JP2008245349A5 - - Google Patents

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系統連系インバータ装置
本願発明は、直流電源と電力系統との間に設けられ、直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換して当該交流電力を電力系統に供給するための系統連系インバータ装置に関する。
従来、系統連系インバータ装置としては、本願出願人が出願した、例えば特許文献1に記載のものがある。この系統連系インバータ装置は、図に示すように、例えば太陽電池である直流電源51と電力系統52との間に接続され、インバータ部53、LCフィルタ部54、連系部55、第1の電流センサ56、第2の電流センサ57、ドライブ回路58及びインバータ制御回路59によって構成されている。
特開2001−16867号公報
インバータ部53、LCフィルタ部54及び連系部55は、直列に接続され、第1の電流センサ56は、インバータ部53とLCフィルタ部54との間に設けられ、第2の電流センサ57は、LCフィルタ部54と連系部55との間に設けられている。インバータ制御回路59はドライブ回路58に接続され、ドライブ回路58はインバータ部53に接続されている。
第1の電流センサ56及び第2の電流センサ57は、インバータ制御回路59に接続されている。インバータ制御回路59は、フィルタ出力歪み抽出制御部60とインバータ出力電流制御部61とを有している。フィルタ出力歪み抽出制御部60は、歪み成分抽出部62、歪み閾値作成部63、第1減算器64及びフィルタ出力歪み制御部65によって構成されている。インバータ出力電流制御部61は、インバータ出力電流基本波成分作成部66、第1加算器67、第2減算器68及びインバータ出力電流制御部本体69によって構成されている。
この系統連系インバータ装置では、直流電源51から供給された直流(直流電圧及び直流電流)は、インバータ部53によって交流(交流電圧及び交流直流)に変換される。インバータ部53から出力される交流電流は、第1の電流センサ56によって検出され、インバータ出力電流制御部61に入力される。また、インバータ部53から出力される交流電圧は、LCフィルタ部54によってスイッチングのノイズ成分が取り除かれる。スイッチングのノイズ成分が取り除かれた交流電流は、第2の電流センサ57によって検出され、フィルタ出力歪み抽出制御部60に入力される。
フィルタ出力歪み抽出制御部60では、所定の周期でディジタル演算処理により以下の処理が行われる。まず、歪み成分抽出部62で第2の電流センサ57で検出された交流電流から歪みの要因となる高調波のレベルが高調波毎に抽出される。さらに、第1減算器64によってこの高調波のレベルと歪み閾値作成部63で作成された閾値との偏差が算出され、この偏差はフィルタ出力歪み制御部65に入力される。フィルタ出力歪み制御部65では、上記の偏差と予め高調波毎に設定された所定の位相(第2の電流センサ57によって検出される交流電流の高調波歪みが最も抑制される位相)とによって上記の偏差をゼロにする出力電流歪み補償指令が作成される。この出力電流歪み補償指令は、インバータ出力電流制御部61に入力される。
インバータ出力電流制御部61では、インバータ出力電流基本波成分作成部66によってインバータ出力電流の基本波成分(系統周波数の成分、日本では60Hzまたは50Hz)が作成され、このインバータ出力電流の基本波成分は、第1加算器67によってフィルタ出力歪み抽出制御部60からの出力電流歪み補償指令と加算される。更に第2減算器68によって第1加算器67から出力されるインバータ出力電流の指令と第1の電流センサ56で検出された交流電流との偏差が算出され、この偏差はインバータ出力電流制御部本体69に入力される。インバータ出力電流制御部本体69は、その偏差がゼロになるインバータ出力電圧補正信号を生成し、ドライブ回路58に出力する。
ドライブ回路58は、インバータ出力電圧補正信号に基づいてドライブ信号を生成し、このドライブ信号は、インバータ部53に入力される。インバータ部53は、インバータ出力電圧補正信号に基づくドライブ信号によって制御される。
上記のように、系統連系インバータ装置では、フィルタ出力歪み抽出制御部60及びインバータ出力電流制御部61によってフィードバック制御系が構成され、このフィードバック制御系によって電力系統52に供給する交流電圧及び交流電流が規格(周波数、位相及び波形ひずみ等について許容条件を定めたガイドライン)を満足するように制御される。
上記系統連系インバータ装置のフィードバック制御系における高調波歪みの抑制制御は、高調波歪みの要因となる高調波を抑制するための出力電流歪み補償指令を高調波の次数毎に作成し、その出力電流歪み補償指令をインバータ部53への出力電流指令に加算することにより、インバータ部53から出力される交流電流がLCフィルタ部54から電力系統52に供給される際、その交流電流に含まれる高調波成分(系統電圧の歪みによって生じ、LCフィルタ部54を構成するコンデンサに流れ込む高調波成分)を抑制するというものである。
このフィードバック制御系における高調波歪みの抑制制御では、出力電流歪み補償指令を生成するための高調波を第2の電流センサ57によって検出された交流電流に含まれる高調波に可及的に一致させることが重要である。すなわち、抑制したい高調波のレベルと位相の情報を正確に取得し、LCフィルタ部54と電力系統52との間に実際に流れる高調波を生成する必要がある。
しかしながら、上記の系統連系インバータ装置では、高調波のレベルのみが第2の電流センサ57によって検出した交流電流からリアルタイムで抽出され、高調波の位相は予め経験的に取得した所定の値に固定され、この固定値を調整することはできるもののリアルタイムで検出されるようにはなされていない。
したがって、上記の系統連系インバータ装置は、インバータ部53から電力系統52側を見た負荷条件が比較的安定しており、高調波の位相の変化が小さい場合は、高調波歪みを効果的に抑制するが、例えば、電力系統52の負荷条件が想定していたものと異なり、フィルタ出力歪み制御部65に高調波毎に設定された所定の位相が適切でない場合は、高調波歪みを効果的に抑制できず、問題となる。特に、高調波の位相が逆位相になった場合は、フィードバック制御系における高調波歪みの抑制制御が正帰還制御となり、発散する方向に働くので、制御不能となる虞がある。
図8において、電力系統52は、系統連系インバータ装置に対してインダクタンスの負荷として考えられるが(図8では、インダクタンスをL2で示している)、高調波の位相が逆位相になる場合として、このインダクタンスL2がLCフィルタ部54の共振周波数f0に影響する場合が考えられる。
すなわち、電力系統52のインダクタンスL2の値は、系統連系インバータ装置が接続される電力系統52によって異なり、電力系統52の動作状態でも変化する。図8に示すように、LCフィルタ部54のインダクタンスをL1、キャパシタンスをC1とすると、LCフィルタ部54の共振周波数f0はf0=1/(2・π・√(L1・C1))であるが、電力系統52のインダクタンス 2 がLCフィルタ部54の共振回路を構成した場合の共振周波数f0’はf0’=f0・√((L1+L2)/L2)に変化する。このf0’の式によれば、電力系統52のインダクタンスL2が大きくなるほど、LCフィルタ部54の共振周波数f0も大きくなるから、例えば、LCフィルタ部54の共振周波数f0が系統周波数fSの3次高調波周波数3fSよりも低く設定されていても、電力系統52のインダクタンスL2によって3次高調波周波数3fSに近接することがある。
この場合は、3次高調波の電流が共振電流として電力系統52からLCフィルタ部54のコンデンサに流れることになるので、電力系統52に出力される交流電流に含まれる3次高調波成分が急増し、高調波歪みが悪化する。そして、LCフィルタ部54の共振周波数f0が系統周波数fSの3次高調波周波数3fSに近接した状態では、3次高調波の位相は、180°に近くなるので、逆位相(−180°)に反転する可能性が有り、3次高調波の位相が反転するようになった場合は、上記のようにフィードバック制御系における高調波歪みの抑制制御が正帰還制御となり、制御不能となる。この結果、高調波歪みが抑制できず、規格を満足しなくなる場合には、系統連系インバータ装置が異常停止をしてしまうことになる。
本願発明は、フィードバック制御系の制御対象の高調波の位相を自動的に調整することにより、フィードバック制御系の発散を抑制することのできる系統連系インバータ装置を提供することを、その課題とする。
上記の課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
本願発明によって提供される系統連系インバータ装置は、直流電源と電力系統との間に設けられ、前記直流電源から供給される直流電力を系統周波数の交流電力に変換して前記電力系統に供給する系統連系インバータ装置であって、複数のスイッチング素子をブリッジ接続してなるブリッジ回路で構成され、前記直流電源から供給される直流電力を前記交流電力に変換する直流−交流変換手段と、前記直流−交流変換手段の出力段に設けられ、当該直流−交流変換手段から出力される交流信号に含まれるスイッチングノイズを除去するフィルタ手段と、前記フィルタ手段から前記電力系統に出力される交流信号を検出する交流信号検出手段と、所定の周期で、前記交流信号検出手段により検出された交流信号に含まれる所定次数の高調波のレベルを抽出する高調波レベル抽出手段と、前記所定の周期で、前記高調波レベル抽出手段により抽出されたレベルと予め設定された前記高調波の所定の位相とから前記高調波を生成し、この高調波を用いて前記フィルタ手段から出力される交流信号に含まれる前記高調波を抑制するための出力信号補償指令を生成する出力信号補償指令生成手段と、前記所定の周期で、前記直流−交流変換手段から前記系統周波数の交流信号を出力させるための出力信号指令を生成し、この出力信号指令と前記出力信号補償指令生成手段により生成される前記出力信号補償指令とを用いて前記複数のスイッチング素子のオン・オフ動作を制御する制御信号を生成し、前記直流−交流変換手段に供給する高調波制御手段と、前記高調波レベル抽出手段により抽出されるレベルに基づいて、前記高調波制御手段による制御が発散傾向にあるか否かを判別する判別手段と、前記高調波制御手段による制御中に、前記判別手段により前記高調波制御手段による制御が発散傾向にあると判別されると、当該高調波制御手段による制御を停止させ、前記出力信号補償指令生成手段における前記所定の位相を異なる位相に変更する位相変更手段と、前記出力信号補償指令生成手段における前記所定の位相を、前記位相変更手段によって変更された位相に置き換えて前記高調波制御手段による制御を開始させる高調波制御再開手段と、を備えたことを特徴としている(請求項1)。
この発明によれば、高調波制御手段による制御中に、判別手段により高調波制御手段による制御が発散傾向にあると判別されると、当該高調波制御手段による制御を停止させ、出力信号補償指令生成手段における所定の位相を異なる位相に変更する。そして、出力信号補償指令生成手段における所定の位相を、変更された位相に置き換えて高調波制御手段による制御を開始させる。このようにすれば、例えば、電力系統のインダクタンスによりフィルタ手段の共振周波数が高調波周波数に近接し、その高調波の電流が共振電流として電力系統からフィルタ手段に流れる虞があっても、高調波の位相が適正な位相に置き換えられて高調波制御手段による制御が行われるので、交流信号検出手段、高調波レベル抽出手段、出力信号補償指令生成手段及び高調波制御手段によって構成されるフィードバック制御系の発散を抑制することができる。
好ましい実施の形態によれば、前記判別手段は、前記高調波レベル抽出手段により抽出されるレベルを所定の第1閾値と比較し、抽出レベルが当該所定の第1閾値を超える時間が所定の時間以上継続すると、前記高調波制御手段による制御が発散傾向にあると判別するとよい(請求項2)。
他の好ましい実施の形態によれば、前記位相変更手段は、前記出力信号補償指令生成手段における前記所定の位相を、予め設定された所定の角度範囲内において所定のピッチで変化させた複数の位相にひとつずつ置き換えて前記高調波制御手段による制御を一時的に行い、この高調波制御手段による制御中に、前記複数の位相のうち、前記高調波レベル抽出手段により抽出されるレベルが最も小さいレベルに対応する位相を、前記異なる位相として用いるとよい(請求項3)。
他の好ましい実施の形態によれば、前記高調波制御手段による一時的な制御中に、前記高調波レベル抽出手段により抽出されるレベルが前記第1の閾値より小さい第2の閾値を越える場合は、前記出力信号補償指令の生成における高調波の位相を前記周期毎に、前記所定の角度範囲内において前記所定のピッチとは異なるピッチで変化させて、再度前記高調波制御手段による一時的な制御を行わせるとよい(請求項4)。
他の好ましい実施の形態によれば、前記交流信号検出手段により検出される交流信号は、三相の交流信号であり、前記高調波レベル抽出手段は、前記三相交流信号をd軸及びq軸の二相信号に変換する回転座標変換手段と、この回転座標変換手段により変換されたd軸及びq軸の二相信号の直流分のみをそれぞれ抽出する直流抽出手段とで構成され、前記出力信号補償指令生成手段は、前記直流抽出手段から抽出されるd軸及びq軸の直流分をそれぞれ積分する積分手段と、前記積分手段で積分されたd軸及びq軸の直流分と前記所定の位相とを用いて前記三相交流信号の高調波に変換する回転逆座標変換手段とで構成されているとよい(請求項5)。
他の好ましい実施の形態によれば、前記所定次数の高調波には、少なくとも3次、5次、7次、11次及び13次の高調波が含まれ、前記高調波毎に前記高調波制御手段によるフィードバック制御系を備えるとよい(請求項6)。
他の好ましい実施の形態によれば、前記直流電源は太陽電池であるとよい(請求項7)。
本願発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
以下、本願発明の好ましい実施の形態を、添付図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本願発明に係る系統連系インバータ装置が適用される系統連系インバータシステムの構成を示す図である。
この系統連系インバータシステムは、太陽電池1、系統連系インバータ装置2及び電力系統3によって構成されている。
太陽電池1は、本願発明の「直流電源」に相当するものである。太陽電池1は、シリコン等の半導体からなる多数の光電変換素子(図示略)を有し、各光電変換素子によって光エネルギーを電気エネルギーに変換して出力するものである。太陽電池1は、系統連系インバータ装置2に直流電力を供給する。電力系統3は、商用電源(日本国では系統周波数である50Hz又は60Hzの交流電力)を一般家庭等に供給するものである。
系統連系インバータ装置2は、DC−AC変換部4、フィルタ部5、トランス部6、解列コンタクタ7、制御部8、第1電流センサ11及び第2電流センサ12によって構成されている。DC−AC変換部4、フィルタ部5、トランス部6及び解列コンタクタ7は、太陽電池1から直流電圧が入力される端子2aと電力系統3との間に、この順で直列に配列され、相互に接続されている。制御部8は、制御ライン9を介してDC−AC変換部4に接続されている。
なお、系統連系インバータ装置2と電力系統3との間の 2 は、電力系統3のインダクタンスを示し、電力系統3の形態や運転状況に応じてその値が変化するものである。
DC−AC変換部4は、太陽電池1から供給された直流電圧を交流電圧vに変換して出力するものである。DC−AC変換部4は、例えばバイポーラトランジスタ、電界効果トランジスタ、サイリスタ等の複数(例えば6個)のスイッチング素子(図示略)を含む三相ブリッジ回路からなる電圧制御型自励式インバータ回路によって構成されている。具体的には、DC−AC変換部4は、図2に示す回路構成を有している(なお、図2では第1電流センサ11が省略されている。)。
すなわち、DC−AC変換部4は、6個のスイッチング素子TR1〜TR6をブリッジ接続してなるブリッジ回路で構成されている。各スイッチング素子TR1,TR2,TR3,TR4,TR5,TR6にはそれぞれ帰還ダイオードD1,D2,D3,D4,D5,D6が並列に接続されている。スイッチング素子TR1とスイッチング素子TR2の直列接続、スイッチング素子TR3とスイッチング素子TR4の直列接続及びスイッチング素子TR5とスイッチング素子TR6の直列接続の両端に太陽電池1から出力される直流電圧Vdcが供給され、スイッチング素子TR1とスイッチング素子TR2の接続点a、スイッチング素子TR3とスイッチング素子TR4の接続点b及びスイッチング素子TR5とスイッチング素子TR6の接続点cから三相の交流電圧及び交流電流(U相、V相、W相の交流電圧及び交流電流)がそれぞれ出力される。
6個のスイッチング素子TR1〜TR6は、制御部8から出力されるPWM(Pulse Width Modulation)信号によってそれぞれオン、オフ動作が制御される。制御部8は、PWM信号のパルス幅を制御することにより、DC−AC変換部4から出力される交流電圧vの値を制御する。
フィルタ部5は、DC−AC変換部4から出力される交流電圧vに含まれるスイッチングノイズを除去するものである。フィルタ部5は、例えばLCローパスフィルタによって構成されている。具体的には、フィルタ部5は、図2に示すように、接続点a,b,cからの出力ラインにそれぞれインダクタLFを接続し、その後段の各出力ライン間にキャパシタCFを接続したものである。各出力ライン間のインダクタLFとキャパシタCFの逆L字型接続によりU相、V相、W相の各相に対してローパスフィルタが構成されている。
第1電流センサ11は、DC−AC変換部4から出力される交流電流i1を検出するものである。第2電流センサ12は、トランス部6から出力される交流電流i2を検出するものである。DC−AC変換部4は、直流電圧を三相(U相、V相、W相)の交流電圧に変換するので、第1電流センサ11によって検出される交流電流i1には、U相の交流電流i1U、V相の交流電流i1V及びW相の交流電流i1Wが含まれる。同様に、第2電流センサ12によって検出される交流電流i2には、U相の交流電流i2U、V相の交流電流i2V及びW相の交流電流i2Wが含まれる。第1電流センサ11及びは第2電流センサ12は制御部8に接続され、これらの電流センサ11,12で検出された交流電流i1,i2は制御部8に入力される。
なお、第1及び第2電流センサ11,12、並びに制御部8で構成される制御系は、後述するようにDC−AC変換部4から出力される交流電圧及び交流電流を電力系統3に連系させるための規格(高調波歪みの抑制規格を含む)を満足するように制御するフィードバック制御系を構成している。以下、この制御系を「フィードバック制御系」ということにする。
トランス部6は、フィルタ部5から出力される交流電を系統電圧とほぼ同一のレベルに昇圧又は降圧するものである。解列コンタクタ7は、異常発生時に系統連系インバータシステムを電力系統3から切り離すためのものである。
制御部8は、第1及び第2電流センサ11,12によってフィードバック制御系を構成し、DC−AC変換部4のDC−AC変換動作を制御するものである。具体的には、制御部8は、DC−AC変換部4に対して、電力系統3のガイドラインを満足する交流電圧及び交流電流(高調波歪みが所定の許容範囲内に抑制された系統周波数の交流電圧及び交流電流)を出力させるようにPWM信号の生成を制御する。制御部8は、マイクロコンピュータからなり、ディジタル演算処理により周期的にPWM信号の生成を行う。
なお、直流電源として太陽電池を用いた系統連系インバータ装置では、一般にフィードバック制御において最大電力追従制御が行われるが、本実施形態における制御部8では、最大電力追従制御の構成は省略し、以下では、高調波歪みの抑制制御に関する構成について説明する。
制御部8は、高調波抽出制御部13と、基本波成分生成部14と、第1演算部15と、第2演算部16と、電流制御部17と、PWM信号生成部18とによって構成されている。
高調波抽出制御部13は、第2電流センサ12によって検出された交流電流i2に含まれる所定次数の高調波のレベルを抽出し、このレベルとその高調波に対して予め設定された所定の位相とから高調波を生成する。そして、高調波抽出制御部13は、この高調波を用いてフィルタ部5から出力される交流信号に含まれる当該次数の高調波を抑制するための出力信号補償指令としての電流補償指令値を作成し、それを第1演算部15に出力するものである。また、高調波抽出制御部13は、フィードバック制御系が発散傾向にある場合に、第2電流センサ12によって検出された交流電流i2に対して位相探索制御を行い、フィードバック制御系の発散を抑制する機能を有する。
ここに、位相探索制御とは、フィードバック制御系が発散傾向にある場合は、高調波抽出制御部13に高調波毎に設定されている所定の位相が適切でないので、適切な値を探索する制御である。なお、位相探索制御の詳細は後述する。
基本波成分生成部14は、DC−AC変換部4から出力させるべき交流電圧及び交流電流の基本周波数、すなわち、系統周波数の指令値を生成するものである。基本波成分生成部14から出力された基本波周波数の指令値は、第1演算部15に入力される。
第1演算部15は、高調波抽出制御部13から出力される電流補償指令値を、基本波成分生成部14から出力される基本波周波数の指令値に加算するものである。第1演算部15による加算結果は、第2演算部16に入力される。基本周波数の指令値に電流補償指令値を加算することにより、第2演算部16に入力される指令値は、基本波成分と抑制すべき高調波成分とを混合した指令値となっている。
第2演算部16は、第1演算部15からの加算結果から第1電流センサ11によって検出された交流電流i1を減算処理するものである。この減算処理は、第1演算部15による演算結果(制御目標の交流電流)に対する実際の交流電流の偏差を求めている。第2演算部16により演算された偏差は、電流制御部17に入力される。
電流制御部17は、第2演算部16から入力される偏差に対してP(proportional)制御を施すことにより、その偏差がゼロになるような電圧補正指令値を生成するものである。この電圧補正指令値は、PWM信号生成部18に入力される。
PWM信号生成部18は、DC−AC変換部4内の三相ブリッジ回路の複数のスイッチング素子を制御するためのPWM信号を生成するものである。PWM信号生成部18は、電流制御部17から入力される電圧補正指令値に基づいて交流電圧信号を生成し、この交流電圧信号と所定の三角波形とを比較してPWM信号を生成する。
なお、DC−AC変換部4内の三相ブリッジ回路は、図2に示すように、スイッチング素子TR1,TR2、スイッチング素子TR3,TR4及びスイッチング素子TR5,TR6をそれぞれ一組とし、各組に対して3対のスイッチング素子がそれぞれ位相の異なる3種類のPWM信号によりオン、オフ動作が制御される。そのため、PWM信号生成部18では、位相の異なる3種類のPWM信号が生成され、それらのPWM信号がDC−AC変換部4に入力される。また、高調波抽出制御部13を除く制御部8は、本願発明の「高調波制御手段」として機能する。
図3は、高調波抽出制御部13の内部構成を示すブロック図である。
高調波抽出制御部13は、AD変換部21と、複数のデータ処理部22と、加算部23と、リセット部24とを有している。
AD変換部21は、第2電流センサ12によって検出された交流電流i 2としてのアナログ信号をディジタル信号に変換するものである。AD変換部21によって変換されたディジタル信号としての交流電流i2は、複数のデータ処理部22にそれぞれ入力される。
データ処理部22は、第2電流センサ12によって検出された交流電流i2に含まれるn(n:3以上の奇数)次高調波成分を抽出し、そのn次高調波成分を抑制するための電流補償指令値をそれぞれ出力するものである。そのため、データ処理部22は、n次高調波に応じてそれぞれ設けられている。例えば5次、7次、11次又は13次高調波を処理するデータ処理部22が設けられている。なお、各n次高調波を処理する各データ処理部22の基本構成は、同一であり、以下では、主に、n次高調波のうち3次高調波を処理するデータ処理部22について述べる。
加算部23は、各データ処理部22から入力されるn次高調波の電流補償指令値をU,V,Wの相毎に加算するものである。加算部23から出力される三相の電流補償指令値は、リセット部24に入力される。
リセット部24は、データ処理部22から出力される電流補償指令値を、後述するリセット制御部42からのリセット制御信号に基づいて所定のタイミングでリセットするものである。上記所定のタイミングとは、後述するようにフィードバック制御系における高調波歪みを抑制する制御(以下、「高調波抑制制御」という。)が停止され、位相探索制御が開始されるときである。
データ処理部22は、三相/二相変換部31と、dq変換部32と、LPF部33と、ゲイン処理部34と、積分処理部35と、逆dq変換部36と、二相/三相変換部37とによって基本構成がなされている。本実施形態では、上記基本構成に対して、更に発散判定部41と、リセット制御部42と、位相調整部43と、レベル監視部44とが設けられている。
三相/二相変換部31は、第2電流センサ12によって検出された三相の交流電流i2を静止座標系(α軸、β軸)における二相信号(iα,iβ)に変換するものである。二相信号に変換された交流電流i2は、dq変換部32に入力される。
dq変換部32は、二相信号に変換された交流電流i2を、回転座標系(d軸、q軸)の信号(id,iq)に変換するものである。例えば、3次高調波であれば、3ωt(ただしωtは基本波(系統周波数)正相分の回転角)で回転する回転座標系に変換する。この回転座標変換により、交流電流i2は、d軸の出力値id及びq軸の出力値iqの直流量で表すことができる。これら各出力値id,iqは、LPF部33に入力される。
LPF部33は、3次高調波のレベルのみを抽出するものである。LPF部33は、ディジタルローパスフィルタで構成されている。この場合、3次高調波以外の周波数は、3次高調波との差周波数の交流量で表される。そこで、LPF部33では、この交流量を平均化してゼロにすることにより、3次高調波のレベル以外の高調波のレベルを除去するようにしている。なお、三相/二相変換部31、dq変換部32及びLPF部33は、本願発明の「高調波レベル抽出手段」として機能する。
ゲイン処理部34は、LPF部33からの各出力値id,iqと所定の閾値との差をそれぞれ算出するものである。すなわち、ゲイン処理部34では、所定の閾値として例えばゼロが設定され、ゲイン処理部34は、LPF部33からの各出力値id,iqとゼロとの偏差を算出し、算出した偏差を積分処理部35に出力する。なお、所定の閾値は、高調波の抑制レベルに相当し、本実施形態では、一例としてゼロに設定している。
積分処理部35は、ゲイン処理部34からの偏差を積分(例えばI(integral)制御)するものである。積分された偏差は、逆dq変換部36に入力される。
逆dq変換部36は、回転座標系で表される積分偏差(直流量)と予め設定された所定の位相とを用いて静止座標系(α軸、β軸)における二相信号(iα,iβ)を生成するものである。この二相信号は、二相/三相変換部37に入力される。
二相/三相変換部37は、逆dq変換部36から入力される二相信号を、三相の交流電流に逆変換し、n次高調波に対応した電流補償指令値として加算部23に出力するものである。なお、積分処理部35、逆dq変換部36及び二相/三相変換部37は、本願発明の「出力信号補償指令生成手段」として機能する。
発散判定部41は、フィードバック制御系が発散傾向にあるか否かを判定するものである。発散判定部41は、比較部41aと判定部41bとによって構成されている。比較部41aは、LPF部33の出力値iq(直流量)を所定の第1閾値と比較するものである。比較部41aにおける比較結果は、判定部41bに入力される。判定部41bは、比較部41aにおける比較結果に基づいて、フィードバック制御系が発散傾向にあるか否かを判定する。
具体的には、判定部41bは、LPF部33の出力値iqが第1閾値を越える時間が所定時間以上継続するか否かによって、フィードバック制御系が発散傾向にあるか否かを判定する。すなわち、図4に示すように、比較部41aでは、LPF部33の出力値iqに対して所定周期(例えば0.25msec)のサンプリングを行う。次いで、LPF部33の出力値iqが第1閾値以上になったことを検出し、その検出が複数回(例えば3回)連続したとき(図4(a))、フィードバック制御系が発散傾向にあると判定する。
すなわち、フィードバック制御系が発散傾向にあるということは、例えばn次高調波の位相が逆位相になりかけていることを示すものである。位相が逆位相になりかけていると、例えばn次高調波のレベルも上昇する。そのため、本実施形態では、LPF部33の出力値iqのレベルを所定の第1閾値と比較することにより、フィードバック制御系が発散傾向にあるか否かを判別するようにしている。
なお、LPF部33の出力値iqは、フィードバック制御系の発散とは異なる原因で突発的に上昇することもある(図4(b))。この場合にもフィードバック制御系が発散傾向にあると判定されると、誤検出となるので、判定部41bでは、LPF部33の出力値iqが第1閾値以上になったことの検出が複数回連続しない限り、フィードバック制御系が発散傾向にあるとは判定しないようにしている。なお、発散判定部41は、本願発明の「判別手段」として機能する。
ところで、フィードバック制御系における高調波歪みの抑制制御は、電力系統3に出力される交流電圧及び交流電流の高調波歪みがガイドラインを満たすように制御するものである。第2電流センサ12によって検出された交流電流i2に含まれる高調波のレベルが十分にガイドラインを満たすほど抑制されていれば、必ずしもその高調波の抑制制御を継続しなければならないということはない。
したがって、発散判定部41に、高調波毎にそのレベルがガイドラインを十分に満たすものか否かを判定するための補助閾値を設け(第1閾値>補助閾値)、LPF部33の出力値iqが補助閾値以下であるか否かを検出するようにしてもよい。そして、出力値iqが補助閾値以下であると検出された場合、フィードバック制御系における高調波抑制制御を停止させる処理を行うようにしてもよい。
このような処理を行うことにより、出力値iqが補助閾値以下である場合は、高調波の歪率がもともと小さいことが想定されるため、高調波抑制制御を停止することによって、制御処理の負荷を軽減することができるといった利点がある。
発散判定部41は、フィードバック制御系が発散傾向にあると判定した場合、リセット制御部42及び位相調整部43に対してフィードバック制御系が発散傾向にあることの判定結果を出力する。
リセット制御部42は、発散判定部41からの判定結果に基づいて、積分処理部35における積分値及び高調波抽出制御部13の出力である電流補償指令値をリセットさせるものである。具体的には、リセット制御部42は、発散判定部41からフィードバック制御系が発散傾向にあることの判定結果を入力した場合、積分処理部35及びリセット部24にリセット指令を出力する。これにより、積分処理部35では、ゲイン処理部34の偏差の積算値のリセットが行われる。また、リセット部24では、電流補償指令値のリセット(電流補償指令値の第1演算部15への入力停止)が行われる。これは、高調波抑制制御を停止して位相探索制御に移行するためである。
この高調波抽出制御部13では、発散判定部41によってフィードバック制御系が発散傾向にあることが判定された場合、位相探索制御に移行する。位相探索制御とは、フィードバック制御系での発散傾向を回避させるために、すなわち、高調波抑制制御における高調波の最適な位相を探索する処理である。換言すれば、逆dq変換部36における回転座標変換時における回転角を、適切な位相の値に調整するための処理である。
位相調整部43は、発散判定部41によってフィードバック制御系が発散傾向にあることが判定された場合、逆dq変換部36において用いられる予め設定された、高調波の所定の位相を調整するものである。位相調整部43は、位相可変部43aと位相幅変更部43bとによって構成される。
位相可変部43aは、発散判定部41からフィードバック制御系が発散傾向にあることの判定結果を入力した場合、逆dq変換部36で用いられる、高調波の現状の位相(以下、「基準位相」という。)φと異なる位相φ′をdq逆変換時の回転角指令値として逆dq変換部36に出力するものである。
具体的には、位相可変部43aは、図5に示すように、高調波の基準位相φに対して所定の変位角度m・η(mは整数、ηは基準となる変位角度)分、位相をずらし、新たな位相φ′(=φ+m・η)として逆dq変換部36に出力する。なお、図5に示す波形は、説明の便宜上、正弦波としているが実際の波形はこれに限るものではない。その後、位相可変部43aは、表1に示すように、所定時間ごとに変位角度m・ηを変化させて、変位させた新たな位相を順次逆dq変換部36に出力する。この場合、位相可変部43aは、変位させた新たな位相を逆dq変換部36に出力するごとに、レベル監視部44に対してタイミング信号を出力する。
Figure 2008245349
例えば、位相可変部43aは、1回目の出力時に基準位相φに対して変位角度η分、位相をずらした新たな位相φ′を逆dq変換部36に出力する。所定時間経過後、2回目の出力時に、位相φに対して変位角度2η分、位相をずらした新たな位相φ′を逆dq変換部36に出力する。
表1は、変位角度m・ηが1回転する間に位相可変部43aが位相を変化させる場合を示している(m・η=360°)。すなわち、出力回数mを12回とすれば、変位角度ηは30°となり、位相可変部43aは、変位角度m・ηが1回転するうちに30°ずつ変位させながら12回にわたって変位させた位相を出力する。本実施形態では、位相可変部43aは、位相を変化させる動作を2回転(0°〜720°)にわたる角度範囲で行うようにしている。これは、制御の正確性を高めるためである。なお、位相を変化させる動作の角度範囲は、0°〜720°に限るものではない。
レベル監視部44は、位相探索制御において位相可変部43aが位相を変位させながら0°〜720°の角度範囲で出力している間、LPF部33の出力値iqのレベルを監視し、変位角度m・ηが2回転する間においてレベルが最小値になったときのタイミングを位相可変部43aに出力するものである。すなわち、レベル監視部44は、図示しないメモリを有しており、位相可変部43aにおいて位相を変位させて出力する動作にともなって、LPF部33の出力値iqのレベル値と、各レベル値における位相探索制御が開始されてからの時間とを記憶している。そして、変位角度m・ηが2回転する間において、レベルが最小値になったときの位相探索制御が開始されてからの時間を位相可変部43aに出力する。
図6は、レベル監視部44が検出するレベルと位相との関係の一例を示す図である。同図によると、例えば変位可変部43aからの3回目の出力である変位角度「3η」のとき、レベル監視部44で検出されるレベルが最小(図のLm参照)となっている。レベル監視部44は、最小値レベル値(Lm)における位相探索制御が開始されてからの時間T3を位相可変部43aに出力する。
位相可変部43aは、変位させた各位相をどのタイミングで出力しているかを把握しているため、レベル監視部44からの、レベルが最小値になったときのタイミングを示す信号(例えば時間T3)に基づいて、逆dq変換部36に出力した複数の位相のうち、上記タイミングで出力していた位相の変位角度m・ηを選択する。例えば、レベル監視部44からの、レベルが最小値になったときの時刻が、表1において3回目の出力時であったとき、変位角度m・ηとして「3η」が選択される。
位相可変部43aは、選択した変位角度m・ηを最適値とし、改めて基準位相φに対して最適値の変位角度m・ηで位相をずらし、変位させた位相を逆dq変換部36に対してdq逆変換時の回転角指令値として出力する。この最適値で選択された位相が逆dq変換部36に出力されると、フィードバック制御系は再度、位相探索制御から通常の高調波抑制制御に移行する。すなわち、このときのデータ処理部22における高調波抑制制御では、高調波の歪み成分が最も小さくなるときの位相を用いて電流補償指令値が生成されることになる。なお、位相可変部43aは、本願発明の「位相変更手段」として機能する。
このように、位相可変部43aにおいて位相を変位角度ずつずらして逆dq変換部36に出力し、レベル監視部44において最もレベルが最小となったときの変位位相を選択することにより、例えば電力系統3のインダクタンスL2によってフィルタ部5の共振周波数f0が高調波の近接する周波数に変化し、その高調波の位相が180°に近接した場合にも、逆dq変換部36に設定された位相が適正な位相に置き換えられて高調波抑制制御が行われるので、フィードバック制御系が発散する可能性をより少なくすることができる。
位相幅変更部43bは、位相可変部43aの位相探索制御において探索した変位位相によってフィードバック制御系の発散傾向が抑制され、フィードバック制御系における高調波歪みの抑制制御の正常動作を確保したとしても高調波がガイドラインを満足するほど十分に抑制されてない場合があるので、位相幅をさらに細かく可変させて、再度、位相探索制御を行い、高調波がガイドラインを十分に満足する最適な位相を求めるものである。すなわち、位相可変部43aにおいて可変させた位相で位相探索制御を行ったとき、フィードバック制御系の発散は抑制されたが、フィードバック制御系は所定の規格値(例えば3%以下)以上の歪率で動作していることもある。そこで、このような場合に、さらに変位させる位相の幅を位相幅変更部43bより細分化して再度、位相探索制御を行うことにより、より最適な高調波の位相を探索するようにしている。
この場合、レベル監視部44は、最初の位相探索制御において位相可変部43aによって選択された変位位相に基づいて高調波抑制制御が再度開始されたとき、検出するレベル値が所定の第2閾値(第1閾値>第2閾値)を下回らない場合には、位相幅変更部43bにそのことを示す信号を出力する。すなわち、図6に示すように、レベルの最小値Lmが第1閾値を下回っているが、第2閾値を下回っていない場合である。
位相幅変更部43bは、レベル監視部44からの信号に基づいて、基準位相φに対して上述した変位角度m・ηをさらに細分化した変位角度m・η/p(pは整数)分、位相をずらし、新たな位相φ″(=φ+m・η/p)として逆dq変換部36に出力する。その後、位相幅変更部43bは、所定時間ごとに変位角度m・η/pを変化させて、変位させた新たな位相φ″を順次逆dq変換部36に出力する。
レベル監視部44は、再度の位相探索制御において位相幅変更部43bが位相を変位させながら出力している間(変位角度m・η/pが2回転する間)、LPF部33の出力値iqのレベルを監視し、レベルが最小値になったときのタイミングを位相幅変更部43bに出力する。
位相幅変更部43bは、レベル監視部44からの、レベルが最小値になったときのタイミングを示す信号に基づいて、そのときに出力していた位相の変位角度m・η/pを選択し、選択された変位角度m・η/pを最適値とし、改めて基準位相φに対して最適値の変位角度m・η/pで位相をずらし、変位させた新たな位相φ″を逆dq変換部36に対して出力する。
このようにすれば、可変される位相幅がより細分化されて位相探索制御が行われるので、より最適な高調波の位相を探索することができる。なお、細分化させるときに用いられるpの値は、大きいほどより細分化されてより最適な高調波の位相を探索することができるが、それにともなって制御処理の負荷も増大するので、適当な値を選択することが好ましい。
次に、上記系統連系インバータ装置における位相探索制御について、図7に示すフローチャートを参照して説明する。なお、以下の説明では、高調波抽出制御部13における通常の高調波歪みの抽出動作制御も行われているものとする。
発散判定部41の比較部41aでは、LPF部33の出力である出力値q(直流量)のレベルが常時監視されて検出される(S1)。発散判定部41では、比較部41aの比較結果に基づいて、フィードバック制御系が発散傾向にあるか否かが判別される(S2)。
具体的には、比較部41aにおいて、LPF部33の出力値iqが第1閾値以上になったとき、その結果が判定部41bに出力される。判定部41bでは、図4に示したように、比較部41aの出力に対して所定周期(例えば0.25msec)のサンプリングが行われ、各サンプリングにおいてLPF部33の出力値iqが第1閾値以上になったときが複数回(例えば3回)連続して検出したか否かが判定される。
判定部41bでは、LPF部33の出力値iqが第1閾値以上になったときが複数回(例えば3回)連続して検出されたとき、フィードバック制御系が発散傾向にあると判定する(S2:YES)。LPF部33の出力値iqが第1閾値以上になったときが連続して検出されないとき、例えば突発的に単数回であった場合には、フィードバック制御系が発散傾向にないと判定する(S2:NO)。
判定部41bにおいて、フィードバック制御系が発散傾向にあると判定した場合(S2:YES)、その判定結果がリセット制御部42及び位相調整部43に出力される。これにより、位相探索制御が開始される。すなわち、フィードバック制御系においては、通常の高調波抑制制御に代えて位相探索制御が行われる。
まず、リセット制御部42では、積分処理部35及びリセット部24にリセット指令が出力される(S3)。これにより、積分処理部35ではゲイン処理部34の積算値のリセットが行われる。また、リセット部24では電流補償指令値のリセットが行われる。
位相調整部43の位相可変部43aでは、発散判定部41からフィードバック制御系が発散傾向にあることの判定結果が入力されたとき、図5に示すように、高調波の基準位相φに対して所定の変位角度η分、位相がずらされる(S4、図5の一点鎖線の波形参照。)。そして、新たな位相φ′(=φ+η)がdq逆変換時の回転角指令値として逆dq変換部36に出力される(S5)。フィードバック制御系では、逆dq変換部36に出力された新たな位相φ′に基づいて、高調波の歪み成分の抽出制御が行われる。
このとき、レベル監視部44では、LPF部33の出力値qのレベルが検出される。すなわち、変位された新たな位相φ′の高調波のレベルが検出されて(S6)、レベル監視部44のメモリに記憶される(S7)。
次いで、位相可変部43aでは、所定時間経過したか否かが判別され(S8)、所定時間経過した場合(S7:YES)、0°〜720°(2周分)の角度範囲について位相の変位制御が行われたか否かが判別される(S9)。
0°〜720°の角度範囲について位相の変位制御が行われていない場合(S9:NO)、ステップS4に戻り、次の変位角度2ηで位相がずらされる(S4、図5の二点鎖線の波形参照)。この場合も、新たな位相φ′(=φ+2η)がdq逆変換時の回転角指令値として逆dq変換部36に出力され(S5)、高調波の歪み成分の抽出制御が行われる。そして、レベル監視部44では、LPF部33の出力値qのレベルが検出され、新たな位相φ′のときの高調波のレベルが検出されて(S6)、メモリに記憶される(S7)。
その後、同様の処理が行われ、0°〜720°の角度範囲について位相の変位制御が終了した場合(S9:YES)、レベル監視部44では、メモリに記憶されたレベル値のうちの最小値のレベルが選択される(S10)。
次に、選択された最小値のレベルが所定の第2閾値を下回っているか否かが判別される(S11)。この第2閾値は、位相幅変更部43bにおいて変位角度を細分化して再度の位相探索制御を行うか否かの判別に用いられるものである。すなわち、フィードバック制御系は発散傾向にないけれども所定の規格値(例えば3%以下)以上の歪率で動作していることもあり、上記第2閾値はその判別に用いられる。
選択された最小値のレベルが所定の第2閾値を下回っている場合(S11:YES)、すなわち、位相幅変更部43bで変位角度を細分化して再度の位相探索制御を行わなくても、フィードバック制御系が所定の規格値以下の歪率で動作している場合、レベル監視部44では、レベルが最小値になったときのタイミングのデータが位相可変部43aに出力される。
位相可変部43aでは、順次位相を可変して出力したタイミングを認識しているので、レベル監視部44からの、レベルが最小値になったときのタイミングのデータに基づいて、レベルが最小値になったときに出力した位相の変位角度m・ηが選択される(S12)。そして、位相可変部43aでは、選択された変位角度m・ηを最適値とし、改めて基準位相φに対して最適値の変位角度m・ηで位相がずらされ、変位された新たな位相φ′が逆dq変換部36に対して出力される(S13)。
このように、レベル監視部44によって検出されるレベルができる限り低くなるように、高調波の位相が探索されて選択されるので、フィードバック制御系の発散が生じることを抑制することができる。
一方、選択された最小値のレベルが所定の第2閾値を下回っていない場合(S11:NO)、レベル監視部44では、位相幅変更部43bに対してそのことを示す制御信号が出力される。この制御信号により、位相幅変更部43bでは、位相幅がより細分化されて再度位相探索制御が行われる。
すなわち、位相幅変更部43bでは、レベル監視部44からの制御信号に基づいて、上述した変位角度m・ηをより細分化した変位角度m・η/p(pは整数)分、位相をずらす処理が行われる(S14)。そして、新たな位相φ″(=φ+m・η/p)が逆dq変換部36に出力される(S15)。その後、所定時間ごとに変位角度m・η/pが変化されて出力され、レベル監視部44では、変化された変位角度m・η/pごとにレベルが検出されて(S16)、メモリに記憶される(S17)。
これらの位相動作を繰り返し実行し、所定時間経過後(S18:YES)、0°〜720°の角度範囲について位相の変位制御が終了した場合(S19:YES)、レベル監視部44では、メモリに記憶されたレベル値のうちの最小値のレベルが選択される(S20)。
その後、レベル監視部44では、レベルが最小値になったときのタイミングのデータが位相幅変更部43bに出力され、位相幅変更部43bでは、レベル監視部44からの、レベルが最小値になったときのタイミングのデータに基づいて、レベルが最小値になったときに出力した位相の変位角度m・η/pが選択される(S12)。そして、選択された変位角度m・η/pで、改めて基準位相φに対して位相がずらされ、変位された新たな位相φ″が逆dq変換部36に対して出力される(S13)。
このように、最初の位相探索制御ではフィードバック制御系が歪率以下にならない場合に、変位角度をさらに細分化して最適な位相を探索し選択することができるので、フィードバック制御系の発散をより効果的に抑制することができる。
もちろん、この発明の範囲は上述した実施の形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、最初の位相探索制御では充分な歪率以下になるか否か判別に高調波のレベルを検出するようにしたが、これに代えて直接的に歪率を計測もしくは算出するようにしてもよい。
本願発明に係る系統連系インバータ装置が適用される系統連系インバータシステムの全体構成を示す図である。 三相交流を出力するDC−AC変換部及びフィルタ部の回路構成を示す図である。 高調波抽出制御部の内部構成を示すブロック図である。 フィードバック系が発散傾向にあるか否かを検出するための動作を説明するための図であり、(a)はフィードバック系が発散傾向にあると検出した場合、(b)はフィードバック系が発散傾向にないと検出した場合を示す。 位相を変位する制御を説明するための図である。 レベル監視部が検出するレベルと位相との関係の一例を示す図である。 系統連系インバータ装置における位相探索制御を示すフローチャートである。 従来の、系統連系インバータ装置が適用される系統連系インバータシステムの全体構成を示す図である。
1 太陽電池
2 系統連系インバータ装置
3 電力系統
4 DC−AC変換部
5 フィルタ部
6 トランス部
7 解列コンタクタ
8 制御部
11 第1電流センサ
12 第2電流センサ
13 高調波抽出制御部
14 基本波成分生成部
15 第1演算部
16 第2演算部
17 電流制御部
18 PWM信号生成部
21 AD変換部
22 データ処理部
23 加算部
24 リセット部
31 三相/二相変換部
32 dq変換部
33 LPF部
34 ゲイン処理部
35 積分処理部
36 逆dq変換部
37 二相/三相変換部
41 発散判定部
42 リセット制御部
43 位相調整部
44 レベル監視部

Claims (7)

  1. 直流電源と電力系統との間に設けられ、前記直流電源から供給される直流電力を系統周波数の交流電力に変換して前記電力系統に供給する系統連系インバータ装置であって、
    複数のスイッチング素子をブリッジ接続してなるブリッジ回路で構成され、前記直流電源から供給される直流電力を前記交流電力に変換する直流−交流変換手段と、
    前記直流−交流変換手段の出力段に設けられ、当該直流−交流変換手段から出力される交流信号に含まれるスイッチングノイズを除去するフィルタ手段と、
    前記フィルタ手段から前記電力系統に出力される交流信号を検出する交流信号検出手段と、
    所定の周期で、前記交流信号検出手段により検出された交流信号に含まれる所定次数の高調波のレベルを抽出する高調波レベル抽出手段と、
    前記所定の周期で、前記高調波レベル抽出手段により抽出されたレベルと予め設定された前記高調波の所定の位相とから前記高調波を生成し、この高調波を用いて前記フィルタ手段から出力される交流信号に含まれる前記高調波を抑制するための出力信号補償指令を生成する出力信号補償指令生成手段と、
    前記所定の周期で、前記直流−交流変換手段から前記系統周波数の交流信号を出力させるための出力信号指令を生成し、この出力信号指令と前記出力信号補償指令生成手段により生成される前記出力信号補償指令とを用いて前記複数のスイッチング素子のオン・オフ動作を制御する制御信号を生成し、前記直流−交流変換手段に供給する高調波制御手段と、
    前記高調波レベル抽出手段により抽出されるレベルに基づいて、前記高調波制御手段による制御が発散傾向にあるか否かを判別する判別手段と、
    前記高調波制御手段による制御中に、前記判別手段により前記高調波制御手段による制御が発散傾向にあると判別されると、当該高調波制御手段による制御を停止させ、前記出力信号補償指令生成手段における前記所定の位相を異なる位相に変更する位相変更手段と、
    前記出力信号補償指令生成手段における前記所定の位相を、前記位相変更手段によって変更された位相に置き換えて前記高調波制御手段による制御を開始させる高調波制御再開手段と、
    を備えたことを特徴とする、系統連系インバータ装置。
  2. 前記判別手段は、
    前記高調波レベル抽出手段により抽出されるレベルを所定の第1閾値と比較し、抽出レベルが当該所定の第1閾値を超える時間が所定の時間以上継続すると、前記高調波制御手段による制御が発散傾向にあると判別することを特徴とする、請求項1に記載の系統連系インバータ装置。
  3. 前記位相変更手段は、
    前記出力信号補償指令生成手段における前記所定の位相を、予め設定された所定の角度範囲内において所定のピッチで変化させた複数の位相にひとつずつ置き換えて前記高調波制御手段による制御を一時的に行い、この高調波制御手段による制御中に、前記複数の位相のうち、前記高調波レベル抽出手段により抽出されるレベルが最も小さいレベルに対応する位相を、前記異なる位相として用いることを特徴とする、請求項1または2に記載の系統連系インバータ装置。
  4. 前記高調波制御手段による一時的な制御中に、前記高調波レベル抽出手段により抽出されるレベルが前記第1の閾値より小さい第2の閾値を越える場合は、前記出力信号補償指令の生成における高調波の位相を前記周期毎に、前記所定の角度範囲内において前記所定のピッチとは異なるピッチで変化させて、再度前記高調波制御手段による一時的な制御を行わせることを特徴とする、請求項3に記載の系統連系インバータ装置。
  5. 前記交流信号検出手段により検出される交流信号は、三相の交流信号であり、
    前記高調波レベル抽出手段は、
    前記三相交流信号をd軸及びq軸の二相信号に変換する回転座標変換手段と、この回転座標変換手段により変換されたd軸及びq軸の二相信号の直流分のみをそれぞれ抽出する直流抽出手段とで構成され、
    前記出力信号補償指令生成手段は、
    前記直流抽出手段から抽出されるd軸及びq軸の直流分をそれぞれ積分する積分手段と、前記積分手段で積分されたd軸及びq軸の直流分と前記所定の位相とを用いて前記三相交流信号の高調波に変換する回転逆座標変換手段とで構成されていることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の系統連系インバータ装置。
  6. 前記所定次数の高調波には、少なくとも3次、5次、7次、11次及び13次の高調波が含まれ、前記高調波毎に前記高調波制御手段によるフィードバック制御系を備えることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載の系統連系インバータ装置。
  7. 前記直流電源は太陽電池であることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれかに記載の系統連系インバータ装置。
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