JP2003279637A - Gps受信装置及びgps受信方法 - Google Patents

Gps受信装置及びgps受信方法

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JP2003279637A
JP2003279637A JP2002084149A JP2002084149A JP2003279637A JP 2003279637 A JP2003279637 A JP 2003279637A JP 2002084149 A JP2002084149 A JP 2002084149A JP 2002084149 A JP2002084149 A JP 2002084149A JP 2003279637 A JP2003279637 A JP 2003279637A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】特に精度が高いと思われるGPS衛星からの情
報を優先的に活用して、より正確な測位演算を実行す
る。 【解決手段】GPS衛星からの到来電波に重畳された情
報を受信するGPSアンテナ11及びGPSレシーバ12
と、予め指示された精度指標であるURAインデックス
に合致する受信可能なGPS衛星が所定数、例えば3以
上あるか否かにより高精度条件であるか否かを判定し、
高精度条件であると判定した際にその精度指標に合致す
るGPS衛星からの受信情報のみに基づいて測位演算を
実行させる制御部16とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、GPS(Glob
al Positioning System:全地球
測位システム)衛星からの到来電波により現在の位置を
測定するGPS受信装置及びGPS受信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】GPSを利用して現在の正確な位置を計
測する計測システムで、従来より一般的に行なわれてい
た受信処理内容について図6に示す。
【0003】同図で、計測の実行当初にGPS衛星から
の到来電波の受信を開始させると(ステップP01)、
まず到来電波を受信することが可能なGPS衛星を3個
以上補足しているか否かを判断する(ステップP0
2)。
【0004】ここで、3個以上、好ましくは4個以上の
GPS衛星を捕捉しており、その到来電波を受信してい
ると判断した場合には、次にそれら捕捉している全ての
GPS衛星により求められるDOP値が予め指定してい
る値以下であるか否かを判断する(ステップP03)。
【0005】なお、上記DOP(Dilution O
f Precosion:精度劣化係数)値とは、3次
元空間中で受信機と補足している全てのGPS衛星とを
頂点として構成される多面体の体積に対応した値であ
り、一般的には捕捉衛星数が多ければ体積が増えること
となり、DOP値は低くなる。
【0006】しかるに、上記ステップP03で求めたD
OP値が予め指定している値以下であり、充分に精度劣
化が少ないと判断した場合には、それら補足している全
てのGPS衛星を指定した上で(ステップP04)、そ
れらのGPS衛星からの到来電波に重畳されている時刻
情報及び位置情報により測位演算を実行することで現在
の正確な位置を算出する(ステップP05)。
【0007】以上でGPS衛星からの到来電波の受信を
終了させると共に(ステップP06)、この図6による
一連の処理を終了する。
【0008】また、上記ステップP03で、求めたDO
P値が予め指定している値より大きく、精度劣化が多い
と判断した場合には、以後ステップP07で指定時間、
例えば30秒間が経過すると判断するまでこのステップ
P03とステップP07との処理を繰返し実行すること
により、DOP値を向上できるような新たなGPS衛星
からの受信を待機する。
【0009】しかして、この待機中に新たなGPS衛星
を捕捉し、DOP値を向上して予め指定している値以下
とすることができた場合には、ステップP03でこれを
判断してそのまま上記ステップP04に進む。
【0010】また、DOP値を向上させるほどの新たな
GPS衛星を捕捉できないままに指定時間が経過した場
合には、ステップP07でこれを判断し、その時点で補
足している全てのGPS衛星を指定した上で(ステップ
P08)、それらのGPS衛星からの到来電波に重畳さ
れている時刻情報及び位置情報により測位演算を実行す
ることで、精度が劣化していると思われる現在の位置を
算出し(ステップP05)、以上でGPS衛星からの到
来電波の受信を終了させると共に(ステップP06)、
この図6による一連の処理を終了する。
【0011】さらに、上記ステップP02で到来電波を
受信することが可能なGPS衛星を3個以上補足するこ
とができないと判断した場合は、タイムアウトとなるま
での所定時間、例えば2分間が経過していないことを確
認した上で(ステップP09)、再びステップP02に
進んで、以後ステップP02とステップP09の処理を
繰返し実行することにより、3個以上のGPS衛星が捕
捉できるようになるのを待機する。
【0012】そして、3個以上のGPS衛星が捕捉でき
ないままに指定時間が経過し、タイムアウトとなると、
ステップP09でこれを判断し、測位演算を行なうこと
ができないためにそのままステップP06に進んでGP
S衛星からの到来電波の受信を終了させ、この図6によ
る一連の処理を終了する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述した如く従来の処
理方法では、結果として捕捉している全てのGPS衛星
により求められるDOP値が、予め指定している値以下
であるか否かに拘わらず、一律に捕捉可能な全てのGP
S衛星を指定して測位演算を行なうことになる。
【0014】したがって、近時まで施されていたSA
(Selective Availability:選
択利用性)と呼ばれる故意の精度劣化機能が解除され、
各GPS衛星毎の測位に使用するときの精度指標となる
URA(User RangeAccuracy)に関
しても、それまでほとんどある程度の値で揃えたものが
送られてきていた状況から、URAインデックス値で最
上位の「0」または「1」のものが送られてくるように
なった現況にあって、本来は精度の高い測位演算を行な
うことが可能であるにも拘わらず、その恩恵を有効に活
用しているとは言えなかった。
【0015】本発明は上記のような実情に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、特に精度が高いと
思われるGPS衛星からの情報を優先的に活用して、よ
り正確な測位演算を実行し、現在位置を算出することが
可能なGPS受信装置及びGPS受信方法を提供するこ
とにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
GPS衛星の精度指標を指示する指示手段と、GPS衛
星からの到来電波に重畳された情報を受信する受信手段
と、上記指示手段で指示した精度指標に合致するGPS
衛星でこの受信手段により情報を受信可能なものが所定
数以上あるか否かにより高精度条件であるか否かを判定
する判定手段と、この判定手段で高精度条件であると判
定した際にその指示精度指標に合致するGPS衛星から
の受信情報に基づいて現在位置を演算する演算手段とを
具備したことを特徴とする。
【0017】このような構成とすれば、捕捉可能なGP
S衛星中で特に指示した精度指標(URA)より高いも
ののみが測位に必要な所定数以上あれば、それらを用い
て高精度の測位演算が実行可能となる。
【0018】請求項2記載の発明は、受信位置と捕捉可
能なGPS衛星の数及び位置とに応じた変化する精度劣
化情報を指定する指定手段と、GPS衛星の精度指標を
指示する指示手段と、GPS衛星からの到来電波に重畳
された情報を受信する受信手段と、上記指定手段で指定
した精度劣化情報と上記指示手段で指示した精度指標と
を組合わせて合致するGPS衛星があるか否かにより高
精度条件であるか否かを判定する判定手段と、この判定
手段で高精度条件であると判定した際に合致するGPS
衛星からの受信情報に基づいて現在位置を演算する演算
手段とを具備したことを特徴とする。
【0019】このような構成とすれば、捕捉可能な個々
のGPS衛星の精度指標(URA)を勘案する一方で、
複数のGPS衛星に基づく精度劣化情報も組合わせて高
精度条件下であるか否かを判定するようにしたため、よ
り測位精度を高めた測位演算を実行することが可能とな
る。
【0020】請求項3記載の発明は、上記請求項2記載
の発明において、上記判定手段は、上記指示手段で指示
した精度指標に合致するGPS衛星で上記受信手段によ
り情報を受信可能なものが所定数以上あり、且つ精度指
標に合致した所定数以上のGPS衛星が上記指定手段で
指定した精度劣化情報に合致するか否かにより高精度条
件であるか否かを判定することを特徴とする。
【0021】このような構成とすれば、上記請求項2記
載の発明の作用に加えて、個々の精度指標(URA)が
所定のレベルに合致しているGPS衛星が所定数以上あ
り、且つそれらのGPS衛星のみによる精度劣化情報も
勘案して高精度条件下であるか否かを判定するようにし
たため、より充分に測位精度を高めた測位演算を実行す
ることが可能となる。
【0022】請求項4記載の発明は、上記請求項1また
は2記載の発明において、上記演算手段は、上記判定手
段で高精度条件ではないと判定した際に、上記受信手段
で受信可能な全てのGPS衛星からの受信情報により現
在位置を演算することを特徴とする。
【0023】このような構成とすれば、上記請求項1ま
たは2記載の発明の作用に加えて、高精度条件下ではな
い場合であっても、受信可能な範囲内でより高い測位精
度での測位演算を実行することが可能となる。
【0024】請求項5記載の発明は、GPS衛星を捕捉
する捕捉手段と、この捕捉手段により精度指標が高精度
を示すGPS衛星を所定数以上捕捉したか否かを判定す
る判定手段と、この判定手段により所定数以上捕捉した
と判定した場合、精度指標が高精度を示すGPS衛星か
らの受信情報に基づいて現在位置を演算する演算手段と
を具備したことを特徴とする。
【0025】このような構成とすれば、捕捉可能なGP
S衛星中で特に指示した精度指標(URA)より高いも
ののみが測位に必要な所定数以上ある場合には、それら
のみを指示することで、より高精度の測位演算が実行可
能となる。
【0026】請求項6記載の発明は、GPS衛星を捕捉
する捕捉手段と、この捕捉手段により捕捉したGPS衛
星の位置と捕捉した位置とにより決まる精度劣化係数値
が所定値以下か否かを判定する第1の判定手段と、この
第1の判定手段により所定値以下であると判定した場
合、上記捕捉手段により捕捉した、精度指標が高精度を
示すGPS衛星の位置と捕捉した位置とにより決まる精
度劣化係数値が所定値以下か否かを判定する第2の判定
手段と、この第2の判定手段により所定値以下であると
判定した場合、精度指標が高精度を示すGPS衛星から
の受信情報に基づいて現在位置を演算する演算手段とを
具備したことを特徴とする。
【0027】このような構成とすれば、まず捕捉可能な
GPS衛星全体の精度劣化係数値(DOP値)に基づく
精度の確認を行なった後に、個々のGPS衛星の精度指
標(URA)を勘案してより精度の高いと思われるもの
のみを選択し、さらにそれらのみのDOP値による精度
も確認する、というように条件を組合わせることで高精
度条件下であるか否かを判定するようにしたため、より
測位精度を高めた測位演算を実行することが可能とな
る。
【0028】請求項7記載の発明は、GPS衛星を捕捉
する捕捉手段と、この捕捉手段により精度指標が高精度
を示すGPS衛星を所定数以上捕捉したか否かを判定す
る第1の判定手段と、この第1の判定手段により所定数
以上捕捉したと判定した場合、上記捕捉手段により捕捉
した、精度指標が高精度を示すGPS衛星の位置と捕捉
した位置とにより決まる精度劣化係数値が所定値以下か
否かを判定する第2の判定手段と、この第2の判定手段
により所定値以下であると判定した場合、精度指標が高
精度を示すGPS衛星からの受信情報に基づいて現在位
置を演算する演算手段とを具備したことを特徴とする。
【0029】このような構成とすれば、個々の精度指標
(URA)が所定のレベルに合致しているGPS衛星が
所定数以上あり、且つそれらのGPS衛星のみによる精
度劣化情報であるDOP値も勘案して高精度条件下であ
るか否かを判定するようにしたため、より充分に測位精
度を高めた測位演算を実行することが可能となる。
【0030】請求項8記載の発明は、GPS衛星の精度
指標を指示する指示工程と、GPS衛星からの到来電波
に重畳された情報を受信する受信工程と、上記指示工程
で指示した精度指標に合致するGPS衛星でこの受信工
程により情報を受信可能なものが所定数以上あるか否か
により高精度条件であるか否かを判定する判定工程と、
この判定工程で高精度条件であると判定した際にその指
示精度指標に合致するGPS衛星からの受信情報に基づ
いて現在位置を演算する演算工程とを有したことを特徴
とする。
【0031】このような方法とすれば、捕捉可能なGP
S衛星中で特に指示した精度指標(URA)より高いも
ののみが測位に必要な所定数以上あれば、それらを用い
て高精度の測位演算を実行させることが可能となる。
【0032】請求項9記載の発明は、受信位置と捕捉可
能なGPS衛星の数及び位置とに応じた変化する精度劣
化情報を指定する指定工程と、GPS衛星の精度指標を
指示する指示工程と、GPS衛星からの到来電波に重畳
された情報を受信する受信工程と、上記指定工程で指定
した精度劣化情報と上記指示工程で指示した精度指標と
を組合わせて合致するGPS衛星があるか否かにより高
精度条件であるか否かを判定する判定工程と、この判定
工程で高精度条件であると判定した際に合致するGPS
衛星からの受信情報に基づいて現在位置を演算する演算
工程とを有したことを特徴とする。
【0033】このような方法とすれば、捕捉可能な個々
のGPS衛星の精度指標(URA)を勘案する一方で、
複数のGPS衛星に基づく精度劣化情報も組合わせて高
精度条件下であるか否かを判定するようにしたため、よ
り測位精度を高めた測位演算を実行させることが可能と
なる。
【0034】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下本発明
をGPS機能付きの腕時計に適用した場合の第1の実施
の形態について図面を参照して説明する。
【0035】図1は、そのGPS時計10の回路構成を
示すもので、図示しないGPS衛星からの到来電波をG
PSアンテナ11により受信する。このGPSアンテナ
11で受信したGPS衛星からの電波は、GPSレシー
バ12内の受信部13にて各GPS毎の衛星番号、SV
accuracy(個々のGPS衛星毎の測位精度に及
ぼす影響を検査した指標)、位置情報(緯度情報、経度
情報、高度情報)、及び時刻情報を抽出して同じくGP
Sレシーバ12内の演算部14へ出力する。
【0036】演算部14は、受信部13から与えられる
複数のGPS衛星からの受信情報に基づいて測位演算を
実行することで、上記SVaccuracyからURA
を算出し、そのレベルに応じたURAインデックスを算
出する一方、現在の位置を算出するものであり、算出結
果は表示部15、制御部16に送られる。
【0037】表示部15は、例えば液晶表示パネルとそ
の駆動回路とからなり、演算部14もしくは後述する計
時部17から送られてくる時刻情報その他を表示出力す
る。
【0038】しかして、上記GPSレシーバ12の受信
部13及び演算部14、表示部15を統括して制御部1
6がその動作制御を行なう。
【0039】この制御部16は、CPUと、制御プログ
ラムを記憶したROM、ワークメモリとして使用される
他、予め指定されたDOP値やURAインデックスのレ
ベル値を記憶しておくRAM等を含んで構成されるもの
であり、上記受信部13、演算部14、及び表示部15
の他に上記計時部17にも接続される。
【0040】計時部17は、現在時刻の計時動作を継続
して実行するものである。
【0041】また、制御部16にはキー入力部18が直
接接続され、キー入力部18に備えられる各種キーを操
作することにより、現在時刻の強制補正、現在位置の表
示、後述するDOP指定値の変更設定、URAインデッ
クス指定値の変更指示等を制御部16へ入力することが
できる。
【0042】次に上記実施の形態の動作について説明す
る。図2は、定時、あるいはキー入力部18でのキー操
作に対応して強制的に実行される一連のGPS測位処理
の内容を示すものであり、その当初のタイミングでGP
S衛星からの到来電波の受信を開始させると(ステップ
A01)、まずURAインデックスで最上位の「0」の
GPS衛星を3個以上補足しているか否かを判断する
(ステップA02)。
【0043】ここで、URAインデックスとは、各GP
S衛星から受信するSVaccuracyの内容に基づ
いて算出される、各GPS衛星毎の測位に使用するとき
の精度指標となるURAのレベルを示すものであり、そ
の内容は図3に示すようになる。
【0044】すなわち、ここで最上位のレベル「0」で
は、「2.4(m)」以下の誤差しか有さない、きわめ
て高精度の測位演算を見込むことが可能なGPS衛星を
指している。
【0045】しかるに、上記ステップA02でURAイ
ンデックスが「0」のGPS衛星を3個以上捕捉してお
り、その到来電波を受信していると判断した場合には、
次にそれらURAインデックスが「0」のGPS衛星を
全て指定した上で(ステップA03)、それらのGPS
衛星からの到来電波に重畳されている時刻情報及び位置
情報により測位演算を実行して現在の正確な位置を算出
し、算出した位置情報を表示部15で表示させる(ステ
ップA04)。
【0046】以上でGPS衛星からの到来電波の受信を
終了させると共に(ステップA05)、この図2による
一連の処理を終了する。
【0047】また、上記ステップA02でURAインデ
ックス最上位の「0」のGPS衛星を最大2個までしか
補足していないと判断した場合は、タイムアウトとなる
までの所定時間、例えば2分間が経過していないことを
確認した上で(ステップA06)、再びステップA02
に進んで、以後ステップA02とステップA06の処理
を繰返し実行することにより、URAインデックスが最
上位の「0」であるGPS衛星を3個以上捕捉できるよ
うになるのを待機する。
【0048】しかして、タイムアウトとなる前にURA
インデックスが「0」のGPS衛星を3個以上捕捉でき
た場合には、ステップA02でこれを判断して上記ステ
ップA03に進む。
【0049】一方、タイムアウトとなっても捕捉できな
かった場合には、ステップA06でこれを判断し、それ
からURAインデックスに関係なく3個以上のGPS衛
星を捕捉したかどうかを判断する(ステップA07)。
【0050】ここで3個以上のGPS衛星を捕捉したと
判断すると、その時点で補足している全てのGPS衛星
を指定した上で(ステップA08)、それらのGPS衛
星からの到来電波に重畳されている時刻情報及び位置情
報により測位演算を実行して現在の位置を算出して表示
部15で表示させ(ステップA04)、以上でGPS衛
星からの到来電波の受信を終了させると共に(ステップ
A05)、この図2による一連の処理を終了する。
【0051】さらに、上記ステップA07でURAイン
デックスに関係なく、到来電波を受信することが可能な
GPS衛星を3個以上補足することができなかったと判
断した場合は、測位演算を行なうことができないために
そのままステップA05に進んでGPS衛星からの到来
電波の受信を終了させ、この図2による一連の処理を終
了する。
【0052】なお、上記ステップA02で個々のGPS
衛星の精度指標となるURAインデックスに関しては、
最上位「0」ではなく、他の値をキー入力部18でのマ
ニュアル操作によりGPS時計10のユーザが任意に設
定変更してもよいものとし、その場合にはその指示した
URAインデックスを含んで、より上位のURAインデ
ックスのGPS衛星の数により判断を行なうものとす
る。
【0053】このように、捕捉可能なGPS衛星中で特
に指示した精度指標(URAインデックス)より高いも
ののみが測位に必要な所定数以上ある場合には、それら
のみを指示することで、より高精度の測位演算が実行可
能となる。
【0054】加えて、特に指示した精度指標(URAイ
ンデックス)より高いもののみが測位に必要な所定数な
い場合、すなわち高精度条件下ではない場合であって
も、受信可能なGPS衛星全てを指定して測位演算を実
行させるため、受信可能な範囲内でより高い測位精度で
の測位演算を実行することが可能となる。
【0055】(第2の実施の形態)以下本発明をGPS
機能付き腕時計に適用した場合の第2の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0056】なお、その回路構成については基本的に上
記図1で示したものと同様であるものとし、同一部分に
は同一符号を付してその図示及び説明は省略するものと
する。
【0057】次に上記実施の形態の動作について説明す
る。図4は、定時、あるいはキー入力部18でのキー操
作に対応して強制的に実行される一連のGPS測位処理
の内容を示すものであり、その当初のタイミングでGP
S衛星からの到来電波の受信を開始させると(ステップ
B01)、まず到来電波を受信することが可能なGPS
衛星を3個以上補足しているか否かにより、最低限の測
位演算が可能であるか否かを判断する(ステップB0
2)。
【0058】ここで、GPS衛星を3個以上補足してい
ると判断した場合には、次にそれら捕捉している全ての
GPS衛星により求められるDOP値が予め指定してい
る値以下であるか否かを判断する(ステップB03)。
【0059】このステップB03で、DOP値が予め指
定している値以下であり、充分に精度劣化が少ないと判
断した場合には、次にそれら捕捉している全てのGPS
衛星の中で、特にURAインデックスで最上位の「0」
のGPS衛星のみにより求められるDOP値がやはり予
め指定している値以下であるか否かをあらためて判断す
る(ステップB04)。
【0060】ここで、URAインデックスが「0」のG
PS衛星のみで求められるDOP値も予め指定している
値以下であると判断した場合には、次にそれらURAイ
ンデックスが「0」のGPS衛星のみを全て指定した上
で(ステップB05)、それらのGPS衛星からの到来
電波に重畳されている時刻情報及び位置情報により測位
演算を実行して現在の正確な位置を算出し、算出した位
置情報を表示部15で表示させる(ステップB06)。
【0061】以上でGPS衛星からの到来電波の受信を
終了させると共に(ステップB07)、この図4による
一連の処理を終了する。
【0062】また、上記ステップB04で、URAイン
デックス最上位の「0」のGPS衛星のみで求められる
DOP値が予め指定している値より大きいと判断した場
合は、以後ステップB08で指定時間、例えば30秒間
が経過すると判断するまでこのステップB04とステッ
プB08との処理を繰返し実行することにより、URA
インデックス最上位の「0」のGPS衛星のみで求めら
れるDOP値が予め指定している値以下となるのを待機
する。
【0063】しかして、この待機中にURAインデック
ス最上位の「0」のGPS衛星のみで求められるDOP
値が予め指定している値以下となった場合には、ステッ
プB04でこれを判断してそのまま上記ステップB05
に進む。
【0064】また、URAインデックス最上位の「0」
のGPS衛星のみで求められるDOP値が予め指定して
いる値以下にならないままに指定時間が経過した場合に
は、ステップB08でこれを判断し、URAインデック
スに関係なく、その時点で補足している全てのGPS衛
星を指定した上で(ステップB10)、それらのGPS
衛星からの到来電波に重畳されている時刻情報及び位置
情報により測位演算を実行して現在の位置を算出して表
示部15で表示させ(ステップB06)、以上でGPS
衛星からの到来電波の受信を終了させると共に(ステッ
プB07)、この図4による一連の処理を終了する。
【0065】さらに、上記ステップB03で、URAイ
ンデックスに関係なく、捕捉している全てのGPS衛星
により求めたDOP値が予め指定している値より大き
く、精度劣化が多いと判断した場合には、以後ステップ
B09で指定時間、例えば30秒間が経過すると判断す
るまでこのステップB03とステップB09との処理を
繰返し実行することにより、DOP値を向上できるよう
な新たなGPS衛星からの受信を待機する。
【0066】しかして、この待機中に新たなGPS衛星
を捕捉し、DOP値を向上して予め指定している値以下
とすることができた場合には、ステップB03でこれを
判断してそのまま上記ステップB04に進む。
【0067】また、DOP値を向上させるほどの新たな
GPS衛星を捕捉できないままに指定時間が経過した場
合には、ステップB09でこれを判断し、その時点で補
足している全てのGPS衛星を指定した上で(ステップ
B10)、それらのGPS衛星からの到来電波に重畳さ
れている時刻情報及び位置情報により測位演算を実行し
て現在の位置を算出して表示部15で表示させ(ステッ
プB06)、以上でGPS衛星からの到来電波の受信を
終了させると共に(ステップB07)、この図4による
一連の処理を終了する。
【0068】さらに、上記ステップB02で到来電波を
受信することが可能なGPS衛星を3個以上補足するこ
とができないと判断した場合は、タイムアウトとなるま
での所定時間、例えば2分間が経過していないことを確
認した上で(ステップB11)、再びステップB02に
進んで、以後ステップB02とステップB11の処理を
繰返し実行することにより、3個以上のGPS衛星が捕
捉できるようになるのを待機する。
【0069】そして、3個以上のGPS衛星を捕捉でき
た場合には上記ステップB03以下の処理に進むが、捕
捉できないままに指定時間が経過し、タイムアウトとな
ると、ステップB11でこれを判断し、測位演算を行な
うことができないためにそのままステップB07に進ん
でGPS衛星からの到来電波の受信を終了させ、この図
4による一連の処理を終了する。
【0070】なお、上記ステップB03,B04で複数
のGPS衛星から求めるDOP値に対する基準として予
め指定している値、ならびに上記ステップB04で個々
のGPS衛星の精度指標となるURAインデックスの値
の双方に関しては、それぞれ他の値をキー入力部18で
のマニュアル操作によりGPS時計10のユーザが任意
に設定変更してもよいものとする。
【0071】このように、まず捕捉可能なGPS衛星全
体の精度劣化係数であるDOP値に基づく精度の確認を
行なった後に、個々のGPS衛星の精度指標(URA)
を勘案してより精度の高いと思われるもののみを選択
し、さらにそれらのみのDOP値による精度も確認す
る、というように条件を組合わせることで高精度条件下
であるか否かを判定するようにしたため、より測位精度
を高めた測位演算を実行することが可能となる。
【0072】加えて、特に捕捉可能なGPS衛星全てに
よって求められるDOP値、もしくは捕捉可能で且つ指
示した精度指標(URAインデックス)より高いGPS
衛星のみによって求められるDOP値が指定した値より
大きく、ある程度の精度劣化が見られると判断される場
合であっても、受信可能なGPS衛星が所定数以上あれ
ばそれら全てを指定して測位演算を実行させるため、受
信可能な範囲内でより高い測位精度での測位演算を実行
することが可能となる。
【0073】(第3の実施の形態)以下本発明をGPS
機能付き腕時計に適用した場合の第3の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0074】なお、その回路構成については基本的に上
記図1で示したものと同様であるものとし、同一部分に
は同一符号を付してその図示及び説明は省略するものと
する。
【0075】次に上記実施の形態の動作について説明す
る。図5は、定時、あるいはキー入力部18でのキー操
作に対応して強制的に実行される一連のGPS測位処理
の内容を示すものであり、その当初のタイミングでGP
S衛星からの到来電波の受信を開始させると(ステップ
C01)、まず到来電波を受信することが可能なGPS
衛星を3個以上補足しているか否かにより、最低限の測
位演算が可能であるか否かを判断する(ステップC0
2)。
【0076】ここで、GPS衛星を3個以上補足してい
ると判断した場合には、次にURAインデックスで最上
位の「0」のGPS衛星を3個以上補足しているか否か
を判断する(ステップC03)。
【0077】ここで、URAインデックスが「0」のG
PS衛星を3個以上捕捉しており、その到来電波を受信
していると判断した場合には、次にそれらURAインデ
ックスが「0」のGPS衛星のみにより求められるDO
P値が予め指定している値以下であるか否かを判断する
(ステップC04)。
【0078】ここで、URAインデックスが「0」のG
PS衛星のみで求められるDOP値が予め指定している
値以下であると判断した場合には、次にそれらURAイ
ンデックスが「0」のGPS衛星のみを全て指定した上
で(ステップC05)、それらのGPS衛星からの到来
電波に重畳されている時刻情報及び位置情報により測位
演算を実行して現在の正確な位置を算出し、算出した位
置情報を表示部15で表示させる(ステップC06)。
【0079】以上でGPS衛星からの到来電波の受信を
終了させると共に(ステップC07)、この図5による
一連の処理を終了する。
【0080】また、上記ステップC04で、URAイン
デックス最上位の「0」のGPS衛星のみで求められる
DOP値が予め指定している値より大きいと判断した場
合は、以後ステップC08で指定時間、例えば30秒間
が経過すると判断するまでこのステップC04とステッ
プC08との処理を繰返し実行することにより、URA
インデックス最上位の「0」のGPS衛星のみで求めら
れるDOP値が予め指定している値以下となるのを待機
する。
【0081】しかして、この待機中にURAインデック
ス最上位の「0」のGPS衛星のみで求められるDOP
値が予め指定している値以下となった場合には、ステッ
プC04でこれを判断してそのまま上記ステップC05
に進む。
【0082】また、URAインデックス最上位の「0」
のGPS衛星のみで求められるDOP値が予め指定して
いる値以下にならないままに指定時間が経過した場合に
も、ステップC08でこれを判断し、URAインデック
ス最上位の「0」のGPS衛星を3個以上捕捉してお
り、充分高精度の測位演算が可能であるものとして上記
ステップC05に進む。
【0083】さらに、上記ステップC03でURAイン
デックス最上位の「0」のGPS衛星を最大2個までし
か捕捉していないと判断した場合には、以後ステップC
09で指定時間、例えば30秒間が経過すると判断する
までこのステップC03とステップC09との処理を繰
返し実行することにより、URAインデックス最上位の
「0」のGPS衛星を3個以上捕捉できるようになるの
を待機する。
【0084】しかして、この待機中に新たにURAイン
デックス最上位の「0」のGPS衛星を捕捉し、URA
インデックス最上位の「0」のGPS衛星が計3個以上
になった場合には、ステップC03でこれを判断してそ
のまま上記ステップC04に進む。
【0085】また、新たにURAインデックス最上位の
「0」のGPS衛星を捕捉できないままに指定時間が経
過した場合には、ステップC09でこれを判断し、その
時点で補足している全てのGPS衛星を指定した上で
(ステップC10)、それらのGPS衛星からの到来電
波に重畳されている時刻情報及び位置情報により測位演
算を実行して現在の位置を算出して表示部15で表示さ
せ(ステップC06)、以上でGPS衛星からの到来電
波の受信を終了させると共に(ステップC07)、この
図5による一連の処理を終了する。
【0086】さらに、上記ステップC02で到来電波を
受信することが可能なGPS衛星を3個以上補足するこ
とができないと判断した場合は、タイムアウトとなるま
での所定時間、例えば2分間が経過していないことを確
認した上で(ステップC11)、再びステップC02に
進んで、以後ステップC02とステップC11の処理を
繰返し実行することにより、3個以上のGPS衛星が捕
捉できるようになるのを待機する。
【0087】そして、3個以上のGPS衛星を捕捉でき
た場合には上記ステップC03以下の処理に進むが、捕
捉できないままに指定時間が経過し、タイムアウトとな
ると、ステップC11でこれを判断し、測位演算を行な
うことができないためにそのままステップC07に進ん
でGPS衛星からの到来電波の受信を終了させ、この図
5による一連の処理を終了する。
【0088】なお、上記ステップC03で個々のGPS
衛星の精度指標となるURAインデックスの値ならびに
上記ステップC04で複数のGPS衛星から求めるDO
P値に対する基準として予め指定している値の双方に関
しては、それぞれ他の値をキー入力部18でのマニュア
ル操作によりGPS時計10のユーザが任意に設定変更
してもよいものとする。
【0089】このように、個々の精度指標(URAイン
デックス)が所定のレベルに合致しているGPS衛星が
所定数以上あり、且つそれらのGPS衛星のみによる精
度劣化情報であるDOP値も勘案して高精度条件下であ
るか否かを判定するようにしたため、より充分に測位精
度を高めた測位演算を実行することが可能となる。
【0090】加えて、特に指示した精度指標(URAイ
ンデックス)より高いもののみが測位に必要な所定数な
い場合、すなわち高精度条件下ではない場合であって
も、受信可能なGPS衛星全てを指定して測位演算を実
行させるため、受信可能な範囲内でより高い測位精度で
の測位演算を実行することが可能となる。
【0091】なお、上記第1乃至第3の各実施の形態で
はいずれも、測位演算によって現在の正確な位置を算出
して表示部15に表示するものとして説明したが、さら
に測位演算によって現在の正確な位置を算出して計時部
17での計時内容を補正するようにしてもよい。
【0092】さらに、キー入力部18でのキー操作に対
応して、現在の正確な位置のみを、またはその双方(現
在の正確な位置と時刻)を必要により表示部15に表示
させるものとしてもよい。
【0093】また、上記各実施の形態は、GPS機能付
き腕時計に適用した場合について説明したものである
が、本発明はこれに限るものではなく、カーナビゲーシ
ョン装置や携帯電話機、その他、移動体電子機器であれ
ばいずれにも搭載することが可能となる。
【0094】さらに、本発明は、米国国防総省がNAV
STAR(NAVigationSstellite
Time And Ranging)計画に基づいて運
営するGPSに対応した実施の形態を説明したものであ
るが、GPSに限らず、欧州を中心に利用されているG
LONASS(GLOval NAvigation
Satellite System)や新たな衛星ナビ
ゲーションシステムを対象として、またはそれらを複数
併用して同様の高精度条件の判定を行なうことも容易に
考えられる。
【0095】その他、本発明は上記実施の形態に限ら
ず、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施す
ることが可能であるものとする。
【0096】さらに、上記実施の形態には種々の段階の
発明が含まれており、開示される複数の構成要件におけ
る適宜な組合わせにより種々の発明が抽出され得る。例
えば、実施の形態に示される全構成要件からいくつかの
構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題
の欄で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の
効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得ら
れる場合には、この構成要件が削除された構成が発明と
して抽出され得る。
【0097】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、捕捉可能
なGPS衛星中で特に指示した精度指標(URA)より
高いもののみが測位に必要な所定数以上あれば、それら
を用いて高精度の測位演算が実行可能となる。
【0098】請求項2記載の発明によれば、捕捉可能な
個々のGPS衛星の精度指標(URA)を勘案する一方
で、複数のGPS衛星に基づく精度劣化情報も組合わせ
て高精度条件下であるか否かを判定するようにしたた
め、より測位精度を高めた測位演算を実行することが可
能となる。
【0099】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
2記載の発明の効果に加えて、個々の精度指標(UR
A)が所定のレベルに合致しているGPS衛星が所定数
以上あり、且つそれらのGPS衛星のみによる精度劣化
情報も勘案して高精度条件下であるか否かを判定するよ
うにしたため、より充分に測位精度を高めた測位演算を
実行することが可能となる。
【0100】請求項4記載の発明によれば、上記請求項
1または2記載の発明の効果に加えて、高精度条件下で
はない場合であっても、受信可能な範囲内でより高い測
位精度での測位演算を実行することが可能となる。
【0101】請求項5記載の発明によれば、捕捉可能な
GPS衛星中で特に指示した精度指標(URA)より高
いもののみが測位に必要な所定数以上ある場合には、そ
れらのみを指示することで、より高精度の測位演算が実
行可能となる。
【0102】請求項6記載の発明によれば、まず捕捉可
能なGPS衛星全体の精度劣化係数値(DOP値)に基
づく精度の確認を行なった後に、個々のGPS衛星の精
度指標(URA)を勘案してより精度の高いと思われる
もののみを選択し、さらにそれらのみのDOP値による
精度も確認する、というように条件を組合わせることで
高精度条件下であるか否かを判定するようにしたため、
より測位精度を高めた測位演算を実行することが可能と
なる。
【0103】請求項7記載の発明によれば、個々の精度
指標(URA)が所定のレベルに合致しているGPS衛
星が所定数以上あり、且つそれらのGPS衛星のみによ
る精度劣化情報であるDOP値も勘案して高精度条件下
であるか否かを判定するようにしたため、より充分に測
位精度を高めた測位演算を実行することが可能となる。
【0104】請求項8記載の発明によれば、捕捉可能な
GPS衛星中で特に指示した精度指標(URA)より高
いもののみが測位に必要な所定数以上あれば、それらを
用いて高精度の測位演算を実行させることが可能とな
る。
【0105】請求項9記載の発明によれば、捕捉可能な
個々のGPS衛星の精度指標(URA)を勘案する一方
で、複数のGPS衛星に基づく精度劣化情報も組合わせ
て高精度条件下であるか否かを判定するようにしたた
め、より測位精度を高めた測位演算を実行させることが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る回路構成を示
すブロック図。
【図2】同実施の形態に係る一連のGPS測位処理の内
容を示すフローチャート。
【図3】同実施の形態に係るURAインデックスのレベ
ル内容を示す図。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る一連のGPS
測位処理の内容を示すフローチャート。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る一連のGPS
測位処理の内容を示すフローチャート。
【図6】従来のGPS受信機における一連のGPS測位
処理の内容を示すフローチャート。
【符号の説明】
10…GPS時計 11…GPSアンテナ 12…GPSレシーバ 13…受信部 14…演算部 15…表示部 16…制御部 17…計時部 18…キー入力部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】GPS衛星の精度指標を指示する指示手段
    と、 GPS衛星からの到来電波に重畳された情報を受信する
    受信手段と、 上記指示手段で指示した精度指標に合致するGPS衛星
    でこの受信手段により情報を受信可能なものが所定数以
    上あるか否かにより高精度条件であるか否かを判定する
    判定手段と、 この判定手段で高精度条件であると判定した際にその指
    示精度指標に合致するGPS衛星からの受信情報に基づ
    いて現在位置を演算する演算手段とを具備したことを特
    徴とするGPS受信装置。
  2. 【請求項2】受信位置と捕捉可能なGPS衛星の数及び
    位置とに応じて変化する精度劣化情報を指定する指定手
    段と、 GPS衛星の精度指標を指示する指示手段と、 GPS衛星からの到来電波に重畳された情報を受信する
    受信手段と、 上記指定手段で指定した精度劣化情報と上記指示手段で
    指示した精度指標とを組合わせて合致するGPS衛星が
    あるか否かにより高精度条件であるか否かを判定する判
    定手段と、 この判定手段で高精度条件であると判定した際に合致す
    るGPS衛星からの受信情報に基づいて現在位置を演算
    する演算手段とを具備したことを特徴とするGPS受信
    装置。
  3. 【請求項3】上記判定手段は、上記指示手段で指示した
    精度指標に合致するGPS衛星で上記受信手段により情
    報を受信可能なものが所定数以上あり、且つ精度指標に
    合致した所定数以上のGPS衛星が上記指定手段で指定
    した精度劣化情報に合致するか否かにより高精度条件で
    あるか否かを判定することを特徴とする請求項2記載の
    GPS受信装置。
  4. 【請求項4】上記演算手段は、上記判定手段で高精度条
    件ではないと判定した際に、上記受信手段で受信可能な
    全てのGPS衛星からの受信情報により現在位置を演算
    することを特徴とする請求項1または2記載のGPS受
    信装置。
  5. 【請求項5】GPS衛星を捕捉する捕捉手段と、 この捕捉手段により精度指標が高精度を示すGPS衛星
    を所定数以上捕捉したか否かを判定する判定手段と、 この判定手段により所定数以上捕捉したと判定した場
    合、精度指標が高精度を示すGPS衛星からの受信情報
    に基づいて現在位置を演算する演算手段とを具備したこ
    とを特徴とするGPS受信装置。
  6. 【請求項6】GPS衛星を捕捉する捕捉手段と、 この捕捉手段により捕捉したGPS衛星の位置と捕捉し
    た位置とにより決まる精度劣化係数値が所定値以下か否
    かを判定する第1の判定手段と、 この第1の判定手段により所定値以下であると判定した
    場合、上記捕捉手段により捕捉した、精度指標が高精度
    を示すGPS衛星の位置と捕捉した位置とにより決まる
    精度劣化係数値が所定値以下か否かを判定する第2の判
    定手段と、 この第2の判定手段により所定値以下であると判定した
    場合、精度指標が高精度を示すGPS衛星からの受信情
    報に基づいて現在位置を演算する演算手段とを具備した
    ことを特徴とするGPS受信装置。
  7. 【請求項7】GPS衛星を捕捉する捕捉手段と、 この捕捉手段により精度指標が高精度を示すGPS衛星
    を所定数以上捕捉したか否かを判定する第1の判定手段
    と、 この第1の判定手段により所定数以上捕捉したと判定し
    た場合、上記捕捉手段により捕捉した、精度指標が高精
    度を示すGPS衛星の位置と捕捉した位置とにより決ま
    る精度劣化係数値が所定値以下か否かを判定する第2の
    判定手段と、 この第2の判定手段により所定値以下であると判定した
    場合、精度指標が高精度を示すGPS衛星からの受信情
    報に基づいて現在位置を演算する演算手段とを具備した
    ことを特徴とするGPS受信装置。
  8. 【請求項8】GPS衛星の精度指標を指示する指示工程
    と、 GPS衛星からの到来電波に重畳された情報を受信する
    受信工程と、 上記指示工程で指示した精度指標に合致するGPS衛星
    でこの受信工程により情報を受信可能なものが所定数以
    上あるか否かにより高精度条件であるか否かを判定する
    判定工程と、 この判定工程で高精度条件であると判定した際にその指
    示精度指標に合致するGPS衛星からの受信情報に基づ
    いて現在位置を演算する演算工程とを有したことを特徴
    とするGPS受信方法。
  9. 【請求項9】受信位置と捕捉可能なGPS衛星の数及び
    位置とに応じて変化する精度劣化情報を指定する指定工
    程と、 GPS衛星の精度指標を指示する指示工程と、 GPS衛星からの到来電波に重畳された情報を受信する
    受信工程と、 上記指定工程で指定した精度劣化情報と上記指示工程で
    指示した精度指標とを組合わせて合致するGPS衛星が
    あるか否かにより高精度条件であるか否かを判定する判
    定工程と、 この判定工程で高精度条件であると判定した際に合致す
    るGPS衛星からの受信情報に基づいて現在位置を演算
    する演算工程とを有したことを特徴とするGPS受信方
    法。
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