JP5606656B2 - 測位装置 - Google Patents

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Description

本発明は、移動体の測位装置に関し、特にGPS(Global Positioning System)衛星からの送信信号を用いる測位装置に関するものである。
現在、自動車などの移動体のナビゲーション装置が知られている。このナビゲーション装置では、地図上に車両の位置を表示し、目的地までの道案内などを行う。地図の道路上に車両の位置を表示するにあたっては、GPS衛星の測位結果を取得するGPS測位装置と、速度センサ、角速度センサ及び加速度センサなどの各種センサとを用いて、車両の運動を観測・計測し、その後にマップマッチングと呼ばれる処理を行うことにより、地図データの道路リンク上における車両の位置が同定される。
しかしながら、速度センサの出力パルスから移動距離や速度などを求めるための距離係数(Scale Factor)が車両ごとに異なっていたり、また、角速度センサと加速度センサのそれぞれの零点電圧が変動(ドリフト)したりするため、各種センサを適宜補正する必要がある。各種センサの補正にあたっては、一般的にGPS衛星から送信される測位結果が、補正の基準値として使用されるか、あるいは、補正条件として用いられている。
例えば、特許文献1に開示の技術では、GPS衛星からの信号(測位結果)に基づいて、水平方向(鉛直方向と垂直な水平面上の方向)の車両速度を算出し、当該算出した車両速度に基づいて距離係数を補正することが開示されている。また、特許文献2及び特許文献3に開示の技術では、GPS衛星からの信号に基づいてピッチ角(車両の進行方向と上記水平面とがなす角)を算出し、当該算出したピッチ角に基づいて、車両の進行方向の加速度と、重力加速度と、加速度センサの零点電圧の変動とをそれぞれ求めることが開示されている。
特許4370565号公報 特許4776570号公報 特開2003−307524号公報
しかしながら、以上のような測位装置、すなわち、GPS衛星からの測位結果と、各種センサからの計測結果とに基づいて車両を測位する測位装置においては、以下の問題点があった。
(1)速度センサの出力パルスは、タイヤが路面を転がった回転に応じて出力される。したがって、GPS衛星からの測位結果として取得される水平面上の2次元の車両速度と、実際の3次元の車両速度とが一致しない傾斜道路走行時には、水平面の地図データで示される道路リンク長より、長めの距離(=パルス数×距離係数)が計測されてしまうという問題があった。
(2)GPS衛星からの測位結果に基づいて、3次元のENU座標系(東向きをx軸、北向きをy軸、鉛直方向をz軸、xy平面を水平面として規定された直交座標系)の車両速度を求めるためには、まず、GPS衛星電波の搬送波周波数の変化量(ドップラーシフト)から、擬似距離の時間変化と同じ単位([m/s])を有するレンジレートを算出する。それとともに、車両が停車中である場合のレンジレートを推定し、両者のレンジレートの差異から車両速度を求める。しかしながら、算出したレンジレートと、推定したレンジレートとの差異が小さくなる低速走行時には、車両速度の誤差が大きくなってしまうという問題があった。
(3)測位装置では、GPS衛星側の内蔵時計と、車両側の内蔵時計とが共通の時系(GPS−Time)に時刻同期されていることを前提にして測位を行っているが、GPS衛星及び車両のそれぞれにおいて内蔵時計がドリフトするため、それぞれの時計を適宜修正する必要がある。一般には、GPS衛星側の内蔵時計にはドリフトが小さい高価な原子時計が使用され、車両側の内蔵時計にはドリフトが大きい安価な水晶時計などが使用されており、原子時計のドリフト補正パラメータがGPS衛星から車両に送信されるので、車両がGPS衛星からの信号を受信すれば車両側の内蔵時計のドリフトを修正することが可能となっている。しかしながら、このような修正を行っても、車両側の内蔵時計には1μsec以下の誤差が残り、この内蔵時計の誤差が、車両に信号を送信するGPS衛星全てに共通したレンジレートの計測誤差となり、車両速度などの測位の精度を悪化させるという問題があった。
そこで、本発明は、上記のような問題点を鑑みてなされたものであり、車両などの移動体の測位装置において、移動体側の内蔵時計の誤差を修正して速度精度を向上させることが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明に係る測位装置は、移動体の測位装置であって、GPS衛星からの送信信号に基づいて当該GPS衛星との擬似距離の時間差分をデルタレンジとして算出するとともに、送信信号のドップラーシフトに基づいて第1レンジレートを算出する算出部と、デルタレンジと第1レンジレートとの差異に基づいて、移動体側の内蔵時計の誤差を内蔵時計誤差として推定する内蔵時計誤差推定部とを備える。また、測位装置は、送信信号に基づくGPS衛星の位置及び速度並びに移動体の位置に基づいて、移動体が停止している場合の第2レンジレートを推定するとともに、算出部にて算出された第1レンジレートを内蔵時計誤差に基づいて修正するレンジレート推定部を備える。また、測位装置は、送信信号に基づくGPS衛星の位置と移動体の位置を含む航法行列と、レンジレート推定部にて推定された第2レンジレートと、レンジレート推定部にて修正された第1レンジレートとに基づいて、直交座標系をなす3軸方向それぞれに関する移動体の第1速度を算出する移動体速度算出部を備える。
本発明によれば、デルタレンジと、第1レンジレートとの差分に基づいて、内蔵時計誤差を求め、当該内蔵時計誤差を用いて第1レンジレートの誤差を修正する。したがって、内蔵時計誤差に起因する第1速度の誤差を低減することができることから、第1速度の精度を高めることができる。
実施の形態1に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係るナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。 デルタレンジ、算出レンジレートを示す図である。 内蔵時計誤差を示す図である。 停車レンジレート、修正レンジレート、デルタレンジを示す図である。 マルチパスを示す図である。 速度センサにより計測された自車速度を示す図である。 実施の形態2に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係るナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態3に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係るナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。 本実施の形態3に係るナビゲーション装置で得られた結果を示す図である。 本実施の形態3に係るナビゲーション装置で得られた結果を示す図である。 本実施の形態3に係るナビゲーション装置で得られた結果を示す図である。 実施の形態4に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態4に係るナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態4に係るナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。 ピッチ角計測部が計測した計測ピッチ角を示す図である。
<実施の形態1>
以下の説明では、自動車などの移動体の測位装置を備えるナビゲーション装置について説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係るナビゲーション装置の構成のうち、上記車両(以下「自車」と呼ぶ)の位置などを測位するのに必要な構成を示すブロック図である。
図1に示されるナビゲーション装置は、GPS衛星からの送信信号を受信し、当該送信信号に基づいてRawデータ(擬似距離、ドップラーシフト、航法メッセージ、GPS−Timeなど測位計算に必要なデータ)を取得するGPS受信機11と、GPS受信機11で取得したRawデータに基づいて自車位置(例えば緯度経度上の位置)、自車速度及び自車方位を測位する測位部12とを備えている。
また、このナビゲーション装置は、線形状を示すデータ及び座標点で表現される道路リンクなどを含む地図データを記憶する地図データ記憶部13と、測位部12で測位された自車位置、自車速度及び自車方位に基づいて、地図データ記憶部13から道路リンクを読み出し、当該道路リンク上における自車位置を同定する道路照合部14とを備えている。
次に、GPS受信機11及び測位部12について詳細に説明する。
GPS受信機11は、自車の上空に存在する複数のGPS衛星から送信される送信信号(電波)を受信するGPSアンテナを備えている。GPS受信機11は、GPSアンテナで受信した各GPS衛星からの送信信号に基づいて、Rawデータを入手し、当該Rawデータを測位部12に出力する。
測位部12は、GPS出力データ算出部121と、擬似距離修正部122と、内蔵時計誤差推定部123と、GPS衛星挙動推定部124と、レンジレート推定部125と、自車位置算出部126と、自車速度算出部(移動体速度算出部)127とを備えている。
GPS出力データ算出部121は、後で詳細に説明するが、GPS受信機11からの擬似距離ρCτ(t)(実質的にはGPS衛星からの送信信号)に基づいて、擬似距離の時間差分値をデルタレンジΔρCτ(t)として算出する。なお、tは、処理周期ΔTで繰り返される測位部12の測位処理の時刻を示し、添え字のiは、処理周期ΔTごとに1ずつ増加する番号を示す。
また、GPS出力データ算出部121は、この算出とともに、GPS受信機11からのドップラーシフトfdop(t)(実質的にはGPS衛星からの送信信号のドップラーシフト)に基づいて、デルタレンジΔρCτ(t)と同じ単位([m/s])を有する第1レンジレートΔρrate(t)を算出する。GPS出力データ算出部121は、これらデルタレンジΔρCτ(t)及び第1レンジレートΔρrate(t)を、GPS受信機11により送信信号が受信されたGPS衛星(以下「受信衛星」と呼ぶ)について算出する。
なお、以下の説明においては、複数種類のレンジレートが現れることから、便宜上、GPS出力データ算出部121で算出された第1レンジレートΔρrate(t)を、「算出レンジレートΔρrate(t)」と呼ぶ。
擬似距離修正部122は、GPS受信機11から出力された航法メッセージなどを用いて、GPS受信機11から出力された擬似距離ρCτ(t)に含まれる衛星搭載時計誤差dTsat、電離層電波伝播遅延誤差diono、対流圏電波伝播遅延誤差dtropを計算し、それら誤差が除去されるように修正された擬似距離(以下「修正擬似距離ρCτ’(t)」)を算出する。
内蔵時計誤差推定部123には、GPS出力データ算出部121にて算出された、全受信衛星についてのデルタレンジΔρCτ(t)及び算出レンジレートΔρrate(t)が入力される。内蔵時計誤差推定部123は、デルタレンジΔρCτ(t)と算出レンジレートΔρrate(t)との差異(ここでは差分)に基づいて、自車側に設けられた内蔵時計の誤差を内蔵時計誤差εtcar(t)として推定する。
なお、内蔵時計誤差推定部123は、1つの受信衛星についてのデルタレンジΔρCτ(t)及び算出レンジレートΔρrate(t)から、1つの内蔵時計誤差εtcar(t)を推定可能であるが、仮に複数の受信衛星についてのデルタレンジΔρCτ(t)及び算出レンジレートΔρrate(t)が入力された場合には、それらから推定される複数の内蔵時計誤差εtcar(t)の平均値を、1つの内蔵時計誤差εtcar(t)として推定する。
GPS衛星挙動推定部124は、GPS受信機11から出力された航法メッセージに基づいて、GPS−TimeにおけるGPS衛星の位置Pと速度Vを推定する。GPS衛星挙動推定部124は、この位置P及び速度Vを、全受信衛星について測位部12の処理周期ごとの収束計算中に数回推定する。
レンジレート推定部125には、GPS出力データ算出部121からの算出レンジレートΔρrate(t)と、内蔵時計誤差推定部123からの内蔵時計誤差εtcar(t)と、GPS衛星挙動推定部124からの全受信衛星の位置P及び速度Vと、後述する自車位置算出部126にて算出された自車位置P(GPS再計算位置)とが入力される。
レンジレート推定部125は、全受信衛星の位置P及び速度Vと自車位置Pとに基づいて、車両が停止していると仮定した場合の第2レンジレートΔρrate−s(t)を推定する。なお、以下の説明においては、レンジレート推定部125が推定する、車両が停止していると仮定した場合の第2レンジレートΔρrate−s(t)を、「停車レンジレートΔρrate−s(t)」と呼ぶ。
また、レンジレート推定部125は、この推定とともに、GPS出力データ算出部121にて算出された算出レンジレートΔρrate(t)を、内蔵時計誤差推定部123にて推定された内蔵時計誤差εtcar(t)に基づいて修正する。
自車位置算出部126は、擬似距離修正部122からの修正擬似距離ρCτ’(t)と、GPS衛星挙動推定部124からの全受信衛星の位置P及び速度Vとに基づいて数値計算を行うことにより、自車位置Pを算出し、当該自車位置Pをレンジレート推定部125及び道路照合部14に出力する。また、自車位置算出部126は、GPS衛星挙動推定部124からの全受信衛星の位置Pと、自身が算出した自車位置Pとを含む航法行列Aを生成し、当該航法行列Aを自車速度算出部127に出力する。
自車速度算出部127は、自車位置算出部126からの航法行列Aと、レンジレート推定部125にて推定された停車レンジレートΔρrate−s(t)と、レンジレート推定部125にて修正された算出レンジレートΔρrate(t)とに基づいて、ENU座標系(東向きをx軸、北向きをy軸、鉛直方向をz軸、xy平面を水平面として規定された直交座標系)をなす3軸方向それぞれに関する自車速度V(第1速度V)、すなわちGPS再計算速度を算出する。なお、自車速度算出部127は、この自車速度Vすることにより、自車方位を算出することも可能となっている。
次に、測位部12が処理周期ごとに行う測位処理を示す図2のフローチャートを参照しながら、図1のナビゲーション装置の動作について説明する。
まず、図2に示すステップS1にて、ナビゲーション装置は、測位部12の処理を初期化する。
ステップS2にて、測位部12は、受信衛星の数が1つ以上あるか否か、すなわち1つ以上のGPS衛星から送信された送信信号を受信したか否かを判断する。受信したと判断した場合にはステップS3に進み、受信しかなったと判断した場合には、何もせずに今回の測位処理を終了する。
ステップS3にて、GPS出力データ算出部121は、GPS受信機11から出力された前回の測位処理の擬似距離ρCτ(ti−1)と、今回の測位処理の擬似距離ρCτ(t)とを、次式(1)に適用することにより、それらの時間差分値をデルタレンジΔρCτ(t)として算出する。
Figure 0005606656
また、同ステップS3にて、GPS出力データ算出部121は、GPS受信機11から出力されたドップラーシフトfdop(t)を、次式(2)に適用することにより、算出レンジレートΔρrate(t)を算出する。
Figure 0005606656
ステップS4にて、擬似距離修正部122は、GPS受信機11からの航法メッセージに基づいて、擬似距離ρCτ(t)に含まれる衛星搭載時計誤差dTsat及び電離層電波伝播遅延誤差dionoを計算するとともに、誤差モデルに基づいて、擬似距離ρCτ(t)に含まれる対流圏電波伝播遅延誤差dtropを計算する。そして、擬似距離修正部122は、擬似距離ρCτ(t)と、これら誤差とを次式(3)に適用して擬似距離ρCτ(t)を修正することにより、修正擬似距離ρCτ’(t)を求める。
Figure 0005606656
ステップS5にて、内蔵時計誤差推定部123は、ステップS3で得られた全受信衛星についてのデルタレンジΔρCτ(t)及び算出レンジレートΔρrate(t)を、それらの差分が含まれる次式(4)に適用し、内蔵時計誤差εtcar(t)を推定する。全受信衛星が複数であった場合、すなわち複数の内蔵時計誤差εtcar(t)が得られた場合には、その平均値を1つの内蔵時計誤差εtcar(t)とする。
Figure 0005606656
図3は、デルタレンジΔρCτ(t)及び算出レンジレートΔρrate(t)の実際の算出結果を示す図である。図3では、デルタレンジΔρCτ(t)が実線、算出レンジレートΔρrate(t)が破線で示されている。
図4は、図3に示した算出結果を式(4)に適用して得られた内蔵時計誤差εtcar(t)を示す図である。この図4に示されるように、内蔵時計誤差εtcar(t)、すなわち内蔵時計のドリフトは、線形式で表すことができないことから、内蔵時計誤差εtcar(t)を推定する頻度はなるべく多いことが好ましい。
図2に戻ってステップS5の後、測位部12は、一回の測位処理においてステップS6〜S11のループ処理を行うことにより、Rawデータ(すなわちGPS衛星からの送信信号)に基づいて、自車位置Pの収束計算を行う。例えば、測位部12は、前回のループ処理で得られた自車位置Pと、今回のループ処理で得られた自車位置Pとの差が規定値以下となった場合にループ処理を終了し、この場合に得られた自車位置を、今回の測位処理で得られた自車位置として出力する。
次に、ステップS6からS11までの各ステップの動作について詳細に説明する。
まず、ステップS6にて、GPS衛星挙動推定部124は、GPS受信機11からの航法メッセージに含まれる、GPS衛星の軌道上の位置を示すエフェメリスを用いて、GPS−Timeにおける全受信衛星の位置P(x,y,z)及び速度V(vsx,vsy,vsz)を推定する。GPS−TimeはGPS受信機11からのGPS−Timeで初期化された後は、収束計算中に値が変わるので、それに伴って衛星軌道上のGPS衛星の位置P及び速度Vも変わることになる。
ステップS7にて、レンジレート推定部125は、全受信衛星について、GPS衛星挙動推定部124が推定したGPS衛星の位置P(x,y,z)及び速度V(vsx,vsy,vsz)と、自車位置算出部126が推定した自車位置P(x,y,z)とを、次式(5)に適用することにより、停車レンジレートΔρrate−s(t)を推定する。なお、ここでの自車位置Pには、前回のループ処理あるいは前回の測位処理のうちステップS9で算出された自車位置Pを用いる。
Figure 0005606656
また、この推定とは別に、レンジレート推定部125は、GPS出力データ算出部121がステップS3で算出した算出レンジレートΔρrate(t)と、内蔵時計誤差推定部123がステップS5で推定した内蔵時計誤差εtcar(t)とを次式(6)に適用する。すなわち、レンジレート推定部125は、内蔵時計誤差εtcar(t)に基づいて算出レンジレートΔρrate(t)を修正する。なお、以下の説明においては、レンジレート推定部125において修正された算出レンジレートを、「修正レンジレートΔρrate’(t)」と呼ぶこともある。
Figure 0005606656
ここで、式(5)により得られる停車レンジレートΔρrate−s(t)と、式(6)により得られる修正レンジレートΔρrate’(t)と、式(1)により得られるデルタレンジΔρCτ(t)との関係を理解しやすくするために、図3に示したデータから得られたこれらの時間推移を図5に示す。なお、図5においては、停車レンジレートΔρrate−s(t)は破線、修正レンジレートΔρrate’(t)は太い実線、デルタレンジΔρCτ(t)は細い実線で示されている。
図6は、建物等により反射された衛星電波(反射波)と反射されなかった衛星電波(直接波)とのパスが混在するマルチパスを示す図である。図5に細い実線で示されるデルタレンジΔρCτ(t)に現れている突発的な変化は、マルチパスの影響を示している。なお、図5には、周囲に比較的建物等が少ない開けた駐車場から出庫した場合に得られたデータ結果を示したが、このような場合であっても、デルタレンジΔρCτ(t)には、マルチパスの影響が小さいながらも一時的に生じていることが分かる。
一方、図5に示されるように、上式(6)で得られる修正レンジレートΔρrate’(t)は、デルタレンジΔρCτ(t)と異なりマルチパスの影響(突発的な変化)が抑制されているが、このことを除けば、デルタレンジΔρCτ(t)とほぼ一致している。そして、この修正レンジレートΔρrate’(t)は、停車時においては、停車レンジレートΔρrate−s(t)とほぼ一致している。
ここで、図7に、図5と同じ状況下で速度センサにより計測された自車速度を示す。図5に示される修正レンジレートΔρrate’(t)と、停車レンジレートΔρrate−s(t)との差は、図7に示される速度センサにより計測された自車速度に関係していることが分かる。このように、修正レンジレートΔρrate’(t)と、停車レンジレートΔρrate−s(t)との差分を求めれば自車速度を求めることが可能となっている。したがって、内蔵時計誤差εtcar(t)に基づいて算出レンジレートΔρrate(t)を修正すること、すなわち修正レンジレートΔρrate’(t)を求めることが重要であることが分かる。
図2に戻ってステップS8にて、測位部12は、測位計算可能なGPS衛星、すなわち全受信衛星の数が3つ以上であるか否かを確認する。全受信衛星の数が3つ以上であれば、次のステップS9に進み、全受信衛星の数が3未満であれば、今回の測位処理を終える。
ステップS9にて、自車位置算出部126は、ステップS4で算出された修正擬似距離ρCτ’(t)と、ステップS6で推定された全受信衛星の位置P及び速度Vと、自車位置算出部126が、前回のループ処理あるいは前回の測位処理で算出した自車位置Pとを、次式(7)の右辺に適用し、今回のループ処理の自車位置Pを算出する。この際、自車位置算出部126は、ステップS6で推定された全受信衛星の位置Pと、自身が算出した自車位置Pとを含む航法行列Aを生成する。
Figure 0005606656
なお、式(7)中の擬似距離の誤差の標準偏差σδρは、受信衛星ごとにあるもので、処理周期ごとの履歴から計算する。また、式(7)においては、便宜上、「(t)」の記載は省略している。
ステップS10にて、自車速度算出部127は、自車位置算出部126からの航法行列Aと、レンジレート推定部125にて推定された停車レンジレートΔρrate−s(t)と、修正レンジレートΔρrate’(t)とを、次式(8)に適用して、ENU座標系をなす3軸方向それぞれに関する自車速度V(vox,voy,voz)を算出する。この式(8)に含まれている、停車レンジレートΔρrate−s(t)と、修正レンジレートΔρrate’(t)との差分が、自車速度に相当することは、図5及び図7を用いて説明した通りである。なお、式(8)においても、式(7)と同様に、便宜上、「(t)」の記載は省略している。
Figure 0005606656
ステップS11にて、測位部12は、今回の測位処理にて自車位置Pが収束したか否かを判断する。具体的には、上式(7)における自車位置Pの変化量δPが規定値未満である場合には自車位置Pが収束したと判断して測位部12の処理を正常終了する。
一方、変化量δPが規定値以上であり、かつ、自車位置Pの算出回数が所定回数未満である場合には、自車位置Pは収束していないと判断してステップS6に戻り、再び収束計算を行う。また、変化量δPが規定値以上であり、かつ、自車位置Pの算出回数が所定回数である場合には、収束不可能であると判断して測位部12の処理を異常終了する。なお、測位部12は、GPS受信機11で算出された自車位置、自車速度及び自車方位を、自身の測位結果として採用してもよい。
以上のような本実施の形態1に係るナビゲーション装置によれば、マルチパスの影響を受け易い擬似距離の時間差分として求めたデルタレンジΔρCτ(t)と、マルチパスの影響を受け難いドップラーシフトから求めた算出レンジレートΔρrate(t)との差分に基づいて、内蔵時計誤差εtcar(t)を求め、これを用いて算出レンジレートΔρrate(t)のオフセット誤差を修正する。したがって、内蔵時計誤差εtcar(t)に起因する自車速度Vの誤差を低減することができることから、自車速度V(例えば低速走行時の自車速度V)の精度を高めることができる。また、自車速度Vの精度が向上するに伴い、自車方位についても精度を向上することができる。
また、本実施の形態1では、受信衛星が1つ以上あれば、内蔵時計誤差εtcar(t)を推定できるので、測位精度に影響を及ぼす内蔵時計誤差εtcar(t)の変化状況を長く監視することができる。なお、本実施の形態1では、重み付き最小2乗法を用いて自車位置及び自車速度を計算する場合について説明したが、逐次計算やカルマンフィルタを用いて自車位置及び自車速度を計算してもよい。
<実施の形態2>
図8は、本発明の実施の形態2に係るナビゲーション装置の構成のうち、自車位置などを測位するのに必要な構成を示すブロック図である。本実施の形態2は、実施の形態1を拡張したものなので、実施の形態1と同一部分については説明を省略し、異なる部分について主に説明する。
図8に示すナビゲーション装置は、図1に示したナビゲーション装置の測位部12の内部に、マルチパス発生評価部128を加えて構成されている。このマルチパス発生評価部128は、内蔵時計誤差推定部123にて推定された内蔵時計誤差εtcar(t)の変化が規定値より大きい場合に、マルチパスの影響があると判断し、内蔵時計誤差εtcar(t)の変化が規定値以下である場合に、マルチパスの影響がないと判断する。マルチパス発生評価部128は、このような判断を各受信衛星に対して行う。
次に、測位部12が処理周期ごとに行う測位処理を示す図9のフローチャートを参照しながら、図8のナビゲーション装置の動作について説明する。なお、以下の動作の説明においては、実施の形態1と同一部分については詳細な説明を省略し、異なる部分について説明する。
まず、ステップS21〜S24にて、上述のステップS1〜S4(図2)と同様の動作が行われる。そして、ステップS24の後、測位部12は、実施の形態1と同様に、一回の測位処理においてステップS25〜S31のループ処理を行うことにより、Rawデータ基づいて自車位置Pの収束計算を行う。次に、このループ処理の各ステップの動作について説明する。
ステップS25にて、内蔵時計誤差推定部123は、全受信衛星についてのデルタレンジΔρCτ(t)及び算出レンジレートΔρrate(t)を上式(4)に適用し、内蔵時計誤差εtcar(t)を受信衛星ごとに計算する。
そして、同ステップS25にて、マルチパス発生評価部128は、内蔵時計誤差推定部123で計算された内蔵時計誤差εtcar(t)の履歴を受信衛星ごとに作成し、内蔵時計誤差εtcar(t)の変化(標準偏差、または、前回測位処理分と今回測位処理分との差分)が規定値より大きいか否かを受信衛星ごとに判断する。そして、マルチパス発生評価部128は、その変化(標準偏差または差分)が規定値より大きい場合には、判断した受信衛星に関してマルチパス影響ありと判断し、規定値以下である場合には、判断した受信衛星に関してマルチパス影響なしと判断する。
さらに、同ステップS25にて、内蔵時計誤差推定部123は、全受信衛星の内蔵時計誤差εtcar(t)のうち、マルチパス発生評価部128にてマルチパス影響ありと判断された受信衛星の内蔵時計誤差εtcar(t)を除外し、残りの受信衛星の内蔵時計誤差εtcar(t)の平均値を、レンジレート推定部125にて用いる内蔵時計誤差εtcar(t)として推定する。
ステップS26にて、GPS衛星挙動推定部124は、マルチパス発生評価部128にてマルチパス影響なしと判断された受信衛星について、上述のステップS6と同様の処理を行う。ステップS27にて、レンジレート推定部125は、マルチパス発生評価部128にてマルチパス影響なしと判断された受信衛星について、上述のステップS7と同様の処理を行う。
ステップS28にて、測位部12は、マルチパス発生評価部128にてマルチパス影響なしと判断された受信衛星の数が3つ以上であるか否かを確認する。当該受信衛星の数が3つ以上であれば、次のステップS29に進み、当該受信衛星の数が3未満であれば、今回の測位処理を終える。
ステップS29にて、自車位置算出部126は、マルチパス発生評価部128にてマルチパス影響なしと判断された受信衛星について、上述のステップS9と同様の処理を行う。ステップS30にて、自車速度算出部127は、マルチパス発生評価部128にてマルチパス影響なしと判断された受信衛星について、上述のステップS10と同様の処理を行う。
ステップS31にて、測位部12は、上述のステップS11と同様に、今回の測位処理にて自車位置Pが収束したか否かを判断する。具体的には、上式(7)における自車位置Pの変化量δPが規定値未満である場合には自車位置Pが収束したと判断して測位部12の処理を正常終了する。
一方、変化量δPが規定値以上であり、かつ、自車位置Pの算出回数が所定回数未満である場合には、自車位置Pは収束していないと判断してステップS25に戻り、再び収束計算を行う。変化量δPが規定値以上であり、かつ、自車位置Pの算出回数が所定回数である場合には、収束不可能であると判断して測位部12の処理を異常終了する。なお、測位部12は、GPS受信機11で算出された自車位置、自車速度及び自車方位を、自身の測位結果として採用してもよい。
以上のような本実施の形態2に係るナビゲーション装置によれば、複数の受信衛星の内蔵時計誤差εtcar(t)のうち規定値よりも大きいと判断された内蔵時計誤差を除外し、それによって得られた複数の内蔵時計誤差を平均することにより、レンジレート推定部125にて用いる内蔵時計誤差を推定する。したがって、いくつかの受信衛星がマルチパスの影響を受けている場合であっても、内蔵時計誤差εtcar(t)を精度良く求めることができ、その結果として、自車速度Vの精度を確実に高めることができる。また、マルチパス影響を受けた受信衛星の割合から、自車速度Vの信頼性を判断する構成も実現することができる。
なお、以上の説明では、内蔵時計誤差推定部123は、複数の受信衛星の内蔵時計誤差εtcar(t)のうち、マルチパス影響ありと判断された受信衛星の内蔵時計誤差εtcar(t)を除外して、レンジレート推定部125にて用いる内蔵時計誤差を推定した。しかしこれに限ったものではなく、マルチパス影響を複数段階に評価するように代え、その段階結果に基づいて上記除外を行ってもよい。あるいは除外しないまでも、内蔵時計誤差推定部123は、複数の受信衛星の内蔵時計誤差εtcar(t)のうち規定値よりも大きいと判断された内蔵時計誤差の重み付けを低下させ、それによって得られた内蔵時計誤差を平均することにより、レンジレート推定部125にて用いる内蔵時計誤差を推定してもよい。
また、以上の説明では、複数の受信衛星の内蔵時計誤差εtcar(t)からレンジレート推定部125にて用いる内蔵時計誤差を推定するものであったが、これに限ったものではなく、1つの受信衛星の内蔵時計誤差εtcar(t)からレンジレート推定部125にて用いる内蔵時計誤差を推定してもよい。
すなわち、内蔵時計誤差推定部123は、1つの受信衛星に関して、マルチパス発生評価部128にて規定値より大きいと判断された内蔵時計誤差εtcar(t)を除外する、または、当該内蔵時計誤差εtcar(t)の重み付けを低下させることにより、レンジレート推定部125にて用いる内蔵時計誤差を推定してもよい。このように構成した場合には、1つの受信衛星から内蔵時計誤差εtcar(t)を監視できるので、内蔵時計のドリフト状況を長く監視できるとともに、測位再開した際に、自車速度Vなどの測位結果に関する信頼性を早く判断することができる。
なお、以上で説明したナビゲーション装置において、内蔵時計誤差εtcar(t)を除外した結果、上述の平均が行われるべき内蔵時計誤差εtcar(t)が残らなかった場合には、図9に示した測位部12の処理を終了してもよい。
<実施の形態3>
図10は、本発明の実施の形態3に係るナビゲーション装置の構成のうち、自車位置などを測位するのに必要な構成を示すブロック図である。本実施の形態3は、実施の形態2を拡張したものなので、実施の形態2と同一部分については説明を省略し、異なる部分について主に説明する。
図10に示すナビゲーション装置は、図8に示したナビゲーション装置の測位部12の外部に、速度センサ15及び角速度センサ16を加え、当該測位部12の内部に、距離係数算出部129、距離計測部130、ヨー角計測部131及び自車位置推定部132を加えて構成されている。
速度センサ15は、車両の移動距離に応じたパルス信号を出力する。距離係数算出部129は、自車速度算出部127が算出した自車速度V(vox,voy,voz)と、速度センサ15が出力したパルス信号とに基づいて、距離係数(Scale Factor)を算出する。距離計測部130は、所定タイミングごとに計測された速度センサ15からのパルス信号のパルス数と、距離係数算出部129からの距離係数とに基づいて、車両の進行方向に沿った移動距離、速度(第2速度)及び加速度(第1加速度)を計測する。
なお、上述した自車速度算出部127で算出される自車速度Vと、距離計測部130で計測される自車速度とは、算出対象(計測対象)が自車速度という点で同等であるが、以下において区別するため、前者をそのまま自車速度Vと呼び、後者を「センサ自車速度Vosen」と呼ぶ。
角速度センサ16は、ナビゲーション装置のヨーレート(ヨー角速度)に応じた電圧を出力する。ヨー角計測部131は、所定タイミングごとに計測された角速度センサ16から出力された電圧に基づいてヨー角(例えば車両の進行方向を基準とした左右方向への回転角)を計測する。自車位置推定部132は、距離計測部130にて計測された移動距離と、ヨー角計測部131にて計測されたヨー角とに基づいて、自車位置及び自車方位を推定する。
なお、上述した自車位置算出部126で算出される自車位置Pと、自車位置推定部132で推定される自車位置とは、算出対象(推定対象)が自車位置という点で同等であるが、以下において区別するため、前者をそのまま自車位置Pと呼び、後者を「センサ自車位置」と呼ぶ。
また、自車速度算出部127で算出される自車方位と、自車位置推定部132で推定される自車方位とは、算出対象(推定対象)が自車方位という点で同等であるが、以下において区別するため、以下の説明では、前者をそのまま自車方位と呼び、後者を「センサ自車方位」と呼ぶ。
次に、測位部12が処理周期ごとに行う測位処理を示す図11のフローチャートを参照しながら、図10のナビゲーション装置の動作について説明する。なお、以下の動作の説明においては、実施の形態2と同一部分については詳細な説明を省略し、異なる部分について説明する。
ステップS41にて、ナビゲーション装置は、前回の測位処理にて得られた情報のうち、今回の測位処理で初期化が必要な情報について初期化を行う。なお、この初期化は、電源起動直後など初期化が必要な場合に適宜行ってもよい。
ステップS42にて、距離計測部130は、所定タイミングごとに計測された速度センサ15のパルス数に距離係数を乗算して、移動距離を所定タイミングごとに計測する。なお、距離係数には、前回の測位処理のうちステップS56で得られた距離係数を用いる。
また、同ステップS42にて、距離計測部130は、所定タイミングごとのパルス数をローパスフィルタに通し、それによって得られた値を用いて、車両の進行方向に沿ったセンサ自車速度Vosenと加速度とを所定タイミングごとに計測する。
ステップS43にて、ヨー角計測部131は、所定タイミングごとに計測された角速度センサ16の出力電圧、零点電圧及び感度に基づいてヨー角を計測する。
ステップS44にて、自車位置推定部132は、ステップS42にて計測された距離計測部130の移動距離と、ステップS43にて計測されたヨー角計測部131のヨー角とに基づいて、水平方向(xy平面上の方向)における自車の移動量(自車位置の変化量)を求める。そして、自車位置推定部132は、当該移動量を、前回の測位処理で求めていたセンサ自車位置に加算して、今回の測位処理のセンサ自車位置を推定する。そして、自車位置推定部132は、今回推定したセンサ自車位置を、次回の測位処理に移動量が加算されるべきセンサ自車位置として更新する。なお、自車位置推定部132にて推定されたセンサ自車位置は、自車位置算出部126にて算出された自車位置Pを基準にして修正される(ここでは、後述するステップS55にて行う)。
ステップS44の後、ステップS45〜S47にて、上述のステップS22〜S24(図9)と同様の動作が行われる。そして、ステップS47の後、測位部12は、実施の形態2と同様に、一回の測位処理においてステップS48〜S54のループ処理を行うことにより、Rawデータに基づいて自車位置の収束計算を行う。次に、このループ処理の各ステップの動作について説明する。
ステップS48にて、内蔵時計誤差推定部123及びマルチパス発生評価部128は、上述のステップS25と同様の処理を行う。また、ステップS49にて、GPS衛星挙動推定部124は、上述のステップS26と同様の処理を行う。
ステップS50にて、レンジレート推定部125は、停車レンジレートΔρrate−s(t)を推定する。ただし、本実施の形態3では、自車位置算出部126にて算出された自車位置P(送信信号に基づく自車位置P)を用いる代わりに、自車位置推定部132にて推定されたセンサ自車位置及びセンサ自車方位を用いて停車レンジレートΔρrate−s(t)を推定する。
具体的には、レンジレート推定部125は、GPS衛星挙動推定部124が推定したGPS衛星の位置P及び速度V(送信信号に基づくGPS衛星の位置P及び速度V)と、自車位置推定部132にて推定されたセンサ自車位置及びセンサ自車方位とを、全受信衛星について上式(5)に適用することにより、停車レンジレートΔρrate−s(t)を推定する。
また、レンジレート推定部125は、上述のステップS48においてマルチパス影響なし(内蔵時計誤差の変化が規定値以下)と判断されたGPS衛星に関しては、上述の停車レンジレートΔρrate−s(t)を推定するとともに、実施の形態1と同様に、算出レンジレートΔρrate(t)を修正して修正レンジレートΔρrate’(t)を求める。
一方、レンジレート推定部125は、上述のステップS48においてマルチパス影響あり(内蔵時計誤差の変化が規定値よりも大きい)と判断されたGPS衛星に関しては、上述の停車レンジレートΔρrate−s(t)を推定するが、実施の形態1と異なり、車両が走行していると仮定した場合の第3レンジレートΔρrate−m(t)を推定する。
つまり、レンジレート推定部125は、上述のステップS48においてマルチパス影響ありと判断されたGPS衛星に関しては、GPS衛星挙動推定部124にて推定されたGPS衛星の位置P及び速度Vと、自車位置推定部132にて推定されたセンサ自車位置及びセンサ自車方位と、距離計測部130にて計測されたセンサ自車速度Vosenとを、次式(9)に適用することにより、第3レンジレートΔρrate−m(t)(以下「走行レンジレートΔρrate−m(t)」と呼ぶ)を推定する。なお、この式(9)は、上式(5)と比較して分かるように、センサ自車速度Vosen(vosenx,voseny,vosenz)の成分が含まれる以外は、式(5)と同様である。
Figure 0005606656
ステップS50の後、ステップS51及びS52においては、上述のステップS28及びS29(図9)と同様の動作が行われる。
ステップS53にて、自車速度算出部127は、修正レンジレートΔρrate’(t)及び走行レンジレートΔρrate−m(t)の少なくともいずれか一方と、停車レンジレートΔρrate−s(t)とに基づいて、自車速度V(vox,voy,voz)を算出する。
具体的には、自車速度算出部127は、ステップS48においてマルチパス影響なしと判断されたGPS衛星に関しては、実施の形態1と同様に、上述の航法行列Aと、停車レンジレートΔρrate−s(t)と、修正レンジレートΔρrate’(t)とを、上式(8)に適用することにより、自車速度V(vox,voy,voz)を算出する。
一方、自車速度算出部127は、ステップS48においてマルチパス影響ありと判断されたGPS衛星に関しては、実施の形態1と異なり、修正レンジレートΔρrate’(t)の代わりに、レンジレート推定部125にて推定された走行レンジレートΔρrate−m(t)を用いて、自車速度V(vox,voy,voz)を算出する。具体的には、自車速度算出部127は、上述の航法行列Aと、停車レンジレートΔρrate−s(t)と、走行レンジレートΔρrate−m(t)とを次式(10)に適用することにより、自車速度V(vox,voy,voz)を算出する。
Figure 0005606656
なお、式(8)及び式(10)には表わされていないが、以上のように自車速度算出部127が構成されている場合には、式(8)及び式(10)において、走行レンジレートΔρrate−m(t)及び修正レンジレートΔρrate’(t)がそれぞれ混在する式がステップS48にて用いられることになる。
図12〜図14は、本実施の形態3に係るナビゲーション装置で得られた結果の一例を示す図である。図12は、平坦な道路から走行開始し、坂道を上り、丘の上で周回した後、同じ坂道を下って、元の道路に戻るコースにおいて観測されたGPS高度を示す図である。図13は、図12と同じコースにおいて、速度センサ15が計測した速度を太い実線で、自車速度算出部127が算出した自車速度Vの水平成分(vox及びvoyの合成ベクトル)を細い実線で示す図である。図14は、図12と同じコースにおいて、自車速度算出部127が算出した自車速度Vの鉛直方向の速度vozを示す図である。図13に示されるように、GPS高度の変化が小さいときは、速度センサ15の速度(太い実線)と、自車速度算出部127が算出した自車速度Vの水平成分(細い実線)とほぼ一致している。
ステップS54(図11)にて、測位部12は、上述のステップS31(図9)と同様に、今回の測位処理にて自車位置Pが収束したか否かを判断する。
ステップS55にて(すなわち、ステップS51にてマルチパス影響がないと判断された受信衛星の数が3以上であり、かつ、ステップS54にて自車位置Pが収束したと判断された後)、自車位置推定部132は、自身がステップS44にて推定したセンサ自車位置を、ステップS52にて自車位置算出部126が算出した自車位置Pを基準にして修正する。このような自車位置推定処理の詳細については、例えば、特許3321096号公報に記載されており、これを本発明に用いてもよい。
それから、ステップS56にて(すなわち、ステップS51にてマルチパス影響がないと判断された後)、距離係数算出部129は、自車速度算出部127が算出した自車速度Vの大きさ(vox,voy及びvozの合成ベクトルの大きさ)と、速度センサ15が出力したパルス信号のパルス数とに基づいて、距離係数を算出する。
この際、本実施の形態3に係る距離係数算出部129は、自車速度算出部127が算出した自車速度Vに基づいて、自車が所定の走行をしているか(傾斜道路を走行しているか、及び、低速で走行しているか)を判断する。例えば、距離係数算出部129は、自車速度算出部127が算出した自車速度Vの鉛直方向の速度vozの絶対値が規定値以上である場合に傾斜道路を走行していると判断する。また、この判断とは別に、距離係数算出部129は、自車速度Vの大きさ(vox,voy及びvozの合成ベクトルの大きさ)が規定値以下である場合に低速で走行していると判断する。そして、距離係数算出部129は、傾斜道路走行していない、または、低速走行していないと判断した場合に、上述の距離係数を算出する。なお、距離係数の詳細な算出処理は、例えば、特許3321096号公報に記載されており、これを本発明に用いてもよい。
ステップS56を終えると、今回の測位処理が終了する。
以上のような本実施の形態3に係るナビゲーション装置によれば、自車位置算出部126にて算出される自車位置Pの代わりに、自車位置推定部132にて推定されたセンサ自車位置及びセンサ自車方位を用いて停車レンジレートΔρrate−s(t)を推定する。これにより、自車速度Vの精度を高めることができる。また、自車周辺の建築物によりGPS衛星からの電波が遮蔽されて間欠的な電波受信しかできない場合でも、自車速度Vを算出することができる。
また、本実施の形態3では、複数の受信衛星のうち、マルチパス影響がある(内蔵時計誤差の変化が規定値より大きい)と判断された受信衛星については、マルチパスが多少影響する修正レンジレートΔρrate’(t)の代わりに、走行レンジレートΔρrate−m(t)を用いる。これにより、マルチパス影響が強い環境下で内蔵時計誤差の修正が不十分であっても、自車速度Vを精度良く計算することができる。なお、以上の説明では、受信衛星が複数である場合について説明したが、これに限ったものではなく、受信衛星が1つであった場合についても同様にしてもよい。すなわち、1つの受信衛星について、マルチパス影響があると判断された場合には、マルチパスが多少影響する修正レンジレートΔρrate’(t)の代わりに、走行レンジレートΔρrate−m(t)を用いてもよい。
また、本実施の形態3では、マルチパスの影響がない(内蔵時計誤差の変化が規定値以下)と判断されたGPS衛星の数が所定数(ここでは3つ)以上である場合に、自車速度算出部127が算出した自車速度Vと、速度センサ15が出力したパルス信号とに基づいて距離係数を算出する。これにより、距離係数の算出において、マルチパスの影響を抑制することができることから、距離係数の算出精度を向上させることができ、ひいては距離計測部130における加速度等の測位精度を向上させることができる。なお、以上の説明では、受信衛星が複数である場合について説明したが、これに限ったものではなく、受信衛星が1つであった場合についても同様にしてもよい。すなわち、1つの受信衛星について、マルチパス影響がないと判断された場合に、自車速度算出部127が算出した自車速度Vと、速度センサ15が出力したパルス信号とに基づいて距離係数を算出してもよい。
さらに、本実施の形態3では、自車速度Vに基づいて、距離係数の算出精度が低下する傾斜道路走行及び低速走行をおこなっているかを判断し、走行していないと判断した場合に距離係数を算出する。これにより、距離係数の算出精度を向上させることができ、ひいては距離計測部130における加速度等の測位精度を向上させることができる。
なお、距離係数算出部129は、傾斜道路走行及び低速走行を行っている場合であっても、一定条件下において距離係数を算出するものであってもよい。例えば、距離係数算出部129が、距離係数の計算値の収束状態により距離係数に重み付け平均するとともに、当該距離係数の収束状況に応じて補正レベルを変更する。そして、傾斜道路走行時及び低速走行時であっても、補正レベルが予め決めたレベル以上であれば(収束する可能性が高ければ)、距離係数算出部129が、距離係数の重み付けを変更するようにして、距離係数を算出するようにしてもよい。
以上の説明では、距離係数算出部129は、自車速度Vの鉛直方向の速度vozの絶対値が規定値以上になった場合に傾斜道路を走行していると判断するとしたが、これに限ったものではない。例えば、距離係数算出部129は、自車速度Vの水平方向の速度(vox及びvoyの合成ベクトルの大きさ)と、鉛直方向の速度vozとから算出できるピッチ角(車両の進行方向とxy平面とがなす角)の絶対値が、規定値以上である場合に傾斜道路を走行していると判断してもよい。
また、以上の説明では、距離係数算出部129は、自車速度Vの大きさが規定値以下である場合に低速で走行していると判断するとしたが、これに限ったものではない。例えば、距離係数算出部129は、距離計測部130が計測したセンサ自車速度Vosenが規定値以下である場合に低速で走行していると判断してもよい。
<実施の形態4>
図15は、本発明の実施の形態4に係るナビゲーション装置の構成のうち、自車位置などを測位するのに必要な構成を示すブロック図である。本実施の形態4は、実施の形態3を拡張したものなので、実施の形態3と同一部分については説明を省略し、異なる部分について主に説明する。
図15に示すナビゲーション装置は、図10に示したナビゲーション装置の測位部12の外部に、加速度センサ17を加え、当該測位部12の内部に、ピッチ角算出部133、加速度センサ補正部134及びピッチ角計測部135を加えて構成されている。
加速度センサ17は、自車の進行方向にセンサ検知軸が設けられており、ナビゲーション装置の当該進行方向に沿った加速度(第2加速度)に応じた電圧を、加速度センサ補正部134に所定タイミングごとに出力する。なお、厳密には、加速度センサ17が出力する電圧には、進行方向に沿った加速度に応じた電圧だけでなく、重力加速度に応じた電圧、及び、加速度センサ17の車両への取付け誤差に応じた零点電圧が加算されている。
ピッチ角算出部133は、自車速度算出部127で算出された自車速度V(vox,voy,voz)に基づいて、車両に関する第1ピッチ角を所定タイミングごとに算出し、当該第1ピッチ角を加速度センサ補正部134に所定タイミングごとに出力する。以下、ピッチ角算出部133により算出される第1ピッチ角を「算出ピッチ角」と呼ぶ。
加速度センサ補正部134は、距離計測部130からの加速度と、加速度センサ17からの出力電圧と、ピッチ角算出部133からの算出ピッチ角とに基づいて、加速度センサ17の零点電圧を補正し、当該零点電圧から、車両の進行方向に対するセンサ取付け角を計算する。そして、加速度センサ補正部134は、補正した零点電圧をピッチ角計測部135に所定タイミングごとに出力するとともに、センサ取付け角を自車位置推定部132に所定タイミングごとに出力する。
ここで、実施の形態3のステップS42(図11)で説明したように、距離計測部130は、車両の進行方向に沿った加速度(第1加速度)を所定タイミングごとに計測するが、この加速度は、ローパスフィルタを通すことによって得られる。このため、距離計測部130にて計測される加速度には、ローパスフィルタによる遅延時間が生じてしまうので、距離計測部130で計測される加速度の時間軸が、ピッチ角算出部133で算出される算出ピッチ角の時間軸と、加速度センサ17から出力される出力電圧の時間軸とに対して多少遅延する。この結果、加速度センサ補正部134による補正精度が多少悪化するという問題があった。
そこで、本実施の形態4に係る加速度センサ補正部134は、加速度センサ17からの出力電圧の時間軸、及び、ピッチ角算出部133からの算出ピッチ角の時間軸が、距離計測部130からの加速度の時間軸(遅延している時間軸)と揃うように、加速度センサ17からの出力電圧、及び、ピッチ角算出部133からの算出ピッチ角を、ローパスフィルタ(図示しない)に通す。そして、加速度センサ補正部134は、当該ローパスフィルタにより時間軸が揃えられた、距離計測部130からの加速度と、加速度センサ17からの出力電圧と、ピッチ角算出部133からの算出ピッチ角とに基づいて、加速度センサ17の零点電圧を補正するように構成されている。
ピッチ角計測部135は、距離計測部130からの加速度と、加速度センサ17からの出力電圧と、加速度センサ補正部134からの零点電圧とに基づいて、車両に関する第2ピッチ角を計測する。以下、ピッチ角計測部135により算出される第2ピッチ角を「計測ピッチ角」と呼ぶ。
ここで、以上のようにローパスフィルタに通された出力電圧等に基づいて、上述の零点電圧が補正されることから、加速度センサ補正部134にて補正された零点電圧の時間軸と、距離計測部130にて計測される加速度の時間軸とは揃っている。しかしながら、これらの時間軸は、加速度センサ17から出力される出力電圧の時間軸に対して依然として遅延している。この結果、上述と同様に、ピッチ角計測部135による計測精度が多少悪化するという問題があった。
そこで、本実施の形態4に係るピッチ角計測部135は、加速度センサ17からの出力電圧の時間軸が、距離計測部130からの加速度の時間軸(遅延している時間軸)と、加速度センサ補正部134からの零点電圧の時間軸(遅延している時間軸)と揃うように、加速度センサ17からの出力電圧を、ローパスフィルタ(図示しない)に通す。そして、ピッチ角計測部135は、当該ローパスフィルタにより時間軸が揃えられた、距離計測部130からの加速度と、加速度センサ17からの出力電圧と、加速度センサ補正部134からの零点電圧とに基づいて、計測ピッチ角を計測するように構成されている。
次に、測位部12が処理周期ごとに行う測位処理を示す図16及び図17のフローチャートを参照しながら、図15のナビゲーション装置の動作について説明する。なお、以下の動作の説明においては、実施の形態3と同一部分については詳細な説明を省略し、異なる部分について説明する。
ステップS61〜S63にて、上述のステップS41〜S43(図11)と同様の動作が行われる。ただし、ステップS62では、ステップS42の動作、すなわち、距離計測部130が移動距離、センサ自車速度Vosen及び加速度を計測することに加えて、加速度センサ17が、ナビゲーション装置の進行方向に沿った加速度に対応する電圧を出力する。
ステップS64にて、ピッチ角計測部135は、加速度センサ17がステップS62で出力した電圧を、上述のローパスフィルタに通す。そして、同ステップS64にて、ピッチ角計測部135は、時間軸が揃えられた、距離計測部130からの加速度と、加速度センサ17から出力電圧と、加速度センサ補正部134からの零点電圧(例えば、前回の測位処理のうちステップS79で補正された零点電圧)とに基づいて、計測ピッチ角を所定タイミングごとに計測する。
なお、計測ピッチ角の計算式については、例えば、特許4443621号公報に記載されており、これを本発明に用いてもよい。図18に、実施の形態3の説明で用いた図12〜14と同じデータについて、ピッチ角計測部135が計測した計測ピッチ角の一例を示す。
ステップS64の後、ステップS65(図16)にて、自車位置推定部132は、所定タイミングごとに計測されたピッチ角計測部135からの計測ピッチ角と、加速度センサ補正部134からのセンサ取付け角とに基づいて、角速度センサ16の検知軸傾斜に伴うヨー角計測部131のヨー角の感度低下を補正する。それとともに、自車位置推定部132は、上述のステップS44(図11)と同様に、ステップS62で計測された移動距離と、ステップS63にて計測されたヨー角とに基づいて、水平方向(xy平面上の方向)における自車の移動量(自車位置の変化量)を求めて、センサ自車位置を推定する。なお、角速度センサの検知軸傾斜に伴うヨー角の補正および水平方向における移動距離の算出については、例えば、特許4443621号公報に記載されており、これを本発明に用いてもよい。
ステップS65の後、図17に示すステップS66〜S77にて、上述のステップS45〜S56(図11)と同様の動作が行われる。
ステップS78にて(すなわち、ステップS72にてマルチパス影響がないと判断された受信衛星の数が3以上であり、かつ、ステップS75にて自車位置Pが収束したと判断された後)、ピッチ角算出部133は、自車速度算出部127で算出された自車速度Vの水平速度(vox及びvoyの合成ベクトルの大きさ)と、鉛直方向の速度vozとから、次式(11)に示される算出ピッチ角θpit−gを算出する。
Figure 0005606656
ステップS79にて、加速度センサ補正部134は、距離計測部130からのセンサ自車速度Vosenの大きさ(あるいは自車速度Vの大きさ)が規定値以下である場合に低速で走行していると判断するとともに、ピッチ角算出部133からの算出ピッチ角θpit−gの絶対値が規定値以上である場合に傾斜道路を走行していると判断する。
そして、同ステップS79にて(すなわち、ステップS72にてマルチパス影響がないと判断された後)、加速度センサ補正部134は、低速走行時でなく、かつ、停車道路走行時でないと判断した場合に、加速度センサ17からの出力電圧、及び、ピッチ角算出部133からの算出ピッチ角θpit−gを、上述のローパスフィルタに通す。そして、加速度センサ補正部134は、時間軸が揃えられた、距離計測部130からの加速度と、加速度センサ17からの出力電圧と、ピッチ角算出部133からの算出ピッチ角θpit−gとに基づいて、加速度センサ17の零点電圧を補正する。
なお、本実施の形態4に係る加速度センサ補正部134は、GPS衛星の観測周期より短い周期で零点電圧を補正するように構成されている。具体的には、加速度センサ補正部134は、GPS観測周期の間において傾斜道路の傾斜が一定であると見なして、それより短い周期のセンサ計測タイミングで加速度センサ17の零点電圧を補正する。なお、加速度センサ補正部134は、加速度センサ17の零点電圧から上述のセンサ取付け角を計算するが、この計算方法は、例えば特許4443621号公報に記載されており、これを本発明に用いてもよい。
ステップS79を終えると、今回の測位処理が終了する。
以上のような実施の形態4に係るナビゲーション装置によれば、加速度センサ補正部134における零点電圧の補正に関して、それに必要な情報の時間軸を揃えたので、零点電圧を安定的かつ、より高精度に補正することができる。
なお、本実施の形態4に係る加速度センサ補正部134は、実施の形態3で説明した距離係数の算出と同様に、傾斜道路走行時及び低速走行時に零点電圧を補正しないように構成されていることから、零点電圧の補正精度低下を防止でき、ピッチ角の精度を向上させることができる。また、以上の説明では、算出ピッチ角θpit−gの絶対値が規定値以上である場合に、傾斜道路を走行していると判断したが、これに限ったものではなく、自車速度Vの鉛直方向の速度vozの絶対値が規定値以上である場合に、傾斜道路を走行していると判断してもよい。
また、本実施の形態4では、ピッチ角計測部135における計測ピッチ角の計測に関して、それに必要な情報の時間軸を揃えたので、計測ピッチ角を安定的かつ、より高精度に計測することができる。
また、本実施の形態4では、センサ計測タイミングで零点電圧を補正することが可能となるため、その補正にかかる時間を短縮することができる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
15 速度センサ、16 角速度センサ、17 加速度センサ、121 GPS出力データ算出部、123 内蔵時計誤差推定部、125 レンジレート推定部、127 自車速度算出部、128 マルチパス発生評価部、129 距離係数算出部、130 距離計測部、131 ヨー角計測部、132 自車位置推定部、133 ピッチ角算出部、134 加速度センサ補正部、135 ピッチ角計測部。

Claims (12)

  1. 移動体の測位装置であって、
    GPS衛星からの送信信号に基づいて当該GPS衛星との擬似距離の時間差分をデルタレンジとして算出するとともに、前記送信信号のドップラーシフトに基づいて第1レンジレートを算出する算出部と、
    前記デルタレンジと前記第1レンジレートとの差異に基づいて、前記移動体側の内蔵時計の誤差を内蔵時計誤差として推定する内蔵時計誤差推定部と、
    前記送信信号に基づく前記GPS衛星の位置及び速度並びに前記移動体の位置に基づいて、前記移動体が停止している場合の第2レンジレートを推定するとともに、前記算出部にて算出された前記第1レンジレートを前記内蔵時計誤差に基づいて修正するレンジレート推定部と、
    前記送信信号に基づく前記GPS衛星の位置と前記移動体の位置を含む航法行列と、前記レンジレート推定部にて推定された前記第2レンジレートと、前記レンジレート推定部にて修正された前記第1レンジレートとに基づいて、直交座標系をなす3軸方向それぞれに関する前記移動体の第1速度を算出する移動体速度算出部と
    を備える、測位装置。
  2. 請求項1に記載の測位装置であって、
    前記内蔵時計誤差推定部にて推定された前記内蔵時計誤差の変化が規定値より大きいか否かを判断するマルチパス発生評価部
    をさらに備え、
    前記内蔵時計誤差推定部は、
    前記マルチパス発生評価部にて前記規定値より大きいと判断された前記内蔵時計誤差を除外する、または、当該内蔵時計誤差の重み付けを低下させることにより、前記レンジレート推定部にて用いる前記内蔵時計誤差を推定する、測位装置。
  3. 請求項2に記載の測位装置であって、
    前記算出部は、
    複数の前記GPS衛星に関して複数の前記デルタレンジ及び複数の前記第1レンジレートをそれぞれ生成し、
    前記内蔵時計誤差推定部は、
    前記複数のGPS衛星に関して複数の前記内蔵時計誤差をそれぞれ推定し、
    前記マルチパス発生評価部は、
    前記内蔵時計誤差推定部にて推定された前記複数の内蔵時計誤差の変化が規定値より大きいか否かを判断し、
    前記内蔵時計誤差推定部は、
    前記複数の内蔵時計誤差のうち、前記マルチパス発生評価部にて前記規定値より大きいと判断された前記内蔵時計誤差を除外する、または、当該内蔵時計誤差の重み付けを低下させ、それによって得られた前記内蔵時計誤差を平均することにより、前記レンジレート推定部にて用いる前記内蔵時計誤差を推定する、測位装置。
  4. 請求項1に記載の測位装置であって、
    前記移動体の移動距離に応じたパルス信号を出力する速度センサと、
    前記移動体速度算出部が算出した前記第1速度に基づいて前記移動体が所定の走行をしているか否かを判断し、当該所定の走行をしていないと判断した場合に、当該第1速度と、前記速度センサが出力したパルス信号とに基づいて、距離係数を算出する距離係数算出部と
    をさらに備える、測位装置。
  5. 請求項1に記載の測位装置であって、
    前記内蔵時計誤差推定部にて推定された前記内蔵時計誤差の変化が規定値より大きいか否かを判断するマルチパス発生評価部と、
    前記移動体の移動距離に応じたパルス信号を出力する速度センサと、
    前記マルチパス発生評価部にて前記内蔵時計誤差の変化が前記規定値以下である場合に、前記移動体速度算出部が算出した前記第1速度と、前記速度センサが出力したパルス信号とに基づいて、距離係数を算出する距離係数算出部と
    をさらに備える、測位装置。
  6. 請求項5に記載の測位装置であって、
    前記算出部は、
    複数の前記GPS衛星に関して複数の前記デルタレンジ及び複数の前記第1レンジレートをそれぞれ生成し、
    前記内蔵時計誤差推定部は、
    前記複数のGPS衛星に関して複数の前記内蔵時計誤差をそれぞれ推定し、
    前記マルチパス発生評価部は、
    前記内蔵時計誤差推定部にて推定された前記複数の内蔵時計誤差の変化が規定値より大きいか否かを判断し、
    前記距離係数算出部は、
    前記マルチパス発生評価部にて前記内蔵時計誤差の変化が前記規定値以下であると判断された前記GPS衛星の数が所定数以上である場合に、前記移動体速度算出部が算出した前記第1速度と、前記速度センサが出力したパルス信号とに基づいて、前記距離係数を算出する、測位装置。
  7. 請求項1に記載の測位装置であって、
    前記速度センサが出力した前記パルス信号と、距離係数とに基づいて前記移動体の進行方向の第1加速度を計測する距離計測部と、
    前記測位装置の前記進行方向に沿った第2加速度に応じた電圧を出力する加速度センサと、
    前記移動体速度算出部にて算出された前記第1速度に基づいて第1ピッチ角を算出するピッチ角算出部と、
    時間軸が揃えられた、前記距離計測部からの前記第1加速度と、前記加速度センサからの前記電圧と、前記ピッチ角算出部からの前記第1ピッチ角とに基づいて、前記加速度センサの零点電圧を補正する加速度センサ補正部と
    をさらに備える、測位装置。
  8. 請求項7に記載の測位装置であって、
    時間軸が揃えられた、前記距離計測部からの前記第1加速度と、前記加速度センサからの前記電圧と、前記加速度センサ補正部からの前記零点電圧とに基づいて第2ピッチ角を計測するピッチ角計測部をさらに備える、測位装置。
  9. 請求項8に記載の測位装置であって、
    前記加速度センサ補正部は、
    前記GPS衛星の観測周期より短い周期で前記零点電圧を補正する、測位装置。
  10. 請求項1に記載の測位装置であって、
    前記移動体の移動距離に応じたパルス信号を出力する速度センサと、
    前記速度センサが出力した前記パルス信号と、距離係数とに基づいて前記移動体の移動距離を計測する距離計測部と、
    前記測位装置のヨーレートに応じた電圧を出力する角速度センサと、
    前記角速度センサから出力された電圧に基づいてヨー角を計測するヨー角計測部と、
    前記距離計測部にて計測された前記移動距離と、前記ヨー角計測部にて計測された前記ヨー角とに基づいて、前記移動体の位置及び方位を推定する移動体位置推定部と
    をさらに備え、
    前記レンジレート推定部は、
    前記送信信号に基づく前記移動体の位置の代わりに、前記移動体位置推定部にて推定された前記移動体の位置及び方位を用いて前記第2レンジレートを推定する、測位装置。
  11. 請求項10に記載の測位装置であって、
    前記距離計測部は、
    前記速度センサが出力した前記パルス信号と、前記距離係数とに基づいて前記移動体の第2速度を計測し、
    前記内蔵時計誤差推定部にて推定された前記内蔵時計誤差の変化が規定値以上か否かを判断するマルチパス発生評価部
    をさらに備え、
    前記レンジレート推定部は、
    前記マルチパス発生評価部にて前記内蔵時計誤差の変化が前記規定値よりも大きいと判断された場合に、前記送信信号に基づく当該GPS衛星の位置及び速度、前記移動体位置推定部にて推定された前記移動体の位置及び方位、並びに、前記距離計測部にて計測された前記第2速度に基づいて、前記移動体が走行している場合の第3レンジレートを推定し、
    前記移動体速度算出部は、
    前記マルチパス発生評価部にて前記内蔵時計誤差の変化が前記規定値よりも大きいと判断された場合に、前記レンジレート推定部にて修正された前記第1レンジレートの代わりに、前記レンジレート推定部にて推定された前記第3レンジレートを用いて前記第1速度を算出する、測位装置。
  12. 請求項11に記載の測位装置であって、
    前記算出部は、
    複数の前記GPS衛星に関して複数の前記デルタレンジ及び複数の前記第1レンジレートをそれぞれ生成し、
    前記内蔵時計誤差推定部は、
    前記複数のGPS衛星に関して複数の前記内蔵時計誤差をそれぞれ推定し、
    前記マルチパス発生評価部は、
    前記内蔵時計誤差推定部にて推定された前記複数の内蔵時計誤差の変化が規定値以上か否かを判断し、
    前記レンジレート推定部は、
    前記マルチパス発生評価部にて前記規定値よりも小さいと判断された前記GPS衛星に関しては、前記第2レンジレートを推定するとともに前記第1レンジレートを修正し、前記マルチパス発生評価部にて前記規定値よりも大きいと判断された前記GPS衛星に関しては、前記第2及び第3レンジレートを推定し、
    前記移動体速度算出部は、
    前記レンジレート推定部にて修正された前記第1レンジレート及び前記レンジレート推定部で推定された前記第3レンジレートの少なくともいずれか一方と、前記レンジレート推定部で推定された前記第2レンジレートとに基づいて、前記第1速度を算出する、測位装置。
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