JP4891644B2 - 車両の左右駆動力配分装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車両の左右駆動力配分装置に関し、さらに詳しくは、遊星歯車組を用いた差動機構によってエンジン駆動力を左右の駆動輪に配分する左右駆動力配分装置に関する。
従来、この種の車両の左右駆動力配分装置1は、図2に示されるように、ハウジング2内に回転可能に支持されると共に、エンジン駆動力を伝達するドライブピニオンギヤ3に噛み合うクラウンギヤ4が一体化されたデフケース5と、このデフケース5に伝達された駆動力を遊星歯車組6、つまり、デフケース5の内部に形成された内歯車7、この内歯車7に噛み合う複数のプラネタリギヤ8、複数のプラネタリギヤ8を回転可能に支持するプラネタリキャリヤ9、複数のプラネタリギヤ8に噛み合うサンギヤ10、このサンギヤ10に連なる左側駆動軸11、及び、プラネタリキャリヤ9に連なる右側駆動軸12、によって左右の駆動輪に配分する差動機構13と、を備えて構成されていた(例えば、特許文献1参照)。
そして、この左右駆動力配分装置1は、車両直進時には、プラネタリギヤ8を介してデフケース5に伝達される駆動力をプラネタリキャリヤ9とサンギヤ10とに均等に分配して、左右の駆動軸11,12をほぼ同一の回転数で回転させる。また、車両旋回時には、左右の駆動輪が路面から受ける反力等により、プラネタリギヤ8を介してデフケース5に伝達される駆動力をプラネタリキャリヤ9とサンギヤ10とに不均等に分配して、旋回内側よりも外側の駆動輪をより多く回転させるように構成されていた。
しかしながら、上記した従来の車両の左右駆動力配分装置にあっては、プラネタリキャリヤ9の軸方向の位置決めをデフケース右部材5Aによって行っている。さらには、プラネタリキャリヤ9をデフケース右部材5A、左部材5B及びサンギヤ10による3接点で支持している。このため、デフケース5及び差動機構13は、より高い設計精度が求められるためにコストが上昇してしまう。さらには、デフケース5内に差動機構13を組み付ける作業の難易度は高いという問題があった。また、部品点数が多いために車重が増加するという問題もある。
さらに、デフケース右部材5Aを回転可能に支持するベアリング14は、デフケース右部材5Aとハウジング2との対向面間に配設されている。しかも、このベアリング14の位置決めをデフケース右部材5Aによって行っている。このため、ベアリング14の外径を大きくすることはできず、高負荷の入力荷重に対処できない虞があった。また、一般的な市場流通品よりも薄型のベアリングを用いる必要があるため、コストをさらにアップさせてしまうという問題もあった。
また、左右の駆動軸11,12に回転数差が発生した場合、デフケース5内において互いに相対回転しながら摺接する箇所が最も回転数差が大きくなるので、左右の駆動軸11,12が互いに焼き付いてしまう虞があった。
特開2001−199254号公報
そこで、この発明は、上記した従来技術が有している問題点を解決するためになされたものであって、デフケース及び差動機構の簡素化、軽量化及び低コスト化を図ること、差動機構の組付け作業の容易化を図ること、デフケースを支持する軸受部材の外径を大きくして高負荷の入力荷重に対処できること、デフケース内における駆動軸同士の焼き付けを大幅に低減して左右駆動輪への駆動力配分機能の安定化を図ること、等が可能な車両の左右駆動力配分装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため第1の発明は、動力源からの駆動力を伝達するシャフトと、前記シャフトに設けた第1の駆動力伝達要素と、ハウジング内に回転可能に支持されると共に、前記第1の駆動力伝達要素に噛み合う第2の駆動力伝達要素と、前記第2の駆動力伝達要素が一体化されたデフケースと、前記デフケースに伝達された駆動力を、前記デフケース内に形成された内歯車に噛み合う複数のプラネタリギヤを回転可能に支持するプラネタリキャリヤと、前記複数のプラネタリギヤに噛み合うサンギヤのうち互いに異なる方に連なる左右一対の駆動軸によって左右の駆動輪に配分する差動機構と、を備えた車両の左右駆動力配分装置において、
一方の駆動輪に連なる第1の駆動軸に前記プラネタリキャリヤの一方の駆動輪側をスプライン結合によって連接させ、他方の駆動輪に連な中空の第2の駆動軸に前記サンギヤをスプライン結合によって連接させ、前記第1の駆動軸と前記第2の駆動軸とが同一軸心上に配置された状態で、前記デフケース内において前記第1の駆動軸が前記第2の駆動軸の内部に挿入された状態で相対回転可能に配置されることを特徴とする。
上記目的を達成するため第2の発明は、第1の発明において、前記スプライン結合において、前記プラネタリキャリヤが前記デフケースの小径部の内周面に沿うように前記一方の駆動輪方向に延設されていると共に、その延設された部分の内周面を前記一方の駆動軸の外周面に接合し、前記サンギヤが前記第2の駆動軸の前記第1の駆動軸側端部の外周面に接合することを特徴とする
上記目的を達成するため第3の発明は、第1または第2の発明において、前記第1駆動軸の第2駆動軸側軸端部に配設された油圧モータが前記両駆動軸に相対的な回転力を付与することを特徴とする。
上記目的を達成するため第4の発明は、第1乃至第3の何れか1つの発明において、前記第1の軸受部材の位置決めを前記第2の伝達要素に嵌め込んだバネ輪によって行うことを特徴とする。上記目的を達成するため第5の発明は、第4の発明において、前記第1の軸受部材の位置決めを前記第2の伝達要素に嵌め込んだバネ輪によって行うことを特徴とする。上記目的を達成するため第6の発明は、第1乃至第5の何れか1つの発明において、前記デフケースは、前記プラネタリキャリヤの一方の駆動輪側に摺接する共に、前記デフケースを回転可能に支持する第2の軸受部材により支持される小径部と、前記内歯車が形成された大径部と、前記大径部から径方向外側に向かって拡径され、前記第2の伝達要素が固定されるフランジ部とを備えていることを特徴とする。
上記目的を達成するため第の発明は、ハウジング内に回転可能に支持されると共に、エンジン駆動力を伝達するドライブピニオンギヤに噛み合うクラウンギヤが一体化されたデフケースと、
前記デフケースに伝達された駆動力を、前記デフケース内に形成された内歯車に噛み合う複数のプラネタリギヤを回転可能に支持するプラネタリキャリヤと、前記複数のプラネタリギヤに噛み合うサンギヤのうち互いに異なる方に連なる左右一対の駆動軸によって左右の駆動輪に配分する差動機構と、を備えた車両の左右駆動力配分装置において、
一方の駆動輪に連なる第1の駆動軸に前記プラネタリキャリヤの一方の駆動輪側をスプライン結合によって連接させ、他方の駆動輪に連なる中空の第2の駆動軸に前記サンギヤをスプライン結合によって連接させると共に、前記デフケースの他方の駆動輪側に前記クラウンギヤを固定し、且つ前記クラウンギヤが前記プラネタリキャリヤの他方の駆動輪側に摺接可能に接合して前記プラネタリキャリヤの軸方向の位置決めを行うと共に、前記デフケースを回転可能に支持する第1の軸受部材により前記クラウンギヤを直接支持させ、前記第1の軸受部材の位置決めを前記クラウンギヤに嵌め込んだバネ輪によって行い、
前記第1の駆動軸と前記第2の駆動軸とが同一軸心上に配置された状態で、前記デフケース内において前記第1の駆動軸が前記第2の駆動軸の内部に挿入された状態で相対回転可能に配置されることを特徴とする。
上記目的を達成するため第8の発明は、第7の発明において、前記スプライン結合において、前記プラネタリキャリヤが前記デフケースの小径部の内周面に沿うように前記一方の駆動輪方向に延設されていると共に、その延設された部分の内周面を前記一方の駆動軸の外周面に接合し、前記サンギヤが前記第2の駆動軸の前記第1の駆動軸側端部の外周面に接合することを特徴とする。上記目的を達成するため第9の発明は、第7または第8の発明において、前記第1駆動軸の第2駆動軸側軸端部に配設された油圧モータが前記両駆動軸に相対的な回転力を付与することを特徴とする。上記目的を達成するため第10の発明は、第7乃至9の何れか1つの発明において、前記デフケースは、前記プラネタリキャリヤの一方の駆動輪側に摺接すると共に、前記デフケースを回転可能に支持する第2の軸受部材により支持される小径部と、前記内歯車が形成された大径部と、前記大径部から径方向外側に向かって拡径され、前記クラウンギヤが固定されるフランジ部とを備えていることを特徴とする。
第1乃至第10の発明によれば、デフケースから、従来、プラネタリキャリヤの軸方向の位置決め等を行っていたデフケース右部材に相当する部分が削減され、且つデフケースに一体化されるクラウンギヤを第1の軸受部材によって直接支持させると共に、駆動軸周りに配置されるハウジングとクラウンギヤとの間の距離が従来のデフケースよりも拡大される。また、この第1の軸受部材の位置決めは、クラウンギヤに嵌め込んだバネ輪によって行われると共に、このクラウンギヤによってプラネタリキャリヤの軸方向の位置決めが行われる。さらに、プラネタリキャリヤは、デフケースの小径部及びサンギヤによる2接点で支持されると共に、プラネタリキャリヤの一方の駆動輪側を第1の駆動軸に連接し、サンギヤを第2の駆動軸に連接したので、デフケース内において左右の駆動軸同士が摺接する箇所が大幅に低減される。これにより、デフケース及び差動機構の簡素化、軽量化及び低コスト化を図ること、デフケース内への差動機構の組付けの容易化を図ること、ベアリング外径を大きくして高負荷の入力荷重に対処できること、デフケース内における駆動軸同士の焼き付けを大幅に低減して左右駆動輪への駆動力配分機能の安定化を図ること、等が可能な車両の左右駆動力配分装置を提供することができる。
本発明の車両の左右駆動力配分装置によれば、デフケースから従来のデフケース右部材に相当する部分が削減される。そして、プラネタリキャリヤは、従来のデフケース右部材に相当する部分が削減されたデフケースとサンギヤとの2接点により支持される。これにより、デフケース及び差動機構の簡素化、軽量化、低コスト化を図ることができる。しかも、第1の軸受部材は、内径を変化させずに外径が拡径されるので、高負荷の入力荷重にも対応することが可能となる。さらには、一般的な市場流通品のなかから第1の軸受部材に適したものが採用できるようになるので、コストをより低減化することができる。また、デフケース内において左側駆動軸と右側駆動軸とが摺接する箇所が大幅に低減されるため、デフケース内における左側駆動軸と右側駆動軸との焼き付きを防止することができる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る車両の左右駆動力配分装置の断面図である。
図1に示されるように、本発明の車両の左右駆動力配分装置100は、ハウジング15内に回転可能に支持されると共に、エンジン駆動力を伝達するドライブピニオンギヤ16に噛み合うクラウンギヤ17が一体化されたデフケース18と、デフケース18に伝達された回転駆動力を遊星歯車組19、つまり、デフケース18の内部に形成された内歯車20、内歯車20に噛み合う複数のプラネタリギヤ21、複数のプラネタリギヤ21を回転可能に支持するプラネタリキャリヤ22、プラネタリギヤ21に噛み合うサンギヤ23、及び、プラネタリキャリヤ22或いはサンギヤ23のうち互いに異なる方に連なる左右一対の駆動軸24,25によって左右の駆動輪(図示せず)に配分する差動機構26と、を備えて構成されている。
ハウジング15は、左右駆動力配分装置100の外殻をなす部材である。このハウジング15の内部には、エンジン駆動力を伝達する駆動力伝達軸27がベアリング28によって回転可能に軸支されている。また、この駆動力伝達軸27の軸端部にはドライブピニオンギヤ16が結合固定されている。
さらに、このハウジング15の内部には、ドライブピニオンギヤ16に噛み合うクラウンギヤ17が一体化されたデフケース18の両端部が第1及び第2の軸受部材としてのベアリング29,30によって回転可能に支持された状態で配置されている。
さらには、ハウジング15の内部には、差動機構26によって配分された駆動力を図中左側の駆動輪に伝達する第1の駆動軸としての左側駆動軸24と、図中右側の駆動輪に伝達する第2の駆動軸としての右側駆動軸25とが同一軸心上に配置された状態で、デフケース18内において左側駆動軸24の右軸部が右側駆動軸25の左軸端部から軸内部に挿入された状態で相対回転可能に配置されている。なお、左側駆動軸24の右軸端部には、左側及び右側駆動軸24,25に相対的な回転力を付与するための油圧モータ(図示せず)が配設されている。
デフケース18は、従来、プラネタリキャリヤの軸方向の位置決め等を行っていたデフケース右部材5Aに相当する部分が削除され、且つデフケース18に一体化されるクラウンギヤ17をベアリング29によって直接支持させると共に、右側駆動軸25の軸周りに配置されるハウジング15とクラウンギヤ17との間の距離を従来のデフケースよりも拡大させる目的で従来のデフケースとは異なった形状を有している。すなわち、デフケース18は、プラネタリキャリヤ22の左端部に摺接すると共に、デフケース18を回転可能に支持するベアリング30により支持される小径部18Aと、内歯車20が形成された大径部18Bと、大径部18Bから径方向外側に向かって延びるように拡径形成され、クラウンギヤ17が固定されるフランジ部18Cとを備えた段付筒状部材である。
詳述すると、小径部18Aの外周面とハウジング15との間にはベアリング30が配設されていると共に、小径部18Aの内周面にはプラネタリキャリヤ22の左端部が摺接可能に接合している。また、大径部18Bの内周面に沿って内歯車20が一体形成されていると共に、この内歯車20には、プラネタリキャリヤ22に左右軸端部を回転可能に支持された複数のプラネタリギヤ21が噛み合わされている。そして、プラネタリキャリヤ21の左端部は、小径部18Aの内周面に沿うように駆動軸方向に延設されていると共に、その延設された部分の内周面は、左側駆動軸24の外周面に接合した状態で、例えばスプライン嵌合により一体的に結合固定されている。また、これら複数のプラネタリギヤ21に噛み合うサンギヤ23は、右側駆動軸25の左軸端部の外周面に接合した状態で、例えばスプライン嵌合により一体的に結合固定されている。これにより、プラネタリキャリヤ22は、デフケース18の小径部18A及びサンギヤ23による2接点で支持される。
フランジ部18Cには、クラウンギヤ17が固定用ボルト31によって締結固定されていると共に、このクラウンギヤ17には、右側駆動軸25及び大径部18Bの内周面側に向かって延設された延設部17Aが形成されている。そして、この延設部17Aがプラネタリキャリヤ22の右側部に摺接可能に接合することによってプラネタリキャリヤ22の位置決めがなされている。さらに、この延設部17Aの右側駆動軸25に対向する面部には、環状の切り欠き溝17Bが一体形成されており、この切り欠き溝17Bに嵌合されたバネ輪としてのスナップリング32によってベアリング29の位置決めがなされている。
そして、この左右駆動力配分装置100は、デフケース18の回転を複数のプラネタリギヤ21を介してサンギヤ23に同方向の回転として伝達する。また、プラネタリキャリヤ22には、複数のプラネタリギヤ21の公転が伝達され、プラネタリキャリヤ22もデフケース18と同一方向に回転する。そして、車両直進時にあっては、ドライブピニオンギヤ16及びクラウンギヤ17によりデフケース18に伝達される駆動力を複数のプラネタリギヤ21を介してプラネタリキャリヤ22とサンギヤ23とに均等に分配して、左側及び右側駆動軸24,25をほぼ同一の回転数で回転させる。また、車両旋回時にあっては、左右の駆動輪が路面から受ける反力等により、デフケース18に伝達される駆動力を複数のプラネタリギヤ21を介してプラネタリキャリヤ22とサンギヤ23とに不均等に分配して、旋回内側よりも外側の駆動輪をより多く回転させる。さらには、複数のプラネタリギヤ21の自転により左側及び右側駆動軸24,25の回転数差が吸収される。
以上述べたように本発明によれば、デフケース18から、従来、プラネタリキャリヤの軸方向の位置決め等を行っていたデフケース右部材5Aに相当する部分が削減され、且つデフケース18に一体化されるクラウンギヤ17をベアリング29によって直接支持させると共に、右側駆動軸25周りに配置されるハウジング15とクラウンギヤ17との間の距離が従来のデフケースよりも拡大される。また、このベアリング29の位置決めは、クラウンギヤ17に嵌め込んだスナップリング32によって行われると共に、このクラウンギヤ17によってプラネタリキャリヤ22の軸方向の位置決めが行われる。さらに、プラネタリキャリヤ22は、デフケース18の小径部18A及びサンギヤ23による2接点で支持されると共に、プラネタリキャリヤ21の左端部を左側駆動軸24の外周面に連接し、サンギヤ23を右側駆動軸25の左軸端部に連接したので、デフケース18内において左右の駆動軸24,25同士が摺接する箇所が大幅に低減される。これにより、デフケース18及び差動機構26の簡素化、軽量化及び低コスト化を図ること、デフケース18内への差動機構26の組付けの容易化を図ること、ベアリング29の外径を大きくして高負荷の入力荷重に対処できること、デフケース18内における左側及び右側駆動軸24,25同士が焼き付く虞を大幅に低減して左右駆動輪への駆動力配分機能の安定化を図ること、等が可能な車両の左右駆動力配分装置を提供することができる。
本実施形態に係る車両の左右駆動力配分装置の断面図である。 従来の車両の左右駆動力配分装置の断面図である。
符号の説明
15 ハウジング
16 ドライブピニオンギヤ
17 クラウンギヤ
18 デフケース
19 遊星歯車組
20 内歯車
21 複数のプラネタリギヤ
22 プラネタリキャリヤ
23 サンギヤ
24 左側駆動軸(第1の駆動軸)
25 右側駆動軸(第2の駆動軸)
26 差動機構
29 ベアリング(第1の軸受部材)
30 ベアリング(第2の軸受部材)
32 スナップリング(バネ輪)
100 左右駆動力配分装置

Claims (10)

  1. 動力源からの駆動力を伝達するシャフトと、
    前記シャフトに設けた第1の駆動力伝達要素と、
    ハウジング内に回転可能に支持されると共に、前記第1の駆動力伝達要素に噛み合う第2の駆動力伝達要素と、
    前記第2の駆動力伝達要素が一体化されたデフケースと、
    前記デフケースに伝達された駆動力を、前記デフケース内に形成された内歯車に噛み合う複数のプラネタリギヤを回転可能に支持するプラネタリキャリヤと、前記複数のプラネタリギヤに噛み合うサンギヤのうち互いに異なる方に連なる左右一対の駆動軸によって左右の駆動輪に配分する差動機構と、
    を備えた車両の左右駆動力配分装置において、
    一方の駆動輪に連なる第1の駆動軸に前記プラネタリキャリヤの一方の駆動輪側をスプライン結合によって連接させ、他方の駆動輪に連な中空の第2の駆動軸に前記サンギヤをスプライン結合によって連接させ、
    前記第1の駆動軸と前記第2の駆動軸とが同一軸心上に配置された状態で、前記デフケース内において前記第1の駆動軸が前記第2の駆動軸の内部に挿入された状態で相対回転可能に配置されることを特徴とする車両の左右駆動力配分装置。
  2. 前記スプライン結合において、前記プラネタリキャリヤが前記デフケースの小径部の内周面に沿うように前記一方の駆動輪方向に延設されていると共に、その延設された部分の内周面を前記一方の駆動軸の外周面に接合し、前記サンギヤが前記第2の駆動軸の前記第1の駆動軸側端部の外周面に接合することを特徴とする請求項1に記載の車両の左右駆動力配分装置。
  3. 前記第1駆動軸の第2駆動軸側軸端部に配設された油圧モータが前記両駆動軸に相対的な回転力を付与することを特徴とする請求項1または2に記載の車両の左右駆動力配分装置。
  4. 前記第2の伝達要素が前記プラネタリキャリヤの他方の駆動輪側に摺接可能に接合し前記プラネタリキャリヤの軸方向の位置決めを行うと共に、前記デフケースを回転可能に支持する第1の軸受部材により前記第2の伝達要素を直接支持させたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1つに記載の車両の左右駆動力配分装置。
  5. 前記第1の軸受部材の位置決めを前記第2の伝達要素に嵌め込んだバネ輪によって行うことを特徴とする請求項に記載の車両の左右駆動力配分装置。
  6. 前記デフケースは、前記プラネタリキャリヤの一方の駆動輪側に摺接する共に、前記デフケースを回転可能に支持する第2の軸受部材により支持される小径部と、前記内歯車が形成された大径部と、前記大径部から径方向外側に向かって拡径され、前記第2の伝達要素が固定されるフランジ部とを備えていることを特徴とする請求項1乃至の何れか1つに記載の車両の左右駆動力配分装置。
  7. ハウジング内に回転可能に支持されると共に、エンジン駆動力を伝達するドライブピニオンギヤに噛み合うクラウンギヤが一体化されたデフケースと、
    前記デフケースに伝達された駆動力を、前記デフケース内に形成された内歯車に噛み合う複数のプラネタリギヤを回転可能に支持するプラネタリキャリヤと、前記複数のプラネタリギヤに噛み合うサンギヤのうち互いに異なる方に連なる左右一対の駆動軸によって左右の駆動輪に配分する差動機構と、を備えた車両の左右駆動力配分装置において、
    一方の駆動輪に連なる第1の駆動軸に前記プラネタリキャリヤの一方の駆動輪側をスプライン結合によって連接させ、他方の駆動輪に連なる中空の第2の駆動軸に前記サンギヤをスプライン結合によって連接させると共に、前記デフケースの他方の駆動輪側に前記クラウンギヤを固定し、且つ前記クラウンギヤが前記プラネタリキャリヤの他方の駆動輪側に摺接可能に接合して前記プラネタリキャリヤの軸方向の位置決めを行うと共に、前記デフケースを回転可能に支持する第1の軸受部材により前記クラウンギヤを直接支持させ、前記第1の軸受部材の位置決めを前記クラウンギヤに嵌め込んだバネ輪によって行い、
    前記第1の駆動軸と前記第2の駆動軸とが同一軸心上に配置された状態で、前記デフケース内において前記第1の駆動軸が前記第2の駆動軸の内部に挿入された状態で相対回転可能に配置されることを特徴とする車両の左右駆動力配分装置。
  8. 前記スプライン結合において、前記プラネタリキャリヤが前記デフケースの小径部の内周面に沿うように前記一方の駆動輪方向に延設されていると共に、その延設された部分の内周面を前記一方の駆動軸の外周面に接合し、前記サンギヤが前記第2の駆動軸の前記第1の駆動軸側端部の外周面に接合することを特徴とする請求項7に記載の車両の左右駆動力配分装置。
  9. 前記第1駆動軸の第2駆動軸側軸端部に配設された油圧モータが前記両駆動軸に相対的な回転力を付与することを特徴とする請求項7または8に記載の車両の左右駆動力配分装置。
  10. 前記デフケースは、前記プラネタリキャリヤの一方の駆動輪側に摺接すると共に、前記デフケースを回転可能に支持する第2の軸受部材により支持される小径部と、前記内歯車が形成された大径部と、前記大径部から径方向外側に向かって拡径され、前記クラウンギヤが固定されるフランジ部とを備えていることを特徴とする請求項7乃至9の何れか1つに記載の車両の左右駆動力配分装置。
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