JP2007085437A - 動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コンパクトに構成し、ファイナルドライブユニットとの互換性を保ち、出力軸を堅固に支持する。
【解決手段】 第1軸3と、第1軸3と平行に配置された第2軸5と、第2軸5に対して直角に配置された第3軸7と:第1軸3と一体に回転する第1ギア9と第2軸5と一体に回転する第2ギア11とからなり、第1軸3の回転を第2軸5に伝達するギア伝動機構13と:第2軸5と一体に回転する第1方向変換ギア15と第3軸7と一体に回転する第2方向変換ギア17とからなり、第2軸5の回転を方向変換して第3軸7に伝達する方向変換ギア組19とを備え、第1方向変換ギア15と第2方向変換ギア17との噛み合い部21が、第2軸5の軸芯22より第1軸3の方向に配置されていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、原動機の駆動力を方向変換して車輪側に伝達する3軸式の動力伝達装置に関する。
特許文献1に、4輪駆動車のトランスファである4輪駆動装置が記載されている。
図5は、この4輪駆動装置と構成が類似した動力伝達装置501を示している。エンジンの駆動力は入力軸503から入力し、ギア伝動機構505を介して中間軸507に伝達され、さらに、方向変換ギア組509を介して出力軸511に伝達され、車輪側に送られる。
特開昭62−59130号公報
しかし、トランスファとして用いられる動力伝達装置501は、周囲にステアリングシャフトなどの他の構造部材が配置されるからコンパクトに構成したいが、方向変換ギア組509の噛み合い部513が、中間軸507の軸芯515に対して、入力軸503の反対側、すなわち、出力軸511の軸方向に見た場合、中間軸507の軸芯よりも後方の出力軸511にあるから、トランスファのサイズが長大になり、車両に対するパッケージングが難しい。
そこで、この発明は、コンパクトに構成することができる動力伝達装置の提供を目的とする。
請求項1の動力伝達装置は、原動機の駆動力が入力する第1軸と、前記第1軸と平行に配置された第2軸と、前記第2軸に対して直角に配置された第3軸と、前記第1軸と一体に回転する第1ギアと前記第2軸と一体に回転する第2ギアとからなり、前記第1軸の回転を前記第2軸に伝達するギア伝動機構と、前記第2軸と一体に回転する第1方向変換ギアと前記第3軸と一体に回転する第2方向変換ギアとからなり、前記第2軸の回転を方向変換して前記第3軸に伝達する方向変換ギア組とを備え、前記第1方向変換ギアと前記第2方向変換ギアとの噛み合い部が、前記第3軸の軸方向に前記第2軸の軸芯より前記第1軸側に配置されていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載された動力伝達装置であって、前記第1方向変換ギアは、そのギア部が前記第2ギアに対して軸方向反対向きに配置されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1に記載された動力伝達装置であって、前記第2軸において、第1方向変換ギアと第2ギアとが互いに隣接配置されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1に記載された動力伝達装置であって、前記第2軸上の第1方向変換ギアと第2ギアは、前記第1軸を支持する一対の軸受の軸方向内側にそれぞれ配置されていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1に記載された動力伝達装置であって、前記第2軸は、固定側に支持された固定軸上で回転可能に支持されていることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5に記載された動力伝達装置であって、前記固定軸は、一側の支持端部と他側の支持端部とが径方向にオフセットされていることを特徴とする
請求項7の発明は、請求項5に記載された動力伝達装置であって、前記第2軸は、テーパーローラーベアリングによって前記固定軸に支持されていることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項7に記載された動力伝達装置であって、前記テーパーローラーベアリングは、前記第2軸上の第1方向変換ギアと第2ギアの反力を受けることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1〜請求項8のいずれかに記載された動力伝達装置であって、ケーシング内に収容され、前記ケーシングからの軸の突き出し部にベアリング、シールを配置してユニット化したことを特徴とする。
請求項1の動力伝達装置は、第1方向変換ギアと第2方向変換ギアとの噛み合い部を第3軸の軸方向に沿って第2軸の軸芯より第1軸側に配置したから、方向変換ギア組509の噛み合い部513が中間軸507の軸芯に対して出力軸511側にある従来例と異なって、コンパクトに構成することが可能になり、パッケージングがそれだけ容易になる。
請求項2の動力伝達装置は、第1方向変換ギアのギア部を第2ギアと軸方向反対向きに(第1方向変換ギアのギア部の背面が第2ギアのギア部と対向するように)配置したことにより、方向変換ギア組の噛み合い部が第1の方向変換ギアに対して第2ギアと逆側に配置することができ、第2軸の軸長を短縮できる。
請求項3の動力伝達装置は、第2軸上の第1方向変換ギアと第2ギアとを互いに隣接配置(例えば、隣り合わせに配置)したことによって、第2軸が軸方向にそれだけ短縮され、第3軸及び第2方向変換ギアの配置スペースが広くなるから、動力伝達装置をさらにコンパクトに成立させることが可能になり、パッケージングがそれだけ容易になる。
請求項4の動力伝達装置は、第2軸上の第1方向変換ギアと第2ギアは、第1軸を支持する一対の軸受の軸方向内側に配置したことによってこれらの軸受との干渉から解放される。
請求項5の動力伝達装置は、第2軸自体を軸方向に延ばしてケーシングで支持しないで第2軸のはり出しが阻止され、第3軸との干渉を回避することができる。
請求項6の動力伝達装置は、固定軸の一側の支持端部と他側の支持端部を径方向にオフセットさせたことにより、第2軸を支持する固定軸と第3軸との干渉を回避することで動力伝達装置をコンパクトに成立させることができる。
請求項7の動力伝達装置は、第2軸を固定軸に支持するテーパーローラーベアリングが、ベベルギアである第1方向変換ギアの噛み合い反力を受けることができると共に、第2軸の支持構造におけるケーシング側の支持形状が複雑化することを抑制できる。
請求項8の動力伝達装置は、テーパーローラーベアリングが第2軸上の第1方向変換ギアと第2ギアの噛み合い反力を受けることにより、一対のベアリングで支持構造を完結できる。
請求項9の動力伝達装置は、ケーシング内に収容し、ケーシングからの軸の突き出し部(開口部)に、必要に応じてベアリング、あるいは、シールを配置してユニット化したことにより、車両へのパッケージングがさらに容易になる。
<第1実施形態>
図1と図2によって動力伝達装置1(本発明の第1実施形態)の説明をする。本実施例の場合、動力伝達装置1は4輪駆動車のトランスファとして用いられている。図1は車幅方向の断面図であり、左右の方向はこの4輪駆動車及び図1での左右の方向である。また、図2は車両進行方向の部分断面図であり、図2の右方はこの4輪駆動車の前方である。
[動力伝達装置1の特徴]
動力伝達装置1は、エンジン(原動機)の駆動力が入力する入力軸3(第1軸)と、入力軸3と平行に配置された中間軸5(第2軸)と、中間軸5に対して直角に配置されたドライブピニオンシャフト7(第3軸:出力軸)と:入力軸3に形成された第1ギア9と中間軸5の軸方向一側端部で基部6に溶接によって一体にされた第2ギア11とからなり、入力軸3の回転を中間軸5の基部6と共に一体に伝達するギア伝動機構13と:中間軸5に形成されたリングギア15(第1方向変換ギア)とドライブピニオンシャフト7にスプライン連結されたピニオンギア17(第2方向変換ギア)とからなり、中間軸5の回転を方向変換してドライブピニオンシャフト7に伝達する方向変換ギア組19とを備え、
リングギア15とピニオンギア17との噛み合い部21が、図2のように、第3軸7の軸方向8によって中間軸5の軸芯22より入力軸3側に配置されており、
リングギア15は、図1のように、リングギヤ15のギア部23の背面24が第2ギア11と軸方向に対向するようにそのギア部23が第2ギア11に対して軸方向反対向きに配置されており、また、ギア部23の一部は、回転軸方向に、ベアリング29の一部と対向するように配置されており、
中間軸5は、ケーシング25(固定側)に支持された固定軸27上で回転可能に支持されており、
中間軸5において、第2ギア11とリングギア15とが互いに隣接配置されており、
中間軸5上のリングギア15と第2ギア11は、入力軸3を支持する一対のボールベアリング29,31(軸受)の軸方向内側にそれぞれ配置されており、
中間軸5は、テーパーローラーベアリング33,35によって固定軸27上に支持されており、
中間軸5上のリングギア15と第2ギア11の噛み合い反力は、テーパーローラーベアリング33,35に負荷され、
また、動力伝達装置1は、ケーシング25に収容されており、入力軸3(軸)とドライブピニオンシャフト7(軸)がケーシング25から突き出す部分(開口部)にシール37,39,41,43を配置してユニット化されていることを特徴とする。
[4輪駆動車の動力系の構成]
上記4輪駆動車において、エンジンの駆動力は、トランスミッションからフロントデフ(エンジンの駆動力を左右の前輪に配分するデファレンシャル装置)に伝達され、前車軸から左右の前輪に配分されると共に、フロントデフのデフケースから下記の中空軸を介して動力伝達装置1の入力軸3に入力し、ドライブピニオンシャフト7から後輪側の動力伝達系に伝達される。この後輪側動力伝達系は車両の走行状態に応じて、アクティブ又はパッシブに断続制御されるクラッチ機構を備えており、このクラッチ機構を連結すると、エンジンの駆動力はリヤデフ(エンジンの駆動力を左右の後輪に配分するデファレンシャル装置)に伝達され、後車軸から左右の後輪に配分されて車両は4輪駆動状態になる。また、クラッチ機構の連結を解除すると車両は前輪駆動の2輪駆動状態になる。
[動力伝達装置1の構造]
中間軸5の第2ギア11とリングギア15は、互いに隣接配置したことによって、上記のようにボールベアリング29,31の軸方向内側に配置されている。
ケーシング25は左右のケーシング部材45,47をボルト49で固定して構成され、ケーシング部材45の後端部にはカバー51がボルト53で固定されている。また、ケーシング25の内部にはトランスファオイルが封入されている。ケーシング45,47がボルト53で固定される前に中間軸5の両端側でそれぞれのケーシング45、47の壁面に当接する厚さ選択可能なシム46、48によって、ベアリング33、35の与圧とギア23の軸方向位置の調節がなされている。
入力軸3は中空に形成されており、左端部のスプライン部55には中空軸が連結され、この中空軸とフロントデフのデフケースとを介してエンジンの駆動力が入力する。また、フロントデフから左前輪に駆動力を配分する前車軸57がこの中空軸と入力軸3とを貫通している。
固定軸27は両端をケーシング部材45,47によって支持されている。固定軸27にはキー溝59が形成されており、固定軸27はキー溝59とケーシング部材45との間に装着されたキー61によって回り止めされている。また、このキー溝59は一部がテーパーローラーベアリング33,35の中間個所まで延長されたオイル溝になっており、リングギア15とピニオンギア17の回転によって撥ね上げられたオイルを導いてテーパーローラーベアリング33,35を潤滑・冷却する。
ピニオンギア17はドライブピニオンシャフト7の前端部にスプライン連結され、先端部が軸7に形成されたつば部に当接しボルト63で軸方向位置決めされている。ドライブピニオンシャフト7は前端部をピニオンギア17とテーパーローラーベアリング65とを介し、また、後端部をテーパーローラーベアリング67を介してそれぞれケーシング部材45に支持されている。また、ドライブピニオンシャフト7の後端部には後輪側動力伝達系の一部を構成する出力軸69がスプライン連結されている。ドライブピニオンシャフト7には小径部71が形成されており、この小径部71は直交する中間軸5(固定軸27)に対する逃げ代になっている。
シール37は入力軸3とケーシング部材45との間でトランスファオイルとトランスミッションオイルとの混ざり合いを防止し、シール39は入力軸3とケーシング部材47との間、シール41は入力軸3と前車軸57との間、シール43は出力軸69とカバー51との間でそれぞれオイル漏れと異物の侵入とを防止している。
また、ベアリング65、67のそれぞれのアウターレースとケーシング45、カバー51との間にはピニオンギヤ17の軸方向位置を調節するため厚さ選択可能なシム66、68が配置され、前述したシム46、48と共に用いられ、方向転換ギヤ部19の噛み合い歯当たりが精度良く得られる。
[動力伝達装置1の効果]
動力伝達装置1は次のような効果が得られる。
リングギア15とピニオンギア17との噛み合い部21を中間軸5の軸芯22より入力軸3の方向に配置したから、コンパクトに構成することが可能になり、パッケージングがそれだけ容易になった。
また、方向変換ギア組19の噛み合い部21を入力軸3の方向に配置したことに伴って、ドライブピニオンシャフト7の支持スパン(テーパーローラーベアリング65,67の間隔)を広くすることが可能になり、ドライブピニオンシャフト7をそれだけ堅固に支持することができる。
また、リングギア15のギア部23を第2ギア11の軸方向反対向きに配置したから、ギヤ組19の噛合い部がギア23に対して、第2ギア11と逆側に配置することができ、第2軸の軸長さを短縮することができる。また、図2のように、エンジンの駆動力によって入力軸3が矢印81の方向に回転すると、従来例とは反対に、出力軸であるドライブピニオンシャフト7の回転方向が矢印83のように右回転になり、通常のファイナルドライブユニット(FDU)との互換性が保たれる。従って、回転を反転させるための機構を設ける必要がなくなり、これに伴うコストの上昇が避けられる。
また、ドライブピニオンシャフト7に固定軸27に対する逃げ代となる小径部71を形成したことにより、固定軸27とドライブピニオンシャフト7との直交配置が可能に(容易に)なると共に、動力伝達装置1がさらにコンパクトになっている。
また、固定軸27に形成した回り止め用のキー溝59の一部をオイル溝に利用したことにより、オイル溝の加工工数を一部削減することができるテーパーローラーベアリング33,35は充分なオイルによって潤滑・冷却される。
また、中間軸5上のリングギア15と第2ギア11とを近接配置したことによって中間軸5が軸方向に短縮され、図1のようにドライブピニオンシャフト7及びピニオンギア17の配置用スペース73がそれだけ広くなるから、動力伝達装置1をさらにコンパクトに成立させることが可能になり、パッケージングがそれだけ容易になる。
また、中間軸5上の第2ギア11とリングギア15は、入力軸3を支持するボールベアリング29,31の軸方向内側に配置されたことによってこれらとの干渉から解放され、生じたスペース上の余裕を第2ギア11とリングギア15の大径化に利用することもでき、あるいは、動力伝達装置1をさらにコンパクト化することにも利用できる。
また、テーパーローラーベアリング33,35がベベルギアであるリングギア15の噛み合い反力を受けるから、方向変換ギア組19の噛み合い状態と動力伝達機能と方向変換機能が長期にわたって正常に保たれる。
また、動力伝達装置1は、ケーシング25に収容されると共に、ケーシング25からの各軸3,57,69の突き出し部(開口部)にシール37,39,41,43を配置しユニット化したことによって、車両へのパッケージングがさらに容易になっている。
<第2実施形態>
図3と図4によって動力伝達装置101(本発明の第2実施形態)の説明をする。動力伝達装置101は、動力伝達装置1が用いられた上記の4輪駆動車において、動力伝達装置1に代わって用いられている。以下、動力伝達装置1との相違点を主に説明する。図3は車幅方向の断面図であり、左右の方向はこの4輪駆動車及び図3での左右の方向である。また、図4は車両進行方向の部分断面図であり、図4の右方はこの4輪駆動車の前方である。なお、第1実施形態と同一の機能を有する部材については同一の符号を付与してあり、重複する説明は省かれる部分もある。
[動力伝達装置101の特徴]
動力伝達装置101は、エンジン(原動機)の駆動力が入力する入力軸3(第1軸)と、入力軸3と平行に配置された中間軸5(第2軸)と、中間軸5に対して直角に配置されたドライブピニオンシャフト7(第3軸:出力軸)と:入力軸3に形成された第1ギア9と、中間軸5に溶接された第2ギア11からなり、入力軸3の回転を中間軸5に伝達するギア伝動機構13と:中間軸5に形成されたリングギア15(第1方向変換ギア)と、ドライブピニオンシャフト7にスプライン連結されたピニオンギア17(第2方向変換ギア)からなり、中間軸5の回転を方向変換してドライブピニオンシャフト7に伝達する方向変換ギア組19とを備え、
リングギア15とピニオンギア17との噛み合い部21が、図4のように、中間軸5の軸芯22より入力軸3の方向に配置されており、
リングギア15は、図3のように、そのギア部23が第2ギア11に対して軸方向反対向きに配置されており、
中間軸5は、ケーシング25(固定側)に支持された固定軸27上で回転可能に支持されており、
中間軸5において、第2ギア11とリングギア15とが互いに隣接配置されており、
固定軸27は、左側(一側)の支持端部103と右側(他側)の支持端部105とが径方向にオフセットされており。
中間軸5上のリングギア15と第2ギア11は、入力軸3を支持する一対のボールベアリング29,31(軸受)の軸方向内側にそれぞれ配置されており、
中間軸5は、テーパーローラーベアリング33,35によって固定軸27上に支持されており、
中間軸5上のリングギア15と第2ギア11の噛み合い反力は、テーパーローラーベアリング33,35に負荷され、
また、動力伝達装置101は、ケーシング25に収容されており、入力軸3(軸)とドライブピニオンシャフト7(軸)がケーシング25から突き出す部分(開口部)にシール37,39,41,43を配置してユニット化されていることを特徴とする。
[動力伝達装置101の構造]
固定軸27は、左側の支持端部103がケーシング部材45に、右側の支持端部105がケーシング部材47にそれぞれ支持されており、支持端部103と支持端部105とを距離107だけ径方向にオフセットさせたことによって回り止めされている。
また、ドライブピニオンシャフト7には小径部109が形成されており、直交する固定軸27に対する逃げ代になっている。また、この小径部109は動力伝達装置1での小径部71ほど小径にはされていない。
また、中間軸5上の第2ギア11とリングギア15は、互いの側面が接触するほど隣接し背中合わせに配置されている。
[動力伝達装置101の効果]
動力伝達装置101は次のような効果が得られる。
固定軸27の支持端部103と支持端部105とをオフセットさせたことにより、図3のように、生じたスペース111がドライブピニオンシャフト7に対する逃げ代になるから、固定軸27とドライブピニオンシャフト7との直交配置が可能に(容易に)なり、動力伝達装置101はさらにコンパクトになっている。
また、固定軸27をオフセットさせたことにより、ドライブピニオンシャフト7は、小径部109を動力伝達装置1での小径部71より大径にし、強度をさらに高く保ちながら、固定軸27に対する充分な逃げ代を設けることができる。
また、オフセット構成の固定軸27は、回り止め手段が不要であり、それだけ低コストである。
また、第2ギア11とリングギア15を互いに接触する程隣接配置(背中合わせ配置)したから、入力軸3のボールベアリング29,31の間隔、特に、図3のように、第1ギア9とボールベアリング29との間隔113が動力伝達装置1の同個所の間隔より狭くなっており、動力伝達装置101はそれだけ軸方向にコンパクト化されている。
また、第2ギア11とリングギア15との接触配置によって中間軸5が軸方向に短縮され、図3のようにドライブピニオンシャフト7及びピニオンギア17の配置用スペース115が、動力伝達装置1での配置用スペース73よりさらに広くなっているから、これをコンパクト化に利用すれば、動力伝達装置101をさらにコンパクト化することが可能であり、パッケージングをさらに容易にすることができる。
これに加えて、動力伝達装置101は、動力伝達装置1と同等の効果が得られる。
[本発明の範囲に含まれる他の態様]
1.本発明における「第1軸」、「第2軸」、「第3軸」は回転する部材と定義される。
2.本発明における「一体」は一部材であるもの種々の接合手段にて接合される2部材以上の部材を組み合わせるものを含み一体的に機能するものと定義される。
3.第1部材はフロントデフケースであっても良い。また第2部材はセンターデフの一部であっても良い。
第1実施形態の動力伝達装置1を車幅方向に切断した断面図である。 図1のA矢視図である。 第2実施形態の動力伝達装置101を車幅方向に切断した断面図である。 図3のB矢視図である。 従来例の断面図である。
符号の説明
1 動力伝達装置
3 入力軸(第1軸)
5 中間軸(第2軸)
7 ドライブピニオンシャフト(第3軸)
9 第1ギア
11 第2ギア
13 ギア伝動機構
15 リングギア(第1方向変換ギア)
17 ピニオンギア(第2方向変換ギア)
19 方向変換ギア組
21 方向変換ギア組19の噛み合い部
22 中間軸5の軸芯
23 第1方向変換ギアのギア部
25 ケーシング(固定側)
27 固定軸
29,31 入力軸3を支持する一対のボールベアリング(軸受)
33,35 中間軸5を固定軸27上で支持するテーパーローラーベアリング
37,39,41,43 シール
101 動力伝達装置
103,105 固定軸27のオフセットした一側支持端部と他側支持端部

Claims (9)

  1. 原動機の駆動力が入力する第1軸と、前記第1軸と平行に配置された第2軸と、前記第2軸に対して直角に配置された第3軸と、前記第1軸と一体に回転する第1ギアと前記第2軸と一体に回転する第2ギアとからなり、前記第1軸の回転を前記第2軸に伝達するギア伝動機構と、前記第2軸と一体に回転する第1方向変換ギアと前記第3軸と一体に回転する第2方向変換ギアとからなり、前記第2軸の回転を方向変換して前記第3軸に伝達する方向変換ギア組とを備え、
    前記第1方向変換ギアと前記第2方向変換ギアとの噛み合い部が、前記第3軸の軸方向に前記第2軸の軸芯より前記第1軸側に配置されていることを特徴とする動力伝達装置。
  2. 請求項1に記載された発明であって、
    前記第1方向変換ギアは、そのギア部が前記第2ギアに対して軸方向反対向きに配置されていることを特徴とする動力伝達装置。
  3. 請求項1に記載された発明であって、
    前記第2軸において、第1方向変換ギアと第2ギアとが互いに隣接配置されていることを特徴とする動力伝達装置。
  4. 請求項1に記載された発明であって、
    前記第2軸上の第1方向変換ギアと第2ギアは、前記第1軸を支持する一対の軸受の軸方向内側にそれぞれ配置されていることを特徴とする動力伝達装置。
  5. 請求項1に記載された発明であって、
    前記第2軸は、固定側に支持された固定軸上で回転可能に支持されていることを特徴とする動力伝達装置。
  6. 請求項5に記載された発明であって、
    前記固定軸は、一側の支持端部と他側の支持端部とが径方向にオフセットされていることを特徴とする動力伝達装置。
  7. 請求項5に記載された発明であって、
    前記第2軸は、テーパーローラーベアリングによって前記固定軸に支持されていることを特徴とする動力伝達装置。
  8. 請求項7に記載された発明であって、
    前記テーパーローラーベアリングは、前記第2軸上の第1方向変換ギアと第2ギアの反力を受けることを特徴とする動力伝達装置。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれかに記載された発明であって、
    ケーシング内に収容され、前記ケーシングからの軸の突き出し部にベアリング、シールを配置してユニット化したことを特徴とする動力伝達装置。
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