JP2008244247A - 巻線部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】コアの外周に巻回される巻線間の浮遊容量を大幅に低減化させることができ、よって高周波数領域におけるインピーダンス特性を高めることが可能になる巻線部品を提供する。
【解決手段】磁性体からなる環状の芯材の外周が絶縁層となる合成樹脂製のコアカバー2によって覆われたコア1と、コア1の外周の一部に巻回された第1の巻線8と、コア1の外周の他部に巻回された第2の巻線9とを備えた巻線部品において、コアカバー2に、その外周を第1の巻線8または第2の巻線9の巻回方向に分割する1以上の壁状のリブ4、5を形成し、リブ4、5を跨いで各々第1の巻線8または第2の巻線9を連続して巻回するとともに、少なくとも1のリブ4、5に、コア1の軸線方向に延在する溝部6、7を形成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、コモンモードチョークコイル等のコアの外周に巻線を有する巻線部品に関し、より詳しくは上記巻線間の浮遊容量を低減化させた巻線部品に関するものである。
一般に、デジタル電子機器類間における高速のデータ伝送においては、180°の位相差を有する信号を2本の信号線で流すことにより、外部ノイズの影響を受け難くした差動伝送方式が採用されている。
ところが、このような差動伝送方式を用いた電送ケーブルにあっても、2本の信号線におけるインピーダンスのアンバランスなどの伝送特性の相違に起因してコモンモードのノイズ電流が発生してしまう。
このコモンモードのノイズ電流は、電送信号の往路および帰路に対して同方向に流れる伝導モードであるために、他の伝導体を介して大きなループを形成し、この結果周囲の電子機器類にもノイズ障害を発生させるという問題点がある。
そこで、従来、上記電送ケーブルにコモンモードチョークコイル等を介装することにより、上記コモンモードノイズを除去する方法が採られている。
このコモンモードチョークコイルは、コア(磁性体)に巻線をほどこした電子部品であり、同じ向きに巻線が巻回された2組のチョークコイルを合体した構造を有している。
上記構成からなるコモンモードチョークコイルによれば、ノーマルモードの電流が流れた場合には、逆向きの磁束が発生する結果、上記電流がそのまま通過するに対して、コモンモードのノイズ電流が流れた場合には、上記コアに同じ向きの磁束が発生し、インダクタンス成分で電流が減衰されるために、当該コモンモードのノイズ電流のみを除去することができる。
ところで、上記コモンモードチョークコイルにあっては、コアに巻回された巻線間における浮遊容量が大きいために、高いインピーダンス特性を得ることが難しいという問題点があった。
そこで、コアの外周に、上記巻線をその巻線方向に複数に区画する壁状のリブを設けて上記巻線間の浮遊容量の低減化を図ったコモンモードチョークコイルも開発されているが、当該リブを構成する合成樹脂材も、所定の誘電率を有しているために、上記インピーダンス特性の改善には限度があった。
他方、近年における上記伝送データの一層の高速化および大容量化に伴って、特に1MHz以上の高周波数領域におけるインピーダンス特性の改善が望まれている。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、コアの外周に巻回される巻線間の浮遊容量を大幅に低減化させることができ、よって高周波数領域におけるインピーダンス特性を高めることが可能になる巻線部品を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、磁性体からなる環状の芯材の外周が絶縁層となる合成樹脂製のコアカバーによって覆われたコアと、このコアの外周の一部に巻回された第1の巻線と、上記コアの外周の他部に巻回された第2の巻線とを備えた巻線部品において、上記コアカバーに、当該コアカバーの外周を上記第1の巻線または第2の巻線の巻回方向に分割する1以上の壁状のリブを形成し、当該リブを跨いで各々上記第1の巻線または第2の巻線を連続して巻回するとともに、少なくとも1の上記リブに、上記コアの軸線方向に延在する溝部を形成したことを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記コアの軸線方向の一端側に、上記第1および第2の巻線のリード部が挿通される孔部が形成されたベースプレートが設けられ、かつ上記ベースプレートと上記コアカバーとに、互いに嵌合して両者を一体化させる嵌合部を形成するとともに、上記ベースプレートの上記孔部に、上記リード部が嵌合する巻線リード部の固定部を形成したことを特徴とするものである。
ここで、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の巻線リード部の固定部が、上記孔部の周縁から当該孔部の内方に向けて突出し、上記リード部が挿入される際に弾性変形して上記リード部を挟持する凸部であることを特徴とするものである。
他方、請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、上記孔部が長孔に形成されるとともに、上記巻線リード部の固定部が、上記ベールプレートの上記コアに対する裏面側に配設された第2のベースプレートと、この第2のベースプレートから突出して上記孔部内に嵌合される突起部と、この突起部に穿設されて上記リード部が挿通される第2の孔部とを備えてなり、上記第2のベースプレートの上記突起部を上記孔部に嵌合する際に当該突起部の弾性変形により上記リード部を挟持するようにしたことを特徴とするものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項2〜4のいずれかに記載の発明において、上記ベースプレートの上記孔部の周囲には、上記リード部を囲繞する絶縁部材が設けられ、かつ当該絶縁部材の外周に第2のコア部材が設けられていることを特徴とするものである。
ここで、上記第2のコア部材としては、例えばフェライトコアやフェライト含有シート等のコア部材が好適である。
さらに、請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、上記巻線部品が、上記コアが円環状に形成され、かつその半周に各々上記第1の巻線および上記第2の巻線が巻回されるとともに、上記コアカバーに、上記第1および第2の巻線を区画する隔壁部が上記コアの直径方向に一体に形成されてなるコモンモードチョークコイルであることを特徴とするものである。
請求項1〜6のいずれかに記載の発明においては、コアカバーに、その外周を第1の巻線または第2の巻線の巻回方向に分割する1以上の壁状のリブを形成しているために、上記第1の巻線間または第2の巻線間における浮遊容量を減少させることができる。これに加えて、少なくとも1の上記リブに、上記コアの軸線方向に延在する溝部を形成しているために、上記リブを構成する合成樹脂の誘電率が3〜4程度であるのに対して、上記溝部内に形成される空気層の誘電率は1であるために、一層上記浮遊容量を低減化させて、高周波数領域におけるインピーダンス特性を高めることができる。
ところで、この種の巻線部品においては、機器類への取り付けや、上記第1および第2の巻線への配線の便宜から、上記コアをベースプレート上に固定するとともに、このベースプレートに穿設された孔部に上記第1および第2の巻線のリード部を挿入して固定する構造が多く採用されている。そして、従来上記ベースプレートを用いた巻線部品においては、上記コアや巻線のリード部をベースプレートに固定する際に、これらの間に接着剤を注入して硬化させる方法が採られているが、上記注入・硬化時に別途固定治具を用いて位置決めを行う必要があり、当該作業に多くの手間やコストを要するという問題点がある。
この点、請求項2〜4に記載の発明によれば、上記ベースプレートとコアカバーとに、互いに嵌合して両者を一体化させる嵌合部を形成するとともに、上記ベースプレートの孔部に、リード部が嵌合する巻線リード部の固定部を形成しているために、ベースプレートとコアカバーと上記嵌合部において嵌め合わせ、さらにリード部を孔部内に挿入して上記固定部と嵌合させるのみで、ベースプレートに対するコアおよびリード部の固定を行うことができ、上記作業が大幅に簡易化されるとともに、別途固定治具等を準備する必要がないために、経済性にも優れる。
また、請求項5に記載の発明においては、上記ベースプレートの孔部の周囲に、リード部を囲繞する絶縁部材を設け、この絶縁部材の外周に第2のコア部材を設けているために、上記コアにおいて生成するインダクタンスに、さらに上記第2のコア部材によって生成するインダクタンスが加算されることにより、一段と高周波数領域におけるインピーダンス特性を高めることができる。
(第1の実施形態)
図1〜図3は、本発明に係る巻線部品をコモンモードチョークコイルに適用した第1の実施形態、図4はその変形例を示すものであり、図中符号1がコアである。
このコア1は、フェライト等の磁性体からなる肉厚円筒状の芯材の外周が、絶縁層となる合成樹脂製のコアカバー2によって覆われたもので、このコア1には、その直径方向に延在する板状の隔壁部3がコアカバー2と一体に成形されている。
さらに、このコアカバー2の外周には、隔壁部3間の中間部に、それぞれコアカバー2から外方に壁状に突出する板状のリブ4、5が一体に成形されている。ここで、各々のリブ4、5には、コア1の軸線方向および径方向外方に開口する溝部6、7が形成されており、これによりリブ4、5は、コア1の軸線方向視においてU字状に形成されている。
そして、コアカバー2の隔壁部3を間に挟んだ一方の外周に、第1の巻線8がリブ4を跨いで連続して巻回されるとともに、他方の外周に、第2の巻線9がリブ5を跨いで連続して巻回されている。なお、コアカバー2に対する第1の巻線8および第2の巻線9の巻線方向は、それぞれ電流の流れ方向に対して同じ方向(コモン巻き)になっており、これにより第1および第2の巻線8、9は、隔壁部3を間に挟んで対称に巻回されている。
また、上記構成からなるコア1の軸線方向の一端側には、方形板状のベースプレート10が設けられている。そして、このベースプレート10の中央部には、コア1の隔壁部3の下端部が嵌合する嵌合溝11(図4参照)が形成されており、この嵌合溝11の長手方向両側には、帯板状のガイド部11aが突設されている。また、図2に示すように、このベースプレート10の嵌合溝11の延長線に位置する外周部には、爪部12が一体に立設されている。
他方、コア1の隔壁部3の両端側面には、凹部3aが形成されており、この凹部3aの下縁部3bに爪部12が嵌合するようになっている。そして、コア1は、その隔壁部3の下端部がガイド部11aに案内されて嵌合溝11に嵌合されるとともに、凹部3aの下縁部3bに爪部12が嵌合されることにより、ベースプレート10上に固定されている。これにより、隔壁部3の下端部、嵌合溝11、凹部3aの下縁部3bおよび爪部12によって、コア1をベースプレート10上に嵌合固定するための嵌合部が構成されている。
他方、ベースプレート10の4角隅部には、孔部13が穿設されている。そして、各孔部13には、図3に示すように、内周縁から内方に向けて突出する薄肉板状の舌部(凸部)14がベースプレート10と一体に成形されている。この舌部14は、略三角形状に形成されており、孔部13の円周方向に等間隔をおいた複数箇所(図では4箇所)に形成されている。
そして、第1の巻線8における両端のリード部8a、8bおよび第2の巻線9における両端のリード部9a、9bは、各々ベースプレート10の孔部13内に挿入されるとともに、この際に舌部14が上記挿入方向に弾性変形し、その復元力によって各リード部8a、8b、9a、9bの外周面を挟持することにより、孔部13内に固定されている。これにより、上記舌部14によって、巻線リード部8a、8b、9a、9bの固定部が構成されている。
なお、図4は、上記巻線リード部の固定部の変形例を示すものであり、他の構成については、図1〜図3に示したコモンモードチョークコイルと同一である。
図4に示すように、このコモンモードチョークコイルにおいては、ベースプレート10の4角隅部に、外周縁部に開口する長孔状の孔部20が形成されている。
また、ベールプレート10の上記コア1に対する裏面側には、第2のベースプレート21が配設されている。そして、この第2のベースプレート21の外周部であって、各々上記孔部20に臨む位置には、外周縁から孔部20に沿って内方へと延在する突起部22が形成されている。
各々の突起部22は、孔部20に嵌合されてその開口側を塞ぐ幅寸法に形成されており、その内方側端部には、孔部20の内壁とともにリード部8a、8b、9a、9bを挟持する半円状の壁部22aが形成されている。そして、この第2のベースプレート21には、孔部20の内壁および壁部22によって形成されるリード部8a、8b、9a、9bの挿通孔と連通する孔部23が穿設されている。
これにより、各リード部8a、8b、9a、9bは、ベースプレート10の孔部20に挿入されるとともに、第2のベースプレート21がその突起部22を孔部20内に嵌合させてベースプレート10に一体化されることにより、各々の外周面が弾性変形した突起部22の壁部22aと孔部20との内壁との間で挟持されて固定されている。これにより、ベースプレート10の孔部20,第2のベースプレート21およびその突起部22によって、巻線リード部の固定部が構成されている。
以上の構成からなるコモンモードチョークコイルによれば、コアカバー2に、その外周を第1の巻線8または第2の巻線9の巻回方向に2分割する壁状のリブ4、5を形成しているために、第1の巻線8間または第2の巻線9間における浮遊容量を減少させることができる。
加えて、これらリブ4、5に、コア1の軸線方向に延在する溝部6、7を形成しているために、リブ4、5を構成する合成樹脂の誘電率が3〜4程度であるのに対して、溝部6、7内の空気の誘電率は1であるために、これら溝部6、7によって形成される空気層により、一層浮遊容量を低減化させることができる。
この結果、図9に示す本実施形態に係るコモンモードチョークコイルのインピーダンス特性曲線(イ)と、溝部の無いリブを設けた従来のコモンモードチョークコイルのインピーダンス特性曲線(ロ)との対比からも明らかなように、本発明に係るコモンモードチョークコイルによれば、特に1MHz以上といった高周波数領域におけるインピーダンス特性を従来よりも大幅に高めることができる。
また、コア1をベースプレート10に固定する際にも、コア1の隔壁部3の下端部を嵌合溝11に嵌め込むとともに、当該隔壁部3の側面に形成した凹部3a内に爪部12を挿入して下縁部3bに嵌合させるのみで、両者を一体化させることができる。
さらに、第1および第2の巻線8、9のリード部8a、8b、9a、9bについても、単に孔部13内に挿入するのみで、孔部13内に形成した舌部14によって固定することができる。このため、上記組立作業が大幅に簡易化されるとともに、別途固定治具等を準備する必要がないために、経済性にも優れる。
(第2の実施形態)
図5および図6は、本発明に係る巻線部品をコモンモードチョークコイルに適用した第2の実施形態を示すものであり、図7はその変形例を示すものである。なお、図1〜図4に示したものと同一構成部分については、同一符号を付してその説明を簡略化する。
このコモンモードチョークコイルにおいては、ベースプレート10の孔部13の周囲に、リード部8a、8b、9a、9bの外周を囲繞する円筒状の絶縁部(絶縁部材)30a、30b、30c、30dが一体に形成されている。そして、第1の巻線8のリード部8aが挿通される絶縁部30aと、第2の巻線9のリード部9bが挿通される絶縁部30dとの外周に跨って、環状の第2のコア部材31aが装着されている。
また同様にして、第1の巻線8のリード部8bが挿通される絶縁部30bと、第2の巻線9のリード部9aが挿通される絶縁部30cとの外周に跨って、環状の第2のコア部材31bが装着されている。ここで、第2のコア部材31a、31bとしては、フェライトコアまたはフェライト含有シートが用いられている。
以上の構成からなるコモンモードチョークコイルによれば、第1の巻線8のインダクタンスは、コア1の巻回部におけるインダクタンスI1に、第2のコア部材31a、31bにおいて生成するインダクタンスI3、I5が加算されたものになる。また、第2の巻線9についても、そのインダクタンスは、コア1の巻回部におけるインダクタンスI2に、第2のコア部材31a、31bにおいて生成するインダクタンスI4、I6が加算されたものになる。
この結果、第1の実施形態に示したものよりも、一段と高周波数領域におけるインピーダンス特性を高めることが可能になる。
また、ベースプレート10の孔部13の周囲に、円筒状の絶縁部30a、30b、30c、30dをベースプレート10と一体に形成しているために、異極のリード部8a、9b(8b、9a)の絶縁保護と併せて、容易に第2のコア部材31a、31bの位置決めを行うこともできる。
なお、上記第2のコア部材31a、31bとしては、図5に示したものに限るものではなく、例えば図7(a)に示すような、フェライトコアまたはフェライト含有シート等によって帯板状に形成されるとともに、両端部に絶縁部30a、30b、30c、30dが挿通される孔部35が穿設された第2のコア部材36を用いることもできる。
さらには、図7(b)に示すような、一方の絶縁部30a、30bを囲繞するU字状のコア部材37aと、他方の一方の絶縁部30c、30dを囲繞するU字状のコア部材37bとからなる分割型の第2のコア部材37を用いることもできる。
(第3の実施形態)
図8は、本発明に係る巻線部品をコモンモードチョークコイルに適用した第3の実施形態を示すものであり、同様に図1〜図4に示したものと同一構成部分については、同一符号を付してある。
図8に示すように、本実施形態のコモンモードチョークコイルにおいては、隔壁部3によって区画されたコアカバー2の半外周に、各々当該半外周を4つに分割する3つのリブ40、41が一体に形成されている。
これらリブ40、41は、それぞれコアカバー2から外方に壁状に突出する板状に形成されるとともに、中央に位置するリブ41には、コア1の軸線方向および径方向外方に開口する溝部42が形成されている。これにより、リブ41は、コア1の軸線方向視においてU字状に形成されている。
そして、隔壁部3を間に挟んだコアカバー2の一方の外周に、第1の巻線8がリブ40、41を跨いで連続して巻回されるとともに、他方の外周に、第2の巻線9がリブ40、41を跨いで連続して巻回されている。
上記構成からなるコモンモードチョークコイルによれば、第1および第2の巻線8、9を、それぞれリブ40、41によってコアカバー2の外周において巻線方向に4つに区画しているために、これらリブ40、41自体と、さらにリブ41に形成した溝部内の空気層によって、より効果的な浮遊容量の低減化を達成することができる。
本発明の第1の実施形態を示す全体の斜視図である。 図1のベースプレートとコアカバーとの嵌合部を拡大して示す斜視図である。 図1の巻線リード部の固定部をリード部の挿入状態において拡大して示す斜視図である。 第1の実施形態における巻線リード部の固定部の変形例を示す分解斜視図である。 本発明の第2の実施形態においてベースプレート上に配置した第2のコイル部材を示す斜視図である。 上記第2の実施形態を示す全体の斜視図である。 図5の第2のコイル部材の変形例を示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態を示す全体の斜視図である。 第1の実施形態のコモンモードチョークコイルにおけるインピーダンス特性を従来のものと対比して示すインピーダンス特性曲線のグラフである。
符号の説明
1 コア
2 コアカバー
3 隔壁部
3a 凹部
3b 下縁部
4、5、40、41 リブ
6、7、42 溝部
8 第1の巻線
8a、8b リード部
9 第2の巻線
9a、9b リード部
10 ベースプレート
12 爪部(嵌合部)
13、20、23 孔部
14 舌部(凸部)
21 第2のベースプレート
22 突起部
30a、30b、30c、30d 絶縁部(絶縁部材)
31a、31b 36 37 第2のコア部材
37a 37b コア部材

Claims (6)

  1. 磁性体からなる環状の芯材の外周が絶縁層となる合成樹脂製のコアカバーによって覆われたコアと、このコアの外周の一部に巻回された第1の巻線と、上記コアの外周の他部に巻回された第2の巻線とを備えた巻線部品において、
    上記コアカバーに、当該コアカバーの外周を上記第1の巻線または第2の巻線の巻回方向に分割する1以上の壁状のリブを形成し、当該リブを跨いで各々上記第1の巻線または第2の巻線を連続して巻回するとともに、少なくとも1の上記リブに、上記コアの軸線方向に延在する溝部を形成したことを特徴とする巻線部品。
  2. 上記コアの軸線方向の一端側に、上記第1および第2の巻線のリード部が挿通される孔部が形成されたベースプレートが設けられ、かつ上記ベースプレートと上記コアカバーとに、互いに嵌合して両者を一体化させる嵌合部を形成するとともに、上記ベースプレートの上記孔部に、上記リード部が嵌合する巻線リード部の固定部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の巻線部品。
  3. 上記巻線リード部の固定部は、上記孔部の周縁から当該孔部の内方に向けて突出し、上記リード部が挿入される際に弾性変形して上記リード部を挟持する凸部であることを特徴とする請求項2に記載の巻線部品。
  4. 上記孔部が長孔に形成されるとともに、上記巻線リード部の固定部は、上記ベールプレートの上記コアに対する裏面側に配設された第2のベースプレートと、この第2のベースプレートから突出して上記孔部内に嵌合される突起部と、この突起部に穿設されて上記リード部が挿通される第2の孔部とを備えてなり、上記第2のベースプレートの上記突起部を上記孔部に嵌合する際に当該突起部の弾性変形により上記リード部を挟持するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の巻線部品。
  5. 上記ベースプレートの上記孔部の周囲には、上記リード部を囲繞する絶縁部材が設けられ、かつ当該絶縁部材の外周に第2のコア部材が設けられていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の巻線部品。
  6. 上記巻線部品は、上記コアが円環状に形成され、かつその半周に各々上記第1の巻線および上記第2の巻線が巻回されるとともに、上記コアカバーに、上記第1および第2の巻線を区画する隔壁部が上記コアの直径方向に一体に形成されてなるコモンモードチョークコイルであることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の巻線部品。
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