JP2008232317A - 転動体仮保持具、転がり軸受および転がり軸受の組み立て方法 - Google Patents

転動体仮保持具、転がり軸受および転がり軸受の組み立て方法 Download PDF

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JP2008232317A JP2007073932A JP2007073932A JP2008232317A JP 2008232317 A JP2008232317 A JP 2008232317A JP 2007073932 A JP2007073932 A JP 2007073932A JP 2007073932 A JP2007073932 A JP 2007073932A JP 2008232317 A JP2008232317 A JP 2008232317A
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貴司 後藤
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Abstract

【課題】転がり軸受の組み立て時に、転動体を傷付けることなく、その落ち込み量を精度よく規制できるようにすることである。
【解決手段】環状部2から軸方向の一方に張り出す複数の柱部3を設け、ころ軸受の組み立て時に、外輪12の軌道面12aに保持器14と一緒に組み付けられる複数の各ころ13間に、各ころ13の中心に対して軌道面12aと反対側で、各柱部3を軸方向から挿入して、各ころ13の半径方向への落ち込みを防止することにより、各ころ13を傷付けることなく、その落ち込み量を精度よく規制できるようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、転がり軸受の組み立て時に、一方の軌道輪の軌道面に保持器と一緒に組み付けられる複数の転動体の半径方向への落ち込みを防止する転動体仮保持具、転がり軸受および転がり軸受の組み立て方法に関する。
各種産業機械や車両等に組み込まれる転がり軸受には、軸受の組み立て時に、内輪と外輪のうちの一方の軌道輪の軌道面に複数の転動体を保持器と一緒に組み付け、他方の軌道輪を後から組み込むものがある。このような転がり軸受では、一方の軌道輪に保持器と一緒に組み付けた転動体が、保持器のポケットから半径方向の内側または外側へ落ち込み、他方の軌道輪を後からスムーズに組み込めない問題がある。この他方の軌道輪を後からスムーズに組み込むためには、単に転動体の抜け落ちを防止するのみでなく、転動体の落ち込み量も規制する必要がある。
このような問題に対して、転がり軸受であるころ軸受を対象として、保持器の柱部に、ポケットの半径方向内側または外側へ張り出すころ落ち止め部を設けたころ軸受用保持器が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。特許文献1に記載されたものでは、柱部と一体に切削加工で形成した爪を、曲げ加工によってポケット側へ張り出させて、ころ落ち止め部を形成している。また、特許文献2に記載されたものは、金属製のもみ抜き保持器の柱部に一体に形成されたポケット側へ張り出すころ落ち止め部に、ポケットへ収納するころの通過を許容する弾性変形を可能とするために、その根元部で軸方向に延びる切欠きを設けている。
実開平5−12753号公報 特開平10−184697号公報
特許文献1、2に記載されたように、ころ落ち止め部を柱部と一体に形成したころ軸受用保持器は、ころ軸受の組み立て時に、一方の軌道輪の軌道面に組み付けられた状態でころをポケットに収納する際に、軌道面と反対側の半径方向内側または外側でポケットの両側から張り出すころ落ち止め部を押し拡げて、ころを通過させる必要があるので、ころにころ落ち止め部との擦り傷が付き易い問題がある。特許文献1に記載されたものは、ころをポケットに収納した後で、ころ落ち止め部の爪を曲げ加工することも考えられるが、このような曲げ加工は加工精度が悪いので、ころの落ち込み量を精度よく規制することができない。
また、このようにころ落ち止め部を柱部と一体に形成したころ軸受用保持器は形状が複雑になるので、加工工数が増加するとともに、ころ落ち止め部の加工精度を出し難く、ころの落ち込み量を規制する精度が低下する問題もある。特許文献2に記載されたものは、ころ落ち止め部を弾性変形しやすくするために軸受中心から離す必要があり、その結果、ころの落ち込み量が大きくなる問題もある。
そこで、本発明の課題は、転がり軸受の組み立て時に、転動体を傷付けることなく、その落ち込み量を精度よく規制できるようにすることである。
上記の課題を解決するために、本発明の転動体仮保持具は、環状部から所定の周方向間隔で軸方向の一方に張り出す複数の柱部を設け、転がり軸受の組み立て時に、内輪と外輪のうちの一方の軌道輪の軌道面に保持器と一緒に組み付けられる複数の各転動体間に、各転動体の中心に対して前記軌道面と反対側で、前記柱部を軸方向から挿入して、前記一方の軌道輪の軌道面に組み付けられる各転動体の半径方向への落ち込みを防止する構成を採用した。
すなわち、環状部から所定の周方向間隔で軸方向の一方に張り出す複数の柱部を設けた転動体仮保持具を用意し、転がり軸受の組み立て時に、内輪と外輪のうちの一方の軌道輪の軌道面に保持器と一緒に組み付けられる複数の各転動体間に、各転動体の中心に対して軌道面と反対側で、転動体仮保持具の各柱部を軸方向から挿入して、各転動体の半径方向への落ち込みを防止することにより、転動体を傷付けることなく、その落ち込み量を精度よく規制できるようにした。なお、この転動体仮保持具は、軸受組み立て後に軸方向へ簡単に抜き取ることができるので、軸受使用中の障害となることはない。
前記転動体仮保持具を樹脂の射出成形で形成することにより、転動体仮保持具を簡単に成形できるとともに、転動体を傷付ける心配なく各柱部を転動体間に挿入することができる。
本発明の転がり軸受は、上述したいずれかの転動体仮保持具を用いて組み立てたものとする構成を採用した。
また、本発明の転がり軸受の組み立て方法は、転がり軸受の組み立て時に、内輪と外輪のうちの一方の軌道輪の軌道面に保持器と一緒に組み付けられる複数の各転動体間に、環状部から所定の周方向間隔で軸方向の一方に張り出す複数の柱部を設けた転動体仮保持具の柱部を、前記各転動体の中心に対して前記軌道面と反対側で軸方向から挿入して、前記一方の軌道輪の軌道面に組み付けられる各転動体の半径方向への落ち込みを防止する方法を採用した。
本発明の転動体仮保持具は、環状部から所定の周方向間隔で軸方向の一方に張り出す複数の柱部を設け、転がり軸受の組み立て時に、内輪と外輪のうちの一方の軌道輪の軌道面に保持器と一緒に組み付けられる複数の各転動体間に、各転動体の中心に対して軌道面と反対側で、転動体仮保持具の各柱部を軸方向から挿入して、各転動体の半径方向への落ち込みを防止するようにしたので、転動体を傷付けることなく、その落ち込み量を精度よく規制することができる。
前記転動体仮保持具を樹脂の射出成形で形成することにより、転動体仮保持具を簡単に成形できるとともに、転動体を傷付ける心配なく各柱部を転動体間に挿入することができる。
また、本発明の転がり軸受の組み立て方法は、転がり軸受の組み立て時に、内輪と外輪のうちの一方の軌道輪の軌道面に保持器と一緒に組み付けられる複数の各転動体間に、環状部から所定の周方向間隔で軸方向の一方に張り出す複数の柱部を設けた転動体仮保持具の柱部を、各転動体の中心に対して軌道面と反対側で軸方向から挿入して、一方の軌道輪の軌道面に組み付けられる各転動体の半径方向への落ち込みを防止するようにしたので、転動体を傷付けることなく、その落ち込み量を精度よく規制することができる。
以下、図面に基づき、本発明の実施形態を説明する。図1乃至図3は、第1の実施形態を示す。この転動体仮保持具1は樹脂の射出成形で形成したものであり、図1に示すように、環状部2から所定の周方向間隔で軸方向の一方に張り出す複数の2本1組の柱部3が設けられ、各組の各柱部3は細い円柱状に形成されている。
図2(a)、(b)は、前記転動体仮保持具1を用いて、転がり軸受としてのころ軸受を組み立てる方法を示す。このころ軸受は、外輪12の軌道面12aに、保持器14と一緒に複数の転動体としてのころ13を先に組み付け、図中に一点鎖線で示すように、各ころ13を組み付けた外輪12に内輪11を後から組み込むものであり、各ころ13の間に、転動体仮保持具1の2本1組の柱部3が、各ころ13の中心に対して軌道面12aと反対側で軸方向から挿入され、各ころ13の半径方向への落ちが防止されている。2本1組の柱部3は、保持器14の柱部14aの内径側へ突出するように設けられた突出部14bの基部の両側に挿入されて、各ころ13の落ち込み量を精度よく規制している。
前記転動体仮保持具1は、図3に示すように、内輪11が組み付けられた後に軸方向へ抜き取られ、ころ軸受が組み立てられる。
図4および図5は、第2の実施形態を示す。この転動体仮保持具1も樹脂の射出成形で形成したものであり、図4に示すように、環状部2から軸方向の一方に張り出す複数の幅広の柱部3が設けられ、幅広の各柱部3は外径面の両側に幅方向のテーパ面3aを有する台形状断面とされ、その先端部の外径面には長手方向のテーパ面3bが設けられている。
図5(a)、(b)は、前記転動体仮保持具1を用いて、転がり軸受としてのころ軸受を組み立てる方法を示す。このころ軸受も、外輪12の軌道面12aに、保持器14と一緒に複数の転動体としてのころ13を先に組み付け、図中に一点鎖線で示すように、各ころ13を組み付けた外輪12に内輪11を後から組み込むものであり、各ころ13の間に、転動体仮保持具1の幅広の柱部3が、各ころ13の中心に対して軌道面12aと反対側で軸方向から挿入され、各ころ13の半径方向への落ちを防止するとともに、各柱部3の両側の幅方向のテーパ面3aで、各ころ13の落ち込み量を精度よく規制している。なお、各柱部3の先端部の長手方向のテーパ面3bは、各柱部3を各ころ13間にスムーズに挿入するために設けられている。この転動体仮保持具1も、図3に示したものと同様に、内輪11が組み付けられた後に軸方向へ抜き取られ、ころ軸受が組み立てられる。
上述した各実施形態では、ころを外輪に組み付けるころ軸受の組み立てに用いられるものとしたが、本発明に係る転動体仮保持具は、円錐ころ軸受や玉軸受等の他の転がり軸受の組み立てにも用いることができ、ころを内輪に組み付ける転がり軸受にも適用することができる。この場合は、転動体仮保持具の各柱部を、各転動体の中心に対して、内輪の軌道面と反対側で軸方向から挿入するとよい。
第1の実施形態の転動体仮保持具を示す外観斜視図 aは図1の転動体仮保持具を用いて転がり軸受を組み立てる状態を示す一部省略縦断面図、bはaのIIb−IIb線に沿った断面図 図1の転動体仮保持具を用いて組み立てられた転がり軸受を示す一部省略縦断面図 第2の実施形態の転動体仮保持具を示す外観斜視図 aは図4の転動体仮保持具を用いて転がり軸受を組み立てる状態を示す一部省略縦断面図、bはaのVb−Vb線に沿った断面図
符号の説明
1 転動体仮保持具
2 環状部
3 柱部
11 内輪
12 外輪
12a 軌道面
13 ころ
14 保持器
14a 柱部
14b 突出部

Claims (4)

  1. 環状部から所定の周方向間隔で軸方向の一方に張り出す複数の柱部を設け、転がり軸受の組み立て時に、内輪と外輪のうちの一方の軌道輪の軌道面に保持器と一緒に組み付けられる複数の各転動体間に、各転動体の中心に対して前記軌道面と反対側で、前記柱部を軸方向から挿入して、前記一方の軌道輪の軌道面に組み付けられる各転動体の半径方向への落ち込みを防止するようにした転動体仮保持具。
  2. 前記転動体仮保持具が樹脂の射出成形で形成されたものである請求項1に記載の転動体仮保持具。
  3. 請求項1または請求項2に記載の転動体仮保持具を用いて組み立てた転がり軸受。
  4. 転がり軸受の組み立て時に、内輪と外輪のうちの一方の軌道輪の軌道面に保持器と一緒に組み付けられる複数の各転動体間に、環状部から所定の周方向間隔で軸方向の一方に張り出す複数の柱部を設けた転動体仮保持具の柱部を、前記各転動体の中心に対して前記軌道面と反対側で軸方向から挿入して、前記一方の軌道輪の軌道面に組み付けられる各転動体の半径方向への落ち込みを防止するようにした転がり軸受の組み立て方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015227669A (ja) * 2014-05-30 2015-12-17 株式会社不二越 円筒ころ軸受の挿抜治具、分解方法、および組立方法
JP2018028504A (ja) * 2016-08-19 2018-02-22 いすゞ自動車株式会社 軸受判別装置

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