JP4821765B2 - 過給機 - Google Patents

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Description

本発明は、タービンハウジングとコンプレッサハウジングとの間に位置するベアリングハウジングに供給されたオイルがタービンハウジング内へ漏出することを防止した過給機に関するものである。
周知のように、過給機は、タービンとコンプレッサとが同一回転軸上に配置され、タービン内のタービンインペラとコンプレッサ内のコンプレッサインペラが駆動シャフトで連結されて、タービンインペラが排気ガス等により回動すると駆動シャフトを介してコンプレッサインペラが回動し、空気等が圧縮されるように構成されている。また、タービンとコンプレッサとの間に配置されて駆動シャフト等を収容するベアリングハウジング内においては、駆動シャフトやこれを軸支するベアリングを円滑に回転させると共にこれらを冷却するためにオイルが供給されるが、前記オイルが駆動シャフトの周辺からタービン内に漏出して過給機の性能が低下しないように種々の対策がなされている。
例えば、下記特許文献1に記載される過給機(所謂オイルジェット方式)は、ベアリングハウジングの内部に、回転軸を支持する軸支持部と、ベアリングハウジング上部に設けられたオイル供給孔に連通して駆動シャフトの軸方向に延在するオイル給油孔と、タービンハウジング側の上部の上部冷却用空間と、タービンハウジングのシール部手前の回転軸の外周に設けられたスリンガーを囲むタービン側シール空間とが備えられ、オイル供給孔から上部冷却用空間へ連通するオイルジェット孔を斜め上方に向けて穿設している。すなわち、オイルジェット孔を斜め上方に向けて穿設することで、タービン側シール空間を広く取ることができるようにし、タービン側シール空間を構成する壁面に反射してシール部に達するオイル量を減らして、ベアリングハウジングからタービンハウジング内へのオイルの漏出を防止している。
また、下記特許文献2に記載されるシール構造は、コンプレッサハウジングとベアリングハウジングとを区画するシーリングブレートにラビリンス構造を採用したものであって、コンプレッサ側に位置する第一の板状体とタービン側に位置する第二の板状体によって内部に空隙部を形成した中空円盤形のラビリンスブレートをコンプレッサハウジングとベアリングハウジングとの間に設けたものである。この構成により、各板状体における雰囲気温度差を利用してラビリンスブレードを軸方向に湾曲させて、シャフトの外周面とラビリンスブレードの円孔部とのクリアランスを調整してオイルの漏出を防止している。
なお、下記特許文献1、2のようにオイル漏出を防止する技術として下記特許文献3から5のものがある。
特開平7−174029号公報 特開平7−119477号公報 特開2004−68820号公報 特開平11−2136号公報 特開2006−83779号公報
ところで、上記特許文献1に記載される過給機のように、上部冷却用空間が設けられる構成のものでは、円弧状の仕切部によって上部冷却用空間とタービン側シール空間とを仕切って、仕切部の周方向端部近傍において上部冷却用空間と下部の空間を連通させるのが一般であるが、過給機1を高回転で稼働させると仕切部の両端部近傍におけるオイルが駆動シャフト及びスリンガーの旋風等によってタービン側シール空間に巻き込まれて、タービンハウジングのシール部に至りタービン内に漏出してしまうという問題があった。
また、上記特許文献2におけるシール構造は、その構成が複雑なものであるので、スペース上の制約がある小型の過給機に採用することが難しく、また、採用したとしても装置全体が大形化してしまうと共に、製作コスト及び製作工程的に不利であるという問題があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、簡易な構成でタービン内へのオイルの漏出を防止し、オイル漏出によって性能が損なわれることがない過給機を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、ベアリングハウジングを中に挟んでこの両側にタービンハウジングとコンプレッサハウジングとが設けられ、これら各ハウジングの内部に駆動シャフトが挿通され、前記タービンハウジング内における前記駆動シャフトにタービンインペラが設けられると共に前記コンプレッサハウジング内における前記駆動シャフトにコンプレッサインペラが設けられ、前記ベアリングハウジング内における冷却又は潤滑用のオイルを流通させる流路の一部が前記タービンハウジング側上部に備えられたオイル冷却室により形成され、前記オイル冷却室と前記駆動シャフト周囲のタービン側シール空間とを仕切る略円弧状の仕切部が設けられ、前記上部冷却室のオイルが前記仕切部の周方向における両端部近傍から流出する過給機において、前記両端部のうち、少なくとも一方が、前記駆動シャフトの反対側のベアリングケーシング内壁面に近接する近接端部となっていることを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の過給機において、前記近接端部近傍におけるオイルの流出方向は、前記駆動シャフトの回転方向と反対方向であることを特徴とするものである。
本発明によれば、ベアリングハウジング内のオイルの流路の一部を形成するオイル冷却室とタービン側シール空間とを仕切る仕切部の両端部の少なくとも一方が、駆動シャフトの反対側のベアリングケーシング内壁面に近接する近接端部となっているので、近接端部近傍のタービン側オイルシール空間が広くなり、また、オイルが流出する位置が駆動シャフトから離間して、オイル冷却室から流れ出るオイルがタービン側シール空間に巻き込まれることがない。これにより、簡易な構成でタービン内へのオイルの漏出を防止することができ、性能が損なわれることのない過給機を提供することができる。
また、本発明によれば、近接端部近傍におけるオイルの流出方向が、駆動シャフトの回転方向と反対方向であるので、オイルを巻き込み易い端部近傍におけるオイルの巻き込みを防止して、効率的にタービン内へのオイルの漏出を防止することができる。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態である過給機1の全体構成を示す断面図であり、図2は、過給機1の一部拡大図である。なお、この過給機1は、所謂オイルリターン方式の過給機であり、車両の内燃機関に適用されるものである。
図1に示すように、過給機1は、タービンインペラ2と、コンプレッサインペラ3と、これらタービンインペラ2とコンプレッサインペラ3とが固定された駆動シャフト4と、これらを収容するハウジング5とから概略構成されている。
タービンインペラ2と駆動シャフト4とは溶接により一体化され、コンプレッサインペラ3と駆動シャフト4とはナット6を介して結合されている。また、ハウジング5は、タービンインペラ2が収容されるタービンハウジング7と、駆動シャフト4のベアリング等が収容されるベアリングハウジング8と、ベアリングハウジング8とコンプレッサハウジング10とを区画するシールプレート9と、コンプレッサインペラ3が収容されるコンプレッサハウジング10とが順に連結された構成からなる。
過給機1は、駆動シャフト4とこれを支持するベアリング等とを円滑に摺動させるため、また、これらとハウジング5とを冷却させるために、ベアリングハウジング8の内部にオイルOが給油される。そのため、ベアリングハウジング8の上部には、外部からオイルOを供給するための給油口11が、ベアリングハウジング8の下部には、内部からオイルOを排出するための排油口12が備えられている。なお、図中は破線の矢印は、オイルOの流れを示している。
ベアリングハウジング8の内部には、駆動シャフト4が挿通されてコンプレッサ側の径が大きく形成される軸支持部13と、この軸支持部13の周囲を取り巻く排油室14と、軸支持部13の上部においてこの軸支持部13に沿って穿孔されて、給油口11に直交するように連通する第一給油孔15とが備えられている。
軸支持部13には、タービン側にフローティングメタル(ベアリング)16が、コンプレッサ側にフローティングメタル17が設けられている。このフローティングメタル16,17は、周面に複数の貫通孔を備える円筒部材であり、これらを介して駆動シャフト4がラジアル方向に支持され、回動可能になっている。すなわち、後述の第二給油孔22及び第三給油孔23からフローティングメタル16,17にオイルOが供給されるとフローティングメタル16,17と軸支持部13との間及び駆動シャフト4とフローティングメタル16,17との間にオイルOが行き渡り、高い回転数でも駆動シャフト4を円滑に回転させることが可能である。なお、フローティングメタル16,17は、軸支持部13に設けられるリテーニングリング16aや軸受スペーサ17a等により軸方向に移動ができないようになっている。
排油室14は、排油口12に連通する下部排油空間18、軸支持部13のタービン側の上部を囲む上部冷却用空間19、駆動シャフト4とタービンインペラ2との接続部外周に設けられたスリンガー20を囲むタービン側シール空間21を備えている。
図3は、図2におけるIII−III断面図であり、図4は、過給機1の一部断面図である。
図3に示すように、上部冷却用空間(上部冷却室)19は、駆動シャフト4,軸支持部13(図2参照)及びスリンガー20を円弧状に囲繞するようにベアリングハウジング8の上部に備えられた空間である。上部冷却用空間19は、タービン側に断面が略円弧状の仕切部19aが設けられることによって、タービン側シール空間21と仕切られ、仕切部19aの周方向の近接端部19b、端部19cに沿って形成された長孔19B,19Cを介して上部冷却用空間19と下部排油空間18とが連通するようになっている。また、図4に示すように、上部冷却用空間19のコンプレッサ側において、後述のオイル戻し孔25と連通している。
仕切部19aの近接端部19bは、端部19cよりもベアリングハウジング内壁面8cに近接するように形成されたものであり、近接した長さ分だけ長孔19Bが長孔19Cよりも小さいものとなっている。
タービン側シール空間21は、上記仕切部19aによって形成される半円弧状のものであり、スリンガー20の上側半分ほどを囲繞するように、上部冷却用空間19と下部排油空間18との間に備えられたものである。なお、スリンガー20は、コンプレッサ側からタービン側に向かって駆動シャフト4を伝わってきたオイルOをその半径方向に吹き飛ばすものである。
このような構成により、上記仕切部19aは、スリンガー20及び後述のシール部40を避けるようにして上部冷却用空間19のオイルOを下部排油空間18に排出させると共に、スリンガー20によりその半径方向の上側に吹き飛ばされたオイルOを駆動シャフト4側の壁面に衝突させた後に下部排油空間18へと流下させる。
第一給油孔15は、第一給油孔15からフローティングメタル16,17へオイルOを供給する第二給油孔22及び第三給油孔23と、フローティングメタル16,17に供給されたオイルOを下部排油空間18へと排出させる排油穴24とが備えられている。
図5は、図2におけるV−V断面図であり、図4は、図3におけるVI−VI断面図である。ベアリングハウジング8の内部には、スラストベアリング取付面8a中央付近から上部冷却用空間19に向けて斜めに連通するオイル戻し孔25a,25bが備えられている。このオイル戻し孔25a,25bは、駆動シャフト4の回転中心軸から同一の距離に、かつ、上下方向において同一の位置に開口している。
図1及び図2に戻って、駆動シャフト4のスラスト方向の荷重は、タービン側スラストベアリング(以下、「T側スラストベアリング」という。)26、スラストカラー27及びコンプレッサ側スラストベアリング(以下、C側スラストベアリングという。)30により支持される。
T側スラストベアリング26は、軸支持部13にコンプレッサ側から取り付けられたものであり、フローティングメタル17のコンプレッサ側端面及びベアリングハウジング8の平面8bに当接されるように配置される。
また、駆動シャフト4に固定されたスラストカラー27は、C側スラストベアリング30が、不図示のネジにより、スラストベアリング取付面8aに固定されることにより、T側スラストベアリング26とC側スラストベアリング30に挟まれるようにして配置される。
すなわち、スラストカラー27が駆動シャフト4に生じる軸方向の荷重をT側スラストベアリング26とC側スラストベアリング30とに伝え、T側スラストベアリング26とC側スラストベアリング30が駆動シャフト4に加わる空気圧力、ガス圧力や振動による軸方向の力を支える構成となっている。
図7は、C側スラストベアリング30を示す図であって、図7(a)は上面図、図7(b)は正面図、図7(c)は図7(a)におけるc−c断面図であり、図8は、図7(a)におけるVIII−VIII断面図である。
図7(a)に示すように、C側スラストベアリング30はディスク状の部材であり、内面31及び外面32の中心付近には、後述の油きり42を介して駆動シャフト4が挿入される挿入孔33が貫通している。また、内面31には外周側に位置してベアリングハウジング8のスラストベアリング取付面8aに密接する当接面31aと、挿入孔33の周囲に位置しスラストカラー27に当接してこれと摺動する4つのパッド31bとが設けられている。
当接面31aの上部には、C側スラストベアリング30の外周に沿って略半円弧状に第一オイル溝34が形成されており、小判形状の溝であって第一オイル溝34よりも深い溝を有するポケット溝35(35a,35b)が第一オイル溝34に沿ってほぼ等間隔に5つ設けられている。この5つのポケット溝35のうち、C側スラストベアリング30の上部であって、第一給油孔15(図5参照)に対応した位置に設けられるポケット溝35a以外のポケット溝35bには、図7(a)及び図8に示すように、パッド31bに連通するオイル供給口36が設けられている。
また、図7(a)に示すように、当接面31aの下部には扇形状に、図6に示すように、厚さ方向にテーパ状に形成されたオイル貯留部37が設けられている。
パッド31bは、スラストカラー27と当接してこれと摺動する扇形のものであり、各パッド31bの摺動面には上記オイル供給口36が開口し、各パッド31b間には二段に形成された溝が設けられている。
当接面31aとパッド31bの間には、略円弧状に第二オイル溝38が形成されており、上記オイル貯留部37と各パッド31b間の4つの溝とに連通している。また、第二オイル溝38には、上記ベアリングハウジング8における2つのオイル戻し孔25a,25bの流出口25a,25bに対応する位置に、その面積を大きくした2つの通油溝38a,38bが備えられている。
このC側スラストべアリング30は、図7(a)に示すように、スラストベアリング取付面8aに当接することで、ベアリング流路rを形成する。すなわち、ベアリング流路rは、第一給油孔15からスラストベアリング30のポケット溝35aに供給されたオイルOが、第一オイル溝34を経て各ポケット溝35bに至った後に、各ポケット溝35bに形成されたオイル供給口36に流入してパッド31bのオイル供給口36から流出し、主に各パッド31b間に形成された二段に形成された溝を経由して、第二オイル溝38とオイル貯留部37とが形成する環状の流路を流れる一連の流路である。
また、上記に示した構成により、ベアリングハウジング8内には、第一流路R1及び第二流路R2が形成されている。
第一流路R1は、図2に示すように、給油口11から給油されて第一給油孔15に至ったオイルOが、第二給油孔22及び第三給油孔23を経た後に軸支持部13に流入して、排油穴24を介して下部排油空間18に至り排油口12から排出されるものである。
第二流路R2は、第一給油孔15のコンプレッサ方向に流れたオイルOがスラストベアリング30とベアリングハウジング8とにより形成されるベアリング流路rを経た後にオイル戻し孔25に流入して上部冷却用空間19に至り、長孔19B,19Cから下部排油空間18に流れ落ちて排油口12から排出されるものである。
図1に戻って、符号40はベアリングハウジング8のタービン側に形成されたシール部であり、41はベアリングハウジング8のコンプレッサ側に形成されたシール部である。
シール部40は、スリンガー20に形成された溝部42とベアリングハウジング8に固定されたシールリング43とによって、コンプレッサ内部にオイルOが漏出しないようになっている。
次に、上記の構成からなる過給機1の動作について説明する
内燃機関の比較的高温な排ガスによりタービンインペラ2が回転すると、その回転力が駆動シャフト4を介してコンプレッサインペラ3に伝達される。そして、コンプレッサインペラ3の回転に伴って圧縮された空気が内燃機関に供給される。駆動シャフト4の回転数は、例えば数万〜数10万rpmである。
タービンインペラ2の回転と共に、車両が備える不図示の圧力装置によりベアリングハウジング8の内部にオイルOが供給される。
まず、オイルOは、図1及び図2に示すように、給油口11に流入した後に第一給油孔15に至り、その流れは第一流路R1及び第二流路R2に分かれる。第一流路R1に流れたオイルOは、上述したように、第二給油孔22及び第三給油孔23を経て、軸支持部13に流入した後に排油穴24を介して下部排油空間18に至り排油口12から排出される。
一方、第二流路R2に流れたオイルOは、図7(a)に示すように、第二流路R2の一部であるベアリング流路rを経て、ベアリングハウジング8のオイル戻し孔25a,25bにほぼ同一の量だけ流入し、上部冷却用空間19に流入する。
上部冷却用空間19に流入したオイルOは、図3に示すように仕切部19aの上面をその周方向の長孔19B,19Cに向かって、ベアリングハウジング8を冷却しながら流れていく。
そして、近接端部19b及び端部19cに達したオイルOは、オイルOがタービン側シール空間21に巻き込まれることはなく、下部排油空間18に流れ落ち、排油口12から排出される(図1、図2参照)。
このようにして、過給機1は安定して稼働し、コンプレッサインペラ3の回転に伴って圧縮された空気が内燃機関に安定して供給される。
以上説明したように、過給機1によれば、仕切部19aの両端部の一方が近接端部19bとなっているので、オイル冷却室19から流れ出るオイルOがタービン側シール空間21に巻き込まれてシール部40に至ることがない。すなわち、仮に両端部が端部19cのように駆動シャフト4側に設けられていると、駆動シャフト4及びスリンガー20が高回転であるために、この回転に伴う旋風等によりオイルOがタービン側シール空間21に巻き込まれ、スリンガー20のタービン側に付着してシール部40に至ったり、シール部40に吹き飛ばされたりして、シール部40からオイルOが漏出してしまう。
しかしながら、過給機1によれば、仕切部19aの一方が近接端部19bとなっているので、タービン側シール空間21が広くなり、また、オイルOが流出する位置が駆動シャフト4から離間して、駆動シャフト4及びスリンガー20の回転に伴う旋風等によってもオイル冷却室19から流れ出るオイルOがタービン側オイル空間21に巻き込まれることがない。
また、仕切部19aの両端部のうち、オイルOが駆動シャフト4の回転方向に逆らうようにして流れ落ちる一方が近接端部19bとなっているので、オイルOの巻き込みを効率的に防止することができる。すなわち、オイルOが流れ落ちる方向が駆動シャフト4の回転方向と反対方向の場合には、スリンガー20等の回転に伴う旋風等の方向に逆らうことになりオイルOがタービン側シール空間21に巻き込まれ易い。一方、オイルOが駆動シャフト4の回転方向と同じ方向に流れ落ちる場合には、オイルOがスリンガー20等の回転に伴う旋風等の方向に逆行しないので、オイルOはそのまま流れ落ちてタービン側シール空間21に巻き込まれにくい。従って、オイルOが駆動シャフト4の回転方向と反対方向に流れ落ちる一方の端部を近接端部19bとすれば、オイルOの巻き込みを効率的に防止することができ、高い効果でオイルの漏出を防止することが可能となる。
なお、上述した実施の形態において示した動作手順、あるいは各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態においては、仕切部19aの両端部のうち一方を近接端部19bとしたが、他方の端部19cを近接端部としても一定の効果が期待できる。もちろん両端部を近接端部として形成してもよい。
また、上記実施形態においては、所謂オイルリターン方式に本発明を適用したが、所謂オイルジェット方式に適用してもよい。
本発明の一実施形態における過給機1の全体構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態における過給機1の一部拡大図である。 本発明の一実施形態における過給機1の断面図であって、図2におけるIII−III断面図である。 本発明の一実施形態における過給機1の一部断面図である。 本発明の一実施形態における過給機1の断面図であって、図2におけるV−V断面図である。 本発明の一実施形態における過給機1の断面図であって、図5におけるVI−VI断面図である。 本発明の一実施形態における過給機1のC側スラストベアリング30を示す図である。 本発明の一実施形態におけるC側スラストベアリング30の断面図であって、図7におけるVIII−VIII断面図である。
符号の説明
1…過給機
2…タービンインペラ
3…コンプレッサインペラ
4…駆動シャフト
7…タービンハウジング
8…ベアリングハウジング
10…コンプレッサハウジング
19…上部冷却用空間
19a…仕切部
19b…近接端部
19c…端部
21…タービン側シール空間
O…オイル
R1…第一流路(流路)
R2…第二流路(流路)
r…ベアリング流路(流路)

Claims (2)

  1. ベアリングハウジングを中に挟んでこの両側にタービンハウジングとコンプレッサハウジングとが設けられ、これら各ハウジングの内部に駆動シャフトが挿通され、前記タービンハウジング内における前記駆動シャフトにタービンインペラが設けられると共に前記コンプレッサハウジング内における前記駆動シャフトにコンプレッサインペラが設けられ、
    前記ベアリングハウジング内における冷却又は潤滑用のオイルを流通させる流路の一部が前記タービンハウジング側上部に備えられたオイル冷却室により形成され、
    前記オイル冷却室と前記駆動シャフト周囲のタービン側シール空間とを仕切る略円弧状の仕切部が設けられ、前記上部冷却室のオイルが前記仕切部の周方向における両端部近傍から流出する過給機において、
    前記両端部のうち、少なくとも一方が、前記駆動シャフトの反対側のベアリングケーシング内壁面に近接する近接端部となっていることを特徴とする過給機。
  2. 請求項1に記載の過給機において、
    前記近接端部近傍におけるオイルの流出方向は、前記駆動シャフトの回転方向と反対方向であることを特徴とする過給機。
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