JP2008238534A - インクカートリッジ着脱装置、記録装置および液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】インクカートリッジ着脱装置201は、第1の所定動作によってインクカートリッジを保持するカートリッジ保持手段210と、操作レバー363の回動を、前記カートリッジ保持手段210に保持された状態のインクカートリッジを装填する第2の所定動作に変換する動力伝達変換機構230と、前記カートリッジ保持手段210がインクカートリッジを保持していないとき、前記操作レバー363が、インクカートリッジを装填する前にとるリセット位置から、インクカートリッジを装填完了したときにとるセット位置側へ回動することを規制する規制部材430とを備える。
【選択図】図31
Description
また、記録装置には、インクジェットプリンタ、ワイヤドットプリンタ、レーザープリンタ、ラインプリンタ、複写機、ファクシミリ等の種類が含まれるものとする。
図40(A)(B)に示す如く、インクカートリッジの着脱装置500の装填方向の左右両側に一対のカートリッジ保持手段501、501が設けられている。そして、挿入開口部503にインクカートリッジ508を挿入すると、インクカートリッジ508が、一対のカートリッジ保持手段501、501によって保持されるように設けられている。
ここで、図40(A)に示すレバーアーム505の位置が「リセット位置」であり、図40(B)に示すレバーアーム505の位置が「セット位置」である。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様と同様の作用効果に加え、インクカートリッジが前記カートリッジ保持手段によって保持されたとき、前記規制部材は、インクカートリッジと係合し、前記操作レバーの前記セット位置側への回動規制を解除する構成である。従って、より確実にインクカートリッジの誤装填を防止することができる。
本発明の第3の態様によれば、第1または第2の態様と同様の作用効果に加え、前記規制部材は、前記第1の所定動作の際のインクカートリッジの挿入方向に移動可能に設けられ、該規制部材は、付勢手段によって前記挿入方向と逆方向である排出方向へ付勢されている構成である。従って、前記操作レバーを前記セット位置から前記リセット位置へ回動し、インクカートリッジを排出した後、再び前記規制部材が、前記操作レバーを前記リセット位置において規制することができる。
本発明の第4の態様によれば、第3の態様と同様の作用効果に加え、前記規制部材は、インクカートリッジ着脱装置の基体部と少なくとも3点で接触する構成である。従って、前記規制部材が前記挿入方向および前記排出方向へ移動する際、該規制部材の姿勢を安定させることが可能である。
本発明の第5の態様によれば、第1から第4のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記規制部材は、前記操作レバーと直に当接する構成である。従って、強固に、所謂、リジッドに前記操作レバーの回動を規制することができる。前記操作レバーの回動がリジッドに規制されていれば、ユーザが無理に前記操作レバーを操作する虞がない。その結果、ユーザは、インクカートリッジが前記カートリッジ保持手段によって保持されていないことに気が付き、前記保持させることが可能である。従って、より一層確実に、インクカートリッジの誤装填を防止することができる。
本発明の第6の態様によれば、前記記録装置は、上記第1から第5のいずれか一の態様のインクカートリッジ着脱装置を備えている。従って、記録装置において、上記第1から第5のいずれかの態様と同様の作用効果を得ることができる。
図1に示すのは、本発明に係る液体噴射装置の一例である記録装置の概略を示す全体斜視図である。また、図2に示すのは、本発明に係る記録装置の概略を示す全体平面図である。
記録装置100の本体の背面側には、被記録媒体としての用紙が積層されるホッパ101が、上方を支点に揺動可能に設けられている。ホッパ101の最上位に積層された用紙は、給送部144によって、搬送方向下流側である記録部側へ給送される。
図3に示す如く、インクカートリッジの着脱装置201には、インクカートリッジ211を挿入する挿入開口部271が設けられている。この挿入開口部271は、図1および図2に示す記録装置100の背面側に設けられている。インクカートリッジの着脱装置201は、ユーザが操作するレバーアーム363と、レバーアーム363の動力をインクカートリッジ211の装填に必要な第2の所定ストロークS2(図11参照)の動きに変換する動力伝達変換機構230と、挿入開口部271に第1の所定ストロークS1(図8参照)挿入されたインクカートリッジ211を保持するカートリッジ保持手段210と、排出時にインクカートリッジ211がカートリッジ保持手段210に保持された状態を解除するカートリッジロック解除手段220と、排出時にインクカートリッジ211をカートリッジ保持手段210に対して排出方向へ強制的に移動させるカートリッジ強制移動手段400(図26〜図30参照)と、を備えている。以下、これらの構造および動作について順に説明する。
また、フレーム部材190と、その上方に配置される他の構造体との締結を、側面から外すことができ、フレーム部材190およびフレーム部材の下方に配置される着脱装置201を単独で外せるように設けられている。即ち、記録装置全体から着脱装置201のみを容易に取り外すことができる。
図4〜図7に示す如く、インクカートリッジ211の着脱装置201は、動力伝達変換機構230と、カートリッジ保持手段210と、カートリッジロック解除手段220と、カートリッジ強制移動手段400とを備えている。
このうち、第1ギア231はレバーアーム363に設けられており、第2ギア232は第1ギア231と動力伝達可能に接するように設けられている。また、第3ギア233は第2ギア232と一体に設けられており、第4ギア234は第3ギア233と動力伝達可能に接するように設けられている。またさらに、カム部235は第4ギア234と一体に設けられており、カムフォロアとしてのスライダ部240はカム部235と当接するように設けられている。
またさらに、スライダ部240には第1スライダ開口部246が設けられている。そして、カム部235が第1スライダ開口部246の第1の面246aあるいは第2の面246bと当接・押圧することによって、スライダ部240が装填・排出方向へ移動可能に設けられている。また、カム部235は、後述する偏心カム部235aと同心カム部235bとを備えている(図25参照)。
ここで、スライダ部240の移動方向は、スライダ部240に移動方向に沿って設けられた2つのガイドスリット241a、241bに、軸262a、262bが挿通されることによって規制されている。
尚、本願において、「第1の係合手段の係合」とは、スライダ係合部245とラッチプレート係合部254とが面接触している状態をいう。
尚、本願において、「第2の係合手段の係合」とは、スライダ突部242が、ラッチプレートスリット255の装填方向側の面を押圧して面接触している状態をいう。
このうち、キャンセルアーム260a、260bは、装填方向に対する幅方向においてラッチプレート250の両側に設けられている。またさらに、キャンセルアーム260a、260bは、軸262a、262cを支点にキャンセルアームばね261の付勢力に抗して回動可能に設けられている。
尚、本実施形態において、スライダ部240およびラッチプレート250は、金属板で形成されている。従って、スライダ部240およびラッチプレート250は、ラッチプレート250の位置を精度良く、所謂、リジッドに位置決めすることができる。また、高温の条件下で放置された場合であっても、変形する虞がない。
続いて動作について、インクカートリッジ211の挿入、装填、排出のそれぞれの状態に分けて説明する。
先ず、図4に示すインクカートリッジ211が着脱装置201の外部にある状態から、インクカートリッジ211を挿入開口部271に挿入する。このとき、レバーアーム363のアーム本体363bの先端側に形成されたつまみ部363aのレバー突起部363cには案内面363dが設けられている。そして、案内面363dは、ユーザがインクカートリッジ211を挿入開口部271へ挿入する際、インクカートリッジ211を挿入開口部271へ案内するように設けられている。
ここで、「装填方向」とは、インクカートリッジ211が挿入開口部271を進入して奥にあるインク供給針411、411…に向かう方向をいう。具体的には、図5において矢印が示す図面下側から上側へ向かう方向である。本実施形態において、装填方向は、インクカートリッジ211を挿入する方向と同じである。
ここで、「排出方向」とは、装填方向と逆向きの方向をいう。
図5〜図7に示す状態から、ユーザは、排出レバー385の付勢力に抗してインクカートリッジ211をさらに押し込んで第1の所定ストロークS1分挿入する。すると、図8〜図10に示すインクカートリッジ211の挿入完了状態となる。
図11に示すのは、インクカートリッジの装填途中の着脱装置を示す平面図であり、図12に示すのは図11の要部側断面図である。
図11に示す如く、ユーザが、図8に示す「リセット位置」からレバーアーム363を、レバー支軸364を支点に反時計方向へ回動する。すると、前述したように第1ギア231が第2ギア232へ動力を伝達し、第2ギア232と一体に設けられた第3ギア233が第4ギア234へ動力を伝達する。さらに、第4ギア234と一体に設けられたカム部235が、第1スライダ開口部246の第1の面246aと当接・押圧してスライダ部240を装填方向へ移動させる。このとき、スライダ部240にはガイドスリット241a、241bが装填方向に沿って直列に2箇所設けられている。そして、基体387に設けられた軸262a、262bがガイドスリット241a、241bに挿通されることによって、スライダ部240の移動方向が規制されている。
ここで、爪部251、251と凹部211a、211aとの係合位置は、後述する排出時のラッチプレート250の上方への揺動の際の爪部251、251の下方先端の軌道との関係もあるが、インクカートリッジ211の高さ方向において、インク供給針411、411…と対向する位置関係に構成するのが望ましい。
そして、ユーザが、レバーアーム363を反時計方向へ回動して「セット位置」まで操作するとインクカートリッジ211の装填完了状態となる。
図13〜図16に示す如く、ユーザが、図11および図12の状態からレバーアーム363をさらに回動して「セット位置」まで操作する。すると、インクカートリッジ211は、インクカートリッジ211の挿入完了状態(図8〜図10参照)から第2の所定ストロークS2装填方向へ移動してインク供給針411、411…が完全にインクカートリッジ211に突き刺さった状態、即ち、インクカートリッジ211の装填完了状態となる。
尚、コネクタ部412が、インク残量情報端子212と電気的に接続する際、および接続を解除する際、コネクタ部412とインクカートリッジ211との間に摩擦が生じる。
図17に示すのは、インクカートリッジ排出途中の着脱装置を示す平面図であり、図18に示すのは図17の要部側断面図である。
インクカートリッジ211を排出する際、ユーザは、レバーアーム363を図13に示す「セット位置」から図5および図8に示す「リセット位置」まで時計方向へ回動する。この際、着脱装置201の動作が複雑であるので、段階ごとに分けて以下説明する。
尚、排出レバー385の付勢力はインクカートリッジ211とインク供給針411、411…との摩擦力より小さいため、インクカートリッジ211は移動しない。
図19に示す如く、ユーザが図17および図18の状態からレバーアーム363をさらに「リセット位置」側へ徐々に回動すると、スライダ部240はさらに排出方向である図面左側へ徐々に移動する。このとき、スライダ部240に設けられた度当て部243が、インクカートリッジ211の先端部と当接・押圧している。従って、インクカートリッジ211とインク供給針411、411…との摩擦力に抗して、度当て部243が、インクカートリッジ211を排出方向である図面左側へ徐々に移動させる。
図20および図21に示す如く、ユーザが図19に示す状態からレバーアーム363をさらに「リセット位置」側へ徐々に回動すると、スライダ部240はさらに排出方向へ徐々に移動する。このとき、ラッチプレート250の傾斜部253、253は、キャンセルアーム260a、260bの先端当接部260c、260cに完全に乗り上げる。従って、ラッチプレート250は上方へ揺動の最高点に達し、爪部251、251は、凹部211a、211aから完全に抜けきれて係合が解除された状態となる。
ここで、ラッチプレート250の上方への揺動は、爪部251、251と凹部211a、211aとの間の隙間を必要とするので、度当て部243、243がインクカートリッジ211を排出方向へ移動させている間に行われるように構成されている。
そして、インクカートリッジ211とインク供給針411、411…との摩擦抵抗が無くなった後は、スライダ部240の設けられた後述するカートリッジ強制移動手段400の押出レバー401が作用して、インクカートリッジ211をカートリッジ保持手段210であるスライダ部240に対して排出方向へ強制的に移動させる。押出レバー401は、前述したインクカートリッジ211とコネクタ部412との比較的小さい摩擦抵抗に抗して、インクカートリッジ211を移動させるように設けられている。
ここで、「第3の所定ストロークS3」とは、インクカートリッジ211のスライダ部240に対する移動距離であって、爪部251、251と凹部211a、211aとが係合する位置から係合しない位置まで移動距離をいう。
また、本実施形態では、押出レバー401は、インクカートリッジ211とコネクタ部412との比較的小さい摩擦抵抗に抗して作用するように構成されているが、インクカートリッジ211とインク供給針411、411…との比較的大きい摩擦抵抗に抗して作用するように構成してもよいのは勿論である。
図22および図23に示す如く、ユーザが図20および図21に示す状態からレバーアーム363をさらに「リセット位置」側へ徐々に回動すると、スライダ部240はさらに排出方向へ徐々に移動する。そして、押出レバー401がインクカートリッジ211とコネクタ部412との比較的小さい摩擦抵抗に抗してインクカートリッジ211をスライダ部240に対して移動させた後は、インクカートリッジ211と着脱装置201との間に摩擦抵抗が殆どない状態となる。従って、排出レバー385の付勢力が、まさにインクカートリッジ211を排出方向へ押し出そうとする。
図24に示す如く、ユーザが図22および図23に示す状態からレバーアーム363をさらにリセット側へ徐々に回動すると、スライダ部240はさらに排出方向へ徐々に移動する。このとき、インクカートリッジ211は、排出レバー385の付勢力によって排出方向へ押し出される。その後、ラッチプレート250の傾斜部253、253がキャンセルアーム260a、260bの先端当接部260c、260cを乗り越える。従って、ラッチプレート250は、インクカートリッジ211が排出レバー385によって排出方向へ移動した後に下方へ揺動する。
そして、ユーザが、レバーアーム363を完全に「リセット位置」(図4〜図6、図8および図9参照)まで回動しレバー突起部363cを進入路Aの外側へ移動させると、ユーザは、インクカートリッジ211を挿入開口部271から取り出すことができる。
図25に示す如く、カム部235は、カム軸235cを支点に回動するように設けられており、カム軸235cに対して偏心した偏心カム部235aと、カム軸235cと同心の同心カム部235bとを備えている。前述したようにユーザがレバーアーム363を「リセット位置」から「セット位置」側へ回動すると、カム部235が図25(A)に示す如く反時計方向へ回動する。このとき、偏心カム部235aが、第1スライダ開口部246の第1の面246aを押圧する。従って、スライダ部240は、ガイドスリット241a、241bと軸262a、262bとに案内されながら矢印の装填方向へ移動する。
図26(A)に示すのは、本発明に係るカートリッジ強制移動手段を示す上方斜視図であり、同図(B)は(A)の下方斜視図である。
図26(A)(B)に示す如く、カートリッジ強制移動手段400は、スライダ部240に設けられた押出レバー401と、基体387の押出レバー開口部387cに設けられた突起387bと、押出レバーばね402と、を備えている。押出レバー401については、インクカートリッジ211の排出の際の説明で説明したが、さらに詳しく以下に説明する。
図27に示すのは、インクカートリッジ装填途中のカートリッジ強制移動手段を示す底面図である。図面において下側から上側へ向かう方向が装填方向である。
図27に示す如く、インクカートリッジ211は、カートリッジ保持手段210によって保持されている状態である。従って、レバーアーム363の「セット位置」側への回動操作によって、スライダ部240および押出レバー401と一体に矢印の示す装填方向へ移動する。そして、スライダ部240および押出レバー401が装填方向へ移動すると、押出レバー401の当接部401aが、基体側の突起387bに徐々に接近し当接する。
図28に示す如く、図27に示す状態からスライダ部240および押出レバー401がさらに装填方向へ移動すると、突起387bが、当接部401aと係合し、押出レバーばね402の付勢力に抗して押出レバー401を図中の反時計方向へ回動させる。このとき、押出レバー401の押出部401bは、インクカートリッジ211の装填方向の先端側の面から離間するように揺動する。そして、スライダ部240および押出レバー401がさらに装填方向へ移動すると、突起387bと当接部401aとの係合が解除される。
図29に示す如く、図28に示す状態からスライダ部240および押出レバー401がさらに装填方向へ移動すると、基体側の突起387bと押出レバー401の当接部401aとの係合が解除される。従って、押出レバー401は、押出レバーばね402の付勢力によって、図中の時計方向へ回動して図29に示す姿勢にもどされる。
以上、説明したように、インクカートリッジ211を装填する際、押出レバー401は回動するが、押出レバー401は、インクカートリッジ211と当接することがないので、インクカートリッジ211に対して何ら作用しない。
図30に示すのは、インクカートリッジ排出途中に押出レバーが回動している状態のカートリッジ強制移動手段を示す底面図である。
図30に示す如く、ユーザが図29に示す状態からレバーアーム363を「セット位置」から「リセット位置」側へ回動操作すると、インクカートリッジ211は、スライダ部240および押出レバー401と一体に矢印の示す排出方向へ移動する。そして、押出レバー401の当接部401aが、基体側の突起387bに徐々に接近して当接する。
以上、説明したように、押出レバー401は、インクカートリッジ211を装填する際および排出する際に回動するが、排出する際にのみインクカートリッジ211と当接・押圧してインクカートリッジ211を排出方向へ強制的に移動させるように構成されている。
また、押出レバー軸403から当接部401aおよび押出部401bまでの比は、約1対1に設けられているが、当接部401aおよび押出部401bのいずれか一方までの距離を長くして前記比を大きく構成してもよいのが勿論である。
続いて、本発明に係る規制部材について説明する。
図31に示すのは、インクカートリッジ着脱装置における規制部材の位置を示す平面図である。尚、図31中、下側が装填方向下流側であり、上側が装填方向上流側である。即ち、前述した図5、図8、図11、図14、図17および図22と図示した向きが逆である。
また、図32に示すのは、本発明に係る規制部材周辺を示す要部拡大斜視図である。尚、図32は、装填方向下流側からみた斜視図である。
また、第1当接部432は、本体部431の挿入方向の下流端に形成され、基体387に設けられた第2基体開口部460を介して、下方のインクカートリッジ211の進入路内に突出している。
一方、第2当接部433は、本体部431の挿入方向の上流側に形成され、基体387の上方に屈曲している。
インクカートリッジ211が挿入されていない状態では、第1当接部432と第2基体開口部460の縁部との当接よって、規制部材430の挿入方向における位置が決定されるように構成されている。
このとき、レバーアーム363の位置は、「リセット位置」である。そして、第2当接部433は、レバーアーム363の大径部470より小径な小径部471と接近するように構成されている。
図33に示すのは、インクカートリッジの挿入前であって規制部材周辺を示す要部拡大平面図である。また、図34に示すのは、図33のX−X’における側断面図である。
図33および図34に示す如く、規制部材430は、挿入方向上流側に位置している。そして、前述したように規制部材430の第2当接部433は、レバーアーム363の小径部471と接近している。このとき、規制部材430の挿入方向における位置は、第1当接部432が第2基体開口部460の縁部と当接することによって決められるように構成されている。従って、第2当接部433は、小径部471から僅かに離間している。
尚、第2当接部433が小径部471と当接し、該当接によって規制部材430の挿入方向における位置を決定するように構成してもよいのは勿論である。
この際、レバーアーム363が「リセット位置」から「セット位置」側へ僅かに回動したときに、規制部材430の第2当接部433が、第2レバー回動規制部366bと当接し、レバーアーム363の回動を規制するように構成してもよいのは勿論である。
その結果、インクカートリッジ211の挿入前において、ユーザがレバーアーム363を「リセット位置」から「セット位置」側へ回動しようとしたとき、規制部材430は、確実に該回動を規制することができる。
図35に示すのは、インクカートリッジの挿入完了時であって装填前の規制部材周辺を示す要部拡大平面図である。また、図36に示すのは、図35のX−X’における側断面図である。
図35および図36に示す如く、ユーザがインクカートリッジ211を第1の所定ストロークS1だけ挿入すると、前述したようにインクカートリッジ211は、カートリッジ保持手段210に保持される。
図37に示すのは、インクカートリッジの装填が完了したときにおける規制部材周辺を示す要部拡大平面図である。図38に示すのは、図37のX−X’における側断面図である。
図37および図38に示す如く、ユーザがレバーアーム363を「リセット位置」から「セット位置」まで回動すると、インクカートリッジ211を保持したカートリッジ保持手段210(スライダ部240)が、第2の所定ストロークS2装填方向へ移動する。これに伴って、規制部材430も図35および図36に示す挿入完了後であって装填前の位置から第2の所定ストロークS2装填方向へ移動する。
また、規制ばね440の付勢力は、ユーザがインクカートリッジ211を挿入する力、および動力伝達変換機構230によりインクカートリッジ211が装填される力に対して、微弱であるのは言うまでもない。
図37および図38に示す状態において、ユーザが、レバーアーム363を「セット位置」から「リセット位置」側へ回動すると、前述したようにインクカートリッジ211が排出される。これに伴って、規制部材430は、先ず、規制ばね440の付勢力によって挿入方向と逆方向である排出方向へ移動する。この際、未だレバーアーム363が「リセット位置」まで回動していない場合であれば、第2当接部433が、大径部470と当接する。
図39に示すのは、インク供給針、廃液針およびコネクタ部の配列を示す底面図である。
図39に示す如く、インクカートリッジ211には、記録装置100へ送るインクが注入された袋状の第1〜第4インクバッグ481〜484と、記録装置100で使用済みとなった廃インクを溜める廃液タンク485とが設けられている。第1〜第4インクバッグ481〜484には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色が色ごとに注入されている。
尚、一例として4色としたが、5色以上で5つ以上のインクバッグを設けた構成であってもよいのは勿論である。
同様に、廃液タンク485には、廃液針挿通開口486が設けられている。
一方、着脱装置側には、前述したインク供給針411、411、…と、廃液針487とが設けられている。このうち、インク供給針411、411、…は、第1〜第4インクバッグ481〜484の針挿通開口211b、211b、…に対応する数だけ設けられている。また、廃液針487は、廃液針挿通開口486に挿通可能に設けられている。
係る場合、インクカートリッジ側のインク残量情報端子212と、着脱装置側のコネクタ部412とが電気的に接続した状態において、廃液針487が廃液針挿通開口486に中途半端に挿入された状態および抜け出た状態となる虞を低減することができる。
その結果、廃液針487が廃液針挿通開口486に中途半端に挿入された状態および抜け出た状態で、記録装置100が駆動し、廃インクが廃液針487から流出することによるインク漏れが生じる虞を低減することができる。
またさらに、本実施形態の着脱装置201において、規制部材430は、インクカートリッジ211が第1の所定ストロークS1挿入される際のインクカートリッジ211の挿入方向に移動可能に設けられ、規制部材430は、付勢手段の一例である規制ばね440によって前記挿入方向と逆方向である排出方向へ付勢されている構成であることを特徴とする。
また、本実施形態の着脱装置201において、規制部材430の第2当接部433は、レバーアーム363の第2レバー回動規制部366bと直に当接する構成であることを特徴とする。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
104 給送用モータ、105 プラテン、106 記録ヘッド、107 キャリッジ、
110 インク供給チューブ、143 記録部、144 給送部、
190 フレーム部材、200 インク吸引装置、201 着脱装置、
210 カートリッジ保持手段、211 インクカートリッジ、211a 凹部、
211b 針挿通開口、212 インク残量情報端子、213 キャップ部、
220 カートリッジロック解除手段、230 動力伝達変換機構、231 第1ギア、
232 第2ギア、233 第3ギア、234 第4ギア、235 カム部、
235a 偏心カム部、235b 同心カム部、235c カム軸、
240 スライダ部、241a ガイドスリット、241b ガイドスリット、
241c スリット、242 スライダ突部、243 度当て部、
245 スライダ係合部、246 第1スライダ開口部、246a 第1の面、
246b 第2の面、247 第2スライダ開口部、248 C型開口部、
249 フック、250 ラッチプレート、251 爪部、
252 肩部、253 傾斜部、254 ラッチプレート係合部、
255 ラッチプレートスリット、256 ラッチプレートばね、
260a キャンセルアーム、260b キャンセルアーム、260c 先端当接部、
261 キャンセルアームばね、262a 軸、262b 軸、262c 軸、
271 挿入開口部、363 レバーアーム、363a つまみ部、
363b アーム本体、363c レバー突起部、363d 案内面、
364 レバー支軸、366a 第1レバー回動規制部、
366b 第2レバー回動規制部、369 レバー回動規制突起、385 排出レバー、
386 排出レバー軸、387 基体、387a 第1基体開口部、387b 突起、
387c 押出レバー開口部、400 カートリッジ強制移動手段、
401 押出レバー、401a 当接部、401b 押出部、402 押出レバーばね、
403 押出レバー軸、411 インク供給針、412 コネクタ部、
413 コネクタばね、414 接触装置、430 規制部材、431 本体部、
432 第1当接部、433 第2当接部、434 ばね係合部、440 規制ばね、
450 第1ガイド部、451 第2ガイド部、452 第3ガイド部、
460 第2基体開口部、470 大径部、471 小径部、472 微小凸部、
473 微小凹部、481〜484 第1〜第4インクバッグ、485 廃液タンク、
486 廃液針挿通開口、487 廃液針、488 位置規制突起、
489 係合開口部、500 従来の着脱装置、501 カートリッジ保持手段、
502 誤挿入防止手段、503 挿入開口部、505 レバーアーム、
508 インクカートリッジ、509 インク供給針、S1 第1の所定ストローク、
S2 第2の所定ストローク、S3 第3の所定ストローク
Claims (7)
- 第1の所定動作によってインクカートリッジを保持するカートリッジ保持手段と、
操作レバーの回動を、前記カートリッジ保持手段に保持された状態のインクカートリッジを装填する第2の所定動作に変換する動力伝達変換機構と、
前記カートリッジ保持手段がインクカートリッジを保持していないとき、
前記操作レバーが、インクカートリッジを装填する前にとるリセット位置から、インクカートリッジを装填完了したときにとるセット位置側へ回動することを規制する規制部材と、を備えたインクカートリッジ着脱装置。 - 請求項1に記載のインクカートリッジ着脱装置において、
インクカートリッジが前記カートリッジ保持手段によって保持されたとき、
前記規制部材は、インクカートリッジと係合し、前記操作レバーの前記セット位置側への回動規制を解除する構成であるインクカートリッジ着脱装置。 - 請求項1または2に記載のインクカートリッジ着脱装置において、前記規制部材は、前記第1の所定動作の際のインクカートリッジの挿入方向に移動可能に設けられ、
該規制部材は、付勢手段によって前記挿入方向と逆方向である排出方向へ付勢されている構成であるインクカートリッジ着脱装置。 - 請求項3に記載のインクカートリッジ着脱装置において、
前記規制部材は、インクカートリッジ着脱装置の基体部と少なくとも3点で接触する構成であるインクカートリッジ着脱装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のインクカートリッジ着脱装置において、前記規制部材は、前記操作レバーと直に当接する構成であるインクカートリッジ着脱装置。
- 被記録媒体を給送する給送部と、
該給送部から給送された被記録媒体にインクを吐出して記録を実行する記録部と、
インクカートリッジを記録装置本体に対して着脱するインクカートリッジ着脱装置と、を備える記録装置であって、
前記インクカートリッジ着脱装置は請求項1乃至5のいずれか1項に記載のインクカートリッジ着脱装置である記録装置。 - 被液体噴射媒体を給送する給送部と、
給送された被液体噴射媒体に液体を噴射する液体噴射部と、
液体カートリッジを液体噴射装置本体に対して着脱する液体カートリッジ着脱装置と、を備えた液体噴射装置であって、
該液体カートリッジ着脱装置は、
第1の所定動作によって液体カートリッジを保持するカートリッジ保持手段と、
操作レバーの回動を、前記カートリッジ保持手段に保持された状態の液体カートリッジを装填する第2の所定動作に変換する動力伝達変換機構と、
前記カートリッジ保持手段が液体カートリッジを保持していないとき、
前記操作レバーが、液体カートリッジを装填する前にとるリセット位置から、液体カートリッジを装填完了したときにとるセット位置側へ回動することを規制する規制部材と、を備えた液体噴射装置。
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