JP2003106405A - 自動変速機 - Google Patents

自動変速機

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JP2003106405A
JP2003106405A JP2001303923A JP2001303923A JP2003106405A JP 2003106405 A JP2003106405 A JP 2003106405A JP 2001303923 A JP2001303923 A JP 2001303923A JP 2001303923 A JP2001303923 A JP 2001303923A JP 2003106405 A JP2003106405 A JP 2003106405A
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JP
Japan
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gear
differential case
flange portion
differential
shaft
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JP2001303923A
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English (en)
Inventor
Koichiro Shirato
宏一郎 白戸
Michiaki Masuda
道昭 増田
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JATCO Ltd
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JATCO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】デファレンシャル装置の部品点数の減少、加工
工数の減少を図ることができるとともに、軽量化も図る
ことができる自動変速機を提供する。 【解決手段】メートシャフト474の両端部をデフケー
スライト451の外周から外方に突出させている。メー
トシャフトの両端部は、軸方向に所定長さまで削り取る
ことで、軸方向に当接平面485bが延在する段差部4
75を形成している。前記当接平面をファイナルギヤ4
52のフランジ部452cの平坦な側面に当接し、段差
部475の凸部475dをデフケースレフト471のフ
ランジ部471b及びファイナルギヤのフランジ部の間
に挟んで一体に結合した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機のデフ
ァレンシャル装置の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の自動変速機において、変速ユニ
ットの出力側に配置されているデファレンシャル装置と
して、例えば図6に示す装置が知られている。このデフ
ァレンシャル装置は、リダクションギヤ300に噛合し
たファイナルギヤ302と、このファイナルギヤ302
とともにデフケースレフト306に固定されているデフ
ケースライト308と、デフケースライト308に貫通
したメートシャフト330と、メートシャフト330に
回動自在に支持されているピニオン334と、ピニオン
334に噛合されている一対のサイドギヤ336、33
8と、これら一対のサイドギヤ336、338の円筒部
336b,338bに結合した一対のドライブシャフト
340,342とを備えている。
【0003】デフケースレフト306は、雌ねじ孔31
0aを形成したフランジ部310と、円筒部312とを
備えた部材であり、フランジ部310とデフ装置ケース
314との間に配置したベアリング316によって回動
自在に支持されている。デフケースライト308は、先
端側にボルト貫通孔318を形成したフランジ部320
を備えているとともに、キャリア本体322の外周面と
デフケースレフト本体314との間に配置したベアリン
グ324によって回転自在に支持されている。ファイナ
ルギヤ302は、ギヤ部326と、ボルト貫通孔328
aを形成したフランジ部328とを備えている。
【0004】そして、ボルト304が、ファイナルギヤ
302のフランジ部328及びデフケースライト308
のフランジ部320を貫通してデフケースレフト306
のフランジ部にネジ結合することで、デフケースレフト
306にファイナルギヤ302及びデフケースライト3
08が固定されている。デフケースライト308に貫通
しているメートシャフト330は、その先端部で軸と直
交する方向に貫通し、同時にデフケースライト308の
キャリア本体322を貫通しているピン部材332で回
転が拘束されながら固定されている。このメートシャフ
ト330にピニオン334が回動自在に支持されてお
り、ピニオン334に、一対のサイドギヤ336、33
8のギヤ部336a,338aが噛合している。一対の
サイドギヤ336、338の円筒部336b,338b
の内部には、一対のドライブシャフト340,342が
スプライン結合で嵌合されている。
【0005】これにより、リダクションギヤ300から
伝達された回転駆動力が、ファイナルギヤ302、デフ
ケースレフト306、デフケースライト308、メート
シャフト330及び一対のサイドギヤ36,338を介
して一対のドライブシャフト340,342に伝達され
るとともに、ピニオン334及び一対のサイドギヤ33
6,338のギヤ部336a、338aが差動歯車を構
成して一対のドライブシャフト340,342を差動回
転させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うに、メートシャフト330は、その先端部とデフケー
スライト308のキャリア本体322を貫通しているピ
ン部材332で回転が拘束されているが、ピン部材33
2を使用すると、自動変速機の部品点数の減少化の面で
問題があるとともに、デフケースライト308及びメー
トシャフト330にピン部材332を貫入するための貫
入孔を設けなければならず、加工工数の増加の面で問題
がある。
【0007】さらには、デフケースライト308に貫入
したピン部材の固定力を維持するために、図5に示すよ
うに、デフケースライト308のピニオン334を内蔵
している空間の内面とファイナルギヤ302に面する外
周との間の寸法mを大きくし、デフケースライト308
の貫入孔を設ける側の肉厚を増大させなければならない
ので、デファレンシャル装置の重量が増大してしまうお
それがある。
【0008】そこで、本発明は上記事情に鑑みてなされ
たもので、デファレンシャル装置の部品点数の減少、加
工工数の減少を図ることができるとともに、軽量化も図
ることができる自動変速機を提供することを目的として
いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、装置ケース内に、変速ユニ
ット及びデファレンシャル装置が収納されており、前記
デファレンシャル装置は、前記変速ユニットから回転力
が伝達されるファイナルギヤと、このファイナルギヤか
らピニオンを介して回転力が伝達されるサイドギヤと、
このサイドギヤから回転力が伝達されるドライブシャフ
トとを備え、前記ピニオン及び前記サイドギヤがデフケ
ースレフト及びデフケースライト内に配置され、前記ピ
ニオンが前記デフケースライト内に貫通したメートシャ
フトにより回動自在に支持されている自動変速機におい
て、前記メートシャフトの両端部を前記デフケースライ
トの外周から外方に突出させ、前記両端部を介して前記
メートシャフトの回転が拘束されるように、前記両端部
を、前記デフケースレフトのフランジ部及び前記ファイ
ナルギヤのフランジ部の両者に一体に結合した自動変速
機である。
【0010】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の自動変速機において、前記メートシャフトの両端部
を軸方向に所定長さまで削り取ることで、該両端部に、
軸方向に当接平面が延在する段差部を形成し、前記当接
平面を前記ファイナルギヤのフランジ部の平坦な側面に
当接し、前記段差部の凸部を前記デフケースレフトのフ
ランジ部及び前記ファイナルギヤのフランジ部の間に挟
んで一体に結合した。
【0011】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の自動変速機において、前記デフケースレフトのフラ
ンジ部及び前記ファイナルギヤのフランジ部の間に、前
記メートシャフトの凸部より僅かに肉厚の薄いスペーサ
を介在させ、前記凸部を前記デフケースレフトのフラン
ジ部及び前記ファイナルギヤのフランジ部の間に挟み込
み、且つ前記デフケースレフトのフランジ部、前記ファ
イナルギヤのフランジ部及び前記スペーサを前記ボルト
の結合により一体に結合した。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明を適用し得る自動
変速機のギヤトレインをスケルトンで示す。この自動変
速機は、図1に示すように、いわゆる3軸構成とされ、
フロントエンジン・フロントドライブ(FF)車又はリ
ヤエンジン・リヤドライブ(RR)車用の横置式トラン
スアクスルの形態を有し、さらに変速機構としては、前
進6速・後進1速を実現するギヤトレインを備えてい
る。
【0013】自動変速機は、ミッションケース180内
に、互いに並列的に配置された第1軸である入力軸5
0、カウンタ軸401、ドライブシャフト453a,4
53bの各軸上に変速ユニットやギヤ等の各種要素が配
設された構成を有する。入力軸50は、図示しないエン
ジン(図の右方)からトルクコンバータを介してトルク
が入力され、且つ出力側をトルクコンバータ側に設けて
おり、また、カウンタ軸401は、入力軸50に平行に
配置され、この入力軸50の出力ギヤと噛み合ったカウ
ンタギヤ400を有し、さらに、ドライブシャフト45
3a,453bを支持するデフケースライト451に
は、カウンタ軸401のカウンタギヤ400を介してト
ルク伝達されるファイナルギヤ452が設けられてい
る。ここで、ドライブシャフト453a,453bは、
具体的には、差動歯車により差動回転する左右軸であ
る。
【0014】自動変速機は、入力軸50の周りに、変速
ユニットが設けられている。この変速ユニットは、入力
軸50の減速回転と非減速回転とを入力として複数の変
速回転を出力する第1の遊星歯車機構10と、入力軸5
0の回転を減速させて出力する第2の遊星歯車機構30
と、第2の遊星歯車機構30及び第1の遊星歯車機構1
0の2つの異なるサンギヤ11,12との間にそれぞれ
介挿された締結及び解放自在の第1及び第3のクラッチ
60及び80と、入力軸50と第1の遊星歯車機構10
のキャリア14との間に介挿された締結及び解放自在の
第2のクラッチ70と、第1の遊星歯車機構10のサン
ギヤ11及びキャリア13にブレーキ力を作用させる第
1及び第2のブレーキ100及び110と、第2のブレ
ーキ110と並列に介挿されたワンウェイクラッチ90
とを備えている。
【0015】第1,第2及び第3のクラッチ60,70
及び80並びに第1及び第2のブレーキ100及び11
0は、摩擦部材による多板構成とされており、第1のク
ラッチ60は、第2の遊星歯車機構30の外周側近傍に
配置され、その後方近傍に第3のクラッチ80が配置さ
れ、第2のクラッチ70は、ミッションケース180の
前端部に配置され、第1のブレーキ100は、第1のク
ラッチ60とミッションケース180の内周面との間に
配置され、第2のブレーキ110は、第1の遊星歯車機
構10とミッションケース180の内周面との間に配置
されている。また、ワンウェイクラッチ90は、第1の
ブレーキ100と第2のブレーキ110との間に配置さ
れている。
【0016】第1の遊星歯車機構10は、大径のサンギ
ヤ11、小径のサンギヤ12、キャリア13,14及び
リングギヤ17の4つの変速要素からなる。第1の遊星
歯車機構10は、ロングピニオン15が大径のサンギヤ
11に噛合し、ショートピニオン16が小径のサンギヤ
12に噛合し、ロングピニオン15がリングギヤ17の
内歯と噛合するラビニヨ式で構成されている。
【0017】大径のサンギヤ11及び小径のサンギヤ1
2は、第2の遊星歯車機構30を介して入力軸50から
の入力がなされる減速回転の入力要素をなす。すなわ
ち、小径のサンギヤ12は、第1のクラッチ60に連結
されて、第2の遊星歯車機構30からの入力がなされ
る。また、大径のサンギヤ11は、第3のクラッチ80
に連結されて、第2の遊星歯車機構30からの入力がな
されるとともに、第1のブレーキ100によりミッショ
ンケース180に固定可能とされている。
【0018】キャリア13,14は、互いに噛合するロ
ングピニオン15とショートピニオン16とを支持して
おり、入力軸50からの入力が直接なされる非減速回転
の入力要素をなす。キャリア14は、第2のクラッチ7
0を介して入力軸50に連結され、キャリア13は、第
2のブレーキ110によりミッションケース180に固
定可能とされるとともに、ワンウェイクラッチ90によ
りミッションケース180に一方向の回転のみが可能と
されている。ここで、ワンウェイクラッチ90は、係合
方向が第1速時の反力トルク支持方向に設定されて第2
のブレーキ110の機能を発揮するものである。また、
リングギヤ17は出力要素をなし、カウンタドライブギ
ヤ170に連結されており、カウンタドライブギヤ17
0は、第1の遊星歯車機構10と第2のクラッチ70と
の間に位置しており、後述するように、入力軸50とは
切離された中間隔壁195に回転自在に支持されてい
る。
【0019】第2の遊星歯車機構30は、サンギヤ3
1、リングギヤ32及びキャリア33の3つの変速要素
からなる。第2の遊星歯車機構30は、サンギヤ31が
後述するミッションケース180のサイドカバー200
に形成されたスリーブ部材210に固定され、リングギ
ヤ32が入力要素として入力軸50に連結され、キャリ
ア33が出力要素として第1及び第3のクラッチ60及
び80を介して、第1の遊星歯車機構10に接続されて
いる。
【0020】カウンタギヤ400は、入力軸50と平行
でこの入力軸50に比較して短尺なカウンタ軸401の
後端側に固定された入力軸50のカウンタドライブギヤ
170に噛合する大径のカウンタドリブンギヤ402
と、カウンタ軸401においてカウンタドリブンギヤ4
02より前端側に固定された出力要素としての小径のリ
ダクションギヤ403とを備えている。このカウンタギ
ヤ400は、カウンタドリブンギヤ402及びリダクシ
ョンギヤ403により、入力軸50からの出力を減速す
るとともに、反転させてデファレンシャル装置450に
伝達することで、適宜の減速比を得るようにしている。
【0021】以上のような構成を有する自動変速機は、
図示しない電子制御装置と油圧制御装置とによる制御
で、運転者により選択されたレンジに応じた変速段の範
囲で車両負荷に基づき、前進6速(1ST〜6TH)、
後進1速(REV)の変速を行う。前進6速、後進1速
を行う際の動作については以下のようになる。なお、図
3は各クラッチ及びブレーキの係合及び解放(○印で係
合、無印で解放を表す)で達成される変速段を図表化し
て示す。
【0022】第1速(1ST)は、第1のクラッチ60
とワンウェイクラッチ90の締結により達成される。こ
の場合、第1速では、入力軸50から第2の遊星歯車機
構30を経て減速された回転が第1のクラッチ60経由
で小径のサンギヤ12に入力され、ワンウェイクラッチ
90の締結によりミッションケース180に係止された
キャリア14に反力を取って、リングギヤ17の最大減
速比の減速回転がカウンタドライブギヤ170に出力さ
れる。なお、エンジンコースト時には、キャリア13に
かかる反力トルクが逆転するので、図3で括弧付きの○
で示すように、第2のブレーキ110を締結させる。
【0023】また、第2速(2ND)は、第1のクラッ
チ60と第1のブレーキ100の締結により達成され
る。この場合、入力軸50から第2の遊星歯車機構30
を経て減速された回転が第1のクラッチ60経由で小径
のサンギヤ12に入力され、第1のブレーキ100の締
結によりミッションケース180に固定された大径のサ
ンギヤ11に反力を取って、リングギヤ17の減速回転
がカウンタドライブギヤ170に出力される。このとき
の減速比は、第1速(1ST)より小さくなる。
【0024】また、第3速(3RD)は、第1のクラッ
チ60と第3のクラッチ80との同時締結により達成さ
れる。この場合、入力軸50から第2の遊星歯車機構3
0を経て減速された回転が第3のクラッチ80と第1の
クラッチ60経由で同時に大径のサンギヤ11と小径の
サンギヤ12に入力され、第1の遊星歯車機構10が直
結状態となるため、両サンギヤ11,12への入力回転
と同じリングギヤ17の回転が、入力軸50の回転に対
しては減速された回転として、カウンタドライブギヤ1
70に出力される。
【0025】また、第4速(4TH)は、第1のクラッ
チ60と第2のクラッチ70との同時締結により達成さ
れる。この場合、一方で入力軸50から第2の遊星歯車
機構30を経て減速された回転が第1のクラッチ60経
由で小径のサンギヤ12に入力され、他方で入力軸50
から第2のクラッチ70経由で入力された非減速回転が
キャリア14に入力され、2つの入力回転の中間の回転
が、入力軸50の回転に対しては僅かに減速されたリン
グギヤ17の回転としてカウンタドライブギヤ170に
出力される。
【0026】また、第5速(5TH)は、第2のクラッ
チ70と第3のクラッチ80との同時締結により達成さ
れる。この場合、一方で入力軸50から第2の遊星歯車
機構30を経て減速された回転が第3のクラッチ80経
由で大径のサンギヤ11に入力され、他方で入力軸50
から第2のクラッチ70経由で入力された非減速回転が
キャリア14に入力され、リングギヤ17の入力軸50
の回転より僅かに増速された回転がカウンタドライブギ
ヤ170に出力される。
【0027】また、第6速(6TH)は、第2のクラッ
チ70と第1のブレーキ100の締結により達成され
る。この場合、入力軸50から第2のクラッチ70経由
で非減速回転がキャリア14にのみ入力され、第1のブ
レーキ100の締結によりミッションケース180に固
定されたサンギヤ11に反力を取るリングギヤ17の更
に増速された回転がカウンタドライブギヤ170に出力
される。
【0028】また、後進(REV)は、第3のクラッチ
80と第2のブレーキ110の締結により達成される。
この場合、入力軸50から第2の遊星歯車機構30を経
て減速された回転が第3のクラッチ80経由でサンギヤ
11に入力され、第2のブレーキ110の締結によりミ
ッションケース180に固定されたキャリア14に反力
を取るリングギヤ17の逆転がカウンタドライブギヤ1
70に出力される。
【0029】ところで、図3は、上述したデファレンシ
ャル装置450の詳細な構造を示すものである。このデ
ファレンシャル装置450は、リダクションギヤ403
に噛合したファイナルギヤ452と、このファイナルギ
ヤ452とともにデフケースレフト471に固定されて
いるデフケースライト451と、デフケースライト45
1に貫通したメートシャフト474と、メートシャフト
474に回動自在に支持されているピニオン476と、
ピニオン476に噛合されている一対のサイドギヤ47
7、478と、これら一対のサイドギヤ477、478
の円筒部477a,478aに結合した一対のドライブ
シャフト453a,453bとを備えている。
【0030】デフケースレフト471は、雌ねじ孔47
1aを形成したフランジ部471bと、円筒部471c
とを備えた部材であり、フランジ部471bとミッショ
ンケース180との間に配置したベアリング482aに
よって回動自在に支持されている。デフケースライト4
51は、メートシャフト474の両端部が貫通する貫通
孔451aが形成されているとともに、ミッションケー
ス180との間に配置したベアリング482bによって
回転自在に支持されている。
【0031】ファイナルギヤ452は、ギヤ部452a
と、ボルト貫通孔452bを形成し、円環状で側面が平
坦なフランジ部452cとを備えている。ここで、図4
は、円柱形状をなすメートシャフト474の一方の端部
構造を具体的に示したものである。このメートシャフト
474の一方の端部には、端面475aから中央部を軸
線P方向に所定の長さだけ削り取ることで段差部475
が形成されており、軸線P方向に延在する第1の当接平
面475bと、軸線P方向と直交する方向に延在する第
2の当接曲面475cとが設けられている。第2の当接
曲面475bは、前記ファイナルギヤ452のフランジ
部452の内周面の曲率に一致している。なお、端面4
75aを設けている凸部475dは、後述するスペーサ
483の内周面に当接するように曲面形状に形成されて
いる。また、図示しないが、メートシャフト474の他
方の端部も、同様な形状の端面475a、第1の当接平
面475a及び第2の当接曲面475bが設けられてい
る。
【0032】上記構成のメートシャフト474は、両端
部の段差部475をデフケースライト451の外周から
突出させた状態で貫通孔451a内に貫入されている。
そして、図5に示すように、メートシャフト474の端
面475aにボルト貫通孔483aを形成した円環状の
スペーサ483の内周面を当接し、メートシャフト47
4の第1の当接平面475bにファイナルギヤ452の
フランジ部452cの側面を当接し、第2の当接曲面4
75cにフランジ部452cの内周面を当接する。ここ
で、スペーサ482の肉厚は、メートシャフト474の
凸部475dの厚さより、僅かに小さく設定されてい
る。
【0033】そして、ファイナルギヤ452のフランジ
部452b及びデフケースレフト471のフランジ部4
71bの間にメートシャフト474の凸部dを挟み込ん
でから、ボルト484を、ファイナルギヤ452のフラ
ンジ部452b及びスペーサ483を貫通してデフケー
スレフト471のフランジ部471bにネジ結合するこ
とで、メートシャフト474の端部がフランジ部452
c及びフランジ部471bに挟持された状態で、デフケ
ースレフト471及びデフケースライト451にファイ
ナルギヤ452が一体化される。
【0034】これにより、リダクションギヤ403から
伝達された回転駆動力が、ファイナルギヤ452、デフ
ケースレフト471、デフケースライト451、メート
シャフト474及び一対のサイドギヤ477,478を
介して一対のドライブシャフト453a,453bに伝
達されるとともに、ピニオン476及び一対のサイドギ
ヤ477,478のギヤ部477b,478bが差動歯
車を構成して一対のドライブシャフト453a,453
bを差動回転させる。
【0035】上記構成によると、メートシャフト474
の第1の当接平面475bにファイナルギヤ452のフ
ランジ部452cの側面が当接していることで、メート
シャフト474の回転を、ファイナルギヤ452のフラ
ンジ部452cが確実に拘束することができる。また、
本実施形態のデファレンシャル装置450は、従来装置
においてメートシャフトとデフケースライトを連結して
いたピン部材を不要としているので、自動変速機の部品
点数の減少化を図ることができるとともに、デフケース
ライト451に貫入孔等の二次的な加工が不要となり、
加工工数の増加を防止することができる。
【0036】また、ピン部材が不要となることで、ファ
イナルギヤ52側のデフケースライト451の肉厚を強
度アップのために増大させる必要がなくなり、デファレ
ンシャル装置450の重量の増大を防止することができ
る。したがって、本実施形態のデファレンシャル装置4
50は、部品点数の減少、加工工数の減少を図りなが
ら、軽量化も図ることができる。
【0037】なお、上記実施形態においては、自動変速
機を前進6速を実現するギヤトレインを構成している
が、これに限定されるものではなく、前進5速以下又は
7速以上の自動変速機にも本発明を適用することができ
る。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、メートシャフトの両端部をデフケースライ
トの外周から外方に突出させ、その両端部をデフケース
レフトのフランジ部及び前記ファイナルギヤのフランジ
部の両者に一体に結合するとメートシャフトの回転が拘
束されるようにしたことから、メートシャフトとデフケ
ースライトを連結するピン部材が不要となり、自動変速
機の部品点数の減少化を図ることができるとともに、デ
フケースライトに貫入孔等の二次的な加工が不要とな
り、加工工数の増加を防止することができる。しかも、
ピン部材が不要となることで、ファイナルギヤに連結す
る側のデフケースライトの肉厚を強度アップのために増
大させる必要がなくなり、デファレンシャル装置の重量
の増大を防止することができる。
【0039】また、請求項2、請求項3に係る発明によ
ると、メートシャフトの両端部に形成した簡便な構造の
段差部で、確実にメートシャフトの回転を拘束すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された自動変速機の構成を示すス
ケルトン図である。
【図2】上記自動変速機の作動を示す図である。
【図3】本発明に係るデファレンシャル装置内部を示す
拡大断面図である。
【図4】本発明に係るメートシャフトの端部の構造を示
す図である。
【図5】図3における上側からデフケースレフト、メー
トシャフト及びデフキャリの固定を示した図である。
【図6】従来例のデファレンシャル装置の構造を示した
図である。
【符号の説明】
180 装置ケース(ミッションケース) 403 リダクションギヤ 450 デファレンシャル装置 451 デフケースライト 451a 貫通孔 452 ファイナルギヤ 452a ギヤ部 452b ボルト貫通孔 452c フランジ部 453a,453b ドライブシャフト(ドライブシャ
フト) 471 デフケースレフト 471a 雌ねじ孔 471b フランジ部 474 メートシャフト 475 段差部 475a 端面 475b 第1の当接平面(当接平面) 475c 第2の当接平面 475d 凸部 476 ピニオン 477,478 サイドギヤ 483 スペーサ 484 ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J027 FA19 FB02 GA02 GC11 GC22 GE05 3J063 AA01 AB12 AC05 AC11 BB44 BB46 CA05 CB17 CB57

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置ケース内に、変速ユニット及びデフ
    ァレンシャル装置が収納されており、前記デファレンシ
    ャル装置は、前記変速ユニットから回転力が伝達される
    ファイナルギヤと、このファイナルギヤからピニオンを
    介して回転力が伝達されるサイドギヤと、このサイドギ
    ヤから回転力が伝達されるドライブシャフトとを備え、
    前記ピニオン及び前記サイドギヤがデフケースレフト及
    びデフケースライト内に配置され、前記ピニオンが前記
    デフケースライト内に貫通したメートシャフトにより回
    動自在に支持されている自動変速機において、 前記メートシャフトの両端部を前記デフケースライトの
    外周から外方に突出させ、前記両端部を介して前記メー
    トシャフトの回転が拘束されるように、前記両端部を、
    前記デフケースレフトのフランジ部及び前記ファイナル
    ギヤのフランジ部の両者に一体に結合したことを特徴と
    する自動変速機。
  2. 【請求項2】 前記メートシャフトの両端部を軸方向に
    所定長さまで削り取ることで、該両端部に、軸方向に当
    接平面が延在する段差部を形成し、前記当接平面を前記
    ファイナルギヤのフランジ部の平坦な側面に当接し、前
    記段差部の凸部を前記デフケースレフトのフランジ部及
    び前記ファイナルギヤのフランジ部の間に挟んで一体に
    結合したことを特徴とする請求項1記載の自動変速機。
  3. 【請求項3】 前記デフケースレフトのフランジ部及び
    前記ファイナルギヤのフランジ部の間に、前記メートシ
    ャフトの凸部より僅かに肉厚の薄いスペーサを介在さ
    せ、前記凸部を前記デフケースレフトのフランジ部及び
    前記ファイナルギヤのフランジ部の間に挟み込み、且つ
    前記デフケースレフトのフランジ部、前記ファイナルギ
    ヤのフランジ部及び前記スペーサを前記ボルトの結合に
    より一体に結合したことを特徴とする請求項2記載の自
    動変速機。
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