JP3236053B2 - 画像処理システム及び画像処理方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、画像処理システム及び
方法、例えばホストコンピュータ上でレイアウトして作
成した文書や画像を定義するコードや命令を、解析し
て、文書やイラスト等のベクトル化された部分と、自然
画などの多値ラスタ画像データ部とを夫々最適な処理を
行う画像処理システム及び方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、コンピュータ上で作成、変換され
た文書・画像等表現するために定義するコード・命令を
もとに、プリンタ内部でそれらを解析し、プリンタの解
像度にあったイメージ展開を行って出力するプリンタシ
ステムが増えてきた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
プリンタシステムでは、プリンタ用に作られた文書・画
像を定義するコードや命令であるＰＤＬコード内の文書
やイラスト等ベクトル化されたコマンド画像データ部分
と、自然画などの多値ラスタ画像データ部とに対して同
様な処理を行っていたので、夫々の画像の生成に最適な
処理で、合成することができなかった。例えば多値ラス
タ画像データも文字・イラストと同様に、例えば２値デ
ータに変換してページメモリバッファする等の処理をし
ていたので画質が低下する問題があった。

【０００４】又、前述のラスタ多値データとコマンド画
像データ部を処理するに際して、ラスタ多値データの解
像度、画像データの容量に合わせて両者を処理すれば画
質を向上させることができるが、かかる方法ではシステ
ム全体の構成が複雑になり、更にはデータ処理速度が低
下するという問題があった。

【０００５】本発明は、かかる問題に鑑みた画像処理シ
ステム及び画像処理方法を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明の画像処理システムは、ホストコンピュータ
で作成されたベクトル情報と多値のラスタ画像データを
含んだページ記述言語のデータを入力する入力手段と、
前記第１の入力手段により入力したページ記述言語のデ
ータを解析して、ベクトル情報に関するコマンドとラス
タ画像データ及びラスタ画像データの属性情報とを分離
する解析分離手段と、前記解析分離手段により分離され
たベクトル情報に関するコマンドに基づいて2値の画像
データに展開処理し、展開処理された画像データを記憶
するインタープリタ部と、前記解析分離手段により分離
されたラスタ画像データ及び属性情報を記憶するラスタ
画像記憶部と、前記インタープリタ部で展開処理された
画像データと前記ラスタ画像記憶部で記憶されたラスタ
画像データを合成するための画像合成部と、前記解析分
離手段、前記インタープリタ部、前記ラスタ画像記憶部
及び前記画像合成部を制御する制御部と、を有し、前記
画像記憶部は前記属性情報に基づいて前記ラスタ画像デ
ータを前記画像合成部へ転送し、前記画像合成部は前記
インタープリタ部から転送される画像データと前記画像
記憶部から転送されるラスタ画像データとを合成して出
力することを特徴とする。

【０００７】又、本発明の画像処理方法は、ページ記述
言語のデータを入力する入力手段、ページ記述言語のデ
ータを解析して、ベクトル情報に関するコマンドとラス
タ画像データ及びラスタ画像データの属性情報とを分離
する解析分離手段、分離されたベクトル情報に関するコ
マンドを処理するインタープリタ部、分離されたラスタ
画像データを処理するラスタ画像記憶部、処理されたベ
クトル情報と処理されたラスタ画像データとを合成する
画像合成部及び制御部を有する画像処理システムの制御
方法であって、前記入力手段でホストコンピュータで作
成されたベクトル情報と多値のラスタ画像データを含ん
だページ記述言語のデータを入力する入力工程と、前記
分離解析部に前記第１の入力工程で入力したページ記述
言語のデータを解析させ、ベクトル情報に関するコマン
ドとラスタ画像データ及びラスタ画像データの属性情報
とを分離させる解析分離工程と、前記インタープリタ部
に前記解析分離工程で分離されたベクトル情報に関する
コマンドに基づいて２値の画像データに展開処理させ、
展開処理された画像データを記憶させるベクトル情報処
理と、前記ラスタ画像記憶部に前記解析分離工程で分離
されたラスタ画像データ及び属性情報を記憶させるラス
タ画像処理工程と、前記画像合成部に前記ベクトル情報
処理工程で展開処理された画像データと前記ラスタ画像
処理工程で記憶されたラスタ画像データを合成させる画
像合成工程と、を有し、前記画像合成工程では、前記ラ
スタ画像記憶部に前記属性情報に基づいて前記ラスタ画
像データを前記画像合成部へ転送させ、前記画像合成部
に前記インタープリタ部から転送される画像データと前
記画像記憶部から転送されるラスタ画像データとを合成
させて出力させることを特徴とする。

【０００８】

【０００９】

【実施例】

（実施例１）以下に図面を参照して本発明による実施例
１を詳細に説明する。

【００１０】図１は本発明の実施例のカラー画像形成出
力システムのシステム構成図であり、本実施例システム
は図１図示のように、上部にデジタルカラー画像読取部
（以下「カラースキャナ」と称する）１００と、デジタ
ルカラー画像を印刷出力するデジタルカラー画像プリン
ト部（以下に、カラープリンタと称する）３００からな
るデジタルカラー複写機１０００と、画像記憶合成装置
２００と、制御用コンピュータ４００とにより構成され
る。

【００１１】図２にこのデジタルカラー複写機の構成を
示す。

【００１２】スキャナ１００部では、スキャナコントロ
ーラ１０１が制御の中心となり、以下の制御を行ってい
る。

【００１３】原稿台上の原稿をＲ・Ｇ・Ｂの各色ごと
に、露光系コントローラ１０３が、密着型ＣＣＤライン
センサにより色分解し、点順次のアナログ画像信号に変
換する。このアナログ画像信号はＡ／Ｄ変換部で各色８
ｂｉｔのデジタル画像信号に変換され、輝度であるＲＧ
Ｂ各色が夫々線順次信号として出力される。この画像信
号（デジタル）は、画像処理部１０２で、Ｒ，Ｇ，Ｂの
輝度レベルから、濃度であるＣ，Ｍ，Ｙ，Ｂｋの４色の
トナー量に対応したレベルに変換される。そして、同時
に画像処理部１０２内の色補正部で演算され、合成、変
倍、移動等の各種画像処理が行われる。

【００１４】プリンタ３００部では、スキャナ１００部
より送られてきたＣ，Ｍ，Ｙ，Ｂｋの各デジタル画像信
号が半導体レーザ部の点灯信号に変換され、レーザドラ
イブ部３１０でレーザが制御され、そのレーザの点灯信
号はデジタル画像信号のレベルに対応したパルス幅とし
て出力される。レーザの点灯レベルは、２５６レベル
（８ｂｉｔに対応）となってる。この出力すべきデジタ
ル画像信号に応じて、カラー画像を各ＣＭＹＫのカラー
別に夫々感光ドラム３１５に順次デジタル的なドット形
式で露光・現像３１４し、用紙に複数転写３１６して、
最後に定着３２２する電子写真方式のレーザビームプリ
ンタとなってる。

【００１５】このカラースキャナ１００部とカラープリ
ンタ３００部は、カラースキャナ１００部のコントロー
ルにより、カラープリンタ３００を制御して、デジタル
カラー複写機１０００としても機能することが可能とな
っている。

【００１６】カラースキャナ１００部の原稿台に、原稿
画像をセットし、複写開始キーを押して、前述のプロセ
スに従ってカラースキャナ部からの画像を読み込み、画
像処理カラープリンタ３００部での露光、現像、転写、
定着のプロセスを経て画像が形成され出力される。

【００１７】図３は、制御用ホストコンピュータ４００
の構造を示す。

【００１８】ホストコンピュータ４００は、画像記憶合
成装置２００とのＰＤＬデータのコード／命令をやりと
りするためのインターフェースコントローラ４２０と、
中央制御のためのＣＰＵであり、例えばＲＩＳＣを処理
するＲＩＳＣ ＣＰＵ４０５、画像データの一時登録、
各種データ記憶のためのハードディスクコントローラ４
５０、ハードディスク４５１、メインメモリ４６０と作
業者からの指示入力手段として、マウス４３１、キーボ
ード４４１と、レイアウト・編集・メニュー表示のため
のカラーディスプレイ４１２、ディスプレイメモリ４１
１、ディスプレイコントローラ４１０、及び、ディスプ
レイメモリ４１１上での画像レイアウト・編集を行う画
像編集コントローラ４１３から構成される。

【００１９】図４は、図１に示す画像記憶合成装置２０
０を示す。

【００２０】この装置は、大きく分けて、画像記憶合成
装置２００全体を制御するメインコントローラ２１０
と、ＰＤＬ（Ｐａｇｅ・Ｄｅｓｃｒｉｐｔｉｏｎ・Ｌａ
ｎｇｕａｇｅ）データの内容を解析しＰＤＬデータ内の
コマンドデータ（ラスタ画像以外のデータ）と、ラスタ
画像データを分離するＰＤＬ／ラスタ画像分離コントロ
ーラ５００と、分離されたＰＤＬデータのコマンドデー
タの解析・イメージ展開を行うＰＤＬインタープリタ部
６００と、画像の入力を行う画像入力スキャナ１００
と、分離されたカラーの多値ラスタ画像データ画像デー
タ及び、その位置・属性情報また、画像入力部１００か
らのカラーラ多値ラスタ画像データ及び、その位置・属
性情報を記憶／管理し、レイアウトを行う、ラスタ画像
記憶部７００と、分離されたデータに基づいてイメージ
展開されたＰＤＬラスタ画像と、もう一方の多値画像デ
ータとをコンピュータ４００上で作成したイメージどう
りに合成する、ＰＤＬラスタ／ラスタ画像合成コントロ
ーラ８００とに分けられる。更に、インターフェイスと
しては、制御用ホストコンピュータ４００とのＰＤＬの
命令／コードをやりとりするための外部インターフェイ
スコントローラ２２０と、デジタルカラー複写機１００
０との画像データ、命令をやりとりするカラーデジタル
インターフェイスコントローラ２３０がある。

【００２１】図５は、ＰＤＬインタープリタ部６００の
構成図である。

【００２２】ＰＤＬメインコントローラ６１０は、ＰＤ
Ｌ／ラスタ画像分離コントローラ５００より送られてき
た、ＰＤＬのベクトル（非ラスタ画像データ）系のコマ
ンドを受け取り、バッファメモリ６３０上に一旦そのコ
マンドを登録する。そして、ＰＤＬメインコントローラ
６１０は、ＰＤＬコマンドをＲＯＭ６３１からの解析情
報に基づいて、ＰＤＬラスタ画像メモリ６４０上にイメ
ージ展開する。そのイメージ展開の際に文字がＰＤＬコ
マンドによって指定されていれば、アウトラインフォン
トデータが格納されているＲＯＭ６５０内からアウトラ
インのそのフォントデータを引き出し、指定サイズにフ
ォントイメージを一旦登録し、ＰＤＬラスタ画像メモリ
上の指定位置にイメージをはめ込む。本実施例では、同
じコードのフォントが再度指定された場合、ＲＡＭ６３
２のすでに登録されているフォントイメージを利用する
ことにより、展開時間を短縮することが可能となってい
る。最終的にＰＤＬによって指定されたイメージ情報
は、ＰＤＬラスタ画像メモリ６４０に展開されることに
なる。

【００２３】尚、このＰＤＬラスタ画像メモリ６４０は
２値データ、多値データいずれを記憶する場合でもよ
い。

【００２４】図６は、図１のラスタ画像記憶部７００の
構成図である。

【００２５】ラスタ画像記憶部７００は、カラー画像を
複数個記憶することが可能で、記憶された画像データ
は、制御コンピュータ４００からの命令によって、複数
のレイアウトを行うべく、読み出しタイミングが各メモ
リ毎に制御され、更に、合成されてカラープリンタ３０
０に出力され、カラープリント画像を得ることができ
る。

【００２６】この時、カラー画像データは、入力先とし
て制御コンピュータ４００及び、カラースキャナ１００
のどちらも任意に制御コンピュータ４００からの命令に
より切り替えることが可能となっている。

【００２７】制御コンピュータ４００と画像記憶合成装
置２００との画像データ、及び、命令は、特定のフォー
マットに基づいたものになっている。

【００２８】このラスタ画像記憶部７００は、カラーラ
スタ画像データを制御するイメージコントローラ７１０
を中心に、カラーラスタ画像データを複数の登録用ラス
タイメージメモリ７６０−７６１へ、効率よく配置、及
び、管理を行うメモリ管理コントローラ７２０と、その
登録された画像データの色に関する画像変換を行う画像
編集コントローラ７３０、レイアウト編集を行うレイア
ウトコントローラ７５０が中心として構成されている。

【００２９】他に、そのラスタイメージメモリ７６０と
画像記憶合成装置２００のメインバスとの制御を行うバ
スコントローラ７４０があり、更に、レイアウトコント
ローラ７６０は、１ページ内に複数のレイアウトが可能
で、イメージコントローラ７１０の指示により、バスコ
ントローラ７４０と連動して動作し、複数レイアウトし
たイメージを図４に示すＰＤＬラスタ／ラスタ画像合成
コントローラ８００に送ることが可能である。

【００３０】以下に、上記構成のカラー画像形成出力シ
ステムの動作手順について、図７を用いて説明する。

【００３１】（ａ）ホストコンピュータ上の処理 図１のコンピュータ４００上では、ＤＴＰ（ディスク・
トップ・パプリィッシング）のソフトウェアが図３に示
すハードディスク４５１よりメインメモリ４６０上にロ
ードされ、ＣＰＵ４０５により実行される。ユーザー
は、マウス４３１・キーボード４４１を使用して文書と
各種の画像データ（ベクトルで形成されたイラスト／ス
キャナ等により取り込まれた自然画等）をレイアウトす
る。尚、かかるレイアウトはディスプレイ４１２上で確
認しながら直接行われる。その間作成された任意の文書
イメージの加工手順／画像データ等は、画像編集コント
ローラ４１３がメインメモリ４６０上に随時登録し、１
ページの体裁が完了した時点で、ハードディスクコント
ローラ４５０を制御してハードディスク４５１上に１ペ
ージ分の体裁として登録される。

【００３２】この間、これによってディスプレイメモリ
４１１上に展開された文書イメージがディスプレイ４１
２を通じて表示され、最終的に完成した時点で、ハード
ディスク上のレイアウトされた文書イメージの各種情報
がＣＰＵ４０５によりＲＯＭ内のデバイスドライバ・ソ
フトウェアによって、レイアウトして作成した文書や画
像を定義するＰＤＬ（Ｐａｇｅ・Ｄｅｓｃｒｉｐｔｉｏ
ｎ・Ｌａｎｇｕａｇｅ）コードに変換される。

【００３３】このように変換されたＰＤＬコードは、文
字やイラストなどのベクトル系の情報と、レイアウトさ
れた自然画などのラスタ画像データが含まれることにな
る。

【００３４】ここで、コンピュータ４００は、インター
フェイス・コントローラ４２０に対して、図４に示す画
像記憶合成装置２００内の外部インターフェイス・コン
トローラ２２０と通信を行いＰＤＬコードを画像記憶合
成装置２００側へ転送する。

【００３５】（ｂ）ＰＤＬデータの分離 画像記憶合成装置２００内では、転送されたＰＤＬコー
ドは随時バッファメモリ２４０に蓄えられる。かかる蓄
積量がある一定サイズになった時点で、メインコントロ
ーラ２１０は、ＰＤＬ／ラスタ画像分離コントローラ５
００に対してバッファメモリに蓄えられたＰＤＬコード
の分離解析を指示する。

【００３６】ＰＤＬ／ラスタ画像分離コントローラ５０
０は、ＰＤＬコードの内容を１ラインづつ判断し、ラス
タ画像データに関するコマンドではない場合（ベクトル
系）、そのままそのＰＤＬコードをＰＤＬインタープリ
タ部６００におくり、ラスタ画像データに関するコマン
ドの場合は、まずその画像のレイアウト位置、画像サイ
ズ、１ピクセルあたりのビット数、ラスタデータの転送
順のラスタ画像データの情報をＰＤＬコードから解析
し、その情報をラスタ画像記憶部７００へ転送する。更
に上述したラスタ系ＰＤＬコードに続いて送られてくる
ラスタ画像データの実体を、ＰＤＬコードから読み取
り、ラスタ画像データのみを、先に送った画像サイズ・
位置等の情報に続いて、ラスタ画像記憶部７００へ転送
する。

【００３７】ここで、分離されたＰＤＬのラスタ系コマ
ンド・パラメータ、ラスタ画像の実体は、ＰＤＬ／ラス
タ画像分離コントローラ５００でラスタ画像記憶部７０
０のみに送られ、ＰＤＬインタープリタ部には、送られ
ない。これにより、ＰＤＬインタープリタ部６００で
は、ラスタ画像を除いたイメージでＰＤＬイメージ展開
される。その時、本実施例ではＰＤＬインタープリタ部
は、すべて２値データとしてイメージ展開される。

【００３８】（ｃ）ＰＤＬ（非ラスタ画像系）データの
処理 ＰＤＬメインコントローラ６１０は、ＰＤＬ／ラスタ画
像分離コントローラ５００より送られてきた、ＰＤＬの
ベクトル（非ラスタ画像データ）系のコマンドを受け取
り、図５に示すバッファメモリ６３０上に一旦そのコマ
ンドを登録する。そして、ＰＤＬメインコントローラ６
１０は、送られてきたＰＤＬコマンドをＲＯＭ６３１か
らの解析情報に基づいて、ＰＤＬラスタ画像メモリ６４
０上にイメージ展開する。そのイメージ展開の際に文字
がＰＤＬコマンドによって指定されていれば、アウトラ
インフォントＲＯＭ６５０内からアウトライン情報のフ
ォントデータを引き出し、指定サイズのフォントイメー
ジに展開し、ＲＡＭ６３２に上記展開フォントイメージ
を一旦登録し、ＰＤＬラスタ画像メモリ上の指定位置に
イメージをはめ込む。前述したように、同じコードのフ
ォントが再度指定された場合、ＲＡＭ６３２のすでに登
録されているフォントイメージを利用することにより、
展開時間を短縮することが可能となっている。

【００３９】最終的にＰＤＬによって指定されたベクト
ルイメージ情報は、コンピュータ４００上で作成したも
のと同じイメージをプリンタ部３００の解像度に合わせ
て、ＰＤＬラスタ画像メモリ６４０に２値のイメージと
して展開されることになる。

【００４０】（ｄ）ラスタ画像データの処理 図６に示す、ラスタ画像記憶部７００のイメージメイン
コントローラ７１０は、画像記憶合成装置２００のメイ
ンコントローラ２１０の指示により、バスコントローラ
７４０を介して、まず、ＰＤＬ／ラスタ画像分離コント
ローラ５００より送られてきたラスタ画像データの画像
ファイル名・レイアウト指定位置情報と属性情報を基に
そのラスタ画像に対して識別するため任意の画像ＩＤ割
り振り、メモリ管理コントローラ７２０にその情報を渡
す。メモリ管理コントローラ７２０は、その後、ＰＤＬ
／ラスタ画像分離コントローラ５００より送られてくる
ラスタ画像データの実体とその画像ＩＤ、画像サイズ、
属性をラスタイメージメモリ７６０上に効率よく記憶
し、その際のラスタ画像の記憶位置とサイズ等の属性情
報と先につけた画像ＩＤとをリンクして、レイアウト位
置情報／画像属性情報と一緒に、位置／属性情報メモリ
７７０に記憶する。この情報は、実際にプリント出力が
行われる際に利用される。これらの処理は、複数の画像
に対して行うことができ、ラスタ画像データを複数個ラ
スタイメージメモリ７６０に記憶することが可能であ
る。

【００４１】このようにして、ＰＤＬデータより分離さ
れたラスタ画像データは、多値のカラー画像として、１
ページにレイアウトされている数分だけラスタ画像記憶
部７００に登録される。

【００４２】（ｄ′）ラスタ画像の入力 次に、上記ホスト４００上でレイアウトしたラスタ画像
を他の画像やもっと高解像度の画像と置き換える場合に
ついて説明する。かかる場合には、まず置き換えたい原
稿画像をデジタルカラー複写機１０００のスキャナ１０
０上に置く。

【００４３】図３に示すホストコンピュータ４００は、
画像記憶合成装置２００のメインコントローラ２１０に
対してデジタルカラー複写機１０００のスキャナ１００
から、読み込み可能な最大エリアを読み込むように指示
し、その時の解像度はディスプレイメモリ４１１の解像
度に合わせた低解像度で読み込み、プレスキャン画像と
して画像記憶合成装置２００から、インターフェースコ
ントローラ４２０を介してディスプレイメモリまで取り
込まれる。ＣＰＵ４０５は、そのプレスキャン画像をデ
ィスプレイ４１２に表示する。

【００４４】さらに、マウス・キーボード４３１・４４
１により、実際にスキャンするエリア、及び、解像度を
指定し、画像記憶合成装置内のラスタ画像記憶部７００
に登録する際の画像ＩＤを指定する。

【００４５】ＣＰＵ４０５は、画像記憶合成装置２００
のメインコントローラ２１０に対して上記の情報をＩ／
Ｆコントローラ２２０を介して伝送し、画像取り込みの
指示を出す。この指示は、Ｉ／Ｆコントローラ２３０を
介して図１のスキャナ部１００へ伝送され、これにより
デジタルカラー複写機のスキャナ部１００は、指定され
た領域・解像度で画像データを取り込み、読み込まれた
画像データはラスタ画像記憶部７００内に指定された画
像ＩＤで登録される。そして、上述したように、ラスタ
画像の記憶位置とサイズ等の属性情報も画像データとと
もに記憶される。

【００４６】ここで、先にＰＤＬコードから分離された
出力する際のラスタ画像の位置・属性情報メモリ７７０
を元にホストコンピュータはレイアウトされているそれ
らの画像ファイル名・画像サイズ・レイアウト位置の情
報をディスプレイ上に一覧を表示する。そして、その中
からスキャナから読み込んだ他の画像データもしくは高
解像度のデータと出力時に入れ替えたいものを選択す
る。

【００４７】すると、ラスタ画像記憶部７００に登録さ
れている画像データの一覧が表示され、その中から出力
したい代わりの画像をマウス・キーボードで選択する。
その段階で、選択された位置・属性情報メモリ７７０の
画像ＩＤを選択した画像ＩＤと入れ替える。

【００４８】（ｅ）ＰＤＬイメージ／ラスタ画像の合成 １ページ分のＰＤＬインタープリタ部６００でのイメー
ジ展開と、ラスタ画像記憶部７００での前述したラスタ
画像の入れ替え登録が終了した時点で、ホストコンピュ
ータ４００から指示を出し、この指示をＩ／Ｆコントロ
ーラ２２０を介して受け取った。図４のメインコントロ
ーラ２１０は、同じく図４のＰＤＬラスタ・ラスタ画像
合成コントローラ８００に対して、夫々のバスコントロ
ーラ６２０・７２０からイメージ展開された画像データ
の転送を要求する。

【００４９】ＰＤＬインタープリタ部６００からのイメ
ージは、そのまま１ページ分としてデータを１ライン毎
に転送する。ラスタ画像記憶部７００では、ＰＤＬラス
タ・ラスタ画像合成コントローラ８００からの１ライン
毎のタイミングに従って、ラスタ画像記憶部７００内の
図６に示すレイアウトコントローラ７５０が、上述した
ようにスキャナ画像との入れ替えられた位置情報・属性
情報メモリ７７０の内容をもとに、登録されているラス
タ画像データを、画像編集コントローラ７３０を使用し
てレイアウトされている指定サイズに拡大・縮小する。

【００５０】そして、図６のバスコントローラ７４０を
介して、ＰＤＬラスタ・ラスタ画像合成コントローラ８
００へ転送される。

【００５１】そこで、２つのラスタイメージをＰＤＬラ
スタ・ラスタ画像合成コントローラ８００が合成し、図
４に示す画像記憶合成装置２００のメインコントローラ
２１０が、プリント動作開始の命令及び、合成画像デー
タをカラーデジタルインターフェイスコントローラ２３
０を介して、デジタルカラー複写機１０００へ転送す
る。

【００５２】この時、ＰＤＬインタープリタ部６００が
展開した文字・イラスト等の２値イメージのビットのＯ
Ｎ／ＯＦＦは、夫々、多値画像データの最高濃度／最低
濃度データへ変換され、ラスタ画像記憶部のカラー多値
データと合成されることになる。

【００５３】（ｆ）デジタルカラー複写機によるプリン
タ出力 デジタルカラー複写機１０００側では、この画像記憶合
成装置２００のメインコントローラ２１０からのプリン
ト動作開始の命令を図４、図２のカラーデジタルインタ
ーフェイスコントローラ２３０／１０４を介して受け取
り、その命令に従って、前述したような複写プロセスを
実行し、ＰＤＬの文字／イラスト等の２値イメージと多
値カラーラスタ画像とが合成されたイメージの出力を得
ることが可能となっている。

【００５４】また、上記実施例は、コンピュータ４００
からのイメージ制御コマンドは、ＰＤＬのようなプログ
ラマブルなタイプのものではなく、キャラクタコードの
制御コード系のものにも応用できる。

【００５５】コンピュータ４００から送られてきたキャ
ラクターコードデータは、外部インターフェイス４２０
から一旦図４の画像記憶合成装置２００のバッファメモ
リ２４０上に蓄えられる。そのデータは、上述したＰＤ
Ｌ／ラスタ画像分離コントローラ５００に相当するキャ
ラクタ系制御コードとラスタ画像データを分離するコン
トローラによって、蓄えられたキャラクタデータ順に、
順次、制御系コードか、単なる文字コードかチェックさ
れる。制御系のコードの場合、その制御に対応したイメ
ージ展開を行うインタープリタ部６００へ送られ、図５
のＲＯＭ６３１上の制御系コードの処理に基づいたイメ
ージ展開動作を行う。

【００５６】また、イメージ制御コードの場合、イメー
ジのデータサイズ／位置情報が指定されその後、実際の
イメージデータが画像データとして送られてくるのでそ
れらをラスタ画像記憶部７００に送り、上述した各種処
理が可能となっている。

【００５７】（実施例２）本発明の他の実施例のカラー
画像形成出力システムの構成と画像記憶合成装置２００
のブロック詳細を図８・９に示す。

【００５８】実施例１との違いを以下に述べる。

【００５９】本実施例は、図１の実施例では画像記憶合
成装置２００の内部で行っていたＰＤＬコードのベクト
ル系・ラスタ系の分離を、ホストコンピュータ４００内
で行うことによって画像記憶合成装置の構成を簡略化す
ることができる。

【００６０】尚、このため実施例２においては、インタ
ーフェイスコントローラ４２０は、互いに異なるインタ
ーフェイス、例えばＧＰ−ＩＢと、Ａｐｐｌｅ Ｔａｌ
ｋというように２つのインターフェイスを有している。

【００６１】本実施例の場合、実施例１のようにコンピ
ュータ４００上で、ユーザーは、マウス４３１・キーボ
ード４４１を使用して文書と各種の画像データ（ベクト
ルで形成されたイラストや、スキャナ等により取り込ま
れた自然画等）をレイアウトし、ディスプレイ４１２上
で確認しながら直接行われる。その間作成された任意の
文書イメージの加工手順／画像データ等は、画像編集コ
ントローラ４１３がメインメモリ４６０上に随時登録
し、１ページの体裁が完了した時点で、ハードディスク
コントローラ４５０を制御してハードディスク４５１上
に１ページ分の体裁として登録される。

【００６２】最終的に体裁が完成した時点で、図１０に
示す手順で、ハードディスク４５１上に記憶された文書
レイアウトイメージの各種情報が、ＲＯＭ内のデバイス
ドライバ・ソフトウェアによって、レイアウトして作成
した文書を定義するＰＤＬ（Ｐａｇｅ・Ｄｅｓｃｒｉｐ
ｔｉｏｎ・Ｌａｎｇｕａｇｅ）コードに変換される。そ
して、この際に、自然画等のカラー多値画像データは、
ＰＤＬ内に記述されずに、別データとして、その画像デ
ータと画像ファイル名・レイアウト位置・画像サイズ・
属性情報と一緒にハードディスク内に登録される。

【００６３】一方、このように変換されたＰＤＬコード
は、１ページ分、文字やイラストなどのベクトル系の情
報として、インターフェイスコントローラ４２０のＡｐ
ｐｌｅ Ｔａｌｋを介して、画像記憶合成装置２００内
のＰＤＬインタープリタ部６００に送られる。実施例１
と同様にＰＤＬインタープリタ部内のＰＤＬラスタ画像
メモリ６４０にその１ページ分のＰＤＬイメージを２値
イメージとして展開する。

【００６４】そして、実施例１と同じ様に、ホストコン
ピュータ４００上でデジタルカラー複写機のスキャナ部
１００をコントロールし、レイアウトしたい原稿を高解
像度で読み込み、画像記憶合成装置２００のラスタ画像
記憶部７００に登録する。これを必要な画像数分だけ繰
り返す。

【００６５】次に、実施例１で述べたように、ハードデ
ィスク内に記憶されたレイアウト位置・画像ファイル名
・画像サイズ・属性情報をすべて読み出し、ディスプレ
イ上に一覧として表示させる。その中から画像データを
先にスキャナから入力した画像と交換したいものを選択
し、ラスタ画像記憶部７００に既に登録されている画像
の一覧から代わりの画像を選択する。これによって、ホ
ストコンピュータ上でレイアウトしていた低解像度のイ
メージの代わりに、スキャナ１００から読み込んだ高解
像度のイメージとすげ替えることが可能となる。高解像
度の大きなデータを転送する必要性がなく高速・簡略化
につながる。又、ホストコンピュータから図８のラスタ
画像記憶部７００へ高解像度のデータを出力する場合に
は、ホストコンピュータ内のインターフェイスコントロ
ーラ４２０のＧＰ−ＩＢを介してデータを送れば高速に
画像データを出力することができる。

【００６６】即ち、すげ替えが完了した時点で、すげ替
えの対象になっていないラスタ画像データがハードディ
スクから呼び出され、画像記憶合成装置２００内のラス
タ画像記憶部７００に、インターフェイスＧＰ−ＩＢを
介して、その画像のレイアウト位置情報、画像サイズ、
属性等の情報と一緒に送られ、実施例１と同じ様に登録
されることになる。

【００６７】１ページ分のデータが画像記憶合成装置２
００に揃った時点で、ホストコンピュータ４００のＣＰ
Ｕ４０５は、ＰＤＬ／ラスタ画像の合成用コマンドＧＰ
ＲＩＮＴを画像記憶合成装置２００に対して送る。

【００６８】このコマンドによって、画像記憶合成装置
２００のメインコントローラは、ＰＤＬラスタ／ラスタ
画像合成コントローラ８００を使用して、実施例１と同
様の手順で、２系列の文字イメージ（２値画像）と自然
画イメージ（カラー多値画像）の画像を合成して出力す
ることが可能となる。

【００６９】（実施例３）本発明の他の実施例のカラー
画像形成出力システムの構成と、画像記憶合成装置２０
０のブロック詳細を図１１、１２に示す。

【００７０】実施例１との違いを以下に述べる。

【００７１】本実施例は画像記憶合成装置２００の内部
で行っていたＰＤＬコードのラスタ画像展開を、画像記
憶合成装置２００外部のＰＤＬインタープリタを利用
し、外部のＰＤＬインタープリタからのＰＤＬラスタ展
開イメージを出力デバイスの解像度に拡大・縮小するデ
バイス変換部８９０を持つことによって、画像記憶合成
装置の構成を簡略化することができ、かつ他の外部ＰＤ
Ｌインタープリタを利用することが可能となる。

【００７２】本実施例の場合、実施例１の様にコンピュ
ータ４００上で、ユーザーは、マウス４３１・キーボー
ド４４１を使用して文書と各種の画像データ（ベクトル
で形成されたイラストや、スキャナ等により取り込まれ
た自然画等）をレイアウトし、ディスプレイ４１２上で
確認しながら任意の文書イメージを作成する。

【００７３】最終的に体裁が完了した時点で、上述した
ようにハードディスク４５１上に記憶されたレイアウト
イメージの各種情報が、ＲＯＭ内のデバイスドライバ・
ソフトウェアによって、レイアウトして作成した文書を
定義するＰＤＬコードに変換される。

【００７４】上述したように、この変換されたＰＤＬコ
ードは、文字やイラストなどのベクトル系の情報と、レ
イアウトされた自然画などのラスタ画像データが含まれ
ることになり、コンピュータ４００は、インターフェイ
ス・コントローラ４２０に対して、画像記憶合成装置２
００の外部インターフェイス・コントローラ２２０と通
信を行いＰＤＬコードを画像記憶合成装置２００側へ転
送する。

【００７５】画像記憶合成装置２００に送られてきたＰ
ＤＬコードは、実施例１と同様にＰＤＬ／ラスタ画像分
離コントローラによって、ベクトル系のＰＤＬコマンド
とラスタ画像データ及び位置等の情報に分離される。そ
して、ラスタ系画像は、上述したラスタ画像記憶部７０
０に送られ、実施例１と同様に処理される。ベクトル系
のＰＤＬコマンドは、図１１に示す外部のＰＤＬインタ
ープリタ部６００に転送され、実施例１と同様にＰＤＬ
インタープリタ部のＰＤＬラスタ画像メモリ６４０にそ
の１ページ分のＰＤＬイメージを２値イメージとして展
開する。

【００７６】そして、実施例１と同じようにホストコン
ピュータ４００上で、デジタルカラー複写機のスキャナ
部１００をコントロールし、レイアウトしたい原稿を高
解像度で読み込み、画像記憶合成装置２００のラスタ画
像記憶部７００に登録する。これを必要な画像分数だけ
繰り返す。

【００７７】次に、実施例１で述べた様に、画像記憶合
成装置２００の位置・属性情報メモリ内に記憶されたレ
イアウト位置・画像ファイル名・画像サイズ・属性情報
をすべて読み出し、ディスプレイ上に一覧として表示さ
せる。

【００７８】その中から画像データを先にスキャナから
入力した画像と交換したいものを選択し、ラスタ画像記
憶部７００に既に登録されている画像の一覧から代わり
の画像を選択する。これによって、ホストコンピュータ
上でレイアウトしていた低解像度のイメージの代わり
に、スキャナ１００から読み込んだ高解像度のイメージ
とすげ替えることが可能となる。従って、高解像度の大
きなデータを転送する必要性がなく高速・簡略化につな
がる。

【００７９】１ページ分のデータが画像記憶合成装置２
００と外部ＰＤＬインタープリタ部に揃った時点で、ホ
ストコンピュータ４００のＣＰＵ４０５は、ＰＤＬ／ラ
スタ画像の合成用コマンドＧＰＲＩＮＴを画像記憶合成
装置２００に対して送る。

【００８０】このコマンドによって、画像記憶合成装置
２００のメインコントローラは、外部ＰＤＬインタープ
リタ部６００に１ページ分の出力コマンドをＰＤＬ／ラ
スタ画像分離コントローラ５００を介して送り、外部の
ＰＤＬインタープリタ部からＰＤＬラスタ／ラスタ画像
合成コントローラ８００に対して画像出力の命令がきた
時点で、デバイス変換部８９０で外部ＰＤＬ展開イメー
ジをデジタルカラー複写機１０００の出力解像度に拡大
・縮小し、実施例１と同様の手順で、２系列の文字イメ
ージ（２値画像）と自然画イメージ（カラー多値画像）
の画像を合成して出力することが可能となる。

【００８１】尚、かかるデバイス変換部８９０は、バッ
ファメモリを有して、かかるバッファメモリの書き込み
及び読み出しの関係を制御することにより、拡大・縮小
を行うことができる。

【００８２】（実施例４）本実施例の更に他の実施例の
カラー画像形成出力システムの構成と画像記憶合成装置
２００のブロック詳細を図１３・１４に示す。

【００８３】実施例１との違いを以下に述べる。

【００８４】本実施例は、画像記憶合成装置２００の内
部で行っていたＰＤＬコードのラスタ画像展開を、複数
のＰＤＬインタープリタに対応できるように、画像記憶
合成装置２００内に複数のＰＤＬインタープリタ部を用
意し、いろいろなタイプのＰＤＬコマンドに対応できる
ようにしたものである。

【００８５】これにより、ホストコンピュータ４００側
で、変換される色々なタイプのＰＤＬコマンドに対応で
きることになり、外部からの記憶メディアに登録されて
いる各種ＰＤＬもホストコンピュータ４００を介して出
力することが可能となる。

【００８６】本実施例の場合、実施例１のようにコンピ
ュータ４００上で、記憶されたレイアウトイメージの各
種情報が、ＲＯＭ内のデバイスドライバ・ソフトウエア
によって、レイアウトして作成した文書を定義するＰＤ
Ｌコードに変換され、この変換されたＰＤＬコードは、
１つのタイプのＰＤＬコマンドだけではなく、デバイス
ドライバの変更により、他の種類のＰＤＬコマンドにも
変換することが可能である。また、外部の記憶メディア
に登録されている他のＰＤＬコードをホストコンピュー
タ上に取り込み出力することもできる。

【００８７】従って、これら複数のＰＤＬに対応するた
め、本実施例においては、複数のＰＤＬインタープリタ
を有している。

【００８８】このようにして作成されたＰＤＬコード
は、ホストコンピュータからＰＤＬ・ラスタ画像分離コ
ントローラ５００に実施例１と同様の手順で転送され
る。そして、ＰＤＬ／ラスタ画像分離コントローラ５０
０は、転送されてきたＰＤＬコードから、内容を判断
し、内蔵しているＰＤＬインタープリタ６００−１、６
００−２のどのタイプのＰＤＬコードか判断して、夫々
のＰＤＬのタイプに応じたＰＤＬベクトル系・ラスタ系
にＰＤＬ分離部５００−１、５００−２で処理を行う。

【００８９】そして、実施例１と同じ様に、ホストコン
ピュータ４００上でデジタルカラー複写機のスキャナ部
１００をコントロールし、レイアウトしたい原稿を高解
像度で読み込み、画像記憶合成装置２００のラスタ画像
記憶部７００に登録する。これを必要な画像数分だけ繰
り返す。

【００９０】次に、実施例１で述べた様に、画像記憶合
成装置２００の位置・属性情報メモリ内に記憶されたレ
イアウト位置・画像ファイル名・画像サイズ・属性情報
をすべて読み出し、ディスプレイ上に一覧として表示さ
せる。

【００９１】その中から、画像データを先にスキャナか
ら入力した画像と交換したいものを選択し、ラスタ画像
記憶部７００に既に登録されている画像の一覧から代わ
りの画像を選択する。これによって、ホストコンピュー
タ上でレイアウトしていた低解像度のイメージの代わり
に、スキャナ１００から読み込んだ高解像度のイメージ
とすげ替えることが可能となる。

【００９２】その後は、実施例１と同様に各ＰＤＬイン
タープリタ部で処理され、最終的に、同様の手順で、２
系列の文字イメージ（２値画像）と自然画イメージ（カ
ラー多値画像）の画像を合成して出力することが可能と
なる。

【００９３】（実施例５）本実施例では図４のＰＤＬ／
ラスタ画像分離コントローラ５００はＰＤＬデータの内
容を解析しＰＤＬデータ内のコマンドデータ（ラスタ画
像以外のデータ）と、ラスタ画像データを分離し、ＰＤ
Ｌインタープリタ内部６００は分離されたＰＤＬデータ
のコマンドデータの解析・イメージ展開を行い、ラスタ
画像記憶部７００はその分離されたカラーの多値ラスタ
画像データを記憶／管理し、レイアウトを行い、ＰＤＬ
ラスタ／ラスタコントローラ８００は分離されたデータ
に基づいてイメージ展開されたＰＤＬラスタ画像と、も
う一方の多値画像データとをコンピュータ４００上で作
成したイメージ通りに合成する。

【００９４】次にＰＤＬデータと分離ラスタ画像との合
成について図１５を用いて説明する。この手順は実施例
１の図７の場合と共通する部分が多いので異なる点のみ
を示す。

【００９５】（ｄ）ラスタ画像データの処理 ラスタ画像記憶部７００のイメージメインコントローラ
７１０は、画像記憶合成装置２００のメインコントロー
ラ２１０の指示により、バスコントローラ７４０を介し
て、まず、ＰＤＬ／ラスタ画像分離コントローラ５００
より送られてきたラスタ画像データのレイアウト指定位
置情報と属性情報を基にそのラスタ画像に対して識別す
るための任意の画像ＩＤ割り振り、メモリ管理コントロ
ーラ７２０にその情報を渡す。メモリ管理コントローラ
７２０は、その後、ＰＤＬ／ラスタ画像分離コントロー
ラ５００より送られてくるラスタ画像データの実体をラ
スタイメージメモリ７６０上に効率よく記憶し、その際
のラスタ画像の記憶位置とサイズ等の属性情報と、先に
つけた画像ＩＤとをリンクして、レイアウト位置情報／
画像属性情報と一緒に、位置／属性情報メモリ７７０に
記憶する。これらの処理は、複数の画像に対して行うこ
とができ、ラスタ画像データを複数個ラスタイメージメ
モリ７６０に記憶することが可能である。

【００９６】このようにして、ＰＤＬデータより分離さ
れたラスタ画像データは、多値のカラー画像として、１
ページにレイアウトされている数分だけラスタ画像記憶
部７００に登録される。

【００９７】（ｅ）ＰＤＬイメージ／ラスタ画像の合成 １ページ分のＰＤＬインタープリタ部６００でのイメー
ジ展開と、ラスタ画像記憶部７００でのラスタ画像の登
録が終了した時点で、メインコントローラ２１０は、Ｐ
ＤＬラスタ・ラスタ画像合成コントローラ８００に対し
て、それぞれのバスコントローラ６２０・７２０からイ
メージ展開された画像データの転送を要求する。

【００９８】ＰＤＬインタープリタ部６００からのイメ
ージは、そのまま１ページ分としてデータを１ラインご
とに転送する。ラスタ画像記憶部７００では、ＰＤＬラ
スタ・ラスタ画像合成コントローラ８００からの１ライ
ンごとのタイミングに従って、ラスタ画像記憶部７００
のレイアウトコントローラ７５０が、位置情報・属性情
報メモリ７７０の内容をもとに、登録されているラスタ
画像データを、画像編集コントローラ７３０を使用して
レイアウトされている指定サイズに拡大・縮小する。

【００９９】そして、バスコントローラ７４０を介し
て、ＰＤＬラスタ・ラスタ画像合成コントローラ８００
へ転送される。

【０１００】そこで、２つのラスタイメージをＰＤＬラ
スタ・ラスタ画像合成コントローラ８００が合成し、画
像記憶合成装置２００のメインコントローラ２１０が、
プリント動作開始の命令及び、合成画像データをカラー
デジタルインターフェイスコントローラ２３０を介し
て、デジタルカラー複写機１０００へ転送する。

【０１０１】この時、ＰＤＬインタープリタ部６００が
展開した文字・イラスト等の２値イメージのビットのＯ
Ｎ／ＯＦＦは、それぞれ、多値画像データの最高濃度／
最低濃度データへ変換され、ラスタ画像記憶部のカラー
多値データと合成されることになる。

【０１０２】（実施例６）本実施例は実施例５の変形例
であり、画像記憶合成装置２００の内部で行っていたＰ
ＤＬコードのベクトル系・ラスタ系の分離を、ホストコ
ンピュータ４００内で行うことによって画像記憶合成装
置の構成を簡略化することができる。

【０１０３】本実施例の場合、実施例５のようにコンピ
ュータ４００上で、ユーザーは、マウス４３１・キーボ
ード４４１を使用して文書と各種の画像データ（ベクト
ルで形成されたイラストや、スキャナ等により取り込ま
れた自然画等）をレイアウトし、ディスプレイ４１２上
で確認しながら直接行われる。その間作成された任意の
文書イメージの加工手順／画像データ等は、画像編集コ
ントローラ４１３がメインメモリ４６０上に随時登録
し、１ページの体裁が完了した時点で、ハードディスク
コントローラ４５０を制御してハードディスク４５１上
に１ページ分の体裁として登録される。

【０１０４】最終的に体裁が完成した時点で、図１６に
示す手順で、ハードディスク４５１上に記憶された文書
レイアウトイメージの各種情報が、ＲＯＭ内のデバイス
ドライバ・ソフトウェアによって、レイアウトして作成
した文書を定義するＰＤＬ（Ｐａｇｅ・Ｄｅｓｃｒｉｐ
ｔｉｏｎ・Ｌａｎｇｕａｇｅ）コードに変換される。そ
して、この際に、自然画等のカラー多値画像データは、
ＰＤＬ内に記述されずに、別データとして、その画像デ
ータとレイアウト位置・画像サイズ・属性情報と一緒に
ハードディスク内に登録される。

【０１０５】一方、このように変換されたＰＤＬコード
は、１ページ分、文字やイラストなどのベクトル系の情
報として、インターフェイスコントローラ４２０を介し
て、画像記憶合成装置２００内へ、まず送られる。画像
記憶合成装置２００内のＰＤＬインタープリタ部６００
は、実施例５と同様にＰＤＬインタープリタ部のＰＤＬ
ラスタ画像メモリ６４０にその１ページ分のＰＤＬイメ
ージを２値イメージとして展開する。

【０１０６】そして次に、ハードディスク内に記憶され
た自然画などのラスタ画像のデータがハードディスクか
ら呼び出され、画像記憶合成装置２００内のラスタ画像
記憶部７００に、その画像のレイアウト位置情報、画像
サイズ、属性などの情報と一緒に送られ、実施例５と同
じように登録されることになる。

【０１０７】１ページ分のデータが画像記憶合成装置２
００に揃った時点で、ホストコンピュータ４００のＣＰ
Ｕ４０５は、ＰＤＬ／ラスタ画像の合成用コマンドＧＲ
ＰＩＮＴを画像記憶合成装置２００に対しておくる。

【０１０８】このコマンドによって、画像記憶合成装置
２００のメインコントローラは、ＰＤＬラスタ／ラスタ
画像合成コントローラ８００を使用して、実施例５と同
様の手順で、２系列の文字イメージ（２値画像）と自然
画イメージ（カラー多値画像）の画像を合成して出力す
ることが可能となる。

【０１０９】（実施例７）本発明による実施例５の拡張
したカラー画像形成出力システムの構成と画像記憶合成
装置２００のブロック詳細は図８、９に示したものと同
様である。

【０１１０】実施例５との違いを以下に述べる。

【０１１１】本実施例は、画像記憶合成装置２００の内
部で行っていたＰＤＬコードのラスタ画像展開を、画像
記憶合成装置２００外部のＰＤＬインタープリタを利用
し、外部のＰＤＬインタープリタからのＰＤＬラスタ展
開イメージを出力デバイスの解像度に拡大・縮小するデ
バイス変換部８９０を持つことによって、画像記憶合成
装置の構成を簡略化することができ、かつ他の外部ＰＤ
Ｌインタープリタを利用することが可能となる。

【０１１２】本実施例の場合、実施例５のようにコンピ
ュータ４００上で、ユーザーは、マウス４３１・キーボ
ード４４１を使用して文書と各種の画像データ（ベクト
ルで形成されたイラストや、スキャナ等により取り込ま
れた自然画等）をレイアウトし、ディスプレイ４１２上
で確認しながら任意の文書イメージを作成する。

【０１１３】最終的に体裁が完了した時点で、上述した
ようにハードディスク４５１上に記憶されたレイアウト
イメージの各種情報が、ＲＯＭ内のデバイスドライバ・
ソフトウェアによって、レイアウトして作成した文書を
定義するＰＤＬ（Ｐａｇｅ・Ｄｅｓｃｒｉｐｔｉｏｎ・
Ｌａｎｇｕａｇｅ）コードに変換される。

【０１１４】上述したように、この変換されたＰＤＬコ
ードは、文字やイラストなどのベクトル系の情報と、レ
イアウトされた自然画などのラスタ画像データが含まれ
ることになり、コンピュータ４００は、インターフェイ
ス・コントローラ４２０に対して、画像記憶合成装置２
００の外部インターフェイス・コントローラ２２０と通
信を行いＰＤＬコードを画像記憶合成装置２００側へ転
送する。

【０１１５】画像記憶合成装置２００に送られてきたＰ
ＤＬコードは、実施例５と同様にＰＤＬ／ラスタ画像分
離コントローラによって、ベクトル系のＰＤＬコマンド
とラスタ画像データ及び位置などの情報に分離される。
そして、ラスタ系画像は、上述したラスタ画像記憶部７
００に送られ、実施例５と同様に処理される。ベクトル
系のＰＤＬコマンドは外部のＰＤＬインタープリタ部６
００に転送され、実施例５と同様にＰＤＬインタープリ
タ部のＰＤＬラスタ画像メモリ６４０にその１ページ分
のＰＤＬイメージを２値イメージとして展開する。

【０１１６】１ページ分のデータが画像記憶合成装置２
００と外部ＰＤＬインタープリタ部に揃った時点で、ホ
ストコンピュータ４００のＣＰＵ４０５は、ＰＤＬ／ラ
スタ画像の合成用コマンドＧＰＲＩＮＴを画像記憶合成
装置２００に対して送る。

【０１１７】このコマンドによって、画像記憶合成装置
２００のメインコントローラは、外部ＰＤＬインタープ
リタ部６００に１ページ分の出力コマンドをＰＤＬ／ラ
スタ画像分離コントローラ５００を介して送り、外部の
ＰＤＬインタープリタ部からＰＤＬラスタ／ラスタ画像
合成コントローラ８００に対して画像出力の命令がきた
時点で、デバイス変換部８９０で外部ＰＤＬ展開イメー
ジをデジタルカラー複写機１０００の出力解像度に拡大
・縮小し、実施例５と同様の手順で、２系列の文字イメ
ージ（２値画像）と自然画イメージ（カラー多値画像）
の画像を合成して出力することが可能となる。

【０１１８】（実施例８）本発明による実施例５の拡張
したカラー画像形成出力システムの構成と画像記憶合成
装置２００のブロック詳細は図１３・１４に示したもの
と同様である。

【０１１９】実施例５との違いを以下に述べる。

【０１２０】本実施例は、画像記憶合成装置２００の内
部で行っていたＰＤＬコードのラスタ画像展開を、複数
のＰＤＬインタープリタに対応できるように、画像記憶
合成装置２００内に複数のＰＤＬインタープリタ部を用
意し、色々なタイプのＰＤＬコマンドに対応できるよう
にしたものである。

【０１２１】これにより、ホストコンピュータ４００側
で、変換される色々なタイプのＰＤＬコマンドに対応で
きることになり、外部からの記憶メディアに登録されて
いる各種ＰＤＬもホストコンピュータ４００を介して出
力することが可能となる。

【０１２２】本実施例の場合、実施例５のようにコンピ
ュータ４００上で、ユーザーは、マウス４３１・キーボ
ード４４１を使用して文書と各種の画像データ（ベクト
ルで形成されたイラストや、スキャナ等により取り込ま
れた自然画等）をレイアウトし、ディスプレイ４１２上
で確認しながら任意の文書イメージを作成する。

【０１２３】最終的に体裁が完成した時点で、上述した
ようにハードディスク４５１上に記憶されたレイアウト
イメージの各種情報が、ＲＯＭ内のデバイスドライバ・
ソフトウェアによって、レイアウトして作成した文書を
定義するＰＤＬ（Ｐａｇｅ・Ｄｅｓｃｒｉｐｔｉｏｎ・
Ｌａｎｇｕａｇｅ）コードに変換される。

【０１２４】この変換されたＰＤＬコードは、１つのタ
イプのＰＤＬコマンドだけではなく、デバイスドライバ
の変更により、他の種類のＰＤＬコマンドにも変換する
ことが可能である。また、外部の記憶メディアに登録さ
れている他のＰＤＬコードをホストコンピュータ上に取
り込み出力することもできる。

【０１２５】このようにして作成されたＰＤＬコード
は、ホストコンピュータからＰＤＬ・ラスタ画像分離コ
ントローラ５００に実施例５の手順で転送される。そし
て、ＰＤＬ／ラスタ画像分離コントローラ５００は、転
送されてきたＰＤＬコードから、内容を判断し、内蔵し
ているＰＤＬインタープリタ６００−１、６００−２の
どのタイプのＰＤＬコードか判断して、それぞれのＰＤ
Ｌのタイプに応じたＰＤＬベクトル系・ラスタ系にＰＤ
Ｌ分離部５００−１、５００−２で処理を行う。その後
は、実施例５と同様に各ＰＤＬインタープリタ部で処理
され、最終的に、同様の手順で、２系列の文字イメージ
（２値画像）と自然画イメージ（カラー多値画像）の画
像を合成して出力することが可能となる。

【０１２６】以上の実施例では、互いに異なるインター
フェイスとして、一方はＡｐｐｌｅＴａｌｋ、他方をＧ
Ｐ−ＩＢとしたが本発明ではこれに限らず他のインター
フェイス、例えばＣａｐＳＬ、ＳＣＳＩインターフェイ
スであってもよい。

【０１２７】又、本実施例におけるＰＤＬはポストスク
リプトと呼ばれる言語であってもよいし、他の言語、例
えばＰＣＬと呼ばれる言語であってもよい。

【０１２８】又、コマンド画像データ部とは、文字を示
すコードデータや、その色を示すデータ等、一画素毎の
データを伝送するラスタ画像データ以外のデータであ
る。本実施例のラスタ画像データを取り扱うメモリとし
てカラーの多値画像メモリを用い、コマンド画像データ
に対しては、カラーの２値画像メモリを用いるようにす
れば、ＰＤＬで記述された２値データと多値データの夫
々をカラー画像として合成処理することができる。

【０１２９】又、本実施例では図１、図８に示す様にＰ
ＤＬインタープリタ部６００とラスタ画像記憶部７００
とが、同一匡体に設けられる様を示したが、これに限ら
ず別体の装置として構成されていてもよい。

【０１３０】

【発明の効果】以上説明した本発明によれば、ホストコ
ンピュータで作成されたベクトル情報と多値のラスタ画
像データを含んだページ記述言語のデータを入力する入
力手段と、前記第１の入力手段により入力したページ記
述言語のデータを解析して、ベクトル情報に関するコマ
ンドとラスタ画像データ及びラスタ画像データの属性情
報とを分離する解析分離手段と、前記解析分離手段によ
り分離されたベクトル情報に関するコマンドに基づいて
２値の画像データに展開処理し、展開処理された画像デ
ータを記憶するインタープリタ部と、前記解析分離手段
により分離されたラスタ画像データ及び属性情報を記憶
するラスタ画像記憶部と、前記インタープリタ部で展開
処理された画像データと前記ラスタ画像記憶部で記憶さ
れたラスタ画像データを合成するための画像合成部と、
前記解析分離手段、前記インタープリタ部、前記ラスタ
画像記憶部及び前記画像合成部を制御する制御部と、を
有し、前記画像記憶部は前記属性情報に基づいて前記ラ
スタ画像データを前記画像合成部へ転送し、前記画像合
成部は前記インタープリタ部から転送される画像データ
と前記画像記憶部から転送されるラスタ画像データとを
合成して出力することにより、ページ記述言語で作成し
たデータに対して、高画質でしかもデータ処理速度を高
速にすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例１のシステム構成図。

【図２】実施例１のデジタルカラー複写機の構成図。

【図３】実施例１の制御ホストコンピュータの構成図。

【図４】実施例１の画像記憶合成装置の構成図。

【図５】実施例１のＰＤＬインタープリタ部の構成図。

【図６】実施例１のラスタ画像記憶部の構成図。

【図７】実施例１のＰＤＬデータと分離ラスタ画像との
合成の流れ図。

【図８】実施例２のシステム構成図。

【図９】実施例２の画像記憶合成装置の構成図。

【図１０】図７の他の例を示す図。

【図１１】実施例３のシステム構成図。

【図１２】実施例３の画像記憶合成装置の構成図。

【図１３】実施例４のシステム構成図。

【図１４】実施例４の画像記憶合成装置の構成図。

【図１５】実施例５のＰＤＬデータと分離ラスタ画像と
の合成の流れ図。

【図１６】実施例６のＰＤＬデータ分離を示す図。

【符号の説明】

２００ 画像記憶合成装置 ４００ ホストコンピュータ ６００ ＰＤＬインタープリタ部 ７００ ラスタ画像記憶部 ８００ 画像合成部

フロントページの続き (56)参考文献 特開 平１−184580（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−89017（ＪＰ，Ａ) Ａｄｏｂｅ Ｓｙｓｔｅｍｓ Ｉｎｃ ｏｒｐｏｒａｔｅｄ「ＰｏｓｔＳｃｒｉ ｐｔ Ｌａｎｇｕａｇｅ Ｒｅｆｅｒｅ ｎｃｅ Ｍａｎｕａｌ」Ａｄｄｉｓｏｎ −Ｗｅｓｌｅｙ Ｐｕｂｌｉｓｈｉｎｇ Ｃｏｍｐａｎｙ，Ａｐｒｉｌ 1986, ｐ．72−78 Ａｄｏｂｅ Ｓｙｓｔｅｍｓ Ｉｎｃ ｏｒｐｏｒａｔｅｄ「ＰｏｓｔＳｃｒｉ ｐｔ Ｌａｎｇｕａｇｅ Ｐｒｏｇｒａ ｍ Ｄｅｓｉｇｎ」Ａｄｄｉｓｏｎ−Ｗ ｅｓｌｅｙ Ｐｕｂｌｉｓｈｉｎｇ Ｃ ｏｍｐａｎｙ，Ｍａｙ 1988，ｐ．123 −136 (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) G06T 1/00 H04N 1/387

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ホストコンピュータで作成されたベクト
   ル情報と多値のラスタ画像データを含んだページ記述言
   語のデータを入力する入力手段と、 前記第１の入力手段により入力したページ記述言語のデ
   ータを解析して、ベクトル情報に関するコマンドとラス
   タ画像データ及びラスタ画像データの属性情報とを分離
   する解析分離手段と、 前記解析分離手段により分離されたベクトル情報に関す
   るコマンドに基づいて２値の画像データに展開処理し、
   展開処理された画像データを記憶するインタープリタ部
   と、 前記解析分離手段により分離されたラスタ画像データ及
   び属性情報を記憶するラスタ画像記憶部と、 前記インタープリタ部で展開処理された画像データと前
   記ラスタ画像記憶部で記憶されたラスタ画像データを合
   成するための画像合成部と、 前記解析分離手段、前記インタープリタ部、前記ラスタ
   画像記憶部及び前記画像合成部を制御する制御部と、 を有し、前記画像記憶部は前記属性情報に基づいて前記
   ラスタ画像データを前記画像合成部へ転送し、前記画像
   合成部は前記インタープリタ部から転送される画像デー
   タと前記画像記憶部から転送されるラスタ画像データと
   を合成して出力することを特徴とする画像処理システ
   ム。
2. 【請求項２】 ページ記述言語のデータを入力する入力
   手段、ページ記述言語のデータを解析して、ベクトル情
   報に関するコマンドとラスタ画像データ及びラスタ画像
   データの属性情報とを分離する解析分離手段、分離され
   たベクトル情報に関するコマンドを処理するインタープ
   リタ部、分離されたラスタ画像データを処理するラスタ
   画像記憶部、処理されたベクトル情報と処理されたラス
   タ画像データとを合成する画像合成部及び制御部を有す
   る画像処理システムの制御方法であって、 前記入力手段でホストコンピュータで作成されたベクト
   ル情報と多値のラスタ画像データを含んだページ記述言
   語のデータを入力する入力工程と、 前記分離解析部に前記第１の入力工程で入力したページ
   記述言語のデータを解 析させ、ベクトル情報に関するコ
   マンドとラスタ画像データ及びラスタ画像データの属性
   情報とを分離させる解析分離工程と、 前記インタープリタ部に前記解析分離工程で分離された
   ベクトル情報に関するコマンドに基づいて２値の画像デ
   ータに展開処理させ、展開処理された画像データを記憶
   させるベクトル情報処理と、 前記ラスタ画像記憶部に前記解析分離工程で分離された
   ラスタ画像データ及び属性情報を記憶させるラスタ画像
   処理工程と、 前記画像合成部に前記ベクトル情報処理工程で展開処理
   された画像データと前記ラスタ画像処理工程で記憶され
   たラスタ画像データを合成させる画像合成工程と、 を有し、前記画像合成工程では、前記ラスタ画像記憶部
   に前記属性情報に基づいて前記ラスタ画像データを前記
   画像合成部へ転送させ、前記画像合成部に前記インター
   プリタ部から転送される画像データと前記画像記憶部か
   ら転送されるラスタ画像データとを合成させて出力させ
   ることを特徴とする画像処理方法。