JPH062744A - デファレンシャル装置 - Google Patents

デファレンシャル装置

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JPH062744A
JPH062744A JP15652192A JP15652192A JPH062744A JP H062744 A JPH062744 A JP H062744A JP 15652192 A JP15652192 A JP 15652192A JP 15652192 A JP15652192 A JP 15652192A JP H062744 A JPH062744 A JP H062744A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
gear
differential
case body
cover
Prior art date
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Pending
Application number
JP15652192A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Hirota
功 広田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
Tochigi Fuji Sangyo KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Tochigi Fuji Sangyo KK filed Critical Tochigi Fuji Sangyo KK
Priority to JP15652192A priority Critical patent/JPH062744A/ja
Publication of JPH062744A publication Critical patent/JPH062744A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 充分な強度と大きな許容伝達トルクを得るこ
とができ、ボルトも緩み難く、かつ、傘歯車を設けた場
合でも外径を小さくすることができるデファレンシャル
装置の提供。 【構成】 ケース本体25とカバー27とからなるケー
ス23内に、右の後車軸11とケース23、左の後車軸
13とケース23、右の後車軸11と左の後車軸13と
を差動連結した差動機構を収容したデファレンシャル装
置のケース本体25の外周部に環状歯車部31を一体に
形成し、この環状歯車部31でケース本体25へカバー
27をボルト36によって取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両などに用いられる
デファレンシャル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のデファレンシャル装置を、図3に
示す。
【0003】デフケース101は、ケース本体103と
カバー105とからなり、左右のベアリング106に支
承されている。ケース本体103とカバー105との間
には、中空状の環状歯車107がボルト111によって
挟持され、環状歯車107の最外周部には、平歯車10
9が形成されている。
【0004】左の回転軸113には左の回転部材117
が、右の回転軸115には右の回転部材119が、それ
ぞれスプライン結合され、左の回転部材117と右の回
転部材119とは、遊星歯車機構121により連結さ
れ、多板クラッチ123によって差動制限が行われる。
【0005】遊星歯車機構121の内周側の遊星歯車1
31は、左の回転部材117に形成された太陽歯車12
5と噛み合い、外周側の遊星歯車129は、環状歯車1
07の内周部に形成された内歯歯車127と噛合ってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
な図3のデファレンシャル装置にあっては、環状歯車1
07とケース本体103とを別個に設けたので、環状歯
車107の強度がボルト111の強度によって制限さ
れ、充分な強度が確保できない恐れがある。また、平歯
車109に加えられた力が、ボルト111を介して外周
側の遊星歯車129に伝わるので、ボルト111が緩み
易い。
【0007】さらに、ドライブピニオンギヤ135と噛
合う傘歯車133の形成された環状歯車107を用いる
場合には、ケース本体103、カバー105及びボルト
111よりも外側に傘歯車133を形成しなければなら
ないため、環状歯車107の外径が大きくなってしま
う。
【0008】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたもので、その目的とするところは、充
分な強度と大きな許容伝達トルクを得ることができ、ボ
ルトも緩み難く、かつ、傘歯車を設けた場合でも外径を
小さくすることができるデファレンシャル装置を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ケース本体とカバーとからなるケース内
に、第1軸と前記ケース、第2軸と前記ケース、前記第
1軸と第2軸とをそれぞれ差動連結する差動機構を収容
したデファレンシャル装置であって、前記ケース本体又
はカバーの外周部に環状歯車部を一体に形成し、この環
状歯車部で前記ケース本体へ前記カバーを取り付けた構
成としてある。
【0010】
【作用】環状歯車部をケース本体又はカバーの外周部に
一体に設けたので、環状歯車部に加えられた力は、直接
ケース本体又はカバーを経て差動機構に伝わる。また、
傘歯車を設けた場合、環状歯車部の外径を小さくするこ
とができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0012】図1はこの実施例を用いた車両の後輪駆動
装置の断面図を示し、図2はこの装置を用いた車両の動
力系を示す。
【0013】図2の動力系は、エンジン1,トランスミ
ッション3,プロペラシャフト7,リヤデフ9(後輪駆
動装置),後車軸11(第1軸),13(第2軸),左
右の後輪15,17,左右の前輪19,21などから構
成されている。
【0014】リヤデフ9のデフケース23(ケース)
は、ケース本体25とカバー27とからなり、図示しな
い左右のベアリングによってデフキャリヤに支承されて
いる。
【0015】ケース本体25の外周部には、傘歯車29
を有する環状歯車部31が一体に形成され、環状歯車部
31には、図示しないベアリングによってデフキャリヤ
で軸支され、前端をプロペラシャフト7に連結されたド
ライブピニオンギヤ33が噛み合っている。環状歯車部
31の傘歯車29の背面には雌ねじ部34が、カバー2
7には取付孔部35がそれぞれ形成され、ボルト36を
取付孔部35に挿通し、雌ねじ部34に螺合することに
よって、カバー27がケース本体25に取り付けられて
いる。
【0016】左の後車軸11には左の回転部材37が、
右の後車軸13には右の回転部材39が、それぞれスプ
ライン結合され、左の回転部材37と右の回転部材39
とは、差動機構を構成する遊星歯車機構41により連結
される。また、遊星歯車機構41による差動は、多板ク
ラッチ43と、この多板クラッチ43のアクチュエータ
としての電磁多板クラッチ45と、カム47とにより制
限される。
【0017】図示例の遊星歯車機構41は、右の回転部
材39に形成した太陽歯車49と、左の回転部材37に
形成したキャリヤ51と、ケース本体25の環状歯車部
31の内側に形成された内歯歯車59と、軸部55によ
りキャリア51に回転自在に支持されて内歯歯車59に
噛合った外周側の遊星歯車61と、軸部57によりキャ
リア51に回転自在に支持されて遊星歯車61と太陽歯
車49の両方に噛合った内側の遊星歯車63とからな
る。
【0018】例示した多板クラッチ43は、右の回転部
材39に形成した溝65へ軸方向移動のみ自在に係合す
る内周側の摩擦板67と、キャリア51の延設部である
クラッチドラム53の溝69へ軸方向移動のみ自在に係
合すると共に、前記摩擦板67,67間に介在された外
周側の摩擦板71とを有し、摩擦板67,71は、カム
47の作用によってプレッシャリング58が図1の左方
へ移動することにより、押圧されて締結される構造であ
る。
【0019】例示した電磁多板クラッチ45は、クラッ
チリング73の溝に軸方向移動のみ自在に係合する内周
側の摩擦板79と、ケース23に形成された溝に軸方向
移動のみ自在に係合すると共に、前記摩擦板79,79
間に介在された外周側の摩擦板83と、クラッチリング
73と、クラッチリング73とプレッシャリング58と
の間に挟持されたボール74と、ケース23の右側にベ
アリング85を介して取り付けられた電磁石87と、摩
擦板79,83に対し、電磁石87の前記配置側とは反
対のキャリヤ51に近い側に配置したリング形の吸引部
材89とによって構成されている。
【0020】次に、本実施例の作用について説明する。
【0021】ドライブピニオンギヤ33の駆動力は、こ
れと噛み合う傘歯車29から環状歯車部31を介して外
周側の遊星歯車61に伝わる。
【0022】電磁石87に通電しないときは、遊星歯車
61,63が自転及び公転を行い、これにより、左右の
後車軸11,13の差動回転がなされる。
【0023】電磁石87に通電したときは、カム47の
作用によりプレッシャリング58を介して多板クラッチ
43が押圧され、右の回転部材39と左の回転部材37
との差動が制限される。この差動制限により、悪路など
で後輪の一方が空転状態になろうとしても、他方への駆
動力の伝達が確保され、走破性が向上する。
【0024】ここで、本実施例では、環状歯車部31を
ケース本体25の外周部に一体に形成したので、環状歯
車を別個に設けた場合に比較して許容伝達トルクが大き
くなる。また、ケース本体25から遊星歯車機構41へ
直接動力が伝達されるので、ボルト36が緩みにくく、
ケース本体25とカバー27との接触面のフレッチング
が軽減される。
【0025】さらに、環状歯車部31をケース本体25
に一体に形成したので、環状歯車部31の外径を小さく
抑えることができ、かつ、傘歯車29の背面に内歯歯車
59を形成したので、遊星歯車61,63を大きく形成
することができ、充分なギヤ強度と噛み合い率を確保す
ることができる。
【0026】なお、本実施例は、環状歯車部31に傘歯
車29を形成したが、本発明はこれに限るものではな
く、例えば平歯車91を形成しても良い。また、差動機
構についても、前記機構に限るものではない。
【0027】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、環状歯車部に加えられた力が直接ケース本体又はカ
バーを経て差動機構に伝わるので、高い強度が得られ、
かつ、ケース本体とカバーとの締結部に余分な力が加わ
らないので、ケース本体へのカバーの取付状態を確実に
維持することができる。また、傘歯車を設けた場合、環
状歯車部の外径を小さくすると共に、差動機構を充分な
大きさに形成することができ、高い許容伝達トルクを保
持したまま装置全体の小型軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を用いた車両の後輪駆動装置
の断面図である。
【図2】図1の後輪駆動装置を用いた動力系を示す図で
ある。
【図3】従来のデファレンシャル装置の断面図である。
【符号の説明】
11 後車軸(第1軸) 13 後車軸(第2軸) 23 デフケース(ケース) 25 ケース本体 27 カバー 31 環状歯車部 41 遊星歯車機構(差動機構)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース本体とカバーとからなるケース内
    に、第1軸と前記ケース、第2軸と前記ケース、前記第
    1軸と第2軸とをそれぞれ差動連結する差動機構を収容
    したデファレンシャル装置であって、前記ケース本体又
    はカバーの外周部に環状歯車部を一体に形成し、この環
    状歯車部で前記ケース本体へ前記カバーを取り付けたこ
    とを特徴とするデファレンシャル装置。
JP15652192A 1992-06-16 1992-06-16 デファレンシャル装置 Pending JPH062744A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15652192A JPH062744A (ja) 1992-06-16 1992-06-16 デファレンシャル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15652192A JPH062744A (ja) 1992-06-16 1992-06-16 デファレンシャル装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH062744A true JPH062744A (ja) 1994-01-11

Family

ID=15629609

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15652192A Pending JPH062744A (ja) 1992-06-16 1992-06-16 デファレンシャル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH062744A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007285342A (ja) * 2006-04-13 2007-11-01 Fuji Heavy Ind Ltd 車両の左右駆動力配分装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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