JP6246847B2 - インペラ背面冷却構造及び過給機 - Google Patents

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Description

本発明は、インペラ背面冷却構造及び過給機に関する。
内燃機関で高い燃焼エネルギーを得るための補助装置として、過給機が広く用いられている。例えば排気タービン式過給機は、内燃機関の排ガスでタービンロータを回転させ、その駆動力でコンプレッサインペラを回転させることにより、内燃機関に供給する空気を圧縮するように構成されている。
また、過給機におけるコンプレッサインペラを長寿命化する技術として、コンプレッサインペラの背面に冷却空気を吹き付けて、コンプレッサインペラの背面を冷却する技術が知られている。この方法では、内燃機関の掃気管(給気管)からバイパスされた冷却空気を利用するため、冷却空気温度に制約があり、且つ、冷却空気をコンプレッサインペラの背面に直接吹き付けるため、コンプレッサインペラのスラスト力を増大させる問題があった。
特許文献1には、かかる問題を解決するための過給機が開示されている。特許文献1の過給機には、軸受ケーシングのうちコンプレッサインペラに対向する壁部を有するコンプレッサ側ハウジングに、中空部分が設けられている。そして、コンプレッサ側ハウジングに設けられた噴射孔から上記壁部に向けて中空部分に潤滑油が噴射されることにより、上記壁部が潤滑油によって冷却される。このため、上記壁部とコンプレッサインペラとの間の高温空気が冷却され、冷却された空気によってコンプレッサインペラを冷却することができる。
かかる構成によれば、冷却空気をコンプレッサインペラに吹き付けることなくコンプレッサインペラを冷却できるため、コンプレッサインペラのスラスト力の増大を抑制できる。
特許第3606293号公報
特許文献1に記載の過給機では、中空部分を有するコンプレッサ側ハウジングが一つの部材で構成されているため、中空部分を鋳造以外の方法で形成することが困難であり、中空部分に製造上の制約が生じやすい。このため、コンプレッサインペラの背面を効率的に冷却するための構造を上記中空部分に設けることが困難であり、コンプレッサインペラを長寿命化する効果は限定的となりやすい。
本発明は、上述したような従来の課題に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、コンプレッサインペラの背面を効率的に冷却し、コンプレッサインペラの長寿命化を実現可能なインペラ背面冷却構造、及びこれを備える過給機を提供することである。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係るインペラ背面冷却構造は、過給機におけるコンプレッサインペラの背面を冷却するためのインペラ背面冷却構造であって、前記コンプレッサインペラの背面に隙間を介して対向する第1部材と、液体状の冷却媒体が流れる冷却通路(20)を前記第1部材との間に形成する第2部材と、を備える。
上記(1)に記載のインペラ背面冷却構造によれば、冷却通路を流れる液体によって第1部材が冷却され、冷却された第1部材によってコンプレッサインペラの背面と第1部材との隙間の空気が冷却される。したがって、該隙間の冷却された空気によってコンプレッサインペラの背面を冷却することができる。
このため、冷却空気をコンプレッサインペラの背面に吹き付けなくともコンプレッサインペラの背面を冷却できるため、コンプレッサインペラのスラスト力の増大を抑制できる。
また、第1部材及び第2部材の二つの部材によって冷却通路が形成されるため、一つの部材に冷却通路としての中空部分が形成される従来構成(特許文献1)と比較して、冷却通路に製造上の制約が生じにくい。このため、コンプレッサインペラの背面を効率的に冷却するために冷却通路にフィン等の構造を設けることが容易となる。したがって、コンプレッサインペラの背面を効率的に冷却し、コンプレッサインペラの長寿命化を実現することが可能となる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)に記載のインペラ背面冷却構造において、前記第1部材は、前記冷却通路に面する少なくとも一つのフィンを備える。
上記(2)に記載のインペラ背面冷却構造によれば、冷却通路を流れる液体と第1部材のフィンとの熱交換により、コンプレッサインペラの背面に対向する第1部材が効率的に冷却される。このため、上記隙間の空気を介して、コンプレッサインペラの背面を効率的に冷却することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)に記載のインペラ背面冷却構造において、前記第2部材は、前記冷却通路に面する少なくとも一つのフィンを備える。
上記(3)に記載のインペラ背面冷却構造によれば、冷却通路を流れる液体と第2部材のフィンとの熱交換により、第2部材が効率的に冷却される。これにより、第2部材に隣接する第1部材も効率的に冷却することができるため、上記隙間の空気を介して、コンプレッサインペラの背面を効率的に冷却することができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(3)に記載のインペラ背面冷却構造において、前記第1部材は、前記コンプレッサインペラと反対側の面に溝部を有し、前記第2部材は、前記溝部を覆う蓋部を有し、前記冷却通路は、前記溝部と前記蓋部とによって形成され、前記少なくとも一つのフィンは、前記溝部に向かって突出するように前記蓋部に設けられる。
上記(4)に記載のインペラ背面冷却構造によれば、冷却通路を構成する溝部と蓋部のうち蓋部がフィンを有しているため、溝部の内側にフィンを設ける場合よりもフィンの製造を容易に行うことができる。例えば、平板状の部材にフィンを溶接等で接合することにより、第2部材を容易に製造することができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(2)乃至(4)の何れか1項に記載のインペラ背面冷却構造において、前記第1部材、前記第2部材、前記溝部及び前記少なくとも一つのフィンは、それぞれ、前記コンプレッサインペラの回転軸線の周りに環状に形成されている。
上記(5)に記載のインペラ背面冷却構造によれば、環状のフィンによって、該フィンが設けられた上記部材がコンプレッサインペラの周方向における広範囲に亘って効率的に冷却される。このため、コンプレッサインペラの背面を効率的に冷却することができる。
(6)上記(5)に記載のインペラ背面冷却構造において、前記少なくとも一つのフィンは、前記コンプレッサインペラの径方向に貫通する少なくとも一つの開口部を有する。
上記(6)に記載のインペラ背面冷却構造によれば、冷却通路を流れる液体が、開口部を介して環状のフィンの内周側から外周側へ(又はその逆へ)移動可能となるため、環状のフィンの内周側と外周側の両方に液体を均一に行きわたらせることができる。したがって、第1部材及び第2部材が効率的に冷却されるため、上記隙間の空気を介してコンプレッサインペラの背面を効率的に冷却することができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(6)に記載のインペラ背面冷却構造において、前記少なくとも一つのフィンは、前記コンプレッサインペラの径方向に配列された複数の環状のフィンを含み、前記複数の環状のフィンの各々は、前記コンプレッサインペラの径方向に貫通する少なくとも一つの開口部を有し、前記複数の環状のフィンが有する前記開口部の各々は、前記コンプレッサインペラの径方向に沿って列状に配置される。
上記(7)に記載のインペラ背面冷却構造によれば、冷却通路の液体と複数のフィンとの熱交換によって、該フィンが設けられた部材(第1部材又は第2部材)が効率的に冷却される。また、このように複数のフィンを設けた場合においても、冷却通路を流れる液体を、上記径方向に列状に配置された開口部を介して、環状のフィンの内周側と外周側の両方に均一に行きわたらせることができる。したがって、第1部材及び第2部材が効率的に冷却されるため、上記隙間の空気を介してコンプレッサインペラの背面を効率的に冷却することができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(7)の何れか1項に記載のインペラ背面冷却構造において、前記第1部材又は前記第2部材は、前記冷却通路に前記液体を供給するための供給開口を含み、前記第1部材又は前記第2部材は、前記冷却通路から前記液体を排出するための排出開口を含み、前記供給開口は、前記コンプレッサインペラの回転軸線よりも上方に位置し、前記排出開口は、前記コンプレッサインペラの回転軸線よりも上方、且つ、前記コンプレッサインペラの回転軸線を含む鉛直面に対して前記供給開口と反対側に位置する。
上記(8)に記載のインペラ背面冷却構造によれば、冷却通路の液体は、排出開口の高さ位置(コンプレッサインペラの回転軸線よりも上方)まで溜まって初めて排出開口から排出されることとなる。また、供給開口から供給された液体は、基本的には周方向に沿って一方向(供給開口から冷却通路の底部を経由して排出開口に向かう方向)に流れるため、上記構成であれば冷却通路内に液体の滞留領域も生じにくい。
したがって、過給機の運転時において、冷却通路における少なくとも排出開口の高さ位置まで液体が溜まった状態で、供給開口から排出開口へ周方向における広い範囲に亘ってスムーズに液体を流すことができる。これにより、第1部材及び第2部材が効率的に冷却されるため、コンプレッサインペラの背面を効率的に冷却することができる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(8)に記載のインペラ背面冷却構造において、前記第1部材又は前記第2部材は、前記コンプレッサインペラの周方向において前記供給開口よりも前記冷却通路の頂部側且つ前記排出開口よりも前記頂部側の位置に、前記冷却通路を仕切るように前記コンプレッサインペラの径方向に沿って延在する仕切部を有する。
上記(9)に記載のインペラ背面冷却構造によれば、液体が冷却通路の頂部まで溜まった状態においても、供給開口から頂部を介して排出開口へ向かう流れが生じることを仕切部によって防ぐことができるため、供給開口から供給された液体の流れ方向を、周方向に沿って一方向(供給開口から冷却通路の底部を介して排出開口へ向かう方向)に限定することができる。
したがって、過給機の運転時において、液体が冷却通路の頂部まで溜まった状態においても、供給開口から排出開口へ周方向における広い範囲に亘ってスムーズに液体を流すことができる。これにより、第1部材及び第2部材が効率的に冷却されるため、上記隙間の空気を介してコンプレッサインペラの背面を効率的に冷却することができる。
(10)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(9)の何れか1項に記載のインペラ背面冷却構造において、冷却通路を流れる上記液体は油である。
上記(10)に記載のインペラ背面冷却構造によれば、冷却通路に流すための液体の供給系統を上述した軸受装置に使用する潤滑油と共通化することができる。これにより、簡易な構成で、コンプレッサインペラの背面を効率的に冷却することができる。
(11)本発明の少なくとも一実施形態に係る過給機は、コンプレッサインペラと、上記(1)乃至(10)の何れか1項に記載のインペラ背面冷却構造とを備える。
上記(11)に記載の過給機によれば、上記(1)乃至(10)の何れか1項に記載のインペラ背面冷却構造を備えているため、コンプレッサインペラの背面を効率的に冷却し、コンプレッサインペラ及び過給機の長寿命化を実現することができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、コンプレッサインペラの背面を効率的に冷却し、コンプレッサインペラの長寿命化を実現可能なインペラ背面冷却構造、及びこれを備える過給機が提供される。
一実施形態に係る過給機100(100A)の全体構成を示す概略断面図である。 過給機100(100A)におけるコンプレッサインペラ8の背面近傍の部分拡大図である。 過給機100(100A)における蓋部材22をコンプレッサインペラ8の回転軸線Oに沿って視た図である。 図3に示した蓋部材22のAA断面の一例を示す図である。 図3に示した蓋部材22のB方向視図である。 蓋部材22の変形例を示す図である。 蓋部材22の変形例を示す図である。 蓋部材22の変形例を示す図である。 他の実施形態にかかる過給機100(100B)におけるコンプレッサインペラ8の背面近傍の部分拡大図である。 他の実施形態にかかる過給機100(100C)におけるコンプレッサインペラ8の背面近傍の部分拡大図である。 他の実施形態にかかる過給機100(100D)におけるコンプレッサインペラ8の背面近傍の部分拡大図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、一実施形態に係る過給機100(100A)の全体構成を示す概略断面図である。
過給機100は、排気タービン式過給機(ターボチャージャ)である。過給機100は、タービンロータ2と、タービンロータ2を収容するタービンケーシング4と、タービンロータ2にシャフト6を介して連結されたコンプレッサインペラ8と、コンプレッサインペラ8を収容するコンプレッサケーシング10と、シャフト6を支持する軸受装置12と、軸受装置12を収容する軸受ケーシング14とを備えている。
以下の説明では、シャフト6の回転軸線O方向(タービンロータ2及びコンプレッサインペラ8の回転軸線O方向)を単に「軸線方向」といい、シャフト6の径方向(タービンロータ2及びコンプレッサインペラ8の径方向)を単に「径方向」ということとする。
図1に示すように、軸受装置12は、ラジアル軸受12a,12bと、スラスト軸受12cと、を含む。また、軸受ケーシング14の内部には、ラジアル軸受12a,12bとスラスト軸受12cとに潤滑油を供給するための潤滑油供給路16が形成されている。不図示のポンプから供給された潤滑油は、潤滑油供給路16の入口16aから潤滑油供給路16に流入し、ラジアル軸受12a,12b又はスラスト軸受12cを通過し、潤滑油供給路16の出口16bから排出される。ラジアル軸受12a,12bは、それぞれ、軸受ケーシング本体15の軸受台部15a,15bによって支持されている。
図2は、図1におけるコンプレッサインペラ8の背面近傍の部分拡大図である。
図1及び図2の少なくとも一方に示すように、軸受ケーシング14は、軸受ケーシング本体15、油ラビリンス23、内側サポート17(軸受サポート)、外側サポート18、及び蓋部材22を含む。図1及び図2に示す形態では、外側サポート18(第1部材)及び蓋部材22(第2部材)が、コンプレッサインペラ8の背面8aを冷却するためのインペラ背面冷却構造70(70A)を構成する。
軸受ケーシング本体15は、軸線方向における一端側でコンプレッサケーシング10にボルト50aにより締結されており、軸線方向における他端側でタービンケーシング4にボルト50bにより締結されている。
油ラビリンス23は、シャフト6に固定されたスリーブ30及びスラストカラー31の一部を囲うように、シャフト6の回転軸線Oの周りに環状に形成されており、コンプレッサケーシング10内の空気通路7側への上記潤滑油の漏洩を抑制する。油ラビリンス23は、コンプレッサインペラ8の背面8aに隙間9を介して対向して設けられている。
内側サポート17は、油ラビリンス23の外周面に嵌合するように、シャフト6の回転軸線Oの周りに環状に形成されている。内側サポート17は、コンプレッサインペラ8の背面8aに隙間9を介して対向して設けられている。内側サポート17は、ボルト50cによって軸受ケーシング本体15に締結されている。内側サポート17とスラスト軸受12cとはボルト50dで締結されており、スラスト軸受12cは内側サポート17によって支持されている。
外側サポート18は、内側サポート17の外周面に嵌合するように、シャフト6の回転軸線Oの周りに環状に形成されている。外側サポート18は、コンプレッサインペラ8の背面8aに隙間9を介して対向する背面対向部46と、コンプレッサインペラ8の出口8bとコンプレッサケーシング10のスクロール流路40との間のディフューザ流路42に面するディフューザ壁部44と、外側サポート18の表面のうちコンプレッサインペラ8と反対側の面19(外側サポート18のうち軸線方向においてディフューザ流路42と反対側の面)にシャフト6の回転軸線Oの周りに延設された環状の溝部26と、を含む。また、外側サポート18は、溝部26に対して外周側に位置し、シャフト6の回転軸線Oの周りに環状に形成された外周側壁部45と、溝部26に対して内周側に位置し、シャフト6の回転軸線Oの周りに環状に形成された内周側壁部47と、内周側壁部47のコンプレッサインペラ8と反対側の面49から突出する突出部51とを含む。外側サポート18は、径方向においてスラスト軸受12cよりも外側に設けられており、溝部26よりも径方向における外側でボルト50eによって軸受ケーシング本体15に締結されている。なお、上記構成によれば、外側サポート18と内側サポート17とが別部材で構成されているため、過給機100のメンテナンス時において、外側サポート18を軸受ケーシング本体15から取り外すことなく、内側サポート17のみ軸受ケーシング本体15から取り外すことができる。これにより、内側サポート17に支持されるスラスト軸受12c等のメンテナンスが容易となっている。
蓋部材22は、溝部26を覆うようにシャフト6の回転軸線Oの周りに環状に形成されている。蓋部材22は、上記潤滑油が流れる環状の冷却通路20を外側サポート18の溝部26との間に形成する蓋部28を有する。蓋部材22は、ピン48によって軸受ケーシング本体15に固定されている。蓋部材22は、外側サポート18と軸受ケーシング本体15とがボルト50eによって締結されることで、外側サポート18と軸受ケーシング本体15とに軸線方向に挟持される。図示する例示的形態では、冷却通路20は、径方向において、スラスト軸受12cおよびボルト50cより外側に設けられており、コンプレッサインペラ8の出口8b(コンプレッサインペラ8の外周縁)より内側の位置から該出口8bより外側の位置に亘って存在する。
かかる構成では、冷却通路20を流れる潤滑油によって外側サポート18が冷却され、冷却された外側サポート18によってコンプレッサインペラ8の背面8aと外側サポート18との隙間9の空気が冷却される。したがって、隙間9の冷却された空気によってコンプレッサインペラ8の背面8aを冷却することができる。
このため、冷却空気をコンプレッサインペラ8の背面8aに吹き付けなくともコンプレッサインペラ8の背面8aを冷却できるため、コンプレッサインペラ8のスラスト力の増大を抑制できる。
また、外側サポート18及び蓋部材22の二つの部材によって冷却通路20が形成されるため、一つの部材に冷却通路としての中空部分が形成される従来構成(特許文献1)と比較して、冷却通路20の形状等に製造上の制約が生じにくい。このため、コンプレッサインペラ8の背面8aを効率的に冷却するために冷却通路20にフィン等の構造を容易に設けることができる。これにより、コンプレッサインペラ8の背面8aを効率的に冷却し、コンプレッサインペラ8の長寿命化を実現することができる。
なお、図2に示す形態では、冷却通路20を流れる潤滑油がコンプレッサケーシング10内の空気通路7側に漏れないように、外側サポート18と軸受ケーシング本体15との間に挟持されたOリング60,62が設けられている。図示する形態では、Oリング60は径方向において溝部26よりも外側且つボルト50eよりも内側であって、外側壁部45の外周面に形成されているシール溝に設けられている。Oリング62は径方向において溝部26よりも内側且つボルト50cよりも外側であって、突出部51の外周面に形成されているシール溝に設けられている。また、図示する形態では、スラスト軸受12cに供給された潤滑油がコンプレッサケーシング10内の空気通路7側に漏れないように、油ラビリンス23と内側サポート17との間及び内側サポート17と軸受ケーシング本体15との間にOリング64,66が設けられている。
また、図2に示す形態では、冷却通路20を流れる冷却媒体として軸受装置12に供給される潤滑油を用いた。この場合、過給機100の軸受用の潤滑油を流用でき、あらたに冷却媒体を用意する必要がない。また、過給機100の所掌範囲内の改造(設計変更)のみで済むため、改造(設計変更)が容易である。このため例えば過給機100が船に設置される場合には、船側から冷却媒体の配管などを接続しなくともよい。
図3は、図2に示した蓋部材22をコンプレッサインペラ8の回転軸線Oに沿って視た図である。図4は、図3に示した蓋部材22のAA断面図である。図5は、図3に示した蓋部材22のB方向視図である。
一実施形態では、図1及び図3〜図5に示すように、蓋部材22は、冷却通路20に面する複数のフィン24を有する。フィン24の各々は、軸線方向に沿ってコンプレッサインペラ8側に向かって突出するように蓋部28に設けられている。
かかる構成によれば、冷却通路20を流れる潤滑油と蓋部材22との熱交換により、蓋部材22が効率的に冷却される。これにより、蓋部材22に隣接する外側サポート18も効率的に冷却することができるため、外側サポート18によって冷却された隙間9の空気によってコンプレッサインペラ8の背面8aを冷却することができる。
また、蓋部材22がフィン24を有しているため、溝部26にフィン24を設ける場合よりもフィン24の製造を容易に行うことができる。例えば、平板状の環状部材25にフィン24を溶接等で接合することにより、蓋部材22を容易に製造することができる。
一実施形態では、例えば図3に示すように、複数のフィン24の各々は、シャフト6の回転軸線Oの周りに形成された環状のフィンであり、複数のフィン24は、径方向に配列されている。
これにより、コンプレッサインペラ8の周方向における広範囲に亘って蓋部材22が効率的に冷却されるため、蓋部材22を介して外側サポート18を効率的に冷却することができる。このため、外側サポート18によって冷却された隙間9の空気によってコンプレッサインペラ8の背面8aを冷却することができる。
一実施形態では、図3〜図5に示すように、複数の環状のフィン24の各々は、コンプレッサインペラ8の径方向に貫通する複数の開口部32を有する。図示する形態では、複数の環状のフィン24が有する開口部32の各々は、コンプレッサインペラ8の径方向に沿って列状に配置されている。また、図示する形態では、回転軸線Oの周りの角度位置について鉛直上方の角度位置を0度とすると、複数の環状のフィン24の各々は、90度、180度及び270度の角度位置に開口部32を有する。
かかる構成によれば、冷却通路20を流れる潤滑油が、開口部32を介して環状のフィン24の内周側から外周側へ(又はその逆へ)移動可能となるため、環状のフィン24の内周側と外周側の両方に潤滑油を均一に行きわたらせることができる。これにより、外側サポート18及び蓋部材22が効率的に冷却されるため、外側サポート18によって冷却された隙間9の空気によってコンプレッサインペラ8の背面8aを冷却することができる。また、複数の開口部32が径方向に列状に配置されているため、環状のフィン24の内周側と外周側の両方に均一に行きわたらせる効果を高めることができる。
一実施形態では、図3に示すように、蓋部材22は、冷却通路20に潤滑油を供給するための供給開口34と、冷却通路20から潤滑油を排出するための排出開口36とを含む。また、供給開口34は、コンプレッサインペラ8の回転軸線Oよりも上方に位置し、排出開口36は、コンプレッサインペラ8の回転軸線Oよりも上方、且つ、コンプレッサインペラ8の回転軸線Oを含む鉛直面Vに対して供給開口34と反対側に位置する。図示した実施形態では、供給開口34および排出開口36は、少なくとも複数のフィン24(図示した実施形態では最も外側のフィン24および最も内側のフィン24を除いた4つのフィン24)に跨って開口している。なお、ここでの「上方」とは、過給機100が船上に設置される場合には、船体が傾いていない状態での「上方」を意味する。すなわち、過給機100の設置面に直交する上下方向についての「上方」を意味する。
かかる構成では、冷却通路20の潤滑油は、排出開口36の高さ位置(コンプレッサインペラ8の回転軸線Oよりも上方)まで溜まって初めて排出開口36から排出されることとなる。また、供給開口34から冷却通路20に供給された潤滑油は、基本的には周方向に沿って一方向(図3おける矢印d1に示す方向、すなわち供給開口34から冷却通路20の底部20bを経由して排出開口36に向かう方向)に流れるため、上記構成であれば冷却通路20内に潤滑油の滞留領域も生じにくい。
したがって、過給機100の運転時において、冷却通路20における少なくとも排出開口36の高さ位置まで潤滑油が溜まった状態で、矢印d1に示すように供給開口34から排出開口36へ周方向における広い範囲に亘ってスムーズに潤滑油を流すことができる。これにより、外側サポート18及び蓋部材22が効果的に冷却されるため、コンプレッサインペラ8の背面8aを効果的に冷却することができる。
一実施形態では、図3に示すように、蓋部材22は、仕切部38を有する。仕切部38は、コンプレッサインペラ8の周方向において供給開口34よりも冷却通路20の頂部20t側且つ排出開口36よりも頂部20t側の位置に、冷却通路20を仕切るようにコンプレッサインペラ8の径方向に沿って延在する。図示する形態では、仕切部38は、冷却通路20の頂部に設けられている。
かかる構成によれば、潤滑油が冷却通路の頂部20tまで溜まった状態においても、図3における矢印d2の流れ(供給開口34から頂部20tを介して排出開口36へ向かう流れ)が生じることを仕切部38によって防ぐことができるため、供給開口34から供給された潤滑油の流れ方向を、周方向に沿って一方向(上記d1方向)に限定することができる。
したがって、過給機100の運転時において、潤滑油が冷却通路の頂部20tまで溜まった状態においても、矢印d1に示すように供給開口34から排出開口36へ周方向における広い範囲に亘ってスムーズに潤滑油を流すことができる。これにより、外側サポート18及び蓋部材22が効果的に冷却されるため、コンプレッサインペラ8の背面8aを効果的に冷却することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
例えば、上述した形態では、冷却通路20を流れる冷却媒体として軸受装置12に供給される潤滑油を例示したが、冷却通路20を流れる潤滑油に限らず、水等の他の液体状の冷却媒体であってもよい。例えば、冷却媒体として、内燃機関を冷却するジャケット冷却水の一部を利用してもよい。
また、図3〜図5に示した形態では、蓋部材22に供給開口34及び排出開口36が設けられていたが、供給開口34と排出開口36の一方又は両方を、蓋部材22とともに冷却通路20を形成する外側サポート18に設けてもよい。
また、図3〜図5に示した形態では、開口部32は、環状のフィン24の基端24pから先端24tまでの全範囲に亘って開口していたが、本発明はかかる形態に限定されない。幾つかの実施形態では、図6〜図8に示すように、開口部32は、環状のフィン24の基端24pから先端24tまでの範囲のうち一部の範囲のみ開口していてもよい。すなわち、図6に示すように、環状のフィン24の先端24t側の一部のみ開口していてもよいし、図7に示すように、環状のフィン24の基端24p側の一部のみ開口していてもよいし、図8に示すように、環状のフィン24の基端24pと先端24tとの中間部分のみ開口していてもよい。
例えば、上述した形態では、内側サポート17と外側サポート18とは別体で(別部材すなわち別部品で)構成されていたが、他の実施形態では、図9に示すように、これらの部材に代えて、これらの部材を一体化した(一部材すなわち一部品として構成された)環状部材50を過給機100が備えていてもよい。
図9に示す形態では、環状部材50は、油ラビリンス23の外周面に嵌合している。環状部材50は、コンプレッサインペラ8の背面8aに隙間9を介して対向する背面対向部46と、コンプレッサインペラ8の出口8bとコンプレッサケーシング10のスクロール流路40との間のディフューザ流路42に面するディフューザ壁部44と、コンプレッサインペラ8と反対側の面19にシャフト6の回転軸線Oの周りに設けられた環状の溝部26と、を含む。この場合、過給機100は、図3〜図5を用いて説明した蓋部材22と同様のものを備えている。図9に示す形態では、環状部材50(第1部材)及び蓋部材22(第2部材)が、コンプレッサインペラ8の背面8aを冷却するためのインペラ背面冷却構造70(70B)を構成する。
図9に示す形態では、環状部材50と蓋部材22とによって形成される冷却通路20を流れる潤滑油によって環状部材50が冷却され、冷却された環状部材50によってコンプレッサインペラ8の背面8aと環状部材50との隙間9の空気が冷却される。したがって、隙間9の冷却された空気によってコンプレッサインペラ8の背面8aを冷却し、コンプレッサインペラ8の長寿命化を実現することができる。また、内側サポート17及び外側サポート18を一体化した環状部材50に冷却通路20が形成されており、冷却通路20が形成される環状部材50が径方向における広い範囲(図示する形態では、径方向において、スラスト軸受12cの外周縁12c1より内側から、コンプレッサインペラ8の出口8bより外側(ディフューザ流路42に設けられたディフューザ翼52の外側端52aより外側)まで延在しているため、図2に示す形態と比較して、コンプレッサインペラ8の背面8aを冷却する効果を高めることができる。
なお、図9に示す形態では、図2における内側サポート17と外側サポート18に代えて、これらの部材を一体化した環状部材50を備えているため、冷却通路20及びスラスト軸受12cからコンプレッサケーシング10内の空気通路7側へ潤滑油が漏れる経路が少ない。このため、潤滑油の漏れを防止するためのOリング(封止部材)の数を減らすことができる。
また、図2等に示した形態では、フィン24を備える蓋部材22と軸受ケーシング本体15とは別体で(別部材すなわち別部品で)で構成されていたが、他の形態では、図10に示すように、これらの部材を一体化した軸受ケーシング本体15を過給機100が備えていてもよい。図10に示す形態では、外側サポート18(第1部材)及び軸受ケーシング本体15(第2部材)が、コンプレッサインペラ8の背面8aを冷却するためのインペラ背面冷却構造70(70C)を構成する。
かかる形態では、外側サポート18と軸受ケーシング本体15とによって冷却通路20が形成される。かかる構成によっても、図2に示した形態と同様に、コンプレッサインペラ8の背面8aを冷却し、コンプレッサインペラ8の長寿命化を実現することができる。
また、図2等に示した形態では、蓋部材22がフィン24を有していたが、他の形態では、図11に示すように、外側サポート18がフィン24を有していてもよい。図11に示す形態では、外側サポート18(第1部材)及び軸受ケーシング本体15(第2部材)が、コンプレッサインペラ8の背面8aを冷却するためのインペラ背面冷却構造70(70D)を構成する。図11に示す形態では、複数のフィン24が、外側サポート18の溝部26の底面27(上述の面19の一部)から、軸線方向に沿ってタービンロータ2側に(コンプレッサインペラ8から離れる方向に)突設されている。また、外側サポート18と軸受ケーシング本体15とによって冷却通路20が形成されている。
かかる形態では、コンプレッサインペラ8の背面8aに対向する外側サポート18がフィン24を有しているため、冷却通路20を流れる潤滑油とフィン24との熱交換により、コンプレッサインペラ8の背面8aに対向する外側サポート18が効果的に冷却される。このため、上記隙間9の空気を介して、コンプレッサインペラ8の背面8aを効果的に冷却することができる。
また、本発明は、上述した排気タービン式過給機(ターボチャージャ)に限らず、内燃機関の出力軸からベルト等を介して取り出した動力によって圧縮機を駆動する機械式の過給機(スーパーチャージャ)にも適用することができる。
2 タービンロータ
4 タービンケーシング
6 シャフト
8 コンプレッサインペラ
8a 背面
8b 出口
9 隙間
10 コンプレッサケーシング
12 軸受装置
12a,12b ラジアル軸受
12c スラスト軸受
12c1
14 軸受ケーシング
15 軸受ケーシング本体
16 潤滑油供給路
16a 入口
16b 出口
17 内側サポート
18 外側サポート
19 面
20 冷却通路
20b 底部
20t 頂部
22 蓋部材
23 油ラビリンス
24 フィン
24p 基端
24t 先端
25 環状部材
26 溝部
27 底面
28 蓋部
30 スリーブ
31 スラストカラー
32 開口部
34 供給開口
36 排出開口
38 仕切部
40 スクロール流路
42 ディフューザ流路
44 ディフューザ壁部
46 背面対向部
48 ピン
50a,50b,50c,50d,50e ボルト
52 ディフューザ翼
52a 外側端
60,60,62,62,64,66 Oリング
100 過給機
O 回転軸線
V 鉛直面
d1,d2 矢印

Claims (9)

  1. コンプレッサインペラの背面に隙間を介して対向する第1部材と、
    液体状の冷却媒体が流れる冷却通路を前記第1部材との間に形成する第2部材と、を備え、
    前記第1部材は、前記冷却通路に面する少なくとも一つのフィンを備え、
    前記第1部材、前記第2部材、前記溝部及び前記少なくとも一つのフィンは、それぞれ、前記コンプレッサインペラの回転軸線の周りに環状に形成され、
    前記少なくとも一つのフィンは、前記コンプレッサインペラの径方向に貫通する少なくとも一つの開口部を有し、
    前記少なくとも一つのフィンは、前記コンプレッサインペラの径方向に配列された複数の環状のフィンを含み、
    前記複数の環状のフィンの各々は、前記コンプレッサインペラの径方向に貫通する少なくとも一つの開口部を有し、
    前記複数の環状のフィンが有する前記開口部の各々は、前記コンプレッサインペラの径方向に沿って列状に配置され、
    前記複数の環状のフィンが有する前記開口部の各々は、前記コンプレッサインペラの回転軸線を含む鉛直面に対して直交する方向に沿って列状に配置される、インペラ背面冷却構造。
  2. コンプレッサインペラの背面に隙間を介して対向する第1部材と、
    液体状の冷却媒体が流れる冷却通路を前記第1部材との間に形成する第2部材と、を備え、
    前記第2部材は、前記冷却通路に面する少なくとも一つのフィンを備え、
    前記第1部材、前記第2部材、前記溝部及び前記少なくとも一つのフィンは、それぞれ、前記コンプレッサインペラの回転軸線の周りに環状に形成され
    前記少なくとも一つのフィンは、前記コンプレッサインペラの径方向に貫通する少なくとも一つの開口部を有し、
    前記少なくとも一つのフィンは、前記コンプレッサインペラの径方向に配列された複数の環状のフィンを含み、
    前記複数の環状のフィンの各々は、前記コンプレッサインペラの径方向に貫通する少なくとも一つの開口部を有し、
    前記複数の環状のフィンが有する前記開口部の各々は、前記コンプレッサインペラの径方向に沿って列状に配置され、
    前記複数の環状のフィンが有する前記開口部の各々は、前記コンプレッサインペラの回転軸線を含む鉛直面に対して直交する方向に沿って列状に配置される、インペラ背面冷却構造。
  3. 前記第1部材は、前記コンプレッサインペラと反対側の面に溝部を有し、
    前記第2部材は、前記溝部を覆う蓋部を有し、
    前記冷却通路は、前記溝部と前記蓋部とによって形成され、
    前記少なくとも一つのフィンは、前記蓋部に設けられた、請求項2に記載のインペラ背面冷却構造。
  4. 前記第1部材又は前記第2部材は、前記冷却通路に前記液体を供給するための供給開口を含み、
    前記第1部材又は前記第2部材は、前記冷却通路から前記液体を排出するための排出開口を含み、
    前記供給開口は、前記コンプレッサインペラの回転軸線よりも上方に位置し、
    前記排出開口は、前記コンプレッサインペラの回転軸線よりも上方、且つ、前記コンプレッサインペラの回転軸線を含む鉛直面に対して前記供給開口と反対側に位置する、請求項1又は2に記載のインペラ背面冷却構造。
  5. 前記第1部材又は前記第2部材は、前記コンプレッサインペラの周方向において前記供給開口よりも前記冷却通路の頂部側且つ前記排出開口よりも前記頂部側の位置に、前記冷却通路を仕切るように前記コンプレッサインペラの径方向に沿って延在する仕切部を有する、請求項4に記載のインペラ背面冷却構造。
  6. 前記液体は油である、請求項1又は2に記載のインペラ背面冷却構造。
  7. 前記第1部材は、前記コンプレッサインペラと反対側の面に溝部を有し、
    前記第2部材は、
    前記溝部を覆う平板状の蓋部と、
    前記蓋部に溶接された前記冷却通路に面する少なくとも一つのフィンと、を含み、
    前記冷却通路は、前記溝部と前記蓋部とによって形成される、請求項2に記載のインペラ背面冷却構造。
  8. コンプレッサインペラと、
    前記コンプレッサインペラを収容するコンプレッサケーシングと、
    前記コンプレッサインペラに連結されたシャフトと、
    前記シャフトを支持する軸受装置であって、スラスト軸受を含む軸受装置と
    前記軸受装置を収容する軸受ケーシングと、
    前記コンプレッサインペラの背面に隙間を介して対向する第1部材、及び液体状の冷却媒体が流れる冷却通路を前記第1部材との間に形成する第2部材、を備える、インペラ背面冷却構造と、を備える過給機であって、
    前記軸受ケーシングは、
    軸線方向における一端側で前記コンプレッサケーシングに連結される軸受ケーシング本体と、
    前記スラスト軸受を支持し、第1ボルトによって前記軸受ケーシングに締結され、且つ、前記第1部材とは別体に形成された内側サポートと、を含み、
    前記第1部材は、前記内側サポートの外周面に嵌合し、径方向において前記スラスト軸受よりも外側に設けられており、且つ、前記溝部よりも径方向における外側で前記軸受ケーシング本体に第2ボルトによって締結されている、過給機。
  9. 前記第1部材は、前記溝部と、前記溝部に対して外周側に位置し、前記シャフトの回転軸線の周りに環状に形成された外周側壁部と、前記溝部に対して内周側に位置し、前記シャフトの回転軸線の周りに環状に形成された内周側壁部と、前記内周側壁部の前記コンプレッサインペラと反対側の面から突出する突出部と、を含み、
    前記インペラ背面冷却構造は、
    径方向において前記溝部よりも内側且つ前記第1ボルトよりも外側であって、前記突出部の外周面と前記軸受ケーシング本体との間に設けられた第1シール部材と、
    径方向において前記溝部よりも外側且つ第2ボルトよりも内側であって、前記外側壁部の外周面と前記軸受ケーシング本体との間に設けられた第2シール部材と、をさらに備える、請求項8に記載の過給機。
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