JPH11223686A - 電子機器 - Google Patents

電子機器

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Publication number
JPH11223686A
JPH11223686A JP10024600A JP2460098A JPH11223686A JP H11223686 A JPH11223686 A JP H11223686A JP 10024600 A JP10024600 A JP 10024600A JP 2460098 A JP2460098 A JP 2460098A JP H11223686 A JPH11223686 A JP H11223686A
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JP
Japan
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time
gps
internal
correction coefficient
information
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Withdrawn
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JP10024600A
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English (en)
Inventor
Hidekazu Maezawa
秀和 前澤
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 GPS時刻に基づいて内部時刻の修正を行う
場合に、電力消費を低減するためにGPS時刻への修正
をある程度行わなくても自動的に内部時刻の信頼性を確
保することができる構造を備えた新規の電子機器を提供
する。 【解決手段】 GPS測位によってGPS時刻tyと内
部時刻toとの時刻ずれ量Δt=ty−toを求めた
後、前回のGPS時刻txから今回のGPS時刻tyま
での経過時間T=ty−txを求める。そして、時刻ず
れ量Δtと経過時間Tとの比を取ることによって、単位
時間当たりの時刻ずれ量に相当する時刻修正係数dtを
求め、所定時間n経過後に時刻修正係数dtを用いてt
o−ndtを新たな内部時刻toとしてセットすること
により行う時刻修正を継続的に行い、内部時刻toの精
度を保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子機器に係り、特
に、GPS信号を受信してGPS時刻に関する情報を取
得し、このGPS時刻に関する情報に基づいて内部時刻
を修正する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カーナビゲーションに代表される
ように、現在の位置情報を取得してその位置情報を各種
用途に利用する種々の応用システムが続々と出現してい
る。この位置情報を取得する手段としてはGPS(Globa
l Positioning System) が広く知られている。GPSと
は、本来、米国が開発した人工衛星による位置決定のシ
ステムのことであるが、同種のシステムとして旧ソ連に
より開発されたGLONASSなども知られており、本
明細書では一貫して複数の無線信号を受信することによ
って位置決定を行う種々の位置情報取得システムに対し
てGPSという言葉を用いる。
【0003】GPSを利用する位置情報取得用の機器
(GPSユニット若しくはGPSモジュール)として
は、カーナビゲーションに内蔵されているユニットの他
に、携帯型GPS受信機、ノート型パーソナルコンピュ
ータのPCMCIAスロットに適合したカードタイプの
GPSモジュールなどが知られており、登山、ハイキン
グ、その他のナビゲーション用として用いられている。
【0004】ところで、GPS衛星を用いたGPSにお
いては、GPS衛星に内蔵された原子時計により計時さ
れた時刻情報(GPS時刻)が電波によって送られてく
るため、このGPS時刻を利用して各種機器の内部時刻
を修正する技術が提案されている。例えば、特開平4−
307394号公報においては、GPS受信装置にて得
られたGPS時刻に基づいて時計の時刻表示を現地の標
準時刻に自動的にセットする技術が開示されている。ま
た、特開平8−15463号公報には、GPSユニット
にて得られたGPS時刻に基づいて演算装置を用いて時
計用ICの時刻計数値の補正を行う技術が開示されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
GPS時刻による時刻修正技術においては、機器の内部
時刻の修正を行う度にGPSユニットを動作させる必要
があるため、時刻修正のみが必要な場合であっても測位
処理を実行しなければならず、無駄な電力消費が発生す
るという問題点がある。特に、GPSユニットやGPS
モジュールを備えた携帯機器の場合には、GPSによる
時刻修正のために電池寿命が短くなるという切実な問題
が生ずる。
【0006】また、パーソナルコンピュータなどの時刻
設定においては、GPS時刻を取得してもそのままオペ
レーティングシステムの設定時刻が修正されるわけでは
なく、操作者は時刻修正の度に設定時刻の修正操作を行
わなければならないという問題点もある。
【0007】さらに、GPS時刻による内部時刻の修正
作業は現実的に頻繁に行うことができないため、内部時
刻を修正しても、修正後時間が経過するに従って内部時
刻の時刻ずれが発生し、内部時刻の信頼性が修正後次第
に信頼性の乏しいものとなっていくという問題点があ
る。しかも、この場合、操作者は現時点における内部時
刻の信頼性の程度を知ることができないため、時刻表示
に対する安心感や信頼感を得にくいという問題点があ
る。
【0008】そこで本発明は上記問題点を解決するもの
であり、その課題は、GPS時刻に基づいて内部時刻の
修正を行う場合に、電力消費を低減することためにGP
S時刻への修正をある程度行わなくても自動的に内部時
刻の信頼性を確保することができる構造を備えた新規の
電子機器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が講じた手段は、内部時刻を形成する計時手段
と、GPS信号を受信してGPS時刻に関する情報を取
得するためのGPSユニットとを備えた電子機器であっ
て、前記GPSユニットにより前記GPS信号を捕捉し
て前記GPS時刻に関する情報を取得し、前記GPS時
刻と前記内部時刻との間の時刻ずれ量を求め、該時刻ず
れ量により前記計時手段の動作状態若しくは前記内部時
刻を連続的若しくは間欠的に修正するように構成されて
いることを特徴とする。
【0010】この手段によれば、GPSユニットにより
取得されたGPS時刻に関する情報に基づいて内部時刻
の時刻ずれ量を求めて内部時刻を連続的若しくは間欠的
に修正するように構成されているので、GPS時刻に関
する情報を取得した際に時刻修正を行うだけでなく、そ
の後においても連続的若しくは間欠的に逐次時刻修正が
行われていくため、GPS測位処理を頻繁に行わなくて
も内部時刻の時刻ずれ量を低減することができる。
【0011】この場合、常に最新のGPS時刻を用いて
時刻ずれ量が求められ、その後、新たなGPS時刻が得
られるまでその時刻ずれ量によって継続的に時刻修正が
行われることが好ましい。また、GPS時刻が得られた
際に一度内部時刻をGPS時刻に更新し、その後に上述
の時刻修正を行っていくことが好ましい。
【0012】ここで、前記時刻ずれ量と、先に行われた
前記GPS時刻に関する情報の取得から後に行われた前
記GPS時刻に関する情報の取得までの経過時間とから
所定時間当たりの前記時刻ずれ量である時刻修正係数を
算出し、該時刻修正係数に基づいて前記計時手段の動作
状態若しくは前記内部時刻を修正するように構成されて
いることが好ましい。
【0013】この手段によれば、時刻修正係数によって
計時手段の動作状態若しくは内部時刻の修正を行うの
で、先に行われたGPS時刻に関する情報の取得時から
後に行われたGPS時刻に関する情報の取得時までの時
刻ずれ率に応じた時刻修正を行うことができる。
【0014】この場合にはさらに、先後の前記GPS時
刻に関する情報の取得に基づいて算出された複数の前記
時刻修正係数に対して標準化処理を施すことにより標準
時刻修正係数を求め、該標準時刻修正係数により前記計
時手段の動作状態若しくは前記内部時刻を修正するよう
に構成されていることが望ましい。
【0015】この手段によれば、複数の時刻修正係数か
ら求めた標準時刻修正係数によって計時手段を修正して
いくので、計時手段の時刻をより信頼性の高いものとす
ることができる。
【0016】上記各手段においては、前記計時手段の動
作状態若しくは前記内部時刻の修正処理を実行する際
に、その旨を報知する手段を備えていることが望まし
い。この手段によれば、時刻修正が行われたことを操作
者などに音や画面表示などによって報知することによっ
て、操作者などは、時刻修正が行われていることを確認
することができるため、時刻表示に対してより高い安心
感や信頼感を持つことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係る実施形態について説明する。図4は本実施形態の
全体構成を示す概略構成ブロック図である。この実施形
態は、携帯型情報処理装置に本発明を適用させた例を示
すものであるが、本発明は、情報処理機器以外にも、各
種電子機器に適用させることができる。電子機器として
は、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末、各種時
計、電話、携帯電話などの、少なくとも一部に電子回路
構造を備えた種々の機器がある。
【0018】本実施形態は、携帯型の情報処理端末であ
って、図示しないケース体に後述するGPSモジュール
が装着され、このGPSモジュールに接続されたGPS
アンテナが出没自在に取り付けられたものである。この
GPSアンテナはケース体に回動自在に取り付けられ、
ケース体から突出した繰りだし状態と、ケース体の収容
凹部に格納された格納状態とに設定することができるよ
うに構成されている。繰りだし状態ではGPSモジュー
ルによりGPS信号を受信することができるように構成
されている。
【0019】図4に示すように、上記ケース体の内部に
は、論理演算処理を行うための中央処理ユニット(CP
U)20が収容され、このCPU20には、リアルタイ
ムクロック21、プログラム格納用のマスクROM2
2、プログラム実行用のSRAM若しくはDRAMなど
からなる実行メモリ23、データ格納用のフラッシュメ
モリ24、上記操作パネル(或いはタッチパネル、マウ
スやキーボード)に接続された入力回路25、シリアル
ポート26(図示のパーソナルハンディホン(PHS)
47などの通信機器が接続される。)、及び、ASIC
で構成されたインターフェイス集積回路30が接続され
ている。また、ケース体の内部には電池パック27が収
容され、内部の各部に電力を供給するように構成されて
いる。
【0020】インターフェイス集積回路30は、CCD
カメラ41などを接続するためのCCDインターフェイ
ス回路31、PCMCIAカード42を接続するための
PCMCIAインターフェイス回路32、ビデオRAM
43や表示パネルを含む液晶表示装置44などに接続さ
れたLCDコントローラ33、及び、IrDA(赤外線
通信)ユニット45とGPSコネクタ46とを択一的に
CPU20に繋がったシリアルラインに接続するシリア
ルマルチプレクサ34を備えている。
【0021】GPSコネクタ46にはGPSモジュール
50が接続される。GPSモジュール50内において
は、デジタル信号処理回路51と受信回路52とが相互
に接続され、受信回路52はGPSアンテナ13に接続
されている。
【0022】図5は、上記GPSコネクタ46に接続さ
れたGPSモジュール50及びその周辺回路を示す概略
回路図である。図示二点鎖線よりも右側の領域はGPS
モジュール50の内部構成を示し、図示二点鎖線よりも
左側の領域は、GPSモジュールとCPU20との間の
GPSコネクタ46及びインターフェイス集積回路30
における等価回路系を示すものである。
【0023】デジタル信号処理回路51は、所定の内部
クロックと、この内部クロックにより動作する内蔵CP
Uとを備えており、この内蔵CPUはシリアルラインX
を介して上記CPU20との間で種々のコマンド信号、
ステイタス信号、データ信号などをやり取りするように
なっている。このデジタル信号処理回路51は、上記受
信回路52に接続されてGPS信号の受信装置を構成す
るものであり、受信回路52から送られてくるGPS信
号を受け取り、測位データに変換してCPU20へと送
出する。
【0024】GPSモジュール50においては、GPS
信号を受信すると受信回路52からGPS信号がデジタ
ル信号処理回路51に送られ、このデジタル信号処理回
路51にて以下のようにして測位データが求められる。
【0025】最も簡単な方法としては、3つのGPS衛
星からGPS信号が受信することによって現在位置を求
めるものである。3つのGPS衛星の位置座標を
(X1,Y1,Z1)、(X2,Y2,Z2)、(X3,Y3
3)とし、各GPS時刻をt1、t2、t3とし、装置本
体の現在位置を(x,y,z)とし、内部時刻をtoと
した場合、内部時刻toが正確であるとすると、 {(X1−x)2+(Y1−y)2+(Z1−z)21/2
c(t1−to) {(X2−x)2+(Y2−y)2+(Z2−z)21/2
c(t2−to) {(X3−x)2+(Y3−y)2+(Z3−z)21/2
c(t3−to) となる。GPS衛星の位置座標とGPS時刻はGPS信
号から得られるので、この3つの式から現在位置(x,
y,z)を決定することができる。
【0026】しかし、内部時刻toには多少ではあって
も正確な時刻(GPS時刻)tyに対して時刻ずれ量
(遅れ量とする。)Δtが存在しているため、ty=t
o−Δtとなり、未知数が一つ増える。このため、4つ
のGPS衛星からのGPS信号を捕捉し、 {(X1−x)2+(Y1−y)2+(Z1−z)21/2
c(t1+Δt) {(X2−x)2+(Y2−y)2+(Z2−z)21/2
c(t2+Δt) {(X3−x)2+(Y3−y)2+(Z3−z)21/2
c(t3+Δt) {(X4−x)2+(Y4−y)2+(Z4−z)21/2
c(t4+Δt) の4つの方程式からなる連立方程式を解くことによっ
て、現在位置(x,y,z)とともに、内部時刻の時刻
ずれ量Δtを求めることができる。
【0027】次に、図1を参照して、本実施形態の具体
的な動作手順について説明する。この実施形態において
は、装置本体の電源を投入すると、GPSモジュール5
0がGPSコネクタ46に装着されているか否かを検出
し、GPSモジュール50が検出された場合にはGPS
用アプリケーションプログラムをマスクROM22から
呼び出して登録し、オペレーティングシステムを起動さ
せる。このとき、上記GPS用アプリケーションプログ
ラムは、オペレーティングシステム上のアプリケーショ
ンメニューに表示される。なお、GPSモジュール50
が検出されない場合には、そのままオペレーティングシ
ステムを起動させるので、GPS用アプリケーションプ
ログラムは、オペレーティングシステム上のアプリケー
ションメニューには表示されない。
【0028】次に、この状態ではオペレーティングシス
テム上に登録された種々のアプリケーションプログラム
を起動させることができるようになっている。このと
き、操作者がGPS用アプリケーションプログラムを選
択すると、GPS用アプリケーションプログラムが起動
する。
【0029】GPS測位処理においては、まず、CPU
20からデジタル信号処理回路51に対してGPS測位
の命令を送るとともに、フラッシュメモリ24内に記録
されたイニシャルデータ(GPS衛星の軌道歴、衛星歴
と、前回のGPS測位の際に得られた現在位置データや
GPS時刻データなど)をデジタル信号処理回路51に
送出する。これに応じて、デジタル信号処理回路51
は、上記のように4つのGPS衛星から発信されるGP
S信号を捕捉し、これらのGPS信号に基づいて現在位
置(x,y,z)及び内部時刻toの遅れを示す時刻ず
れ量Δtを求め、これらの測位データを、シリアルライ
ンXを介してCPU20に送出する。
【0030】次に、CPU20は時刻ずれ量Δtを用い
てGPS時刻(正確な時刻)ty=to−Δtを取得
し、さらに、このGPS時刻tyをリアルタイムクロッ
ク21から出力されるクロック信号により動作するCP
U20の内部時計の計数カウンタにセットし直すことに
より、端末の内部時刻を修正する。そして、このセット
したGPS時刻である修正された時刻tyをフラッシュ
メモリ24に記録する。
【0031】次に、CPU20は、フラッシュメモリ2
4に記録されていた前回のGPS測位時のGPS時刻t
xが保存されているか否かを確認し、GPS時刻txが
保存されていない場合にはそのままGPS用アプリケー
ションプログラムを終了させる。前回のGPS時刻tx
が保存されている場合にはこれを読み出し、後述する時
刻修正係数dtを算出し、この時刻修正係数dtを保存
しセットして、GPS用アプリケーションプログラムを
終了させる。
【0032】図2には、図1に示す時刻修正係数dtの
算出手順を示す。まず、時刻ずれ量Δt=ty−toを
上述のようにして求めた後、前回のGPS時刻txから
今回のGPS時刻tyまでの経過時間T=ty−txを
求める。そして、時刻ずれ量Δtと経過時間Tとの比を
取ることによって、時刻修正係数dtを求める。
【0033】図3には、時刻修正プログラムの手順を示
す。時刻修正プログラムは実行メモリ23に常駐し、C
PU20によって常時動作状態にある。この時刻修正プ
ログラムはCPU20の内部タイマーを所定時間n(例
えば10分、30分、1時間、3時間、6時間、12時
間など)に設定し、内部タイマーがタイムアップすると
内部時刻toを上記時刻修正係数dtによって修正す
る。すなわち、時刻修正係数dtは単位時間当たりの時
刻ずれ量に相当するので、所定時間n経過後の時刻修正
量はndtとなるため、to−ndtを新たな内部時刻
toとしてセットするのである。
【0034】なお、上記の時刻修正プログラムにおいて
時刻修正が行われると、CPU20において実行される
オペレーティングシステムの時刻設定も更新され、オペ
レーティングシステムの時刻設定を操作者が行う必要は
なくなる。この場合、GPS測位直後において内部時刻
toをGPS時刻tyに更新する場合にもオペレーティ
ングシステムの時刻設定の更新が行われる。このとき、
時刻設定の更新が行われたことを使用者に報知すること
によって時刻表示に対して高い信頼感を与えることがで
きる。報知するためには、時刻表示の色を変えたり、時
刻表示の背景の色を変えたり、「内部時刻をGPS時刻
に同期しました。」というメッセージを表示したり、音
で知らせるなどの方法がある。
【0035】本実施形態では、GPS用アプリケーショ
ンプログラムによってGPSモジュール50にて得られ
たGPS時刻ty或いは時刻ずれ量Δtを用いて時刻修
正係数dtを算出し、この時刻修正係数dtを用いて時
刻修正プログラムによって内部時刻toを所定時間n毎
に修正しているため、GPS測位処理の間における内部
時刻toを、従来のGPS時刻による時刻修正を行うだ
けの場合よりも正確に保つことができる。
【0036】一般に、リアルタイムクロック21は、内
部に水晶振動子を備えた発振回路で構成されており、こ
の水晶振動子によって所定周波数(例えば、腕時計の場
合には32.768kHz、車載時計の場合には4.1
94304MHzなど)の基準信号が形成される。CP
U20においては、この基準信号を適宜に分周すること
により、時、分、秒などの時刻単位により時刻を表す複
数ビットのデジタル信号が構成され、内部時刻を刻時す
る。水晶振動子の周波数特性は、厳密に一定ではなく、
温度、圧力その他の外乱や経時変化によって変動する。
【0037】一般に水晶振動子の周波数変動或いは周波
数ずれとしては、製造時における発信回路内部のトリマ
ーコンデンサにおける容量値の合わせ込み不良、水晶振
動子のエージング特性による経時変化、及び、水晶振動
子の温度特性によるものが考えられる。最初の二つはい
ずれも個々のリアルタイムクロック毎に所定の特性を備
えているために対処しにくいが、本実施形態では、GP
S測位によって求められた時刻修正係数dtによってリ
アルタイムクロックの特性を逐次修正することができる
ので、リアルタイムクロックの周波数ずれに起因する内
部時刻toの時刻ずれを低減することができる。また、
温度特性によるものは温度補償を行う方法はあるもの
の、温度センサを必要とすることから正確な補償を行う
にはコストがかかる。本実施形態では、操作者の通常の
行動特性に応じて温度環境にもある程度の傾向が発生す
ることから、時刻修正係数dtによって逐次に内部時刻
toを修正していくことにより、ある程度の時刻ずれの
低減を図ることが可能である。勿論、操作者が急に全く
温度環境の異なる場所に移動したような場合には、水晶
振動子の温度特性に起因する時刻ずれに対して上記時刻
修正係数dtにより即座に補償することはできない。し
かし、当該場所において二三度GPS時刻の検出が実施
されれば、以降の時刻修正係数dtによる内部時刻to
の時刻修正は効果的なものとなる。
【0038】次に、図5乃至図7を参照して本発明に係
る別の実施形態について説明する。この実施形態は、上
記の図4に示すハード構造並びに図1に示す手順に関し
ては先に説明した実施形態とほぼ同様であるので、それ
らの説明は省略する。この実施形態では、図5に示すよ
うに、時刻修正係数の算出手順において、上述と同様に
時刻ずれ量Δt、経過時間T、時刻修正係数dtを順次
算出した後、時刻修正係数dt[m](mは任意の自然
数)を保存し、その後、過去に保存された時刻修正係数
dt[i](iは1〜m−1までの自然数であり、時刻
修正係数の保存の順番を示す。)を読み出して、i=1
〜mまでのdt[i]について統計的処理を施し、時刻
修正係数dtの標準的な値である、標準時刻修正係数D
Tを求める。本実施形態において、この標準時刻修正係
数DTは、一連の時刻修正係数dt[i]を最小自乗法
により標準化して得られる。
【0039】図6はこの標準時刻修正係数DTを用いた
時刻修正プログラムの手順を示すものである。基本的に
は先に説明した時刻修正プログラムの手順と何ら変わら
ないが、内部時刻toの時刻修正に標準時刻修正係数D
Tを用いて行う、すなわち、内部時刻to=to−nD
Tとする。
【0040】図7には、上記の標準時刻修正係数DTと
各時刻修正係数d[i]との関係を示すグラフである。
最小自乗法により標準化された標準時刻修正係数DT
は、リアルタイムクロック21の本質的な特性の傾向を
ほぼ正確に反映しており、この標準修正係数DTを上述
のように用いることにより、上記の各時刻修正係数dt
を用いた場合よりも信頼性のある内部時刻toを実現す
ることができる。
【0041】時刻修正係数dtの標準化は、上記の最小
自乗法に限らず、標準的な時刻修正係数を求めることの
できるものであれば種々の標準化手法で行うことができ
る。例えば、過去に保存された全ての時刻修正係数の単
なる総平均、所定数若しくは所定の期間内に算出された
時刻修正係数のみを用いる移動平均、時刻修正係数の算
出時への遡及時間に対して負の相関を有する重みで行う
加重平均などである。
【0042】なお、上記各実施形態においては、GPS
モジュール50において測位データと時刻ずれ量Δtと
を求め、これらをCPU20に送出するようにしている
が、GPSモジュール50にてGPS時刻ty=to−
Δtを算出して、このGPS時刻tyをCPU20に送
るようにしてもよい。また、実施形態においては時刻修
正係数dt或いは標準時刻修正係数DTを用いて内部時
刻toを逐次更新するようにしているが、リアルタイム
クロック21に対して時刻修正係数に相当する周波数補
正を、可変コンデンサなどの静電容量値を調整すること
により施すようにしてもよく、また、CPU20内の内
部時計の表示カウンタなどに時刻修正係数に相当する時
刻表示変換回路などを設け、この時刻表示変換回路の変
換係数の設定を時刻修正係数dt又は標準時刻修正係数
DTに応じて変えることによって時刻修正を行ってもよ
い。さらに、このような場合には、上記実施形態のよう
に間欠的に、すなわち、時間間隔をおいて時刻修正を行
うのではなく、連続的に、すなわち、デジタルの時刻表
示であれば歩進する毎回の内部時刻が修正済みとなるよ
うになっているから、常時、時刻の修正処理が施されて
いることとなる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、G
PSユニットにより取得されたGPS時刻に関する情報
に基づいて内部時刻の時刻ずれ量を求めて内部時刻を連
続的若しくは間欠的に修正するように構成されているの
で、GPS時刻に関する情報を取得した際に時刻修正を
行うだけでなく、その後においても連続的若しくは間欠
的に逐次時刻修正が行われていくため、GPS測位処理
を頻繁に行わなくても内部時刻の時刻ずれ量を低減する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子機器の実施形態におけるGP
S用アプリケーションプログラムに関する処理手順を示
す概略フローチャートである。
【図2】上記GPS用アプリケーションプログラムにお
ける時刻修正係数の算出手順を示す概略フローチャート
である。
【図3】上記時刻修正係数を用いる時刻修正プログラム
の処理手順を示す概略フローチャートである。
【図4】上記実施形態の全体構成を示す概略構成ブロッ
ク図である。
【図5】上記実施形態とは異なる別の実施形態における
標準時刻修正係数の算出手順を示す概略フローチャート
である。
【図6】図5に示す手順にて算出された標準時刻修正係
数を用いた時刻修正プログラムの処理手順を示す概略フ
ローチャートである。
【図7】図5に示す手順にて算出された標準時刻修正係
数と各時刻修正係数との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
13 GPSアンテナ 20 CPU 21 リアルタイムクロック 22 マスクROM 23 実行メモリ 24 フラッシュメモリ 25 入力回路 26 シリアルポート 27 電池パック 30 インターフェイス集積回路 31 CCDインターフェイス回路 32 PCMCIAインターフェイス回路 33 LCDコントローラ 34 シリアルマルチプレクサ 41 CCDカメラ 42 PCMCIAカード 44 液晶表示装置 45 IrDAユニット 46 コネクタ 47 PHS 50 GPSモジュール 51 デジタル信号処理回路 52 受信回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部時刻を形成する計時手段と、GPS
    信号を受信してGPS時刻に関する情報を取得するため
    のGPSユニットとを備えた電子機器であって、前記G
    PSユニットにより前記GPS信号を捕捉して前記GP
    S時刻に関する情報を取得し、前記GPS時刻と前記内
    部時刻との間の時刻ずれ量を求め、該時刻ずれ量により
    前記計時手段の動作状態若しくは前記内部時刻を連続的
    若しくは間欠的に修正するように構成されていることを
    特徴とする電子機器。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記時刻ずれ量と、
    先に行われた前記GPS時刻に関する情報の取得から後
    に行われた前記GPS時刻に関する情報の取得までの経
    過時間とから、所定時間当たりの前記時刻ずれ量である
    時刻修正係数を算出し、該時刻修正係数に基づいて前記
    計時手段の動作状態若しくは前記内部時刻を修正するよ
    うに構成されていることを特徴とする電子機器。
  3. 【請求項3】 請求項2において、先後の前記GPS時
    刻に関する情報の取得に基づいて算出された複数の前記
    時刻修正係数に対して標準化処理を施すことにより標準
    時刻修正係数を求め、該標準時刻修正係数により前記計
    時手段の動作状態若しくは前記内部時刻を修正するよう
    に構成されていることを特徴とする電子機器。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれか1
    項において、前記計時手段の動作状態若しくは前記内部
    時刻の修正処理を実行する際に、その旨を報知する手段
    を備えていることを特徴とする電子機器。
JP10024600A 1998-02-05 1998-02-05 電子機器 Withdrawn JPH11223686A (ja)

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