JP2001075759A - 情報処理装置および情報処理方法 - Google Patents

情報処理装置および情報処理方法

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JP2001075759A
JP2001075759A JP25217899A JP25217899A JP2001075759A JP 2001075759 A JP2001075759 A JP 2001075759A JP 25217899 A JP25217899 A JP 25217899A JP 25217899 A JP25217899 A JP 25217899A JP 2001075759 A JP2001075759 A JP 2001075759A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再構成可能な処理手段を有効に用い、さらな
る高速化を実現した情報処理装置および情報処理方法を
提供する。 【解決手段】 再構成制御部12は、変換処理部4で生
成された中間データを参照し、最初の中間データに対応
する展開が実行されるように、構成データ管理部13か
ら構成データを読み出して再構成可能展開処理部11を
再構成する。さらに、再構成した再構成可能展開処理部
11で最初のオブジェクトデータの展開を実行する。こ
の再構成および展開の実行と並行して、中間データから
同じ構成で展開可能なデータを選択する処理を行う。再
構成に時間がかからない場合でも、再構成可能展開処理
部11を遊ばせることなく利用可能なので、処理全体の
高速化を図ることができる。また、同じ構成で展開可能
なオブジェクトデータの展開を連続して行うので、再構
成回数を減らすことができ、さらに高速化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、再構成可能な処理
手段を用いた情報処理装置および情報処理方法に関する
ものであり、特に、再構成可能な処理手段を用いて、少
なくとも文字、図形、画像の描画要素のいずれかを有し
所定の描画命令で記述された描画データを、位置情報を
含む形式の情報に展開する情報処理装置および情報処理
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】小型、高速のデジタル印刷に適した電子
写真方式のページプリンタの開発に伴い、従来の文字情
報中心の印刷から脱皮した、画像、図形、文字などを同
様に取り扱い、図形、文字等の拡大、回転、変形などが
自由に制御できる記述言語を用いる印刷処理装置が一般
に普及してきた。このような記述言語の代表的な例とし
て、PostScript(Adobe System
s社商標)、Interpress(Xerox社商
標)、Acrobat(Adobe Systems社
商標)、GDI(Graphics Device I
nterface、Microsoft社商標)等が知
られている。
【0003】記述言語で作成されている印刷データは、
ページ内の任意位置の画像、図形、文字を表現する描画
命令及びデータを任意の順で配置した命令及びデータ列
で構成されており、印刷処理装置で印刷するためには、
印刷前に印刷データをラスタ化しなければならない。ラ
スタ化とは、ページ又はページの一部を横切る一連の個
々のドットまたは画素へ展開してラスタ走査線を形成
し、そのページの下へ引き続く走査線を次々に発生する
過程である。
【0004】ページプリンタでは、ページ全体あるいは
ページを帯状に分割したバンドごとに、印刷前に印刷デ
ータをラスタ化し、バッファメモリに記憶する。しかし
最近のカラー化および高解像度化に伴い、ラスタ化の処
理量は増大する一途をたどっている。
【0005】そこでラスタデータへの展開処理を高速に
行うために、専用ハードウェアを利用することが考えら
れた。上述したように、ページ内に描画される対象とし
ては、画像、図形、文字等がある。これらの描画要素
は、それぞれのオブジェクトの型に応じて特殊な処理を
必要とする。例えば、画像の場合、解像度変換、アフィ
ン変換、これらの処理に伴う補間、色処理等が必要であ
る。また、図形の場合には、座標変換、ベクタ/ラスタ
変換、塗りつぶし処理等が必要である。さらに、文字の
場合には、アウトライン座標の変換、ヒント処理、ベク
タ/ラスタ変換、塗りつぶし処理等が必要である。これ
らすべての処理を行うためには、それぞれの処理に対応
した専用ハードウェアを1つずつ用意しなければならな
い。そのため、専用ハードウェア量が多くなってシステ
ム全体が高価になるという問題があった。また、ラスタ
データへの展開を目的とするハードウェアは、特定の種
別の描画要素について展開処理を行う時だけにしか使用
できない。そのため、処理に応じた専用ハードウェアを
並列的に用意しておくことはその使用率を考えると大変
無駄であるという問題があった。
【0006】従来このような問題を解決する試みとし
て、全ての展開処理機能について並列にハードウェアを
設けるのではなく、ハードウェアのプログラマビリティ
あるいは構造を再構成することにより機能を変更し、少
ないハードウェアで多くの機能を高速に実現しようとす
る試みが行われている。そのような考え方を持った従来
の技術として、特開平10−278361号公報に記載
されたものがある。
【0007】特開平10−278361号公報には、入
力された印刷データを出力装置に出力するための展開処
理を再構成ハードウェアを使って行うことにより、必要
なハードウェア量を減らすとともに、処理対象の印刷デ
ータに応じて最適なハードウェア構成を採用することで
スループットの向上を図る旨が記載されている。例え
ば、印刷データに含まれる描画要素の重なりを判定し
て、判定情報と印刷データの内容とを基に印刷データの
描画要素を並び換える。これによって、再構成ハードウ
ェア手段を並列的に動作させ、また再構成ハードウェア
手段の構成の変更回数を少なくすることで、再構成ハー
ドウェア手段による展開処理の高速化を可能としてい
る。しかし、再構成ハードウェア手段の再構成には、デ
バイス規模にもよるが数百マイクロ秒から数十ミリ秒の
時間がかかる。再構成ハードウェアが20MHzで動作
すると仮定すると1クロックは0.05マイクロ秒なの
で、この再構成にかかる時間の処理全体に占める割合は
大きく、再構成の回数をさらに少なくしなければならな
い。
【0008】この問題に対し、例えば特願平11−60
437号では、再構成ハードウェア手段で処理する描画
要素を予め分類しておき、各共通の描画要素ごとに再構
成ハードウェア手段を再構成し、連続して展開処理を行
っている。また特願平11−60450号では、ある描
画要素で再構成ハードウェア手段を再構成したら、その
構成で展開可能な描画要素について連続して展開処理を
行う。これらによって再構成の回数が減少し、全体の処
理時間を短縮することができる。しかし描画要素を分類
したり、同じ回路構成で展開可能な描画要素を選択する
ために時間がかかるという問題がある。
【0009】さらに特願平11−57931号では、再
構成ハードウェア手段の再構成と、再構成ハードウェア
手段で処理すべきデータの生成とを並行して行うこと
で、さらなる処理時間の短縮を図り、高速化を可能にし
ている。例えば上述の描画要素を分類したり、同じ回路
構成で展開可能な描画要素を選択する処理と、再構成ハ
ードウェア手段の再構成を並列的に実行することも考え
られる。しかし、再構成ハードウェア手段の再構成に要
する時間は短縮される方向にあり、並列処理されるうち
の再構成ハードウェア手段の再構成だけが早く終わって
しまい、再構成ハードウェア手段における展開処理が待
たされる場合も発生している。そのため、さらなる高速
化が要望されていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、再構成可能な処理手段を有
効に用い、さらなる高速化を実現した情報処理装置およ
び情報処理方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、回路機能を再
構成することが可能な処理手段を用いて回路機能の再構
成と該回路機能による1または複数の処理の実行を繰り
返して行う情報処理装置および情報処理方法であって、
処理手段に対して最初に実行する処理に対応する回路機
能を再構成して最初の処理を実行する。それと並行し
て、残りの処理を参照して同じ種類ごとに処理の順番を
決定したり、あるいは、残りの処理を参照して同じ回路
機能で実行可能な処理を選択する。
【0012】また本発明は、回路機能を再構成すること
が可能な展開処理手段を用いて少なくとも文字、図形、
画像の描画要素のいずれかを有し所定の描画命令で記述
された描画データに基づいて位置情報を含む形式の情報
に展開する情報処理装置および情報処理方法であって、
描画データからその描画データに含まれる描画要素に対
応させて構成情報を付加して中間データを生成し、展開
処理手段によって中間データを展開する。展開処理手段
が最初の中間データに付加された構成情報に基づいて回
路機能の再構成とその回路機能による最初の中間データ
の展開を行うのと並行して、残りの中間データを参照し
て、同じ回路機能で実行可能な種類ごとに中間データの
順番を決定し、あるいは同じ回路機能で実行可能な中間
データの抽出を行う。
【0013】このように、処理手段の再構成とともに再
構成された回路機能の実行も並列的に行うので、例えば
処理手段において回路機能の再構成が早く終わってしま
った場合でも、他の処理の終了を待つことなく続けて処
理を実行するので、並列処理によるさらなる高速化を実
現することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態を
含む印刷処理装置の一例を示すブロック図である。図
中、1は描画データ、2は描画データスプール部、3は
描画データ解釈部、4は変換処理部、5は展開処理部、
6は出力装置制御部、7は出力装置、11は再構成可能
展開処理部、12は再構成制御部、13は構成データ管
理部である。
【0015】描画データ1は印刷処理装置で処理可能な
記述言語で記述されたものであり、図示しないパーソナ
ルコンピュータやワークステーション等において、文書
作成や編集等を処理するアプリケーションプログラムで
作成された文書データから生成されたものである。以下
の説明において、描画データ1の記述言語としてGDI
であるとするが、これに限らず、例えばAcrobat
(商品名)で代表されるPDF(Portable D
ocument Format)、PostScrip
t(商品名)などで代表されるページ記述言語(PD
L)であってもよい。
【0016】図1に示す印刷処理装置は、描画データス
プール部2と、描画データ解釈部3と、変換処理部4
と、展開処理部5と、出力装置制御部6と、出力装置7
とから構成されている。描画データスプール部2は、描
画データ1を入力するための通信機能や、描画データ解
釈部3へ出力されるまで描画データを一時的に記憶する
機能等を備えている。
【0017】描画データ解釈部3は、描画データプール
部2に入力された描画データを、定められた記述言語の
シンタックスに従ってトークンとして切り出した後、ト
ークンを解釈し、内部命令やその引数に変換する。内部
命令には、文字/図形/画像の描画を実行する描画命令
や、色や線属性など描画に必要な情報を設定する描画状
態命令がある。描画命令は変換処理部4へ転送される。
【0018】変換処理部4は、入力された描画データか
ら展開処理部5における出力画像データへの展開処理可
能な中間データに変換する。中間データに変換する目的
は、展開処理部5での高速な展開処理を可能にすること
である。また中間データには、展開処理に関する情報と
して、ハードウェア構成識別子が付加される。このハー
ドウェア構成識別子は、展開処理部5の再構成可能展開
処理部11を再構成するための構成データに対する識別
子である。なお、変換処理部4及び中間データについて
の詳細は後述する。
【0019】展開処理部5は、変換処理部4から出力さ
れる中間データを例えばバンド単位に読み出し、展開処
理部5内の図示しない出力バッファメモリに出力画像デ
ータを作成する。すなわち変換処理部4から出力される
中間データを受領し、出力装置7において出力可能な出
力画像データへの展開を行う。
【0020】展開処理部5において展開処理されたデー
タは、展開処理部5内の2つの図示しない出力バッファ
メモリに交互に蓄積される。なお、出力装置7がカラー
ページプリンタの場合、出力バッファメモリに交互に蓄
積される出力画像データは出力装置7で印刷している記
録色の印刷データに対応する。出力バッファメモリに蓄
積された出力画像データは、出力装置7のデータ要求に
応じて、交互に読み出されて出力装置7に出力される。
【0021】展開処理部5は、再構成可能展開処理部1
1、再構成制御部12、構成データ管理部13等を有し
ている。上述のように入力される描画データには画像、
図形、文字等の描画要素が含まれ、これらはそれぞれの
オブジェクトの型に応じて特殊な処理を必要とする。例
えば、画像の場合、解像度変換、アフィン変換、これら
の処理に伴う補間、色処理等である。図形の場合には、
座標変換、ベクタ/ラスタ変換、塗りつぶし処理等が必
要である。文字の場合には、アウトライン座標の変換、
ヒント処理、ベクタ/ラスタ変換、塗りつぶし処理等が
必要である。展開処理部5は、ハードウェアのプログラ
マビリティあるいは構造を再構成することにより機能を
変更し、少ないハードウェアで多くの機能を高速に実現
させるため、再構成可能展開処理部11を有している。
この再構成可能展開処理部11によって様々な展開処理
を可能としている。再構成可能展開処理部11を構成す
る再構成ハードウェア部については後述するが、例えば
フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPG
A)などで構成することができる。
【0022】再構成制御部12は、再構成可能展開処理
部11を制御し、再構成可能展開処理部11に対して回
路機能の再構成を行わせるとともに、中間データから出
力画像データへの展開を行わせる。変換処理部4から最
初の中間データが生成されると、その中間データに対応
する回路機能を再構成可能展開処理部11に再構成し、
続けて最初の中間データの展開を実行させる。この最初
の中間データに対応する回路機能の再構成と展開の実行
中、変換処理部4による中間データの生成が並行して行
われる。また、最初の中間データに対応する回路機能の
再構成と展開の実行中に、残りの中間データを参照して
同じ種類ごとに展開を行う中間データの順番を決定す
る。あるいは、残りの中間データを参照して同じ回路機
能で実行可能な中間データを選択する。このように、中
間データの順番の決定や同じ回路機能で実行する中間デ
ータの選択を行うことによって、再構成可能展開処理部
11の再構成の回数を減少させ、処理時間を短縮してい
る。さらに、中間データの順番の決定や選択を、再構成
可能展開処理部11における再構成および展開の実行と
並行して行うことにより、さらなる処理時間の短縮を図
っている。
【0023】構成データ管理部13は、再構成可能展開
処理部11に回路機能を再構成するための構成データを
保持している。再構成制御部12が中間データに対応し
た回路機能を再構成可能展開処理部11に再構成する際
に、中間データ中のハードウェア構成識別子に基づい
て、この構成データ管理部13から構成データを読み出
す。
【0024】出力装置制御部6は、展開処理部5内の図
示しない出力バッファメモリに蓄積された出力画像デー
タを出力装置7へ転送するとともに、出力装置7の状態
制御および管理を行う。
【0025】出力装置7は、画像を出力する。例えば出
力装置7は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエ
ロー)、BK(ブラック)の各色毎に露光、現像、転写
を繰り返すことによりフルカラー画像を出力できるレー
ザ走査方式の電子写真方式を用いたカラーページプリン
タとすることができる。出力装置制御部6の制御に基づ
き、出力バッファメモリに蓄積された出力画像データを
受け取って、記録用紙に印刷し、出力する。もちろん出
力装置はカラーページプリンタに限られるものではな
い。
【0026】図2は、本発明の実施の一形態を含む印刷
処理装置の一例における動作の一例を示すフローチャー
トである。S61において、描画データスプール部2に
文字/図形/画像を含む描画データ1が入力されると、
描画データ解釈部3、変換処理部4を介してバンド単位
に分割された中間データが生成される。生成された中間
データに対し、各描画オブジェクトのハードウェア構成
識別子を含む中間データテーブルが各バンドに1つ生成
される。そして変換処理部4は、展開処理部5の要求に
応じて中間データを出力する。
【0027】S62において、展開処理部5の再構成制
御部12は、変換処理部4から入力される中間データに
付加された中間データテーブルを調べ、中間データテー
ブル中に含まれるハードウェア構成識別子によって、必
要に応じて構成データ管理部13からハードウェア構成
に関する構成データを読み出し、再構成可能展開処理部
11の回路機能を再構成する。そして、再構成された再
構成可能展開処理部11により中間データを出力画像デ
ータに展開する。
【0028】次にS63において、バンド内の全ての中
間データについて処理が終了したことをチェックし、終
了していなければS62に戻り、必要に応じて再構成可
能展開処理部11の回路機能を再構成しながら展開の実
行を繰り返す。バンド内の全ての中間データについての
展開が終了し、出力装置7のサイクルアップ、あるいは
出力準備が完了すると、S64において、展開処理部5
内の出力バッファメモリから出力装置7に対し、出力装
置7の記録速度に応じて出力画像データが1ライン毎に
転送される。これにより出力装置7による出力が行われ
る。
【0029】次にS65において、ページ内の全てのバ
ンドの処理が終了したか否かをチェックする。終了して
いなければS62へ戻り、1つの出力バッファメモリ内
の出力画像データが出力されている間に、次のバンドに
対してS62以下の展開処理を繰り返し実行する。次の
バンドの出力画像データは、出力画像データの読み出し
を行っている出力バッファメモリとは異なる出力バッフ
ァメモリに格納する。このようにして展開処理部5の出
力画像データへの展開処理及び出力装置7での出力処理
は、1ページ分の出力画像データが処理されるまで、色
毎にあるいは4色同時に繰り返される。1ページ分の展
開処理が終了していれば、そのページの展開処理を終了
する。複数ページの出力を行う場合には、図2に示す処
理を各ページごとに行い、全ページの出力が終了するま
で繰り返せばよい。
【0030】以上、本発明の実施の一形態を含む印刷処
理装置の一例における動作の概要について説明した。次
に、この印刷処理装置の主要部の詳細について説明す
る。図3は、変換処理部の一例を示す構成図である。図
中、21は命令実行部、22は描画状態命令記憶部、2
3は画像処理部、24はベクタ処理部、25はリスト生
成部、26はバンド分割管理部、27は中間データ記憶
部である。変換処理部4は、図3に示すように、命令実
行部21と、描画状態命令記憶部22と、画像処理部2
3と、ベクタ処理部24と、リスト生成部25、バンド
分割管理部26と、中間データ記憶部27を含んでい
る。
【0031】命令実行部21は、描画データ解釈部3か
ら送られてきた内部命令を実行する。ここで実行する命
令は、主に描画命令と描画状態命令がある。図4は、描
画命令の種類とその描画に必要な情報の一例の説明図で
ある。例えば描画命令には、図4に示すように3種類の
描画命令があり、それぞれの描画に必要な情報が示され
ている。このうちアンダーラインがある情報について
は、描画命令中の引数として与えられ、その他の情報は
あらかじめ初期設定や先行する命令などにより描画状態
命令記憶部22に記憶されている。描画命令の実行は、
画像描画以外は受け取った描画命令をそのままベクタ処
理部24へ転送する。画像描画の場合は、受け取った描
画命令を画像処理部23へ転送するとともに、画像ヘッ
ダの縦と横の大きさをベクタ処理部24へ転送する。ま
た描画状態命令については、命令を描画状態命令記憶部
22へ転送する。
【0032】描画状態命令記憶部22は、命令実行部2
1から受け取った命令に含まれる引数の値で、例えば図
4に示したアンダーラインの無い情報についての値の設
定を行い、それらを記憶する。また、画像処理部23,
ベクタ処理部24,バンド分割管理部26などの要求に
従って、それらの値を転送する。
【0033】画像処理部23は、命令実行部21から入
力された命令の引数である入力画像ヘッダと入力画像デ
ータを受け取り、ヘッダに付加された圧縮IDを参照し
て、もし圧縮された画像が入力された場合には圧縮を伸
張し、描画状態命令記憶部22から獲得した変換マトリ
ックスを使ってアフィン変換する。さらに、場合によっ
ては処理後の画像を圧縮し、出力画像ヘッダと出力画像
データを生成してバンド分割管理部26へ転送する。こ
の圧縮には、もともと入力画像データを圧縮した圧縮方
式を使用するのが通常であるが、特にそうしなくてもよ
い。例えば、入力画像データ側でDCT(ディスクリー
ト・コサイン・トランスフォーム)で圧縮されていた場
合、それをDCTで圧縮してもよいし、他の圧縮方式、
例えばLZWで圧縮してもよいし、圧縮を行わなくても
よい。また、アフィン変換は、中間データ記憶部27の
メモリ量を削減するために、わざと出力装置7の解像度
より小さい解像度用にアフィン変換しておいてもよい。
【0034】ベクタ処理部24は、命令実行部21から
送られてきた命令と引数、描画状態命令記憶部22の値
を使用して、塗りつぶし描画を除く、新たに描画するた
めのベクタデータを生成する。まず文字描画の場合につ
いて説明する。引数で与えられた文字コードと、描画状
態命令記憶部22から獲得したフォントIDを図示しな
いフォント管理部へ転送して、文字のアウトラインデー
タを獲得する。獲得したアウトラインデータには、描画
原点(カレントポイント)の情報が含まれていないの
で、描画状態命令記憶部22から獲得したカレントポイ
ントのオフセットをアウトラインデータに加えることに
よって、目的のベクタデータを生成する。画像描画の場
合には、引数で与えられた画像ヘッダの縦と横のサイズ
からそれに対する矩形ベクタを生成し、描画状態命令記
憶部22から獲得したカレントポイントのオフセットを
加えることで目的のベクタデータを生成する。ストロー
ク描画の場合は、引数で与えられたベクタと描画状態命
令記憶部22から獲得した各種の線属性から、太さを持
った線のアウトラインベクタを生成する。このように生
成したベクタ(塗りつぶし描画の場合は命令実行部21
から直接受け取ったベクタ)を、マトリックス変換し、
さらにベクタ中に曲線のベクタがある場合にはすべて直
線で構成されたショートベクタに変換する。生成された
ベクタはリスト生成部25へ転送する。
【0035】リスト生成部25は、ベクタ処理部24で
生成されたベクタから、1つの描画オブジェクト毎にヘ
ッダ情報と、描画オブジェクトを構成するベクタの始
点、傾き、方向、およびベクタと走査ラインとの交差数
を含むエッジ情報とから構成されるリストデータを生成
する。生成されたリストデータはバンド分割管理部26
へ転送する。
【0036】バンド分割管理部26は、画像処理部23
及びリスト生成部25から入力された、それぞれヘッダ
情報を含む画像データ及びリストデータのうち、複数の
バンドにまたがるデータをバンド毎に分割する。さらに
バンド毎に分割したデータに付加情報を付けて中間デー
タを生成する。中間データは、中間データ記憶部27へ
送られる。
【0037】図5は、中間データの構造の一例の説明図
である。中間データは上述のようにバンド毎に分割した
描画オブジェクトデータODに、付加情報としてBI
D、OID、PIDを付加したものである。付加情報
は、中間データを管理するための管理情報と、再構成可
能展開処理部11で処理する内容を表す展開処理識別子
から構成されている。管理情報は、どのバンドに属する
かを示すためのバンド識別子(BID)、1回の描画命
令に対して割り当てられる識別番号であるオブジェクト
識別子(OID)によって構成されている。また展開処
理識別子(PID)は、その描画オブジェクトを再構成
可能展開処理部11で展開処理するための展開処理ハー
ドウェア構成の種類を示す識別情報としての識別子であ
る。
【0038】これら、BID、OID、PIDの付加情
報は、図5に示すように、描画命令によって生成された
バンド毎の、それぞれヘッダ情報を含む画像データ及び
リストデータである描画オブジェクトデータODの前に
付加される。ここで、中間データとしての画像データ
は、容量を減少させるために圧縮して格納されていても
よい。また画像ヘッダ情報は、画像の大きさを表すパラ
メータのほかに、色変換の処理の種類や圧縮方式の種類
も含んでいる。中間データは、このような描画オブジェ
クトに対するデータの集合である。
【0039】図3に戻り、中間データ記憶部27は、中
間データから描画オブジェクトに付加された付加情報中
のバンド識別子とオブジェクト識別子を解釈してバンド
毎にまとめ、さらに描画順序に従って中間データを記憶
する。また、命令実行部21でページの出力コマンドを
解釈すると、EOP(End Of Page)がバン
ド分割管理部26を経由して中間データ記憶部27へ送
られ、中間データ記憶部27に記憶された各バンドの最
終データにEOD(End Of Data)を表すデ
ータを付加して、バンドデータの終了を明確にする。こ
のEOPは展開処理部5にも送られ、展開処理部5の処
理を起動する。
【0040】さらに中間データ記憶部27は、展開処理
部5からの中間データ転送要求を受けると、バンド単位
で展開処理部5内の入力バッファへ中間データを転送す
る。このとき、中間データ記憶部27では、中間データ
テーブルを作成する。中間データテーブルは、例えば次
の図6に示すように、1つの描画オブジェクトデータが
格納される入力バッファ上の場所を示す先頭アドレス
(ADR)と、その描画オブジェクトの展開処理識別子
に対応するハードウェア構成識別子(HDID)とを1
組のデータとして、このデータを並べたものである。ハ
ードウェア構成識別子(HDID)は、上述のように、
実際の再構成可能展開処理部11のハードウェア構成を
示す識別子である。中間データテーブルの最後はNUL
Lでターミネートする。
【0041】図6は、中間データテーブルの一例の説明
図である。図6(A)には、展開処理部5内の入力バッ
ファを示している。この入力バッファには、バンド毎に
中間データが格納される。各バンド毎のデータは、図6
(B)に示すようなデータ配列を持つ。ADR0、AD
R1、ADR2、…は、それぞれの描画オブジェクトデ
ータが格納されている入力バッファ上の場所を示す先頭
アドレスである。図中、矢印で示すように、先頭アドレ
スADR0、ADR1、ADR2、…は、それぞれの対
応するオブジェクトデータOD0、OD1、OD2、…
の入力バッファ上の格納先頭アドレスを示している。こ
こでオブジェクトデータOD0、OD1、OD2、…
は、図5で説明したように、それぞれヘッダ情報と画像
データ及びリストデータからなる描画オブジェクトデー
タである。
【0042】個々のオブジェクトデータの先頭アドレス
ADR0、ADR1、ADR2、…、ADR(N)の各
々に対応して付加されているHDID1、HDID0、
HDID1、…、HDID2は、それぞれの描画オブジ
ェクトの展開処理識別子(図5におけるPID)を、実
際の再構成可能展開処理部11のハードウェア構成と1
対1に対応するハードウェア構成識別子に変換したもの
である。例えばADR0で指定されるオブジェクトデー
タOD0の展開処理は、再構成可能展開処理部11のハ
ードウェア構成を、ハードウェア構成識別子HDID1
によって指定されるハードウェア構成により実行するこ
とが示されている。以下同様に、ADR1で指定される
オブジェクトデータOD1の展開処理は、ハードウェア
構成識別子HDID0によって指定されるハードウェア
構成、ADR2で指定されるオブジェクトデータOD2
の展開処理はハードウェア構成識別子HDID1によっ
て指定されるハードウェア構成で実行することが示され
ている。
【0043】図7は、展開処理部5に含まれる再構成可
能展開処理部11の一例を示すブロック図である。図
中、31は再構成ハードウェア部、32はリフレッシュ
制御部、33は中間データ転送制御部、34は出力画像
データ転送制御部、35はアービトレーション部、36
はメモリ部、41,42は入力バッファ、43,44は
出力バッファ、45はワーク領域である。
【0044】中間データ転送制御部33は、変換処理部
4で生成されたバンド毎の中間データを読み込み、メモ
リ部36の入力バッファA41あるいは入力バッファB
42へ書き込む。
【0045】再構成ハードウェア部31は、入力バッフ
ァA41あるいは入力バッファB42から中間データを
読み込んで、展開して出力バッファA43あるいは出力
バッファB44へ描画する。この再構成ハードウェア部
31は、構成データ管理部13が管理記憶する構成デー
タを再構成制御部12の制御により書き込むことによ
り、機能を変えることが可能である。典型的には、再構
成ハードウェア部31は、フィールド・プログラマブル
・ゲート・アレイ(FPGA)により構成できる。
【0046】出力画像データ転送制御部34は、描画済
の出力バッファA43あるいは出力バッファB44から
展開された出力画像データを読み込み、出力装置制御部
6のシリアル出力クロック信号に同期して出力装置7へ
出力する。
【0047】メモリ部36は、この例では2つの入力バ
ッファA41、入力バッファB42と、2つの出力バッ
ファA43、出力バッファB44、それにワーク領域4
5で構成されている。もちろん入力バッファ、出力バッ
ファとも、2つに限らず、1つあるいは3つ以上で構成
してもよい。
【0048】リフレッシュ制御部32は、メモリ部36
のリフレッシュを制御する。
【0049】アービトレーション部35は、リフレッシ
ュ制御部32、中間データ転送制御部33、出力画像デ
ータ転送制御部34、再構成ハードウェア部31、再構
成制御部12のそれぞれがメモリ部36をアクセスする
際に、それぞれのブロックに割り当てられたアクセスの
プライオリティに応じてアービトレーション制御を行
う。
【0050】図8は、入力バッファと出力バッファの使
用方法の一例についての説明図である。図8(A)は、
入力バッファA41に中間データを入力中の各バッファ
の使用状態を示し、図8(B)は、入力バッファB42
に中間データを入力中の各バッファの使用状態を示して
いる。図8(A)においては、バンドiに対応する中間
データを入力バッファA41に入力中であり、入力バッ
ファB42には既にバンド(i−1)に対応する中間デ
ータが入力済みである。再構成ハードウェア部31は入
力バッファB42に蓄えられた中間データを読み出し
て、これを展開して、出力バッファB44に描画する。
出力バッファA43には、バンド(i−2)に対応する
中間データを展開描画した結果の出力画像データが蓄え
られており、出力画像データ転送制御部34はこれを読
み出して出力装置7に出力している。
【0051】図8(B)においては、バンド(i+1)
に対応する中間データを入力バッファB42に入力中で
あり、入力バッファA41には既にバンドiに対応する
中間データが入力済みである。再構成ハードウェア部3
1は、入力バッファA41に蓄えられた中間データを読
み出してこれを展開し、出力バッファA43に描画す
る。出力バッファB44には、バンド(i−1)に対応
する中間データを展開描画した結果の出力画像データが
蓄えられており、出力画像データ転送制御部34はこれ
を読み出して出力装置7に出力している。
【0052】ワーク領域45は、展開処理部5が変換処
理部4から入力した中間データを展開するときに、必要
に応じて一時的なワーク領域として用いる。
【0053】図9は、展開処理部5に含まれる再構成制
御部12の動作の一例を示すフローチャートである。図
7に示した再構成可能展開処理部11は、変換処理部4
により各バンド毎に作成された、例えば図6に示すよう
な中間データテーブルを用いて中間データを展開する。
再構成制御部12は、入力バッファから中間データテー
ブルを入力し、図9に示すような動作により再構成ハー
ドウェア部31を制御する。
【0054】まずS71において、入力バッファに格納
されている各バンド毎に1つ存在する中間データテーブ
ルから未処理の1組のデータを読み込む。例えば図6に
示す例において最初に読み込む際には、先頭のアドレス
ADR0とハードウェア構成識別子HDID1の組が最
初に読み込まれる。
【0055】S72において、読み込まれたテーブルデ
ータがNULLであるか否かチェックし、NULLであ
れば処理を終了し、NULLでなければS73へ処理を
進める。図6に示すテーブルから理解されるようにNU
LLは中間データテーブルの終了を示すものであり、N
ULL以降にはデータが存在しない。そのため、すべて
のデータについて展開処理を行ったものとして処理を終
了する。また、中間データテーブルから読み込まれたデ
ータがNULLでない場合は、有効データが読み込まれ
たことを意味する。
【0056】本発明では、中間データテーブルから有効
なデータが1つ読み込まれると、そのデータに対応した
再構成可能展開処理部11の再構成およびそのデータに
対する展開処理と、再構成された再構成可能展開処理部
11の回路機能で実行可能なデータを中間データテーブ
ルから選択する処理とを、並行して行う。
【0057】一方の処理は、S73において、S71で
読み込んだデータのハードウェア構成識別子と同じハー
ドウェア構成識別子を有するデータを中間データテーブ
ルから探す。S74において処理リストテーブルを作成
し、S73で探した同じハードウェア構成識別子を有す
るデータを処理リストテーブルに登録する。図10は、
処理リストテーブルの一例の説明図である。この例で
は、同じハードウェア構成識別子を有する中間データテ
ーブルのデータへのポインタの集合として構成されてい
る。そして、最後のポインタの後には、NULLが設け
られている。もちろんこのようなデータ構造の他、中間
データテーブルのデータをコピーして構成するなど、種
々のデータ構造を用いることができる。
【0058】他方の処理は、S75において、S71で
中間データテーブルから読み込まれたデータに対応した
再構成可能展開処理部11の再構成を行う。再構成可能
展開処理部11の再構成に要する時間は、並行して行わ
れている処理リストテーブルの作成時間よりも短い場合
がある。本発明では、S75における再構成可能展開処
理部11の再構成の後、さらにS76において、S71
で中間データテーブルから読み込んだデータに対応した
オブジェクトデータについての展開を再構成可能展開処
理部11で実行する。これによって、中間データテーブ
ルを探索して処理リストテーブルを作成する処理により
全体の処理速度が低下するのを防止し、全体の処理の高
速化を図ることができる。
【0059】上述の2つの処理は、それぞれ独立して行
われる。S73およびS74における処理リストテーブ
ルの作成処理と、S75およびS76における再構成可
能展開処理部11の再構成および最初のオブジェクトデ
ータの展開の実行を終えると、S77に進む。なお、2
つの処理の同期を取る位置は、S77の手前に限らず、
例えばS78の手前や、S72における判定終了後な
ど、再構成可能展開処理部11での処理が重ならない位
置であればよい。
【0060】S77では、S74で作成した処理リスト
テーブルを参照し、NULLか否かを判定する。NUL
Lではなく、中間データテーブルのデータへのポインタ
が登録されている場合には、S78において、そのポイ
ンタで示される中間データテーブル中のデータについ
て、対応するオブジェクトデータの展開を再構成可能展
開処理部11で行う。上述のように処理リストテーブル
には、同じハードウェア構成識別子を有するデータに対
するポインタが集められているので、再構成可能展開処
理部11の再構成を行わずに連続して展開を実行するこ
とができる。そのため、再構成可能展開処理部11の再
構成の回数を減少させ、高速な展開処理を行うことがで
きる。
【0061】処理リストテーブルがNULLになり、同
じ回路機能で展開できるデータがなくなった場合には、
S71へ戻り、他のハードウェア構成識別子を有するデ
ータについての処理を行う。このような処理を繰り返す
ことにより、中間データテーブルに登録されているすべ
てのデータに対応するオブジェクトデータの展開を行
う。
【0062】上述のような制御を再構成制御部12で行
うことにより、入力バッファ中の中間データを展開処理
するために必要な再構成可能展開処理部11(再構成ハ
ードウェア部31)の再構成回数、すなわちハードウェ
ア構成を変更して異なる展開処理を実行可能なハードウ
ェアに変更するためのハードウェアの書き換え処理が、
中間データテーブルに登録されたハードウェア構成識別
子の種類と同回数まで削減される。さらに本発明では、
同じハードウェア構成識別子を持つデータを探索する処
理を、最初のデータに対応する再構成可能展開処理部1
1の再構成およびそのデータに対応するオブジェクトデ
ータの展開処理と並行して行う。そのため、再構成回数
を削減するための処理リストテーブルの作成処理によっ
て処理速度が低下することはなく、システム全体として
処理速度の向上を図ることができる。
【0063】図9に示した再構成制御部12の動作の一
例について、具体例として図6に示したような中間デー
タテーブルが作成されている場合について説明する。図
11は、再構成制御部12における処理リストテーブル
の作成処理の一例の説明図、図12は、展開後のデータ
を出力バッファに格納する際の動作の一例の説明図であ
る。再構成制御部12は、描画オブジェクトの描画順序
を保持するため、図12に示すように、描画順序に従っ
て登録されている入力バッファの中間データテーブルと
同じ登録順で、出力バッファにも出力データテーブルを
作成する。出力データテーブルに登録されるデータは、
再構成ハードウェア部31による展開処理後の出力画像
データが格納されている出力バッファにおける先頭アド
レス値である。出力画像データは、再構成ハードウェア
部31で展開処理された順序で格納されている。上述の
ように同じハードウェア構成識別子を有するデータに対
応するオブジェクトデータを連続して展開するため、出
力画像データは中間データテーブルの順とは異なった順
序で格納されることがある。出力画像データ転送制御部
34は、出力バッファにある出力データテーブルのデー
タを順にNULLまで読み出しながら、出力装置制御部
6の制御に従って出力画像データを出力装置7に転送す
る。このように制御することで、描画データ解釈部3で
解釈された順序、つまりオブジェクトの描画順序を保持
することが可能となる。
【0064】図11、図12に従って具体的な処理例に
ついて説明する。図9に示す処理の実行が開始される
と、中間データテーブルから最初のデータ[ADR0,
HDID1]が読み込まれる。NULLではないので、
このデータに対する再構成可能展開処理部11の再構成
および展開の実行と、同じハードウェア構成識別子を有
するデータの探索および処理リストテーブルの作成を並
行して行う。
【0065】一方の処理では、最初のデータ[ADR
0,HDID1]のハードウェア構成識別子HDID1
と同じハードウェア識別子を有するデータを中間データ
テーブルから探索する。この例では、3つ目のデータ
[ADR2,HDID1]が該当する。同様にハードウ
ェア構成識別子HDID1を有するデータが集められ、
それらのデータを指すポインタを処理リストテーブルに
格納する。これによって、図11に示すように処理リス
トテーブルから中間データテーブルへの参照が可能にな
る。なお、処理リストテーブルの最後のデータの後ろに
は、NULLが付加される。
【0066】このような処理リストテーブルを作成する
処理と並行して、最初のデータ[ADR0,HDID
1]に対応する再構成可能展開処理部11の再構成を行
う。具体的には、ハードウェア構成識別子HDID1に
対応する構成データを構成データ管理部13から読み出
し、再構成可能展開処理部11の再構成ハードウェア部
31に対して構成データを書き込むことによって行われ
る。このようにして再構成可能展開処理部11の再構成
が完了すると、再構成された再構成ハードウェア部31
により、最初のデータ[ADR0,HDID1]の先頭
アドレスADR0以降に格納されているオブジェクトデ
ータOD0の展開を実行する。展開された出力画像デー
タは出力バッファに格納されるとともに、出力データテ
ーブルの最初のエントリに出力画像データのアドレスが
格納される。
【0067】最初のデータ[ADR0,HDID1]に
対応するオブジェクトデータOD0の展開が終了し、ま
た、処理リストテーブルの作成が終了したら、処理リス
トテーブルを参照し、処理リストテーブルに登録されて
いる次のポインタを取得する。この例では図11に示す
ように、中間データテーブルの3番目のデータを指し示
すポインタが格納されている。そのため、処理リストテ
ーブルに格納されているポインタから中間データテーブ
ルの3番目のデータ[ADR2,HDID1]を取得す
る。そして、その先頭アドレスADR2以降に格納され
ているオブジェクトデータOD2の展開を、再構成可能
展開処理部11の再構成ハードウェア部31で行う。展
開された出力画像データは、出力バッファ中のオブジェ
クトデータOD0に対応する出力画像データの後に出力
され、その先頭アドレスが出力データテーブルの3番目
のエントリに格納される。
【0068】このようにして処理リストテーブルに格納
されているポインタを順次読み出し、そのポインタによ
って示される中間データテーブル中のデータに対応する
オブジェクトデータを順次展開してゆく。処理リストテ
ーブルにポインタが格納されている中間データテーブル
内のデータは、同じハードウェア構成識別子を有してい
るので、再構成ハードウェア部31の再構成を行わずに
展開を行うことができる。
【0069】中間データテーブルの各ポインタに従って
順に処理を行ってゆき、中間データテーブルからNUL
Lが読み出されたら、同じ回路機能によって展開を行う
ことができるオブジェクトデータがなくなったことを示
している。再び中間データテーブルを参照し、未処理の
データを読み出す。この例では、2つ目のデータ[AD
R1,HDID0]が読み出される。今度はハードウェ
ア構成識別子がHDID0のデータを中間データテーブ
ルから探索し、処理リストテーブルを作成する。それと
並行して、2つ目のデータのハードウェア構成識別子H
DID0に対応する再構成可能展開処理部11の再構成
ハードウェア部31の再構成と、2つ目のデータ[AD
R1,HDID0]の先頭アドレスADR1以降に格納
されているオブジェクトデータOD1の展開を実行す
る。その後、処理リストテーブルに格納されているポイ
ンタをもとに、同じ構成で展開できるオブジェクトデー
タについての展開を連続して行う。
【0070】このようにして、同じ再構成ハードウェア
部31の構成で展開できるオブジェクトデータごとに連
続して展開し、同じ構成で展開できるオブジェクトデー
タがなくなると、再構成ハードウェア部31の再構成を
行って再び同じ構成で展開できるオブジェクトデータの
展開を行う。そして、中間データテーブル内のすべての
データに対応するオブジェクトデータの展開が終了する
まで繰り返す。
【0071】このようにしてオブジェクトデータの展開
が終了すると、図12に示すように、出力画像データが
出力バッファに展開処理順に蓄積されている。また、各
出力画像データの先頭アドレスが中間データテーブルの
データ順に出力データテーブルに登録されている。出力
バッファにおけるアドレスADR0は出力バッファにお
ける出力画像データ0の先頭アドレス、アドレスADR
1は出力バッファにおける出力画像データ1の先頭アド
レス、アドレスADR2は出力バッファにおける出力画
像データ2の先頭アドレスを示す。出力バッファから出
力装置に対して出力画像データを出力する際には、出力
データテーブルの先頭からアドレスを順に取り出し、指
し示される先頭アドレスから始まる出力画像データを順
に出力することで、適切な出力順で出力画像データを出
力することができる。
【0072】図13は、構成データ管理部13の一例を
示す構成図である。図中、51は変換テーブル、52は
構成コード記憶領域、53はアドレス計算部、54は制
御部、55は読み出し制御部、56は追加・更新部であ
る。変換テーブル51は、ハードウェア構成識別子を入
力して、構成コード記憶領域52のアドレス計算部53
で計算した先頭アドレスCFADR(Configur
ation Adress)とデータサイズCFSIZ
E(Configuration Size)を出力す
るテーブルである。構成コード記憶領域52は、実際の
ハードウェア構成識別子に対応する構成データが記憶さ
れる領域で、各エントリは可変長である。
【0073】制御部54は、読み出し制御部55と追加
・更新部56を有している。読み出し制御部55は、再
構成制御部12から読み出し信号とハードウェア構成識
別子が入力されると、変換テーブル51にハードウェア
構成識別子を出力し、構成データの構成コード記憶領域
52上の先頭アドレスとデータサイズを受け取る。次
に、読み出し制御部55は、受け取った先頭アドレスを
構成コード記憶領域52に出力して、データサイズ分の
ハードウェア構成識別子に対応する構成データを構成コ
ード記憶領域52から読み出して、再構成制御部12に
出力する。
【0074】追加・更新部56は、図示しないホスト計
算機などからネットワークを経由して送られてくる構成
データにより、変換テーブル51のエントリと構成コー
ド記憶領域52の構成データを追加したり、削除した
り、更新したりする。構成コード記憶領域52には、単
体の機能を処理するさまざまな回路構成に対応した構成
データ、同一の機能が複数個ある並列的な回路構成に対
応した構成データ、異なる機能が複数個ある並列的な回
路構成に対応した構成データ、異なる機能が複数個ある
パイプライン的な回路構成に対応した構成データなど、
様々な形態の回路機能を構成するための構成データが備
えられる。
【0075】このような構成の構成データ管理部13に
構成データを記憶させているので、例えば同じ機能でも
処理効率のよい回路が後から開発されても、追加・更新
部56などにより新しい回路の構成データに書き換える
ことができる。そのため、処理機能の更新や追加を容易
に行うことができる。
【0076】図14、図15は、本発明の実施の一形態
を含む印刷処理装置の一例における動作の別の例を示す
フローチャートである。この例では、中間データ生成の
途中で最初に再構成すべきハードウェア構成識別子を検
出し、そのハードウェア構成識別子を再構成制御部12
に知らせ、その時点から中間データ生成、中間データテ
ーブルの探索、処理リストテーブルの生成の各処理と、
再構成可能展開処理部11の再構成ハードウェア部31
の再構成及びそれに続く最初のデータに対する展開処理
を並列的に実行する例を示している。なお、図14,図
15に示すフローチャートは、図2に示した動作の概要
とともに、図8に示した再構成制御部12の動作に対応
する部分についても含めて示している。なお、上述の動
作の一例における説明と重複する部分については説明を
省略する。
【0077】描画データスプール部2に文字、図形、画
像の少なくともいずれかを含む描画データ1が入力され
ると、S81において、描画データ解釈部3、変換処理
部4を介してバンド単位に分割された中間データの生成
が開始される。最初のオブジェクトデータに対する中間
データが生成されると、生成された中間データに基づい
て、S84において再構成可能展開処理部11の再構成
を行う。さらにS85において、再構成された再構成可
能展開処理部11によって最初のオブジェクトデータに
ついての展開処理を行う。なお、最初のオブジェクトデ
ータに対応する再構成可能展開処理部11の再構成およ
び最初のオブジェクトデータについての展開処理と並行
して、最初のオブジェクトデータ以降のオブジェクトデ
ータについて、S82で中間データの生成を続ける。
【0078】変換処理部4において中間データの生成が
終了すると、S83へ移る。S83の処理は図15に示
している。S91において中間データテーブルを読み込
み、S92において、同じハードウェア構成識別子ごと
に処理順が並ぶように処理リストを作成する。この例で
は、中間データテーブル中に現れるすべてのハードウェ
ア構成識別子について、それぞれ、予め処理リストを作
成する。処理リストは、例えば図10に示すような処理
リストテーブルをハードウェア構成識別子ごとに作成し
てもよいし、他の構成であってもよい。
【0079】S93において、最初のオブジェクトデー
タが展開の対象になっているか否かを判断する。最初の
オブジェクトデータが展開の対象になっている場合に
は、中間データの生成と並行して、そのオブジェクトデ
ータに対応する再構成可能展開処理部11の再構成とそ
のオブジェクトデータの展開処理が実行されている。そ
のため、S95における再構成可能展開処理部11の再
構成処理をスキップしてS96に進む。
【0080】最初のオブジェクトデータに対応する中間
データが生成されてからS96の手前までの処理は、S
84における最初のオブジェクトデータに対応する再構
成可能展開処理部11の再構成およびS85における最
初のオブジェクトデータの展開処理と並行して行われ
る。そのため、再構成可能展開処理部11の再構成が中
間データの生成および処理リストの生成よりも早く完了
する場合でも、最初のオブジェクトデータの展開処理も
並列的に実行することによって、中間データの生成およ
び処理リストの生成により全体の処理速度を低下させる
ことがなくなる。そのため、システム全体における処理
速度の向上を図ることができる。
【0081】なお、S93において、最初のオブジェク
トデータが展開の対象になっていない場合には、S94
において処理リストがNULLか否かを判定し、NUL
Lであれば展開処理を終了する。処理リストがNULL
でなければ、展開するオブジェクトデータが残っている
ことを示している。S95において、新たなハードウェ
ア構成識別子に従って再構成可能展開処理部11の再構
成を行う。
【0082】S85における最初のオブジェクトデータ
の展開処理が終了するとともに、処理リストの生成が完
了した場合、あるいは、S95において新たなハードウ
ェア構成識別子に従って再構成可能展開処理部11の再
構成を行った後、S96以降において同じハードウェア
構成識別子を有するオブジェクトデータの展開を行う。
S96において、処理リストにおける次のデータに対応
するハードウェア構成識別子が、現在、再構成可能展開
処理部11に構成したハードウェア構成識別子と同じで
あるか否かを判定する。同じハードウェア構成識別子を
有するデータであれば、S97において、再構成可能展
開処理部11でオブジェクトデータの展開を行う。この
場合、同じハードウェア構成識別子を有しているので、
再構成可能展開処理部11の再構成を行わずに連続して
展開を行うことができる。
【0083】S96で処理リスト内にハードウェア構成
識別子が同じデータがなくなったことを検出すると、S
98において、処理リストのデータから次のハードウェ
ア構成識別子を選択し、S93へ戻る。今度は最初のオ
ブジェクトデータが展開の対象になっているわけではな
いのでS94に進む。処理リストがNULLでなけれ
ば、新たなハードウェア構成識別子に従ってS95で再
構成可能展開処理部11の再構成を行い、S97でその
ハードウェア構成識別子を有するオブジェクトデータの
展開を行うことになる。
【0084】このようにしてハードウェア構成識別子ご
とに、同じハードウェア構成識別子を有するオブジェク
トデータの展開を連続して行ってゆき、すべてのオブジ
ェクトデータの展開を行う。すべてのオブジェクトデー
タの展開を終了すると、処理リストがNULLとなり、
S94から図14にS86に移る。
【0085】S86において、バンド内の全てのオブジ
ェクトデータについて展開処理が終了したか否かを判定
し、終了していなければ必要に応じて図15に示した処
理を繰り返し、再構成可能展開処理部11の再構成を行
いながら、同じ構成で展開できるオブジェクトデータの
展開処理を繰り返す。バンド内の全てのオブジェクトデ
ータについての展開処理が終了し、出力装置7のサイク
ルアップ、あるいは出力準備が完了したら、S87にお
いて、出力バッファから出力装置7へ、出力装置7の記
録速度に応じて出力画像データを1ライン毎に転送す
る。
【0086】次にS88において、ページ内の全てのバ
ンドの処理が終了したか否かを判定する。終了していな
ければ、S83へ戻り、1つの出力バッファの出力画像
データが出力されている間に、次のバンドについてのオ
ブジェクトデータの展開処理を行って、別の出力バッフ
ァに出力画像データを格納する。このような処理が、1
ページ分の出力画像データが出力されるまで、色毎にあ
るいは4色同時に繰り返される。1ページ分のオブジェ
クトデータがすべて展開され、出力画像データが出力装
置7に転送されれば、1ページ分の処理は終了する。出
力画像データが複数ページで構成される場合は、上述の
処理を全ページの出力が終了するまで繰り返す。
【0087】この図14,図15に示した動作例では、
中間データの生成および処理リストの生成処理と、最初
のオブジェクトデータに対応する再構成可能展開処理部
11の再構成と最初のオブジェクトデータの展開処理と
を、並列的に動作させているので、再構成可能展開処理
部11を有効に動作させてシステム全体の高速化を図る
ことができる。また、同じ再構成可能展開処理部11の
回路機能で展開可能なオブジェクトデータを連続して展
開することにより、再構成の回数を減少させ、さらなる
高速化を実現することができる。
【0088】なお、上述の図2,図9に示した動作例に
おいても、この例と同様に、最初のオブジェクトデータ
の中間データが生成された時点から、最初のオブジェク
トデータに対応する再構成可能展開処理部11の再構成
を開始するように構成してもよい。
【0089】また、上述の説明では、バンドごとの展開
処理を前提として説明したが、本発明はこれに限らず、
例えばページ単位で展開処理を行う場合についても同様
に適用することが可能である。さらに、上述の説明では
再構成可能展開処理部11はデバイス全体を再構成する
ものとして説明したが、システムの動作中にデバイスの
一部のみを再構成することが可能なデバイスにおいても
適用可能であることは言うまでもない。このようなシス
テムの動作中にデバイスの一部のみを再構成することが
可能なデバイスでは、最初にデバイス全体に機能を構成
して、その後は一部分を再構成することになる。例えば
図14,図15で説明した動作例を用いると、時間がか
かる中間データの生成および処理リストの生成処理と、
時間がかかる最初の再構成可能展開処理部11の再構成
とを並列的に行うことができ、さらなるシステム全体の
処理速度の向上を期待できる。
【0090】さらに、上述の説明では本発明の画像処理
装置および画像処理方法を印刷処理装置に適用した場合
について示した。しかし本発明の画像処理装置および画
像処理方法は印刷処理装置への適用に限られるものでは
なく、複数種類の処理を再構成可能なハードウェア手段
で実行するあらゆる用途に適用可能である。
【0091】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、最初の処理に対応する再構成可能な処理手段
の再構成および最初の処理の実行と、同じ回路機能で実
行可能な処理を選択し、あるいは、同じ回路機能で実行
可能な処理ごとに分類する処理とを、並列的に実行す
る。そのため、処理手段の再構成にそれほど時間がかか
らない場合でも、処理手段を遊ばせることなく有効に動
作させることができるので、システム全体の高速化を実
現することができる。また、同じ回路機能で実行可能な
処理を選択し、あるいは、同じ回路機能で実行可能な処
理ごとに分類して、同じ回路機能で実行可能な処理を連
続して実行させ、処理手段の再構成回数を低減してい
る。これによって、さらに全体の処理時間を短縮し、さ
らなる高速化を実現することができるという効果があ
る。
【0092】さらに、再構成可能な処理手段を再構成す
るための構成データをメモリなどに記憶させているの
で、例えば同じ機能でも処理効率のよい回路が後から開
発されても、新しい回路の構成データに書き替えること
ができ、処理機能の更新や追加を容易に行うことができ
る。
【0093】このような本発明の構成を印刷処理装置に
適用すれば、少なくとも画像、図形、文字を含む印刷デ
ータの内容に応じて、少ないハードウェア資源で、しか
も短時間で展開処理を行うことができ、印刷処理装置の
スループットを向上させることができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の一形態を含む印刷処理装置の
一例を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施の一形態を含む印刷処理装置の
一例における動作の一例を示すフローチャートである。
【図3】 変換処理部の一例を示す構成図である。
【図4】 描画命令の種類とその描画に必要な情報の一
例の説明図である。
【図5】 中間データの構造の一例の説明図である。
【図6】 中間データテーブルの一例の説明図である。
【図7】 展開処理部5に含まれる再構成可能展開処理
部11の一例を示すブロック図である。
【図8】 入力バッファと出力バッファの使用方法の一
例についての説明図である。
【図9】 展開処理部5に含まれる再構成制御部12の
動作の一例を示すフローチャートである。
【図10】 処理リストテーブルの一例の説明図であ
る。
【図11】 再構成制御部12における処理リストテー
ブルの作成処理の一例の説明図である。
【図12】 展開後のデータを出力バッファに格納する
際の動作の一例の説明図である。
【図13】 構成データ管理部13の一例を示す構成図
である。
【図14】 本発明の実施の一形態を含む印刷処理装置
の一例における動作の別の例を示すフローチャートであ
る。
【図15】 本発明の実施の一形態を含む印刷処理装置
の一例における動作の別の例を示すフローチャート(一
部詳細)である。
【符号の説明】
1…描画データ、2…描画データスプール部、3…描画
データ解釈部、4…変換処理部、5…展開処理部、6…
出力装置制御部、7…出力装置、11…再構成可能展開
処理部、12…再構成制御部、13…構成データ管理
部、21…命令実行部、22…描画状態命令記憶部、2
3…画像処理部、24…ベクタ処理部、25…リスト生
成部、26…バンド分割管理部、27…中間データ記憶
部、31…再構成ハードウェア部、32…リフレッシュ
制御部、33…中間データ転送制御部、34…出力画像
データ転送制御部、35…アービトレーション部、36
…メモリ部、41,42…入力バッファ、43,44…
出力バッファ、45…ワーク領域、51…変換テーブ
ル、52…構成コード記憶領域、53…アドレス計算
部、54…制御部、55…読み出し制御部、56…追加
・更新部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C087 AA11 AA15 AB05 AC08 BC02 BC05 BC07 CB03 5B021 BB01 BB04 CC06 5B057 BA01 CA01 CA12 CA17 CB01 CB12 CB16 CB19 CD01 CD11 CD20 CE18 CG10 CH11 CH14 CH18 DA07 DA17 5C082 AA00 AA32 BA02 BA12 BB12 BB13 BB42 CA56 CA66 DA22 DA42 MM02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路機能を再構成することが可能な処理
    手段と、該処理手段に対して回路機能の再構成と該回路
    機能による1または複数の処理の実行が繰り返して行わ
    れるように制御する制御手段を備え、該制御手段は、前
    記処理手段で最初に実行する処理に対応する回路機能の
    再構成中または再構成した回路機能により前記最初の処
    理の実行中に、残りの処理を参照して同じ種類ごとに処
    理の順番を決定することを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 回路機能を再構成することが可能な処理
    手段と、該処理手段に対して回路機能の再構成と該回路
    機能による1または複数の処理の実行が繰り返して行わ
    れるように制御する制御手段を有し、該制御手段は、前
    記処理手段で最初に実行する処理に対応する回路機能の
    再構成中または再構成した回路機能により前記最初の処
    理の実行中に、残りの処理を参照して同じ回路機能で実
    行可能な処理を選択することを特徴とする情報処理装
    置。
  3. 【請求項3】 少なくとも文字、図形、画像の描画要素
    のいずれかを有し所定の描画命令で記述された描画デー
    タに基づいて該描画データに含まれる描画要素に対応さ
    せて構成情報を付加して中間データを生成する変換手段
    と、回路機能を再構成することが可能であり前記中間デ
    ータから位置情報を含む形式の情報に展開する展開処理
    手段と、該展開処理手段に対して前記中間データに付加
    された構成情報に基づいて回路機能の再構成を行わせる
    とともに該回路機能により前記中間データの展開を行わ
    せるように制御する制御手段を有し、該制御手段は、前
    記変換手段で生成された最初の中間データに対応する回
    路機能の再構成中および再構成した回路機能により前記
    最初の中間データの展開の実行中に、残りの中間データ
    を参照して同じ回路機能で実行可能な種類ごとに中間デ
    ータの順番を決定することを特徴とする情報処理装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも文字、図形、画像の描画要素
    のいずれかを有し所定の描画命令で記述された描画デー
    タに基づいて該描画データに含まれる描画要素に対応さ
    せて構成情報を付加して中間データを生成する変換手段
    と、回路機能を再構成することが可能であり前記中間デ
    ータから位置情報を含む形式の情報に展開する展開処理
    手段と、該展開処理手段に対して前記中間データに付加
    された構成情報に基づいて回路機能の再構成を行わせる
    とともに該回路機能により前記中間データの展開を行わ
    せるように制御する制御手段を有し、該制御手段は、前
    記変換手段で生成された最初の中間データに対応する回
    路機能の再構成および再構成した回路機能による前記最
    初の中間データの展開を実行するとともに、該再構成お
    よび展開の実行中に、残りの中間データを参照して同じ
    回路機能で実行可能な中間データの抽出を行い、抽出し
    た中間データを連続して実行させ、同じ回路機能で実行
    可能な中間データが終了すると、残りの中間データにつ
    いて前記最初の中間データに対応する再構成および展開
    の実行と、該再構成および展開中における中間データの
    抽出とその実行を繰り返すことを特徴とする情報処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、1ないし複数の処理か
    らなる処理群を単位として、各処理群内のすべての処理
    について展開の実行を終了してから次の処理群に対する
    制御を開始することを特徴とする請求項1ないし請求項
    4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 【請求項6】 回路機能を再構成することが可能な処理
    手段を用いて回路機能の再構成と該回路機能による1ま
    たは複数の処理の実行を繰り返して行う情報処理方法に
    おいて、前記処理手段に対して最初に実行する処理に対
    応する回路機能を再構成し、再構成した回路機能により
    前記最初の処理を実行し、前記最初に実行する処理に対
    応する再構成または前記最初の処理の実行中に残りの処
    理を参照して同じ種類ごとに処理の順番を決定すること
    を特徴とする情報処理方法。
  7. 【請求項7】 回路機能を再構成することが可能な処理
    手段を用いて回路機能の再構成と該回路機能による1ま
    たは複数の処理の実行を繰り返して行う情報処理方法に
    おいて、前記処理手段に対して最初に実行する処理に対
    応する回路機能を再構成し、再構成した回路機能により
    前記最初の処理を実行し、前記最初に実行する処理に対
    応する再構成または前記最初の処理の実行中に残りの処
    理を参照して同じ回路機能で実行可能な処理を選択する
    ことを特徴とする情報処理方法。
  8. 【請求項8】 回路機能を再構成することが可能な展開
    処理手段を用いて少なくとも文字、図形、画像の描画要
    素のいずれかを有し所定の描画命令で記述された描画デ
    ータに基づいて位置情報を含む形式の情報に展開する情
    報処理方法において、前記描画データから該描画データ
    に含まれる描画要素に対応させて構成情報を付加して中
    間データを生成し、前記展開処理手段に対して最初の中
    間データに付加された構成情報に基づいて回路機能の再
    構成を行わせるとともに該回路機能により前記最初の中
    間データの展開を行わせ、該最初の中間データに対応す
    る再構成および展開の実行中に、残りの中間データを参
    照して同じ回路機能で実行可能な種類ごとに中間データ
    の順番を決定し、決定した中間データの順番で必要に応
    じて中間データに対応する回路機能の再構成を行うとと
    もに中間データの展開を実行することを特徴とする情報
    処理方法。
  9. 【請求項9】 回路機能を再構成することが可能な展開
    処理手段を用いて少なくとも文字、図形、画像の描画要
    素のいずれかを有し所定の描画命令で記述された描画デ
    ータに基づいて位置情報を含む形式の情報に展開する情
    報処理方法において、前記描画データから該描画データ
    に含まれる描画要素に対応させて構成情報を付加して中
    間データを生成し、前記展開処理手段に対して最初の中
    間データに付加された構成情報に基づいて回路機能の再
    構成を行わせるとともに該回路機能により前記最初の中
    間データの展開を行わせ、該最初の中間データに対応す
    る再構成および展開の実行中に、残りの中間データを参
    照して同じ回路機能で実行可能な中間データの抽出を行
    い、抽出した中間データを連続して前記展開処理手段で
    実行し、同じ回路機能で実行可能な中間データが終了す
    ると、残りの中間データについて前記最初の中間データ
    に対応する再構成および展開の実行と、該再構成および
    展開中における中間データの抽出とその実行を繰り返す
    ことを特徴とする情報処理方法。
  10. 【請求項10】 前記中間データの順番の決定は、1な
    いし複数の処理からなる処理群を単位として、該処理郡
    内の中間データを対象として行うことを特徴とする請求
    項6または請求項8に記載の情報処理方法。
  11. 【請求項11】 前記中間データの抽出は、1ないし複
    数の処理からなる処理群を単位として、該処理郡内の中
    間データを対象として行うことを特徴とする請求項7ま
    たは請求項9に記載の情報処理方法。
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