JP2008248615A - 錠装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】キーに要求される機械的な強度を小さいものにすると共に、タンブラププレートを増やしてもプランジャ部材の長さが長くなるのを抑制することができる錠装置を得る。
【解決手段】プランジャ部材42に正規キーを挿入し、この正規キーを押すだけで、ロック対象物のロック状態を解除することができる。また、プランジャ部材42が押し込まれた状態でキーを抜き取って、タンブラププレート66、68が初期位置に復帰しても凸部66A、68Aが最初に係合していた凹部62以外の凹部62と係合してプランジャ部材42の移動を阻害しないため、プランジャ部材42のストロークよりも、タンブラププレート66、68の取付ピッチを長くしなければならない。しかし、凸部66A、68Aと凹部62の係合位置46をキーの厚さ方向に千鳥状にすることで、タンブラプレート66,68を増やしてもプランジャ部材42の長さが長くなるのを抑制することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、キー挿入穴へ挿入されたキーの操作によりロック装置等をロック、又は解除する錠装置に関する。
自動車のドア等に設けられる錠装置は、例えば、筒状のケース部材と、ケース部材の内部に回転可能に設けられたスリーブ部材と、スリーブ部材の内部に回転可能に設けられたプランジャ部材と、プランジャ部材と軸方向において対向するようにして回転可能に設けられたリアロータと、リアロータと一体回転するように設けられたロックレバーとを備えている(特許文献1)。
この錠装置では、正規キーをキー穴に挿入すると、タンブラ部材がプランジャ部材とスリーブ部材の係合状態を解除して、プランジャ部材だけが回転可能となり、プランジャ部材がリアロータを回転させることができるようになっている。これにより、リアロータと共にロックレバーが回転し、ロックレバーの操作力により車両のドア等のロック装置が解錠されるようになっている。
また、正規キーと形状の違うキーやドライバ等のキーの代替物(以下、これらを包括して「非正規キー」という。)をプランジャ部材のキー穴に挿入して強制的に回転させると、タンブラ部材がプランジャ部材とスリーブ部材の係合状態を維持して、プランジャ部材とスリーブ部材が一体となって回転するため、プランジャ部材がリアロータを回転させることができないようになっている。
つまり、プランジャ部材に差し込まれた非正規キーを回転させても、プランジャ部材とスリーブ部材は一体となって回転するが、リアロータ及びロックレバーを回転させることができず、ロック装置が解錠されない構成となっている。
すなわち、特許文献1記載の錠装置では、正規キーをキー穴に挿入し、プランジャ部材を回転させれば、ロック装置を解錠できるが、非正規キーをキー穴へ挿入し、この非正規キーを強制的に回転させても、プランジャ部材とスリーブ部材が一緒に回転するため、ロック装置が解錠されない。さらに、プランジャ部材とスリーブ部材が一緒に回転するため、プランジャ部材とスリーブ部材を係合しているタンブラ部材に無理な力が作用しないので、タンブラ部材等の破損が防止される構造となっている。
特開平8−4387号公報
しかしながら、解錠時には板状のキーを錠装置のキー穴に挿入して、プランジャ部材、リアロータ、ロックレバーの回転抵抗、及びロック装置の作動抵抗等に対抗して回転させなければならない。
このため、この錠装置に用いられるキーについては、その材質が鉄、ステンレス等の高強度のものに限定されることに加え、伝達トルクの大きさに応じてキーの肉厚を十分に厚いものにする必要がある。
また、この錠装置では、プランジャ部材に配置される複数個の板状のタンブラ部材が軸方向に所定の間隔で、かつ、軸直交方向に移動可能に設けられている。キーをキー穴に挿入するとキーの凹凸部とタンブラ部材のキー挿入孔が当接し、正規キーの場合は全てのタンブラ部材が正規位置に移動してプランジャ部材だけが回転するようなっており、非正規キーの場合は少なくとも1個のタンブラ部材が非正規位置に移動してプランジャ部材とスリーブ部材が一体となって回転し、リアロータを回転させられないようになっている。
一方、キーの種類を多様化するためには、このタンブラ部材の個数を増やす必要があり、プランジャ部材に所定の間隔で設けられたタンブラ部材の個数を増やすとプランジャ部材の軸方向の長さを長くしなければならないという問題もある。
本発明の目的は、上記事実を考慮して、キーに要求される機械的な強度を小さいものにすると共に、タンブラ部材を増やしてもプランジャ部材の長さが長くなるのを抑制することができる錠装置を提供するが課題である。
本発明の請求項1に係る錠装置は、ロック対象物に取付けられたケース部材と、前記ケース部材の内部に軸方向に沿って移動可能に収納されたスリーブ部材と、前記スリーブ部材の内部に軸方向へ移動可能に収納されたプランジャ部材と、前記プランジャ部材の内部に軸方向へ所定の間隔で配置され、軸方向と直交する方向へ移動可能に設けられたタンブラ部材と、前記スリーブ部材の内壁に設けられた凹部と、前記タンブラ部材に形成され、前記凹部と係合して前記スリーブ部材と前記プランジャ部材を一体に軸方向へ移動させる凸部と、前記凸部が前記凹部と係合する方向へ前記タンブラ部材を付勢する付勢手段と、前記タンブラ部材に形成され、前記プランジャ部材の内部へ挿入される正規キーに形成された凹凸部と係合し、前記凸部と前記凹部との係合状態を解除する方向へ前記タンブラ部材を移動させると共に、非正規キーの挿入も許容するキー挿入孔と、前記プランジャ部材に設けられ、前記ブランジャ部材の内部に挿入される正規キー及び非正規キーの先端部に押されて前記プランジャ部材を軸方向に移動させる当壁と、前記スリーブ部材と前記プランジャ部材に回動可能に連結され、前記プランジャ部材だけが移動したとき回動して前記ロック対象物のロック状態を解除する操作部材と、を有する錠装置において、隣り合う前記タンブラ部材に設けられた前記凸部と前記凹部とが係合する係合位置が、前記キーの厚さ方向にずれて配置されることを特徴とする。
上記構成によれば、非正規キーをプランジャ内部に挿入すると、タンブラ部材に形成された凸部とスリーブ部材に形成された凹部の係合状態が維持され、非正規キーの先端部でプランジャ部材の当壁を押しても、スリーブ部材とプランジャ部材が一体となってケース部材の内部を軸方向に移動する。このため、操作部材はロック対象物のロック状態を維持する。
一方、正規キーをプランジャ部材に挿入すると、正規キーに形成された凹凸部とタンブラ部材に設けられたキー挿入孔が係合する。これにより、凹部に凸部が係合するようにタンブラ部材を付勢する付勢手段の付勢力に対抗して、タンブラ部材は、凸部と凹部との係合状態を解除する方向へ移動する。
さらに、正規キーの先端部でプランジャ部材の当壁を押すとプランジャ部材だけがスリーブ部材の内部を移動する。このように、プランジャ部材だけが移動することで、操作部材がロック対象物のロック状態を解除する。
従って、ユーザーがプランジャ部材に正規キーを挿入し、この正規キーを押すだけで、ロック対象物のロック状態を解除することができる。このため、キーをプランジャへ挿入した後、キーを回転させることによりロック装置の操作が行われる回転式の錠装置と比較して、キーに回転方向の力を負荷する必要がなく、キーに要求される捩り方向に沿った機械的な強度を小さくすることができる。
一方、ロック対象物のロック状態を解除した後、正規キーをプランジャ部材から抜き取ろうとすると、正規キーに形成された凹凸部とタンブラ部材に設けられたキー挿入孔の係合状態が維持され、正規キーの抜き取り動作と一体となってプランジャ部材は移動して元の位置に復帰する。
この時、タンブラ部材の凸部が最初に係合していた凹部以外の凹部と係合してプランジャ部材の移動を阻害しないため、プランジャ部材の移動距離(ストローク)よりも、タンブラ部材の取付ピッチを長くしなければならない。つまり、キーの種類を多様化するためタンブラ部材を増やすとプランジャ部材の長さが長くなってしまう。
しかし、本発明は凸部と凹部が係合する係合位置がキーの厚さ方向にずれて配置され、同一軸線上のピッチが長くなっている。このため、プランジャ部材を押している間に、正規キーをプランジャ部材から抜き取ってタンブラ部材が付勢手段の付勢力で初期位置に復帰しても凸部が最初に係合していた凹部以外の凹部と係合しない構成となっている。つまり、タンブラ部材を増やしてもプランジャ部材の長さが長くなるのを抑制することができる。
本発明の請求項2に係る錠装置は、請求項1記載において、前記係合位置が、前記キーの厚さ方向に3つあることを特徴とする。
上記構成によれば、係合位置が、キーの厚さ方向に3つあるため、凸部がずれたタンブラ部材を3つ作成することで、タンブラ部材を増やしてもプランジャ部材の長さが長くなるのを抑制することができる。
本発明の請求項3に係る錠装置は、請求項1記載において、前記係合位置が、前記キーの厚さ方向に千鳥状に配置されることを特徴とする。
上記構成によれば、係合位置が、キーの厚さ方向に千鳥状に配置されているため、タンブラ部材を表裏反転させて使用することができ、タンブラ部材の種類を削減することができる。
本発明の錠装置によれば、キーに要求される機械的な強度を小さいものにすると共に、タンブラ部材を増やしてもプランジャ部材の長さが長くなるのを抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る錠装置10について、図1から図8に従って説明する。
図1(A)に示される本発明の錠装置10は、自動車におけるドア、トランクリッド、グローブボックスの蓋体等(ロック対象物)の開閉部材を施錠状態又は解錠状態とするためのロック機構の一部として設けられており、ユーザーがキー12によりロック装置(図示省略)を施錠状態から解錠状態へ操作するために用いられる。
錠装置10には、装置の外殻部として角筒状のケース部材14が設けられている。このケース部材14は軸方向(図中S線方向)へ細長く形成され、図4に示されるように周壁部の軸直角方向に沿った断面形状が高さ方向(矢印H方向)を長手とする略長方形とされている。また、図1(A)に示すケース部材14には、軸方向に沿った先端側(図1(A)で左側)の開口を閉じるように蓋部16が形成されている。蓋部16には、中央部にキー12が挿通可能とされた矩形状の開口部18が形成されている。さらに、ケース部材14には、その後端部における下端側に軸方向に沿って延出するプレート状のレバーガイド20が一体的に形成されている。
この錠装置10のケース部材14は、ロック装置が収納されたドア等の内部等に配置され、ケース部材14は、開口部18がドア等の内部から外部へ面するように固定されている。
さらに、錠装置10は、ケース部材14の内部に配置される角筒状のスリーブ部材22を備えている。スリーブ部材22は、軸方向へ細長く形成され、周壁部の軸直角方向に沿った断面形状が高さ方向を長手とする略長方形とされている。このスリーブ部材22は、ケース部材14の内部に挿入されており、図1(A)に示す待機位置と図3に示す作動位置との間をケース部材14によって移動可能に支持されている。
また、スリーブ部材22は、図1(A)に示す待機位置にある状態では先端面を蓋部16の内側へ当っており、この待機位置から所定の作動ストロークD(図3参照)だけ後方へスライドすると作動位置に達する構成となっている。
さらに、スリーブ部材22には、内部に軸方向へ貫通する空間であるプランジャ収納室24が形成されている。また、スリーブ部材22の外周面における軸方向中間部には、段差部26が形成され、この段差部26を介して先端側にスリーブ本体28が形成されると共に、後端側にスプリング保持部30が形成されている。
このスプリング保持部30は、高さ方向(図4の矢印H方向)及び幅方向(図4の矢印W方向)に沿った寸法がスリーブ本体28よりも小さくなっており、その外周側には略矩形状に屈曲された巻線部を有するコイルスプリング32が設けられている。
また、スリーブ部材22には、後端側の開口を閉止するように蓋部34が形成されている。この蓋部34の中央部には、軸方向へ貫通するロッドガイド穴36が形成されている。さらに、スリーブ部材22には、蓋部34の下端部から軸方向に沿って後端側へ延出するスライドレバー38が一体的に形成されている。このスライドレバー38は、その下端面をケース部材14におけるレバーガイド20の上端面に摺動可能に当接させている。
一方、ケース部材14の後端部には、コイルスプリング32の後端を保持する断面矩形状の受部材40の外周面が取り付けられており、受部材40の内周面はスプリング保持部30の外周面に摺動可能に当っている。この構成により、コイルスプリング32がスリーブ部材22の段差部26と受部材40との間に圧縮されて設けられており、コイルスプリング32は、常にスリーブ部材22を待機位置側に付勢するようになっている。
また、錠装置10は、スリーブ部材22のプランジャ収納室24内に配置されるプランジャ部材42を備えている。プランジャ部材42は軸方向へ細長い略角柱状(図6参照)に形成されており、プランジャ部材42には、先端側のプランジャ収納室24内に挿入されるプランジャ本体42Aと、このプランジャ本体42Aの後端面から軸方向へ突出するプランジャロッド42Bとが設けられている。
プランジャ本体42Aは、プランジャ収納室24内に摺動可能に挿入されており、スリーブ部材22を介してケース部材14により所定の待機位置(図1(A)参照)と作動位置(図3参照)との間で移動可能に支持されている。
プランジャ部材42は、待機位置にある状態では先端面を蓋部16の内側へ当接させており、この待機位置から所定の作動ストロークD(図2、図3参照)だけ後方へ移動すると作動位置に達する。なお、ストロークDについては、詳細を後述する。
さらに、プランジャ部材42のプランジャロッド42Bの後端側は、スリーブ部材22のロッドガイド穴36を通してスリーブ部材22の外側へ突出している。また、ロッドガイド穴36から突出したプランジャロッド42Bの下端面は、スライドレバー38の上端面に軸方向に摺動可能に当接している。
さらに、プランジャ本体42Aの中心部には、軸方向に沿って設けられたキー穴48が形成されており、キー穴48は、その断面形状が錠装置10の高さ方向に沿って細長い矩形状とされている。このキー穴48の断面形状は、本実施形態に係る錠装置10の規格に対応するキー12の形状に対応するものになっており、このキー穴48内にはキー12が挿入及び抜去可能となっている。
図8に示されるように、キー12におけるキー穴48内に挿入される部分は、細長いプレート状に形成されており、例えば、金属、樹脂、紙、これらの複合材料等を素材として製造されている。また、キー12には、先端部に基端側から先端側へ向って肉厚がスロープ状に薄くなる挿入ガイド部50が形成されている。
さらに、キー12は、長手直角方向に沿った一方及び他方の端面がそれぞれ上側係合端52及び下側係合端54とされている。キー12は、ユーザーにより上側係合端52が装置の高さ方向に沿って上側を向くような姿勢とされつつ、キー穴48内へ挿入される。
また、キー12の上側係合端52と下側係合端54には、キー12の長手方向(装置の軸方向)に沿ってそれぞれ異なる6箇所の係合位置PE1〜PE6が設けられており、これらの係合位置PE1〜PE6には、それぞれ選択的にV字状に窪んだ上側被係合部58及び下側被係合部60が設けられる。
また、図1(A)に示されるように、プランジャ本体42Aには、複数個(本実施形態では、6個)のタンブラ収納室120〜130がスリット状に形成されている。これらのタンブラ収納室120〜130は軸方向に沿って略等ピッチで配列されており、そのピッチがキー12(図4参照)における6箇所の係合位置PE1〜PE6のピッチと実質的に等しくなっている。
さらに、各タンブラ収納室120〜130の上端部及ぶ下端部には、上端開口部42C、及び下端開口部42D(図4参照)が設けられ、各タンブラ収納室120〜130内には、タンブラプレート66、68が備えられている。ここで、タンブラプレート66,68の取付ピッチPは、前述したプランジャ部材42の待機位置から作動位置までのストロークDの半分より大きく設定されている。なお、取付ピッチとストロークDとの関係については、詳細を後述する。
また、図4(A)に示されるように、先端部から偶数番目に配置されたタンブラ収納室122、126.130の内部には、それぞれタンブラプレート66が高さ方向に沿って移動可能に配置されており、上端部には、プランジャ部材42の上面の一方(図4(A)に示す左側)から突出してスリーブ部材22に設けられた係合凹部62と係合する係合凸部66Aが設けられている。
さらに、下端部には、タンブラプレート66が下方に移動した場合に、プランジャ部材42の下面の他方(図4(A)に示す右側)から突出してスリーブ部材22に設けられた噛合凹部74に係合する突起部66Bが設けられている。また、タンブラプレート66の中央部には、上下に伸びる矩形状のキー挿入孔66Cが設けられており、キー挿入孔66Cは、キー穴48(図1(A)参照)と連通するようになっている。
図4(B)に示されるように、先端部から奇数番目に配置されたタンブラ収納室120、124.128の内部には、それぞれタンブラプレート68が高さ方向に沿って移動可能に配置されており、上端部には、プランジャ部材42の上面の他方(図4(B)に示す右側)から突出してスリーブ部材22に設けられた係合凹部62と係合す係合凸部68Aが設けられており、下端部には、タンブラプレート68が下方に移動した場合に、プランジャ部材42の下面の一方(図4(B)に示す左側)から突出してスリーブ部材22に設けられた噛合凹部74と係合する突起部66Bが設けられている。また、中央部には、上下に伸びる矩形状のキー挿入孔68Cが設けられており、キー挿入孔68Cは、キー穴48(図1(A)参照)と連通するようになっている。
さらに、各タンブラ収納室120〜130には、タンブラプレート66、68を上方に付勢するコイルスプリング72が設けられており、キー穴48(図1(A)参照)にキー12(図1(A)参照)が挿入されない状態では、タンブラプレート66、68の上端に設けられた係合凸部66A、68Aは、コイルスプリング72に付勢されてスリーブ部材22の係合凹部62と係合するようになっている。
この状態で、図6、図7に示されるように、係合凸部66Aと係合凸部68Aは、キーの厚さ方向に千鳥状に配置されるようになっている。つまり、図4(A)(B)に示す係合凸部66A、68Aと係合凹部62との係合位置46もキーの厚さ方向に千鳥状に配置されるようになっている。なお、図6については、係合凸部66A、68Aの配置状態を分かり易くするため、スリーブ部材22等を省略して記載している。
一方、図1(A)に示されるように、錠装置10では、待機位置にあるプランジャ部材42のキー穴48内へキー12が挿入されると、このキー12が各タンブラプレート66、68のキー挿入孔66C、68Cを挿通し、各タンブラプレート66、68におけるキー挿入孔66C、68Cの上側縁部又は下側縁部がキー12の上側被係合部58又は下側被係合部60(図8参照)と係合し、タンブラプレート66、68がコイルスプリング72の付勢力に対抗して高さ方向に移動するようになっている。
従って、錠装置10では、キー穴48内へキー12が挿入されると、6枚のタンブラプレート66、68が高さ方向(摺動方向)に沿って、キー12の上側被係合部58及び下側被係合部60と対応する位置へ移動するようになっている。ここで、錠装置10には予め解錠のためのキーコードが付与されており、タンブラプレート66の係合相手となる上側被係合部58及び下側被係合部60の形状(深さ)は、キーコードに応じてそれぞれ設定されている。
キー12は、本実施形態に係る錠装置10の規格に適合するものであれば、キー穴48内へ挿入及び抜脱可能であるが、キー12としては、タンブラプレート66、68の係合相手となる全ての上側被係合部58及び下側被係合部60の形状がキーコードに対応しているもの(以下、これを「正規キー12R」という。)と、キーコードに対応していない正規キー12Rと形状が一致しないもの(以下、これを「非正規キー12I」という。)が存在する。
キー穴48内に正規キー12Rが挿入されると、6枚のタンブラプレート66、68が上側被係合部58又は下側被係合部60に対応する正規位置へ移動して、係合凸部66A、68Aと係合凹部62の係合状態が解除されるようになっている。
つまり、全てのタンブラプレート66、68は、下方に移動して係合凸部66A、68Aが係合凹部62から離間し、さらに、図5(C)(D)に示されるように、下方に移動し過ぎて、タンブラプレート66,68の突起部66B、68Bが、噛合凹部74と係合しない、図5(A)(B)に示す正規位置へ移動する。
このように、全てのタンブラプレート66,68が正規位置に移動すると、スリーブ部材22とプランジャ部材42との係合が解除され、正規キー12Rを軸方向にさらに押すと、正規キー12Rの先端部がプランジャ部材の底に形成された当壁42Eを押して図2に示されるように、後述する係止バー108によってスリーブ部材22が待機位置に拘束にされ、プランジャ部材42だけが、スリーブ部材22内を摺動して、作動位置に移動するようになっている。
また、図1(A)に示すキー穴48内に非正規キー12Iが挿入されると、各タンブラプレート66、68がキー12の上側被係合部58及び下側被係合部60(図8参照)に対応する位置へ移動し、少なくとも1枚のタンブラプレート66、68が非正規位置に移動して、係合凸部66A、68Aと係合凹部62との係合状態が維持される、又は、突起部66B、68Bと噛合凹部74が係合状態となるよう構成されている。
このように、少なくとも1枚のタンブラプレート66,68が非正規位置へ移動すると、スリーブ部材22とプランジャ部材42との係合状態が解除されず、非正規キー12Iを軸方向にさらに押すと、図3に示されるように、後述する係止バー108が格納穴106に保持され、プランジャ部材42はスリーブ部材22と共にコイルスプリング32の付勢力に対抗してケース部材14内を摺動して作動位置に移動するようになっている。
一方、図1(A)に示されるように、錠装置10には、プランジャロッド42Bの後端部に連結されると共に、スライドレバー38の端部に連結された板状の作動レバー92が設けられており、この作動レバー92は、略L字状に屈曲している。
作動レバー92の基端部(図1(A)では、下端部)には、長手方向へ長いスロット状の連結穴94が形成されている。また、スライドレバー38には、装置の幅方向を軸方向とする円柱状の連結軸96が設けられており、この連結軸96は、作動レバー92の連結穴94内に挿入され、連結穴94の長手方向に沿って移動可能となっている。これにより、作動レバー92は、スライドレバー38に揺動可能に連結されている。
また、プランジャロッド42Bの後端部には、幅方向を軸方向とする円柱状の押圧軸98が設けられており、この押圧軸98は、L字状の作動レバー92の角部を貫通し、作動レバー92へ回動可能に連結されている。
さらに、作動レバー92の先端は、押圧軸98から後方へ延びて設けられており、作動レバー92の先端部には、円筒状の軸受部材118が取り付けられている。また、この軸受部材118には、細長い丸棒状の連結ロッド100のL字状に折り曲げられた上端部が回動可能に連結されている。さらに、この連結ロッド100は、高さ方向に沿って延びて配置され、連結ロッド100の下端部はロック装置(図示省略)に連結されている。
この構成により、作動レバー92は、スライドレバー38の連結軸96を中心として所定の施錠位置(図1(A)参照)と解錠位置(図2参照)との間を揺動可能に設けられている。
なお、図1(A)に示されるように、スリーブ部材22及びプランジャ部材42が待機位置にある状態で、作動レバー92が施錠位置に保持され、さらに、図2に示されるように、スリーブ部材22が待機位置で、プランジャ部材42だけが待機位置からストロークDだけ移動して作動位置に移動した状態で、作動レバー92が解除位置に揺動するように、連結軸96及び押圧軸98の位置がそれぞれ設定されている。
このように、作動レバー92は、施錠位置から解錠位置へ揺動すると、連結ロッド100を下方へ移動させ、連結ロッド100を介してロック装置に押圧力(操作力)を伝達する。この操作力を受けたロック装置は施錠状態から解錠状態に変化し、ロック装置により施錠されていたドア、トランクリッド、グローブボックスの蓋体等の開閉部材を開放可能にする構成となっている。
一方、図3に示されるように、スリーブ部材22及びプランジャ部材42が一体となって待機位置から作動位置まで移動すると、押圧軸98と連結軸96との相対的な位置関係が変化しないことから、作動レバー92が施錠位置に保たれる。従って、ロック装置は、施錠状態に維持されて解錠状態とならない。この状態で、ユーザーがキー12(この場合、正規キー12Rとは形状が異なるキー)への押圧を止めると、作動位置にあるスリーブ部材22及びプランジャ部材42が、コイルスプリング32の付勢力により待機位置に復帰するようになっている。
また、図1(A)に示されるように、プランジャ本体42Aの外周面における上端部及び下端部には、それぞれ凹状の内周係止穴102が形成され、さらに、ケース部材14の内周面の上端部及び下端部には、それぞれ凹状の外周係止穴104が形成されている。この内周係止穴102は、タンブラプレート66の後端側に配置されており、外周係止穴104は、プランジャ部材42が待機位置にあるときに、装置の軸方向及び幅方向に沿って内周係止穴102と同一位置になるように配置されている。
さらに、スリーブ部材22には、軸直角方向に沿って貫通するよう格納穴106が形成されており、この格納穴106は、スリーブ部材22及びプランジャ部材42が待機位置にある状態で、軸方向及び幅方向に沿って外周係止穴104及び内周係止穴102と同一位置になるように配置されている。また、外周係止穴104、内周係止穴102及び格納穴106は、軸方向に沿った断面形状が一致している。
さらに、格納穴106内には、略角柱状の係止バー108が軸直角方向に沿って摺動可能に格納され、また、外周係止穴104内には、付勢板110及びスプリング112が挿入されている。この係止バー108の外周側は、端面が軸方向と平行な平面とされ、係止バー108の先端面は、軸方向に沿った後端から先端へ向って外周側へ傾斜した平面状のカム面116とされている。
さらに、係止バー108は、スリーブ部材22が待機位置にあると、後端面をプレート状の付勢板110に圧接させた状態で、後端部が外周係止穴104内へ挿脱可能となっており、また、スリーブ部材22及びプランジャ部材42が軸方向に沿って同一位置にあると、先端部を内周係止穴102内に挿脱可能に挿入して、内周係止穴102の底面部へ先端部を圧接させている。付勢板110は外周係止穴104内に摺動可能に挿入されており、スプリング112は、付勢板110と外周係止穴104の底面部との間に圧縮状態となるように配置されている。
キー穴48に正規キー12Rが挿入されて、プランジャ部材42が待機位置から作動位置側へ移動開始すると、係止バー108のカム面116がプランジャ部材42の外周面から軸直角方向に沿った分力(押圧力)を受けることにより、スプリング112の付勢力に対抗して係止バー108が外周側へ押し出される。これにより、図2に示されるように、係止バー108の後端部は外周係止穴104内に挿入される。このとき、係止バー108は、外周係止穴104と格納穴106との境界を跨ぐように配置されるので、スリーブ部材22を待機位置に拘束する。また、作動位置側へ移動したプランジャ部材42が待機位置に復帰すると、図1に示されるように、係止バー108は、スプリング112の付勢力により内周側へ移動し、先端部を内周係止穴102内へ挿入する。
また、キー穴48に正規キー12Rとは形状が異なる非正規キー12Iが挿入されて、タンブラプレート66、68によりプランジャ部材42がスリーブ部材22に連結された状態では、図3に示されるように、係止バー108は、格納穴106及び内周係止穴102内に保持されつつ、スリーブ部材22及びプランジャ部材42と一体となって軸方向へ移動する。
次に、この構成による錠装置10の作用について説明する。
ユーザーが図1(A)に示すキー穴48に正規キー12Rとは形状が異なる非正規キー12Iを挿入すると、タンブラプレート66、68は、非正規キー12Iの上側被係合部58及び下側被係合部60に対応する位置へ移動して、少なくとも1個のタンブラプレート66、68の係合凸部66A、68Aと係合凹部62との係合状態が維持される(図4参照)、又は、突起部66B、68Bが噛合凹部74と係合状態(図5(C)(D)参照)となり、スリーブ部材22とプランジャ部材42との係合状態が維持される。
さらに、ユーザーが非正規キー12Iを軸方向に押圧すると、図3に示されるように、プランジャ部材42及びスリーブ部材22が一体となって待機位置から作動位置側へストロークDだけ移動する。
プランジャ部材42及びスリーブ部材22が一体となって作動位置に達しても、施錠位置にある作動レバー92が揺動しないので、ロック装置の施錠状態が維持される。この後、ユーザーが非正規キー12Iへの押圧を開放すると、コイルスプリング32の付勢力によりプランジャ部材42及びスリーブ部材22が一体となって待機位置に復帰する。
一方、ユーザーが図1(A)に示すキー穴48に正規キー12Rを挿入すると、タンブラプレート66、68は、正規キー12Rの上側被係合部58及び下側被係合部60に対応する正規位置(図5(A)(B)参照)へ移動して、スリーブ部材22とプランジャ部材42の係合状態が解除される。
さらに、ユーザーが正規キー12Rを軸方向に押すと、図2に示されるように、カム面116が押し出された係止バー108によってスリーブ部材22が待機位置に拘束された状態で、プランジャ部材42だけが待機位置から作動位置へストロークDだけ移動する。
プランジャ部材42だけが作動位置に達すると、作動レバー92が解錠位置まで揺動して連結ロッド100を押し下げ、施錠状態にあったロック装置を解錠状態とする。これにより、ロック装置により施錠されていた開閉部材が解錠され、開閉部材が開放可能になる。
この後、正規キー12Rをプランジャ部材42から抜き取ろうとすると、正規キー12Rに形成された上側被係合部58及び下側被係合部60とタンブラプレート66,68に設けられたキー挿入孔66C、68Cの係合状態が維持され、正規キー12Rの抜き取り動作と一体となってプランジャ部材42は待機位置に復帰する。
ここで、前述したように、タンブラプレート66,68の取付ピッチPは、ストロークDの半分より大きく設定されている。さらに、図4(A)(B)、図6に示されるように、係合位置46は、キーの厚さ方向に千鳥状に配置されている。
このため、図2に示されるプランジャ部材42の作動位置で、ユーザーが正規キー12Rをキー穴48から抜き取って、タンブラプレート66、68がコイルスプリング72(図4参照)の付勢力によって上方に付勢されても、係合凸部66A、68Aが、待機位置に配置された時に係合する係合凹部62以外の他の係合凹部62と係合しない。つまり、プランジャ部材42の待機位置への復帰を阻害することはない。
すなわち、タンブラプレート66,68の取付ピッチPがストロークDの半分より大きく設定さているため、プランジャ部材42を作動位置に移動させてもタンブラプレート66,68は、同一軸線上に配置される係合凹部62に到達する前に停止するように構成されている。
係合位置46がキーの厚さ方向にずれていない場合は、係合凸部66A、68Aと他の係合凹部62とが係合してプランジャ部材42の待機位置への復帰を阻害するのを防止するため、タンブラプレート66,68の取付ピッチPをストロークDより大きく設定しなければならない。そのため、所定のストロークDを確保するため、錠装置10を軸方向に長くしなければならない。
しかし、本実施形態のように、係合位置46をキーの厚さ方向に千鳥状にすることで、タンブラプレート66,68の取付ピッチPをストロークDの半分より大きく設定すればよく、キー12の種類を多様化するためタンブラプレート66,68を増やしてもプランジャ部材42の長さが長くなるのを抑制することができる。
また、ユーザーがキー穴48にキー12を挿入し、このキー12を装置の軸方向に沿って押圧することにより、キー12が正規キー12Rの場合には、ロック装置を解錠状態とし、又はキー12が非正規キー12Iである場合には、ロック装置を施錠状態のまま維持できるので、キーをキー挿入穴内へ挿入した後、キーを回転させることにより被操作装置に対する操作が行われる回転式の錠装置と比較し、ユーザーによるキー操作時にキー12により回転トルクを伝達する必要がなく、キー12には軸方向に沿った荷重のみが作用するので、キー12に要求される捩り方向に沿った機械的な強度を十分に小さいものにできる。
また、機械的な強度を小さくできるため、キー12を必ずしも鉄、ステンレス等の高強度の材料により製造する必要がなくなり、例えば、プラスチック、防水処理が施された紙、アルミ合金、マグネシウム合金等の従来の素材として使用が難しかった低強度の素材によりキー12を製造でき、またキー12の肉厚も従来のものと比較して大幅に薄くしても変形等の問題が生じることはない。
また、ドライバ等を含む非正規キー12Iをキー穴48へ挿入し、この非正規キー12Iを作動位置側へ押圧しても、プランジャ部材42及びスリーブ部材22が一体となって待機位置から作動位置へ移動するだけで、ロック装置が解錠状態にならず、しかも、ケース部材14、スリーブ部材22及びプランジャ部材42や、これらに配置されたタンブラプレート66、68等の構成部品に無理な力が作用しないので、これらの構成部品の破損を効果的に防止することができる。
次に、本発明の錠装置10の第2実施形態を図9に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材については、同一符号を付してその説明を省略する。図9に示されるように、この実施形態では第1実施形態とは違い、係合凸部66A、68Aがタンブラプレート66、68の上端に配置されるだけではなく、係合凸部80A、82Aがタンブラプレート80、82の下端にも配置されている。
詳細には、タンブラ収納室120、128の内部には、上端の一方に係合凸部66Aを備えたタンブラプレート66(図4(A)参照)配置されており、タンブラ収納室122、130の内部には、上端の他方に係合凸部68Aを備えたタンブラプレート68(図4(B)参照)配置されており、タンブラ収納室124の内部には、下端の一方に係合凸部80Aを備えたタンブラプレート80(図9(A)参照)配置されており、タンブラ収納室126(図9(B)参照)の内部には、下端の他方に係合凸部82Aを備えたタンブラプレート82配置されている。
このように、係合凸部80A、82Aと係合凹部62から構成される係合位置46をプランジャ部材42の下方にも配置することで、キーコードを増やすことができる。
(A)本発明の第1の実施形態に係る錠装置の構成を示す側面断面図である。(B)本発明の第1実施形態に係る錠装置を示し、連結ロッド及び作動レバー等を後方からみた背面図である。 本発明の第1の実施形態に係る錠装置の構成を示し、プランジャ部材だけが作動位置に移動した側面断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る錠装置の構成を示し、プランジャ部材とスリーブ部材が作動位置に移動した側面断面図である。 (A)(B)本発明の第1の実施形態に係る錠装置の構成を示し、タンブラプレートの平面上に錠装置を切断した断面図である。 (A)(B)(C)(D)本発明の第1の実施形態に係る錠装置の構成を示し、タンブラプレートの平面上に錠装置を切断し、タンブラプレートが移動した状態を現した断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る錠装置のプランジャ部材、タンブラプレート等を示した斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る錠装置のプランジャ部材、タンブラプレート等を示した平面図である 本発明の第1の実施形態に係る錠装置のキーを示した斜視図である (A)(B)本発明の第2の実施形態に係る錠装置の構成を示し、タンブラプレートの平面上に錠装置を切断した断面図である。
符号の説明
10 錠装置
12 キー
12R 正規キー
12I 非正規キー
14 ケース部材
22 スリーブ部材
42 プランジャ部材
42E 当壁
46 係合位置
58 上側被係合部(凹凸部)
60 下側被係合部(凹凸部)
62 係合凹部(凹部)
66 タンブラプレート(タンブラ部材)
66A 係合凸部(凸部)
66B 突起部(凸部)
66C キー挿入孔
68 タンブラプレート(タンブラ部材)
68A 係合凸部(凸部)
68B 突起部(凸部)
68C キー挿入孔
72 コイルスプリング(付勢手段)
74 噛合凹部(凹部)
80 タンブラプレート(タンブラ部材)
80A 係合凸部(凸部)
82 タンブラプレート(タンブラ部材)
82A 係合凸部(凸部)
92 作動レバー(操作部材)

Claims (3)

  1. ロック対象物に取付けられたケース部材と、
    前記ケース部材の内部に軸方向に沿って移動可能に収納されたスリーブ部材と、
    前記スリーブ部材の内部に軸方向へ移動可能に収納されたプランジャ部材と、
    前記プランジャ部材の内部に軸方向へ所定の間隔で配置され、軸方向と直交する方向へ移動可能に設けられたタンブラ部材と、
    前記スリーブ部材の内壁に設けられた凹部と、
    前記タンブラ部材に形成され、前記凹部と係合して前記スリーブ部材と前記プランジャ部材を一体に軸方向へ移動させる凸部と、
    前記凸部が前記凹部と係合する方向へ前記タンブラ部材を付勢する付勢手段と、
    前記タンブラ部材に形成され、前記プランジャ部材の内部へ挿入される正規キーに形成された凹凸部と係合し、前記凸部と前記凹部との係合状態を解除する方向へ前記タンブラ部材を移動させると共に、非正規キーの挿入も許容するキー挿入孔と、
    前記プランジャ部材に設けられ、前記ブランジャ部材の内部に挿入される正規キー及び非正規キーの先端部に押されて前記プランジャ部材を軸方向に移動させる当壁と、
    前記スリーブ部材と前記プランジャ部材に回動可能に連結され、前記プランジャ部材だけが移動したとき回動して前記ロック対象物のロック状態を解除する操作部材と、
    を有する錠装置において、
    隣り合う前記タンブラ部材に設けられた前記凸部と前記凹部とが係合する係合位置が、前記キーの厚さ方向にずれて配置されることを特徴とする錠装置。
  2. 前記係合位置が、前記キーの厚さ方向に3つあることを特徴とする請求項1記載の錠装置。
  3. 前記係合位置が、前記キーの厚さ方向に千鳥状に配置されることを特徴とする請求項1記載の錠装置。


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