を、各ピニオンギヤ1004の軸線を通る断面で切断した横断面図であり、図12に対応する図である。
この第9実施例に係る車両用差動歯車装置1101は、前記課題を解決するためになされたもので、図28に示すように、ディファレンシャルケース1102のピニオンギヤ支持面1112aを内部側にさらに拡大したものである。この実施例では、前記実施例と同様のピニオンギヤ保持面1112aによってピニオンギヤ1104のストレート部1104dを保持するとともに、内部側に拡大した延出部1112bによってピニオンギヤ1104の先端部側のテーパー面1104eも同時に保持することができる。このようにピニオンギヤ1104の先端部側まで保持することにより、ピニオンギヤ1104の面圧を分散させることができ、耐久性や焼き付き性を向上させることができる。また、ピニオンギヤ1104の最も先端部まで保持することにより、倒れ防止の効果も得られ、正常な噛み合いを保持することができるので、歯車強度の向上を図ることができる。
第10実施例は前記第7実施例をさらに改良し、ディファレンシャルケースのサイドギヤ挿入孔を小さくしてディファレンシャルケースの剛性を向上したものである。図29は第10の実施例に係る車両用差動歯車装置1201の縦断面図であり、この実施例では、サイドギヤ1206L、1206Rをディファレンシャルケース1202内に挿入するためのサイドギヤ挿入孔1204L、1204Rの大きさおよび位置が実施例7の構成と異なっている。前述の構成と異なる部分についてだけ説明し、その他の部分については説明を省略する。
本実施例のサイドギヤ挿入孔1204L、1204Rは、ディファレンシャルケース1202の回転軸に対し180度対称な位置に設けられており、その大きさは実施例7におけるサイドギヤ挿入孔714A(図22参照)よりも小さく形成されている。サイドギヤ1206L、1206Rをディファレンシャルケース1202内に挿入する際には、サイドギヤ1206Lをサイドギヤ挿入孔1204Lから、サイドギヤ1206Rをサイドギヤ挿入孔1204Rから、それぞれほぼ同時に挿入する。両サイドギヤがディファレンシャルケース1202内に収まった後、矢印方向に同時に回転させながら両サイドギヤの回転軸をディファレンシャルケース1202の回転軸に合うように位置合わせをする。然る後にスラストワッシャ1216L、1216Rを両サイドギヤの背後と球面1206Ld、1206Rdとの間に挿入する。なお、図示は省略しているが、サイドギヤ挿入孔1204L、1204Rからディファレンシャルケース1202の回転方向に90度位相がずれた位置にはピニオンギヤ保持面の延出部が設けられている。
このように構成することにより、サイドギヤがピニオンギヤ保持面の延出部に干渉することを避けながら、比較的小さなサイドギヤ挿入孔より両サイドギヤを挿入することができるので、サイドギヤ挿入孔によってディファレンシャルケースの剛性が低下することを抑制できる。また、サイドギヤ挿入孔1204L、1204Rをディファレンシャルケース1202の回転軸に対し180度対称な位置に設けたので、回転アンバランスによる振動発生を低減できる。またさらに、両サイドギヤを挿入した後にスラストワッシャ1216L、1216Rを両サイドギヤの背後に挿入するようにすれば、スラストワッシャ1216L、1216Rの厚み分だけ両サイドギヤが接近するように位置決めされるので、結果としてサイドギヤ挿入孔1204L、1204Rをより小さくすることができる。つまり、両サイドギヤを挿入する際にはスラストワッシャ1216L、1216Rの厚み分だけディファレンシャルケース1202内の空間を広く確保できるので、両サイドギヤの位置の自由度が増し、より小さなサイドギヤ挿入孔から両サイドギヤを挿入することが可能になるのである。
また、両サイドギヤとピニオンギヤとの噛み合いを調整するため、サイドギヤ1206L、1206Rの組み付け前に両サイドギヤの形状およびディファレンシャルケース1202の形状を測定し、この測定結果に基づいてこれらの部材の加工誤差を補正するようにスラストワッシャ1216L、1216Rの厚みを変更してもよい。例えば、厚みの異なるスラストワッシャを数種類用意しておき、サイドギヤ1206Lの軸方向長さが基準値よりも小さい場合には、厚めのスラストワッシャ1216Lを選択する。これにより、サイドギヤ1206Lの加工誤差を補正することができ、ピニオンギヤとの良好な噛み合いを確保できる。また、図30に示すように、ピニオンギヤ1212と抜け止め用リング1213との間にスラストワッシャ1214を介装し、このスラストワッシャ1214の厚みを変更することでギヤの噛み合いを調整するようにしても、同様の効果を得ることができる。またさらに、スラストワッシャ1216L、1216Rの厚み変更による調整、およびスラストワッシャ1214の厚み変更による調整を組み合わせれば、より一層両サイドギヤとピニオンギヤとの噛み合いを良好にすることができる。
なお、前記各スラストワッシャの厚み変更による両サイドギヤとピニオンギヤとの噛み合い調整は、前記各実施例に適用できることは言うまでもない。両サイドギヤとピニオンギヤとの噛み合いを良好にすることは、ピニオンギヤをピニオンギヤ支持面で支持して差動制限を行う本発明の差動歯車装置では、特に重要な課題である。ピニオンギヤがピニオンギヤ支持面と精度よく摺接しなければ、適切な差動制限力を発揮し得ないからである。
なお、前記各ピニオンギヤ4A、4B(その他の実施例の符号は省略)の歯先面および/またはこの歯先面と摺接するピニオンギヤ保持面には、表面加工または表面処理を施すことにより、これらの面の間の摩擦抵抗の経時変化を低減することが望ましい。例えば、これらの面の少なくとも一方に多数の微細な凹部を不整な状態(整っていないランダムな状態)で形成したり、あるいは、成形後にショットピーニング等の加工を行って形成しても良い。また、例えば、ピニオンギヤ4A、4Bの歯車を形成する前の切削加工により削った表面をそのまま使用するようにしても良い。従来の歯車の場合には、成形後表面に仕上げ加工を行って滑らかにしているが、この例の場合には仕上げ加工を行わないので、加工工数が減りコストダウンになる。また、ホブ加工等により不整な凹部を有する形状にした後、その表面側だけを平滑にする仕上げ加工(ラッピング加工)を行っても良い。この場合には、表面側の僅かな厚さだけを仕上げ加工するので、歯面の内部側の凹部は残されている。このような表面加工等を行うことで、摺動面の表層部が摩耗しても凹部は残り、潤滑を確保することができる。さらに、これらピニオンギヤ4A、4Bとピニオンギヤ保持面との摺接面にコーティングを行っても良い。
車両用差動歯車装置の正面図である。(実施例1) 図1のII−II線に沿う断面図である。 前記車両用差動歯車装置の側面図である。 図3のIV−IV線に沿う断面図である。 前記車両用差動歯車装置の背面図である。 前記車両用差動歯車装置の分解斜視図である。 ディファレンシャルケースの正面図である。 図7のVIII−VIII線に沿う断面図である。 車両用差動歯車装置の縦断面図である。(実施例2) 車両用差動歯車装置の横断面図である。 車両用差動歯車装置の縦断面図である。(実施例3) 車両用差動歯車装置の横断面図である。 車両用差動歯車装置の縦断面図である。(実施例4) 図(a)、図(b)は従来の車両用差動歯車装置のピニオンギヤの一例を示す正面図である。 車両用差動歯車装置の縦断面図である。(実施例5) 図(a)、図(b)は実施例5の車両用差動歯車装置のピニオンギヤを示す正面図である。 車両用差動歯車装置の縦断面図である。(実施例6) 車両用差動歯車装置のピニオンギヤ保持面を拡大して示す図である。 実施例6のピニオンギヤ保持面を拡大して示す図である。 車両用差動歯車装置の縦断面図である。 車両用差動歯車装置の縦断面図である。(実施例7) 実施例7のサイドギヤ組み付け工程を説明する縦断面図である。 車両用差動歯車装置の縦断面図であり、図24のXXIV−XXIV線に沿う断面を示す。 図23のXXV−XXV線に沿う断面図である。 車両用差動歯車装置の横断面図であり、図24に相当する図である。(実施例8) 図25のピニオンギヤおよびピニオンギヤ支持部材を装着する前の状態を示す横断面図である。 車両用差動歯車装置の横断面図である。 車両用差動歯車装置の横断面図である。(実施例9) 車両用差動歯車装置の縦断面図である。(実施例10) 実施例10のピニオンギヤの保持部を示す図である。 従来の車両用差動歯車装置の一例を示す縦断面図である。
符号の説明
2 ディファレンシャルケース
4A ピニオンギヤ
4B ピニオンギヤ
4Aa ピニオンギヤの噛み合い部
4Ba ピニオンギヤの噛み合い部
4Ab ピニオンギヤの被保持部
4Bb ピニオンギヤの被保持部
6L サイドギヤ
6R サイドギヤ
12A ピニオンギヤ挿入孔
12B ピニオンギヤ挿入孔
12Aa ピニオンギヤ保持面の拡大部
12Ba ピニオンギヤ保持面の拡大部

Claims (13)

  1. ディファレンシャルケースに形成したピニオンギヤ挿入孔内に回転自在に保持された複数のピニオンギヤと、これらピニオンギヤに噛み合うとともに、二つの車軸にそれぞれ連結された一対のサイドギヤとを備えた車両用差動歯車装置において、
    前記ピニオンギヤ挿入孔の前記ピニオンギヤに摺接するピニオンギヤ保持面をディファレンシャルケースの内部側に延出し、前記ピニオンギヤ保持面は、前記ピニオンギヤの前記サイドギヤと噛み合う歯車噛み合い部の少なくとも一部を支持することを特徴とする車両用差動歯車装置。
  2. 前記ピニオンギヤは、前記ピニオンギヤ挿入孔のピニオンギヤ保持面、および前記ピニオンギヤ挿入孔の外側開口部に嵌装されたピニオンギヤの抜け止めリングによってディファレンシャルケースに保持されており、ピニオンギヤの軸心に挿通されるピニオンシャフトを備えていないことを特徴とする請求項1に記載の車両用差動歯車装置。
  3. 前記サイドギヤの歯数を、ピニオンギヤの歯数の2.5倍以上としたことを特徴とする請求項2に記載の車両用差動歯車装置。
  4. ディファレンシャルケースのピニオンギヤ挿入孔が設けられていない部分に、サイドギヤ挿入孔を形成したことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の車両用差動歯車装置。
  5. 前記ピニオンギヤの前記ピニオンギヤ保持面と摺接する部分のうち、前記歯車噛み合い部以外の部分に、該ピニオンギヤの周方向の全周に渡り連続した円柱状の外周面を形成したことを特徴とする請求項1に記載の車両用差動歯車装置。
  6. 前記ピニオンギヤの外面に、前記サイドギヤと噛み合う歯車噛み合い部を含む前記円柱状外周面と同径のストレート部を設け、前記ピニオンギヤ挿入孔のピニオンギヤ保持面によって、前記円柱状外周面と前記ストレート部の少なくとも一部とを保持することを特徴とする請求項5に記載の車両用差動歯車装置。
  7. 前記サイドギヤの歯車の外周部における歯先円錐角を、該外周部より内周側における歯先円錐角よりも大きくするとともに、
    前記ピニオンギヤ保持面のディファレンシャルケース内に延出した部分を、前記サイドギヤの外周部の歯先に沿った形状としたことを特徴とする請求項1に記載の車両用差動歯車装置。
  8. 前記サイドギヤの背面側の摺動面を球面状にするとともに、ディファレンシャルケースのサイドギヤを支持する面を、前記サイドギヤの摺動面とほぼ一致する曲率の球面としたことを特徴とする請求項4に記載の車両用差動歯車装置。
  9. 前記サイドギヤの球面状摺動面と、この摺動面を支持するディファレンシャルケースの支持面との間に、該サイドギヤと前記ピニオンギヤとの噛み合いを調整するスラストワッシャを介装したことを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の車両用差動歯車装置。
  10. 前記ピニオンギヤの抜け止めリングと前記ピニオンギヤとの間に、前記ピニオンギヤと前記サイドギヤとの噛み合いを調整するスラストワッシャを介装したことを特徴とする請求項2ないし請求項9のいずれかに記載の車両用差動歯車装置。
  11. 二つの車軸にそれぞれ連結された一対のサイドギヤと、これらサイドギヤに直角に噛み合う複数のピニオンギヤと、前記一対のサイドギヤおよび前記複数のピニオンギヤを内包するディファレンシャルケースとを備えた車両用差動歯車装置において、
    前記ピニオンギヤの前記サイドギヤと噛み合う歯車噛み合い部の少なくとも一部を支持するピニオンギヤ保持面が形成されたピニオンギヤ保持部材を備え、
    前記ピニオンギヤおよび前記ピニオンギヤ保持部材は、前記ディファレンシャルケースに前記一対のサイドギヤを挿入後に、前記ディファレンシャルケースに組み付け可能であることを特徴とする車両用差動歯車装置。
  12. 前記ピニオンギヤ保持部材は、前記ディファレンシャルケースの前記ピニオンギヤの組み付け位置に対応する部分に形成された開口部から前記ディファレンシャルケース内に挿入されることを特徴とする請求項11に記載の車両用差動歯車装置。
  13. ディファレンシャルケースに形成したピニオンギヤ挿入孔内に回転自在に保持された複数のピニオンギヤと、これらピニオンギヤに噛み合うとともに、左右の車軸にそれぞれ連結された左右一対のサイドギヤとを備えた車両用差動歯車装置において、
    前記ピニオンギヤの外面を、ピニオンギヤ挿入孔の開口部側に形成されたストレート部と、内部に挿入された先端部側のテーパー部とから構成するとともに、前記ピニオンギヤ挿入孔の前記ピニオンギヤに摺接するピニオンギヤ保持面をディファレンシャルケースの内部側に延出し、この延出部によって前記ストレート部とテーパー部とを保持することを特徴とする車両用差動歯車装置。
JP2005178578A 2004-07-09 2005-06-17 車両用差動歯車装置 Expired - Fee Related JP4400517B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005178578A JP4400517B2 (ja) 2004-07-09 2005-06-17 車両用差動歯車装置
KR1020067026962A KR101161672B1 (ko) 2004-07-09 2005-07-08 차량용 차동 기어 장치
EP05758273A EP1767817B1 (en) 2004-07-09 2005-07-08 Differential gear apparatus for vehicle
US11/571,683 US7736257B2 (en) 2004-07-09 2005-07-08 Differential gear apparatus for vehicle
PCT/JP2005/012659 WO2006006524A1 (ja) 2004-07-09 2005-07-08 車両用差動歯車装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004203927 2004-07-09
JP2005178578A JP4400517B2 (ja) 2004-07-09 2005-06-17 車両用差動歯車装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006046642A true JP2006046642A (ja) 2006-02-16
JP4400517B2 JP4400517B2 (ja) 2010-01-20

Family

ID=35783867

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005178578A Expired - Fee Related JP4400517B2 (ja) 2004-07-09 2005-06-17 車両用差動歯車装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7736257B2 (ja)
EP (1) EP1767817B1 (ja)
JP (1) JP4400517B2 (ja)
KR (1) KR101161672B1 (ja)
WO (1) WO2006006524A1 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1895197A2 (en) 2006-08-28 2008-03-05 Jtekt Corporation Differential case for vehicle
EP1895196A2 (en) 2006-08-28 2008-03-05 Jtekt Corporation Differential gear for vehicle and assembling method of the same
JP2008051305A (ja) * 2006-08-28 2008-03-06 Jtekt Corp 車両用デフケース及びこれを備えた車両用差動装置
JP2008051301A (ja) * 2006-08-28 2008-03-06 Jtekt Corp 車両用デフケース及びこれを備えた車両用差動装置
JP2008082544A (ja) * 2006-08-28 2008-04-10 Jtekt Corp 車両用差動装置
EP1970599A2 (en) 2007-03-16 2008-09-17 Jtekt Corporation Differential case for vehicle and differential device for vehicle including differential case
EP1983223A2 (en) 2007-04-17 2008-10-22 Jtekt Corporation Limited slip differential and manufacturing method
JP2008261491A (ja) * 2007-03-16 2008-10-30 Jtekt Corp デフケース及びこれを備えた車両用差動装置
JP2008275042A (ja) * 2007-04-27 2008-11-13 Toyota Motor Corp 車両用差動歯車装置
JP2009115141A (ja) * 2007-11-02 2009-05-28 Jtekt Corp 車両用差動装置
JP2009115143A (ja) * 2007-11-02 2009-05-28 Jtekt Corp 車両用差動装置
JP2009174584A (ja) * 2008-01-22 2009-08-06 Jtekt Corp 車両用差動装置及びその組立方法
US11054011B2 (en) 2016-03-15 2021-07-06 Gkn Automotive Limited Automotive differential and method of assembling same

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8216105B2 (en) * 2007-11-02 2012-07-10 Jtekt Corporation Differential apparatus for vehicle and assembling method thereof
US20090266198A1 (en) * 2008-04-29 2009-10-29 Transform Automotive Llc Laser welded differential casings for vehicle axles
US8043188B2 (en) * 2008-09-04 2011-10-25 Dana Heavy Vehicle Systems Group, Llc Spider-less vehicle differential
US8231493B2 (en) 2009-07-27 2012-07-31 Eaton Corporation Differential having improved torque capacity and torque density
US20110021305A1 (en) * 2009-07-27 2011-01-27 Radzevich Stephen P Differential having self-adjusting gearing
US8146458B2 (en) 2009-07-27 2012-04-03 Eaton Corporation Locking differential having improved torque capacity
JP5309045B2 (ja) * 2010-02-02 2013-10-09 ジヤトコ株式会社 ディファレンシャルギアケース及びその加工方法
US8628444B2 (en) * 2010-07-01 2014-01-14 Metal Forming & Coining Corporation Flow-formed differential case assembly
EP2753848B1 (en) * 2011-09-06 2019-07-17 Eaton Corporation Compact differential gear mechanism having a densely packed pinion bevel gear array
USD736260S1 (en) * 2012-07-03 2015-08-11 Eaton Corporation Composite differential piston
WO2014035869A2 (en) 2012-08-29 2014-03-06 Eaton Corporation Locking differential having combination preload springs for maintained contact
EP2847495A2 (en) 2012-08-29 2015-03-18 Eaton Corporation Locking differential having dampening communication spring
US8951159B2 (en) * 2012-10-10 2015-02-10 Eaton Corporation Differential case having lock pins in-line with clutch ear guides
US9303748B2 (en) 2012-11-19 2016-04-05 Eaton Corporation Collapsible clutching differential
IN2014DN10989A (ja) 2012-11-28 2015-05-22 Eaton Corp
US9334941B2 (en) 2013-03-14 2016-05-10 Eaton Corporation Inboard spring arrangement for a clutch actuated differential
USD736262S1 (en) * 2013-11-14 2015-08-11 Eaton Corporation Front wheel drive bolt on electronic limited slip differential
US9388893B1 (en) * 2015-03-06 2016-07-12 Gkn Driveline North America, Inc. Vehicle differential housing with protuberances
US11384830B2 (en) * 2019-08-06 2022-07-12 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. Window design for a differential housing

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4218085Y1 (ja) 1965-07-29 1967-10-20
GB1246342A (en) 1969-03-24 1971-09-15 Hobson Ltd H M Unindirectional braking mechanisms for a rotary shaft
JPS4735557U (ja) 1971-05-17 1972-12-20
JPS5939621B2 (ja) * 1981-02-05 1984-09-25 マツダ株式会社 デイフアレンシヤル装置
FR2609135B1 (fr) 1986-12-31 1991-01-18 Renault Dispositif de differentiel a transfert de couple
JPH0413245U (ja) 1990-05-25 1992-02-03
JP2825332B2 (ja) 1990-09-21 1998-11-18 株式会社日立製作所 樹脂封止型半導体装置、該装置の製法および半導体封止用樹脂組成物
JP2520728Y2 (ja) * 1991-05-30 1996-12-18 栃木富士産業株式会社 差動制限装置
JPH112311A (ja) * 1997-06-11 1999-01-06 Tochigi Fuji Ind Co Ltd デファレンシャル装置
JPH1182680A (ja) 1997-09-11 1999-03-26 Tochigi Fuji Ind Co Ltd 差動制限装置
US6689009B1 (en) 2001-06-29 2004-02-10 Torque-Traction Technologies, Inc. Compact differential assembly
US6840883B2 (en) * 2001-12-20 2005-01-11 Visteon Global Technologies, Inc. Method and design of an automotive differential
JP2004324736A (ja) 2003-04-23 2004-11-18 Toyoda Mach Works Ltd 遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置およびその製造方法
JP4063155B2 (ja) 2003-06-26 2008-03-19 株式会社ジェイテクト 車両用差動歯車装置
US6935981B2 (en) 2003-07-10 2005-08-30 Toyoda Machine Works, Ltd. Two-speed torque-splitting interaxle transfer case
US6997842B2 (en) * 2003-08-27 2006-02-14 Atkinson Aaron W J Differential assembly and method of assembly
JP4228869B2 (ja) 2003-10-09 2009-02-25 株式会社ジェイテクト 車両用差動歯車装置
JP2005133758A (ja) 2003-10-28 2005-05-26 Toyoda Mach Works Ltd 車両用動力伝達装置
JP4815889B2 (ja) * 2005-06-17 2011-11-16 株式会社ジェイテクト 車両用差動歯車装置
JP2006349117A (ja) 2005-06-17 2006-12-28 Jtekt Corp 車両用差動歯車装置
EP1895197A3 (en) * 2006-08-28 2011-02-23 Jtekt Corporation Differential case for vehicle

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1895197A2 (en) 2006-08-28 2008-03-05 Jtekt Corporation Differential case for vehicle
EP1895196A2 (en) 2006-08-28 2008-03-05 Jtekt Corporation Differential gear for vehicle and assembling method of the same
JP2008051305A (ja) * 2006-08-28 2008-03-06 Jtekt Corp 車両用デフケース及びこれを備えた車両用差動装置
JP2008051301A (ja) * 2006-08-28 2008-03-06 Jtekt Corp 車両用デフケース及びこれを備えた車両用差動装置
JP2008082544A (ja) * 2006-08-28 2008-04-10 Jtekt Corp 車両用差動装置
EP1895197A3 (en) * 2006-08-28 2011-02-23 Jtekt Corporation Differential case for vehicle
US7867126B2 (en) 2006-08-28 2011-01-11 Jtekt Corporation Differential case for vehicle and differential device for vehicle
EP1895196A3 (en) * 2006-08-28 2010-01-20 Jtekt Corporation Differential gear for vehicle and assembling method of the same
JP2008261492A (ja) * 2007-03-16 2008-10-30 Jtekt Corp 車両用差動装置
JP2008261491A (ja) * 2007-03-16 2008-10-30 Jtekt Corp デフケース及びこれを備えた車両用差動装置
EP1970599A2 (en) 2007-03-16 2008-09-17 Jtekt Corporation Differential case for vehicle and differential device for vehicle including differential case
US8047946B2 (en) 2007-03-16 2011-11-01 Jtekt Corporation Differential case for vehicle and differential device for vehicle including differential case
EP1983223A2 (en) 2007-04-17 2008-10-22 Jtekt Corporation Limited slip differential and manufacturing method
US8167757B2 (en) 2007-04-17 2012-05-01 Jtekt Corporation Limited slip differential and manufacturing method for limited slip differential
JP2008275042A (ja) * 2007-04-27 2008-11-13 Toyota Motor Corp 車両用差動歯車装置
JP2009115141A (ja) * 2007-11-02 2009-05-28 Jtekt Corp 車両用差動装置
JP2009115143A (ja) * 2007-11-02 2009-05-28 Jtekt Corp 車両用差動装置
JP2009174584A (ja) * 2008-01-22 2009-08-06 Jtekt Corp 車両用差動装置及びその組立方法
US11054011B2 (en) 2016-03-15 2021-07-06 Gkn Automotive Limited Automotive differential and method of assembling same

Also Published As

Publication number Publication date
EP1767817B1 (en) 2012-03-07
JP4400517B2 (ja) 2010-01-20
EP1767817A4 (en) 2010-06-02
US20080004151A1 (en) 2008-01-03
WO2006006524A1 (ja) 2006-01-19
EP1767817A1 (en) 2007-03-28
KR20070032707A (ko) 2007-03-22
KR101161672B1 (ko) 2012-07-02
US7736257B2 (en) 2010-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4400517B2 (ja) 車両用差動歯車装置
US4348918A (en) Speed change device
JP4815889B2 (ja) 車両用差動歯車装置
EP2154395B1 (en) Vehicle differential apparatus
EP1777438B1 (en) Vehicle differential gear device, vehicle combined differential gear device and vehicle differential case
US10794460B2 (en) Differential device
JP4976979B2 (ja) デファレンシャル装置
JP6277895B2 (ja) トルク伝達部材及び駆動軸と被駆動軸との結合部
US9188213B2 (en) Differential apparatus
US20080227583A1 (en) Differential case for vehicle and differential device for vehicle including differential case
WO2020184707A1 (ja) 差動装置
US9533563B2 (en) Reduction gear
JP5167877B2 (ja) 車両用差動装置
JP2015031346A (ja) トルク伝達用継手及び電動式パワーステアリング装置
JP4632852B2 (ja) 産業用ロボットの旋回部構造
US20150204432A1 (en) Differential gear unit of vehicle
JP5035067B2 (ja) 遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置およびその製造方法
WO2018230699A1 (ja) 歯車
CN212004150U (zh) 差速器
JP4891644B2 (ja) 車両の左右駆動力配分装置
JP2005133758A (ja) 車両用動力伝達装置
WO2020153332A1 (ja) 差動装置
JP2005344745A (ja) 車両用駆動力伝達装置
JP5338221B2 (ja) 車両用差動装置
JP2013104516A (ja) ディファレンシャル装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20060301

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060516

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090630

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090827

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091006

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091019

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121106

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121106

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131106

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees