JP2008242356A - 描画データ作成方法および描画データ作成装置 - Google Patents

描画データ作成方法および描画データ作成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】液晶ディスプレイ等の基板を設計し、液晶ディスプレイ等の基板を作製する場合、設計変更した時であっても基板の作製に要する時間を短くできる描画データ作成方法および描画データ作成装置を提供する。
【解決手段】設計データの構成要素から、繰返し構成要素と非繰返し構成要素とを分離し、繰返し構成要素のレイアウト情報を抽出し、非繰返し構成要素についてラスタライズして部品データを作成する工程と、繰返し構成要素から、更に繰返し構成要素と非繰返し構成要素とを分離し、抽出した繰返し構成要素のレイアウト情報を抽出し、非繰返し構成要素についてラスタライズして部品データを作成するという一連のことを所定の回数繰返し行う工程と、残った繰返し構成要素をラスタライズして部品データを作成する工程とを有し、各構成要素の部品データおよびレイアウト情報を保存する。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板に描画する画像をベクトル形式で記述された設計データをラスタライズして、基板への描画に対応する描画データを作成する描画データ作成方法および描画データ作成装置に関し、特に、液晶ディスプレイ等の基板を設計し、液晶ディスプレイ等の基板を作製する場合、設計変更した時であっても基板の作製に要する時間を短くできる描画データ作成方法および描画データ作成装置に関する。
プリント配線基板等の製造工程において、プリント配線基板となる基板の露光を、画像データに応じて変調した記録光で行うデジタルの露光機が知られている。また、液晶ディスプレイ(LCD)パネル等の製造工程においても、TFT等を作成するための基板の露光を、画像データに応じて変調した記録光で行うデジタルの露光機が望まれている。
デジタル露光機を用いたLCDパネル等の製造においては、設計者が作成した設計データから、デジタル露光機での画像露光用の画像データ(以下、露光データという)を生成するためのデジタルマスクデータ(描画データ)を作成する必要がある。
このようなLCDパネル等の製造において、製造業者は、まず、CAD(Computer Aided Design)等の設計ツールを用いて、LCDパネルなどの製造する製品の設計を行う。
ここで、デジタル露光機での画像露光では、生産性を向上するために、1枚の基板で複数の製品を作製することが考えられる。そのため、設計者は、露光対象となる基板のサイズ(シートサイズ)に応じて、設計した製品(製品のデータ)を、複数、割り付けて、デジタル露光機で露光する画像に対応する設計データとする。
例えば、露光対象となる基板が、LCDパネル製造におけるG8(第8世代)の基板(2200×2400mm)であれば、設計したLCDパネルのデータを、このG8サイズの基板に合わせて複数個を割り付けて(レイアウトして)、露光機で露光する画像を記述した設計データとする。
この設計ツールによる設計データは、GDSIIと呼ばれるデータフォーマット、またはRS247Xと呼ばれるデータフォーマットによるものであり、通常、ベクトル形式で記述されたデータ(ベクトル形式の画像データ)である。そのため露光機での画像露光(描画)を可能にするために、RIP(Raster Image Processor)によってラスターデータ(ビットマップデータ)に変換する必要がある。
デジタル露光機によって基板の露光を行うシステムでは、設計データをラスターデータに変換した後、必要に応じてラスターデータを圧縮して、このラスターデータを、描画データとして、例えば、デジタル露光機に転送する。描画データを受けたデジタル露光機は、描画データに、解凍または各種のデータ処理等の必要な処理を行って、自身が有する露光ヘッド(露光光学系)による画像露光に対応する露光データを生成し、この露光データによって基板の露光を行う。
当然のことであるが、画像露光を行なわれる基板が大型化すると、それに応じて、データ量が増加し、データの転送および処理にかかる時間が多くなる。特に、設計データからラスターデータへの変換に掛かる時間は、基板の大型化に応じて、長時間必要となり、生産性を低下する一因となっている。
例えば、LCDパネルの製造に前述のG8の基板を用いれば、2200×2400mmサイズの基板に0.5μm、または0.25μmといった解像度で描画を行うので、ラスターデータへの変換に、数時間〜数十時間という膨大な時間がかかる。
現状では、LCDパネルに設計変更が生じた場合には、設計データを修正し、再度露光データを作成する必要がある。このため、設計変更が生じた場合、基板に画像露光を施した後確認するという一連の工程は、設計データから露光データを得るためのデータ変換時間に依存して長くなり、現状では膨大な時間がかかるという問題点がある。
また、設計データにより、画像露光に不具合が生じた場合にも、設計データを修正して、露光の不具合を解消する必要がある。この場合においても、設計データを修正し、再度露光データを作成する必要があり、膨大な時間を要するという問題点がある。
本発明の目的は、前記従来技術に基づく問題点を解消し、液晶ディスプレイ等の基板を設計し、液晶ディスプレイ等の基板を作製する場合、設計変更した時であっても基板の作製に要する時間を短くできる描画データ作成方法および描画データ作成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様は、基板に描画する画像をベクトル形式で記述された設計データをラスタライズして、前記基板への描画に対応する描画データを作成する描画データ作成方法であって、前記設計データを構成する構成要素から繰返し記述される繰返し構成要素を抽出し、前記繰返し構成要素と、繰返し記述されていない非繰返し構成要素とを分離し、かつ抽出した前記繰返し構成要素の前記基板上における位置を示すレイアウト情報を抽出し、前記非繰返し構成要素について、ラスタライズして部品データを作成する第1の工程と、前記繰返し構成要素から、更に繰返し記述される繰返し構成要素を抽出し、この繰返し構成要素と、繰返し記述されていない非繰返し構成要素とを分離し、かつ抽出した繰返し構成要素の前記基板上における位置を示すレイアウト情報を抽出し、前記非繰返し構成要素について、ラスタライズして部品データを作成することを所定の回数繰返し行う第2の工程と、残った繰返し構成要素をラスタライズして部品データを作成する第3の工程と、前記各構成要素の前記部品データおよび前記レイアウト情報を保存するとともに、前記各構成要素の前記部品データおよび前記レイアウト情報に基づいて、前記描画データを作成する第4の工程とを有することを特徴とする描画データ作成方法を提供するものである。
本発明においては、前記第2の工程を、前記繰返し構成要素から、繰返し記述される繰返し構成要素が抽出されなくなるまで、繰返し行うことが好ましい。
また、本発明においては、前記基板に描画する画像を変更する場合、前記部品データおよび前記レイアウト情報のうち、少なくとも一方に変更を加えることが好ましい。
さらに、本発明においては、前記基板に描画する画像を変更する場合、前記描画データのラスターデータを表示し、前記表示された描画データのラスターデータを画素単位で変更するとともに、前記変更された画素を含む前記部品データを変更し、さらには表示されている前記ラスターデータの表示も前記変更に対応させて変更することが好ましい。
本発明の第2の態様は、基板に描画する画像をベクトル形式で記述された設計データをラスタライズして、前記基板への描画に対応する描画データを作成する描画データ作成装置であって、前記設計データを構成する構成要素から繰返し記述される繰返し構成要素を抽出し、前記繰返し構成要素と、繰返し記述されていない非繰返し構成要素とを分離し、かつ抽出した前記繰返し構成要素の前記基板上における位置を示すレイアウト情報を抽出するとともに、更に前記繰返し構成要素から、更に繰返し記述される繰返し構成要素を抽出し、この繰返し構成要素と、繰返し記述されていない非繰返し構成要素とを分離し、かつ抽出した前記繰返し構成要素の前記基板上における位置を示すレイアウト情報を抽出することを所定の回数行う抽出部と、前記非繰返し構成要素について、ラスタライズして部品データを作成するとともに、前記繰返し構成要素から、更に繰返し記述される繰返し構成要素を抽出することを所定の回数行った後、前記設計データに繰返し構成要素がある場合、残った繰返し構成要素をラスタライズして部品データを作成するラスタライズ部と、前記各構成要素の前記部品データおよび前記レイアウト情報を保存する保存部と、前記各構成要素の前記部品データおよび前記レイアウト情報に基づいて、前記基板への描画に対応する描画データのラスターデータを作成するレイアウト合成部とを有することを特徴とする描画データ作成装置を提供するものである。
本発明においては、前記基板に描画する画像を変更する場合、前記部品データおよび前記レイアウト情報のうち、少なくとも一方に変更を加える機能を備える編集部を有することが好ましい。
また、本発明においては、前記各構成要素の前記部品データおよび前記レイアウト情報に基づいて、前記描画データを作成する編集レイアウト合成部と、前記編集レイアウト合成部により得られたラスターデータを表示する表示部と、前記編集レイアウト合成部により得られたラスターデータを画素単位で変更するとともに、前記変更された画素を含む前記部品データを変更し、さらには前記ラスターデータに基づく前記表示部の表示を変更する機能を備える変更部とを有することが好ましい。
本発明によれば、設計データを構成する構成要素から繰返し記述される繰返し構成要素を抽出し、繰返し構成要素と、繰返し記述されていない非繰返し構成要素とを分離し、かつ抽出した繰返し構成要素の基板上における位置を示すレイアウト情報を抽出し、非繰返し構成要素について、ラスタライズして部品データを作成するとともに、非繰返し構成要素の前記基板上における位置を示すレイアウト情報を抽出する第1の工程と、繰返し構成要素から、更に繰返し記述される繰返し構成要素を抽出し、繰返し構成要素と、繰返し記述されていない非繰返し構成要素とを分離し、かつ抽出した繰返し構成要素の基板上における位置を示すレイアウト情報を抽出し、非繰返し構成要素について、ラスタライズして部品データを作成するという一連のことを所定の回数繰返し行う第2の工程と、残った繰返し構成要素をラスタライズして部品データを作成する第3の工程とを有し、各構成要素の部品データおよびレイアウト情報を保存しているため、液晶ディスプレイ等の基板を設計し、液晶ディスプレイ等の基板を作製する場合において、設計変更する時には、各構成要素の部品データまたはレイアウト情報を変更することにより、基板への描画に対応する描画データのラスターデータを変更することができる。このため、従来のように、設計変更があった場合、設計データを変更した後にラスタライズすることが不要となり、設計変更から、基板に変更された画像を再度形成するまでに要する時間を短くすることができる。
これにより、製品開発時における試作に要する時間を短くすることができ、製品開発の期間を短くすることができるため、新製品を早期に市場に投入できる。さらには、設計データからラスターデータに変換する際の変換精度を高くしても、設計変更などによる試作に与える影響が小さいため、画像の描画精度を高くでき、得られる製品の品質を向上させることができる。
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明の描画データ作成方法および描画データ作成装置を詳細に説明する。
なお、本実施形態においては、LCDパネルの製造を例に説明するが、本発明は、これに限定はされず、CPUまたは各種のメモリなどの各種の半導体デバイス、携帯電話用の集積回路、プリント配線基板等の各種の製品の製造において、ラスタ形式の描画データ(デジタルマスクデータ)の作成に好適に利用可能である。
図1は、本発明の実施形態に係る描画データ作成装置を備える描画システムを示すブロック図である。図2は、本発明の実施形態に係る描画データ作成装置により、設計データから得られる部品データの構成を示す模式図である。
図1に示す描画システム10(以下、システム10という)は、例えば、LCDパネルの製造において、CAD12によって作成したLCDパネルの設計データから、描画装置14による基板の画像の描画に対応する描画形成データを作成するための描画データを生成し、描画装置14によって、この描画データを処理して画像形成データを作成して、基板に画像描画として、画像露光を行うものであり、CAD12および描画装置14に加え、本発明の描画データ作成装置16およびデータ編集装置20を有して構成される。
CAD12は、LCDパネルおよびLSI等の設計に用いられる公知のCAD(computer-aided design)システムである。
図示例のシステム10において、CAD12は、公知の設計ツール等を用いてLCDパネルを設計して、設計したLCDパネルのデータを、描画装置14で描画(露光)する(設計したLCDパネルの画像を露光する)基板のサイズに応じて、割り付け(レイアウト)して、描画装置14における画像描画(画像露光)に対応する設計データを作成し、本発明の描画データ作成装置16に供給する。
例えば、描画装置14でG8(第8世代)の基板(2200×2400mm)を用いて、50インチのLCDパネルを製造する場合であれば、基板とLCDパネルとを長手方向および短手方向を一致させて、縦横に2×3で合計6枚のLCDパネル(そのデータ)を割り付けた設計データを作成すればよい。
CAD12で作成する設計データ、すなわち、本発明の描画データ作成装置16が処理する設計データには、特に限定は無く、GDSIIまたはRS247X等の公知のデータフォーマットによる半導体デバイスの設計データが全て利用可能である。設計データは、通常、ベクトル形式で記述されたデータ(ベクトル形式の画像データ)であるのは、前述のとおりである。
また、CAD12で作成する設計データ、すなわち、本発明の描画データ作成装置16が処理する設計データは、サイズが異なるLCDパネル、および仕様の異なるLCDパネル等の、複数種のLCDパネルが含まれてもよい。
描画装置14は、描画データ作成部16から供給された、基板への画像描画に対応するデータである描画データから、解凍などの所定の処理を施して、画像作成データを生成し、この画像作成データに応じて基板に画像を形成するものである。
この描画装置14は、例えば、描画データから、解凍などの所定の処理を施して、露光データを生成し、露光データに応じて変調した記録光によって、例えば、絶縁層、導体層、またはSi層などの上にフォトレジスト層またはドライフイルムレジスト膜(DFR膜)を形成してなる基板に対して、像様に露光して基板に画像を形成するものである。この描画装置14は、例えば、デジタル露光機である。
なお、描画装置14は、特に限定されるものではなく、デジタル露光機以外にも、各種の画像露光装置を利用可能である。
描画装置14は、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)等の二次元空間変調素子を用いて画像作成データ(露光データ)に応じて変調した記録光を基板に入射するとともに、二次元空間変調素子が画成する走査線と直交する方向に基板と光学系とを相対的に移動することにより、基板に画像を露光する画像露光装置であってもよい。また、画像作成データ(露光データ)に応じて変調した光ビームを主走査方向に偏向すると共に、主走査方向と直交する方向に基板を走査搬送するか、または、光学系を移動することにより、基板に画像を露光する画像露光装置であってもよい。
また、描画装置14は、画像露光装置に限定されるものではなく、サーマル方式またはインクジェット方式のものを用いてもよい。描画装置14として、例えば、インクジェット方式のものを用いて、画像作成データに基づいて、基板に直接、絶縁層または配線層を形成してもよい。
また、本実施形態の描画データ作成装置16は、本発明の描画データ作成方法を実施する本発明の描画データ作成装置であって、図1に示すように、取得部24と、抽出部26と、ラスタライズ部28(RIP(Raster Image Processor)28)と、圧縮部30と、レイアウト合成部32と、データ記憶部(保存部)34とを有する。
この描画データ作成装置16は、パーソナルコンピュータまたはワークステーション等のコンピュータを利用して構成すればよい。
取得部24は、CAD12が作成した設計データを取得し、抽出部26に供給するものである。
取得部24には、特に限定は無く、インターフェイス等を用いた公知のコンピュータによるデータ取得手段を利用すればよい。なお、本発明において、設計データを取得するのは、CAD12からに限定はされず、例えば、データベース等の各種の記憶手段または通信ネットワークなど、各種のもの(システム)から、設計データを取得してもよい。
抽出部26は、CAD12が作成して取得部24が取得したLCDパネルの設計データを解析して、設計データを構成する各種の構成要素から、設計データの中に繰返し記述されていること、すなわち、構成要素が複数配置されていることを条件として、設計データの中に繰り返し記述されている構成要素を、繰返し構成要素として抽出する。これにより、抽出部26は、繰返し構成要素と、繰り返して記述されている繰返し構成要素以外、すなわち、繰り返して記述されていない非繰返し構成要素とに分離する。
さらに、抽出部26は、設計データから抽出した構成要素の基板上における位置を示すレイアウト情報を抽出するものである。
RIP28は、抽出部26に接続されており、抽出部26から出力されたベクトル形式で記述された設計データを、ラスターデータに変換(展開)するものである。
本実施形態において、RIP28は、後述するように、設計データのうち、非繰返し構成要素についてラスタライズし、ラスターデータからなる部品データを作成する。また、RIP28は、所定の回数の繰返し構成要素の抽出を行い、繰返し構成要素が残った場合にも、残った繰返し構成要素について、ラスタライズし、部品データを得るものでもある。このようにして、設計データを、例えば、階層的に部品化して、部品データを得るものである。
RIP28における、ベクトル記述の設計データからラスターデータへの変換は、各種のRIPで行なわれている公知の方法によればよい。
圧縮部30は、RIP28により得られた部品データ(ラスターデータ)に圧縮処理を施し圧縮部品データ(圧縮ラスターデータ)とするものであり、この圧縮部30により、データ容量を減らすことができる。
また、圧縮部30は、レイアウト合成部32およびデータ記憶部34に接続されており、圧縮処理を施したラスターデータを、レイアウト合成部32およびデータ記憶部34に出力するものでもある。なお、圧縮部30におけるラスターデータの圧縮は、ランレングス圧縮等の公知の方法で行えばよい。
データ記憶部34は、設計の変更または修正による描画データの再生成を考慮して、圧縮部30からレイアウト合成部32に供給される圧縮ラスターデータ(部品データ)およびレイアウト情報を中間データとして保存するものである。
このデータ保存部34は、例えば、半導体メモリ、またはハードディスクなどの各種記録媒体を有し、圧縮部30からレイアウト合成部32に供給される圧縮ラスターデータ(部品データ)およびレイアウト情報が中間データとして各種記録媒体に保存される。
LCDパネル等の半導体デバイスの製造において、CAD12等で作成した設計データに応じた製品の画像を、例えば、デジタル露光機で基板に画像露光(描画)する際には、設計データを、デジタル露光機による画像露光に対応する露光データ(画像形成データ)を生成するための描画データに変換する必要がある。
本実施形態においては、抽出部26およびRIP28により、設計データから、階層的に部品データを作成し、設計データの各構成要素を部品化する。すなわち、設計データの全ての構成要素をラスターデータに変換する。
本実施形態の抽出部26およびRIP28により、図2に示すように、設計データ50を解析して、各階層的に部品データ52、54を作成する。
本実施形態の抽出部26においては、設計データ50について、この設計データ50を構成する構成要素から、繰り返して記述されている繰返し部(繰返し構成要素)を抽出し、繰返し部と、繰り返して記述されている繰返し部以外、すなわち、繰り返して記述されていない非繰返し部(非繰返し構成要素)とに分離する。
非繰返し部については、設計データ50のうち、非繰返し部に対応する設計データ50をRIP28に出力し、RIP28によりラスタライズし、非繰返し部のラスターデータ52a(部品データ)を得る。
一方、繰返し部については、繰返し部の部品データ52cについて、設計データ50から、各繰返し部の部品データ52cについて、それぞれ基板上における位置を示すレイアウト情報52bを抽出する。なお、繰返し部の部品データ52cは、後述する非繰返し部のラスターデータ52a(部品データ)、レイアウト情報54bおよび繰返し部の部品データ54cの集合体である。
さらに、繰返し部を構成する繰返し部の部品データ52cについて、再度繰返し部と、非繰返し部とに分離する。
非繰返し部については、設計データ50のうち、非繰返し部に対応する設計データ50をRIP28に出力し、RIP28によりラスタライズし、非繰返し部のラスターデータ54a(部品データ)を得る。
一方、繰返し部については、繰返し部の部品データ54cについて、設計データ50からレイアウト情報54bを抽出する。
さらに、繰返し部の部品データ54cについて、再度繰返し部と、非繰返し部とに分離し、繰返し部については、設計データ50からレイアウト情報を抽出し、非繰返し部については、対応する設計データをRIP28に出力して、ラスタライズし、非繰返し部のラスターデータ(部品データ)を得る。
このように、本実施形態の抽出部26およびRIP28においては、設計データ50について、繰返し部が抽出されなくなるまで繰り返し、繰返し部の抽出を行い、非繰返し部についてはラスタライズを行う。これにより、非繰返し部については、ラスタライズされ、非繰返し部のラスターデータ52a、54a(部品データ)が得られ、さらには、繰返し部の部品データ54cの繰返し部が抽出されなくなるまで所定の回数繰返し、繰返し部の抽出を行い、そこで分離された非繰返し部のラスターデータ(部品データ)と繰返し部が抽出されなくなった時点で残った構成要素のラスターデータ(部品データ)が得られる。繰返し部については、レイアウト情報が付加された部品情報が得られる。最終的には、設計データ50の全ての構成要素は、全てラスターデータに変換される。
なお、設計データ50については、必ずしも繰返し部が抽出されなくなるまで繰返し部の抽出を行う必要はなく、処理能力、処理時間、要求される製品の加工精度などに応じて、繰返し部を抽出する回数、すなわち、階層化する程度を適宜変更することができる。
また、RIP28で作成された非繰返し部のラスターデータ52a、54aは、圧縮部30およびデータ保存部34に送られる。また、繰返し部については、参照符号54cで示す繰返し部の部品データの段階で繰返し部の抽出を中断し、参照符号54cで示す繰返し部の部品データもラスタライズした場合には、繰返し部のラスターデータおよびレイアウト情報も対応付けられて圧縮部30に送られる。
この圧縮部30において、RIP28で作成された非繰返し部のラスターデータ52a、54a、および繰返し部の部品データ54cが圧縮され、さらに、圧縮部30から非繰返し部のラスターデータ52a、54a、ならびに繰返し部の部品データ54cおよびレイアウト情報52b、54bが、レイアウト合成部32に供給される。
レイアウト合成部32は、圧縮された非繰返し部のラスターデータ52a、54a(部品データ)、および繰返し部の部品データ54c(部品データ)、ならびにレイアウト情報52b、54bに応じて、圧縮された非繰返し部のラスターデータ52a、54a、および繰返し部の部品データ54cを配置(レイアウト)して、基板に描画する画像の描画データ(ラスターデータ)を作成し、描画装置14に転送するものである。すなわち、レイアウト合成部32は、非繰返し部のラスターデータ52a、54a、および繰返し部の部品データ54cを合成し、基板に描画する画像の描画データ(デジタルマスクデータ)を生成し、描画装置14に転送するものである。
また、データ保存部34には、RIP28で作成された非繰返し部のラスターデータ52a、54a、ならびに繰返し部の部品データ54cおよびレイアウト情報52b、54bが、中間データとして保存される。
データ編集装置20は、編集レイアウト合成部40および編集部42を有し、この編集部42には、操作部44が接続されている。データ編集部20は、例えば、パーソナルコンピュータまたはワークステーション等のコンピュータを利用して構成されるものであり、操作部44は、キーボードおよびマウス等の公知のコンピュータの操作手段である。
編集レイアウト合成部40は、レイアウト合成部32と同様の機能を有するものであり、非繰返し部のラスターデータ52a、54a、および繰返し部の部品データ54cを、それぞれのレイアウト情報52b、54bに基づいて割付を行い、非繰返し部のラスターデータ52a、54a、および繰返し部の部品データ54cを合成し、基板に描画する画像の描画データ(デジタルマスクデータ)を生成するものである。
編集部42は、非繰返し部のラスターデータ52a、54a、および繰返し部の部品データ54cを、ビット(ピクセル(画素))単位で変更する機能を有し、さらにはレイアウト情報についても、変更する機能を有するものである。
この編集部42は、編集レイアウト合成部40で得られた描画データを、後述するように合成画像として表示するための表示部(図示せず)を備え、また、描画データによる合成画像を、拡大または縮小して表示する機能も備えるものである。この描画データは、表示部にビットマップデータとして表示される。
編集部42は、表示部に表示された描画データに対して、操作部44を用いて、描画データ(ビットマップデータ)をビット(ピクセル(画素))単位で変更することができ、レイアウト情報についても変更することができる。
また、編集部42により変更した描画データにおける箇所が、繰返し部である場合には、データ記憶部34に保存されている該当する繰返し部の部品データが変更されるとともに、表示部に表示されている該当する繰返し部の表示も、全て変更される。
なお、操作部44を用いて変更された部品については、データ記憶部34に変更された状態で保存される。
次に、本実施形態の描画システム10による描画データ作成方法および描画方法について説明する。
図3(a)は、本実施形態の描画システムに用いられる設計データの構成を示す模式図であり、(b)は、図3(a)の要部拡大図であり、(c)は、設計データから得られる部品データの構成を示す模式図である。
本実施形態においては、例えば、1枚の基板上に、LCDパネルを6枚形成する場合を例に説明する。この場合、CAD12において、図3(a)に示すように、設計データ60が作成される。
この設計データ60においては、基板領域62内の周縁に、アライメントマーク64a、64c、64e、64fおよびL/S(ラインアンドスペース)64b、64dを備えるアクセサリー64が配置されている。
アライメントマーク64a、64c、64e、64fは、画像を形成するときに、描画装置14の位置決めに利用されるものである。L/S(ラインアンドスペース)64b、64dは、描画装置14の露光状態を調べるために利用されるものである。
最終的にLCDパネルとなるLCDパネル部66は、表示パネル部68、および配線部70を有し、各LCDパネル部66の周囲の四隅には、それぞれ位置決めのためのマーク72が設けられている。また、図3(b)に示すように、表示パネル部68は、同一形状のセル74を複数有するものである。CAD12により、以上のような設計データ60が作成される。
本実施形態の描画システム10による描画データ作成方法においては、先ず、CAD12から設計データ60が取得部24に取得され、抽出部26に出力される。
次に、抽出部26において、設計データ60について、繰返し部(繰返し構成要素)と、非繰返し部(非繰返し構成要素)とが分離される。
例えば、設計データ60においては、アクセサリー64のアライメントマーク64a、64c、64e、64f、およびL/S(ラインアンドスペース)64b、64dは、それぞれ1つしか形成されておらず、同じものが複数ない。このため、アクセサリー64が、非繰返し部に相当する。よって、設計データ60のうち、アクセサリー64のデータが、RIP28に出力されてラスターデータに変換され、アクセサリー64の部品データ80が作成される。
一方、設計データ60において、LCDパネル部66は、6枚形成されるものであり、繰返し部に相当し、ラスタライズされることなく、各LCDパネル部66について、それぞれ基板領域62における位置を示すパネル配置情報(レイアウト情報)が抽出される。
次に、LCDパネル部66(繰返し部の部品データ)について、更に繰返し部を抽出し、繰返し部と、非繰返し部とを分離する。
この場合、LCDパネル部66には、配線部70が1つしかしなく、繰返し部がなく、非繰返し部に相当する。このため、設計データ60のうち、配線部70のデータが、RIP28に出力されてラスターデータに変換され、配線部70の部品データ86aが作成される。
また、LCDパネル部66においては、マーク72が複数あり、繰返し部となる。各マーク72について、設計データ60から各マーク72のマーク配置情報88a(レイアウト情報)を抽出する。
さらに、マーク72について、繰返し部と非繰返し部とに分離する場合、マーク72には、繰返し部がなく、マーク72自体が非繰返し部となる。このため、設計データ60のうち、マーク72のデータが、RIP28に出力されてラスターデータに変換され、マーク72の部品データ86bが作成される。
また、表示パネル部68については、繰返し部と非繰返し部とに分離する場合、表示パネル部68は、複数のセル74により構成されており、セル74が繰返し部に相当する。
各セル74について、設計データ60から各セル74のマーク配置情報88c(レイアウト情報)を抽出する。
さらに、セル74について、繰返し部と非繰返し部とに分離する場合、セル74には、繰返し部がなく、セル74自体が非繰返し部となる。このため、設計データ60のうち、セル74のデータが、RIP28に出力されてラスターデータに変換され、セル74の部品データ86cが得られる。
このようにして、LCDパネルの設計データ60の構成要素について、全てラスターデータに変換されてラスターデータ化され、設計データ60について、アクセサリー64の部品データ80、パネル配置情報82、配線部70の部品データ86a、マーク72の部品データ86bおよびマーク配置情報88a、ならびにセル74の部品データ86cおよびセル配置情報88bが階層的に得られる。これらの部品データ80、86a〜86c、ならびにパネル配置情報82、マーク配置情報88a、およびセル配置情報88bは、圧縮部30に出力されて圧縮され、更には圧縮部30から、レイアウト合成部32に出力されるとともに、データ記憶部34に中間データとして保存される。
次に、レイアウト合成部32において、アクセサリー64の部品データ80、パネル配置情報82、配線部70の部品データ86a、マーク72の部品データ86bおよびマーク配置情報88a、ならびにセル74の部品データ86cおよびセル配置情報88bに基づいて、各部品データを合成し、基板に露光(描画)する画像に対応する描画データを生成する。そして、この描画データを描画装置14に転送する。
次に、描画データ作成部16から供給された、基板への画像描画に対応するデータである描画データから、解凍などの所定の処理を施して、画像作成データを生成し、この画像作成データを作成する。そして、描画装置14により、1枚の基板上に、設計データ60に基づいて、6枚分のLCDパネルの画像を形成する。このようにして、基板に、形成するLCDパネルの画像が描画されて、最終的には、LCDパネルが得られる。
本実施形態においては、データ記憶部34に中間データ(アクセサリー64の部品データ80、パネル配置情報82、配線部70の部品データ86a、マーク72の部品データ86bおよびマーク配置情報88a、ならびにセル74の部品データ86cおよびセル配置情報88b)を保存しており、データ編集装置20により、中間データのうち、いずれかについて変更することができる。
このため、本実施形態においては、LCDパネルに設計変更が生じた場合、またはラスターデータ変換、もしくは描画装置14の不具合などにより描画する画像の一部を変更する場合などにおいて、設計データ60を変更することなく、中間データのいずれかを変更することにより、LCDパネルを形成するための画像を変更することができる。これにより、設計変更または不具合などにより形成するLCDパネルの画像の一部を変更する場合であっても、設計データをラスターデータに変換することが不要になり、変更した画像を基板に、再度描画するまでの時間を短縮することができる。
次に、本実施形態のシステム10における描画する画像の変更方法について説明する。
ここで、図4(a)は、パネル部分のセルを示す模式図であり、(b)は、変更後のパネル部分のセルを示す模式図であり、(c)は、本実施形態の描画システムのデータ編集装置の編集レイアウト合成部で得られた合成画像を示す模式図であり、(d)は、変更後の合成画像のパネル部分の要部を拡大して示す模式図である。
本実施形態のシステム10において、描画する画像を変更することについて、例えば、図4(a)に示すセル90を有するLCDパネル部において、図4(b)に示すセル90aに変更することを例に説明する。
図4(a)に示すセル90を有する図4(c)に示すLCDパネル部66aは、図3(a)に示すLCDパネル部66に比して、表示パネル部68aを構成するセル90が異なり、それ以外は、図3(a)に示すLCDパネル部66と同様であるため、その詳細な説明は省略する。
この場合においても、図4(a)に示すセル90を有するLCDパネル部の画像を、1枚の基板領域62に、6個形成するものである。
上述のように、設計データから、描画データ作成装置16において、アクセサリー64の部品データ80、パネル配置情報82、配線部70の部品データ86a、マーク72の部品データ86bおよびマーク配置情報88a、ならびにセル90の部品データおよびセル配置情報が作成されており、データ記憶部34に中間データとして保存されている。
データ編集装置20において、操作部44を用いて編集部42により、中間データを編集レイアウト部42に読み出して、レイアウト合成部32と同様にして、レイアウト合成を行い、図4(c)に示すような合成画像60aを作成し、合成画像60aを表示部に表示する。この合成画像60aは、ビットマップ形式である。
図4(a)に示すセル90は、1つの角部に凹部92がある。この凹部92を埋めて、図4(b)に示すセル90aのようになくす変更をする。このとき、合成画像60aの表示パネル部68aを拡大表示してセル90を表示する。
そして、操作部44を用いて、編集部42により、表示パネル部68aの1つのセル90について、凹部92に部材94を加えて、凹部92で埋める変更を行い、図4(b)に示すセル90aに変更する。このとき、データ記憶部34の保存された中間データのうち、セル90の部品データについても、セル90aの形状に変更される。
さらには、表示パネル部68aの1つのセル90を変更しただけで、表示されている表示パネル部68aの他のセル90についても変更されて、図4(d)に示すように、表示部に表示される全てのセル90aが変更される。このように、データ編集装置20の表示部により、変更箇所の確認をすることができる。
セル90aに変更した後、再度、データ記憶部34からレイアウト合成部32に、各部品データおよび各部品データの配置情報を出力して、レイアウト合成し、描画装置14により、基板に、設計データに基づく、LCDパネルの画像を形成する。これにより、基板に形成された画像を確認することができる。
このように、本実施形態においては、設計変更がある場合、設計データを変更することなく、設計データの各要素の部品データを変更することにより、描画装置14による描画に必要な描画データ(ラスターデータ)を得ることができる。このため、設計データからラスターデータへの変換が不要であり、設計変更した場合、基板に形成された画像を確認するまでの時間を短くすることができる。
なお、本実施形態においては、形成する画像の変更は、設計変更に限定されるものではなく、描画パターン作成装置16または描画装置14の不具合により、描画された画像が設計データとは異なる場合にも、設計変更と同様にして、基板に形成される画像を修正することができる。この場合においても、設計データからラスターデータへの変換が不要であり、基板に形成された画像を確認するまでの時間を短くすることができる。
以上のように、本実施形態においては、設計データからラスターデータへの変換が不要であり、基板に形成された画像を確認するまでの時間を短くすることができるため、製品開発時における試作に要する時間を短くすることができ、製品開発の期間を短くすることができる。これにより、新製品を早期に市場に投入できる。
さらには、本実施形態においては、設計データからラスターデータに変換する際の変換精度を高くしても、設計データからラスターデータへの変換が不要であるため、設計変更などによる試作に与える影響が小さく、画像の描画精度を高くでき、得られる製品の品質を向上させることができる。
なお、本発明においては、設計データは、例えば、GDSIIまたはRS247Xなどのデータフォーマットからなり、階層構造を有するものであってもよい。
図5(a)は、描画装置において基板に露光するLCDパネルのある層の画像を示す模式図であり、図5(b)は、その設計データの構造の一例(その一部)を示す模式図である。
図5(a)に概念的に示すように、例えば、1枚の基板に、CというLCDパネルを6枚、DというLCDパネルを3枚、それぞれ画像露光(描画)する。
この設計データの最上層には、この設計データはStructure_AとStructure_Bとから構成されることが記述されている。
最上層の下層は、Structure_AおよびStructure_Bに対応する、2つの系統に別れている。
Structure_Aの系統では、まず、Structure_Aは、Structure_C(すなわちLCDパネルC)を3×2の6個配置して構成されることが記述されている。すなわち、6個のStructure_Cが繰り返し記述されている。
また、その下層には、Structure_CがElement_FとElement_Gとから構成されることが記述される。さらに、その下層は、2系等に別れ、一方の系にはElement_Fの詳しい構成が記述され、他方の系にはElement_Gの詳しい構成が記述される。
他方、2層目のもう一方の系には、まず、Structure_Bは、Structure_D(すなわちLCDパネルD)を3×1の3個配列して構成されることが記述されている。すなわち、3個のStructure_Dが繰り返し記述されている。
その下層には、Structure_Dは、Structure_Eを5×3の15個配列して構成されることが記述される。すなわち、15個のStructure_Eが繰り返し記述されている。
その下層は、Structure_Eは、Element_H、Element_I…等から構成されることが記述され、さらにその下層には、各Elementの詳しい構成が記述される。
設計データの構成要素とは、各階層に記述されるStructureおよびElementなど、各階層の構造を構成する個々の要素であり、図5(b)に示す例では、Structure_A〜E、Element_F〜I等である。
前述のように、抽出部26は、設計データについて、設計データの中に繰り返し記述されている繰返し構成要素と、これ以外の非繰返し構成要素とに分離するものである。この場合、設計データの1つの階層の中に繰り返し記述されている構成要素を抽出する。言い換えれば、自身が記述される層の上層で繰り返し記述されている繰返し構成要素を抽出する。従って、図5(b)に示す例においては、Structure_C、Structure_D、および、Structure_Eが抽出される。
このように、設計データは、階層構造を有する場合には、繰り返し記述されている繰返し構成要素を探す範囲が、各階層毎になるため、繰返し構成要素を容易に見つけることができる。
また、例えば、図5(a)に示す例において、3層目の深さまでの構成要素を抽出することを抽出条件とすることにより、Structure_CおよびStructure_Dが繰返し構成要素となり、更に容易に繰返し構成要素を抽出できる。
以上のように、設計データを階層構造を有するものとすることにより、更に容易に、図2に示すような階層的な構造を有する部品データおよびレイアウト情報を得ることができるため、好ましい。
以上、本発明の描画データ作成方法および描画データ作成装置について詳細に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の変更および改良を行ってもよいのは、もちろんである。
本発明の実施形態に係る描画データ作成装置を備える描画システムを示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る描画データ作成装置により、設計データから得られる部品データの構成を示す模式図である。 (a)は、本実施形態の描画システムに用いられる設計データの構成を示す模式図であり、(b)は、図3(a)の要部拡大図であり、(c)は、設計データから得られる部品データの構成を示す模式図である。 (a)は、パネル部分のセルを示す模式図であり、(b)は、変更後のパネル部分のセルを示す模式図であり、(c)は、本実施形態の描画システムのデータ編集装置の編集レイアウト合成部で得られた合成画像を示す模式図であり、(d)は、変更後の合成画像のパネル部分の要部を拡大して示す模式図である。 (a)は、描画装置において基板に露光するLCDパネルのある層の画像を示す模式図であり、(b)は、その設計データの構造の一例(その一部)を示す模式図である。
符号の説明
10 描画システム(システム)
12 CAD
14 露光機
16 抽出装置
20 データ編集装置
24 取得部
26 抽出部
30 圧縮部
28 RIP(ラスタライズ部)
32 レイアウト合成部
34 データ記憶部
40 編集レイアウト合成部
42 編集部
44 操作部
50、60 設計データ

Claims (7)

  1. 基板に描画する画像をベクトル形式で記述された設計データをラスタライズして、前記基板への描画に対応する描画データを作成する描画データ作成方法であって、
    前記設計データを構成する構成要素から繰返し記述される繰返し構成要素を抽出し、前記繰返し構成要素と、繰返し記述されていない非繰返し構成要素とを分離し、かつ抽出した前記繰返し構成要素の前記基板上における位置を示すレイアウト情報を抽出し、前記非繰返し構成要素について、ラスタライズして部品データを作成する第1の工程と、
    前記繰返し構成要素から、更に繰返し記述される繰返し構成要素を抽出し、この繰返し構成要素と、繰返し記述されていない非繰返し構成要素とを分離し、かつ抽出した繰返し構成要素の前記基板上における位置を示すレイアウト情報を抽出し、前記非繰返し構成要素について、ラスタライズして部品データを作成することを所定の回数繰返し行う第2の工程と、
    残った繰返し構成要素をラスタライズして部品データを作成する第3の工程と、
    前記各構成要素の前記部品データおよび前記レイアウト情報を保存するとともに、前記各構成要素の前記部品データおよび前記レイアウト情報に基づいて、前記描画データを作成する第4の工程とを有することを特徴とする描画データ作成方法。
  2. 前記第2の工程を、前記繰返し構成要素から、繰返し記述される繰返し構成要素が抽出されなくなるまで、繰返し行う請求項1に記載の描画データ作成方法。
  3. 前記基板に描画する画像を変更する場合、前記部品データおよび前記レイアウト情報のうち、少なくとも一方に変更を加える請求項1または2に記載の描画データ作成方法。
  4. 前記基板に描画する画像を変更する場合、前記描画データのラスターデータを表示し、前記表示された描画データのラスターデータを画素単位で変更するとともに、前記変更された画素を含む前記部品データを変更し、さらには表示されている前記ラスターデータの表示も前記変更に対応させて変更する請求項1または2に記載の描画データ作成方法。
  5. 基板に描画する画像をベクトル形式で記述された設計データをラスタライズして、前記基板への描画に対応する描画データを作成する描画データ作成装置であって、
    前記設計データを構成する構成要素から繰返し記述される繰返し構成要素を抽出し、前記繰返し構成要素と、繰返し記述されていない非繰返し構成要素とを分離し、かつ抽出した前記繰返し構成要素の前記基板上における位置を示すレイアウト情報を抽出するとともに、更に前記繰返し構成要素から、更に繰返し記述される繰返し構成要素を抽出し、この繰返し構成要素と、繰返し記述されていない非繰返し構成要素とを分離し、かつ抽出した前記繰返し構成要素の前記基板上における位置を示すレイアウト情報を抽出することを所定の回数行う抽出部と、
    前記非繰返し構成要素について、ラスタライズして部品データを作成するとともに、前記繰返し構成要素から、更に繰返し記述される繰返し構成要素を抽出することを所定の回数行った後、前記設計データに繰返し構成要素がある場合、残った繰返し構成要素をラスタライズして部品データを作成するラスタライズ部と、
    前記各構成要素の前記部品データおよび前記レイアウト情報を保存する保存部と、
    前記各構成要素の前記部品データおよび前記レイアウト情報に基づいて、前記基板への描画に対応する描画データのラスターデータを作成するレイアウト合成部とを有することを特徴とする描画データ作成装置。
  6. 前記基板に描画する画像を変更する場合、前記部品データおよび前記レイアウト情報のうち、少なくとも一方に変更を加える機能を備える編集部を有する請求項5に記載の描画データ作成装置。
  7. 前記各構成要素の前記部品データおよび前記レイアウト情報に基づいて、前記描画データを作成する編集レイアウト合成部と、
    前記編集レイアウト合成部により得られたラスターデータを表示する表示部と、
    前記編集レイアウト合成部により得られたラスターデータを画素単位で変更するとともに、前記変更された画素を含む前記部品データを変更し、さらには前記ラスターデータに基づく前記表示部の表示を変更する機能を備える変更部とを有する請求項5に記載の描画データ作成装置。
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