JP2008238341A - 加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体ウェーハ等の基板に研削加工や研磨加工を施す加工装置において、チャックテーブルの回転軸の傾き角度に応じて基板の厚さ測定値を補正することで、正確な基板の厚さを容易に得る。
【解決手段】研削加工装置10に、厚さ測定ゲージ50で測定して得たウェーハ1の厚さ測定値を補正する測定値補正手段110を設ける。厚さ測定値補正手段110には、チャックテーブル20の回転軸20aの傾き角度によって、ウェーハ1の実際の厚さと、厚さ測定値との間に生じる誤差を補正する補正値が記憶される。この厚さ測定値補正手段110は、回転軸20aを傾かせたときに、傾き角度とともに、その角度に応じた補正値を読み取り、厚さ測定ゲージ50で測定して得られた厚さ測定値を補正することにより、正確な基板の厚さを測定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体ウェーハ等の基板に研削加工や研磨加工を施す加工装置に係り、特に、基板を保持する保持面の角度調整が可能な加工装置に関する。
半導体や電子部品の材料となる半導体基板(以下、基板)は、例えばシリコンなどの単結晶材料からなるものや、複数の元素を有する化合物からなるものなどがある。これら基板は、インゴット状態で成形されてからワイヤソーなどによって基板状にスライスされ、さらにラッピング、両頭研削加工、平面研削加工等を施すことにより平坦かつ薄く加工されている。平面研削加工後には両面を研磨する両面研磨法を用いて、基板の両面に研磨仕上げを施している。このような基板の製造方法が例えば特許文献1で知られている。
上記特許文献1に記載の平面研削加工では、例えば、微細な砥粒からなるファインメッシュ砥石を有する環状のホイールを回転させながら、自転しているチャックテーブルに保持された基板に押圧する構成の研削加工装置が用いられる。しかしながら、このような研削加工装置を用いて基板を研削すると、加工後の基板は、ホイールの加工力不足や基板の自転に伴う中心と外周の周速差などの影響により、外周部の厚さが厚くなったり、あるいは逆に薄くなったりする傾向が生じてしまい厚さを均一とする平坦加工が難しい。
そこで、基板を平坦に研削する方法として、例えば特許文献2に記載の装置を用いて、基板を保持するチャックテーブルの回転軸を傾けて基板の研削を行う方策が考えられる。この場合、チャックテーブルの回転軸を、研削の傾向に適合した角度に傾かせることで、基板の研削量を各地点で均一にすることができるため、研削後の基板を平坦に形成することができる。
また、基板の研削加工や研磨加工においては、加工後に所望の厚さの基板を得るために、基板の厚さを測定しながら加工する場合が多い。基板の厚さを測定する方法として、基板の表面およびチャックテーブルの表面に厚さ測定のプローブをそれぞれ接触させ、両者の測定値の差を厚さとして測定する2点接触式のゲージを用いた方法がある。
特開平10−308368公報 特開2002−1653公報
上記2点接触式の厚さ測定ゲージは、プローブを1つ使用する1プローブ式と、プローブを2つ使用する2プローブ式とがあり、これらを図9および図10を参照して説明する。これら図で符号20は真空吸着式のチャックテーブルであり、このチャックテーブル20は、多孔質の吸着エリア21の周囲に枠体22が設けられた構成で、吸着エリア21上に基板1が吸着保持される。吸着エリア21の上面21aと枠体22の上面22aは同一平面で水平とされる。1プローブ式の場合、図9(a)に示すように、基板を載置する前に基準面となるチャックテーブル20の表面20bにプローブ54を接触させて該表面20bの基準位置hを測定して、研削する基板1の表面(被研削面)1aにプローブ54を接触させて該表面1aの高さ位置h’を測定し、基板の厚さ測定値を(h’−h)で求める構成のものである。ところが、図9(b)に示すように、チャックテーブル20の回転軸20aを傾斜させた場合には、最初にプローブ54で測定した基準位置hとチャックテーブル20の表面との間の距離(絶対距離)に変化が生じ、厚さ測定値に誤差が出てきてしまう。図9(b)の場合では、基準位置hとチャックテーブル20の表面20bとの間に距離h1の誤差が生じている。そこで、その誤差を修正する方法としては、チャックテーブル20の傾斜角度を変更した段階で、改めてプローブ54をチャックテーブル20の表面20bに接触させて基準の高さを更新するリセットを行ってから測定すれば、誤差が解消された正確な厚さを測定することができる。ところがこのリセットを行うためには、装置の連続加工運転をいったん完了させなければならず、さらにリセット後には連続加工運転の再始動のためのロスタイムが生じる。一方、このリセットを行わないと、上記距離h1が反映した誤差を含む厚さ測定となってしまう。
また、2プローブ式の場合では、図10に示すように、枠体22の表面22aと、基板1の表面1aとに、基準プローブ51aと、変動プローブ52aとを接触させて研削加工中に常時厚さ測定を行っている。上記1プローブ式では、吸着エリア21の上面21aの高さの変化が直接的に厚さ測定値の誤差になっていたが、2プローブ式では、基準プローブ51a直下の枠体22の上面22aの高さ変化と、変動プローブ52a直下の吸着エリア21の上面21aの高さ変化との差が厚さ測定値の誤差に影響してくる。図10の場合では、チャックテーブル20の回転軸20aの傾斜により、距離h2が生じている。このとき、距離h1から距離h2をひいた値が厚さ測定値の誤差となる。チャックテーブル20が平行に上下する場合では、この距離h1と距離h2とは同距離(h1=h2=0)になり厚さ測定値に誤差は生じないが、チャックテーブル20を傾斜させることでこのような誤差が生じてくる。その誤差を修正するには、1プローブ式と同様にチャックテーブル20の傾斜角度を変更した段階で、両プローブの基準面を取り直す必要がある。したがって従来では、チャックテーブルの回転軸の傾きを変えるたびに上記リセットを必要とし、これは労力の増大や作業時間の長期化を招き、ひいては生産効率の低下を招くものであった。
よって本発明は、チャックテーブルの回転軸が様々な角度に傾いても、その角度に応じて基板の厚さ測定値を適正に補正し、結果として加工後の基板の厚さを所望通り正確に得ることができる加工装置を提供することを目的としている。
本発明は、基板を吸着保持する保持面を有する回転可能な保持手段と、該保持手段の回転軸の傾きを基本角度から任意の角度に調整する傾斜調整手段と、該保持手段の前記保持面に対向配置され、前記基本角度の状態の前記保持手段の前記回転軸と平行な回転軸を有する加工手段と、前記保持手段と前記加工手段とを、加工手段の前記回転軸に沿って相対移動させて互いに接近・離間させるとともに、接近時に加工手段によって前記基板に所望の加工を施す送り手段とを有する加工装置において、基板の厚さを測定する厚さ測定手段と、前記傾斜調整手段により調整された前記保持手段の回転軸の傾き角度に基づいて、前記厚さ測定手段で測定された基板の厚さの測定値を補正する厚さ測定値補正手段とを備えることを特徴としている。
本発明の加工装置によれば、保持手段であるチャックテーブルの回転軸の傾きの角度に応じて、基板の厚さの測定値を補正することができる。すなわち、予めチャックテーブルの回転軸の傾きによって、実際の基板の厚さと、測定値との間に生じる誤差の傾向を把握し、その傾向を基に作成された補正値を厚さ測定値補正手段に記憶させておく。基板を加工するときには、チャックテーブルの回転軸の傾き角度を読み取るとともに、傾き角度に応じて補正値を読み取り、測定値が補正される。したがって、回転軸の角度が変わるたびにチャックテーブルの表面で取っている基準位置をリセットする必要がなくなる。したがって、労力の軽減や作業時間の短縮化が図られ、もって生産効率の向上が図られる。また、基板を単に均一厚さで平坦に加工するのではなく、本装置で加工した後の工程における状況(例えば装置の特性、癖など)に合わせて、基板を加工する場合がある。そのような加工を、例えば基板の断面形状をあえて凸状、あるいは凹状に加工するといったことがある。そのような任意の形状に加工するためにチャックテーブルの傾きを調整した場合に従来では上記誤差により所望の形状が得られないことがあったわけであるが、本発明ではその誤差を適確に補正して所望の形状を得ることができる。よって、様々な仕様の基板を正確かつ容易に製造することができるため、ユーザーの様々な要望に応えられるとともに品質の向上が図れる。
本発明によれば、チャックテーブルの回転軸の傾き角度に応じて基板の厚さ測定値を補正することにより、基板の厚さを正確かつ容易に測定することができるため、チャックテーブルの回転軸の傾きが変化しても所望の厚さの基板を容易に得ることができる。その結果、作業時間のロスが抑えられるとともに、生産効率の向上および基板の品質の向上が図れるといった効果を奏する。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
[1]研削加工装置
図2は、本発明が適用された研削加工装置を示している。この研削加工装置(加工装置)10は、シリコンウェーハ等の半導体ウェーハ(以下、ウェーハと略称)の表面を研削するものである。図1は、研削加工するウェーハの一例を示しており、このウェーハ(基板)1は、原材料のインゴットをスライスして得た後、ラッピングによって厚さが調整され、次いでラッピングで形成された両面の機械的ダメージ層をエッチングによって除去した素材段階のものである。ウェーハ1の外周縁には、結晶方位を示すV字状の切欠き(ノッチ)2が形成されている。ウェーハ1の厚さは、例えば800μm程度であるが、その厚さは均一ではなく、エッチングによる2〜3um程度の面内厚さムラがある。よってウェーハ1は研削加工装置10により、例えば10〜20μm程度の厚さが除去される。
図2は、その研削加工装置10の全体を示しており、該装置10は、上面が水平な直方体状の基台11を備えている。図2では、基台11の長手方向、幅方向および鉛直方向を、それぞれY方向、X方向およびZ方向で示している。基台11のY方向一端部には、コラム12が立設されている。基台11上には、Y方向のコラム12側にウェーハ1を研削加工する加工エリア11Aが設けられ、コラム12とは反対側には、加工エリア11Aに加工前のウェーハ1を供給し、かつ、加工後のウェーハ1を回収する着脱エリア11Bが設けられている。
以下、研削加工エリア11Aと着脱エリア11Bについて説明する。
(I)研削加工エリア
研削加工エリア11Aには、矩形状のピット14が形成されている。このピット14内には、回転軸がZ方向と平行で上面が水平とされた円盤状のターンテーブル13が回転自在に設けられている。このターンテーブル13は、図示せぬ回転駆動機構によって矢印方向のどちらかに回転させられる。ターンテーブル13上の外周部には、複数(この場合は2つ)の円盤状のチャックテーブル(保持手段)20が、周方向に等間隔をおいて回転自在に配置されている。
これらチャックテーブル20は一般周知の真空チャック式であり、上面に載置されるウェーハ1を吸着、保持する。図3(b)に示すように、チャックテーブル20は、上面に多孔質のセラミックからなる円形の吸着エリア21を有しており、この吸着エリア21の上面(保持面)21aにウェーハ1は吸着して保持されるようになっている。吸着エリア21の周囲には環状の枠体22が形成されており、この枠体22の上面22aは、吸着エリア21の上面21aと連続して同一平面をなしている。各チャックテーブル20は、それぞれがターンテーブル13内に設けられた図示せぬ回転駆動機構によって、一方向、または両方向に独自に回転すなわち自転するようになっており、ターンテーブル13が回転すると公転の状態になる。図5に示すように、ターンテーブル13はフレーム14と一体に設けられている。チャックテーブル20は、円筒状のボディ24の上端部に一体に設けられている。ボディ24にはフランジ23が形成されており、さらにボディ24およびチャックテーブル20は、フレーム14上に傾斜調整手段100を介して、その回転軸20aの角度が調整可能に支持されている。
図5に示す傾斜調整手段100は、モータ101と、ボルト部材102と、調整梃子103と、調整ブロック105と、支点ブロック106とで構成されるものが用いられる(特開2002−1653公報参照)。調整梃子103は、支持ブロック106に固定される支点部103aと、調整ブロック105が固定される作用点部103bと、ボルト部材102が固定される力点部103cとを有し、力点部103cに加えられる力によって作用点部103bに力が作用する構成になっている。また、調整梃子103の支点部103a側の端部には、支点首部104が形成され、力点部103cの動きにより若干撓む構造になっている。ボルト部材102は、ターンテーブル13のフレーム14を貫通し、一端にターンテーブル13のフレーム14に固定されたモータ101が接続され、他端に調整梃子103が固定されている。ボルト部材102は、モータ101が回転することで、調整梃子103に力を伝達する。支点ブロック106は、ターンテーブル13のフレーム14に固定されており、その上面106aに支点首部104が固定されている。調整ブロック105は、一端が調整梃子103に固定され、フランジ23およびボディ24を介してチャックテーブル20を支持している。
図4に示すように、フランジ23には、固定支持部23a、可動支持部23b、23cが配設されている。固定支持部23aには、フレーム14に固定された固定軸シャフト107が貫通している。この固定軸シャフト107は、ボルト止め等によりフランジ23に固定されており、これによって、固定支持部23aはターンテーブル13のフレーム14に固定支持されている。一方、可動支持部23b、23cは、上記傾斜調整手段100の調整ブロック105で支持されている。各支持部23a、23b、23cは、図4に示すようにフランジ23の外周部の周方向等分個所に配設されている。この傾斜調整手段100によれば、モータ101が回転して調整梃子103の力点部103cが上方あるいは下方に揺動する。これにより可動支持部23b、23cが昇降し、その結果チャックテーブル20は、固定支持部23aを支点として傾動する。
図2に示すように2つのチャックテーブル20がY方向に並んだ状態において、コラム12側のチャックテーブル20の直上には、研削ユニット(加工手段)30が配されている。各チャックテーブル20は、ターンテーブル13の回転によって、研削ユニット30の下方の研削位置と、着脱エリア11Bに最も近付いた着脱位置との2位置にそれぞれ位置付けられるようになっている。
研削ユニット30は、コラム12に昇降自在に取り付けられたスライダ(送り手段)40に固定されている。スライダ40は、Z方向に延びるガイドレール(送り手段)41に摺動自在に装着されており、サーボモータ(送り手段)42によって駆動されるボールねじ式の送り機構(送り手段)43によってZ方向に移動可能とされている。研削ユニット30は、送り機構43によってZ方向に昇降し、下降してチャックテーブル20に接近する送り動作により、チャックテーブル20に保持されたウェーハ1の露出面を研削する。
研削ユニット30は、図3に示すように、軸方向がZ方向に延びる円筒状のスピンドルハウジング31と、このスピンドルハウジング31内に同軸的、かつ回転自在に支持されたスピンドルシャフト32と、スピンドルハウジング31の上端部に固定されてスピンドルシャフト32を回転駆動するモータ33と、スピンドルシャフト32の下端に同軸的に固定された円盤状のフランジ34とを具備している。そしてフランジ34には、カップホイール35がねじ止め等の取付手段によって着脱自在に取り付けられる。
カップホイール35は、環状のフレーム36の下端面に、該下端面の外周部全周にわたって複数の砥石37が環状に配列されて固着されたものである。研削位置の上方に配された研削用の研削ユニット30のフランジ34には、砥石37が例えば微細な砥粒からなるファイメッシュ砥粒を含むカップホイール35が取り付けられる。フランジ34およびカップホイール35には、研削面の冷却や潤滑あるいは研削屑の排出のための研削水を供給する研削水供給機構(図示省略)が設けられ、該機構には給水ラインが接続されている。カップホイール35の研削外径、すなわち複数の砥石37の外周縁の直径は、少なくともウェーハ1の半径と同等以上で、一般的にはウェーハの直径に等しい大きさに設定されている。
図2の符号50は、ウェーハの厚さを測定する厚さ測定ゲージ(厚さ測定手段)である。この厚さ測定ゲージ50は、厚さ測定値補正手段110と接続されている。厚さ測定ゲージ50で得られた測定値は、厚さ測定値補正手段110により補正される。厚さ測定ゲージ50ならびに厚さ測定値補正手段110は、本発明に係るものであり、後で詳述する。
図4は、上面から見た砥石37の回転軌跡37aとチャックテーブル20の位置関係を示したものである。チャックテーブル20の吸着エリア21aは、研削ユニット30との位置関係を調整するセルフグラインドを行うことで、図6に示すように、中心を頂点とする傘状に形成される。そのため、ウェーハ1と砥石37とが接触するとともに砥石37がウェーハ1を研削する領域は、中心から外周縁までの接触域37bの範囲に限られる。
(II)着脱エリア
図2に示すように、着脱エリア11Bの中央には、上下移動する2節リンク式のピックアップロボット70が設置されている。そして、このピックアップロボット70の周囲には、上から見て反時計回りに、供給カセット71、位置合わせ台72、供給手段73、回収手段76、スピンナ式洗浄装置80、回収カセット81が、それぞれ配置されている。供給手段73は、多孔質材料で形成され、水平な下面にウェーハ1を真空作用で吸着する吸着パッド74と、この吸着パッド74が先端に固定された水平旋回式の供給アーム75とにより構成されている。また、回収手段76は、多孔質材料で形成され、水平な下面にウェーハ1を真空作用で吸着する吸着パッド78と、この吸着パッド78が先端に固定された水平旋回式の供給アーム79とにより構成されている。カセット71,81は、複数のウェーハ1を水平な姿勢で、かつ上下方向に一定間隔をおいて積層状態で収容するもので、基台11上の所定位置にセットされる。また、供給手段73と回収手段76との間には、着脱位置にあるチャックテーブル20に水を噴射して研削後のウェーハ1を洗浄する洗浄ノズル77が設けられている。
(III)厚さ測定ゲージおよび厚さ測定値補正手段の詳細
次に、図2および図3を参照して、本発明に係る厚さ測定ゲージ50および厚さ測定値補正手段110を説明する。
図3に示すように、厚さ測定ゲージ50は、基準側ハイトゲージ51とウェーハ側ハイトゲージ52とゲージスタンド53との組み合わせで構成される。基準側ハイトゲージ51とウェーハ側ハイトゲージ52は、ゲージスタンド53の支柱53aからチャックテーブル20に対して水平に延びている板状の台53b上に配設される。図3(a)に示すように、基準側ハイトゲージ51は、揺動する基準プローブ51aの先端が、ウェーハ1で覆われないチャックテーブル20の枠体22の上面22aに接触し、該上面22aの高さ位置を検出するものである。ウェーハ側ハイトゲージ52は、揺動する変動プローブ52aの先端がチャックテーブル20に保持されたウェーハ1の上面すなわち被研削面に接触することで、ウェーハ1の上面の高さ位置を検出するものである。厚さ測定ゲージ50によれば、ウェーハ側ハイトゲージ52の測定値から基準側ハイトゲージ51の測定値を引いた値に基づいてウェーハ1の厚さが測定される。なお、本実施形態の厚さ測定ゲージ50は、基準側とウェーハ側とでハイトゲージを別個にしているが、1つのハイトゲージで基準側の測定値とウェーハ側の測定値との両方を測定することのできるものを用いても構わない。
厚さ測定ゲージ50で測定された厚さ測定値は、厚さ測定値補正手段110に供給される。この厚さ測定値補正手段110には、予め図8に示す補正値を記憶させておく。この補正値は、図10(b)の距離h1から距離h2をひいた値、すなわち、チャックテーブル20の傾斜角度に応じて変化した基準プローブ51aの測定点の高さと、変動プローブ52aの測定点の高さとの差を厚さ測定ゲージ50による厚さ測定値に反映させて、「実際の厚さ」に補正する値である。誤差h1−h2は、可動支持部23b、23cの上下動で調整されるチャックテーブル20の傾斜角度に応じて変化するものであり、したがって上記誤差h1−h2は、可動支持部23b、23cの上下動の量に反映される。可動支持部23b、23cに応じた補正値は、これら可動支持部23b、23cの上下動の量に応じて傾斜するチャックテーブル20の傾斜角度および傾斜方向に応じて定められる。これら補正値は、チャックテーブル20の傾斜角度と誤差h1−h2との関係を収集・分析することによって得られる。
[2]研削加工装置の一連の動作
以上が本実施形態の研削加工装置10の構成であり、次に該装置10の動作を説明する。
研削加工されるウェーハ1は、はじめにピックアップロボット70によって供給カセット71内から取り出され、位置合わせ台72上に載置されて一定の位置に決められる。次いでウェーハ1は、供給アーム73によって位置合わせ台72から取り上げられ、着脱位置で待機しているチャックテーブル20上に被研削面を上に向けて載置される。
次に、各傾斜調整手段100が、傾ける角度に応じた方向および回転数で回転する。すると、2つの可動支持部23b、23cに、支点部103aを支点として揺動する調整梃子103の力点部103cの上下動が伝わり、それに伴い調整ブロック105により支持されているフランジ23が、固定軸シャフト107を支点にして傾くとともに、チャックテーブル20の回転軸20aも傾く。
ウェーハ1はターンテーブル13の回転によって研削位置に移送され、研削位置で、研削ユニット30により上記のようにして表面が研削される。ウェーハ1の研削にあたっては、厚さ測定ゲージ50と厚さ測定値調整手段110とによって、ウェーハ1の厚さを逐一測定しながら研削量が制御される。このとき、厚さ測定値補正手段110は、チャックテーブル20の回転軸の傾き角度に応じた補正値を読み取り、ウェーハ1の厚さ測定値を補正する。補正された正確な厚さにウェーハ1の厚さが至ったら、研削は終了となる。研削が終了したウェーハ1は、ターンテーブル13が回転することにより着脱位置に戻される。
着脱位置に戻ったチャックテーブル20上のウェーハ1は、洗浄ノズル77により洗浄される。次いで、回収アーム76によって取り上げられ、スピンナ式洗浄装置80に移されて水洗、乾燥される。そして、スピンナ式洗浄装置80で洗浄処理されたウェーハ1は、ピックアップロボット70によって回収カセット81内に移送、収容される。以上が本実施形態の研削加工装置10の全体動作であり、この動作が繰り返し行われて多数のウェーハ1が連続的に研削加工される。
本実施形態によれば、傾斜調整手段100によりチャックテーブル20の回転軸20aの傾き角度が変化しても、その傾き角度に応じ厚さ測定値が補正され、実際の厚さが正確に測定される。そのため、チャックテーブルの傾斜角度(回転軸の角度)を変更するたびに基準プローブ51aをチャックテーブル20の表面に接触させて基準測定点を設定し直すリセットを行う必要がない。よって、基板の厚さを誤差なく正確かつ容易に測定することができるため、例えば図6(b)に示すような平坦かつ所望の厚さのウェーハ1を容易に得ることができる。
傾斜による測定値の誤差や厚さのばらつきの傾向を分析することで、図7(b)に示すような厚さが面内で均一ではないウェーハ1を任意に形成することができる。可動支持部23b、23cを図8に示す所定の操作量分、上下方向に移動させることで、ウェーハの被研削面を、中央部が凸となる円錐状や逆に中央部が凹となる逆円錐状に形成することができる。この場合、可動支持部23b、23cの操作量および操作方向(上下いずれか)は同じである。また、可動部支持部23b、23cの操作方向を異ならせたり、あるいは差をつけることでウェーハの被研削面を中心の両側に湾曲谷になる形状や逆に中心の両側に湾曲山になる形状に形成することができる。よって、様々な仕様のウェーハを正確かつ容易に製造することができるため、ユーザーの様々な要望に応えられるとともに品質の向上が図られる。
本発明の一実施形態で研削加工が施されるウェーハの(a)斜視図、(b)側面図である。 本発明の厚さ測定手段と厚さ測定値補正手段とを備える研削加工装置の斜視図である。 図2に示した研削加工装置が備える研削ユニットによってウェーハ表面を研削している状態を示す(a)斜視図、(b)側面図である。 研削加工装置の砥石の回転軌跡とチャックテーブルの位置関係を示した平面図である。 傾斜調整手段を備えるチャックテーブルの側面図である。 (a)は、傾斜調整手段によりチャックテーブルの回転軸を傾かせてウェーハを研削する様子を示した側面図、(b)は、その研削加工で得られた平坦なウェーハの側面図である。 (a)は、傾斜調整手段によりチャックテーブルの回転軸を傾かせてウェーハを研削する様子を示した側面図、(b)は、その研削加工で得られた厚さがばらついたウェーハの側面図である。 研削後の基板の形状に対する可動支持部の操作量と、その操作量によって生じる補正値を示した表である。 チャックテーブルを傾斜させた際に生じる1プローブ式での測定誤差を説明する図である。 チャックテーブルを傾斜させた際に生じる2プローブ式での測定誤差を説明する図である。
符号の説明
1…ウェーハ(基板)
10…研削加工装置(加工装置)
20…チャックテーブル(保持手段)
20a…回転軸
21a…吸着エリアの上面(保持面)
30…研削ユニット(加工手段)
40…スライダ(送り手段)
41…ガイドレール(送り手段)
42…サーボモータ(送り手段)
43…送り機構(送り手段)
50…厚さ測定ゲージ(厚さ測定手段)
100…傾斜調整手段
110…厚さ測定値補正手段

Claims (1)

  1. 基板を吸着保持する保持面を有する回転可能な保持手段と、
    該保持手段の回転軸の傾きを基本角度から任意の角度に調整する傾斜調整手段と、
    該保持手段の前記保持面に対向配置され、前記基本角度の状態の前記保持手段の前記回転軸と平行な回転軸を有する加工手段と、
    前記保持手段と前記加工手段とを、加工手段の前記回転軸に沿って相対移動させて互いに接近・離間させるとともに、接近時に加工手段によって前記基板に所望の加工を施す送り手段とを有する加工装置において、
    基板の厚さを測定する厚さ測定手段と、
    前記傾斜調整手段により調整された前記保持手段の回転軸の傾き角度に基づいて、前記厚さ測定手段で測定された基板の厚さの測定値を補正する厚さ測定値補正手段とを備えることを特徴とする加工装置。
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