JP4577403B2 - 車両用差動歯車装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用差動歯車装置に関し、特に、デフケースを構成する第1分割ケース部および第2分割ケース部を相互に連結する締結部材を用いず、しかも、それらの第1分割ケース部および第2分割ケース部のゆるみを解消する技術に関するものである。
車両において、エンジン等の駆動源から駆動輪までの動力伝達経路において、入力部材に伝達された駆動力を一対の出力部材に相互の差動を許容しつつ分配する差動歯車装置が知られている。たとえば、特許文献1に記載されたものがそれである。
上記車両用差動歯車装置においては、デフケースは、その回転軸心に直交する面で分割された一対の第1ケース部および第2ケース部が、一対のデフサイドギヤとそれらに噛み合う状態でそれらの間に位置するピニオンとそのピニオンを回転可能に支持する支持軸部材とを収容した状態で、回転軸心に平行な複数本の締結部材たとえば締結ボルトを用いて相互に固定されることにより構成される。
実開昭62−76727号公報
ところで、上記従来の車両用差動歯車装置では、デフケースを構成する一対の第1ケース部および第2ケース部を固定するために締結ボルトが用いられることから、その締結ボルトの頭部との干渉を避けるためにサイドベアリングおよびそれが嵌め入れられるハウジングの軸受け部を径方向に大きくできず、軸方向寸法を小さくすることに制約があるという点、その締結ボルトの緩みに起因して第1ケース部および第2ケース部の一方に負荷が集中して耐久性が損なわれる点、また、第1ケース部および第2ケース部は左右対象の形状ではないことから、2部品必要となり、製造および部品管理が煩雑となるという点で、不都合があった。
本発明は以上の事情を背景として為されたものであり、その第1の目的とするところは、デフケースを構成するための回転軸心に平行な複数本の締結ボルトを不要とする車両用差動歯車装置を提供することにある。また、第2の目的とするところは、デフケースを構成する2部品の間に緩みが生じない車両用差動歯車装置を提供することにある。
本発明者等は、以上の事情を背景として種々検討を重ねた結果、デフケースをその回転軸心を通る面にて分割した形状を有する第1分割ケース部および第2分割ケース部を用い、それら第1分割ケース部および第2分割ケース部をサイドギヤおよび/またはリングギヤを嵌め着けることで相互に固定すると、デフケースを構成するための締結部材を用いなくても、デフケースを構成する2部品の間に緩みを生じさせることのない、車両用差動歯車装置が得られることを見いだした。本発明はかかる知見に基づいて為されたものである。
すなわち、請求項1にかかる発明の要旨とするところは、(a)リングギヤが外周部に固設され、ハウジング内において一対のサイドベアリングを介して一軸心まわりに回転可能に両端部が支持されるデフケースと、そのデフケース内に収容され、前記一軸心上において相対抗する一対のサイドギヤと、前記デフケース内に収容され、前記一軸心に直交する軸心まわりに回転可能に支持されて前記一対のサイドギヤと噛み合うデフピニオンとを備えた車両用差動歯車装置において、(b)前記デフケースは、前記一軸心を通る平面を境に分離する第1分割ケース部および第2分割ケース部が相互に固定されることにより構成され、(c)前記デフケースの両端部は、前記一対のサイドベアリングが嵌め着けられる一対の円筒状嵌着面を備え、その一対の円筒状嵌着面に前記一対のサイドベアリングの内周輪が圧入されることにより、前記一対の第1分割ケース部および第2分割ケース部が相互に固定されることにある。
また、請求項に係る発明の要旨とするところは、(a)リングギヤが外周部に固設され、ハウジング内において一対のサイドベアリングを介して一軸心まわりに回転可能に両端部が支持されるデフケースと、そのデフケース内に収容され、前記一軸心上において相対抗する一対のサイドギヤと、前記デフケース内に収容され、前記一軸心に直交する軸心まわりに回転可能に支持されて前記一対のサイドギヤと噛み合うデフピニオンとを備えた車両用差動歯車装置において、(b)前記デフケースは、前記一軸心を通る平面を境に分離する第1分割ケース部および第2分割ケース部が相互に固定されることにより構成され、(c)前記デフケースは、前記一軸心方向の中央部に前記リングギヤが嵌め着けられる円筒状外周面を備え、該円筒状外周面に該リングギヤが圧入されることにより、前記一対の第1分割ケース部および第2分割ケース部が相互に固定されることにある。
請求項1にかかる発明の車両用差動歯車装置によれば、前記デフケースは、その一軸心を通る平面を境に分離する第1分割ケース部および第2分割ケース部が相互に固定されることにより構成されていることから、回転軸心に平行な複数本の締結ボルトが不要となるので、その締結ボルトの頭部とサイドベアリングおよびそれが嵌め入れられるハウジングの軸受け部との干渉が回避され、車両用差動歯車装置の軸方向寸法を小さくすることができる。また、デフケースは、前記一軸心を通る平面を境に分離する第1分割ケース部および第2分割ケース部が相互に固定されることにより構成されていることから、第1分割ケース部および第2分割ケース部は同じ形状の部品となって製造や部品管理が容易となる。また、前記デフケースの両端部は、前記一対のサイドベアリングが嵌め着けられる一対の円筒状嵌着面を備え、それら一対の円筒状嵌着面に該一対のサイドベアリングの内周輪が圧入されることにより、前記一対の第1分割ケース部および第2分割ケース部が相互に固定されることから、一対の第1分割ケース部および第2分割ケース部を相互に固定するための締結部材が全く不要になるとともに、デフケースを構成する2部品の間に緩みが生じないという利点がある。
また、請求項に係る発明の車両用差動歯車装置によれば、前記デフケースは、前記一軸心方向の中央部に前記リングギヤが嵌め着けられる円筒状外周面を備え、該円筒状外周面に該リングギヤが圧入されることにより、前記一対の第1分割ケース部および第2分割ケース部が相互に固定されることから、一対の第1分割ケース部および第2分割ケース部を相互固定するための締付部材が全く不要になるとともに、デフケースを構成する2部品の間に緩みが生じないという利点がある。
以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明の一実施例の車両用差動歯車装置10を含む終減速機12を示す断面図である。図1において、終減速機12は、上記差動歯車装置10と、減速歯車装置14とを備えており、図示しないエンジン等の駆動源から図示しない左右の駆動輪(後輪)までの動力伝達経路において、例えば図示しない推進軸(プロペラシャフト)の出力軸を介して入力された回転を減速しつつ、入力された駆動力を上記左右の駆動輪に相互の回転速度差を許容しつつ伝達するものである。この終減速機12は、FR(フロントエンジン・リアドライブ)車両に好適に用いられるものである。差動歯車装置10および減速歯車装置14は、例えば車体に取り付けられる共通のデフキャリア(ハウジング)16内に配設されており、そのデフキャリア16内に所定量だけ充填された潤滑油により潤滑されるようになっている。なお、図1は、上記推進軸の出力軸の回転軸心と同心である後述のドライブシャフト28の回転軸心C1と、上記左右の駆動輪にそれぞれ連結された駆動軸17Rおよび17Lの軸心と同心である後述のデフケース36の回転軸心(一軸心)C2とを共通の平面内に示した断面図である。
減速歯車装置14は、よく知られた所謂ハイポイド歯車式の減速機構を有するものであり、減速歯車対として、前記駆動源から駆動輪までの動力伝達経路において上流側に位置するドライブピニオン(減速小歯車)18と、その下流側に位置してそのドライブピニオン18と噛み合うリングギヤ(減速大歯車)20とから成るハイポイド歯車対を備えている。リングギヤ20は、ドライブピニオン18に比較して、大径であり且つ多くの歯数を有している。本実施例では、上記ドライブピニオン18は、デフキャリア16内において、そのデフキャリア16に一対の円すいころ軸受22および24を介して前記推進軸の出力軸の回転軸心と同心の回転軸心C1まわりに回転可能に支持されたドライブシャフト28の一端に、そのドライブシャフト28と一体的に設けられ、そのドライブシャフト28が回転させられることによりそのドライブシャフト28と共に回転軸心C1まわりに回転するようになっている。また、そのドライブピニオン18に噛み合うリングギヤ20は、後述の差動歯車装置10の構成のうちのデフケース36の外周部に固設されており、ドライブピニオン18が回転させられることによって、回転軸心C1方向に直角な方向であり且つ左右の駆動軸17Rおよび17Lの回転軸心と同心である上記デフケースの回転軸心C2まわりに回転するようになっている。
差動歯車装置10は、よく知られた所謂傘歯車式の差動機構を有するものであり、差動歯車対として、回転軸心C2まわりに回転可能に配設され、その回転軸心C2方向において相対向する一対のサイドギヤ30と、それら一対のサイドギヤ30に噛み合う状態で、スパイダ34によって回転軸心C2に直交する軸心まわりに回転可能に支持された複数のデフピニオン32とから成る傘歯車対を備えている。また、差動歯車装置10は、上記一対のサイドギヤ30および複数のデフピニオン32、スパイダ34の他にそれ等を収容するデフケース36を備えている。
デフケース36は、一対のサイドギヤ30や複数のデフピニオン32やスパイダ34を収容する回転軸心C2方向の中央部38と、その中央部38が回転軸心C2方向の両側にそれぞれ有する開口縁から回転軸心C2方向にそれぞれ突き出す円筒状の端部40とを有している。このデフケース36の両端部40は、デフキャリア16内において、一対の円すいころ軸受から成る一対のサイドベアリング42Rおよび42Lをそれぞれ介して、回転軸心C2まわりに回転可能にそのデフキャリア16により支持されている。上記一対のサイドベアリング42Rおよび42Lは、デフケース36の中央部38を挟んだ回転軸心C2方向の両側において、デフキャリア16と一体的に設けられた回転軸心C2方向に内向きに延出する円筒状の軸受け部44の内周面に嵌着されている。
図2は、図1の差動歯車装置10およびその周辺部品を示す縦断面図であり、図3は、図2の差動歯車装置10の外観を示す図である。なお、図3では、リングギヤ20および一対のサイドベアリング42Rおよび42L等を便宜上2点鎖線で示している。図1乃至図3において、デフケース36は、回転軸心C2を通る平面を境に分離する第1分割ケース部46および第2分割ケース部48が、それぞれの分割合わせ面46aおよび48aが相互に合わさった状態で相互に固定されることにより構成されている。この第1分割ケース部46および第2分割ケース部48は、互いに同一の形状を有する部品から成るものであり、鋳造又は金属焼結(粉末治金)等により同一の型で成形された後に所定の仕上加工が施されることにより製造される。
本実施例では、デフケース36の両端部40は、その根元側すなわち中央部38側に比較して先端側が小径の段付円筒状となっており、その両先端側の外周面は、一対のサイドベアリング42Rおよび42Lの内周輪42Raおよび42Laが嵌め着けられる一対の円筒状嵌着面52をそれぞれ備えている。上記第1分割ケース部46と第2分割ケース部48とは、それらの分割合わせ面46aおよび48aが合わさった状態において、その両端部40が備える一対の円筒状嵌着面52に一対のサイドベアリング42Rおよび42Lの内周輪42Raおよび42Laがそれぞれ回転軸心C2方向へ圧入されることによって、相互に固定されている。また、本実施例では、一対のサイドベアリング42Rおよび42Lの内周輪42Raおよび42Laが、両端部40の段付箇所において回転軸心C2に略直角な面を有する一対の端面54に当接するまでそれぞれ圧入されることにより、第1分割ケース部46と第2分割ケース部48との相互の回転軸心C2方向の位置決めが行われるようになっている。
また、本実施例では、デフケース36の中央部38は、上記円筒状嵌着面52の軸心と同心の軸心すなわち回転軸心C2を有する円筒状外周面56を備えている。この円筒状外周面56は、回転軸心C2方向の一端部から外周側へ突き出す円盤状のフランジ部58を備えている。上記第1分割ケース部46と第2分割ケース部48とは、それらの分割合わせ面46aおよび48aが合わさった状態において、その中央部38が備える円筒状外周面56にリングギヤ20が圧入されることによって、相互に固定されている。また、本実施例では、リングギヤ20がフランジ部のうちの回転軸心C2に略直角な面を有する端面60に当接するまで圧入されることにより、第1分割ケース部46と第2分割ケース部48との相互の回転軸心C2方向の位置決めが行われるようになっている。また、リングギヤ20は、回転軸心C2に平行な方向の軸心を有し且つフランジ部58を貫通する複数本のデフボルト62によって、フランジ部58に締着されている。このようなデフケース36は、減速歯車装置14の出力部材としてのリングギヤ20が回転軸心C2まわりに回転させられることによって、そのリングギヤ20と共に回転軸心C2まわりに回転するようになっている。
スパイダ34は、後述の複数のデフピニオン32をそれぞれの軸心まわりに回転可能に支持するものであり、本実施例では、デフケース36の中央部38の略中央に配設され、回転軸心C2と同心の軸心を有する円筒状基部64と、その円筒状基部64の外周面から回転軸心C2に直交する軸心C3方向に突き出す一対の円柱状の軸部66と、円筒状基部64の外周面から回転軸心C2および軸心C3に直交する軸心C4方向に突き出す一対の円柱状の軸部68とを備える十字軸から成る。このスパイダ34は、一対の軸部66および68の各先端が、デフケース36の中央部38において回転軸心C2まわりの周方向において等間隔で設けられた4つの貫通孔70にそれぞれ嵌め入れられており、デフケース36が回転軸心C2まわりに回転させられることによってそのデフケース36と共に回転軸心C2まわりに回転するようになっている。
複数のデフピニオン32は、デフケース36の中央部38内に収容されており、スパイダ34の一対の軸部66により軸心C3まわりに回転可能に支持され、その軸心C3上において相対向する状態で後述の一対のサイドギヤ30とそれぞれ噛み合う一対のデフピニオン32aと、スパイダ34の一対の軸部68により軸心C4まわりに回転可能に支持され、その軸心C4上において相対向する状態で後述の一対のサイドギヤ30とそれぞれ噛み合う一対のデフピニオン32b(図示せず)とから成る。これら複数のデフピニオン32は、スパイダ34がデフケース36と共に回転軸心C2まわりに回転させられることによって、軸心C3或いはC4まわりに回転(自転)することが許容されつつ、スパイダ34およびデフケース36と共に回転軸心C2まわりに回転(公転)するようになっている。
一対のサイドギヤ30は、複数のデフピニオン32にそれぞれ噛み合う状態でデフケース36の中央部38内に収容されており、回転軸心C2方向の両側(左右)からそのデフケース36の中央部38内にそれぞれ突き出す左右の駆動軸17Rおよび17Lの一端の外周にそれぞれスプライン嵌合され、回転軸心C2と同心の軸心を有して回転軸心C2上において相対向して配設されている。これら一対のサイドギヤ30は、複数のデフピニオン32が回転軸心C2まわりに回転させられることによって、回転軸心C2まわりに回転するようになっている。また、左右の駆動軸17Rおよび17Lは、それぞれ一対のサイドギヤ30の一方或いは他方に対して、上記スプライン嵌合により回転軸心C2まわりの相対回転不能に連結されており、その連結されたサイドギヤ30が回転軸心C2まわりに回転させられることによって、そのサイドギヤ30と共に回転軸心C2まわりに回転するようになっている。
以上のように構成される終減速機12は、車両の駆動に際して、前記推進軸を介してドライブシャフト28に伝達された駆動力を、リングギヤ20、デフケース36、スパイダ34、デフピニオン32、サイドギヤ30を順に介して左右の駆動軸17Rおよび17Lに出力する。その伝達経路の途中に位置する差動歯車装置10は、入力部材としてのデフケース36に対して伝達された駆動力を一対の出力部材としての一対のサイドギヤ30に対して相互の差動を許容しつつ分配する。すなわち、車両が直進している時には、複数のデフピニオン32が軸心C3或いはC4まわりに回転(自転)することなくデフケース36の回転と共に回転軸心C2まわりに回転(公転)することで、一対のサイドギヤ30は、相互に同一の回転速度で回転軸心C2まわりに回転するようになっている。また、車両が旋回している時には、複数のデフピニオン32が軸心C3或いはC4まわりに回転(自転)しつつデフケース36の回転と共に回転軸心C2まわりに回転(公転)することで、一対のサイドギヤ30は、相互に車両の旋回半径の大きさに応じた所定の回転速度差を有して回転軸心C2まわりにそれぞれ回転するようになっている。
因みに、図4は、従来の車両用差動歯車装置72を含む終減速機12を示す断面図であるが、図4において、従来の差動歯車装置72のデフケース74は、その回転軸心C2に直交し軸心C3を通る面で分割された一対の第1ケース部76および第2ケース部78が、回転軸心C2に平行な複数本の締結ボルト(締結部材)80を用いて相互に固定されることにより構成される。このように構成される従来の差動歯車装置72では、図4に示すように、サイドベアリング42Lおよびそれが嵌め入れられるデフキャリア16の軸受け部44が、強度向上等を目的として径方向に大きくされると、締結ボルト80の頭部と干渉してしまう。そのため、それらサイドベアリング42Lおよび軸受け部44は径方向に大きくできず、差動歯車装置72は回転軸心C2方向寸法を小さくすることに制約がある。また、従来の差動歯車装置72では、上記締結ボルトの緩みに起因して第1ケース部76および第2ケース部78の一方に負荷が集中してデフケース74の耐久性が損なわれる点、また、第1ケース部76および第2ケース部78は左右対象の形状ではないことから、2部品必要となり、製造および部品管理が煩雑となるという点で、不都合が生じる。
上述のように、本実施例の車両用差動歯車装置10によれば、デフケース36は、その回転軸心C2を通る平面を境に分離する第1分割ケース部46および第2分割ケース部48がそれぞれの分割合わせ面46aおよび48aが合わさった状態で相互に固定されることにより構成されていることから、回転軸心C2に平行な複数本の締結ボルト80が不要となるので、その締結ボルト80の頭部とサイドベアリング30およびそれが嵌め入れられるデフキャリア(ハウジング)16の軸受け部44との干渉が回避され、車両用差動歯車装置10の回転軸心C2方向寸法を小さくすることができる。また、デフケース36は、回転軸心C2を通る平面を境に分離する第1分割ケース部46および第2分割ケース部48がそれぞれの分割合わせ面46aおよび48aが合わさった状態で相互に固定されることにより構成されていることから、第1分割ケース部46および第2分割ケース部48は同じ形状の部品となって製造や部品管理が容易となる。
また、本実施例の車両用差動歯車装置10によれば、デフケース36の両端部40は、一対のサイドベアリング30が嵌め着けられる一対の円筒状嵌着面52を備え、それら一対の円筒状嵌着面52にそれら一対のサイドベアリング30の内周輪42Raおよび42Laがそれぞれ圧入されることにより、上記一対の第1分割ケース部46および第2分割ケース部48が相互に固定されることから、一対の第1分割ケース部46および第2分割ケース部48を相互に固定するための締結部材が全く不要になるとともに、デフケース36を構成する2部品の間に緩みが生じないという利点がある。また、本実施例では、一対のサイドベアリング42Rおよび42Lの内周輪42Raおよび42Laが、両端部40の段付箇所において回転軸心C2に略直角な面を有する一対の端面54に当接するまでそれぞれ圧入されることにより、第1分割ケース部46と第2分割ケース部48との相互の回転軸心C2方向の位置決めが行われるようになっていることから、上記位置決めが容易であるという利点がある。
また、本実施例の車両用差動歯車装置10によれば、デフケース36は、回転軸心C2方向の中央部38にリングギヤ20が嵌め着けられる円筒状外周面56を備え、その円筒状外周面56にリングギヤ20が圧入されることにより、前記一対の第1分割ケース部46および第2分割ケース部48が相互に固定されることから、それら一対の第1分割ケース部46および第2分割ケース部48を相互の固定するための締結部材が全く不要になるとともに、デフケース36を構成する2部品の間に緩みが生じないという利点がある。また、本実施例では、リングギヤ20がフランジ部のうちの回転軸心C2に略直角な面を有する端面60に当接するまで圧入されることにより、第1分割ケース部46と第2分割ケース部48との相互の回転軸心C2方向の位置決めが行われるようになっていることから、上記位置決めが容易であるという利点がある。
また、本実施例の車両用差動歯車装置10によれば、デフケース36は、円筒状外周面56の回転軸心C2方向の一端部から外周側へ突き出すフランジ部58を備え、リングギヤ20はそのフランジ部58にデフボルト62により締着されていることから、そのリングギヤ20が一層強固に強度にデフケース36に固定されるので、一層、デフケース36を構成する2部品の間に緩みが生じないという利点がある。また、本実施例では、リングギヤ20がフランジ部のうちの回転軸心C2に略直角な面を有する端面60に当接するまで圧入されることにより、第1分割ケース部46と第2分割ケース部48との相互の回転軸心C2方向の位置決めが行われるようになっていることから、上記デフボルト62による締着によりリングギヤ20がフランジ部58の端面60に当接させられた状態が維持されるので、第1分割ケース部と第2分割ケース部との相互の回転軸心C2方向の位置ずれが防止される。
以上、本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、別の態様でも実施され得る。
たとえば、前述の実施例において、減速歯車装置14は、食い違い軸間において動力を伝達するハイポイド歯車対を備えるものであったが、これに限らず、例えば、交差軸間において動力を伝達する、すぐば傘歯車対やまがりば傘歯車対、または、FF車両等で好適に用いられる平行軸間において動力を伝達する、はすば歯車対や平行歯車対などを備えるものであってよい。
また、前述の実施例において、差動歯車装置10は、FR車両の後方において推進軸に対して動力伝達経路における下流側に設けられて、駆動輪すなわち後輪の駆動軸17Rおよび17L上の終減速機12内に配設されていたが、これに限らず、例えば、FF車両等においてトランスアクスル方式の変速機における変速歯車対と共に共通のハウジング内に設けられて、前輪等の駆動軸上に配設されるものであってもよい。また、車両左右方向の駆動輪間の差動装置に限らず、車両前後方向の部材間の差動装置すなわち4輪駆動の車両に用いられるセンターデフ等であってもよい等、種々の差動歯車装置に用いられ得る。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、その他一々例示はしないが、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々変更、改良を加えた態様で実施することができる。
図1は、本発明の一実施例の車両用差動歯車装置を含む終減速機を示す断面図である。 図2は、図1の差動歯車装置およびその周辺部品を示す縦断面図である。 図2の差動歯車装置の外観を示す図である。 従来の車両用差動歯車装置を含む終減速機を示す断面図である。
符号の説明
10、72:車両用差動歯車装置
16:デフキャリア(ハウジング)
18:ドライブピニオン(減速小歯車)
20:リングギヤ
30:サイドギヤ
32(32a、32b):デフピニオン
36:デフケース
38:中央部
40:端部
42R、42L:サイドベアリング
42Ra、42La:内周輪
44:軸受け部
46:第1分割ケース部
46a:分割合わせ面
48:第2分割ケース部
48a:分割合わせ面
52:円筒状嵌着面
56:円筒状外周面
58:フランジ部
C1、C2:回転軸心
C3、C4:軸心

Claims (2)

  1. リングギヤが外周部に固設され、ハウジング内において一対のサイドベアリングを介して一軸心まわりに回転可能に両端部が支持されるデフケースと、該デフケース内に収容され、該一軸心上において相対抗する一対のサイドギヤと、該デフケース内に収容され、該一軸心に直交する軸心まわりに回転可能に支持されて該一対のサイドギヤと噛み合うデフピニオンとを備えた車両用差動歯車装置において、
    前記デフケースは、前記一軸心を通る平面を境に分離する第1分割ケース部および第2分割ケース部が相互に固定されることにより構成され
    前記デフケースの両端部は、前記一対のサイドベアリングが嵌め着けられる一対の円筒状嵌着面を備え、該一対の円筒状嵌着面に該一対のサイドベアリングの内周輪が圧入されることにより、前記一対の第1分割ケース部および第2分割ケース部が相互に固定されることを特徴とする車両用差動歯車装置。
  2. リングギヤが外周部に固設され、ハウジング内において一対のサイドベアリングを介して一軸心まわりに回転可能に両端部が支持されるデフケースと、該デフケース内に収容され、該一軸心上において相対抗する一対のサイドギヤと、該デフケース内に収容され、該一軸心に直交する軸心まわりに回転可能に支持されて該一対のサイドギヤと噛み合うデフピニオンとを備えた車両用差動歯車装置において、
    前記デフケースは、前記一軸心を通る平面を境に分離する第1分割ケース部および第2分割ケース部が相互に固定されることにより構成され、
    前記デフケースは、前記一軸心方向の中央部に前記リングギヤが嵌め着けられる円筒状外周面を備え、該円筒状外周面に該リングギヤが圧入されることにより、前記一対の第1分割ケース部および第2分割ケース部が相互に固定されることを特徴とする車両用差動歯車装置。
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