JP2624824B2 - 遊星歯車装置のキャリア構造 - Google Patents

遊星歯車装置のキャリア構造

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    • F16H57/00General details of gearing
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  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、二組の遊星歯車機構のギヤ比を異ならせて
一方の増速回転伝達用のギヤ比に設定した遊星歯車装置
における両プラネタリギヤ保持用のキャリア構造に関す
るものである。
[従来の技術] 四輪駆動車等のデフ装置用として、回転入力側のケー
ス部材と該ケース部材内に配置される回転出力側の軸部
材との間に二組の遊星歯車機構を設け、該二組の遊星歯
車機構の各リングギヤを前記ケース部材の内周に設け、
前記二組の遊星歯車機構の各プラネタリギヤを保持する
キャリアを前記軸部材に連結し、前記二組の遊星歯車機
構の各サンギヤに回転固定用のクラッチを夫々設け、前
記二組の遊星歯車機構のギヤ比を異ならせて一方を増速
回転伝達用のギヤ比に設定した遊星歯車装置を構成する
試みがある(本出願人の提案による特願平1−4228号参
照)。
[発明が解決しようとする課題] 以上の遊星歯車装置において、第4図のようにケース
部材aの内方に構成される二組の遊星歯車機構bL,bR
各プラネタリギヤcL,cRを夫々軸承する共通のピニオン
軸dを保持する二分割のキャリアeL,eRを設け、両キャ
リアeL,eRで軸部材fの大径なる中央フランジgを挟み
込み、リーマボルトhとナットiにて締め付ける構造と
すると、以下の問題がある。
例えば軸部材fと両キャリアeL,eRの位置決めは二本
のリーマボルトh…と四本のピニオン軸d…により行う
ため、軸部材fの中央フランジgの潤滑用軸孔j…及び
ボルト孔k…と、両キャリアeL,eRの位置決め用軸孔lL
…,lR…及びボルト孔mL…,mR…の加工を、組付時にズレ
がないように夫々単品で加工するか、セットで加工しな
ければならず、その加工には高精度が要求される。また
特に軸部材fの中央フランジgが軸末端から大きく離れ
ているため、その潤滑用軸孔j…の加工性が悪い。
そこで本発明の目的は、以上のような遊星歯車装置に
おいて、二組の遊星歯車機構の各プラネタリギヤを保持
するキャリアと軸部材との結合を容易にするとともに、
軸部材への位置決め用軸孔及びボルト孔の加工を廃して
キャリアに位置決め用軸孔のみを加工するだけにし、従
って加工性を良くしながら、プラネタリギヤの位置決め
が正確に行えるようにしたキャリア構造を提供すること
にある。
[課題を解決するための手段] 以上の課題を達成すべく本発明は、回転入力側のケー
ス部材と該ケース部材内に配置される回転出力側の軸部
材との間に二組の遊星歯車機構を設け、該二組の遊星歯
車機構の各リングギヤを前記ケース部材の内周に設け、
前記二組の遊星歯車機構の各プラネタリギヤを保持する
キャリアを前記軸部材に連結し、前記二組の遊星歯車機
構の各サンギヤに回転固定用のクラッチを夫々設け、前
記二組の遊星歯車機構のギヤ比を異ならせて一方を増速
回転伝達用のギヤ比に設定した遊星歯車装置において、
前記二組の遊星歯車機構の各プ・ラネタリギヤを保持す
る前記キャリアを一体に成形し、該キャリアと前記軸部
材をスプラインにより結合したことを特徴とする。
[作用] 前記遊星歯車装置は、入力側ケース部材と出力側軸部
材との間に設けた二組の遊星歯車機構の一方が増幅回転
伝達用のギヤ比に設定されており、両サンギヤに夫々設
けた回転固定用クラッチのON/OFF制御で増速機能を持た
せられる。またケース部材内に二組の遊星歯車機構がコ
ンパクトに構成されており、軽量なものとなっている。
以上において、二組の遊星歯車機構の両プラネタリギ
ヤをともに保持する一体成形のキャリアとし、このキャ
リアを軸部材にスプライン結合するので、キャリアと軸
部材との結合が容易に行えることに加え、軸部材には位
置決め用軸孔とボルト孔を加工する必要がなく、キャリ
アに位置決め用軸孔のみを加工するだけで足り、従って
加工性を良くしながら、プラネタリギヤの位置決めが正
確に行える。
[実施例] 以下に添付図面を基に実施例を説明する。
第1図及び第2図は本発明を適用した遊星歯車装置を
有するデフ装置の内部構造を示しており、第3図にこの
デフ装置を備える四輪駆動車の駆動系を示している。
第3図において、1はエンジン、2はトランスミッシ
ョン、4はフロントデフ装置、5L,5Rは左右の前輪、7
は推進軸、9L,9Rは左右の後輪、10はリヤデフ装置であ
る。図示のようにエンジン1からトランスミッション
2、歯車列3及びフロントデフ装置4を介して左右の前
輪5L,5Rに回転駆動力が伝達される。またフロントデフ
装置4から歯車列6及び推進軸7を経てリヤデフ装置10
に回転駆動力が伝達され、更にリヤデフ装置10から駆動
軸8L,8Rを介して左右の後輪9L,9Rに回転駆動力が伝達さ
れる。
次にリヤデフ装置10を示す第1図において、11はデフ
ハウジング本体、12L,12Rは左右の各クラッチハウジン
グ、13は入力軸、15はデフケース、17はそのサイドカバ
ーである。前記推進軸7に連結される入力軸13から傘歯
車14,16を介してデフケース15に回転が伝達され、この
デフケース15内には二組の遊星歯車機構21L,21Rが設け
られている。
即ち第2図に拡大して示すように、この二組の遊星歯
車機構21L,21Rは、デフケース15内周のリングギヤ22L,2
2Rと、複数のプラネタリギヤ23L…,23R…と、サンギヤ2
4L,24Rから成る。そして左右の両プラネタリギヤ23L,23
Rを夫々のローラベアリング25L,25R…を介装して軸承す
る共通のピニオン軸26は一体ケース状のキャリア31に支
持されている。
キャリア31はドラム部32の左右に前記プラネタリギヤ
23L…,23R…を夫々臨ませる窓部33L…,33R…を有すると
ともに、ドラム部32左右の内方壁部34L,34Rに前記ピニ
オン軸26用の軸孔35L…,35R…を有しており、更にドラ
ム部32の中央には内方フランジ36を一体に備えている。
この内方フランジ36の内径は前記壁部34L,34Rの内径よ
り小となっており、その内周面にスプライン37が形成さ
れるとともに、内方フランジ36には前記ピニオン軸26用
の軸孔38が形成されている。
またデフケース15内方に配置される主軸41は中央に外
方フランジ42を一体に備えており、この外方フランジ42
の外周面にスプライン43が形成されている。このスプラ
イン43は前記内方フランジ36のスプライン37と合致する
ものである。
前記二組の遊星歯車機構21L,21Rの組み付けに際して
は、キャリア31の各窓部33L…,33R…内にプラネタリギ
ヤ23L…,23R…を夫々臨ませ、且つ各プラネタリギヤ23L
…,23R…の端面にスラストプレート27L…,27R…を夫々
当てる。そしてピニオン軸26を軸孔35L,38,35Rに嵌合す
るとともに、プラネタリギヤ23L,23R内にローラーベア
リング25L,25R…を介装して嵌合し、中央のノックピン3
9にてキャリア31にピニオン軸26を固定する。またピニ
オン軸26の両端面にスラストプレート28L,28Rを夫々当
てる。
一方、主軸41の左右には各サンギヤ24L,24Rと一体の
筒部材29L,29Rをローラーベアリング44L…,44Rヶを介装
して嵌合するとともに、各サンギヤ24L,24Rと外方フラ
ンジ42との間にスラストベアリング45L,45Rを介装し、
サンギヤ24L,24Rの外側面にスラストプレート46L,46R
当てる。
そしてキャリ31の内方フランジ36と主軸41の外方フラ
ンジ42とを両スプライン37,43により嵌合して結合し、
デフケース15内に組み込んで二組の遊星歯車機構21L,21
Rの各ギヤを相噛合させ、各筒部材29L,29Rをローラーベ
アリング47L,47Rにて支持するデフケース15とサイドカ
バー17を傘歯車16とともにボルト48…にて結合する。
以上において、前記左右の遊星歯車機構21L,21Rのギ
ヤ比を異なわせることにより、左側の遊星歯車機構21L
は増速用(Hi)、右側の遊星歯車機構21Rは直結用(Lo
w)となっている。
そして左右の筒部材29L,29Rの外端部上にはフランジ
部材49L,49Rがセレーション嵌合され、両フランジ部材4
9L,49Rに略図的に示すワンウェイクラッチ51L,51Rが設
けられている。更にワンウェイクラッチ51L、フランジ
部材49L及び筒部材29Lを介して左側のサンギヤ24Lを固
定可能とする回転固定用クラッチ52Lが設けられてお
り、またフランジ部材49R及び筒部材29Rを介して右側の
サンギヤ24Rを固定可能とする回転固形用クラッチ52R
設けられている。
左側の回転固定用クラッチ52Lはワンウェイクラッチ5
1L外周側に設けた筒部材53Lとデフハウジング本体11及
びクラッチハウジング12L間に介装固定したクラッチケ
ース18との間に構成され、また右側の回転固定用クラッ
チ52Rはフランジ部材49Rとデフハウジング本体11との間
に構成される。
即ち筒部材53Lにセレーション嵌合したインナープレ
ート54L…とクラッチケース18のクラッチアウター部55L
にセレーション嵌合したアウタープレート56L…とから
成る摩擦板を有し、クラッチケース18のシリンダー57L
にピストン58Lを設けて左側の回転固定用クラッチ52L
構成されている。またフランジ部材49Rにセレーション
嵌合したインナープレート54Rとデフハウジング本体11
のクラッチアウター部55Rにセレーション嵌合したアウ
タープレート56R…とから成る摩擦板を有し、デフハウ
ジング本体11のシリンダー57Rにピストン58Rを設けて右
側の回転固定用クラッチ52Rが構成されている。
尚、クラッチケース18にデフケース15のサイドカバー
18がボールベアリング19Lを介装して指示される。そし
て右側のワンウェイクラッチ51R外周側の筒部材53Rがデ
フハウジング本体11にセレーション嵌合されており、筒
部材53Rにデフケース15がボールベアリング19Rを介装し
て支持される。
更に前記主軸41の左右端部上にフランジ部材59L,59R
がセレーション嵌合されており、両フランジ部材59L,59
Rと前記各クラッチハウジング12L,12R内に設けた出力軸
71L,71Rとの間にはトルク伝達容量可変型クラッチ61L,6
1Rが設けられている。両トルク伝達容量可変型クラッチ
61L,61Rは同様の構造である。
つまり各フランジ部材59L,59Rのクラッチアウター部6
2L,62Rにセレーション嵌合したアウタープレート63L…,
63R…と両出力軸71L,71Rにセレーション嵌合される各フ
ランジ部材64L,64Rのクラッチインナー部65L,65Rにセレ
ーション嵌合したインナープレート66L…,66R…とから
成る摩擦板を有し、且つ両クラッチハウジング12L,12R
の各シリンダー67L,67Rにピストン68L,68Rを設けて左右
のトルク伝達容量可変型クラッチ61L,61Rが構成されて
いる。また各ピストン68L,68Rと摩擦板間に押圧部材6
9L,69Rが介設されている。
尚、両出力軸71L,71Rは左右の各クラッチハウジング1
2L,12Rにボールベアリング72L,72Rを介装して夫々支持
され、各出力軸71L,71Rは前記左右の後輪駆動軸8L,8R
夫々連結される。
以上のリヤデフ装置10を装備した第3図に示す四輪駆
動車によれば、直進走行時においては、右側の回転固定
用クラッチ52RはOFF(フリー)にする。且つ左側の回転
固定用クラッチ52LもOFF(フリー)にする。
よって直進走行時は、ワンウェイクラッチ51Rにより
前輪側の回転数>後輪側の回転数のとき直結用(Low)
の遊星歯車機構21Rのサンギヤ24Rを固定状態に保持し、
後輪側へ駆動力の伝達を行う。
また前輪側の回転数<後輪側の回転数のときはワンウ
ェイクラッチ51Rによりサンギヤ24Rをフリーに状態に保
持し、後輪側への駆動力の伝達をカットする。
具体的には、制動時に前輪側へ過度制動力が働いた場
合、その過度制動力が後輪側へ伝わり後輪側がロックす
るのを防止するものである。以上によりエンジンブレー
キ、バック時に後輪はフリーとなる。
そしてエンジンブレーキにより後輪に制動力をかけた
い場合やバック時に後輪に駆動力を伝えたい場合は、右
側の回転固定用クラッチ52RをON(固定)にして、即ち
シリンダー57R内に油を供給してピストン58Rを前進さ
せ、摩擦板54R,56Rを締結してフランジ部材49R及び筒部
材29Rを介し、ワンウェイクラッチ51Rに関係なく直結用
(Low)遊星歯車機構21Rのサンギヤ24Rを固定状態に保
持し、制動力及び駆動力を後輪側へ伝える。
この時、左右の両トルク伝達容量可変型クラッチ61L,
61Rの各シリンダー67L,67R内には等しい油圧をかけて夫
々のピストン68L,68Rの前進による各摩擦板63L,66L、63
R,66Rの締結力を均等に保持し、左右の駆動力を等配分
にしておく。
従って前記推進軸7から入力軸13及び傘歯車14,16を
介してデフケース15に入力された回転は、リングギヤ22
Rよりサンギヤ24Rを固定とした右側の直結用(Low)遊
星歯車機構21Rのプラネタリギヤ23R…の公転としてキャ
リア31と一体の主軸41に伝達される。この主軸41の左右
から夫々のフランジ部材59L,59R、トルク伝達容量可変
型クラッチ61L,61R及びフランジ部材64L,64Rを介して両
出力軸71L,71Rに駆動力が等分配され、駆動軸8L,8Rを介
して左右の後輪9L,9Rが等速回転を行う。これにより直
進走行の安定、特に高速安定性が高められる。
また旋回走行時においては、左側の回転固定用クラッ
チ52LをON(固定)にして、即ちシリンダー57L内に油を
供給してピストン58Lを前進させ、摩擦板54L,56Lを締結
してワンウェイクラッチ51L、フランジ部材49L及び筒部
材29Lを介して増速用(Hi)遊星歯車機構21Lのサンギヤ
24Lを固定状態に保持し、且つ右側の回転固定用クラッ
チ52RをOFF(フリー)にする。この時、例えば左旋回状
態の場合なら、内輪側となる左側トルク伝達容量可変型
クラッチ61Lよりも外輪側となる右側トルク伝達容量可
変型クラッチ61Rの方に高い油圧をかけて、駆動力を右
後輪9Rの方に大きく分配しておく。
従ってデフケース15からの回転は、リングギヤ22L
りサンギヤが固定の左側の増速用(Hi)遊星歯車機構
21Lのプラネタリギヤ23L…の公転としてキャリア31より
主軸41に伝達される。そして主軸41からは左右の前記ト
ルク伝達容量可変型クラッチ61L,61Rによる異なる駆動
力分配によって右側の出力軸71Rの方に増速回転が伝達
され、左側の出力軸71Lにはこれより少ない回転が伝達
されるので、右後輪9Rの方が左後輪9Lよりも増速回転を
行う。これにより旋回性能が高められる。
また増速旋回時には内輪側を増速するとともに駆動力
配分を大きくして安定性を向上させる制御も可能であ
る。
以上のようにして車両の運動性能を向上に寄与でき
る。
以上のリヤデフ装置10においては、特にデフケース15
内に二組の遊星歯車機構21L,21Rがコンパクトに構成さ
れており、軽量なものとなっている。
そして二組の遊星歯車機構21L,21Rの両プラネタリギ
ヤ23L…,23R…に共通のピニオン軸26…を保持する一体
成形のケース状キャリア31としており、このキャリアの
中央に内方フランジ36を設け、この内方フランジ36を主
軸41中央の外方フランジ42にスプライン37,43により結
合している。
このようにキャリア31と主軸41との結合がセンター位
置決めと同時に容易に行えるとともに、主軸41には位置
決め用軸孔及びボルト孔を加工する必要がなく、キャリ
ア31に位置決め用軸孔35L,35R,38のみを加工するだけで
足りるため、加工性を良くしながら、プラネタリギヤ23
L…,23R…の位置決めを正確に行うことができる。
またキャリア31内へのプラネタリギヤ23L…,23R…の
スラスト方向位置決めは両サイドのスラストプレート27
L…,27R…により行われ、更にデフケース15内へのキャ
リア31のスラスト方向位置決めも両サイドのスラストプ
レート28L,28Rにより行われる。
尚、実施例のデフ装置は、リヤデフの他にフロントデ
フやセンターデフとして用いることも可能である。また
実施例の前輪駆動ベースの四輪駆動車の他に後輪駆動ベ
ースの四輪駆動車をセンターデフを介して前後輪に夫々
駆動力を伝達するようにした四輪駆動車にも用いられ
る。
[発明の効果] 以上のように本発明によれば、ケース部材と軸部材と
の間に設けた二組の遊星歯車機構の一方が増速回転伝達
用のギヤ比に設定され、両サンギヤに夫々設けた回転固
定用クラッチのON/OFF制御による増速機能を具備し、ま
たケース部材内に二組の遊星歯車機構がコンパクトに構
成されて軽量な遊星歯車装置において、二組の遊星歯車
機構の両プラネタリギヤをともに保持する一体成形のキ
ャリアを軸部材にスプライン結合する構造のため、キャ
リアと軸部材との結合が容易に行えるとともに、軸部材
に位置決め用軸孔及びボルト孔を加工する必要がなく、
キャリアに位置決め用軸孔のみを加工するだけで足りる
ので、加工性を良くしながら、プラネタリギヤの位置決
めが正確に行えるものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用したリヤデフ装置の内部構造を示
す横断平面図、第2図は本発明構造を示す遊星歯車装置
部分の拡大図、第3図はリヤデフ装置を備える一例とし
て四輪駆動車の駆動系の構成図、第4図は二分割キャリ
アによる問題点を説明する断面図である。 尚、図面中、15は入力側ケース部材、21L,21Rは遊星歯
車機構、22L,22Rはリングギヤ、23L,23Rはプラネタリギ
ヤ、24L,24Rはサンギヤ、26はピニオン軸、31はキャリ
ア、35L,35R,38は位置決め用軸孔、36は内方フランジ、
37はスプライン、41は出力側軸部材、42は外方フラン
ジ、43はスプライン、52L,52Rは回転固定用クラッチで
ある。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転入力側のケース部材と該ケース部材内
    に配置される回転出力側の軸部材との間に二組の遊星歯
    車機構を設け、該二組の遊星歯車機構の各リングギヤを
    前記ケース部材の内周に設け、前記二組の遊星歯車機構
    の各プラネタリギヤを保持するキャリアを前記軸部材に
    連結し、前記二組の遊星歯車機構の各サンギヤに回転固
    定用のクラッチを夫々設け、前記二組の遊星歯車機構の
    ギヤ比を異ならせて一方を増速回転伝達用のギヤ比に設
    定した遊星歯車装置において、 前記二組の遊星歯車機構の各プラネタリギヤを保持する
    前記キャリアを一体に成形し、該キャリアと前記軸部材
    をスプラインにより結合したことを特徴とする遊星歯車
    装置のキャリア構造。
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