JP4654680B2 - 電動機 - Google Patents

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Description

本発明は、固定子コアの端部に絶縁端板(インシュレータ)が一体的に取り付けられた電動機に関し、さらに詳しく言えば、固定子コアの組立信頼性と組立作業性を両立する技術に関する。
一般的なインナーロータ型ブラシレスモータは例えば特許文献1に示すように、円筒状の固定子(ステータ)と、同固定子の中心に同軸的に回転可能に配置される回転子(ロータ)とを備えている。
固定子は磁性金属からなる固定子コアを備えており、固定子コアには巻線コイルが巻回される磁極歯(ティース)が回転子に向かって複数突設されている。これら磁極歯の間には巻線コイルが収納される空間としてのスロットが形成されており、スロットには巻線を巻き付ける際にスロット内にノズルを差し込むためのスロット開口部が形成されている。
ところで、通常、ティースには巻線が巻かれるため絶縁を施す必要がある。そこで特許文献1では、固定子コアのスロット内に絶縁シートを配置したのち、固定子コアの両端に絶縁端板(インシュレータ)を取り付けてティースを絶縁するようにしている。
この場合、絶縁端板にはさらに絶縁シートを固定するための突起部が設けられており、この突起部を固定子コアのスロット内に向けて差し込むことにより、絶縁シートの端部を突起部の先端で押さえることで絶縁シートの軸方向の抜け落ちを防止している。
また別の方法として、特許文献2では絶縁端板の固定子コアと対向する面にスロットに入り込む突起部を形成し、その突起部の一部に段差面を形成して、突起部の側面とスロットの内周面との間に形成された空間に絶縁シートを挟み込んで固定するようにした方法も開示されている。
しかしながら、このような方法では次のような問題があった。すなわち、絶縁シートは弾性力の強い材質、例えばPET樹脂が用いられており、絶縁シートの寸法精度が均一でない場合、特許文献1のように絶縁端板によって絶縁シートの端部を軸方向から押さえ付けただけでは、スロットの内周面に沿って絶縁シートを密着させることができない。
また、特許文献2では絶縁シートを挟み込むことで絶縁シートをスロットの内周面に沿わせることはできるが、特許文献2の絶縁端板においても、絶縁シートの軸方向の移動は拘束されるが、幅方向の移動は拘束されていない。
したがって、この状態のまま固定子コアのスロット開口部からノズルを差し込みにティースに巻線を巻き付けた場合、巻線の巻き付け具合によっては絶縁シートが一方のティース側に寄せ付けられ、絶縁シートの側端部がスロット開口部からがはみ出してしまう場合があった。
絶縁シートの一部がスロット開口部からはみ出した場合、ノズルの移動軌跡を妨害するおそれがあるばかりでなく、ノズルによって絶縁シートが外されるおそれもあった。また、絶縁シートが片寄りするため、他方のティースの絶縁できないおそれもある。
特開2003−324880号公報 特開平4−4734号公報
そこで、本発明は上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は固定子コアの組立信頼性と組立作業性の両立を可能とする技術を提供することにある。
上述した目的を達成するため、本発明は以下に示すいくつかの特徴を備えている。まず、請求項1に記載の発明は、各スロット内に絶縁シートが配置された固定子コアと、上記固定子コアの端部に取り付けられる上下一対の絶縁端板とを有し、上記絶縁端板には上記スロット内に向けて挿入される係止リブが突設されている電動機において、上記係止リブは、上記スロットの内周面に沿って係止される第1係止リブメンバーと、上記スロットの内周面との間で上記絶縁シートを挟み込んで支持する第2係止リブメンバーとを有し、上記第1係止リブメンバーと上記第2係止リブメンバーとの間には上記絶縁シートの端部に沿って当接する段差面が設けられているとともに、上記絶縁シートには上記第1係止リブメンバーの所定部位に係止される係止部が設けられていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、上記請求項1において、上記係止部は上記絶縁シートに形成された切欠部からなり、上記係止リブには上記切欠部に形状的に対応する係止凸部が設けられていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、上記請求項2において、上記切欠部は上記絶縁シートの角部に設けられていることを特徴としている。
請求項に記載の発明は、上記請求項1,2または3において、上記係止リブには、上記絶縁端板を上記固定子コアに取り付ける際に上記絶縁シートを上記第1係止リブメンバーと上記第2係止リブメンバーとの間に導くガイドリブが設けられていることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、絶縁シートに第1係止リブメンバーの所定部位に係止される係止部を設けたことにより、絶縁シートの軸方向と幅方向のズレを簡単に防止することができる。また、第1係止リブメンバーによって絶縁端板を固定子コアに固定し、第2係止リブメンバーによって絶縁シートを挟み込んで固定することにより、絶縁シートをスロットの内周面に沿って確実に密着させることができる。また、段差面によって絶縁シートの軸方向の動きをさらに確実に防止できる。
請求項2に記載の発明によれば、絶縁シートに切欠部設け、絶縁端板に切欠部に形状的に対応する係止凸部を設けて、それらを互いに合致させることにより、絶縁シートの移動を簡単かつ確実に拘束できる。
請求項3に記載の発明によれば、切欠部を絶縁シートの角部に形成したことにより、スロット開口部の縁から絶縁シートがはみ出すことを確実に防止することができる。
請求項に記載の発明によれば、スロット開口部にガイドリブを設けたことにより、固定子コアに絶縁端板を差し込んでいった際に絶縁シートを確実に第1係止リブメンバーと第2係止リブメンバーの間に導くことができる。
次に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態に係る電動機の固定子の分解斜視図であり、図2は固定子の上端部分を拡大した部分拡大斜視図である。
なお、本発明の特徴は電動機の固定子の構造であり、電動機を構成するそのほかの構成要素、例えば回転子やマグネットなどについての具体的な構成は任意であってよいため、特に図示はせずに、その説明も省略する。
図1に示すように、この固定子10は中心に図示しない回転子が配置される円筒状の固定子コア20と、同固定子コア20の両端(図1では上下端)に取り付けられる一対の絶縁端板(インシュレータ)30,30と、同固定子コア20の各スロット23内に配置される絶縁シート40とを備えている。本発明において、固定子10はインナーロータ型ブラシレスモータの固定子である。
固定子コア20は複数枚の電磁鋼板を軸線方向Oに沿って積層したものからなり、その外周面には軸線方向Oに沿って切欠溝21が設けられている。この例において固定子コア20は電磁鋼板の積層体からなるが、これ以外に鋳造成型品や金属粉体の焼結成型品などであってもよい。
固定子コア20は円周方向に沿って等間隔に配置された9カ所にティース(磁極歯)22を有し、各ティース22の先端部にはロータの形状に沿って円弧状に湾曲されたティース面221が形成されている。
ティース22の数は9個であるため、各ティース22の間に形成されるスロット23もティース22の数と同じく9スロットであるが、ティース22およびスロット23の数は仕様に応じて任意に変更可能である。
各スロット23にはティース22に巻線を巻き付ける際に巻線供給ノズルが差し込まれるスロット開口部24が形成されている。スロット開口部24は軸線方向Oに沿って形成されたスリット溝からなる。
図4を併せて参照して、絶縁シート40は合成樹脂製のシート基材からなり、スロット23の形状に沿って断面C字状に形成されている。絶縁シート40の端部にはスロット開口部24とほぼ同じ開口幅を有するスロット溝41が形成されている。
絶縁シート40の基材には、冷凍サイクルの冷媒圧縮機用電動機として耐冷媒性が要求される場合、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート),PEN(ポリエチレンナフタレート)やPPS(ポロフェニレンサルファイド)などが用いられることが好ましい。
これによれば、耐冷媒性を備えた合成樹脂材料を用いることにより、冷媒によって合成樹脂成分が抽出されることがないため、冷凍サイクルに目詰まりなどの故障を防ぐことができる。
絶縁シート40の角部には後述する絶縁端板30に形成された係止リブ50の係止凸部54,54によって係止される切欠部42が設けられている。切欠部42は絶縁シート40の角部を四角形状に切り欠いたものからなり、この切欠部42に沿って係止凸部54を合致させることにより、絶縁シート40の軸方向(上下方向)と幅方向(横方向)の移動を拘束することができる。
この実施形態において、切欠部42は絶縁シート40の角部の四隅にそれぞれ四角状に切り掛かれているが、これ以外に図8に示すように、斜めに切り欠かれた切欠部42aであってもよい。また、絶縁シート40の端部に第2の切欠部42bを設けて、絶縁端板30側にもこれに対応する第2の係止凸部を設けてもよい。さらには、絶縁シート40側に係止凸部を設け、他方の絶縁端板30,30側にこれに対応する切欠部を設けてもよい。
次に、絶縁端板30,30について説明するが、絶縁端板30,30は固定子コア20を挟んで上下対称形状であるため、以下の説明において下方の絶縁端板30について説明する。
図3を併せて参照して、絶縁端板30は合成樹脂の成型品からなり、この例において、絶縁端板30には冷凍サイクルの冷媒圧縮機用電動機として耐冷媒性が要求される場合、例えばPBT(ポリブチレンテレフタレート)やPPS(ポロフェニレンサルファイド)、液晶ポリマーやフッ素樹脂などが用いられることが好ましい。
絶縁端板30は、リング状に形成されたボビン31と、固定子コア20の各ティース22の端部を覆うように取り付けられるティースエンド32とを備えている。ボビン31は所定高さの円筒体からなり、その外周面には巻線の渡り線を引っ掛けておくための鉤部311が設けられている。
図3に示すように、鉤部311は例えばT字状やL字状、逆L字状に形成されており、各ティースに巻回された巻線の渡り線同士が互いに緩衝し合わないように異なる高さ位置に配置されている。この鉤部311の形状および配置は仕様に応じて任意に変更できる。
ボビン31には各相毎に束ねられた渡り線をボビンの内側に導くためのガイドスロット312が設けられている。図5に示すように、ガイドスロット312はボビン31の一端(反固定子コア20側の端部)側から他端側に向けて切り込まれたスリット溝であり、このガイドスロット312を介して渡り線1がボビン31の内部に引き込まれる。
図5に示すように、ボビン31の内側に引き込まれた渡り線1は各相毎に結線されたのち、その結線部分が引出線2とともに絶縁チューブ60によって覆われた状態でボビン31に結束帯4によって固定される。
そこで、ボビン31には結束帯4を挿通するための挿通孔313が設けられている。挿通孔313はボビン31の半径方向に沿って形成された貫通孔からなり、所定間隔をもって複数形成されている。この例において、挿通孔313は4カ所設けられている。
ボビン31にはさらに、絶縁チューブ60を収納するための凹部314が形成されている。図1および図5に示すように、凹部314はボビン31の内周面から半径方向に向かって所定深さに凹まされており、凹部314のほぼ中央に上記挿通孔313が形成されている。
これによれば、図5に示すように、絶縁チューブ60を凹部314内に納めた状態で結束帯4によってボビン31に固定することにより、着磁処理する際に生じる磁気振動によって絶縁チューブ60がばたつくことを確実に防止することができる。
絶縁チューブ60は例えば合成樹脂製の円筒チューブからなり、図6(a)に示すように、その一端側61が熱溶着などによって閉塞されている。この絶縁チューブ60の材質も上記絶縁端板と同様に耐冷媒性を有する合成樹脂によって構成することが好ましい。
この例において、絶縁チューブ60は単なる円筒チューブからなるが、より強固に結束帯4で結束するためには、例えば図6(b)に示すように、絶縁チューブ60の一部を熱溶着などによって凹ませた凹部62を設け、この凹部62に沿って結束帯4を固定してもよい。
また別の変形例として、図6(c)に示すように、絶縁チューブ60の一部に挿通孔63,63を設け、この挿通孔63,63を介して結束帯4で拘束するようにしてもよい。さらには、図6(d)に示すように、絶縁チューブ60の一部を切り欠いて舌片64を形成し、舌片64によって切り掛かれた部分を結束帯4で拘束するようにしてもよい。
次に、再び図2および図3を参照して、ティースエンド32は、ボビン31の内周面から中心に向かって固定子コア20のティース22の端部に沿って合致する形状に形成されている。
絶縁端板30のティース23と向き合う端面(図3では上面)には固定子コア20の各スロット23内に向けて差し込まれる係止リブ50が設けられている。図4に示すように、係止リブ50は固定子コア20のスロット23の内周面に沿って係止される第1係止リブメンバー51と、スロット23の内周面との間で絶縁シート40を挟み込んで支持する第2係止リブメンバー52とを有し、第1係止リブメンバー51と第2係止リブメンバー52との間には絶縁シート40の端部に沿って当接する段差面53が設けられている。
第1係止リブメンバー51はスロット23の開口縁に沿って立設されており、スロット23の内径寸法とほぼ同じ外形寸法を備えている。第1係止リブメンバー51のスロット開口部24に対向するスリット溝56の端部には、絶縁シート40の角部に形成された切欠部42が係止される係止凸部54,54がスロット開口部を挟んで左右対称に設けられている。
係止凸部54は第1係止リブメンバー51の一部が段差面53よりも上に凸となるように形成されており、ここに絶縁シート40の切欠部42が係止されることにより、絶縁シート40の幅方向の移動が拘束される。
このように、絶縁シート40の幅方向の移動が拘束されることにより、ティース22に巻線を巻き付けていった際に巻き付け力によって絶縁シート40がスロット開口部24からはみ出すことを防止することができる。
第2係止リブメンバー52はスロット23の内径寸法よりも若干(絶縁シート40の厚さ分)小さい外形寸法を有し、その高さは第1係止リブメンバー51よりも高く形成されている。これによれば、図7に示すように、スロット23の内周面と第2係止リブメンバー52の側面との間に形成された空間によって絶縁シート40が挟持される。
第2係止リブメンバー52はスロット23のスロット開口部24に対向するスロット溝56を有し、このスロット溝56には係止リブ50をスロット23内に差し込んでいった際に、絶縁シート40を第1係止リブメンバー51と第2係止リブメンバー52との間に導くガイド手段としてのガイドリブ55,55が設けられている。ガイドリブ55,55はスロット開口部を挟んで左右対称に形成されている。
各ガイドリブ55は第2係止リブメンバー52の上端からさらに上に向けて突設された舌片からなり、その外周面は絶縁シート50をスムーズに引き込めるように係止リブ50の内側に湾曲されている。
これによれば、係止リブ50をスロット23内に差し込んでゆくと、スロット23内に収納された絶縁シート50の端面がガイドリブ55の湾曲面に沿ってスロット23の内周面と第2係止リブメンバー52との間に形成された空間にスムーズに導かれ、絶縁シート40を確実に保持することができる。
次に、この固定子10の組立手順の一例について図1を参照しながら説明する。まず、固定子コア20の一方の端面(この例では下面とする)に沿って絶縁端板30を取り付ける。絶縁端板30を取り付けるに当たっては、絶縁端板30に形成された各係止リブ50を絶縁端板20のスロット23に沿って差し込めばよい。
これにより、係止リブ50の第1係止リブメンバー51がスロット23の内周面に沿って係止され絶縁端板20が固定子コア20の端面に保持される。なお、より確実に固定する方法として、固定子コア20と絶縁端板30との間を接着剤などを介して固定してもよい。
次に、固定子コア20の他方の面(上面)に開口された各スロット23からその内部に絶縁シート40を挿入する。このとき、スロット23側には特に絶縁シート40に対する係止手段は設けられていないため、絶縁シート40が引っ掛かることなく、スムーズに挿入することができる。
これにより、絶縁シート40はガイドリブ55を介してスロット23の内周面と第2係止リブメンバー52との間に導かれ、その下端面が段差面53に沿って接触した状態(図7参照)で停止する。
最後に、固定子コア20の上端面に絶縁端板30を取り付ける。絶縁端板30の各係止リブ50をスロット23に沿って差し込んでゆくと、まずガイドリブ55が絶縁シート40の上端面に接触し内周面に沿って接触する。
さらに係止リブ50をスロット23内に差し込んでゆくと、絶縁シート40はガイドリブ55のガイド面に沿って移動しながらスロット23の内周面と第2係止リブメンバー52との間に導かれ固定される。最後に第1係止リブメンバー51がスロット23の内周面に沿って係止されることで、絶縁端板30の取付作業が完了する。
この例においては、まず最初に固定子コア20の一端側に一方の絶縁端板30を取り付けたのち、絶縁シート40をスロット23内に挿入しているが、最初に絶縁シート40を挿入した後で、両方の絶縁端板30,30を取り付けるようにしてもよい。
取付作業を終えた固定子10は専用の巻線装置に取り付けられたのち、各ティース毎に巻線が巻き付けられるが、絶縁シート40は絶縁端板30の係止リブ50によって軸方向(上下方向)および幅方向(左右方向)の移動が拘束されているため、巻線の巻き付け力によって偏ることがない。
図5に示すように、各ティース22に巻き付けられた巻線1は、ボビン30の外周面に沿って渡り線処理されたのち、各相毎に束ねられ引出線2とともに結線される。最後に巻線1および引出線2の結線端部に絶縁チューブ60を取り付けて被覆したのち、絶縁チューブ60をボビン31の凹部に収納して結束帯4を挿通孔313を介してボビン31とともに一体的に固定する。これにより、固定子10が完成する。
上述した実施形態において、電動機はティース22が中心方向を向くように形成されたインナーロータ型電動機を例にとって説明したが、本発明の絶縁シートと絶縁端板は、ティースが外周方向を向くように形成されたアウターロータ型電動機にも適用することができる。
本発明の一実施形態に係る電動機の固定子の分解斜視図。 上記固定子の部分拡大斜視図。 絶縁端板を裏側から見た状態の斜視図。 係止リブと絶縁シートの係止状態を説明する説明図。 ボビンに絶縁チューブを固定した状態を示す斜視図。 絶縁チューブの形状および各種変形例を示す正面図。 絶縁シートの係止状態を示す部分断面図。 絶縁シートの変形例を絶縁シートを展開した状態で示す正面図。
符号の説明
10 固定子
20 固定子コア
22 ティース
23 スロット
30 絶縁端板
31 ボビン
312 挿通孔
32 ティースエンド
40 絶縁シート
50 係止リブ
51 第1係止リブメンバー
52 第2係止リブメンバー
53 段差面
54 係止凸部
55 ガイドリブ
60 絶縁チューブ

Claims (4)

  1. 各スロット内に絶縁シートが配置された固定子コアと、上記固定子コアの端部に取り付けられる上下一対の絶縁端板とを有し、上記絶縁端板には上記スロット内に向けて挿入される係止リブが突設されている電動機において、
    上記係止リブは、上記スロットの内周面に沿って係止される第1係止リブメンバーと、上記スロットの内周面との間で上記絶縁シートを挟み込んで支持する第2係止リブメンバーとを有し、上記第1係止リブメンバーと上記第2係止リブメンバーとの間には上記絶縁シートの端部に沿って当接する段差面が設けられているとともに、上記絶縁シートには上記第1係止リブメンバーの所定部位に係止される係止部が設けられていることを特徴とする電動機。
  2. 上記係止部は上記絶縁シートに形成された切欠部からなり、上記第1係止リブメンバーには上記切欠部に形状的に対応する係止凸部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電動機。
  3. 上記切欠部は上記絶縁シートの角部に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の電動機。
  4. 上記係止リブには、上記絶縁端板を上記固定子コアに取り付ける際に上記絶縁シートを上記第1係止リブメンバーと上記第2係止リブメンバーとの間に導くガイドリブが設けられていることを特徴とする請求項1,2または3項に記載の電動機。
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