JP2017116414A - 測位装置及び測位結果利用システム - Google Patents

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Abstract

【課題】測位衛星の測位信号に搬送波対雑音比では判別しにくい種類の信号劣化が生じた場合であっても、測位精度の低下を抑えることを可能にする。
【解決手段】同一の測位衛星から送信されるL1信号とL2信号とのドップラー周波数の比率を算出する比率算出部203と、比率算出部203で算出した比率を用いて、L1信号とL2信号といった測位信号の信号劣化度合いを示す判定値を判定する劣化判定部204と、劣化判定部204で判定した測位信号の信号劣化度合いを示す判定値を用いて、測位に用いる測位信号を決定する測位信号決定部205と、測位信号決定部205で決定した測位信号を用いて測位を行う測位部206とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、衛星測位システムで用いられる測位衛星から受信する測位信号を用いて測位を行う測位装置、及びこの測位装置を含む測位結果利用システムに関するものである。
従来、複数の測位衛星から発信される測位信号を用いて測位を行う衛星測位の技術が知られている。衛星測位では、マルチパス等によって劣化した測位信号を用いて測位を行うと、測位精度が低下するという問題が生じる。
そこで、この問題を解決する手段として、例えば特許文献1には、測位衛星から受信した測位信号のC/N(搬送波対雑音比)を指標とし、搬送波対雑音比が閾値以下となる測位衛星の測位信号は測位に用いないようにすることで、測位精度の低下を防止する技術が開示されている。
特許第4181049号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、搬送波対雑音比では判別しにくい種類の信号劣化には対応できない。従って、搬送波対雑音比では判別しにくい種類の信号劣化が生じた測位信号を用いて測位を行うことにより、測位精度が低下してしまうという問題点がある。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、測位衛星の測位信号に搬送波対雑音比では判別しにくい種類の信号劣化が生じた場合であっても、測位精度の低下を抑えることを可能にする測位装置及び測位結果利用システムを提供することにある。
上記目的は独立請求項に記載の特徴の組み合わせにより達成され、また、下位請求項は、発明の更なる有利な具体例を規定する。特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本発明の測位装置は、複数の測位衛星から受信した測位信号を用いて測位を行う測位部(206,206a)を備える測位装置であって、同一の測位衛星から送信される周波数が異なる複数の測位信号のドップラー周波数の比率を算出する比率算出部(203)と、比率算出部で算出した比率を用いて、測位信号の信号劣化度合いを判定する劣化判定部(204,204a)と、劣化判定部で判定した測位信号の信号劣化度合いを用いて、測位に用いる測位信号を決定する決定部(205,205a)とを備える。
また、本発明の測位結果利用システムは、複数の測位衛星から受信した測位信号を用いて測位を行う測位部(206,206a)を備える測位装置であって、同一の測位衛星から送信される周波数が異なる複数の測位信号のドップラー周波数の比率を算出する比率算出部(203)と、比率算出部で算出した比率を用いて、測位信号の信号劣化度合いを判定する劣化判定部(204,204a)と、劣化判定部で判定した測位信号の信号劣化度合いを用いて、測位に用いる測位信号を決定する決定部(205,205a)とを備える測位装置(20,20a)と、測位装置で測位を行った測位結果を利用したアプリケーションを実行するアプリ実行装置(30,30a)とを含む。
本発明者らは、同一の測位衛星から送信される、周波数の異なる複数の測位信号のドップラー周波数の比率によって、搬送波対雑音比では判別しにくい種類の信号劣化であっても判別しやすくなることを見出した。
本発明の構成によれば、同一の測位衛星から送信される、周波数の異なる複数の測位信号のドップラー周波数の比率を用いて、測位衛星から送信される測位信号の信号劣化度合いを判定する。よって、搬送波対雑音比では判別しにくい種類の信号劣化であっても、測位信号の信号劣化度合いをより精度よく判定することが可能になる。また、測位信号の信号劣化度合いをより精度よく判定することが可能になるので、測位信号の信号劣化度合いを用いて、測位に用いる測位信号を決定する際に、信号劣化度合いの低い測位信号を測位に用いると決定することが可能になる。従って、測位衛星の測位信号に搬送波対雑音比では判別しにくい種類の信号劣化が生じた場合であっても、測位精度の低下を抑えることが可能になる。
車載装置1の使用環境の一例を説明するための図である。 測位衛星Gから送信される測位信号の一例を説明するための図である。 車載装置1の概略的な構成の一例を示す図である。 測位装置20の概略的な構成の一例を示す図である。 測位装置20での測位関連処理の流れの一例を示すフローチャートである。 S2のサブルーチンを示すフローチャートである。 S3のサブルーチンを示すフローチャートである。 S4のサブルーチンを示すフローチャートである。 ドップラー周波数の比率Rによる信号劣化の判定の有用性を説明するための図である。 測位装置20aの概略的な構成の一例を示す図である。 測位装置20aでの測位関連処理の流れの一例を示すフローチャートである。 S200のサブルーチンを示すフローチャートである。 S300のサブルーチンを示すフローチャートである。 S400のサブルーチンを示すフローチャートである。 アプリケーション部30aで取得する測位結果の信頼度に応じた処理の流れの一例を示すフローチャートである。 測位衛星Gから送信される測位信号の一例を説明するための図である。
図面を参照しながら、開示のための複数の実施形態及び変形例を説明する。なお、説明の便宜上、複数の実施形態及び変形例の間において、それまでの説明に用いた図に示した部分と同一の機能を有する部分については、同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。同一の符号を付した部分については、他の実施形態及び/又は変形例における説明を参照することができる。
(実施形態1)
<車載装置1の使用環境>
以下、本発明の実施形態1について図面を用いて説明する。図1に示す車載装置1は、車両HVに搭載されるものであり、GNSS測位衛星(以下、単に測位衛星)G(n=1、2・・)が周期的に送信する測位信号を受信し、その測位信号に基づいて現在位置を逐次算出する。つまり、測位を逐次行う。また、車載装置1は、測位結果を利用したアプリケーションを実行する。
測位衛星GはGPS、QZSS、GLONASS、Galileo、IRNSS、Beidouの各衛星測位システムのうち、少なくとも一つの衛星測位システムが備える測位衛星である。実施形態1では、一例として測位衛星GがQPSの測位衛星である場合を例に挙げて以降の説明を行う。
また、実施形態1では、測位衛星Gから送信される測位信号は、車載装置1に直接受信されるのに対し、測位衛星Gから送信される測位信号は、車載装置1に直接受信される以外にも、建物BLにより反射して受信されるものとする。すなわち、測位衛星Gから車載装置1で受信する測位信号は、マルチパスの影響を受ける。
測位衛星Gから送信される民生用の測位信号には、図2に示すように、周波数が異なるL1,L2C(以下、単にL2)と呼ばれる2種類の信号がある。L1信号の周波数は1575.42MHzであり、L2信号の周波数は1227.60MHzである。L1信号には、標準測位コードが含まれ、L2信号には、電離層遅延の計測に使用できる変調Pコードが含まれる。
<車載装置1の概略構成>
続いて、図3を用いて、車載装置1の概略構成を説明する。車載装置1は、図3に示すように、GNSS受信機10、測位装置20、及びアプリケーション部30を備えている。この車載装置1が請求項の測位結果利用システムに相当する。
GNSS受信機10は、測位衛星Gから周期的に送信される測位信号を、測位信号の受信用アンテナを介して受信する。また、受信した測位信号に基づいて、測位演算に必要なコード疑似距離、搬送波位相、搬送波のドップラーシフト、ドップラー周波数、搬送波対雑音比(以下、C/N)等を決定する。ドップラー周波数及びC/Nは、L1信号とL2信号とのそれぞれについて決定する。
GNSS受信機10は、決定したコード疑似距離、搬送波位相、ドップラーシフト、ドップラー周波数、C/N等と、測位信号に含まれていた衛星軌道情報といった観測データを、測位衛星Gを特定する衛星IDとともに測位装置20に周期的に出力する。衛星IDは、測位信号に含まれている衛星番号或いは拡散コードである。GNSS受信機10は、出力周期間に受信できた全測位衛星Gについての観測データ及び衛星IDを出力する構成とすればよい。
ここで、測位信号に基づいたドップラー周波数の求め方について説明を行う。一例として、測位信号に基づいて、以下の(1)式によりドップラー周波数を求めればよい。(1)式のΔfがドップラー周波数、fが送信周波数、vが測位衛星Gの速度ベクトル、uがGNSS受信機10の速度ベクトル、aが視線の単位ベクトル、cが光速を示している。
Figure 2017116414
測位装置20は、CPU、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、I/O、これらを接続するバスを備え、不揮発性メモリに記憶された制御プログラムを実行することで車両HVの現在位置の算出といった測位に関連する処理(以下、測位関連処理)を実行する。
測位装置20は、車両HVの現在位置を算出する以外にも、車両HVの進行方向、車両HVの進行速度を算出する構成とすることが好ましい。測位装置20は、測位装置20若しくは車両HVに搭載されるジャイロセンサ、加速度センサ等の慣性センサでの計測結果も用いて、車両HVの現在位置、進行方向、進行速度等を算出する構成としてもよい。
そして、測位装置20は、車両HVの現在位置(つまり、測位結果)を含む、測位装置20での演算結果を、アプリケーション部30に出力する。なお、測位装置20が実行する機能の一部または全部を、一つ或いは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。
アプリケーション部30は、CPU、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、I/O、これらを接続するバスを備える。アプリケーション部30は、測位装置20から出力される演算結果を用いて、不揮発性メモリに記憶された制御プログラムを実行することで車両HVの走行に関するアプリケーションを実行する。このアプリケーション部30が請求項のアプリ実行装置に相当する。
アプリケーションの一例としては、例えば経路案内といったナビゲーションに関するもの、位置情報を利用するゲームに関するもの、運転支援に関するもの等がある。運転支援に関するアプリケーションとしては、運転操作の補助を行うもの、走行についての警告を行うもの、加速,制動,操舵の少なくともいずれかを自動で行う自動運転に関するもの、駐車を自動で行う自動駐車に関するもの等がある。
例えば、自動運転、自動駐車等は、アプリケーション部30から車両HVの加減速制御及び/又は操舵制御を行う電子制御装置に指示を行うことで実現すればよい。なお、アプリケーション部30が実行する機能の一部または全部を、一つ或いは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。
<測位装置20の概略構成>
続いて、図4を用いて、測位装置20の概略構成を説明する。測位装置20は、図4に示すように、観測データ取得部201、管理データベース(以下、管理DB)202、比率算出部203、劣化判定部204、測位信号決定部205、測位部206、進行速度算出部207、進行方向算出部208、及び算出結果出力部209を備えている。
観測データ取得部201は、GNSS受信機10から逐次出力されるコード疑似距離、搬送波位相、ドップラーシフト、ドップラー周波数、C/N等の観測データ及び衛星IDを逐次取得する。観測データ取得部201は、取得した観測データを、その観測データが得られた測位衛星Gの衛星IDと対応付けて管理DB202に格納する。これによって、観測データを測位衛星G毎に区別して管理する。
比率算出部203は、同一の測位衛星Gについての、周波数が異なる複数の測位信号のドップラー周波数を管理DB202から読み出し、これらの測位信号のドップラー周波数の比率Rを算出する。詳しくは、以下の(2)式により比率Rを求める。(2)式のΔfが任意の周波数の測位信号のドップラー周波数、lamがΔfの測位信号の波長、ΔfがΔfと異なる周波数の測位信号のドップラー周波数、lamがΔfの測位信号の波長を示している。実施形態1の例では、同一の測位衛星Gについての、L1信号のドップラー周波数とL2信号のドップラー周波数との比率Rを求めることになる。
Figure 2017116414
ここで、比率Rについての説明を行う。同一の測位衛星GからGNSS受信機10で受信した周波数の異なる2つの測位信号のドップラー周波数について、理想的には、Δf×lam=Δf×lamの関係が成り立つため比率Rは1となる。しかしながら、実際にはマルチパス等の影響によるノイズがそれぞれの測位信号に加わり、それぞれの測位信号に加わったノイズの大きさが異なるほど、比率Rは理想値である1から外れる。よって、比率Rを用いることで、測位信号の信号劣化を判定することができる。
劣化判定部204は、比率算出部203で算出した、同一の測位衛星Gについての、周波数が異なる複数の測位信号のドップラー周波数の比率Rと、それら測位信号のC/Nとを用いて、その測位衛星Gの測位信号の信号劣化度合いを判定する。劣化判定部204での信号劣化度合いの判定の詳細については後述する。
測位信号決定部205は、劣化判定部204で判定した信号劣化度合いを用いて、測位に用いる測位信号を決定する。この測位信号決定部205が請求項の決定部に相当する。測位部206は、測位信号決定部205で測位に用いると決定した測位信号から得られた観測データを用いて、車両HVの現在位置を算出する。つまり、測位信号を用いて測位を行う。測位信号を用いた測位自体については、周知の方法によって行う構成とすればよい。
進行速度算出部207は、例えば管理DB202に格納されている観測データをもとに、車両HVの進行速度を算出する。一例として、搬送波のドップラーシフトから移動体の速度を算出する周知の方法を用いることで、管理DB202に格納された観測データのうちのドップラーシフトをもとに、車両HVの進行速度を算出する構成とすればよい。この場合、車両HVの進行速度は、北速度と東速度とを合成した水平速度とすればよい。また、車両HVの進行速度は、測位信号決定部205で測位に用いると決定した測位信号それぞれの観測データから求めた進行速度を平均した値とすればよい。
進行方向算出部208は、例えば管理DB202に格納されている観測データをもとに、車両HVの進行方向を算出する。一例として、進行速度算出部207での車両HVの進行速度の算出に用いた北速度と東速度とのベクトル合成によって、車両HVの進行方向を算出する。
算出結果出力部209は、測位部206で逐次測位する車両HVの現在位置、進行速度算出部207で逐次算出する車両HVの進行速度、進行方向算出部208で逐次算出する車両HVの進行方向といった演算結果をアプリケーション部30に出力する。この算出結果出力部209が請求項の測位結果出力部に相当する。算出結果出力部209からアプリケーション部30に出力する車両HVの現在位置、進行速度、進行方向は、同じ観測データをもとにした演算結果となるように同期させる構成とすればよい。
なお、進行速度算出部207は、車両HVに搭載された車速センサ或いは加速センサの信号から車両HVの進行速度を算出する構成としてもよい。また、進行方向算出部208は、車両HVに搭載された地磁気センサの信号から車両HVの進行方向を算出する構成としてもよい。
<実施形態1における測位関連処理>
続いて、図5〜図8のフローチャートを用いて、測位装置20での測位関連処理の流れの一例について説明を行う。図5のフローチャートは、例えば、GNSS受信機10から測位装置20に観測データ及び衛星IDが入力されてきたときに開始する構成とすればよい。
まず、ステップS1では、観測データ取得部201が、GNSS受信機10から出力された観測データ及び衛星IDを取得する。そして、取得した全測位衛星Gについての観測データと衛星IDとを対応付けて管理DB202に格納する。管理DB202に格納する観測データ及び衛星IDは、S1の処理が新たに実行されるごとに更新される構成とすればよい。
ステップS2では、劣化判定部204が、観測データのうちのC/Nを指標とした測位信号劣化判定を行う第1劣化判定処理を実行する。ここで、図6のフローチャートを用いて、第1劣化判定処理の概略について説明を行う。
まず、ステップS21では、S1で観測データを取得した全測位衛星Gの周波数の異なる全測位信号について、測位可否の指標となる判定値を1と設定する。この判定値が請求項の信号劣化度合いに相当する。実施形態1の例では、1つの測位衛星GのL1信号とL2信号とのそれぞれに判定値を1と設定する。S1で観測データを取得した全測位衛星Gが5つであった場合には、5つの測位衛星GのL1信号とL2信号とのそれぞれに判定値を「1」と設定することになる。
ステップS22では、判定対象とする測位信号を選択して処理を開始する。S22では、全測位衛星Gの周波数の異なる全測位信号について順番に処理が行われるように、S22に処理が戻るごとに判定対象を逐次選択する。よって、L1信号とL2信号とはそれぞれ個別に判定対象として選択される。
ステップS23では、管理DB202に格納された観測データのうちの、判定対象とする測位信号のC/Nをもとに、C/Nが閾値範囲内か否かを判定する。一例としては、C/Nが、第1の閾値以上である場合に、C/Nが閾値範囲内と判定し、第1の閾値未満である場合に、C/Nが閾値範囲内でないと判定する構成とすればよい。第1の閾値は、C/Nを指標として測位に用いることができる良好な測位信号を判定する場合に用いられる公知の閾値程度の値とすればよい。
そして、C/Nが閾値範囲内と判定した場合(S23でYES)には、判定値を「1」としたまま、ステップS25に移る。一方、C/Nが閾値範囲内でないと判定した場合(S23でNO)には、ステップS24に移る。ステップS24では、C/Nが閾値範囲内でないと判定した測位信号について、判定値を「0」とし、ステップS25に移る。
ステップS25では、全測位信号について処理が完了した場合(S25でYES)には、ステップS3に移る。一方、処理が完了していない測位信号が残っている場合(S25でNO)には、S22に戻って、処理が完了していない測位信号についての処理を開始する。
第1劣化判定処理では、C/Nが閾値範囲内の測位信号については判定値が「1」となり、C/Nが閾値範囲内でない測位信号については判定値が「0」となる。
図5に戻って、ステップS3では、同一の測位衛星Gについての複数の測位信号のドップラー周波数の比率Rを指標とした信号劣化判定を行う第2劣化判定処理を実行する。ここで、図7のフローチャートを用いて、第2劣化判定処理の概略について説明を行う。
ステップS31では、劣化判定部204が、第1劣化判定処理における判定値を引き継ぐ。ステップS32では、劣化判定部204が、判定対象とする測位衛星Gを選択して処理を開始する。S32では、S1で観測データを取得した全測位衛星Gについて順番に処理が行われるように、S32に処理が戻るごとに判定対象を逐次選択する。
ステップS33では、判定対象とした測位衛星Gの周波数の異なる全測位信号について、判定値が「1」である場合(S33でYES)には、ステップS34に移る。一方、1つの測位信号でも判定値が「0」である場合(S33でNO)には、ステップS36に移る。実施形態1の例では、L1信号とL2信号とのうちのいずれかでも判定値「0」である場合には、S36に移る。S33での判別は劣化判定部204が行う。
ステップS34では、比率算出部203が、判定対象とした測位衛星Gの測位信号のうちのL1信号のドップラー周波数とL2信号のドップラー周波数とを管理DB202から読み出し、これらの測位信号のドップラー周波数の比率Rを算出する。
ステップS35では、劣化判定部204が、比率算出部203で算出した比率Rをもとに、比率Rが閾値範囲内か否かを判定する。一例としては、比率Rが、設定下限値以上且つ設定上限値以下である場合に、比率Rが閾値範囲内と判定し、設定下限値未満若しくは設定上限値を上回る場合に、比率Rが閾値範囲内でないと判定する構成とすればよい。
設定下限値と設定上限値は、比率Rの理想値である1から乖離し過ぎない程度の値であって、測位精度が良好な水準となると推定される値とすればよい。設定下限値と設定上限値は、シミュレーション若しくは実験によって決定した固定値を用いる構成としてもよいし、学習によって変化する可変値を用いてもよい。学習の一例としては、設定下限値と設定上限値とを変更しながら、実際の測位精度を評価し、測位精度が最も良好な水準となる設定下限値と設定上限値とを決定する学習等がある。設定下限値と設定上限値は、測位衛星Gごとに設定することが好ましい。
そして、比率Rが閾値範囲内と判定した場合(S35でYES)には、判定値を「1」としたまま、ステップS37に移る。一方、比率Rが閾値範囲内でないと判定した場合(S35でNO)には、ステップS36に移る。
ステップS36では、劣化判定部204が、S35で比率Rが閾値範囲内でないと判定した測位衛星Gの測位信号について、判定値を「0」とし、ステップS37に移る。また、S36では、S33で1つの測位信号でも判定値が「0」であった測位衛星Gの測位信号については、判定値を「0」とし、ステップS37に移る。L1信号とL2信号とのいずれか一方が判定値「1」であった場合でも、このS36ではL1信号とL2信号とのいずれもが判定値「0」となる。
ステップS37では、判定対象とした全測位衛星Gについて処理が完了した場合(S37でYES)には、ステップS4に移る。一方、処理が完了していない測位衛星Gが残っている場合(S37でNO)には、S32に戻って、処理が完了していない測位衛星Gについての処理を開始する。
第2劣化判定処理では、同一の測位衛星GのL1信号とL2信号とのいずれもが第1劣化判定処理で判定値「1」と判定され、且つ、これらの測位信号のドップラー周波数の比率Rが閾値範囲内であった場合に、L1信号とL2信号との判定値が「1」となる。一方、同一の測位衛星GのL1信号とL2信号との少なくともいずれかが第1劣化判定処理で判定値「0」と判定された場合には、L1信号とL2信号との判定値が「0」となる。また、同一の測位衛星GのL1信号とL2信号とのいずれもが第1劣化判定処理で判定値「1」と判定された場合であっても、これらの信号のドップラー周波数の比率Rが閾値範囲内でなかった場合には、L1信号とL2信号との判定値が「0」となる。
図5に戻って、ステップS4では、測位に用いる測位信号を決定して測位を行う測位演算処理を実行する。ここで、図8のフローチャートを用いて、測位演算処理の概略について説明を行う。
ステップS41では、測位信号決定部205が、第2劣化判定処理における判定値を引き継ぐ。ステップS42では、測位信号決定部205が、第2劣化判定処理における判定値をもとに、測位に用いる測位信号を決定する。一例としては、測位信号決定部205は、L1信号とL2信号との判定値が「1」である測位衛星GのL1信号とL2信号といった測位信号を測位に用いるものとし、判定値が「0」である測位信号は測位に用いないものとする。
判定値が「1」である測位信号の数が、測位に必要な規定数(例えば4つとする)であった場合には、判定値が「1」である測位信号全てを、測位に用いる測位信号と決定する。判定値が「1」である測位信号の数が、測位に必要な規定数よりも多かった場合には、規定数分の測位信号を選択して、測位に用いる測位信号と決定する。一例としては、DOP(dilution of precision)が最も小さくなる規定数の測位衛星Gの組み合わせに対応する測位信号を選択すればよい。DOPは、測位信号の受信点から見た測位衛星Gの幾何学的配置に影響される測位精度劣化係数である。DOPは、例えば観測データのうちの衛星軌道情報を用いて求めればよい。判定値が「1」である測位信号の数が、測位に必要な規定数よりも少なかった場合には、例えばS43での測位を行わせず、新たな測位関連処理によって規定数分の測位信号が決定できるまで測位を保留すればよい。
ステップS43では、測位部206が、S42で決定した測位信号から得られた観測データを管理DB202から読み出し、この観測データを用いて、車両HVの現在位置を算出することで測位を行う。また、S43では、この観測データを用いて、進行速度算出部207で車両HVの進行速度、進行方向算出部208で車両HVの進行方向を算出してもよい。以下では、S43で車両HVの現在位置に加えて進行速度と進行方向も算出する場合を例に挙げて説明を行う。
図5に戻って、ステップS5では、算出結果出力部209が、S4の測位演算処理で算出した測位結果等をアプリケーション部30に出力し、測位関連処理を終了する。詳しくは、S4の測位演算処理で算出した車両HVの現在位置、進行速度、及び進行方向をアプリケーション部30に出力する。
<実施形態1のまとめ>
本発明者らは、同一の測位衛星Gについての、周波数の異なる複数の測位信号のドップラー周波数の比率Rによって、C/Nでは判別しにくい種類の信号劣化であっても判別しやすくなることを見出した。具体例を図9に示す。図9のL1で示すグラフがL1信号のC/Nの時間変化を示しており、L2で示すグラフがL2信号のC/Nの時間変化を示しており、RがL1信号とL2信号とのドップラー周波数の比率Rを示している。
例えば、図9のTで示す時点では、測位信号が劣化しているが、L1信号のC/N及びL2信号のC/Nは大きな低下を示しておらず、C/Nでは信号劣化が判別しにくい。一方、ドップラー周波数の比率Rは、値が理想値である1から大きく外れており、信号劣化を判別できる。このように、ドップラー周波数の比率Rによって、C/Nでは判別しにくい種類の信号劣化であっても判別しやすくなる。
実施形態1の構成によれば、同一の測位衛星Gについての、周波数の異なる2種類の測位信号のドップラー周波数の比率Rを用いて、信号劣化度合いが低いと判定した測位信号を用いて測位を行う。よって、測位衛星Gの測位信号にC/Nでは判別しにくい種類の信号劣化が生じた場合であっても、測位精度の低下を抑えることが可能になる。
また、実施形態1の構成によれば、ドップラー周波数の比率Rに加え、C/Nも考慮して、信号劣化度合いが低いと判定した測位信号を用いて測位を行う。よって、ドップラー周波数の比率Rで判別しにくい種類の信号劣化が生じた場合であっても、C/Nによって信号劣化の判定を補完することができ、さらに測位精度の低下を抑えることが可能になる。
さらに、ドップラー周波数の比率Rの算出には複雑な計算式を必要としないため、少ない計算量で、C/Nでは判別しにくい種類の信号劣化が生じた場合の測位精度の低下を抑えることが可能になるという利点もある。
(実施形態2)
実施形態1では、測位信号の信号劣化度合いとして、測位に用いることのできる度合い1段階と、測位に用いることのできない度合い1段階との2段階に分けて判定する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、測位信号の信号劣化度合いを3段階以上に分けて判定する構成(以下、実施形態2)としてもよい。
以下、本発明の実施形態2について図面を用いて説明する。実施形態2の車載装置1aは、図10に示すように、GNSS受信機10、測位装置20a、及びアプリケーション部30aを備えている。この車載装置1aも請求項の測位結果利用システムに相当する。
測位装置20aは、信号劣化度合いの判定に関する一部の処理が異なる点、及び信号劣化度合いに応じた測位結果の信頼度を測位結果に付与する点を除けば、実施形態1の測位装置20と同様である。
アプリケーション部30aは、測位結果に付与された信頼度に応じて、測位結果を利用するアプリケーションを限定する点を除けば、実施形態1のアプリケーション部30と同様である。アプリケーション部30aは、用いる測位結果の測位精度に対する要求が異なる複数種類のアプリケーションを実行できるものとする。実施形態2では、測位精度に対する要求が最も高い、運転支援に関するアプリケーション、測位精度に対する要求が続いて高い、ナビゲーションに関するアプリケーション、測位精度に対する要求が低い、位置情報を利用するゲームのアプリケーションを実行できる場合を例に挙げて説明を行う。このアプリケーション部30aも請求項のアプリ実行装置に相当する。
<測位装置20aの概略構成>
続いて、図10を用いて、測位装置20aの概略構成を説明する。測位装置20aは、図4に示すように、観測データ取得部201、管理DB202、比率算出部203、劣化判定部204a、測位信号決定部205a、測位部206a、進行速度算出部207、進行方向算出部208、及び算出結果出力部209aを備えている。
劣化判定部204a、測位信号決定部205a、測位部206a、算出結果出力部209aは、一部の処理が異なる点を除けば、実施形態1の劣化判定部204、測位信号決定部205、測位部206、算出結果出力部209と同様である。実施形態1と処理の異なる劣化判定部204a、測位信号決定部205a、測位部206a、算出結果出力部209aの処理の詳細については後述する。なお、算出結果出力部209aが請求項の測位結果出力部に相当する。
<実施形態2における測位関連処理>
続いて、図11〜図14のフローチャートを用いて、測位装置20aでの測位関連処理の流れの一例について説明を行う。図11のフローチャートは、例えば、GNSS受信機10から測位装置20aに観測データ及び衛星IDが入力されてきたときに開始する構成とすればよい。
まず、ステップS100では、S1と同様にして、観測データ及び衛星IDを取得し、取得した全測位衛星Gについての観測データと衛星IDとを対応付けて管理DB202に格納する。
ステップS200では、劣化判定部204aが、観測データのうちのC/Nを指標とした測位信号劣化判定を行う第1劣化判定処理を実行する。ここで、図12のフローチャートを用いて、S200での第1劣化判定処理の概略について説明を行う。なお、実施形態2の説明でも実施形態1の説明と同様に、測位衛星GがQPSの測位衛星である場合を例に挙げて説明を行う。
まず、ステップS210では、S100で観測データを取得した全測位衛星Gの周波数の異なる全測位信号について、信号劣化度合いの指標となる評価値Qを「1」と設定する。この評価値Qが請求項の信号劣化度合いに相当する。実施形態2の例では、1つの測位衛星GのL1信号とL2信号とのそれぞれに評価値Qを「0」と設定する。S100で観測データを取得した全測位衛星Gが5つであった場合には、5つの測位衛星GのL1信号とL2信号とのそれぞれに評価値Qを「0」と設定することになる。
ステップS220では、S22と同様にして、判定対象とする測位信号を選択して処理を開始する。ステップS230では、S23と同様にして、C/Nが閾値範囲内か否かを判定する。そして、C/Nが閾値範囲内と判定した場合(S230でYES)には、ステップS240に移る。一方、C/Nが閾値範囲内でないと判定した場合(S230でNO)には、評価値Qを「0」としたまま、ステップS250に移る。ステップS250では、評価値Qに1を加算し、ステップS250に移る。
ステップS250では、全測位信号について処理が完了した場合(S250でYES)には、ステップS300に移る。一方、処理が完了していない測位信号が残っている場合(S250でNO)には、S220に戻って、処理が完了していない測位信号についての処理を開始する。
この第1劣化判定処理では、C/Nが閾値範囲内の測位信号については評価値Qが「1」となり、C/Nが閾値範囲内でない測位信号については評価値Qが「0」となる。
図11に戻って、ステップS300では、同一の測位衛星Gについての複数の測位信号のドップラー周波数の比率Rを指標とした信号劣化判定を行う第2劣化判定処理を実行する。ここで、図13のフローチャートを用いて、S300での第2劣化判定処理の概略について説明を行う。
ステップS310では、劣化判定部204aが、S200の第1劣化判定処理において評価値「1」であった測位信号を判定対象として引き継ぐとともに、この測位信号の評価値を引き継ぐ。ステップS320では、劣化判定部204aが、S310で対象となった測位信号を送信した測位衛星Gから、判定対象とする測位衛星Gを選択して処理を開始する。S320では、S310で対象となった測位信号を送信した全測位衛星Gについて順番に処理が行われるように、S320に処理が戻るごとに判定対象を逐次選択する。
ステップS330では、判定対象とした測位衛星Gについて周波数が異なる2つの測位信号が存在する場合(S330でYES)には、ステップS340に移る。一方、1つの測位信号しか存在しない場合(S330でNO)には、その1つの測位信号の評価値Qを「1」としたまま、ステップS360に移る。S330での判別は劣化判定部204aが行う。
例を挙げると、判定対象とした測位衛星Gについて、L1信号とL2信号とのいずれもが、第1劣化判定処理において評価値「1」であった場合には、L1信号とL2信号とのいずれもが判定対象として引き継がれる。よって、判定対象とした測位衛星Gについて周波数が異なる2つの測位信号が存在することになる。一方、定対象とした測位衛星Gについて、L1信号とL2信号との少なくともいずれかが、第1劣化判定処理において評価値「0」であった場合には、評価値「0」であった測位信号が判定対象として引き継がれない。よって、判定対象とした測位衛星Gについて周波数が異なる2つの測位信号が存在しないことになる。
ステップS340では、S34と同様にして、比率算出部203が、判定対象とした測位衛星GのL1信号とL2信号とのドップラー周波数の比率Rを算出する。ステップS350では、S35と同様にして、劣化判定部204aが、比率算出部203で算出した比率Rをもとに、比率Rが閾値範囲内か否かを判定する。そして、比率Rが閾値範囲内と判定した場合(S350でYES)には、L1信号とL2信号との評価値Qを「1」としたまま、ステップS360に移る。一方、比率Rが閾値範囲内でないと判定した場合(S350でNO)には、ステップS370に移る。ステップS360では、L1信号とL2信号との評価値Qに1を加算し、ステップS370に移る。具体的には、L1信号とL2信号との評価値Qを「2」とする。
ステップS370では、判定対象とした全測位衛星Gについて処理が完了した場合(S370でYES)には、ステップS400に移る。一方、処理が完了していない測位衛星Gが残っている場合(S370でNO)には、S320に戻って、処理が完了していない測位衛星Gについての処理を開始する。
この第2劣化判定処理では、同一の測位衛星GのL1信号とL2信号とのいずれもが第1劣化判定処理で評価値Q「1」と判定され、且つ、これらの測位信号のドップラー周波数の比率Rが閾値範囲内であった場合に、L1信号とL2信号との評価値Qが「2」となる。一方、同一の測位衛星GのL1信号とL2信号とのいずれもが第1劣化判定処理で評価値Q「1」と判定された場合であっても、これらの信号のドップラー周波数の比率Rが閾値範囲内でなかった場合には、L1信号とL2信号との評価値Qが「1」となる。また、同一の測位衛星GのL1信号とL2信号との一方だけ第1劣化判定処理で評価値Q「1」と判定された場合には、その信号の評価値Qが「1」となる。
図11に戻って、ステップS400では、測位に用いる測位信号を決定して測位を行う測位演算処理を実行する。ここで、図14のフローチャートを用いて、S400での測位演算処理の概略について説明を行う。
ステップS410では、測位信号決定部205aが、第2劣化判定処理において判定対象とした測位信号を引き継ぐとともに、この測位信号の評価値Qを引き継ぐ。ステップS420では、測位信号決定部205aが、第2劣化判定処理における評価値QとDOPとをもとに、測位に用いる測位信号を決定する。
測位信号決定部205aは、L1信号とL2信号との評価値Qが「2」若しくは「1」である測位衛星Gの測位信号を測位に用いることが可能とする。一方、L1信号とL2信号との少なくともいずれかがS410で引き継がれていない測位衛星Gの測位信号は測位に用いることが不可能とする。
一例として、S410では、L1信号とL2信号との評価値Qが「2」である測位衛星Gの数が、測位に必要な規定数よりも多かった場合には、DOP(dilution of precision)が最も小さくなる規定数の測位衛星Gの組み合わせに対応する測位信号を、測位に用いる測位信号と決定する。
また、L1信号とL2信号との評価値Qが「2」である測位衛星Gの数が、測位に必要な規定数未満であった場合には、規定数に満たない分を、L1信号とL2信号との評価値Qが「1」である測位衛星Gで補う。補う測位衛星Gとしては、DOPが最も小さくなる測位衛星Gを選択する構成とすればよい。
L1信号とL2信号との評価値Qが「2」である測位衛星Gの数が、測位に必要な規定数であった場合には、L1信号とL2信号との評価値Qが「2」である測位衛星Gの測位信号全てを、測位に用いる測位信号と決定すればよい。
なお、評価値Qが最も高い(つまり、「2」である)測位衛星Gが、測位に必要な規定数分存在する場合であっても、DOPをもとに、評価値Qが1段階低い(つまり、「1」である)測位衛星Gの測位信号を、測位に用いる測位信号に含ませることができる構成としてもよい。一例としては、以下の通りである。
まず、規定数分の測位衛星Gが、評価値Qが最も高い測位衛星Gのみで占められる場合のDOPを求める。続いて、規定数分の測位衛星Gのうちの1つの測位衛星Gを、評価値Qが1段階低い測位衛星Gで置き換えた場合のDOPを、置き換える測位衛星Gを変更しながら複数パターン求める。そして、評価値Qが最も高い測位衛星Gのみで占められる場合のDOPよりもDOPが著しく小さくなるパターンが存在する場合には、このパターンに対応する測位衛星Gの組み合わせに対応する測位信号を、測位に用いる測位信号と決定する。
ステップS430では、測位部206aが、S420で決定した測位信号から得られた観測データを管理DB202から読み出し、この観測データを用いて、車両HVの現在位置を算出することで測位を行う。S430では、S43と同様にして、車両HVの進行速度、進行方向を算出すればよい。
また、S430では、測位部206aが、測位に用いた各測位信号について劣化判定部204aで判定された評価値Qに応じて、その測位結果の信頼度を決定する。信頼度は、評価値Qがより大きい、すなわち信号劣化度合いがより低い測位信号を測位に用いた割合が高いほど、高く決定すればよい。
一例としては、評価値Qが「2」である測位衛星Gの測位信号のみで測位を行った測位結果を、信頼度が最も高い信頼度「高」とすればよい。また、評価値Qが「1」である測位衛星Gの測位信号を一定割合以上(例えば75%以上)含んで測位を行った測位結果を、信頼度が最も低い信頼度「低」とすればよい。さらに、評価値Qが「1」である測位衛星Gの測位信号を含むが、一定割合未満(例えば75%未満)で測位を行った測位結果を、信頼度「中」とすればよい。
図11に戻って、ステップS500では、算出結果出力部209aが、S400の測位演算処理で算出した測位結果等に信頼度を付与してアプリケーション部30aに出力し、測位関連処理を終了する。詳しくは、S400の測位演算処理で算出した車両HVの現在位置、進行速度、及び進行方向に、S430で求めた信頼度を付与してアプリケーション部30aに出力する。
<アプリケーション部30aで取得する測位結果の信頼度に応じた処理>
続いて、図15のフローチャートを用いて、アプリケーション部30aで取得する測位結果の信頼度に応じた処理の流れの一例について説明を行う。図15のフローチャートは、例えば、測位装置20aから測位結果と測位結果に付与された信頼度とが入力されてきたときに開始する構成とすればよい。
まず、ステップS61では、測位装置20aから入力される車両HVの現在位置、進行速度、及び進行方向といった測位結果と、測位結果に付与された信頼度とを取得する。ステップS62では、S61で取得した信頼度に応じて、S61で取得した測位結果を利用するアプリケーションを限定し、処理を終了する。このS62の処理が請求項の限定部に相当する。
S62では、信頼度が低いほど、測位結果を利用するアプリケーションを限定する。実施形態2の例では、信頼度「高」であれば、運転支援に関するアプリケーション、ナビゲーションに関するアプリケーション、位置情報を利用するゲームのアプリケーションの全てに利用可能とする。一方、信頼度「中」であれば、運転支援に関するアプリケーションには利用不可能とし、ナビゲーションに関するアプリケーション、位置情報を利用するゲームのアプリケーションに利用可能とする。さらに、信頼度「低」であれば、運転支援に関するアプリケーション、ナビゲーションに関するアプリケーションには利用不可能とし、位置情報を利用するゲームのアプリケーションに利用可能とする。
アプリケーション部30aでは、アプリケーションを実行する際、S62で測位結果が利用可能とされたアプリケーションに限定して実行し、測位結果が利用不可能とされたアプリケーションは実行しないようにする。なお、測位結果が利用不可能とされたアプリケーションを実行しない場合は、その旨を表示装置、音声出力装置等の提示装置を用いてユーザに提示することが好ましい。
<実施形態2のまとめ>
実施形態2の構成でも、同一の測位衛星Gについての、周波数の異なる2種類の測位信号のドップラー周波数の比率Rを用いて、信号劣化度合いが低いと判定した測位信号を用いて測位を行う。よって、実施形態1と同様の効果が得られる。
また、実施形態2の構成によれば、測位結果に信頼度を付与することで、アプリケーション部30aで実行するアプリケーションが要求する測位結果の測位精度に応じて、測位結果の利用が好ましくないアプリケーションを実行しないようにすることができる。
(変形例1)
実施形態2では、測位結果に信頼度を付与する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、測位結果に信頼度を付与しない構成としてもよい。
(変形例2)
実施形態1,2では、C/Nを信号劣化度合いの判定に用いる構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、C/Nを信号劣化度合いの判定に用いない構成としてもよい。
(変形例3)
実施形態1,2では、測位に用いる測位信号の決定にDOPを用いる構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、測位に用いる測位信号の決定にDOPを用いない構成としてもよい。
(変形例4)
実施形態1,2では、同一の測位衛星Gの周波数の異なる複数の測位信号として、2種類の測位信号を用いる構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、周波数の異なる3種類以上の測位信号を用いる構成(以下、変形例4)としてもよい。
例えば、測位衛星GがQZSSの測位衛星である場合には、図16に示すように、1575.42MHzのL1C/A信号、1227.60MHzのL2C信号、1176.45MHzのL5信号といった3種類の測位信号を用いる構成とすればよい。
3種類以上の測位信号を用いる構成とする場合、比率算出部203では、同一の測位衛星Gから送信される周波数が異なる3つ以上の測位信号のうち、2つの測位信号同士の全組み合わせについて、ドップラー周波数の比率Rを算出すればよい。測位衛星GがQZSSの測位衛星である場合を例に挙げると、L1C/A信号とL2C信号、L1C/A信号とL5信号、L2C信号とL5信号といった3つの組み合わせについて、ドップラー周波数の比率Rを算出する。
そして、劣化判定部204,204aは、比率算出部203で算出した組み合わせごとの比率Rのそれぞれについて、閾値範囲内か否かを判定して、測位信号の信号劣化度合いを判定する。測位衛星GがQZSSの測位衛星である場合を例に挙げると、3つの組み合わせの全てが閾値範囲内である場合、3つの組み合わせのうちの2つが閾値範囲内である場合、3つの組み合わせのうちの1つが閾値範囲内である場合、3つの組み合わせの全てが閾値範囲内でない場合の4段階に分けて信号劣化度合いを判定する。
変形例4の構成では、測位信号の信号劣化度合いとして、測位に用いることのできる度合いを3段階以上に分けて判定する構成としてもよい。また、測位に用いることのできない度合いを2段階以上に分けて判定する構成としてもよい。
変形例4の構成によれば、測位信号の信号劣化度合いを、より細分化して判定することができる。従って、測位結果を用いる種々のアプリケーションのそれぞれが求める測位精度に応じて、測位結果の利用が好ましくないアプリケーションを実行しないようにすることを、より精密に行うことが可能になる。
なお、Galileoの測位衛星である場合には、E1信号、E5信号、E6信号といった3種類の測位信号を用いる構成とすればよい。Beidouの測位衛星である場合には、B1信号、B2信号、B3信号といった3種類の測位信号を用いる構成とすればよい。
また、同一の測位衛星Gから周波数の異なる3種類以上の測位信号が送信される場合であっても、そのうちの2種類の測位信号のみを用いてドップラー周波数の比率Rを求め、信号劣化度合いを判定する構成としてもよい。
(変形例5)
実施形態1,2では、本発明を車両で用いる車載装置1,1aに適用する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、本発明は、ユーザに携帯される携帯端末等にも適用することができる。本発明を携帯端末に適用する場合には、実施形態1,2の構成から、運転支援に関するアプリケーションを除外して適用すればよい。
なお、本発明は、上述した実施形態及び変形例に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態及び変形例にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1,1a 車載装置、10 GNSS受信機、20,20a 測位装置、30,30a アプリケーション部、201 観測データ取得部、202 管理DB、203 比率算出部、204,204a 劣化判定部、205,205a 測位信号決定部(決定部)、206,206a 測位部、207 進行速度算出部、208 進行方向算出部、209,209a 算出結果出力部(測位結果出力部)、S62 限定部

Claims (8)

  1. 複数の測位衛星から受信した測位信号を用いて測位を行う測位部(206,206a)を備える測位装置であって、
    同一の前記測位衛星から送信される周波数が異なる複数の測位信号のドップラー周波数の比率を算出する比率算出部(203)と、
    前記比率算出部で算出した前記比率を用いて、前記測位信号の信号劣化度合いを判定する劣化判定部(204,204a)と、
    前記劣化判定部で判定した前記測位信号の信号劣化度合いを用いて、測位に用いる前記測位信号を決定する決定部(205,205a)とを備える測位装置。
  2. 請求項1において、
    前記劣化判定部は、前記周波数が異なる複数の測位信号の搬送波対雑音比も用いて、前記測位信号の信号劣化度合いを判定する測位装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記決定部は、前記劣化判定部で判定した前記信号劣化度合いと、前記測位衛星の幾何学的配置に応じて定まる測位精度劣化係数であるDOPとをもとに、測位に用いる前記測位信号を決定する測位装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、
    前記比率算出部は、同一の前記測位衛星から送信される、周波数が異なる3つ以上の測位信号のうち、2つの測位信号同士の全組み合わせについて、ドップラー周波数の比率を算出し、
    前記劣化判定部は、前記比率算出部で算出した前記組み合わせごとの前記比率のそれぞれが前記組み合わせごとに設定されている閾値の範囲内か否かに応じて、前記測位信号の信号劣化度合いを判定する測位装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、
    前記決定部(205a)は、前記劣化判定部で判定された前記信号劣化度合いが異なる前記測位信号のそれぞれを、測位に用いる前記測位信号と決定することがあるものであり、
    前記測位部で測位を行った測位結果に、測位に用いた各測位信号について前記劣化判定部で判定された信号劣化度合いに応じた、その測位結果の信頼度を付与して、前記測位結果を利用した複数種類のアプリケーションを実行できるアプリ実行装置(30a)に出力する測位結果出力部(209a)を備える測位装置。
  6. 複数の測位衛星から受信した測位信号を用いて測位を行う測位部(206,206a)を備える測位装置であって、
    同一の測位衛星から送信される周波数が異なる複数の測位信号のドップラー周波数の比率を算出する比率算出部(203)と、
    前記比率算出部で算出した前記比率を用いて、前記測位信号の信号劣化度合いを判定する劣化判定部(204,204a)と、
    前記劣化判定部で判定した前記測位信号の信号劣化度合いを用いて、測位に用いる前記測位信号を決定する決定部(205,205a)とを備える測位装置(20,20a)と、
    前記測位装置で測位を行った測位結果を利用したアプリケーションを実行するアプリ実行装置(30,30a)とを含む測位結果利用システム。
  7. 請求項6において、
    前記決定部(205a)は、前記劣化判定部で判定された前記信号劣化度合いが異なる前記測位信号のそれぞれを、測位に用いる前記測位信号と決定することがあるものであり、
    前記測位装置(20a)は、
    前記測位部で測位を行った測位結果に、測位に用いた各測位信号について前記劣化判定部で判定された信号劣化度合いに応じた、その測位結果の信頼度を付与して、前記アプリ実行装置に出力する測位結果出力部(209a)を備え、
    前記アプリ実行装置(30a)は、
    前記測位装置で測位を行った測位結果を利用した複数種類のアプリケーションを実行できるものであり、
    前記信頼度が付与された前記測位結果を前記測位装置から取得した場合に、この信頼度が低いほど、この測位結果を利用する前記アプリケーションを限定する限定部(S62)を備える測位結果利用システム。
  8. 請求項6又は7において、
    車両で用いられ、
    前記アプリ実行装置は、前記アプリケーションとして、車両の走行に関するアプリケーションを実行する測位結果利用システム。
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