JP3313906B2 - 電子編集システムにおけるプリント媒体節約方法 - Google Patents

電子編集システムにおけるプリント媒体節約方法

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JP3313906B2
JP3313906B2 JP25164794A JP25164794A JP3313906B2 JP 3313906 B2 JP3313906 B2 JP 3313906B2 JP 25164794 A JP25164794 A JP 25164794A JP 25164794 A JP25164794 A JP 25164794A JP 3313906 B2 JP3313906 B2 JP 3313906B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、印刷製版分野等で使
用される電子編集システムに接続され、高解像度高品質
のカラー連続階調画像をプリント出力する場合に有効な
プリント媒体の節約方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷製版用の電子編集システムに
おいて、高解像度高品質のカラー連続階調画像を出力機
にプリント出力する場合に、電子編集システム側からP
DL(Page Description Langu
age)画像データを直接出力機に転送し、出力機に内
されたラスター画像処理装置(以下、RIPと略す)
によりPDL画像データがラスター画像データに展開さ
れてプリント出力されていたが、出力機側には出力画像
のページレイアウト機能がなかった。また、出力機を直
接制御するハードウエア構成の電子編集システムでは、
出力機用プリンタ制御部にそれぞれ上述のRIPが内
されていて、各出力機にプリント出力要求があった場
合、プリンタ制御部が接続されている出力機専用にPD
L画像データを展開し、展開されたラスター画像データ
がそれぞれタイミング制御されながら所定の出力機にプ
リント出力されていたが、各出力ページをページレイア
ウトする機能が上述のプリンタ制御部にはなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の電子編集
システムでは、RIPを内していない出力機は電子編
集システムに簡単に接続できないという問題点があっ
た。また、接続される出力機が変わる毎に、出力機のタ
イミングを制御するプリンタ制御部のドライバー部及び
このドライバー部に適合したラスター画像データを生成
するRIPの変更を行なわなければならず、更にその出
力ページの再配置処理等を行うとなると膨大な量のソフ
トウエアを開発しなくてはならず、新しい出力機を簡単
に電子編集システムに接続できないという問題点もあっ
た。
【0004】この発明は、上述ような事情よりなされた
ものであり、この発明の目的は、上述のプリンタ制御部
にPDLデータを転送した後で、RIPによるPDL展
開を開始する直前に、出力ページの再配置処理をして、
プリント媒体(カラーコピー、フイルム等)の消費量を
節約するようにしたプリント媒体節約方法を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、出力機名、
PDLデータ及び再配置制御情報を含む出力指令を受信
して、指令された前記出力機に受信したPDLデータの
展開ラスター画像を出力する電子編集システムにおける
プリント媒体節約方法に関し、この発明の上記目的は、
この電子編集システムに接続される1つ又は複数の出力
機毎に予めPDL展開条件情報をそれぞれ登録するPD
L展開条件登録工程と、前記出力指令を受信する工程
と、この受信した出力指定を解読し受信したPDLデー
タを前記PDL展開条件情報に応じて再配置し再配置済
みPDLデータを生成する再配置工程と、この再配置済
みPDLデータを指令された前記出力機のPDL展開条
件情報と組合わせてラスター画像データに展開するPD
L展開工程と、前記展開済みラスター画像データを前記
出力機にプリントする出力工程とを設け、前記再配置制
御情報から演算されるプリント領域に対し、このプリン
ト領域を縦方向に詰めて並列に配置した場合のプリント
媒体の消費量と、横方向に詰めて並列に配置した場合の
プリント媒体の消費量とに分けてプリント媒体の消費量
を演算し、少ないプリント媒体の消費量を示す配置方向
に沿って前記プリント領域を再配置することによって達
成される。
【0006】
【作用】この発明のプリント媒体節約方法では、出力機
固有のPDL展開条件情報を予め所定の記憶手段に登録
しておくと共に、PDL画像データファイルの中に、出
力ページの大きさがコメントとして記述されているの
で、出力指示情報の中に再配置指示情報があった場合、
これらの情報を読出し、容易に出力ページの再配置処理
をすることができる。また、出力機のタイミングを制御
するプリンタ制御部がPDLデータをラスター画像に展
開するRIP部とは完全に分離されているので、多種多
様な出力機に出力ページの再配置機能を容易に組込むこ
とができる。
【0007】
【実施例】本発明の前提となる画像処理システムを図に
示して説明する。
【0008】図1は画像処理システムの全体構成の一例
を示しており、複数台の編集用ワークステーション10
がEthernetを介して相互に接続されていると共
に、その中の1台のワークステーション10には比較的
低画質のゲラ印刷を行なうゲラプリンタ20が接続され
ている。Ethernetには更に、データサーバ及び
レコーダサーバ機能を有するサーバ用のワークステーシ
ョン30が接続されており、サーバ用ワークステーショ
ン30には、プリント用の割付台紙を読取って入力する
ための台紙入力機40が入力コントローラ40Aを介し
て接続されると共に、絵柄、文字、図形等のカラー画像
又はモノクロ画像をカラー分解して読取って入力する複
数のカラースキャナ50、50が複数の入力コントロー
ラ50A、50Aを介して接続されている。更にサーバ
用ワークステーション30には、伸長、網伏せ、マージ
(線画と連続階調(モノトーン)画像の)、バッファリ
ングの機能を有して同期をとる出力同期用バッファ70
を介して高画質画像を出力するフィルムプリンタ60が
接続されている。
【0009】図1は、複数台の編集用ワークステーショ
ン10と1台のサーバ用ワークステーション30とをシ
ステム的に結合した例であるが、図2のように1台の編
集/サーバワークステーション30Aでスタンドアロー
ン構成とすることも可能である。又、各ワークステーシ
ョンには、更に外部より他の情報(例えばLAN(Lo
cal Area Network)の情報、他のコン
ピュータシステムからの情報等)を取込んで処理する機
能が具備されている。尚、図1及び図2の構成例におい
て、出力同期用バッファ70はサーバ用ワークステーシ
ョン30とフイルムプリンタ60との間に介挿されてい
るが、フイルムプリンタ60内に内蔵させることも可能
である。
【0010】編集用ワークステーション10とサーバ用
ワークステーション30とはシステム構成により種々の
形態を取り得るが、ここでは便宜上同一ハード構成の例
を、図3にその詳細を示して説明する。ワークステーシ
ョン30(又は10)は全体の制御を行なうCPU30
1と、必要な情報を格納するハードディスク302とを
有すると共に、表示手段としてのCRT303と、入力
操作手段としてのキーボード304及びマウス305、
ディジタイザ306、トラックボール、ジョイスティッ
ク等のポインティング手段とを有し、記憶手段としての
フロッピーディスク(FD)307を装填できるように
なっている。
【0011】図4は、図1のシステム全体の構成をブロ
ック図で示しており、台紙入力機40で読取られた台紙
情報KS(1ビット)は入力コントローラ40Aを経て
ワークステーション30に送られるようになっており、
複数のカラースキャナ50、50で読取られた4色のC
MYK(Cyan, Magenta, Yello
w, Black)のカラー情報CL1、CL2(=3
2ビット;又はKのモノカラー情報=8ビット)は入力
コントローラ50A、50Aを経てワークステーション
30に送られる。入力コントローラ40A(50A)
は、高画質処理のための高密度データ処理と表示等のた
めの粗密度データ処理とを同時に並行処理するようにな
っており、全体的に高速化を実現すると共に、効率的な
データ処理を実現している。入力コントローラ40A、
50Aは同一構成であり、間引き部401はフィードバ
ック的に繰返して間引きを行ない、例えば1/2、1/
3、…、1/6、1/nのように整数比で入力データK
S(CL1、CL2)を間引くが、高画質出力のために
必要な高密度データに対しては当然間引きは実行されな
い。又、入力コントローラ40A(50A)ではデータ
の間引きと共にデータ圧縮が圧縮部402で実行され、
間引き及び圧縮されたデータはバッファ(図示せず)に
一時保存されるようになっている。
【0012】入力コントローラ40A(50A)に一時
保存されたデータ(1ビット(線画情報),8ビット
(モノカラー),32ビット(フルカラー))は入力情
報INSとしてサーバ用ワークステーション30に入力
され、外部システムに接続された他のパソコン等からの
外部情報EXSもサーバ用ワークステーション30に入
力される。サーバ用ワークステーション30は各入力情
報のフォーマットを変換して画像登録するためスキャン
サーバ320を有し、更に出力ジョブの管理を実行する
レコーダサーバ310を具備しており、レコーダサーバ
310からの割付け情報(企画に従って文字、図、表、
写真等の配置、大きさ等を指定するための情報)PSD
がラスタイメージ処理部(PSRIP)312に入力さ
れる。又、サーバ用ワークステーション30は画像デー
タを記憶するデータディスク311を具備しており、デ
ータディスク311から読出された画像データIGSが
画像差し換え部(Open PrePress Int
erface)313に入力される。画像差し換え部3
13で差し換えられた画像データIGSAはラスタイメ
ージ処理部312に入力され、ラスタイメージ処理部3
12でラスタイメージ化されると共に画像データの内の
絵柄等は網点化され、必要な場合にはデータ圧縮された
ラスタデータRDが出力同期用バッファ70に入力され
る。出力同期用バッファ70はフィルムプリンタ60の
印刷速度にデータ出力を同期させると共に、データ圧縮
されたデータに対しては必要な伸長を行なって,更には
マージや網伏せを行ってフィルムプリンタ60に伝送す
る。
【0013】図5はサーバ用ワークステーション30の
詳細なソフトウェア構成を示しており、入力情報INS
及び外部情報EXSはスキャンサーバ320内のフォー
マット変換部321に入力され、フォーマット変換され
たデータは表示画像作成部322で表示用の画像(表示
画像)を作成され、更にアイコン用の画像(アイコン画
像)を作成されると共に、画像登録部324において画
像の登録処理が行なわれる。スキャンサーバ320から
出力される表示画像及びアイコン画像の登録データSS
Dはデータベースマネージャ330に入力されてデータ
格納されるが、画像データIGはデータディスク311
へ入力され、割付けデータ(PostScript D
ata)PSは出力ジョブの管理を行なうレコーダサー
バ310に入力される。データベースマネージャ330
には、各ページの面付けを行なうための大貼りモジュー
ル340と、線画前処理(ノイズ除去、回転等)、連続
階調画像のレタッチや切抜き処理等を行なう画像処理モ
ジュール350と、台紙配置、画像配置、図形生成、網
伏せ等の画像データの集版を行なう集版モジュール36
0と、出力ジョブ管理やデータ管理等を行なうデータ管
理モジュール370と、カラー編集、ハッチング編集や
地絞登録等を行なう操作データ制御モジュール380と
がソフトウェア的に接続されている。
【0014】ここで、データベースマネージャ330の
処理動作を図6のフローチャートを参照して説明する
と、スキャンサーバ320より伝送されて来る台紙や部
品画像等の登録データSSDが入力されると(ステップ
S1)、データベースマネージャ330を経由して画像
データIGとしてデータディスク311に格納される
(ステップS2)。データ修正時、データベースマネー
ジャ330はデータディスク311より画像データを読
出し、画像処理モジュール350でレタッチ(色、階
調、キズ等を修正する目的で行なう修正作業)、ゴミ取
り、切抜き等を行ない、データベースマネージャ330
を経由してデータディスク311に格納する(ステップ
S3)。次にデータベースマネージャ330は集版処理
(台紙を配置し、台紙に沿って各部品を配置、文字加工
を行なうことによって、文字、図形、画像等の部品を指
示されたレイアウト通りに合成する)を行なうが(ステ
ップS4)、先ずデータベースマネージャ330はデー
タディスク311より画像データIGを読出し、集版モ
ジュール360で集版作業を行なった後、データベース
マネージャ330を経由してデータディスク311に処
理済データを格納する。そして、更にデータディスク3
11より画像データIGを読出し、大貼りモジュール3
40を用いて面付けの指示、作業を行ない、面付けデー
タをデータベースマネージャ330を経由してデータデ
ィスク311に格納して面付けを行ない(ステップS
5)、次にデータディスク311よりデータベースマネ
ージャ330にデータを取出してレコーダサーバ310
で出力処理を行なう(ステップS6)。
【0015】図7は、入力データの対象(2値データ、
割付け情報、ビットマップデータ、連続階調画像)と工
程(入力、集版/編集、出力)との関係を、オペレータ
が意識するデータ、機能の流れとして示しており、線
画、台紙等の2値データは台紙入力機40又はカラース
キャナ50で読取られて、ゴミ取り、レタッチ、回転、
拡大/縮小の処理を施されて画像編集データとなり、P
ostScript情報はRIP(Raster Im
age Processor;PostScript等
のページ記述言語で表現されたデータを展開し、ビット
マップデータ等に変換する)で処理されて画像編集デー
タとなる。又、ビットマップデータはフィルタでフォー
マット変換されて画像編集データとなり、連続階調画像
はカラースキャナ50で読取られて、又は直接入力され
てレタッチ、切抜き、画像処理を施されて画像編集デー
タとなる。データ管理情報としてのキーワード、画像
名、ジョブ名も画像編集データに取り込まる。画像編集
データは台紙加工(閉領域自動認識)、作図、オブジェ
クト編集、合成、変形、回転、網伏せ/属性変更、レイ
アウト、写真はめ込み等の処理を施されると共に、ヒス
トリー画像表示変更、分散編集、データ保存を実行され
る。上記各処理の後、分版、特色版、トラッピングを行
ない、更にページ単位の面付けを行なって集版/編集を
終了する。「特色版」は、通常のCMYK以外のインク
で印刷するための版のことであり、例えば(1)2色刷
りの際における墨と金赤の「金赤」、(2)金色、銀色
用、(3)写真の中の女性の口紅の色を彩かに表現する
際、口紅の部分だけ別の版にして通常のCMYKにプラ
スして重ねてインクを載せる、等に使用する。又、「ト
ラッピング」は、具体的には毛抜き合せで配置する際、
印刷のずれによる白抜けの防止のために少しずつ重ねて
おくことをいう。サーバ用ワークステーション30で集
版/編集処理されたデータは、ゲラプリンタ20でのゲ
ラ出力、PDL(Page Description
Language;例えばPostScript)出
力、又はフィルムプリンタ60でのフィルム出力で出力
される。
【0016】図5に対応させて示す図8はデータベース
マネージャ330とレコーダサーバ310、非文書処理
モジュール600a乃至600m及び文書処理モジュー
ル500a乃至500nの間のデータベースネットワー
クの関係を示すもので、それぞれ同一の番号を付した装
置は同一の機能を果たすと共に、レコーダサーバ310
の内部にPSRIP312が内臓されており、レコーダ
サーバ310はデータベースネットワークとデータベー
ス通信部550を介してネットワーク通信を行なうよう
になっている。しかして、レコーダサーバ310ではネ
ットワークから転送されてきた出力データがスプーラ7
20に一時保存された後、再配置処理部730によりフ
ァイル等へのプリント配置が再構成され、その後、PS
RIP312により実際のプリント画像データに展開さ
れてOPIディスク313に出力スプールとして格納さ
れる。かくして、プリント画像データが準備できると、
プリント制御部740a乃至740kを介して出力処理
同期用バッファ701〜70kにプリント画像データが
出力されゲラプリンタ20やフイルムプリンタ60にプ
リント画像が出力される。尚、ネットワークからの出力
データ受信プロセスから出力処理同期用バッファへプリ
ント画像データを送信するプリントデータ出力プロセス
まで、各プロセスはジョブ管理部710の制御に基づい
て、順次、実行されるようになっている。
【0017】また、データベースネットワークには1個
又は複数個の文書処理モジュール500a乃至500n
を接続することが可能であり、個々の文書処理モジュー
ルには、図9に示すように、マウス操作やキー入力を処
理する操作入力処理部510と、データベースネットワ
ークとの通信を制御する文書管理部540と、実際のデ
ータ処理を行うデータ処理部520と、処理した結果を
表示装置700a乃至700nに表示する表示処理部5
30とが設けられている。しかして、データ処理部52
0にはデータ処理の履歴を記録・再生する処理履歴管理
部650や、閉領域認識処理部640や、CT画像境界
抽出部660や、PDL生成部670や、編集対象をツ
リー型データとして管理するパス管理部620及び連続
階調画像データを処理する画像キャッシュ管理部630
から成るオブジェクト管理部610等が設けられてお
り、これらのデータ処理部構成要素は単独で又は複数個
適宜組合わせて使用することが可能なソフトウエア構成
となっている。尚、文書処理モジュールの代表例として
は図5に示す集版モジュール360がある。
【0018】更に、データベースネットワークには、1
個又は複数個の非文書処理モジュール600a乃至60
0mも接続することが可能であり、個々の非文書処理モ
ジュールには、図10に示すように、マウス操作やキー
入力を処理する操作入力処理部510と、データベース
ネットワークとの通信を制御するデータベース通信部5
50と、実際のデータ処理を行うデータ処理部520
と、処理した結果を表示装置700等に表示する表示処
理部530とが設けられている。しかして、データ処理
部520にはデータ処理の履歴を記録・再生する処理履
歴管理部650や、閉領域認識処理部640や、CT画
像境界抽出部660や、PDL生成部670や編集対象
をツリー型データとして管理するパス管理部620及び
連続階調画像データを処理する画像キャッシュ管理部6
30から成るオブジェクト管理部610等が設けられて
おり、これらのデータ処理部構成要素は単独で又は複数
個適宜組合わせて使用することが可能なソフトウエア構
成となっている。尚、非文書処理モジュールとしては図
5に示す大貼りモジュール340、画像処理モジュール
350及び切抜きモジュール等がある。
【0019】尚、上述の文書処理モジュール500a乃
至500nと非文書処理モジュール600a乃至600
mとの違いはデータベースネットワークとの通信を文書
管理部540を介して行うか、データベース通信部55
0を介して行うかの点にあり、データベース通信部55
0を介してネットワークに接続すると、通常の接続処理
しか実行できないが、文書管理部540を介してネット
ワークに接続すると分散編集処理が実行できる点が主な
相違点である。
【0020】かかる構成において、ネットワークとの通
信インタフェース部から出力機名、PDLデータ及び再
配置制御情報を含む出力指示情報を受信して、指示され
た出力機に受信したPDLデータの展開ラスター画像を
出力するこの発明のプリント媒体節約方法に関して詳細
に説明する。図8に対応させて示す図11はこの発明の
電子編集システムにおけるレコーダサーバ310の更に
詳細なハードウエア構成の一例を示す図で、図8と同一
の番号を付した装置は、それぞれ同一の機能を果たすと
共に、レコーダサーバ310に接続される出力機のPD
L展開条件情報が図21に示すように予めジョブ管理部
710の制御もとに磁気ディスク、光ディスク、フラッ
シュメモリ等の記憶手段750に登録され、展開条件情
報750は、再配置処理部730及びPSRIP312
により参照されるようになっている。また、図11のレ
コーダサーバ310内で、実線はPDLデータ等の画像
データ信号の流れを示し、点線はその制御信号を現して
いる。更に、スプーラ720、OPIディスク313及
び記憶手段750は図面ではそれぞれ別個の記憶手段と
して描かれているが、磁気ディスク等の大容量記憶手段
では同一のハードウエア内に全て格納できることは当業
者には明らかである。
【0021】かかる構成において、この発明の画像処理
動作を図12及び図13のフローチャートを参照して更
に詳しく説明する。さて、図11の文書処理モジュール
500a等において、高解像度高品質のカラー連続階調
画像が電子編集され、データディスク311に予めPD
Lファイルとして登録されているものとし、このPDL
ファイルを出力機へプリント指示する出力指示操作から
説明する。この出力指示操作では、先ず、オペレータに
より表示装置700aに表示されている図14に示すよ
うなメインメニューD2の中からマウス操作により「フ
ァイル」メニューが選択されると、図15に示すような
ファイルメニューの一覧表が現れるので、更に、この中
から出力コマンドD14を選択すると、画面に図16に
示すような出力機ダイアログD700が現れる。そこ
で、PDLファイルのフィルタD22、ディレクトリD
24,ファイル名D26等を適宜選択またはキーボード
から文字入力すると、セレクションD28に所望のPD
Lファイル名が設定できる。更に、出力機選択欄D70
2乃至D70kの中からフイルムプリンタ60、ゲラプ
リンタ20等の出力機を適宜選択し、優先順位付き出力
か通常の出力かを出力ID設定欄D710又はD712
に設定し、出力ページの再配置を指示する再配置制御情
報も適宜ボタン714又はD716に設定する。その
後、出力機ダイアログD700の下段に設けられた実行
ボタンD30を押すと、文書処理モジュール500aの
データ処理部520からレコーダサーバ310に出力機
名、優先度、再配置制御情報、セレクションD28で指
定されたファイル名のPDLデータ等の出力指示情報が
転送される。
【0022】一方、レコーダサーバ310側では、デー
タベース通信部550を介して外部からの出力指示情報
が受信されると、ジョブ管理部710により出力指示情
報受信プロセスが開始され(図12のステップS1
0)、出力機名、優先度、再配置制御情報、PDLファ
イル名等がジョブ管理部710に転送され、出力機名で
指示された出力機の出力キューにPDLファイル名が登
録されると共に、このファイル名の実体であるPDLデ
ータがスプーラ720に書込まれる。
【0023】しかして、受信した出力指示情報はジョブ
管理部710により解読され(図12のステップS2
0)出力機へのプリンタ出力要求か否かチェックされ、
(図12のステップS30)、出力要求でなければ、出
力ジョブ一覧取得、ジョブ削除、出力停止、プリンタ使
用許可/禁止といった出力指示制御がジョブ管理部71
0により実行され、次の出力指示情報受信待ちとなる。
【0024】また、プリンタ出力要求の場合には、更に
再配置指示が有るか否かチェックされる(図12ステッ
プS50)。そして、再配置指示有りの場合には、先
ず、ジョブ管理部710から再配置処理部730に出力
機名と共に再配置用PDLファイル名が渡され、再配置
処理が開始される。尚、上述の文書処理モジュール等の
ホスト側で再配置指示の設定をしなくても、レコーダサ
ーバ側に、再配置指示用制御情報を設定してレコーダサ
ーバ側の動作モード設定だけで再配置処理を行なうこと
も可能である。
【0025】すると、再配置処理部730では先ず、出
力機名に対応した図21に示すようなPDL展開条件情
報が記憶手段750から読出されて、出力メディアのプ
リント範囲データX,Y等が取出される。また、再配置
用PDLファイルからはその最初の数行にコメント行と
して記述されている出力ページの縦長さx及び横幅yが
自動抽出される(図13のステップS600)。
【0026】次に、指示されたPDLファイルを出力メ
ディアの縦方向に詰めて並べた場合の全プリントページ
数が次式により演算される(図13のステップS610
及び図18(A))。
【0027】
【数1】 x方向に並べて詰められるページ数 M=X/x; 出力メディアの最大縦ページ数 Yx=(n/M)*y; 但し、出力メディアのx方向の長さ :X PDLファイルで指示されたx方向長さ :x PDLファイルで指示されたy方向長さ :y PDLファイルで指示された全出力ページ数 :n 一方、指示されたPDLファイルを出力メディアの横方
向に詰めて並べた場合の全プリントページ数が次式によ
り演算される(図13のステップS620及び図18
(B))
【0028】
【数2】 y方向に並べて詰められるページ数 M=X/y; 出力メディアの最大横ページ数 Yy=(n/M)*x; 但し、出力メディアのx方向の長さ :X PDLファイルで指示されたx方向長さ :x PDLファイルで指示されたy方向長さ :y PDLファイルで指示された全出力ページ数 :n かくして、演算された出力メディアの最大縦ページ数Y
xと最大横ページ数Yyとが比較され、少ない方のペー
ジ数の方向に各出力ページを再配置する。(図13のス
テップS630)。
【0029】さて、上述のように再配置方向が決定され
ると、指示されたPDLファイルを読出し、次式により
各ページの平行移動量が演算され、各ページが詰め込ま
れた再配置PDLファイルが生成される(図13のステ
ップS640及び図19)
【0030】
【数3】x方向に並べて詰めた場合のページiのシフト
量(dx,dy) dx=(i%M)*x dy=(i%M)*y 但し、M:x方向に並べて詰めることの可能な最大ペー
ジ数 x:PDLファイルで指示されたx方向の長さ y:PDLファイルで指示されたy方向の長さ
【0031】
【数4】y方向に並べて詰めた場合のページiのシフト
量(dx,dy) 元の座標(x0,y0)を90度回転した場合(x9
0,y90)となったとすると、 dx=x90+(i%M)*y dy=y90+(i%M)*x 但し、M:y方向に並べて詰めることの可能な最大ペー
ジ数 x:PDLファイルで指示されたx方向の長さ y:PDLファイルで指示されたy方向の長さ また再配置指示が無い場合は直接次のPDL展開プロセ
スに移る。
【0032】かくして、PDL展開可能な条件が整う
と、ジョブ管理部710からPSRIP312へ出力機
名、PDLファイル名と共に、PDL展開起動指令が出
力される。しかして、PSRIP312では、先ず、記
憶手段750から出力機名に対応した図21に示すよう
なPDL展開条件情報が読出され、プリント範囲、解像
度、RGB/CMYK等のカラーモデル、網情報、フォ
ント等が初期設定される。続いて、図20(A)に示す
ような折れ線図形の場合、図19(A)に示すようなP
DLデータがスプーラ720又は再配置部730からP
SRIP312により読出され、上述の初期設定された
展開条件に従って、図20(B)に示すようなラスター
画像データに展開されて(図19(B))OPIディス
ク313に書込まれる(図12のステップS70)。か
かるPDLデータの展開処理が全てのプリント出力ペー
ジに対して実行されると、PSRIP312からジョブ
管理部710へPDL展開プロセス終了信号が出力され
る。
【0033】次に、ジョブ管理710では、PSRIP
312からPDL展開プロセス終了信号が受信される
と、対応する出力機kのプリンタ制御部740kの稼働
状態がチェックされ、プリンタ制御部740kが稼働中
でなければジョブ管理部710からプリンタ制御部74
0kにデバイス出力要求が出力され、デバイス出力が開
始される。しかして、プリンタ制御部740kにデバイ
ス出力要求が出力されると、先ず、OPIディスク31
3からラスター画像データが読出され、このプリンタ制
御部に接続されている出力機又は出力処理同期用バッフ
ァ70kのタイミングに同期させて、ラスター画像デー
タが順次プリンタ制御部740kから出力される(図1
2のステップS80)。
【0034】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明のプリ
ント媒体節約方法によれば、従来プリンタ制御部として
出力機固有のドライバー部と各出力機に固有のRIPと
が融合して画像処理装置に組込まれたものが、各出力機
固有のドライバー部と全出力機に共通のRIP部として
分離して組込まれると共に、各出力機固有のPDL展開
条件情報を予め所定の記憶手段に登録することにより、
多種多様な出力機を容易に電子編集システムに接続する
ことができるので、各出力機に対して上述のPDL展開
条件情報を参照することにより容易にPDLファイルの
再配置処理を実行することができる。また、PDLファ
イルを再配置することによりプリント媒体を大幅に節約
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の電子編集システムのハードウエア構
成の一例を示すシステム構成図である。
【図2】この発明の電子編集システムの別のシステム構
成の一例を示す図である。
【図3】この発明で使用する編集用ワークステーション
のハードウエアのブロック図である。
【図4】この発明の電子編集システムのソフトウエア構
成の一例を示すブロック図である。
【図5】この発明の電子編集システムのサーバ用ワーク
ステーションの一例を示すブロック図である。
【図6】この発明の電子編集システムの編集作業全体の
流れを示すフローチャートである。
【図7】この発明の電子編集システムにおける編集対象
データとソフトウエア工程との関係を示す図である。
【図8】この発明の電子編集システムにおけるデータベ
ース通信の構成を示すブロック図である。
【図9】この発明で使用する文書処理モジュールの構成
を示すブロック図である。
【図10】この発明で使用する非文書処理モジュールの
構成を示すブロック図である。
【図11】この発明の画像処理装置の詳細なシステム構
成例である。
【図12】その動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【図13】この発明のプリント媒体節約方法を説明する
ためのフローチャートである。
【図14】この発明のメインメニューの表示画面の一例
である。
【図15】この発明のファイルメニュー画面の一例であ
る。
【図16】この発明の出力コマンドダイアログ画面の一
例である。
【図17】従来のプリント媒体への出力配置方法を説明
する図である。
【図18】この発明のプリント媒体への再配置方法を説
明する図である。
【図19】PDL画像ファイル及びその再配置ファイル
の一例を示す図である。
【図20】この発明の図形表現の一例である。
【図21】この発明の展開条件情報のデータ構造の一例
を示す図である。
【符号の説明】
10,30,30A ワークステーション 40 台紙入力機 50 カラースキャナ 40A,50A 入力コントローラ 60 フイルムプリンタ 70,70a,……70k 出力同期用バッファ 310 レコーダサーバ 311,313 データディスク 312 ラスタ画像処理装置(PSRIP) 320 スキャンサーバ 330 データベースマネージャ 500a,500b,……,500n 文書処理モジ
ュール 600a,600b,……,600m 非文書処理モ
ジュール 700a,700b,……,700n 表示装置 510,510a,510b,……,510n 操作
入力処理部 520,520a,520b,……,520n デー
タ処理部 530,530a,530b,……,530n 表示
処理部 540,540a,540b,……,540n 文書
管理部 550,550a,550b,……,550n デー
タベース通信部 610 オブジェクト管理部 640 閉領域認識処理部 650 処理履歴管理部 660 CT画像境界抽出部 670 PDL生成部 710 ジョブ管理部 720 スプーラ 730 再配置処理部 740a,……,740k プリンタ制御部 750 展開条件情報

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】出力機名、PDLデータ及び再配置制御情
    報を含む出力指令を受信して、指令された前記出力機に
    受信したPDLデータの展開ラスター画像を出力する電
    子編集システムにおいて、この電子編集システムに接続
    される1つ又は複数の出力機毎に予めPDL展開条件情
    報をそれぞれ登録するPDL展開条件登録工程と、前記
    出力指令を受信する工程と、この受信した出力指定を解
    読し受信したPDLデータを前記PDL展開条件情報に
    応じて再配置し再配置済みPDLデータを生成する再配
    置工程と、この再配置済みPDLデータを指令された前
    記出力機のPDL展開条件情報と組合わせてラスター画
    像データに展開するPDL展開工程と、前記展開済みラ
    スター画像データを前記出力機にプリントする出力工程
    とを設け、前記再配置制御情報から演算されるプリント
    領域に対し、このプリント領域を縦方向に詰めて並列に
    配置した場合のプリント媒体の消費量と、横方向に詰め
    て並列に配置した場合のプリント媒体の消費量とに分け
    てプリント媒体の消費量を演算し、少ないプリント媒体
    の消費量を示す配置方向に沿って前記プリント領域を再
    配置するようにしたことを特徴とする電子編集システム
    におけるプリント媒体節約方法。
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