JP2008249660A - 移動体測位装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】衛星毎に異なる誤差を精度良く反映する指標値を用いて、測位に用いる衛星を適切に選択すること。
【解決手段】本発明は、移動体に搭載され、該移動体の位置を測位する移動体用測位装置において、移動体に搭載されるセンサの出力信号により移動体が停止しているか否かを判定する移動体停止判定手段と、前記移動体停止判定手段により移動体が停止していると判定されている間に観測される衛星電波の観測値を用いて、移動体の速度を、衛星毎に導出する移動体速度導出手段と、
前記移動体速度導出手段により導出された衛星毎の移動体速度に基づいて、測位に用いる衛星を選択する衛星選択手段とを備えることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、移動体の位置等を測位する移動体測位装置に関する。
従来から、移動体の速度ベクトルの水平面からの角度を算出するのに用いる衛星を選択する際、衛星情報から求められた衛星位置の仰角が大きい衛星や、衛星位置の方位角が移動体の進行方向もしくはその180度反対方向により近い衛星を、優先的に選択する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−111137号公報
ところで、GPS測位では、一般的に、複数の衛星からの信号の受信結果に基づいて移動体位置の測位を行っている。この際、衛星から移動体までの電波の伝播経路は衛星毎に異なるので、各衛星からの信号に基づき計測される測定値(例えば擬似距離)には、衛星毎に異なる誤差が含まれうる。このため、観測可能な衛星数が測位に必要な衛星数よりも多い場合に、測位に用いる衛星として、誤差の少ない衛星を選択するのが、測位精度を高める上で有効となる。従来では、かかる選択に用いる指標としては、前回測位演算時の残差や、各衛星の仰角の差異、各衛星からの信号の受信強度の差異等の因子が用いられることが多い。しかしながら、このような指標値は、衛星毎に異なる誤差を精度良く反映するもので無いので、かかる指標値を用いた場合には、誤差要因の大きい不適切な衛星を選択してしまう虞がある。
そこで、本発明は、衛星毎に異なる誤差を精度良く反映する指標値を用いて、測位に用いる衛星を適切に選択することができる移動体測位装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明は、移動体に搭載され、該移動体の位置を測位する移動体用測位装置において、
移動体に搭載されるセンサの出力信号により移動体が停止しているか否かを判定する移動体停止判定手段と、
前記移動体停止判定手段により移動体が停止していると判定されている間に観測される衛星電波の観測値を用いて、移動体の速度を、衛星毎に導出する移動体速度導出手段と、
前記移動体速度導出手段により導出された衛星毎の移動体速度に基づいて、測位に用いる衛星を選択する衛星選択手段とを備えることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明に係る移動体用測位装置において、
前記移動体停止判定手段により移動体が停止していると判定されている間における複数の時点で前記移動体速度導出手段により導出された移動体速度に基づいて、該導出された移動体速度の誤差を表わす指標値を、衛星毎に算出する誤差指標値算出手段を更に備え、
前記衛星選択手段は、前記誤差指標値算出手段により算出された衛星毎の誤差指標値に応じて、測位に用いる衛星を選択することを特徴とする。
第3の発明は、第2の発明に係る移動体用測位装置において、
前記衛星選択手段は、前記誤差指標値算出手段により算出された誤差指標値が小さい衛星を優先して選択することを特徴とする。
第4の発明は、第2の発明に係る移動体用測位装置において、
前記誤差指標値は、前記移動体停止判定手段により移動体が停止していると判定されている間における複数の時点で前記移動体速度導出手段により導出された移動体速度の平均値、同移動体速度の分散、同移動体速度の標準偏差、同移動体速度をローパスフィルタにかけたローパス値、該ローパス値の変化率、又は、これらの任意の組み合わせからなる指標値であることを特徴とする。
本発明によれば、衛星毎に異なる誤差を精度良く反映する指標値を用いて、測位に用いる衛星を適切に選択することができる移動体測位装置が得られる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1は、本発明に係る移動体位置測位装置が適用されるGPS(Global Positioning System)の全体的な構成を示すシステム構成図である。図1に示すように、GPSは、地球周りを周回するGPS衛星10と、地球上に位置し地球上を移動しうる車両90とから構成される。尚、車両90は、あくまで移動体の一例であり、その他の移動体としては、自動二輪車、鉄道、船舶、航空機、ホークリフト、ロボットや、人の移動に伴い移動する携帯電話等の情報端末等がありうる。
GPS衛星10は、航法メッセージ(衛星信号)を地球に向けて常時放送する。航法メッセージには、対応するGPS衛星10に関する衛星軌道情報(エフェメリスやアルマナク)、時計の補正値、電離層の補正係数が含まれている。航法メッセージは、C/Aコードにより拡散されL1波(周波数:1575.42MHz)に乗せられて、地球に向けて常時放送されている。尚、L1波は、C/Aコードで変調されたSin波とPコード(Precision Code)で変調されたCos波の合成波であり、直交変調されている。C/Aコード及びPコードは、擬似雑音(Pseudo Noise)符号であり、−1と1が不規則に周期的に並ぶ符号列である。
尚、現在、24個のGPS衛星10が高度約20,000kmの上空で地球を一周しており、各4個のGPS衛星10が55度ずつ傾いた6つの地球周回軌道面に均等に配置されている。従って、天空が開けている場所であれば、地球上のどの場所にいても、常時、少なくとも5個以上のGPS衛星10が観測可能である。
車両90には、移動体位置測位装置としての車載器1が搭載される。
図2は、車載器1の主要構成を示すブロック図である。車載器1は、図2に示すように、主要な構成要素として、GPS受信機20と、車両停止判定部40とを備える。GPS受信機20の主要機能について後述する。
車両停止判定部40は、車両90が停止しているか否かを判定する。かかる判定方法は、多種多様であり、任意の適切な方法が採用されてよい。例えば、車両停止判定部40は、車両90に搭載される加速度センサや角速度センサの出力信号(微分値等)に基づいて、車両が停止しているか否かを判定してもよい。或いは、車両停止判定部40は、車両90に搭載される車輪速センサの出力信号に基づいて、車両が停止しているか否かを判定してもよい。車両停止判定部40は、車輪速センサに代えて若しくはそれに加えて、トランスミッションの出力軸の回転数を測定するセンサ等のような、車速に関連する物理量を出力できる他の車載センサの出力信号や、ブレーキペダルの操作状態やシフト位置等の検出するセンサの出力信号を用いて、車両が停止しているか否かを判定してもよい。
図3は、GPS受信機20の内部構成の一例を示す。以下では、説明の複雑化を避けるため、ある1つのGPS衛星10からの衛星信号に関する信号処理(1チャンネルの信号処理)を代表して説明する。以下で説明する信号処理は、観測周期毎(例えば1ms)に、観測可能な各GPS衛星10,10,10等からの衛星信号に対して並列的(同時)に実行される。
GPS受信機20は、GPSアンテナ21、高周波回路22、A/D(analog-to-digital)変換回路24、DLL(Delay-Locked Loop)110、PLL(Phase-Locked Loop)120、衛星位置算出部124、及び、フィルタ130を含む。DLL110は、相互相関演算部111,112、位相進め部113、位相遅れ部114、位相ずれ計算部115、位相補正量計算部116、レプリカC/Aコード生成部117、擬似距離算出部118、及び、測位部50を含む。
GPSアンテナ21は、GPS衛星10から発信されている衛生信号を受信し、受信した衛星信号を電圧信号(本例では、周波数1.5GHz)に変換する。1.5GHzの電圧信号をRF(radio frequency)信号と称する。
高周波回路22は、GPSアンテナ21を介して供給される微弱なRF信号を後段でA/D変換できるレベルまで増幅すると共に、RF信号の周波数を信号処理できる中間周波数(典型的には、1MHz〜20MHz)に変換する。尚、このようにRF信号をダウンコンバートして得られる信号を、IF(Intermediate frequency)信号と称する。
A/D変換回路24は、高周波回路22から供給されるIF信号(アナログ信号)を、デジタル信号処理ができるようにデジタルIF信号に変換する。デジタルIF信号は、DLL110及びPLL120等に供給される。
DLL110のレプリカC/Aコード生成部117では、レプリカC/Aコードが生成される。レプリカC/Aコードとは、GPS衛星10からの衛星信号に乗せられるC/Aコードに対して、+1、−1の並びが同一のコードである。
相互相関演算部111には、レプリカC/Aコード生成部117で生成されるレプリカC/Aコードが、位相進め部113を介して入力される。即ち、相互相関演算部111には、Earlyレプリカ符号が入力される。位相進め部113では、レプリカC/Aコードが所定の位相だけ進められる。位相進め部113で進められる位相進み量をθとする。
相互相関演算部111には、また、デジタルIF信号が、図示しないミキサにより、PLL120で生成されるレプリカキャリアが乗算されてから入力される。
相互相関演算部111では、入力されるデジタルIF信号と、位相進み量θのEarlyレプリカ符号を用いて、相関値(Early相関値ECA)が演算される。Early相関値ECAは、例えば以下の式で演算される。
Early相関値ECA=Σ{(デジタルIF)×(Earlyレプリカ符号)}
相互相関演算部112には、レプリカC/Aコード生成部117で生成されるレプリカC/Aコードが、位相遅れ部114を介して入力される。即ち、相互相関演算部112には、Lateレプリカ符号が入力される。位相遅れ部114では、レプリカC/Aコードが所定の位相だけ遅らされる。位相遅れ部114で遅らされる位相遅れ量は、位相進み量θと大きさ同一で符号が異なる。
相互相関演算部112には、また、デジタルIF信号が、図示しないミキサにより、PLL120で生成されるレプリカキャリアが乗算されてから入力される。
相互相関演算部112では、入力されるデジタルIF信号と、位相遅れ量−θのLateレプリカ符号を用いて、相関値(Late相関値LCA)が演算される。Late相関値LCAは、例えば以下の式で演算される。
Late相関値LCA1=Σ{(デジタルIF)×(Lateレプリカ符号)}
このようにして、相互相関演算部111、112では、コリレータ間隔d(“スペーシング”とも称される)を2θとした相関値演算が実行される。相互相関演算部111、112にてそれぞれ演算されたEarly相関値ECA及びLate相関値LCAは、位相ずれ計算部115に入力される。
位相ずれ計算部115では、デジタルIF信号と、レプリカC/Aコード生成部117で生成されるレプリカC/Aコードとの間に、どの程度位相のずれがあるかが算出される。即ち、位相ずれ計算部115では、受信したC/Aコードに対するレプリカC/Aコードの位相ずれ量Δφが算出(推定)される。レプリカC/Aコードの位相ずれ量Δφは、例えば以下の式で演算される。
(位相ずれ量Δφ)=(ECA−LCA)/2(ECA+LCA
このようにして算出された位相ずれ量Δφは、位相補正量計算部116に入力される。
位相補正量計算部116では、位相ずれ量Δφを無くすべく、適切な位相補正量が算出される。適切な位相補正量が、例えば以下の演算式に従って、算出される。
(位相補正量)=(Pゲイン)×(位相ずれ量Δφ)+(Iゲイン)×Σ(位相ずれ量Δφ)
この式は、PI制御を利用したフィードバック制御を表す式であり、Pゲイン及びIゲインは、それぞれバラツキと応答性の兼ね合いから実験的に決定される。このようにして算出された位相補正量は、レプリカC/Aコード生成部117に入力される。
レプリカC/Aコード生成部117では、生成されるレプリカC/Aコードの位相が、位相補正量計算部116により算出された位相補正量だけ補正される。即ち、レプリカC/Aコードの追尾点が補正される。かくして生成されたレプリカC/Aコードは、上述の如く位相進め部113及び位相遅れ部114を介して相互相関演算部111、112に入力されると共に、擬似距離算出部118に入力される。尚、相互相関演算部111、112では、このようにして生成されたレプリカC/Aコードは、次回の観測周期で入力されるIFデジタル信号に対する相関値演算に用いられることになる。
擬似距離算出部118では、レプリカC/Aコード生成部117で生成されるレプリカC/Aコードの位相情報に基づいて、擬似距離ρ’が、例えば以下の式により演算される。尚、符号の意味として、擬似距離ρに付された「’」は、後述のフィルタ処理が実行されていないことを示し、下付き文字「」は、GPS衛星10に係るC/Aコードに基づいて算出された擬似距離ρであることを示す。
ρ’=N×300
ここで、Nは、GPS衛星10と車両90との間のC/Aコードのビット数に相当し、レプリカC/Aコード生成部117で生成されるレプリカC/Aコードの位相及び受信機1内部の受信機時計に基づいて算出される。尚、数値300は、C/Aコードが、1ビットの長さが1μsであり、1ビットに相当する長さが約300m(1μs×光速)であることに由来する。このようにして算出された擬似距離ρ’を表す信号は、DLL110からフィルタ130に入力される。
PLL120では、内部で発生させたキャリアレプリカ信号を用いて、ドップラシフトした受信搬送波(受信キャリア)のドップラ周波数Δfが測定される。即ち、PLL120では、レプリカキャリアの周波数frと既知の搬送波周波数fL1(1575.42MHz)に基づいて、ドップラ周波数Δf(=fr−fL1)が測定される。尚、PLL120に入力されるデジタルIF信号は、図示しないミキサにより、DLL110から供給されるレプリカC/Aコードが乗算されたものである。PLL120からのドップラ周波数Δfを表す信号は、フィルタ130及び測位部50に入力される。
フィルタ130では、ドップラ周波数Δfを用いて、擬似距離ρ’のフィルタ処理が実行される。フィルタ130では、例えば以下の演算式に従って、フィルタ処理後の擬似距離ρが計算される。
Figure 2008249660
ここで、(i)は今回値を表し、(i−1)は前回値を表し、Mは、重み係数である。Mの値は、精度と応答性を考慮しつつ適切に決定される。また、ΔVは、GPS衛星10と車両90との間の相対速度(ドップラ速度)であり、例えば以下の関係式を用いて、算出される。
ΔfL1=ΔV・fL1/(c−ΔV)
尚、cは光速である。数1で示すフィルタ処理は、本分野で知られているキャリアスムージングと呼ばれる処理であってよく、上記のハッチフィルタの他、カルマンフィルタを用いても実現可能である。フィルタ130からの擬似距離ρを表す信号は、測位部50に入力される。
衛星位置算出部124は、航法メッセージの衛星軌道情報に基づいて、GPS衛星10の、ワールド座標系での現在位置S=(X、Y、Z)及び移動速度V=(V、V、V)を計算する。衛星移動速度ベクトルV=(V、V、V)は、算出した衛星位置Sの今回値と前回値の差分を、演算周期の時間幅で除算することにより演算されてよい。このようにして衛星位置算出部124にて導出される衛星位置S及び衛星移動速度ベクトルVは、測位部50に入力される。
次に、本実施例の測位部50の詳細について説明する。
図4は、本実施例の測位部50の主要構成を示すブロック図である。本実施例の測位部50は、図4に示すように、車両速度算出部42と、車両速度算出部42で算出される車両速度を記憶するメモリ44と、誤差指標値算出部46と、衛星選択部48と、測位演算部49とを備える。各部42,44,46,48,49の機能については、図5乃至図7を参照しながら説明する。
図5は、本実施例の測位部50により実現される測位処理の一例を示すフローチャートである。図5に示す処理ルーチンは、例えば車両90のイグニッションスイッチがオンにされてからオフにされるまで、所定の周期毎に繰り返し実行される。所定の周期は、上述の観測周期に対応していてよい。
ステップ600では、カウンタ及びメモリ44が初期化される。即ち、カウンタの値が“1”にセットされ、メモリ44内のデータが初期化(クリア)される。
ステップ602では、車両停止判定部40からの判定結果に基づいて、現在車両90が停車中であるか否かが判定される。停車中である場合には、ステップ604に進む。かかる状況としては、典型的には、エンジン始動後の車両走行開始前の状況や、車両走行開始後に信号待ち等により車両90が一時的に停止する状況が想定される。一方、車両90が移動中である場合には、ステップ614に進む。
ステップ604では、現在のカウンタの値が“1”であるか否かが判定される。カウンタの値が“1”である場合には、ステップ606に進み、それ以外の場合には(即ち、カウンタの値が1より大きい場合には)、ステップ608に進む。
ステップ606では、最新の測位結果に基づく車両90の位置(X,Y,Z)が、停止直後の車両位置u=(Xu0,Yu0,Zu0)として記憶される。停止直後の車両位置u=(Xu0,Yu0,Zu0)は、測位演算部49における測位演算により導出されたものであってもよいし、他の測位方法(例えば慣性航法)により導出されたものであってもよい。尚、慣性航法を用いる場合には、道路標識の既知の位置情報を含む地図データと、車載カメラを用いた同道路標識の画像認識結果とのマッチングにより補正した車両位置を、初期位置として用いる慣性航法が好適である。
ステップ608では、カウンタの値が“1”だけインクリメントされる。
ステップ610では、車両速度算出部42において、GPS衛星10に対する車両90の視線方向における車両速度Vu_jが、現在観測可能なGPS衛星10に関してGPS衛星10毎に算出される。尚、下付き文字「」は、現在観測可能なGPS衛星10の衛星番号(j=1,2,3,4,...)に対応し、GPS衛星10毎の値であることを表わす。ここで、注意すべきことは、車両速度Vu_jは、停車状態における車両速度Vu_jである。車両速度Vu_j(i)は、GPS衛星10に関するドップラレンジdρ(i)と、GPS衛星10に対する車両90の視線方向の単位ベクトルl(i)と、GPS衛星10の衛星移動速度ベクトルV=(V(i)、V(i)、V(i))との関係を用いて、例えば以下のようにして算出される。尚、(i)は、停車が検出された初回の周期を1番目としたi番目の周期での各値であることを表わす。
Figure 2008249660
ここで、ドップラレンジdρ(i)は、搬送波の波長λ(既知)と、周期(i)で得られるGPS衛星10に関するドップラ周波数Δf(i)を用いて、例えばdρ(i)=λ・Δf(i)により、算出される。また、上記の式において、l・Vは、単位ベクトルlと衛星移動速度ベクトルVとの内積である。単位ベクトルlは、上記のステップ606で記憶された停止直後の車両位置u=(Xu0,Yu0,Zu0)と、GPS衛星10の位置S(i)=(X(i),Y(i),Z(i))と、車両90とGPS衛星10との間の距離r(i)とを用いて、例えば以下のようにして算出される。
Figure 2008249660
尚、r(i)は、以下のとおりである。
Figure 2008249660
或いは、車両速度Vu_j(i)は、今回周期でフィルタ130から入力される擬似距離ρ(i)と、前回周期でフィルタ130から入力される擬似距離ρ(i−1)とを用いて、例えば以下のようにして近似して算出されてもよい。
Figure 2008249660
尚、Δtは、擬似距離ρのサンプリング周期(観測周期)である。
或いは、車両速度Vu_j(i)は、今回周期で観測される搬送波位相の積算値Φ(i)と、前回周期で観測される搬送波位相の積算値Φ(i−1)とを用いて、例えば以下のようにして近似して算出されてもよい。
Figure 2008249660
尚、搬送波位相の積算値Φ(i)の正確な値を観測するのには、適切な方法(例えば干渉測位方法)により推定される整数値バイアスを用いる必要があるが、ここでは、周期間での積算値Φの差分だけが問題となるので、適当な整数値バイアスが用いられてもよい。
尚、好ましくは、各GPS衛星10に対して、上述の車両速度Vu_jの3種類の算出方法のうちの共通の一の算出方法が用いられる。これは、各GPS衛星10に係る車両速度Vu_jは、同等の条件で相対的に評価されるべきであるからである。この際、各GPS衛星10に対して、上述の3種類の算出方法のすべての方法又はいずれか2つの方法で算出した各車両速度Vu_jを、適切な重み付け係数を用いて結合して最終的な車両速度Vu_jを算出することとしてもよい。また、以下の表1に示すような3種類の算出方法の特徴を考慮して、停車の発生毎に、状況に応じて、上述の車両速度Vu_jの3種類の算出方法を切り替えてもよい。例えば、マルチパスが検出されている状況下では、マルチパスに強い数2や数6の算出方法が採用されてもよいし、数2や数6の算出値に対して大きい重みが付けられてもよい。また、例えばGIM(Global Ionoshere Map)等に基づいて電離層の影響を受けやすい状況下では、電離層の影響を受け難い数2の算出方法が採用されてもよいし、数2の算出値に対して大きい重みが付けられてもよい。
Figure 2008249660
このようにして車両速度算出部42において導出される車両速度Vu_j(i)は、メモリ44に記憶される。したがって、車両90が停止している間、ステップ608及びステップ610の処理が繰り返され、車両90が停止している間に随時観測されるデータに基づいて、速度標準偏差値σv_jがGPS衛星10毎に所定周期毎に算出され、随時メモリ44に記憶されていくことになる。尚、明らかであるが、車両速度Vu_jは、車両90が停止している間の周期数iが増加するにつれて、標本数が増加するが故に信頼性が高くなる。このようにして車両90が停止している間に算出される車両速度Vu_jは、以下で説明するステップ614〜618において、当該停止後に車両90が移動し始めた後の車両90の位置等の測位に有効に利用される。
ステップ614では、カウンタが所定の閾値より大きいか否かが判定される。この判定は、車両90が停止している間に算出された車両速度Vu_jが信頼性のあるものかを判定するものであり、所定の閾値は、かかる観点から適切に設定されればよい。例えば、10〜20個以上の標本数に対応して、所定の閾値は、11〜21の間の任意の値であってもよい。カウンタが所定の閾値より大きい場合には、ステップ616に進む。カウンタが所定の閾値以下の場合には(例えば停車時間が非常に短い場合には)、車両90が停止している間に算出された車両速度Vu_jの信頼性が低いと判断して、今回周期の処理ルーチンが終了する(ステップ600に戻る)。
ステップ616では、誤差指標値算出部46において、車両90が停止している間に上述の如く算出された車両速度(メモリ44内の記憶データ)に基づいて、車両速度Vu_jの誤差を表わす指標値qが、GPS衛星10毎に算出される。ここで、注意すべきこととして、上述の如く車両速度Vu_jは、車両90が停止している間の速度であるが故に、真値はゼロである。したがって、車両速度Vu_jの値は、車両速度Vu_jの誤差そのものを表すことになる。したがって、車両速度Vu_jの誤差を表わす指標値qは、例えば以下のように、車両速度Vu_jの平均値Vave_jとして算出されてよい。
Figure 2008249660
ここで、nは、データ数であり、この例では、n=(カウンタ値)である。
或いは、誤差指標値qは、例えば以下のように、車両速度Vu_jの分散σv_j として算出されてもよい。
Figure 2008249660
ここで、Vave_jは、上記の数7の式で導出されてもよいし、車両90が停止状態であることを考慮して、固定値ゼロが用いられてもよい。
或いは、誤差指標値qは、車両速度Vu_jの標準偏差σv_jとして算出されてもよい。即ち、q=σv_jとして算出されてよい。
或いは、誤差指標値qは、車両速度Vu_jをローパスフィルタにかけて得られるローパス値LPFv_jであってよい。周期(i)でのローパス値LPFv_j(i)の導出には、例えば以下の式で表される一般的な時定数τのローパスフィルタが用いられてよい。
Figure 2008249660
尚、STは、車両速度Vu_jのデータのサンプリング間隔を表す。このローパスフィルタには、停車中に得られる各周期(i=1,2,3,...,n)の車両速度Vu_j(i)が順次又は一括で適用され、最終的なローパス値LPFv_j(n)が誤差指標値qとして扱われる。
或いは、誤差指標値qは、例えば以下のように、ローパス値LPFv_j(i)の変化率ΔLPFv_jとして算出されてもよい。
Figure 2008249660
ここで、mは、所定の正の数であり、実験的に求めておく。数10の式は、m>nのときに用いられてよい。尚、数10の式は、周期(m)でのローパス値LPFv_j(m)と最終周期(n)でのローパス値LPFv_j(n)との間のローパス値変化率ΔLPFv_jを求めるものであるが、複数の周期間で同様のローパス値変化率を複数個求めて、これらを平均化してもよい。
或いは、誤差指標値qは、上述の平均値Vave_j、分散σv_j 、標準偏差σv_j、ローパス値LPFv_j及びローパス値変化率ΔLPFv_jのうちの任意の2つ以上の指標値を組み合わせて導出されてもよい。この場合、例えば以下の表2に示すような各誤差指標値の特徴を考慮して、状況に応じて各指標値に対して適切な重み付けを付与して組み合わせられてよい。或いは、以下の表2に示すような各誤差指標値の特徴を考慮して、状況に応じて各誤差指標値を使い分けてもよい。例えば、停車時間が短く10サンプル以上のデータが取得されない場合には、ローパス値LPFv_j又はローパス値変化率ΔLPFv_jが用いられてもよいし、ローパス値LPFv_j及び/又はローパス値変化率ΔLPFv_jが他の誤差指標値と組み合わせられる場合に、ローパス値LPFv_j及び/又はローパス値変化率ΔLPFv_jに相対的に大きな重みが付与されてもよい。尚、ローパス値LPFv_j又はローパス値変化率ΔLPFv_jが誤差指標値qとして用いられる場合には、図5のステップ614で用いる閾値を小さくすることが可能である。逆に、停車時間が長く10サンプル以上のデータが取得された場合には、平均値Vave_j、分散σv_j 又は標準偏差σv_jが用いられてもよいし、これらに相対的に大きな重みが付与されてもよい。
Figure 2008249660
いずれにしても、好ましくは、各GPS衛星10に対しては、共通の誤差指標値qが用いられる。これは、各GPS衛星10に係る誤差指標値qは、同等の条件で相対的に評価されるべきであるからである。
ステップ618では、測位演算処理が実行される。この処理の詳細については、図6及び図7を参照して後述する。
ステップ620では、車両停止判定部40からの判定結果に基づいて、車両90が移動状態から停止状態に変化したか否かが判定される。車両90が移動状態から停止状態に変化した場合には、ステップ600に戻り、それ以外の場合には(即ち車両90が移動中である場合には)、ステップ618に進む。即ち、ステップ618の測位演算処理は、車両90の移動中、随時観測される擬似距離ρ及び衛星位置(X,Y,Z)等に基づいて継続して実行されることになる。
図6は、図5の測位演算処理(ステップ618)の一例を示すフローチャートである。
ステップ700では、現在観測されているGPS衛星10の数(可視衛星数)が、測位に必要な衛星数より多いか否かが判定される。測位に必要な衛星数は、測位方法に応じて決定されるべき数であるが、例えば3であってもよいし、時計誤差を除く測位方法であれば4以上であってよい。可視衛星数が必要衛星数より多い場合には、ステップ702に進み、それ以外の場合には、ステップ704に進む。
ステップ702では、衛星選択部48において、上述の図5のステップ616で算出されたGPS衛星10毎の誤差指標値qに基づいて、現在観測されているGPS衛星10のうちから、測位に用いるGPS衛星10が選択される。この際、衛星選択部48は、誤差指標値qの絶対値が小さいGPS衛星10を優先して選択する。例えば、必要衛星数が“4”の場合、衛星選択部48は、誤差指標値qの絶対値が小さい順に4つのGPS衛星10を測位に用いるGPS衛星10として選択する。換言すると、衛星選択部48は、必要衛星数になるまで、誤差指標値qの大きい順にGPS衛星10を除外していく。
ステップ704では、衛星選択部48において、現在観測されているGPS衛星10のすべてが、測位に用いるGPS衛星10として選択される。
ステップ706では、測位演算部49において、今回周期でフィルタ130から入力される各GPS衛星10に係る擬似距離ρ(i)のうちの、上記ステップ702又は704で選択されたGPS衛星10に係る擬似距離ρ(i)と、同GPS衛星10に係る衛星位置(X(i),Y(i),Z(i))とに基づいて、現在の車両90の位置(X(i),Y(i),Z(i))が測位される。車両90の位置の測位は、例えば以下のような関係式に基づいて、最小二乗法等を用いて実行されてよい。
Figure 2008249660
尚、c・ΔTは、GPS受信機20における時計誤差を表わす。この場合、例えば選択されたGPS衛星10の数が4つである場合には、数11の式が4つ立つので、時計誤差c・ΔTを除去した測位が実現される。また、この際、上述の選択されたGPS衛星10に係る誤差指標値qを重み付け行列の対角成分に用いて、重み付け測位演算が実行されてもよい。
尚、本ステップ706では、測位演算部49において、今回周期でフィルタ130から入力される各GPS衛星10に係る擬似距離ρ(i)のうちの、上記ステップ702又は704で選択されたGPS衛星10に係るドップラレンジdρ(i)と、同GPS衛星10に係る衛星移動速度ベクトルV=(V(i)、V(i)、V(i))等とに基づいて、現在の車両90の速度v=(v(i),v(i),v(i))が測位されてもよい。車両90の速度の測位は、例えば以下のような関係式に基づいて、最小二乗法等を用いて実行されてよい。尚、文字の上についた記号黒丸は、ドット(時間微分)を表し、例えばドップラレンジdρは、ρドット(時間微分)である。
Figure 2008249660
尚、Iドット及びTドットは、電離層誤差の変動量及び対流圏誤差の変動量を表すが、非常に小さいので、ここでは、白色ノイズεとして扱う。また、bドットは、時計誤差の微分値である。また、(V−v)・lのV・lの部分は、周期(i)における単位ベクトルl(i)と衛星移動速度ベクトルV(i)との内積であり、衛星移動速度ベクトルV(i)は、上述の如く衛星位置算出部124にて航法メッセージの衛星軌道情報に基づいて算出され、単位ベクトルl(i)は、周期(i)において上述の如く測位演算部49にて算出される車両90の位置の測位結果(X(i),Y(i),Z(i))を用いて、以下のように、算出されてよい。
Figure 2008249660
また、車両90の速度の測位の際、上述の選択されたGPS衛星10に係る誤差指標値qを重み付け行列の対角成分に用いて、重み付け測位演算が実行されてもよい。
図7は、図5の測位演算処理(ステップ618)のその他の一例を示すフローチャートである。
ステップ800では、衛星選択部48において、上述の図5のステップ616で算出されたGPS衛星10毎の誤差指標値qに基づいて、現在観測されているGPS衛星10のうちから、誤差指標値qの絶対値が所定値以下であるGPS衛星10が選択される。
ステップ802では、上記ステップ800で選択されたGPS衛星10の数が、測位に必要な衛星数より多いか否かが判定される。測位に必要な衛星数は、例えば3であってもよいし、時計誤差を除く測位方法であれば4以上であってよい。可視衛星数が必要衛星数より多い場合には、ステップ804に進み、それ以外の場合には、ステップ806に進む。
ステップ804では、測位演算部49において、上記ステップ800で選択されたすべてのGPS衛星10の観測データに基づいて、現在の車両90の位置や速度が測位される。測位方法については、上述の図6のステップ706と同様であってよい。尚、選択されたすべてのGPS衛星10の数が5以上である場合には、複数求まる車両90の位置や速度から、確率的に最も正しい位置や速度が最終的な測位結果として導出されてもよい。
ステップ806では、測位演算部49において、例えばINSセンサ等を用いた慣性航法による測位が実行される。
以上説明した本実施例による移動体用測位装置によれば、とりわけ、以下のような優れた効果が奏される。
上述の如く、本実施例によれば、車両90が停止している間の各GPS衛星10の観測データに基づいて、GPS衛星10毎の車両速度Vu_jを算出し、その誤差指標値qを各GPS衛星10間で相対的に評価することで、各GPS衛星10の観測データに含まれる誤差要因の大小レベルを各GPS衛星10間で相対的に精度良く評価することができる。これは、車両90が停止している間は、車両90の移動に起因した誤差要因の影響を受けないことから、各GPS衛星10の観測データ(特に擬似距離ρやドップラレンジdρの観測値)に含まれる要因の大小レベルをGPS衛星10毎に高い精度で評価できるからである。また、車両90が停止している間は、車両速度Vu_jの真値は既知のゼロであり、車両速度Vu_jの誤差(ひいては各GPS衛星10の観測データに含まれる誤差)を高い精度で評価できるからである。このように、本実施例によれば、車両90の停止中の車両速度Vu_jの真値が既知のゼロであることを利用して、各GPS衛星10の観測データに含まれる誤差要因のレベルを各GPS衛星10間で相対的に評価することで、測位に用いのに適した誤差要因のレベルの低いGPS衛星10を高い精度で選択することができ、その結果、車両90の移動中に精度の高い測位結果を得ることができる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上述の実施例において、車両速度算出部42は、車両速度Vu_jの絶対値を算出してもよい。この場合、誤差指標値算出部46は、車両速度Vu_jの絶対値に基づいて、上述の誤差指標値qを算出してもよい。
また、上述の実施例において、車両速度算出部42は、上述の車両速度Vu_jの3種類の算出方法を、GPS衛星10毎に使い分けてもよい。例えばGIM等に基づいて電離層の影響を受けやすい位置にあるGPS衛星10に対しては、電離層の影響を受け難い数2の算出方法が採用されてもよいし、数2の算出値に対して大きい重みが付けられてもよい。また、同様に、上述の実施例において、誤差指標値算出部46は、上述の誤差指標値qの複数種類の算出方法を、GPS衛星10毎に使い分けてもよい。
また、上述の実施例では、C/Aコードを用いて擬似距離ρを導出しているが、擬似距離ρは、L2波のPコードのような他の擬似雑音コードに基づいて計測されてもよい。尚、Pコードの場合、Wコードで暗号化されているので、Pコード同期を行う際に、クロス相関方式を利用したDLLにより、Pコードを取り出すこととしてよい。Pコードに基づく擬似距離ρは、GPS衛星10でPコードが0ビット目であるとしてPコードのMビット目が車両90にて受信されているかを計測することで、ρ’=M×30として求めることができる。
また、上述の実施例では、GPSに本発明が適用された例を示したが、本発明は、GPS以下の衛星システム、例えばガリレオ等の他のGNSS(Global Navigation Satellite System)にも適用可能である。
本発明に係る移動体用測位装置が適用されるGPSの全体的な構成を示すシステム構成図である。 車載器1の主要構成を示すブロック図である。 GPS受信機20の内部構成の一例を示す図である。 本実施例の測位部50の主要構成を示すブロック図である。 本実施例の測位部50により実現される測位処理の一例を示すフローチャートである。 図5の測位演算処理(ステップ618)の一例を示すフローチャートである。 図5の測位演算処理(ステップ618)のその他の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 車載器
10 GPS衛星
20 GPS受信機
40 車両停止判定部
42 車両速度算出部
44 メモリ
46 誤差指標値算出部
48 衛星選択部
49 測位演算部
50 測位部
90 車両

Claims (4)

  1. 移動体に搭載され、該移動体の位置を測位する移動体用測位装置において、
    移動体に搭載されるセンサの出力信号により移動体が停止しているか否かを判定する移動体停止判定手段と、
    前記移動体停止判定手段により移動体が停止していると判定されている間に観測される衛星電波の観測値を用いて、移動体の速度を、衛星毎に導出する移動体速度導出手段と、
    前記移動体速度導出手段により導出された衛星毎の移動体速度に基づいて、測位に用いる衛星を選択する衛星選択手段とを備えることを特徴とする、移動体用測位装置。
  2. 前記移動体停止判定手段により移動体が停止していると判定されている間における複数の時点で前記移動体速度導出手段により導出された移動体速度に基づいて、該導出された移動体速度の誤差を表わす指標値を、衛星毎に算出する誤差指標値算出手段を更に備え、
    前記衛星選択手段は、前記誤差指標値算出手段により算出された衛星毎の誤差指標値に応じて、測位に用いる衛星を選択する、請求項1に記載の移動体用測位装置。
  3. 前記衛星選択手段は、前記誤差指標値算出手段により算出された誤差指標値が小さい衛星を優先して選択する、請求項2に記載の移動体用測位装置。
  4. 前記誤差指標値は、前記移動体停止判定手段により移動体が停止していると判定されている間における複数の時点で前記移動体速度導出手段により導出された移動体速度の平均値、同移動体速度の分散、同移動体速度の標準偏差、同移動体速度をローパスフィルタにかけたローパス値、該ローパス値の変化率、又は、これらの任意の組み合わせからなる指標値である、請求項2に記載の移動体用測位装置。
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