JP2008245580A - Fcレセプター細胞外領域を含むポリペプチド及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】FcγRI細胞外領域を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドであって、特定の塩基配列を含むポリヌクレオチド、又は特定の塩基配列を含むポリヌクレオチドと実質的に相同的なポリヌクレオチド。該ポリヌクレオチドが挿入された組換えベクター。該ベクターにより形質転換された形質転換体。
【選択図】なし
Description
FcγRIα鎖のアミノ酸配列および遺伝子配列は、Janet等により明らかにされ(非特許文献2)、その後、遺伝子組換え技術により、大腸菌(非特許文献、特許文献1)あるいは動物細胞を利用することによる、FcγRIの発現が報告された。しかしながら、大腸菌を利用した発現系においてはFcγRIの細胞外領域タンパク質の発現量が極めて低く、工業生産規模において生産することは困難である。また、動物細胞を用いた系では、大腸菌を用いた系よりも高い発現量を実現できることが報告(非特許文献3)されているが、培養に時間がかかるため、生産性は必ずしも高くない。
すなわち、本願発明者らは、ヒトFcレセプターの一種類であるFcγRIの遺伝子配列を見直し、大腸菌で該レセプターを発現させるべく大腸菌が容易に翻訳するコドンに対応するようにDNA配列を変換し、さらに、対応する変換コドンからなるオリゴヌクレオチドを合成後、PCR法により全長FcγRI遺伝子を作製し、該遺伝子が挿入された発現プラスミドベクターを大腸菌に導入した結果、大腸菌宿主においてFcγRI細胞外領域タンパク質の発現量が飛躍的に向上することを見出し、本発明を完成するに至った。
また、本発明は、FcγRI細胞外領域を含むポリペプチドからシグナル配列を除去した領域をコードするポリヌクレオチドであって、配列番号:3に記載の塩基配列を含むポリヌクレオチド、又は配列番号:3に記載の塩基配列を含むポリヌクレオチドと実質的に相同的なポリヌクレオチドを提供する。
また、本発明は、シグナル配列を除去した、FcγRI細胞外領域を含むポリペプチドのN−末端側にメチオニンが付加されたポリペプチドをコードするポリヌクレオチドであって、配列番号:4に記載の塩基配列を含むポリヌクレオチド、又は配列番号:4に記載の塩基配列を含むポリヌクレオチドと実質的に相同的なポリヌクレオチドを提供する。
また、本発明は、配列番号2〜4のいずれか1に記載の塩基配列を含むポリヌクレオチドに、発現制御配列が機能的に付加されたポリヌクレオチドを提供する。
また、本発明は、上記のいずれかのポリヌクレオチドが挿入された組換えベクターを提供する。
また、本発明は、上記のいずれかのポリヌクレオチド、又は上記組換えベクターにより形質転換された形質転換体を提供する。
また、本発明は、上記形質転換体を培養する工程を含む、FcγRI細胞外領域を含むポリペプチドの製造方法を提供する。
また、本発明は、上記製造方法によって得られたポリペプチドを、担体上に固定してなる、抗体精製用吸着剤を提供する。
また、本発明は、上記抗体精製用吸着剤に抗体を吸着させる方法を提供する。
まず、FcγRIタンパク質をコードする遺伝子について説明すると、FcγRI遺伝子は配列番号:1に記載の約2.2Kベースの塩基配列を含むDNAである。このDNAがコードするタンパク質の機能構造は、は公的データベース(European Bioinformatics Institute、 URL:http://www.ebi.ac.uk/、 アクセス日:2006年3月2日)に公表され公知であり、構造上のドメイン、あるいはシグナル配列、細胞膜貫通領域等のアミノ酸配列の決定は容易である。
本発明のポリヌクレオチドは、ヒトFcγRI細胞外領域を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドであって、その遺伝子情報のコドンを、適当な宿主細胞のコドン使用頻度に最適化したポリヌクレオチドである。すなわち、ヒトFcγRI細胞外領域を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドが挿入された組換えベクターを宿主細胞に形質転換して得られた形質転換体を培養してポリペプチドを生産せる場合に、その宿主細胞が容易に翻訳することができるコドンに対応することができるように、ポリヌクレオトドのコドンを変換することによって、効率よく目的のポリペプチドの生産をすることができるようにしたものである。本明細書において、本発明を説明する場合、大腸菌を宿主細胞として用いた場合について説明するが、本発明は、宿主細胞として大腸菌を用いる場合に限定されず、他の宿主細胞の場合についても適用される。すなわち、他の宿主細胞を用いる場合は、その宿主細胞の最適なコドンについてゲノム解析することによって決定し、他の宿主細胞においても適用することが可能である。
(a)FcγRI細胞外領域を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドであって、配列番号:2に記載の塩基配列を含むポリヌクレオチド、又は配列番号:2に記載の塩基配列を含むポリヌクレオチドと実質的に相同的なポリヌクレオチド。
(b)FcγRI細胞外領域を含むポリペプチドからシグナル配列を除去した領域をコードするポリヌクレオチドであって、配列番号:3に記載の塩基配列を含むポリヌクレオチド、又は配列番号:3に記載の塩基配列を含むポリヌクレオチドと実質的に相同的なポリヌクレオチド。
(c)シグナル配列を除去した、FcγRI細胞外領域を含むポリペプチドのN−末端側にメチオニンが付加されたポリペプチドをコードするポリヌクレオチドであって、配列番号:4に記載の塩基配列を含むポリヌクレオチド、又は配列番号:4に記載の塩基配列を含むポリヌクレオチドと実質的に相同的なポリヌクレオチド。
言い換えると、(a)のポリヌクレオチドは、ヒトFcγRI細胞外領域をコードする遺伝子DNAから転写されるmRNA中において存在する大腸菌レアコドン(rare codon)を、コードするアミノ酸を同一のまま、大腸菌コドンで利用頻度が高いコドンに変換したポリヌクレオチド配列である。なお、レアコドンとは、その宿主におけるコドンの使用頻度が少ないものと定義することができる。宿主における使用頻度は、ゲノム遺伝子の解析結果を参考にすることで推測することが可能であり、大腸菌においては、アミノ酸であるArgコドンのAGA、AGG、CGG、CGA、IleコドンのAUA、LeuコドンのCUA、GlyコドンのGGA、ProコドンのCCCを例示することができる。コドンの使用頻度の解析は公的データベース(URL:http://www.kazusa.or.jp/codon/、アクセス日:2006年3月2日)を利用することによっても可能である。
遺伝子すべてのレアコドンを変換することも可能であり、部分的に変換することも可能である。mRNAの発現量を定量することによって適宜変換割合を変えることができる。
なお、シグナル配列とは、細胞内で発現したタンパク質が細胞膜を通過し、細胞外において分泌するための領域であり、通常、該タンパク質のN−末端側に存在しており、細胞膜通過後、特定のプロテアーゼ酵素によって切断される。シグナル配列としては、配列番号1のアミノ酸番号1から15、あるいは1から20のペプチド配列を例示することができる。FcγRI細胞外領域は、さらに、シグナル配列を除去し、IgGと相互作用する部位のみでも機能的には十分である。
当業者であれば、(a)、(b)及び(c)のポリペプチドに、部位特異的突然変異法などを用いて、適宜、置換、欠失、及び/又は付加変異を導入することができる。
バチルス(Bacillus)属
シュードモナス(Pseudomonas)属
セラチア(Serratia)属
ブレビバクテリウム(Brevibacterium)属
コリネバクテリイウム(Corynebacterium)属
ストレプトコッカス(Streptococcus)属
ラクトバチルス(Lactobacillus)属など宿主ベクター系の開発されている細菌
ロドコッカス(Rhodococcus)属
ストレプトマイセス(Streptomyces)属など宿主ベクター系の開発されている放線菌
サッカロマイセス(Saccharomyces)属
クライベロマイセス(Kluyveromyces)属
シゾサッカロマイセス(Schizosaccharomyces)属
チゴサッカロマイセス(Zygosaccharomyces)属
ヤロウイア(Yarrowia)属
トリコスポロン(Trichosporon)属
ロドスポリジウム(Rhodosporidium)属
ピキア(Pichia)属
キャンディダ(Candida)属などの宿主ベクター系の開発されている酵母
ノイロスポラ(Neurospora)属
アスペルギルス(Aspergillus)属
セファロスポリウム(Cephalosporium)属
トリコデルマ(Trichoderma)属などの宿主ベクター系の開発されているカビ
また、本発明の宿主細胞としては上記大腸菌等を変異処理することにより誘導される大腸菌変異株を利用することもできる。変異処理はニトロソグアニジン、メタンスルホン酸エチル、紫外線、放射線等の当業者では周知の変異処理剤を利用して行えばよい。
本発明の抗体精製用吸着剤は、上述したポリペプチドの製造方法によって得られたポリペプチドを、担体上に固定してなる。
用いられる担体としては、ポリペプチドを化学的又は物理的に固定化することのできるものであれば、特に制限なく用いることができ、クロマトグラフィー用担体を用いることができる。このような担体としては、例えば、セルロース、アガロース等の多糖類、ガラス、セラミックス、又はポリプロピレン、塩化ビニル、ポリスチレン等のプラスチック素材等が挙げられる。このような担体は市販されているものを用いることができ、例えば、Novagen社製、His・Bind purificationキット(登録商標)中のHis・Bind Resinゲル、商品名「HiTrap NHS−Activated HP」(Amersham Biosciences社製)、商品名「トシル基活性化ダイナビーズM−280」(Dynal社製)等を用いることができる。
抗体精製用吸着剤に抗体を吸着させるには、例えば、上記抗体精製用吸着剤を、例えばカラム等につめ、ここに、抗体を含む試料を中性条件下に導入する。これにより、試料中の抗体が、抗体精製用吸着剤に固定化されているポリペプチドと反応して吸着される。
また、抗体精製用吸着剤を、抗体の精製分離に用いる場合は以下の通りに実施する。抗体が吸着した抗体精製用吸着剤から抗体を精製分離するには、カラム中に、塩濃度の高い、例えばNaCl、KCl、Na2SO4を含む緩衝液を流すことにより、又はカラム中のpHを変化させることにより実施する。
(実施例1)FcレセプターをコードするDNA配列の設計
配列番号:1のFcγRIの細胞外領域のアミノ酸配列を基にDNAworks法(Nucleic Acid Res., 30, e43頁, 2002年)を用いて、コドンを大腸菌型に変換した。該方法によりコドンを変換したDNA配列とヒト型コドンをアライメントした結果を図1に示す。図1に示す通り、アミノ酸配列は変わらずに、DNAの配列変換が行われ、そのDNA配列間の類似性は75%であった。
ヒト型コドンから大腸菌型コドンに変換したDNA配列を作製するために52種類のオリゴヌクレオチドを合成した。合成したオリゴヌクレオチドを配列番号5から56に示す。次いで、二段階のPCRを行い、オリゴヌクレオチドから完全長のFcγRIをコードするDNAを作製した。一段階目のPCRの反応液は表1に示す通りであり、反応条件は94℃、5分の熱処理後、94℃、30秒間の第一ステップ、62℃、30秒間の第二ステップ、72℃、1分間の第三ステップを25サイクル行い、次いで、72℃、7分の第四ステップである。表1中のDNAミックスとは、52種類の合成した50 pmol/μlのオリゴヌクレオチドをそれぞれ一定量サンプリングし混合した溶液を意味する。
FcγRIの細胞外領域を発現させるために、pECFcRをテンプレートにし配列番号57(5’−CCCATGGCTGTGATTACGCTGCAACCACCG−3’:アンダーライン部分(CCATGG)は制限酵素NcoIサイト)と配列番号 58(5’−CCAACCTTGACCGGGGTCGGCAGTTGAAGACC−3’ :アンダーライン部分(AACCTT)は制限酵素HindIIIサイト) のオリゴヌクレオチドをプライマーにしてPCRを行い、細胞外領域をコードするDNAを増幅した。反応条件は94℃、5分の熱処理後、94℃、30秒間の第一ステップ、65℃、30秒間の第二ステップ、72℃、1分間の第三ステップを25サイクル行い、最後に、72℃、7分の第四ステップである。反応液組成を表3に示す。
実施例3において作製したpETECFcR およびpETHUFcRプラスミドベクターに挿入したDNAの配列をチェーンターミネータ法に基づくBig Dye Terminator Cycle Sequencing FS read Reaction kit(登録商標)(PEアプライドバイオシステム社)を用いてサイクルシークエンス反応に供し、全自動DNAシークエンサーABI Prism 3700 DNA analyzer(登録商標)(PEアプライドバイオシステム社)にて解析した。なお、配列番号61(5’−TAATACGACTCACTATAGGG−3’)に示すオリゴヌクレオチドをシークエンス用プライマーとして使用した。解析の結果、pETECFcR およびpETHUFcRに挿入したDNAの塩基配列は設計通りであることが確認された。pETECFcRに挿入したDNAによってコードされるFcγR1タンパク質のアミノ酸配列を配列番号62に、pETHUFcRに挿入したDNAによってコードされるアミノ酸配列を配列番号63に示す。
pETECFcRプラスミドベクターを50μg/mlの抗生物質カナマイシンを添加したLB寒天培地により大腸菌BL21(DE3)(タカラバイオ社)に形質転換した。得られた形質転換体を、BL21(DE3)/pETECFcRと命名した。pETHUFcRプラスミドベクターについても同様に操作を行い、形質転換体を得、BL21(DE3)/pETHUFcRと命名した。
得られた形質転換体について、37℃で18時間培養した後、出現した任意のコロニーをピックアップし50μg/mlの抗生物質カナマイシンを添加したLB液体培地に接種した。37℃で培養し、OD600 nmの値が約0.5になったところで0.5mMのIPTG(isopropyl−β−D−thiogalactopyranoside、タカラバイオ社製)を添加した。IPTGを添加した後も培養を続け、一時間おきに培地をサンプリングし、それぞれの600nmにおける吸光度を測定した。結果を図5に示す。図5において、■はBL21(DE3)/pETECFcRについての結果を示し、□はBL21(DE3)/pETHUFcRについての結果を示す。または、X軸(横軸)は時間(単位はhr)を示し、Y軸(縦軸)はOD600nmの吸光度(単位は任意)を示す。図5に示すように、両者において増殖には特に差異は認められなかった。
実施例5において、BL21(DE3)/pETECFcRからは、FcγRIタンパク質は大腸菌不溶性画分としてのみ得られたため、リフォールディング操作により再活性化を行った。リフォールディングは、Refolding CAキット(タカラバイオ社)を用いて行った。
抗体結合活性はELISA法により行った。先ず、抗体である10 μg/mlのガンマーグロブリン(化学及血清療法研究所製)を、マイクロプレートに固定し(4℃、18時間)、StartingBlock Blocking Buffers(登録商標)(PIERCE社)によりブロッキングした。次いで、実施例5で調製したタンパク質溶液を段階希釈し、ELISA反応に供した。反応は30℃、2時間で行った。次いで、0.2%(w/v)Tween20、150 mM NaClを含むTris−HCl緩衝液(pH8.0)で洗浄し、His−probe(H−15)HRP抗体(Santa Cruz Biotechnology社)を添加した。30℃で2時間反応させた後、先の緩衝液で洗浄し、TMB Peroxidase Substrate(KPL社)を添加し450 nmの吸光度を測定した。結果を図7に示す。図中、X軸(横軸)はサンプルの希釈倍率を示し、Y軸(縦軸)は、OD450nmの吸光度(単位は任意)を示す。図7に示す通り、サンプル6倍希釈した場合は、吸光度の減少はあまり観察されなかったが、18倍に希釈した場合、吸光度はかなり減少した。
実施例6で得られた、FcγR1細胞外領域を含むポリペプチドは、配列番号:62及び配列番号:63から明らかなように、C末端にヒスチジンが6個連続した配列を有しているので、Niキレートの親和性により、担体と結合させることができる。実施例6で得られたポリペプチド100μgを、Novagen社製のHis・Bind Purificationキット(登録商標)中のHis・Bind Resinゲル500μLに固定化した。具体的には、実施例で得られたポリペプチド100μg、及び上記ゲル500μLをカラムに充填し、純水で洗浄した後、キット中のNiチャージ緩衝液(50mM NiSO4)を用いてNiをゲルに担持させた。
上記結果より、本発明の方法により得られた、FcガンマRI細胞外領域を含むポリペプチドを利用し、抗体を精製するための抗体精製用吸着剤を得ることができ、また、その抗体精製用吸着剤に抗体を吸着させ、その後精製する方法が提供された。
Claims (12)
- FcγRI細胞外領域を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドであって、配列番号:2に記載の塩基配列を含むポリヌクレオチド、又は配列番号:2に記載の塩基配列を含むポリヌクレオチドと実質的に相同的なポリヌクレオチド。
- FcγRI細胞外領域を含むポリペプチドからシグナル配列を除去した領域をコードするポリヌクレオチドであって、配列番号:3に記載の塩基配列を含むポリヌクレオチド、又は配列番号:3に記載の塩基配列を含むポリヌクレオチドと実質的に相同的なポリヌクレオチド。
- シグナル配列を除去した、FcγRI細胞外領域を含むポリペプチドのN−末端側にメチオニンが付加されたポリペプチドをコードするポリヌクレオチドであって、配列番号:4に記載の塩基配列を含むポリヌクレオチド、又は配列番号:4に記載の塩基配列を含むポリヌクレオチドと実質的に相同的なポリヌクレオチド。
- 配列番号2〜4のいずれか1に記載の塩基配列を含むポリヌクレオチドに、発現制御配列が機能的に付加されたポリヌクレオチド。
- 配列番号2〜4のいずれか1に記載の塩基配列を含むポリヌクレオチドによりコードされるポリペプチド。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリヌクレオチドが挿入された組換えベクター。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド、又は請求項6に記載の組換えベクターにより形質転換された形質転換体。
- 形質転換体が原核細胞である、請求項7に記載の形質転換体。
- 請求項7又は8に記載の形質転換体を培養する工程を含む、FcγRI細胞外領域を含むポリペプチドの製造方法。
- 請求項9に記載の製造方法によって得られたポリペプチドを、担体上に固定してなる、抗体精製用吸着剤。
- 担体がクロマトグラフィー用担体である、請求項10に記載の抗体精製用吸着剤。
- 請求項10又は11に記載の抗体精製用吸着剤に抗体を吸着させる方法。
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