JP5035067B2 - 遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置およびその製造方法 - Google Patents

遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置およびその製造方法 Download PDF

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本発明は、車輌用差動歯車装置に係り、特に、遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置に関するものである。
遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置は、内周面に内歯が形成された内歯歯車と、この内歯歯車の内周側の同心円上に配置された太陽歯車と、前記内歯歯車と太陽歯車との間に配置され、これら両歯車に噛み合う複数の遊星歯車と、これら遊星歯車を保持して前記内歯歯車および太陽歯車の回転軸線を中心に公転させるとともに、各遊星歯車の自転を許容するプラネタリキャリアとを備えており、例えば、前記プラネタリキャリアにエンジン側からの駆動を伝達するシャフトを連結するとともに、内歯歯車および太陽歯車をそれぞれ四輪駆動車の前後輪に連結するようになっている。
図10は、前記のような車輌用差動歯車装置の一例を示すものである。この差動歯車装置は、本出願の出願人がすでに出願(特願2001−244146号)した発明の構成を示すものであり、この図10により従来の遊星歯車式の車輌用差動歯車装置の構成について簡単に説明する。ハウジング202(202A、202B)の内部に内歯歯車204が回転自在に収容され、この内歯歯車204の内周側の同心円上に太陽歯車206が配置されている。これら内歯歯車204と太陽歯車206の間に、プラネタリキャリア210に保持された複数個の遊星歯車208が配置され、前記両歯車204、206に噛み合っている。前記プラネタリキャリア210は、ボルト212によって前記ハウジング202に固定されて一体的に回転する。この発明の構成では、内歯歯車204、太陽歯車206および遊星歯車208がいずれも捩れ歯を有しており、これら捩れ歯が互いに噛み合っている。
前記内歯歯車204は、円筒状の部分204eとその一端部(図10の右端)から内周側へ伸びる内向きフランジ部204fとを有しており、円筒状の部分204eの内周面に内歯204bが、フランジ部204fの内周面にスプライン溝204aが形成されている。このフランジ部204fのスプライン溝204aに、出力部材222の外周に形成されたスプライン溝222aが嵌合している。
前記構成の車輌用差動歯車装置では、例えば、プラネタリキャリア210の内周に形成されたスプライン溝210aに、エンジン側からの駆動を伝えるシャフト(図示せず)のスプライン溝を係合させるとともに、内歯歯車204にスプライン結合された出力部材222の内周に形成されているスプライン溝222bに、四輪駆動車の前後輪のいずれか一方を、そして、太陽歯車206の内周に形成されたスプライン溝206bに、前後輪の他方をそれぞれ連結する。
この車輌用差動歯車装置は、エンジンの駆動力が伝達されると、遊星歯車208を保持しているプラネタリキャリア210が回転駆動され、良好な路面を直進しているときには、プラネタリキャリア210に保持された遊星歯車208と、この遊星歯車208に噛み合う内歯歯車204および太陽歯車206が相対回転せずに一体的に回転する。また、コーナリング時等には、プラネタリキャリア210に保持された遊星歯車208が自転することによって、内歯歯車204と太陽歯車206にそれぞれ連結されている前後駆動輪の回転差を補正する。さらに、前後の路面のμが異なり、前後の駆動輪のグリップ力に相違が出たときには、互いに噛み合う捩れ歯同士の回転反力により発生する軸方向のスラスト力と、プラネタリキャリア210と遊星歯車208との当接面に発生する摩擦力によってトルク分配、つまり差動制限を行う。
遊星歯車式の差動歯車装置では、前述のようにプラネタリキャリアと遊星歯車との摺動による摩擦抵抗で差動制限力を得るようにしているので、これら両者の摺動面に充分に潤滑油が供給されないと、焼き付きが発生したり、プラネタリキャリアと遊星歯車との摺動面が摩耗するという問題があった。また、ノイズバイブレーションが発生するおそれもあった。
そこで、差動歯車装置のトルク伝達を行うギヤとこのギヤが収納される収納孔との間の摺動部に潤滑油を供給するための構造が各種提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載された構成では、ピニオンギヤの各ギヤ部の歯先にローレット加工により網目の油溝が形成されている。
特開平8−178017号公報(第3−4頁、図2)
前記従来の車輌用差動歯車装置では、ギヤの歯先面に形成された網目状の油溝が、それぞれ、歯先面の端から端まで(歯の端面または側面から他方側の端面または側面迄)連続して延びている。従って、潤滑油を油溝内に供給することは可能であるが、保持することができず、すぐに流れ出してしまうので、潤滑性を充分に向上させることはできない。その結果、焼き付きが起こったり、ノイズバイブレーションが発生する等のおそれがあった。
本発明は前記課題を解決するためになされたもので、遊星歯車の歯先および軸方向端面の摺動面の潤滑性を向上させて、耐摩耗性、耐焼き付き性を向上させるとともに、摺動時に発生するノイズバイブレーションを低減することができる遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に記載された発明に係る車輌用差動歯車装置は、捩れ歯を有する内歯歯車と、この内歯歯車の同心円上に配置された捩れ歯を有する太陽歯車と、内歯歯車と太陽歯車の間に配置され、これら両歯車と噛み合う捩れ歯を有する遊星歯車と、この遊星歯車の歯先面と摺接し、かつ、遊星歯車を公転および自転可能に保持したキャリアとを有する遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置において、前記遊星歯車の軸方向端部は、前記遊星歯車の歯底の径方向の内側に位置する軸方向端面と前記軸方向端面に向かって縮径する傾斜面とを有し、前記遊星歯車の歯先面および軸方向端面を、不整な状態の多数の凹部を有する形状にし、前記傾斜面は前記軸方向端面の全周を囲むように形成されたことを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の発明は、捩れ歯を有する内歯歯車と、この内歯歯車の同心円上に配置された捩れ歯を有する太陽歯車と、内歯歯車と太陽歯車の間に配置され、これら両歯車と噛み合う捩れ歯を有する遊星歯車と、この遊星歯車の歯先面と摺接し、かつ、遊星歯車を公転および自転可能に保持したキャリアとを有する遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置において、前記遊星歯車の軸方向端部は、前記遊星歯車の歯底の径方向の内側に位置する軸方向端面と前記軸方向端面に向かって縮径する傾斜面とを有し、前記遊星歯車の歯先面および軸方向端面を、不連続な凹部を有する形状にし、前記傾斜面は前記軸方向端面の全周を囲むように形成されたことを特徴とするものである。
さらに、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置において、前記傾斜面には前記軸方向端面が有する前記不整な状態の多数の凹部が形成されていないことを特徴とするものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置において、前記傾斜面には前記軸方向端面が有する前記不連続な凹部が形成されていないことを特徴とする遊星歯車機構を備えたものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置を製造する方法において、歯面加工後に、前記キャリアに摺接する遊星歯車の歯先面および軸方向端面に、平滑化加工を行わないことを特徴とするものである。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置を製造する方法において、ショットピーニング加工を行うことにより、遊星歯車の歯先面および軸方向端面の前記形状を得ることを特徴とするものである。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置を製造する方法において、遊星歯車の歯先面および軸方向端面の表面加工を行う際に、加工面を歯先面に形成された凹部の深さよりも浅くしたことを特徴とするものである。
また、請求項8に記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置を製造する方法において、歯車を形成する前の切削加工により削った表面を前記歯先面としてそのまま使用することを特徴とするものである。
また、請求項9に記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置を製造する方法において、ホブ加工により歯先面全体を不整な凹部を有する形状にした後に、その歯先面の最も表面側だけを平滑にする仕上げ加工を行うことを特徴とするものである。
また、請求項10に記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置を製造する方法において、前記遊星歯車の歯先面および軸方向端面にコーティングを行うことを特徴とするものである。なお、コーティングの種類としては、無電解ニッケルメッキやWCC等が知られている。
また、請求項11に記載の発明は、請求項5ないし請求項9のいずれかに記載の遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置の製造方法において、前記遊星歯車の歯先面および軸方向端面にコーティングを行うことを特徴とするものである。
遊星歯車の歯先面および軸方向端面を、不整な状態の多数の凹部を有する形状にしたこと、また、不連続な凹部を有する形状にしたことにより、遊星歯車の歯先面および軸方向端面に潤滑油を充分に保持することが可能になり、遊星歯車とこの遊星歯車の歯先および軸方向端面が摺動するプラネタリキャリア等の耐摩耗性を向上させ、耐焼き付き性を向上させることができる。さらに、摺動時のノイズ、振動を低減することができる。また、遊星歯車の歯先面および軸方向端面の表面積が増大することによって、コーティングの密着度を向上させることもできる。
内歯歯車と、この内歯歯車の内周側の同心円上に配置された太陽歯車と、これら内歯歯車と太陽歯車の間に配置され、これら両歯車と噛み合う遊星歯車と、この遊星歯車の歯先面および軸方向端面と摺接し、かつ、遊星歯車を公転および自転可能に保持したキャリアとを備え、前記内歯歯車、太陽歯車および遊星歯車がいずれも捩れ歯を有している遊星歯車機構を用いた車輌用差動歯車装置であり、特に、前記遊星歯車の歯先面および軸方向端面を、不整な状態の多数の凹部を有する形状、または、不連続な凹部を有する形状にしたことにより、耐摩耗性、耐焼き付き性を向上させるとともに、摺動時に発生するノイズバイブレーションを低減するという目的を達成する。
以下、図面に示す実施例により本発明を説明する。図1は、本発明の一実施例に係る遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置の回転軸線に沿う断面図、図2は、前記車輌用差動歯車装置の回転軸線に直角な断面図である。この差動歯車装置は、円筒状のハウジング2の内部に、内歯歯車4、太陽歯車6、遊星歯車8およびこれら遊星歯車8を保持するプラネタリキャリア10からなる遊星歯車機構が収容されている。
ハウジング2は、円筒の一方側(図1の左側)に底部2aおよび外部に突出する小径の円筒部2bを有しており、このハウジング2の内部の底部2a寄りに、内周面に内歯4aが形成された内歯歯車4が回転自在に収容されている。この内歯歯車4の内部に、内歯歯車4の回転軸線L1と同一軸線を中心に回転する太陽歯車6が配置されている。この太陽歯車6は外周面に歯6aが形成された外歯歯車である。これら内歯歯車4と太陽歯車6との間に、プラネタリキャリア10に保持された複数個の遊星歯車8が配置されて、前記両歯車4、6に噛み合っている。
プラネタリキャリア10は、前記内歯歯車4および太陽歯車6の回転軸線L1を中心に回転する。そして、このプラネタリキャリア10に保持されている各遊星歯車8は、プラネタリキャリア10の回転によって、その中心軸線L2が前記プラネタリキャリア10の回転軸線L1を中心に回転、つまり公転するとともに、プラネタリキャリア10の保持空間内で、その軸線L2を中心に回転(自転)できるようになっている。この発明の構成では、これら内歯歯車4、太陽歯車6および遊星歯車8はいずれも捩れ歯を有しており、各遊星歯車8がそれぞれ外周側の内歯歯車4と、内周側の太陽歯車6に噛み合っている。
プラネタリキャリア10は、環状のベース10aと、このベース10a上に所定の間隔で、かつ、このベース10aに対して直角に設けられた複数の支持柱10bを有している。また、これら各支持柱10b間に遊星歯車保持部(隣接する2つの支持柱10bの間の空間)が形成されており、各遊星歯車保持部内にそれぞれ遊星歯車8が挿入されて保持されている。このプラネタリキャリア10は、支持柱10b間の保持部内に遊星歯車8を挿入した状態で、支持柱10bのベース10aと逆側の端部(開放端)をハウジング2の底部2a側に向けて、このハウジング2内に挿入されている。そして、前記ベース10aの外周に形成されたスプライン10cを、ハウジング2の開口部内面に形成されたスプライン2cに係合させて、プラネタリキャリア10とハウジング2とを回転方向に連結している。
前記プラネタリキャリア10の各支持柱10bは、遊星歯車8を保持する両側の側壁10ba(図2参照)が、遊星歯車8の歯先径とほぼ一致する内径の円弧状をしており、遊星歯車8の回転(自転)時にはその歯先が支持柱10bの側壁10baを摺動する。
前記内歯歯車4は、円筒状の部分4bとその一端部(図1の左端)から内周側へ伸びる内向きフランジ部4cとを有しており、円筒状の部分4bの内周面に内歯4aが、フランジ部4cの内周面にスプライン溝4dが形成されている。このフランジ部4cのスプライン溝4dに、出力部材14の外周に形成されたスプライン溝14aが嵌合している。
前記太陽歯車6の軸方向の一端面(図1の右端面)とプラネタリキャリア10との間および他端面と内歯歯車4に連結された出力部材14との間にそれぞれ、前記遊星歯車8との相対回転時に発生するスラスト力を受けるワッシャ16A、16B、16Cが配置されている。また、内歯歯車4の軸方向の一端面とプラネタリキャリア10との間および他端面とハウジング2の底部2aとの間にそれぞれ、遊星歯車8との相対回転時に発生するスラスト力を受けるワッシャ18A、18Bが配置されている。
遊星歯車8は、前述のように捩れ歯8Aを有しており(図3および図4参照)、これら各歯8Aの歯先面8aがあばた状になっている。言い換えると、多数の微細な凹部が歯先面8a全体に不整な状態(整っていないランダムな状態)で形成されている。この歯先面8aの形状は、遊星歯車8の成形後ショットピーニング等の加工を行って形成しても良く、また、例えば、歯車を形成する前の切削加工により削った表面をそのまま使用するようにしても良い。従来の歯車の場合には、成形後表面に仕上げ加工を行って滑らかにしているが、この例の場合には仕上げ加工を行わないので、加工工数が減りコストダウンになる。また、ホブ加工等により歯先面8a全体を不整な凹部を有する形状にした後、その歯先面8aの最も表面側だけを平滑にする仕上げ加工(ラッピング加工)を行っても良い。この場合には、表面側の僅かな厚さだけを仕上げ加工するので、歯先面8aの内部側の凹部は残されている。さらに、この遊星歯車8の各歯8Aの歯先面8aにコーティングを行っても良い。
また、遊星歯車8は、一端(図1の右端)がプラネタリキャリア10の遊星歯車保持部の底面に、他端が内歯歯車4のフランジ部4cとの間に介装されたリング部材12に対向しており、内歯歯車4および太陽歯車6との噛み合いによりスラスト力を受けると、これらプラネタリキャリア10またはリング部材12に押し付けられて摺動する。従って、遊星歯車8の両端面8bにも、前記歯先面8aと同様に多数の凹部を不整な状態で形成しても良い。
前記構成の車輌用差動歯車装置は、例えば、プラネタリキャリア10がスプライン係合されたハウジング2の外周2dにエンジン側の駆動を伝えるとともに、内歯歯車4にスプライン係合された出力部材14の内周に形成されているスプライン溝14bに、四輪駆動車の前後輪のいずれか一方を、そして、太陽歯車6の内周に形成されたスプライン溝6bに、前後輪の他方をそれぞれ連結する。
以上の構成に係る遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置の作用について、前述のように、ハウジング2、内歯歯車4および太陽歯車6にそれぞれ、四輪駆動車のエンジンおよび前後輪を接続した場合を例として説明する。通常の平坦路を直進走行している時には、前後の駆動輪は同一回転をしているため、内歯歯車4と遊星歯車8と太陽歯車6とは噛み合ったまま相対回転はせずに、この差動歯車装置全体が一体となって前記回転軸線L1を中心に公転する。
コーナリング時など前後駆動輪に回転差が生じたときには、プラネタリキャリア10に保持された遊星歯車8が、前記回転軸線L1を中心に公転しつつその中心軸線L2を中心に自転することによって前記回転差を補正する。つまり、前後駆動輪の回転差により、これら駆動輪にそれぞれ接続されている内歯歯車4と太陽歯車6の一方が加速する方向に、他方が減速する方向に、前記遊星歯車8が自転することにより差動機能を行う。
四輪駆動車等での悪路走行時等において、前後輪のグリップ力に差が生じたときには、この差動歯車装置がトルク分配を行う。つまり、各歯車4、6、8の噛み合いにより発生する摩擦力によって、空転している方の駆動輪の回転力を減じ、その減じられたトルクをそのままトラクションの高い方の駆動輪に伝えることによりトルク分配機能、すなわち差動制限機能を行う。具体的には、一方の駆動輪がスリップすると、内歯歯車4および太陽歯車6と噛み合う遊星歯車8が自転する。これら内歯歯車4、太陽歯車6および遊星歯車8はいずれも捩れ歯を有しており、相対回転すると、互いの回転反力により、軸方向のスラスト力が発生するとともに、プラネタリキャリア10と遊星歯車8との当接面に摩擦力が発生する。この摩擦力が差動制限力となる。また、内歯歯車4および太陽歯車6は軸方向移動可能になっており、そのスラスト力は、プラネタリキャリア8との間のワッシャ16A、16B、18Aまたは出力部材14およびハウジング2との間のワッシャ16C、18Bによって受けられ、そのときに発生する摩擦力も差動制限力となる。
前記のように、この実施の形態に係る差動歯車装置は、遊星歯車8の歯先面8aがプラネタリキャリア10の遊星歯車保持部(両側の支持柱10bの側面10ba)に対して摺動する摩擦力によって差動制限を行うようになっているが、遊星歯車8の歯先面8aには、多数の微細な凹部が不整な状態で形成されているので、この歯先面8aに導入された潤滑油を充分に保持することができる。特に、凹部が連続した溝ではなくポケット状になっているので、潤滑油を確実に保持することができる。その結果、潤滑性が向上することによって耐焼き付き性を向上させることができる。また、互いに摺動するプラネタリキャリア10の支持柱10bの側面10baと遊星歯車8の歯先面8aとの摺動による劣化を防止することができる。さらに、ノイズバイブレーションを低減することができる。しかも、歯先面8aの表面積が増大するので、コーティングを行う際にコーティング材の密着度を向上させることができる。
図5および図6は、第2の実施の形態に係る遊星歯車機構を備えた差動歯車装置を示すもので、図5はその回転軸線L1に沿う断面図、図6は前記軸線L1に直交する断面図である。この実施の形態に示す差動歯車装置は、ベベルギヤ式フロントデフ120と遊星歯車式センターデフ122とを一体とした構成を有しており、第1ハウジング102Aと第2ハウジング102Bとを突き合わせて構成されたハウジング102の内部に、これらベベルギヤ式のフロントデフ120と遊星歯車式のセンターデフ122とが一体的に組み付けられている。
前記ハウジング102の内部に、内周面に内歯104aが形成された内歯歯車104が回転自在に嵌合している。この内歯歯車104の内周側に、内歯歯車104の回転軸線L1と同一軸線を中心に回転する太陽歯車106が配置されている。さらに、前記内歯歯車104と太陽歯車106との間に、プラネタリキャリア110に保持された複数の遊星歯車108が配置されている。遊星歯車108は、プラネタリキャリア110の円周方向に所定の間隔で形成された複数の保持部(空間)内にそれぞれ保持されており、その歯先が保持部の内面(支持柱110bの側面110ba)に摺接している。なお、この実施の形態では、プラネタリキャリア110が、第1ハウジング102Aに一体に設けられている。これら内歯歯車104、太陽歯車106、遊星歯車108およびプラネタリキャリア110等により遊星歯車式センターデフ122が構成されている。
プラネタリキャリア110は、前記内歯歯車104および太陽歯車106の回転軸線L1を中心に回転し、このプラネタリキャリア110に保持されている遊星歯車108は、プラネタリキャリア110の回転によって、その中心軸線L2が前記プラネタリキャリア110の回転軸線L1を中心に回転、つまり公転するとともに、プラネタリキャリア110の遊星歯車保持部内で、自らの軸線L2を中心に回転(自転)できるようになっている。この実施の形態では、これら内歯歯車104、太陽歯車106および遊星歯車108はいずれも捩れ歯を有しており、各遊星歯車108がそれぞれ外周側の内歯歯車104と、内周側の太陽歯車106に噛み合っている。また、前記内歯歯車104の内周側に円筒部104eが形成されてハウジング102から外部に延びており、この円筒部104eにリヤ側の車軸が接続されている。
前記太陽歯車106の内周側には、内面が球面状のケース124が、スプライン106a、124aを介して連結されている。ケース124には、円筒状の壁面を直径方向に貫通する二つの円孔124bが形成され、これら上下の円孔124b内にピニオンピン126の両端が挿入されている。
ピニオンピン126の両端部寄りの外周に、それぞれピニオンギヤ128が嵌合している。これら一対のピニオンギヤ128は、前記遊星歯車式デフ122の内歯歯車104および太陽歯車106の回転軸線L1を中心として左右両側に配置された一対のサイドギヤ130に噛み合っている。前記ケース124の円孔124bに挿通されたピニオンピン126、このピニオンピン126に嵌合した一対のピニオンギヤ128、および左右両側に配置されてピニオンギヤ128に噛み合う一対のサイドギヤ130等によりベベルギヤ式のフロントデフ120が構成されており、左右のサイドギヤ130がそれぞれフロント側の左右車軸に接続されている。
フロントデフ120とセンターデフ122とを一体化した構成の前記差動歯車装置は、例えば、エンジンの駆動力がハウジング102に入力されると、このハウジング102と一体のプラネタリキャリア110が回転し、このプラネタリキャリア110に保持されている遊星歯車108を介して、前記内歯歯車104および太陽歯車106が前記回転軸線L1を中心に回転する。内歯歯車104の中心部寄りに形成された円筒部104eはリヤ側の車軸に接続されており、この内歯歯車104を介して駆動力がリアホイールに伝達される。
また、前記太陽歯車106の回転によりケース124に挿通されたピニオンピン126が回転すると、このピニオンピン126に取り付けられている2個のピニオンギヤ128が、前記内歯歯車104および太陽歯車106の回転軸線(フロントの左右両車軸の中心軸線)L1を中心に回転(公転)する。自動車が平坦路を直進するような場合には、左右の駆動ホイールの回転抵抗が等しいので、左右のサイドギヤ128は同じ回転数でピニオンギヤ128の公転に従って動き、全体が一つのブロックとなって回転する。また、コーナリング時等には、両ピニオンギヤ128がピニオンピン126を中心に回転(自転)することにより、左右両ホイールつまり左右両サイドギヤ130の回転差を補正する。
この実施の形態でも、遊星歯車を、図3および図4に示すように、歯先面に微細な凹部を不整な状態で多数設けるように構成したので、前記第1実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
図7ないし図9は、第3ないし第5の実施の形態に係る遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置の、遊星歯車8の歯8Aの形状を示す図であり、図2のA部に相当する部分を拡大して示すものである。なお、差動歯車装置の全体の構成は前記第1の実施の形態または第2の実施の形態の構成と同一なので、必要な部分については図1および図2の符号を付して説明する。
図7は、遊星歯車8の歯8Aの歯先面8aと側面8cとの間に面取り部8dを設けたものである。このように歯8Aの上端(歯先面8a)の両側に面取り部8dを設けたことにより、プラネタリキャリア10に対する摺動面である歯先面8aへの潤滑油の導入が容易になり、潤滑性が向上する。また、歯先面8aへの潤滑油の導入が容易になることにより、この遊星歯車8の歯先面8aと、この歯先面8aと対向するプラネタリキャリア10の遊星歯車保持部(支持柱10bの側面10ba)の耐摩耗性が向上し、耐焼き付き性が向上する。しかも、摺動時に発生するノイズ、振動を低減することができる。
図8は、遊星歯車8の歯8Aの歯先エッジ部8eをR形状にしたものである。このように歯先のエッジ部8eをR形状にした場合にも、前記面取り部8dを設けた場合と同様に、歯先の摺動面(歯先面8a)への潤滑油の導入が容易になり、潤滑性が向上し、耐摩耗性、耐焼き付き性が向上する。また、摺動時に発生するノイズ、振動を低減することができる。
図9は、図7と図8の構成を組み合わせたもので、遊星歯車8の歯8Aの歯先面8aと側面8cとの間に面取り部8dを設けるとともに、歯先エッジ部8eをR形状にしたものである。この構成の場合も、図7および図8の構成と同様の作用効果を奏することができる。
車輌用差動歯車装置の遊星歯車8を、前記図7ないし図9の構成にするための加工は、特に限定されるものではなく、歯形を形成した後、前記面取りまたはR形状を加工しても良く、あるいは、歯切りと同時にこれら面取りまたはRの加工をするようにしても良い。
さらに、前記第1および第2の実施の形態の構成は、いずれも遊星歯車8の歯先面8aに潤滑油を導入し、保持させるためのものであり、また、図7ないし図9の構成も遊星歯車8の歯先面8aに潤滑油を導入しやすくするためのものであるから、これらを組み合わせることも可能である。つまり、遊星歯車8の歯先面8aに、多数の微細な凹部を不整な状態に設ける(図3参照)とともに、この遊星歯車8の歯先面8aと歯8Aの側面8cとの間に面取り部8dを設け、またはエッジ部8eをR形状にし、あるいは面取り部8aとその歯面側エッジ部8eをR形状にすることもできる。このような構成とした場合には、遊星歯車8の歯8Aの歯先面8aに潤滑油を導入し易くなるとともに、この潤滑油を確実に保持できるので、前記各効果をより一層向上させることができる。
本発明の一実施例に係る遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置の回転軸線に沿う断面図である。(実施例1) 前記車輌用差動歯車装置の軸線に直角な断面図である。 前記車輌用差動歯車装置の遊星歯車を示す平面図である。 前記遊星歯車の側面図である。 第2の実施例に係る車輌用差動歯車装置の回転軸線に沿う断面図である。(実施例2) 前記車輌用差動歯車装置の軸線に直角な断面図である。 第3の実施例に係る車輌用差動歯車装置の遊星歯車の要部を示す断面図である。(実施例3) 第4の実施例に係る車輌用差動歯車装置の遊星歯車の要部を示す断面図である。(実施例4) 第5の実施例に係る車輌用差動歯車装置の遊星歯車の要部を示す断面図である。(実施例5) 従来の車輌用差動歯車装置の回転軸線に沿う断面図である。
符号の説明
4 内歯歯車
6 太陽歯車
8 遊星歯車
8A 遊星歯車の歯
8a 遊星歯車の歯先面
8b 遊星歯車の軸方向端面
8d 遊星歯車の歯の面取り部
8e 遊星歯車の歯のエッジ部
10 プラネタリキャリア

Claims (11)

  1. 捩れ歯を有する内歯歯車と、この内歯歯車の同心円上に配置された捩れ歯を有する太陽歯車と、内歯歯車と太陽歯車の間に配置され、これら両歯車と噛み合う捩れ歯を有する遊星歯車と、この遊星歯車の歯先面と摺接し、かつ、遊星歯車を公転および自転可能に保持したキャリアとを有する遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置において、
    前記遊星歯車の軸方向端部は、前記遊星歯車の歯底の径方向の内側に位置する軸方向端面と前記軸方向端面に向かって縮径する傾斜面とを有し、
    前記遊星歯車の歯先面および軸方向端面を、不整な状態の多数の凹部を有する形状にし、前記傾斜面は前記軸方向端面の全周を囲むように形成されたことを特徴とする遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置。
  2. 捩れ歯を有する内歯歯車と、この内歯歯車の同心円上に配置された捩れ歯を有する太陽歯車と、内歯歯車と太陽歯車の間に配置され、これら両歯車と噛み合う捩れ歯を有する遊星歯車と、この遊星歯車の歯先面と摺接し、かつ、遊星歯車を公転および自転可能に保持したキャリアとを有する遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置において、
    前記遊星歯車の軸方向端部は、前記遊星歯車の歯底の径方向の内側に位置する軸方向端面と前記軸方向端面に向かって縮径する傾斜面とを有し、
    前記遊星歯車の歯先面および軸方向端面を、不連続な凹部を有する形状にし、前記傾斜面は前記軸方向端面の全周を囲むように形成されたことを特徴とする遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置。
  3. 請求項1に記載の遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置において、
    前記傾斜面には前記軸方向端面が有する前記不整な状態の多数の凹部が形成されていないことを特徴とする遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置。
  4. 請求項2に記載の遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置において、
    前記傾斜面には前記軸方向端面が有する前記不連続な凹部が形成されていないことを特徴とする遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置を製造する方法において、
    歯面加工後に、前記キャリアに摺接する遊星歯車の歯先面および軸方向端面に、平滑化加工を行わないことを特徴とする遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置の製造方法。
  6. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置を製造する方法において、
    ショットピーニング加工を行うことにより、遊星歯車の歯先面および軸方向端面の前記形状を得ることを特徴とする遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置の製造方法。
  7. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置を製造する方法において、
    遊星歯車の歯先面および軸方向端面の表面加工を行う際に、加工面を歯先面に形成された凹部の深さよりも浅くしたことを特徴とする遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置の製造方法。
  8. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置を製造する方法において、
    歯車を形成する前の切削加工により削った表面を前記歯先面としてそのまま使用することを特徴とする遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置の製造方法。
  9. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置を製造する方法において、
    ホブ加工により歯先面全体を不整な凹部を有する形状にした後に、その歯先面の最も表面側だけを平滑にする仕上げ加工を行うことを特徴とする遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置の製造方法。
  10. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置を製造する方法において、
    前記遊星歯車の歯先面および軸方向端面にコーティングを行うことを特徴とする遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置の製造方法。
  11. 請求項5ないし請求項9のいずれかに記載の遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置の製造方法において、
    前記遊星歯車の歯先面および軸方向端面にコーティングを行うことを特徴とする遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置の製造方法
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