JP4733065B2 - 描画データ検査方法および描画データ検査装置 - Google Patents

描画データ検査方法および描画データ検査装置 Download PDF

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本発明は、基板に描画する画像をベクトル形式で記述された設計データをラスタライズして、基板への描画に対応する描画データを作成する描画データ検査方法および描画データ検査装置に関し、特に、設計データから作成された描画データのエラーを容易かつ短時間に検出できる描画データ検査方法および描画データ検査装置に関する。
プリント配線基板等の製造工程において、プリント配線基板となる基板の露光を、画像データに応じて変調した記録光で行うデジタルの露光機が知られている。また、液晶ディスプレイ(LCD)パネル等の製造工程においても、TFT等を作成するための基板の露光を、画像データに応じて変調した記録光で行うデジタルの露光機が望まれている。
デジタル露光機を用いたLCDパネル等の製造においては、設計者が作成した設計データから、デジタル露光機での画像露光用の画像データ(以下、露光データという)を生成するためのデジタルマスクデータ(描画データ)を作成する必要がある。
このようなLCDパネル等の製造において、製造業者は、まず、CAD(Computer Aided Design)等の設計ツールを用いて、LCDパネルなどの製造する製品の設計を行う。
ここで、デジタル露光機での画像露光では、生産性を向上するために、1枚の基板で複数の製品を作製することが考えられる。そのため、設計者は、露光対象となる基板のサイズ(シートサイズ)に応じて、設計した製品(製品のデータ)を、複数、割り付けて、デジタル露光機で露光する画像に対応する設計データとする。
例えば、露光対象となる基板が、LCDパネル製造におけるG8(第8世代)の基板(2200×2400mm)であれば、設計したLCDパネルのデータを、このG8サイズの基板に合わせて複数個を割り付けて(レイアウトして)、露光機で露光する画像を記述した設計データとする。
この設計ツールによる設計データは、GDSIIと呼ばれるデータフォーマット、またはRS247Xと呼ばれるデータフォーマットによるものであり、通常、ベクトル形式で記述されたデータ(ベクトル形式の画像データ)である。そのため露光機での画像露光(描画)を可能にするために、RIP(Raster Image Processor)によってラスターデータ(ビットマップデータ)に変換し、描画データとする必要がある。
デジタル露光機によって基板の露光を行うシステムでは、設計データをラスターデータに変換した後、必要に応じてラスターデータを圧縮して、このラスターデータを、描画データとして、例えば、デジタル露光機に転送する。描画データを受けたデジタル露光機は、描画データに、解凍または各種のデータ処理等の必要な処理を行って、自身が有する露光ヘッド(露光光学系)による画像露光に対応する露光データを生成し、この露光データによって、例えば、表面にドライフイルムレジスト膜(以下、DFR膜ともいう)が形成された基板に露光を行う。
当然のことであるが、画像露光を行なわれる基板が大型化すると、それに応じて、データ量が増加し、データの転送および処理にかかる時間が多くなる。特に、設計データからラスターデータへの変換に掛かる時間は、基板の大型化に応じて、長時間必要となり、生産性を低下する一因となっている。
例えば、LCDパネルの製造に前述のG8の基板を用いれば、2200×2400mmサイズの基板に0.5μm、または0.25μmといった解像度で描画を行うので、ラスターデータへの変換に、数時間〜数十時間という膨大な時間がかかる。
また、設計データ(ベクトルデータ)から描画データ(ラスターデータ)に変換する際に、例えば、CADのベクトルデータ生成ツールの仕様制限または不具合により、設計データに不正な記述または曖昧な記述が存在することがある。この場合、変換されたラスターデータに設計データとは異なる箇所が生じ、変換された描画データは、ユーザが設計した意図と異なる可能性がある。
このように、多くの時間をかけて描画データに変換し、露光データを生成した後、デジタル露光機により、例えば、DFR膜が形成された基板に画像が描画される。その後、基板のDFR膜に描画された画像について、設計データ通りであるか否かの検査を行う。このため、描画データ(ラスターデータ)のエラーは、基板への描画後に初めて判明することになる。この結果、不良品を製造するに留まらず、描画データにエラーがある場合、基板に形成されたDFR膜を剥がすなど、製造工程を前の工程に戻すこと、または製造工程を停止することが生じる。
描画データ(ラスターデータ)のエラーは、ラスターデータを検証することにより回避することができるものの、基板に0.5μmまたは0.25μmといった解像度で描画を行う場合など、高解像度でラスターデータを作成した場合、データ量が膨大になり、検証するには膨大な時間を要することになり、生産性が低下する。
また、上述のように、G8の基板に描画する場合にも、データ量が膨大になり、検証するに膨大な時間を要することになり、生産性が低下する。
本発明の目的は、前記従来技術に基づく問題点を解消し、設計データから作成された描画データのエラーを容易かつ短時間に検出できる描画データ検査方法および描画データ検査装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様は、ベクトル形式で記述された設計データをラスタライズして、基板に描画する描画データを作成するための設計データ検査方法であって、前記設計データを前記描画データとなるラスターデータに変換し、再度前記ラスターデータをベクターデータに変換する工程と、前記設計データと前記ベクターデータとを比較し、前記設計データと前記ベクターデータとの一致不一致を判定する工程とを有することを特徴とする描画データ検査方法を提供するものである。
本発明においては、前記設計データを前記描画データとなるラスターデータに変換し、再度前記ラスターデータをベクターデータに変換する工程は、前記設計データから繰返し記述される構成要素の少なくとも1種を抽出し、前記抽出した前記設計データの構成要素をラスターデータに変換し、再度前記ラスターデータをベクターデータに変換する工程を含み、前記設計データの構成要素と前記構成要素のベクターデータとを比較し、前記設計データと前記ベクターデータとの一致不一致を判定する工程を有することが好ましい。
また、本発明においては、前記ラスターデータへの変換を、前記描画データの解像度よりも低い解像度で行うことが好ましい。
また、本発明の第2の態様は、ベクトル形式で記述された設計データをラスタライズして、基板に描画する描画データを作成するための描画データ検査装置であって、前記設計データを前記描画データとなるラスターデータに変換するラスタライズ部と、再度前記ラスターデータをベクターデータに変換するラスタベクタ変換部と、前記設計データと前記ベクターデータとを比較し、前記設計データと前記ベクターデータとの一致不一致を判定する判定部とを有することを特徴とする描画データ検査装置を提供するものである。
本発明においては、前記設計データから繰返し記述される構成要素の少なくとも1種を抽出する抽出部を有し、前記抽出部により抽出された構成要素は、前記ラスタライズ部により、1種の構成要素につき、1個のみをラスタライズして部品データが作成され、前記構成要素の前記部品データは、前記ラスタベクタ変換部によりベクターデータに変換されて、前記判定部により、前記各部品データのベクターデータと、前記設計データのうち前記各部品データに対応する前記構成要素とを比較し、前記設計データの各構成要素と前記各部品データのベクターデータとの一致不一致が判定されることが好ましい。
また、本発明においては、前記ラスタライズ部は、前記ラスターデータへの変換の解像度を変えることができるものであり、前記ラスタライズ部は、前記変換を前記描画データの解像度または前記描画データの解像度よりも低い解像度で行うことができることが好ましい。
本発明の第1の態様の描画データ検査方法および第2の態様の描画データ検査装置によれば、設計データと、この設計データをラスターデータに変換した後、再度ベクタ変換したベクターデータと、すなわち、ベクトルデータ同士を比較して、一致不一致を判定し、描画データとなるラスターデータのエラーを確認している。
ここで、ラスターデータをベクターデータに変換する場合、ラスターデータは画素単位で表わされるものであるため、ベクタ変換は一義的になされ、ラスターデータからのベクタ変換には曖昧な要素がない。このため、設計データと再度変換されたベクターデータとの比較は、設計データと、この設計データが変換されたラスターデータとの比較と等価である。
このように、設計データと再度ベクタ変換したベクターデータとを比較して一致不一致を判定して描画データとなるラスターデータのエラーを検証し、検証データと設計データとを一致させるため、描画データのエラーを容易かつ短時間に検出できる。このため、ラスターデータを検証することがなく、検証に要する時間を短縮することができ、生産性を高くすることができる。特に、大きな基板に画像を形成する場合には、ラスターデータはデータ量が膨大になるため、ラスターデータのエラーの検証にも多くの時間がかかるが、本発明においては、その必要がなく、より一層検証に要する時間を短縮することができ、生産性を高くすることができる。
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明の描画データ検査方法および描画データ検査装置を詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る描画データ作成装置を備える描画システムを示すブロック図である。
図1に示す描画システム10(以下、システム10という)は、例えば、LCDパネルの製造において、CAD12によって作成したLCDパネルの設計データから、描画装置14による基板への描画に対応する描画データ(デジタルマスクデータ)を描画データ作成装置16で作成し、描画装置14によって、この描画データを処理して画像作成データを作成して、基板に画像を形成するものであり、CAD12、描画装置14および描画データ作成装置16に加えて、本発明の描画データ検査装置18(以下、単に検査装置18という)を有して構成される。
なお、本実施形態のシステム10は、LCDパネルの製造を例にして説明するが、特にこれに限定されるものではない。本実施形態のシステム10は、CPUもしくは各種のメモリなどの各種の半導体デバイス、携帯電話用の集積回路、またはプリント配線基板等の各種の製品の製造において、ラスタ形式の描画データ(デジタルマスクデータ)の作成に好適に利用可能である。
CAD12は、LCDパネルまたはLSI等の設計に用いられる公知のCAD(computer-aided design)システムである。
図示例のシステム10において、CAD12は、公知の設計ツール等を用いてLCDパネルを設計して、設計したLCDパネルのデータを、描画装置14で描画する基板のサイズに応じて、割り付け(レイアウト)して、描画装置14における画像描画(画像露光)に対応する設計データを作成し、本発明の描画データ作成装置16に供給する。
CAD12で作成する設計データ、すなわち、本発明の描画データ作成装置16が処理する設計データには、特に限定はなく、GDSIIまたはRS247X等の公知のデータフォーマットによる半導体デバイスの設計データが全て利用可能である。設計データは、通常、ベクトル形式で記述されたデータ(ベクトル形式の画像データ)であるのは、前述のとおりである。
描画装置14は、描画データ作成部16から供給された、基板への画像描画に対応するデータである描画データから、解凍などの所定の処理を施して、画像作成データを生成し、この画像作成データに応じて基板に画像を形成するものである。
この描画装置14は、例えば、描画データから、解凍などの所定の処理を施して、露光データを生成し、露光データに応じて変調した記録光によって、例えば、絶縁層、導体層、またはSi層などの上にフォトレジスト層またはDFR膜を形成してなる基板に対して、像様に露光して基板に画像を形成するものである。この描画装置14は、例えば、デジタル露光機である。
なお、描画装置14は、特に限定されるものではなく、デジタル露光機以外にも、各種の画像露光装置を利用可能である。
描画装置14は、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)等の二次元空間変調素子を用いて画像作成データ(露光データ)に応じて変調した記録光を基板に入射するとともに、二次元空間変調素子が画成する走査線と直交する方向に基板と光学系とを相対的に移動することにより、基板に画像を露光する画像露光装置であってもよい。また、画像作成データ(露光データ)に応じて変調した光ビームを主走査方向に偏向すると共に、主走査方向と直交する方向に基板を走査搬送するか、または、光学系を移動することにより、基板に画像を露光する画像露光装置であってもよい。
また、描画装置14は、画像露光装置に限定されるものではなく、サーマル方式またはインクジェット方式のものを用いてもよい。描画装置14として、例えば、インクジェット方式のものを用いて、画像作成データに基づいて、基板に直接、絶縁層または配線層を形成してもよい。
描画データ作成装置16は、図1に示すように、取得部20と、ラスタライズ部22(RIP(Raster Image Processor)22)と、制御部24とを有する。
この描画データ作成装置16は、パーソナルコンピュータまたはワークステーション等のコンピュータを利用して構成すればよい。
取得部20は、CAD12が作成した設計データを取得し、RIP22に設計データを供給するものである。また、取得部20は、後述する描画データ検査装置18の判定部28に設計データを供給するものでもある。
取得部20には、特に限定はなく、インターフェイス等を用いた公知のコンピュータによるデータ取得手段を利用すればよい。
なお、本発明において、設計データを取得するのは、CAD12からに限定はされず、例えば、データベース等の各種の記憶手段や通信ネットワークなど、各種のもの(システム)から、設計データを取得してもよい。
RIP22は、取得部20に接続されており、取得部20から出力されたベクトル形式で記述された設計データを、ラスターデータに変換(展開)するものであり、RIP22により、基板への描画に対応した描画データとなるラスターデータが作成される。なお、本実施形態においては、RIP22により、最終的には描画データを形成するものである。しかしながら、描画データ検査装置18により、後述のようにRIP22によるラスタライズの結果が、設計データに対応しているかが判定される。
RIP22におけるベクトル記述の設計データからラスターデータへの変換は、各種のRIPで行なわれている、公知の方法によればよい。
また、RIP22は、設計データからラスターデータへの変換の解像度を変えることができるものである。例えば、RIP22においては、描画データとして、加工精度または設計精度等により決定される解像度で、設計データをラスターデータに変換できるとともに、描画データに要求される解像度よりも低い解像度で行うことができる。
なお、加工精度または設計精度等に応じて、解像度を複数選択することができてもよく、この場合、描画データに要求される解像度よりも低い解像度とは、加工精度または設計精度等により決定される解像度のうち、一番低いものよりも低い解像度である。
制御部24は、CAD12およびRIP22に接続されており、制御部24は、後述するように、判定部28の判定結果、検証データと設計データとが一致している場合、RIP22から描画データ(ラスターデータ)を描画装置14に出力させるものである。
本実施形態の描画データ検査装置18は、ラスタベクタ変換部26と、判定部28と、表示部30と、操作部32とを有するものであり、描画データ作成装置16のRIP22は、描画データ検査装置18のラスタライズ部を兼用するものである。
なお、本実施形態の描画データ検査装置18は、描画データ作成装置16と同様に、ラスタライズ部を有するものでもよい。
ラスタベクタ変換部26は、RIP22に接続されており、RIP22で作成された設計データのラスターデータを再度、ベクタ変換し、設計データと同じ形式のベクターデータとするものである。ラスタベクタ変換部26で得られたベクターデータを検査データという。
このラスタベクタ変換部26におけるラスターデータからベクターデータへの変換は、公知の方法によりなされるものである。このラスターデータからベクターデータへの変換は、例えば、KDコンバート(カーネルコンピュータ社製)、AutoTrace、およびPoTraceの処理ソフトを用いることができる。
なお、ラスタベクタ変換部26におけるラスターデータからベクターデータへの変換は、ビットマップデータに基づくものであり、一義的にベクターデータに変換される。このため、ラスターデータからのベクタ変換には曖昧な要素がない。このことから、設計データと再度変換されたベクターデータとの比較は、設計データと、この設計データが変換されたラスターデータとの比較と等価である。これにより、ラスタベクタ変換部26で、ラスターデータから変換されたベクターデータは、検証データとして用いることができる。
また、設計データは、二値画像で表されることが多く、ラスターデータからベクターデータへの変換は容易にできる。
判定部28は、取得部20およびラスタベクタ変換部26に接続されており、ラスタベクタ変換部26で作成された検証データと、取得部20から供給された設計データとを比較し、検証データと設計データとの一致不一致を判定するものである。
この判定部28は、編集用CAM等既存のツールの機能を備えており、検証データと設計データとの一致不一致は、このツールの機能によりなされる。また、これ以外にも、検証データと設計データとの一致不一致は、公知のベクトルデータ同士の一致不一致を判定するものによりなされる。
また、判定部28は、制御部24に接続されており、判定部28の判定結果が、制御部24に出力される。
さらに、判定部28は、検証データに基づく画像、および取得部20から供給された設計データに基づく画像を表示部30に表示させるものである。
これらの検証データに基づく画像、および設計データに基づく画像は、例えば、色を変えて、重ねて表示される。これにより、ユーザが判定部28の判定結果を確認することができる。
さらには、判定部28に接続されている操作部32は、例えば、キーボードやマウス等の公知のコンピュータの操作手段である。
制御部24により、表示部30に表示される検証データに基づく画像、および取得部20から供給された設計データに基づく画像は、拡大または縮小して表示することもできる。これらの検証データに基づく画像、および取得部20から供給された設計データに基づく画像の拡大または縮小は、操作部32からの入力に基づいてなされる。
また、判定部28は、判定の結果、検証データと設計データとが不一致の場合、例えば、不一致の箇所を特定し、不一致の箇所を示す情報を、CAD12に通知する機能を有するものとしてもよい。これにより、設計データに修正が必要であることを知ることができる。また、不一致箇所が特定されているため、設計データを容易に修正することができる。
なお、本実施形態の描画データ検査装置18は、設計データに基づくラスターデータが、設計データに対応するものであるかを検証するものである。このため、検証する場合、作成するラスターデータは、加工精度または設計精度等において要求されている解像度である必要はなく、要求されている解像度よりも解像度を下げて、ラスターデータを作成し、これをラスタベクタ変換部26でベクタ変換し、検証データとしてもよい。これにより、RIP22によるラスタ変換に要する時間を短縮することができる。
次に、本実施形態の描画データ検査装置18による描画データ検査方法を、描画システム10に基づいて説明する。
本実施形態の描画システム10による描画データ検査方法においては、先ず、CAD12で作成された設計データが取得部20に取得されRIP22において、設計データがラスターデータに変換され、描画データが得られる。このラスターデータへの変換は、加工精度または設計精度等において要求されているものよりも解像度を下げて行ってもよい。
次に、ラスターデータがラスタベクタ変換部26に出力され、このラスタベクタ変換部26において、ベクタ変換され、検証データ(ベクターデータ)が作成される。この検証データが判定部28に出力される。
判定部28においては、取得部20から設計データを取得しており、検証データと比較し、一致不一致を判定する。
この場合、検証データに基づく画像および設計データに基づく画像を、表示部30に表示させて、ユーザが確認できるようにしてもよい。また、ユーザは、操作部32により、拡大表示をして確認することもできる。さらに、検証データに基づく画像および設計データに基づく画像の色をそれぞれ変えて重ねて表示して、検証データと設計データとの一致不一致を確認させることもできる。
本実施形態においては、設計データと、この設計データをラスターデータに変換した後、再度ベクターデータに変換して得られた検証データとを比較して、描画データ(ラスターデータ)のエラーを確認するものである。また、ラスターデータをベクターデータに変換する場合、ラスターデータは、画素単位で表示されるもの(ビットマップデータ)であるため、ベクタ変換は一義的になされ、このベクタ変換には曖昧な要素がなく、設計データと検証データとの比較は、設計データとラスターデータとの比較と等価である。また、ベクトルデータ同士の一致不一致の判定は、公知の手段を用いることができ、容易に判定できる。
このように、本実施形態においては、設計データと検証データとを比較して描画データ(ラスターデータ)のエラーを検証しており、検証データと設計データとは共にベクターデータであるため、比較を容易かつ短時間に検出できる。これにより、描画データのエラーを容易かつ短時間に検出できる。このため、ラスターデータを検証することがなく、検証に要する時間を短縮することができ、生産性を高くすることができる。
本実施形態においては、特に、大きな基板に、画像を形成する場合には、データ量が膨大になるため、描画データ(ラスターデータ)のエラーの検証にも多くの時間がかかるが、本実施形態においては、その必要がなく、より一層検証に要する時間を短縮することができる。これにより、生産性を高くすることができる。
また、本実施形態においては、エラーがない状態で、基板に画像を形成することができるため、従来のように、基板に画像を形成した後、設計データ通りに画像が形成されたかを検証することに比して、基板に画像を形成する工程が不要になり、不良品を製造することがなくなる。
なお、不良品を形成した場合、例えば、DFR膜が形成された基板を用いている場合には、再度画像を形成するためにはDFR膜を剥離する必要があるが、このような製造工程の戻りがなく、また製造工程が一時中止することもない。さらには、再度画像を形成するために、再度基板にDFR膜を形成し、画像を形成する工程も不要となり、全体の生産性を高くすることができる。
これにより、本実施形態においては、例えば、製品開発時における試作に要する時間を短くすることができ、製品開発の期間を短くすることができる。
なお、本発明の描画データ検査装置18を備えるシステム10において、判定部28における検証データと設計データとの比較の結果、検証データと設計データとが一致している場合には、制御部24からRIP22に、RIP22から描画装置14に、設計データから変換したラスターデータを描画データとして出力する指示命令を出す。
なお、ラスターデータへの変換を、解像度を下げて行った場合には、制御部24からRIP22に、所定の解像度で、設計データからラスターデータに変換する指示命令を出すとともに、ラスターデータへの変換後に、RIP22から描画装置14に、設計データから変換したラスターデータを描画データとして出力する指示命令を出す。
一方、判定部28における検証データと設計データとの比較の結果、検証データと設計データとが不一致である場合には、制御部24から、例えば、不一致の箇所を特定し、不一致の箇所を示す情報が、CAD12に通知される。これにより、ユーザは、設計データに修正が必要であることを知ることができる。また、不一致箇所が特定されているため、設計データを容易に修正することができる。
なお、判定部28における検証データと設計データとの比較の結果、検証データと設計データとが不一致である場合には、表示部30に、検証データに基づく画像、および設計データに基づく画像を、例えば、色を変えて重ねて表示させてもよい。これにより、ユーザが判定部28の判定結果を確認することができる。
本実施形態においては、描画データ検査装置18による描画データ検査方法を用いて、検証データと設計データとが一致するまで、すなわち、描画データ(ラスターデータ)のエラーが解消されるまで、検証データと設計データとの一致不一致の判定を繰返し行う。最終的には、検証データと設計データとを一致させて、システム10において、RIP22から描画装置14にエラーがない描画データを出力し、描画装置14において、基板に画像を形成することができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図2は、本発明の第2の実施形態に係る描画データ作成装置を備える描画システムを示すブロック図である。
なお、図1に示す本発明の第1の実施形態の描画データ検査装置18を有するシステム10と同一構成物には、同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本実施形態の描画システム40(以下、システム40という)においては、第1の実施形態のシステム10(図1参照)に比して、描画データ作成装置42の構成および描画データ検査装置18aの構成が異なり、それ以外の構成は、第1の実施形態のシステム10(図1参照)と同様であり、その詳細な説明は省略する。
図2に示すように、描画データ作成装置42は、第1の実施形態の描画データ作成装置16(図1参照)に比して、取得部20と、RIP22との間に、抽出部44が設けられており、更にRIP22の後段にレイアウト合成部46が設けられている点が異なる。
本実施形態において、抽出部44は、CAD12から取得部20を介して供給された設計データを解析し、設計データに繰り返し記述されている構成要素を少なくとも1種、部品として抽出するものである。
なお、設計データは、例えば、GDSIIまたはRS247Xなどのデータフォーマットからなり、階層構造を有し、かつ各階層は、個々の要素により構成されている。
本実施形態の抽出部44は、設計データのうち、抽出された部品(構成要素)については、1個分だけのデータを、RIP22に出力し、ラスターデータに変換し、部品データを得る。また、抽出された部品(構成要素)については、画像を形成する基板における位置を示す情報であるレイアウト情報を設計データから抽出する。そして、部品データにレイアウト情報を対応付ける。
なお、抽出部44においては、例えば、設計データに繰り返し記述されていない非繰返し構成要素については、全てを一括して1つの部品として扱うか、または、非繰返し構成要素毎に、1つの部品として扱う。この非繰返し構成要素についても、設計データのうち、非繰返し構成要素のデータをRIP22に出力し、ラスターデータに変換し、部品データ(非繰返し構成要素)を得る。
非繰返し構成要素毎を、1つの部品とする場合には、画像を形成する基板における位置を示す情報であるレイアウト情報を設計データから抽出し、部品データ(非繰返し構成要素)にレイアウト情報が対応付けられる。
このようにして、設計データの構成要素から、それぞれ部品データが作成されて、各部品データが得られ、設計データがラスターデータに変換されるとともに、各部品データにレイアウト情報が対応付けられる。
上述のように、本実施形態のRIP22は、設計データの構成要素から、それぞれ部品データを作成するものである。本実施形態においては、RIP22により、最終的には描画データを構成する部品データを形成するが、後述のように、描画データ検査装置18aによりRIP22によるラスタライズの結果が、設計データに対応しているかが判定される。このため、RIP22は、描画データ検査装置18aのラスタライズ部を兼用するものである。
なお、本実施形態の描画データ検査装置18aは、描画データ作成装置42と同様に、ラスタライズ部を有するものでもよい。
レイアウト合成部46は、各部品データおよびレイアウト情報に応じて、各部品データを配置(レイアウト)して、基板に描画する画像全体の描画データ(ラスターデータ)を作成し、描画装置14に転送するものである。すなわち、レイアウト合成部46は、各部品データを合成し、基板に描画する画像の描画データ(デジタルマスクデータ)を生成し、描画装置14に転送するものである。
描画装置14においては、描画データ作成部16(レイアウト合成部46)から供給された設計データに基づく描画データに、所定の処理を施して、基板への画像描画に対応する描画画像データを生成する。そして、描画装置14により、1枚の基板上に、描画画像データに基づいて画像が描画される。このようにして、基板に画像が描画されて、最終的には、製品が得られる。
本実施形態においては、図2に示すように、描画データ検査装置18aは、第1の実施形態の描画データ検査装置18(図1参照)に比して、判定部28aの構成が異なり、更に抽出部44aが設けられている点が異なる。
判定部28aにおいては、比較されるデータが、設計データ全体と再変換されて得られた設計データ全体の検証データとではなく、後述するように、設計データの構成要素と各構成要素のベクターデータとである。
また、抽出部44aは、CAD12から取得部20を介して供給された設計データを解析し、設計データに繰り返し記述されている構成要素を少なくとも1種、部品として抽出するものであり、本実施形態の描画データ作成装置42の抽出部44と同じ構成である。このため、その詳細な説明は省略する。
本実施形態の描画データ検査装置18aにおいては、ラスタベクタ変換部26に、RIP22から部品データが出力され、部品データがベクタ変換されて、各部品(構成要素)について、検証データが得られる。これらの各部品の検証データが、判定部28aに出力される。
一方、取得部20からの設計データが抽出部44aで、繰り返し記述される構成要素が少なくとも1種部品として抽出されて、判定部28aに出力される。判定部28aにおいては、各部品の検証データと、この部品に対応する設計データの構成要素とを比較し、一致不一致が判定される。
この場合、検証データに基づく画像および設計データに基づく画像を、表示部30に表示させて、ユーザが確認できるようにしてもよい。また、ユーザは、操作部32により、拡大表示をして確認することもできる。さらに、検証データに基づく画像および設計データに基づく画像の色をそれぞれ変えて重ねて表示して、検証データと設計データとの一致不一致を確認させることもできる。
なお、抽出部44aは、設計データを取得部20から取得することに限定されることはなく、例えば、データベース等の各種の記憶手段や通信ネットワークなど、各種のもの(システム)から、設計データを直接取得してもよい
本実施形態においても、設計データから、各構成要素の部品データを得て、各部品データを検証するものである。このため、設計データに基づいて、基板に画像を形成する場合、初めに、RIP22によりラスターデータを作成する際には、描画装置14に準じた解像度である必要はない。検証する場合には、解像度を下げて、部品データ(ラスターデータ)を作成し、これをラスタベクタ変換部26でベクタ変換し、検証データとしてもよい。これにより、RIP22によるラスタ変換に要する時間を短縮することができる。
次に、本実施形態の描画データ検査装置18による描画データ検査方法を、描画システム40に基づいて説明する。
ここで、図3(a)は、本発明の第2の実施形態に係る描画データ作成装置を備える描画システムにおいて基板に形成されるLCDパネルのある層の画像を示す模式図であり、(b)は、その設計データの構造の一例(その一部)を示す模式図である。
設計データ50としては、図3(a)に示すように、例えば、1枚の基板に、CというLCDパネルを6枚、DというLCDパネルを3枚、それぞれ画像を形成する場合、図3(b)に示すような構造となる。
なお、図3(a)において、CというLCDパネルを6枚まとめてStructure_A(参照符号A)といい、DというLCDパネルを3枚まとめてStructure_B(参照符号B)という。
図3(a)に示す画像を形成するための設計データ50においては、その最上層に、Structure_AとStructure_Bとから構成されることが記述されている。
最上層の下層(2層目)は、Structure_AおよびStructure_Bに対応して2つの系統に別れている。
Structure_Aの系統では、まず、Structure_Aは、Structure_C(すなわち、LCDパネルC)を3×2の6個配置して構成されることが記述されている。すなわち、6個のLCDパネルC(Structure_C)が繰り返し記述されている。
また、その下層には、Structure_CがElement_FとElement_Gとから構成されることが記述される。さらにその下層には、Element_FおよびElement_Gの詳しい構成が記述される。これらのElement_Fのデータを部品ベクトルデータ52とし、Element_Gのデータを部品ベクトルデータ54とする。
他方、2層目のもう一方のStructure_Aの系統には、まず、Structure_Bは、Structure_D(すなわち、LCDパネルD)を3×1の3個配列して構成されることが記述されている。すなわち、3個のStructure_Dが繰り返し記述されている。
その下層には、Structure_Dは、Element_Eを5×3の15個配列して構成されることが記述される。すなわち、15個のElement_Eが繰り返し記述されている。さらにその下層には、Element_Eの詳しい構成が記述される。このElement_Eのデータを部品ベクトルデータ56とする。
設計データ50の構成要素とは、各階層に記述されるStructureまたはElementなど、各階層の構造を構成する個々の要素であり、図3(b)に示す例では、Structure_A〜D、およびElement_E、F、Gである。
前述のように、抽出部44においては、設計データ50の中に繰り返し記述されている繰返し構成要素を、部品の候補とするものである。この場合、設計データ50の1つの階層の中に繰り返し記述されている繰返し構成要素を、部品の候補にできる。従って、図3(b)に示す例においては、Structure_C、およびStructure_D、ならびにElement_E、F、Gが部品の候補となる。
本実施形態においては、ラスターデータを再度ベクターデータに変換して、設計データと検証データとを比較するものである。このため、ラスターデータのデータ量は、少ない方がより早くベクタ変換ができ、検証データが得られ、早く比較することができる。このことから、Structure_C、およびStructure_Dよりも構成単位が小さいElement_E、F、G(部品ベクターデータ52、54、56)を部品として抽出することが好ましい。
これにより、図3(a)に示す例においては、設計データ50から、4層目の深さの構成要素を抽出することを抽出条件とすることにより、Element_E、F、Gが部品となる。
このように、図3(b)に示す設計データ50のように、階層構造を有する場合、繰り返し記述されている構成要素の探す範囲が、各階層毎になるため、繰り返し記述されている構成要素を容易に見つけることができる。
図3(b)に示す設計データ50に基づいて、基板に画像を形成する場合、先ず、設計データ50が取得部20に取得され、抽出部44において、Element_E、F、Gが部品として抽出され、各Element_E、F、Gについてレイアウト情報が抽出される。
次に、各Element_E、F、Gの部品ベクトルデータ52、54、56がRIP22において、それぞれラスターデータに変換される。そして、設計データ50から、図4に示すラスターデータ60の構成のように、部品データ62、64、66が得られる。なお、部品データ62、64、66を作成する際に、ラスターデータへの変換は、解像度を下げて行ってもよい。部品データ62、64、66は、それぞれ各Element_E、F、Gの部品ベクトルデータ52、54、56に対応するものである。
次に、各部品データ62、64、66がラスタベクタ変換部26に出力され、このラスタベクタ変換部26において、それぞれベクタ変換され、各部品データ62、64、66に基づく、検証データが作成される。これにより、各部品(各Element_E、F、G)について、検証データが得られる。各検証データが判定部28に出力される。
一方、取得部20から設計データ50が抽出部44aに出力されている。抽出部44aにおいては、設計データ50の構造から、抽出部44と同様にして、各Element_E、F、Gの部品ベクトルデータ52、54、56が特定され、判定部28aに出力される。
判定部28aにおいては、各Element_E、F、Gの部品ベクトルデータ52、54、56と、各部品データ62、64、66に基づく検証データとを、第1の実施形態と同様にして比較し、一致不一致が判定される。
なお、本発明の描画データ検査装置18を備えるシステム10において、判定部28aにおける各部品の検証データとこの部品に対応する設計データの各構成要素(部品ベクトルデータ52、54、56)との比較の結果、各部品の検証データとこの部品に対応する設計データの各構成要素(部品ベクトルデータ52、54、56)とが全て一致する場合には、制御部24は、RIP22から、部品データ62、64、66をレイアウト合成部46に出力させる指示命令をRIP22に出力する。
なお、ラスターデータへの変換を、解像度を下げて行った場合には、制御部24は、RIP22に、各部品ベクトルデータ52、54、56について、所定の解像度で設計データからラスターデータに変換する指示命令を出すとともに、ラスターデータへの変換後に、RIP22からレイアウト合成部46に部品データを出力する指示命令を出す。
一方、判定部28における各部品の検証データとこの部品に対応する設計データの各構成要素(部品ベクトルデータ52、54、56)との比較の結果、各部品の検証データとこの部品に対応する設計データの各構成要素(部品ベクトルデータ52、54、56)とについて、1種類でも不一致なものがある場合には、第1の実施形態と同様に、判定部28aにおいて、例えば、不一致の箇所が特定され、制御部24から不一致の箇所を示す情報がCAD12に通知される。
さらには、例えば、表示部30に、各部品の検証データに基づく画像と、各部品に対応する設計データの各構成要素(部品ベクトルデータ52、54、56)に基づく画像とを、それぞれ重ねて表示させて、ユーザに確認させることもできる。
このようにして、ユーザは、設計データのうち、部品ベクトルデータ52、54、56のいずれかに修正が必要であることを知ることができる。また、不一致箇所が特定されているため、設計データを容易に修正することができる。本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、描画データを構成する部品データ62、64、66のエラーを容易かつ短時間に検出できる。
本実施形態においては、描画データ検査装置18による描画データ検査方法を用いて、部品の検証データと部品の部品ベクトルデータとが一致するまで繰返し行う。最終的には、全ての各部品の検証データと、この部品に対応する設計データの構成要素とを一致させて、システム40において、RIP22からレイアウト合成部46に部品データを出力させて、合成されて作成された描画データを描画装置14に出力し、描画装置14において、エラーが解消された描画データに基づいて基板に画像を形成することができる。
なお、本実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果が得られ、本実施形態においては、全ての各部品の検証データと、この部品に対応する設計データの構成要素とが一致した状態で、すなわち、レイアウト合成部により得られる描画データにエラーがない状態で、基板に画像を形成することができる。このため、ラスターデータを検証することがなく、検証に要する時間を短縮することができる。
さらには、本実施形態においては、各部品の検証データと、設計データの各構成要素に対応するデータとを比較しており、各部品の検証データと、設計データの各構成要素に対応するデータとは共にベクターデータであるため、描画データを構成する部品データのエラーを容易かつ短時間に検出できる。さらに、設計データ全体を比較することなく、設計データの構成要素単位で比較しており、第1の実施形態よりも比較する単位が小さい。このため、さらに検証データを作成するに要する時間を、より一層短縮することができ、生産性をより高くすることができる。
また、本実施形態においては、特に、大きな基板に、画像を形成する場合には、データ量が膨大になるため、ラスターデータのエラーの検証にも多くの時間がかかるが、本実施形態においては、その必要がないため、更により一層検証に要する時間を短縮することができ、この場合、生産性をより一層高くすることができる。
また、本実施形態においても、描画データにエラーがない状態で、基板に画像を形成することができる。このため、従来のように、基板に画像を形成した後、設計データ通りに画像が形成されたかを検証することに比して、基板に画像を形成する工程が不要になり、不良品を製造することがなくなる。
なお、不良品を形成した場合、例えば、DFR膜が形成された基板を用いている場合には、再度画像を形成するためにはDFR膜を剥離する必要があるが、このような製造工程の戻りがなく、また製造工程が一時中止することもない。さらには、再度画像を形成するために、再度基板にDFR膜を形成し、画像を形成する工程も不要となり、全体の生産性を高くすることができる。
これにより、本実施形態においては、例えば、製品開発時における試作に要する時間をより一層短くすることができ、製品開発の期間をより一層短くすることができる。
以上、本発明の描画データ検査方法および描画データ検査装置について詳細に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の変更や改良を行ってもよいのは、もちろんである。
本発明の第1の実施形態に係る描画データ作成装置を備える描画システムを示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る描画データ作成装置を備える描画システムを示すブロック図である。 (a)は、本発明の第2の実施形態に係る描画データ作成装置を備える描画システムにおいて基板に形成されるLCDパネルのある層の画像を示す模式図であり、(b)は、その設計データの構造の一例(その一部)を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る描画データ作成装置により得られるラスターデータの構造を示す模式図である。
符号の説明
10 描画システム(システム)
12 CAD
14 露光機
16 抽出装置
18、18a 描画データ検査装置
20 取得部
22 ラスタライズ部(RIP)
24 制御部
26 ラスタベクタ変換部
28、28a 判定部
30 表示部
32 操作部
44、44a 抽出部
46 レイアウト合成部
50 設計データ
52、54、56 部品ベクトルデータ
60 ラスターデータ
62、64、66 部品データ

Claims (6)

  1. ベクトル形式で記述された設計データをラスタライズして、基板に描画する描画データを作成するための描画データ検査装置を用いた設計データ検査方法であって、
    前記描画データ検査装置により前記設計データを前記描画データとなるラスターデータに変換し、再度前記ラスターデータをベクターデータに変換する工程と、
    前記描画データ検査装置により前記設計データと前記ベクターデータと比較され、前記設計データと前記ベクターデータとの一致不一致判定される工程とを有することを特徴とする描画データ検査方法。
  2. 前記描画データ検査装置により前記設計データを前記描画データとなるラスターデータに変換し、再度前記ラスターデータをベクターデータに変換する工程は、
    前記描画データ検査装置により前記設計データから繰返し記述される構成要素の少なくとも1種抽出され、前記抽出した前記設計データの構成要素をラスターデータに変換し、再度前記ラスターデータをベクターデータに変換する工程を含み、
    前記描画データ検査装置により前記設計データの構成要素と前記構成要素のベクターデータと比較され、前記設計データと前記ベクターデータとの一致不一致判定される工程を有する請求項1に記載の描画データ検査方法。
  3. 前記描画データ検査装置による前記ラスターデータへの変換、前記描画データの解像度よりも低い解像度で行なわれる請求項1または2に記載の描画データ検査方法。
  4. ベクトル形式で記述された設計データをラスタライズして、基板に描画する描画データを作成するための描画データ検査装置であって、
    前記設計データを前記描画データとなるラスターデータに変換するラスタライズ部と、 再度前記ラスターデータをベクターデータに変換するラスタベクタ変換部と、
    前記設計データと前記ベクターデータとを比較し、前記設計データと前記ベクターデータとの一致不一致を判定する判定部とを有することを特徴とする描画データ検査装置。
  5. 前記設計データから繰返し記述される構成要素の少なくとも1種を抽出する抽出部を有し、
    前記抽出部により抽出された構成要素は、前記ラスタライズ部により、1種の構成要素につき、1個のみをラスタライズして部品データが作成され、
    前記構成要素の前記部品データは、前記ラスタベクタ変換部によりベクターデータに変換されて、前記判定部により、前記各部品データのベクターデータと、前記設計データのうち前記各部品データに対応する前記構成要素とを比較し、前記設計データの各構成要素と前記各部品データのベクターデータとの一致不一致が判定される請求項4に記載の描画データ検査装置。
  6. 前記ラスタライズ部は、前記ラスターデータへの変換の解像度を変えることができるものであり、前記ラスタライズ部は、前記変換を前記描画データの解像度または前記描画データの解像度よりも低い解像度で行うことができる請求項4または5に記載の描画データ検査装置。
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