JP2009036673A - 時刻修正装置、時刻修正装置付き計時装置及び時刻修正方法 - Google Patents

時刻修正装置、時刻修正装置付き計時装置及び時刻修正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】時刻情報を含む電波信号を受信して時刻修正を行うと共に、信号が受信できない環境でも、時刻の補正を行うことができる時刻修正装置等の提供。
【解決手段】電波信号を受信する際に駆動する第1クロック発振部35と常時動作して時刻情報を生成に使用される第2クロック発振部38とを有し、時刻修正情報取得部66が、時刻修正情報74を取得した際は時刻修正情報74に基づいて時刻情報を修正し、取得しなかった際は、補正時間情報94により時刻情報を補正する時刻情報補正部とを備える時刻修正装置10等。
【選択図】図13

Description

本発明は、時刻情報を含む電波信号を受信して時刻修正を行うことができると共に、信号が受信できない環境であっても、時刻の補正を行うことができる時刻修正装置、時刻修正装置付き計時装置及び時刻修正方法に関するものである。
従来より、高精度な時刻修正を行う為に、GPS(Global Positioning System)衛星の時刻情報を利用した時刻修正方法が提案されてきている。このGPS衛星は、地球を周回する軌道を有し、その内部には原子時計が備えられている。そして、このようなGPS衛星は、極めて正確な時刻情報(GPS時刻)を有している。このため、時刻修正を行うために、この時刻情報が利用されてきている。
また、一方、長波標準電波などの信号を受信し、この電波信号に含まれる時刻コードを解析して、時刻を修正を行う方法も提案されている。
そして、このように、GPS衛星からの信号や長波標準電波の信号などの電波信号を受信するには、受信機側に、極めて正確で、高精度なクロック発振器が必要となっている。
しかし、このような高精度なクロック発振器を駆動させるには、消費電力が大きいため、大型の電池等が必要である。このため、高速で高精度なクロック発振器を必要とする電波信号を受信して、その電波信号からの時刻情報を利用した時刻修正装置を時計等の小型の装置に搭載することは困難となっていた。
そこで、通常、このような高精度なクロック発振器は、電波信号を受信する際のみ駆動させるようにしている。そして、それ以外では、消費電力の少ない、低速なクロック発振器を使用するようにしている。ここで、低速クロック発振器は、例えば、32kHzのクロック発振器である。この32kHzのクロック発振器は、温度等の環境の変化によって、周波数が変動する場合があるが、変動した周波数を補正する機能を有していない。
このため、この32kHzのクロック発振器をタイマーとして使用して、次の受信のタイミングを測る場合に、タイマーが判断する受信時刻と実際の受信時刻とのタイミング誤差が生じてしまう場合がある。そこで、周波数精度の高いクロック発振器として、例えば、温度補償手段を有する温度補償付き水晶発振器(TCXO)に基づいて、受信タイミングの補正を行うようになっている移動無線端末装置が提案されている(例えば、特許文献1、段落0010)。
あるいは、周波数精度の高いクロック発振器を用いて、周波数精度の低いクロック発振器の周波数誤差を検出する。そして、この検出した周波数誤差を累積して、累積が特定のビットに繰り上がる際にクロックが生成されるようになっている携帯機器用のRTC回路が提案されている(例えば、特許文献2、段落0011)
また、低精度の低速クロック発振器と、高精度な高速クロック発振器とを、所定の時間帯ごとに、それぞれのクロック発振器の信号のカウント値を求める。そして、低速なクロック発振器に誤差がないとした場合の高速クロック発振器のカウント値を基準とする。そして、この基準値から正負どの方向にどの程度の値でずれているかを偏差量で表し、低速クロック発振器のクロック信号を修正する携帯通信端末装置の提案がなされている(例えば、特許文献3、段落0016)。
これらは、いずれも電波信号を受信する際のタイミングの調整を行うようになっているものであり、高速で高精度なクロック発振器は、動作時の消費電力が大きいので、常時動作させておく場合には、大きい電力が得られる大型の電池等が必要であることから、できるだけ動作時間を限定している。そして、通常は、消費電力の少ない低速で低精度のクロック発振器で信号を発信して受信のタイミングをカウントするものである。
特開2000−278752号(段落「0010」等) 特開2000−315121号(段落「0011」等) 特許第3730914号(段落「0016」等)
しかし、上述のような場合に生成する時刻情報にもズレが生じるため、ユーザーが時刻修正を行う必要があり、使い勝手の良くないものとなっている。
そこで、本発明は、超低電力が要求されるときでも、消費電力が高くならず、且つ、自動で高精度な時刻修正が可能な時刻修正装置、時刻修正装置付き計時装置及び時刻修正方法を提供することを目的とする。
前記課題は、本発明によれば、時刻修正情報を含む電波信号を受信する際に開始情報に基づいて駆動を開始して停止情報に基づいて駆動を停止する相対的に高速な高速周波数情報に基づいて高速周波数信号を出力する第1クロック発振部と、常時動作して、時刻情報を生成する際に使用される前記第1クロック発振部より相対的に低速な低速周波数情報に基づいて低速周波数信号を出力する第2クロック発振部と、前記第2クロック発振部の設定時周波数情報と前記第1クロック発振部の駆動中の前記第2クロック発振部の前記低速周波数情報とを比較して、周波数偏差量を計測する周波数偏差計測部と、前記電波信号の前回の受信の際の前記時刻情報である前回受信時時刻情報から前記電波信号の今回の受信の際の前記時刻情報である今回時刻情報までの経過情報と前記周波数偏差量とに基づいて補正時間情報を生成する補正時間生成部と、前記電波信号から前記時刻修正情報を取得する時刻修正情報取得部と、を有し、前記時刻修正情報取得部が前記時刻修正情報を取得した際には、前記時刻修正情報に基づいて前記時刻情報を修正する時刻情報修正部と、前記時刻修正情報取得部が前記時刻修正情報を取得しなかった際には、前記補正時間情報により前記時刻情報を補正する時刻情報補正部と、を備えることを特徴とする時刻修正装置により達成される。
上記構成によれば、電波信号を受信して時刻修正情報を取得した際には、この電波信号に含まれる時刻修正情報により、時刻情報が修正される。そして、電波信号の受信が、何らかによって受信できず、時刻修正情報を取得しなかった際には、第1クロック発振部の駆動中に、第2クロック発振部の設定時周波数情報と低速周波数信号を出力している際の低速周波数情報との差(周波数ズレ量)である周波数偏差量を計測して、この周波数偏差量から補正時間情報を生成する。そして、この補正時間情報に基づいて、時刻情報を補正することができるようになっている。
つまり、電波信号等の受信などに必要な時間のみ相対的に高速な高速周波数情報に基づいた高速周波数信号を出力する第1クロック発振部を動作させる。そして、それ以外では、低速な周波数情報に基づいた低速周波数信号を出力する第2クロック発振部を動作させ、この第2クロック発振部からの低速周波数信号のクロックのカウントにより、時刻情報を生成するようになっている。
そして、電波信号が受信できない場合には、第2クロック発振部の周波数偏差量を計測して、この周波数偏差量から補正時間情報を生成し、時刻情報補正部が、補正時間情報に基づいて時刻情報を補正する、仮の時刻修正が行われるようになっている。そして、時刻情報を含む電波信号を受信できた際は、この電波信号の時刻情報に基づいて時刻情報修正部が、第2クロック発振部の生成する時刻情報が修正されるようになっている。
このため、受信ができた際は、正確に時刻情報の修正ができ、また、受信ができなかった際にも、時刻情報を生成する際に使用する第2クロック発振部の周波数のズレに基づいた補正ができるので、時刻のズレの少ない時刻修正装置を提供することができる。
好ましくは、前記低速周波数情報を前記周波数偏差量に基づいて補正する周波数補正部を有し、前記第1クロック発振部が駆動した際には、前記低速周波数情報は前記周波数補正部により補正した補正低周波数情報とされ、前記時刻情報は前記補正低周波数情報の補正低周波数信号に基づいて生成されることを特徴とする時刻修正装置である。
前記構成によれば、低速周波数信号は、周波数補正部によって周波数偏差量に基づいた補正が行われるようになっている。そして、時刻情報を生成する際に使用される第2クロック発振部の低速度周波数信号が、第1クロック発振部の駆動した際に補正される。このため、時刻のズレ量を少なくできる。
好ましくは、前記第2クロック発振部の前記低速周波数情報に基づいた前記低速周波数信号は、前記周波数偏差量に基づいて一定時間経過ごとに補正する定時間周波数補正部を有することを特徴とする時刻修正装置である。
前記構成によれば、定時間周波数補正部が、一定時間ごと、例えば、10秒に1回のタイミングで、第2クロック発振部の低速周波数情報に基づく低速周波数信号が補正するようになっている。このため、時刻情報の生成の際に使用される第2クロック発信部の低速周波数情報に基づく低速周波数信号のズレが小さくなり、時刻情報のズレも小さくしていくことが可能となる。
好ましくは、前記第2クロック発振部の低速周波数補正用データ記憶部を備え、前記第2クロック発振部の前記低速周波数情報は、前記周波数偏差量に基づいて前記低速周波数補正用データ記憶部のデータを書き換えることで補正されることを特徴とする時刻修正装置である。
前記構成によれば、第2クロック発振部の低速周波数情報は、周波数偏差量に基づいて、低速周波数補正用データ記憶部内のデータを書き換えることにより補正されるので、この第2クロック発振部を使用して生成した時刻情報のズレ量は、低減することができる。
好ましくは、前記時刻情報を前記時刻修正情報に基づいて修正した前回の時刻の修正量である受信時修正時刻量情報と、今回の前記補正時間情報とを比較して、前記補正時間情報が前記受信時修正時刻量情報から閾値時間情報の範囲内となっているかを判断する閾値時間判断部を有し、前記閾値時間判断部が、前記閾値時間情報を越えていると判断した場合は、前記時刻情報は、前記受信時修正時刻量情報と前記閾値時間情報に基づいて修正されることを特徴とする時刻修正装置である。
前記構成によれば、計測時での第2クロック発振部の低速周波数情報のズレが、一定時間、例えば、一日の平均の周波数情報のズレ量より、大きすぎたり、または、逆に、小さすぎた場合において、この計測時のズレ量に基づいて算出した補正時間情報により、時刻情報を補正してしまうと、逆に時刻ズレ量が大きくなってしまう場合もある。そこで、これを防ぐために、補正時間情報と、前回、受信に成功して時刻情報を修正した際の時刻の修正量である受信時修正時刻量情報とを比較する。そして、補正時間情報が、受信時修正時刻量情報から閾値時間情報の範囲内であれば、大きすぎたり、または、小さすぎたりすることがないものとみなし、その補正時間情報で、時刻情報を補正する。しかし、逆に、閾値時間情報の範囲内でないと判断された場合は、補正時間情報による補正は行わず、前回の受信の際の受信時修正時刻量情報と閾値情報とに基づいて時刻情報を修正する。このため、表示された時刻情報が、大きくずれてしまうことが無い。
好ましくは、前記第1クロック発振部は温度補正手段を備える温度補償付き水晶発振器(TCXO)であることを特徴とする時刻修正装置である。
上記構成によれば、第1クロック発振部は、温度補償付き水晶発振器(TCXO)であるので、温度によって、高速周波数情報に基づいて出力される高速周波数信号のズレが生じることがない高精度のクロック発振部となっている。
好ましくは、前記第1クロック発振部の前記開始情報は、前記前回受信時時刻情報から24時間後であることを特徴とする時刻修正装置である。
前記構成によれば、24時間ごとに電波信号の受信を開始するために、第1クロック発振部の開始情報が設定されている。このため、一定時間ごとに、決まった時刻で、時刻修正を行うことができる。従って、使用者が、受信し易い環境を選択して設定でき、時刻情報の修正が確実に行うことが可能となる。
好ましくは、前記電波信号は、位置情報衛星からの衛星信号であることを特徴とする時刻修正装置である。
前記構成によれば、電波信号は、位置情報衛星からの衛星信号となっている。従って、使用環境が異なる環境でも、時刻修正装置の使用が可能となる。
前記課題は、本発明によれば、時刻修正情報を含む電波信号を受信する際に開始情報に基づいて駆動を開始して停止情報に基づいて駆動を停止する相対的に高速な高速周波数情報に基づいて高速周波数信号を出力する第1クロック発振部と、常時動作して、時刻情報を生成する際に使用される前記第1クロック発振部より相対的に低速な低速周波数情報に基づいて低速周波数信号を出力する第2クロック発振部と、前記第2クロック発振部の設定時周波数情報と前記第1クロック発振部の駆動中の前記第2クロック発振部の前記低速周波数情報とを比較して、周波数偏差量を計測する周波数偏差計測部と、前記電波信号の前回の受信の際の前記時刻情報である前回受信時時刻情報から前記電波信号の今回の受信の際の前記時刻情報である今回時刻情報までの経過情報と前記周波数偏差量とに基づいて補正時間情報を生成する補正時間生成部と、前記電波信号から前記時刻修正情報を取得する時刻修正情報取得部と、を有し、前記時刻修正情報取得部が前記時刻修正情報を取得した際には、前記時刻修正情報に基づいて前記時刻情報を修正する時刻情報修正部と、前記時刻修正情報取得部が前記時刻修正情報を取得しなかった際には、前記補正時間情報により前記時刻情報を補正する時刻情報補正部と、を備えることを特徴とする時刻修正装置付き計時装置である。
前記課題は、本発明によれば、時刻修正情報を含む電波信号を受信する際に開始情報に基づいて駆動を開始して停止情報に基づいて駆動を停止する相対的に高速な高速周波数情報に基づいて高速周波数信号を出力する第1クロック発振部と、常時動作して、時刻情報を生成する際に使用される前記第1クロック発振部より相対的に低速な低速周波数情報に基づいて低速周波数信号を出力する第2クロック発振部と、を備える時刻修正装置の時刻修正方法であって、前記第2クロック発振部の設定時周波数情報と前記第1クロック発振部の駆動中の前記第2クロック発振部の前記低速周波数情報とを比較して、周波数偏差量を計測する周波数偏差計測工程と、前記電波信号の前回の受信の際の前記時刻情報である前回受信時時刻情報から前記電波信号の今回の受信の際の前記時刻情報である今回時刻情報までの経過情報と前記周波数偏差量とに基づいて補正時間情報を生成する補正時間生成工程と、前記電波信号から前記時刻修正情報を取得する時刻修正情報取得工程と、前記時刻修正情報取得部が前記時刻修正情報を取得した際には、前記時刻修正情報に基づいて前記時刻情報を修正する時刻情報修正工程と、前記時刻修正情報取得部が前記時刻修正情報を取得しなかった際には、前記補正時間情報により前記時刻情報を補正する時刻情報補正工程と、を有することを特徴とする時刻修正装置の時刻修正方法である。
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
(第1の実施形態)
図1は、本発明に係る時刻修正装置付き計時装置である例えば、GPS時刻修正装置付き腕時計10(以下「GPS付き腕時計」という)を示す概略図であり、図2は、図1の概略断面端部図である。また、図3は、図1及び図2のGPS付き腕時計10の主なハードウエア構成等を示す概略図である。
図1及び図2に示すように、GPS付き腕時計10は、その表面に文字板12、秒針、分針、時針等の指針13が配置される時刻表示部と、緯度や経度各種メッセージが表示されるLCD表示パネル等からなるディスプレイ14等が形成されている。そして、このディスプレイ14は、緯度、経度や都市名等の位置情報を表示する他、メッセージ情報を表示する。そして、指針13はモータコイル18などからなるステップモータで歯車を介して駆動される。
また、図2に示すように、GPS付き腕時計10は、アンテナ11を有する。アンテナ11は、受信部44(図3参照)の構成の1つとなっている。このアンテナ11は、地球の上空を所定の軌道で周回しているGPS衛星15等からの衛星信号を受信するパッチアンテナとなっている。アンテナ11は文字板12の時刻表示面の反対側の面に配置されている。そして、この文字板12はGPS衛星からの信号である電波を通す材料であるプラスチック等で形成されている。
なお、GPS衛星15は、位置情報衛星の一例となっている。
また、外装であるケース21はSUS、チタンなどの金属等やプラスチック製で構成されており、特に、プラスチック製で構成されている場合は、受信特性が向上するようになる。電池22は、リチウムイオン電池などの二次電池となっている。そして、電池22の下側には、磁性シート19が配置されており、その磁性シート19を介して充電用コイル20が配置されている。従って、電池22は、この充電用コイル20により、外部充電器から電力を充電できるようになっている。また、磁性シート19は、磁界を迂回させることができるようになっている。このため、磁性シート19は、電池22の影響を低減して、効率的にエネルギー伝送を行うことができるようになっている。そして、電力転送のために裏ブタ23の中央部には、裏面ガラス部17bが配置されている。
GPS付き腕時計10は、以上のように構成されている。
そして、図3に示すように、GPS付き腕時計10は、時刻表示装置45、受信部44、時刻修正装置40を備え、コンピュータとしての機能も発揮する構成となっている。また、図1及び図2に示すディスプレイ14等も接続されている。
以下、図3に示す各構成について説明する。
図3に示すように、GPS付き腕時計10は、受信部44(例えば、GPS装置)を備え、図1のGPS衛星15から受信した信号をアンテナ11からフィルタ(SAW)26やRF部(Radio Frequency:無線周波数)30を介してベースバンド部31で信号として取出される構成となっている。
つまり、フィルタ(SAW)26は、バンドパスフィルタであり、1.5GHzの衛星信号を抜き出すものとなっている。そして、このように抜き出された衛星信号は、LNA27で増幅された後、ミキシングされ、IF(中間周波数)にダウンコンバートされる。また、PLL回路28用のクロック信号は、温度補償付き水晶発振器(TCXO)35から生成されるようになっている。IFフィルタ、IFアンプを通り、ADC(A/D変換器)29でデジタル信号に変換される。そして、ベースバンド部31で、制御信号に基づき、衛星信号の演算を行うようになっている。ベースバンド部31で得られた時刻データ、測位データは、記憶部39に記憶され、駆動回路43を通して、修正された時刻情報を表示するようになっている。
このように、受信部44は、RF部30とベースバンド部31を備え、RF部30は、PLL回路28、LNA27、ADC(A/D変換器)29等を備えている。
また、ベースバンド部31には、DSP(Digital Signal Processor)32、CPU(Central Processing Unit)33a、SRAM(Static Random Access Memory)34を備え、温度補償付き水晶発振器(TCXO)35やフラッシュメモリ36等も接続されている。
そして、時計用制御部37は、制御信号を受信部44に送るようになっており、時計用制御部37を介して、受信部44の受信動作が制御できるようになっている。
そして、時刻修正装置40は、時計用制御部37に備わる32.768kHzの水振振動子38aに基づく時計用発振器38の周波数振動をカウントして時刻情報を生成する時刻情報生成部の一例である時刻カウンタ41を有している。また、水晶振動子38aに基づく時計用発振器38の周波数情報の変動である偏差量をTCXO35に基づいて、計測するクロック偏差量計測回路42や記憶部39、CPU33bを備える。そして、時計用制御部37は、駆動回路43を経て、時刻表示装置45の表示時刻情報を修正して、表示するようになっている。
つまり、本実施の形態における時計機構は、いわゆる電子時計となっている。
そして、受信部44は、時刻情報を含む電波信号を受信するようになっており、位置情報衛星(例えば、GPS衛星15)から送信される衛星信号は、時刻情報を含む電波信号の一例となっている。そして、時刻表示装置45の文字板12の指針13やディスプレイ14等に表示する表示用時刻データは、この電波信号を受信できた際は、この電波信号から得られる時刻情報に基づいて修正されるようにもなっている。つまり、時刻表示装置45の文字板12の指針13やディスプレイ14等に表示する表示用時刻データは、時刻カウンタ41のカウントデータに基づくデータとなっている。つまり、この時刻カウンタ41は、通常、消費電力の少ない、水晶振動子38aに基づく時計用発振器38(以下、単に時計用発振器38ともいう)の周波数信号に基づいて、カウントして、クロックを発生し、時刻表示装置45の文字板12の指針13やディスプレイ14に表示する表示用時刻データを生成している。そして時計用発振器38は、第2クロック発振部の一例となっている。そして、時計用発振器38は、低速な周波数情報に基づいて低速な周波数信号を出力するようになっており、消費する電力量が少なくて済む為、常時駆動して、表示用時刻データを生成する。ここで、時計用発振器38の周波数情報は、32.768kHzの水晶振動子38aに基づくデータとなっており、時計用発振器38の周波数信号は、この32.768kHの水晶振動子38aに基づいて生成されるようになっている。
しかし、この時計用発振器38は、温度などの周囲の環境状態によって、その周波数情報にずれが生じ、その周波数情報に基づいて発生する周波数信号もズレを含む。すると、この周波数信号に基づいて表示用時刻データを生成すると、表示時刻に誤差を生じるようになる。
そこで、表示時刻データの誤差が生じないために、基準のクロックを発生される発振器に、受信部44が受信する際に使用する高精度で高速なTCXO35を使用すると、消費電力が大きくなり、腕時計等の小型の電子機器には不向きである。このため、常時駆動して、基準クロックを発生する発振器は、時計用発振器38を使用し、その時刻のずれは、例えば、GPS衛星15の衛星信号の時刻情報によって修正を加えるようになっている。
ここで、TCXO35は、第1クロック発振部の一例であり、時計用発振器38は、第2クロック発振部の一例となっている。そして、TCXO35は、周波数情報に基づいて高精度で高速な周波数信号を出力するようになっており、受信部44が、GPS衛星15を受信する際にのみ駆動するようになっている。
そして、本実施の形態では、GPS衛星15などの位置情報衛星からの衛星信号に含まれる時刻情報などを受信できなかった場合においても、表示時刻データが終始されるよう構成となっており、時刻情報のずれが大きくならないようにしている。
図4乃至図8は、GPS付き腕時計10の主なソフトウエア構成等を示す概略図であり、図4は全体図である。
図4に示すように、GPS付き腕時計10は、制御部51を有し、制御部51は、各種プログラム格納部60、各種データ記憶部70、クロック補正用各種プログラム80、クロック補正用各種データ記憶部90を有する構成となっている。
そして、図4に示す各種プログラム格納部60内の各種プログラムは、主に各種データ記憶部70内の各種データを処理する構成となっており、クロック補正用各種プログラム格納部80の各種プログラムは、主にクロック補正用各種データ記憶部90の各種データを処理する構成となっている。
また、図4には、各種プログラム格納部60、各種データ記憶部70及びクロック補正用各種プログラム格納部80、クロック補正用各種データ記憶部90と分けて示してあるが、実際に、このようにデータが分けて格納されているわけではなく、説明上の便宜のために分けて記載したものである。
なお、図4の各種プログラム格納部60、各種データ記憶部70は、GPS衛星15から衛星信号を受信する際、受信した衛星信号の時刻情報を処理する際に使用する各種プログラム、各種データを主にまとめて記載している。そして、クロック補正用各種プログラム格納部80、クロック補正用各種データ記憶部90には、衛星信号を受信できなかった場合に関係する各種プログラム、各種データを主にまとめて記載している。
図5は、図4の各種プログラム格納部60内のデータを示す概略図であり、図6は、図4の各種データ記憶部70内のデータを示す概略図である。また、図7は、図4のクロック補正用各種プログラム格納部80内のデータを示す概略図である。図8は、図4のクロック補正用各種データ記憶部90内のデータを示す概略図である。
図9は、本実施の形態にかかるGPS付き腕時計10の主な動作等を示す概略フローチャートである。
以下、図9のフローチャートにしたがって本実施の形態に係るGPS付き腕時計10の動作等を説明しつつ、その関連で図5乃至図8の各種プログラムや各種データを説明する。
先ず、図9のST1では、受信タイミングであるか否かが判断される。
具体的には、図5の受信タイミング判断プログラム61は、図6の受信タイミングデータ77を参照し、図6の前回受信時刻データ71からの経過時間が受信タイミングであるかを判断する。たとえば、受信タイミングデータ77は、前回の受信の時刻から24時間毎と設定されている。そして、前回の受信の時刻は、図6の前回受信時刻データ71に記憶されている。従って、前回の受信の時刻から図6の受信タイミングデータ77に達していない場合は、達するまで、カウントされるようになっている。
ここで、このカウントデータは、後述する第2クロック発振部の一例である時計用発振器38(図3参照)の周波数信号に基づいて、カウントするようになっている。時計用発振器38は、図5の時刻情報生成プログラム68により、周波数信号に基づいてカウントして、生成時刻データ76を生成するようになっている。この生成時刻データ76は、GPS付き腕時計10の指針13やディスプレイ14に表示される時刻の基準データとなっている。そして、この受信タイミングに達した際の時刻データが図6の今回受信時刻データ72に記憶されるようになっている。
一方、受信タイミングとなっていた場合は、ST2に進み、GPS衛星のサーチを開始する。具体的には、図5の衛星受信開始プログラム62が、GPS衛星15のC/Aコードのパターンの発生タイミングを調整し、同期できるGPS衛星15をサーチする。
ついで、ST3に進み、衛星受信開始プログラム62が、開始されると、高精度クロックの駆動を開始する。具体的には、図5の高精度クロック駆動開始プログラム63が、TCXO35(図3参照)の駆動を開始して、高速の周波数信号を出力し、ベースバンド部31(図3参照)は、この高速の周波数信号のタイミングで、クロックを生成し、GPS衛星15からの衛星信号を受信するようになる。
このTCXO35は、上述したように、温度補償付きであり、温度による周波数変動等がなく、高精度で高速な周波数信号に基づいて、正確なクロック信号を発生することができる。しかし、消費電力が大きいため、常時駆動することはなく、GPS衛星15からの衛星信号を受信する際にのみ駆動するようになっている。
そして、ST4に進む。ST4では、図7の周波数補正量計測プログラム81が、時計用発振器38(図3参照)の偏差量をTCXO35(図3参照)を基準に計測し、周波数補正量データを得るようになっている。
つまり、TCXO35は、周波数情報に基づいて高精度で高速な周波数信号を出力するようになっており、受信部44(図3参照)が、GPS衛星15を受信する際にのみ駆動するようになっている。そして、このTCXO35は、温度補償回路が付いているので、温度によって、周波数情報が変動することがない(図10参照)。
従って、このTCXO35に基づいて、受信タイミングでの時計用発振器38の周波数情報を計測して、図8の受信時周波数データ92に記憶する。ここで、時計用発振器38(図3参照)の設定時の周波数情報は、図8の設定時周波数データ91に記憶されている。設定時の周波数情報とは、初期の周波数情報であって、常温付近(例えば、20℃〜30℃程度)における周波数情報となっている(図10参照)。
そして、図7の周波数補正量計測プログラム81が、設定時周波数データ91と受信時周波数データ92とを比較して、周波数のずれ量(偏差量、周波数偏差ともいう)を計測して、このずれ量を周波数補正量データ93として記憶するようになっている。これで、受信時の時計用発振器38の周波数のずれ量が計測できるようになっている。ここで、図10を参照すると、周波数のずれ量である周波数偏差は、常温付近(例えば、20℃〜30℃程度)では0となっており、常温付近を頂点に放物線を描くようになっている。従って、常温より、高温または低温になると周波数偏差はマイナス方向にずれるようになっている。周波数偏差は、ppmオーダーで計測されるようになっている。
次いで、ST5に進む。ST5では、定時間経過したかが判断される。定時間とは、GPS衛星15をサーチしているが、ある一定時間を経過してもGPS衛星を捕捉できない場合に、受信できない環境であるとみなすための停止情報の一例である。つまり、GPS衛星15を受信する際には、上述したようにTCXO35を駆動させているが、これは、消費電力が大きい。従って、いつまでも、TCXO35を駆動させておくことは、電力が不足して、GPS付き腕時計10の他の機器等への電力供給が不足してしまうので好ましくない。従って、停止情報である一定時間を設定し、この時間を経過してもGPS衛星15が捕捉できない場合は、受信を停止するようになっている。
具体的には、図5の受信停止判断プログラム65が、図6の受信停止データ73を参照して、受信停止時間である定時間経過したかを判断する。
ST5で、定時間が経過していないと判断された場合は、ST6に進み、GPS衛星15が捕捉できたかが判断される。捕捉できていない場合は、ST2に戻り、捕捉できた場合は、ST7に進む。
ST7では、衛星信号から時刻関連情報を取得できたか判断する。図5の衛星時刻情報取得プログラム66が、GPS衛星15からの衛星信号を受信して、この衛星信号に含まれる時刻関連情報を取得できるかを判断する。時刻関連情報が取得できない場合は、ST2に戻る。そして、時刻関連情報を取得できた場合は、ST8に進むようになっている。
ST8では、図5の衛星時刻情報取得プログラム66が、取得した時刻関連情報を図6の修正時刻データ74として記憶する。
そして、ST9に進み、GPS衛星15の受信を停止して、衛星サーチを終了する。すると、図5の高精度クロック駆動停止プログラム64は、TCXO35(図3参照)の駆動を停止する。
次に、ST10に進み、図6の修正時刻データ74に基づいた表示時刻情報の修正を行う。つまり、図5の表示時刻情報修正プログラム67が、図6の修正時刻データ74に基づいて、図6の生成時刻データ76を修正し、修正した時刻データを図6の表示時刻データ75として記憶する。そして、この図6の表示時刻データ75に基づいて、GPS付き腕時計10の指針13やディスプレイ14に表示するようになっている。
ここで、GPS衛星15からの衛星信号を説明する。
GPS衛星15からは、図11(a)に示すように、1フレーム(30秒)単位で信号が送信され。この1フレームは、5個のサブフレーム(1サブフレームは6秒)を有している。各サブフレームは、10ワード(1ワードは0.6秒)を有している。
また、各サブフレームの先頭のワードは、TLM(Telemetry word)データが格納されたTLMワードとなっており、このTLMワード内には、図11(b)に示すように、その先頭にプリアンブルデータが格納されている。
また、TLMに続くワードは、HOW(hand over word)データが格納されたHOWワードとなり、その先頭には、TOW(Time of week)というGPS衛星の時刻関連情報であるGPS時刻情報(Zカウント)が格納されている。
このZカウントは、次に続く、サブフレームのTLMの開始部分の時刻が格納されている。
GPS時刻は毎週日曜日の0時から経過時間が秒で表示され、翌週の日曜日の0時に0に戻るようになっている。このように、サブフレームの二つ目のワードである、HOWワードを参照すれば、GPS時刻情報であるZカウントを取得することができる。
以上のように、本実施形態では、時刻関連情報であるGPS時刻情報等を取得して、時刻修正を行うようにもなっている。
一方、ST5で、定時間経過したと判断された場合は、ST11に進む。この場合は、GPS衛星15を捕捉できず、図6の修正時刻データ74として時刻関連情報を記憶できていない場合である。そして、図5の高精度クロック停止プログラム64が、TCXO35(図3参照)の駆動を停止する。
次に、ST12に進む。ST12は、前回受信時刻からの経過時間(例えば、ここでは、24時間)と周波数補正量データから時刻補正量を算出する。つまり、図7の補正時刻情報算出プログラム82は、図6の前回受信時刻データ71と今回受信時刻データ72から経過時間を求め、それと、図8の周波数補正量データ93から時刻補正量が算出される。ここでは、経過時間は受信タイミングデータ77に基づいているので、24時間となっている。例えば、周波数補正量データ93が、5.8ppmとする。そして、前回受信時刻からの経過時間は、24時間とする。すると、時計用発振器38(図3参照)の周波数のズレは、24時間で5.8ppmの周波数のズレ量である。従って、24時間を秒に直し、5.8ppmを積算して、算出すると、時刻補正量は約0.5秒程度となる。
次に、ST13に進み、算出した時刻補正量は、算出補正時刻データとして記憶される。つまり、算出された時刻補正量、ここでは、例えば0.5秒が、図8の算出補正時刻データ94として記憶される。
そして、ST14に進み、この図8の算出補正時刻データ94で表示時刻情報を補正する。具体的には、図7の表示時刻情報補正プログラム83が、図8の算出補正時刻データ94に基づいて、図6の生成時刻データ76を補正し、この補正された時刻データを図6の表示時刻データ75として、記憶する。そして、この図6の表示時刻データ75に基づいて、GPS付き腕時計10の指針13やディスプレイ14に表示するようになっている。
つまり、図6の受信タイミングデータ77は、開始情報の一例となっており、図6の受信停止データ73は、停止情報の一例となっている。また、図6の修正時刻データ74は、電波信号からの時刻修正情報の一例となっている。そして、図3のTCXO35は、第1クロック発振部の一例となっている。また、図3の時計用発振器38は、第2クロック発振部の一例となっている。
このTCXO35は、電波信号の受信の際に、高精度クロック駆動開始プログラム63により、駆動を開始し、高精度クロック停止プログラム64により、駆動を停止するようになっている。また、時計用発振器38は、常時動作して、時刻情報を生成する際に使用されるようになっている。
また、図7の周波数補正量計測プログラム81は、周波数偏差計測部の一例となっており、補正時刻情報算出プログラム82は、補正時間生成部の一例となっている。
そして、周波数補正量計測プログラム81が、図8の設定時周波数データ91(設定時周波数情報の一例)と受信時周波数データ92(低速周波数情報の一例)とを比較して、周波数補正量データ93(周波数偏差量の一例)を計測するようになっている。さらに、図7の補正時刻情報算出プログラム82は、図6の前回受信時刻データ71(前回受信時刻情報の一例)と今回受信時刻データ72(今回時刻情報の一例)と、図8の周波数補正量データ93(周波数偏差量の一例)とに基づいて、図8の算出補正時刻データ94(補正時間情報の一例)を生成する。
ここで、図8のクロック補正用各種データ記憶部90は、周波数補正用データ記憶部の一例となっており、図8の周波数補正量データ93(周波数偏差量の一例)に基づいてデータが書き換えられるようになっている。
従って、図6の修正時刻データ74が取得できた場合は、図5の表示時刻情報修正プログラム67が、表示時刻情報を修正時刻データ74に基づいて修正する。そして、図5の時刻情報生成プログラム68は、常時駆動している時計用発振器38の周波数情報に基づいて周波数信号を出力し、その周波数信号のカウントにより、時刻情報を生成して、図6の生成時刻データ76として記憶する。この生成時刻データ76は、表示時刻情報の基礎となっている。そして、図5の表示時刻情報修正プログラム67が、この生成時刻データ76を図6の修正時刻データ74に基づいて修正して、表示時刻データ75とする。
一方、図6の修正時刻データ74が取得できなかった場合は、図7の表示時刻情報補正プログラム83が、表示時刻情報を算出補正時刻データ94により補正する。
従って、第1の実施形態によれば、GPS衛星15からの衛星信号(電波信号の一例)を受信して修正時刻データ74(時刻修正情報の一例)を取得した際には、この修正時刻データ74により、生成時刻データ76(時刻情報の一例)が修正される。
以上の工程の表示時刻データ75の修正の概略イメージを図12に示す。図12は、縦軸が時刻ズレ量であり、横軸は経過時間である。そして、時刻情報の修正のタイミングである受信タイミングを24時間ごとに設定している。従って、一日に一回、時刻修正のためにGPS衛星15のサーチを行うイメージである。時計用発振器38(図3参照)は、表示用の時刻情報を生成するために常時駆動している。そして、この時計用発振器38は、一日の間に、時刻ズレが発生する。これは、上述で説明したように、温度などの環境状況より、周波数がずれるためである(図10参照)。つまり、一日の24時間の間でも、使用者が腕にGPS付き腕時計10を装着している時と、装着していない時、そして、GPS付き腕時計10の環境状況である気温等により、GPS付き腕時計10の温度の状態が変わることとなり、その結果、時刻ズレ量が一定とはなっていない(図10参照)。そして、図12(a)と(c)では、GPS衛星15の衛星信号の受信に成功した際のイメージであり、この場合は、上述した図5の表示時刻情報修正プログラム67が、表示時刻情報を修正時刻データ74に基づいて修正する。一方、図12(b)は、GPS衛星15の受信に失敗した場合であり、この場合は、上述したように、図7の表示時刻情報補正プログラム83が、表示時刻情報を算出補正時刻データ94により補正する。
従って、このように、受信ができなかった場合においても、時刻情報の補正を行うことで、表示する表示時刻のズレ量が少なくすみ、使用者に便利である
尚、上記のフローチャートを図13のような回路構成で示して説明することもできる。図13の時計用発振器38は、設定時周波数データ91(図8参照)として、32.768kHzの源信号を発信するようになっている。しかし、時計用発振器38などは、温度補償回路などがついていない水晶振動子38aに由来するものであるので、その周波数は、温度などによって変化する(図10参照)。従って、図13のTCXO(温度補償付き水晶発振器)35によるクロックのカウントデータによって、クロック偏差量計測回路42で、時計用発振器38の発振する信号を計測する。そして、このクロック偏差量計測回路42の計測結果を補正量算出回路50に送る。そして、補正量算出回路50で、周波数の補正量データが算出されると、周波数補正回路48にその情報が送られ、周波数補正回路48は、その補正量データに基づいて時計用発振器38のクロックデータを補正し、時刻カウンタ41に、補正後のデータが送られ、表示時刻情報が修正されるようになっている。本発明の実施形態は、以上のように構成してもよい。
(第2の実施形態)
図14及び図15は、本発明の第2の実施形態にかかるGPS付き腕時計10a(図1参照)の一部の構成を示す概略ブロック図であり、図16は、本実施形態にかかるGPS付き腕時計10aの動作を説明するための概略フローチャートである。
本実施形態にかかるGPS付き腕時計10aの構成等は、上述の第1の実施形態に係るGPS付き腕時計10の構成等と多くが共通しているため、共通の構成は同一符号等として説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。図5の各種プログラム格納部60及び図6の各種データ記憶部70の概略ブロック図は、第1の実施形態と重複しているので、説明において使用する場合は、図5及び図6を参照し、説明は省略する。また、図16の概略フローチャートも第1の実施形態に係る概略フローチャート(図9参照)と多くの構成が一致しているので、同一の工程は、説明を省略する。
つまり、第2の実施形態において、第1の実施形態と異なる点は、図16の概略フローチャートにおいて、ST10の次の工程及びST14の次の工程として、ST20が追加されている。そして、その関係で、図14のクロック補正用各種プログラム格納部80a内に、周波数補正プログラム84が追加されている。また、図15のクロック補正用各種データ記憶部90a内に、補正後周波数データ95が追加されている。
つまり、第2の実施形態に係る工程において、第1の実施形態に係る図9の概略フローチャートのST1からST10までの工程と、ST11からST14までの工程は同様となっており、ST20が更に追加されている点が異なる。以下、相違点を中心に説明していく。
第2の実施形態では、ST10で、受信に成功して、衛星時刻情報に基づいて、表示時刻情報を修正した後、及び、受信に成功せず、ST14で算出補正時刻情報データに基づいて表示時刻情報を補正した後、更にST20の工程に進む。
ST20では、図3の時計用発振器38の周波数を周波数補正量データに基づいて補正する。具体的には、図14の周波数補正プログラム84が、図15の周波数補正量データ93に基づいて、時計用発振器38の周波数情報である周波数補正量データ93を補正し、図15の補正後周波数データ95として記憶する。そして、この補正後周波数データ95に基づいて、時計用発振器38の周波数信号が補正され、生成時刻データ76が生成される。
つまり、図17に、本実施形態の表示時刻データ75(図6参照)の修正と時計用発振器38(図3参照)の周波数補正の概略イメージを示す。
図17(A)は、表示時刻データ75の修正の概略イメージであり、縦軸が時刻ズレ量であり、横軸は経過時間である。そして、図17(B)は、時計用発振器38の周波数補正の概略イメージである。
そして、時刻情報の修正のタイミングである受信タイミングを24時間ごとに設定している。従って、一日に一回、時刻修正のためにGPS衛星15のサーチを行うイメージとなっている。時計用発振器38は、表示用の時刻情報を生成するために常時駆動している。そして、この時計用発振器38は、一日の間に、時刻ズレが発生する。これは、上述で説明したように、温度などの環境状況より、周波数がずれるためである(図10参照)。そして、図17(A)の(a)と(c)では、GPS衛星15の衛星信号の受信に成功した際のイメージであり、この場合は、第1の実施形態で説明したように、図5の表示時刻情報修正プログラム67が、表示時刻情報を図6の修正時刻データ74に基づいて修正する。
そして、このタイミングにおいて、図17(B)で示すように時計用発振器38の周波数が、上述した図14の周波数補正プログラム84により補正される(図17(B)の(a1)、(c1))。
一方、図17(A)の(b)は、GPS衛星15の受信に失敗した場合であり、この場合は、やはり、第1の実施形態で説明したように、図7の表示時刻情報補正プログラム83が、表示時刻情報を算出補正時刻データ94により補正する。
そして、この場合も、同様に、時計用発振器38の周波数が、上述した図14の周波数補正プログラム84により補正される(図17(B)の(b1))。
つまり、第2の実施形態は、時計用発振器38の受信時周波数データ92(低速周波数情報の一例)を周波数補正量データ93(周波数偏差量の一例)に基づいて補正する周波数補正プログラム84(周波数補正部の一例)を有している。そして、TCXO35(第1クロック発振部の一例)が駆動した際には、受信時周波数データ92は周波数補正プログラム84により補正した補正後周波数データ95(補正低周波数情報の一例)とされる。そして、生成時刻データ76(時刻情報の一例)は補正後周波数データ95の周波数信号(補正低周波数信号の一例)に基づいて生成される。このため、時刻のズレ量が少なくできる。
(第3の実施形態)
図18及び図19は、本発明の第3の実施形態にかかるGPS付き腕時計10b(図1参照)の主な構成を示す概略ブロック図であり、図20は、本実施形態にかかるGPS付き腕時計10bの動作を説明するための一部概略フローチャートである。
本実施形態にかかるGPS付き腕時計10bの構成等は、上述の第1の実施形態及び第2の実施形態に係るGPS付き腕時計10、10aの構成等と多くが共通しているため、共通の構成は同一符号等として説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
図5の各種プログラム格納部60及び図6の各種データ記憶部70の概略ブロック図は、第1の実施形態と重複しているので、説明において使用する場合は、図5及び図6を参照し、説明は省略する。
第3の実施形態において、第2の実施形態と異なる点は、図20の一部概略フローチャートにおいて、ST1の工程において、受信タイミングで無い場合に、ST30、ST31が実施されるようになっている点である。そして、その関係で、図18のクロック補正用各種プログラム格納部80b内に、周波数補正期間カウントプログラム85、定時間周波数補正プログラム86が追加されている。また、図19のクロック補正用各種データ記憶部90b内に、周波数補正期間データ96が追加されている。
それ以外の工程等は、第2の実施形態の工程と同様となっている。つまり、ST1で受信タイミングである場合以下は、ST2〜ST14の工程とST20の工程を行うようになっている。これらの工程は、第1及び第2の実施形態で説明したので、省略する。
以下、相違点を中心に説明していく。
ST1で、受信タイミングか否かが判断される。具体的には、上述の第1の実施形態で説明したので省略する。そして、ST1で、受信タイミングでないと判断された場合は、ST30に進む。ここでは、図18の周波数補正期間カウントプログラム85が、図19の周波数補正期間データ96を参照し、周波数補正期間を経過したかを判断する。周波数補正期間データ96は、例えば10秒程度であり、周波数補正期間のカウントは、時計用発振器38(図3参照)の生成する図6の生成時刻データ76によってカウントされる。
そして、周波数補正期間を経過した場合は、ST31に進み、図18の定時間周波数補正プログラム86が、時計用発振器38の周波数情報を図19の周波数補正量データ93で補正される。この周波数補正量データ93は、前回の受信時の周波数補正量である。
そして、ST1に戻るようになっている。そして、以下のST2〜ST14、ST20の工程を行うようになっている。
つまり、第3の実施形態では、一定時間経過ごとに、時計用発振器38(第2クロック発振部の一例)の周波数情報に基づいた周波数信号は、周波数補正量データ93(周波数偏差量の一例)に基づいて補正する定時間周波数補正プログラム86(定時間周波数補正部の一例)を有する。このため、時刻情報の生成の際に使用される時計用発振器38(第2クロック発信部の一例)の周波数情報に基づく周波数信号のズレを小さくしていくことで、時刻情報のズレも小さくしていくことが可能となる。
(第4の実施形態)
図21及び図22は、本発明の第4の実施形態にかかるGPS付き腕時計10c(図1参照)の主な構成を示す概略ブロック図であり、図23は、本実施形態にかかるGPS付き腕時計10cの動作を説明するための一部概略フローチャートである。
本実施形態にかかるGPS付き腕時計10cの構成等は、上述の第1の実施形態及び第2の実施形態に係るGPS付き腕時計10、10aの構成等と多くが共通しているため、共通の構成は同一符号等として説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
図5の各種プログラム格納部60及び図6の各種データ記憶部70の概略ブロック図は、第1の実施形態と重複しているので、説明において使用する場合は、図5及び図6を参照し、説明は省略する。
第4の実施形態において、第2の実施形態と異なる点は、図23の一部概略フローチャートにおいて、ST10の工程の後であってST20の工程の前にST40の工程が追加されている点と、ST13に次いで、ST42の工程及び、ST43、ST44の工程が追加されている点にある。
そして、その関係で、図21のクロック補正用各種プログラム格納部80c内に、補正量閾値判断プログラム87、閾値修正時刻算出プログラム88、表示時刻情報閾値補正プログラム89が追加されている。また、図22のクロック補正用各種データ記憶部90c内に、閾値データ97、受信時修正時刻データ98、閾値修正時刻量データ99が追加されている。
それ以外の工程等は、第2の実施形態の工程と同様となっている。つまり、ST1〜ST5までの工程、ST5〜ST10まで進む工程、ST20の工程、ST11〜ST13までの工程、ST14の工程は、第1及び第2の実施形態で説明したので、省略する。
以下、相違点を中心に説明する。
図23で示すように、第4の実施形態では、第2の実施形態の概略フローチャートで説明したST10の工程を経て、ST40に進む。ST40では、表示時刻情報の修正量を図22の受信時修正時刻データ98として記憶する。つまり、衛星時刻情報に基づいて、表示時刻情報を修正した際のその時刻の修正量が、図22の受信時修正時刻データ98として記憶される。そして、ST20の工程に進む。この工程は、第2の実施形態で上述した通りである。
また、ST13の工程を経ると、ST41に進む。ST41の工程は、GPS衛星15が受信できなかった場合の工程の一部である。
ST41では、前回の衛星の受信に成功した際の時刻修正量データと算出補正時刻データを比較するようになっている。つまり、図21の補正量閾値判断プログラム87が、図22の受信時修正時刻データ98と算出補正時刻データ94を比較する。
そして、ST42に進み、算出補正時刻データ94が受信時修正時刻データ98から閾値時間内であるか判断する。つまり、図21の補正量閾値判断プログラム87は、図22の算出補正時刻データ94と図22の受信時修正時刻データ98を比較し、この差が、図22の閾値データ97の範囲内であるか判断する。この閾値データ97は、例えば、±0.5秒程度の値となっており、これは時計用発振器38(図3参照)の精度に起因するデータとなっている。
そして、ST42で、範囲内であると判断されると、ST14に進む。この工程は、第1及び第2の実施形態で説明した通りである。これ以降の工程は、第2の実施形態と同様となっている。
一方、ST42で、範囲内でないと判断されると、ST43に進む。ST43では、受信時修正時刻データ98から閾値時間分を足して、閾値修正時刻量データ99として記憶される。具体的には、図21の閾値修正時刻算出プログラム88が、図22の受信時修正時刻データ98に、閾値データ97を足して、閾値修正時刻量データ99として記憶する。
そして、ST44に進む。ST44では、図22の閾値修正時刻量データ99に基づいて表示時刻情報を修正する。具体的には、図21の表示時刻情報閾値補正プログラム89が、図22の閾値修正時刻量データ99を参照して、図6の生成時刻データ76を修正して、図6の表示時刻データ75として記憶する。そして、この表示時刻データ75に基づいて、GPS付き腕時計10の指針13、ディスプレイ14等の表示がされる。
次いで、ST20に進み、時計用発振器38の周波数情報が補正される。この工程は、第2の実施形態で説明したと同様である。
つまり、第4の実施形態では、修正時刻データ74(時刻修正情報の一例)に基づいて修正した前回の時刻の修正量である受信時修正時刻データ98(受信時修正時刻量情報の一例)と、今回の算出補正時刻データ94(補正時間情報の一例)とを比較する。そして、補正量閾値判断プログラム87(閾値時間判断部の一例)が、算出時刻データ94が修正時刻データ74から閾値データ97(閾値時間情報の一例)の範囲内であるかを判断する。
そして、補正量閾値判断プログラム87が、閾値データ97を越えていると判断した場合は、閾値修正時刻算出プログラム88が、受信時修正時刻データ98と閾値データ97に基づいて、閾値修正時刻量データ99を算出する。そして、表示時刻情報閾値補正プログラム89が、時刻情報である生成時刻データ76を閾値修正時刻量データ99に基づいて修正する。このため、時刻情報である生成時刻データ76が、受信時修正時刻データ98と閾値データ97に基づいて修正されることになる。
従って、例えば、計測時(受信時)での時計用発振器38(第2クロック発振部の一例)の周波数情報のズレである周波数補正量データ93が、一定時間、例えば、一日の平均のズレ量より、大きすぎた場合や、または、逆に、小さすぎた場合を考える。この場合において、この周波数補正量データ93に基づいて算出した算出補正時刻データ94(補正時間情報の一例)により、生成時刻データ76(時刻情報の一例)が補正されると、逆に時刻ズレ量が大きくなってしまう場合もある。
そこで、これを防ぐために、算出補正時刻データ94(補正時間情報の一例)と、前回の時刻の修正量である受信時修正時刻データ98(受信時修正時刻量情報の一例)とを比較する。そして、算出補正時刻データ94が、受信時修正時刻データ98から閾値データ97の範囲内であれば、その算出補正時刻データ94で、時刻情報を補正する。
しかし、逆に、閾値データ97の範囲内でないと判断された場合は、算出補正時刻データ94による補正は行わず、前回の受信の際の受信時修正時刻データ98と閾値データ97とに基づいて生成時刻データ76を修正する。このため、表示される時刻情報が、大きくずれてしまうことが無い。
尚、本発明の上述の各実施形態においては、受信タイミングとして、定時間、例えば24時間毎に行うような設定を例にして、説明しているが、例えば、受信タイミングを定時間経過後でなく、GPS付き腕時計10の外部環境が、受信し易い環境で、受信可能な状況であるかを判断する環境判断部を有するようにしてもよい。この場合は、GPS付き腕時計10等に、例えば、温度計測装置や太陽発電量検出装置、加速度測定装置などの屋内外判断部を有しえおり、受信し易い環境である例えば、屋外と判断した際に、受信するような構成としても良い。
また、上述の各実施形態は、GPS衛星について説明したが、本発明は、GPS衛星だけではなく、ガリレオ、GLONASSなどの他の全地球的航法衛星システム(GNSS)やSBASなどの静止衛星や準天頂衛星などの時刻情報を含む衛星信号である電波信号を発信する位置情報衛星でもよい。あるいは、長波標準電波などの時刻情報を含む電波信号でもよい。
本発明は、上述の各実施形態に限定されない。
本発明に係る時刻修正装置付き計時装置である例えば、GPS時刻修正装置付き腕時計を示す概略図である。 図1のGPS時刻修正装置付き腕時計の概略端面図である。 図1、図2のGPS時刻修正装置付き腕時計の内部の主なハードウエア構成等を示す概略図である。 図1、図2のGPS時刻修正装置付き腕時計の主なソフトウエア構成等を示す全体の概略図である。 図4の各種プログラム格納部内のデータを示す概略図である。 図4の各種データ記憶部内のデータを示す概略図である。 図4のクロック補正用各種プログラム格納部内のデータを示す概略図である。 図4のクロック補正用各種データ記憶部内のデータを示す概略図である。 本実施形態に係るGPS時刻修正装置付き腕時計の主な動作等を示す概略フローチャートである。 発振器の温度と周波数の対応の一例を示す概念図である。 GPS衛星信号を示す概略説明図である。 第1の実施形態に係る表示時刻情報の修正イメージを示す概略図である。 図1、図2のGPS時刻修正装置付き腕時計の主な回路構成を示す概略説明図である。 第2の実施形態に係るGPS時刻修正装置付き腕時計の主なソフトウエア構成等を示す概略図である。 第2の実施形態に係るGPS時刻修正装置付き腕時計の主なソフトウエア構成等を示す概略図である。 第2の実施形態に係るGPS時刻修正装置付き腕時計の主なステップを示す一部概略フローチャートである。 第2の実施形態に係る表示時刻情報の修正イメージを示す概略図である。 第3の実施形態に係るGPS時刻修正装置付き腕時計の主なソフトウエア構成等を示す概略図である。 第3の実施形態に係るGPS時刻修正装置付き腕時計の主なソフトウエア構成等を示す概略図である。 第3の実施形態に係るGPS時刻修正装置付き腕時計の主なステップを示す一部概略フローチャートである。 第4の実施形態に係るGPS時刻修正装置付き腕時計の主なソフトウエア構成等を示す概略図である。 第4の実施形態に係るGPS時刻修正装置付き腕時計の主なソフトウエア構成等を示す概略図である。 第4の実施形態に係るGPS時刻修正装置付き腕時計の主なステップを示す一部概略フローチャートである。
符号の説明
10・・・GPS時刻修正装置付き腕時計、15・・・GPS衛星、35・・・TCXO(温度補償付き水晶発振器)、38・・・時計用発振器、51・・・制御部、60・・・各種プログラム格納部、63・・・高精度クロック駆動開始プログラム、64・・・高精度クロック駆動停止プログラム、66・・・衛星時刻情報取得プログラム、67・・・表示時刻情報修正プログラム、70・・・各種データ記憶部、71・・・前回受信時刻データ、72・・・今回受信時刻データ、73・・・受信停止データ、74・・・修正時刻データ、77・・・受信タイミングデータ、80・・・クロック補正用各種プログラム格納部、81・・・周波数補正量計測プログラム、82・・・補正時刻情報算出プログラム、83・・・表示時刻情報補正プログラム、84・・・周波数補正プログラム、85・・・周波数補正期間カウントプログラム、86・・・定時間周波数補正プログラム、87・・・補正量閾値判断プログラム、88・・・閾値修正時刻算出プログラム、89・・・表示時刻情報閾値補正プログラム、90・・・クロック補正用各種データ記憶部、91・・・設定時周波数データ、92・・・受信時周波数データ、93・・・周波数補正量データ、94・・・算出補正時刻データ、95・・・補正後周波数データ、96・・・周波数補正期間データ、97・・・閾値データ、98・・・受信時修正時刻データ、99・・・閾値修正時刻量データ

Claims (10)

  1. 時刻修正情報を含む電波信号を受信する際に開始情報に基づいて駆動を開始して停止情報に基づいて駆動を停止する相対的に高速な高速周波数情報に基づいて高速周波数信号を出力する第1クロック発振部と、
    常時動作して、時刻情報を生成する際に使用される前記第1クロック発振部より相対的に低速な低速周波数情報に基づいて低速周波数信号を出力する第2クロック発振部と、
    前記第2クロック発振部の設定時周波数情報と前記第1クロック発振部の駆動中の前記第2クロック発振部の前記低速周波数情報とを比較して、周波数偏差量を計測する周波数偏差計測部と、
    前記電波信号の前回の受信の際の前記時刻情報である前回受信時時刻情報から前記電波信号の今回の受信の際の前記時刻情報である今回時刻情報までの経過情報と前記周波数偏差量とに基づいて補正時間情報を生成する補正時間生成部と、
    前記電波信号から前記時刻修正情報を取得する時刻修正情報取得部と、
    を有し、
    前記時刻修正情報取得部が前記時刻修正情報を取得した際には、前記時刻修正情報に基づいて前記時刻情報を修正する時刻情報修正部と、
    前記時刻修正情報取得部が前記時刻修正情報を取得しなかった際には、前記補正時間情報により前記時刻情報を補正する時刻情報補正部と、
    を備えることを特徴とする時刻修正装置。
  2. 前記低速周波数情報を前記周波数偏差量に基づいて補正する周波数補正部を有し、
    前記第1クロック発振部が駆動した際には、前記低速周波数情報は前記周波数補正部により補正した補正低周波数情報とされ、前記時刻情報は前記補正低周波数情報の補正低周波数信号に基づいて生成されることを特徴とする請求項1に記載の時刻修正装置。
  3. 前記第2クロック発振部の前記低速周波数情報に基づいた前記低速周波数信号は、前記周波数偏差量に基づいて一定時間経過ごとに補正する定時間周波数補正部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の時刻修正装置。
  4. 前記第2クロック発振部の低速周波数補正用データ記憶部を備え、前記第2クロック発振部の前記低速周波数情報は、前記周波数偏差量に基づいて前記低速周波数補正用データ記憶部のデータを書き換えることで補正されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の時刻修正装置。
  5. 前記時刻情報を前記時刻修正情報に基づいて修正した前回の時刻の修正量である受信時修正時刻量情報と、今回の前記補正時間情報とを比較して、前記補正時間情報が前記受信時修正時刻量情報から閾値時間情報の範囲内となっているかを判断する閾値時間判断部を有し、
    前記閾値時間判断部が、前記閾値時間情報を越えていると判断した場合は、
    前記時刻情報は、前記受信時修正時刻量情報と前記閾値時間情報に基づいて修正されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の時刻修正装置。
  6. 前記第1クロック発振部は温度補正手段を備える温度補償付き水晶発振器(TCXO)であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の時刻修正装置。
  7. 前記第1クロック発振部の前記開始情報は、前記前回受信時時刻情報から24時間後であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の時刻修正装置。
  8. 前記電波信号は、位置情報衛星からの衛星信号であることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の時刻修正装置。
  9. 時刻修正情報を含む電波信号を受信する際に開始情報に基づいて駆動を開始して停止情報に基づいて駆動を停止する相対的に高速な高速周波数情報に基づいて高速周波数信号を出力する第1クロック発振部と、
    常時動作して、時刻情報を生成する際に使用される前記第1クロック発振部より相対的に低速な低速周波数情報に基づいて低速周波数信号を出力する第2クロック発振部と、
    前記第2クロック発振部の設定時周波数情報と前記第1クロック発振部の駆動中の前記第2クロック発振部の前記低速周波数情報とを比較して、周波数偏差量を計測する周波数偏差計測部と、
    前記電波信号の前回の受信の際の前記時刻情報である前回受信時時刻情報から前記電波信号の今回の受信の際の前記時刻情報である今回時刻情報までの経過情報と前記周波数偏差量とに基づいて補正時間情報を生成する補正時間生成部と、
    前記電波信号から前記時刻修正情報を取得する時刻修正情報取得部と、
    を有し、
    前記時刻修正情報取得部が前記時刻修正情報を取得した際には、前記時刻修正情報に基づいて前記時刻情報を修正する時刻情報修正部と、
    前記時刻修正情報取得部が前記時刻修正情報を取得しなかった際には、前記補正時間情報により前記時刻情報を補正する時刻情報補正部と、
    を備えることを特徴とする時刻修正装置付き計時装置。
  10. 時刻修正情報を含む電波信号を受信する際に開始情報に基づいて駆動を開始して停止情報に基づいて駆動を停止する相対的に高速な高速周波数情報に基づいて高速周波数信号を出力する第1クロック発振部と、
    常時動作して、時刻情報を生成する際に使用される前記第1クロック発振部より相対的に低速な低速周波数情報に基づいて低速周波数信号を出力する第2クロック発振部と、
    を備える時刻修正装置の時刻修正方法であって、
    前記第2クロック発振部の設定時周波数情報と前記第1クロック発振部の駆動中の前記第2クロック発振部の前記低速周波数情報とを比較して、周波数偏差量を計測する周波数偏差計測工程と、
    前記電波信号の前回の受信の際の前記時刻情報である前回受信時時刻情報から前記電波信号の今回の受信の際の前記時刻情報である今回時刻情報までの経過情報と前記周波数偏差量とに基づいて補正時間情報を生成する補正時間生成工程と、
    前記電波信号から前記時刻修正情報を取得する時刻修正情報取得工程と、
    前記時刻修正情報取得部が前記時刻修正情報を取得した際には、前記時刻修正情報に基づいて前記時刻情報を修正する時刻情報修正工程と、
    前記時刻修正情報取得部が前記時刻修正情報を取得しなかった際には、前記補正時間情報により前記時刻情報を補正する時刻情報補正工程と、
    を有することを特徴とする時刻修正装置の時刻修正方法。
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