JP2006295002A - コンバータトランス - Google Patents
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Abstract
【課題】変換効率及びノイズ性能が良く且つ小形化できるようにすることを目的とする。
【解決手段】コイルボビン10に第1層として、この第1の1次側巻線の一方の巻線2aを巻装し、絶縁テープ11aを介し第2層として、この第2の1次側巻線の一方の巻線3aを巻装し、絶縁テープ11bを介し第3層として、この2次側巻線4を巻装し、絶縁テープ11cを介し第4層として、この第2の1次側巻線の他方の巻線3bを巻装し、絶縁テープ11dを介し第5層として、この第1の1次側巻線の他方の巻線2bを巻装し、この2次側巻線に対向しているこの第2の1次側巻線の一方及び他方の巻線の導体面積をこの第1の1次側巻線の一方及び他方の巻線の導体面積と夫々同等になるようにすると共にこの2次側巻線の電位と同電位になるようにこの1次側巻線をこの第1の1次側巻線の一方及び他方の巻線、第2の1次側巻線の一方及び他方の巻線に分割したものである。
【選択図】図1
【解決手段】コイルボビン10に第1層として、この第1の1次側巻線の一方の巻線2aを巻装し、絶縁テープ11aを介し第2層として、この第2の1次側巻線の一方の巻線3aを巻装し、絶縁テープ11bを介し第3層として、この2次側巻線4を巻装し、絶縁テープ11cを介し第4層として、この第2の1次側巻線の他方の巻線3bを巻装し、絶縁テープ11dを介し第5層として、この第1の1次側巻線の他方の巻線2bを巻装し、この2次側巻線に対向しているこの第2の1次側巻線の一方及び他方の巻線の導体面積をこの第1の1次側巻線の一方及び他方の巻線の導体面積と夫々同等になるようにすると共にこの2次側巻線の電位と同電位になるようにこの1次側巻線をこの第1の1次側巻線の一方及び他方の巻線、第2の1次側巻線の一方及び他方の巻線に分割したものである。
【選択図】図1
Description
本発明は、各種電子機器に組み込まれるスイッチング電源装置に適用して好適なコンバータトランスに関する。
近年、各種電子機器に組み込まれるスイッチング電源装置は、小形、軽量、高効率であると共にノイズ性能が良いことが重要な課題となっている。この課題を解決するために、小形、軽量、高効率であると共に良好なノイズ性能を実現できるコンバータトランスの技術開発が非常に重要である。
従来のコンバータトランスとして特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1に記載のコンバータトランスは、4個の巻溝を有するコイルボビンに、1次側巻線を2番目の巻溝に巻装し、主の出力負荷に供給する2つの2次側巻線を夫々2つの分割巻線にして、この1次側巻線の両側の1番目の巻溝と3番目の巻溝の夫々に巻装して並列に接続し、補助の出力負荷に供給する2次側巻線を更に外側の4番目の巻溝に巻装し、フェライトコアからなるE−E形の磁心を組み込み、1次側補助巻線は1次側巻線を巻装している2番目の巻溝に巻装したものである。
斯かる、特許文献1に記載のコンバータトランスによれば、1次側巻線と主の出力負荷に供給する2次側巻線との対向距離を小さくし、対向面積を大きくすることで、結合を高くし変換効率を良くすることができると共に1次側巻線と補助の出力負荷に供給する2次側巻線の対向距離を大きくすることで、結合を低くし、1次側巻線と全2次側巻線との浮遊容量を小さくし、ノイズ性能を良くするようにしている。
特開平8−298218号公報
然しながら、特許文献1に記載のコンバータトランスにおいては、コイルボビンに複数の巻溝を設け、1次側巻線と2次側巻線と間を分離する構成としており、この巻溝を構成するのに、コイルボビンと同等の樹脂材料にて一体成形した鍔部を必要とし、この鍔部を設ける分だけ大形化する不都合があった。
本発明は、斯かる点に鑑み、変換効率及びノイズ性能が良く且つ小形化できるようにすることを目的とする。
本発明コンバータトランスは、入力側の1次側巻線を第1の1次側巻線及び第2の1次側巻線の分割巻線とすると共にこの第1及び第2の1次側巻線を夫々一方及び他方の巻線の並列接続とし、出力側の2次側巻線を設けたコンバータトランスにおいて、コイルボビンに第1層として、この第1の1次側巻線の一方の巻線を巻装し、絶縁テープを介し第2層として、この第2の1次側巻線の一方の巻線を巻装し、絶縁テープを介し第3層として、この2次側巻線を巻装し、絶縁テープを介し第4層として、この第2の1次側巻線の他方の巻線を巻装し、絶縁テープを介し第5層として、この第1の1次側巻線の他方の巻線を巻装し、この2次側巻線に対向しているこの第2の1次側巻線の一方及び他方の巻線の導体面積をこの第1の1次側巻線の一方及び他方の巻線の導体面積と夫々同等になるようにすると共にこの2次側巻線の電位と同電位になるようにこの1次側巻線をこの第1の1次側巻線の一方及び他方の巻線、第2の1次側巻線の一方及び他方の巻線に分割したものである。
本発明によれば、2次側巻線を挟んで第1及び第2の1次側巻線の夫々の一方の巻線と第1及び第2の1次側巻線の夫々の他方の巻線を夫々巻装したので、1次側巻線と2次側巻線との対向距離が小さく且つ対向面積が大きいので結合度を高くでき、変換効率の良いコンバータトランスが得られる。
また、本発明によれば、2次側巻線の電位と同電位になるように1次側巻線を第1の1次側巻線の一方及び他方の巻線、第2の1次側巻線の一方及び他方の巻線に分割し、この2次側巻線との対向面に第2の1次側巻線の一方及び他方の巻線を巻装したので分布容量(浮遊容量)を低減でき、ノイズ成分の伝達を抑制できる。
また、本発明によれば、コイルボビンに巻溝を設けないので、鍔部分だけ小形化することができる。
以下図1〜図3を参照して、本発明コンバータトランスを実施するための最良の形態の例につき説明する。図1は本例コンバータトランスの半断面図を示し、図2は本例コンバータトランスの結線図を示し、図3は本例コンバータトランスの巻装状態を示す切欠正面図である。
先ず、図2を参照して、本例コンバータトランスの結線につき説明する。本例においては、入力側の1次側巻線1を第1の1次側巻線2及び第2の1次側巻線3の分割巻線とすると共にこの第1の1次側巻線2を一方巻線2a及び他方の巻線2bの並列接続とし、またこの第2の1次側巻線3を一方巻線3a及び他方の巻線3bの並列接続とする。図2において、4は出力側の2次側巻線を示し、5は補助巻線である。
この場合、本例においては、1次側巻線1の第1の1次側巻線2の一方の巻線2a及び他方の巻線2bと第2の1次側巻線3の一方の巻線3a及び他方の巻線3bの分割は、2次側巻線4の電位と同様の電位とするようにする。
本例コンバータトランスの巻装手順は、図1及び図3に示す如く、樹脂製のコイルボビン10に第1層目に第1の1次側巻線2の一方の巻線2aを例えばポリウレタン銅線等の単線を単層整列巻装する。この単層整列巻装した第1の1次側巻線2の一方の巻線2a上に絶縁テープであるポリエステルテープ11aを巻装し、この巻線2aを固定する。
このポリエステルテープ11a上に第2層目として、第2の1次側巻線3の一方の巻線3aを単層で巻装する。この場合、この第2の1次側巻線3の一方の巻線3aは、図3に示すように、ポリウレタン銅線又はポリエステル銅線等を複数本(図3例では4本)並行に揃え巻装し、この第2の1次側巻線3の一方の巻線3aの導体面積が第1の1次側巻線2の一方の巻線2aの導体面積と同等になるようにする。この第2の1次側巻線3の一方の巻線3a上に絶縁テープであるポリエステルテープ11bを巻装し、この巻線3aを固定する。
このポリエステルテープ11b上に第3層目として、2次側巻線4を単層で巻装し、この2次側巻線4上絶縁テープであるポリエステルテープ11cを巻装し、この2次側巻線4を固定する。
このポリエステルテープ11c上に第4層目として、第2の1次側巻線3の他方の巻線3bを上述第2の1次側巻線3の一方の巻線3aと同様に巻装する。この第2の1次側巻線3の他方の巻線3b上に絶縁テープであるポリエステルテープ11dを巻装し、この第2の1次側巻線3の他方の巻線3bを固定する。
このポリエステルテープ11d上に第5層目として、第1の1次側巻線2の他方の巻線2bを上述第1の1次側巻線2の一方の巻線2aと同様に巻装する。この第1の1次側巻線2の他方の巻線2b上に絶縁テープであるポリエステルテープ11eを巻装し、この第1の1次側巻線2の他方の巻線2bを固定する。
このポリエステルテープ11e上に補助巻線5を巻装し、この補助巻線5上に絶縁テープであるポリエステルテープ11を巻装し、この補助巻線5を固定する。その後フェライトコアより成る磁心12を樹脂製のコイルボビン10に組み込むようにする。
本例によれば、上述の如く2次側巻線4を挟んで第1及び第2の1次側巻線2及び3の夫々の一方の巻線2a及び3aと第1及び第2の1次側巻線2及び3の夫々の他方の巻線2b及び3bを夫々巻装したので、1次側巻線1と2次側巻線4との対向距離が小さく且つ対向面積が大きいので結合度を高くでき、変換効率の良いコンバータトランスが得られる。
本例によれば、2次側巻線4と対向している1次側巻線1の一部を分割した第2の一方の巻線3a及び他方の巻線3bを第1の1次側巻線2の一方の巻線2a及び他方の巻線2bと同等の導体面積となるようにしたので、1次側巻線1の一部である第2の1次側巻線3の一方の巻線3a及び他方の巻線3bがシールド巻線の役割をする。
従って、本例によれば、2次側巻線4の電位と同電位になるように1次側巻線1を第1の1次側巻線2の一方及び他方の巻線2a及び2b、第2の1次側巻線3の一方及び他方の巻線3a及び3bに分割し、この2次側巻線4との対向面に第2の1次側巻線3の一方及び他方の巻線3a及び3bを巻装したので分布容量(浮遊容量)を低減でき、ノイズ成分の伝達を抑制できる。
因みに、本例によるコンバータトランスの伝道ノイズ周波数特性を図4Aに示す。本例の伝道ノイズ周波数特性は図4Bに示す従来に多層巻線構造のコンバータトランスの周波数特性に比較し、ノイズのピークレベルが低下している。
また、本例によれば、コイルボビン10に巻溝を設けないので、鍔部分だけ小形化することができる。
また、図5は本発明を実施するための最良の形態の他の例を示す半断面図である。この図5例につき説明するに、図1例に対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
この図5例は、図1例において、2次側巻線4を2層巻装としたもので、その他は図1例と同様に構成したものである。
斯かる図5例においても、図1例と同様の作用効果が得られることは容易に理解できよう。
尚、本発明は上述例に限ることなく、本発明の要旨を逸脱することなく、その他種々の構成が採り得ることは勿論である。
1…1次側巻線、2…第1の1次側巻線、2a,3a…一方の巻線、2b,3b…他方の巻線、3…第2の1次側巻線、4…2次側巻線、10…コイルボビン、11a,11b,11c,11d,11e,11f…ポリエステルテープ、12…磁心
Claims (4)
- 入力側の1次側巻線を第1の1次側巻線及び第2の1次側巻線の分割巻線とすると共に前記第1及び第2の1次側巻線を夫々一方及び他方の巻線の並列接続とし、出力側の2次側巻線を設けたコンバータトランスにおいて、コイルボビンに第1層として、前記第1の1次側巻線の一方の巻線を巻装し、絶縁テープを介し第2層として、前記第2の1次側巻線の一方の巻線を巻装し、絶縁テープを介し第3層として、前記2次側巻線を巻装し、絶縁テープを介し第4層として、前記第2の1次側巻線の他方の巻線を巻装し、絶縁テープを介し第5層として、前記第1の1次側巻線の他方の巻線を巻装し、前記2次側巻線に対向している前記第2の1次側巻線の一方及び他方の巻線の導体面積を前記第1の1次側巻線の一方及び他方の巻線の導体面積と夫々同等になるようにすると共に前記2次側巻線の電位と同電位になるように前記1次側巻線を前記第1の1次側巻線の一方及び他方の巻線、第2の1次側巻線の一方及び他方の巻線に分割したことを特徴とするコンバータトランス。
- 請求項1記載のコンバータトランスにおいて、
前記2次側巻線に対向している前記第2の1次側巻線の一方及び他方の巻線の導体面積が前記第1の1次側巻線の一方及び他方の巻線の導体面積と等しくなるように単線を複数本並行に揃え巻装したことを特徴とするコンバータトランス。 - 請求項1記載のコンバータトランスにおいて、
前記2次側巻線を2層に巻装したことを特徴とするコンバータトランス。 - 請求項1又は請求項3記載のコンバータトランスにおいて、
最外層に絶縁テープを介して補助巻線を巻装したことを特徴とするコンバータトランス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005116130A JP2006295002A (ja) | 2005-04-13 | 2005-04-13 | コンバータトランス |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005116130A JP2006295002A (ja) | 2005-04-13 | 2005-04-13 | コンバータトランス |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010108990A (ja) * | 2008-10-28 | 2010-05-13 | Tdk Corp | バルントランス |
JP2011114000A (ja) * | 2009-11-24 | 2011-06-09 | Shihen Tech Corp | スイッチング電源装置用トランス |
JP2018195668A (ja) * | 2017-05-16 | 2018-12-06 | Tdk株式会社 | トランス及び当該トランスを用いたスイッチング電源装置 |
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2005
- 2005-04-13 JP JP2005116130A patent/JP2006295002A/ja active Pending
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