JPH09218763A - 印刷処理システム - Google Patents

印刷処理システム

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JPH09218763A
JPH09218763A JP8023856A JP2385696A JPH09218763A JP H09218763 A JPH09218763 A JP H09218763A JP 8023856 A JP8023856 A JP 8023856A JP 2385696 A JP2385696 A JP 2385696A JP H09218763 A JPH09218763 A JP H09218763A
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JP8023856A
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Koji Adachi
康二 足立
Hiroshi Ishikawa
宏 石川
Hiroshi Kawamoto
浩史 川本
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワーク上の複数の演算処理装置でラス
タライズ処理された印刷画素情報を効率的に回収してシ
ステム全体の処理速度を改善する。 【解決手段】 印刷ジョブ分割手段4では資源情報を基
に印刷ジョブフラグメントを生成する際に、印刷ジョブ
フラグメントの管理情報を記述したフラグメントタグお
よび分割・スケジューリング時の印刷ジョブの管理情報
を記述したタグテーブルを生成する。各印刷ジョブフラ
グメントは各演算処理装置1b,・・・のラスタライズ
処理手段7で画素情報に変換され、選択された演算処理
装置1b,・・・または印刷装置2のページ合成手段8
a,8bでページ単位の画素情報に合成し、これらを印
刷装置2の印刷ジョブ出力制御手段9にて回収してプリ
ンタ装置より印刷ジョブを出力する。印刷ジョブ管理手
段6は印刷ジョブの許可・終了、各印刷フラグメントの
終了、および印刷ジョブ出力制御手段9への回収指示な
どを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は印刷処理システムに
関し、特にページ記述言語等で記述された印刷ジョブを
ネットワークを介して疎結合された複数の演算処理装置
により分担して処理することにより印刷を高速に実行す
る印刷処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式、インクジェット方式など
の高速デジタル印刷に適した印刷装置の開発に伴い、従
来の文字情報中心の印刷から脱皮した、画像、図形、文
字などを同様に取り扱い、文字図形等の拡大、回転、変
形などが自由に制御できる「ページ記述言語」を用いる
印刷制御方式が一般に普及してきた。1980年代に様
々なページ記述言語が開発され、その代表例がPost
Script(ポストスクリプト、Adobe Sys
tems社商標)と、Interpress(インター
プレス、Xerox社商標)であるが、様々なプリンタ
に多くのページ記述言語が用いられている。
【0003】従来のページ記述言語処理印刷装置では、
印刷装置の中央処理装置(CPU)で逐次的に解釈を行
い、印刷装置のプリンタ装置で印字動作を実行すること
が行われていた。その一例として、特開平1−1883
74号公報にはコンピュータから送られてくる印字のた
めのプログラム(以下、印刷ジョブという)を受け付
け、記憶する記憶装置と、その印刷ジョブを逐次的に解
釈する演算処理装置と、この解釈された印刷ジョブに従
い印字動作をする印刷装置とを設け、コンピュータから
印刷装置へ印刷ジョブが一旦伝送された後は、印刷装置
側で印刷ジョブを翻訳し印字動作を行うことによりコン
ピュータの負荷を減らし、システム全体の処理速度を向
上させることが記載されている。しかしながら、ページ
記述言語から印刷画素への変換(以下、ラスタライズ処
理と呼ぶ。)をソフトウェアで実現する場合、多大な処
理時間がかかることが知られている。さらに、近年の高
画質化、カラー化の要求に対して、演算処理装置に今後
ますます多くの負荷がかかることが懸念されている。
【0004】そこで印刷ジョブを高速に処理するために
いくつかの技術が提案されており、本発明に関連する従
来例として、たとえばPCT/JP91/00456
号、特開平6−168087号公報等が公知である。こ
れらの公報には、複数の演算処理装置をネットワークに
より疎結合し、並列的に印刷ジョブの解釈実行を行うネ
ットワーク分散による印刷処理システムが記載されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、PCT/JP
91/00456号公報に記載されている印刷処理シス
テムでは、複数の演算処理装置に対して印刷ジョブを分
割し並列的なラスタライズ処理を指示するクライアント
プロセス、または複数の演算処理装置に対して印刷ジョ
ブの分割および並列的なラスタライズ処理の同期を管理
するプリントコンフィグレーションサーバが印刷画素を
回収し、回収した印刷画素を半導体メモリ(RAM)で
構成されるイメージメモリ上で合成した後、印字動作を
実行する印刷装置に転送するよう構成されている。すな
わち、上記印刷処理システムでは、1台の演算処理装置
において印刷画素を回収し、イメージメモリ上で合成し
た後、印字動作を実行する印刷装置に転送するように構
成されているため、ジョブが複数ページで構成されてい
る場合、全てのページに対応する巨大な半導体メモリが
存在しないならば、印刷装置から複数ページのジョブ全
体を連続して出力することができず、システム全体の効
率は低下する。さらに、全てのページに対応する巨大な
半導体メモリが存在したとしても、上記印刷処理システ
ムにおいて、印刷画素の回収およびイメージメモリ上の
合成は逐次処理となり、システムの効率低下を招く要因
となる。
【0006】一方、特開平6−168087号公報に記
載されている印刷処理システムでは、複数の演算処理装
置に対して並列的なラスタライズ処理の管理を行う管理
オブジェクト(または管理プログラム)が、各演算処理
装置にあるプリントオブジェクトに対して各CPUを使
っての印刷を指示し、プリントオブジェクトはプリント
メッセージを受け取ると印刷装置を制御してラスタライ
ズ処理された印刷画素情報を印刷装置に送るよう構成さ
れている。さらに、分割・ラスタライズ処理・回収の一
連の印刷ジョブは、ページ内の分割は考慮されておら
ず、ページ単位であることを前提としている。したがっ
て、分散処理の効果は与えられた印刷ジョブのページ数
に大きく依存することになり、印刷ジョブのページ数が
少ない場合あるいはラスタライズ処理量のページ依存性
が大きい場合など、分散処理の効果が十分に得られない
ことは明らかである。
【0007】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、複数の演算処理装置をネットワークにより疎
結合した印刷処理システムにおいて、複数の演算処理装
置でラスタライズ処理された印刷画素情報の回収を効率
的に行い、システム全体の処理速度を改善するととも
に、大きなコストアップをともなうことなく複数ページ
で構成されるジョブを連続して出力できる印刷処理シス
テムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】図1は本発明による印刷
処理システムの原理構成図である。本発明による印刷処
理システムは、ネットワークを介して疎結合された複数
の演算処理装置1a,1b,・・・および少なくとも1
つの印刷装置2を含む構成の下に構築されるもので、資
源情報管理手段3a,3b,・・・と、印刷ジョブ分割
手段4と、印刷ジョブ転送手段5と、印刷ジョブ管理手
段6と、ラスタライズ処理手段7と、ページ合成手段8
a,8bと、印刷ジョブ出力制御手段9とから構成され
る。
【0009】上記構成の印刷処理システムによれば、ネ
ットワークを介して接続された複数の演算処理装置1
a,1b,・・・の1つがクライアント装置となり、文
書作成プログラム等により印刷ジョブを生成する。
【0010】資源情報管理手段3a,3b,・・・およ
び印刷ジョブ分割手段4によって生成された複数の印刷
ジョブフラグメント、各印刷ジョブフラグメントの管理
情報が記述されたフラグメントタグおよび各印刷ジョブ
フラグメントの管理情報が記述されたタグテーブルは、
印刷ジョブ転送手段5により、演算処理装置あるいは印
刷装置2に備えらた印刷ジョブ管理手段6に転送される
とともに、複数の印刷ジョブフラグメントおよび各フラ
グメントタグはラスタライズ処理手段7を備えた複数の
演算処理装置に転送される。
【0011】各演算処理装置のラスタライズ処理手段7
では、ラスタライズ処理資源を使って印刷ジョブフラグ
メント毎にラスタライズ処理し、画素情報に変換する。
続いて、画素情報は、ラスタライズ処理手段7内の圧縮
処理手段により圧縮処理され、圧縮画素情報として一時
記憶手段に保存される。続いて、ラスタライズ処理手段
7は印刷ジョブ管理手段6に各印刷ジョブフラグメント
のラスタライズ処理終了を通知する。
【0012】印刷ジョブ管理手段6は、タグテーブルに
基づいて各印刷ジョブフラグメントのラスタライズ処理
終了を管理する。続いて、少なくとも1ページ分のラス
タライズ処理が終了した後、当該ページに関するタグテ
ーブルを、印刷装置2あるいは指定された演算処理装置
のページ合成手段8a,8bの1つに転送する。
【0013】印刷装置2あるいは指定された演算処理装
置のページ合成手段8aまたは8bは、印刷ジョブ管理
手段6より転送された1ページ分の印刷ジョブフラグメ
ント情報が記載されたタグテーブルに基づき、各印刷ジ
ョブフラグメントに対応する圧縮画素情報を回収する。
回収された圧縮画素情報は1ページ単位の圧縮画素情報
に変換される。変換処理終了後、ページ合成手段8aま
たは8bは印刷ジョブ管理手段6にページ合成処理終了
を通知する。
【0014】全てのページ合成処理が終了した後、印刷
ジョブ管理手段6は印刷装置2の印刷ジョブ出力制御手
段9に印刷ジョブ回収情報を転送する。印刷ジョブ出力
制御手段9は、印刷ジョブ回収情報に基づき全てのペー
ジの圧縮画素情報を回収した後、圧縮画素情報を連続的
に復元し、印字動作を実行するプリンタ装置に転送し、
印刷ジョブを出力することになる。
【0015】したがって、本発明の印刷処理システムで
は、全てのページに対応する巨大な半導体メモリが存在
しなくても印刷装置2から複数ページのジョブ全体を連
続して出力することが可能となる。さらに、複数の演算
処理装置および印刷装置でページ合成処理を行うため、
合成処理の処理時間が低減され、システム全体の処理速
度を改善することが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】まず、本発明の概略について図面
を参照して説明する。図1は本発明による印刷処理シス
テムの原理構成を示すブロック図である。
【0017】同図において、本発明による印刷処理シス
テムは、ネットワークを介して疎結合された複数の演算
処理装置1a,1b,・・・および少なくとも1つの印
刷装置2を含む構成の下に構築されるもので、資源情報
管理手段3a,3b,・・・と、印刷ジョブ分割手段4
と、印刷ジョブ転送手段5と、印刷装置2および演算処
理装置の任意の1つに設けられた印刷ジョブ管理手段6
と、演算処理装置に設けられたラスタライズ処理手段7
と、演算処理装置または印刷装置2に設けられたページ
合成手段8a,8bと、印刷装置2に設けられた印刷ジ
ョブ出力制御手段9とから構成される。
【0018】上述された各手段はネットワークに接続さ
れた複数の演算処理装置1a,1b,・・・あるいは印
刷装置2にソフトウェアとして実装されるものである。
ここで、印刷ジョブ分割手段4および印刷ジョブ転送手
段5は、複数の演算処理装置1a,1b,・・・のそれ
ぞれが印刷ジョブを生成するクライアント装置となった
時動作するものであり、印刷ジョブ管理手段6は、複数
の演算処理装置1a,1b,・・・の内の特定の演算処
理装置あるいは印刷装置2に実装されるものである。ま
た、資源情報管理手段3a,3b,・・・は実装形態に
よって異なるが、複数の演算処理装置1a,1b,・・
・それぞれに実装されてもよいが、特定の演算処理装置
あるいは印刷装置2に実装されていてもよい。
【0019】さらに、本発明による印刷処理システムに
よれば、複数の演算処理装置1b,・・・内のラスタラ
イズ処理手段7は、ラスタライズ処理された画素情報を
圧縮する圧縮処理手段を備え、印刷装置2あるいは選択
された演算処理装置内のページ合成手段8a,8b,・
・・は、ページ単位の圧縮画素情報に合成するページ合
成圧縮処理手段を備え、印刷ジョブ出力制御手段9は圧
縮画素情報を復元する復元処理手段を備えている。
【0020】尚、ここで、印刷ジョブフラグメントは、
ラスタライズ処理をする上で他の印刷ジョブフラグメン
トのラスタライズ処理と空間的干渉の生じない一連の描
画コマンド群のことである。
【0021】上記構成の印刷処理システムによれば、ネ
ットワークを介して接続された複数の演算処理装置1
a,1b,・・・の1つがクライアント装置となり、文
書作成プログラム等により印刷ジョブを生成する。ま
た、同時にクライアント装置はソフトウェアとして実装
されている資源情報管理手段3a、印刷ジョブ分割手段
4および印刷ジョブ転送手段5を起動する。
【0022】資源情報管理手段3aおよび印刷ジョブ分
割手段4によって生成された、複数の印刷ジョブフラグ
メント、各印刷ジョブフラグメントの管理情報が記述さ
れたフラグメントタグおよび各印刷ジョブフラグメント
の管理情報が記述されたタグテーブルは、印刷ジョブ転
送手段5により、演算処理装置あるいは印刷装置2に備
えられている印刷ジョブ管理手段6に転送されるととも
に、複数の印刷ジョブフラグメントおよび各フラグメン
トタグは、ラスタライズ処理手段7を備えた複数の演算
処理装置1b,・・・に転送される。尚、上記タグテー
ブルは、ページ毎に分割されている。
【0023】各演算処理装置1b,・・・のラスタライ
ズ処理手段7では、ラスタライズ処理資源を使って印刷
ジョブフラグメント毎にラスタライズ処理が行われ、印
刷ジョブフラグメントを部分的な画素情報に変換する。
続いて、部分的な画素情報は、ラスタライズ処理手段7
内の圧縮処理手段により圧縮処理され、圧縮画素情報と
して一時記憶手段に保存される。続いて、ラスタライズ
処理手段7は印刷ジョブ管理手段6に対して各印刷ジョ
ブフラグメントのラスタライズ処理終了を通知する。
【0024】印刷ジョブ管理手段6は、タグテーブルに
基づいて各印刷ジョブフラグメントのラスタライズ処理
終了を管理する。続いて、少なくとも1ページ分のラス
タライズ処理が終了した後、当該ページに関するタグテ
ーブルを、印刷装置2あるいは指定された演算処理装置
のページ合成手段8a,8bの1つに転送する。
【0025】印刷装置2あるいは指定された演算処理装
置のページ合成手段8aまたは8bは、印刷ジョブ管理
手段6より転送された1ページ分の印刷ジョブフラグメ
ント情報が記載されたタグテーブルに基づき、各印刷ジ
ョブフラグメントに対応する圧縮画素情報を回収する。
回収された圧縮画素情報は、1ページ単位の圧縮画素情
報に変換される。1ページ単位の圧縮画素情報への変換
処理終了の後、ページ合成手段8aまたは8bは印刷ジ
ョブ管理手段6にページ合成処理終了を通知する。
【0026】ある印刷ジョブに関する全てのページ合成
処理が終了すると、印刷ジョブ管理手段6は印刷装置2
の印刷ジョブ出力制御手段9に印刷ジョブ回収情報を転
送する。印刷ジョブ出力制御手段9では、転送された印
刷ジョブ回収情報に基づき、全てのページの圧縮画素情
報を回収した後、圧縮画素情報を連続的に復元し、印字
動作を実行するプリンタ装置に転送し、印刷ジョブを出
力する。
【0027】したがって、本発明の印刷処理システムで
は、全てのページに対応する巨大な半導体メモリが存在
しなくても印刷装置から複数ページのジョブ全体を連続
して出力することが可能となる。さらに、複数の演算処
理装置でページ合成処理を行うため、合成処理の処理時
間が低減され、システム全体の処理速度を改善すること
が可能となる。
【0028】図2は本発明の印刷処理システムの実施の
形態を示すブロック図である。この図において、印刷処
理システムは、複数の演算処理装置10,20,30・
・・と、ネットワーク40を介して接続された印刷装置
50とから構成されている。
【0029】演算処理装置10,20,30・・・は、
パーソナルコンピュータやワークステーション等からな
るものであり、これらの演算処理装置10,20,30
・・・の内、少なくとも1台は文書作成プログラムを備
えたものである。以下、文書作成プログラムを備えて印
刷ジョブを作成する機能を備えた演算処理装置、ここで
は演算処理装置10について、特に、その機能を備えて
いることを意識して説明する場合には、演算処理装置
(クライアント装置)と記す。また、他の演算処理装置
20,30・・・は代表して演算処理装置20,30と
記す。本例の印刷ジョブは、例えばポストスクリプトで
記述されたものであるが、インタープレス等の他のペー
ジ記述言語、あるいはGDI(Graphics De
viceInterface、米国、マイクロソフト社
商標)、Quick Draw(米国、アップル社商
標)等のグラフィックコマンドであってもよい。
【0030】演算処理装置(クライアント装置)10
は、図2に示すように、印刷ジョブ12を作成する文書
作成プログラム11と、資源情報管理部13と、印刷ジ
ョブ分割部14と、印刷ジョブ転送部15と、ラスタラ
イズ処理部16と、送受信部17とから構成されてい
る。ここで、資源情報管理部13、印刷ジョブ分割部1
4、印刷ジョブ転送部15、ラスタライズ処理部16
は、いずれもソフトウェアとして実装され、演算処理装
置10のCPUを使って実行される。他の演算処理装置
20,30は、文書作成プログラムで作成された印刷ジ
ョブの処理に関して、少なくとも資源情報管理部23,
33と、ラスタライズ処理部26,36と、送受信部2
7,37とを備えている。また、印刷ジョブ管理部およ
びページ合成部は、いずれもネットワーク上のどの演算
処理装置または印刷装置にあっても良いが、図2の例で
は、演算処理装置20内に印刷ジョブ管理部29が備え
られ、演算処理装置10,20および印刷装置50内に
ページ合成部18,28,58が備えられている。演算
処理装置20内の印刷ジョブ管理部29は、ソフトウェ
アとして実装されている。
【0031】演算処理装置(クライアント装置)10に
おいて、その資源情報管理部13は、ネットワーク分散
によりラスタライズ処理を行う演算処理装置10,2
0,30の資源情報データベースを管理するものであ
る。資源情報データベースは、例えば、演算処理装置を
特定する情報、使用可否、ラスタライズ処理可能内容、
ラスタライズ処理資源、処理の制限事項、ラスタライズ
処理等が記録されている。また、他の演算処理装置2
0,30にも資源情報管理部23,33が備えられ、演
算処理装置(クライアント装置)10の要求に応じて、
自装置の資源情報を転送するため自装置の資源情報を管
理している。演算処理装置(クライアント装置)10の
資源情報管理部13は、送受信部17を介して、他の演
算処理装置20,30の資源情報を収集し、随時資源情
報データベースを更新する。
【0032】印刷ジョブ分割部14は、印刷ジョブ12
の文書構造解析、資源従属性解析、および画像の空間的
干渉性解析等により、印刷ジョブ12を複数の印刷ジョ
ブフラグメントに分割する。印刷ジョブ分割部14は、
さらに、資源情報管理部13の資源情報データベースに
基づき、ラスタライズ処理を行う各演算処理装置10,
20,30に対して、印刷ジョブフラグメントの処理配
分およびスケジューリングを行うものである。また、印
刷ジョブ分割部14では、印刷ジョブフラグメントの配
分と同時に、印刷ジョブの管理情報が記述されたタグテ
ーブルと各印刷ジョブフラグメントの管理情報が記述さ
れたフラグメントタグとが生成される。生成された印刷
ジョブフラグメントに関し、通常は、1つの演算処理装
置に対して、複数の印刷ジョブフラグメントが割当てら
れる。また、タグテーブルには、印刷ジョブフラグメン
トから印刷ジョブを再現する際に利用される、印刷ジョ
ブフラグメント間の空間的干渉関係の情報が含まれてい
る。このタグテーブルは、さらに、後述する印刷ジョブ
管理部29がページ単位のタグテーブルをページ合成部
に転送するのを容易にするため、ページ単位に分割され
ている。
【0033】印刷ジョブ転送部15は、送受信部17を
介して、印刷ジョブ12を分割した複数の印刷ジョブフ
ラグメントと、各印刷ジョブフラグメントの管理情報が
記述されたフラグメントタグと、印刷ジョブ全体の管理
情報が記述されたタグテーブルとを、印刷ジョブ管理部
29に転送する。さらに、複数の印刷ジョブフラグメン
トと各フラグメントタグとを複数の演算処理装置10,
20,30(クライアント装置を含む)へ転送する。
【0034】ラスタライズ処理部16は、印刷ジョブ転
送部15によって各演算処理装置に転送された印刷ジョ
ブフラグメントを、付属するフラグメントタグに基づき
ラスタライズ処理を行うものである。そのラスタライズ
処理は演算処理装置(クライアント装置)10によって
指定された印刷装置50の性能(解像度、色再現特性、
階調度、記録サイズ等)に対応して行われる。さらに、
ラスタライズ処理された画素情報は、ラスタライズ処理
部16内の圧縮処理部により、圧縮処理された後、それ
ぞれの記憶装置に一時記憶されるとともに、印刷ジョブ
管理部29に各印刷ジョブフラグメントの圧縮処理終了
を通知する。また、印刷ジョブフラグメントは印刷ジョ
ブ転送部15によって他の演算処理装置20,30にも
転送され、それぞれのラスタライズ処理部26,36で
ラスタライズ処理され、圧縮処理される。
【0035】送受信部17,27,37,57は、演算
処理装置10,20,30および印刷装置50をネット
ワーク40を介して接続するための、ネットワークアダ
プタおよびネットワークドライバソフトウェアより構成
されている。例えば、ネットワーク40を介して大量の
印刷画素情報を転送するため、ネットワーク40に高速
のFDDI(Fiber Distributed D
ata Interface)ネットワークを使用した
場合、送受信部17,27,37,57はFDDIネッ
トワークに対応したものとなる。尚、各演算処理装置間
および印刷装置間の通信には、TCP/IPプロトコル
が使用される。
【0036】第2の演算処理装置20に設置された印刷
ジョブ管理部29は、印刷ジョブ転送部15により転送
された印刷ジョブフラグメントとタグテーブルとフラグ
メントタグとを一時記憶するとともに、印刷ジョブの許
可・終了と各印刷ジョブフラグメントのラスタライズ処
理終了を管理し、さらにページ単位でラスタライズ処理
が終了したページの圧縮画素情報を合成し、ページ単位
の圧縮画素情報とするため、ページ合成部を備えた印刷
装置あるいは選択された演算処理装置にタグテーブルを
ページ単位に分割して転送し、各印刷ジョブフラグメン
トのページ単位の回収を指示する。
【0037】また、図2において、演算処理装置10,
20および印刷装置50に備えられているページ合成部
18,28,58は、印刷ジョブ管理部29より転送さ
れた該当ページのタグテーブルに基づき、自装置を含む
複数の演算処理装置10,20,30から該当ページを
構成する印刷ジョブフラグメントの圧縮処理情報を回収
し、印刷装置50のプリンタ装置52でリアルタイムで
出力可能で且つファイルサイズがコンパクトとなるペー
ジ単位の圧縮処理情報への変換を行うものである。
【0038】さらに、図2において、印刷装置50は、
送受信部57と、ページ合成部58と、印刷出力制御部
51と、プリンタ装置52とから構成されている。印刷
装置50の印刷出力制御部51は、各ページ合成部1
8,28,58からページ単位の圧縮画素情報を回収
し、1つの連続名ジョブ単位の圧縮画素情報にして、半
導体メモリ(RAM)に保存した後、プリンタ装置52
の出力動作に応じて圧縮画素情報の復元処理を実行しな
がら、ラスタ画素情報をプリンタ装置52に出力する。
【0039】また、プリンタ装置52は、例えばCMY
K(シアン、マゼンタ、イエロー、黒)カラーの1色毎
に露光、現像、転写を繰り返すことによりフルカラー画
像を出力することができるレーザ走査式の電子写真方式
を用いたカラーページプリンタである。その性能は、例
えば記録サイズA3、解像度400dpi(dotpe
r inch)、階調各色8ビットである。
【0040】以上、印刷処理システムの構成要素の概略
について記述した。次に、この印刷処理システムの主要
部の詳細について説明する。まず、資源情報管理部1
3,23,33について説明するが、これらは同じ構成
を有しているので、ここでは、演算処理装置10の資源
情報管理部13の構成を例示する。
【0041】図3は資源情報管理部の構成例を示すブロ
ック図である。資源情報管理部13は、自装置資源情報
管理部131、分散資源情報管理部132、および資源
情報データベース133から構成される。
【0042】自装置資源情報管理部131は、自装置の
ラスタライズ処理資源情報を動的に管理し、自装置ある
いは他の演算処理装置の分散資源情報管理部からの資源
情報取得要求に対して、現在の自装置のラスタライズ処
理資源情報を自装置あるいは他の演算処理装置の分散資
源情報管理部に通知するものである。
【0043】分散資源情報管理部132は、資源情報デ
ータベース133を管理するものであり、印刷ジョブの
分割に先だって印刷ジョブ分割部14のラスタライズ処
理資源情報更新要求に対して、印刷ジョブ分割直前の各
演算処理装置のラスタライズ処理資源情報および各印刷
装置の印刷資源情報を収集し、資源情報データベース1
33を更新するものである。また、自装置が印刷ジョブ
を分割処理する、あるいは印刷ジョブ管理部を備える演
算処理装置でない場合は、分散資源情報管理部132は
実行されず、資源情報データベース133も更新されな
い。
【0044】資源情報データベース133は、演算処理
装置のラスタライズ処理資源情報テーブルと、印刷装置
の印刷資源情報テーブルとから構成されている。これら
のラスタライズ処理資源情報テーブルおよび印刷資源情
報テーブルの具体例を以下に示す。
【0045】図4は資源情報データベースのラスタライ
ズ処理資源情報テーブルの一例を示す図である。資源情
報データベース133におけるラスタライズ資源情報テ
ーブル133aは、演算処理装置アドレス、メモリサイ
ズ、CPU速度、転送速度、アクセスクラス、アクセラ
レータ、フォント、ロード状態、およびサービス状態の
欄から構成されている。演算処理装置アドレスの欄には
演算処理装置のインターネットアドレスが登録される。
メモリサイズの欄には登載RAMメモリ量/RAM空き
領域/磁気ディスク空き容量についてそれらのメモリサ
イズが登録される。CPU速度の欄にはラスタ/グラフ
ィク/フォントでの標準プロセッサへの相対値が登録さ
れる。転送速度の欄にはネットワークデータ転送速度
(Mbit/sec)のピーク値が登録される。アクセ
スクラスの欄はラスタライズ処理アクセスクラスを登録
するもので、0/常時最優先可,k/プロセス優先度<
kにて可,−1/ユーザプロセス時禁止のパラメータ値
が入る。アクセラレータの欄はアクセラレータの有無を
登録するもので、そのパラメータ値は、0/なし、1/
color translate、2/JPEG co
mpressである。フォントの欄には登載フォントの
ファイル名が登録される。ロード状態の欄には0/no
talive,1/alive(no job),2/
alive(on job),3/alive(予約)
がパラメータ登録される。そして、サービス状態の欄に
は0/sleep,1/interwait,2/ru
nが登録される。この内、磁気ディスク空き容量、ロー
ド状態およびサービス状態は動的に変化するものであ
り、自装置資源情報管理部131を介して動的に管理さ
れる。
【0046】図5は資源情報データベースの印刷資源情
報テーブルの一例を示す図である。資源情報データベー
ス133における印刷資源情報テーブル133bは、印
刷装置アドレス、解像度、データ形式、色空間、片面・
両面、出力可能用紙サイズ/種類、後処理、サポート処
理、およびサービス状態の欄によって構成されている。
印刷装置アドレスの欄には印刷装置のインターネットア
ドレスが登録される。解像度の欄にはデータの解像度が
dpiで、データ形式の欄にはデータの深さビット数
が、色空間の欄にはプリンタ装置に渡す色空間が登録さ
れている。片面・両面の欄には、0/両面,1/片面の
パラメータが登録され、出力可能用紙サイズ/種類の欄
には、サイズに関しては0/A6,1/A5,2/A
4,3/A3,4/A2,5/B6,6/B5,7/B
4,8/B3,9/B2が、種類に関しては0/普通
紙,1/OHPのパラメータ値が登録される。後処理の
欄には、0/なし,1/丁合,2/ステプラー止め,3
/製本,4/袋詰め,−1/故障中のパラメータ値が登
録され、サポート処理の欄には、0/なし,1/JPE
Gで登録され、サービス状態の欄には、0/電源切り,
1/動作待機中,2/出力処理中,−1/故障中のパラ
メータ値が登録される。この内、出力可能用紙サイズ/
種類およびサービス状態は動的に変化するものである。
【0047】図6は演算処理装置の印刷ジョブ分割部の
構成例を示すブロック図である。演算処理装置(クライ
アント装置)10の印刷ジョブ分割部14は、印刷ジョ
ブ12を受ける字句解析部141と、構文解析部142
と、文書構造解析部143と、資源従属性解析部144
と、空間干渉性解析部145と、印刷ジョブフラグメン
ト生成部146とから構成されている。
【0048】字句解析部141は、印刷ジョブ12を、
予め定められたページ記述言語(本例ではポストスクリ
プト)のオペレーションコマンド、およびそのコマンド
の実行に必要なオペランドの値として認識し、トークン
列として内部表現するものである。
【0049】構文解析部142は、字句解析部141に
おいて形成された各トークンを文法にかなったトークン
の並びとして構文木(シンタックスツリー)に構成する
ものである。一般に、ポストスクリプトのようなインタ
ープリタ型ページ記述言語はスタックマシンにより逐
次、解釈実行されるため、構文木の表現を別個に保持し
ていることはないが、本発明においては、印刷ジョブ1
2を逐次実行せず、印刷処理情報全体を考慮した最適化
およびコマンド分割を行うため、印刷処理情報の基本と
して構文木を表現しておく必要がある。以下、この構文
解析部142において解析された構文木形式の印刷ジョ
ブを特にコマンドシーケンスと呼ぶことにする。印刷ジ
ョブのコマンドシーケンスとしては、ページ数あるいは
記録サイズ等の文書構成情報、解像度あるいは両面出力
等のプリンタに関連する情報、フォントあるいはOPI
(Open Prepress Interface)
サーバなどのラスタライズ処理のための資源情報、およ
びラスタライズ処理に直接関連する描画情報がある。こ
こでは、文書構成情報、プリンタに関連する情報、およ
び資源情報に関するコマンドシーケンスを環境コマンド
シーケンスと定義し、描画情報に関するコマンドシーケ
ンスを描画コマンドシーケンスと定義している。さら
に、ラスタライズ処理をする上で必要な一連の環境コマ
ンドシーケンス群を環境コンテンツと定義し、同一の環
境コンテンツ条件で、且つ同一タイプのラスタライズ処
理が行われる一連の描画コマンドシーケンス群を描画コ
ンテンツと定義している。
【0050】文書構造解析部143は、印刷ジョブのコ
マンドシーケンスから、環境コンテンツおよび描画コン
テンツを抽出するものである。文書構造解析部143よ
り抽出された文書構造の概念図を以下に示す。
【0051】図7は文書構造解析部より抽出された文書
構造の概念を示す図である。同図において、文書構造解
析部143では、印刷ジョブのコマンドシーケンスか
ら、環境コンテンツ(1)E1、環境コンテンツ(2)
E2、環境コンテンツ(6)E6、描画コンテンツ
(1)D1、環境コンテンツ(3)E3、環境コンテン
ツ(4)E4、描画コンテンツ(3)D3、環境コンテ
ンツ(7)E7、描画コンテンツ(2)D2、環境コン
テンツ(5)E5、および描画コンテンツ(4)D4が
抽出されたとする。ここで、環境コンテンツ(1)E1
は、例えば文書全体の文書構成情報、すなわち、全体ペ
ージ数,記録サイズ,出力解像度等であり、環境コンテ
ンツ(2)E2は、例えば第1ページ目を示す環境情報
であり、環境コンテンツ(6)E6は、例えば描画コン
テンツ(1)D1の描画のための環境情報、すなわち、
描画コンテンツ(1)D1が写真データ等のイメージデ
ータ描画であれば、入力解像度,入力色信号等の環境情
報であり、環境コンテンツ(3)E3は、例えば第2ペ
ージ目を示す環境情報である。このようにして、印刷ジ
ョブのコマンドシーケンスから抽出された環境コンテン
ツおよび描画コンテンツは資源従属性解析部144に入
力され、ページ毎の環境パラメータと描画コマンドシー
ケンスの従属性とが解析される。この資源従属性解析部
144における解析例を以下に示す。
【0052】図8は資源従属性解析部により解析された
従属性を表した図である。資源従属性解析部144によ
り、文書構造解析部143で抽出されたページ毎の環境
パラメータと描画コマンドシーケンスの従属性とを解析
することにより、各描画コンテンツ毎にラスタライズ処
理に必要な環境コンテンツの従属性が図示のように表現
されるようになる。尚、環境コンテンツ(5)E5下の
環境コンテンツ(7)E7が図8の右図に記載されてい
るが、これは環境コンテンツ(4)E4の下の環境コン
テンツ(7)E7から継承されたものである。
【0053】資源従属性解析部144による解析が終了
すると、次に、空間干渉性解析部145により、同一ペ
ージ内の空間的に独立な画像グループの抽出および画像
グループ内の重なり関係の解析が行われる。ここで、同
一ページ内に空間的に独立な画像グループがあり、しか
も画像グループ内に重なり関係があるような文書の例を
以下に示す。
【0054】図9は独立な画像グループおよび画像グル
ープ内の重なり関係のある文書の例を示す図である。図
示の例によれば、描画コンテンツはラスタライズ処理の
タイプが異なる3つのグループに分けて表示されてい
る。すなわち、テキスト画像を示す描画コンテンツt、
図形画像を示す描画コンテンツg、写真等のイメージ画
像を示す描画コンテンツimである。また、各描画コン
テンツグループには、理解を容易にするためグループ毎
に連続番号が添付されているが、コンテンツタイプによ
らない連続ナンバーでも良い。
【0055】この図において、1ページ内には描画コン
テンツg1、描画コンテンツim1および描画コンテン
ツim2があり、描画コンテンツg1の上に描画コンテ
ンツt1、描画コンテンツt4、描画コンテンツt6が
重ねられ、描画コンテンツg1および描画コンテンツi
m1の上に描画コンテンツt2、描画コンテンツt3、
描画コンテンツt5が重ねられ、そして描画コンテンツ
im2の上に描画コンテンツg2が重ねられている。こ
こで、描画コンテンツim2および描画コンテンツg2
は1つの画像グループを構成し、この画像グループとは
空間的に独立している他の全ての描画コンテンツで別の
画像グループを構成している。
【0056】図9に示したような描画コンテンツの重な
り関係を持った文書において、そのような描画コンテン
ツの重なり関係は以下のように表現することができる。
図10は独立な画像グループおよび画像グループ内の重
なり関係を示す図である。
【0057】この図10において、全体が1ページ分で
あり、矢印の開始点のある描画コンテンツによって形成
される画像の上に、矢印の先にある描画コンテンツによ
って形成される画像が上書きされることを示している。
【0058】空間干渉性解析部145によるこのような
空間干渉性解析の後、描画コンテンツ列は複数の演算処
理装置でラスタライズ処理されるよう印刷ジョブフラグ
メント生成部146に入力される。印刷ジョブフラグメ
ント生成部146は、例えば描画コンテンツタイプを判
別する描画コンテンツ判別部、各描画コンテンツタイプ
毎の処理時間を予測する負荷予測部、負荷予測に基づい
て印刷ジョブフラグメントおよびフラグメントタグを生
成するジョブ分割/フラグメントタグ生成部、および処
理スケジューリング/タグテーブル生成部によって構成
されている。
【0059】続いて、この印刷ジョブフラグメント生成
部146において、印刷ジョブフラグメントとともに生
成されるフラグメントタグおよびタグテーブルについて
それらの概念的な構成を以下に示す。
【0060】図11はフラグメントタグの構成例を示す
図である。同図において、フラグメントタグ147は、
環境コンテンツおよび描画コンテンツから構成される個
々の各印刷ジョブフラグメント148に対応して生成さ
れる。フラグメントタグ147は、フラグメントサイ
ズ、ジョブフラグメントサイズ、ジョブ識別子、テーブ
ル識別子、クライアント装置、割り付け先、管理手段装
置、印刷装置、用紙種類識別子、用紙サイズ識別子、標
準処理時間予測値、必要記憶量予測値、同期先フラグメ
ント識別子、ジョブタイプ、配置、および頁ナンバーか
ら構成されている。フラグメントサイズはこのフラグメ
ントタグ147のサイズが記述され、ジョブフラグメン
トサイズは印刷ジョブフラグメント148のサイズが記
述される。ジョブ識別子は印刷ジョブの識別子、テーブ
ル識別子はタグテーブルの識別子である。クライアント
装置にはジョブ発行装置のアドレスが、割り付け先には
印刷ジョブフラグメント148の割り付け先アドレス
が、管理手段装置には印刷ジョブ管理部のアドレスが、
そして印刷装置には印刷装置のアドレスが記述される。
用紙種類識別子としては、0/普通紙,1/OHPのパ
ラメータが記述され、用紙サイズ識別子としては、0/
A6,1/A5,2/A4,3/A3,4/A2,5/
B6,6/B5,7/B4,8/B3,9/B2のパラ
メータが記述される。標準処理時間予測値および必要記
憶量予測値は印刷ジョブフラグメント生成部146の負
荷予測部での予測時間および予測記憶量が記述される。
同期先フラグメント識別子はフラグメントを実行するに
当たって完了を待つべき他の印刷ジョブフラグメントの
識別子が記述されるもので、そのような待つべきフラグ
メントが存在しない場合は「−1」が記述される。ジョ
ブタイプは印刷ジョブフラグメントの処理種別を示すも
ので、1:ラスタオペレーション,2:グラフィクス,
3:フォント,−1:ラスタオペレーション(テストラ
ン),−2:グラフィクス(テストラン),−3:フォ
ント(テストラン)のパラメータが記述される。配置は
印刷ジョブフラグメントのラスタライズ処理実施により
生成される画像オブジェクトの外接矩形の座標点(左下
点および右上点)を表す情報が、頁ナンバーは印刷ジョ
ブフラグメントの存在する頁番号が記述される。この
内、テーブル識別子、割り付け先、印刷装置の値は、印
刷ジョブフラグメント生成部146での処理スケジュー
リング/タグテーブル生成部で決定され、付加される。
また、配置の情報についても各演算装置のラスタライズ
処理後に付加される。
【0061】図12はタグテーブルの構成例を示す図で
ある。同図において、タグテーブル149は、タグテー
ブルヘッダ149aと印刷ジョブのページ毎に分割され
たタグテーブル149bとから構成されている。タグテ
ーブルヘッダ149aは、ヘッダサイズ、タグテーブル
のテーブル識別子、ジョブ識別子、印刷ジョブを発行し
たクライアント装置、管理手段装置、印刷装置、片面・
両面識別子、用紙種類識別子、用紙サイズ識別子、後処
理識別子、総頁数、および各ページの先頭アドレスから
構成されている。一方、ページ毎に分割されたタグテー
ブル149bは、ジョブフラグメント識別子、このジョ
ブフラグメントに対応した同期先フラグメント識別子、
処理状態、演算処理装置アドレス、標準予測時間、演算
処理装置予測時間、予測記憶量、およびジョブタイプか
ら構成されている。
【0062】タグテーブル149の各値の範囲につい
て、片面・両面識別子は、0/両面,1/片面であり、
用紙種類識別子は、0/普通紙,1/OHPであり、用
紙サイズ識別子は、0/A6,1/A5,2/A4,3
/A3,4/A2,5/B6,6/B5,7/B4,8
/B3,9/B2であり、後処理識別子は、0/なし,
1/丁合,2/ステプラー止め,3/製本,4/袋詰
め,−1/故障中であり、総頁数は、0〜999であ
り、ページ先頭アドレスには、相対アドレスが入る。処
理状態は、フラグメントの処理進捗状況を示したもの
で、0:未受信,1:受信完了(処理中),2:処理完
了,3:回収済のパラメータ値が入り、ジョブタイプに
は、1:ラスタオペレーション,2:グラフィクス,
3:フォント,−1:ラスタオペレーション(テストラ
ン),−2:グラフィクス(テストラン),−3:フォ
ント(テストラン)のパラメータ値が入る。
【0063】次に、印刷ジョブ転送部15によって転送
されたジョブフラグメントを実行するラスタライズ処理
部16,26,36の構成例について説明する。これら
のラスタライズ処理部16,26,36の構成は同じで
あるとして、ここでは、演算処理装置10のラスタライ
ズ処理部16を例にして説明する。
【0064】図13はラスタライズ処理部の構成例を示
すブロック図である。同図において、ラスタライズ処理
部16は、ジョブフラグメント一時記憶部161、フラ
グメントタグ解析部162、ポストスクリプトインタプ
リタ部163、イメージャ部164、色変換ハードウェ
アアクセラレータ165、圧縮処理部166、圧縮画素
情報一時記憶部(磁気ディスク)167、および圧縮画
素情報送信制御部168から構成されている。
【0065】ジョブフラグメント一時記憶部161は、
演算処理装置(クライアント装置)10の印刷ジョブ転
送部15から転送された印刷ジョブフラグメントを一時
保存するための記憶部である。フラグメントタグ解析部
162は、印刷ジョブフラグメントに付属したフラグメ
ントタグから解像度、色信号、記録サイズなどのラスタ
ライズ処理に必要な情報を解析し、ポストスクリプトイ
ンタプリタ部163に提供する。また、イメージャ部1
64でラスタライズ処理された印刷ジョブフラグメント
のページ内の配置情報を受信し、フラグメントタグに記
録する。イメージャ部164でのラスタライズ処理の
後、フラグメントタグは次段の圧縮処理部166にラス
タライズ処理情報とともに出力される。
【0066】ポストスクリプトインタプリタ部163
は、印刷ジョブフラグメントの環境コンテンツと描画コ
ンテンツとを解釈し、次段のイメージャ部164で解釈
可能なコードデータに変換する。イメージャ部164
は、ラスタライズ処理の中心となるブロックであり、上
記コードデータから指定された画像印刷装置に対応した
ラスタ画像データに変換する。また、色変換ハードウェ
アアクセラレータ165は、イメージャ部164で処理
時間のかかる画素毎の色変換を高速に処理するための回
路である。
【0067】図14は圧縮処理部の構成例を示すブロッ
ク図である。同図において、ラスタライズ処理部16に
おける圧縮処理部166は、カラーデータ判定部166
a、コンスタントカラーランレングス圧縮処理部166
b、サンプルカラー固定長ブロック圧縮処理部166
c、圧縮画素情報生成部166d、および圧縮画素情報
・タグ連結部166eから構成されている。カラーデー
タ判定部166aは、ラスタライズ処理されたジョブフ
ラグメントに対応するフラグメントタグのジョブタイプ
を検出し、ジョブタイプがテキスト画像および図形画像
である場合はコンスタントカラーランレングス圧縮処理
部166bで、ジョブタイプがイメージ画像である場合
はサンプルカラー固定長ブロック圧縮処理部166c
で、ラスタライズ処理された画像データが圧縮処理され
るようにするものである。ここで、コンスタントカラー
(Constant Color)データはテキストや
図形のような同一値が連続するカラーデータ、サンプル
カラー(Sampled Color)データは写真の
ような隣接画素間でデータ値が異なるカラーデータを示
している。
【0068】コンスタントカラーランレングス圧縮処理
部166bは、副走査ライン毎にランレングス圧縮を行
うものであり、サンプルカラー固定長ブロック圧縮処理
部166cは、副走査方向のブロックサイズに対応する
副走査ライン毎に固定長ブロック圧縮を行うものであ
る。ここで使用した固定長ブロック圧縮処理技術は、G
BTC(Generalized Block Tru
ncation Coding)型符号化方式と呼ばれ
るものである。同技術の特徴は、画像をある大きさのブ
ロックに分割して、画像データをブロックの平均レベ
ル、ブロック内の階調幅指標、画素毎の量子化レベルの
3成分について符号化するものである。3成分を固定と
することにより、圧縮状態での画像合成が可能である固
定長ブロック圧縮処理技術となる。本実施例では、1ブ
ロックを4×4画素、圧縮率(固定)を3/8とした専
用ハードウェアを使用している。したがって、本実施例
では副走査4ライン毎に固定長ブロック圧縮を行ってい
る。
【0069】圧縮画素情報生成部166dは、コンスタ
ントカラーランレングス圧縮処理部166bおよびサン
プルカラー固定長ブロック圧縮処理部166cから出力
された副走査ライン単位の圧縮画像データを、コンパク
トで且つ、印刷出力制御部51のページ合成圧縮画素情
報回収制御部でページ単位の画素情報に変換しやすい圧
縮画素情報を生成するものである。圧縮画素情報生成部
166dで生成される圧縮画素情報の形式は、コンスタ
ントカラーとサンプルカラーとで異なり、以下、その詳
細を説明する。
【0070】図15はコンスタントカラーの圧縮画素情
報を示す図である。コンスタントカラーの圧縮画素情報
は、副走査ライン番号と、カラータイプと、色信号と、
主走査min(開始画素)と、主走査max(終了画
素)と、高さと、コンスタントカラーデータとから構成
される。ここで、カラータイプには、0/コンスタント
カラー,1/サンプルカラーのパラメータ値が記述さ
れ、色信号には、0/RGB,1/Lab,2/YMC
Kのパラメータ値が記述される。主走査minには、主
走査方向の図形開始画素の位置情報が記述され、主走査
maxには、主走査方向の図形終了画素の位置情報が記
述され、高さには、図形の副走査方向のライン数が記述
される。高さのパラメータは、コンスタントカラーの副
走査ライン単位の圧縮画像データが副走査方向に連続す
る場合、副走査方向についても圧縮されることを示して
いる。次に、コンスタントカラーの圧縮画素情報と画像
データとの対応関係の例を示す。
【0071】図16はコンスタントカラーの圧縮データ
形式と画像データとの対応関係を示す説明図である。画
像データの例として、2つの均一で且つ重なりのある矩
形の図形61、62を示している。これらの図形61、
62に対応するコンスタントカラーの圧縮画素情報は、
3つのデータD1、D2、D3で表現される。すなわ
ち、図形61はデータD1で表され、図形62について
は、重なり部分を除いた図形を2つの矩形図形の組みと
し、重なり部分の左側の矩形図形のデータD2と、重な
り部分の下側の矩形図形のデータD3とで表される。
【0072】図17はサンプルカラーの圧縮画素情報を
示す図である。サンプルカラーの圧縮画素情報は、副走
査ライン番号と、カラータイプと、色信号と、主走査m
in(開始画素)と、主走査max(終了画素)と、高
さと、データタイプと、カラーデータサイズと、固定長
ブロック圧縮サンプルカラーデータポインタとから構成
される。ここで、カラータイプには、0/コンスタント
カラー,1/サンプルカラーのパラメータ値が記述さ
れ、色信号には、0/RGB,1/Lab,2/YMC
Kのパラメータ値が記述される。主走査minには、主
走査方向の図形開始画素の位置情報が記述され、主走査
maxには、主走査方向の図形終了画素の位置情報が記
述され、高さには、図形の副走査方向のライン数が記述
される。データタイプは圧縮の有無を示すもので、0/
圧縮無,1/圧縮有のパラメータ値が入る。このデータ
タイプは、印刷出力制御部でサンプルカラーの圧縮デー
タ同士を圧縮画像のまま合成するために、ブロックサイ
ズに相当する4ライン毎の基準ラインに満たない画像に
関しては圧縮処理をしないことを示すためのパラメータ
である。また、固定長ブロック圧縮サンプルカラーデー
タポインタは各画素情報毎のサンプルカラーデータの先
頭アドレスを示すものであり、本実施例では、各サンプ
ルカラーデータはC,M,Y,Kの面順次で格納されて
いる。
【0073】図18はサンプルカラーの圧縮データ形式
と画像データとの対応関係を示す説明図である。図示の
例では、開始ラインおよび終了ラインとも4ライン毎の
基準ラインからはずれているイメージ画像に関するサン
プルカラーの画素情報列を示す。すなわち、副走査ライ
ン番号が7から17まで副走査方向に連続している矩形
のイメージ画像の場合、このイメージ画像は、4ライン
毎の基準ラインで区切られた副走査ライン番号が8から
16までのイメージ画像と、残りの副走査ライン番号が
7から8までのイメージ画像および副走査ライン番号が
16から17までのイメージ画像とに分割されて、それ
ぞれデータD12、D11、D13になる。副走査ライ
ンによって分割された領域のイメージ画像はそのデータ
D12のデータタイプのパラメータから固定長ブロック
圧縮され、それ以外の2つのイメージ画像についてはそ
れらのデータD11、D13から圧縮されていないこと
がわかる。
【0074】また、圧縮画素情報生成部166dで生成
される画素情報列は、印刷出力制御部51においてペー
ジ単位の画素情報に変換しやすいよう、コンスタントカ
ラー、サンプルカラーとも開始副走査ライン番号順にリ
スト化されて、次段の圧縮画素情報・タグ連結部166
eに出力される。
【0075】圧縮画素情報・タグ連結部166eは、圧
縮画素情報生成部166dで生成された画素情報列に、
対応するフラグメントタグを連結して圧縮画素情報一時
記憶部167に出力し、連結された画素情報列およびフ
ラグメントタグは印刷出力制御部51に転送されるまで
一時保存される。
【0076】次に、例えば演算処理装置20に設置され
た印刷ジョブ管理部29の構成について説明する。図1
9は印刷ジョブ管理部の構成例を示すブロック図であ
る。
【0077】同図において、印刷ジョブ管理部29は、
印刷データ記憶部(磁気ディスク)291、ジョブ管理
部292、ジョブテーブル293、ラスタライズ処理状
況監視部294、およびタグテーブル転送制御部295
から構成されている。印刷データ記憶部291は、演算
処理措置(クライアント装置)10の印刷ジョブ転送部
15から転送された印刷ジョブフラグメント、フラグメ
ントタグおよびタグテーブルを磁気ディスクに一時保存
するための記憶部である。この一時保存は、印刷装置5
0のプリント出力が正常に終了した場合は消去されるだ
けであるが、印刷処理中にエラーが発生した場合は、保
存されたジョブフラグメントおよびフラグメントタグが
ラスタライズ処理を行う複数の演算装置に再度転送さ
れ、ラスタライズ処理から再開される。ジョブ管理部2
92は、ジョブ識別子の発行、印刷データ記憶部291
の制御、印刷装置50の出力指示等、印刷ジョブ全体の
制御を行うものであり、各印刷ジョブはジョブテーブル
293で管理されている。このジョブテーブル293の
構成例を以下に説明する。
【0078】図20はジョブテーブルの構成の一例を示
す図である。同図において、ジョブテーブル293はジ
ョブ通番、ジョブ識別子、ジョブページ数、出力部数、
クライアント装置アドレス、印刷装置アドレス、および
処理状態識別子(ジョブ分割/ラスタライズ処理/ペー
ジ合成処理/プリンタ出力)で構成される。処理状態識
別子において、そのパラメータ値は、00:処理中また
は処理開始未了,01:処理終了,10:処理エラーを
示す。このジョブテーブル293には、印刷処理システ
ムが立ち上げられてからの印刷ジョブに関する情報が順
次保持されており、例えば演算処理装置(クライアント
装置)10の印刷ジョブ分割部14からジョブ管理部2
92にに対してジョブ識別子取得要求が来れば、ジョブ
管理部292はジョブテーブル293から最新のジョブ
識別子を検索し、次のジョブ識別子ナンバーを発行す
る。
【0079】図19に戻って、印刷ジョブ管理部29の
ラスタライズ処理状況監視部294は、ジョブ管理部2
92を介して印刷データ記憶部291からタグテーブル
を受け取り、タグテーブルに記載された各印刷ジョブフ
ラグメントのラスタライズ処理を監視するものである。
当該ジョブのラスタライズ処理が少なくともページ単位
で終了したら、ページ毎に分割したタグテーブルを次段
のタグテーブル転送制御部295に転送する。また、当
該ジョブの全てのページのラスタライズ処理が終了した
ら、ラスタライズ処理終了通知をジョブ管理部292に
転送する。ジョブ管理部292では、ジョブテーブルの
処理状態識別子を変更する。以下同様に、ページ合成処
理、プリンタ出力の処理状態識別子の変更が行われる。
【0080】タグテーブル転送制御部295では、資源
情報管理部23の資源情報データベースに基づきページ
合成処理を行う演算処理装置を選択し、ラスタライズ処
理状況監視部294から転送されたページ毎に分割され
たタグテーブルを、選択した演算処理装置に転送する。
さらに、タグテーブル転送制御部295はページ合成処
理を行う演算処理装置からのページ合成処理終了通知を
受信し、該当ジョブに対する全てのページ合成処理の終
了を確認した後、ジョブ管理部292に該当ジョブのペ
ージ合成処理終了を通知するとともに、ページ合成処理
テーブルを転送する。ここで、そのページ合成処理テー
ブルの構成を以下に例示する。
【0081】図21はページ合成処理テーブルの構成の
一例を示す図である。同図において、ページ合成処理テ
ーブル70は、ジョブ全体に共通な事項を示すページ合
成処理ヘッダ部71と、処理ページナンバーおよびペー
ジ合成処理演算装置アドレスからなるテーブル72とで
構成されている。ページ合成処理ヘッダ部71は、ジョ
ブ識別子、クライアント装置、管理手段装置、片面・両
面識別子、用紙種類識別子、用紙サイズ識別子、後処理
識別子、および総頁数から構成されている。片面・両面
識別子には、0/両面,1/片面のパラメータ値が、用
紙種類識別子には、0/普通紙,1/OHPのパラメー
タ値が記述され、用紙サイズ識別子としては、0/A
6,1/A5,2/A4,3/A3,4/A2,5/B
6,6/B5,7/B4,8/B3,9/B2のパラメ
ータ値が、後処理識別子には、0/なし,1/丁合,2
/ステプラー止め,3/製本,4/袋詰め,−1/故障
中のパラメータ値が記述される。続いて、ジョブ管理部
292は印刷装置50の印刷出力制御部51に、プリン
ト出力指示を出力するとともに、上記ページ合成処理テ
ーブル70を転送する。
【0082】次に、ページ合成部18,28,58の構
成例について説明する。これらのページ合成部18,2
8,58の構成は同じであるとして、ここでは、演算処
理装置10のページ合成部18を例にして説明する。
【0083】図22はページ合成部の構成例を示すブロ
ック図である。同図において、ページ合成部18は、圧
縮画素情報回収制御部181と、圧縮画素情報一時記憶
部(磁気ディスク)182と、ページ合成圧縮処理部1
83と、ページ合成圧縮画素情報送信制御部184と、
ページ合成圧縮画素情報記憶部(磁気ディスク)185
とから構成されている。圧縮画素情報回収制御部181
は、印刷ジョブ管理部29のタグテーブル転送制御部2
95から送信されたページに基づき、複数の演算処理装
置におけるラスタライズ処理部16,26,36の圧縮
画素情報送信制御部168に圧縮画素情報転送要求を出
力し、圧縮画素情報一時記憶部167から圧縮画素情報
をフラグメントタグとともに順次回収する。回収された
各印刷ジョブフラグメントの圧縮画素情報は、圧縮画素
情報一時記憶部182に保存される。
【0084】ページ合成圧縮処理部183は、各印刷ジ
ョブフラグメントの圧縮画素情報を副走査ライン順に回
収し、タグテーブルの同期先フラグメント識別子に基づ
き、1ページ分の画素情報を合成する。さらに、ページ
合成圧縮処理部183は、回収した画素情報をプリンタ
装置の動作に応じてリアルタイムで復元処理が可能なペ
ージ単位の圧縮画素情報フォーマットに変換する。
【0085】次に、ページ合成圧縮処理部183におけ
るコンスタントカラー圧縮データおよびサンプルカラー
圧縮データの部分的な圧縮画素情報から全体的な圧縮画
素情報へ合成する合成処理について説明する。
【0086】図23は部分的な圧縮画素情報の合成処理
を説明するための図である。同図に示すように、ページ
合成圧縮処理部183は左側の各圧縮画素情報データを
副走査ライン順に順次合成し、同図右側に示す様なカラ
ー制御データD21、サンプルカラー制御データD2
2、マスクデータD23、コンスタントカラーデータD
24、さらには図示されていないサンプルカラーデータ
の対応関係を抽出する。尚、図18のサンプルカラー圧
縮データD11、D12、D13は、図16のコンスタ
ントカラー圧縮データD1、D2、D3よりも下層であ
ると仮定されている。また、次処理段の印刷出力制御部
51では、コンスタントカラーデータおよびサンプルカ
ラーデータはそれぞれ独立に復元処理されるため、コン
スタントカラーデータが重なっているサンプルカラーデ
ータはそのまま保存されるが、サンプルカラーデータ同
士が重なっている場合は、ブロック圧縮の境界を除いて
削除される。
【0087】次に、ページ合成圧縮処理部183により
ページ合成圧縮画素情報記憶部(磁気ディスク)185
に書き込まれるページ単位の圧縮画素情報フォーマット
について説明する。
【0088】図24はページ単位の圧縮画素情報フォー
マットを示す図である。同図において、ページ合成圧縮
画素情報記憶部185に書き込まれるページ単位の圧縮
画素情報フォーマットは、ページデータヘッダ、各デー
タの先頭アドレスを示すデータポインタ部、各制御デー
タ部、マスクデータ部、コンスタントカラーデータ部、
およびサンプルカラーデータ部から構成されている。こ
こで、ページデータヘッダはジョブ識別子、クライアン
ト装置アドレス、管理手段装置アドレス、総ページおよ
び該当ページから構成される。ここで、カラー制御デー
タの範囲は、カラータイプ:0/コンスタントカラー,
1/サンプルカラー,2/endof line、バイ
ト数:(byte)である。サンプルカラー制御データ
の範囲は、サンプルカラーデータ:0/有,1/end
of line、データタイプ:0/圧縮無,1/圧
縮有、基準副走査ライン差:0/0,1/1,3/3、
主走査ライン数:数値1〜4、レイヤ:0/lowe
r,1/upper、データポインタ:(c,m,y,
k面順次毎のアドレス)であり、マスクデータの範囲
は、データ:2値ビットマップランレングスデータであ
り、そしてコンスタントカラーデータの範囲は、デー
タ:1byteの色値データ(y,m,c,k面順次
毎)である。
【0089】ページ合成圧縮画素情報送信制御部184
は、ページ合成圧縮処理部183におけるページ合成圧
縮処理が終了すると、そのページ合成圧縮処理の終了を
印刷ジョブ管理部29のタグテーブル転送制御部295
に通知するとともに、印刷装置50からのページ合成圧
縮画素情報転送要求に応じて、ページ合成圧縮画素情報
記憶部185に保存された上記フォーマットのページ合
成圧縮画素情報を印刷装置50に転送する。
【0090】次に、各ページ合成部18,28,58に
て合成処理されたページ合成圧縮画素情報を回収してプ
リンタ装置52に出力するよう制御する印刷出力制御部
51について説明する。
【0091】図25は印刷出力制御部の構成例を示すブ
ロック図である。同図において、印刷出力制御部51
は、ページ合成圧縮画素情報回収制御部511、ジョブ
圧縮画素情報一時記憶部512、プリンタ制御部51
3、および復元処理部514から構成される。ページ合
成圧縮画素情報回収制御部511は、印刷ジョブ管理部
29からのプリント出力指示およびプリンタ装置52の
動作状況に応じて、印刷ジョブ管理部29から転送され
たページ合成処理テーブルに基づき、各ページ合成部か
らページ合成圧縮画素情報の回収を開始する。各ページ
合成部から回収されたページ合成圧縮画素情報は、半導
体メモリ(RAM)で構成されるジョブ圧縮画素情報一
時記憶部512で蓄積される。ここで、ページ単位で回
収され、ジョブ圧縮画素情報一時記憶部512にジョブ
単位で蓄積されるジョブ圧縮画素情報のフォーマットの
例を示す。
【0092】図26はジョブ圧縮画素情報のフォーマッ
ト例を示す図である。同図において、ジョブ単位の圧縮
画素情報フォーマットは、ジョブヘッダ部、複数のペー
ジ単位の圧縮画素情報部から構成される。ジョブヘッダ
部はページ数、主走査ライン数、副走査ライン数、色信
号、および各ページへのポインタから構成される。ま
た、圧縮画素情報部はカラー制御データポインタ、サン
プルカラー制御データポインタ、マスクデータポインタ
およびコンスタントカラーデータポインタから構成され
る各ページのデータポインタと、カラー制御データ、サ
ンプルカラー制御データ、マスクデータおよびコンスタ
ントカラーデータから構成される各ページの制御データ
と、各ページのサンプルカラーデータとから構成されて
いる。
【0093】ジョブ全体のページ合成圧縮画素情報がジ
ョブ圧縮画素情報一時記憶部512に蓄積されると、プ
リンタ制御部513はそのページ合成圧縮画素情報を復
元処理部514によりラスタ画像データに変換し、プリ
ンタ装置52に出力するよう制御する。
【0094】次に、印刷出力制御部51における復元処
理部514の詳細について説明する。図27は復元処理
部の構成例を示すブロック図である。
【0095】同図において、復元処理手部514は、圧
縮画素情報回収制御部514aと、カラー制御データバ
ッファ514bと、マスクデータバッファ514cと、
コンスタントカラーデータバッファ514dと、サンプ
ルカラー展開制御部514eと、サンプルカラー固定長
ブロック復号処理部514fと、サンプルカラーデータ
バッファ514gと、画素情報復元制御部514hとか
ら構成されている。
【0096】圧縮画素情報回収制御部514aは、ジョ
ブヘッダおよび各ページの制御データポインタを読み込
み、カラー制御データ、サンプルカラー制御データ、マ
スクデータ、コンスタントカラーデータの各バッファへ
の読み込みを制御する。サンプルカラー展開制御部51
4eは、サンプルカラー制御データを読み込み、サンプ
ルカラー固定長ブロック復号処理部514gを制御して
サンプルカラー圧縮データを非圧縮データに変換し、サ
ンプルカラーデータバッファ514gに書き込む。尚、
サンプルカラー固定長ブロック復号処理部514fは、
ラスタライズ処理部16,26,36の圧縮処理部16
6のサンプルカラー固定長ブロック圧縮処理部116c
と同様のハードウェアで構成されるものであるが、上記
したサンプルカラー圧縮データ同士の重なりのため、2
回路が備えられている。例えば、サンプルカラー制御デ
ータのレイヤ情報の下位レイヤは常に第1固定長ブロッ
ク復号処理回路で、上位レイヤは第2固定長ブロック復
号処理回路で処理するよう構成されている。画素情報復
元制御部514hは、カラー制御データバッファ514
b、マスクデータバッファ514c、コンスタントカラ
ーデータバッファ514d、サンプルカラーデータバッ
ファ514gから各制御データおよび画像データを読み
出し、副走査1ライン毎にラスタデータをプリンタ装置
52に出力するよう構成され、リアルタイムで圧縮画素
情報を復元できるようハードウェアで実現されている。
【0097】ここで、以上説明した構成要素からなる本
実施例の印刷処理システムの動作について整理する。演
算処理装置(クライアント装置)10のユーザは、文書
作成プログラム11を用いて印刷ジョブ12を作成し、
印刷装置50への出力を指示する。印刷ジョブ12は、
印刷ジョブ分割部14で資源情報管理部13の資源情報
データベースに基づき複数の印刷ジョブフラグメントに
分割され、同時にフラグメントタグおよびタグテーブル
が生成される。また、印刷ジョブフラグメントの分割に
先だって、印刷ジョブ管理部29へジョブ識別子取得要
求を出力し、ジョブ識別子を得る。続いて、印刷ジョブ
転送部15によって、上記印刷ジョブフラグメント、フ
ラグメントタグおよびタグテーブルは印刷ジョブ管理部
29へ転送される。また同時に、印刷ジョブフラグメン
トおよびフラグメントタグはクライアント装置を含む複
数の演算処理装置10,20,30に転送される。尚、
上記タグテーブルは、ページ毎に分割されている。
【0098】複数の演算処理装置のラスタライズ処理部
16,26,36に転送された印刷ジョブフラグメント
は、フラグメントタグ情報に基づき順次ラスタライズ処
理された後、圧縮処理部166で印刷ジョブフラグメン
ト毎の圧縮画素情報に変換され、圧縮画素情報一時記憶
部167に一時保存される。続いて、圧縮画素情報送信
制御部168から印刷ジョブ管理部29へラスタライズ
処理終了通知が転送される。
【0099】印刷ジョブ管理部29では、ラスタライズ
終了通知を受信し、タグテーブルの処理状態が変更され
る。続いて、少なくとも1ページ分のラスタライズ処理
が終了した後、印刷ジョブ管理部29は、当該ページに
関するタグテーブルを、選択された演算処理装置あるい
は印刷装置のページ合成部18,28,58の1つに転
送する。
【0100】選択された演算処理装置あるいは印刷装置
のページ合成部18,28,58では、印刷ジョブ管理
部29より転送された1ページ分の印刷ジョブフラグメ
ント情報が記載されたタグテーブルに基づき、各印刷ジ
ョブフラグメントに対応する圧縮画素情報を回収する。
回収された圧縮画素情報は、ページ合成圧縮処理部18
3により1ページ単位の圧縮画素情報に変換される。変
換処理終了後、ページ合成部18,28,58は印刷ジ
ョブ管理部29にページ合成処理終了を通知する。
【0101】全てのページ合成処理が終了した後、印刷
ジョブ管理部29は印刷装置50の印刷出力制御部51
に印刷ジョブ回収指示を出力するとともに、ページ合成
処理テーブルを転送する。印刷出力制御部51では、ペ
ージ合成処理テーブルに基づき全てのページの圧縮画素
情報を回収した後、復元処理部514にて圧縮画素情報
を連続的に復元し、印字動作を実行するプリンタ装置5
2に転送し、印刷ジョブを出力する。
【0102】次に、圧縮処理に関する別の実施の形態に
ついて説明する。ここでは、サンプルカラーの圧縮処理
に可変長ブロック圧縮処理を用いる。可変長ブロック圧
縮処理は、固定長ブロック圧縮に比べて高効率の圧縮が
可能である点が特徴であり、したがって、ページ合成部
18のページ合成圧縮画素情報記憶部185にはより多
くのページの圧縮画素情報を書き込むことができる。し
かし、固定長ブロック圧縮処理のように、圧縮画素情報
を圧縮状態のまま合成や分割ができない。ネットワーク
の通信量を減らすために圧縮処理部で圧縮処理を施した
場合には、ページ合成部で、回収した圧縮画素情報を一
旦復元した後、合成し、それから記憶部の容量節約のた
めに再圧縮するという構成が必要となる。さらに、複数
回圧縮復元処理を施すことにより画質の劣化が避けられ
ない。したがって、本実施の形態では、サンプルカラー
データについて、圧縮処理部では圧縮処理を施さず、ペ
ージ合成部で可変長ブロック圧縮処理を施すという構成
を取っている。尚、本実施例では可変長ブロック圧縮処
理として、国際標準であるJPEG圧縮を使用してい
る。JPEGは国際標準化機構(ISO)のJoint
Photographic Coding Expe
rts Groupの略であり、JPEG圧縮の符号化
方式はDCT(Discrete Cosine Tr
ansform)方式と呼ばれる可変長符号化方式であ
る。詳細については、例えば画像電子学会誌Vol.1
8,No.6,398〜407に記載されている。以
下、本実施の形態に特徴的な構成について記述する。
【0103】図28は圧縮処理部の別の構成例を示すブ
ロック図である。図示の圧縮処理部1660によれば、
図14に示した圧縮処理部166と比較して、サンプル
カラー固定長ブロック圧縮処理部166cが無いのが特
徴である。すなわち、圧縮処理部1660はカラーデー
タ判定部166aと、コンスタントカラーランレングス
圧縮処理部166bと、圧縮画素情報生成部166d
と、圧縮画素情報・タグ連結部166eとから構成され
ている。カラーデータ判定部166aは、ラスタライズ
処理されたジョブフラグメントに対応するフラグメント
タグのジョブタイプを検出し、ジョブタイプがテキスト
画像および図形画像である場合はコンスタントカラーラ
ンレングス圧縮処理部166bで圧縮処理し、ジョブタ
イプがイメージ画像である場合は圧縮処理をしない。圧
縮画素情報生成部166dは、コンスタントカラーラン
レングス圧縮処理部166bから出力された圧縮画像デ
ータに非圧縮のイメージ画像データを添付した圧縮画素
情報を生成する。この圧縮画素情報は圧縮画素情報・タ
グ連結部166eにて対応するフラグメントタグが連結
されて、圧縮画素情報一時記憶部167に保存される。
【0104】図29はサンプルカラーの非圧縮画素情報
を示す図である。サンプルカラーの非圧縮画素情報は、
副走査ライン番号と、カラータイプと、色信号と、主走
査min(開始画素)と、主走査max(終了画素)
と、高さと、カラーデータサイズと、非圧縮サンプルカ
ラーデータポインタとから構成される。ここで、カラー
タイプには、0/コンスタントカラー,1/サンプルカ
ラーのパラメータが入り、色信号には、0/RGB,1
/Lab,2/YMCKのパラメータが入る。主走査m
inには、主走査方向の図形開始画素の位置情報が入
り、主走査maxには、主走査方向の図形終了画素の位
置情報が入り、高さには、図形の副走査方向のライン数
が入る。また、非圧縮サンプルカラーデータポインタは
C,M,Y,Kの面順次で格納されている各画素情報毎
のサンプルカラーデータの先頭アドレスを示している。
【0105】図30は非圧縮サンプルカラーのデータ形
式と画像データとの対応関係を示す説明図である。図示
の例では、幅が主走査方向の画素位置の11から36ま
であり、高さが副走査方向に10画素ある矩形のイメー
ジ画像の場合、その非圧縮画素情報として、データD3
1が得られる。イメージ画像には圧縮処理が施されてい
ないため、図17の同一の画像データに比較して、デー
タ量は2倍となっている。実際の画像では、圧縮される
画像量は大きくなるため、データ量の差は概ね8/3倍
となる。
【0106】図31はページ合成部の別の構成例を示す
ブロック図である。図示の構成によれば、ページ合成部
18aは圧縮画素情報回収制御部181と、圧縮画素情
報一時記憶部(磁気ディスク)182と、ページ合成圧
縮処理部183と、ページ合成圧縮画素情報送信制御部
184と、ページ合成圧縮画素情報記憶部(磁気ディス
ク)185と、JPEG圧縮処理部186とから構成さ
れている。ページ合成部18aは、図22のページ合成
部18と比較して、回収した非圧縮画素情報を圧縮処理
するJPEG圧縮処理部186が付加されている点が特
徴である。尚、JPEG処理には複雑な演算処理が必要
となるため、JPEG圧縮処理部515はハードウェア
で構成されている。また、本実施例では、ページ合成部
18aの次に処理を行う復元処理部は、図27に示す復
元処理部514のブロック図の中で、サンプルカラー固
定長ブロック復号処理部514fがJPEG復号処理ハ
ードウェアに置き換えられることは当然である。
【0107】これにより、ラスタライズ処理後にサンプ
ルカラー固定長ブロック圧縮処理を行う場合に比較し
て、ネットワークの通信量は増加するものの、ページ合
成部18aにおいて高効率圧縮が可能な可変長ブロック
圧縮処理をするので、ページ合成圧縮画素情報記憶部
(磁気ディスク)185に、より多くページの圧縮画素
情報を書き込むことができる。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、ネット
ワーク上に分散配置された複数の演算処理装置にてラス
タライズ処理された印刷ジョブフラグメントを、分散配
置されたページ合成部でページ単位に圧縮処理し、これ
ら圧縮処理された画素情報を印刷装置でジョブ単位で回
収した後、連続的に復元しながら出力することができる
ように構成した。このため、複数ページから構成される
印刷ジョブを効率的に出力することができる。さらに、
複数の演算処理装置でページ合成処理を行うため、合成
処理の処理時間が低減され、システム全体の処理速度を
改善することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による印刷処理システムの原理構成を示
すブロック図である。
【図2】本発明の印刷処理システムの実施の形態を示す
ブロック図である。
【図3】資源情報管理部の構成例を示すブロック図であ
る。
【図4】資源情報データベースのラスタライズ処理資源
情報テーブルの一例を示す図である。
【図5】資源情報データベースの印刷資源情報テーブル
の一例を示す図である。
【図6】演算処理装置の印刷ジョブ分割部の構成例を示
すブロック図である。
【図7】文書構造解析部より抽出された文書構造の概念
を示す図である。
【図8】資源従属性解析部により解析された従属性を表
した図である。
【図9】独立な画像グループおよび画像グループ内の重
なり関係のある文書の例を示す図である。
【図10】独立な画像グループおよび画像グループ内の
重なり関係を示す図である。
【図11】フラグメントタグの構成例を示す図である。
【図12】タグテーブルの構成例を示す図である。
【図13】ラスタライズ処理部の構成例を示すブロック
図である。
【図14】圧縮処理部の構成例を示すブロック図であ
る。
【図15】コンスタントカラーの圧縮画素情報を示す図
である。
【図16】コンスタントカラーの圧縮データ形式と画像
データとの対応関係を示す説明図である。
【図17】サンプルカラーの圧縮画素情報を示す図であ
る。
【図18】サンプルカラーの圧縮データ形式と画像デー
タとの対応関係を示す説明図である。
【図19】印刷ジョブ管理部の構成例を示すブロック図
である。
【図20】ジョブテーブルの構成の一例を示す図であ
る。
【図21】ページ合成処理テーブルの構成の一例を示す
図である。
【図22】ページ合成部の構成例を示すブロック図であ
る。
【図23】部分的な圧縮画素情報の合成処理を説明する
ための図である。
【図24】ページ単位の圧縮画素情報フォーマットを示
す図である。
【図25】印刷出力制御部の構成例を示すブロック図で
ある。
【図26】ジョブ圧縮画素情報のフォーマット例を示す
図である。
【図27】復元処理部の構成例を示すブロック図であ
る。
【図28】圧縮処理部の別の構成例を示すブロック図で
ある。
【図29】サンプルカラーの非圧縮画素情報を示す図で
ある。
【図30】非圧縮サンプルカラーのデータ形式と画像デ
ータとの対応関係を示す説明図である。
【図31】ページ合成部の別の構成例を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1a,1b,・・・ 演算処理装置 2 印刷装置 3a,3b,・・・ 資源情報管理手段 4 印刷ジョブ分割手段 5 印刷ジョブ転送手段 6 印刷ジョブ管理手段 7 ラスタライズ処理手段 8a,8b ページ合成手段 9 印刷ジョブ出力制御手段 10,20,30・・・ 演算処理装置 11 文書作成プログラム 12 印刷ジョブ 13,23,33 資源情報管理部 14 印刷ジョブ分割部 15 印刷ジョブ転送部 16,26,36 ラスタライズ処理部 17,27,37,57 送受信部 18,28,58 ページ合成部 29 印刷ジョブ管理部 40 ネットワーク 50 印刷装置 51 印刷出力制御部 52 プリンタ装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷ジョブを記述したソースファイルか
    ら印刷のための画素情報を得るためのラスタライズ処理
    をネットワークを介して疎結合された複数の演算処理装
    置により行う印刷処理システムにおいて、 前記複数の演算処理装置においてラスタライズ処理を行
    うのに必要なラスタライズ処理資源情報を管理する資源
    情報管理手段と、 前記ラスタライズ処理資源情報に基づき、印刷ジョブを
    分割・スケジューリングした複数の印刷ジョブフラグメ
    ントを生成するとともに、分割・スケジューリング時に
    印刷ジョブの管理情報が記述されたタグテーブルと各印
    刷ジョブフラグメントの管理情報が記述されたフラグメ
    ントタグとを生成する印刷ジョブ分割手段と、 前記印刷ジョブフラグメントとタグテーブルとフラグメ
    ントタグとを一時記憶するとともに、印刷ジョブの許可
    ・終了と、各印刷ジョブフラグメントの終了とを管理
    し、タグテーブルをページ単位に分割して印刷装置また
    は選択された演算処理装置に転送することで各印刷ジョ
    ブフラグメントの回収を指示するよう構成された印刷ジ
    ョブ管理手段と、 複数の演算処理装置に設けられ、前記印刷ジョブフラグ
    メントを前記フラグメントタグの情報に基づきラスタラ
    イズ処理するラスタライズ処理手段と、 印刷装置または選択された演算処理装置に設けられ、前
    記印刷ジョブ管理手段からの分割されたタグテーブルに
    基づき各ラスタライズ処理手段でラスタライズ処理され
    た部分的な画素情報を回収し、ページ単位の画素情報に
    合成するページ合成手段と、 印刷装置に設けられ、前記印刷ジョブ管理手段の指示に
    基づき、前記ページ合成手段で合成されたページ単位の
    画素情報を回収し、プリンタ装置に出力する印刷ジョブ
    出力制御手段と、 を備えたことを特徴とする印刷処理システム。
  2. 【請求項2】 前記ラスタライズ処理手段はラスタライ
    ズ処理された画素情報を圧縮する圧縮処理手段を備え、
    前記ページ合成手段は前記圧縮処理手段による部分的な
    圧縮画素情報をページ単位の圧縮画素情報に合成するペ
    ージ合成圧縮処理部を備え、印刷ジョブ出力制御手段は
    ページ合成圧縮処理された画素情報を復元する復元処理
    手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の印刷処理
    システム。
  3. 【請求項3】 印刷ジョブをネットワーク上の複数の資
    源により分散処理して印刷を行う印刷処理方法におい
    て、 印刷ジョブを複数の印刷ジョブフラグメントに分割し、
    スケジューリングするとともに、前記印刷ジョブのジョ
    ブスケジューリング情報を記述したタグテーブルと各印
    刷ジョブフラグメントの管理情報を記述したフラグメン
    トタグとを生成し、 分割されたそれぞれの印刷ジョブフラグメントをそれぞ
    れ付属する前記フラグメントタグの情報に基づきラスタ
    ライズして部分的な画素情報にする処理を分散して行
    い、 少なくとも1ページ分のラスタライズ処理が終了した後
    に、前記部分的な画素情報を前記タグテーブルの該当す
    るページの情報に基づき回収してページ単位の画素情報
    に合成する処理を分散して行い、 前記印刷ジョブに関する全てのページ合成の終了の後、
    前記ページ単位の画素情報を回収し、前記印刷ジョブと
    してプリンタ装置に出力する、 ことからなる印刷処理方法。
  4. 【請求項4】 印刷ジョブをネットワーク上の複数の資
    源により分散処理して印刷を行う印刷処理方法におい
    て、 印刷ジョブを複数の印刷ジョブフラグメントに分割し、
    スケジューリングするとともに、前記印刷ジョブのジョ
    ブスケジューリング情報を記述したタグテーブルと各印
    刷ジョブフラグメントの管理情報を記述したフラグメン
    トタグとを生成し、 分割されたそれぞれの印刷ジョブフラグメントをそれぞ
    れ付属する前記フラグメントタグの情報に基づきラスタ
    ライズして部分的な画素情報にする処理を分散して行
    い、 それぞれラスタライズ処理された印刷ジョブフラグメン
    ト毎の部分的な画素情報を圧縮して圧縮画素情報に変換
    し、 部分的な圧縮画素情報への変換が少なくとも1ページ分
    終了した後に、前記タグテーブルの該当するページの情
    報に基づき前記部分的な画素情報を回収してページ単位
    の圧縮画素情報に合成する処理を分散して行い、 前記印刷ジョブに関する全てのページ合成の終了の後、
    ページ単位の前記圧縮画素情報を回収して復元処理し、
    プリンタ装置に出力する、 ことからなる印刷処理方法。
JP8023856A 1996-02-09 1996-02-09 印刷処理システム Pending JPH09218763A (ja)

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