JP2008248634A - 自動車用ドア - Google Patents

自動車用ドア Download PDF

Info

Publication number
JP2008248634A
JP2008248634A JP2007093515A JP2007093515A JP2008248634A JP 2008248634 A JP2008248634 A JP 2008248634A JP 2007093515 A JP2007093515 A JP 2007093515A JP 2007093515 A JP2007093515 A JP 2007093515A JP 2008248634 A JP2008248634 A JP 2008248634A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
handle
door
insertion opening
key
key insertion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007093515A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4774134B2 (ja
Inventor
Toshikazu Kiso
寿和 木曽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alpha Corp
Original Assignee
Alpha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alpha Corp filed Critical Alpha Corp
Priority to JP2007093515A priority Critical patent/JP4774134B2/ja
Publication of JP2008248634A publication Critical patent/JP2008248634A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4774134B2 publication Critical patent/JP4774134B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

【課題】外表のデザインの自由度を高めた自動車用ドアの提供を目的とする。
【解決手段】不使用姿勢においてドアパネル構造体1の外表部に形成されるハンドル収容凹部2内に把手部3が格納される操作ハンドル4と、
ハンドル収容凹部2の底壁に固定され、矩形形状をなすキー挿入開口5から挿入される解錠キー6により施解錠操作されるシリンダ錠7とを有し、
前記シリンダ錠7は、施解錠操作回転角度が中立回転位置を中心に90°未満に設定されるとともに、
中立回転位置において、キー挿入開口5の長辺が操作ハンドル4の長手方向を向く姿勢に固定される。
【選択図】 図10

Description

本発明は、自動車用ドアに関するものである。
開閉操作をする際の手掛けを提供する操作ハンドルと、施解錠操作するためのシリンダ錠を備えた自動車用ドアとしては特許文献1に記載のものが知られている。この従来例において、ドア外表には操作ハンドルを収容するためのハンドル収容凹部が形成され、ハンドル収容凹部の底壁にシリンダ錠が固定される。
シリンダ錠は、解錠キーを挿入するための矩形形状のキー挿入開口をハンドル収容凹部の底壁に露出させる姿勢で配置され、操作ハンドルがハンドル収容凹部内に格納された状態で視界から遮られる。
実公昭62-12758号公報
しかし、上述した従来例において、キー挿入開口はハンドル収容凹部の底壁に配置されるために、キー挿入開口に解錠キーを挿入した状態で該解錠キーの操作スペースを解錠キーの周囲に確保する必要がある。このため、ハンドル収容凹部の深さ、幅寸法の設定に際して上記操作スペースに対する配慮を要求され、外表のデザインの自由度を低めるという欠点がある。
本発明は、以上の欠点を解消すべくなされたものであって、外表のデザインの自由度を高めた自動車用ドアの提供を目的とする。また、本発明の他の目的は、このドアに使用可能なハンドル装置の提供にある。
自動車用ドアは、ドア開閉操作時の手掛けを提供する操作ハンドル4と、ドアの施解錠を操作するシリンダ錠7とを備え、操作ハンドル4の把手部3は、不使用時において自動車用ドアの外表面に形成されるハンドル収容凹部2内に収容される。
一方、シリンダ錠7は、ハンドル収容凹部2の底壁に固定され、施解錠操作は、シリンダ錠7のキー挿入開口5から挿入される解錠キー6を回転操作して行われる。シリンダ錠7の施解錠操作角は、中立回転位置を中心に時計、反時計方向に各々90°未満に設定されており、ハンドル収容凹部2には、中立回転位置において、キー挿入開口5の長辺が操作ハンドル4の長手方向を向く姿勢で固定される。
したがってこの発明において解錠キー6は、シリンダ錠7内部に挿入されるブレード部の幅方向がハンドルの把手部3の長手方向に一致した姿勢でシリンダ錠7に挿入され、当該中立回転姿勢から所定の回転ストローク往復回転させることにより施解錠操作される。一般に、解錠キー6を回転操作するための操作頭部6aは、操作時の回転トルクを付与しやすいように回転中心からブレード部の幅方向に長い断面形状に形成されるために、中立回転姿勢において、解錠キー6の操作頭部6aの長寸方向が把手部3の長寸方向、すなわち、ハンドル収容凹部2の長手方向に合致する。この結果、シリンダ錠7への挿入状態で操作頭部6aがハンドル収容凹部2内に入り込んだ場合であっても、ハンドル収容凹部2は操作頭部6aを収容することが可能であり、操作頭部6aと反ドス収容凹部壁面との干渉が防止できる。
また、図10に示すように、シリンダ錠7の操作角度をθ、操作頭部6aの回転中心からの距離をLとすると、シリンダ錠7をハンドル収容部との干渉を起こすことなく施解錠いずれかの回転位置まで回転操作させるためには、ハンドル収容凹部2の幅寸法は、最低2Lsinθ必要となる。操作角度が90°未満に設定される本発明において、ハンドル収容凹部2の幅寸法は2L、すなわち、操作頭部6aのアーム長より小さくなるために、ハンドル収容凹部2、すなわち、ハンドルの把手部3を幅狭に形成することが可能になり、デザインの自由度が大きくなる。
さらに、解錠キー6のシリンダ錠7への挿入姿勢を問うことなく、表裏反転使用を可能にしたいわゆるリバーシブルキーにおいては、ブレードの断面中心とプラグ11の回転中心とがずれていることが多いが、この場合であっても、徒にハンドル収容凹部2、すなわち、ハンドルの把手部3の幅寸法を大きくする必要がない。
本発明によれば、解錠キーの操作スペースをハンドル収容凹部の長手方向領域で吸収するために、ハンドル収容凹部、すなわち、操作ハンドル4の把手部3を幅狭に形成することができ、外表のデザインの自由度を高めることができる。
図1に示すように、自動車用ドアは、インナーパネル1aと外装パネル1bとを袋状に接合するとともに、必要に応じてインナーパネル1aに図外のドアトリムを固定して形成されるドアパネル構造体1を有し、車体前方(図1における左側)に形成されるヒンジ1c周りに水平回転操作されて車体の開口を開閉する。
上記ドアパネル構造体1には、車体側に係止して閉扉状態を維持するラッチ装置12と、車体に搭載される施解錠制御部13の制御により施解錠動作する施錠部14とが配置される。閉扉状態からのドアの開放操作は、ラッチ装置12の係止解除を条件とし、施錠部14は、解錠状態においてのみ、ラッチ装置12の係止解除状態への移行を許容する。
また、ドアパネル構造体1には、後述するハンドル装置Aを固定することにより、外装パネル1b表面に枠部9が露出するエスカッション10と、エスカッション10の枠部9に形成されたハンドル嵌合開口9aに嵌合するようにして枠部9内に把手部3を露出させた操作ハンドル4とが配置される。操作ハンドル4は、ドア開放操作時に把手部3を枠部9から引き出すように回転操作されて上記ラッチ装置12を係止解除状態に移行させる。デザイン上の要求に合致させるために、ドアに対する開放操作が行われないときには、上記把手部3、枠部9、および外装パネル1bは、ほぼ同一面に配置される。
さらに、図1(b)に示すように、操作ハンドル4は、ドアが車体前方のヒンジ1cを回転中心として回転するのに対し、車体後方を回転中心として回転操作されるように配置される。
上記エスカッション10には、ハーネス15aを経由して施解錠制御部13に接続される施解錠操作スイッチ15が搭載される。この施解錠操作スイッチ15を押下すると、上記施解錠制御部13はリクエスト信号を無線出力として出力し、利用者が所持する図外の携帯型ID発信器からの認証用ID信号の出力を促す。携帯型ID発信器から出力された認証用IDに対する認証成立を条件に施解錠制御部13は施錠部14を作動させて施解錠いずれかの状態に移行させる。
ハンドル装置Aの詳細を図2以下に示す。図7に示すように、ハンドル装置Aは、上記操作ハンドル4をハンドルベース8に回転自在に連結したハンドル装置本体16と、このハンドル装置本体16に連結されるエスカッション10とを有する。
操作ハンドル4は、正面視において前後に長い長円形状を有する把手部3の後端から背面方向に連結用突部4aを突設して形成される(図4(b)参照)。以下、本明細書において、図1(a)に示す車体への取り付け方向を基準にして、車長前進方向を「前方」と定義し、車高方向を「上下」、開扉時のドア移動方向を「正面」、反対方を「背面」として説明する。
上記操作ハンドル4の連結用突部4a形成端の表面には、湾曲状に窪んだ湾曲凹面4bと、複数の小突起4cとが形成され、連結用突部4aの自由端には押圧突部4dが形成される。小突起4cと湾曲凹面4bとは、後述するように、把手部3の引き出し操作を行う際に利用者に当該箇所を押下することも促すために設けられる。また、連結用突部4aには、車体に衝撃が加えられた際の慣性力により操作ハンドル4にドアの開放操作方向の操作力が発生しないように、鉄等の比重の高い材料により形成されるカウンターウエイト17が固定される。
以上のように構成される操作ハンドル4は、連結用突部4aをハンドルベース8に立設されるハンドル支持壁18、18間に嵌合させて装着される。ハンドル支持壁18は操作ハンドル4の把手部3に沿って配設され、エスカッション10のハンドル嵌合開口9aと協働してドアパネル構造体1にハンドル収容凹部2を構成する。ハンドル収容凹部2は、ハンドル支持壁18間を結ぶ底部形成壁18aにより、連結用突部4aの挿入開口部を除いて有底形状をなす。
上記操作ハンドル4は、ハンドル支持壁18間に架設され、連結用突部4aを貫通する支軸19によりハンドルベース8に回転自在に連結される。支軸19は、上記湾曲凹面4bの形成領域より前方にずれた位置を貫通し、湾曲凹面4bへの押圧操作による操作ハンドル4への必要な回転トルク付与を可能にする。また、ハンドル支持壁18と操作ハンドル4の側壁との間には、がた付き防止のためにブッシュ20が介装される。
上記支軸19はハンドル支持壁18間の間隔に比して長寸の有頭ピンであり、自由端部にスナップピン21を装着して抜け止めされる。図5(d)に示すように、支軸19の頭部19aは、円板の対向部を平行面で切り落とした小判形状に形成される。
また、上記支軸19のハンドル支持壁18からの突出部を利用してトーションスプリング22が巻装される。図4に示すように、トーションスプリング22は、支軸19のハンドル支持壁18からの上下の突出部に各々巻装され、一端がハンドルベース8に形成され、パネル補強を兼ねるバネ受け舌片8aに、他端が操作ハンドル4の連結用突部4aを上下に貫通するバネ受けピン23に係止される。
トーションスプリング22を巻装した状態で、操作ハンドル4は、図2において実線で示すように、把手部3がエスカッション10表面、すなわち外装パネル1bとほぼ同一面となるように外装パネル1bに沿う初期回転位置側に付勢される。図4(b)に示すように、操作ハンドル4の回転を可能にするために、ハンドルベース8には、バネ受けピン23が挿通する円弧孔8bが開設される。
図4に示すように、ハンドルベース8には、ハンドル支持壁18から上記支軸19に沿って支軸規制脚24が立設される。支軸規制脚24は断面L字形状を有して支軸19先端に至り、図5(d)に示すように、傾斜規制フランジ25として機能する支軸19の頭部19aの平行面を支承して支軸19の傾きを規制する。また、支軸19のスナップピン21装着側の端部には、ストッパブッシュ26が装着される。図5(c)に示すように、このストッパブッシュ26は支軸規制脚24に当接してスナップピン21装着側端部の移動を規制する傾斜規制フランジ25として作用し、上記支軸19の頭部19aと協働して支軸19の傾きを規制する。
さらに、ハンドルベース8の裏面には、ラッチ連結レバー27が垂直回転自在に連結される。図2、図3(b)に示すように、ラッチ連結レバー27は、操作ハンドル4の押圧突部4dに正対する被押圧部27aを備え、図外のロッドにより上記ラッチ装置12に連結される。
したがってこの実施の形態において、把手部3の湾曲凹面4bをトーションスプリング22の付勢力に抗して押圧すると、操作ハンドル4は、図2において鎖線で示すように回転し、回転側先端がエスカッション10表面から突出した使用位置に移動する。操作ハンドル4の回転に伴って押圧突部4dはラッチ連結レバー27に接近し、把手部3との間に手を入れるために十分なスペースが把手部3のエスカッション10表面との間に形成される回転角度に達すると、被押圧部27aに当接する。
この状態からさらに把手部3を引き出すように操作ハンドル4を回転させると、ラッチ連結レバー27が回転し、ラッチ装置12に対する係止解除操作が行われる。
以上のように構成されるハンドル装置本体16は、図6に示すように、ハンドルベース8においてドアパネル構造体1のインナーパネル1aに固定される。インナーパネル1aにはハンドル取付孔1dが開設され、ハンドルベース8には、インナーパネル1aの内側壁面に沿うパネル固定片8cが形成される。このパネル固定片8cには、インナーパネル1a側のハンドル取付孔1dに合致する取付孔8dが開設され、パネル固定片8cは、取付孔8dとハンドル取付孔1dとを貫通する図外のボルト等を使用して固定される。
また、ハンドル装置本体16の固定強度、およびぐらつきを防止するために、ハンドルベース8には、上記パネル固定片8cの固定面にほぼ直交する第2固定面28が設定される。この第2固定面28は、図2に示すように、ドアパネル構造体1の後端面を形成するインナーパネル1aの立ち上がり壁に固定される。
したがってこの実施の形態において、ハンドル装置本体16は、ドアパネル構造体1のインナーパネル1aの室内側壁面への固定作業だけで取付作業が完了し、取付完了状態において、操作ハンドル4の把手部3は、図2、5に示すように、外装パネル1bに開設された開口29に嵌合する位置に配置される。
一方、上記エスカッション10は、上記ハンドル装置本体16がドアパネル構造体1に固定された後、ドアパネル構造体1に装着されて外装パネル1bの開口29から露出した操作ハンドル4の把手部3をハンドル嵌合開口9a内に収容し、該把手部3の周囲を全周にわたって囲む。枠部9表面を外装パネル1bと同一面に配置するために、外装パネル1bには、枠部9を嵌合するエンボス凹部1eが開口29周縁に形成される。
上述したように、枠部9には施解錠操作スイッチ15が固定される。図7(b)に示すように、施解錠操作スイッチ15は、スイッチユニット15bが搭載された基板15cをポッティング樹脂15dによりケーシング15e内に封入して形成され、エスカッション10の枠部9裏面に突設された取付ボス9bにネジ止めされる。
また、上記スイッチユニット15bには、弾性緩衝部材15fを介してスイッチキャップ15gが連結される。スイッチキャップ15gは、エスカッション10に開設されたボタン挿通孔10aからエスカッション10表面に露出する。なお、図7(b)において15hは、弾性緩衝部材15fに係止して弾性緩衝部材15fを連結するためにスイッチキャップ15gから突設される連結脚を示す。
以上のように構成されるエスカッション10は、上述したハンドル装置本体16をインナーパネル1aに固定した後、外装パネル1b外側から取り付けられる。図7、8に示すように、必要な固定強度を確保し、かつ、取付作業性を高めるために、エスカッション10には、固定片30、係止部31、第2係止部32が形成される。
固定片30は枠部9の裏面から前方に突設され、ハンドルベース8の対応部に形成されるボルト挿通孔8eに対向する埋め込みナット30aを備える。
係止部31は、図7(b)に示すように、前方に開口する溝形状を有し、ハンドルベース8には、この係止部31に係止可能な突起状の被係止部8fが形成される。また、図7(a)に示すように、第2係止部32は、枠部9の上下部中央に形成される。図8に示すように、第2係止部32は前方に突出する突起形状に形成され、ハンドルベース8の対応部には、第2被係止部8gが形成される。
以上のように構成されるエスカッション10の装着は、以下の手順により行われる。まず、エスカッション10の固定操作に際し、図8(a)に示すように、操作ハンドル4の把手部3をやや引き上げ、この後、把手部3にハンドル嵌合開口9aをくぐらせて一旦エスカッション10を後方の準備位置に保持する。本実施の形態のように、エスカッション10がドアパネル構造体1の後端に装着され、ドアパネル構造体1の後端縁にエンボス凹部1eが開放されている場合には、図8(a)に示すように、エスカッション10は外装パネル1bに平行な準備姿勢を取ることができるが、エンボス凹部1e終端が開放されていない場合には、エスカッション10はやや傾斜した準備姿勢に保持される。
次いで、この状態からエスカッション10を前方に並進移動させると、図8(b)に示すように、係止部31が被係止部8fに、第2係止部32が第2被係止部8gに各々係止し、以後、エスカッション10の後方部分のハンドルベース8からの浮き上がりが規制される。さらに、固定片30は、図2に示すように、外装パネル1bの背面に潜り込む状態となり、この後、室内側からボルト(図示せず)を締め付けて固定片30をハンドルベース8に固定し、組み付け作業が完了する。
図8(b)に示すように、エスカッション10の固定作業が終了した状態において、施解錠操作スイッチ15は、ハンドルベース8に形成された支承面33上に載置された状態となり、スイッチキャップ15gへの押下操作による施解錠操作スイッチ15の沈み込みが規制される。
さらに、ハンドル装置Aにはシリンダ錠7が取り付けられる。上述したように、ドアに対する施解錠操作は、利用者が所持する携帯型ID発信器との交信により制御され、シリンダ錠7は、この電子的施解錠手段の故障時の非常用施解錠手段として利用される。
図2、3に示すように、シリンダ錠7は、シリンダケース34内にプラグ11を回転自在に挿入して形成される。図9に示すように、プラグ11は、長手通しに形成されるキー挿入溝11aに向けて進退する複数のタンブラ11bを保持して形成され、正面端に頭部部材35が装着される。頭部部材35にはプラグ11のキー挿入溝11aに連通するキー挿入開口5が開設される。
頭部部材35はクロムモリブデン鋼等のドリル等による耐切削性能の良好な硬質金属材料により形成され、中心部から正面方向に雄ねじ部35aが突設される。この雄ねじ部35aには、緊急時以外にキー挿入開口5を閉塞してシリンダ錠7内部への浸水を防止するためのキャップ部材36が装着される。
この実施の形態においてタンブラ11bにはピン形状を有する所謂ピンタンブラが使用され、プラグ11の回転中心に向けて配置される。図9(b)に示すように、解錠キー6には、表裏反転姿勢でプラグ11に挿入しても側壁に形成されたコード形成凹部6bにタンブラ11bが対応するように、解錠キー6の板厚中心に対して点対称位置に同一のコード形成凹部6bを備えた所謂リバーシブルキーとして形成される。プラグ11の回転中心に向けて配置されるタンブラ11bに対応して対向壁面からコード形成凹部6bを凹設すると、中心部が薄肉となって解錠キー6の強度が低下するために、図9(b)に示すように、プラグ11のキー挿入開口5の中心と、プラグ11の回転中心との間にはオフセット(δ)が設定される。
以上のように構成されるシリンダ錠7は、アダプタ37を介してハンドルベース8に固定される。ハンドルベース8への固定状態において、頭部部材35の雄ねじ部35a、およびキャップ部材36が、ハンドル収容凹部2の底壁を構成する底部形成壁18aに開設される透孔18bからハンドル収容凹部2内に露出する。また、シリンダ錠7は、図9(a)に示すように、解錠キー6を挿入して操作する際に、引き上げられた操作ハンドル4の把手部3先端との間隔を可及的に大きくして操作性を良好にするために、前方に傾斜角αだけ傾斜して固定される。
また、シリンダ錠7は解錠キー6の挿抜が可能な中立回転位置を中心に時計、反時計回りに60°の施解錠操作角が設定されており、図10(a)に示すように、キー挿入開口5は、中立回転位置において長辺が前後方向を向くように固定される。このように、キー挿入開口5を前後方向に向けると、図10(b)、(c)に示すように、解錠キー6を回転操作した際の回転中心からの振れ幅(W)を小さくできるために、操作用頭部19aとエスカッション10のハンドル嵌合開口9a内壁との干渉が発生しにくくなる。この結果、解錠キー6の操作アーム長(L)を大きく取ることが可能になり、解錠キー6の操作性が良好になる。
なお、図10において操作用頭部19aの正面視形状を鎖線で、エスカッション10の表面高さにおける形状を破線で示す。
したがってこの実施の形態において、操作ハンドル4が格納姿勢をとるときには、シリンダ錠7は操作ハンドル4の把手部3の陰に隠れ、利用者の視線から遮られる。この状態から操作ハンドル4を使用姿勢側に回転操作すると、キャップ部材36が目視可能となり、この状態でキャップ部材36を取り除いて解錠キー6による施解錠操作を行うことができる。
本発明を示す図で、(a)は自動車の全体図、(b)はドアの開放状態を示す図である。 ハンドル装置を示す断面図である。 ハンドル装置を示す図で、(a)は正面図、(b)は裏面の要部を示すである。 ハンドル装置本体の分解図で、(a)は正面図、(b)はハンドルベースへの操作ハンドルの組み付けを示す断面図である。 操作ハンドルの連結部を示す図で、(a)は図3(a)の5A-5A線断面図、(b)はバネ受けピン装着部の断面図、(c)は図5(a)の5C-5C線断面図、(d)は図5(a)の5D方向矢視図である。 ハンドル装置本体のインナーパネルへ固定操作を示す図で、図7(a)の6A-6A線断面図である。 エスカッションを示す図で、(a)は正面図、(b)は(a)の7B-7B線断面図である。 エスカッションのハンドルベースへの取付工程を示す図で、(a)は作業開始状態を示す断面図、(b)はエスカッションを所定位置まで移動させた状態を示す断面図である。 シリンダ錠を示す図で、(a)は断面図、(b)は(a)の9B-9B線断面図である。 シリンダ錠の操作状態を示す正面図であり、(a)は中立位置を示す図、(b)、(c)は施解錠位置を示す図である。
符号の説明
1 ドアパネル構造体
2 ハンドル収容凹部
3 把手部
4 操作ハンドル
5 キー挿入開口
6 解錠キー
7 シリンダ錠
8 ハンドルベース
9 枠部
10 エスカッション
11 プラグ
A ハンドル装置

Claims (6)

  1. 不使用姿勢においてドアパネル構造体の外表部に形成されるハンドル収容凹部内に把手部が格納される操作ハンドルと、
    ハンドル収容凹部の底壁に固定され、矩形形状をなすキー挿入開口から挿入される解錠キーにより施解錠操作されるシリンダ錠とを有し、
    前記シリンダ錠は、施解錠操作回転角度が中立回転位置を中心に90°未満に設定されるとともに、
    中立回転位置において、キー挿入開口の長辺が操作ハンドルの長手方向を向く姿勢に固定される自動用ドア。
  2. 前記キー挿入開口は、ハンドル収容凹部に格納された操作ハンドルの背後に配置される請求項1記載の自動車用ドア。
  3. 操作ハンドルを回転自在に連結してドアパネル構造体に固定され、ドアパネル構造体内に画成されるハンドル収容凹部の底壁を形成するハンドルベースと、
    ハンドルベースに固定されて前記ハンドル収容凹部の底壁に矩形形状をなすキー挿入開口を位置させ、該キー挿入開口から挿入される解錠キーにより施解錠操作されるシリンダ錠とを有し、
    前記シリンダ錠は、施解錠操作回転角度が中立回転位置を中心に90°未満に設定されるとともに、
    中立回転位置において、キー挿入開口の長辺が操作ハンドルの長手方向を向く姿勢に固定される自動車用ドアハンドル装置。
  4. 前記ハンドルベースには、枠部により操作ハンドルの把手部の周縁を囲んで前記ハンドル収容凹部の外表面側境界を区画するエスカッションが連結される請求項3記載の自動車用ドアハンドル装置。
  5. 前記シリンダ錠は、前記キー挿入開口から挿入される解錠キーにより回転操作されるプラグを有し、
    キー挿入開口の中心がプラグの回転中心に対して偏芯位置に配置される請求項3または4記載の自動車用ドアハンドル装置。
  6. 前記キー挿入開口の中心がプラグの回転中心に対して把手部の中心側に偏芯している請求項5記載の自動車用ドアハンドル装置。
JP2007093515A 2007-03-30 2007-03-30 自動車用ドア Expired - Fee Related JP4774134B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007093515A JP4774134B2 (ja) 2007-03-30 2007-03-30 自動車用ドア

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007093515A JP4774134B2 (ja) 2007-03-30 2007-03-30 自動車用ドア

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008248634A true JP2008248634A (ja) 2008-10-16
JP4774134B2 JP4774134B2 (ja) 2011-09-14

Family

ID=39973894

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007093515A Expired - Fee Related JP4774134B2 (ja) 2007-03-30 2007-03-30 自動車用ドア

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4774134B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013005519A1 (ja) * 2011-07-06 2013-01-10 アイシン精機株式会社 車両のドアアウタハンドル装置
JP2015534615A (ja) * 2012-09-25 2015-12-03 ジャガー・ランド・ローバー・リミテッドJaguar Land Rover Limited 引込み式ハンドル構造
JP2020519797A (ja) * 2017-05-16 2020-07-02 ユーシン イタリア ソチエタ ペル アツィオーニ 車両用ドアラッチ解錠装置
KR102385955B1 (ko) * 2021-09-30 2022-04-12 건영테크(주) 다이렉트 도어락
KR102385954B1 (ko) * 2021-09-30 2022-04-12 건영테크(주) 다이렉트 도어락
FR3129170A1 (fr) * 2021-11-15 2023-05-19 Akwel Vigo Spain Sl Agencement de verrou pour ouvrant de véhicule automobile.

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5667258U (ja) * 1979-10-31 1981-06-04
JPS6369262U (ja) * 1986-10-24 1988-05-10
JPH04216785A (ja) * 1990-12-14 1992-08-06 General Hardware:Kk かばん錠
JPH108789A (ja) * 1996-06-22 1998-01-13 Honda Lock Mfg Co Ltd アウトハンドル装置
JPH1193483A (ja) * 1997-09-18 1999-04-06 Mazda Motor Corp 車両用開閉体のロック構造
JP2003013628A (ja) * 2001-07-02 2003-01-15 Aisin Seiki Co Ltd 車両用ドアハンドル
JP2003129710A (ja) * 2002-11-05 2003-05-08 Alpha Corp シリンダ錠
JP2004244991A (ja) * 2003-02-17 2004-09-02 Kojima Press Co Ltd 車両用アウトサイドハンドル、車両用アウトサイドハンドル装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5667258U (ja) * 1979-10-31 1981-06-04
JPS6369262U (ja) * 1986-10-24 1988-05-10
JPH04216785A (ja) * 1990-12-14 1992-08-06 General Hardware:Kk かばん錠
JPH108789A (ja) * 1996-06-22 1998-01-13 Honda Lock Mfg Co Ltd アウトハンドル装置
JPH1193483A (ja) * 1997-09-18 1999-04-06 Mazda Motor Corp 車両用開閉体のロック構造
JP2003013628A (ja) * 2001-07-02 2003-01-15 Aisin Seiki Co Ltd 車両用ドアハンドル
JP2003129710A (ja) * 2002-11-05 2003-05-08 Alpha Corp シリンダ錠
JP2004244991A (ja) * 2003-02-17 2004-09-02 Kojima Press Co Ltd 車両用アウトサイドハンドル、車両用アウトサイドハンドル装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013005519A1 (ja) * 2011-07-06 2013-01-10 アイシン精機株式会社 車両のドアアウタハンドル装置
JP2013014988A (ja) * 2011-07-06 2013-01-24 Aisin Seiki Co Ltd 車両のドアアウタハンドル装置
US9163436B2 (en) 2011-07-06 2015-10-20 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Door outer handle apparatus for vehicle
JP2015534615A (ja) * 2012-09-25 2015-12-03 ジャガー・ランド・ローバー・リミテッドJaguar Land Rover Limited 引込み式ハンドル構造
US10533353B2 (en) 2012-09-25 2020-01-14 Jaguar Land Rover Limited Retractable handle arrangement
JP2020519797A (ja) * 2017-05-16 2020-07-02 ユーシン イタリア ソチエタ ペル アツィオーニ 車両用ドアラッチ解錠装置
JP7088963B2 (ja) 2017-05-16 2022-06-21 ユーシン イタリア ソチエタ ペル アツィオーニ 車両用ドアラッチ解錠装置
KR102385955B1 (ko) * 2021-09-30 2022-04-12 건영테크(주) 다이렉트 도어락
KR102385954B1 (ko) * 2021-09-30 2022-04-12 건영테크(주) 다이렉트 도어락
FR3129170A1 (fr) * 2021-11-15 2023-05-19 Akwel Vigo Spain Sl Agencement de verrou pour ouvrant de véhicule automobile.
WO2023084077A1 (fr) * 2021-11-15 2023-05-19 Akwel Vigo Spain Sl Agencement de verrou pour ouvrant de véhicule automobile.

Also Published As

Publication number Publication date
JP4774134B2 (ja) 2011-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4774134B2 (ja) 自動車用ドア
US8959964B2 (en) Outer handle device for vehicle door
US7437803B2 (en) Grip handle type door handle apparatus
US6679532B2 (en) Vehicle door latch device
JP2000352232A (ja) 電子キイ構造
EP2670933A2 (en) Vehicle door handle assembly with concealed key cylinder
JP5191157B2 (ja) 自動車用ドア
JP2001241247A (ja) 自動車用ドアロックのラッチ位置検出装置
JP2008248631A (ja) 扉装置
JP4774133B2 (ja) 自動車用ドア
JP4233975B2 (ja) 車両用ドアロック装置
JP4127712B2 (ja) 扉用ロックハンドル装置
JP4891827B2 (ja) ハンドル装置
JP4092500B2 (ja) 開閉操作スイッチ取付構造
JP2008248633A (ja) 自動車用ドア
JP4390637B2 (ja) ドアハンドル装置
JP3510126B2 (ja) 自動車のドアロック装置
JP4865486B2 (ja) 自動車のドアハンドル装置
JP2008255701A (ja) グローブボックス装置
JP4987768B2 (ja) 車両のドアハンドル装置
EP3940178A1 (en) Retainer for long cover handles
JP7046519B2 (ja) 車両のドア開閉操作装置
JP2009221749A (ja) シリンダカバーの取付構造
JP4912262B2 (ja) ステアリングロック装置
JP4129956B2 (ja) 平面ハンドル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110311

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110322

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20110523

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110621

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110625

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140701

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4774134

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees