JPH11118903A - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

Info

Publication number
JPH11118903A
JPH11118903A JP9297911A JP29791197A JPH11118903A JP H11118903 A JPH11118903 A JP H11118903A JP 9297911 A JP9297911 A JP 9297911A JP 29791197 A JP29791197 A JP 29791197A JP H11118903 A JPH11118903 A JP H11118903A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
satellite
doppler shift
shift frequency
detecting device
position detecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9297911A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Ishigaki
敏弘 石垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP9297911A priority Critical patent/JPH11118903A/ja
Publication of JPH11118903A publication Critical patent/JPH11118903A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】反射波の多い環境においても、反射波等の影響
の少ない衛星のみを使用して高精度に位置検出装置の位
置を求めることを目的とする。 【解決手段】衛星の移動によるドップラーシフト周波数
を測定する信号受信手段2と、受信信号を用いて位置検
出装置の位置を求める位置計算手段3と、位置検出装置
の前の測定位置に基づき直接波による搬送波のドップラ
ーシフト周波数を予測するドップラーシフト周波数予測
手段4と、位置検出装置の静止を検出する静止判定手段
5と、ドップラーシフト周波数の測定値と予測値との差
に基づき衛星に対する追尾異常を検出する異常衛星検出
手段6とを備え、ドップラーシフト周波数の測定値と予
測値との差が所定の値以上になったときに異常衛星検出
手段から追尾異常を発生し、位置計算手段がその衛星を
使用せずに位置検出装置の位置を計算するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車載ナビゲーショ
ンシステムや位置探索システム等に使用して自己の位置
を検出する位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の位置検出装置としては図
6に示すようなものがあった。図6は従来の位置検出装
置の構成を示すブロック図である。図6において、1は
衛星からの信号を受信するアンテナ、13は複数の衛星
から受信した信号の同期を取り、受信データの復調を行
う信号受信手段、14は衛星からの受信データを用いて
位置検出装置の位置を計算し外部へ出力する位置計算手
段である。
【0003】次に、図6を参照して、従来の位置検出装
置の動作を説明する。GPS(Global Positioning Sys
tem)衛星を用いる場合、信号受信手段13はアンテナ1
で受信した衛星からの信号に対する周波数変換と、その
受信信号に含まれている各衛星固有の符号(例えば、擬
似雑音符号)と位置検出装置が保有するそれに対応する
その衛星固有の符号とを掛け合わせる逆拡散処理とを行
い、更に位置検出装置と衛星との相対速度によって生じ
る、いわゆるドップラー効果による搬送波の周波数シフ
ト(周波数の延び縮み)によって残された搬送波の周波
数成分に対し同じ周波数の正弦波信号を掛け合わせるこ
とにより残されている周波数成分を除去して、データの
復調を行う。このデータには、衛星の軌道情報や送信時
刻が含まれている。
【0004】位置計算手段14は、信号受信手段13か
ら各衛星の軌道情報と送信時刻を受け取って各衛星の位
置を求めることができる。また、信号受信手段13から
各衛星固有の符号の位相(原位置からの周期的タイミン
グを表す)を受け取り、各衛星と位置検出装置との距離
を求めることができる。但し、各衛星と位置検出装置と
の距離には全衛星共通のオフセット的に生じる誤差が含
まれるので、位置検出装置の位置を求めるためには、こ
のオフセット的な誤差と位置検出装置の3次元の位置を
表すための3つの値との4つを未知数とした方程式を立
てて解を求めなければならず、そのため4つ以上の衛星
を受信して位置検出装置の3次元的位置を算出するよう
にしなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の位置検出装置では、建物などから反射した反射波や
マルチパス波(反射波と直接波とが合わさったもの)に
よって、衛星から受信した受信信号の位相が直接波のみ
による真の値より遅れてしまい、遅れた受信信号に含ま
れている衛星固有の符号等の衛星情報を使用することに
なるため、その衛星情報から求めた衛星の位置に対する
誤差が大きくなることがあるという問題があった。
【0006】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたもので、反射波の受信等何らかの理由で衛星
から受信した受信信号の位相が直接波の位相からずれて
しまったような場合でも、衛星と位置検出装置との間の
ドップラー効果による周波数シフトを予測することによ
り、受信信号から測定したドップラーシフト周波数と予
測したドップラーシフト周波数との差が所定の値以上の
衛星を使用せず、反射波等の影響の少ない衛星のみを使
用して高精度に位置検出装置の位置を求めることを目的
とする。
【0007】また、本発明は、位置検出装置の速度が大
きくなりドップラーシフト周波数の予測誤差が大きくな
った場合、その速度ベクトルの大きさに応じて異常衛星
と判定するためのしきい値を変更することにより、ドッ
プラーシフト周波数の予測誤差による追尾異常衛星の誤
検出を低減して、高精度に位置検出装置の位置を求める
ことを目的とする。
【0008】また、本発明は、信号受信手段で測定した
ドップラーシフト周波数と予測したドップラーシフト周
波数との差の大きさに応じて衛星の信頼度を評価し、位
置計算時における各衛星に対する重み付けを変更するこ
とによって、反射波による位置精度の劣化分より衛星の
配置による位置精度の向上分を大きくして、更に高精度
に位置検出装置の位置を求めることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明における位置検出
装置は、受信信号から衛星と位置検出装置の相対速度に
よるドップラーシフト周波数を測定する信号受信手段
と、受信信号を用いて位置検出装置の位置を求める位置
計算手段と、信号受信手段からの軌道情報・送信時刻及
び位置計算手段からの前回測定位置を用いて求めた衛星
の移動によるドップラーシフト周波数の値に基づき衛星
と位置検出装置の相対速度による直接波のドップラーシ
フト周波数を予測するドップラーシフト周波数予測手段
と、前記位置検出装置の静止を検出する静止判定手段
と、前記信号受信手段で測定したドップラーシフト周波
数と前記ドップラーシフト周波数予測手段で予測したド
ップラーシフト周波数とに基づき衛星に対する追尾異常
を検出して位置計算手段に知らせる異常衛星検出手段と
を備え、位置検出装置の静止中に前記信号受信手段で測
定したドップラーシフト周波数と前記ドップラーシフト
周波数予測手段で予測したドップラーシフト周波数との
差が所定の値以上になったときに、前記位置計算手段が
前記異常衛星検出手段から発生した追尾異常を受け、そ
の衛星を使用せずに位置検出装置の位置を計算するよう
にしたものである。
【0010】本発明は、位置検出装置の静止中に、反射
波の受信等何らかの理由により衛星から受信した受信信
号の位相が直接波の位相からずれてしまったような場合
でも、衛星と位置検出装置の相対速度による直接波のド
ップラーシフト周波数を予測することにより、受信信号
から測定した反射波のドップラーシフト周波数の測定値
と予測したドップラーシフト周波数の予測値との差が所
定の値以上の衛星を使用せず、反射波等の影響の少ない
衛星のみを使用して、高精度に位置を検出しうる位置検
出装置が得られる。
【0011】本発明における位置検出装置は、受信信号
から衛星と位置検出装置の相対速度によるドップラーシ
フト周波数を測定する信号受信手段と、受信信号を用い
て位置検出装置の位置を求める位置計算手段と、移動し
ている位置検出装置の速度ベクトルを求める速度ベクト
ル算出手段と、速度ベクトル算出手段からの速度ベクト
ルに基づき算出した位置検出装置の移動によるドップラ
ーシフト周波数を求め信号受信手段からの軌道情報・送
信時刻及び位置計算手段からの前回測定位置を用いて求
めた衛星の移動によるドップラーシフト周波数の値に加
えて衛星と位置検出装置との相対速度により生じるドッ
プラーシフト周波数の予測値を算出するドップラーシフ
ト周波数予測手段と、信号受信手段で測定したドップラ
ーシフト周波数の測定値とドップラーシフト周波数予測
手段からのドップラーシフト周波数の予測値との差が所
定の値以上となったときに衛星に対する追尾異常を検出
して前記位置計算手段に対して知らせる異常衛星検出手
段とからなり、異常衛星検出手段は速度ベクトル算出手
段からの速度ベクトルの大きさに応じて所定の値を変更
し、位置計算手段は異常衛星検出手段からの追尾異常に
基づきその衛星を使用せずに位置検出装置の位置を計算
するようにしたものである。
【0012】本発明は、位置検出装置の速度が大きくな
りドップラーシフト周波数の予測誤差が大きくなった場
合、その速度ベクトルの大きさに応じて異常衛星と判定
するためのしきい値を変更することにより、ドップラー
シフト周波数の予測誤差による追尾異常衛星の誤検出を
低減して、高精度に位置検出装置の位置を検出しうる位
置検出装置が得られる。
【0013】本発明における位置検出装置は、受信信号
から衛星と位置検出装置の相対速度によるドップラーシ
フト周波数を測定する信号受信手段と、受信信号を用い
て位置検出装置の位置を求める位置計算手段と、移動し
ている位置検出装置の速度ベクトルを求める速度ベクト
ル算出手段と、速度ベクトル算出手段からの速度ベクト
ルに基づき算出した位置検出装置の移動によるドップラ
ーシフト周波数を求め信号受信手段からの軌道情報・送
信時刻及び位置計算手段からの前回測定位置を用いて求
めた衛星の移動によるドップラーシフト周波数の値に加
えて衛星と位置検出装置との相対速度により生じるドッ
プラーシフト周波数の予測値を算出するドップラーシフ
ト周波数予測手段と、信号受信手段で測定したドップラ
ーシフト周波数の測定値とドップラーシフト周波数予測
手段からのドップラーシフト周波数の予測値との差の大
きさと各衛星に対する重み付けとから衛星の追尾状態の
信頼度を評価し、位置計算手段に対し衛星の信頼度を知
らせる衛星信頼性評価手段とからなり、衛星信頼性評価
手段は速度ベクトル算出手段からの速度ベクトルの大き
さに従い各衛星に対する重み付けを変更し変更した重み
付けに従い各衛星に対する信頼度を評価し、位置計算手
段が衛星信頼性評価手段からの信頼度に基づき位置検出
装置の位置を計算するようにしたものである。
【0014】本発明は、信号受信手段で測定した衛星と
位置検出装置との相対速度によるドップラーシフト周波
数の測定値と予測したドップラーシフト周波数の予測値
との差の大きさと、各衛星に対する重み付けとにより衛
星の信頼度を評価し、位置検出装置の速度ベクトルに基
づき位置計算時の重み付けを変更することにより、反射
波による位置精度の劣化分よりも衛星の配置による位置
精度の向上分が大きくなるよう最適化するようにしたこ
とにより、更に高精度に位置検出装置の位置を検出しう
る位置検出装置が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明に
おける位置検出装置は、衛星からの信号を受信するアン
テナと、受信した信号を復調し衛星と位置検出装置の相
対速度によるドップラーシフト周波数を測定する信号受
信手段と、受信した信号を用いて位置検出装置の位置を
求める位置計算手段と、衛星と位置検出装置の相対速度
による搬送波のドップラーシフト周波数を予測するドッ
プラーシフト周波数予測手段と、位置検出装置が静止し
ていることを検出する静止判定手段と、前記信号受信手
段で測定したドップラーシフト周波数と前記ドップラー
シフト周波数予測手段で予測したドップラーシフト周波
数とに基づき衛星に対する追尾異常を検出し前記位置計
算手段に対して知らせる異常衛星検出手段とを備え、位
置検出装置の静止中に前記信号受信手段で測定したドッ
プラーシフト周波数と前記ドップラーシフト周波数予測
手段で予測したドップラーシフト周波数との差が所定の
値以上になったときに、前記位置計算手段が前記異常衛
星検出手段から発生した追尾異常を受け、その衛星を使
用せずに位置検出装置の位置を計算するようにしたもの
であり、位置検出装置の静止中に、反射波の受信等何ら
かの理由により衛星から受信した受信信号の位相が直接
波の位相からずれてしまったような場合でも、衛星と位
置検出装置との相対速度による直接波のドップラーシフ
ト周波数を予測することにより、受信信号から測定した
反射波のドップラーシフト周波数の測定値と予測したド
ップラーシフト周波数の予測値との差が所定の値以上の
衛星を使用せず、反射波等の影響の少ない衛星のみを使
用して、高精度に位置検出装置の位置を検出することが
できるという作用を有する。
【0016】本発明の請求項2に記載の発明における位
置検出装置は、請求項1に記載の前記静止判定手段に代
え、移動している位置検出装置の速度ベクトルを求めド
ップラーシフト周波数予測手段に出力する速度ベクトル
算出手段を設け、前記ドップラーシフト周波数予測手段
は前記速度ベクトル算出手段からの速度ベクトルに基づ
き位置検出装置の移動によるドップラーシフト周波数を
求め前記信号受信手段からの軌道情報・送信時刻及び前
記位置計算手段からの前回測定位置を用いて求めた衛星
の移動によるドップラーシフト周波数の値に加えて衛星
と位置検出装置との相対速度により生じるドップラーシ
フト周波数の予測値を算出し、前記異常衛星検出手段は
位置検出装置の移動中に前記信号受信手段で測定したド
ップラーシフト周波数と前記ドップラーシフト周波数予
測手段で予測したドップラーシフト周波数との差が所定
の値以上になったときに追尾異常を発生し、前記位置計
算手段は前記異常衛星検出手段からの追尾異常に基づき
その衛星を使用せずに位置検出装置の位置を計算するよ
うにしたものであり、位置検出装置の移動中では、衛星
と位置検出装置との相対速度によるドップラーシフト周
波数の測定値と衛星と位置検出装置との相対速度による
搬送波のドップラーシフト周波数の予測値との差が、位
置検出装置の速度が大きくなることにより、所定のしき
い値より大きくなった場合、その衛星を異常衛星と判定
して使用せず、反射波等の影響の少ない他の衛星により
位置検出装置の位置を求め、ドップラーシフト周波数の
予測誤差による追尾異常衛星の誤検出を低減して、位置
検出装置の移動中においても、高精度に位置検出装置の
位置を検出することができるという作用を有する。
【0017】本発明の請求項3に記載の発明における位
置検出装置は、衛星からの信号を受信するアンテナと、
受信した信号を復調し衛星と位置検出装置の相対速度に
よるドップラーシフト周波数を測定する信号受信手段
と、受信した信号を用いて位置検出装置の位置を求める
位置計算手段と、移動している位置検出装置の速度ベク
トルを求めドップラーシフト周波数予測手段及び異常衛
星検出手段に出力する速度ベクトル算出手段と、前記速
度ベクトル算出手段からの速度ベクトルに基づき算出し
た位置検出装置の移動によるドップラーシフト周波数を
求め前記信号受信手段からの軌道情報・送信時刻及び前
記位置計算手段からの前回測定位置を用いて求めた衛星
の移動によるドップラーシフト周波数の値に加えて衛星
と位置検出装置との相対速度により生じるドップラーシ
フト周波数の予測値を算出するドップラーシフト周波数
予測手段と、前記信号受信手段で測定したドップラーシ
フト周波数の測定値とドップラーシフト周波数予測手段
からのドップラーシフト周波数の予測値との差が所定の
値以上となったときに衛星に対する追尾異常を検出して
前記位置計算手段に対して知らせる異常衛星検出手段と
からなり、前記異常衛星検出手段は前記速度ベクトル算
出手段からの速度ベクトルの大きさに応じて前記所定の
値を変更し、前記位置計算手段は前記異常衛星検出手段
からの追尾異常に基づきその衛星を使用せずに位置検出
装置の位置を計算するようにしたものであり、位置検出
装置の速度が大きくなりドップラーシフト周波数の予測
誤差が大きくなった場合、その速度ベクトルの大きさに
応じて異常衛星と判定するためのしきい値を変更するこ
とによりその衛星の信号を使用せず、反射波等の影響の
少ない他の衛星により位置検出装置の位置を求め、ドッ
プラーシフト周波数の予測誤差による追尾異常衛星の誤
検出を低減して、更に高精度に位置検出装置の位置を検
出することができるという作用を有する。
【0018】本発明の請求項4に記載の発明における位
置検出装置は、衛星からの信号を受信するアンテナと、
受信した信号を復調し衛星と位置検出装置の相対速度に
よるドップラーシフト周波数を測定する信号受信手段
と、受信した信号を用いて位置検出装置の位置を求める
位置計算手段と、移動している位置検出装置の速度ベク
トルを求めドップラーシフト周波数予測手段に出力する
速度ベクトル算出手段と、前記速度ベクトル算出手段か
らの速度ベクトルに基づき算出した位置検出装置の移動
によるドップラーシフト周波数を求め前記信号受信手段
からの軌道情報・送信時刻及び前記位置計算手段からの
前回測定位置を用いて求めた衛星の移動によるドップラ
ーシフト周波数の値に加えて衛星と位置検出装置との相
対速度により生じるドップラーシフト周波数の予測値を
算出するドップラーシフト周波数予測手段と、前記信号
受信手段で測定したドップラーシフト周波数の測定値と
ドップラーシフト周波数予測手段からのドップラーシフ
ト周波数の予測値との差の大きさと各衛星に対する重み
付けとから衛星の追尾状態の信頼度を評価し、前記位置
計算手段に対し衛星の信頼度を知らせる衛星信頼性評価
手段とからなり、前記位置計算手段が前記衛星信頼性評
価手段からの信頼度に基づき位置検出装置の位置を計算
するようにしたものであり、衛星と位置検出装置との相
対速度によるドップラーシフト周波数の測定値と衛星と
位置検出装置との相対速度による搬送波のドップラーシ
フト周波数の予測値との差の大きさに応じ、位置計算時
における各衛星に対する重み付けに従い衛星の信頼度を
評価し、反射波による位置精度の劣化分より衛星の配置
による位置精度の向上分を大きくして、高精度に位置検
出装置の位置を検出することができるという作用を有す
る。
【0019】本発明の請求項5に記載の発明における位
置検出装置は、前記衛星信頼性評価手段は前記速度ベク
トル算出手段からの速度ベクトルの大きさに従い各衛星
に対する重み付けを変更し、前記信号受信手段で測定し
たドップラーシフト周波数の値とドップラーシフト周波
数予測手段からのドップラーシフト周波数の予測値との
差の大きさと変更した各衛星に対する重み付けとから衛
星の追尾状態の信頼度を評価するようにしたものであ
り、衛星と位置検出装置との相対速度によるドップラー
シフト周波数の測定値と衛星と位置検出装置との相対速
度による搬送波のドップラーシフト周波数の予測値との
差の大きさに応じて衛星の信頼度を評価し、位置検出装
置の速度ベクトルの大きさに応じて位置計算時における
各衛星に対する重み付けを変更することにより、反射波
による位置精度の劣化分よりも衛星配置による位置精度
の向上分が大きくなるように最適化するようにしたこと
により、更に高精度に位置検出装置の位置を求めること
ができるという作用を有する。
【0020】以下、添付図面、図1乃至図5に基づき、
本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の
第1の実施の形態における位置検出装置の構成を示すブ
ロック図、図2は本発明の第2の実施の形態における位
置検出装置の構成を示すブロック図、図3は本発明の第
3の実施の形態における位置検出装置の構成を示すブロ
ック図、図4は本発明の第4の実施の形態における位置
検出装置の構成を示すブロック図、図5は位置検出装置
が静止中の周波数シフト量の計算方法を示す模式図であ
る。
【0021】(第1の実施の形態)まず、図1を参照し
て、本発明の第1の実施の形態における位置検出装置の
構成を説明する。図1において、1は衛星からの信号を
受信するアンテナ、2は複数の衛星から受信した信号の
同期を取って受信データの復調を行い衛星と位置検出装
置との相対速度による(但し、本実施の形態では、位置
検出装置が静止しているので、衛星の移動によるドップ
ラーシフト周波数となる)受信信号のドップラーシフト
周波数を測定する信号受信手段、3は複数の衛星からの
受信データを用いて位置検出装置の位置を計算し外部へ
出力する位置計算手段、4は衛星と位置検出装置の相対
速度によるドップラーシフト周波数(搬送波の周波数シ
フト量)を予測するドップラーシフト周波数予測手段、
5は位置検出装置が静止していることを検出して異常衛
星検出手段6に出力する静止判定手段、6は信号受信手
段2で測定したドップラーシフト周波数の値とドップラ
ーシフト周波数予測手段4で求めたドップラーシフト周
波数の予測値とが所定の値以上の差(例えば、一定のし
きい値)に基づき衛星に対する追尾異常を検出して位置
計算手段3に対し追尾異常を知らせる異常衛星検出手段
である。
【0022】次に、図1を参照して、本発明の第1の実
施の形態における位置検出装置の動作を説明する。GP
S(Global Positioning System )衛星を用いる場合、
信号受信手段2は、アンテナ1で受信した衛星からの信
号に対する周波数変換と、その受信信号に含まれている
各衛星固有の符号(例えば、擬似雑音符号)と位置検出
装置が保有するそれに対応するその衛星固有の符号とを
掛け合わせる逆拡散処理とを行い、更に位置検出装置
(本実施の形態では静止)と衛星との相対速度によって
生じる、いわゆるドップラー効果による搬送波の周波数
シフト(周波数の延び縮み)に対し周波数シフトしたも
のと同じ周波数の正弦波を掛け合わせることによりデー
タの復調を行う。データが正しく復調されているときに
掛け合わせている正弦波の周波数が、測定されたドップ
ラーシフト周波数となる。衛星からのデータには、衛星
の軌道情報や送信時刻が含まれる。
【0023】位置計算手段3は、信号受信手段2から各
衛星の軌道情報と送信時刻を受け取って各衛星の位置を
求め位置検出装置の位置を求めることができる。また、
信号受信手段2から各衛星固有の符号の位相(原位置か
らの周期的タイミングを表す)を受け取り、各衛星と位
置検出装置との距離を求めることができる。但し、各衛
星と位置検出装置との距離には、全衛星共通のオフセッ
ト的に生じる誤差が含まれるので、位置検出装置の位置
を求めるためには、この全衛星共通のオフセット的な誤
差と位置検出装置の3次元の位置を表すための3つの値
との4つを未知数とした方程式を立てて解を求めなけれ
ばならず、そのため4つ以上の衛星を受信して位置検出
装置の3次元位置を算出する必要がある。ドップラーシ
フト周波数予測手段4は、信号受信手段2からの衛星の
軌道情報および送信時刻と、この位置検出装置が前回測
定した位置を位置計算手段3から入力して衛星と位置検
出装置の相対速度によって生じるドップラーシフト周波
数を求める。
【0024】ここで、図4を参照して、本実施の形態に
おけるドップラーシフト周波数の算出方法を説明する。
図4に示すように、衛星の進行方向に対する速度をV
0、衛星と位置検出装置とを結ぶ線と衛星の進行方向と
がなす角をθ1とすると、ドップラーシフト周波数fdo
p は次の式(1)から算出することができる。 fdop =fc・V0cos θ1/(c − V0cos θ1)・・・・(1) fdop : ドップラーシフト周波数 fc : 搬送波周波数 c : 光速
【0025】図1に戻り、静止判定手段5は、速度セン
サや加速度センサを用いて、位置検出装置が静止中か否
かを検出する。静止している場合、実際に位置検出装置
と衛星との相対速度によって生じる搬送波のドップラー
シフト周波数は、ドップラーシフト周波数予測手段4で
求めた衛星と位置検出装置の相対速度によって生じるド
ップラーシフト周波数の予測値と一致し、信号受信手段
2で測定したドップラーシフト周波数もほぼ同じ値とな
るはずである。しかし、図4に示すような反射波を受信
した場合には、そのドップラーシフト周波数はfdop ´
となり、その値は次の式(2)から算出されるものとな
る。
【0026】 fdop ´=−fc・V0cos θ2/(c+V0cos θ2)・・・・(2) fdop ´: 信号受信手段2で測定したドップラーシフ
ト周波数 fc : 搬送波周波数 c : 光速 このドップラーシフト周波数fdop ´は、ドップラーシ
フト周波数予測手段4で求めたドップラーシフト周波数
fdop と明らかに異なるものとなる。このとき、電波の
伝播距離も衛星と位置検出装置との実際の距離よりも長
くなり、それに応じて位置計算手段3で求める位置検出
装置の位置の誤差も大きくなってしまい、位置検出装置
の信頼性が大きく低下することになる。
【0027】そこで、異常衛星検出手段6は、信号受信
手段2で測定したドップラーシフト周波数の値とドップ
ラーシフト周波数予測手段4で求めたドップラーシフト
周波数の予測値とが所定の値(例えば、しきい値)以上
の差があるときに、その衛星の追尾状態が異常であると
判断して位置計算手段3に知らせ、位置計算手段3は異
常衛星検出手段6で追尾異常と判断した衛星を使用せず
に位置検出装置の位置を計算することにより、位置検出
装置の静止中においてその位置を高精度に求めることが
できる。
【0028】(第2の実施の形態)次に、図2を参照し
て、本発明の第2の実施の形態における位置検出装置の
構成を説明する。図2において、1は衛星からの信号を
受信するアンテナ、2は複数の衛星から受信した信号の
同期を取って受信データの復調を行い、衛星と位置検出
装置の相対速度による受信信号のドップラーシフト周波
数を測定する信号受信手段、3は複数の衛星からの受信
データを用いて位置検出装置の位置を計算し外部へ出力
する位置計算手段、7は移動している位置検出装置の速
度ベクトルを求め、ドップラーシフト周波数予測手段8
に出力する速度ベクトル算出手段である。
【0029】また、8は速度ベクトル算出手段7からの
速度ベクトルに基づき算出した位置検出装置の移動によ
るドップラーシフト周波数を求め信号受信手段2からの
軌道情報・送信時刻及び前記位置計算手段3からの前回
測定位置を用いて求めた衛星の移動によるドップラーシ
フト周波数(搬送波の周波数シフト量)の値に加えて衛
星と位置検出装置との相対速度により生じるドップラー
シフト周波数の予測値を算出するドップラーシフト周波
数予測手段、9は信号受信手段2で測定した衛星と位置
検出装置の相対速度によるドップラーシフト周波数の値
とドップラーシフト周波数予測手段8で求めたドップラ
ーシフト周波数の予測値との間に所定の値以上の差(例
えば、所定のしきい値)が生じたときに衛星に対する追
尾異常を検出して位置計算手段3に対し追尾異常を知ら
せる異常衛星検出手段である。
【0030】次に、図2を参照して、本発明の第2の実
施の形態における位置検出装置の動作を説明する。本実
施の形態における位置検出装置の動作につき、上記第1
の実施の形態における位置検出装置の動作と同様のもの
については再度の説明を省略する。まず、ドップラーシ
フト周波数予測手段8は、位置検出装置における速度セ
ンサと方位センサ等から成る速度ベクトル算出手段7か
ら位置検出装置の速度及び方位の情報である速度ベクト
ルを受け取って位置検出装置の移動によるドップラーシ
フト周波数を求め、信号受信手段2からの軌道情報・送
信時刻及び位置計算手段3からの前回測定位置を用いて
衛星の移動によるドップラーシフト周波数の値を求めて
それに加えることにより、衛星と位置検出装置との相対
速度によって生じるドップラーシフト周波数の予測値を
算出する。
【0031】そこで、異常衛星検出手段9は、信号受信
手段2で測定したドップラーシフト周波数の測定値とド
ップラーシフト周波数予測手段8から求めたドップラー
シフト周波数の予測値とが所定の値(所定のしきい値)
以上の差があるときには、その衛星の追尾状態が異常で
あると判断して位置計算手段3に知らせ、位置計算手段
3は、異常衛星検出手段9で異常と判断された衛星を使
用せずに位置検出装置の位置を計算することにより、位
置検出装置が移動中であっても高精度にその位置を求め
ることができる。
【0032】(第3の実施の形態)次に、図3を参照し
て、本発明の第3の実施の形態における位置検出装置の
構成を説明する。図3において、1は衛星からの信号を
受信するアンテナ、2は複数の衛星から受信した信号の
同期を取って受信データの復調を行い衛星と位置検出装
置の相対速度による受信信号のドップラーシフト周波数
を測定する信号受信手段、3は複数の衛星からの受信デ
ータを用いて位置検出装置の位置を計算し外部へ出力す
る位置計算手段、7は移動している位置検出装置の速度
ベクトルを求めドップラーシフト周波数予測手段8及び
異常衛星検出手段10に出力する速度ベクトル算出手段
である。
【0033】また、8は速度ベクトル算出手段7からの
速度ベクトルに基づき算出した位置検出装置の移動によ
るドップラーシフト周波数を求め信号受信手段2からの
軌道情報・送信時刻及び前記位置計算手段3からの前回
測定位置を用いて求めた衛星の移動によるドップラーシ
フト周波数(搬送波の周波数シフト量)の値に加えて衛
星と位置検出装置との相対速度により生じるドップラー
シフト周波数の予測値を算出するドップラーシフト周波
数予測手段、10は信号受信手段2で測定したドップラ
ーシフト周波数の測定値とドップラーシフト周波数予測
手段8で求めたドップラーシフト周波数の予測値との間
に所定の値(例えば、所定のしきい値)以上の差が生じ
たときに衛星に対する追尾異常を検出して位置計算手段
3に対し追尾異常を知らせる異常衛星検出手段であり、
追尾異常とする所定の値を速度ベクトル算出手段からの
速度ベクトルの大きさに応じて変更するようにしたもの
である。
【0034】次に、図3を参照して、本発明の第3の実
施の形態における位置検出装置の動作を説明する。本実
施の形態における位置検出装置の動作につき、上記第2
の実施の形態における位置検出装置の動作と同様のもの
については再度の説明を省略する。まず、速度ベクトル
算出手段7の構成要素である位置検出装置の速度センサ
や方位センサの誤差が常に一定であると仮定すると、ド
ップラーシフト周波数予測手段8で求める位置検出装置
の移動によるドップラーシフト周波数の誤差は位置検出
装置の速度に比例して大きくなる。従って、例えば、異
常衛星検出手段10が異常衛星と判定するための所定の
値が一定であると、位置検出装置の速度が大きくなるほ
どドップラーシフト周波数の予測値との間の誤差が大き
くなり、誤検出が起こり易くなる。そこで、本実施の形
態では、速度ベクトルの大きさに応じて異常衛星と判定
するための所定の値を変更することにより、ドップラー
シフト周波数の予測誤差による誤検出が低減する。
【0035】(第4の実施の形態)次に、図4を参照し
て、本発明の第4の実施の形態における位置検出装置の
構成を説明する。図4において、1は衛星からの信号を
受信するアンテナ、2は複数の衛星から受信した信号の
同期を取って受信データの復調を行い衛星と位置検出装
置の相対速度による受信信号のドップラーシフト周波数
を測定する信号受信手段、11は複数の衛星からの受信
データを用い衛星信頼性評価手段12からの各衛星の追
尾状態の信頼度に基づき位置検出装置の位置を計算し外
部へ出力する位置計算手段、7は移動している位置検出
装置の速度ベクトルを求めドップラーシフト周波数予測
手段8に出力する速度ベクトル算出手段である。
【0036】また、8は速度ベクトル算出手段7からの
速度ベクトルに基づき算出した位置検出装置の移動によ
るドップラーシフト周波数を求め信号受信手段2からの
軌道情報・送信時刻及び前記位置計算手段3からの前回
測定位置を用いて求めた衛星の移動によるドップラーシ
フト周波数(搬送波の周波数シフト量)の値に加えて衛
星と位置検出装置との相対速度により生じるドップラー
シフト周波数の予測値を算出するドップラーシフト周波
数予測手段、12は位置検出装置の位置計算時における
各衛星に対する重み付けに従い、信号受信手段2からの
衛星と位置検出装置の相対速度によるドップラーシフト
周波数の測定値とドップラーシフト周波数予測手段8か
らのドップラーシフト周波数の予測値との差の大きさか
ら衛星に対する追尾状態の信頼性を評価して位置計算手
段11に対しその信頼度を知らせる衛星信頼性評価手段
である。また、衛星信頼性評価手段12は速度ベクトル
算出手段7からの速度ベクトルを受けて、その大きさに
基づき信頼度を変更するようにしてもよい。
【0037】次に、図4を参照して、本発明の第4の実
施の形態における位置検出装置の動作を説明する。本実
施の形態における位置検出装置の動作につき、上記第3
の実施の形態における位置検出装置の動作と同様のもの
については再度の説明を省略する。まず、衛星信頼性評
価手段12は信号受信手段2で現在測定した衛星と位置
検出装置の相対速度によるドップラーシフト周波数とド
ップラーシフト周波数予測手段8において予測したドッ
プラーシフト周波数との差の大きさに応じて受信した衛
星に対する追尾状態の信頼性を評価し、その信頼度を位
置計算手段11へ知らせる。
【0038】位置計算手段11は、衛星信頼性評価手段
12からの各衛星の追尾状態の信頼度に基づき、反射波
による位置精度の劣化分よりも位置計算時における衛星
配置による位置精度の向上分が大きくなるように、それ
ら各信号による位置検出装置の位置計算時における重み
付け(影響度)を変更して、位置検出装置の位置が高精
度に求められる。また、衛星信頼性評価手段12が速度
ベクトル算出手段7からの速度ベクトルの大きさに従
い、各衛星に対する追尾状態の信頼性を評価する信頼度
をを変更することによって、更に位置検出装置の位置を
高精度に求めることんできる。
【0039】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載の発明は、以上
のように構成し、特に、位置検出装置の静止中に、反射
波の受信等何らかの理由により衛星から受信した受信信
号の位相が直接波の位相からずれてしまったような場合
でも、衛星と位置検出装置の相対速度による直接波のド
ップラーシフト周波数を予測することにより、受信信号
から測定した反射波のドップラーシフト周波数の測定値
と予測したドップラーシフト周波数の予測値との差が所
定の値以上になった衛星を使用せず、反射波等の影響の
少ない衛星のみを使用して、高精度に位置検出装置の位
置を検出することができる。
【0040】また、本発明の請求項2に記載の発明は、
以上のように構成し、特に、位置検出装置の移動中で
は、衛星と位置検出装置の相対速度によるドップラーシ
フト周波数の測定値と衛星と位置検出装置との相対速度
による搬送波のドップラーシフト周波数の予測値との差
が、位置検出装置の速度が大きくなることにより所定の
しきい値より大きくなった場合、その衛星を異常衛星と
判定して使用せず、反射波等の影響の少ない他の衛星に
より位置検出装置の位置を求めることにより、ドップラ
ーシフト周波数の予測誤差による追尾異常衛星の誤検出
を低減して、位置検出装置の移動中においても、高精度
に位置検出装置の位置を検出することができる。
【0041】また、本発明の請求項3に記載の発明は、
以上のように構成し、特に、位置検出装置の速度が大き
くなりドップラーシフト周波数の予測誤差が大きくなっ
た場合、その速度ベクトルの大きさに応じて異常衛星と
判定するためのしきい値を変更することにより、ドップ
ラーシフト周波数の予測誤差による追尾異常衛星の誤検
出を低減して、更に高精度に位置検出装置の位置を検出
することができる。
【0042】また、本発明の請求項4に記載の発明は、
以上のように構成し、特に、衛星と位置検出装置の相対
速度によるドップラーシフト周波数の測定値と衛星と位
置検出装置との相対速度による搬送波のドップラーシフ
ト周波数の予測値との差の大きさに応じ、位置計算時に
おける各衛星に対する重み付けに従い衛星の信頼度を評
価し、反射波による位置精度の劣化分より衛星の配置に
よる位置精度の向上分を大きくして、高精度に位置検出
装置の位置を検出することができる。
【0043】また、本発明の請求項5に記載の発明は、
以上のように構成し、特に、衛星と位置検出装置の相対
速度によるドップラーシフト周波数の測定値と衛星と位
置検出装置との相対速度による搬送波のドップラーシフ
ト周波数の予測値との差の大きさに応じて衛星の信頼度
を評価し、位置検出装置の速度ベクトルの大きさに応じ
て位置計算時における各衛星に対する重み付けを変更す
ることにより、反射波による位置精度の劣化分よりも衛
星配置による位置精度の向上分が大きくなるように最適
化するようにしたことにより、更に高精度に位置検出装
置の位置を求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における位置検出装
置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の第2の実施の形態における位置検出装
置の構成を示すブロック図
【図3】本発明の第3の実施の形態における位置検出装
置の構成を示すブロック図
【図4】本発明の第4の実施の形態における位置検出装
置の構成を示すブロック図
【図5】位置検出装置が静止中の周波数シフト量の計算
方法を示す模式図本発明の実施の形態1における位置検
出装置の構成図
【図6】従来の位置検出装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 アンテナ 2、13 信号受信手段 3、11、14 位置計算手段 4、8 ドップラーシフト周波数予測手段 5 静止判定手段 6、9、10 異常衛星検出手段 7 速度ベクトル算出手段 12 衛星信頼性評価手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】衛星からの信号を受信するアンテナと、受
    信した信号を復調し衛星と位置検出装置の相対速度によ
    るドップラーシフト周波数を測定する信号受信手段と、
    受信した信号を用いて位置検出装置の位置を求める位置
    計算手段と、衛星と位置検出装置の相対速度による搬送
    波のドップラーシフト周波数を予測するドップラーシフ
    ト周波数予測手段と、位置検出装置が静止していること
    を検出する静止判定手段と、前記信号受信手段で測定し
    たドップラーシフト周波数と前記ドップラーシフト周波
    数予測手段で予測したドップラーシフト周波数とに基づ
    き衛星に対する追尾異常を検出し前記位置計算手段に対
    して知らせる異常衛星検出手段とを備え、位置検出装置
    の静止中に前記信号受信手段で測定したドップラーシフ
    ト周波数と前記ドップラーシフト周波数予測手段で予測
    したドップラーシフト周波数との差が所定の値以上にな
    ったときに、前記位置計算手段が前記異常衛星検出手段
    から発生した追尾異常を受け、その衛星を使用せずに位
    置検出装置の位置を計算するようにした位置検出装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の前記静止判定手段に代
    え、移動している位置検出装置の速度ベクトルを求めド
    ップラーシフト周波数予測手段に出力する速度ベクトル
    算出手段を設け、前記ドップラーシフト周波数予測手段
    は前記速度ベクトル算出手段からの速度ベクトルに基づ
    き位置検出装置の移動によるドップラーシフト周波数を
    求め前記信号受信手段からの軌道情報・送信時刻及び前
    記位置計算手段からの前回測定位置を用いて求めた衛星
    の移動によるドップラーシフト周波数の値に加えて衛星
    と位置検出装置との相対速度により生じるドップラーシ
    フト周波数の予測値を算出し、前記異常衛星検出手段は
    位置検出装置の移動中に前記信号受信手段で測定したド
    ップラーシフト周波数と前記ドップラーシフト周波数予
    測手段で予測したドップラーシフト周波数との差が所定
    の値以上になったときに追尾異常を発生し、前記位置計
    算手段は前記異常衛星検出手段からの追尾異常に基づき
    その衛星を使用せずに位置検出装置の位置を計算するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1記載の位置検出装
    置。
  3. 【請求項3】衛星からの信号を受信するアンテナと、受
    信した信号を復調し衛星と位置検出装置の相対速度によ
    るドップラーシフト周波数を測定する信号受信手段と、
    受信した信号を用いて位置検出装置の位置を求める位置
    計算手段と、移動している位置検出装置の速度ベクトル
    を求めドップラーシフト周波数予測手段及び異常衛星検
    出手段に出力する速度ベクトル算出手段と、前記速度ベ
    クトル算出手段からの速度ベクトルに基づき算出した位
    置検出装置の移動によるドップラーシフト周波数を求め
    前記信号受信手段からの軌道情報・送信時刻及び前記位
    置計算手段からの前回測定位置を用いて求めた衛星の移
    動によるドップラーシフト周波数の値に加えて衛星と位
    置検出装置との相対速度により生じるドップラーシフト
    周波数の予測値を算出するドップラーシフト周波数予測
    手段と、前記信号受信手段で測定したドップラーシフト
    周波数の測定値とドップラーシフト周波数予測手段から
    のドップラーシフト周波数の予測値との差が所定の値以
    上となったときに衛星に対する追尾異常を検出して前記
    位置計算手段に対して知らせる異常衛星検出手段とから
    なり、前記異常衛星検出手段は前記速度ベクトル算出手
    段からの速度ベクトルの大きさに応じて前記所定の値を
    変更し、前記位置計算手段は前記異常衛星検出手段から
    の追尾異常に基づきその衛星を使用せずに位置検出装置
    の位置を計算するようにしたことを特徴とする位置検出
    装置。
  4. 【請求項4】衛星からの信号を受信するアンテナと、受
    信した信号を復調し衛星と位置検出装置の相対速度によ
    るドップラーシフト周波数を測定する信号受信手段と、
    受信した信号を用いて位置検出装置の位置を求める位置
    計算手段と、移動している位置検出装置の速度ベクトル
    を求めドップラーシフト周波数予測手段に出力する速度
    ベクトル算出手段と、前記速度ベクトル算出手段からの
    速度ベクトルに基づき位置検出装置の移動によるドップ
    ラーシフト周波数を求め前記信号受信手段からの軌道情
    報・送信時刻及び前記位置計算手段からの前回測定位置
    を用いて求めた衛星の移動によるドップラーシフト周波
    数の値に加えて衛星と位置検出装置との相対速度により
    生じるドップラーシフト周波数の予測値を算出するドッ
    プラーシフト周波数予測手段と、前記信号受信手段で測
    定したドップラーシフト周波数の測定値とドップラーシ
    フト周波数予測手段からのドップラーシフト周波数の予
    測値との差の大きさと各衛星に対する重み付けとから衛
    星の追尾状態の信頼度を評価し、前記位置計算手段に対
    し衛星の信頼度を知らせる衛星信頼性評価手段とからな
    り、前記位置計算手段が前記衛星信頼性評価手段からの
    信頼度に基づき位置検出装置の位置を計算するようにし
    たことを特徴とする位置検出装置。
  5. 【請求項5】前記衛星信頼性評価手段は前記速度ベクト
    ル算出手段からの速度ベクトルの大きさに従い各衛星に
    対する重み付けを変更し、前記信号受信手段で測定した
    ドップラーシフト周波数の値とドップラーシフト周波数
    予測手段からのドップラーシフト周波数の予測値との差
    の大きさと変更した各衛星に対する重み付けとから衛星
    の追尾状態の信頼度を評価するようにしたことを特徴と
    する位置検出装置。
JP9297911A 1997-10-16 1997-10-16 位置検出装置 Pending JPH11118903A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9297911A JPH11118903A (ja) 1997-10-16 1997-10-16 位置検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9297911A JPH11118903A (ja) 1997-10-16 1997-10-16 位置検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11118903A true JPH11118903A (ja) 1999-04-30

Family

ID=17852696

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9297911A Pending JPH11118903A (ja) 1997-10-16 1997-10-16 位置検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11118903A (ja)

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001272450A (ja) * 2000-03-24 2001-10-05 Pioneer Electronic Corp Gpsを利用した現在位置検出装置
JP2006133142A (ja) * 2004-11-08 2006-05-25 Furuno Electric Co Ltd 測位用受信装置
JP2008058146A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Seiko Epson Corp 測位装置、その制御方法、制御プログラム及びその記録媒体
WO2008065915A1 (fr) * 2006-11-27 2008-06-05 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Dispositif de positionnement de position mobile
JP2008209227A (ja) * 2007-02-26 2008-09-11 Toyota Motor Corp 移動体測位装置
JP2008249660A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Toyota Motor Corp 移動体測位装置
JP2008292322A (ja) * 2007-05-24 2008-12-04 Toyota Motor Corp 移動体用測位装置
JP2009052927A (ja) * 2007-08-24 2009-03-12 Japan Radio Co Ltd Gps受信機
WO2009054069A1 (ja) * 2007-10-26 2009-04-30 Panasonic Corporation 測位用受信装置及び移動端末の測位方法
JP2009128055A (ja) * 2007-11-20 2009-06-11 Furuno Electric Co Ltd 異常衛星検知装置および測位装置
JP2009139281A (ja) * 2007-12-07 2009-06-25 Xanavi Informatics Corp 測位方法
JP2010216814A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Fujitsu Ltd 測位システムおよび測位方法
JP2011053223A (ja) * 2010-11-19 2011-03-17 Mitsubishi Electric Corp Gps受信機
KR101035533B1 (ko) * 2007-02-26 2011-05-23 도요타 지도샤(주) 이동-유닛 측위 디바이스
JP2011163765A (ja) * 2010-02-04 2011-08-25 Denso Corp 現在位置特定装置およびプログラム
WO2011105447A1 (ja) * 2010-02-26 2011-09-01 古野電気株式会社 マルチパス検出方法、マルチパス検出プログラム、gnss受信装置、および移動端末
JP2012163566A (ja) * 1999-02-01 2012-08-30 Snaptrack Inc 衛星測位システム(sps)信号の測定処理用の方法および装置
WO2012161416A3 (ko) * 2011-05-24 2013-01-10 Lee Heung Soo Gps 수신기의 위치 계산 방법, 그 방법을 구현하기 위한 프로그램이 기록된 기록매체 및 gps 수신기
JP2015117962A (ja) * 2013-12-17 2015-06-25 株式会社小松製作所 飛翔体
JP2017116414A (ja) * 2015-12-24 2017-06-29 株式会社デンソー 測位装置及び測位結果利用システム
JPWO2021064939A1 (ja) * 2019-10-03 2021-04-08
WO2021074244A1 (en) * 2019-10-18 2021-04-22 Volvo Truck Corporation An electronic arrangement for determining a movement

Cited By (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012163566A (ja) * 1999-02-01 2012-08-30 Snaptrack Inc 衛星測位システム(sps)信号の測定処理用の方法および装置
JP2001272450A (ja) * 2000-03-24 2001-10-05 Pioneer Electronic Corp Gpsを利用した現在位置検出装置
JP2006133142A (ja) * 2004-11-08 2006-05-25 Furuno Electric Co Ltd 測位用受信装置
JP2008058146A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Seiko Epson Corp 測位装置、その制御方法、制御プログラム及びその記録媒体
WO2008065915A1 (fr) * 2006-11-27 2008-06-05 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Dispositif de positionnement de position mobile
JP4525689B2 (ja) * 2007-02-26 2010-08-18 トヨタ自動車株式会社 移動体用測定装置
JP2008209227A (ja) * 2007-02-26 2008-09-11 Toyota Motor Corp 移動体測位装置
US7978127B2 (en) 2007-02-26 2011-07-12 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Mobile unit positioning device
KR101035533B1 (ko) * 2007-02-26 2011-05-23 도요타 지도샤(주) 이동-유닛 측위 디바이스
JP2008249660A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Toyota Motor Corp 移動体測位装置
JP4518096B2 (ja) * 2007-03-30 2010-08-04 トヨタ自動車株式会社 移動体測位装置
JP2008292322A (ja) * 2007-05-24 2008-12-04 Toyota Motor Corp 移動体用測位装置
JP2009052927A (ja) * 2007-08-24 2009-03-12 Japan Radio Co Ltd Gps受信機
WO2009054069A1 (ja) * 2007-10-26 2009-04-30 Panasonic Corporation 測位用受信装置及び移動端末の測位方法
JP2009128055A (ja) * 2007-11-20 2009-06-11 Furuno Electric Co Ltd 異常衛星検知装置および測位装置
JP2009139281A (ja) * 2007-12-07 2009-06-25 Xanavi Informatics Corp 測位方法
JP2010216814A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Fujitsu Ltd 測位システムおよび測位方法
JP2011163765A (ja) * 2010-02-04 2011-08-25 Denso Corp 現在位置特定装置およびプログラム
WO2011105447A1 (ja) * 2010-02-26 2011-09-01 古野電気株式会社 マルチパス検出方法、マルチパス検出プログラム、gnss受信装置、および移動端末
JPWO2011105447A1 (ja) * 2010-02-26 2013-06-20 古野電気株式会社 マルチパス検出方法、マルチパス検出プログラム、gnss受信装置、および移動端末
CN102782523A (zh) * 2010-02-26 2012-11-14 古野电气株式会社 多径检测方法、多径检测程序、全球导航卫星系统接收装置及移动终端
JP2011053223A (ja) * 2010-11-19 2011-03-17 Mitsubishi Electric Corp Gps受信機
WO2012161416A3 (ko) * 2011-05-24 2013-01-10 Lee Heung Soo Gps 수신기의 위치 계산 방법, 그 방법을 구현하기 위한 프로그램이 기록된 기록매체 및 gps 수신기
JP2015117962A (ja) * 2013-12-17 2015-06-25 株式会社小松製作所 飛翔体
JP2017116414A (ja) * 2015-12-24 2017-06-29 株式会社デンソー 測位装置及び測位結果利用システム
JPWO2021064939A1 (ja) * 2019-10-03 2021-04-08
WO2021064939A1 (ja) * 2019-10-03 2021-04-08 三菱電機株式会社 衛星信号受信装置及び位置測定装置
WO2021074244A1 (en) * 2019-10-18 2021-04-22 Volvo Truck Corporation An electronic arrangement for determining a movement

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11118903A (ja) 位置検出装置
EP3688495B1 (en) System for determining a physical metric such as position
US5999880A (en) Relative car positioning system using car communication
JP4781313B2 (ja) マルチパス検出装置、測位装置、姿勢方位標定装置、マルチパス検出方法およびマルチパス検出プログラム
US6574557B2 (en) Positioning error range setting apparatus, method, and navigation apparatus
JP2005031082A (ja) Gps測定の完全性の検査方法及び特定の車両におけるエラー検出方法及びgpsマルチパスレベルのマッピング方法及びgps測定の完全性を検査するために車両内に設けられているシステム及びgpsマルチパスレベルのマッピングシステム
GB2385733A (en) GPS receiver
JP2003057327A (ja) 航法衛星信号受信機
US7119742B2 (en) Method and apparatus for estimating position utilizing GPS satellite signal
KR20050041794A (ko) Agps 시스템에서 획득 보조 정보 생성 방법
JP2004150852A (ja) 衛星信号受信機
JP3851376B2 (ja) 測位システム衛星信号受信機
JP2003021672A (ja) 航法衛星システム受信機
JP7111298B2 (ja) 衛星選択装置、及びプログラム
JP7148039B2 (ja) 移動体情報推定装置及びプログラム
EP1881341A2 (en) Positioning system, positioning device, communication base station, control method, and recording medium storing program
JP5163474B2 (ja) Gnss受信装置及び測位方法
US6720913B1 (en) Lock slip detection using inertial information
JP2009103509A (ja) Gnss受信装置及び測位方法
JP2008145183A (ja) 計測装置及びマルチパス判定方法及び計測方法
JP2008304329A (ja) 測定装置
JP4301472B2 (ja) Gps受信機
JP2004045126A (ja) 衛星信号受信機
JP5973499B2 (ja) 高反射環境における歩行者の位置決め
JP3827598B2 (ja) 移動体位置計測システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040827

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050602

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20050804

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050823

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051220