JP2019161824A - 電源装置、及び、電源装置の静電容量の補正方法 - Google Patents

電源装置、及び、電源装置の静電容量の補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】インバータの出力側に設けられるフィルタに含まれるコンデンサの静電容量の経年劣化等による変動やばらつきに拘わらず、安定的に制御を行うことができる電源装置、及び、電源装置の静電容量の補正方法を提供する。【解決手段】電源装置は、インバータの出力端子に接続される線路と、線路に直列に挿入される開閉器と、インバータと開閉器との間で線路に直列に挿入されるリアクトルと、線路と中性点との間に接続されるコンデンサとを有する交流フィルタと、リアクトルの電流を検出する電流検出部と、交流電力の電圧を検出する電圧検出部と、駆動制御部と、開閉器がオフの状態で電流検出部及び電圧検出部によって検出される電流及び電圧に基づいてコンデンサの静電容量の補正値を演算する補正値演算部と、演算される補正値を用いて駆動制御部がインバータの駆動制御に用いるコンデンサの静電容量の基準値を補正する補正部とを含む。【選択図】図1

Description

本発明は、電源装置、及び、電源装置の静電容量の補正方法に関する。
従来より、電源装置は、該電源装置の交流フィルタを構成するコンデンサやリアクトルの回路定数を制御に用いているが、コンデンサやリアクトルの回路定数にはばらつきがあるため、該ばらつきから生じる誤差に起因して出力電圧が歪んでしまっていた。これに対して、出力電圧の歪みをフィードバック制御により、総括的に歪みを抑制する電力変換器の電圧制御方法がある。他に、出力電圧の1周期の間で生じた歪みを次回の1周期でフィードフォーワード的に出力電圧指令に加算して歪みを低減させる電力変換器の電圧制御方法もある(例えば、特許文献1参照)。
特開平02−261064号公報
しかし、従来の電力変換器の電圧制御方法は、交流フィルタのコンデンサの静電容量値の経年劣化等による変動や、交流フィルタのコンデンサの静電容量値のばらつき等により、フィードバック制御の遅れが生じて制御系が不安定になるという課題がある。また、特許文献1に記載されている電圧制御方法では、電力変換器が電力を供給している負荷が変動しない場合には効果があるが、負荷変動がある場合は効果的ではない。
そこで、本発明は、インバータの出力側に設けられる交流フィルタに含まれるコンデンサの静電容量の経年劣化等による変動やばらつきに拘わらず、安定的に制御を行うことができる電源装置、及び、電源装置の静電容量の補正方法を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態の電源装置は、直流電力を交流電力に変換するインバータと、前記インバータの出力端子に接続され、前記交流電力を伝送する線路と、前記線路に直列に挿入される開閉器と、前記インバータと前記開閉器との間で前記線路に直列に挿入されるリアクトルと、前記線路と中性点との間に接続されるコンデンサとを有する交流フィルタと、前記リアクトルに流れる電流を検出する電流検出部と、前記交流電力の電圧を検出する電圧検出部と、前記インバータの駆動制御を行う駆動制御部と、前記開閉器がオフの状態で前記電流検出部及び前記電圧検出部によって検出される電流及び電圧に基づいて、前記コンデンサの静電容量の補正値を演算する補正値演算部と、前記補正値演算部によって演算される補正値を用いて、前記駆動制御部が前記インバータの駆動制御に用いる前記コンデンサの静電容量の基準値を補正する補正部とを含む。
インバータの出力側に設けられるフィルタに含まれるコンデンサの静電容量の経年劣化等による変動やばらつきに拘わらず、安定的に制御を行うことができる電源装置、及び、電源装置の静電容量の補正方法を提供することができる。
実施の形態1の電源装置100を示す図である。 補正値演算部161の構成を示す図である。 電源装置100が実行する処理を表すフローチャートを示す図である。 実施の形態2の電源装置200を示す図である。
以下、本発明の電源装置、及び、電源装置の静電容量の補正方法を適用した実施の形態について説明する。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1の電源装置100を示す図である。
電源装置100は、線路101U、中性線101N、出力端子102U、102N、インバータ110U、ローパスフィルタ120U、電圧計131U、電流計132U、コンタクタ140U、駆動制御部150、補正部160、及び主制御部170を含む。
電源装置100は、一例として、無停電電源として用いられる電源装置であり、同様の構成を有する他の電源装置100と母線10を介して接続されている。母線10には、無停電電源から電力の供給を受ける施設(例えば、金融機関のデータセンタや工場等)が接続されている。また、電源装置100は、三相(U相、V相、W相)の交流電力を出力する電源装置であるが、図1には、U相に関する構成要素を示す。
電源装置100は、V相及びW相についても、線路101U、出力端子102U、インバータ110U、ローパスフィルタ120U、電流計132U、電圧計131U、コンタクタ140Uと同様の構成要素を含む。このため、これらの構成要素の符号には、(V,W)を付記する。なお、駆動制御部150、補正部160、及び主制御部170は、三相(U相、V相、W相)のすべての制御等を行うが、ここではU相について説明する。
線路101Uは、U相の交流電力を伝送する線路である。線路101Uは、インバータ110Uの出力端子112から出力端子102Uまで延在している。
中性線101Nには、出力端子102Nが設けられている。出力端子102Nは、U相、V相、W相の中性点になる端子である。出力端子102Nの電位は、三相の交流電力の基準電位である。なお、ここでは、電源装置100が中性線101Nを含む形態について説明するが、電源装置100は中性線101Nを含まずに中性点としての出力端子102Nを含む構成であってもよい。
インバータ110Uは、直流電力を交流電力に変換する電力変換器である。インバータ110Uは、上アーム用のIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)及び還流ダイオードと、下アーム用のIGBT及び還流ダイオードとを含む。
インバータ110Uは、信号入力端子111及び出力端子112を有し、駆動制御部150から信号入力端子111を介して入力されるゲート駆動信号によってIGBTが、例えばPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)方式で駆動されることにより、直流電力を交流電力に変換し、出力端子112から出力する。
ローパスフィルタ120Uは、インバータ110Uの出力側に設けられている。ローパスフィルタ120Uは、リアクトル121及びコンデンサ122を有する。リアクトル121は、インバータ110Uの出力端子112とコンタクタ140Uとの間に介挿されている。コンデンサ122は、リアクトル121及びコンタクタ140Uの間と、中性線101Nとの間に接続されている。
ローパスフィルタ120Uは、所定の遮断周波数を有し、遮断周波数以上の交流電力を減衰させ、遮断周波数よりも低い周波数の交流電力を通過させる。ローパスフィルタ120Uは、インバータ110Uが出力する交流電力から高調波成分等のノイズ成分を除去するために設けられている。
電圧計131Uは、リアクトル121とコンタクタ140Uとの間に設けられ、U相の交流電力の電圧の瞬時値Vを検出する電圧計である。U相の交流電力の電圧の瞬時値Vは、中性線101Nと同電位の基準電位に対する線路101U及び出力端子102Uの電位の差を表す。電圧計131Uで検出される瞬時値Vは、駆動制御部150と補正部160に入力される。電圧計131Uで検出される瞬時値Vは、コンデンサ122の両端間電圧に等しい。電圧計131Uは、電圧検出部の一例である。
電流計132Uは、リアクトル121と、線路101U及びコンデンサ122の接続点との間に設けられ、コンタクタ140Uがオフにされている状態で、リアクトル121に流れる電流の瞬時値iを検出する。電流計132Uがリアクトル121に流れる電流の瞬時値iを検出するのは、コンタクタ140Uがオフにされている状態である。以下において、電流計132Uによって検出される瞬時値iとは、コンタクタ140Uがオフにされている状態で検出される瞬時値である。
コンタクタ140Uがオフにされている状態で電流計132Uによって検出される電流の瞬時値iは、コンデンサ122に流れる電流に等しい。コンタクタ140Uがオフの場合には、リアクトル121に流れる電流は、出力端子102Uには流れず、すべてコンデンサ122に流れるからである。
電流計132Uは、コンタクタ140Uがオフにされている状態でコンデンサ122に流れる電流の瞬時値を検出するために設けられている。電流計132Uによって検出される瞬時値iは、駆動制御部150と補正部160に入力される。電流計132Uは、電流検出部の一例である。
コンタクタ140Uは、線路101U及びコンデンサ122の接続点と、出力端子102Uとの間において、線路101Uに直列に挿入される。コンタクタ140Uは、電磁的に開閉するスイッチを有する開閉器の一例であり、例えば、マグネットスイッチを用いることができる。
コンタクタ140Uは、主制御部170によってオン(閉成)/オフ(開放)の切替制御が行われる。コンタクタ140Uは、電源装置100を停止する際や過負荷の際に加えて、コンデンサ122の静電容量を測定する際にオフにされる(開放される)開閉器である。
駆動制御部150は、出力端子150A、メモリ151、制御ゲイン演算部152、瞬時電圧制御部153、及びPWM駆動部154を有する。出力端子150Aは、インバータ110Uの信号入力端子111に接続されている。駆動制御部150は、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)とメモリを含むコンピュータによって実現される。
メモリ151は、リアクトル121のインダクタンスの基準値Lと、コンデンサ122の静電容量の基準値Cとを表すデータを格納する記憶装置である。メモリ151は、例えば、不揮発性のメモリであればよい。
コンデンサ122の静電容量の基準値Cは、コンデンサ122の静電容量の設計値を表す。コンデンサ122の静電容量は、経年劣化で変化し、また、新品時における初期値のばらつきがある。このため、電源装置100は、補正部160でコンデンサ122の静電容量の基準値Cを補正する。なお、インダクタンスの基準値Lは、リアクトル121のインダクタンスの設計値を表す。
制御ゲイン演算部152は、メモリ151から読み出したインダクタンスの基準値Lと、補正部160の乗算器162で補正されたコンデンサ122の静電容量とに基づいて、瞬時電圧制御部153が行うPID(Proportional-Integral-Differential)制御におけるゲインを演算する。制御ゲイン演算部152が演算するゲインは、瞬時電圧制御部153に入力される。制御ゲイン演算部152は、ゲイン演算部の一例である。
瞬時電圧制御部153は、電圧計131Uで検出される瞬時値Vと、電流計132Uによって検出される瞬時値iと、主制御部170から入力される電圧指令値V と、制御ゲイン演算部152から入力されるゲインとに基づき、電圧計131Uで検出される瞬時値Vが電圧指令値V に追従するように、正弦波状の信号を生成する。
電圧指令値V は、出力端子102Uから出力するU相の交流電力の電圧の実効値、周波数、及び位相を表す正弦波状の指令であり、主制御部170によって生成される。また、瞬時電圧制御部153によって生成される正弦波状の信号は、PWM制御における基本波であり、PWM駆動部154に出力される。正弦波状の信号の周波数は、交流電力の周波数に等しい。瞬時電圧制御部153は、基本波生成部の一例である。
PWM駆動部154は、三角波で実現される搬送波と、瞬時電圧制御部153から入力される基本波との交点を検出し、インバータ110UのPWM駆動に用いるゲート駆動信号のデューティ比を決定する。
PWM駆動部154によって生成されるゲート駆動信号は、出力端子150Aからインバータ110Uの信号入力端子111に入力される。これにより、PWM駆動部154が生成したゲート駆動信号によって、インバータ110UのIGBTが駆動される。PWM駆動部154は、駆動信号生成部の一例である。
なお、瞬時電圧制御部153及びPWM駆動部154は、インバータ制御部を構築し、インバータ制御部としての瞬時電圧制御部153及びPWM駆動部154と、制御ゲイン演算部152とは、駆動制御部を構築する。
補正部160は、補正値演算部161と乗算器162を有する。補正部160は、CPUとメモリを含むコンピュータによって実現される。補正部160を実現するコンピュータは、駆動制御部150を実現するコンピュータと同一のコンピュータであってもよく、別のコンピュータであってもよい。
補正値演算部161は、入力端子161A、161B、161Cと出力端子161Dを有する。入力端子161Aは、電圧計131Uに接続されており、瞬時値Vが入力される。入力端子161Bは、電流計132Uに接続されており、瞬時値iが入力される。入力端子161Cは、メモリ151に接続されており、コンデンサ122の静電容量の基準値Cが入力される。出力端子161Dは、乗算器162に接続されており、補正用の比Rを出力する。
補正値演算部161は、コンタクタ140Uがオフにされている状態で、電圧計131Uで検出される電圧値(瞬時値V)と、電流計132Uによって検出される電流値(瞬時値i)とに基づいて、電圧値(瞬時値V)と電流値(瞬時値i)が検出された時点におけるコンデンサ122の静電容量値を演算する。
また、補正値演算部161は、メモリ151によって格納されているコンデンサ122の静電容量の基準値Cを読み出し、演算した静電容量値を基準値Cで除算することにより、基準値Cに対する演算した静電容量値の比Rを演算する。補正値演算部161は、演算した比Rを表す値を乗算器162に出力する。
乗算器162は、メモリ151によって格納されているコンデンサ122の静電容量の基準値Cに、補正値演算部161で演算された比Rを乗じた値を出力する。基準値Cに比Rを乗算して得る値は、補正値演算部161によって演算される、電圧値と電流値が検出された時点におけるコンデンサ122の静電容量を表す。
このようにして、補正部160は、基準値Cを電圧値と電流値が検出された時点におけるコンデンサ122の静電容量に補正する。この結果、補正された静電容量に基づいて制御ゲイン演算部152で制御ゲインが演算され、瞬時電圧制御部153によってPWM制御の基本波が生成され、PWM駆動部154でデューティ比が決定される。乗算器162は、補正部の一例である。
主制御部170は、電源装置100の制御を統括する制御部である。主制御部170は、CPUとメモリを含むコンピュータによって実現される。
主制御部170は、インバータ110Uを起動する処理、コンタクタ140Uの開閉制御を行う処理、U相、V相、W相の電圧指令値V 、V 、V を生成する処理、駆動制御部150にゲート駆動信号の生成処理を開始させる処理、及び、補正部160にコンデンサ122の静電容量の補正処理を開始させる処理を行う。
主制御部170は、電源装置100を停止するとき、過負荷が生じたとき、及び、コンデンサ122の静電容量を測定するときにコンタクタ140Uをオフ(開放)にする。また、主制御部170は、PLL(Phase Locked Loop)回路を含み、出力端子102Uから出力するU相の交流電力の電圧の実効値、周波数、及び位相の設定値に基づいて、U相の電圧指令値V を生成する。電圧指令値V は、正弦波状の指令信号である。また、V相、W相の電圧指令値V 、V についても同様である。
図2は、補正値演算部161の構成を示す図である。
補正値演算部161は、入力端子161A、161B、161C、出力端子161D、整流部161E、ローパスフィルタ(LPF)161F、演算部161G、除算部161H、整流部161I、ローパスフィルタ(LPF)161J、演算部161K、演算部161L、リミッタ161M、サンプルアンドホールド回路(S&H)161N、及び除算器161Oを有する。
整流部161E、ローパスフィルタ161F、演算部161G、除算部161H、リミッタ161M、サンプルアンドホールド回路161N、及び除算器161Oは、入力端子161Bと出力端子161Dとの間に、この順に直列に接続されている。
整流部161I、ローパスフィルタ161J、演算部161K、演算部161Lは、入力端子161Aと除算部161Hとの間に、この順に直列に接続されている。入力端子161Cは、除算器161Oに接続されている。
入力端子161A、161B、161Cは、それぞれ、電圧の瞬時値V、電流の瞬時値i、及びコンデンサ122の静電容量の基準値Cが入力される端子である。出力端子161Dは、補正値演算部161が演算する比Rを出力する端子である。
整流部161Eは、入力端子161Bから入力される電流の瞬時値iを整流する演算を行う処理部である。整流部161Eは、瞬時値iを全波整流した電流値をローパスフィルタ161Fに出力する。
ローパスフィルタ161Fは、整流部161Eから出力される電流値に含まれる交流電流の基本波成分及び、ノイズの周波数成分を除去して、演算部161Gに出力する。演算部161Gは、ローパスフィルタ161Fから出力される電流値を所定のゲインで乗算し、実効値iUrmsに変換して除算部161Hに出力する。
整流部161Iは、入力端子161Aから入力される電圧の瞬時値Vを整流する演算を行う処理部である。整流部161Iは、瞬時値Vを全波整流した電圧値をローパスフィルタ161Jに出力する。
ローパスフィルタ161Jは、整流部161Iから出力される電圧値に含まれる交流電流の基本波成分及び、ノイズの周波数成分を除去して、演算部161Kに出力する。演算部161Kは、ローパスフィルタ161Jから出力される電圧値を所定のゲインで乗算し、実効値VUrmsに変換して演算部161Lに出力する。
演算部161Lは、演算部161Lで所定のゲインが乗算された電圧値VUrmsに角周波数ゲインωを乗算して出力する。角周波数ゲインωは、電源装置100が出力端子102Uから出力する交流電力の周波数の角周波数を表す。
除算部161Hは、演算部161Gで所定のゲインが乗算された電流値iUrmsを、演算部161Lで角周波数ゲインωが乗算された電圧値VUrmsで除算して得る静電容量値をリミッタ161Mに出力する。
リミッタ161Mは、除算部161Hから出力される静電容量値に所定の制限値で制限を掛けて出力する。サンプルアンドホールド回路161Nは、リミッタ161Mから出力される静電容量値を一定時間保持し、除算器161Oに出力する。
除算器161Oは、サンプルアンドホールド回路161Nから出力される静電容量値Ccを、入力端子161Cから入力されるコンデンサ122の静電容量の基準値Cで除算して得る比Rを出力端子161Dに出力する。この結果、出力端子161Dから比Rを表す値が出力される。比Rは、Cc/Cである。
以上のような補正値演算部161は、コンタクタ140Uがオフにされている状態で、電流計132Uによって検出される瞬時値iを求める。コンタクタ140Uがオフにされている状態における瞬時値iは、コンデンサ122に流れる電流の瞬時値に等しい。また、電圧計131Uで検出される瞬時値Vは、コンデンサ122の両端間電圧に等しい。
このため、コンタクタ140Uがオフにされている状態で電流計132Uによって検出される瞬時値i、静電容量値Cc、角周波数ゲインωと、瞬時値Vとの間には次式(1)が成り立つ。
Figure 2019161824
式(1)を次式(2)のように変形すれば、静電容量値Ccを求めることができる。
Figure 2019161824
補正値演算部161は、式(2)で表される演算を行う演算処理部である。コンタクタ140Uがオフにされている状態で電流計132Uによって検出される瞬時値iを、電圧計131Uで検出される瞬時値Vに角周波数ゲインωを乗じた値(ωV)で除算することによって、静電容量値Ccを求めている。
このようにして求まる静電容量値Ccは、電圧計131U及び電流計132Uで瞬時値V及び瞬時値iを検出した時点におけるコンデンサ122の静電容量である。このため、除算器161Oで静電容量値Ccを基準値Cで除算して得る比Rを求め、乗算器162において、メモリ151から読み出したコンデンサ122の静電容量の基準値Cに比Rを乗算すれば、制御ゲイン演算部152は、現在のコンデンサ122の静電容量の値を用いて、ゲインを演算することができる。
除算器161Oで求めた比Rを乗算器162でコンデンサ122の静電容量の基準値Cに乗算することは、コンデンサ122の静電容量値を現在の値に補正することである。
図3は、電源装置100が実行する処理を表すフローチャートを示す図である。図3に示す処理は、電源装置100がインバータ110Uをオンにしてからコンデンサ122の静電容量値を現在の値に補正し、母線電圧と同期を取り、出力端子102Uから交流電力を出力するまでに主制御部170が行う処理である。
主制御部170は、電源装置100の電源がオンにされると処理を開始する(スタート)。
主制御部170は、コンタクタ140Uがオフにした状態で、インバータ110Uを起動する(ステップS1)。より具体的には、主制御部170は、駆動制御部150にゲート駆動信号を生成する処理を開始させて、インバータ110Uを起動させる。なお、ここでは、U相についてのみ説明するが、主制御部170は、ステップS1において、V相及びW相のインバータも起動する。
次いで、主制御部170は、インバータ110Uの起動が完了したかどうかを判定する(ステップS2)。インバータ110Uの起動が完了したかどうかは、インバータ110Uが出力する交流電力の瞬時値Vが安定しているかどうかで判断すればよい。主制御部170は、インバータ110Uの起動が完了していない(S2:NO)と判定すると、インバータ110Uの起動が完了するまでステップS2の処理を繰り返し実行する。
主制御部170は、インバータ110Uの起動が完了した(S2:YES)と判定すると、コンタクタ140Uがオフにした状態で、コンデンサ122の静電容量値を現在の値に補正する処理を補正部160に開始させる(ステップS3)。
ステップS3では、補正値演算部161は、図2を用いて説明した通りに、電圧の瞬時値Vと、電流の瞬時値iと、コンデンサ122の静電容量の基準値Cとに基づいて、比Rを演算する処理を開始する。また、乗算器162は、メモリ151によって格納されているコンデンサ122の静電容量の基準値Cに、比Rを乗じることにより、基準値Cを現在のコンデンサ122の静電容量値に補正する処理を開始する。
主制御部170は、コンデンサ122の静電容量値を現在の値に補正する処理(補正処理)が完了したかどうかを判定する(ステップS4)。主制御部170は、補正処理が完了するまでステップS4の処理を繰り返し実行する。ステップS3及びS4の処理により、電源装置100の静電容量の補正方法が実現される。
ここで、補正処理が完了したかどうかは、例えば、ステップS3で補正部160に補正処理を開始させてから、補正処理が完了するまでに必要な所定時間が経過したかどうかを判定し、所定時間が経過したときに補正処理が完了したと判定すればよい。このように補正処理が完了するまでに必要な時間は、実験等で求めておけばよい。
また、補正処理が完了したかどうかは、例えば、主制御部170がメモリ151から静電容量の基準値Cを読み出し、補正値演算部161によって演算されるコンデンサ122の現在の静電容量値と基準値Cとの差が基準値Cの10%以下であるかどうかを判定し、差が10%以下であれば、補正処理が完了したと判定してもよい。コンデンサ122の静電容量値が変動しても、基準値Cとの差が10%よりも大きくなることは考え難いからである。10%よりも大きいときは、例えば、瞬時値i又は瞬時値Vが安定していない状態で、コンデンサ122の静電容量値が演算されたような場合である。
主制御部170は、コンデンサ122の静電容量値を現在の値に補正する処理が完了した(S4:YES)と判定すると、インバータ110が出力する交流電力の位相を母線10の交流電力の位相に同期させる処理を行う(ステップS5)。具体的には、主制御部170は、内部に有するPLLを用いて、電圧指令値V の位相を母線10の電圧の位相にロックさせる。
主制御部170は、インバータ110が出力する交流電力の位相が母線10の交流電力の位相に同期したかどうかを判定する(ステップS6)。主制御部170は、同期していない(S6:NO)と判定した場合は、インバータ110が出力する交流電力の位相が母線10の交流電力の位相に同期するまでステップS6の処理を繰り返し実行する。
主制御部170は、インバータ110が出力する交流電力の位相が母線10の交流電力の位相に同期した(S6:YES)と判定すると、コンタクタ140Uをオンにする(ステップS7)。これにより、出力端子102Uから母線10に交流電力が供給される。
主制御部170は、出力端子102Uから母線10に交流電力を供給する給電モードでインバータ110を駆動する(ステップS8)。
なお、主制御部170は、電源装置100の電源がオフにされると処理を終了する。
以上のように、主制御部170によって電源装置100の駆動制御が行われる。
以上、実施の形態1によれば、補正部160は、コンタクタ140Uがオフの状態で電流計132Uによって検出される瞬時値iを用いて、瞬時値iを検出した時点におけるコンデンサ122の静電容量値を求め、求めた静電容量値から演算した比Rを用いて、コンデンサ122の静電容量値を現在の値に補正する。コンタクタ140Uがオフのときの瞬時値iは、コンデンサ122に流れる電流値に等しい。
そして、駆動制御部150は、補正されたコンデンサ122の静電容量値を用いて、瞬時電圧制御部153が行うPID制御におけるゲインを演算する。このため、コンデンサ122の静電容量の経年劣化等による変動やばらつきに拘わらず、瞬時電圧制御部153が行うPID制御におけるゲインを安定的に演算することができる。
また、出力端子102Uから母線10に交流電力を供給する前にコンタクタ140Uをオフにした状態で、電流計132Uによって検出される瞬時値iを用いるため、例えば、出力端子102Uから母線10に交流電力を供給しているときに電流計132Uによって検出される瞬時値iを用いてフィードバック制御でPID制御におけるゲインを演算する場合に比べると、フィードバック制御による遅れが生じず、ゲインを安定的に演算することができる。
従って、インバータ110Uの出力側に設けられるローパスフィルタ120Uに含まれるコンデンサ122の静電容量の経年劣化等による変動やばらつきに拘わらず、安定的に制御を行うことができる電源装置100、及び、電源装置の静電容量の補正方法を提供することができる。
なお、以上では、補正値演算部161が静電容量値Ccを基準値Cで除算して得る比Rを求め、乗算器162において、メモリ151から読み出したコンデンサ122の静電容量の基準値Cに比Rを乗算する形態について説明した。しかしながら、補正値演算部161が静電容量値Ccと基準値Cとの差分を求め、乗算器162の代わりに加算器を用いて、当該加算器でメモリ151から読み出したコンデンサ122の静電容量の基準値Cに差分を加算してもよい。
<実施の形態2>
図4は、実施の形態2の電源装置200を示す図である。電源装置200は、線路101U、中性線101N、出力端子102U、102N、インバータ110U、ローパスフィルタ120U、電圧計131U、電流計132U、233U、コンタクタ140U、駆動制御部250、補正部160、及び主制御部270を含む。
電源装置200は、電流指令に基づいて出力端子102Uから出力する交流電力を制御する電源装置である。実施の形態1の電源装置100の構成要素と同様の構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
電流計233Uは、線路101Uのうちのコンタクタ140Uと出力端子102Uとの間の区間に設けられ、出力端子102Uから母線10に出力される交流電力の電流値iLU(瞬時値)を検出する。電流計233Uは、第2電流検出部の一例である。
電流計233Uは、検出した電流値iLUを駆動制御部250に出力する。電流値iLUは、電源装置200から母線10を介して負荷(無停電電源から電力の供給を受ける施設)に供給される負荷電流である。
駆動制御部250は、メモリ251、実効値演算部252、乗算器253、三相二軸変換部254、加算器255、二軸三相変換部256、電流制御部257、加算器258、及びPWM駆動部259を有する。駆動制御部250は、CPUとメモリを含むコンピュータによって実現される。
メモリ251は、コンデンサ122の静電容量の基準値Cを表すデータと、コンデンサ122の静電容量の基準値Cに、角周波数ゲインωを乗算した値ωCを表すデータとを格納する。コンデンサ122の静電容量の基準値Cを表すデータは、補正演算部161の入力端子161Cに入力され、値ωCを表すデータは、乗算器253に入力される。なお、角周波数ゲインωは、電源装置200が出力端子102Uから出力する交流電力の周波数の角周波数を表す。
実効値演算部252は、電圧計131Uによって検出されるU相の交流電力の電圧の瞬時値Vから実効値VUrmsを演算する。
乗算器253は、メモリ251に格納される値ωCを読み出し、実効値演算部252によって演算される実効値VUrmsに値ωCを乗算して得る無効電流値ωCVUrmsを表すデータを補正部160の乗算器162に出力する。乗算器253は、実効値VUrmsを無効電流値ωCVUrmsに変換している。乗算器253は、第2乗算部の一例である。
乗算器162は、乗算器253から入力される無効電流値ωCVUrmsに、補正値演算部161から入力される比Rを乗算した値を加算器255に出力する。乗算器162では、乗算器253から入力される無効電流値ωCVUrmsに含まれる基準値Cが、比Rによって現在のコンデンサ122の静電容量値に補正される。
三相二軸変換部254は、電流計233Uによって検出される電流値iLUと、V相及びW相の電流計によって検出される電流値iLV、iLWとをd軸及びq軸の二軸系の値に変換し、d軸及びq軸の電流指令値i 及びi を出力する。d軸の電流指令値i は、三相二軸変換部254から二軸三相変換部256に入力され、q軸の電流指令値i は、三相二軸変換部254から加算器255に入力される。
加算器255は、三相二軸変換部254から入力されるq軸の電流指令値i に、乗算器162で静電容量値が補正された無効電流値ωCVUrmsを加算して得る電流指令値iq1 を二軸三相変換部256に出力する。加算器255は、第1加算器の一例である。
二軸三相変換部256は、三相二軸変換部254から入力されるd軸の電流指令値i と、加算器255から入力されるq軸の電流指令値iq1 とを用いて三相変換して電流指令iを生成し、電流制御部257に出力する。
電流制御部257は、二軸三相変換部256から入力される電流指令iと、電流計132Uによって検出される瞬時値iとに基づいて、電圧計131Uで検出される瞬時値Vを補正するための補正電圧値ΔVを生成し、加算器258に出力する。電流制御部は、補正電圧生成部の一例である。
補正電圧値ΔVは、電流制御部257において電流指令iと瞬時値iとの差に基づいて演算され、加算器258から出力されてPWM駆動部259に入力される正弦波信号が、電流指令iを反映した電圧値になるように、加算器258に入力される瞬時値Vを補正するための補正値である。
加算器258は、電流制御部257から入力される補正電圧値ΔVと、電圧計131Uで検出される瞬時値Vとを加算して得る電圧値をPWM駆動部259に出力する。加算器258が出力する電圧値は、正弦波状の信号であり、PWM制御における基本波である。加算器258は、第2加算器の一例である。
PWM駆動部259は、三角波で実現される搬送波と、加算器258から入力される基本波との交点を検出し、インバータ110UのPWM駆動に用いるゲート駆動信号のデューティ比を決定する。PWM駆動部259は、駆動信号生成部の一例である。
なお、電流制御部257、加算器258、及びPWM駆動部259は、インバータ制御部を構築し、インバータ制御部としての電流制御部257、加算器258、及びPWM駆動部259と、実効値演算部252、乗算器253、三相二軸変換部254、加算器255、及び二軸三相変換部256は、駆動制御部を構築する。
主制御部270は、電源装置200の制御を統括する制御部である。主制御部270は、CPUとメモリを含むコンピュータによって実現される。
主制御部270は、インバータ110Uを起動する処理、コンタクタ140Uの開閉制御を行う処理、駆動制御部250にゲート駆動信号の生成処理を開始させる処理、及び、補正部160にコンデンサ122の静電容量の補正処理を開始させる処理を行う。また、主制御部270は、電源装置200を停止するとき、過負荷が生じたとき、及び、コンデンサ122の静電容量を測定するときにコンタクタ140Uをオフ(開放)にする。
実施の形態2によれば、補正部160は、コンタクタ140Uがオフの状態で電流計132Uによって検出される瞬時値iを用いて、瞬時値iを検出した時点におけるコンデンサ122の静電容量値を求め、求めた静電容量値から演算した比Rを用いて、コンデンサ122の静電容量値を現在の値に補正する。コンタクタ140Uがオフのときの瞬時値iは、コンデンサ122に流れる電流値に等しい。
そして、駆動制御部250は、補正されたコンデンサ122の静電容量値を用いて、電流指令値i 及びiq1 を演算し、電流指令値i 及びiq1 に基づいて、電流指令iを演算する。このため、コンデンサ122の静電容量の経年劣化等による変動やばらつきに拘わらず、駆動制御部250が電流指令iを安定的に演算することができる。
また、出力端子102Uから母線10に交流電力を供給する前にコンタクタ140Uをオフにした状態で、電流計132Uによって検出される瞬時値iを用いるため、例えば、出力端子102Uから母線10に交流電力を供給しているときに電流計132Uによって検出される瞬時値iを用いてフィードバック制御でPID制御におけるゲインを演算する場合に比べると、フィードバック制御による遅れが生じず、ゲインを安定的に演算することができる。
従って、インバータ110Uの出力側に設けられるフィルタ120Uに含まれるコンデンサ122の静電容量の経年劣化等による変動やばらつきに拘わらず、安定的に制御を行うことができる電源装置200、及び、電源装置200の静電容量の補正方法を提供することができる。
以上、本発明の例示的な実施の形態の電源装置、及び、電源装置の静電容量の補正方法について説明したが、本発明は、具体的に開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
100 電源装置
101U 線路
101N 中性線
102U、102N 出力端子
110U インバータ
120U ローパスフィルタ
121 リアクトル
122 コンデンサ
131U 電圧計
132U 電流計
140U コンタクタ
150 駆動制御部
160 補正部
161 補正値演算部
162 乗算器
170 主制御部
200 電源装置
233U 電流計
250 駆動制御部
270 主制御部

Claims (8)

  1. 直流電力を交流電力に変換するインバータと、
    前記インバータの出力端子に接続され、前記交流電力を伝送する線路と、
    前記線路に直列に挿入される開閉器と、
    前記インバータと前記開閉器との間で前記線路に直列に挿入されるリアクトルと、前記線路と中性点との間に接続されるコンデンサとを有する交流フィルタと、
    前記リアクトルに流れる電流を検出する電流検出部と、
    前記交流電力の電圧を検出する電圧検出部と、
    前記インバータの駆動制御を行う駆動制御部と、
    前記開閉器がオフの状態で前記電流検出部及び前記電圧検出部によって検出される電流及び電圧に基づいて、前記コンデンサの静電容量の補正値を演算する補正値演算部と、
    前記補正値演算部によって演算される補正値を用いて、前記駆動制御部が前記インバータの駆動制御に用いる前記コンデンサの静電容量の基準値を補正する補正部と
    を含む、電源装置。
  2. 前記駆動制御部は、
    前記リアクトルのインダクタンスの基準値と、前記補正部が前記静電容量の基準値を補正して得た補正静電容量値とに基づいて、制御ゲインを演算するゲイン演算部と、
    前記ゲイン演算部によって演算される制御ゲインと、電圧指令と、前記電流検出部によって検出される電流と、前記電圧検出部によって検出される電圧とに基づいて、前記インバータが出力する交流電力の瞬時値を制御するインバータ制御部と
    を有する、請求項1記載の電源装置。
  3. 前記インバータ制御部は、
    前記ゲイン演算部によって演算される制御ゲインと、電圧指令と、前記電流検出部によって検出される電流と、前記電圧検出部によって検出される電圧とに基づいて、前記インバータのパルス幅変調による駆動の基本波を生成する基本波生成部と、
    前記基本波生成部によって生成される基本波に基づいて、前記インバータをパルス幅変調で駆動する駆動信号を生成する駆動信号生成部と
    を有する、請求項2記載の電源装置。
  4. 前記補正値演算部は、前記コンデンサの静電容量の基準値に対する、前記開閉器がオフの状態で前記電流検出部及び前記電圧検出部によってそれぞれ検出される電流及び電圧に基づいて求める前記コンデンサの静電容量の比を演算し、
    前記補正部は、前記コンデンサの静電容量の基準値に、前記補正値演算部によって演算される比を乗じることによって前記補正静電容量値を求める乗算部である、請求項2又は3記載の電源装置。
  5. 前記開閉器を通じて負荷に供給される負荷電流を検出する第2電流検出部をさらに含み、
    前記駆動制御部は、前記第2電流検出部によって検出される負荷電流に基づき、dq座標におけるd軸電流指令及びq軸電流指令を生成し、前記電圧検出部によって検出される電圧の実効値を求め、前記実効値に前記静電容量の基準値と前記交流電力の角周波数とを乗じて得る無効電流を前記q軸電流指令に加算し、前記d軸電流指令と、前記無効電流が加算された前記q軸電流指令とに基づいて三相の電流指令を生成して電流制御で前記インバータを制御する駆動制御部であり、
    前記補正部は、前記補正値を用いて、前記駆動制御部によって演算される無効電流に含まれる前記静電容量の基準値を補正静電容量値に補正する、請求項1記載の電源装置。
  6. 前記駆動制御部は、
    前記実効値を演算する実効値演算部と、
    前記実効値に、前記静電容量の基準値と前記交流電力の角周波数とを乗じて前記無効電流を演算する第2乗算部と、
    前記第2電流検出部によって検出される負荷電流に基づいて、前記d軸電流指令及び前記q軸電流指令を出力する三相二軸変換部と、
    前記第2乗算部から出力される無効電流を前記三相二軸変換部から出力されるq軸電流指令に加算する第1加算器と、
    前記三相二軸変換部から出力されるd軸電流指令と、前記第1加算器で無効電流が加算されたq軸電流指令を三相電流指令に変換する二軸三相変換部と、
    前記二軸三相変換部から出力される三相電流指令に基づいて、前記インバータの駆動制御を行うインバータ制御部と
    を有する、請求項5記載の電源装置。
  7. 前記インバータ制御部は、
    前記二軸三相変換部から出力される三相電流指令と、前記電流検出部によって検出される電流とに基づいて、前記電圧検出部によって検出される電圧を補正する補正電圧を生成する補正電圧生成部と、
    前記電圧検出部で検出される交流電力の電圧に、前記補正電圧生成部によって生成される補正電圧を加算して前記インバータのパルス幅変調による駆動の基本波を出力する第2加算器と、
    前記第2加算器から出力される基本波に基づいて、前記インバータをパルス幅変調で駆動する駆動信号を生成する駆動信号生成部と
    を有する、請求項6記載の電源装置。
  8. 直流電力を交流電力に変換するインバータと、
    前記インバータの出力端子に接続され、前記交流電力を伝送する線路と、
    前記線路に直列に挿入される開閉器と、
    前記インバータと前記開閉器との間で前記線路に直列に挿入されるリアクトルと、前記線路と中性点との間に配設されるコンデンサとを有するローパスフィルタと、
    前記リアクトルに流れる電流を検出する電流検出部と、
    前記交流電力の電圧を検出する電圧検出部と、
    前記インバータの駆動制御を行う駆動制御部と、
    を含む電源装置の静電容量の補正方法であって、
    前記開閉器がオフの状態で前記電流検出部及び前記電圧検出部によってそれぞれ検出される電流及び電圧に基づいて、前記コンデンサの静電容量の補正値を演算し、
    前記補正値を用いて、前記駆動制御部が前記インバータの駆動制御に用いる前記コンデンサの静電容量の基準値を補正する、電源装置の静電容量の補正方法。
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