JP2008248706A - ターボチャージャ - Google Patents

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Abstract

【課題】コンプレッサ側への油漏れを防止しつつ、コンプレッサインペラ側シールプレートのコンプレッサインペラと対向する壁面全体を均一に冷却することができ、コンプレッサインペラの背面側への熱の伝達を抑制して冷却性能向上を図り得るターボチャージャを提供する。
【解決手段】軸受ハウジング3に、コンプレッサインペラ8の背面に位置してその外径より大きく形成され且つ圧縮空気のディフューザ部27を形成するコンプレッサインペラ側シールプレート20を取り付け、コンプレッサインペラ側シールプレート20上部に冷却用潤滑油Cを吹き付ける供給手段28と、流下する冷却用潤滑油Cをコンプレッサインペラ側シールプレート20のロータ軸5貫通部下方へ導くガイド手段30と、冷却用潤滑油Cがコンプレッサインペラ側シールプレート20のロータ軸5貫通部に直接かかることを防ぐ仕切手段29とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ターボチャージャに関するものである。
一般に、ターボチャージャは、タービンとコンプレッサを同一回転軸上に連結し、タービンによってコンプレッサを駆動するようにしたものであって、内燃機関の性能向上のために広く用いられている。
従来におけるターボチャージャの一例を示すものとしては、例えば、特許文献1があり、該特許文献1に開示されたものは、図6及び図7に示される如く、タービンハウジング1とコンプレッサハウジング2との間に軸受ハウジング3が設けられ、前記タービンハウジング1内に配設されるタービンロータ4のロータ軸5が前記軸受ハウジング3内を貫通してコンプレッサハウジング2側へ延びるようベアリング6及びスラストベアリング7により回転自在に支持され、前記ロータ軸5の反タービンロータ4側の端部にコンプレッサインペラ8が前記コンプレッサハウジング2内に配設されるよう嵌着されている。
前記軸受ハウジング3内部には、該軸受ハウジング3内部におけるタービンハウジング1側上部に位置し且つ前記ロータ軸5の上部外周側に同芯状に配設される上部冷却用空間9と、前記軸受ハウジング3内部におけるタービンハウジング1側のロータ軸貫通孔10近傍に位置し且つ前記上部冷却用空間9に連通するタービン側シール空間11と、前記軸受ハウジング3内下部に位置し且つ前記上部冷却用空間9及びタービン側シール空間11に連通する下部排油空間12とが形成されると共に、上方から下方へ向けロータ軸5の軸線と直交する方向へ延びるよう穿設され且つ冷却用潤滑油Cが供給される給油口13と、該給油口13に対して交差するよう穿設された給油穴14と、該給油穴14と連通するよう穿設され且つ前記上部冷却用空間9内へ向けて冷却用潤滑油Cを噴射するジェット孔15とが形成されている。
又、前記軸受ハウジング3には、コンプレッサインペラ8の背面に位置して該コンプレッサインペラ8の外径と略等しく形成されるコンプレッサインペラ側シールプレート20´がボルト21によって取り付けられ、該コンプレッサインペラ側シールプレート20´には、前記ロータ軸5と同芯となるドーナツ状のコンプレッサインペラ側冷却空間22´がその下部において前記下部排油空間12と連通するよう形成されると共に、前記給油口13から分岐する給油孔23と連通するよう穿設され且つ前記コンプレッサインペラ側冷却空間22´上部へ向けて冷却用潤滑油Cを噴射するジェット孔24が形成されている。尚、前記コンプレッサインペラ側シールプレート20´を貫通するロータ軸5には、シールリング25が外周部に装填された油切り26が嵌着されている。
そして、前記ターボチャージャの運転時には、図示していない内燃機関の排ガスがタービンハウジング1に導入され、該排ガスの圧力によってタービンロータ4が回転し、該タービンロータ4の回転がロータ軸5を介してコンプレッサインペラ8へ伝達されることにより、該コンプレッサインペラ8が回転駆動されて、前記内燃機関に供給される空気が圧縮(過給)されるようになっている。
この際、前記軸受ハウジング3の給油口13には冷却用潤滑油Cが供給され、該冷却用潤滑油Cは、給油穴14を経てジェット孔15から上部冷却用空間9内へ向けて噴射され、該上部冷却用空間9内におけるタービンハウジング1側の壁面に衝突して該壁面を冷却し、タービン側シール空間11から下部排油空間12を経て外部へ排出される。
同時に、前記冷却用潤滑油Cは、前記軸受ハウジング3の給油口13から給油孔23へ分岐し、該給油孔23と連通するジェット孔24からコンプレッサインペラ側冷却空間22´上部へ向けて噴射され、該コンプレッサインペラ側冷却空間22´内におけるコンプレッサインペラ8側の壁面に衝突して該壁面を冷却し、下部排油空間12を経て外部へ排出され、これにより、コンプレッサインペラ8とコンプレッサインペラ側シールプレート20´との隙間にある高温空気が冷却され、コンプレッサインペラ8の温度上昇が間接的に抑制されるようになっている。
尚、前記冷却用潤滑油Cは、ベアリング6及びスラストベアリング7にも供給され、該ベアリング6及びスラストベアリング7を潤滑しつつ冷却するようになっている。
又、前記スラストベアリング7へ供給される冷却用潤滑油Cのコンプレッサインペラ8側への漏れは、前記シールリング25が外周部に装填された油切り26によって防止されるようになっている。
特許第3606293号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたものの場合、軸受ハウジング3の給油口13より給油孔23を経てジェット孔24からコンプレッサインペラ側冷却空間22´上部へ向けて噴射される冷却用潤滑油Cは、図8に示される如く、コンプレッサインペラ側冷却空間22´内におけるコンプレッサインペラ8側の壁面に沿って、ロータ軸5を取り巻くコンプレッサインペラ側シールプレート20´の中心部分の外周側を流下して行くため、該コンプレッサインペラ側シールプレート20´の中心部分の下方位置における壁面には冷却用潤滑油Cが行き渡りにくくなり、コンプレッサインペラ側冷却空間22´内におけるコンプレッサインペラ8側の壁面全体を均一に冷却することが困難となり、冷却性能が低下するという欠点を有していた。
本発明は、斯かる実情に鑑み、コンプレッサハウジング側への油漏れを防止しつつ、コンプレッサインペラ側シールプレートのコンプレッサインペラと対向する壁面全体を均一に冷却することができ、コンプレッサインペラの背面側への熱の伝達を抑制して冷却性能向上を図り得るターボチャージャを提供しようとするものである。
本発明は、ロータ軸が回転自在に支持される軸受ハウジングに、コンプレッサインペラの背面に位置して該コンプレッサインペラの外径よりも大きく形成され且つコンプレッサハウジングとの間で圧縮空気のディフューザ部を形成するコンプレッサインペラ側シールプレートを取り付けてなるターボチャージャであって、
前記軸受ハウジング側からコンプレッサインペラ側シールプレート上部に対して冷却用潤滑油を吹き付ける供給手段と、
該供給手段によって吹き付けられて流下する冷却用潤滑油をコンプレッサインペラ側シールプレートのロータ軸貫通部下方へ導くガイド手段と
を備えたことを特徴とするターボチャージャにかかるものである。
上記手段によれば、以下のような作用が得られる。
前述の如く構成すると、ターボチャージャの運転時に、冷却用潤滑油は、供給手段により軸受ハウジング側からコンプレッサインペラ側シールプレート上部に対して吹き付けられるが、前記供給手段によって吹き付けられて流下する冷却用潤滑油は、特許文献1に開示されたもののように、コンプレッサインペラ側冷却空間内におけるコンプレッサインペラ側の壁面に沿って、ロータ軸を取り巻くコンプレッサインペラ側シールプレートの中心部分の外周側を単に流下して行くのではなく、ガイド手段によりコンプレッサインペラ側シールプレートのロータ軸貫通部下方へ導かれるため、該コンプレッサインペラ側シールプレートの中心部分の下方位置における壁面にも冷却用潤滑油が行き渡りやすくなり、コンプレッサインペラ側シールプレートの壁面全体を均一に冷却することが可能となり、冷却性能が低下する心配がなくなる。
前記ターボチャージャにおいては、前記ガイド手段を、前記コンプレッサインペラ側シールプレートの少なくとも下半分の壁面に前記ロータ軸貫通部下方へ回り込む形状となるよう突設されるガイドリブによって構成することができる。
又、前記ターボチャージャにおいては、前記ガイド手段を、前記コンプレッサインペラ側シールプレートの少なくとも下半分の壁面に前記ロータ軸貫通部下方へ回り込む形状となるよう凹設されるガイド溝によって構成することもできる。
更に、前記ターボチャージャにおいては、前記供給手段によって吹き付けられた冷却用潤滑油がコンプレッサインペラ側シールプレートのロータ軸貫通部に直接かかることを防ぐようコンプレッサインペラ側シールプレートに形成される仕切手段を備えることができ、このようにすると、前記コンプレッサインペラ側シールプレートのロータ軸貫通部に前記冷却用潤滑油が直接かかることはなく、ロータ軸貫通部からコンプレッサハウジング側への油漏れが生じる心配もなくなる。
又、前記ターボチャージャにおいては、前記仕切手段を、前記ロータ軸と同芯状の筒状体で形成され、且つ前記ロータ軸貫通部外周を取り囲むコンプレッサインペラ側シール空間と該コンプレッサインペラ側シール空間の外周に配設されるコンプレッサインペラ側冷却空間とを画成する仕切部材によって構成することができる。
本発明のターボチャージャによれば、コンプレッサハウジング側への油漏れを防止しつつ、コンプレッサインペラ側シールプレートのコンプレッサインペラと対向する壁面全体を均一に冷却することができ、コンプレッサインペラの背面側への熱の伝達を抑制して冷却性能向上を図り得るという優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1〜図3は本発明を実施する形態の一例であって、図中、図6〜図8と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図6〜図8に示す従来のものと同様であるが、本図示例の特徴とするところは、図1〜図3に示す如く、ロータ軸5が回転自在に支持される軸受ハウジング3に、コンプレッサインペラ8の背面に位置して該コンプレッサインペラ8の外径よりも大きく形成され且つコンプレッサハウジング2との間で圧縮空気のディフューザ部27を形成するコンプレッサインペラ側シールプレート20を取り付け、前記軸受ハウジング3側からコンプレッサインペラ側シールプレート20上部に対して冷却用潤滑油Cを吹き付ける供給手段28と、該供給手段28によって吹き付けられて流下する冷却用潤滑油Cをコンプレッサインペラ側シールプレート20のロータ軸5貫通部下方へ導くガイド手段30とを備えた点にある。
本図示例の場合、前記軸受ハウジング3は、軸受ハウジング本体3aと、該軸受ハウジング本体3a内中心部に組み込まれ且つ前記ロータ軸5をベアリング6を介して回転自在に支持するブッシュ3bとに分割形成し、該ブッシュ3bは、前記軸受ハウジング本体3aに対しそのコンプレッサインペラ8側の開口部から組み込んでボルト19により締結し、前記軸受ハウジング本体3aのコンプレッサインペラ8側の開口部を前記コンプレッサインペラ側シールプレート20で蓋をするように覆い、該コンプレッサインペラ側シールプレート20を軸受ハウジング本体3aに対してボルト21により締結するようにしてある。尚、前記コンプレッサインペラ側シールプレート20の外周部には、円環部材31に圧縮空気を整流するための複数の翼部材32を配設してなるディフューザ部材33を皿ネジ34によって取り付け、該ディフューザ部材33とコンプレッサハウジング2との間で前記ディフューザ部27を形成するようにしてある。又、前記軸受ハウジング本体3a内部には、該軸受ハウジング本体3a内部におけるタービンハウジング1側上部に位置し且つ前記ブッシュ3bの上部外周を囲む上部冷却用空間9と、前記軸受ハウジング本体3a内部におけるタービンハウジング1側のロータ軸貫通孔10近傍に位置し且つ前記ブッシュ3bによって前記上部冷却用空間9から画成されるタービン側シール空間11と、前記軸受ハウジング本体3a内部におけるブッシュ3bの下方に位置し且つ前記上部冷却用空間9及びタービン側シール空間11に連通する下部排油空間12とを形成してある。
又、前記冷却用潤滑油Cの供給手段28は、前記軸受ハウジング本体3a上部に上方から下方へ向けロータ軸5の軸線と直交する方向へ延びるよう形成された給油口13と、該給油口13に連通し且つロータ軸5の軸線と平行な方向へ延びるよう前記ブッシュ3bに形成された給油穴14と、該給油穴14と連通し且つ後述するコンプレッサインペラ側冷却空間22内へ向けて冷却用潤滑油Cを噴射するジェット孔24とから構成してある。尚、前記ブッシュ3bには、前記給油穴14と連通し且つ前記上部冷却用空間9内へ向けて冷却用潤滑油Cを噴射するジェット孔15と、前記給油穴14に対して交差するよう穿設され且つベアリング6に冷却用潤滑油Cを供給可能な給油孔17も形成し、該給油孔17の前記上部冷却用空間9とオーバーラップする箇所にはプラグ18をねじ込むことにより、該給油孔17から前記上部冷却用空間9へ冷却用潤滑油Cが流出しないようにしてある。又、前記スラストベアリング7に対しても前記給油穴14の端部から冷却用潤滑油Cを供給するようにしてある。
更に又、前記コンプレッサインペラ側シールプレート20のガイド手段30は、該コンプレッサインペラ側シールプレート20のコンプレッサインペラ側冷却空間22に対向する下半分の壁面に前記ロータ軸5と同芯状となるよう突設されるガイドリブ30aによって構成してある。尚、前記ガイドリブ30aは、コンプレッサインペラ側シールプレート20のコンプレッサインペラ側冷却空間22に対向する下半分の壁面だけではなく、上半分の壁面にも前記ロータ軸5と同芯状となるよう突設しても良い。又、前記コンプレッサインペラ側シールプレート20のガイド手段30は、前述の如く突設されるガイドリブ30aによって構成する代わりに、コンプレッサインペラ側シールプレート20のコンプレッサインペラ側冷却空間22に対向する少なくとも下半分の壁面に前記ロータ軸5と同芯状となるよう凹設されるガイド溝30b(図3参照)によって構成することもできる。更に、前記ガイドリブ30a(或いはガイド溝30b)の本数は、図3に示す如く、二本に限らず、一本としたり、或いは三本以上とすることも可能である。又、前記ガイドリブ30a(或いはガイド溝30b)は、必ずしも前記ロータ軸5と同芯状とする必要はなく、例えば、同心円ではない円弧形状、楕円形状、或いはU字状やV字状とすることも可能であり、要は前記ロータ軸5貫通部下方へ回り込む形状であれば良い。
一方、本図示例の場合、前記供給手段28によって吹き付けられた冷却用潤滑油Cがコンプレッサインペラ側シールプレート20のロータ軸5貫通部に直接かかることを防ぐようコンプレッサインペラ側シールプレート20に形成される仕切手段29も備えており、該コンプレッサインペラ側シールプレート20の仕切手段29は、前記ロータ軸5と同芯状の筒状体で形成され、且つ前記ロータ軸5貫通部外周を取り囲むコンプレッサインペラ側シール空間35と該コンプレッサインペラ側シール空間35の外周に配設されるコンプレッサインペラ側冷却空間22とを画成する仕切部材29aによって構成し、該仕切部材29aの端部をスラストベアリング7の外周部に密着させることにより、該スラストベアリング7をブッシュ3bに押し付けるように支持している。尚、前記コンプレッサインペラ側シール空間35の下部は、仕切部材29aの下部に形成した切欠部29bを介してコンプレッサインペラ側冷却空間22と連通するようにしてある。
次に、上記図示例の作用を説明する。
前述の如く構成すると、ターボチャージャの運転時に、冷却用潤滑油Cは、供給手段28、即ち軸受ハウジング本体3aの給油口13からブッシュ3b内部の給油穴14及びジェット孔24を経て、コンプレッサインペラ側シールプレート20上部に対して吹き付けられるが、前記供給手段28によって吹き付けられて流下する冷却用潤滑油Cは、特許文献1に開示されたもののように、図8に示される如く、コンプレッサインペラ側冷却空間22内におけるコンプレッサインペラ8側の壁面に沿って、ロータ軸5を取り巻くコンプレッサインペラ側シールプレート20´の中心部分の外周側を単に流下して行くのではなく、図3に示す如く、ガイド手段30のガイドリブ30a(或いはガイド溝30b)によりコンプレッサインペラ側シールプレート20のロータ軸5貫通部下方へ導かれるため、該コンプレッサインペラ側シールプレート20の中心部分の下方位置における壁面にも冷却用潤滑油Cが行き渡りやすくなり、コンプレッサインペラ側冷却空間22内におけるコンプレッサインペラ8側の壁面全体を均一に冷却することが可能となり、冷却性能が低下する心配がなくなる。
しかも、仕切手段29としてコンプレッサインペラ側シール空間35とコンプレッサインペラ側冷却空間22とを画成する仕切部材29aが設けられているため、コンプレッサインペラ側シールプレート20のロータ軸5貫通部に前記冷却用潤滑油Cが直接かかることはなく、ロータ軸5貫通部からコンプレッサハウジング2側への油漏れが生じる心配もない。
因みに、本発明者等が行った実験結果によると、ターボチャージャの運転時には、コンプレッサインペラ8の背面側の方が実際に空気が流通する前面側より温度が高くなっていることが計測され、このようにコンプレッサインペラ8の背面側の温度が上昇するのは、圧縮空気が流通する前記ディフューザ部27を構成するディフューザ部材33が温度上昇し、その熱がコンプレッサインペラ側シールプレート20から、該コンプレッサインペラ側シールプレート20とコンプレッサインペラ8との隙間の空気を経てコンプレッサインペラ8の背面側へ伝わることが原因であると推測される。このため、本図示例の如く、冷却用潤滑油Cを供給手段28により軸受ハウジング3側からコンプレッサインペラ側シールプレート20上部に対して吹き付けることは、熱の伝達経路を遮断する上で極めて有効となる。
こうして、コンプレッサハウジング2側への油漏れを防止しつつ、コンプレッサインペラ側シールプレート20のコンプレッサインペラ8と対向する壁面全体を均一に冷却することができ、コンプレッサインペラ8の背面側への熱の伝達を抑制して冷却性能向上を図り得る。
一方、図4及び図5に示す如く、軸受ハウジング3のタービンロータ4側にも、前記ガイド手段30のガイドリブ30a(或いはガイド溝30b)と同様のガイドリブ30a´(或いはガイド溝30b´)を設けても良く、このようにすると、前記ジェット孔15から上部冷却用空間9内へ向けて噴射され該上部冷却用空間9内におけるタービンロータ4側の壁面に沿って流下する冷却用潤滑油Cに関しても、図5に示す如く、前記ガイドリブ30a´(或いはガイド溝30b´)によりタービンロータ4側の壁面のロータ軸5貫通部下方へ導かれるため、該タービンロータ4側の壁面の中心部分の下方位置にも冷却用潤滑油Cが行き渡りやすくなり、タービンロータ4側の壁面全体を均一に冷却することも可能となる。
尚、本発明のターボチャージャは、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明を実施する形態の一例を示す全体概略断面図である。 図1のコンプレッサインペラ側の要部拡大断面図である。 図2のIII−III矢視図である。 図1のタービンロータ側の要部拡大断面図である。 図4のV−V矢視図である。 従来におけるターボチャージャの一例を示す全体概略断面図である。 図6の要部拡大断面図である。 図7のVIII−VIII矢視図である。
符号の説明
1 タービンハウジング
2 コンプレッサハウジング
3 軸受ハウジング
3a 軸受ハウジング本体
3b ブッシュ
4 タービンロータ
5 ロータ軸
6 ベアリング
8 コンプレッサインペラ
12 下部排油空間
13 給油口
14 給油穴
20 コンプレッサインペラ側シールプレート
22 コンプレッサインペラ側冷却空間
24 ジェット孔
25 シールリング
26 油切り
27 ディフューザ部
28 供給手段
29 仕切手段
29a 仕切部材
29b 切欠部
30 ガイド手段
30a ガイドリブ
30b ガイド溝
33 ディフューザ部材
35 コンプレッサインペラ側シール空間
C 冷却用潤滑油

Claims (5)

  1. ロータ軸が回転自在に支持される軸受ハウジングに、コンプレッサインペラの背面に位置して該コンプレッサインペラの外径よりも大きく形成され且つコンプレッサハウジングとの間で圧縮空気のディフューザ部を形成するコンプレッサインペラ側シールプレートを取り付けてなるターボチャージャであって、
    前記軸受ハウジング側からコンプレッサインペラ側シールプレート上部に対して冷却用潤滑油を吹き付ける供給手段と、
    該供給手段によって吹き付けられて流下する冷却用潤滑油をコンプレッサインペラ側シールプレートのロータ軸貫通部下方へ導くガイド手段と
    を備えたことを特徴とするターボチャージャ。
  2. 前記ガイド手段を、前記コンプレッサインペラ側シールプレートの少なくとも下半分の壁面に前記ロータ軸貫通部下方へ回り込む形状となるよう突設されるガイドリブによって構成した請求項1記載のターボチャージャ。
  3. 前記ガイド手段を、前記コンプレッサインペラ側シールプレートの少なくとも下半分の壁面に前記ロータ軸貫通部下方へ回り込む形状となるよう凹設されるガイド溝によって構成した請求項1記載のターボチャージャ。
  4. 前記供給手段によって吹き付けられた冷却用潤滑油がコンプレッサインペラ側シールプレートのロータ軸貫通部に直接かかることを防ぐようコンプレッサインペラ側シールプレートに形成される仕切手段を備えた請求項1〜3のいずれか一つに記載のターボチャージャ。
  5. 前記仕切手段を、前記ロータ軸と同芯状の筒状体で形成され、且つ前記ロータ軸貫通部外周を取り囲むコンプレッサインペラ側シール空間と該コンプレッサインペラ側シール空間の外周に配設されるコンプレッサインペラ側冷却空間とを画成する仕切部材によって構成した請求項4記載のターボチャージャ。
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